P「お、集合写真か」(36)


p「へー…よく撮れて…!?」

p「……!?」

p「………!?」

p「…………!?」

小鳥「おはようございま…ぷ、プロデューサーさん?」

p「……………!?」

p「………………!?」

小鳥(何度も写真を見返しては驚いている……いったい何が映って…!?)


小鳥(……そん、な……)

p「音無さん、俺のこと、ぶん殴ってみてください」

バキイッ

p「ぐほっ……痛い……」

小鳥「…私のことも、殴ってください」

バキイッ

小鳥「…痛い…」

p・小鳥「……これは、現実……?」


小鳥「……そんな……こんなことって……嘘、でしょう?」

p「今、確認したじゃないですか…まぎれもない…現実です…」

小鳥「……千早ちゃんが……そんな…!!」

p「これ…合成写真…じゃ…?」

小鳥「…………」

p ゴクリ

小鳥「………不自然な点は見当たりませんね………」


p「そ、そんな…!」

小鳥「…素人の言うことですから…あまりあてにはしないでください」

p「でも…この写真が本物なら、千早は…!!」

「私がどうかしましたか?」

p・小鳥「!!」

千早「す、すいません。私の話をしていたようでしたので…」

p サッ

千早「?どうか…しましたか?後ろ手で何かをかばうように…」


p「い、いや…べ、べつに…!?」(しまっ…緊張で汗が…写真が…)

ハラリ

ピラ

小鳥(あぁっ、千早ちゃんが見…!)

千早「なんだ、こないだの集合写真ですか…ふふっ、みんないい表情で良く撮れてますね」

p・小鳥「!?」

千早「こんど、焼き増しして私にもくださいね?」

p・小鳥「!!??」


千早「では、私はレッスンがあるので…」

p「おい、今日はオフじゃ…あぁ、行っちゃった…」

小鳥「…プロデューサーさん…今の反応…」

p「気づかなかったのか…いや、千早に限ってそれはないはず…!」

小鳥「……と、いうことは…?」

p・小鳥「マジで本物…?」ダバー

小鳥「…プロデューサーさん、鼻血出てますけど」ダバー

p「しょうがないじゃないですか」ダバー

p・小鳥 スッ

「「はい、た~~~~~~~っち!!ヒャッハーー―――――――――――!!」」


ぱっちーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!

―――――社長室

社長「ふむ…いいハイタッチだ…」


p「……ふぅ……。音無さん、仕事しましょうか」

小鳥「……ふぅ……。そうですね」

カタカタカタカタカタカタカタ………

――― 一時間後

律子「おはようござ…!?」

カタカタカタカタカタカタカタ………

小鳥「………」

p「……よし、次はアポとって……」ポパピプペ

律子(悟った目で…普段の倍以上の仕事を…

この時点(業務開始一時間)で終了させている…?

二人にいったい…何が…?)


律子(ど、どうせ小鳥さんのほうはネット掲示板を…)

律子(………)

律子(ごめんなさい、小鳥さん)

p「はい…はい!ありがとうございます……はい、では失礼いたします!」

律子「今日はやけに調子いいじゃないですか」

p「まぁな…律子は…今日休みじゃなかったっけ?」

律子「なにかお手伝いでもと思ったんですけど、余計なお世話でしたね」

p「いや!ちょうど頼みたかったことがあってな。この写真焼き増ししといてくれないか」

律子「あぁ、こないだの集合写真…良く撮れてますね!人数分ですか?」

p「プラス2枚で」

小鳥「プロデューサーさん、ありがとうございます」カタカタカタ…

律子「…?なんだかよく分かりませんが、わかりました。真美にも早く欲しいと…」

p・小鳥 ガタッ


律子「ど、どうしました?急に立ち上がって…?」

小鳥「いえ…」ツー…

p「いや…」ツー…

律子「ちょ、鼻血出てますよ!?」

p「そうかぁ…真美がねぇ…」ダバー

小鳥「ふふ…ふふふ…」ダバー

律子(悟った目で鼻血を流し続けてる…やっぱりこの二人、なにかおかしい…?)


のヮの「おはようございまーす!!」

p「!!」フキフキ

小鳥「!!」フキフキ

p「油断…していたようですね…!!」

小鳥「すっかり忘れていたわ…!!」

律子(間にも止まらぬ速さで鼻血をぬぐった…そうさせた原因は…春香?)

間にも止まらぬ ×
目にも止まらぬ ○


p「音無さん…どうしましょう?」

小鳥「そうですね…取り合えず写真を隠し…?!」

春香「律子さん、何もってるんですか?」

律子「こないだの集合写真よ」

春香「わー!見せてください!」

律子「はい」

p「」

小鳥「」オワタ


春香「わー!良く撮れ…て……え……?」

p「り、律子!悪いが急いで焼き増ししてきてくれ!」

律子「え、あ、はい」

―――――

小鳥「春香ちゃん、大丈夫ですかね…?」

p「うーん…どうかな…」

小鳥「あの写真の立ち位置から察するに…」

春香『やったー!真ん中ゲット!!千早ちゃん!こっちこっち!真ん中ですよ真ん中!』

千早『ふふっ…もう…しょうがないわね…春香は…』

小鳥「…みたいな?」

p「妄想も大概に…といいたいですけど、たしかにそんな会話が聞こえてきたような気がします」

小鳥「プロデューサーさんは直接は見なかったんですか?」

p「はい。現場に立ち会っていただけだったので」

小鳥「…まぁでもこの角度じゃないとあれは気づけないような気がします」

p「立ち直りを待つしかないですね…まぁ幸い今日明日はレッスンしかないので…」

ガチャ

春香「……ご迷惑をおかけしてすみません……」

p「春香…いや、いいんだ…今日は休むか?」

春香「はい…すこし、千早ちゃんとお話してきます…」

p「わかった……冷静に、な?」

春香「はい…」


p「行きましたね…。音無さん…」

小鳥「はい?」

p「……確かにアレは、春香にとっては受け入れがたいのかもしれません…」

小鳥「…春香ちゃんだけではないと思いますよ?」

p「…そうですね…ファンの人たちにとっても…受け入れがたいのかもしれません」


p「だけど…アレは…きっと…新しい可能性なんじゃないかって…そう思うんです」


「あふぅ…」

千早「こら、美希!レッスン中は集中しなさい!」

美希「ご、ごめんなさいなの…」

千早「もう…じゃあ、今のところ最初から踊るわよ」

美希(……千早さん、ダンスもできたんだ。とっても上手いの…)

千早「…~♪」

バタンッ!

千早 ビクッ

美希 ビクッ


美希(は、春香…?なの…?す、スッゴイ怒ってる…?)

春香「ねえ、千早ちゃん…」

千早「ど、どうしたのよ春香…?」

春香「…へー…千早ちゃん、心当たりあるんじゃないの?」

千早「こ、心当たり?」

春香「たとえば、写真とか?」

千早「???」


春香 ハァー

千早「ご、ごめんなさい、何のことだかよく…」

春香「千早ちゃんさ、こういう言葉きいたことないかな?」


春香「『はるちは』は正義なんだよ?」


美希(これは同意せざるを得ないの。この命題は真なの)


千早「は、はるちは?」

春香「私が!どれだけ!千早ちゃんのために!それなのに!千早ちゃんは!」

千早「な、なにがなんだかわからないわ…」

春香「アニメでは!あんなに!尽くし尽くされだったのに!う、うわあああああああああああああああん!」

千早「は、春香!?え、ちょ…な、泣かないで!」

美希(確かに20話過ぎてからはとても良かったの)


「千早おねーちゃーん!ダンス教えてー…って…な、なにこれ!?」

千早「あぁ…真美…こ、これは…その…」

春香 キッ

真美「は、はるるん?ど、どったのそんな怖い顔して…」

春香「このドロボー猫おおおおおおおおおおおおおおお!!」ダッ

バタァン…!

真美「???」

千早「…結局なんだったのかしら…」


千早「まぁ、いいわ…真美、さっそく練習しましょうか」

真美「うん!!」


美希(………あれ?千早さんが今日のオフを返上してまでダンスのレッスンに来るなんておかしいとは思ってたけど…)


真美「スゴイスゴイ!」

千早「真美もやってみて?」


美希(…もしかして、真美のレッスンに付き合うために?)


千早「ほら!美希もサボってないで!」

美希「はーい…」

真美「千早お姉ちゃん!次ここ教えてよ!」

千早「ここは…あ、そう!今美希がやった感じ」

真美「おー…流石ミキミキですなぁ…」

美希「こんなの、くるったーんってやれば楽勝なの」

千早「……やっぱりちゃんと教えるわ」

真美「うん!そうだね!」

美希「ひ、ヒドイの…」

―――――

美希「ふー…疲れたの…」

ガチャ

美希「ただいまーなのー…」

真「おかえりー」

美希「あれ?みんなそろってるの」(春香もいる…半べそだけど)

p「ほい、コレ美希の分」

美希「んー?こないだの集合写真?」

p「ってあれ?千早と真美は一緒じゃないのか?」

美希「なんか用事あるーって」

春香 ピクッ

p「亜美?」

亜美「そうなの?亜美はなんも聞いてないけど」

p「まぁ…プライベートに首突っ込むわけにもいかないから、いっか」

美希(この写真、良く撮れてるの…って…春香が怒ってた原因って、コレなの?)


伊織「なんで私がこんなに端っこに…」

p「!!そうか!!」

伊織「ちょ!いきなり大声出さないでよ!」

p「今からみんなに個別面談をする!各自、集合写真を撮った時のことを思い出しておくように!」

一同「は、はい!」

一同(あまりの迫力にokしてしまった…)


――――― 二時間後

p「ふふ…ふふふ…わかりましたよ、音無さん……この写真に秘められた、真実がね…」

小鳥「…!!つ、ついに…真相が…!!」

p「案外大したことじゃなかったです」

小鳥「あ、そうなんですか」

p「ですが…当分ネタには困らないこと、保証しますよ」

小鳥「!!…みなぎってきました!」


―――――集合写真撮影

p「竜宮小町のみんなは間に合いそうにないな…今いるメンバーで撮るか」

春香「うー、わっほい!」

真「あぁ!ずるいぞ春香!」

春香「千早ちゃん!真ん中ですよ、真ん中!おいで!」

千早「はいはい…」

真「なら、後ろの列で真ん中に…!?」

貴音「………」マンナカー

真「く、そ…」


美希「真クンは美希と撮るのー!」

雪歩「…うぅ…ダメダメな私が真ん中のすぐ横とっちゃって、ごめんなさいぃ~」

やよい「うっうー!貴音さん!お隣失礼しますね!」

貴音「許可を取る必要などないのですよ、やよい。わたくしたちは友達でしょう」

真美「………」


千早「…?真美?今日は元気ないのね…」

真美「うーん…亜美たち遅いなーと思って…あとひびきんも」

千早「やさしいのね」

なでなで

真美「うっ…」

千早「きっと間に合うわ」

真美「…そう、だね…」

千早「…こうやって集まって写真を撮る機会なんて、そうないものね」

真美「…うん」

千早「……ほら、もう来たわよ」


響「ぶ、ブタ太が逃げてて…それで遅れってしまったさー!」

p「響!いいから位置につけ!」

響「わ、わかったぞ!」

ばたーん!

「ほ、ほんとに申し訳ない!ほら、みんな早く位置について!」

p「律子もだ!遅れた罰!」

律子「は、はいぃっ!」

伊織「全くもう…なんでこの伊織ちゃんが端っこなのよ…」

亜美「ポーズ!」

律子「ぽ、ポーズ!」

あずさ「あらあら~」


真美「…よく、わかったね?」

千早「耳には少し、自信があるから」

真美「なんか、千早お姉ちゃん、カッコいい」

千早「ふふっ…ありがとう。真美はかわいいわよ」

真美「ね、千早お姉ちゃん…うで…組んでもいいかな」

千早「うん…どうぞ」

スッ

真美「な、なんか結婚式みたいな組み方だね」

千早「じゃあ真美は私の奥さんね」

真美「わ、悪くないかも…」

春香(えーっと…どんなポーズにしようかなー…千早ちゃんを悩殺できるやつ…)

伊織(リア充爆発しろ)



ハイ、チーズ!!


―――――
p「これが、事件の全貌だよ!!」ダバダバダバダバ

小鳥「プロデューサーさん、輸血セット分けてください」ダバダバダバダバ

p「どうぞ」ダバダバダバダバ

小鳥(ちはまみ…確かに新しい可能性を見せてもらったわ…)ダバダバダバダバ


―――――千早のマンション

真美「くしゅん…」

千早「……んっ……」

真美「あ、ゴメン千早お姉ちゃん。おこしちゃった?」

千早「ふふっ…かわいいくしゃみね…っくしゅん」

真美「あはは…誰かが真美たちのこと噂してるのかな?」

千早「そうかもね…冷えるといけないから…真美…おいで…」

真美「んー…お姉ちゃん…」ギュウ

千早「真美…」

真美「あんしんするなー…お姉ちゃんに抱っこしてもらうと…」

千早「私もよ、真美…おやすみなさい」

真美「うん…お休み…」





参考画像 アイマス2のクインテットライブの時のゲスト選択画面のアレ

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