妹1「兄さん」妹2「兄ちゃん」 (32)

妹1「兄さん」

兄「ん?」

妹1「これ、作ってみたんですけど」

兄「おー美味そうじゃん」

妹1「どうですか?」

兄「美味い」パク

妹1「いっぱい作ったんでたくさん食べてください」

兄「いや、寝る前にそんなには食べられない」

妹2「なになに、ウチも食べてイイ?」パク

妹1「あーもう、勝ってに食べないで」

妹2「いいじゃん、いっぱいあるんだし」

妹1「別に妹2のために作ったわけじゃないのに」

妹2「なんだとーウチ達は双子なんだぞ、ウチが傷つくことは妹1が傷つくことになるんだよ」

妹1「またむちゃくちゃな」

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兄「妹2も料理やればいいじゃん」

妹2「ウチには無理無理」

兄「料理できる女の子は男ウケいいぞ」

妹2「大丈夫、兄ちゃん料理上手いから」

兄「なんで、俺が出てくるんだよ」

妹2「えぇーなんでわかんないのかなもう」

妹1「妹2さぁ、これ食べちゃって」

妹2「寝る前にそんなには食べられない」

妹1「あぁ、もういい、自分で食べるもん」

兄「太るぞ」

妹1「太ってないもん」

妹2「これからだもんね」

妹1「これからも太りません」

妹2「兄ちゃんが妹1を泣かした」

兄「いやいや、泣いてな ってあれ」

妹1 シクシク モグパクモグパク

妹2「あーあ、泣きながらドカ食いしてるよ」

兄「ほら、だって、妹1が作った夕食が美味しいからさぁ食べ過ぎちゃって…」

妹1「いいんです、どうせ美味しくないですから」

兄「あれ、なんだこの美味そうな匂いは、腹が減ってきたぞ」

妹1「もういいです、兄さんは優しいから」

兄「いや、違うって、えっと、その、鼻づまりで気付かなかったんだよ」

妹1「絶対に嘘です」

兄「そんなことはない、完全に鼻づまりが解消された今、俺は食欲を抑えられない」

妹2「太るよ」

妹1「太った兄さんは見たくない」

兄「わがままだな…」


妹2 ジー

妹2「兄ちゃん、背中が痒い」

兄「あぁそう」

妹2「かーゆーいー」

兄「知ってるかそんな時は、手をつかってだな掻くといいんだよ」

妹2「じゃあ、お願い」

兄「自分で掻けよ」

妹2「手が届かない」

兄「妹2なら届く、絶対に」

妹2「むーりー、細川たかしぐらい無理」

兄「えっ、なにその例え、えっ?」

妹1「私がしてあげようか」

妹2「別に妹1に頼んでない」

妹1「いいから、いいから」

妹2「頼んでな

ギーーィィィ!!!

妹2「痛い、痛い、爪たてるな」

兄「仲いいな」

妹1&2「全然仲良くない」

妹1&妹2「兄さん」「兄ちゃん」「宿題教えて」

妹1「ここがわからないんですけど」

兄「んーあ、ここは」

妹2「ちょっと見せて」

妹1「妹2に頼んでないですけど」

妹2「こんなの簡単じゃん、ここをこうすればいいんだよ」

妹1「兄さん合ってますか?」

兄「合ってるな」

妹2「これ数学じゃなくて算数のレベルだよ小学校からやり直したら?」

妹2「兄ちゃんここに意味わかんないだけど」

兄「えっと、これはな」

妹1「見せてください」

妹2「妹1に頼んでない」

妹1「こういうのは、行動や場面が切り替わった所を注意して見れば…こんなかんじかな」

妹2「兄ちゃん合ってる?」

兄「合ってるな」

妹1「こんなの、日本語さえできれば簡単なのに妹2ってほんとに日本人?国籍調べ直したら?」

兄「俺、いらなくない?」

妹1「そんなことないです」

妹2「妹1が邪魔なだけだもん」

妹1「妹2のほうが邪魔ですけどね」

兄「ほら、妹1は国語を妹2に教えて、妹2は数学を妹1に教えればいいじゃないかな?」

妹1「それは」

妹2「絶対に」

妹1&2「嫌です」「嫌だ」

大体こんな感じでだらだらとやれればいいかなーって思ったり思わなかったり

とある朝

妹1「なんで、誰も起こしてくれないんですか」

兄「おもしろそうだったから」

妹1「あぁーもう、目覚ましもならないですし」

兄「そういえば、妹2がニヤつきながら出て行ったな」

妹1「あの野郎ー」

兄「こわいこわい」

妹1「はぁー走って行ったら間に合うかな…」

兄「のんびり行けばいいじゃん」

妹1「遅刻はダメです」

兄「真面目だねぇ」

妹1「兄さんや妹2がルーズすぎるんです」

兄「送っていこうか?」

妹1「遠慮します」

兄「バイクならあっという間なのに」

妹1「先週、遅刻しそうな妹2を乗せて新東名 爆走したの誰ですか?」


先週↓

妹2「やっぱ、バイクは早いねー」

妹2「あれ?、兄ちゃんそっちじゃないよ」

妹2「おーい、兄ちゃん、兄ちゃんってばあぁぁ!!!」

兄「あったな、そういえば」

妹1「何が、『天むす旨かった』ですか」

兄「実際、旨かったんだよ」

妹1「朝食も食べずに2時間近く走ってればなんでも美味しいですよ」

兄「まぁ、いいじゃん」

妹1「ダメです、サボりとか最悪です」

兄「てか、いいの時間?」

妹1「終わりました、遅刻決定です」

兄「乗ってく?」

妹1「でも…」

兄「遅刻するよりましでしょ」

妹1「それはそうですけど…」

兄「だけど?」

妹1「だって…」

兄「だって?」

妹1「こ、こわいですし」

兄「でも遅刻するよりは」

妹1「分かりました、お願いします」

校門前

妹1「だからって、何も校門まで送らなくてもいいじゃないですかっ」

兄「ここまで来た方が早いじゃん」

妹1「色んな人に見られるし恥ずかしいかったんですよ」

兄「でも、遅刻しなくて済んだじゃん」

妹1「それはどうですけど…」

兄「じゃあ、帰りは迎にくるから」

妹1「兄さんなんか大嫌いです」

妹2「兄ちゃん、兄ちゃん」

兄「ん?」

妹2「お姫様抱っこ」

兄「はぁ?」

妹2「はい、どーぞ!」

兄「『どーぞ!』じゃないんだが」

妹2「お姫様抱っこだよ知らないの?」

兄「いや、知ってるけどさぁそんな、当然のごとくねだられてもな…」

妹2「ほら、はやくはやく」パタパタ

兄「やらないけど」

妹2「えーいいじゃんかっ」

妹1「なに、馬鹿なこと言ってるんですか」

妹2「もうお風呂上がってきたの?」

妹1「妹2も早くお風呂に入っちゃってください」

兄「そうだ、そうだ」

妹2「あぁーウチ、妹1より軽いのになー」

妹1「た、大して変わらないと思いますよ?」

妹2「えーそうかな?」

妹1「だって、双子ですし」

妹2「今は双子関係ない」

妹1「もう、一緒ですよ一緒」

妹2「兄ちゃんはどう思う?」

妹1「変わらないですよね?」

兄「……」

兄「変わらないんじゃない」

妹1「なんですかその一瞬の沈黙は」

兄「いやー見た目ほとんど変わらないしさぁ」

妹1「わかってないです」

妹2「見た目と体重は別問題だからね」

兄「あれ?なんで俺、責められてるの」

妹1「女の子は数百グラムでも気にするんですよ」

兄「男は気にしないけどな」

妹1「私達は気にするんです」

妹2「気にするの」

兄「そうですか…」

妹2「おっと、話をそらされるとこだった」

兄 チッ

兄「しょうがないな」

妹1「えっ、やってあげるんですか?」

兄「こうなると引かないから妹2は」

兄「これで腰にきたら妹2のせいだからな」

妹2「大丈夫ー大丈夫ー」

兄「そんじゃいくぞ」

妹2「おう、がってんだ」

妹1「全然お姫様じゃない」

兄(あら、軽い)

兄(にしても、これちょっと)

妹2(思ってたより、はずい)

兄「……」

妹2「……」

妹1 ジー

妹2「兄ちゃん…」

兄「おう」

妹2「下ろして」

兄「えっ、もう?」

妹2「うん…」

兄「ほら」

妹2「……」///

妹2「お風呂入ってくる」トテトテ

兄「何がしたかったんだ妹2は?」

妹1「じゃあ、あの、その、次は私ですね」

兄「えっ?」

妹1「だって双子ですし」

兄「双子かんけいな

妹1「いつでもOKです」

兄「……」

妹1 ジー

兄「OKわかった」

妹1「ちょっと、恥ずかしいですね」

兄「そうだな」

妹1「兄さん」

兄「おう」

妹1「今日の夕食はどうでした?」

兄「旨かったけど、別にいまきか

妹1「兄さん」

兄「おう」

妹1「明日は何が食べたいですか?」

兄「そうだな、こう蒸し暑いとさっぱりしたのがいいけどいまきかなく

妹1「兄さん」

兄「あの、そろそろ」

妹1「兄さん」

兄「はぁ…はい、なんでしょう?」

妹1「ゴボウを食べるのは世界でも日本だけらしいですよ」

兄「へぇーそうなのか知らんかったでも、いま

妹1「兄さん」

妹1「もう少しこのままで」

兄「雨、強くなってきたな」

妹1「憂鬱です」

妹1「洗濯物は乾かないないですしカビは生えやすくなりますし食べ物もすぐに傷みますし」

兄「しゃあない、梅雨だもん」

妹1「雨なんか、大嫌いです」

妹2「ウチは雨好きだよ」

妹1「妹2には聞いてないんですけど」

兄「まあまあまあ」

妹1「ふん」プイ

ピカピッカ ゴロゴロ

妹1 ビクッ

兄「雷、近いな」

妹1「最悪です」

妹2「昔から妹1は雷がダメだよね」

妹1「怖いものは怖いですもん」

妹2「落ちるわけな

ピッカ ドッカーーーーーーーーーーーーーン

妹2「へっ」

兄「うぉ」

妹1「……」コトバモデナイ

兄「デカかったな、そして停電か…」

妹1「落ちないって言ったじゃないですかぁぁぁ」

兄「まぁ、こういうこともある」

妹1「あっ、冷蔵庫の中身が」

兄「切替早いなー ってか、そろそろ離れてくれないか?妹1」

妹1「えっ 私はここに居ますけど」

兄「あれ?妹2?」

妹2「だってぇ、暗いじゃんかぁ…」ギュ

兄「泣きそうな声で言うなよ、いつもの妹2はどこ行った?」

妹2「何も見えないしぃ…」

兄「そりゃ、夜に停電になりゃそうなるわけだが」

妹2「……」ギュ

兄(やべぇちょっとカワイイ)

妹1「なにイチャついてやがるんですか?」

兄「い、いや、イチャついてねぇよ」

妹1「顔がニヤけてました」

兄「見えないだろ」

妹1「私には見えます、どうせ『ちょっとカワイイ』とか思ってたんでしょ」

兄「へっ、えーーあーーーー妹達を可愛く思わない兄などいない」

妹1「誤魔化さないでください」

兄「そ、そんなことよりまずは灯りだ灯りを探そう」

妹1「……」

兄「怒るなよ」

妹1「見えないでしょ」

兄「うん、見えない俺の勘違いだわ」

妹1「まったく」

兄「そういえば懐中電灯ってどこだっけ?」

妹1「えっと、確か…あれ?どこでしたっけ?」

兄1「……」

妹1「……」

兄「早くも暗礁に乗り上げてしまった」

妹2「スマホ…」

兄「おぉそうだ、現代人の必須アイテムsmartphone」

妹1「ほら、これでいいでしょう」

兄「ちょ、まぶしいって」

妹1「もーいつまでくっついてやがるんですかっ」

妹2 ギュ

妹1「ちょと、今わざとでしょ」

兄「まあまあまあ」

妹1「兄さんが悪いんですからねっ」

兄「えっ、俺?俺が悪いの?」

妹1「そうですよ」

兄「じゃあ、謝ろうか?」

妹1「許しません」

そうだ、リメイクしよう

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