生徒会室
八幡「……」カリカリ
いろは「ふむふむ」
八幡「……」カリカリ
いろは「ほほうー」
八幡「……おい」
いろは「なるほどー」
八幡「おい」
いろは「これすごーい」
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八幡「おい、一色」
いろは「何ですかー?ていうか人のこと『おい』なんて10年連れ添った夫婦みたいな呼び方されても困ります
まずは結婚を前提としたお付き合いからにしてもらっていいですかごめんなさい」
八幡「アホか。つーか人が一生懸命仕事してんのにお前何してんの?俺お前に呼ばれて手伝わされてるんだけど」
いろは「休憩ですよ休憩。先輩も休憩しましょうよー」
八幡「俺は一刻も早く終わらせて小町の待つ家に帰りたいんだよ」
いろは「出たシスコン。まあまあ、冷蔵庫にMAXコーヒー入ってますから。飲んでいいですよー」
八幡「それを早く言え。仕方ない休憩するか」
八幡「で、お前さっきから何読んでんの?」カシュッ ゴクゴク
いろは「この本ですかー?催眠術の本です。ほら最近テレビによく出てる○○って人の」
八幡「えっ、何お前催眠術とか信じちゃってるわけ?」プークスクス
いろは「あーバカにしましたねー。先輩テレビ見たことないんですか?この人凄いんですよー」
八幡「はっ、あんなもん仕込みのヤラセに決まってんだろうが」
いろは「そんなことないですー。この本にも誰でもできる催眠術の掛け方とか書いてあるんですから」
八幡「そんなもん掛かるわけないだろ。少なくとも俺は絶対掛からん。信じてないからな」
いろは「じゃあわたしが先輩に催眠術掛けちゃいましょうか?」
八幡「やれるもんならやってみろ。絶対に無理だからな」
いろは「もし掛かったらどうしますー?」
八幡「万が一にもありえんが、もし掛かったら何でも言うこと聞いてやんよ」
いろは「言いましたね。絶対ですよ?約束しましたからね?」
八幡「はいはい。掛からなかったらお前が何でも言うこと聞けよ?」
いろは「はっ先輩わたしにどんないやらしいことするつもりなんですかきっとエロ同人みたいなことするつもりなんですね
ちゃんと手順を踏んでキスからにしてもらえますかごめんなさい」
八幡「何言ってんのか分かんねーよ。で、どうするんだ?」
いろは「そこに座っててください。ちょっと準備しますから」ゴソゴソ
八幡(うーむ、一色に何をさせようか……)ニヤニヤ
いろは「先輩ニヤニヤしてキモイです。準備できましたよ。この5円玉をしっかり見ててくださいね」
八幡「おいおい、また古典的だな……こんなの誰がかかるんだよ……」
いろは「うるさいですー。黙って見ててください。あなたはだんだん眠くなーる眠くなーる……」
八幡「……」
いろは「眠くなーる眠くなーる眠くなーる」
八幡「……」カクン
いろは「……先輩?せんぱーい?えっ?もしかして本当に掛かっちゃった?」
八幡「……」
いろは「先輩チョロすぎ」ドンビキ
いろは「でもこれすごい!どうしちゃおうかなー」
いろは「本によると……ふむふむ、催眠中は理性が働かないので質問をされると本心を答える……か」
いろは「先輩の本心……知りたい」ゴクリ
いろは(でも、ひょっとしたら先輩がわたしをからかおうと演技してる可能性があるから……まずは演技なら動揺しそうな質問をしてみますか)
いろは「先輩、『本物』は手に入りましたか?」
八幡「……手に入りそうだが、まだ手に入っていない。結局手に入らないかもしれない。でもいつかは手に入れたい」
いろは(うわーうわーこれマジっぽい!『本物』のワードに動揺せずこんなスラスラ答えるなんて!)
いろは(じゃあ次はいきなり核心を突いちゃいますかね……)
いろは「先輩、好きな人はいますか?」
八幡「小町」
いろは「即答で妹!?ガチでシスコンですか!普段のシスコンっぷりは大袈裟にやってるもんだと思ってたのに……」ドンビキ
いろは「えーと、肉親以外で答えてください」
八幡「戸塚」
いろは「またしても即答!?戸塚先輩への愛もガチだったんですか……」チョードンビキ
いろは(先輩ってば催眠状態でも難攻不落だなー……じゃあ質問を変えますか)
いろは(ちょっと卑怯かもしれないけど……やっぱり知りたいし)
いろは「先輩、雪ノ下雪乃さんのことはどう思ってますか?」
八幡「怖い」
いろは「うわー雪ノ下先輩かわいそう……ていうかこれ知られたら先輩殺されそう……」
八幡「……でも凛とした美しさと強さを持ってて、それでいて優しくてどこか儚げで……憧れているし愛おしく感じている」
いろは「!」
いろは(……愛おしいって……これって好きってこと?やっぱり先輩は雪ノ下先輩のことが……)
いろは(じゃあ結衣先輩のことは……?)
いろは「由比ヶ浜結衣さんのことはどう思ってますか?」
八幡「バカ」
いろは「酷い!」
八幡「あとエロい」
いろは「最低!」
八幡「……でも明るくて優しくて、まるで太陽のようにまぶしくて……あの笑顔を愛おしく思っている」
いろは「!」
いろは(結衣先輩も愛おしい?じゃあ先輩は結衣先輩のことも好きってこと……?)
いろは(先輩……わたしのことはどう思ってるんだろ……?聞きたい……でも聞くのが怖い……それでも!)
いろは「先輩、一色いろはのことはどう思ってますか?」ドキドキ
八幡「あざとい」
いろは「それ本心だったんですか!?照れ隠しだと思ってたのに……あの攻め方やめようかな……」クスン
いろは(でも今までの傾向からすると、ここから褒めてくれるはず……それが聞きたい!)ドキドキ
八幡「……でも可愛くて頼られると放っておけなくて、あんな子が俺を慕ってくれるのは嬉しい」
いろは「!」
いろは(キター!!!……可愛いって!嬉しいって!///)
いろは(……あ、でも愛おしいとは言ってくれないんですね……)シュン
八幡「……あいつのあざといところも素のところも……」
いろは(!続きが!?)
八幡「全部が愛おしい」
いろは(愛おしいキター!!!しかも全部って!全部って!///)
八幡「ただあいつは葉山のことが好きだから……勘違いしてはいけない」
いろは(あ……それ違うのに……)
いろは「もし……一色いろはの好きな人が葉山先輩ではなくあなただったら……どうしますか?///」ドキドキドキドキ
八幡「……ありえない。ありえないが……もしそうなら……」
いろは(ゴクリ)
ガチャ
平塚「一色いるかー?頼んでおいたアンケート集計できてるかー?」
いろは「ひゃい!?」
平塚「おお、比企谷もいたのか。ん?どうした?」
いろは「なななな、何でもありません!」
いろは(一番大事なところだったのに!平塚先生のバカー!)
平塚「比企谷は寝てるのか?まったく手伝いに来ておいて寝るとはけしからん奴だな」
いろは「ち、違います!ちょっと休憩してただけです!すみません、アンケートはあともうちょっとです」
平塚「そうか、もうすぐ完全下校時刻だ。集計は明日でもいいから今日はもう帰れ」
いろは「は、はい、分かりました」
平塚「いつまでも寝てないで比企谷も起きろ」ユサユサ
八幡「ん?うーん……あれ平塚先生?俺は一体……」
平塚「完全下校時刻だ、早く帰りたまえ。じゃあ一色、戸締り頼むぞ」バタン
いろは「はい、さようなら」
八幡「一色、俺もしかして……」
いろは「はい、バッチリ催眠術に掛かってましたよー」ニッコリ
八幡「マジか……この俺が一色ごときに催眠術を掛けられるなんて……」
八幡「で、お前催眠中の俺に何したの?何か変なことしたんじゃないだろうな?」ジトー
いろは「せ、先輩じゃあるまいし変なことなんてしませんよーだ。動物の真似とかさせて遊んでたんですー」
八幡「お前何てことをしてくれるんだ……まさか動画とか取ってないよな?」
いろは(はっ!しまったー!『愛おしい』のところ録音しとけばよかったー!)
いろは「そ、そんなことしませんよ。それより先輩?約束覚えてますよねー?」
八幡「ちっ、覚えてやがったか」ボソッ
いろは「何でも言うこと聞いてもらいますからね、せーんぱいっ!」ダキッ
八幡「バ、バカ抱きつくな!」
八幡(近い近い近いいい匂い柔らかい気持ちいい///)
八幡「で、お前俺に何させる気?もしかしてエロ同人みたいに……」
いろは「キモイです先輩。そうですねー今度の日曜デートしてください!」ギュッ
八幡「うわーめんどくせー。でもまあ約束だし仕方ねえか。つーか離れろ///」
いろは「めんどくせーって何ですかー?こんな可愛くて愛おしい後輩とデートできるのにー」
八幡「はいはい、あざといあざとい」
八幡(ん?何だ愛おしいって???一色の奴急に変なこと言いやがって……恥ずいっつーの///)
いろは「せーんぱいっ、日曜楽しみにしてますからねー」
いろは(あの続きはデートの時に聞かせてもらいますからねー、せ・ん・ぱ・い!)
おわりですー
カラオケで催眠編はまだですか?
催眠術かけて私とエッチなことしたいですかって聞き出す展開はよ
日曜日
八幡(約束の30分前に着いてしまった。一色は……さすがにまだ来てないか)
八幡(何故こんなに早く来てしまったのか……偶々早く起きてしまったからである)
八幡(べ、別に一色とのデートが楽しみだったからじゃないんだからねっ!)
八幡(お、来た。あいつも早いな)
いろは「あ、せんぱーいっ!」タタタッ
いろは「待ちましたー?」ダキッ
八幡「いや、今来たところだ」
八幡(何故こいつはすぐに腕に抱きついて来るんだ……まったくあざとい)
いろは「へぇー、先輩のくせに満点回答じゃないですかー。やっと教育の成果が出てきましたね」ギュッ
八幡「本当に今来たところだからな。つーか恥ずかしいから離れろ///」プイッ
いろは「照れてる先輩キモイです」
いろは(ホントは可愛いんだけど)
いろは「で?どこ行きましょうか?」
八幡「え?さあ?」
いろは「またノープランですか……」
八幡「いや、だって今回はお前から誘ってきたんだろ」
いろは「はぁ……女の子から誘ってもOKした以上は男性がエスコートするものじゃないですか……」
八幡「そんなイケメンリア充の常識が俺に通用すると思うなよ」
いろは「まあ先輩なら仕方ないですね。とりあえず映画でも観に行きましょうか」
八幡「そうだな。こないだは結局観なかったしな」
映画館
八幡「俺これにするわ。一色はどれにする?」
いろは「何で別々に観るのがデフォなんですかね……」
八幡「え?だってせっかく金払うんだからお互い観たい映画観た方がいいだろ?」
いろは「どこの世界にデートで別々の映画を観るカップルがいるんですか……」
八幡「そういうもんか?よく分からんが……」
いろは「分かりました、今日は先輩の観たい映画にしましょう」
八幡「いいのか?これホラーだけど」
いろは「!……へ、平気ですよ……たぶん……ていうか先輩ホラー好きなんですか?」
八幡「特に好きってわけじゃないが、これシリーズ物で一応全部観てるからな。今回のが完結編だから観ておきたい」
いろは「はっ!もしかしてホラー映画でわたしを怖がらせて抱きつかれようという魂胆ですかその時は優しく抱きしめてくれますかごめんなさい」
八幡「いや、だから俺一人で観ようとしてたでしょ……」
八幡(最近のこいつのこれ、断られてるのか誘われてるのかよー分からんな……抱きしめちゃってもいいのかよ)
いろは「じゃあ入りましょー」
八幡(……開始15分から抱きつかれっぱなしなんですが……)
いろは「ひっ!」ギュッ
八幡(全然集中できん)
いろは「んっ!」ギュー
八幡(うお!何か柔らかいものが!///)
いろは「やぁ……んんっ!」ギュギュー
八幡(声が色っぽすぎませんか、いろはす)
いろは「せん……ぱぁい!」ギュギュギュー
八幡(今夜のおかずにしよう)
いろは「はぁ~何ですかあれ。怖くてストーリーとか全然頭に入りませんでしたよ」
八幡「そ、そうだな。完結編だけあってシリーズ中最高の恐怖という謳い文句に偽りなしだったわ」
八幡(お前のせいでこっちは全然恐怖を味わえなかったけどな)
いろは「先輩、お腹空きません?」
八幡「よし、じゃあなりたk」
いろは「ラーメンは今日はいいです」
八幡「そ、そうですか……。じゃあサイゼで」
いろは「はぁ……先輩サイゼ好きですねぇ」
八幡「やっぱりパスタとかの方がいいか?」
いろは「いえ、サイゼでいいです。サイゼにもパスタありますし」
八幡「じゃあサイゼということで」
サイゼリア
いろは「先輩何にします?」
八幡「ミラノ風ドリアとドリンクバーで」
いろは「好きですねぇそれ。じゃあ私はほうれん草のクリームスパゲティとドリンクバーにします」
八幡「ドリンクはアイスティーでいいか?」ガタッ
いろは「あ、わたしが行ってきますよ」ガタッ
八幡「いいよ、俺が行くから座ってろ」
いろは「じゃあ、お願いします」ストン
いろは(荷物持ってくれたり、こういうところで優しいんだよねぇ先輩って///)
八幡(やっぱミラノ風ドリア最高)モグモグ
いろは(ちょっとジャブを入れてみますか……)モクモク
いろは「先輩って……今まで女の人と付き合ったことあるんですか?」
八幡「……あると思うか?」
いろは「ですよねー」
八幡(分かってて訊くなよ……泣くぞ)
いろは「じゃあ今付き合いたい人っていますかー?」
八幡「え……いや……いない……けど」
いろは「えーホントですかー?」ジー
八幡「ほ、ホントだって」アセアセ
いろは「ふーん」
いろは(“愛おしい”人が3人いるくせに。わたしを含めて)
いろは(でも先輩からは絶対告白とかしないんだろうなぁ……)
昼食後
八幡「やっぱサイゼは最高だな。コストパフォーマンス的にも」
いろは「先輩、今度の時までに新しい店開拓してくださいね」
八幡(次もあるんですか……)
いろは「さて、お昼も食べたし、腹ごなしに少し運動しましょうか」
八幡「疲れるからやだ」
いろは「そんなこと言わずに、少し体動かしましょうよー。先輩不健康なんですから」
八幡「俺はいたって健康だ。また卓球でもするか?」
いろは「卓球は勝てないからいいです。ボウリングにしましょう」
八幡「ボウリングなら勝てるつもりか?」
いろは「ふふん、わたしそこそこできますよー。レッツゴーです!」
ボウリング場
いろは「先輩アベレージどのくらいですか?」
八幡「まあ大体150くらいだな。一色は?」
いろは「わたしは100くらいですね」
八幡「ふっ、勝負にならんな」フフン
いろは「やだなー先輩、当然ハンデ付けるに決まってるじゃないですかー。アベレージの差からハンデ50ですね」ニッコリ
八幡「なん……だと……」
いろは「負けたら何でも言うこと聞くってことで」
八幡「いいだろう」
八幡(負けられない戦いが、そこにはある!)
いろは 124
八幡 121
八幡「」
いろは「ハンデなしでもわたしの勝ちですね、せんぱい♪」
いろは(アベレージ低めにサバ読んだけど必要なかったみたい)
八幡「ジュース奢りだったな。何がいい?」
いろは「は?」ギロ
八幡(こわいいろはすこわい)
八幡「……何でもおっしゃってください」
いろは「とりあえず保留しますね。また後でお願いしますので」ニッコリ
八幡(ふえぇ、こわいよう)
いろは「じゃあ次はカラオケに行きましょうか」
カラオケ店
いろは「先輩、何歌います?」
八幡「えーと……アニソンでもいいか?」
いろは「え?……まあいいですけど」
八幡(よかった、歌える歌がなくなるところだった)
いろは「じゃあわたしから入れますねー」
いろは「~♪」
八幡(やだこの子上手い)
いろは「じゃあ次は先輩の番ですよ」
八幡「お、おう」
八幡「~♪」
いろは(歌ってる先輩……ちょっとカッコいい///)
いろは(さて、そろそろ本日のメインイベントと行きますか)
いろは「先輩、さっき保留にした件、いいですか?」
八幡「ここで来たか。一体何すりゃいいんだ?」
いろは「えーと、もう一度催眠術掛けさせてください」
八幡「は?え?やだよ、俺掛かっちゃうもん」
いろは「何でも言うこと聞いてくれるんですよね?」ニッコリ
八幡「くっ、卑怯な……」
八幡(そんなに俺の動物の真似が面白かったのか……?)
いろは「ほら、行きますよ先輩。この5円玉をじーっと見てくださいね」
八幡(はぁ……仕方ない、さっさと済ませるか)
いろは「あなたはだんだん眠くなーる眠くなーる……」
八幡「……」
いろは「眠くなーる眠くなーる眠くなーる」
八幡「……」カクン
いろは「……掛かったかな?」
いろは「今回は録音も準備して、と」
いろは「先輩、一色いろはのことはどう思ってますか?」
八幡「あざとい」
いろは(からのー?)ポチットナ
八幡「……でも可愛くて頼られると放っておけなくて、あんな子が俺を慕ってくれるのは嬉しい」●REC
いろは(改めて聞いても照れる///)
八幡「「……あいつのあざといところも素のところも……全部が愛おしい」●REC
いろは(やったー!録れた!)
八幡「ただあいつは葉山のことが好きだから……勘違いしてはいけない」●REC
いろは(本題はここから……)ドキドキ
いろは「もし、一色いろはの好きな人が葉山先輩ではなくあなただったらどうしますか?」●REC
八幡「……ありえない。ありえないが……もしそうなら……」●REC
いろは(ゴクリ)
八幡「滅茶苦茶にしたい」●REC
いろは「」
いろは(え?今何て?滅茶苦茶?滅茶苦茶って言ったの?えええええええええええええ?///)
いろは(どどどどどどどういう意味?やっぱりそういう意味なの?先輩ってそうなの?///)
いろは「え……と……滅茶苦茶とは具体的にどうするんでしょうか……?///」●REC
八幡「……あざとく近寄ってくる一色を抱き寄せてキス。驚いてるところにもう一度今度は舌を入れてキス。
一色が放心状態になったところで服を剥ぎ取ってまずは下着姿を堪能。下着を脱がせたら直接おpp」●REC
いろは「ストーーーーーーーーーーーーーップ!!!///」ポチットナ
いろは「ハァハァ……///」
いろは(先輩って……先輩って……)
いろは(変態だったのねーーーーーーー!!!///)
いろは(まあ先輩だってヤリたい盛りの高校生だから、多少は理解できなくもないけど……///)
いろは(それにしたって滅茶苦茶って何なのよー///)
いろは(わたしが先輩に告白して、もし先輩の理性の箍が外れたら……わたし滅茶苦茶にされちゃうんだ……///)
いろは(何かもう頭が真っ白になってきちゃった……先輩の催眠解こう)
いろは「先輩、先輩」ユサユサ
八幡「……ん?おう……終わったか?」
いろは「はい、ありがとうございました///」
八幡(ん?こいつ何で真っ赤なんだ?)
八幡「今度は何の真似させたんだ?」
いろは「イグアナです。さ、そろそろ出ましょうか」
八幡「タモリかよ……」
千葉駅前
八幡(カラオケを出てから一色は俺と目を合わそうとしない。しかも無言。でも顔は真っ赤)
八幡(俺のイグアナの物真似ってそんなに凄かったの……?)
八幡「なあ一色」
いろは「ひゃい!ななな何ですか?」
八幡(何だよその反応……こっちが反応に困るわ)
八幡「今日はもうお開きでいいんだよな?」
いろは「そ、そーですね」
八幡(だから何でタモリネタなの?)
八幡「お前、モノレールだよな」
いろは「あ、はい。今日は楽しかったです。ありがとうございました」ペコリ
八幡「お、おう。俺もまあ楽しかったわ」
いろは「……///」ジー
八幡「な、なに?」
いろは「先輩……わたしのこと……」モジモジ
いろは「滅茶苦茶にしたいですか?///」
八幡「」
いろは「はっ!な、何でもないです!さよなら!」タタタッ
八幡「……」ボー
八幡(あいつ今何て言った?滅茶苦茶?滅茶苦茶って何?///)
八幡(滅茶苦茶ってそういう意味なの?ビッチにもほどがあるだろ///)
八幡(……一色を滅茶苦茶に…///)妄想中
八幡(おかずが増えた)
一色家 いろはの部屋
いろは(何を口走ってるのわたしたらああああああああああああ)バタバタ
いろは(先輩のことだからビッチとか思ってるんだろうなぁ……)
いろは(先輩のせいなのに!先輩のせいなのに!)
いろは(はぁ……明日から先輩の顔がまともに見れそうもないよ……)
いろは(……)
いろは(とりあえず今日の録音を聴いて落ち着こう)
八幡『でも可愛くて頼られると放っておけなくて、あんな子が俺を慕ってくれるのは嬉しい』再生中
八幡『あいつのあざといところも素のところも……全部が愛おしい』再生中
八幡『ありえない。ありえないが……もしそうなら……滅茶苦茶にしたい』再生中
いろは(うわあああああああああああああああああああああ///)バタバタバタバタ
いろは(落ち着けるわけないじゃん!///)
いろは(はぁ……今夜先輩の夢見そう///)
いろは(この責任は絶対取ってもらいますからね!先輩!)
とりあえずここまでー。
続きはまだ何の構想もできてません。
続きです
翌朝 いろはの部屋
いろは「んん……せんぱい……ダメ……あん……」
いろは「ああっ……やっ!」
いろは「はっ!」ガバッ
いろは「はぁはぁ……」
いろは(夢の中で……先輩に……///)
いろは「……」モゾモゾ
いろは「……」クチュ
いろは「///」カァァァ
いろは(こんな夢見るなんて///)
いろは(もう絶対責任取ってもらうんだからっ!)
2年F組
八幡(はぁ……一色の顔が頭から離れん)
八幡(まったく……あのビッチ発言のせいで……)
八幡(昨夜2発も抜いてしまったのがまずかったか……)
八幡(とりあえずあの発言の真意を問いたださねば)
八幡(俺をからかっただけ、というのはすぐ考えたのだが)
八幡(直後の一色の様子からしてあれは素だった)
八幡(何を考えてるんだあいつは……)
戸塚「おはよう八幡!」ニコッ
八幡(あ、天使だ)
八幡「おう、おはよう戸塚」
戸塚「どうしたの?顔が赤いけど……熱でもあるの?」
八幡「いや、大丈夫だ」
戸塚「無理しないでね……」
八幡「ああ、心配すんな」
八幡(一色に毒された頭が天使で浄化された)
いろは『せんぱい……わたしを滅茶苦茶にしてください』妄想中
八幡(と思ったのも束の間、すぐ一色に占領された)
八幡(あの小悪魔ビッチめ……)
1年C組
いろは(昨夜から先輩のことばっかり考えてるなぁ……)
いろは(今朝の夢とか生々しかったし///)
いろは(今先輩に会ったらどうにかなっちゃいそう///)
いろは(先輩はどうなんだろ?わたしのこと考えてくれてるかな?)
いろは(うーん……先輩のことだからわたしのこと避けるかも……)
いろは(ありうるなー)
いろは(先輩の顔見るのは恥ずかしいけど、逃がさないようにしないと)
いろは(責任取ってもらわなきゃ)
放課後
八幡(部活行くか)ガタッ
結衣「!」
八幡(一色の奴、部室に来るかな?)スタスタ
結衣 タタタッ ボゴッ!
八幡「いって!何すんだよ」
結衣「何で先行くし!」
八幡「別に一緒に行く約束とかしてないだろ」
結衣「いつもは角のとこで待っててくれるじゃん!」
八幡「ああ、わり……」
八幡(一色のことで頭がいっぱいで忘れてたわ……)
結衣「ヒッキーのバカ……」
奉仕部部室
結衣「やっはろー、ゆきのん!」ガラッ
八幡「うす」
雪乃「こんにちは由比ヶ浜さん。比企谷君も。今紅茶を淹れるわね」
八幡(一色は……来てないか)
ガラッ
いろは「こんにちはー」
八幡(と思ったら来やがった)
いろは(うわー先輩だー///)チラッチラッ
結衣「いろはちゃん、やっはろー!」
雪乃「こんにちは一色さん。今一色さんの分も用意するわね」
いろは「あ、いえいえ。実は先輩にお話がありまして……」
いろは「先輩をちょっとお借りしてもいいですか?」
雪乃「別に構わないけれど……」チラッ
結衣「いろはちゃん……ヒッキーに何のお話かなー……なんて」チラッ
いろは「大したことじゃないんですけどねーここではちょっと……」チラッ
八幡(お前らみんなして俺をチラ見するのやめて!)
八幡「はぁ……まあ俺も一色に聞きたいことがあるしな。ちょっと行ってくるわ」
結衣「ヒッキー、早く帰ってきてね……」
八幡「ああ、すぐ戻る」
いろは「ではではー先輩をお借りしまーす」ガラッ ピシャッ
結衣「あの二人、何かあったのかなぁ?」
雪乃「さあ……?どうかしらね」
雪乃&結衣(何か嫌な予感がする……)
生徒会室
いろは「どうぞ、先輩。適当に座ってください」ガラガラピシャッ ガチャッ
八幡「ん?お前何で鍵閉めてんの?」
いろは「先輩とのお話を誰かに邪魔されたくないので」
八幡「あっそ……」ヨッコラショ
八幡(ひょっとして『先輩、ここでわたしを滅茶苦茶にしてください!』とか言われちゃったり……)ゴクリ
八幡(いやいや、さすがにそれはない。冷静になれ)
八幡「で?話って何だ?」
いろは「んーそうですねー……先輩の聞きたいことからお先にどうぞ」
八幡「何だよ、もったいぶるなよ」
いろは「たぶん……先輩の聞きたいことを聞いてからの方が話しやすいかなーなんて」
八幡「はぁ……わかった」
八幡「一色……昨日の別れ際のアレはどういう意味だ?」
いろは「アレ、とは?」
八幡「とぼけんな。わたしを滅茶苦茶にしてくださいとか何とか」
いろは「ちょっ、そんなこと言ってませんよ!滅茶苦茶にしたいですかって言ったんです!///」カァァ
八幡「似たようなもんだろ。で、どういう意味なんだ?」
いろは「こ、言葉どおりの意味です///」
八幡「言葉どおりって……お前マジでビッチなの?」
いろは「なっ!」ムカッ
いろは「……せんぱいのせいなんですからね」ボソッ
八幡「は?」
いろは「わたしがあんなことを口走ったのは先輩のせいって言ったんです!」スッ ポチットナ
八幡(何だ?スマホ?)
八幡『でも可愛くて頼られると放っておけなくて、あんな子が俺を慕ってくれるのは嬉しい』再生中
八幡『あいつのあざといところも素のところも……全部が愛おしい』再生中
いろは『もし、一色いろはの好きな人が葉山先輩ではなくあなただったらどうしますか?』再生中
八幡『……ありえない。ありえないが……もしそうなら……』再生中
八幡『滅茶苦茶にしたい』再生中
八幡「え?え?何これ?」
いろは「わたしと先輩の会話です」
八幡「はあ?嘘つけ。俺こんなの全然記憶にねえぞ」
いろは「そうでしょうね。先輩が催眠に掛かってる間のことですから」
八幡「なん……だと」
八幡(動物の真似じゃなかったのかよ!)
いろは「催眠中は本心を話すらしいので、先輩の本心を聞かせてもらいました」
八幡「……」
いろは「先輩がこんなこと言うから……わたしも変になっちゃって///」カァァ
いろは「先輩の夢見たりとかして、大変だったんですから///」
いろは「だから、責任……取ってくださいね///」ウワメヅカイ
八幡(くそっ、あざとい///)
八幡(だがそう簡単に落ちる訳にはいかん。ここはちゃんと反撃しておかないと)
八幡「ちょっと待て」
いろは「……何ですか?」
八幡「お前、嘘ついて俺の本心を勝手に聞き出したのか?俺を騙したんだな?」
いろは「そ、それは……」
八幡「人の心を許可なく覗いて、それで俺に責任取れってか。調子に乗るのもいい加減にしろよ」
いろは「あ……ご、ごめんなさい……そんなつもりじゃ……」オロオロ
いろは(やばい、先輩を怒らせちゃった……ど、どうしよう)ウルウル
八幡「だがまあ、俺も鬼じゃない。何でも言うことを聞いてくれたら許してやらんでもないが」
いろは「何でも……はっ、まさかここで滅茶苦茶にさせろとかそういうことですかそれはさすがに無理ですごめんなさい」グスッ
八幡「アホ、そんなんじゃねえよ。今から言うことにお前も本心で答えろ」
いろは「あ……」
八幡「俺だけ本心を聞かれたんじゃ不公平だろ?」
いろは「わ、わかりました。ちゃんと本当のことを言います」
八幡「お前、俺のことどう思ってるんだ?」
いろは(これはチャンス。わたしの本当の気持ちをぶつけよう)
いろは「先輩は……目が腐ってるし性格は捻くれてるしどうしようもなくめんどくさい人ですけど……」
八幡(ふっ、そのくらいは言われ慣れてる。想定内だ)
いろは「でも、目以外はそこそこまともだし案外頭も良くて仕事もできるし……」
いろは「頼りがいがあってあざといくらいに優しかったりもして……」
いろは「冷めてるかと思えば意外と熱かったりして……」
八幡「……」
いろは「わたしはそんな先輩のことを愛おしく思ってます///」
八幡「そ、そうか……///」
いろは「はい……///」
八幡(多分これは一色の本心なんだろう。ただ一つ引っ掛かることがある)
いろは「あの……先輩?」
八幡「もう一つ聞きたい。お前、葉山のことはどうなったんだ?」
いろは「葉山先輩には振られてますよ?先輩も知ってるじゃないですか」
八幡「それでも諦めないって言ってたじゃねえか」
いろは「それは……」
八幡「俺は葉山の代わりにはなれねえぞ」
いろは「違います!先輩は葉山先輩の代わりとかじゃなくて……」
いろは「葉山先輩のこと諦めないって言ってたのは、先輩に近づくためというか……」
八幡「は?」
いろは「葉山先輩狙いということにしておかないと、先輩に近づきにくいというか……」
いろは「と、とにかく!わたしは葉山先輩じゃなくて先輩が好きなんです!」
八幡「お、おう///」
八幡(ここまで面と向かって告白される日が来るとは///)
いろは「……先輩、返事を聞かせてもらっていいですか?」
八幡「いや、お前俺の本心知ってるんだろ///」
いろは「催眠状態じゃない先輩の口から聞きたいんです。……ダメ、ですか?」
八幡「……分かった」
八幡「俺は……一色いろはを滅茶苦茶にしたい」
いろは「そ、それは知ってますけど///」
八幡「最後まで聞け」
いろは「は、はい」
八幡「俺は一色いろはを滅茶苦茶にしたいほど……」
八幡「愛してる」
いろは「先輩……」
八幡「……///」
いろは「……///」
八幡「というわけで一色……その……滅茶苦茶にしてもいいか?」
いろは「え?今ですか?ダメですよ、ここ生徒会室ですよ……って先輩?ちょっとダメっあっ」
八幡「昨日から頭の中お前でいっぱいなんだよ。もう我慢できん」ガバッ
いろは「あっ、せんぱい、んっちゅっ」
いろは「せん……ぱい……」
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いろは「先輩、滅茶苦茶にするとか言って結構優しかったですね」
八幡「初めてだからな。おっかなびっくりだっただけだ」
いろは「でもわたしが痛がった時、動くのやめて抱きしめたり頭撫でたりしてくれたじゃないですか」
いろは「あれ……すごく嬉しかったです///」
八幡「そ、そうか///」
八幡「そういやお前初めてだったのな。びっくりしたわ」
いろは「キスだって初めてですよ!まったく先輩わたしのこと何だと思ってるんですか……」
八幡「ビッチ」
いろは「酷い!わたし自分を安売りしたりしませんよ!」
八幡「んじゃ高値なら売るのか?」
いろは「援交キャラにしないでください!」
いろは「高値だろうが安値だろうが誰にも売りません!」
いろは「先輩ならタダですけど……///」
八幡「お、おう///」
八幡「そ、そろそろ帰るか」
いろは「先輩、ちゃんと後始末しないと。床が血とか先輩のアレとかで汚れちゃってます」
八幡「ヤバイな。こんなことがバレたらシャレにならん」
いろは「ホントですよ、まったく」フキフキ
八幡「生徒会長が生徒会室で性行為だもんな」ゴシゴシ
いろは「先輩のせいじゃないですか!」フキフキ
八幡「おっしゃるとおりで……」ゴシゴシ
いろは「こんなもんですかね。後はファブリーズで消臭してと」シュッシュ
いろは「さ、帰りましょうか」ギュッ
八幡「おい、やめろ。抱きつくな///」
いろは「せっかく恋人同士になれたんですからこのくらいいいじゃないですかー」ギュー
八幡「恥ずかしいから学校では勘弁してくれ///」
いろは「先輩のケチ」プクー
八幡(ヤバイ……幸せすぎる)
八幡(しかし何か忘れてるような……)
奉仕部部室
結衣「ねえ、ゆきのん」
雪乃「何かしら?由比ヶ浜さん」
結衣「ヒッキー遅いね……」
雪乃「そうね……」
結衣&雪乃(何故だかもう手遅れな予感……)
帰り道
いろは「ねえ、先輩」
八幡「ん?」
いろは「今度また催眠術掛けさせてください♪」キャルン
八幡「は?もういいだろ……」ゲンナリ
いろは「さすがにもう勝手に本心を聞いたりしませんよ」
いろは「今度のはですねー、一生わたしを愛し続ける催眠術です」ドヤッ
八幡「いらんいらんそんなの」
いろは「えー何でですかー?いいじゃないですかー」
八幡「その催眠術にはもう掛かってるからいらん」プイッ
いろは「先輩……あざといですね」クスッ
いろは「まあわたしも一生先輩を愛し続ける催眠に掛かっちゃってるんですけどねー」ニコッ
八幡「それ……解かねえからな」
いろは「わたしも解きません」
いろは「だから……」
いろは「わたしを滅茶苦茶幸せにしてくださいね、せーんぱいっ!」
今度こそ終わりですー
このSSまとめへのコメント
いいぞもっとやれ
いいぜ
めちゃくちゃしろよ、はよ、はよ!
良いわ もっとやれ!
じたばたしちゃうわな。
いいよこいよ! めちゃくちゃにしてめちゃくちゃに!
素晴らしい
もっとやれ
けしかr・・・いいぞもっとやれ
どんな妄想してンだよwww
エロ展開はよ
グッド
滅茶苦茶にするシーンはあるんですよね!?(期待)
もっとやれください(懇願)
はよ、続きはよ
>>1、よくやった
にやにやが止まらない!!
いい作品だった。
続き書いてくれたのか
いいいろはすだった
すももももももを思い出した
キンクリされたいろはす初体験をぜひ~