勇者「出たなまおーめ!この勇者様がせいばいしてやる!」
勇者「とう!おりゃ!」ポコポコ
魔王「……」
勇者「ぜ、ぜんぜんきいてない」
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勇者「ま、まさか物理にきょーりょくなたいせいが」
魔王「いや、違うから」
勇者「ならば魔法!くらえ!炎の魔法!」スカッ
魔王「……」
勇者「あ……あれ……あれ?」スカッスカッ
勇者「でない……ぜんぜんでない……」
魔王「やる気あるのかしら……」
勇者「まさかまおーのじつりょくがこれほどのものとわ……」
魔王「あなたが弱いだけじゃない……」
魔王「って、あなたよく見たらまだレベル5?そんなんで勝てないでしょ普通……」
勇者「いーや勝てます。絶対勝てます」
魔王「なにその自信」
勇者「なぜならわたしが勇者だから!くらえ勇者のいちげき!」
勇者「」ポコポコ
魔王「懲りないわね……」
魔王「もう勇者ごっこはいいから、子供は家帰って寝なさい」
勇者「なにが勇者ごっこだあ!わたしはまおーを倒しに来たんだぞ!強いんだよ」
魔王「あのね、あなたと私じゃ実力が違いすぎるのわかる?」
勇者「へっへーん、そんなこと言ってまだ1ダメージもこっちにあたえてないくせn」
魔王「烈火の魔法」ボオォ
勇者「うわええっえ!?あちっ!あちあちっ!」
魔王「はあ……回復の魔法」パアァ
勇者「な、なぜたすけた……」プシュー
魔王「弱いものいじめしてるみたいで気持ちよくないからよ」
勇者「もう!敵に塩おくってるつもりなの!?せーせーどーどー勝負しなよ!」
魔王「じゃ、もっかい烈火のま……」
勇者「ふえぇ……」
魔王「だから言ってるのに……」
魔王「ていうかそんなんでどうやってここまで来たの」
勇者「んー……迷子になっちゃって……ウロウロしてたらここに」
魔王「えぇー……」
魔王「はあ……最近魔界が平和だったからとはいえ……あとで見張りの魔物にきつく言っておかなきゃ」
勇者「隙あり!氷の魔法!」ピトッ
魔王「つめたっ」
勇者「ふっふっふ……わたしのからだには常に氷の魔力がはりめぐらされているのだよ……」
魔王「冷え性なの?」
勇者「うん……」
魔王「とにかく、私はあなたに付き合ってる暇ないんだから帰りなさい。おうちどこ?」
勇者「なめるなー!わたしをあなどっているな!こうなったらもっと強くなってきてやる!」
勇者「つぎあったときはおまえを倒すときだ!おぼえてろー!」ダダダッ
魔王「あ、ちょっと……」
魔王「なんだったのかしらあの子」
数分後
勇者「再戦だ」
魔王「はえーよ」
勇者「ぬふふ……わたしはみちがえるほど強くなった!もう怖いものはない!」
魔王「どれどれ……ってレベルが1あがっただけじゃない……そんなんでよく来たわね」
勇者「そういってられるのもいまのうち!こんどはちゃんと炎の魔法を使えるようになったんだよ!」
魔王「へえ」
勇者「くっらえー!炎の魔法!」
勇者「」スカッスカッ
魔王「期待はずれもいいとこだわ……」
勇者「なんでー!?さっきはでたのにぃ」
勇者「んー!んんんんー!」ブンブン
魔王「諦めなさいよ……」
勇者「こんなはずは……」ボッ
勇者「あっでた!」
勇者「ふふふどうだまいったか」
魔王「そんなライター程度の火でどうだって言われても……」
勇者「ちがうちがうもん!MPがないの今!」
魔王「魔王戦のまえなんだから全回復してくるでしょ普通」
勇者「実は今日一日なにもたべてなくて……」グウゥ
魔王「……」
勇者「うう……お腹すいた……」
魔王「はあ……全く……おーい、コック」
コック魔物「はっ、お呼びでしょうか」シュバッ
魔王「この子になにか適当な食べ物を」
コック「しかし魔王様、こいつは人間の子供では」
魔王「いいでしょたまには。はやくしてちょうだい」
コック「承知しました」シュバッ
魔王「ほら、スープよ、食べなさい」
勇者「バカ言うな!誰か敵に貰った食べ物をたべるkうわあすごくいいにおいいただきます!」
魔王「はい、どうぞ」
勇者「」ズルズル
勇者「お、おいしい……」
魔王「そう」
勇者「私こんな美味しいの食べたことない!」ズルズル
魔王「魔界でも一流のコックを雇ってるからね。人間の口にあうかは心配だったけど、美味しいならよかったわ」
勇者「まおーはこんなおいしいの毎日たべてるの?」
魔王「まあね」
勇者「いいなーわたしのごはんはもっと粗末だった」
魔王「どこから来たの?」
勇者「A村」
魔王「A村ねえ……たしかあそこはとても貧しい村だったわね」
勇者「ま、貧しくないもん!節約好きの人が多いだけだもん!」
魔王「節約好きって……」
勇者「うおー!わたしの村をぶじょくしおって!MPも回復したし、あらためて炎の魔法!」ボオォ
魔王「ん」サッ
魔王「なんだ、ちゃんと覚えてたのね」
勇者「あ、あたりまえのようによけられた……」
魔王「てっきり口だけかとおもってわ。えらいのね」ナデナデ
勇者「もう!子供扱いするな!」
勇者「くらえ!くらえ」ポコポコ
魔王「……」
勇者「んんー!」ポコポコ
魔王「……」
勇者「もう!なんできかないの!?強すぎ!」
魔王「だからさっきから言ってるのに」
勇者「ずるいよもう!ちーとだよちーと!」
魔王「そんなこと言われても」
勇者「やっぱりもうちょっと修行してくる」
魔王「それはいい心構えね」
勇者「待ってろよ魔王!次こそ倒す!」
魔王「また数分後に戻ってこないでねー」
次の日
勇者「」ボロッ
魔王「あらまたあなた……ってどうしたのそんなボロボロで」
勇者「ううう……」
魔王「回復の魔法」パアァ
勇者「実はお腹も……」
魔王「はあ……全く世話がやけるわねぇ……おーいコック」
勇者「」パクパク
魔王「でも修行はきっちりしてきたみたいね。そんなになるまでモンスターと戦ったんでしょ?」
勇者「ううん、木になってる木の実をとろうとして落っこちてけがしたの」
魔王「修行すらしてなかったとは……本当に1レベルもあがってないし」
勇者「でもね、そのかわり考えてきた。なんでまおーがそんなに強いのか」
魔王「戦略をねってきたってこと?」
勇者「まおーがずばぬけてつよい理由はずばり!おいしいものをたべてるからだ!」
魔王「は?」
勇者「わたしはあんなにおいしいものたべなかったもん!そりゃあまおーのほうがつよくなる」
魔王「いや私の実力は食べ物のおかげじゃないんだけど」
勇者「ずるいよ!これじゃこーへーじゃないよ!ふぇあじゃない!」
魔王「聞いてないわね……」
勇者「わたしもおいしいもの毎日たべればまおーくらいつよくなれます」
魔王「なにその理論」
勇者「というわけで!これから毎日ここにごはんをたべにくるることにします!」
魔王「えっ」
魔王「いやいやいや、おかしいでしょ」
勇者「いいじゃん!」
魔王「なんで毎日敵に料理ださなきゃいけないのよ」
勇者「いーじゃんー!わたしもおいしいものたべたいー!」
魔王「あのねえ……」
勇者「ほんとうにだめ……?」
魔王「……」
魔王「はあ……こんな中途半端な時間じゃなくて私の時間にあわせて来てね」
勇者「いやったあ!ありがと!」
魔王「コックに一人分多くつくるように言っておかなくちゃ……」
別の日
勇者「うまうま」パクパク
魔王「おいしい?」
勇者「うん!とっても!つよくなれるきがする」パクパク
魔王「それにしてもよく食べるわねぇ……」
勇者「ふいー完食。ごちそーさん!」
魔王「私もほんとに物好きだわ」
勇者「さあ、勝負だ!」
魔王「今日もやるの?」
勇者「今日なら勝てる絶対」
魔王「もう回復魔法使うの疲れたんだけど……」
勇者「じつは修行もちょっとした」
魔王「あら、2レベルあがってるのね」
勇者「スライムといっぱい戦ったんだよ!」
魔王「えらいえらい」ナデナデ
勇者「えへへ」ナデラレ
勇者「って子供扱いするんじゃあない!」
魔王「嬉しそうだったじゃない」
勇者「さあいくぞ!雷の魔法!」スカッ
魔王「でないわね案の定」
勇者「しゅ、修行のときちょっとだけでたんだよ!ほんとだもん!」
魔王「ちゃんと覚えてから使いなさいよ」
勇者「雷!雷!」ブンブン
魔王「こうやるのよ、雷の魔法」ビリリ
勇者「危なぁ!」
勇者「まおーはなんでそんなに簡単につかえるん」
魔王「こんなのうまれたころから使えたわ」
勇者「くやしい!雷の魔法!」スカッ
魔王「ちがうちがう、もうちょっとビシッと」
勇者「雷の魔法!」スカッ
魔王「指先に魔力を集中させて」
勇者「雷の魔法!」スカッ
魔王「だからもうちょっと……」
勇者「でーきーなーいー!」
魔王「まあ戦って覚えるものだしね普通」
勇者「むー!」
魔王「あなたの場合魔法どうこうより単純にレベルをあげるのがさきだと思うけど」
勇者「うーん」
魔王「そうだわ、森に行ったらいいんじゃない?」
勇者「森?」
とりあえず考えてたぶんがつきました
明日きてまた書きます。
更新
勇者「なんで森?」
魔王「知らないの?旅立って間もないひよっこから経験をつんだ熟練者まで
幅広い勇者が利用する絶好のレベル上げスポットよ」
勇者「ほえーそんなものが」
魔王「で?どうする?」
勇者「そこにいけば雷の魔法を使えるようになるの?」
魔王「だから、あんたはレベルアップが最優先なんだってば」
勇者「ふふん、まあひまつぶしにはなろうな」
魔王「なんでそんなに偉そうなのよ」
勇者「じゃあいってみようかな」
魔王「私も行くけど」
勇者「ばかにするな!おまえのたすけなんかなくとも森くらいこーりゃくできるわ!」
魔王「ほんとかしら……」
勇者「それじゃ!」
勇者「」タタタ
魔王「……」
勇者「」タタタ
勇者「道がわからない……」
魔王「ですよねー」
勇者「じゃ、仕方ないから勇者のお供としてつれていってやってもいいも」
魔王「誰がお供よ」
勇者「さ、はよ」
魔王「はあまったく……」
魔王「テレポート!」バシュッ
森
勇者「」バシュッ
勇者「も、もうついた!?」
魔王「どう?」
勇者「そ、そんな魔法も使えるなんて……ますますたいとうじゃないね」
魔王「対等になりたいなら私が弱くなるんじゃなくて、あなたが強くなりなさい。そのために来たんだから」
勇者「ういー」
魔王「さ、いくわよ」ギュ
勇者「ちょ、別に手ぇつながなくてもいいから!」
魔王「あー……ほら、あんたなんか迷子になりそうじゃん?」パッ
勇者「しっけいだぞ!」
魔王「はいはいごめんなさいね」
魔王「それじゃこっちに……」
勇者「あ!なんか変なキノコがある!食べられるかな!?」タタタ
魔王「だから言ってるのに!」
魔王「まあここらへんに出現するモンスターならあなたも倒せるんじゃないかしら」
勇者「ぬっふっふ!ついにまおーにわたしのじつりょくをみせつけるときがきたようだな!」
魔王「自信だけはあるのね」
勇者「さあ!誰でもいいからかかってこーい!」
魔王「じゃ、あいつを倒してみましょうか」
ゾンビウルフ「ガルル……」
勇者「あ、あいつ!?」
魔王「無理そう?」
勇者「ぜ、ぜんぜ、ぜんぜんよゆ、うだね、う、ん」
魔王「とりあえずびびってるのはわかったわ」
勇者「びび、びびってないやい!」
魔王「あんた今レベル8だっけ?あのくらい倒せるでしょ」
ゾンビウルフ「ガルルッ!」
勇者「ひゃっ!きづかれた!こっちきた!」
魔王「ちょうどいいじゃない、さくっとやっちゃえば」
ウルフ「ガルル……」
魔王「ほらはやく」
勇者「ほ、炎の魔法!」ボオォ
ウルフ「」サッ
勇者「あれ!?よけられた!?くそっ、炎の魔法!」ボオォ
ウルフ「」サッ
勇者「あーもー!炎!炎!」ボボボボ
ウルフ「」サササッ
魔王「なにやってるの、それじゃMPの無駄よ!通常攻撃で怯ませてからにしなさい」
勇者「だって!通常攻撃って近づかなきゃだし!」
魔王「何怖がってるのこれは戦闘よ?近づいてなんぼじゃない」
ウルフ「ガルルッ!」バッ
魔王「きたわよ!」
勇者「あうっ!」
勇者「うー、ダメージくらったあ」ボロ
魔王「ほら、致命的なダメージの時は即座に回復をはさむ!」
勇者「うう、回復の魔法!」パアァ
ウルフ「ガル……」
魔王「またくるわよ!身構えて!」
ウルフ「ガルッ!」バッ
勇者「ここかっ!?」ザシュ
ウルフ「キャインッ!」
勇者「きいてる!」
魔王「怯んだ!今なら魔法攻撃があたるわよ!はやく!」
勇者「これでとどめっ!」
勇者「雷の魔法!」スカッ
魔王「」
勇者「ひ、ひどいめにあった……」
魔王「まったく、私が助けなかったらどうなってたか」
勇者「でもいい感じだったよね」
魔王「最後以外はね……」
勇者「えー」
魔王「なんで習得してないのに雷使おうとするのよ……」
勇者「あの流れならいけるかと思って……」
魔王「そんなに雷にこだわらなくてもいいじゃない。炎使えば」
勇者「やーだー、炎飽きた!雷のほうがかっこいい!」
魔王「そんな理由でねぇ……」
勇者「んー、雷の魔法!」スカッ
魔王「ほらでない」
勇者「ちぇっ」
魔王「雷の魔法はまだ先だから、あんたはまず戦闘の基本を覚えるの、いい?」
勇者「うーん……」
魔王「じゃ、次あいつね」
ゴーレム「」ドスドス
勇者「えぇっ!?」
ゴーレム「フゥゥゥン!」ドゴォ
勇者「うひゃあああ!」
魔王「逃げてばっかじゃだめよ、ちゃんと攻撃!」
勇者「炎の魔法!」ボオォ
ゴーレム「フン」カチン
魔王「あ、ゴーレムには炎きかないから」
勇者「先に言って!」
ゴーレム「フン!フン!」ドスドス
勇者「どうすりゃいいのさー!」
魔王「炎以外の魔法を使うの!相手の弱点属性を理解するのは大切よ」
勇者「そんなこと言ったって!わたし炎しかつかえんのだけれど!」
魔王「氷の魔法を使うの!」
勇者「あれはただの冷え性だから!」
魔王「いや、本物の話をしてるの」
魔王「あなたのレベルならもう使えるはずよ」
勇者「そんなこと急に言われても!」
ゴーレム「グオォ……」ジリジリ
勇者「ああもう!やるしかない!」
勇者「氷の魔法!」
勇者「」バシュッ
ゴーレム「グオォ!?」
勇者「で、でた……!」
魔王「きいてるわ!いい感じよ!」
勇者「ええい!氷の魔法!氷の魔法!」バシュッバシュッ
ゴーレム「グオ……グ……ガ……」フラフラ
ゴーレム「」バタン
魔王「ほら、やればできるじゃない」
勇者「やった……たおした……わたしひとりのちからで……」
魔王「ま、本当の旅であんな戦いかたしてたらMPもたないけどね」
勇者「い、やーーったぁぁい!やっぱりわたしはつおい!」
魔王「努力さえすれば誰だって強くなれるわよ」
勇者「ねえ、みてたみてた!?わたしかっこよかったよね!?ほら、バシュゥ、バシュって!」キャッキャッ
魔王「そうね、がんばったがんばった」ナデナデ
勇者「えへへ」ナデラレ
魔王「じゃあ次あいつ」
キングゴーレム「」ドスドス
勇者「ちょぉぉっ!?」
夕方
勇者「ひい……ひい……つかれた……」
魔王「よし、じゃあ今日はこのへんにしておきましょうか」
勇者「うう、まおー、つかれたよぉ……」
魔王「あなたもよくがんばったわ。ほら、もうレベル13じゃない」
勇者「まおー、かえるぅ、わたしかえる……」
魔王「はいはい、帰りましょうね、ほら、泣かないで」
勇者「うん……ゆーしゃなかない」
魔王「ちょっとスパルタすぎたかしら……」
魔王「じゃ、なんかご褒美いるでしょ?なにがいい?」
勇者「ごはん……」
魔王「それはいつもだしてるじゃない」
勇者「じゃあ……お風呂」
魔王「はいはいお風呂ね」
魔王の部屋
勇者「」パクパク
魔王「で、今日はどうだった?」
勇者「別に……」
魔王「でも強くなったじゃない」
勇者「別に」ムスッ
魔王「あら?もしかして怒ってる?」
勇者「だって、あんなにこきつかわれるとおもわなかったから」プクー
魔王「うーん……やっぱりきつすぎた?」
勇者「きついなんてもんじゃない!」
魔王「ごめんごめん、どうしたら許してくれる?」
勇者「どうしたらって……」
勇者「じゃあ……」
ちょっと休憩20分くらい
お風呂
勇者「うわあーー!すごーい!ひろおーーーい!!」
魔王「こら、あんまりはしゃがないの」
勇者「だってだって!こんなにひろいお風呂はじめて!」
魔王「転ぶわよー」
勇者「へぶしっ!」ビターン
魔王「ほら」チャプ
魔王(それにしてもいきなりお風呂一緒にはいりたいとか一体どうしたのかしら)
魔王「ほら、はやくはいっちゃってよ」
勇者「ふふふ……わたしの罠にかかっていることにきづいてないな……」
魔王「はあ?」
勇者「よくきけ!こんかいこのようなじょうきょうにもっていったのには理由がある!」
勇者「なぜならお風呂はいってるときならまおーは装備もなにもなくて防御力がさがっている!」
勇者「おまけに体の力もぬけているからすきだらけというわけだ!」
勇者「はーはっはっは!今日はわたしつよくなったしこのじょーたいなら絶対勝てる!」
魔王「なに?じゃあ私を倒すために一緒にお風呂はいったってこと?」
勇者「ふっ、今ごろ気づいてもおそいわ」
魔王「ふーん、あなたにしてはよく考えたじゃない」
勇者「さあ!わたしをいままでなめていたことを天国でこうかいするといい!」
勇者「くらえ!今日おぼえた……」
魔王「」ピッ
勇者「氷の魔法!」スカッ
勇者「あ、あれ?氷の魔法!」スカッ
勇者「あれぇぇぇ!?なんで!?」
魔王「あんたの魔法を封じておいたわよ。入浴中にまであばれられたらたまったもんじゃない」
勇者「ちくしょー!魔法がなくたってわたしには……」
魔王「通常攻撃がある?武器もないのに」
勇者「そ、そうだった……」
魔王「だいたいその作戦、あなたも全裸で丸腰なんだからなんの意味もないでしょ」
勇者「そ、そうだった!」
魔王「頭のレベルアップもしておいたほうがよさそうね……」
魔王「ほら下手な悪巧みはいいからはやくはいってよ、疲れてるんでしょ?」
勇者「うん……」チャプ
勇者「ふいー……あったかい……」
魔王「あなた、今日はほんとによくがんばったわ。すごい」
勇者「んー……」
魔王「あんまり嬉しそうじゃないのね」
勇者「まおーはさ」
魔王「うん?」
勇者「なんでわたしをたおそうとしないの?」
魔王「なんでそんなこと聞くのよ」
勇者「だって……わたしよりっょぃι ……」ブクブク
魔王「ん?なに?」
勇者「わたしよりつよいし!たおそうとおもえばたおせるんじゃない!?」
魔王「あら……あなたが身の程をわきまえた発言なんて……珍しい」
勇者「しつれいだぞ!」パシャ
魔王「ははは、ごめんごめん」
魔王「……」
勇者「で?」
魔王「うん?」
勇者「質問の答え」
魔王「んー……」
魔王「好きだから?」
勇者「好き?」
魔王「うん」
勇者「好きだからたおさないの?」
魔王「ええ」
勇者「敵なのに……変なの」
魔王「敵でも好きなものは好きよ」
勇者「ふーん」
魔王「あなたは?」
勇者「なにが?」
魔王「私のこと」
勇者「んー……」
勇者「好き」
勇者「なのかなぁ……」
魔王「曖昧ね」
勇者「ま、好きってことにしといてやろう、はっはっは」
魔王「でた上から目線」
勇者「そーだ、いいことかんがえた」
魔王「また悪巧みかしら」
勇者「まおーだってこちょこちょならきくんじゃない?」
魔王「こちょこちょ?」
勇者「きくでしょ」
魔王「きかないわよ」
勇者「ためすぞ」
魔王「ご自由にー」
勇者「それどうだ」コチョコチョ
魔王「別にー」
勇者「ならばここか」コチョコチョ
魔王「フーン」
勇者「むむむ、さてはここだな!?」コチョコチョ
魔王「ふふっ」
勇者「あ!いまわらった!」
魔王「わらってないわらってない」
勇者「ほうほうここかここが弱いのか」コチョコチョ
魔王「ふ、ははははっ!やめてったら!」
勇者「どーだまおーうちとったり!」
魔王「くすぐっただけでうちとったことにならnくふふ、あははははは、やめてやめて、ふふふふ」ゲラゲラ
勇者「どうだ手も足もでまい」ニヤニヤ
魔王「お返し」コチョコチョ
勇者「ふえ?」
勇者「あっはっはっは、ひひひふふふずるいぞまおーはははは!」
魔王「あんたは全身弱いのね」コチョコチョ
勇者「へへへへ、もうおわりったら!次わたしのターン!」
魔王「そんなルールなの?」
勇者「のぼせた……」
魔王「はあ……疲れをとるつもりだったのにさんざんね」
勇者「そしてなぜとうぜんのようにわたしのあたまをかわかしているんだ」
魔王「なんとなく……」
勇者「わたしはゆーしゃなんだからそれくらいでき……ん……ふあ……」
魔王「どうしたの」
勇者「眠いとか思ってないから……」トロン
魔王「眠いのね」
勇者「まおーきょーはありがおーおかけれつおくなれたー」
魔王「ろれつがまわってないわよ」
勇者「いや……ほんと……うん……」
勇者「……」
魔王「うん?どした?」
勇者「」スースー
魔王「あれ……ほんとに寝ちゃった?」
魔王「困ったわね……」
勇者「」スースー
魔王「この子ここにいるとき以外はどこにいるのかしら……」
魔王「たしかA村からきたとかいってたわよね、そこに返せば……」
魔王「でも魔王がいきなり来たら怖がられるわよねさすがに」
魔王「そしてなにより困るのが……」
勇者「」ギュー
魔王「なんかくっついてはなれないのよね……」
魔王「んー……もう今日はここに泊まらせていいかしら。特に問題もないわよね……あるか」
魔王「ま、いいや、細かいことは考えない考えない」
魔王「私の部屋はベットがひとつしかないけど……」
魔王「まあ一緒に寝ればいいか、ベットおおきいし、こいつはなれないし」
夜
魔王「ふう、今日はいろいろあったわね」
勇者「」スースー
魔王「こいつがきてから退屈しなくていいわ……でも一緒に寝るのはやりすぎかしら」
勇者「」スースー
魔王「じゃ、おやすみ。ってかもう寝てるか」
勇者「」スースー
魔王「……」
魔王(んー……さっきから感じてるんけど……なにかしらこの違和感)
魔王(なんか自分がすごく異質なことをしているような……)
魔王(別になにも変じゃないわよね、今日は森行ってあいつの修行して……それで……)
魔王(……)
魔王(やっぱり勇者と魔王が一緒にお風呂はいって寝るっておかしいかしら……)
魔王(……)
魔王(ま、いいや、細かいことは考えない考えない)
明日これれば来ます 無理なら明後日 がんばります
ゆっくり更新
朝
召使魔物「おはようございます魔王様」
魔王「ん、おはよ」
召使「ところで魔王様、そいつは何ですか」
勇者「」スースー
魔王「ああ、こいつ……あんまり気にしないいいわ。妹みたいなもんだから」
召使「またどこかでひろったんですか?3年前のあいつといい、魔王様はロリコンなんですか?」
魔王「失礼ね、別にひろったんじゃないわよ」
召使「そんなことより今朝はご予定があったのでは」
魔王「ああ、そうだったそうだった」
召使「お急ぎください、遅刻などなさらぬよう」
魔王「わかったわ。待ってて」バタバタ
勇者「んー……ん……」
勇者「ふわー……よくねたぁ……」
勇者「久しぶりにこんなにぐっすりねた……やっぱりやわらかいベットはちがうなー」
勇者「ん?やわらかいベット?」
勇者「あれ……なんでわたしまおーのベットでねてるんだろ」
勇者「きのうはえっと……んー、お風呂入ったとこまでしかおもいだせない……」
勇者「まおーはどこかな、おーい、まおー!」
勇者「いないのかな……」
勇者「はっ!まてよ、これはひょっとしてチャンスなのでわ?」
勇者「まおーのお城なんだからきっとどこかにお宝とかかくされてるにちがいない!」
勇者「まおーもいまいないし、たんさくするにはぜっこーのチャンス!」
勇者「よし!このおしろをすみからすみまでさがしまわってやる!」
勇者「ふふふ、てはじめにこの部屋からだ……」
勇者「んー……」ゴソゴソ
勇者「あんまりおもしろいものはないなー……むずかしい本とか書類とかしかない」ゴソゴソ
勇者「もー、なんかびっくりするようなものないかなー……」
勇者「むっ!こっ……これはっ……」
勇者「まおーのブラジャー(使用済)!」
勇者「ふっふっふ……これはこれは恥ずかしいものをてにいれてやったぞ……どうしてやろうか……」ニヤニヤ
勇者「らくがきとかしてやろっかなー、ペンとかないかなー、よしあった」
勇者「はっはっはー!わたしをばかにしつづけたことをこうかいするがいいー!」バッ
勇者「……」ジー
勇者「」クンクン
勇者(まおーのいいにおいがする……)
勇者「」キョロキョロ
勇者「ふっ、らくがきは勘弁してやる。そのかわりわたしがもってよーっと」
勇者「さーて、あとなんかないかなー」キョロキョロ
勇者「おー、これはチェスかな?」
勇者「んー……チェスってどうやるんだろ、まおーはできるのかな」
勇者「よし!この綺麗にならんだ駒をぐちゃぐちゃにしてやる!」
勇者「」グチャグチャ
勇者「はっはっは!次やる人はさぞめんどくさいことだろう!」
勇者「……」
勇者「わたしがやりたかったことってこんなことじゃなかったきが」
勇者「やっぱりおもしろいものはないね、つまんない」
勇者「まあお宝ならもっとちゃんとしたばしょにかくすよね、うん」
勇者「というわけでもっとべつのばしょをさがそーぉっと」ガチャ
勇者「うーん、お宝がありそうなとこ、ありそうなこと……」
勇者「ん?あれ?」
勇者「こ、こんなところに扉が!地味だしはしっこにあったからとおりすぎるとこだった!」
勇者「これはあやしい、あやしすぎる!」
勇者「というわけでたのもー!」ガチャ
ツーン
勇者「うっ!」
勇者「な、なにこのにおい……すっぱいような、鼻をついてくるような……」ツーン
勇者「さては侵入者用のしかけだな!?これはますますあやしいぞ!」
勇者「鼻をつまめばなんとか……」
勇者「んー……くらくてよくみえないなー……なにか明かりがあれば……」
勇者「お、ろうそく。炎の魔法!」ボッ
勇者「よし、これで明るくなって……」
勇者「!?」
勇者「な……何この部屋……机の上に虫の死骸がたくさん……」
勇者「棚には……いもり?やもり?なんかよくわからないものがいっぱい瓶詰めされてる……」
勇者「なにこの紙にかいてある模様……みてるとくらくらする……」
勇者「ここここ、怖いっ!なんだかみてはいけないものをみてしまった気がする!」
勇者「なんでこんな変な部屋……みればみるほど変!」
勇者「ていうか壁一面棚だらけで圧迫感がすごい!」
勇者「もう、なんていうか、ぶっそうすぎる……もう戻ろう……」
?「なにしてるんですか~?」
勇者「!?」ビクウ
勇者「わー!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!ちがうんですちがうんです!」
黒い服の女「そんなにあやまらなくてもいいですよ~」
勇者「あ、あなたは……」
黒「わたしのことはいいんです~あなたの名前を教えてください~」
勇者「わたしは勇者……まおーをたおしに……」
黒「あ~、最近噂の魔王様の近くでうろちょろしてるのはあなたですか~」
勇者「うろちょろって」
黒「なんのようですか~?私の部屋に勝手に入られるのはちょっとこまっちゃうんですが~」
勇者「えっ、ここあなたの部屋ですか!?」
黒「はい~」
勇者「い、いい趣味してますね……」
黒「これは私の趣味ではないですよ~ただ研究に使う道具を集めたらこんな感じに~」
勇者「研究って?」
黒「素敵な研究ですよ~ちょっと危ないかもですが~」
勇者「というと?」
黒「んー……おまじないの、研究です」
勇者「おまじない?」
黒「はい~ 」
勇者「へえ!そんなことしてるんだ」
黒「興味がおありですか~?」
勇者「おもしろそう!それは魔法とはちがうんですか?」
黒「はい~ちょうどいいですね~ちょっとやってみましょうか~」
勇者「おお!」
黒「あなたは~手に入れたい人っていますか~」
勇者「手に入れたい人?」
黒「はい~あの人を支配したいとか~あの人の心をおもいどおりにしたいとか~そんなかんじです」
勇者「そんなこと思ったことないんですけど……」
黒「そうですか~?」
勇者「いや……待てよ……」
勇者(まおーの心を支配すればそれすなわち勝利では!?)
黒「じゃあ別のおまじないに……」
勇者「いやまって!まおー!まおーがいる!」
黒「は~、魔王様とは~また大きくでましたね~」
勇者「いやぁ、そんなー」
黒「ほめてるわけではないですよ~」
勇者「えーっと、あなたの名前は?」
黒「わたしですか~?申し訳ないですが~わたしには名前がないんです~」
勇者「そ、そうなんですか?じゃあなんてよべば……」
黒「まあてきとーに黒でいいですよ~黒さんってよんでください」
勇者「はい!黒さん!」
黒「あ、おはぎたべますか~?」つおはぎ
勇者「え、なんでおはぎ」
黒「いりませんか~?おいしいですよ~」
勇者「いただきます」
黒「それでは~おまじないに必要な道具をそろえます~」
勇者「ふぁい」モグモグ
黒「蜘蛛の目~」
勇者「き、気持ち悪い」
黒「鼠の尻尾~」
勇者「うええ……」
黒「牛の唾液~悪魔の角~リポピタンD~ハッピーターンの粉~」
勇者「そんな材料!?」
黒「これらの材料を~この魔法陣にのせます」ペラ
黒「これで準備ができました~」
勇者「それでそれで?」
黒「私が呪文を唱えるので~その間~あなたは魔王様を強くイメージしてください~」
勇者「イメージ?」
黒「このおまじないには必要なんです~」
勇者「よし、やってみます!」
黒「それではいきます」
黒「アブラカタブラ~チチンプイプイ~」
勇者「そんな呪文で大丈夫なんですか!?」
黒「大丈夫です~はやくイメージを~」
勇者(よーし、イメージイメージ)
黒「」ブツブツ
勇者「……」
黒「」ブツブツ
勇者「……」
黒「うーん、うまくいきませんね~」
勇者「えー……」
黒「ちゃんとイメージしましたか~?」
勇者「しましたよ!」
黒「それなら意志の問題ですね~あなたは魔王様にたいしてあまり特別な感情を持ってないんじゃないですか~?」
勇者「といわれても……」
黒「こういうときはその人に関連する物を使うといいですよ~」
勇者「へ?」
黒「その人がよく使うペンとか~その人が着ていた服とか~関連性が高いほどイメージしやすいですよ~」
勇者「なるほど……そうだ!」
黒「何か持ってますか~?」
勇者「じゃーん!まおーのブラジャー!」
黒「なんでそんなものもってるんですか~?」
なんとなくあぎりさんのイメージ
勇者「これでバッチリっしょ?さあ!」クンクン
黒「なんかいろいろ突っ込みどころ満載ですがまあいいです~いきますよ~」
勇者「……」
黒「」ブツブツ
勇者「……」
黒「」ブツブツ
カッッ!!
勇者「わっ!なにこの黒い光!?」
黒「まだ終わってませんよ~イメージイメージ~」
勇者「うーん……」
黒「」ブツブツ
勇者「……」
黒「さあそろそろ……」
バタン!
魔王「封印の魔法!」ピッ
黒「!」
>>93
ばれたか……
シュウウン……
勇者「あれ、黒い光が……」
魔王「ちょっとあんたら!なにやってんの!」
黒「あらら~みつかっちゃいましたね~」
勇者「あっまおー!なんで邪魔するの!」
黒「惜しかったのにね~」
魔王「勇者、黒といつから知り合いだったの?」
勇者「いや、今日会ったの」
魔王「あんたねー……自分が何してるかわかってるの?」
勇者「おまじないだってー、面白いでしょ!」
魔王「はあ……騙されちゃダメよ……」
勇者「へえ?」
魔王「今のはおまじないなんかじゃない」
魔王「これは黒魔術よ」
勇者「黒魔術!?」
魔王「まったく、私がきづいて止めなきゃどうなってたか」
黒「やっぱり相手が魔王様じゃハードルたかかったですね~」
勇者「そ、そんなぶっそうなことしてたの!?」
黒「だから言ったじゃないですか~危険かもですがって~」
勇者「まおー、黒って何者なの?」
魔王「黒は……3年前にね、どこからともなくやって来て、お腹がすいて死にそうって言うから私が助けてあげたの」
黒「もう3年前ですか~はやいですね~」
魔王「そしたらコイツ、図々しくここに住み着いて……はあ、この部屋もしばらく見ないうちにさらにひどくなっなわね」
黒「研究がすすんでるってことですよ~」
魔王「ここ元々倉庫だったのよ?」
勇者「倉庫のほうがまだましだよねこの部屋……」
勇者「それで……今の成功してたらどうなってたの?」
黒「魔王様相手に100%通用するとは思ってませんが~もし成功してたらですね~」
黒「魔王様が勇者様にメロメロになってましたね~」
勇者「ええっ!?そんな魔術だったの!?」
魔王「概要もしらずにやってたの……」
魔王「とにかく勇者、黒がやってることに付き合っちゃだめよ、いい?」
勇者「えー、でも黒さん悪い人じゃないよ、おはぎくれたし」
魔王「あーなーたーねー……」
勇者「え?なに?」
魔王「なーんーでーわーたーしーのー下着持ってるのよ!」
勇者「あ、これ返すよ。もうまおーのにおいしなくなっちゃった」
魔王「においって……」
勇者「うん、まおーのにおい好きー」
魔王「その歳で匂いフェチなの?」
勇者「におい?ふぇち?なに?」
魔王「まあいいわ……いまもうあんたの匂いがするじゃない全く何したのよ」
黒「魔王様~わたしにも勇者様を紹介してください~」
魔王「こいつは私を倒すとか言ってるけど……お腹がすくっていうから」
黒「またそれですか~お腹がすいたによわいんですね~魔王様」
魔王「う、うるさいわよ」
魔王「とにかく、これ以上めんどうなことしないでちょうだい、いいわね」
黒「いやですよ~いまもちょっとおもしろいこと考えました~」
魔王「ちょ」
黒「ポンポコポコポコ~パララララ~」
黒「」バシュッ
勇者「!」
勇者「うわあああ~……めーがーまーわーるぅぅ」クラクラ
勇者「うにゃ……」ポー
魔王「ちょっと!勇者になにしたの!」
黒「ふふふ……」
勇者「まおー……まおー……」
魔王「えっ」
勇者「うーん……」ギュー
魔王「な、なにこれ」
勇者「えへへぇ……まおー……いいにおい……」
黒「あはっ、こんな簡単な魔術にひっかかるなんて、ほんとに勇者なんですか~?」
魔王「まさか……」
黒「お察しですか~そうです~さっきの魔術の逆バージョンをしてみました~」
黒「勇者様は魔王様にメロメロですよ~よかったですね~」
魔王「よくない!」
勇者「まおー……んー……」ギュー
魔王「ちょ、はなれてよ……」
黒「まあ大丈夫ですよ~日をまたげばもとに戻りますから~」
魔王「今日一日これ!?こんなことしてなにが楽しいの!?」
黒「楽しいですよ~好きなんです~私の魔術で困ってる人を見るのが~」ケラケラ
勇者「ん……」スリスリ
黒「ラブラブな一日を楽しんでくださいね~」
魔王「じょ、冗談じゃない……」
こんな展開なので次は百合色がつよくなると思います
それではまた明日
すいません ちょっと私的な事情で忙しかったのと、話作りが迷走してしまったので
更新は明日にさせてください。 待ってくれた人申し訳ない……
更新
魔王「まったく黒のやつ、また面倒なことして……」
勇者「まおー、はなれちゃいやぁ、だっこして!」
魔王「はあ?だっこ?」
勇者「うん!」
魔王「はぁ……まあいいけど」
勇者「わーい!」ギュー
魔王(今日一日この調子とか……胃もたれしそうね……)
魔王(私も黒魔術勉強してみようかしら。昔ちょっとかじったことあるし、もしかしたら治る方法も見つけられるかも……)
勇者「まおーのにおい……」
魔王「あなた、そんなに私のにおいが好きなの?」
勇者「うん」
魔王「てかなんか顔あかいわよあんた」
勇者「まおーのにおいかいでるとなんかドキドキするの……」
魔王「えぇー……」
勇者「」モミモミ
魔王「ちょっとどこさわってるのよあんた」
勇者「まおーおっぱいおっきいね……」モミモミ
魔王「揉むなっ!」
勇者「なんでこんなにおっきいの?」
魔王「別に好きで大きくしたんじゃないわよ」
勇者「ふーん……」モミモミ
魔王「だから揉むなっての」
勇者「まおーのおっぱい、やわらかくてきもちいいね……」
魔王「あのねぇ……」
勇者「んー」
魔王「顔をうずめるなっ!」
勇者「こうしてるとすっごいおちつくよ……」
魔王「はあ……ほんとに重症ね」
勇者「ずっとこうしてたい……」ギュー
魔王「そういうわけにもいかないわよ」
勇者「ああん、まおーどこいくの?」
魔王「書斎よ。あんたもくる……って来るなって言ってもついてくるわよねどうせ」
勇者「まってー」トテトテ
書斎
勇者「なんで書斎なんかにきたの?」
魔王「あんたのそれを治すためにきまってるじゃない」
勇者「わたしはべつになおんなくてもいよー、まおー」
魔王「わかったからそんなにべったりしないで歩きづらい」
勇者「んー」スリスリ
魔王「さてと……ここらへんの本を読めばなにか手がかりがつかめるかしら」
勇者「そんなむつかしそーな本よむのー?」
魔王「ええ、あなたのためにね」
勇者「そんなのよりわたしをかまってよ」
魔王「はいはい、魔王さん今からお勉強するから邪魔しないでね……」
勇者「まおーだっこー」
魔王「邪魔するなって言ってるじゃない」
勇者「やーだーだっこー」
魔王「もうわかったから、だっこしてあげるからそれ以上変なことしないで。いい?」
勇者「んー」ギュッ
魔王「……」
勇者「」ギュー
魔王(勉強しづらい……)
魔王(まったく……ただでさえ黒魔術は頭が痛くなるような分野なのに……)
勇者「ねー、まおーおっぱいもんでいいー?」
魔王「……」
勇者「へ?なに?」
魔王「その台詞面と向かって言うやつはじめて見たわ」
勇者「んー」モミモミ
魔王「こら、まだいいなんて言ってない!」ペチッ
勇者「あうっ」
勇者「なんでー、いいじゃん!まおーのおっぱいきもちいーんだもん!」
魔王「あのねー……それでわかりましたはいどうぞってなるわけないでしょ」
勇者「やーだーおっぱいもむのー!」
魔王「ちょ、あんま大声で騒がないで」
勇者「おっぱいー!おっぱいー!」ワーワー
魔王「だーっ!わかったから!揉んでもいいから静かにして!」
勇者「わーい」モミモミ
魔王(さらに勉強しづらくなった……)
魔王(まったく……勇者がこんなんじゃ調子狂うったらありゃしないわ)
魔王(はやく解決策を見つけないと……)ペラペラ
勇者「」ハァハア
魔王(なんかハアハアいってるし)
魔王「なに……どうしたの」
勇者「まおーのにおいかいでおっぱいもむと、ドキドキして体があつくなる……」
魔王(なかなか危ない領域に突入してるわね……)
魔王(やっぱりよくわからない……黒はこんなの相手に3年間格闘してるのね……あなどれない)
魔王(おなかすいたわね……そういえばお昼ご飯食べてなかった)
魔王「勇者、ご飯食べるからいったん戻りましょうか」
勇者「」ギュー
魔王「聞いてるの?」
勇者「ふぁい?」
魔王「ほらー、ごはんよーあなたが大好きな」
勇者「あ、ごはん?へえ、そう。ふーん……」ニヤニヤ
魔王「?」
魔王の部屋
勇者「はいまおー、アーン」
魔王「ア、アーン」
魔王「」パク
勇者「おいしい?」
魔王「うんまあ……」
魔王(なんでこんなことに……)
勇者「つぎ、まおーがわたしにやってー」
魔王「なんでよめんどくさい、普通に食べるわよ」
勇者「えーいーじゃんー」
魔王「ていうかあんたのいつもの席向かい側でしょなんで隣にきてんの」
勇者「まおーのちかくーえへへ
勇者「まおーアーンしてー」
魔王「しょうがないわね……ほら」
勇者「アーン」パク
勇者「んー!まおーからもらうとかくべつにおいしいよ!」
魔王(なにこれ新婚生活?)
夕方
魔王「やっぱり駄目だわ……ちょっとかじっただけじゃたちうちできない」
勇者「うにゅー」モミモミ
魔王「こいつもこんなだし……素直に明日になるまで待った方がよさそうね」
勇者「まおー、なんかわかったー?」
魔王「全然……もう諦めたわ」
勇者「えへへそっかー……じゃあ明日までずっとこうしてよー」
魔王「いやよ」
勇者「もーいけずぅー」
かくして二人のラブラブデーはつづき……
勇者「まおートイレ」
魔王「トイレも一緒に行くの!?」
勇者「アーンしてー」
魔王「もう勘弁して……」
勇者「まおー体洗ってあげるー」
魔王「そういって私の体さわる気でしょ!?」
勇者「まおー寝るよー」
魔王「なんで当然のように私のベットにはいってるのよ……」
魔王「つうかなんでまた今日も泊まることになってんのよ」
勇者「はやくーだっこしながら寝るー」
魔王「もう疲れたんだけど……」
勇者「うん、だから寝よ」
魔王「いっとくけど今日は一緒に寝るのは無理」
勇者「えっなんで……」
魔王「連日あんたにかまってるせいで仕事がたまってんのよ、それ片付けないと」
勇者「えー……」シュン
魔王「じゃあそういうことだから」
勇者「まって、まおーが寝ないならわたしもねない」
魔王「仕事くらいゆっくりさせてよ……」
勇者「まおーといっしょに寝るんだもん……」
魔王「……」
勇者「だっこされながら寝るんだもん」
魔王「わかった……じゃあ一緒に寝てあげる」
勇者「ほんと!?やったあ!」
魔王(こいつを寝かしつけてから仕事しましょう、それからでも遅くないでしょ)
勇者「だっこ」
魔王「はいはい」
勇者「おっぱい」
魔王「はいはい」
勇者「んー……おやすみ……」
魔王「はいはい」
魔王(はやく明日になってくれないかしら……)
勇者「……」
魔王「……」
勇者「ねえ、まおー……」
魔王「?」
勇者「まおーにだっこされてると……すごく幸せなんだ……」
勇者「ずっとこうしてたい……」
魔王「そ、そう」
勇者「まおーは、わたしのこと、好きって言ってくれた」
魔王「そうね」
勇者「わたしも好き……まおーのこと」
魔王「待って、ちゃんと考えて。黒に魔術をかけられてることを忘れちゃだめよ」
勇者「魔術……」
魔王「ええ」
勇者「……」
魔王「……」
勇者「わたし、それでもいい」
勇者「魔術のせいだっていい……わたしがまおーが好きなのはかわらない」
魔王「どうして?」
勇者「だって……こんなにそばにいてほしいなんて……思ったことなかった……」
勇者「まおーは……敵だけど……ううん、もう敵じゃない」
勇者「だから、ずっとそばにいて……」
魔王「……」
魔王「心配しなくても」
魔王「私は消えたりしないわよ」
勇者「ほんと……?」
魔王「ええ、だからそんなにぎゅーっとしないで」
勇者「じゃ、じゃあ、まおー……」
魔王「?」
勇者「キスして……」
魔王「えっ」
勇者「キス……」
魔王「ちょ、ちょっと、落ち着いた方がいいんじゃない?」
勇者「だって……そばにいてくれるって言ってくれた……」
魔王「それとこれとは別なんじゃ……」
勇者「いいもん!まおーがしてくれなくても……」
魔王「!」
勇者「わたしがするから……」
魔王(ち、ちか……)
勇者「……」ジリ…
魔王(ほんとうに……このままじゃ……)
勇者「」パタッ
魔王「へ?」
勇者「」スースー
魔王「ね、寝ちゃったの?」
勇者「」スースー
魔王「そ、そうか……さっきから眠そうな顔してたしね」
魔王「それにしても本当に突然寝たわね……」
魔王「ま、何はともあれこれで解決かしら」
勇者「」スースー
魔王「……」
勇者『まおーにだっこされてると……すごく幸せなんだ……』
勇者『魔術のせいだっていい……わたしがまおーが好きなのはかわらない』
勇者『だって……こんなにそばにいてほしいなんて……思ったことなかった……』
勇者『キスして……』
魔王「……」
魔王「ぜんぶ……魔術のせいかしら」
魔王「ほんとうに全部魔術のせいかしら」
勇者「」スースー
魔王「……」
魔王「じゃ、わるいけど仕事してくるわね」
魔王「」ガチャ
勇者「」スースー
魔王「よかった……ちゃんと寝てるわね」
魔王「すっかりおそくなっちゃた……私もはやく寝よ」
魔王「二日間連続で一緒に寝るなんてねぇ……」
勇者「うーん……まおー……」
魔王「へっ?」
魔王「勇者、起きてたの?」
勇者「」スースー
魔王「な、なんだ寝言。びっくりした……」
勇者「まおー……好き……」
魔王「私の夢でも見てるのかしら……」
勇者「大好き……」
魔王「……」
勇者「」スースー
魔王「こんな寝言まで言わせるなんて、やっぱり黒の魔術はすごいわね……」
魔王「黒の……魔術……」
魔王「……」チラッ
時計[ 00:13 ]
魔王「……」
魔王「もう……日付が変わってる……」
黒『まあ大丈夫ですよ~日をまたげばもとに戻りますから~』
魔王「……」
勇者「」スースー
魔王「……」
勇者「うーん……」
魔王「!」
勇者「まおー……」
魔王「……」
勇者「キス……」
魔王「……」
勇者「して……」
魔王「……」
勇者「」スースー
魔王「」チュッ
魔王「……」
勇者「」スースー
魔王(私……なにしてるかしら、ただの寝言なのに……ねえ……)
勇者「」スースー
魔王(でも……心なしか幸せそうな顔してる)
勇者「」スースー
魔王「……」
魔王「おやすみ、小さい勇者様」
朝
バタバタドタドタ
魔王「ん、んー……」
勇者「こうらぁー!まてええい!」ドタドタ
魔王「うるさいわねえ……なに?」
勇者「あ、まおーおはよう!GがでたんだよGが!」
魔王「ゴ、ゴキブリ!?」
勇者「こらー!勇者様がせいばいしてくれる!」ドタドタ
魔王「あ、あんた、魔術解けたの?」
勇者「あん?なにが?」
魔王「魔術よ。昨日まであんなだったじゃない」
勇者「あーうん、とけたとけた。あっにげられたくそう」
魔王「よ、よかった……ちゃんと解けたのね」ホッ
勇者「まおー、Gって1匹見つけたら20匹はいるって言うよね!」
魔王「朝から嫌な話しないでちょうだい……そんなことより、あんた昨日のこと覚えてる?」
勇者「昨日?」
魔王「そう、魔術かけられてたし、ひょっとしたら覚えてないんじゃないかと思って」
勇者「うーん……」
魔王「やっぱり覚えてない?」
勇者「いや覚えてるよー。だっこしてもらったりおっぱいもんだりキスせがんだりしたよねー」
魔王「完璧じゃない……よく恥ずかしがらないわね」
勇者「別にー、魔術かかっててしたことだしぃー」
魔王(やっぱり全部魔術のせい……か……)
魔王(それなのに私はあんなことして……)
勇者「まあいいや、まおーだっこ」
魔王「はっ?」
勇者「ん?どしたのだっこして」
魔王「いやいや、え?」
勇者「はやくぅ」
魔王「ま、まだ魔術がかかってるのかしら……」
勇者「いや魔術は解けたよ?いいからだっこ」
魔王「おかしいおかしい、なんで魔術なしなのにだっこせがむのよ」
勇者「だーかーらー、昨日のこと覚えてるって言ったじゃん!まおーのにおいもおっぱいも忘れてないよ」
魔王「えぇー……」
勇者「だっこぉ」
勇者「んー、やっぱり落ち着くなー」ギュッ
魔王「なによ……これじゃ昨日とまるで変わらないじゃない……」
勇者「おっぱいー」モミモミ
魔王「はぁ……」
勇者「ねえまおー」
魔王「なに?」
勇者「好きだよ」
勇者「まおーのにおいとおっぱい」
魔王「なにそれひどい」
勇者「だからわたしがまおーをたおすまでいっぱいだっこしてねー」
魔王「嫌」
勇者「ひどっ!?」
魔王「……」ジー
勇者「」ニコニコ
魔王「やっぱり本心なのかしらね……」
勇者「なにが?」
魔王「なんでも。さ、朝ごはん食べましょうか」
ありのまま今起こった事を話すぜ微百合SSを書いてると思っていたらガチ百合になっていた何を言ってるのかわからねえと思うがまた明日
更新
ある日の森
モンスターキノコ「グクギャァ」バッ
勇者「とおっ!」ザシュ
キノコ「グガッ……」バタッ
魔王「勇者!追っ手がきたわよ!」
勇者「ま、またあ!?これじゃいくら倒してもきりないよ!」
キノコ2「グギギ……」
キノコ3「ギ……」
魔王「そんなこと言ってる暇あったらはやく倒す!じゃないとどんどんわいてでてくるわよ」
キノコ4「グギッ!」
キノコ5「グギギッ!」
勇者「ほ、ほんとだ!ええい、疾風の魔法!」ビュオオ
キノコ2「グギャッ!」バタッ
キノコ3「グギッ!」バタッ
キノコ6「グギギ……」
勇者「ああもう!どんどんふえるじゃん!」
勇者「ひい……ひい……」
魔王「厄介なモンスターだったわね」
勇者「もう、つかれた……たたかえない……」
魔王「ほら、まだまだ頑張らなくちゃ」
勇者「もー、今日はこのくらいでおわろーよ」
魔王「なにいってるのまだ全然時間あるわよ」
勇者「じつはさいきん腰がおもくて……からだのぐあいがわるいのかも」
魔王「いいわけしない」
勇者「ほんとだもん!うそじゃないよ!ほんとになんかおもたいっていうか……」
魔王「ああ、なるほど」
勇者「へ?」
魔王「多分、腰につけてるその袋が原因だと思うわ」
勇者「うわっ!なにこの袋!」
魔王「はちきれそうなくらいパンパンね……何が入ってるの?」
勇者「す、すごい!みてまおーこんなにお金が!」ジャラジャラ
魔王「ああ、そうか、今まで経験値目的で戦ってたから気にしてなかったけどゴールドも貰えるのよね」
勇者「いままで戦ったぶんがたまってたんだ……」
勇者「まおー!これでなんかおいしいものたべよー!」
魔王「さんざん食べさせてやってるじゃないの。別のことに使いなさい」
勇者「たとえば?」
魔王「まあ、ゴールドの使い道の定番と言えば、装備よね」
勇者「そーび」
魔王「それでいいんじゃないかしら。だってあなた普通の服着てるし、剣ももうぼろぼろじゃない」
勇者「ちがう剣にするの!?やった、もっとかっこいいのにしようよ!
ファルシオンとかマスターソードとかギャラクシアとか!」
魔王「じゃあ今日は買い物にでも行きましょうか」
勇者「やったあ!レベル上げなくなった!」
魔王「大丈夫。今日のぶんはほかの日にしっかりしこんであげるから」
勇者「えぇー……」
勇者「で、どこにいけば売ってるの?」
魔王「やっぱり城下町かしら。あ、私の城じゃなくて、あなたたちの国のほうのね」
勇者「よっしゃー!じゃあさっそくいってみよー!」
魔王「はい、いってらっしゃい」
勇者「ええっ!?まおーこないの?」
魔王「当たり前じゃない、人間たちの市場に私が行ったらまずいでしょ」
勇者「でも、道わかんないし……」
魔王「じゃあ適当に、黒あたりについてってもらえば……」
黒「よびましたか~?」
魔王「ってなんでいるのよ」
黒「研究に必要な材料を採りにきてたんです~」
魔王「まあいいわ、黒、勇者と一緒に城下町にいってあげて」
黒「ごめんなさい~、今日はちょっと忙しいんです~」
魔王「そう……じゃあしょうがないから別の日に……」
勇者「えー、そんなぁー」
黒「でもでも~私の魔術でいい感じになりますよ~?」
魔王「そ、それってどういう……」
黒「ピポパポ~モマママ~」バシュッ
魔王「ちょっとなにする気!?」サッ
黒「ちょっと~よけないでくださいな~」
黒「実は~魔王様を人間の姿にしようと思って~」
魔王「人間に?」
黒「そうすれば、町にも行けるでしょう?」
勇者「だってまおー、してもらいなよ」
魔王「あやしい……黒が自分の利益にならないことをするはずないわ」
黒「利益はありますよ~プリーズ1000ゴールド~」
勇者「お金とるのっ!?」
魔王「そういうこと……」
黒「もちろん後払いで結構です~」
黒「あらためて~ピプペポ~モメメメ~」
勇者「さっきと微妙に呪文ちがうし」
黒「」バシュッ
魔王「!」
魔王「す、すごい……本当に人間の姿に……なったけど……」
勇者「あんまり変わんないね……」
魔王「もとからけっこう人間っぽかったからね……」
黒「では~ゴールドももらったし私はこれで~」
勇者「い、いつの間にか1000ゴールドとられていたっ」
魔王「ま、これで行けるわね、城下町」
勇者「おっ買い物!」
魔王「いくわよテレポート!」
バシュッ
城下町
ワイワイガヤガヤ
魔王「ふうついた、あんまり来る機会ないけど、やっぱり賑わってるわね」
勇者「人がいっぱいだぁー」
勇者「みてみてまおー、いっぱいお店があるよすごい!」タタタ
魔王「ちょっと、あんまり先に行かないで」
勇者「」クルッ
魔王「?」
勇者「手、つないであげてもいいよっ?」
魔王「なにそれ」
勇者「はやくぅ」
魔王「まあいいけど。元からつなぐつもりだったし」
勇者「わーい!」ギュ
魔王「迷子にならないように……」
勇者「迷子にはならない!」
魔王「さて、まずは戦闘用の服から買いに行きましょうか」
勇者「服かー」
魔王「どういうのがいい?」
勇者「ほらあれ、すっごいごっつくてかっこいい、鎧みたいなの!」
魔王「アーマーは駄目よ」
勇者「なんで」
魔王「アーマーは防御力が上がるかわりにスピードが下がるの。あんたはちっさい体でちょこまか
動けるのが唯一の長所なんだから、そこを殺すわけにはいかないわ」
勇者「なんか複雑なんだけど!」
魔王「うーん、この店なんか適当ね、店というよりショップモールだけど。ここならあなたのサイズもあると思うわ」
勇者「うわーおっきいーなにここー」
魔王「さ、行きましょうか」
魔王「あなたのサイズは……このへんかしら。あら意外と品揃え豊富ねよかったじゃない」
勇者「まおーあれ!あれ買おう!」
魔王「だから、アーマーはダメっていってるでしょ」
勇者「なんでーかっこいいのにぃー」
魔王「あなたはここらへんの装備がいいわ」
勇者「えー……布の服じゃん……強いの?」
魔王「布は軽くてスピーディに動けるのが最大の長所よ。
それに一見弱そうでも、一枚一枚に魔力がかかっているの」
勇者「まりょく?」
魔王「これは物理攻撃力アップ、こっちは炎属性ダメージ半減、こっちは毒の状態異常無効化……」
勇者「???」
魔王「よくわかんないって顔してるわね。あなたはこれがいいわ」
勇者「しゅんびんせいあっぷ……?」
魔王「これを使えばほとんどの相手に先手をとれるわよ」
勇者「うーん……でもあんまりかっこよくない……」
魔王「見た目より実用性でしょ、はい試着してみて」
勇者「うんちょっとまってて…… 」
勇者「着てみた」
魔王「どう?」
勇者「どうっていわれても……ん?」スタッ
勇者「わあー!なにこれすごい!すごい速さで走れる!おおお!」スタタタタタ
勇者「まおーすごいよ!すごい足が軽い!」
魔王「それがその服の力よ」
勇者「まおー買おう!これ買おう!」
魔王「気にいったんならなによりだわ」
勇者「これなら誰とかけっこしてもまけないぞー!」
魔王「いや、そうじゃないでしょ」
勇者「これくださーい!」
ハイマイドー
魔王「さて、次は武器かしら。なにかいいお店は……」
勇者「まおーおしっこ」
魔王「トイレ?じゃあはやくいってきて」
勇者「うん」スタタ
勇者「はやいー!これなら絶対漏らさないね!」
魔王「いいからはやくいってきて」
魔王「おそい……」
魔王「なにしてるのかしらまったく、もしかしたら本当に迷子に……」
勇者「まおーおまたせー」
魔王「ああ勇者やっともどってきtなにその格好!?」
勇者「えへへーかわいいでしょー」
魔王「セーラー服って……どこで手に入れたのそれ」
勇者「あそこ」
魔王「ああパーティーグッズの……ってわざわざお金だして買ったの!?」
勇者「そだよー」
魔王「なんちゅー無駄遣い……やっぱりあんたにお金持たせるんじゃなかったわ」
勇者「いーじゃんかわいいしーほらほらー」クルクル
魔王「目立つから、着替えてきなさい」
勇者「でもでも、似合ってるでしょ?」
魔王「まあ……似合ってるわね」
勇者「わーい!ありがとーまおー!」ギュッ
魔王「ほら、とっとと行くわよ武器買いに」
魔王「さてと、武器屋はどこかしら……」
勇者「まおー、あそこ!あそこで買おう!」
魔王「え、なんであそこ?」
勇者「なんかしぶくてかっこいい!」
魔王「あー……ここは上級者専門の武器屋じゃないの」
勇者「ほうほうそれはわたしにピッタリだね」
魔王「えーと、他の武器屋は……」
勇者「ちょっとまおー!」
勇者「あそこがいーいー!」
魔王「だめだめ、あそこの武器は戦いに精通した熟練者たちが使う癖の強い武器ばっかよ
あんたが使いこなせるわけないじゃない」
勇者「ふふんいーもんねーだ。いい武器見つけるもん!」タタタ
魔王「あっちょっと待って!」
勇者「お邪魔しまーす!」
女店主「お、いらっしゃーい。セーラー服のお嬢ちゃん。また変わったお客さんだね」
勇者「」
店主「え?どうしたんだそんな固まって」
魔王「ちょっと勇者!なに勝手にはいってんの!」
勇者「」
魔王「あ、あれ?どうしたの勇者」
勇者「こっ……」
魔王「?」
勇者「この人……」
店主「お、俺?」
勇者「おっぱいおおきい……」
魔王・店主「「どこ見てんだよ!!」」
勇者「す、すごい……まおーのよりおっきい……」ガクブル
魔王「す、すいませんすいません!失礼なことを……」
店主「ははは、お嬢ちゃん、これ仕事するとき邪魔なんだよ」
勇者「ちょ、ちょちょ、ちょっとさわらせてもらっても……」ハアハア
魔王「やめい!」ベシッ
店主「面白いお嬢ちゃんだなあ、久しぶりにいいお客だ」
魔王「すいませんほんと……」
店主「で、どんな武器をお探しで?お姉さんにはうちの武器が似合うとおもうなー」
魔王「あ、いやいや、探してるのはこいつの武器で」
店主「ああ、お嬢ちゃんの方だったか。悪いね。俺んとこの武器はひねくれものばかりでねえ、
お嬢ちゃんの武器だったら他のとこのがいいとおもうぞー」
魔王「ほら、だから言ったじゃない」
勇者「おっぱい……」
魔王「一旦忘れなさい」
勇者「でもー……ここの武器がいいなー……」
魔王「だからねー……」
店主「はっはっは、おっぱい好きのお嬢ちゃん、楽しませてもらったお礼にちょうどいいのをこしらえてやろうか」
勇者「え!?いいんですか!?」
店主「お嬢ちゃん専用のをつくってやるよ、まあ費用は安くないが……」
勇者「金ならあるぞよ」ジャラ
店主「おや、意外と金持ちだねえ、よしきた。三日後にまた来てくれよ。最高の武器を渡そう」
勇者「何ゴールドかかる?」
店主「それは……おっと、そこらへんはそっちのべっぴん姉さんに話しておこうか」
魔王「ああ、はい」
店主「じゃ、また三日後に」
勇者「すごいおっぱいだった……」
魔王「いい加減にしなさい」
勇者「でもこれで武器ゲットだぜ」
魔王「よかったわね、結果オーライで」
勇者「それよりまおー、お金余ってるんじゃない?」
魔王「あー……そうね、武器屋さんに払う分考えてもまだだいぶ余ってるわね」
勇者「よっしゃー!おいしいものたっべよー!」
魔王「それしかないのねぇ……」
今日から一日で更新できる量が少なくなってくるかもしれません。
できるだけがんばります
更新
勇者「まおー!こっちからいい匂いがするよ!」クンクン
魔王「あ、ちょっと。もうさきに行かないでってば」
勇者「ほら、まおー!ここで食べようよいろいろ!」
魔王「今朝さんざん食べてたじゃない……まあ普通のレストランみたいだしいいけど」
勇者「わーい!」
勇者「ふふふ~ん♪なに食べよっかな~」
魔王「あなたってなにか食べようとしてるときが一番幸せそうな顔してるわね」
勇者「まおーはなに食べる?」
魔王「そうねぇ……まあ適当にこのハンバーグでも……」
勇者「じゃあわたしもそれにするー!」
魔王「一緒にするの?好きなもの食べればいいじゃない」
勇者「まおーとおそろいにするの」
魔王「ふーん……」
勇者「あ、あとこのピザと、このスープと、あとこれとこれ……」
魔王「おそろいにする気ないじゃない……」
勇者「うまうま」モグモグ
魔王「今日はよかったわねぇ、いい装備も、武器も手に入って」
勇者「うん、たのしかったー!」
魔王「おいしいものも食べれたしね」
勇者「やっぱりだなー」
魔王「なにが?」
勇者「まおーといるとたのしいんだー、レベル上げはきついけど。まおーといっしょにいるときは一番たのしいなって思ったの」
魔王「ふーん……」
勇者「まおーといるとうきうきするよーうぇーいって」
魔王「でも私を倒すんじゃなかったの?」
勇者「うん」
魔王「なんかいってること食い違ってない?」
勇者「なんで?」
魔王「だって一緒にいると楽しいんでしょ?」
勇者「うん、でも倒す」
魔王「なんか都合がいいわねぇ……」
勇者「まおーはどうなの?」
魔王「なにが?」
勇者「わたしといっしょにいるとたのしい?」
魔王「うーん……」
勇者「どうどう?」
魔王「……たのしいわよ」
勇者「ほんと!?」
魔王「ええ」ニコッ
勇者「やったあ!」
魔王「だって一緒にいて楽しくないやつとこんなに長い間いないわよ」
三日後
勇者「とりにきたー」
店主「おっ、来たねお嬢ちゃん。それにお姉さんも」
魔王「こんにちは」
勇者「わたしの剣どこー?」
店主「まあそう慌てるなって……ほら、どうだい?」
勇者「わぁー!なにこれぇー!」
魔王「は、派手ですねぇ……」
店主「でもお嬢ちゃん、こういうの好きだろ?」
勇者「すごいかっこいいー!ありがとーえっと……おっぱいのおねえさん!」
魔王「おいこら」
店主「あはは、変わってなくてなによりなにより」
魔王「でも見た目は派手でも性能はシンプルで使いやすい武器ですね」
店主「おうよ、お嬢ちゃん、それでこれからがんばれよ」
勇者「うん!」
みじけえ 考えてないのに無理に更新するんじゃなかった
ちょっとネタが浮かばなくて苦しいです こんな話どう的なのくれるとありがたい
黒魔術で魔王幼児化(勇者より幼い)とか
魔王の他の部下たちは何も言わんのかね
ありがとうございます、ありがとうございます!すいません俺がヘタレなばっかりに
とりあえず提供してくださったネタはすべて使わせていただく予定です
明日の昼ごろ更新します
更新
ある日
勇者「ふふふ~ん♪まおーどこにいるのかなー」
勇者「あ、いた、おーいまおー」
?「魔王様、今月は強化月間であります」
魔王「あー、もうそんな季節なのね」
勇者(あれ、なんか知らない人とお話してる……)
勇者(ふふふ、気づいてないならうしろからだきついてビックリさせた後おっぱいもんでやる)
?「はい、わたくしが責任をもって魔王様を……」
勇者「まおー、おっはよー!」バッ
?「誰だ!」シュッ
勇者「!?」
勇者「あぶなあ!急に何!?」
赤髪「何者だ!侵入者か!?」
魔王「あ、赤髪、そいつは知り合いだから」
赤髪「そ、そうでしたか、失礼しました」
勇者「もう、なんなの一体」
魔王「勇者、紹介するわ、うちには私の防衛隊っていう大層なものがあるんだけど、それの……」
赤髪「はっ、わたくし魔王様防衛隊隊長、赤髪であります、以後お見知りおきを」
勇者「ぼ、ぼうえいたいぃ?」
勇者「そんなのあったの?」
赤髪「はい、今日から徹底的に魔王様の安全をお守りします!」
勇者「いままで全然でてこなかったのになんで急に……」
赤髪「今月は強化月間ですので」
勇者「きょーかげっかん?」
赤髪「今月は魔王様の安全のための防衛をよりいっそう強化しようという月間です」
勇者「そんなことするひつようあるの?こんなに平和だし」
魔王「私もそう思うしそう言ってるんだけどねぇ……」
赤髪「そういう油断が最悪の結果を招くのです。平和な時だからこそ、だらけずにもしもにそなえてピリリとした
雰囲気を持っておかないと。そういう目的で行われています」
魔王「だそうよ」
勇者「ふーん……」
赤髪「ところで魔王様、この方はどちら様ですか?」
魔王「こいつはその……えっと……」
勇者「わたしは勇者!まおーをたおしにきたの!」
赤髪「なんだと……」
魔王「嗚呼話がややこしくなる」
赤髪「今なんといったんだ!」
勇者「まおーをたおす!」
赤髪「魔王様どういうことですか!お知り合いじゃなかったんですか!?」
魔王「えっとね、赤髪、これは……」
勇者「まおー今日のごはんは?」
赤髪「近づくな!」シュッ
勇者「うひゃあぁっ!」
勇者「またこうげきしようとした!なんなのこの人!」
赤髪「魔王様、お怪我は?」
魔王「あるわけないでしょ……」
勇者「ちょっと、わたしはまおーとはなしたいんだけれど」
赤髪「だまれ、魔王様を倒すなどと無礼な口をききおって」
魔王「赤髪、あのね……」
赤髪「安心してください、魔王様。こやつには指一本ふれさせりゃしませんよ」
魔王「そうじゃなくて……」
勇者「ねえまおー」
赤髪「近づくなと言っておろうが!」シュッ
勇者「ああんもうどうしたらいいの!?」
赤髪「話せ、一体何をたくらんでいる」
勇者「ごはんたべたい」
赤髪「ごはんだと、なんて図々しい。こいつの飯などありませんよね魔王様」
魔王「毎日あげてるけど……」
赤髪「な、何故ですか!?」
勇者「もー、あんまり邪魔すると怒るよ?」
赤髪「なんでお前にそんなこといわれなくちゃいけないんだ!」
勇者「へーん、なにがぼうえいたいちょうだーい、子供のくせに」
赤髪「こどっ!?子供って何だ!?」
勇者「え、子供じゃないの?」
赤髪「誰が子供だ!私はれっきとした大人だ!」
勇者「えー……だって身長私とあんまり変わんないし……おっぱいもないし」
赤髪「少なくともお前よりは身長高いわ!」
勇者「おっぱいは?」
赤髪「やめろよ気にしてるんだぞ!」
勇者「まおーだっこしてー」グイ
魔王「え、あ、うん」
赤髪「ちょっとぉ!なに魔王様から近づいてるんですか!」
勇者「もおぉ、邪魔しないでっていってるのにぃぃ」
赤髪「それに、なに、なんだ!?おまえは、まおうさまに、だっこしてもらってるのか!?」
勇者「うん、まあ」
赤髪「な、ななな、なんてけしからん!別に羨ましいとか思ってないけど、実に無礼な言動や行動の数々!
それにくわえて、羨ましくないけどだっこだと!?私もしてもらったことないのに!」
魔王「おーい」
赤髪「魔王様ご安心を。こいつはわたくしが……」
魔王「赤髪、そろそろいい加減にしなさい」
赤髪「し、しかし……」
魔王「こいつの『まおーをたおす』は漠然とした目標みたいなもんだから、気にしなくていいのよ」
赤髪「……まあ魔王様がそうおっしゃるのなら……」
勇者「まおーごはん……」
魔王「ちょっとまって……」
赤髪「魔王様、最近の日照り続きで我が国の農作物の収穫量が著しくありません」
魔王「え、そんなにひどかったかしら」
赤髪「このままではほかの国との外交にも影響が及びます。魔王様にはなにか対策のほどを……」
魔王「そうねえ……」
勇者(なにかむつかしいはなしだ……はいっていけない……)
赤髪「ですから魔王様、この一件についての会議を……」
勇者「まおーったら!」
魔王「な、なに?」
勇者「はやくごはん食べよー、それでさ、たべおわったら森いってレベル上げだよっ」
魔王「あら、あなたがやる気なんて珍しいわね、どうしたの?」
勇者「はやくまおーをたおせるくらいつよくなるんだもーん」
魔王「そう、向上心があるのはいいことだわ」ナデナデ
勇者「えへへ」
魔王「じゃあ今日戦う相手は……」
赤髪「ちょっと魔王様!」
魔王「あっ」
赤髪「これから会議をですね……」
魔王「か、会議。どうしようかしら」
勇者「まおー森いこーよー」
魔王「ええっと……」
赤髪「なんだお前!これから魔王様は重大な会議に出席されるのだ、遊びに付き合ってる暇などない!」
勇者「なんだよう、それはまおーがきめることでしょ、あとから来たくせにいろいろ言わないでよ!」
赤髪「あとから来たとはなんだ!私は魔王様が小さいころからこの城で……」
勇者「やーい、だっこしてもらったことないくせに!大人なのにおっぱいちいさいくせに!」
赤髪「なんだと……」
勇者「まおー、こんなやつよりわたしとはなしてよ!」
赤髪「魔王様、こんなやつよりわたくしとはなしてください!」
魔王「えぇー……」
赤髪「魔王様会議!」グイグイ
勇者「まおー森!」グイグイ
赤髪「会議!」グイグイ
勇者「森!」グイグイ
魔王「ちょちょちょ、両方から引っ張らないで」
赤髪「魔王様、時間の無駄です!はやくご決断を!」
勇者「ごーはーんー!」
魔王「え、えっと、勇者ごめんね、予定はいっちゃったから。昼頃またこれるからそのとき、ね」
勇者「えぇ……」
魔王「そ、そんなに悲しそうな顔しないで……」
勇者「まおーはわたしよりあいつのほうが……」ウルウル
魔王「泣きそうにならないで!罪悪感すごい!」
勇者「いっつもいっしょにいてくれたのに……」ウルウル
魔王「あーっ!わかったわかった!行ってあげるから泣かないで」
勇者「ほ、ほんと!?」パアッ
魔王「ごめ、赤髪、ちょっとこいつのこと面倒みなきゃいけないから会議はあとにしてくれる?」
赤髪「魔王様……わたくし赤髪、誠に悲しゅうございます」
赤髪「もう魔王様とは長い付き合いとなります、防衛隊長に任命されてから、わたくしは身を粉にする気持ちで
魔王さまの安心と安全のために尽くしてきました」
赤髪「それは防衛隊長という立場だからではないのです。魔王様にはいつまでもこの人についていきたいと思う
魅力とカリスマ性があるのです」
赤髪「魔王様に惚れ込んだわたくしは魔王様の近くで働けることを誇りとしていたのです。魔王様とは
きってもきれない信頼関係にあると信じてきました」
赤髪「なのに……そんなどこの馬の骨かもわからないようなやつのことをわたくしの意見をないがしろにしてまで」
魔王「だーーーーーっっっ!!!重い重い重い!!」
魔王「わかった赤髪、会議行くから!」
赤髪「そ、それはほんとうですか!?」
勇者「まおー……わたしは……」シュン
魔王「ああああ、もうわたしどうすればいいのよ!?」
勇者「わたし!」グイ
赤髪「私!」グイ
魔王「熱が出そうだわ……」
赤髪は合法ロリなんだけど伝わってるかな お母さんをとりあう双子みたいにしたかった
魔王の部下とからませるのは>>194から発想しました ありがとうございます 明日また
魔王×勇者だよね?
>>217 はいもちろん
更新
赤髪「くそう、これじゃラチがあかない」
勇者「まったくだね」
赤髪「こうなったら仕方がない……あまり野蛮なことはしたくなかったが……」
赤髪「お前、私と勝負しろ!」ビシィ
勇者「勝負?」
赤髪「勝ったほうが魔王様についてきてもらう&魔王様にだっこしてもらうでどうだ!」
魔王「なんでだっこがふくまれるのよ」
勇者「うけてたとう!トランプならある!」
赤髪「いやトランプじゃねえよ!」
勇者「え、じゃあなにで勝負するの?オセロ?しりとり?」
赤髪「私が言ってるのは決闘のことだ!思考が平和だなおい!」
勇者「え……決闘とか……そんなぼうりょくてきなことするの……」
赤髪「いやあんた勇者だろ!」
勇者「わかったじゃあかけっこしよかけっこ!それなら負けないよ!」
赤髪「か、かけっこぉ……?」
赤髪「なぜそんなもので……」
勇者「あー!自信ないんだー!やーいやーい!」
赤髪「そ、そんなわけないだろう!じゃあかけっこでいいよ、どんな勝負でもお前に負けるはずがない!」
魔王「のせられてるわよー」
勇者「よし、じゃあここの長い廊下を先に走りきったほうが勝ちね!」
赤髪「いいだろう、みててください魔王様、かならず勝ってみせます!」
勇者「まおー、勝ったらだっこしてねー」
魔王「う、うーん……」
勇者「まおー、よーいドンって言って」
魔王「あぁ、うん……」
魔王「じゃ、いちについて……よーい……」
赤髪(かならず勝つ!)
勇者(いっくぞー……)
魔王「ドン!」
赤髪「うおお!」ダッ
勇者「やああ!」ダッ
赤髪「な、速い!こいつのどこにそんな力が……」ダダダ
勇者「へーん!どーだ!」ダダダ
赤髪「さ、さては装備だな!?ちくしょう卑怯だぞ!」
勇者「まおーといっしょに買った服だからいーんだもーん!このまま勝つぞー!」ダダダ
赤髪「く、くそ……こんなはずじゃ……」
勇者「!」
勇者「しまった……ご飯たべてないんだった……お腹すいてきた……」
勇者「うう……力がぬける……」
赤髪「? なにかわからないが減速してきたぞ……これはチャンス!」
赤髪「うおおおお!」ダダダッ
勇者「わわっ!おいつかれた!くそう!」
赤髪「見たか!たとえ装備があってもお前に遅れをとったりしない!」
勇者「もう!わたしもそろそろ本気で……」
勇者「あ……だめだ……お腹が……うう……」
赤髪「やあああ!」
勇者「お、おいぬかれた……」
赤髪「よし!このまま私がゴールして勝ちだ!どうだ!」
勇者「うう……どうしたら……」
赤髪「ぶざまな表情だ!私に挑んだことを後悔するがいい!」
勇者「待って!待ってってば!」
赤髪「はーはっはっは!」ダダダ
勇者「待って、止まって!」
赤髪「誰が待つか!このまま……」
勇者「前に人が!」
赤髪「!?」
赤髪「ぎゃあっ!」ドン
勇者「ああ、ぶつかった!」
黒「痛いです~危ないですよ~」
赤髪「す、すいません!お詫びはあとでします!今はちょっと……」
赤髪「ってなんだこの宙にまってる赤い粉は……?」
黒「目をつぶったほうがいいですね~」
赤髪「え」
黒「研究に使うために運んでた激辛の粉ですから~目に染みますよ~」
赤髪「うわあああ!ほんとだ痛い!」
赤髪「ううう、やっと見えるようになってきた……復帰しないと……」
勇者「私もうゴールした」
赤髪「そ、そんな!」
赤髪「み、認めない!こんな勝負じゃだめだ!やり直すぞ!」
勇者「わたしもうおなかすいてはしれない……わたしがかったんだからいいじゃん!」
黒「どうかしたんですか~」
勇者「黒さん聞いてよ!この人が邪魔してまおーとおしゃべりできないの!」
赤髪「邪魔とはなんだ!お前こそ部外者のくせに魔王様にふらふらとちかづきおって!ゆるさんぞ!」
黒「あ~、魔王様のとりあいですか~これはまた心底どうでもいいことでもめてますね~」
勇者・赤髪「どうでもよくない!」
黒「でも~お互いに魔王様が好きな者同士なわけですから~同族嫌悪せずに仲良くやればまるくおさまりませんか~?」
勇者・赤髪「冗談いうな!」
黒「無理っぽいですね~」
黒「まあ私の魔術でも魔王様を二人にすることはできませんし~忙しいので私はこれで~」
赤髪「さあもう一回だ」
勇者「もうむりー、わたしが勝ったんだよ!」
赤髪「勝ってない!装備と事故のせいでどう考えてもフェアな勝負じゃなかった!」
勇者「ふふん、いいもん、そもそも勝負なんてしなくてもまおーは
おまえよりわたしのほうがすきだとおもってるもんねーだ」
赤髪「なんだと……」
勇者「ね、まおー!」
魔王「……」
勇者「まおーったら!」
魔王「え、あ、ごめん、終わったの?」
勇者「なに書類いじってるのもう!」
飯を食ってきます
魔王「それで?どっちが勝ったの?」
勇者「わたしがかったよー」
赤髪「勝ってません!魔王様、こいつがずるを……」
勇者「でもでも!勝負なんて関係なしにまおーはわたしのことのほうがすきだよね?」
魔王「え、ええと……」
赤髪「魔王様!このさい私の方が好きだとはっきり言ってやってください!」
魔王「う、うーん……」
勇者「わたしだよね!?」
赤髪「私ですよね!?」
魔王「……」
魔王「どっちも好きじゃだめかしら……」
勇者・赤髪「ダメ!!!」
魔王「だよねえ……」
赤髪「ええいよく聞け!お前と私には決定的な違いがある!」
勇者「?」
赤髪「それは魔王様と一緒にいた時間だ!私は昔からずっと魔王様を防衛してきたのだ!」
赤髪「お前がいつ魔王様と知り合ったか知らんが確実に私より短い!一緒にすごしてきた時間が長いぶん
私は魔王様についていろんなことを知っている!」
赤髪「私と魔王様との信頼関係あついものなのだ!魔王様の好意もお前より上に決まっている!」
勇者「そ、そんなに長い仲なの?」
魔王「そうねえ……かなり長い付き合いよね」
赤髪「はっはっは!どうだまいったか!」
勇者「でもでも!わたし、まおーといっしょにおかいもの行ったもん!」
赤髪「なっ、いつのまにそんなことを!本当ですか魔王様!」
魔王「ええ、まあ……」
赤髪「しかし……買い物ぐらいなら私だって何度か一緒にいったことがある」
勇者「それに!まおーといっしょにねたんだよ!」
赤髪「い、一緒に寝た!?な、なんで……」
勇者「お風呂もいっしょにはいったもん!」
赤髪「お、お、おふろおおおお!?」
魔王「お、大声でいわないで!恥ずかしいから!」
勇者「へっへーん、まいったか!」
赤髪「そ、そんな……時間が長い私よりもそんなに深い仲をつくっていたなんて……」ガクッ
魔王「あ、あのー赤髪?」
赤髪「魔王様、私の負けでございます……完敗です……」
勇者「やったあ勝った!」
赤髪「魔王様、わたくしは思い上がっていました……私は魔王様の防衛隊長なのだから親しい仲だとばかり……」
赤髪「しかし違いました……私は魔王様のことをなにも知らない……所詮は部下と上司の関係だったのです……」
魔王「あんたはいちいち考えることが重いのよ」
赤髪「負けた者は負けた者らしく、おとなしくこの場から去ります……」
魔王「あ、ちょっと……」
赤髪「では」
勇者「……」
勇者「待って!」
赤髪「なんだ……情けなど無用だぞ」
勇者「黒さんがいってた!まおーが好きな者どうしなかよくできないかって!」
勇者「わたし、さいしょはしらないひとだったから邪魔だとおもったけど、今はそうじゃないよ!」
勇者「赤紙さんの思いがすごく伝わってきたよ!」
赤髪「赤髪だ」
勇者「赤髪さんの思いがすごく伝わってきたよ!」
勇者「だからともだちになろうよ!わたしもあなたもまおーのことが好きなんだから!」
赤髪「ゆ、勇者……」
魔王「……で、和解したわけ?」
勇者「うん、ともだちになった」
赤髪「同じ志を持つもの同士でありながら争うなど間違っておりました。これからは仲良くやります」
魔王「ま、なにはともあれ解決してよかったわ……」
勇者「まおーだっこしてー」
赤髪「魔王様、わたくしも是非お願いしたく」
魔王「え、でも二人同時は無理よ」
勇者「」チラ
赤髪「」チラ
勇者「わたしが先!まおーだっこ!」
赤髪「なにを言ってるんだ私が先に決まってるだろう!魔王様はやく!」
勇者「もおー!邪魔しないでっていってるのに!」
赤髪「なんでお前にそんなこといわれなくちゃいけないんだ!そもそも私と魔王様は……」
魔王「なにも変わってないじゃないの!」
次は>>193でかくと思います また明日
更新
ある日
勇者「やっほーまおー」モグモグ
魔王「あら勇者いらっしゃい、何食べてるの?」
勇者「おまんじゅうだよ、まおーのぶんもあるよ、食べる?」
魔王「そうね、じゃあいただこうかしら」
勇者「うんおいしー」モグモグ
魔王「ん……なんか変な味がするわねぇ……」モグモグ
勇者「そう?」
魔王「勇者、これどこで買ったの?」
勇者「買ったんじゃないよー、黒さんからもらった」
魔王「えっ」
魔王「そ、そうなの?それなら早く言ってよ!」
勇者「え?なんで?」
魔王「だって黒からもらった物なんて怪しいじゃない。ああでももう食べちゃった……」
勇者「うたがいすぎだよまおー、そんな変なものじゃないって」
魔王「うーん、黒のやつ、また変なことたくらんでなければいいんだけど……」
勇者「うっ!!」
魔王「! 勇者!どうしたの!?」
勇者「ごほっ、げほげほ、むせた……」
魔王「や、ややこしいことしないで……」
勇者「ん?まおー、なんか背ぇ縮んだ?」
魔王「え、そうかしら」
勇者「うーん、気のせいかなー」
勇者「まあいいや、まおーだっこ……」
勇者「!!」
魔王「どうかした?」
勇者「ま、まおー……」
魔王「?」
勇者「おっぱいが……しぼんでる……」
魔王「!?」
魔王「な、なにこれ!?なにこれなにこれなにこれ!?」
勇者「うわああ、背もどんどん縮んでいく!」
魔王「ちょおお、勇者なんとかして!」
勇者「どうしたの!?空気が抜けたの!?」
魔王「風船じゃないんだから!」
魔王「ああああ……」
勇者「ま、まおー!」
魔王「……」
魔王「と、とまった……?」
勇者「……」
魔王「なにこれ……からだが……こんなにちいさく……」
勇者「……」
魔王「ちょっと!これどういうこと!?なんでこんなことに……」
勇者「ぷっ」
魔王「えっ」
勇者「うあーはっはっはwwwwwわたしより小さくなってやんのーwwwww」ゲラゲラ
魔王「ちょ、わらいごとじゃないわよ!」
勇者「おっぱいもなくなってるwwwww」ゲラゲラ
魔王「さっきのまんじゅうになにかしゅこんだわね!?」
勇者「しゅこんだってwwwwしゅこんだってwwwww」ゲラゲラ
魔王「し、しこんだわね!?///」
勇者「いや、わたしはなにも知らないよほんとにwwww」
魔王「じゃあくろのしわざね……」
黒「どうやら成功のようですね~」
勇者「あっ、黒さん」
魔王「ちょっとどういうこと!?ちゃんとせつめいしなさい!」
黒「いや~食物に魔術をかける研究をしていて~その実験台に使っていたおまんじゅうを間違って勇者様に渡してしまったんです~」
勇者「そおだったの?」
黒「はい~食べると若返る食べ物を作ってひと儲けしようかと~」
魔王「しょ、しょうばいもくてきだったのね」
黒「で、気づいて来てみたけど手遅れでしたね~まあ実験が成功してこちらとすれば満足なんですけど~」
魔王「なんとかしてよ」
黒「まさか魔王様がアタリをひくとは~ものの見事に小さくなっちゃいましたね~」
魔王「じょうだんじゃない……」
黒「でも大丈夫。すぐ戻せますよ~」
魔王「そ、そうなの?よかった……」
勇者「ちぇ、つまんないの」
魔王「あんたね……」
黒「じゃ、戻しますね~……あ」
黒「残念~戻す魔術に使用する材料を今切らしていました~」
魔王「え」
黒「すいません~採集してくるので今しばらく待っていただけませんか~?」
魔王「そ、それはどのくらいかかるの?」
黒「大丈夫~今日中には戻ってこれますよ~」
魔王「きょうじゅうって」
勇者「」ニヤニヤ
黒「じゃ、いってきますね~」
魔王「もう、だからあやしいっていったのよ……」
勇者「とりあえずまおー、そのぶかぶかの服着かえたほうがいいんじゃない?」
魔王「そうねえ……でもこのからだにあうふくなんてないし……」
勇者「はっ!気づいてしまった!」
魔王「なに」
勇者「まおーがこんなにちっこくなったんだから、今戦えば勝てる!」
魔王「はあ……いまそれどころじゃ……」
勇者「うおおお!まおー覚悟!」
魔王「雷の魔法」ビリリ
勇者「うわっち!」
魔王「まほうはふつうにつかえるのね……よかった……」
勇者「よくない!」
勇者「せっかくチャンスだと思ったのに!くそう!」
魔王「で、ふくのはなしにもどるけど、どうしたらいいかしら」
勇者「うーん……あ、そうだ、わたしが前使ってた服貸してあげるよ」
魔王「あらほんと?」
勇者「うん、ほらこれ」
魔王「ありがと……」
勇者「まおー、わたしが着替えさせてあげようか?」
魔王「はあ?それくらいひとりでできるわよ」
勇者「ほんとにぃー?」ニヤニヤ
魔王「ちいさくなったからってばかにしないで……」
魔王「ん……」
魔王(ふくがぶかぶかすぎてきがえづらい……)
魔王(それにこのからだ……ちいさくてものすごくつかいづらいわ……なれてないし……)
勇者「」ニヤニヤ
魔王「……なに」
勇者「いやー?苦戦してるっぽいなーと思ってー」
魔王「……はやくてつだってよ」
勇者「んん?」
魔王「てつだって」
勇者「はいはーい、まおーちゃんおきがえしましょうねー」
魔王「おこるわよ?」
勇者「にらんでるつもりかもしれないけど、顔もすごくかわいくなっちゃったねーまおー」
魔王「か、かわいいって……」
勇者「はいまおー、ばんざいしてー」
魔王「……///」バンザイ
勇者「よいしょ、よいしょ。はい、じゃあこれ着るからもっかいばんざい」
魔王「///」バンザイ
勇者「こうしてるとまおーが妹になったみたいだねー」
魔王「いいからはやく……いますごくはずかしい」
勇者「勇者お姉ちゃんってよんでもいいよ」
魔王「からかわないで!」
勇者「はいはい……よししゅーりょー。どう?」
魔王「まあさっきよりましだけど……じゅうぶんぶかぶかね……」
勇者「もーまおーちゃん贅沢言っちゃだめよー、これでがまんしなさい」
魔王「ろこつにくちょうかえてきたわね……」
勇者「で、まおーこれからどうするの?」
魔王「まあ、こんなことになっちゃったからレベルあげはむりね……」
勇者「よっしゃあ!」
魔王「あ、そうだ、しょさいにようがあるんだったわ」
勇者「書斎?」
魔王「そ、わるいけどゆうしゃ、またあとでね」
勇者「わたしも一緒にいってあげようかー?」
魔王「あのねー……あんたはへやでごはんでもたべてなさい」
勇者「でもでも、書斎って上の階だし結構遠いよ?大丈夫?」
魔王「だいじょうぶにきまってるじゃない」
魔王「はあ……はあ……」
魔王「おかしいわねえ……しょさいってこんなにとおかったかしら……さっきのかいだんのぼるのにもひとくろうだったし……」
魔王「歩幅がちいさいからかしら……たいりょくがていかしたからかしら……いずれにしてもこんなにたいへんだとは……」
魔王「うっ、またかいだん!?そんな……」
勇者「」チラッ
魔王「あ、ゆうしゃ……みてたの?」
勇者「たーいへーんそーでーすねー」
魔王「またからかいにきたわけ?」
勇者「ふっふっふ……今頼めば抱っこして書斎までつれってってあげてもいいよ?」
魔王「またそんな……」
勇者「さ、どうするどうする」
魔王「あんたなんかにたのまなくても……」
勇者「あ、そ。じゃあひとりで書斎までいってらっしゃい」
魔王「ああ、ちょ、ちょっとまって!」
個人的には草は生やさないでほしい
勇者「なにー?」ニヤニヤ
魔王「しょうがないからつれってって」
勇者「えー?もっとちゃんとたのんだほうがいいんじゃなーい?」
魔王「ちゃんとって……」
勇者「『ゆうしゃおねえちゃん、だっこして』っていえたらいいよん」
魔王「な、なにそれ!?」
勇者「さあはやく!」
魔王「んんん……」
勇者「」ワクワク
魔王「ゆうしゃおねえちゃん、だっこして……」
勇者「なんだって聞こえない!」
魔王「ゆ、ゆうしゃおねえちゃん、だっこして!」
勇者「んん~、まおちゃんはあまえんぼうですね~」ナデナデ
魔王「もういや……///」
>>259
把握しました すいません
明日また来ます
すいません更新は明日になります
このSSもそろそろ終了を考えてますが百合っぽさをどの程度にしようか今悩んでます
更新
勇者「よいしょっと、じゃあ行こうか」
魔王「はあ……これじゃいつものぎゃくじゃない……」
勇者「いやーまおーったらこんない小さくなっちゃってーかわいいなぁー」ギュー
魔王「か、かわいくないわよ……///」
勇者「そーだーいいこと考えたー」
魔王「?」
勇者「へっへっへ」スタスタ
魔王「ちょ、ゆうしゃ、かいだんはそっちじゃないわよ」
勇者「まおーがかわいいからお持ち帰り―みたいな」スタスタ
魔王「ちょっと!なにかんがえてるの!おろして!」ジタバタ
勇者「まおー、わたしの部屋にいこー」
魔王「えっ?」
魔王「あんたのへや?どういうこと?」
勇者「ん?そのまんまの意味だけど」
魔王「ええ?」
勇者「ほらついたここだよ」
魔王「ちょっとまって、なんでわたしのしろにあんたのへやがあんのよ」
勇者「黒さんにじぶんの部屋がほしいって言ってみたらここをしょうかいされたの。
もうだれもつかってないからって」
魔王「いやいや!なにくろのやつかってにそんなことしてんの!ここわたしのしろよ!?」
勇者「いいじゃんーだって誰もつかってないんでしょ?」
魔王「まあそれはそうだけど……」
勇者「まあ細かいこと言わず、はいってはいって」
魔王「ていうかわたしは書斎にいきたかったんだけど……」
勇者「ようこそー私の部屋へ」ガチャ
魔王「うわっ」
勇者「ん?どうかした?」
魔王「どうしたもなにも……なにこのへや」
勇者「いいでしょーかわいいでしょー」
魔王「不気味」
勇者「何で!?」
魔王「くろのへやとはまたちがった不気味さがあるわね……」
勇者「だからなんで……」
魔王「統一性なさすぎよ。混沌としてるわね」
勇者「わたしの好きなものいっぱいおいてあるんだよー」
魔王「これのアーマーは?」
勇者「かっこいいでしょ、使わないからって赤髪さんからもらったの。着れないけど」
魔王「このカベのシールは?」
勇者「ひっくりマンチョコについてくるシールだよー集めてるんだー」
魔王「この盆栽は?」
勇者「黒さんがおいていった」
魔王「いごこちわるいわね」
勇者「そうかなーいい部屋だと思うけど」
魔王「おもちゃばこひっくりかえしたような、カオスね」
×魔王「これのアーマーは?」
○魔王「このアーマーは?」
勇者「まあいいや、まおーほらこれみて」
魔王「? クローゼット?」
勇者「じゃーん!わたしのコレクション!」
魔王「うわ、すごいふくのかず……これまた統一性のない」
勇者「わたしの光るセンスで集めた。前買ったセーラー服もはいってるよ」
魔王「なにひとつまともなふくがないんだけど」
勇者「ほら!これとかかわいい!」
魔王「メ、メイド服!?どこで手に入れたのそれ!?」
勇者「今いちばんのお気にいりなんだー」
勇者「さ、まおー」
魔王「え?なに?」
勇者「着て!」
魔王「ええ!?いやよそんなはずかしい!」
勇者「いや、いまのまおーなら絶対にあうってほらほら!」
魔王「ちょ、なにぬがせようとしてるのよ!」
勇者「まおちゃん、おきがえのじかんでちゅよー」
魔王「やめて!もう!」
用事ができてしまいました一旦中断します
魔王「着ちゃった……」
勇者「うわあー!かわいい!やっぱり思った通りにあってるよ!」
魔王「にあってないわよ……はずかしい……///」
勇者「じゃあじゃあ、まおー、つぎこれね!」
魔王「なにそれ、みずぎ!?」
勇者「スク水だよん」
魔王「なんでへやでみずぎきなきゃいけないのよ!ていうかあんたのセンスどうなってるの」
勇者「じゃあわたしもなんかきよっかなーまおーも好きなのえらんでいいよ」
魔王「まともなのがないじゃない」
勇者「体操着、ウエディングドレス、ハカマとか、いろいろあるよ!」
魔王「わたしはきせかえにんぎょうじゃないのよ!」
黒「勇者様~魔王様~ここですか~?」ガチャ
勇者「あ、黒さん!」
魔王「あっ」
黒「……」
魔王「ちがうのくろ!そんなめでみないで!」
黒「なんというか、非常に奇々怪々な光景ですね~」
勇者「ねえ黒さんもまおーのスク水にあってると思うでしょ!?」
黒「魔王様がスク水で~勇者様がセーラー服着てますね~なにかのプレイですか~?」
魔王「もうはずかしすぎてしにそう……」
魔王「そ、そんなことより、もどす魔術につかう材料とやらはみつかったの?」
黒「はい~今すぐでも戻せますよ~」
勇者「まおー戻っちゃうの?」
魔王「なんでちょっと残念そうなのよ」
黒「でも戻さなくてもよくないですか~?なかなか面白いことになってますし~」
魔王「おもしろくないわよ!」
黒「はいはい冗談ですよ~それでは戻しますね~」
魔王「こ、これでやっともどれるのね」
黒「ぴろぴろぽ~ぱらりらら~」
黒「」バシュ
魔王「も、戻っていく……」ムクムク
勇者「おっぱいもおっきくなってゆく!」
黒「ところで~わりとさっきから思ってたんですが~」
魔王「あっ」
黒「その水着どう考えても破れますよね~」
魔王「魔術かけてからいわないでよ!ちょ、ちょっとなんとかして!」
黒「な~ん~と~か~す~る~ほ~う~ほ~う~は~」
魔王「なんでそんなにゆっくりはなすのよ!時間稼いでるでしょ!」
ビリビリビリ……
魔王「はあぁ……もうほんっと最悪……」
勇者「わたしのスク水が……」
黒「ふふふっ」
魔王「なに笑ってるのよ!」
黒「すいません~じゃ、私はこれで~」
魔王「ちょっ、なんとかしてよ黒ちょっと!」
勇者「行っちゃった」
魔王「これだから黒とかかわるとろくなことにならないのよもう!」
勇者「どうするのまおー」
魔王「私の部屋に行けば着替えがあるけど……この格好で無事に行けるとは思えないわね」
勇者「でもここにはまおーがきれるものないよ?」
魔王「じゃああんた、なんか適当にとってきて」
勇者「アイアイサーちょっと待ってて」スタスタ
魔王「はあ……でもこれで一応は解決しそうかしら……」
勇者「」クルッ
魔王「?」
勇者「ゆうしゃおねえちゃん、だっこして……」ニヤニヤ
魔王「!」
勇者「かわいかったからあのままでもよかったのにー」
魔王「からかわないでよ!」
勇者「はいまおーもってきた」
魔王「ん、ありがと」
勇者「まおちゃんおきがえしましょうか」
魔王「あのねぇ……」
勇者「うそうそ、さっきよく考えてみたけどやっぱりもとのまおーのほうが好きだなー」
魔王「それは……」
勇者「おっぱいがあるからー」
魔王「やっぱり……」
勇者「というわけでまおーだっこして」
魔王「あんたはよくそんな恥ずかしい台詞言えるわねー……」
次回は明後日になります
更新
魔王の城 正面入り口
勇者「は、入れない!?どういうこと!?」
赤髪「事情があってな。現在この城は厳重に警備されている」
勇者「きゅ、急にどうしたの!?なんでこんなことに」
赤髪「お前には関係のないことだ。わかったら今日はもうあきらめろ」
勇者「で、でも、わたしまおーにあいにきたんだけど!」
赤髪「無理に決まってるだろ。魔王様をお守りするためにこんなことになってるんだ」
勇者「む、むぅぅ……」
勇者「いったいどうしたんだろ……なんではいれないのかな」
勇者「ふん、でもあきらめないもん、まおーにあうんだもん」トタトタ
勇者「わたしだってだてに何日もかよってないもんね、正面が無理なら裏口から……」
勇者「う、うわ……なにあれ」
勇者「すごい兵隊さんのかず……これじゃはいれないよ」
勇者「げんじゅうにけいびって赤髪さんいってたもんな……裏口もだめか……」トタトタ
勇者「もう!なんでみんな邪魔するの!まおーにあいたいだけなのに」
勇者「ほかに中に入れる場所……うーん……」
勇者「あ、そうだ」
勇者「」キョロキョロ
勇者「よし、ここはだれもいないな」
勇者「このまえ探検したときに見つけたこのカベの穴……」
勇者「小さくて普通なら入れないけどわたしならはいれる!」
勇者「ふふふ……勇者の特権だね……」モゾモゾ
勇者「あ、あれ?あれ?」
勇者「つ、つまった?うそっ」
勇者「んー!んー!!」
勇者「うわっち!」スポン
勇者「ぎ、ぎりぎりとおれた。うっし」
勇者「よーしここからまおーのおへやまでいこおーっと」トタトタ
兵士魔物「赤髪隊長、城内にて不審な人物を発見しました」
赤髪「なんだと、どいつだ」
勇者「」チーン
赤髪「お、お前……どこから入ったんだ」
勇者「もーおー!!まおーにあわせてよー!もう!」ジタバタ
赤髪「だめったらだめだ、今この城はかなり危険な状態だ。痛い思いしたくなかったら城からはなれろ」
勇者「せめてなんで入れないかくらいせつめーしてくれたっていいじゃん!」
赤髪「お前には関係ないと言ってるだろ」
勇者「ほんとなんなの?反乱軍でも攻めてくるの?」
赤髪「!!」
赤髪「き、貴様!どこでどれを!」
勇者「えええ!?何!?テキトーに言っただけなのに!」
赤髪「な、くそ、私から教える形になってしまった……」
勇者「は、反乱軍って……どうしてそんなことに……」
赤髪「と、とにかくこれではっきりしただろう、さっさとこの城からうせろ」
勇者「ていうかはんらんぐんってなに?」
赤髪「し、しらないで使ってたのか……」
勇者「なんとなく悪い人たちってのはわかるよ」
赤髪「ま、そういうことだ。お前に構ってる暇はない。おい兵士、こいつを城の外に……」
兵士「赤髪隊長!」ドタドタ
赤髪「なんだ、もしや……」
兵士「奴らが来ました!」
×赤髪「き、貴様!どこでどれを!」
○赤髪「き、貴様!どこでそれを!」
兵士「城の南の方角に反乱軍を確認!大軍を率いて正面から攻めてくる模様です!」
赤髪「来たか!みなのもの戦闘態勢にはいれ!」
ドタドタバタバタ
勇者「え、え、え?なに?どうしたの?」
赤髪「いいか、今から各自に指示を出す!まずA班は……」
勇者「ねえ!なにどうなってるの!?」
赤髪「なんだ!邪魔をするな!」
勇者「ええぇ……」
兵士「赤髪隊長!」
赤髪「わかった、今行く!」
勇者「あ、ちょっとまってよ!ねえ!」
ドタドタバタバタ
勇者「な、なにがおこってるの!?」
勇者「お、落ち着け勇者。勇者はいかなる時でも慌てない」オロオロ
勇者「えーっと、赤髪さん、反乱軍って言ってた……?ってことは今攻めてきてるってこと!?」
勇者「た、大変だ!どうしよう!どうしよう!」オロオロ
勇者「もし反乱軍がここにきたら……?」
勇者「ま、まおーが危ない!」
勇者「もう!まおーをたおすのははんらんぐんじゃなくてわたしだもん!はやくまおーのところに行かないと!」
ドタドタバタバタ
勇者「つ、強そうな兵士さんたちとすれ違う……あの人たちみんな今から戦うのかな……」
勇者「うわっ!」ドン
兵士「な、なんだこのガキは!どこから入った!」
兵士2「おい!そんなのに構ってる場合か!はやく行くぞ!」
兵士「す、すまん」タタタ
勇者「わ、わたしも一応まおーをたおしに来てるんだけど……」
勇者「ま、まあいいよ!かまってもらえないのは好都合!このまままおーの部屋まで!」
魔王の部屋前
勇者「うっ……」
勇者「ここにも兵士さんがたくさん……やっぱりはいれない……」
勇者「せっかくここまできたのに……どうすれば……」
勇者「そ、そうだ!黒さんならなんとかしてくれるかも!」
勇者「黒さんの部屋……」トタトタ
勇者「黒さーん!」バタッ
勇者「う、あいかわらずきついにおいが……」ツーン
勇者「っていないの?」
勇者「黒さーん!」
勇者「ほ、ほんとにいないんだ……なんでこういうときだけ……」
勇者「じゃあなにか、黒さんの部屋の中で役にたちそうなもの……」キョロキョロ
勇者「うう、見れば見るほど気持ち悪い部屋だな……これもまおーのため!」
勇者「でもなんかの材料みたいのがいっぱいあるだけでめぼしいものはどこにも……ん?」
勇者「なんだろこのノート……この部屋にしてはえらく普通のノートだ」
勇者「」ペラ
○月○日
先日からおこなっていた食物に魔術をかける実験が成功した。
アクシデントで実験台が魔王になってしまったがあの魔王がかかるんだから効力に疑いはないだろう。
ただすこし若返りすぎたように思える。
材料の量を調節するなどして引き続き研究していこう。
若返り饅頭が完成するのももう時間の問題だ。
勇者「黒さんの……日記?」
勇者「えっとえっと、最後のページは……」ペラペラ
△月×日
人体を透明にする魔術の研究もいよいよ大詰めだ。
魔術に必要な材料や呪文、魔法陣を導き出しておいた。
これらはきっと正しいであろう。
ただ材料がそろわない。
あと一つ、俊敏の布さえあれば、魔術はきっと完成するだろう。
勇者「と、透明!?」
勇者「すごい……でもそれって黒魔術なのかな」
勇者「もしこれができたらまおーのへやにはいれる!」
勇者「この下のはメモかな?材料と呪文……」
勇者「やってみよう!もしかしたらできるかも……」
勇者「よし、材料はこの部屋に全部あるな、集めて……と」
勇者「魔法陣№34……?なんのことだろ」
勇者「もしかしてこの紙の束のことかな、うわっ、全部魔法陣だ!」
勇者「これ一枚一枚違うのかな、全部同じにしか見えない……」
勇者「えと、34番……これか!」
勇者「魔法陣の上に材料……よし、セット完了」
勇者「呪文は……よし!」
勇者「ポロロパラピリー!」
シーン
勇者「だ、だめだ、こんなふざけたような呪文でほんとに大丈夫なのかな」
勇者「もっと黒さんっぽく言わなきゃだめかな、ポロロパラピリ~」
シーン
勇者「うーん、やっぱりこの俊敏の布ってのがないとだめかぁ……」
勇者「それにしても……なんでこんなことに……」
勇者「反乱軍ってなんで反乱してるんだろ……そのせいでまおーと会えなくなっちゃったし」
勇者「まおー大丈夫かな……まさか本当に倒されたりしないよね……」
勇者「……」
勇者「ってなんで勇者が魔王の無事心配してんの」
勇者「でも、だって、魔王を倒すのは勇者だもんね、そう決まってるもん」
勇者「反乱軍なんかに倒されるわけないもん」
勇者「それに……まおーとは一緒にレベル上げとかしたし」
勇者「お風呂も一緒に入ったし、一緒に寝たし……」
勇者「この服も剣も、まおーといっしょに……」
勇者「ん?服?」
勇者「あっ!俊敏の布ってもしかしてこれのこと!?」
勇者「そうだとしたら……これで魔術が使える?」ヌギヌギ
勇者「よいしょ、これでできるはず!」
勇者「えっと、ポポロパラピリ!」
シーン
勇者「や、やっぱりなにもおきな……」
バシュッ!
勇者「!!」
反乱軍の反乱の理由が全く思いつかん また明日
更新
勇者「すごい……本当に透明になった……」
勇者「こんな魔術を使える黒さんってやっぱり何者!?」
勇者「まあとりあえずこれでまおーの部屋にはいれ……」
ワーワードタドタ
勇者「な、なんか部屋の外が騒がしくない!?」
勇者「そーっと……」
勇者「!」
反乱軍「ゆけー!魔王の部屋はもうすぐだー!!」
反乱軍「うおおおおお!!」
魔王軍「みなのもの!なんとしても魔王様をお守りするのだ!」
魔王軍「うおおおおおお!!」
勇者「なななな、戦場のまっただなかじゃん!」
勇者「えと、えと、これは一体どうすれば……」
反乱軍「うおおお!」
勇者「ひっ!こっちきた!」
ドタドタ
勇者「あ、あれ?素通り?」
勇者「そうか!わたし今透明だもんね!きづかれてないんだ!」
魔王軍「突破されたぞ!なにをしてるんだ!はやく進行を食い止めろ!」
勇者「ってこのままじゃ反乱軍がまおーのところに行っちゃう!」
勇者「こらー!またんかー!」ダダダ
反乱軍「」ダダダ
勇者「よし!足なら速いから追いついた!」
勇者「くらえー!炎の魔法!」ボッ
反乱軍「な、なんだ!?なにもないところから炎が!?」
勇者「きいてる!炎の魔法!炎!」ボボボ
反乱軍「きっと魔王防衛用の装置だ!ひるまず突き進め!」
勇者「させるかー!氷!雷!疾風!」
反乱軍「くそっいったいどうなってるんだ!?」
魔王軍「なんだ!?反乱軍の動きが止まったぞ!?」
魔王軍「今のうちだ!食い止めろー!」
勇者「よ、よし!これで魔王の兵隊さんたちが食い止めてくれそうだね!」
勇者「まってねまおー!いまいくからー!!」ダダダ
魔王「……もうすぐそこまで来てるようね」
兵士「す、すみません!我々がふがいないばっかりに……」
魔王「いいのよ……どうせ私が倒すんだし……」
魔王「さてと、そろそろ戦闘の準備を……」
キィ
魔王「!? もう来た!?」
兵士「……いえ魔王様、風で扉が開いただけのようです」
魔王「な、なんだ……びっくりさせないでよ」
勇者「まおー!わたし!きたよ!ねえ!」
魔王「それで……相手の兵士は現在何人?」
勇者「聞こえてない!?まさか声まで透明になってるの!?」
魔王「それじゃ……行きましょうか」
勇者「まおー!きづいて!わたしいる!ねえ!」
魔王「!」
勇者「あ!きづいた!?」
魔王「き、きのせいかしら……」キョロキョロ
勇者「ああん、もう!きのせいじゃないのに!」
魔王「これから戦うんだから……もっと集中しないと……」
勇者「まおーったら!」
魔王「」スタスタ
勇者「まおー!まおー!おねがいきづいて!」
反乱軍「! 魔王がでてきたぞ!」
反乱軍「うおおお!討ち取れー!!」ダダダ
魔王「……これまた大勢いるわねぇ……」
勇者「こうなったら魔法つかってでも……」
魔王「破壊の魔法」スッ
ドドドド
勇者「!」
反乱軍「ぐわああああ!!」
反乱軍「うわああああああ!!」
反乱軍「くそおおお!!」
反乱軍「」バタバタ
反乱軍「ひるむなー!突き進めええ!」
反乱兵士「魔王!くらえええ!」シュッ
魔王「あら、いたの?」サッ
反乱兵士「なにっ……」
魔王「」ザシュッ
反乱兵士「があああああ!!」バタッ
勇者「……」
魔王「よ」
反乱兵士「ひっ!」
魔王「」ザシュッ
反乱兵士「があっ……」バタッ
反乱兵士「隙を見せたな!」シュッ
魔王「ん」カチン
反乱兵士「き、きいてない!?」
魔王「」ザシュッ
反乱兵士「ぐがああああ……」バタッ
反乱兵士「きっと強力な防御の魔法がかけられてるんだ!」
反乱兵士「おい!魔法班はなにをしてるんだ!はやく奴にかかってる魔法を解け!」
反乱兵士「さっきからやってる!だがはがせない!あれは魔法じゃない!別の何かだ!」
魔王「今更気づいたところで……」
魔王「衝撃の魔法」ババババッ
反乱軍「ぐわああああああ!!」バタバタ
反乱兵士「だめです!太刀打ちできません!」
反乱軍「ひるむな!大勢で囲み、一気に攻めたおすんだ!」
反乱軍「うおおおお!!」
魔王「囲んできた……そろそろね」
反乱軍「魔王覚悟おおお!」
魔王「黒!」
黒「はいはい~出番ですね~」
黒「いきますよ~せーの」
黒「ホンパカパカパカ~3,2,1,えいっ」
黒「」バシュゥ
反乱軍「!!」
反乱兵士「ぐわああああ!息が!息があああ!!」
反乱兵士「ぐおおおお……があ……」
反乱軍「」バタバタ
反乱軍「こんなたくさんの兵士がいっぺんに……どうなってるんだ……」
黒「いや~ただの魔術ですよ~」
ぐわああああ……
ザシュグチャア
バラバラバラバラ……
勇者「…………」
黒「さて、あらかた片付きましたかね~」
魔王「全員ではないでしょ?残りは?」
黒「いうまでもないかと~」
魔王「撤退ね、じゃあ勝ちってことでいいかいら」
黒「いや~魔王様の実力はいつ見てもすさまじいですね~」
魔王「ああ、あれ、防御の黒魔術とやら、結構よかったわ。おかげで無傷」
黒「それはよかった~」
魔王「赤髪!いる?」
赤髪「はっ、およびでしょうか」
魔王「今回のを書類にまとめといてちょうだい」
赤髪「では確認します。今回の反乱軍は魔王様の人間との共存を進める考え方に異論を唱える
魔物過激派による反乱でした。過激派による反乱はこれで三度目になります。
以上でよろしかったですか?」
魔王「ええ、大丈夫」
魔王「過激派……はやくどうにかしなくちゃね……」
黒「赤髪様、お疲れ様でした~おせんべ食べますか~?」
赤髪「あ、ああ、もらおうか」
ちょっと用事が出来たので出かけてきます。一、二時間後くらいに再開します
再開
ま……お……
魔王「!」
黒「どうかしましたか~?」
魔王「い、今、勇者の声が聞こえた気がしたけど……」
赤髪「あ、そうそう勇者といえば!あいつ、反乱軍が攻めてくる直前に城の中に入り込んでました。
安全な場所に避難するように促したのですが、なにとぞバタバタしていたもので……」
魔王「えっ!?勇者が城に!?」
赤髪「は、はい」
魔王「ちょっと!なんできちんと避難させなかったのよ!なにかあったらどうするの!?」
赤髪「で、ですが魔王様、こちらとしてもいっぱいいっぱいだったものですから……」
魔王「勇者は今どこに!?」
赤髪「さ、さあ……」
魔王「もう!あのバカッ……」
赤髪「ちょ、魔王様どちらに」
魔王「あいつをさがすのよ、怪我してるかもしれないじゃない!ああ、怪我くらいで済んでるといいんだけど……」
まおー……
魔王「!」
勇者「わたしなら……ここに……」
魔王「勇者!よかった無事d !?」
勇者「まおー……」
魔王「ちょ、勇者、なんで服着てないの!?」
魔王「なにかあったの!?怪我は……」
勇者「ひっ」
魔王「え?」
勇者「まおー……血が……」
魔王「あ、ああ……ごめんなさい……」
勇者「……」
魔王「えー……っと……」
勇者「まおー……」
魔王「もしかして……見てたの?」
勇者「……」
魔王「……」
勇者「」コク
魔王「……そう」
魔王「……」
勇者「まおー……なんで……」
魔王「勇者、これはね……」
勇者「みんな……たおれていった……」
魔王「……」
勇者「反乱軍の人たちも……まおーの兵隊さんたちも……」
魔王「……」
勇者「まおーも……」
勇者「黒さんも……赤髪さんも……」
勇者「みんな……なんでこんなことするの?」
魔王「……」
勇者「……」
魔王「……」
勇者「まおー……」
魔王「?」
勇者「だっこして……」
魔王「……」
勇者「……」
魔王「」ギュッ
勇者「ん……」
魔王「……」
勇者「……」
勇者「まおーの匂いじゃなくて……血の臭いがする……」
魔王「……」
勇者「おっぱいも……そんなにきもちよくない……」
魔王「……」
勇者「まおー……う……」
勇者「うあああ……」ポロポロ
魔王「……」
勇者「こわかった……こわかった……う、うう……」ポロポロ
勇者「うう……うああ……」ポロポロ
魔王「泣かないで」
勇者「だって……まおーも……みんな……ううぅ……」ポロポロ
魔王「……」
勇者「」ポロポロ
魔王「勇者」
勇者「?」
魔王「お風呂」
魔王「入りましょうか」
勇者「……」
魔王「一緒に」
明後日の更新で最後です
すいません朝にまとめて投下します
おくれてすいません更新
お風呂
魔王「ふぅ......」チャプ
勇者「...... 」
魔王「どう?おちついた?」
勇者「……うん」
魔王「あなたにはちょっと……刺激が強すぎたかもね」
勇者「そんなことない……」
魔王「……」
勇者「ねえ」
魔王「?」
勇者「まおーは……なんであんなことしたの」
魔王「なんでって?」
勇者「みんな苦しそうだったよ。まおーがだした攻撃で、いろんな人が倒れていった」
勇者「どうして……あんなことができるの……」
魔王「……」
勇者「……」
魔王「私が」
魔王「魔王だから」
勇者「……」
勇者「魔王だから……」
魔王「そう、それだけ」
勇者「……」
魔王「醜かったでしょう?」
勇者「……」
魔王「いろんな人が傷つき、いろんな人が血を吐き、なのにそれで幸せになってる人間は誰一人いない」
勇者「……じゃあなんでみんな戦うの?」
魔王「そういう生き物なのよ、私たち」
魔王「自分がなんで戦ってるかわからなくなっても、体が動かなくなるまで戦い続ける」
魔王「でも、どんなに醜くても、戦いってそういうものなのよ」
魔王「あなたの『まおーをたおす』もそういうことのなかに含まれてるのよ?」
勇者「……」
魔王「……」
勇者「……ちがうよ」
魔王「?」
勇者「わたしはちがう」
勇者「わたしは自由になってほしかった」
勇者「まおーは優しくて、強くて、いいにおいがして、とっても素敵な人だけど」
勇者「ときどきむなしそうな顔をするの……自分が魔王であるけことに疲れてるような」
勇者「どこかでなにかにしばられて、身動きがとれなくなってるみたい」
魔王「……」
勇者「でも、まおーはわたしと一緒にいるときはすごく楽しそうだった、笑ってくれた」
勇者「レベル上げのときも、買い物にいったときも、ご飯食べるときも」
勇者「だからまおーはわたしのことが『好き』なんでしょ?」
魔王「……勇者」
勇者「でもまおーは……魔王だから、ずっとしばられてなくちゃいけないのかもしれない……」
勇者「……」
勇者「だから!」
勇者「わたしがまおーをたおす!」
勇者「わたしとまおーが一緒にいるために!ずっときりはなされることのないように!」
勇者「わたしがまおーをたおして!まおーと一緒に自由にいきるんだ!」
魔王「……」
魔王「あなたが私を倒せるの?」
勇者「たおせる!絶対倒せる!」
勇者「わたししか……倒せない……」
魔王「なら……」
魔王「やってみて」
魔王「ここよ」ガラッ
勇者「……」
魔王「うちの裏庭。広いから、ちょっとくらい暴れても、平気よ」
勇者「……じゃあ本気でいくよまおー」
魔王「やってみてちょうだい」
勇者「まおーも本気できてね……」
魔王「わかったわ」
勇者「……」
勇者(やみくもにやってもまおーには勝てない……でもわたしには秘策がある)
勇者(このまえのレベル上げでいつの間にか覚えてた『烈火の魔法』……)
勇者(わたしがおぼえてる魔法のなかでもっとも強いかつ、まおーはわたしがこの魔法をつかえることを知らない……)
勇者(突然だせばきっと対応できないはず……怯んだところを一気に畳み掛ける!)
魔王「……」
勇者(正直怖い……でも勝たなくちゃいけないんだ)
勇者(わたしと、まおーのために!)
勇者「行くよ!まおー!烈火のまh」
魔王「破壊の魔法」
勇者「!?」
ドドドド
勇者「うわっはっはははあ!!」
魔王「衝撃の魔法」バシュ
勇者「ひいいい!」
魔王「暗黒のまほ……」
勇者「ちょっ、まっ、まお、タンマ!タンマ!」
魔王「なによ」
勇者「おかしいでしょなにこれ!?実力差ありすぎでしょ!?」
魔王「別に今はじまったことじゃ……」
勇者「で、でも!わたしもうちょっと強くなったの思ってたんだけど!これじゃ最初となにもかわらないじゃん!」
魔王「確かにあなたは強くなったけど、それでも私にはとうていおよばないわ」
勇者「く、くそう!烈火の魔法!」ボボボ
魔王「よっ」サッ
勇者「だからぁ!平然とよけるなぁ!」
魔王「あなたが本気でこいって言ったんじゃない」
勇者「んんん……」
魔王「で、どうする?まだつづける?」
勇者(くそ……やっぱりだめだ……勝てる要素がみつからない……)
勇者(わたしってやっぱり弱かったのかな……まおーとはじめてあった日からなにもかわってないのかな……)
勇者(わたしはまおーに勝てないのかな……)
勇者(……)
勇者(いや……そんなことない)
勇者(わたしはまおーと一緒に強くなったんだがんばったんだ)
勇者(その日々は、決して無駄じゃない!)
勇者(だから……)
勇者「ここだぁぁぁぁ!!」バッ
魔王「!」
勇者「こちょこちょこちょ」
魔王「え、ちょ、なnあははっ、ふふふふ、なんのつもりあっはっは」ゲラゲラ
勇者「わたし知ってるもん!まおーは太ももの内側が弱いんだよね!」
勇者「これはずっとまおーと一緒にいた、わたししか知らないことなんだよ!」
勇者「さあ!くらえ!」
勇者「烈火の魔法!」
勇者「」ボボボ
魔王「!」
魔王「いったぁ……」
勇者「……え?」
魔王「まさかこんな戦法でくるなんて……不意をつかれたわ」
勇者「ま、まおー、いまなんて?」
魔王「え?まさかこんな戦法でくるなんて……」
勇者「そ、その前」
魔王「痛いって言ったけど」
勇者「……とおった」
魔王「え?」
勇者「はじめてダメージがとおった!」
勇者「い」
勇者「やっっったぁぁぁぁぁぁ!!わたしがまおーに食らいついたんだ!やっぱりわたしは強くなってんだ!!」
魔王「そ、そんなに喜ぶこと?」
勇者「だってはじめてなんだもん!わたしだってできるんだよ!強くなれるんだよ!」
勇者「まおーを倒すための大きな一歩をふみだしたんだよ!」
魔王「まあそういわれれば……確かにあなたにとってはすごい成長かもね」
勇者「そうでしょ!?だってわたし勇者だもん!」
魔王「まあ倒せたわけではないけど……」
勇者「いいじゃんもう!素直にほめてよ!」
魔王「ほめてほしいの?」
勇者「うん!」
魔王「……おめでとう勇者、えらいえらい」
勇者「えへへ、ありがとう!」
勇者「こうなったらわたしかまおーを倒すのも時間の問題だね」
魔王「そうかしら」
勇者「待っててねまおー!今日は倒せなかったけど、一年でも十年でも、どんなにかかっても絶対まおーを倒すから!」
勇者「そしたら今度はわたしがまおーを守ってあげる!もう寂しい思いしないように!だれとも戦わなくていいように!」
勇者「わたしはまおーが好きだから!」
魔王「……そう」
魔王「勇者、よく聞いて」
勇者「なに?」
魔王「今日あなたが言ったことは間違ってないわ。私の気持ち、心配してくれてありがとう」
魔王「でも、私だってあなたに守ってもらうほどやわじゃないわ」
魔王「確かに、つらくてどうしようもないときとか、嫌だけど我慢しなくちゃいけないことだってある」
魔王「自由に生きるのは素晴らしいことだけど、あなたが思ってるほど甘い世の中じゃない」
魔王「でも大丈夫。それ以上に楽しいことだっていっぱいあるもの。あなたといるときとかね。だから私は平気よ」
魔王「だからあなたは自分のために強くなって。あなたかたくましくなるところを見るのが、私にとって幸せなことなのよ」
魔王「私は勇者が好きだから」
勇者「……うん!ありがとうまおー!」
魔王「いい笑顔ね、あなたらしいわ」
勇者「わたし、やっぱりまおーといると楽しいな!」
魔王「私も」
勇者「まおー!」
魔王「?」
勇者「だっこして!」
魔王「はいはい、まったくそんなで強くなれる?」
勇者「なれるもーん、ねえまおーご飯食べよーよ」
魔王「まだちょっとはやくない?」
勇者「えーいーじゃんたまには―――」
勇者「住み込み許可証?」
黒「はい~さきほど赤髪さんと相談して発行してもらいました~
今日からこの城の正式な住人として住むことができますよ~」
魔王「それって私が決めることであって赤髪ならまだしも黒が決められることじゃない気が……」
勇者「ほんとに!?やったあ!じゃあ毎日まおーと一緒に遊んだり寝たりお風呂はいったりできるんだね!」
魔王「ちょっと!私の部屋に住む気?あなたにはあの悪趣味な部屋があるじゃない」
勇者「いーじゃん一緒にすもーよー絶対楽しいよ!いいでしょ!?」
魔王「んん……まあ……いいか」
勇者「やったあ!今日からずっとまおーと一緒だ!」
黒「あ、それと話は変わりますが~私はこの城を出ることにしました~」
魔王「えっ、どういうこと?」
黒「そのままの意味です~理由はいろいろありますが~主に研究のためですね~」
勇者「えー黒さんも一緒にすもうよー」
黒「もう決めたことですので~倉庫もお返しします~ちゃんと片付けたし、リセッシュしたのでにおいも大丈夫ですよ~」
黒「ここにはずいぶんと長くおいてもらいました~お世話になりました~」ペコッ
魔王「そう……そういわれるとちょっと寂しくなるかもね」
黒「では~最後になにか魔術を使っていきましょうか~」
魔王「ごめんいまのなし」
黒「いきますよ~ポペンコ~ロペンパ~」
黒「」バシュ
勇者「! わたしにかけるの!?」
魔王「ちょっ、こんどはなに!?また面倒なことを……」
黒「あらら~?前にかけた魔王様にメロメロになる魔術を使ったのですが~」
勇者「」ケロッ
黒「きいてませんね~」
勇者「え、なんで」
黒「多分、魔術をかけるまでもなくメロメロなんだと思いますよ~ふふふ」
魔王「な、なんじゃそりゃ」
黒「それでは私が余計なことをするまでもないみたいなのでこれで~ご縁があったらまたおあいしましょう~」
黒「さ~よ~う~な~ら~」クルクル
勇者「……行っちゃった。結局何者だったんだろう黒さんって」
魔王「ホントにねぇ……」
魔王の部屋
勇者「うわあい!今日からここもわたしの部屋だ!」
魔王「ちょっと、あんまりちらかさないでよね」
勇者「だってうれしーんだもーん」ボヨンボヨン
魔王「ベットでトランポリンしない」
勇者「あ!そうだ!」
魔王「どうしたの?」
勇者「う、うわー、黒さんにかけられた魔術が急にきいてきたー」クルクル
魔王「なに、その棒読み」
勇者「まおー!」
勇者「キスしよっ!」
魔王「はあ?」
勇者「だって魔術のせいだもんね、しかたないよ」
魔王「ほんと意味わかんないこと言うわね……」
勇者「まおー、キス!はよ!」
魔王「そんなたこちゅーみたいな顔でキスするの?」
勇者「へえ?だってキスってこーするんでしょ?」
魔王「キスのイメージが子供ねぇ……キスはもっと自然な顔でできるわよ」
勇者「ええ?どうやって?」
魔王「どうやってって……」
魔王「それはこう……」
勇者「?」
魔王「ん……」チュ
勇者「っ……んん……」
魔王「……」
勇者「……」
魔王「……こうするのよ」
勇者「……」
魔王「……あんた顔真っ赤よ」
勇者「まおーこそ」
魔王「そ、そう?」
勇者「」ニマー
勇者「ふふふ、ありがとうまおー」
魔王「ま、どういたしまして」
勇者「わたし、まおーのお嫁さんになろっかなー」
魔王「また馬鹿なこと言って……勇者失格ね」
勇者「そんなことないもん!わたしが勇者だもん!」
魔王「はいはい、わかったわよ勇者様」
勇者「まおー!これからもずっと一緒にいようね!」
魔王「もちろん、ね」
おわり
以上で終了となります 予定通りに更新ができないことなど多々ありましたが
ここまで読んでくれた人ありがとうございました
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