男「・・・なんで?」
王都の王「実はな、我が国の勇者がこの間やられてしまってな、急遽新しい勇者を出さねばならなくなったんじゃ」
男「・・・いやだからなんで俺なんデスか?」
王都の王「貴殿の噂はかねがね聞いておる。それでじゃ」
男「魔法もろくに使えないのにか?」
王都の王「貴殿の体術なら十分魔物にも通ずるじゃろう」
始めて書き込みます。
どうか温かい目で見守ってください。
ご意見ご要望もどしどし言っちゃってください
男「・・・報酬はどれくらいでるんですか?」
王都の王「うーむ・・・魔王を倒せたならば、その後ずっと遊んで暮らせるほどの金をだそう」
男「・・・分かりました。俺が勇者になりましょう」
王都の王「おお!そうか!それでは早速準備に取り掛かってもらいたい」
男「準備?」
王都の大臣「それは私から。男様の武器と防具はこちらで用意させて頂きます。
ですが、パーティーは男様自身で作ってもらいたいのです。パーティーはとても重要ですゆえ」
王都の王「酒場にでもゆけば血気盛んな若人がたくさんおるじゃろう」
男「では酒場にいってみます」
王都の王「出発は明後日でいいな?あと勇者の発表は明日の昼に出すつもりじゃ」
男「おkです。それでは失礼します」
王都の大臣「王様、本当にあのような一般人でよろしかったのですか?」
王都の王「ああ、大丈夫じゃ。あやつは強い。あとあやつはタダの一般人なんかじゃないぞ?」ハッハッハッ
〜城下街〜
男→勇者「かー、流石に緊張した・・・やっべ、冷や汗だくだくだよ」
勇者「まぁ、頑張るしかないかぁ・・・王には借りもあるしな。よし!まずはパーティーを・・・ん?」
「男クーン!待ってー!」タッタッタッ
勇者「・・・なんであいつがいるんだよ」
僧侶「やっと見つけましたよ!男クン!」
勇者「なんでいんだよ?」
僧侶「なんでって・・・男クンが急にお城に行くって言ったから追いかけてきたんですよ!」
勇者「だからってここまで来んなよ・・・ああそうだ、俺王都の勇者に選ばれた。」
僧侶「オウトノユウシャ?何ですかそれ?」
勇者「勇者だよ、ゆ・う・しゃ」
僧侶「ゆうしゃ・・・でえええええぇぇぇ!ホントですか!?マジですか!?」
勇者「大マジだよ。どうだ一緒に来るか?」
僧侶「えっ、あっ、きゅ急に言われても・・・」
勇者「だめか?」
僧侶「い、いや!ダメじゃありません!私も行きます!」
勇者「そうか!ありがとな!それじゃあ、早速ほかの仲間を探しに酒場に行くか!」
僧侶「ああ・・・パパとママに手紙出さなきゃ・・・旅の用意もしなくちゃなぁ・・・どうしよう・・・」
〜二日後/王都の城 王宮〜
王都の王「勇者よ、このパーティーでいいんじゃな?」
勇者「はい。こいつらなら任せられると思います」
王都の王「それでは3人ともよろしく頼むぞ?」
剣士(♂)「ハッ、尽力します」
魔法使い(♀)「分かりました」
僧侶「うわわ・・・本物の王様だァ・・・」
勇者「おい、僧侶」
僧侶「あっ!はい!ガンバリマス!」
王都の王「それでは我が国の矛となり、世界を救ってくれ。あと、これは武器と防具と軍資金300ゴールドじゃ」
勇者「ありがとうございます。それでは行ってまいります」
〜城下街~
魔法使い「王様もケチよねー、たった300ゴールドしかくれないんだもん」
勇者「まぁまぁ、武器も防具もくれたんだからいいじゃないか」
僧侶「もう少し道具とかくれてもいいと思うんですけど・・・まぁ、いざとなればくれた武器と防具を売ればいいですしね!」
魔法使い「あなた、さらっとひどいこと言うわね・・・まぁそれもそうね」
僧侶「ところでこの先はどうするんですか、勇者クン?」
勇者「おお、なんかその呼び方変な感じだな」
僧侶「いいじゃないですか、勇者になったんですから」
勇者「・・・まぁいい、この先はほかの国の勇者を探そうと思ってる」
僧侶「ほかの国の勇者?」
魔法使い「そんな奴ら探してどうすんのよ」
勇者「世界各国が一人ずつ勇者出してるじゃん?だから、そいつらとパイプを作っといたほうがいいかなって」
魔法使い「それも一利あるけど・・・各国のしがらみなんかがあって大変よ?」
勇者「大丈夫だろ。腐っても皆勇者だ。目的は一緒だろ」
魔法使い「そうかしらね・・・」ジッ
勇者「そういうもんだって。まずは近くの村Aに行こうと思う。最近そこに【森の国の】勇者が通ったそうだ」
僧侶「そこの勇者は有名なんですか?」
魔法使い「あなた知らないの?あの【森の国の】勇者を」
僧侶「えーと、わかりません」シュン
魔法使い「(かわいいなぁ)有名も有名よ、【森ノ】は。かなりすごい複合魔術を使うそうよ」
僧侶「へぇー、そうなんですか。ありがとうございます」ペコ
勇者「ここでしゃべってても仕方がない、出発しようぜ?」
僧侶「そうですね!レッツ ゴー!」
〜村Aへの道中〜
剣士「勇者よ、なんで俺たちを選んだ?」
勇者「うお!いきなりしゃべんなよ、さっきまでしゃべってなかったからてっきり無口キャラかと思ってたぜ」
剣士「話をそらすな。なんでなんだ?」
魔法使い「私も知りたわ、なんで勇者様?」
勇者「理由なぁ・・・僧侶は昔からの付き合いだからかな。まぁ回復呪文は得意だしな」
僧侶「はい!回復なら得意です!」ドヤッ
勇者「魔法使いは、お前から感じる魔力が少し周りとちがかったから誘った」
魔法使い「え?あなた魔力を感じられるの?」
勇者「ああ、俺はちょっと異質でね」
魔法使い「・・・それ、とってもすごいことよ」
勇者「まぁいいだろ?次は剣士だが・・・お前からは俺と同じ感じがした」ニヤッ
剣士「!?お前・・・」
僧侶「二人共どうしたんですか?」
勇者「いや、たいしたことない。剣士とはただ気が合いそうだと思っただけさ」
魔法使い「ふーん・・・」
僧侶「あ!こっち見てください!」
スライムA
スライムB
スライムC
スライムD が あらわれた!
勇者「ちょうどいいとこに出てきたな、みんなこいつらで自分らの実力紹介といかないか?」
剣士「いいだろう・・・まずは俺からだ」
剣士「ハァッ!」ズバッ
スラ/イムA「ぴぎゃー!」
スライムA は まっぷたつになった!
僧侶「ほえー!剣士さんすごいです!」
魔法使い「次は私ね。火炎呪文小!」ボウッ
炭B「」シュー
僧侶「はわわ、スライムさんが一瞬で消し炭に!」
魔法使い「こんなもんよ!」
僧侶「次は私が行きますね!やりますよぉ、私のモーニングスター!」ブン
スライムC は 5のダメージをうけた!
スライムC「ぴきー!」ダッ
スライムC は にげだした!
僧侶「ああ!スライムさん逃げちゃいました・・・」シュン
剣士「まぁ、貴女は回復特化ですし、大丈夫ですよ」ニコッ
僧侶「ありがとうございます!剣士さん!」
勇者「お前、僧侶と俺の対応の具合が違くね?」
剣士「なぜ男に優しくせねばならん。ほら、次はお前だ、勇者」
勇者「あ、はい、スンマセン・・・」
剣士「?お前武器はどうした?」
勇者「武器はこれだよ」シュ グッ
剣士「なんだそれは?グローブか?」
勇者「ああ、革のグローブだよ」
剣士「本気でそんなものでやるのか?」
勇者「ああ、見てなって。よーいしょと!」ドグシャ!
ス
ラ
イ ム
C
剣士「え」
魔法使い「え」
僧侶「勇者クンやっぱりすごいですね!」
勇者「こんなもんかな」ガッツポーズ
剣士「こんなにもスライムがバラバラに・・・お前何をした?」
勇者「何って、殴っただけだよ?」
魔法使い「すごい威力ね・・・」
勇者「そうかな?剣士も魔法使いも十分強いだろ」
剣士「俺は小さい頃から剣を扱ってるからな」フンス
魔法使い「ちなみに私はあと水呪文も使えるわ」
勇者「お前2属性持ちか!すごいな!」
魔法使い「だからあなたは私の魔力が変に感じたんだわ」
僧侶「皆さんお強いんですね!わたし、ワクワクしてきました!」
勇者「それじゃあ、この調子で村まで行くぞ!」
僧侶「おおー!」
魔法使い「あなたたち仲いいわね」フフッ
剣士(俺と同じ感じか・・・面白そうだな、勇者よ)フッ
勇者「剣士がいきなりニヤっとし始めてキモイ」
〜村A〜
勇者「ようやくついいたな」
魔法使い「道中でそこそこお金がたまったわね」ジャラジャラ
勇者「まずは聞き込みから・・・すみません」
村人A「どうしました?」
勇者「最近ここに立ち寄ったっていう【森の国の】勇者について聞きたくて」
村人A「ああ【森ノ】勇者様ね!3日前ほどに来てくださってここいらの魔物を退治してくれましたよ。昨日ここを旅立ちました」
勇者「えーと、行き先は知ってる?」
村人A「確か・・・湖の国だったかな?」
勇者「湖の国か・・・ありがとう」
村人「それより、あなたも勇者様で?」
勇者「ああ。【王都ノ】だ」
村人A「ああ!新しい勇者様でしたか!どうぞゆっくりしてってください!」
勇者「ありがとう。それでは」
僧侶「もう出てっちゃったんですねー」シュン
勇者「まぁ、昨日でてったばっかりなんだしすぐ追いつくだろ」
剣士「俺は一度湖の国に行ったことがあるからルーラが使えるぞ?」
勇者「おお、そりゃ助かる」
僧侶「剣士さん魔法も使えるんですね!」
剣士「まぁ、かじった程度ですけどね」ニコッ
勇者「・・・お前フェミニストか?」
剣士「ただ紳士的なだけだ。さぁいくぞ」
僧侶「はーい」
魔法使い「たのむわね」
勇者「・・・まぁいいか」
剣士「ルーラ!」ティウンティウンティウン
〜湖の国〜
ティウンティウンティウン
剣士「ついたぞ」
僧侶「綺麗な町並みですね!」
魔法使い「ほんとね。ああ、ショッピングがしたいわ」
勇者「そうだな、お金もあるし自由行動にするか!【森ノ】についての聞き込みを兼ねて」
僧侶&魔法使い「「イエーイ!」」
剣士「いいのか?そんな時間をとって」
勇者「まぁ大丈夫っしょ。時間が押してるわけでもないし」
剣士「そうか・・・じゃあ俺も好きにさせてもらう」
勇者「それじゃ、ここに2時間後に集合で。宿は俺がとっとくから」
僧侶「わっかりましたー!」
魔法使い「僧侶ちゃん、一緒にショッピング行きましょ!」
僧侶「いいですね!行きましょー!」
剣士(ふふ・・・新しい剣が買えるぞ・・・
勇者「(剣士がまた一人で笑ってる・・・)じゃあ、かいさーん」
勇者「よし、俺は酒場にでも聞き込みにいくか」
~1時間後〜
勇者「ある程度情報は手に入ったな・・・もうこの国についてるらしいな」
勇者「公園の方で目撃情報ありと・・・行ってみるか」
〜公園〜
勇者「ここか・・・子供すらいないのな」
???「お前【王都ノ】か?」
勇者「そうだが・・・誰だ?」
???「そうか、ではおてなみ拝見!」ズバッ
勇者「うわっ!いきなり何すんだよ!」
???「ほう・・・俺の初撃をかわすか」
勇者「なんだよお前、いきなり斬りかかったりそんなしゃべり方したり、中二病か?」
???「うるさい!俺は【森ノ】剣士だ!」
森剣士「王都は新しい勇者を出したと聞いてな、この俺がその強さを計りに来た」
勇者「あ、ハイ。中二病バリバリですね。お薬出しときますねー」
森剣士「クソっ、馬鹿にしやがって!」バッ
勇者「はいはい」
ズバッ(森剣士が斬りかかる音)
バッ(勇者がよける音)
ガンッ(勇者が剣を殴る音)
パキッ(剣が折れる音)
森剣士「・・・うおおおおおぉぉぉぉぉ!俺の剣がああああぁぁぁぁぁ!」
勇者「うっさいなぁ」ドカ
森剣士「ぐふぅ」
勇者「これでよしと」マウントー
森剣士「貴様何をする!俺の上からどけ!」
勇者「やーだね。俺はお前に聞きたいことがあってな、【森ノ】勇者はどこだ?」
森剣士「はっ!誰が貴様何かに教えるk ドゴッ ぐっふ」
勇者「マウントとってるからねー、教えないと殴っちゃうよー」
森剣士「くそ!貴様それでもゆうs ガッ げふ」
勇者「まだまだいくよー」
森剣士「ちょっとたんm ボカッ あべし」
森剣士「少しまt ベシ ひでぶ」
〜30分後~
森剣士「すひまへん、いいまふからゆるひてくだはい」ボコボコ
勇者「最初からそうすりゃいいんだよ」
森剣士「わたひたちの勇者様はでふね、国営の宿屋にいまふ」
勇者「そうか、ありがとな」
森剣士「はい、すひまへん(たたた助かったー!)」
勇者「国営の宿屋ねぇ・・・今日はそこにでも泊まるかな」
勇者「あ、やっべ!そろそろ時間だ!集合場所に行かなきゃ!」
今回はこんくらいで投下やめます。
また書き溜めますので
乙。期待してる。
>>31さん ありがとうございます!
それではまた少し投下します
〜集合場所〜
勇者「ごめんみんな、遅れた」
魔法使い「ちょっとぐらい大丈夫よ」
僧侶「そうですよ!」
剣士「ところで、情報は集まったのか?」
魔法使い「ええ、【森ノ】御一行についての情報は手に入れられたわ」
僧侶「ええ!いつの間にですか!?」
魔法使い「【森ノ】御一行はいろんな村や街を行き交いながら魔物を退治してるそうよ」
勇者「へぇ、なにか目的でもあるのかな?」
剣士「俺は【森ノ】剣士についてだ。あやつはなかなかの手練らしく、いろいろな奴に勝負をふっかけているらしい」
勇者「ああ、あいつね。もう勝負したわ」
僧侶「大丈夫だったんですか!?」
勇者「全然なんともないさ。逆にマウントとってボコボコにしちゃった」
魔法使い「あなたの腕力でそれは・・・えげつないわね」
勇者「まぁそいつからいい情報を聞き出せたよ。【森ノ】御一行の宿の場所だ」
剣士「俺たちもそこに泊まるのか?」
勇者「ああ、そのつもりだよ。あと、【森ノ】にアポなし訪問するつもり」
魔法使い(僧侶ちゃん、勇者様って昔からあんなふうなの?)ヒソヒソ
僧侶(はい、弱きを助け、悪者はトラウマが残るまでボコボコにするのが勇者クンの信条です)ヒソヒソ
魔法使い(今日の宿屋は荒れそうね・・・)
勇者「宿屋は国営の宿屋だそうだ。ちなみに部屋割りは男子と女子で二つだから、イチャラブ展開とかないから」
剣士「お前は誰に弁明しているんだ?」
〜国営の宿屋/【森ノ】御一行の部屋〜
森勇者「森剣士、ホントに【王都ノ】にやられたのかい?」
森剣士「ああほんとだ。しかも素手でやられた」
森賢者「まぁ自業自得ですよね?自分から喧嘩ふっかけたんですから」
森剣士「面目ない・・・」シュン
森勇者「まぁまぁ、でもここまですることはないよなぁ」
森賢者「少しやりすぎではありますね。私たちの情報を聞き出すだけにしてはですけどね」
森勇者「これはボクがどうにかするしかないかもなぁ」
森剣士「いや!自分の汚名は自分でへんじょうする」
森勇者「キミのその体じゃ無理だろう?またコテンパンにやられちゃうよ」
森賢者「なにか【王都ノ】について知っているのですか?」
森勇者「いや全く知らないよ。でも、素手で森剣士をここまでボコボコにするんだ。相当の実力者だろね」
森賢者「明日から情報を集めますか?」
森勇者「いや、その必要はないだろう。きっと【王都ノ】自身からこっちに来てくr「オジャマシマース!」バン
森剣士「誰だ!!」スチャ
勇者「こんばんは、はじめまして、【王都ノ】勇者です」
森賢者「・・・」
森剣士「」ガクガクブルブル
森勇者「ほらね」
勇者「いやー急にすまんね、ちょっと要件があって」
森勇者「そちらから出向いてもらってすまないね。こちらもキミに要件があるんだ」
勇者「なに?」
森勇者「こちらの森剣士が随分キミにお世話になったそうで、それでこちらも仕返しを、とね」
勇者「あれ?ちょっとやばそう?」
魔法使い「なんか危険な感じね」
勇者「僧侶!頼む!」
僧侶「はい!」
森勇者「何をするか知らないけど、ボクの木呪文の前では無意味だよ」
魔法使い「【森ノ】勇者の複合魔術ね・・・」
森勇者「そうだ!ボクだけの魔術!なーに、本気を出すわけじゃない、ちょっと痛い目にあってもらうだけだ」
森勇者「木魔術はボクしか使えないからね、誰も対策なんて出来るわけない!」
森勇者「だから、覚悟を決めてね」
勇者「なんだあいつ、勝手にベラベラしゃべり始めたぞ?」
僧侶「変な人ですね」
魔法使い「そうね、変な子ね」
剣士「気持ち悪い」ズビシ
森勇者「イラッ・・・口だけは達者なようだね」ピキピキ
森勇者「じゃあ、喰らってもらうよ!木呪文小!」ズバババッ
僧侶「《女神の沈黙》!」パン!
森勇者「は?・・・ボクの木が消えた?」
森賢者「そんなのありえません!木魔術に対抗策はないはずです!」
勇者「ふふふ」ニヤニヤ
森剣士「」ブルッ
森勇者「キミ・・・何をした?」
勇者「教えて欲しい~?」ニヤニヤ
森勇者「くそ!まぐれに決まってる!もう一度だ!木呪文中!」ズズズズズ
僧侶「僧侶アターっク!」パン!
森勇者「また・・・どうなってるんだ!」
勇者「教えて欲しくなったか?」ニヤニヤ
森賢者「敵の挑発です!」
森剣士「深く考えるな!」
勇者「いやいや、待ってくれよ。こっちは喧嘩ふっかけに来たわけじゃない」
森剣士「なにぃ?」
勇者「最初に言っただろ要件があるって。聞いてくれるか?」
森勇者「・・・言ってみろ」
森賢者「森勇者様!」
勇者「まぁまぁ、リラックスして聞いてくれ。俺は・・・【王都ノ】は【森ノ】と同盟を結びに来た」
森勇者「同盟?」
勇者「ああ、魔王を倒すための同盟だ。魔王を倒すには俺たちだけじゃダメだと思ってね」
森勇者「それで同盟を結べと・・・どうしてボクなんだい?ほかにも勇者はいるじゃないか」
勇者「それはお前がいいネームバリューを持ってるからだよ」
森勇者「そんなもの求めてどうするんだ?」
勇者「ああ、俺はこの同盟を4、5人の勇者と結ぼうと思ってるんだ。各国の思惑とかもあるだろうが、無理でもやってやる」
森勇者「【王都ノ】と【森ノ】の同盟か・・・いいネームバリューになるな」
勇者「ネームバリューが上がれば話題性も上がる、そうすりゃ何人かの勇者は耳を傾けてくれえうだろう」
森勇者「・・・もし断ると言ったら?」
勇者「ボコる」グッ
森剣士「」ビクッ!
森勇者「・・・アハハハ!面白いね!その話乗ってあげるよ!」
森賢者「森勇者様!いいんですかこんな者たちと同盟なんか組んで!」
魔法使い「こんな者たちだなんて、失礼ね」
剣士「勇者、本気なのか?」
勇者「俺はいたって本気だよ。で、そっちはホントにいいんだね?」
森勇者「ああ、同盟を組もうじゃないか」
森賢者「森勇者様!」
森剣士「森勇者!正気か!」
森勇者「いいじゃないか、無勢より多勢だよ。ボクの木魔術も防いでるし、キミも倒されてるし強さは確実でしょ」
森賢者&森剣士「「・・・」」
森勇者「そういうことだ、よろしく頼むよ」
勇者「こちらこそよろしく頼む。よし!そうと決まれば宴会だ!飲みに行くぞ!」
森勇者「よしきた!朝まで飲んでやる!」
魔法使い「これでいいのかしらね?」
僧侶「勇者クンが決めたことだしいいんじゃないですか?私たちも飲みましょうよ!」
魔法使い「そうね・・・森賢者さんあなたも行くわよね?」
森賢者「・・・仕方ありませんね、少しばかし情報を交換しましょう、魔法使いさん」
森剣士「・・・俺はまだ認めたわけじゃないぞ・・・」ブツブツ
剣士「はぁ、この先は茨の道だな。まぁいいだろう、森剣士、今夜は一緒に飲まないか?お前の数々の勝負について話を聞きたい」
森剣士「・・・ふっ、いいだろう」ニヤッ
森勇者(あ、自分の話を聞かれて嬉しがってるな森剣士は)
勇者「それじゃあ、酒場に行こうじゃないか!」
僧侶「おおー!」
今回はここまでです
毎日少しずつ投下しようと思ってます
よろしくです
ちなみに、湖の国は地中海付近の町並みみたいな風景だという設定です
期待してる
おつです
僧侶つええwww
〜翌朝〜
勇者「うう・・・」
森勇者「頭が・・・」
僧侶「ガンガンします・・・」
魔法使い「割れそうだわ・・・」
森剣士「・・・うぷ」
キャー コッチデ ハカナイデー
アアオレモデソウ
ヤメテー アッチイッテクダサイー
森賢者「はぁ、何をやってるんですかやってるんですか」
森勇者「二日酔いがひどくって・・・うぷ」
森賢者「私はちゃんと注意しましたよ?」
森勇者「すまない・・・」
剣士「おい、勇者お前もしっかりしろ。これからのことを決めるのだろう?」
勇者「ああ、すまない・・・それじゃあ本題に入るか」
森勇者「ボクたちは何をすればいいのかな?」
勇者「森勇者たちには【鉄の国の】勇者を探して同盟を組んでもらいた。【鉄の国】と【森の国】は仲がいいから大丈夫だろう?」
森勇者「同盟を大きくするのが当分の目的のようだね、わかったよ、説得してみせる」
森賢者「あなたた達はどうするのですか?」
勇者「俺たちは【雪の国の】勇者を同盟に誘うつもりだ」
魔法使い「【雪ノ】勇者!?」
剣士「【雪の国】は反王都国家じゃないか!何をいってるんだ!」
勇者「まぁまぁ、しっかりとした理由はあるって」
魔法使い「理由?」
勇者「【雪ノ】は【森ノ】と同じく特別な複合魔術を使うらしい。それ見てみたい、OK?」
剣士「なんだその子供じみた理由は!俺は反対だ!」
勇者「どうせ俺たちが誘ってダメなら俺たちのいる同盟なんかに入ってくれないだろうし、ダメ元だよ、ダメ元」
剣士「無駄な争いになるかもしれんぞ?」
勇者「大丈夫だって、俺たちなら勝てるさ」
魔法使い「そういうことじゃないわよ・・・」
僧侶「でも私たちが動かなきゃならないんですよね?じゃあ、やるしかないじゃないですか」
剣士「僧侶さん・・・けが人が出るかもしれないのですよ?」
魔法使い「そうよ、ここはしっかりと考えるべきよ」
僧侶「大丈夫ですって、いくら対立国でも勇者様は勇者様です。ですよね?勇者クン、森勇者様」
勇者「ああ、腐っても勇者だ」
森勇者「キミの言うとおりだ」
僧侶「ということです!頑張りましょうよ!」
剣士「・・・貴女がそこまでおっしゃるのなら、俺も付き合いましょう」
魔法使い「剣士まで!?・・・いいわよ!付き合えばいいんでしょ!」
勇者「よし、それじゃあまずは情報収集だ」
森剣士「森勇者、確か【鉄ノ】は今一旦帰国しているはずだぞ」
森勇者「なんだ、キミいたのか」
森剣士「ひどい」
森賢者「それじゃあ、【鉄の国】に行きましょう。ルーラで行けるのでよろしいですか?」
森勇者「ああ、頼んだよ。それじゃあ、【王都ノ】武運を祈る」
勇者「ありがとな、お前も頑張ってくれ。【勇者同盟】結成に向けてな」
森勇者「【勇者同盟】か、アハハハ、実現できるといいね」
勇者「させるさ、絶対」
森勇者「そうか。それじゃ、しばしのお別れだ」
森賢者「行きますよ、ルーラ!」ティウンティウンティウン
僧侶「行っちゃいましたね。」
魔法使い「感情の起伏がある子だったわね、【森ノ】は」
剣士「扱いやすそうだったな」
勇者「お前らひどいな」
僧侶「私たちはどこに向かうんですか勇者クン?」
勇者「まずは薪の国に行こうと思う、まぁその前に何個かの村にはよるけどね」
僧侶「それじゃあ行きましょうか!」
魔法使い「レッツ ゴー!」
僧侶「私のセリフが!」
剣士(しかし、聞くタイミングを逃してしまったが、僧侶さんのアレはなんだったんだ?)
剣士(魔術とも祈祷とも違うような感じがした・・・しかも無欠の木魔術を消し去るとは)
僧侶「剣士さん!早く行きますよ!」
剣士「・・・ああ」
今日はこんくらいで投下終了です
また明日投下します
明日こそは戦闘シーンを盛り込むつもりです
続き投下します
やっと勇者らしいことを盛り込めました
~村B~
勇者「ということで村Bについたぞ」
剣士「なにがということだ」
魔法使い「そんなことよりお腹がすいたわー」
僧侶「私もお腹ペコペコです~」
勇者「俺も腹減ったな、じゃあ飯屋でも探すか」
僧侶「そうしましょう!」
魔法使い「うーん・・・あ!あれって食堂じゃない?」
剣士「そうみたいですね、B食堂って看板に書いてありますね」
魔法使い「あなた目いいわね」
剣士「お褒めに預かり光栄です」ニコッ
勇者「なんでお前は女の前ならそんなに綺麗な笑顔が出せるんだよ」
剣士「紳士的なだけだ」
勇者「そうっすか・・・」
僧侶「グズグズしてないで早く行きましょうよ!」
魔法使い「そうね、私パスタが食べたいわ」
僧侶「私はオムライスが食べたいです!」タタタタ
勇者「おい!勝手に行くなよ僧侶!ったく、俺たちも行くか」
魔法使い「早く行きましょう」
~食堂B~
勇者「こんちはー、開いてますかー?」
店主「おお、お客さんかい。すまないねぇ、今はやってないんだ」
僧侶「ええー!残念ですぅ・・・」
店主「ごめんね、嬢ちゃん。最近食料難でね、自分たちの食料で手一杯なのさ」
魔法使い「食糧難?凶作にでもあったの?」
店主「いや・・・ちょっとあってね、お客さんに話すことじゃないさ」
剣士「何か困っているのか?俺たちは【王都ノ】勇者一行だ。助けになれるなら話を聞かせてくれ。」
勇者「おい剣士!勝手に話進めてんじゃねぇよ」
勇者「【王都ノ】勇者様だって!?そりゃありがてぇ!おいみんな!【王都ノ】勇者様が来てくださったぞ!」ダダダ
エエ!ユウシャサマダッテ!?
コレデオレタチモタスカルゾ!
ヤッタ! アリガトウゴザイマス!
勇者「ほら、騒ぎになっちまったじゃねぇか」
剣士「いいじゃないか、人助けなんだぞ?」
勇者「お前なぁ・・・」
村長「そちらが【王都ノ】勇者様ですかな?はじめまして、ワシはこの村の村長じゃ」
勇者「ああ、はじめまして・・・」
村長「いきなりで申し訳ないが、勇者様に頼みがあるのじゃ・・・実はついこの間ゴブリンに村が襲われてな」
剣士「ゴブリンだと?」
村長「そうじゃ、あ奴らはかなりの数でこの村に来て、ワシらの食料や金を奪ってったんじゃ・・・」
勇者「ゴブリンねぇ、村の若い奴らでどうにかならなかったのか?」
村長「30匹ぐらいでいきなり襲ってきてのう・・・村人を守るのが精一杯だったんじゃ」
剣士「30か・・・それはかなりの数だな」
村長「お頼みする、勇者様。どうかあ奴らを追い払ってはくれまいか」
勇者「やってはやるが、条件がある」
村長「条件?」
勇者「ああ、でもまぁ簡単なことだよ。【王都ノ】勇者と【森ノ】勇者が同盟を組んだ、といろんなところで言いふらして欲しいんだ」
村長「勇者様は【森ノ】勇者様と同盟を組んだのですか?いやはや、すごいことをしまするな」
勇者「まぁな、俺は自国ダイスキ人間じゃないから、どこの勇者が魔王を倒すとかどうでもいいんだよ、結果的に倒せりゃいい」
村長「ほっほっほ、勇者様は本当に平和を考えておられるのですな」
勇者「俺にも事情があるんだよ」
魔法使い「ねぇ、そろそろ行きましょうよ」
僧侶「そうですよ、善は急げです!」
勇者「まぁ待て、敵はかなりの数だ、ちょっと考えてから動こうぜ?」
剣士「何かいい作戦でもあるのか?」
勇者「ああ、さっき面白いのが思いついたよ。魔法使いと村長さんは手伝ってくれないか?」
魔法使い「なにかしら?」
村長「ワシのできることならお手伝いしますぞ」
勇者「じゃあ・・・」ゴニョゴニョ
魔法使い「うんうん」
村長「ふむ」
勇者「・・・って感じだ、できるか?」
魔法使い「私はまったく問題ないわ」
村長「うむ、それならばすぐに持ってこさせよう」
剣士「どんな作戦なんだ?」
僧侶「どんな作戦なんですかー?」
勇者「うーん、お前らは見てからのお楽しみだ」
僧侶「えー、教えてくださいよー」
勇者「まぁまぁ」
村長「準備できましたぞ!」
勇者「ありがとう、行動がはやいね」
村長「それでは、頼みますぞ!」
勇者「それじゃあ、出発だ!」
僧侶「教えてくださいよー」
剣士「俺も気になる」
魔法使い「まぁ二人共、楽しみにしてるといいわ、ふふふ」
〜ゴブリンのすみか〜
剣士「ゴブリンどもはこんな洞窟に住んでるんだな」
僧侶「すごく大きいです」
勇者「それじゃあ早速作戦開始だ、どっこいしょと」ドン
剣士「お前はそんな酒樽かついできてなにをするつもりなんだ」
勇者「まぁ見てなって、でもこれの中身は酒じゃないぞ?おもしの石やらなんやらが入ってる」
僧侶「そんなもの入口に置いとくんですか?」
勇者「ああそうだ・・・よし、準備完了!みんな一旦茂みに隠れるぞ」
剣士「?わかった」
僧侶「ほんとなんなんですかね、アレ」
〜10分後〜
剣士「む、ゴブリンどもが集まってきたぞ?」
勇者「樽に酒の匂いがついてるからな、ホントに酒が入ってると思ってるんだろ」
僧侶「?なにか様子が変ですね、樽が運べないのかな?」
勇者「あの樽はゴブリン数匹で運べる重さじゃないからな」
剣士「お前はそんなものをかついできたのか・・・」
僧侶「あ!仲間を呼んできましたね。全部で20匹ほどでしょうか?」
勇者「そろそろ頃合かな、頼んだよ魔法使い」
魔法使い「わかったわ、あなたたちは耳を塞いで置きなさい」
僧侶「?わかりました」ミミフサギ
剣士「わかりました、なんとなく予想がつきましたよ」ミミフサギ
勇者「よーし、準備はいいな?さぁ!ショータイムだ!」ミミフサギ
魔法使い「いくわよ~、・・・着火!」
ドガアアアアアアアアアアアアン!!!!!
僧侶「ひゃああああああ!樽が爆発しましたああああ!」
勇者「いやー、すさまじかったね」
魔法使い「いいわね、かなりすっきりしたわ」
剣士「さすがですね、魔法使いさんの火魔術は」
魔法使い「爆薬しこんでおいたけどね」
勇者「まぁこれでかなり片付けられたな」
ゴブリン「・・・」ピクピク
ゴブリン「・・・」プスプス
ゴブリン「グギャ!ゲェァ!」
剣士「まだ数体残ってるがな」
勇者「残党狩りといこうかな?んん?なにか少し大きめの魔力を持った奴が近づいてきてるな」
ボスゴブリン「なんだぁ!さっきの爆発音は!」
魔法使い「あら珍しい、言葉を話せるゴブリンだなんて」
ボスゴブリン「なんだお前ら・・・ゲゲっ!もしかして勇者か!?」
勇者「大当たりだ」
ボスゴブリン「お前らが俺様の手下をやったのか!?くそっ、お前らヤッちまえ!」
ゴブリン「グギャゲギャ!」
ゴブリン「ゥオオ!」
剣士「こんなやつら、足元にも及ばない!」スパッズバッ
ゴブリン「ブラァ!」バタ
ゴブリン「ベラァ!」バタ
ボスゴブリン「クソ!お前らどけ!俺様が直々に戦ってやる!」
勇者「なんか三流臭いなあいつ」
僧侶「『覚えてろよ!』とかいいそうですね」
ボスゴブリン「誰が三流だ!これでも喰らえ!」ブン
剣士 キンッ「お前中々いい感じに剣を使うな。それじゃあ次は俺から行かせてもらう」
勇者「ちょっと待て剣士、俺にやらせてくれ」
剣士「ああ、いいだろう」スチャ
勇者「なぁボスゴブリンよ、さっきの爆発音はなんなのか知りたくないか?」
ボスゴブリン「ああ?」
勇者「実はな・・・俺の技による爆発の音なんだよ」
ボスゴブリン「なにぃ!?」
僧侶(いいアクションをとりますね)クス
魔法使い「(面白そうね、) そうよ、しかも手加減してうった技よ」
ボスゴブリン「なんだってぇ!?」
剣士「(コイツ面白いな) 本気をだせば山ぐらい吹き飛ばせる威力の技だからな」
ボスゴブリン「ぐぐぐ・・・」
勇者「(お前らサイコーだ) どうだ?俺の本気を見てみるか?」
ボスゴブリン「やめろ!そんなのくらったらひとたまりもねぇ!」
ゴブリン「グギャ・・・」ブルブル
ゴブリン「ウウウ・・・」ブルブル
勇者「そう言うなって、じゃあいくぞ?」
ボスゴブリン「頼む!待ってくれ!」
勇者「はああぁぁぁ・・・喰らえ!勇者ブラスタあああああああ!」
ボスゴブリン「ぐわあああああああああああ!」
勇者(コイツ面白いな)クックックッ
魔法使い(笑っちゃいそう)プルプル
剣士(遊びがいのあるやつだ)ニヤニヤ
僧侶(プッ・・・可愛いですね)プルプル
ボスゴブリン「ああああああああ・・・・・・ってあれ?なんともな」
勇者「スキありいいいいいい!」ボコォ!
ボスゴブリン「ブラァ!・・・卑怯な・・・・・お前ら・・覚えてろよ・・・」ガクッ バタ
僧侶「ホントに言いましたね」
勇者「またつまらない三流を殴ってしまった・・・それじゃあ食料探して帰るか」
魔法使い「そうね、少し疲れたわ。お風呂に入りたいわね」
僧侶「ゴブリンさんたちはどうしましょう?」
勇者「ほっとけ、すぐどっかに逃げるだろうさ」
剣士「おい!こっちに蔵みたいのがあるぞ!」
勇者「じゃあ、ささっと持ち帰っちゃおうぜ」
僧侶「お腹ペコペコですー、早く帰りましょー」
今回はこれで終了です
書き溜めがなくなってしまった・・・
また続きを書きしだい投下します
短めですけど続き投下します
〜村B〜
勇者「村長さん、ゴブリンどもをしめてきたぜ」
村長「おお!ありがとうございます!これで食料問題も解決しまするぞ!」
勇者「なぁ店主のおっちゃん、食料取り戻したんだし何か作ってくれないか?」
僧侶「私にも!お腹ペコペコなんです!」
店主「ああ!なんでも作ってやるから、いっぱい食べてきな!」
僧侶「私オムライス!」
魔法使い「私はパスタをお願いね」
勇者「俺はなにたべっかなぁ・・・」
剣士「なぁ勇者、聞きたいことがあるんだが」
勇者「ん?なんだ?」
剣士「お前のその力はなんだ?ゴブリンたちの何倍もの力とはどういう事なんだ?」
勇者「それはまぁ、お前と同じ類の人種だからだよ。お前は目がかなり発達してるみたいだが」
剣士「それにしても強すぎる。魔法か?」
勇者「いや、魔法は使ってないよ」
剣士「じゃあ、どういう事なんだ?」
勇者「うーん・・・俺のオヤジがかなり特別だからかな?お前もそうだろ?」
剣士「まぁそうだが、やはり差はでてくるようだな。すまん、いらない詮索だったな」
勇者「別にいいよ、俺たちみたいのは少ないから知らないのも当たり前だ」
店主「何をごちゃごちゃ話してるんだい?早く食べな、冷めちまうぞ」
僧侶「このオムライスふわっふわですー!」
魔法使い「おいしいわね、このパスタ」
勇者「ああ、じゃあ俺このチャーハンもらい!いっただっきまーす!」
剣士「俺も食べるとするか、いただきます」
村長「勇者様たち、このあとはどうするつもりで?」
勇者「そうだなぁ、今日はここに泊まっていってもいいか?」
村長「全然構いませんぞ、部屋はワシが用意しましょう」
勇者「ありがとう。そしたら、明日【薪の国】に向かおうかと思う」
村長「おお、それでしたら村の定期行商が【薪の国】に行く予定なんじゃが、その馬車に乗って行きまするか?」
僧侶「のせてってくれるんですか?助かります!」
勇者「じゃあ頼むよ」
村長「ほっほっほ、それではお安い御用じゃよ。ああそうじゃ、行商のものに同盟のことを伝えておきましょう」
勇者「ああ、できるだけ多くの人に広まらせるよう言っといてくれ」
村長「わかりましたぞ。それでは今宵はゆっくりしてってくだされ」
勇者「そうさせてもらうよ」
村長「言い忘れてたが、泊まる部屋は男部屋と女部屋に分かれるでの。イチャラブ展開とかないから」
剣士「村長さんも誰に弁明してるんだ?」
僧侶「店主さんおかわりお願いします!」
店主「あいよ!」
魔法使い「僧侶ちゃんよく食べるわね」
勇者「明日からまた旅なんだからたくさん食っとけ、どうせタダ飯だしな」
〜翌日〜
村長「準備はよろしいかな?勇者様」
勇者「ああ、全員大丈夫だ」
村長「それでは行商、頼んだぞ」
行商「了解だ、じっちゃん」
村長「勇者様、この度は本当に助かった。心から感謝しまするぞ。村のものも皆勇者様に感謝しておる」
勇者「なぁに、できることをしたまでだ」
僧侶「そうですよ、私たちもご飯いただきましたし感謝してます」
村長「そうかの、そう言ってもらえると嬉しいわい」
行商「おい、そろそろ出発するぞ」
村長「それでは、検討を祈りますぞ」
勇者「ありがとな」
僧侶「村のみなさーん!またいつかー!」
ワイワイ サヨナラー ガヤガヤ マタキテネー
魔法使い「それじゃあ、行商さんお願いするわ」ニコ
行商「お、おう!///」
今回は少ないけどこれで終了です
あと新しい勇者の案を募集します
まぁなんとなくそういうのもいいかなと思っただけなんですけどね
常人を遥かに凌ぐ記憶力持った情報タイプの勇者とかどうだろう。
魔の勇者とか・・・
〜薪の国〜
行商「【薪の国】につきましたよ!勇者様がた」
勇者「ああ、ありがとな」
行商「いやいや、なんてことないよ!」
僧侶「とっても助かりました!」
行商「そうかい?///お、俺は早く商売の支度をしなきゃなんねーからここでさよならだ」
勇者「そうか、それじゃあ同盟のことよろしくな。あ、でも噂程度に広めてくれ」
行商「噂程度でいいんですか?まぁわかった。それじゃあ頑張ってくださいね!お元気で!」ガラガラガラ
勇者「そっちもなー!」
僧侶「いやー楽に着けてよかったですー」
魔法使い「やっぱり馬車はいいわね。で、このあとはどうするの?勇者様」
剣士「俺たちも同盟のことを広めるのか?」
勇者「いや、俺たちから同盟のことは広めちゃだめだ」
僧侶「え?どうしてですか?」
勇者「同盟を組んでることはどうせ各国の王様がたにバレて目をつけられちまう。だけど、俺たちが明言しなきゃあくまで噂だ」
魔法使い「王様も噂じゃ強硬手段にでれないものね」
勇者「あとは足がつかないように気を配れば大丈夫だろう。だから絶対一般人にしゃべんなよ?」
僧侶「は、はい!気をつけます!」
剣士「そしたらどうやって同盟にほかの勇者を入れるんだ?しゃべれないんだろ?」
勇者「それは大丈夫だろう。噂とはいえ、そんなでっかい釣り針垂らしときゃ自然とあっちから食いついてくんだろ」
剣士「・・・そういうものか」
勇者「そんなもんだよ。それでだ、この国ではフツーに【雪の国】の勇者についての情報収集だ」
僧侶「分かりました!今回もみんな別行動で?」
勇者「そうしようと思う。じゃあみんな、3時間後にこの広場に集合で」
僧侶「分かりました!期待しててくださいね!」
魔法使い「わかったわ」
剣士「わかった、それじゃあ行ってくる」
勇者「じゃあ、かいさーん!」
〜3時間後〜
勇者「・・・」
僧侶「・・・」
魔法使い「・・・」
剣士「・・・」
勇者「三時間国を練り歩いても」
僧侶「情報ゼロ・・・」
勇者「【雪ノ】勇者のことはわからないし」
魔法使い「足取りすらもわからなかったわ」
勇者「どうなってんだ・・・」
剣士「さすがは軍国主義主義国の勇者だ。完璧な情報処理だな・・・」
勇者「仕方ない、今日は宿をもうとってあるからそこで休むぞ。明日も情報収集だ」
僧侶「そうですね、休みましょう」
勇者「今日はみんな一人部屋だ。全て一人部屋の宿しか取れなかったんでな」
魔法使い「たまにはいいじゃない、一人でゆっくりするのも」
剣士「そうですね、でもその前に夕食に行きませんか?いい感じのレストランをみつけたんですよ」
魔法使い「それじゃあそこにいきましょうよ」
僧侶「今日もいっぱいたべますよー!」
〜夜/宿の勇者の部屋〜
勇者「いやー食った食った、いいレストランだったな」ゲフゥ
勇者「さて、これからどうするかな・・・【雪ノ】の情報がこんなにもないのはどういうことなのか・・・うーん」
扉<コンコン
勇者「ん?誰だ?はーい、ちょっと待ってー」ガチャ キー
仮面の男「こんばんは!【王都ノ】勇者殿、急におじゃましてすみませんねぇ」
黒フード「・・・」
勇者「・・・誰だお前ら?っていうかなんで俺がここにいるって知ってんだ?」
仮面の男「ちょっと小耳に挟みましてね。聞きましたよ?【森ノ】勇者殿と同盟を組んだって」
勇者「・・・ただの噂だ」
仮面の男「いやいや、嘘はつかなつかなくていいですよ。
あ!自己紹介が遅れましたね!あっしは【雨の国】の勇者、雨勇者っていいます」
勇者「【雨の国】?初めて聞く国だな」
仮面の男→雨勇者「それも仕方ありませんね、最近できたばっかの弱小国ですから」
勇者「となりのフードのは?」
雨勇者「こいつはあっしのお供のものでさぁ。名前は雨従者っていいます」
雨勇者「・・・どうも」
雨勇者「すみませんねぇ、こいつ口下手なもんで」
勇者「いやいいよ。で、その【雨ノ】勇者が俺になんのようだ?」
雨勇者「ちょっとばかし商売をしにきましてね、どうですか?【雪の国】の勇者の情報」
勇者「っ!そんなことまで知ってんのか。クソ、うかつに聞きまわるんじゃなかったぜ」
雨勇者「いやこれはあっしの推測ですよ?【森ノ】勇者殿と同盟を組んだって聞いもんですから、次は【鉄ノ】か【雪ノ】勇者どのかなと」
勇者「・・・お前すごいな」
雨勇者「【森ノ】勇者殿なら同盟を組めると思って彼に話をふっかけた。彼の性格なら自国のことはあんまり考えなさそうですからね」
勇者「・・・」
雨勇者「そして、彼を足がかりに【鉄ノ】と【雪ノ】勇者殿に話を持ちかける。
あの二人は自国のために行動してますから、先に足がかりを作ったのでしょう??」
勇者「・・・ああ、あたりだ」
雨勇者「いやー、よかった。せっかく集めた情報が無駄にならなくてすんだ」
勇者「ホントに集められたのか?俺たちはまったくもって情報がつかめなかったんだが」
雨勇者「内容なら保証しますよ!【雨ノ】勇者の名にかけて!で、いりますか?」
勇者「それじゃあ貰おうか、聞かせてくれ」
雨勇者「いやいや、あっしは最初に商売と言いましたよ?【雪ノ】勇者殿の情報は10万ゴールドでさぁ」
勇者「10万!?そんな金あるか!」
雨勇者「それじゃあ、交換条件といきませんか?あっしをその同盟に入れてくれたら情報をあげましょう」
勇者「・・・てめぇ」
雨勇者「あっしの国は弱小国ですから、少しでも功績を上げなくちゃならんのですよ」
勇者「はぁ、仕方ない、同盟を組もうか」
雨勇者「いやー、話がわかる方で助かります!」
勇者「だが、誰にも自分から同盟を組んだことを言うなよ?言い逃れできなくなるからな」
雨勇者「わっかりましたぁ!それじぁ、明日正午にここに来てください」ピラ
勇者「ん?町外れの食堂?」
雨勇者「はい、そこに皆さんで来てください。そしたら、【雪ノ】勇者について教えましょう」
勇者「今じゃダメなのか?」
雨勇者「私は【王都ノ】皆様方の前の方が都合がいいので、それじゃああっしはここいらでおいとましましょう。帰りますよ!」
雨従者「・・・わかった」スッ ボンッ! モクモクモク
勇者「げほっ、げほっ、煙幕か!?何も見えねぇ!」
勇者「げほ、・・・あいつらがいねぇ・・・」
勇者「しかたない、明日みんなに報告して食堂に行ってみるか」
勇者「信用して大丈夫か?クソ・・・明日またあってみないと分からいか」
勇者「まぁ、とてつもなく胡散臭かったがな」
勇者「ふぁ・・・今日はもう寝るか・・・疲れた」
今日はここまでです
今気づいたけど、雨勇者の一人称が一箇所間違ってる・・・
続きはまた今度
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