バカとダイスとTRPG(19)
雄二「オイ、明久。今度の土曜お前んち行ってもいいよな?」
明久「?どうしたの雄二、そんなに改まっちゃって。
霧島さんに隠していた聖典でも見つかったの?」
雄二「・・・・・・・・・・・・」
そう黙った雄二の目には少し光るものがあった。
明久「ま、まぁいいや。で、また徹夜で
格ゲーサバイバルでもするの?」
雄二「いや、もっと面白いゲームだ」ニヤリ
明久「ふーん、じゃあ今週の土曜だね。オッケー」
雄二「ちなみにムッツリーニや秀吉、姫路に島田、
翔子と工藤も行く予定だ」
明久「ごめん流石に多い気がする」
この間の勉強会のように霧島さんの家でやった方が何かと都合がいいのでは?
そして時は飛んで(キングクリムゾン!!)土曜日、午後一時
雄二「おっし、みんな集まったな」
全員「「「おー」」」
雄二「ではこれからやることを説明しよう。」
バサッ
雄二が取り出した本に書いてあった文字は・・・
明久「くつる?」
翔子「・・・・・・クトゥルフの呼び声trpgの、ルールブック?」
・・・どうしよう、滅茶苦茶恥ずかしい・・・
姫路「それで、坂本くん。そのtrpg?ってどんなゲームなんですか?」
ムッツリーニ「・・・・・・・・・・・・クトゥルフとはh.p.ラヴクラフトの書いた
怪奇小説に登場する架空の邪神。」
雄二「その通りだムッツリーニ」
ふむふむ、なるほど、さっぱりわからん
明久「ちなみにムッツリーニ、h,pの全文は?」
ムッツリーニ「・・・・・・・・・・・・ヒットポイント」
雄二「ハワード・フィリップスな。」
秀吉「trpgとはなんなのじゃ、雄二よ」
雄二「t(テーブルトーク)
r(ロール)
p(プレイング)
g(ゲーム)だ。
まぁ双六とrpgの融合だと考えてもらっても構わない」
明久「あれ?じゃぁこのゲームはテレビとかを使わないの?」
雄二「あぁ。計算機やパソコンはちょっと使ったりするがあとは自分たちでする。」
工藤「ボクたちのキャラは?」
雄二「今から作ってくれ」
島田「どうやるの?」
雄二「(説明中)」
小一時間後ぐらいでいいよねもう
明久「よし、できたっと」
秀吉「雄二、これで全員じゃ」
雄二「じゃあまず全員でステータスと自己紹介を頼む」
工藤「アレ?坂本くん、技能はいいの?」
雄二「ああ、それは後で発表してもらうからいい」
明久「最初は僕からいくよ」
吉井 明宏 22 探偵 男
str:14 dex:12 int:6 con:9
app:11 pow:10 siz:13 edu:10
明久「僕の探索者は吉井 明宏(よしい あきひろ)。
大学を卒業後は(どこにも就職できなかったため)
探偵家業を営んでいる。依頼内容は
主に猫とかの搜索だよ」
雄二「まぁ要するにただのバカだな」
秀吉「わりと貧弱じゃな」
ムッツリーニ「・・・・・・・・・・・・すぐ死ぬ」
明久「純粋にダイスを振ったらこうなったんだよ!」
秀吉「次はワシじゃな」
豊崎 秀吉 21 役者
str:8 dex:15 int:12 con:13
app:18 pow:8 siz:9 edu:15
秀吉「ワシは豊崎 秀吉(とよざき ひでよし)。
ただのしがない演劇役者じゃ。
・・・これといって説明するほどのこともないかのう」
ムッツリーニ「ブハァッ(ブッシュゥゥゥゥゥゥゥウウウウウ)」
工藤「ムッツリーニ君!?」
ムッツリーニ「・・・・・・・・・・・・app、18・・・」ガクッ
明久「ゆうじ、輸血パックってどこに置いたっけ」
雄二「居間だったと思う」
明久「わかった。じゃあとってくるよ」タッタッタ
姫路「既にこうゆう事態に離れているんですね・・・」
今更ながら僕はtrpgをやったこともなければ10面ダイスやルルブも持ってない
雄二「じゃあムッツリーニを飛ばして・・・島田」
美波「おっけー」
島田 美奈子 22 作家 女
str:14 dex:5 int:11 con:10
app:14 pow:12 siz:13 edu:12
美波「ウチの探索者は島田 美奈子(しまだ みなこ)
主にドイツ文学の翻訳なんかをやってるわ」
姫路「ずいぶん力が強いですね」
雄二「ダイスの神は気まぐれだからな」
工藤「でもdex5ってかなり足が遅いんじゃ」
雄二「そこもダイスの神の気まぐれだ。
いつもかつも真実を示すとは限らないからな」
明久「雄二、なんで僕の方を向いて言うのかな」
app 魅力値
簡単に言うとどんだけイケメンかとかどんだけ可愛いかみたいな
雄二「次、姫路」
姫路「あ、はい」
姫川 瑞希 24 学者 女
str:5 dex:9 int:17 con:14
app:16 pow:9 siz:8 edu:16
姫路「私の探索者は姫川 瑞希(ひめかわ みずき)、
大学で民俗学の教授をしています」
明久「ダイスの神は気まぐれなハズだよね、雄二」
雄二「気まぐれが過ぎるとこうなるんだ」
intとは?
>>15
int(知性)=intelligence 頭を使うイベントが有利になったり魔法に関わったりする。
普通のゲームとかでもある能力値だし、調べればすぐにわかるぞ。
能力値について貼っとくか。
筋力(str):キャラクターの筋力。3d6で決定される。
敏捷性(dex):キャラクターの敏捷性。手先の器用さも表す。3d6で決定される。
体力(con):キャラクターの体力。3d6で決定される。
大きさ(siz)キャラクターの身体の大きさ。2d6+6で決定される。
知性(int)キャラクターの聡明さ。頭の回転の速さや良い考えが浮かぶ能力。クトゥルフの呼び声では、恐怖の本質を理解しすぎてしまうと発狂してしまう可能性があるので、あまり知性が高すぎても困るケースがある。2d6+6で決定される。
精神力(pow):キャラクターの精神力の強さ。これが低いと発狂しやすくなる。また魔法を使う場合も高い方がいい。精神力の数値が低すぎるとゲームにならない可能性がある。3d6で決定される。
外見(app):キャラクターの見た目のよさを表す。主にロールプレイのイメージ作りに影響する。交渉時にも影響する場合がある。3d6で決定される。
教養(edu):キャラクターの教養と知識の多さを表す。同時に学歴も表すことになる。例えば教養が最低の6だった場合は、キャラクターは小学校を出たばかり(またはそれ以来学校に通っていない)と言うことになる。3d6+3で決定される。
基本能力値は以上の8つで、更にそれらの数値から副能力値が決定される。
ちなみに「2d6」は「6面ダイスを2個振った出目の合計」。3d6だとダイスが3個になる。
2d6+6だと2個の出目の合計に6足すことになる。ダイスの目が3と5だったら「2d6+6」は14だな。
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