正義の味方【SS】 (41)

※これは仮面ライダーシリーズの二次創作であり、原作とは一切関係ありません。
また、登場する機関、地域、施設、人物は架空のものです。登場人物は全てオリジナルキャラです。
そういうのが苦手な方はすぐに戻ることをお勧めします。

第一話 憧れのヒーロー

 都会から外れた郊外に、一つの孤児院が建っている。
そこでは7人の男女と若い寮母が一緒に暮らしていた。
そして今日も、一日が始まる。

郷氏「みんなぁ~、朝だぞぉ!」

隼「分かってるぅわぁよぉ……」

目を擦りながら、はだけたパジャマと一緒にベットから降りる女の子。
隼文(はやぶさ・あや)

郷氏「ほら、ネックレス!」

「THE・SECOND」と刻まれたネックレスを文に渡す郷氏。

文「そういう本ちゃんこそ、ネックレスして……、ない!」

郷氏「今日は忘れてねぇよ?」

腰に手を当て胸を張る男の子、郷氏本竹(ごうし・もとたけ)
彼もネックレスをしていた。文とは違い、「THE・FIRST」と刻まれている



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386236681

寮母「郷氏くん! 文ちゃん起こしたぁ~?」

郷氏「おこしましたぁ!」

若い女性の声が響く。文の手を引き、一階のリビングに向かう。
そこでは、3人の男子と2人の女子が机に控え、寮母さんが朝食を配膳する。

??「郷氏!遅いぞ!」

郷氏「ごめん!遅くなった!」

??「まぁまぁ、文を起こしにいったんだから」

文「それ、どういう意味?」

郷氏に声をかける少年・風宮滋郎(かざみや・じろう)、そんな滋郎をなだめる
少年・浄几雄二(じょうき・ゆうじ)も、ネックレスをしていた。
それぞれ「VERSION・THREE」「M・RIDER」と刻まれている。

??「まぁまぁ、いじられたくなかったら早く起きればいいんじゃない」

文「それができたら苦労しないって」

??「はやくご飯食べようよ!」

??「そうだよ、僕も腹減った……」

 文にアドバイスを送る少女・慧須磨新香(けいすま・しんこ)、朝食を催促する
少女・山本 智代(やまもと・ともよ)と少年・城剛 柔(じょうごう・やわら)もまた、
それぞれ「RAIDER・X」「AMAZON」「STRONGER」と刻まれたネックレスをしていた。
城郷は四肢を、生まれた頃より肘膝からさきがなく、特別製の義肢で補っている。

寮母「みんなそろったね?それじゃ」

全員「いただきまぁす!」

 寮母さんは金髪のストレートで、外国人だ。それにしては日本語がうまい。
みんな朝食を食べる中、柔と浄几がリモコンを探している。

新香「あ、そういえばもうこんな時間!」

文「そ、そうだ!」

柔「あ、あった!」

雄二「はやくはやく!仮面ライダーオールライダーズ始まっちゃう!」

本竹「あせんなって!」

文「そうだよ!」

滋郎「今日はどんな話なんだ?」

テレビをつけると同時に、軽快な音楽と高画質な映像が流れる。

テレビ『こんな奴らなんかのために、これ以上みんなの涙は見たくない!みんなに笑顔で、
    居てほしいんです!だから見ていてください。俺の、変身!』

クウガ、熱く蘇れ。クウガ、誇りのエナジー~♪

テレビ『コズミィイック、オ、ン。宇宙キタ―――!!!』

げ・ん・か・い、なぁ~んて、ぶっ壊してやれ、自分の手で~♪

全員「フォーゼ(クウガ)キタ―――――(゚∀゚)―――――!!!」

寮母「ふふふ、あいあわらず元気がいいわね」

文「あれ、真さん出てこない。大好きなのに……」

テレビに釘付けになる、本竹たちであった。

 テレビを見終わった後、本竹たちは談義に盛り上がっていた。

文「だ・か・ら、シンさんが一番だって言ってるでしょ!」

郷氏「いや、クウガが一番だよ」

雄二「フォーゼでしょ!」

滋郎「いや、初代が一番だよ!」

新香「響鬼が至高。答えは聞いてない」

柔「ウィザード一番です。魔法使いたい!」

智代「剣でしょ!」

それぞれが言い合い、結局譲らず停滞して終わった。
その日、郷氏と文、雄二はDVDショップに行くことにした。

本竹「そういえば、DVD何借りる?」

雄二「THE FIRSTかなぁ」

文「真仮面ライダー序章以外ありえない」

本竹「あいかわらずか」

文「わるい?」

本竹「……、いや」

 話していると、DVDショップに到着した。
入るや否や、それぞれが目的のDVDを探しに行く。

本竹「そういやさ、文」

文「なにさ」

本竹「なんか、文の肌が黒っぽくなってない?それになんか出っ張りみたいなのも
  出てきてるし」

文「それを言うなら本ちゃんもでしょ?黒じゃなくて緑っぽくなってるし」

本竹「そうなんだよな。最近緑っぽくなってきて、お医者さんに診てもらっても分からないし」

文「うん……」

雄二「お~い、金払ってかえるぞ~!」

本竹&文「う、うん!」

そうして本竹と文、雄二は帰路にかえった。

本竹『ほんと、なんなんだろ……」

 夕方、夕飯を食べているとき、それはおきた。
いつものように、テーブルを囲んでいる。

本竹「はらへったぁ」

寮母「あらあら、ご飯できたわよ」

文「やっときたぁ!」

滋郎「お、ギョーザだ!」

新香「ラーメンもある!」

寮母「今日は出欠大サービスよ!」

その日の晩は何の変哲もないラーメンとギョーザだ。

本竹&文『あれ、おいしそうなのに……、食欲がわかない』

滋郎『やけにのどが渇くなぁ……』

滋郎「寮母さん、お水もらえない?」

寮母「?いいわよ」

寮母さんが水のはいったポットを渡すや否や、滋郎はポットの口から
ラッパ飲みしだした。

寮母「ぁあ!!お行儀悪い!」

滋郎「水、水!」

本竹「庭に生えてる雑草……」

文「なんだか、おいしそう…………」

 本竹と文は庭に行って雑草を貪る。

本竹「……」パクパク

文「……」パクパク

雄二「ちょ、ちょっと三人とも! どうしちゃったのさ!」

本竹&文「ぅ、うぅえええええええ!!!!!」

智代「ぁああ、もう!袋!袋!」

そうして夜は更けていく

 翌日、一騒動があった日の翌日とは思えないほどに普通だ。

新香「本ちゃん、文ちゃん、風宮君、大丈夫?」

本竹「あぁ、大丈夫だ」

文「平気平気!」

滋郎「心配かけてごめん」

寮母「ほんとにね! 心配したんだからぁ。はい、朝ごはん」

雄二「早く食べないと遅刻しちまう!」

寮母「あせらなくても大丈夫よ」

 朝食を食べ終え、郷氏たちは学校に向かう。

―焙沢小学校―
 6年2組の教室に入る郷氏たち。7人とも同じクラスで勉強している。

クラスメイトA「おはよ!」

文「おはよ!あ、リボン変えたんだ!」

クラスメイトA「あ、わかる!?」

文「当然だよ!」

本竹「滋郎、雄二、柔。昼休みになったら何して遊ぶ?」

柔「そうだなぁ、サッカー、とか?」

雄二「サッカー?飽きたよぉ」

滋郎「なら、バトミントンとか」

柔「バトミントンかぁ」

楽しく談笑に興じている間に、先生が教室に入ってきた。

先生「おし、みんな!朝の会やるぞ!」

ちょいとここいらで多数決とりたい。このあたりで初変身を決めたいと思う。
なので、少し協力してください!(> <)

1、学校に不審者が侵入。5人ほど。
2、いきなり怪人が!
3、そのほか

21:00が締め切りです!

あげ

ちょいとここいらで多数決とりたい。このあたりで初変身を決めたいと思う。
なので、少し協力してください!(> <)

1、学校に不審者が侵入。5人ほど。
2、いきなり怪人が!
3、そのほか
下1~下5

荒らしはやめてください!

>>21 どうもです

荒らしが居る?ようなんで2でいきます

先生「はい!この問題がわかる人!」

生徒たち「はい!はい!」

 算数の授業が始まり、計算の問題を書いてくれる人を募集した。

本竹「わかんねぇ……。3割引?なんだよそれ」

文「だいじょぉうぶ?文が教えてあげようかぁ」

本竹「いや、いいです……」

先生「いつも手挙げてるのばっかりだなぁ。よし、本竹!」

本竹「えっ!?」

文「がんばってねぇ~」

本竹「え、ええと……」

 本竹は黒板とにらめっこしながら問題を解こうと頑張るが、
全然わからない。問題の意味が全くわからない。

本竹「わかりません」

先生「ふぅむ、よし、隼!やってみろ」

文「はい!」

 本竹からチョークを受け取った文は、いとも簡単に解いていく。
その速さで歓声が沸いた

先生「さすがは隼だな」

文「いえ」

クラスメイトF「すごいなぁ!」

クラスメイトC「よくわかったなぁあの問題」

文「そうでもないよぉ」

本竹「天才か?おめぇ……」

文「すごいでしょ」ドヤ顔&胸張り

ブー、ブー、ブー

 突然学校の警告サイレンが鳴り響く。

『校内に不審者が侵入しました!先生はすぐに3階6年廊下まで!』

クラスメイトA「ここだよ!?」

クラスメイトB「こわいよぉ!」

先生「落ち着いて!机の中に隠れて、先生が出たあとに教室の鍵を閉めるんだ!」

廊下『ぎゃぁぁぁぁ!!!』

クラスメイトたち「きゃぁっぁぁぁぁぁ!!!」
        「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

先生「とりあえず、指示通りにな!」

 先生はそういって教室を後にした。
そしてすぐに、担任の断末魔を聞くこととなった。

クラスメイトB「こわよぉ……!」

雄二「しずかにしろ!」

 ドガンっ! 雄二が怒鳴るのと同時に、教室の扉が吹き飛ぶ。
恐怖心に狩られたクラスメイトたちは身をあらわにし、黒板側に逃げる。
入ってきた侵入者は、とても異様な風貌をしていた。
足は8本あり、手からは棘が映え、目は昆虫の複眼のようになっていた。
さらに手から白い糸が出ており、何かを巻いたものを持っていた。

??「……」ポイ

 侵入者はそれを投げ捨て、その正体を見た生徒たちは戦慄に狩られる。
白目をむき、口から体液を垂れ流しにしている担任の先生の姿がそこにあった。

本竹「先生!うぶぅ……!」

文「がはぁぁぁあああ!!」

新香「うぷっ!」

クラスメイト「先生!」

柔「なんなんだよお前!」

滋郎「おい、危ないぞ!」

??「THE・FIRSTを発見……、戦闘を開始」

 侵入者は本竹に向かって糸を噴出す。本竹はそれを何とかかわすが、
糸はクラスメイトを直撃し、巻き上げる。

クラスメイト「ぐ、ぐるじい……!だ、誰か……、たすけ!」ゴキッ!

 鈍い音とともにクラスメイトが目の前で白目をむく。

クラスメイト「うわぁぁぁぁ!!!!」

その光景を目の当たりにしたクラスメイトたちは皆パニックに陥った。

???「邪魔者は、排除。THE・SECOND及び、以降のコードを確認」

本竹「ゆるさねぇ……!」

 本竹は箒を持って、侵入者に立ち向かうが軽くあしらわれた。
そして、思いっきり壁に叩きつけられる。侵入者の魔の手は
文にまで及んでいた。

本竹「文ちゃん!」

滋郎「文!」

雄二「文ちゃん!」

新香「文ちゃん!」

智代「文ちゃん!」

柔「文!」

文「ぐ……、ぅ……!」

 文は侵入者のはいた糸によって手足を拘束され、手を拘束している糸は天井に、
足を拘束している糸は床につながれている。そして、拘束された文の苦しむ姿を、
侵入者は堪能していた。小学生女子をいたぶって、その苦しむ姿を見ていい気分になっているのだ。
この侵入者は。

文「だ、れか……n¥、た……すけ……て……」

本竹「文ちゃん!」

 本竹は思った。文を助けたいと。強く思った。助けたいと!
その心が、本竹の体に変化をもたらす。

本竹「!?」ドックン!ドックン!

心臓が思いっきり鼓動を刻み、体中に激痛が走ったのだ。

本竹「……が、がぁぁあああああ!!!」

 体中の筋肉が膨張し、一回り大きくなっていく。髪の毛は全て抜け落ち、耳は薄皮に
覆い隠される。目は赤く変色し、あまりの激痛に痙攣を起こす。筋肉の膨張に衣服が耐え切れず、
衣服は破れ散り、眉間から触角がはえ、皮膚の色が緑に変色し、関節部分が黒く変色していく。
腕や足からはいくつか棘がはえ、胸部分が盛り上がり、顎が割れ、額から赤色の器官が露出する。

本竹「な、なんだこれ…………!?」

文「本……ちゃん……?」

そこに居たのは、バッタを人型にしたような、そんな怪人が居た。

??「THE・FIRST、変身を確認」

第一話 完

今日はここまでとさせていただきます

第2話 変異

本竹「何だこれ……。なんなんだよ!」

 いきなり自分の体が人間のそれではなくなったことに、本竹は驚愕を
隠せない。しかし、相手は待ってはくれない。

??「戦闘、開始」糸ブシャー

 侵入者は本竹めがけ糸を吐き出すが、頭をかがめて避けられる。
しかし、それを居には返さずに、糸を床につける。避けられた糸は黒板の真上に、
命中していた。

本竹「あ!文ちゃん!」

 本竹は拘束されている文の元に駆け寄り、糸を棘で引き裂く。
糸は拘束力をなくし、ばさりと音を立てて落ちた。手首と足首は完全に
青くなっていた。

文「も……、本ちゃん……、なの……?」

本竹「大丈夫?」

文「う、安価下1」

1、ここで泣く
2、うん……」


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