提督「金融街?」 (201)
艦これ×C(シー)のSSでち
短めの予定
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432819067
提督(今月も…赤字か…)
20xx年、深海棲艦が突如現れ、シーレーンを封鎖した。
打開すべく科学とオカルトを合わせた物が「艦娘」である。
提督(資材は…これで足りるのかねー…)
出撃する資源は、遠征や道中で拾えるのがほとんどだ。
しかし、それより上回ることがここの所続いている。
提督(艦娘はよく食べるから食費もヤバいな…)
提督(何よりも…水道、ガス、光熱費やもろもろ…)
金が、足りなかった。
提督(ろくな戦果も挙げてないし、どうするか…)
艦娘のメンタルケアも仕事の一つだ。
付き合いで、あるいは仕事で、少ない金が飛んでゆく。
隼鷹「提督ー、今夜飲まないか?」
提督「あ、ああ…居酒屋鳳翔だな。了解した」
隼鷹「楽しみにしてるぜー提督ぅー」
バタン
ATM
提督(付き合いなんて)
残高:10200円
提督(やってられないっての)
提督(飲み過ぎた…)
提督(金も…あと1000円か…)
目の前に、何かが、現れた。
エラー娘「こんばんは!」
提督「うわ!何だよ…お前!」
セーラー服に、猫。なんだこいつは。
エラー娘「私はこういう者です」
提督「『ミダス銀行』?」
エラー娘「はい!実は、お話が…」
提督「…金は無いぞ」
エラー娘「そうでしたか!ならなおさら!良い話ですよ?」
エラー娘「あなたの未来を、投資してみませんか?」
提督「…は?」
提督(何言っているんだ、未来を投資?)
エラー娘「あなた、この鎮守府の提督ですよね?」
提督「…ああ」
エラー娘「艦娘と言う金食い虫…いえ、戦力を維持するにはお金、居るんじゃないんです?」
提督「…警備呼ぶぞ」
エラー娘「また考え直して下さいねー」
提督「はぁ…」
軍人、とりわけ大将クラスは付き合いで飛ぶ金の額も半端ではない。
この提督は大尉と言う微妙な位置に居る。
戦果も対して挙げていないために、このような事態になっているのだ。
提督(噂のイタリアの船…欲しかったなぁ)
大淀「提督、失礼します。今月の予算と資材についてなのですが…」
提督「そうか…」
資材が、足りない。
資材は金で買える。
多くの提督はそれを買う事で戦線を維持、進軍をしている。
夜
提督(那智さんと飲む約束、断割り切れなかったな…)
提督(金…あるかな…)
ATM
提督(…!何だこの額!)
残高:500200円
それを引き出そうとした。
エラー娘「ほら、必要じゃないですか。お金が」
提督「だから、なんだよ…」
エラー娘「これは手付金と言う奴です。でも、もっと欲しくないですか?お金」
エラー娘「お金があれば資材や修復剤を買えて、戦果を挙げることが出来るかもしれない」
エラー娘「鎮守府内の整備が、増設が出来るかもしれない」
エラー娘「艦娘達と付き合えるかもしれない」
エラー娘「そして…結婚できるかもしれない」
提督「何だよ…」
見せられたのは、キャッシュカードくらいの板切れ。
真ん中には牡丹の花が書かれている。
エラー娘「これは『金融街』からの招待状です。手にしたら金融街へ行く権利が与えられ、どこのATMでも、手数料無料で自由に引き出すことが出来ます」
次の瞬間、彼は車内に居た。
井種田「どちらまで?」
エラー娘「金融街まで、お願いしまーす!」
井種田「かしこまりました」
提督「のわぁぁぁ!」
金融街
エラー娘「ようこそ、金融街へ」
提督「何だよ…ここ」
多くの人々。謎の化け物。
真ん中に浮かぶ大きなコイン。
提督(街の総資産…一兆!?)
エラー娘「早速で申し訳ないのですが、あちらの方と戦って頂きます」
提督(強そうな奴だなぁ)
化け物は巨大な鉄球を体中に埋め込んでいる。
提督「どうしろって言うんだ」
エラー娘「お手持ちのカードをスラッシュしていただければ」
提督「よっと!」
出てきたのは---
提督「如…月…?」
如月「それが、私の名前?」
提督「あ、ああ…」
エラー娘「チュートリアル完了ですね!さ、カードを額に当てて…」
『open deal』
男「ギーグ!メゾ!100万!バルクセールだ!」
直後、鉄球が降ってきた。
如月「早く!カードをなぞって!」
提督「こいつのマネすればいいのか?」
如月「ええ、そうよ!そりゃ!」
提督(沈んだはずのお前がどうして…)
完全に彼女に似ている。寸分たがわずに。
思っているうちに、砲撃。
如月「いい、私に続いてこう言いなさい、『メゾフレーション、1000万!』」
提督「メゾフレーション、1000万!」
『two-tier tender offer』
如月「はぁぁぁぁぁ!」
砲撃と、爆弾(?)の嵐。全てを、壊した。
『clothing』
『you have agein』
提督「勝った…?」
男「ダイレクトを使う暇もなく片を付けるとは…貴様、本当に新人か?」
提督「…一応は」
その瞬間、世界は闇に包まれた。
鎮守府
提督「っ!…執務室に戻ったのか…」
提督(夢にしては、リアルだったな…)
エラー娘「夢じゃないですよ」
提督「のわぁ!まだ居たのかよ…」
エラー娘「送ったの私ですよ?」
提督「それはどうも」
エラー娘「そうそう。金融街のアントレになったんですから、ディールには週に1度参加してもらいますよ」
提督「は?」
エラー娘「んふふー。もし、しない場合は財産の半分もらいますけどね」
提督「半分もかよ…」
エラー娘「アントレは金融街出入りは自由です。それと、カード越しでアセットと会話もできますよ。ではでは!」
今回はここまででち
如月のメゾフレーション「two-tier tender offer」は日本語訳で「二段階買収」の意味を持つ経済用語。
二段階買収とは、公開買付(TOB)を行った後に、公開買付に応募しなかった株主からも株を買い取れる手続を公開買付開始前に予め決めておく手法の通称。
公開買付実施後の残余株主を排除し、上場廃止等による経営の自由化を狙って行うことが多い。
一段階目の公開買付(TOB)より不利な条件で、公開買付に応じなかった株主の株式を買い入れる(株式交換などを含む)ような手続き、または、一段階目の公開買付に応じなければ、条件の悪い二段階目に応じなければならないと脅すような行為を「強圧的二段階買収」と呼ぶ。
ソース:http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_5256.html
イメージとしては夜戦カットインでち
翌日
那智「提督!昨日の約束を忘れてたとは言わせんぞ!」
提督「わ、悪い…。大本営から緊急の連絡が来たからそれに追われてね」
那智「むぅ…だが!飲む約束は忘れるなよ?」
提督(夢じゃ無い、か)
ATM
提督(この額…マジかよ…)
残高:51000000円
ふらふらしていると、お茶会をしている金剛と出会った。
提督(そう言えば買い換えたい、なんてことを言ってたな…)
金剛「ヘーイ!テイトクぅー!今日もいい天気ネー!」
提督「なぁ金剛、ティーセットどんなのがいい?」
金剛「この鎮守府が金欠な事くらい知ってイマース。無理はノーだからネ!」
提督「そうか…。困った事があったら遠慮なく言えよ?」
金剛「テイトクは優しいデース!」
提督「…そこまでじゃないさ」
しばらく経ったある日
エラー娘「提督さーん、ディールの時間ですよー」
提督「約束まで後一時間しか…」
エラー娘「あ、取る時間は移動だけなので問題ナッシン!ですよ」
提督「そうかよ」
金融街
エラー娘「今回の相手はこちらでーす!」
提督「嘘だろ…何で…」
提督「何で艦娘がアントレなんだよ!」
エラー娘「さあ。上が決めた事なので」
秋月「初めて!さ、始めましょ!」
持つのは紛うことなき、金融街へのパスポート。
『open Deal』
秋月「出てきて!空母水鬼ちゃん!」
提督(見た目は大型の深海棲艦だな…)
秋月「ミクロ50万!」
たこ焼きのような艦載機が飛んでくる。
提督「如月!」
如月「分かったわ!えい!」
秋月「やりますねー!ダイレクト200万!」
手から色の付いた剣が出てきた。
秋月「はぁぁぁぁぁ!」
提督「こっちも!」
提督(ダイレクトはこっちも200万だ。いけるか?)
双方、切りかかる。
秋月「くぅ…!メゾ1000万です!」
『スコーチドアース』
艦載機が大量に出てきた。次の瞬間、周りが炎に包まれた。
提督「メゾフレーション!3000万!」
『two-tier tender offer』
如月「喰らいなさい!」
爆撃と砲撃の嵐。
『clothing』
『you have gain』
提督「勝った…な」
如月「やったわー!勝ったぁー!…嬉しそうじゃないわね、提督」
提督「嬉しいんだけど…相手がなぁ」
如月「別に良いんじゃない?んもう!辛気臭い顔しないでよ!」
提督「わ、悪い」
秋月「あの…時間、ありますか?」
提督「君は…」
秋月「少しだけでいいので」
提督「…分かったよ」
飲み屋
テーブルには日本酒一合と焼き鳥数本が置かれている。
秋月「何で艦娘が金融街でこんな事しているのか疑問在りませんか?」
提督「まぁ、そうだけど…」
秋月「食べる為です」
提督「え?」
秋月「正確には美味しいモノを沢山、いろんな物を食べる為です」
秋月「お給料だけだと趣味の家庭菜園でほぼ使い切ってしまいしますしね」
秋月「戦時下でも霜降りのステーキを、フルコースを、懐石料理を食べたいんです」
提督「どうしてそこまでこだわるんだよ?」
秋月「んく…だっていつ死ぬか分からないじゃないですか」
帰りに秋月が囁く様に言った。
秋月「アセットはアントレの未来だそうですよ」
提督(訳わかんないよ…)
翌日
提督「今回は5-2を突破する。編成は…」
提督(いつ死ぬか分からない、か)
提督(何よりも「アセットはアントレの未来」って言葉だ…)
カードを覗く。
如月はいつもの表情でふわふわと漂っている。
提督(俺の未来、ねぇ)
大淀「失礼します。提督、5-2を突破しました!」
提督「そうか…マジで?」
大淀「マジですよ!今夜はお祝いです!」
提督(早すぎだろ…)
時計を見ると作戦を出して数時間経っていた。
提督(たまには、ハメ外すのもいいかもな)
提督「祝賀の準備をしようか!」
大淀「…はい!でも、お金の方は…」
提督「沢山入ったから大丈夫だよ、大淀」
翌日
提督(ある程度飛んだけど、額が額だし大丈夫だだな)
残高:73400000円
提督(ほんの数日前にはありえない額だな)
提督(あれから皆と仲良く出来てる気がするし、戦闘も捗っている気がする…)
提督(資材やバケツもかなりある。余程なことがない限りは使わないだろうな)
提督(テレビでも付けるか)
テレビ「…本日の平均株価は…」
提督(経済は上がっているのにどうも感じられないな)
提督(しかし、この…黒い金が何で外に持ち出せるんだ?)
金融街
秋月「珍しいですね、ディールですか?」
提督「そんなんじゃないよ…」
秋月「今回のディールは見ものですよ?なにせ、金融街のルーキーと連勝し続けているイケイケのアントレですからね」
金の瞳が、期待していることを語っている。
提督「なぁ、一ついいか?」
秋月「何です?」
提督「何で黒い金が…外に持ち出せるんだ?」
女「…それは未来を担保にしているからだよ」
割って入ってきたのは、長い黒髪をしたはっきりとした顔立ちとスタイルの女性。
女「我々は『チョコレート』と呼んでいるが、まぁそんな風に呼ぶ奴はそうそういないがな」
秋月「そう言うことです。確か、余賀さんと…滝田?って人だったかな?」
ディールはすさまじいモノだった。
メゾとダイレクトの応酬だ。
女「接戦だな」
秋月「ですね。どっちが勝つか楽しみです」
女「私としては余賀君には勝ってもらいたいものだ。1000万も賭けたのだからな」
秋月「…ギャンブルは身を滅ぼしますよ?」
女「博打が無きゃ人生やってられないよ」
提督「あの、お知り合いですか?」
「「全然」」
女「まさか艦娘がアントレだなんて、私は知らなかったよ…」
秋月「珍しいと思いません?」
女「そうだな。艦娘がアントレだなんて信じられないな」
提督「俺も最初は思いましたよ。でも、現実なんです」
女「そうか」
<また賭け事ですか?お金が減るのでやめてほしいのです>
女「止める訳にはいかんよ。電(いなずま)。それと、この賭けは私の勝ちみたいだぜ」
『clothing』
バランスシートを見ていると、余賀の方が若干であるが大きくなっていた。
提督「すげぇ…」
秋月「スコーチドアース…私と同じフレーションですね…」
水鬼<気にすることない>
秋月「そうだよね!最後にアドレス交換していきませんか?何かあった時のために」
女「構わんよ。君はどうだい?提督?」
提督「え、ええ…」
秋月「では、私はこれで!」
女「私も帰らせてもらうよ。しかし、儲けがすごくて…クク…」
電<すげぇキモいのです>
提督「帰るか…」
如月<その方がいいかも>
提督(今日は合同会議だ…。鬱になりそうだ)
会議場
「戦況は未だに打開しそうにないぞ」
「どうすればいいのだ…」
女「狼狽えるな!戦力は十分にあるはずだぞ!」
「女少将…」
「現に敵はさらなる個体を…」
女「そこは我々の艦娘達をどうか信じるほかないだろう」
女「現状、市井は戦争が長引きすぎている事を憂いている様だ」
女「そこで、上に軍事費を増やしてもらうように提案していただけないだろうか?」
提督(人が違うな…)
会議終了
提督(疲れた…)
女「君」
提督「何ですか」
女「少し付き合ってくれたまえ。『あの事』について話そうではないか」
車内
井種田「こんな風にタクシーを使わないで下さいよ、女少将さん」
女「いいじゃないか、問題にはならないだろ?」
提督(や、柔らかい物が…)///
金融街
提督(秋月はいないのか)
「女のディールいっつも謎なんだよな」
「どうやって勝ってるんだろうな?」
提督は金の瞳で見た。
女「電、頼んだ」
電「了解、なのです」
『open Deal』
女「メゾ!1000万!」
『MIB』
提督「消えた!?」
空間がねじれ、女少将が文字通り「消えた」。
「またかよ…」
「せこいよなー」
提督(…!見えた!)
ねじれた空間から一瞬だけ、出て来る。
「ダイレクト!」
女「甘いぜ」
女「ダイレクト200万」
提督(貫いたのか…)
『clothing』
「あーあ、また見れませんでしたかぁ」
提督(あれは…)
提督「あの、あなた…」
「おや!おやおや!やっと会いに来てくれましたか!」
青葉「私は青葉です!艦娘でアントレで…情報屋です!」
提督(マジかよ…秋月以外にも居たのか…)
女「勝った勝った…帰るか」
提督「はっ!女少将!」
女「軍以外だったら呼び捨てでいいぜ。固いのはあんまり好きじゃなくてね」
女「どうだった?私のディールは?」
提督「まぁ…その…面白い、ですかね」
女「っ…ははは!面白い!あのフレーションがか!?ははは!」
女「君はこの国の最強のアントレを知っているか?」
提督「いえ…」
女「驚くなよ、なんと民間人だ。しかも多くの肩書を持ちすぎているから分からないらしい」
女「友人に頼みだ、その友人もアントレだけどな」
今回はここまででち。
電のメゾ「MBI」は経営再建の方法の一つでち。正式名称は「Management Buy in」
MBIとは、MBOの一類型で、企業買収と同時に外部から経営陣を招き入れて経営再建を行う手法のこと。
通常のMBOが現経営陣による企業の経営権の掌握を目指すものであるのに対し、MBIは外部から経営陣を招き入れ、(その新経営陣が買収対象企業の株式を取得する)ところに特徴がある。経営の専門家を招き入れて、企業の再建を目指す際に用いられる手法。
ソース:http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_3733.html
イメージとしてはステルス迷彩でち
提督(世間じゃ国は戦争を終わらせる気が無い、みたいに言ってる)
提督(昔は経費で色々してたけど、今じゃ横領とかで軍の信用は落ちてるんだよなぁ)
提督(でも、艦娘達のケアに努めるのも司令官としての仕事だしな…)
提督(秋月や青葉と言う艦娘のアントレが居る以上、未来が彼女達にも有ると言う事だ)
女「おーい、何考えこんでいるのだ?着いたぞ」
提督「へ!?あ、すみません…」
女「さしずめ、艦娘にも未来があるか考えてたんだろ?あるさ。戦争を早く終わらせて、彼女たちの未来を取り返そうぜ」
提督「未来って、戻せるんですかね?」
女「知らんよ。だが金融街はそれで成り立っている。じゃあな、提督大尉殿」
女「ああ、もしかしたら世界が変わって見えるかもよ?」
鎮守府を見つめる。
提督(未来、か)
数日後
大淀「失礼します。本日の予定ですが…」
提督「午後から演習だろ?某泊地との」
大淀「時間内には着くとの事です」
提督「なぁ、大淀。お前…戦争が終わったら何かするか決めてるのか?」
大淀「そうですね…教師、ですかね。どうしてそのような事を?」
提督「いや、何でも。大淀はしっかりしてそうだからな」
大淀「…そうでしたか。では、失礼します」
提督(編成…はこのままでいいか)
演習時間
神通「これより演習を始めます。状況は---」
提督(敵艦隊に秋月か…)
提督「秋月ぃ!?」
演習終了
甘味処 間宮
提督「お前弱いんだな」
秋月「失礼しちゃますね!これでも奮戦したんですよ!」
「合計で1000円でーす」
「ハラショー、じゃあこれで」
テーブルの上に置かれているのは「金壱万円」と書かれたミダス銀行の黒いお金だ。
提督「黒い金に違和感を感じていない…」
秋月「当たり前じゃないですか。『それ』が見えるのは金融街の人だけです」
秋月「あ、私は重巡あんみつでトッピングは抹茶ソフトで」
提督「…羊羹お願いします」
「かしこまりました!」
秋月「私がアントレになった理由、知りたいですか?」
提督「え…?そ、それは…」
秋月「…はぁ。いいです。まったく『贅沢は敵』だなんて…贅沢しないとやってられませんよね!」
提督「そこは同じ意見だよ…はは」
今回はここまででち。
艦娘のアントレはもしかしたら…出すかもしれないでち
注文した物が届くと、それを一口食べる。
秋月「そうですね、私がアントレになったのは今から2ヶ月前です。その頃の私は家庭菜園に勤しみ、極貧の生活を送っていました」
秋月「たまに皆や私の所の提督が奢ってくれたりしました。その時、私は思ったんです」
秋月「こんな美味しい物が有るのか、申し訳ない、何故私にはお金が無いのか…と」
秋月「何でですかね、そしたらエラー娘が出て来て金融街へ連れて行かれたんですよ」
顔はかなり真剣だ。
秋月「はむ…それで初めて私は金融街の存在を知りました。毎日どこかで数百万や数億のディールが行われていて…勝てばそれを貰える…」
秋月「渡りに船でした。お金が無かった私は何度もディールをしました。負けてもたいした事無いだろうって」
秋月「…ディールで負けた日、私は初めて担保の『未来』を知りました」
秋月「私の姉妹が…居なかった事になっていました。正確には、まだ『実装』されて居ない事にですけど」
秋月「大きすぎる代償でした…金を稼ぐ事ばかり考えてた私は目が醒めました」
秋月「…そろそろ帰る時間ですのでこれで。自分のは払っておくのでご心配なく」
提督(未来を失う事が現実にも来るのか…)
秋月ほどならまだ良いのかもしれない。自分だとどうなるのだろうか。
金融街
提督(今日は見物って何の事だろ?)
提督(女少将は仕事でいないし…)
提督(あの人、どこかで見た事あるな…)
大将「出来ませんかな?軍門に下る事…もう一度考え直してみて欲しいのですが…」
「嫌だね、軍人風情に言われたくねーやい!」
大将「そうですな。では少しばかり頂こうか」
『open Deal』
大将「信濃!」
信濃「はい!」
『スラップ』
信濃と呼ばれた彼女は空母から戦艦へ変わり、戦艦の主砲を機関銃の如く撃つ。
「動けない…!ちぃ、メゾ5000万だ!」
『ローリングイールド』
「見えるぞ…!そこだぁ!」
大将「終わりです」
「!?何故…!」
提督(綺麗な…アセットだな…)
『リーブオーダー』
「…何も起こらな…かは…!」
血を吐いた。何もしてないのにだ。
大将「フレーションはもう発動していたのですよ」
「卑怯…だ…ぞ」
大将「いいじゃないですか。これで終わらせましょう。ダイレクト1億」
真っ二つに切り裂いた。
『clothing』
今回はここまででち。フレーションの解説をするでち
『スラップ』
ラップ訴訟ともいう。
訴訟の形態の一つで、権力を持たない比較弱者や一個人が、公の場での発言や政府・自治体などの対応を求めて行動を起こした場合に、大企業や政府などの優越者が恫喝・発言封じなどの威圧的、恫喝的あるいは報復的な目的で、その比較弱者や個人に対して起こす訴訟、をいう。
イメージはQのフレーション「エコノミック・ブロッケード」を劣化させたものでち
『リーブオーダー』
リーブオーダーとは、証券会社や銀行などに一定の価格を指示して預けておく注文のこと。
一定の価格に達したら注文を実行するように依頼しておく。
イメージは最終話の真朱の体にとりついたQでち
『ローリングイールド』
ローリングイールドとは、イールドカーブの形状が変化しないと仮定した場合の一定期間の所有利回り(期待利回り)。
同一債券の年限間の優位性を比較する際に用いられることが多い。
相手の行動を少しだけ先読みできるフレーションでち。でも確実性に欠けるでち
>>59のソースでち
スラップ
http://www.exbuzzwords.com/main/keyword.asp?main_key=5578
リーブオーダー
http://www.exbuzzwords.com/main/keyword.asp?main_key=1417
ローリングイールド
http://www.exbuzzwords.com/main/keyword.asp?main_key=4634
提督(強力なアセットだ…)
勝てる気がしなかった。
如月<何よー?もしかして弱いって事分かったのかしら?>
提督「…かもな」
別視点:大将側
<見ていたのですか?>
大将「ああ。彼はちゃんと来ていたようだよ、吹雪」
吹雪<そうですか>
大将「素っ気ないな。だが、ディールには勝った。次は戦(いくさ)の準備だ」
吹雪<そうですね!ふふ♪>
彼女の笑顔はどこか冷たい気がした。
翌日
提督(どこの海域にすべきか迷うな)
大淀「失礼します。提督にお会いしたいと言う人が…」
提督(誰だろ?)
提督「なんて名前だ?」
大将「私だよ、提督大尉」
提督「た、大将殿!」
如月<気を付けて。彼…アントレよ>
提督「何言っているんだ?こんなお方がアントレな訳ないだろ!」
大将「かしこまらず、堂々と構えたまえ」
提督「それで、何の御用でしょうか?」
大将「君は…私と同じアントレだな?」
提督「…!」(何故…)
大将「何で、と言ったところか。軍に長く居るとこう自然と入ってくるのだよ」
大将「さて、君に少し話がある」
大将「君は…私の軍門に入らないか?」
提督「…は?」
大将「別に軍閥を作ろうとしている訳じゃない。ただ現実世界への影響を抑えたいだけだ」
提督「それは秋月から聞いてますが…」
ふぅ、と彼は深く息を吐いた。
大将「直に、ではないのだな。では君が負けてからにしようか」
大将「それからまた改めて話そう」
今回はここまででち
出来たら100レス前後の完結を目指しているでち
それと深海側のアントレを出すかどうか迷ってるでち…
出した方がいいでちか?
翌日
提督「なあ、如月」
如月<何よ>
提督「お前って俺のどんな未来なんだ?」
如月<さあ。知らないわよ>
提督「そりゃそうだよなぁ…」
気分転換に置かれたコーヒーを飲む。
提督「…ふぅ」
如月<何その泥水…美味しいの?>
提督「泥水じゃなくてコーヒーだ…飲むか?」
如月<うーん…>
提督「苦いしお子様向けじゃないかもな」
如月<お子様じゃないわよ!飲んでやろうじゃない!ほら!>
提督(近い…)///
提督「…冗談だよ」
如月<あ!何で全部飲むのよ!バカぁ!>
提督(テレビでも見るか)
「出来ることからすべきだと僕は思うんですよね---」
今映っているのは今話題のボランティア王子だ。
如月<カッコいい人…惚れちゃいそう♪>
提督「はぁ!?どこがだよ…」
如月<こう…母性をくすぐるって感じかしらね…って!ああ!まだ見てたのにぃ!>
提督「仕事だ仕事ー。あー忙しい」
視点:女少将
夕張「報告は以上よ!んー、疲れたぁ…」
女「ほう…では直々にマッサージでもいかがかな?」
夕張「許して下さい!何でもしますから!」
女少将は別の鎮守府に属する提督だ。全艦隊の指揮も彼女に一部ゆだねられているらしい。
勝率はほぼ100%。
女「ん?じゃあメロンちゃんのメロンソーダ飲みたいな」
夕張「いつもの緑茶です」
女「ちぇー…あ、資材とバケツの量は大丈夫?」
夕張「そこは大丈夫よ!カンスト寸前まであるから!」
女「じゃあ…5-5行くぜぇーーー!」
数時間後
夕張「作戦…成功です!」
女「私の手と艦娘達にかかればざっとこんなモンだな!よし、今日は飲むぞー!夕張ぃ!」
夕張「分かりましたよー、女さん♪」
夕張「ねぇ、女さん…勝手に居なくならないでね?皆、あなたの事慕ってここに居るんだから」
女「…そうはならんよ。きっとな」
提督(今日はディールの日か)
額にあのカードをかざす。すると、どこからかハイヤーが出てきた。
井種田「どちらまで?」
提督「金融街へ」
移動中、外を見ると少しだけ建物が減っている気がした。
提督「あの…」
井種田「はい?」
提督「あのビル、前までは少し高かったような…」
井種田「さあ…私はそう言うものに疎いので…」
金融街
提督(腹減った…飯でも食うか)
如月<コーヒーでも飲むの?>
提督「缶で良かったらな」
提督「ふぅ…」
如月「…苦い」
提督「無理するなよ」
視点:如月
如月(私のアントレは変わっている)
如月(初めてあった時は、オドオドしてる印象で少し嫌だった)
如月(でも、彼を見ている内に色々と興味が出てきた)
如月(彼は彼なりの考えが有って、悩んだりしてるけど…)
如月(それが私の興味をそそるのだ)
如月(うん、髪は痛んでないわ♪)
如月「何その泥水…美味しいの?」
提督<泥水じゃなくてコーヒーだ…飲むか?>
如月(少しだけ、興味が沸いた)
提督「ふぅ…」
如月「…苦い」
提督「無理するなよ」
如月(やはり彼のアセットで良かったと私は思った)
数日後
大将「…『C』が来るのですな、三國殿」
三國「そこはご安心を、男大将さん。聞いておりますよ、大規模な反攻戦に出るとの事。では指揮に集中された方が国のため、未来のためでしょう」
彼らはどこかの部屋で密会をしている。少なくとも金融街のどこかだろうか。
大将「出来れば私も参加させていただきたいのだが…三國殿、頼みます」
三國「お任せを。こちらも優秀なアントレを揃えているのでね…」
大将「では少し『輪転機』を回させていただきます。今ある金額では少し差支えそうでね…」
三國「…今回だけですよ」
大将「今を護るのが軍人なのでね」
大将「エラー娘!」
エラー娘「おや!どうしましたか?」
大将「輪転機を回したい」
エラー娘「…おー!花鳥風月の『月』のカード!はいはい!はい!お連れしますよー」
輪転機
エラー娘「手を前にお出し下さーい!」
エラー娘「出しましたね。出しちゃいましたね!そのふわっとした物を頭に」
大将「これは…!」
流れてきたのは多くの人の多くの『未来』。
エラー娘「これ見た後に言うのも何ですが、20年分の未来をいただきます。その後に決済を行わせていただきますよー」
大将「…決済?」
エラー娘「おっと!さ、ご希望の金額を!」
巨大な柱から多くのミダスマネーが飛んでゆく。
エラー娘「ハハハハハハハハハハ!いい気分です!予定通り、指定の口座に振り込んでおきますねー!」
今回はここまででち
どうでもいいけど、フレーションはM&A、金融・経済用語から来ているでち。
Cを覚えている人がいて嬉しいでち!
如月<痛い…>
提督「大丈夫か?」
如月<大丈夫よ…>
大淀「失礼します」
提督「大淀か、何の用だ?」
大淀「今日の予定と消費した資材です」
提督(…あれ?資材の備蓄が若干減っているような…)
提督「なあ、ここ…いつもより少し多く減ってないか?」
大淀「元々の備蓄量ですよ。お忘れですか?」
提督「いや…すまない」
大淀「では失礼しますね」
提督(もし記憶違いで無ければ、100違っていた)
提督(…少しだしいいか)
提督(コーヒーでも飲むか)
明石のお店
明石「あ!いらっしゃいませ!って提督じゃないですか。どれにします?」
明石の店は暇なときに明石が開いている店だ。飲食物や日用品、嗜好品等を結構な数を扱っている。
提督「いつものが無いな…」
明石「すみません、実は豆の高騰で生産が少し落ちたらしいんです…。明日には入荷するので!」
提督「頼んだよ、君だけが頼りだからね」
明石「了解しました!」
提督「それと、これ貰えるかい?」
明石「はい、一点で130円です。…ちょうどですね。ありがとうございました!」
明石「提督?商品お忘れですよ?」
提督「明石には世話になってるから俺からの奢りだよ」
明石「…ありがとうございます!」
明石「最近の提督は羽振りがいいって皆さん話してましたよ!」
提督「そうかな?」
明石「株かFXで儲けたんですか?」
提督「…まぁそんなところかな。仕事、頑張ってね」
提督(たまには皆の様子でも見て回るか)
天龍「フフ…怖いか?」
提督「天龍か…」
天龍「んだよーもう少し面白い反応しろよな」
提督「天龍は何か悩みは無いのか?」
天龍「無いぜ!ただ遠征に少し時間がかかるってことくらいか」
天龍「それと、新しい眼帯ありがとな!すげー嬉しかったぜ!」
提督「そりゃどうも。じゃあな」
天龍(話しかけられたぜ!えへへ)
島風「提督ー!」
提督「島風か。どうした?」
島風「んへへー。かけっこしませんか?」
提督「負けたら間宮のスイーツ奢りだろ?乗ったよ」
島風「よーい…どん!」
提督(相変わらず早いな…)
提督「ぜぇぜぇ…」
島風「勝ったー!また奢りぃー!」
提督「そうだったな…。何がいい?」
島風「んー、特製あんみつ!」
提督「了解」
提督(まだ大丈夫みたいだな…良かった…)
金融街
秋月「お久しぶりですね!」
女「やあ、提督君」
提督「すみません…でもどうして俺のディールをみたいだなんて…」
秋月「今のアナタではなんかこうー…足りないんです!」
女「そう言う事だな。まぁ精々頑張りたまえ。破産したら私が養ってやるよ」
提督「そんな事言わないで下さいよ…」
エラー娘「ラブコメしてないでディールのお時間ですよー」
提督「してねーよ」
エラー娘「はいはい。お相手はこちらでーす!」
レ級「ケケ…!これは狩り甲斐が有りそうだぜ!」
提督「深海棲艦もアントレだったのか…!」
レ級「一言言っておくが、俺はすげぇ強いぜ」
提督「だとしても関係ないな!」
『open Deal』
今回はここまででち
ち な み に 破産する艦娘は決まっているでち
なので見たくない人は見ない方がいいかもしれないでち
あ、秋月でも青葉でもないでちよ
提督「如月!ミクロ50万!ダイレクト100万!」
如月「了解!」
レ級「出て来い!日向!メゾフレーション400万!」
『エグジット』
日向「すまんな」
多くの艦載機を辺りに浮かばせている。
如月「きゃあ!」
提督(カウンターか…!)
レ級「何度でも殺してやるぜ!」
『エエエエクジット』
砲撃。そして艦載機。
提督(近づけば艦載機によるカウンター…砲撃はかなり強力だ…)
提督(攻撃とカウンターのフレーションか…!)
レ級「ケケケケ!ここで終わりだ!」
『エエエエエエエグジット』
提督「…メゾ900万!」
『two-tier tender offer』
如月「はぁぁぁぁぁ!」
爆撃と砲撃の嵐が起こった。
レ級「がああああ!聞いて…ねぇぞ…」
『closing』
『you have gain』
提督「やったな…」
如月「ええ…」
レ級「テメェ…最後何でトドメを刺さなかった!?後フレーションかダイレクトを決めりゃ俺を破産に追い込めたのによぉ!」
バランスシートを見てみると、後数十万失っていれば彼女(?)は破産だった。
提督「…さっきはそんな気分じゃなかったんだ」
レ級「…ッチ!ウゼェ野郎だな…タマ付いてるのかよ」
提督「一応ね」
続きは夜でち
破産するのは提督の鎮守府に居る誰かでち
秋月「深海棲艦もアントレだなんて驚きです!」
女「まぁそうだな…」
女(艦娘にも未来があるように、深海棲艦にも未来がある…と言う事か)
女(まるで金融街は人のだけでは足りないみたいな行動だな)
居酒屋
テーブルには焼き鳥数十本に枝豆とビールジョッキが4つ置かれている。
中身はそれぞれ違う様で、女はレモンチューハイ、秋月は梅酒、レ級は焼酎、提督はビールだ。
秋月「強かったですねー。レ級さん」
レ級「まさか敵と会ってこうして飲んでることが信じられねーぜ」
提督「だな。ってか何でレ級がここに居るんだよ」
レ級「飲みたい時もあるんだよ、深海棲艦でもよー…すみませーん!焼酎追加お願いしまーす!」
女「ここじゃ気軽に飲めるからな。軍や民間人の眼も気にならないからな」
秋月「提督さんは如月さんに助けられっぱなしですよね。私、そう言う人嫌いです」
提督「あはは…」
レ級「ケケ。まぁ深海のアントレも多くいるぜ。艦娘のアントレは初めて遭遇したけどな」
提督(よく飲むなぁ)
女「敵ではなくアントレとして会ってたら別だったかもな…あ、お替りを。レモンサワー。ついでに枝豆とフライドポテトお願い」
提督(すごい食うな…)
秋月「そう言えば、また下がったみたいですね。株価」
女「そうみたいだな…GDPが少し下がったらしい」
提督「GDP?」
レ級「国内総生産の事だぜ。こいつが下がると国がヤベェって事だ。馬鹿でも提督やれんのかよ?」
秋月「私の所はそうじゃないので…こほん。このまま戦争の継続が出来なくなると…」
レ級「俺らの勝利は確定だな!ケケケ!だとしても俺の所もここん所、駐留してる島が少しだけ削り取られてたぜ」
女「…島が?」
レ級「理由は知らねぇ。敵さんに話すことは無いからよぉ…話聞きたきゃ竹田崎って奴に聞きな」
女「私は青葉を信用してるんでね」
レ級「そうかよ…」
秋月「敵も味方も同じ、ですか…すみません、梅酒のロックお願いできます?ジョッキでいいので」
提督「俺もビール…いや、ウーロンハイもらえます?」
秋月「しかしレ級さん、何で戦争なんて…」
レ級「んなモン、しらねーよ!俺が知りたいくれーだっつの!」
女「…なぁ、お前らはこの金融街がおかしいとは思わないのか?」
女少将は少しだけシリアスな表情をしている。
女「本来金融街に艦娘や深海棲艦は入れないはずなんだ」
レ級「あ?」
女「これは推論なんだが…金融街はおそらく『未来』が足りないから艦娘や深海棲艦をアントレとしているんだと私は思う」
秋月「未来が足りない、ですか?」
女「人類の歴史上、この町は人と共に歩んできた…らしい。しかし、何かしらの事情でイレギュラーである君達を入れることとなった…」
女「我が国は…いや、先進国のほとんどは知っての通り、少子高齢化が進んでいるからだろう…と私と私の友人は結論付けた」
秋月「んく…それで?何が言いたいんですか?」
レ級「協力しろ、か?」
女「まぁそんなところだな。君はどうだ?受けてくれるか?」
提督「俺は…」
ウーロンハイを一気に飲み干す。
女「私はこれ飲んだら帰るよ」
秋月「金融街は現実との時間が断絶されているとはいえ、明日の職務があるのは違いないですからね。私もそろそろ…」
レ級「そういやそうだったな…んぐ、俺も帰るわ」
提督「…少し考えさせて下さい」
今回はここまででち
日向のフレーション「エグジット」は連発可能なメゾでち。カウンターと攻撃が出来る恐ろしく万能なフレーションでち
エグジットとは、投資ファンドにおける投下資金回収手段・戦略のこと。
IPOや他社への転売、売出などが一般的。
ソース:http://www.exbuzzwords.com/main/keyword.asp?main_key=1647
コストも良くていいフレーションでち。けど、連発しないと中々勝つことが難しいのが難点でち
鎮守府
響「やあ、司令官」
提督「響か。朝から酒とは豪勢だな…」
響「一日の始まりはウォッカからなのさ」
提督(水みたいに飲んでやがる…って良く見たらそのラベルの…)
提督「高級な奴だよな、それ」
響「そうだよ。最近、株やったんだ。そしたら大当たりしてね。もうハラショー!なくらい額を今でもやっているのさ」
鎮守府
響「やあ、司令官」
提督「響か。朝から酒とは豪勢だな…」
響「一日の始まりはウォッカからなのさ」
提督(水みたいに飲んでやがる…って良く見たらそのラベルの…)
提督「高級な奴だよな、それ」
響「そうだよ。最近、株やったんだ。そしたら大当たりしてね。もうハラショー!なくらい額を今でもやっているのさ」
提督「そうか。て痛い目に合わないようにな、響」
響「了解した」
飲みながら響は、去っていった。
提督(響、株なんてしてたのか。凄いな)
視点:響
響(さてと、行きますか)
手に持つのは金融街へのパスポート。
響(今日も…やりますか)
井種田「どちらまで?」
響「金融街」
続きは夜でち
二重投稿、許して下さい…何でもするので!
響(今日は誰と戦おうか…)
大きなコインの下まで向かい、レートを見る。
響(これと言ったカモがいないな…)
響(…戦う気が失せた。少し賭けをしてから帰ろう)
金の眼でディールを見る。
響(ジェニファー佐藤と…あんまり強くないアントレか…)
響「すみません、賭けを。ジェニファー佐藤に5000万」
「まいど」
響(この町に誘われてから早5か月。この町にもすっかり慣れてしまったものだな、私も)
響(人から金を奪う…この感触は…)
響(日常じゃ味わえないハラショーな感覚だ…)
今の彼女の顔は恍惚の表情をしている。
響(ああ…提督にも味あわせたいよ…)
<あなたは怖いわね>
響「そんな事ないさ。君の方が私は怖いよ、中間棲姫」
中間<ふふ…そうかしら。私はあなたの未来よ?>
響「金は人を、時に世界を変えてしまうんだ」
響「私だけは変わらないさ」
響「けど、居るんだ。どうしてもね」
中間<電の動物保護の資金はほとんどあなたのお金でしょ?>
響「だから、もっと稼がないと…だね」
中間<戦況の悪化でほとんどが殺処分されるのを危惧して「殺されてしまう動物たちを救うのです!」…だって言うんだもんねぇ>
響「電だけには心配かけたくないんだ。あの子は心優しい良い子だから」
中間<あ、終ったみたいよ?>
響「…予想は当たったみたいだね」
響(+1000万か…少し足りないな…)
響「これ以上してもだめだし帰ろうか」
中間<そうね。ふふ、私、あなたが死なない様に頑張るわ>
響「ダズミダーニャ」
数日後
提督(ディールの時間だな…)
金融街
エラー娘「提督さん…ですか!ふふふーん!これは盛り上がりますねー!いえい!」
それは…意外な相手だった。
提督「何でだよ…!」
響「司令官…私はあなたのお金を奪い取る…全力でね」
提督「響がなんでアントレなんだよ…!」
エラー娘「知らないですよー。もしかしてぇ、お知り合いですかな?」
提督「棄権する!」
エラー娘「それがそうとは言ってられないみたいですよ、し・れ・い・か・ん」
響は金融街のあのカードを額に当てている。
響「始めようか、司令官」
『open Deal』
今回はここまででち
寝るでち
ここまでで悪いところがあったら教えてほしいでち
少し前
「電さんは艦娘でもあるのにどうしてこのようなことを?」
「それ…その…動物でも命があるので…勝手で殺されて欲しくないのです!」
「いい考えですね!では---」
テレビを付けると、動物を保護する艦娘と言う特集をしていた。
提督(艦娘が動物の保護かー…。所属してるところはかなりお給料がいいみたいだな…)
「私は姉妹が居るので協力してもらっているのです!餌とか掃除も…電だけでは出来ることがあまりないのです…」
「そんなこと無いと思いますが…」
「特に匿名での寄付が大きいのです!誰かは知らないけど、お礼を言いたいのです!」
提督(そいつはかなり金に余裕があるみたいだな…珍しい物だ)
金融街
響「私は…電だけには!せめて心配だけはかけさせたくないんだ!だから、司令官でも容赦はしない!」
響「メゾフレーション500万!」
『Green Mailer』
背後の球は提督ともども閉じられた。
提督「クソ!出られない…!」
如月「これ自体がフレーションみたいよ!」
提督「そうみたいだな…」
続きは夜でち
響「司令官…悪く思わないでくれ。これも…妹のためなんだ」
響「大人しく金を寄越してくれ」
『Green Mailer』
提督「押しつぶされそうだ…!」
如月「どうすることも…相手はあなたの鎮守府の子だし…」
提督「俺は…」
ミシミシと音をたてて、ドームは縮んでゆく。
如月「私は…あなたと共に添い遂げてもいいかなって最近思えるようになったわ…」
如月「だから…降参、しましょ?」
響「追加だよ」
『Green Mailer』
提督「俺は…如月と居たいんだ!ここで終わる訳にはいかない!」
如月「そうよ…ね」
提督・如月「はぁぁぁぁぁぁ!」
『closing』
『you have gain』
提督「はぁ…はぁ…」
響「そん…な…」
『you lose』
『you are bankrupt』
響「エラー娘!これは何かの間違い…」
エラー娘「はいはーい!現実ですよー!そして破産したんで、響さんはさよーならです!通信エラーが発生しました、っと。では、お疲れっしたー!」
すると、響は音も無く消えた。
エラー娘「提督さん、あなた鬼畜ですねー。あの子の絶望した顔が見たかったからこんな事を?ドSとかないわー…なんちゃって!」
提督「黙ってろ!」
エラー娘「…むぅ。では私はこれで」
翌日
響「失礼するよ、司令官」
そこには、見たくないモノが。
提督「響か…」
響「少し、付き合って貰えないかな?」
電「あ!響さんなのです!」
暁「遅いわよ!まったくレディーとしての自覚がないわ!」
雷「ちょっと、暁言い過ぎよ!」
響「すまない」
電「では、やるのです!」
響は酒を取り出し、それを一口付ける。
響「…この世界での暁型2番艦である響は『別の船』としてなっていた」
響「本を読んでも、ネットでも…だ。私は暁型ではなく、響型1番艦として載っていたよ」
響「戦時中のロシアの拿捕された駆逐艦を利用した、だってさ…笑えるよ」
響「その後、賠償艦としてロシアに渡って標的艦として処分…だそうだ」
響「私の歴史が変わってしまったよ…身内からよそ者か…はは…」
響「暁型は3番艦だけ。私はそれに同行した…そうだ」
響「司令官はどうして…お金が欲しんだい?」
提督「…分からない」
響は唇を強く噛んだ。
響「…そうか。そうだね、そうじゃなきゃ司令官らしくないよ」
提督「…すまない」
響「この世界で、第六駆逐隊と過ごした歴史や時間を知っているのは司令官だけだ。だから…死ぬなよ」
響「死んだら元のも子もないからね」
提督「…すま、ない…」
今回はここまででち
中間棲姫のフレーション「Green Mailer」は相手を閉じ込めて、押しつぶすフレーションでち。
グリーンメーラーとは、グリーンメールを行う投資家のこと。
グリーンメールとは、当初から経営支配を目的とせず投資利益獲得目的で、市場で特定企業の株式を敵対的に買い集め、プレミアムを乗せて、もしくは、株価を吊り上げておいて当該会社に買取を求めるという投資手法のこと。
買取を拒否する場合には、他の投機筋に売却するなどと脅しをかける。ドル紙幣を意味する「グリーンバック」と恐喝を意味する「ブラックメール」を掛け合わせた造語。
ソース:http://www.exbuzzwords.com/main/keyword.asp?main_key=1540
追加すれば、押しつぶすスピードが速くなるでち。破ろうとしても、檻自体がフレーションの塊でち。結構やっかいでち
提督(ディールに負けるという事は未来が無くなるどころか、歴史が変わるのか…?)
提督(つまり、俺の生きた痕跡も…)
提督(分からないな)
大淀「失礼します。提督の妹と名乗る人物がお呼びですが…お通ししても宜しいですか?」
提督「妹?映像見せてくれないか?」
大淀「こちらです」
『お兄ちゃーん!私だよー、レき…レイだよぉー!』
明らかにレ級だ。
提督「何してんだよ…通せ」
大淀「分かりました、提督」
レ級「お兄ちゃぁーん♪久しぶりだねー!」
提督「そうだな…」
大淀「粗茶ですが…どうぞごゆっくり」
扉が閉じる。
レ級「二人っきりだね、お・兄・ち・ゃ・ん♪」
提督「いつ俺がお前の兄になったんだよ…」
レ級「この国じゃこういうのが受けるんじゃねーのかよ」
提督「…俺は嫌いだな」
提督「ってか、キャラ崩れるの早すぎだろ」
レ級「なんだよー、さっきのが良かったのか?ケケ、またやってもいいんだぜ、お兄ちゃん」
提督「…身の毛が弥立つな。で、何で来たんだ?話なら金融街でもいいだろ」
レ級「書き換わったんだ。こっち側のな」
提督「深海棲艦の?」
レ級「当たりめーだよ。ここんところ戦力にガタがきている…」
レ級「そっちはどうだ?まあ、大方検討は付いてるけどな」
提督「響は心配ないよ。彼女は元気そのものだ」
レ級「全体的に…お前らの所も落ちてきているぜ…」
レ級「勘違いすんなよ、これは俺らの未来のためなんだがんな!」
提督「はいはい…。それだけか?」
レ級「それだけって…ずず…美味いな、これ…」
提督「そうかな?普通だろ」
レ級「まあいいぜ。お前の所の艦娘が『破産』したんだ。身の振りには気を付けるんだな、提督さんよぉ」
レ級「茶、美味かったって伝えてくれ。じゃあな」
提督(深海棲艦側の未来も変わりつつあるって事か…)
今回はここまででち
大分長くなったでちね…(白目)
視点:レ級
ディールに圧倒的と言うほどに負けた。
自分で言うのもなんだが俺とアセットの日向は強いと思っている。
フレーションである『エグジット』はカウンターと攻撃がバランス良く出来る。
相手が迂闊に出られない隙に、ダイレクトで攻撃しまくるのが戦法だった。
提督と言う奴のアセットは強力だと聞き、ある程度は策を練ったつもりだ。
相手のフレーションが予想以上に強すぎた。エグジットも強いが、積極的攻撃にすればカウンター出来なくなると言うデメリットがつく。
提督「少し話さないか?時間帯あればだけど」
ディールが終わった途端に吐かれた言葉。
レ級「は?舐めてんのか?」
提督「深海棲艦として聞きたいことが色々…」
レ級「帰る」
提督「アントレとして、だ。これなら良いだろ?」
レ級「…わーたよ」
その流れで、女少将と秋月と提督で金融街にある飲み屋で飲んだ。
提督「俺もビール…いや、ウーロンハイもらえます?」
秋月「しかしレ級さん、何で戦争なんて…」
レ級「んなモン、しらねーよ!俺が知りたいくれーだっつの!」
レ級(けどまぁ…もし俺が、敵としてじゃなかったら…)
レ級(こいつらとは良いダチに成れたかもな)
数日後
提督(作戦会議、か)
「えー、本日はご足労いただき感謝いたします」
「半年前から言われている大規模反攻作戦についてですが---」
辺りを見渡すと、それぞれの提督はあまり聞いていない気がした。
提督(…大丈夫か?これ)
女「…」
大将「---以上が作戦の概要である。なお、各鎮守府や泊地、基地にはそれぞれ資源十万と高速修復剤1000を与えるものとする。以上!」
提督「…資源十万!?」
大将「大尉殿、何かご不満かな?」
提督「いえ、太っ腹ですね…男大将」
大将「そうじゃ無ければ、戦線は維持できんからな。他はあるか?」
女「…」
大将「では、解散!」
女「提督君、少しいいか?」
車内
提督「…何故大将があれだけの資源とバケツの確保できたか、ですよね?」
女「君もだいぶ分かるようになったじゃないか。実はな…輪転機が回されてたんだ、2回な」
提督「…輪転機?」
女「金融街ではダークネス、我々の持つカードで言うと月のカードに当たるものが回せるものだそうだよ」
提督「何で違うんですかね?」
女「艦娘と深海棲艦を入れる以上、区別を付けるためだろうな。軍人とそれ以外を…な」
提督「…なるほど」
女「受け身な男は嫌われるぜ?提督大尉殿」
提督「輪転機まわすと何か問題でもあるんです?」
女「…噂だが、大幅な未来と引き換えにミダスマネーを発行するそうだよ…」
女「だが、2回も誰が回したのかは調査中だ…。それに…『C』が迫っている…」
女「…これでだいたいは分かった…三國と誰かだ。しかも民間じゃない我々と同じ…」
提督「軍人…ですよね?」
女「そうだな。後1回…回されたらたまったものじゃないけどな」
続きは夜書くでち
再開でち
提督「でも、何でわかるんです?」
女「知り合いが言ってたからな。三國の前に誰かが1度回していると…な」
女「それと、一つ分かったことがある。三國に仲間が居るように、彼にも居るようだよ」
提督「支えてる人って事ですか」
女「まあ、そうなるな。大方君も誘われたんだろうな」
提督「…そうなりますね」
すると、女はじっと提督の顔を見つめ、こう言った。
女「…まだ迷いがある様みたいだな。提督としては最悪だが、人としては当たり前な感じだな」
提督「別に俺は…」
女「携帯もセキュリティー上使えないからな。用があればここに行くといい。いつでも歓迎するぜ」
女「ではな、提督殿」
車は走り去った。
提督「迷っている…か」
今回はここまででち
どうでもいい登場人物の設定でち
提督…男。20歳。大尉。某鎮守府所属。艦娘達からの信頼は普通。これと言った戦果も挙げていない。資材や資源が不足していることを除けば普通の鎮守府。秘書官は大淀。理由はまじめで好みであるため。
女…女。30歳で少将。海軍学校出身。とある鎮守府に所属。全艦隊の指揮の一部を任されているほど戦略にたけている。「ないすばでぃー」でクールな美人らしい。秘書官は夕張。理由は居て楽しいから。
男…男。43歳。大将。さる鎮守府に属する。海軍学校を首席で卒業した後、前線を任される。ほぼ、彼のおかげで今の日本があると言われているくらいスゴイ人。妻と娘がいるらしい。秘書官は不明。
秋月…秋月型防空駆逐艦一番艦の艦娘。かの基地所属。アントレ。アントレになる前は、家庭菜園で野菜を作り、残飯を漁り生活していた…らしい。ディールする理由は「美味しい物を食べていたい」から。
響…提督の鎮守府に所属する暁型番艦の艦娘。ディールで提督に「破産」され、金融街から追放された。結果、響型一番艦となっていた。帰投後のウォッカが楽しみ。ディールしていた理由は「電には心配かけたくなかった」から。
レ級…深海棲艦。最強の敵である。アントレ。所属不明。最近、提督が気になっているようだ。ディールする理由は不明。
青葉…所属不明の艦娘。情報屋。ディールする理由は不明である。
エラー娘…ミダス銀行通商部で、官公関係者交渉人。つかみどころがなく、人を煽る性格。
提督(今日は演習だったな)
提督(編成には響が居たはずだ…)
「響ちゃん!大丈夫っぽい!?」
「こうなったら全艦撃って撃って撃ちまくるデース!」
提督(そうそう被弾したこと無い響が…?)
天龍「珍しいなー、響が演習で被弾するなんてよ」
提督「だよな」
天龍「あれじゃあ沈んじまうぞ…」
演習後
提督「響!」
響「司令官…今回は私がボウっとしていたから…次は気をつけるよ」
提督「…そうか」
どことなく、彼女は浮かない顔をしていた。
執務室
如月<…っ!>
提督「如月?」
如月<平気。大丈夫…よ>
提督「…ッ!」
瞬間、景色が変わった。
提督(何か…違和感が…)
食堂
夕立「それでねー」
提督(少し狭くなっている…?)
提督「食事中すまない、夕立…ここってもう少し広くなかったか?」
夕立「へ?元々こんな広くは無いっぽい!どうしたの?」
提督「…いや、何でもないんだ」
夕立「…変な提督さん」
視点:女少将
女「っあ…」
女(『C』が来たか…)
多くの、いや、世界でごく一部で知られている『C』とは「大不況」の事である(個人的解釈)。
女(軍事回線につないで世界の株価でも見るか)
PCを付け、株価を見る。
女(シンガポールは…消えたか。香港はかすっただけ。上海は…持ってかれたな…この次だと…)
女「日本、か」
視点:提督
提督(少したるんでいるような…でも、次の海域を攻略しないと…)
提督(メインはこいつとこいつ…それと---)
提督(支援艦隊は…)
響「失礼するよ、司令官」
提督「なんだ?」
響「…私を編成に入れてほしい」
提督「今の響には…」
響「…そう、か。すまない」
提督「その代わり、鎮守府近海の警備を頼むよ」
響「了解した」
響「…少し、聞いて欲しんだ」
ぽつりぽつりと、話始める。
響「前までは、皆と一緒に入れたから良かったんだ。でも…あの日から…変わってしまったよ」
響「戦争が終わったら…皆と学校行こうって言って…でも、もう叶わなくなったよ」
響「勉強しても、見に入らない。演習は無気力になってしまう事がしばしば…」
帽子で顔を隠しながら、こう言った。
響「未来が…見えないんだ…私…」
一筋の涙。
響「もしかして…未来って…ぐす…『夢』…だったのかなぁ…」
響「皆と…暁や電、雷と…過ごしたかったよぉ…」
提督「…ひび…き…その…」
響「…少し元気が出た。ありがとう、司令官」
響「司令官は、生きていればきっと良い事あるよ。もし…未来を取り換えるなら…」
響「私は皆と、仲良くいたいな…」
響「…少し、聞いて欲しんだ」
ぽつりぽつりと、話始める。
響「前までは、皆と一緒に入れたから良かったんだ。でも…あの日から…変わってしまったよ」
響「戦争が終わったら…皆と学校行こうって言って…でも、もう叶わなくなったよ」
響「勉強しても、見に入らない。演習は無気力になってしまう事がしばしば…」
帽子で顔を隠しながら、こう言った。
響「未来が…見えないんだ…私…」
一筋の涙。
響「もしかして…未来って…ぐす…『夢』…だったのかなぁ…」
響「皆と…暁や電、雷と…過ごしたかったよぉ…」
提督「…ひび…き…その…」
響「…少し元気が出た。ありがとう、司令官」
響「司令官は、生きていればきっと良い事あるよ。もし…未来を取り返せるなら…」
響「私は皆と、仲良くいたいな…」
ジリリり!
提督(電話か…)
提督「はい」
女『大変だ…!世界が…もう一度書き換わるぞ!』
提督「…は?」
女『『C』が来るんだ!覚悟しておけ…ではな』
プツッ…
提督「何なんだ…?」
視点:大将
大将「…『C』が来るのだな」
大将「三國殿に任せたのが間違いだったか…」
大将「いや、今は対処に追われているだろうな…」
吹雪<痛い…です…>
しかし、一度は『C』を流した。だが、アメリカが『C』を返してきたのだ。
そして、日本は大きく書き換えられた。
鎮守府
提督(…あれ?大淀が来ないな…)
提督「大淀、入るぞ…っ!」
大淀「仁淀ちゃん、私ね、将来は教師になるんだー・・えへへ」
話しかけているのは、壁だ。埋まっていたらそれはそれで怖いが。
大淀「でもね…私じゃ無理なんだんだ…メガネだし…それに…」
延々と、自分の悪いところを言い続けている。
提督(他は!?他はどうなっているんだ!)
提督「隼鷹…!」
隼鷹「んだよー…提督かぁー…ひっく」
提督「そのビンは…」
隼鷹「これすごい効くぜー!」
提督「医療用のアルコールだなんて…!隼鷹!今すぐ吐け!水持ってきてやるから!」
隼鷹「やだよー…これしてる時がアタシは活躍しているんだからさー…」
隼鷹「…めんどくせー野郎…」
今回はここまででち
金融街
エラー娘「資産が増える増える!アハハハハハハ!やめて…下さいよぉ!お腹いたい…ハハハ!」
街の総資産は一兆を超えていた。
真坂木「これは…なるほど…クク…アハハハハ!」
「「ハハハハハ!」」
鎮守府
提督「響!響はどこだ!…痛っ!…夕立、何でそこに居るんだよ…」
場所は廊下だ。
夕立「もう何もしたくないっぽいー…はぁ…」
提督「なぁ、夕立…響は…どこに行ったんだ…?」
夕立「…沈んだぽい。って報告書読んでないの?最悪…」
提督(クソ…!)
響は、鎮守府沖を警戒中、敵駆逐艦にやられたらしい。その後、魚雷で沈められたそうだ。
目撃者によると、何か言ってたらしい。
提督(何でだよ…!何で…!)
時計を見る。次に予定表を見る。
提督「…そう言えば演習の時間だったな…」
マイクを付け、編成メンバーを演習場へと呼び出した。
演習場
提督(皆…無気力だ…)
集まった艦娘達はどこか、やる気のない、いや、支えが無いようなそんな態度をしている。
演習相手も同様だ。
続きは夜でち
執務室
演習はなあなあ…と言う感じで終わった。
提督(勝利判定は…B、か)
提督(皆すごく疲れてる…)
提督「何で…こうなってんだよ!」
提督(皆…変わっちまった…)
「失礼しますよー」
提督「…誰だ」
「ども、恐縮です!青葉ですぅ!」
提督「何の用だよ」
青葉「実はとっても良い情報を仕入れたのですが…聞きます?」
提督「…金融街絡みか」
青葉「今ならお安くしときますよ?」
提督「お前…こんな時でも金かよ…!少しはな…!」
青葉「あー…えっとですね、そうじゃないんですよ」
青葉「私は情報とお金が好きですよ。事実ですしね。でも、お金が欲しい訳じゃないんです」
青葉「…私は信用が、欲しいんですよ。揺るがない信用がね」
提督「…信用?」
青葉「提督さん、何で私の情報が欲しいんですか?」
提督「それは…女少将さんからの紹介だし、秋月も信用してるから…」
青葉「では、多くの人が揺るがないと信用しているのは?」
提督「…金か」
青葉「そうですね。もっともレ級さんは信用してないみたいですけど」
青葉「で、いくら払います?」
提督「…お前の言い値でどうだ?」
青葉「っ…ハハ。何の冗談ですか?」
提督「お前のは価値があるからな。だから、言い値でいい。提供してくれ。事細かく…だ」
青葉「じゃあ100万で!」
提督「このカード…現実でも使えるんだな」
青葉「まぁ、一応」
おほん、と青葉は咳払いをした。
そして、置いてあるティーセットを使い、お茶を入れながら言った。
青葉「金融街にはダークネスカード、我々で言えば月のカードの持ち主なのですが、大将さんです」
青葉「そして、女少将さんと竹田崎さんとで調べました。確かに、輪転機は3回回っていました。ここはあなたも知っているでしょう」
青葉「内、2回は三國さんでもう1回大将さんです。さらに…三國さんは『C』を一度流しました。しかし、またこちらに来たので、回したんです」
青葉「輪転機は20年の未来を引き換えに、希望の額を自由に手に入れられる…いわばダークネスと月の特権ですね!」
テーブルにお茶が置かれる。
青葉「それでですね…輪転機を回すと、数時間の『ラグ』…が起こるそうですよ」
青葉「あ、敵も我々と同じ状況らしい、ですよ」
青葉「…これで青葉が知り得ることは以上です。後は女少将さんにでも聞くしかないですねー」
提督「…分かったよ。行くところが出来た。じゃあな」
青葉「ご武運を!」
とある鎮守府
女「中に入りたまえ、提督君」
女「それで、何用かな?」
提督「俺はあんたに協力したい」
女「…迷いが消えたか。実はな、大将派の奴らに少し根回しをしておいた。大丈夫さ、我々ならやれる」
ふっ、と彼女は笑う。
女「行こうか、金融街へ…!」
今回はここまででち
明日くらいには完結させるでち
分からない所とか治した方が良いところがあるなら教えてほしいでち
車内
要るのは、4人。
女「君達には大将派の幹部クラスと戦ってもらう。私はその間に奴を足止めしておく…いいな?」
秋月「数日前から聞かされたとしても、あなたのリスクが大きすぎます!大将派の人を倒したらそちらに向かいます!」
レ級「…それは同感だぜ。何もアンタばかり背負う事はねぇ。ま、倒したらきてやんよ…俺の方も色々ヤバいしな」
提督「どういう事だよ、レ級」
女「つまり…敵も味方も未来が無い…と言う事だ」
レ級「そう言う事さ。どいつもこいつも腑抜けたツラしやがってよ…」
レ級「アイツのケツに弾入れてやるぜ…ケケ!」
女「それでだ…この資料の相手をしてもらいたい」
秋月「うぇぇ!?雪風さんがアントレ!?」
レ級「ケケ!艦娘が相手か…いいねぇ!盛り上がるぜ!」
提督「俺は…中将さんか…」
女「何、君達なら倒せると分かってこの采配にしたんだぜ?出来るさ」
今、未来を賭けたディールが始まろうとしていた。
女「と、その前に…ATM寄るの忘れてたな」
提督(大丈夫かよ…)
ATM
カードを入れると、黒い画面になる。
『PIN code?』
入力。
『confirmed』
『do you wish to make a deal?』
提督「イエス」
『would you like to choose an opponent?』
提督「…イエス!」
ハイヤーがどこからともなく現れた。
女「コホン…では暁の水平線に勝利を刻み込んで来い!」
金融街:ストリート
中将「いやいやー、まさかキミがこのボクの相手とはねぇ…ふざけてるのも大概にして欲しいねッ!」
提督(苛烈な女性とは聞いていたが…これほどまでとはな…)
提督「…こっちも未来がかかっているので本気で戦いますよ」
中将「…失せろよ、小童」
『open deal』
金融街:高架下
秋月「雪風さん…考えを改めてもらえませんか?」
雪風「それは無理ですね!しれぇはこの国の未来を護ろうとしているのですから!」
雪風「あなたこそ今なら引き返せますよ?」
秋月「…お断りします!」
雪風「…残念です」
『open deal』
金融街:大広場
陸奥「はぁ…敵とこんなところで相対するなんてね…しかも最強の敵とはね…」
レ級「ケケケ!そりゃあツイてるじゃねーか」
陸奥「けどね…曲がりなりにもビックセブンよ?すぐには通さないわ!」
レ級「そうだな。そうじゃなきゃ壊し甲斐がねーよなぁ!?ケケケ!始めようぜぇ!」
『open deal』
金融街:中央広場
大将「…IMFに加担する国賊か。何様だ?」
女「アンタを殺しに来た…とでも言っておこうか」
大将「…そうか」
『open deal』
女「電!」
電「ハイなのです!」
『MBI』
大将「消えたか…信濃!」
信濃「はい!」
『SLAPP』
女「躱して次だ!頼むぜ!」
『PMI』
女「悪いが、こいつは貰うぜ」
すると、信濃が女少将側に着いたではないか。
女「信濃!」
『SLAPP』
信濃「せりゃ!」
大将「貫け!叢雲!」
『Workout』
今回はここまででち
新海域を突破しないと…
叢雲のフレーション「Workout」は斬ったり、貫いたりして相手のアセットの動きを徐々に封じてゆく汚いものでち
ワークアウトとは、1988年にGEのCEOであるジャック・ウェルチが提起した、組織の問題解決を速やかに実現するための方法論である。
その具体的なプロセスは次の通りである。
1)組織内の問題に対しそれをよく理解している社員を様々な部門、階層から集める。
2)少人数のチームをつくり創造的に問題解決のためのアイデアを出し合う。
3)当該アイデアの採用決定権を持つ経営層が、その場で採用可否を速やかに決断する。
4)採用されたアイデアについてその実行に必要な権限をチームのリーダーに与える。
ワークアウトを継続的に実施することで、短期的には組織の問題解決が素早く行われるようになり、長期的には組織に主体的に問題解決を行う文化やスキルが定着することとなる。
ちなみに、槍自体がフレーションの塊でち。だからよく吹雪のそばにいるでち
しまったでち!
電のフレーション「PMI」は相手のアセットを一時的に自分の物にするフレーションでち。これはマクロフレーションでち
PMIとは、当初計画したM&A(合併と買収)後のシナジーを獲得するための統合プロセスとマネジメントを指す。
その対象範囲は、プレディールにおける基本合意以降、ポストディールにおける実質的な統合作業に関わる全プロセスに及ぶ。
PMIでは次の通り、統合の対象要素を分けて考え、その中から限られた時間で、いつまでに何をどこまで、どの順番で統合させるかを決定していく。
①経営要素(ビジョン・戦略やマネジメント方法)
②業務要素(業務プロセス・システムや人材・組織)
③文化要素(意識・考え方)
その上で、さまざまな障害・抵抗をマネージしながら、上記により決定した移行プロセスをできるだけ短期間に遂行し、M&A後のシナジー獲得を目指す。
M&Aでは、とかくディールの実行中が世論からも注目を浴び、経営者自身もM&A自体が自己目的化してしまいがちであるが、M&Aは飽くまで手段に過ぎない。
M&Aの成功は、このPMIをいかにしっかり実施していくかにかかっていると言える。
ソース:http://www.exbuzzwords.com/main/keyword.asp?main_key=3588
Workout
ソース:http://www.exbuzzwords.com/main/keyword.asp?main_key=1657
信濃「かは…!」
女「耐えてくれ…電…!」
電「クソッ垂れ…なのです!」
女「信濃にマクロ1000…」
吹雪「こんにちは!」
女「な…!嘘だろ…!」
『Leave Order』
瞬間、女の体から、アセットから、大量のミダスマネーが漏れ出す。
女「ぐああああああ!かは…!」
信濃「あああああ!」
電「痛い、のです…!あ…ああああ!」
大将「さて…君の健闘は称えよう。でも、相手を間違えたな。ダイレクト一億だ」
白く鈍く揺れる大剣が、振り下ろされた。
金融街:ストリート
中将「武蔵!」
『Arms Length Rule』
武蔵「了解した!」
提督「ダイレクト!」
中将「それだけで戦うつもりか…なめてるな」
提督「はぁぁぁ!」
中将「無駄だ…ボクには一歩も近づけずに終わるッ」
提督「クソ!届かねぇ!」
中将「追加だ!」
『Arms Length Rule』
中将「ボクには誰も近づけさせないッ!そして…いつの間にか終わるんだよ、ディールがね」
如月<あなた…こんなことして負けるつもり!?>
提督「お前は…俺の未来だしな…守らないでどうするんだよ…」
中将「ダイレクト…5000万!」
如月<私…あなたが死ぬの嫌よ…出して!>
提督「…すまん」
武蔵「くは…!」
如月<痛い…わ…>
中将「どうした!動けよッ」
『Arms Length Rule』
武蔵「少し休ませて欲しいのだが…」
中将「ちぃ!」
『Arms Length Rule』
『Arms Length Rule』
提督「お前に…未来は無い!如月!」
『Task Force』
如月「タスクフォース!」
中将「未来が無いのはお前の…!?」
周りには「いつの間にか」主砲、上空には攻撃機、爆撃機が向けられていた。
中将「…笑えないな」
提督「撃てー!」
爆撃と砲撃の嵐。
如月「…凄いわね」
提督「俺もそう思うな」
『closing』
『you have gain』
中将「…あ…ぁ…」
『you are bankrupt』
提督「…追放された、か」
提督「早く女さんの所に行かないと!」
金融街:大通り
『dead hand clause』
陸奥「ダイレクトもフレーションも…出ない…」
レ級「ケケケ!こいつはとっておきだからな…!何よりも…お前はやっかいだ。未来までは奪わないからここで帰りやがれ!」
レ級「ダイレクト1000万!」
『closing』
『you have gain』
金融街:高架下
秋月「はぁ…はぁ…」
雪風「…これでさよならです!」
秋月「まだ…出ないの…?」
空母「出れる!出撃!」
『Enterprise value』
雪風「ダイレクトが…消えた!?それに私のアセットが消えてゆく!」
秋月「精々その価値しか…無いって事ですよ!」
雪風「私は…私は…」
秋月「メゾ100万!今度は…海で会いましょう」
『Scorched-earth』
『closing』
『you have gain』
秋月「さて…女さんの所に行かないと!…提督さんはディールに勝てたのでしょうか…?」
続きは夜でち。そして、出てきたフレーションの解説をここでして置くでち
武蔵のフレーション「Arms Length Rule」は相手に近づけさせないフレーションでち
アームズレングスルールとは、金融機関がグループ会社として保有する証券会社や信託銀行子会社と取引を行う際のルールのこと。
その名のとおり、誰に対しても同じ手の長さの距離をおく、という意味で、ファイアウォール(弊害防止措置)の一種。
例えば、銀行がその証券子会社と取引を行う場合に、証券子会社が親会社である銀行に対して特別な取り扱いを行うことを禁じていることなどが規制の例として挙げられる。
また、顧客の利益を犠牲にする利益相反取引を禁じるという意味合いも持っている。
例えば、証券会社が子会社である投資信託会社から大量の売買注文を受けた場合、取引手数料という形で信託会社の顧客の利益が証券会社に移転してしまうため、このような取引を禁じている。
ソース:http://www.exbuzzwords.com/main/keyword.asp?main_key=2442
相手の攻撃はほぼ当たらないからダイレクトやフレーションが撃ち放題でち
如月のフレーション「Task Force」は多くの艦載機や砲を出して相手を滅多打ちにするフレーションでち。これはマクロでち
タスクフォースは、本来の意味では、軍隊で任務(タスク)のために編成された部隊のことをいうが、ビジネスや行政などの現場においては、特定の課題や目的を達成するために一時的に設置される組織(部局)のことをいう。通常は、タスクフォースのメンバーは、組織内の各部署から横断的に抜擢されることが多く、少数精鋭で緊急性の高い課題の解決にあたることが多い。また、似たような組織にプロジェクトチームやクロスファンクショナルチームがあるが、これらはもう少し規模が大きく、比較的長期間にわたる大きなテーマを扱うことが多い。
タスクフォースは、ある課題に対して柔軟かつ速やかに対処でき、一定期間にエネルギーを集中するため、高い成果が期待できるという長所がある一方で、課題の達成によるチームの解散と共に、そこで獲得された有用な知識や情報が組織に浸透しづらいという短所がある。
ソース:http://www.ifinance.ne.jp/glossary/management/man113.html
高火力かつ広範囲で攻撃できるフレーションでち
日向のフレーション「dead hand clause」はディール中にフレーションとダイレクトを封じるフレーションでち。訳は「デッドハンド型防衛策」。これもマクロでち
デッドハンド型防衛策は、買収防衛策の類型の一つで、買収対象となった会社(買収対象先)の取締役会構成員の過半数を交替させても、なお防衛策の廃止または発動を阻止できない方法をいう。これは、株主総会で取締役の過半数の交代が決議された場合でも、なお買収者が買収対象先の防衛策の廃止または不発動をすることができないため、買収防衛策としての効果は高い一方、その仕組みにおいて批判も多い。
一般にデッドハンド型防衛策を導入している会社の株式は、事実上、経営者を交代させるという株主の権利行使が不当に制限された状態にあるものとして、金融商品取引所では上場廃止の対象とされている。
ソース:http://www.ifinance.ne.jp/glossary/management/man209.html
金融街だとかなりのチートの類でち
空母水鬼のフレーション「Enterprise value」は時間差で使ったお金を一気に巻き上げるフレーションでち。これはマクロでち
エンタープライズ・バリューは、企業の値段であり、企業を貨幣金額で表現したものであり、すなわち「企業の経済的な価値」のことをいう。これは、株価の算定やM&A(合併・買収)、リストラなどを評価する際の基準となっており、また子会社や関連会社への出資など連結経営を考える場合にも不可欠な考え方となっている。また、経済産業省の企業価値研究会では、エンタープライズ・バリューを「会社の財産、収益力、安定性、効率性、成長力等、株主の利益に資する会社の属性又はその程度」と定義している。
一般にエンタープライズ・バリューは、将来生み出すキャッシュフローの現在価値の合計のように言われることが多く、その価値を向上させるには、収益性の向上、投資(資産)効率性の向上、財務の最適化がポイントになる。また、その算出方法(評価方法)は多岐に渡っているが、大きく分けて、資産の価値からアプローチする「コストアプローチ」、他社との比較からアプローチする「マーケットアプローチ」、収益からアプローチする「インカムアプローチ」の3つに区分される。
ちなみに、M&Aでは、通常、売り手側は会社への思い入れ等によりエンタープライズ・バリューを高く評価する一方で、買い手側は将来予測の不確実性や投資の安全性からエンタープライズ・バリューを低く評価する傾向がある。そのため、売り手の考える企業価値 (セラーズバリュー) と買い手の考える企業価値 (バイヤーズバリュー) は必ずしも一致せず、双方の交渉の結果決定した金額が現実のエンタープライズ・バリューとなる。
ソース:http://www.ifinance.ne.jp/glossary/management/man212.html
コストは最低で一億かつ発動が遅いでち。でも、封じられることも無く、必ず相手にダメージを与える恐ろしいフレーションでち
金融街:中央広場
提督「お…女…さん…」
そこには、右腕と半身を斬られた、かつての仲間がいた。
女「すまない…私はヘマしたようだ…な…」
女「三國も…これに関わってる…らしい…んだ…」
女「そこは…期待…し…た子に…任せた…らしい…かは…!」
大将「トドメを刺してやる…」
女「電…提督を…頼んだ…ぜ…」
電<…言われなくてもやってやるのです>
女「すまないが…提督君…これを…わ…たしの…未来を…」
秋月「!そんな…まさか…」
カードを死力を尽くしてかざした。
『watch watch watch』
レ級「…株か…買え!提督!」
『mine』
電<…よろしくなのです、童貞>
提督「…ああ」
提督(資産は…少なくとも百億以上…)
大将「…何故君達が来たかは知っている」
大将「ひとつ、教えてやる。未来と言うのはな、今が有るから未来があるのだ。ゆえに軍人である我々は今を何としてでも守らねばならぬのだ」
提督「俺は…違うと思う…。今があるから未来を護らないといけないと思う…」
秋月「…同意見です」
レ級「右に同じだぜ…」
大将「そうか。俺は三國さんの応援に行かなければならない…だから…早く終わらせてやる…」
『open deal』
提督「電!」
『MBI』
大将「空間がねじれたか…だが!」
『SLAPP』
レ級「させねーよ!マクロ一億!」
『dead hand clause』
大将「叢雲!消し飛ばせ!」
叢雲「りょーかい」
『default』
レ級「フレーションが打ち消された…だと…」
提督「ダイレクト1000万!」
秋月「ダイレクト!」
大将「信濃!」
『SLAPP』
秋月「てりゃ!」
大将「遅い!」
秋月「きゃあああ!」
敵のダイレクトで、吹き飛ばされた。
レ級「ここじゃ艦載機も雷撃も砲撃も使えねぇ…だからこそ!面白れぇんだよ!」
レ級「こいつらを守れ!日向!」
『EEEEEEEEEEEEEExit』
日向「了解した!」
秋月「ありがとうございます!提督さんは本体を叩いて下さい!」
レ級「ま、そうなるか…ケケケ!さっさと潰せ!こいつらは…任せておけ!」
提督「…すまない」
叢雲「ふぅん…さっさと消してみたら?」
叢雲「私たちはアントレの意志で勝手に使えるのよ」
『Workout』
秋月「マクロ三億!」
叢雲「…?何も起こらないじゃない」
秋月「…空母水鬼ちゃん!」
『Enterprise value』
叢雲「きゃあああ!そんなの…聞いてないわよ…」
信濃「あ…ぁ…」
レ級「こっちも終わったぜー…」
右手の歪んだ剣が消える。
ダイレクトだけで、彼女はアセットと渡り合ったようだ。
レ級「後は…」
秋月「…ですね」
大将「私には家庭があった!妻と5歳になる娘だ!」
大将「こんな戦火の中で、守りたいものが出来た!だがな…死んだ!死んだんだ!」
提督「だから…何だってんだよ!」
上の方ではダイレクトの応酬をしていた。
大将「だから?いいか?守ると決めた物が無くなったんだぞ!お前には分かるまい!」
提督「ああ、分からない。けど、お前が守りたいのってそれなのか!?」
如月「アセットって…あの人たちの未来なんだって…」
吹雪「それで?」
如月「聞いたでしょ…?だから…」
吹雪「黙れ…今はあの人と居たいんです!アンタみたいな奴はここでくたばって下さい!」
如月「このおバカさん!」
『two-tier tender offer』
すさまじい砲撃と爆撃。
しかし、吹雪はそれを難なく躱す。
大将「殺してしまえ!吹雪!」
『Leave Order』
如月「きゃああああ!」
提督「かは…!」
『two-tier tender offer』
吹雪「…」
『Economic meltdown』
すると、時が止まった。
如月<動けない…>
提督<大将さんが守りたかったのって…その幸せな記憶じゃないのか!?俺はそうにしか思えない!>
大将「残念だが…ここまでだ…」
剣は地平線まで伸びて行った。
吹雪「…」
『Leave Orde…』
提督「動ける!」
大将「き、切れただと!?」
提督「はぁぁぁぁぁぁ!」
ダイレクトを出した。しかし、当たる僅か。その僅かに消えた。消えてしまった。
大将「バカな…」
提督「歯ぁ…喰いしばれ!」
大将「かはぁ…!」
エラー娘「えーと…盛り上がっている所恐縮なのですが…どうやら、何らかの原因で円の価値が下がりまくりまして…円の価値が『ゼロ』になっちゃいましてね…そのー…えーと…」
ポリポリと頬を掻きながらこう言った。
エラー娘「ディールの勝敗が付けられなくなっちゃいました!ハハハ…」
エラー娘「それで…どうしましょうか?」
大将「…俺の負けで良い。それで、いい」
ふわふわと、明るく柔らかな雰囲気をした玉があちこちに漂っている。
提督「男大将…」
大将「俺は…未来へは行かない。今に永遠にとどまるさ…」
吹雪「…男さん…」
秋月「提督さんは…どう、するんですか?」
レ級「それ気になるな」
提督「俺?…考えたこと無いや。でもするなら---」
世界は『それ』に包まれた…。
日本のどこか
女「やった…か…ハハハハハ!私の…勝ちだぜ…!クソッ垂れ!」
少ない通行人が彼女を見る。
その顔は、涙を流しながらもどこか嬉しそうな、顔をしていた。
20xx年、日本、某所
提督「そこはだな…」
提督(しかし、驚いたものだ。円からドルへ切り替わっていただなんてな…)
提督(噂だと、円を取り戻すためにまた動いてるとか…)
提督(ともかく…)
「失礼します!提督!本日付けで着任した---」
提督「…おかえり」
「…?」
提督「…何でもないよ。さ、案内してくれ…大淀」
大淀「了解しました!」
エラー娘「こんにちはー!元気してました?私は元気です!」
提督「…死んだんじゃなかったんだな」
エラー娘「死にませんよー。だって金融街は人と共にありますので!」
エラー娘「でも、戦争のない世界で…いや、終りかけた世界で良かったですねー…」
提督「…だな」
エラー娘「でも!この先は分かりませんよ。ま、お金が欲しいときは金融街へご自由にどーぞって事です!では!」
提督(すぐ消えるな…)
引出しを開ける。そこには多くの人と撮った写真が2枚あった。
一枚は、未来を護った者たち。
もう一枚は…考えは違えど、守ろうとした者が同じ者たち。
提督(…笑っときゃよかったな…)
終わりでち
HTMLを頼むでち
最後まで見てくれて、感謝でち!
おまけ
Case -過程-
レ級(つまんねー…)
俺は深海で生まれ、深海で育った。
そして、海に出て『カンムス』と戦っている。
カンムス達は『ニンゲン』と共に戦っているらしい。
レ級(どいつもこいつも弱すぎだっつの)
砲撃で沈みかけ、航空戦で沈みかけ、雷撃で沈みかける。
ちなみにカンムスの事だ。
レ級「どいつもこいつも弱すぎだっつの…」
刺激が、無かった。
戦果を稼いでも、強い奴と戦っても、金が大量に貯まっても、満たされる事は無かった。
死んだ様に、生きていた。
flagshipに成っても、それは変わらなかった。改に成っても同じ。
レ級(つまんねー…)
そんな時、猫が現れた。
エラー娘「未来を担保に、お金を稼いでみませんか?」
レ級「何言ってんだ?」
エラー娘「つまらないんでしょう?この戦いが。私も艦娘弱すぎーって思ってましたしね!」
エラー娘「金融街へ行けば、刺激的なのが待ってますよ?マジですって!」
レ級(面白そうだな…)
レ級「ケケ!その話…乗った!金も稼げて、刺激的だなんて最ッ高じゃねーかよ!」
こうして、退屈な最強の深海棲艦は、アントレとなった。
秋月「〜♪」
趣味の家庭菜園。育ててきるのはきゅうり、トマト、さつまいも。
最初は貧乏だから、という理由でしていた。
でも、やればやるほど楽しくなってきたのだ。
秋月「はっ!?もうこんな時間!?」
夕飯は、握り飯2つに沢庵数切れ。
それが、毎日続いた。
秋月「ごちそうさまでした!」
数日後
秋月「お疲れ様でした!」
出撃して、余計にお腹が減ってしまった。こればかりはしょうがない。
提督「秋月、少しいいか?」
秋月「何でしょう?」
提督「君の食生活だが…かなりヤバイらしいね。予定が無ければご飯でも…ハンバーグなんていいかな?」
秋月「はんばーぐ?」
美味しそうな、響き。
提督「肉を引いたものをこねて、焼いたものだ」
秋月「食べたいです!あぁー、楽しみですね!」
料理屋
秋月「はむ…」
溢れ出る肉汁。熱々だからこそ、余計に美味しい。
これが初めての、『美味しいもの』だった。
秋月(生きていれば…こんなに美味しいものが有るなんて…)
秋月(奢ってもらって申し訳ないです…)
秋月(お金さえあれば、こういうのが毎日食べられる…)
この二ヶ月後、彼女は金融街へ誘われ、アントレとなった。
女「ふぅ…」
軍人の私は、横領による失墜を、何とかすべく奮闘していた。
死に物狂いで戦果を稼ぎ、少将となった。
私の親は、軍人だ。誇るべき軍人。
優しくて強い。
だから私はそうでありたいと思い、海軍学校を主席で卒業した。
実戦と講義のギャップに戸惑いながらも、指揮をし続け、艦娘達と仲良くやってきた。
女(何だこの振込み…)
ありえない額。給料3ヶ月分のが振り込まれていた。
女(私はこんな事される覚えは…)
エラー娘「こんにちはー!女さんですか?」
私は、拳銃を思わず出した。
エラー娘「物騒なのしまってくださいよー。それにね」
エラー娘「軍人なら、お金、もっと要るんじゃ無いんですか?」
女「な、何を…」
エラー娘「税金から出ているパクったお金ではなく、『正当』に『ちゃんと』稼いだものなら、誰も文句は言われませんよ?」
エラー娘「それに…も少しいい生活、出来ると思いませんか?」
エラー娘「艦娘達と楽しむのも、お金要りますし」
女「…確かにそうだが…」
エラー娘「ほんの少しの愛と勇気とお金ー、なんて言葉が有るくらいです!」
エラー娘「だから、ね?それの手助けですよ。ま、未来を担保にさせて頂いますけど」
エラー娘「んなモノは金融街で勝てば影響無いんで!」
女「行こう、か」
エラー娘「はいはーい!一名様、ごあんなーい!」
後に、金融街でジェニファー佐藤と言う者に出会うのは別の話。
おまけ
終わりでち
思いついたので、書いたでち
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