深夜2時
ライナー「くかー」
ベルトルト「う~ん……」ゴロリ
ベルトルト「う……うん?」ガタッ
??「……っ!」
ベルトルト「う~ん……あれ? アニ。そんな所でライター持って何やってるの?」ムニャムニャ
アニ「……別に」
ベルトルト「そっか~。でもここ男子宿舎だよ。おやすみ~」
アニ「……」
格闘訓練中
エレン「どうだっ!!」
アニ「……」スッ
エレン「うわっ!?」
アニ「……ふんっ!!」ガッ
エレン「あいだだだだああああぁああ!!!」バタバタ
アニ「ぐぎぎぎぎ」グイグイ
エレン「か、髪は反則だろ! おい! おいってばぁああ!!」グスグス
ミカサ「アニ、エレンがみっともなく泣き喚いている。その汚い手を離して」
アニ「……」スッ
エレン「何だったんだ今の……くそ、結構抜かれたな」
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訓練兵お悩み相談掲示板
相談者「髪がフサフサな人を、何とかしてハゲさせる方法はないでしょうか?」
教官の回答「特定したらタダじゃ済まさないからな。覚悟しておくがいい」
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アニ「……」ハァ
アルミン「えっ? 確実にハゲさせる方法?」
アルミン「火傷が確実じゃないかな? ……えっ?! もうやった!? 誰に?」
アルミン「あ、あぁ……冗談か。君も冗談なんて言うんだね」
アルミン「後は……う~ん。油っぽい食事ばかり食べさせるとか蒸れさせるとか? ストレスでハゲるケースもあるみたいだね」
アルミン「でも、こんなの聞いてどうする……あぁ、ただの興味か。気持ちは分かるな~。僕も~~~~~~~~」
エレン「……」
ベルトルト「……」
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キース教官へ
あなたのハゲ頭に一目惚れしました。付き合って下さい
→ 名無しの家畜以下へ
貴様は一体何者だ!! 人をからかうのもいい加減にしろ!!
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アニ「……」グスッ
ベルトルト「うわぁああああああ!!!」ボオォォオ
ライナー「ベルトルト?! うわっ!! 髪が燃えてやがる!!!」
ベルトルト「ぎゃああああああ!!!」ドボン
ライナー「池に飛び込んだか……どんな寝相してたら頭が火事になるんだよ全く……」
コニー「ベルトルト、お前、俺よりツルッツルになったな」
ベルトルト「……」
エレン「……なぁ、ベルトルト。それって……」
ベルトルト「……」
エレン「……いや、何でもない」
アニ「……何か違う」ハァ
訓練中
ミーナ「あ、もう駄目……」
キース「おい貴様ぁああああ! 一体何をやっている! この愚図がぁ!!」
ミーナ「ひぃいいいいい」
キース「しっかりしろ!!」バチィン
ミーナ「ひゃぁい」
アニ「…っ!…んっ///」ドキン
ミーナ「はぁ、アニは良いよね。成績良くて」
アニ「私はあんたが羨ましいよ」
ミーナ「?」
ベルトルト「……」ジーッ
アニ「……」フイッ
エレン「……」
アニ「あんたは?」
エレン「えっ!?」ドキン
アニ「あんたはどうなんだろうね」
エレン「……」
朝
ミカサ「」
アルミン「」
エレン「な、何だよ! そんなに似合ってないか??」
サシャ「何ですか? 騒がしいですね。朝食に肉でもでましたか?」ヒョイ
サシャ「!?」
エレン「何だよみんな人の頭を見て固まりやがって……サッパリしてて良いだろ?」
アニ「!?」パリン
エレン「アニ……お前まで驚きすぎだろ。食器割れてるじゃねぇか」ヒロイヒロイ
アニ「どう、して……」ボソッ
エレン「あとで話がある」
アニ「……」
夜
エレン「ここまでやったんだ。そろそろ告白の返事を貰おうか」
アニ「……ごめん、なさい」
エレン「……」
アニ「そこまでやって貰ったのに……」
アニ「やっぱり駄目」
エレン「そんなにあのハゲが良いのかよ」
アニ「……」コクリ
エレン「そうか、そうだよな……はは。今までの俺がどうかしてたぜ。これからは訓練に集中するよ」
認めてもらいたい人がいるから頑張れる。
ミカサは頑張った!
エレンもベルトルトも頑張った!
ジャンも密かに頑張った!
そして、勿論……
アニ(見てくれていましたか教官。私はあなたに……ただ貴方に見て欲しかった!!)
キース「主席!!」
「ハンナ・ディアマント。2位 フランツ・ケフカ!!」
ドドドドワァアアアアアア!!! オメデトー オマエラサイコー!!
やはり愛とは偉大である
完!
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