真尋「王食晩餐を使えるようになった」ハス太「へぇ」(19)

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ハス太「とうとうフォーク関係なくなっちゃった」

真尋「最近レッグフォークやらフォーク釘パンチを使っているせいでお腹が減りやすくなったのが原因だと思う」

ハス太「そのりくつだと食いしん坊のクー子ちゃんやニャル子ちゃんも使えるはずだよっ」

真尋「え、使えないの?」

ハス太「なんで使えるとおもってるの?」

真尋「当たり前だろ? デュエリストなら」

ハス太「わけがわからないよっ」

真尋「ほら、この前ニャル子とクー子が遊戯王で対戦して、ニャル子がインフェルニティと幻子空母エンタープラズニルでクー子の手札・フィールド・墓地・デッキを全て除外してただろ?」

ハス太「かんけいないよっ」

ハス太「でも王食晩餐って本家は4人集まって成功する技じゃなかったっけ?」

真尋「もちろん本家より威力はかなり下がるが出来るようになった」

ハス太「どうやって?」

真尋「まず手をかざす」

ハス太「うん」

真尋「自分の食欲を高める、腹ペコの時だとなお効果的だ」

ハス太「うんうん」

真尋「そして最短で一時間で完成する」

ハス太「待ってたら次の授業始まっちゃうね」

真尋「予め用意した王食晩餐がこちらに」

ハス太「あらまびっくり」

プチ王食晩餐「ガオー」

ハス太「ところでこの王食晩餐、敵にダメージ与えられるの? 一円くらいの大きさしかないよ」

真尋「いろいろ実験した結果、蜘蛛にギリギリ負ける程度の強さだった」

ハス太「よわいね」

真尋「まだ模索中だからな、タマゴボーロ1つくらいは完食できるがそれ以上の事はまったく」

ハス太「あっ。そろそろ次の授業始まっちゃうよっ」

真尋「そうだな」ポイッ

プチ王食晩餐「ガー」

ハス太「捨てちゃうの?」

真尋「あっても邪魔だしな、7時間経てば自然に消えるし大丈夫」

ハス太「フォークシールドの時といい、無駄に場に残るね」

昼食

田中「余市、一緒に食べようぜ」

健彦「どうしたの、機嫌いいね」

田中「この前八坂からメロンもらって、今日は妹が三つ編み男子から伝授してもらったチーズ入りおからミートボールトマトソース和えを作ってくれたんだ、楽しみだな」パカッ

健彦「へぇ」

田中「……あれ?」

健彦「どうしたの?」

プチ王食晩餐「ゲプッ」

田中「おかしいな、ミートボールが三つのはずなのに一つない」

健彦「そのパックマンは何?」

プチ王食晩餐「ガオー」

田中「こいつ……動くぞ!」

健彦「変わった料理だね」

田中「そうだな、いただきまーす」パクッ

プチ王食晩餐「ギャー」

健彦「味はどう?」

田中「ミートボールとタマゴボーロを足したような味、意外とおいしい」モグモグ

放課後
体育館裏

ニャル子「皆で王食晩餐を?」

真尋「もしもの時のために練習しようと思ってな」

クー子「……わたしたちの食欲で出せないはずはないと思ったのね」

真尋「そう」

ニャル子「最近の真尋さんはいろいろふっきれすぎだと思うんですが」

真尋「だって当然だろ? デュエリストなら」

ニャル子「それもそうですね」

ハス太「そこはつっこもうよ」

真尋「ニャル子にはいつもずっこんばっこん突いてるよ」

ニャル子「いや~ん、真尋さん、そんな事言わないでくださいよぉ」

ハス太「違う、そうじゃない」

クー子「……ハス太くんはデュエリストじゃないの?」

ハス太「ぼくはリアリストだもんっ」

ハス太「ところでもしもの時ってどんな時想定してるの?」

真尋「耕平とその幼馴染のレベルが上がってきてほぼ負けそうなんだ、というか全敗してる」

真尋「あいつ等僕がフォーク釘パンチをなんとも思わないし、3対1じゃ勝てる気がしない、だから」

ハス太「いや、その子達と会うときぼくたちいないからね、空手習ってるのまひろくんだけだよっ」

真尋「だって女装の奴は金的と目潰しを的確に狙いに来るし、耕平はレッグナイフ覚えるし、金髪ツインテの子は目が怖いし空手の先生の娘さんだから強いし……」

ハス太「そのこうへいって人もどんどんバケモノになってくるね」

真尋「あいつら人間じゃねえ……」

ハス太「まひろくんよりは人間に近いはずだよ」

真尋「じゃあ皆、手をかざして」

ニャル子「は~い」

クー子「……うん」

ハス太「よいしょ」

……

クー子「……なにもでないよ」

真尋「おかしい」

ニャル子「これって食いしん坊が4人集まって完成する技ですよね」

真尋「そのはずだ」

ニャル子「ハスターくんは普通の食欲のはずでは」

真尋「それが原因か」

ハス太「ふぇ?」

真尋「となるとハス太には抜けてもらって、誰か別の食いしん坊を呼ぶ必要があるな」

ニャル子「私にいい考えがあります」

真尋「死亡フラグを立てるな」

ニャル子「まず適度な長さの棒に紐をつけたものとザルを用意し、典型的な鳥を捕まえる罠を作ります」

真尋「エンペラークロウでも捕まえるのか?」

ニャル子「そして餌としてレンコンを用意します」

真尋「え?」

ベルテイン「おお、こんな所にレンコンが――ほわぁ!?」ガサッ

ニャル子「これでメイド幼女ロボを捕獲完了です」

真尋「なるほど」

ハス太「まひろくんがボケはじめるとツッコミがいなくなるからやめて」

ベルテイン「なんでありますか? なんでありますか?」

ニャル子「ベルさんブランドでおなじみのベルテインさんです」

真尋「まさかのクロスオーバー」

ハス太「ぬーこさんが登場してた時点でまさかもなにもないよっ」

真尋「って耕平の幼馴染について来てたメイドじゃないか」

ニャル子「耕平さんって最近知り合った真尋さんのお知り合いでしたっけ?」

真尋「そう」

ベルテイン「むむっ、これはこうへい殿がグレた原因の人でありますか! 人でありますか!」

クー子「……少年は何をしたの?」

真尋「……いろいろ」

ニャル子「ベルテインさん、王食晩餐を作るお手伝いをしていただけませんか?」

ベルテイン「王食晩餐でありますか? でありますか?」

ベルテイン「こうでありますか? こうでありますか?」

真尋「そう」

ハス太「手伝うんだ」

ゴゴゴゴゴゴッ

ニャル子「何か出てきましたよ!」

クー子「……すごい力を感じる」

ベルテイン「おおっであります、おおっであります!」

真尋「来るぞ!」

ボンッ

レンコン「ヤァ」

真尋「……え?」

ベルテイン「大きいレンコンであります、レンコンであります!」

真尋「どうなってんだ?」

ニャル子「おそらく、ベルテインさんのレンコンへの想いが強すぎて王食晩餐がレンコンになってしまったのかと」

真尋「物理法則もあったもんじゃねぇな」

ハス太「王食晩餐を作ろうとした人が何をいっているのかな?」

クー子「……おいしそう」

ベルテイン「これ持ち帰って良いでありますか!? 良いでありますか!?」

真尋「どうぞどうぞ」

ベルテイン「今夜はレンコンでれっつパーティであります、パーティであります!」スタスタ

ぬーこ「あら、よりより先輩の息子くん、そういえばここあなたが通ってる学校ね」

真尋「こんなところでどうしたんですか? 耕平は確か別の高校ですよね」

ぬーこ「ベルさんを見かけたからここに立ち寄ったのよ、今回は邪神皆もいるのね」

ニャル子「真尋さん、一般人に我々の正体を伝えるのは流石に」

真尋「この人は母さんの知り合いで邪神ハンターだから平気だよ」

クー子「……そうだ、この人に王食晩餐を手伝ってもらえば?」

真尋「そうだな」

ハス太「大丈夫かなぁ」

王食晩餐「ガオー」

ぬーこ「おお、出来た出来た、見事なまでの王食晩餐!」

真尋「さすがに本家よりも劣るだろうがそれでもいつ四獣がきても安心だな」

クー子「……やったッ!!」

ニャル子「さすが真尋さん! 私達たちに出来ない事を平然とやってのけられるッそこにシビれます! あこがれますゥ!」

ハス太「……」

クー子「……仲間はずれにされて寂しいの?」

ハス太「そうじゃなくて……これどうするの?」

真尋「あ」

王食晩餐「ガオー」

真尋「……」

王食晩餐「ガオー」

ニャル子「鳴いてるだけで動きませんね」

クー子「……食べる対象がないから?」

真尋「そんな目立つものじゃないし、そのうち消えるからいいか」

ハス太「きょだいなパックマンもどきが目立たないわけがないよっ」

真尋「じゃあ帰るか」

ハス太「放っておくの!?」

ニャル子「帰りにアメリカに寄りません? 事件が起きたようで」

真尋「わかった、すみません、今日は空手の稽古にいけないことを伝えておいてくれませんか?」

ぬーこ「OK!」

王食晩餐「……」ジュルリ

次の日

テレビ[次のニュースです。]

テレビ[市立昴陵高校が滅びました。]

真尋(犯人に心当たりが――)


でんぢゃらすじーさん読んで思いついた

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