―奉仕部―
ガラガラ
いろは 「失礼しまーす!」
結衣 「あっ!いろはちゃん。やっはろ~」
いろは 「やっはろ~です。雪ノ下先輩もこんにちはです」
雪乃 「こんにちは。何か依頼でもあるのかしら?」
八幡 (ねぇ俺もここにいるんだけど?挨拶なしなの?)
いろは 「依頼ってほどの事じゃないです。ちょっと先輩に用事がありまして」
八幡 「何?また生徒会の手伝いでもしろってか?」
いろは 「違いますよぉ。生徒会の仕事はもう終わらせてきました!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432126663
八幡 「なら何の用だよ」
雪乃 「生徒会の手伝い以外にこれが手伝える事なんてそうないと思うのだけれど」
八幡 (ちょっとひどくないですか、雪ノ下さん!?)
いろは 「先輩の友達の..あのコートを羽織った人の事なんですけど」
雪乃 「・・・」ペラッ
結衣 「~♪」ポチポチ
八幡 (こいつら全部俺に投げるつもりだな)
八幡 「いや友達じゃないから。んでそいつがどうかしたか?」
いろは 「その人の名前と連絡先を教えてほしいんです!」
八幡 「は?なんで?」
いろは 「その...///」カァ
八幡 (なんで顔赤らめてんの?)
いろは 「好きになっちゃったんです///」
八幡 「」
雪乃 「」
結衣 「マジ!?」
いろは 「はい///」
八幡 「お前...材木座を持て遊ぶ気か?友達じゃないが一応知らないやつじゃないんで、もしそうならさすがに止めるぞ?」
いろは 「そんな気はないです。純粋に好きになったんです」
結衣 「なんで中二を好きになったの!?」ワクワク
いろは 「そ、それは昨日しつこいナンパ男から私を助けてくれたんです///」
-------
-----
---
--
-
―昨日―
いろは 「一人で帰るの久しぶりだな~」テクテク
ナンパ男 「ねぇ君今ひとり?」
いろは 「え?一人ですけど?」
ナンパ男 「なんか可愛いから声かけちゃった感じなんだけど、良かったらこれからどっか遊び行かない?」
いろは 「えー」(うわぁ鬱陶しいなぁ)
ナンパ男 「あっ警戒しちゃってる?大丈夫大丈夫。そこのカフェでちょっとお話しするだけだからさ」
いろは 「あーでもウチ門限厳しいんですよねー」
ナンパ男 「大丈夫だって、本当にちょっとだけだから」
いろは 「嬉しいんですけど、いつも乗る電車でギリギリなんで寄り道できない感じなんですよねぇ~」
ナンパ男 「まぁまぁそう言わないでさ」ガシッ
いろは 「ちょっ」(力強くて振りほどけない)
ナンパ男 「やっぱカフェなんて落ち着かないからさ。俺の車止めてあるからそこでお話しようよ」グイ
いろは 「や、やめっ..うぅ...」(こ、怖くて動けない...誰か助けて...葉山先輩..先輩)ブルブル
ドン
ナンパ男 「あ?何ぶつかってんだよ?」ガシッ
材木座 「こうなったら仕方ないな」フゥ
いろは (あ、あれは...確か先輩の友達の...)
ドスッ
ナンパ男 「ぐっ...」
材木座 「もういい加減諦めろ」キリッ
いろは (か、かっこいい)キュン
ナンパ男 「くっ。お、覚えてろよ」ダダッ
材木座 「ふっ。他愛もない」
いろは 「あ、あの...」
材木座 「!?」
ダダダッ
いろは 「あっ...行っちゃった」
-
--
---
----
-----
いろは 「って感じで危ないところを助けてくれたんです」
八幡 「そいつは人違いだな」
雪乃 「ええ、そうね」
いろは 「いえ絶対にあの人でした!見間違いじゃありません!」
八幡 「あいつがそういう場面に遭遇しても助けよとせず過ぎ去るだろうからな」
いろは 「でも本当に助けてくれたんですよぉ」
八幡 「・・・」ポリポリ
結衣 「な、ならさ中二に聞いてみたらどうかな?本人に聞けば一発だろうし」
八幡 「そうだな。呼び出すか...」
いろは 「ちょっと待ってください!私が好意を寄せてるって事は伏せといてくださいね。ちゃんと自分で伝えたいので」
八幡 「分かった」ポチポチ
プル ガチャ
材木座≪我だ≫
八幡 (相変わらずワンコールで出るんだな)
八幡 「お前、今暇か?」
材木座 ≪生憎、今は組織の連中と...≫
八幡 「そうか。邪魔して悪かったな」
材木座 ≪うそうそ!今めっちゃ暇だから!≫
八幡 「ったく最初からそう言え。じゃあ今から奉仕部に来てくれ」
材木座 ≪仕方ない...我のちk ピッ
八幡 「今から来るそうだ」
~
材木座 「来てやったぞ、八幡よ」
八幡 「お前、昨日ナンパ男から一色助けたのか?」
材木座 「あれは成り行きでそうなったのだ」
八幡 「?」
材木座 「あれは確か新しい小説のネタ探しに行った時だ」
------
-----
---
--
-
材木座 (我の創作意欲を掻き立てるようなものはないのか...ん?あれは...)テクテク
ナンパ男 「俺の車止めてるからさそこでお話ししようよ」グイ
いろは 「や、やめっ...うぅ...」
材木座 (生徒会長になった一年の女子ではないか。しかも何やらヤバそうな感じではないか!?こうなれば我が...)
ナンパ男 「良いじゃん」グイグイ
材木座 (助けてあげたいところだが、別の方にその座を譲ろう。我はこのまま...)テクテク
ツルッ
材木座 (あっ)
ドン
ガラッ
いろは 「材木座先輩...」
材木座 「あわわ。なぜお主がここに」
結衣 「中二やるじゃん」
雪乃 「そうね。過程がどうであれ一色さんを助けたことには変わりないのだし、私も少し見直したわ」
材木座 「え?我の時代来たんとちゃうん?ねぇ?」
八幡 「そうだな。来てるな」
いろは 「材木座先輩。昨日は助けてくださってありがとうございました」ペコッ
材木座 「いゃ、ぁれは成り行きってぃうか...なんてぃうか..」アセアセ
いろは 「これ私の連絡先です。もし良かったら連絡ください///」スッ
材木座 「本当に?これ本物?送ったら請求とか来ない?」
いろは 「クスッ...来ませんよ。なんなら私から先輩に送りましょうか?」ニコッ
材木座 「お、お願いします」
~
いろは 「先輩、メール来ました?」
材木座 「き、来た」
いろは 「良かったです。私のはいろはで登録しといてください」ニコッ
材木座 「承知いたした!」
いろは 「そうだ!せっかくなんでこの後一緒に帰りません?」
材木座 「い、良いの!?」
いろは 「もちろんですよぉ」
材木座 「行く行く!我どこでも付いていっちゃう!」
いろは 「では先輩方、今日はありがとうございました!」
材木座 「失礼するぞ、八幡」
ガラガラ ピシャン
<マズドコイキマスカ?
<キミガイキタイトコロナラドコデモ
<モウ///
結衣 「なんか良いね」ニコニコ
八幡 「ま、本人たちも楽しそうだしな」フッ
雪乃 「そうね」クスッ
今日はこれでおしまいです。
材木座の口調難しすぎなんで間違ってても気にしないでもらえるとありがたいです。
<<8と<<9の間抜けてました
ナンパ男 「あ?何ぶつかってんだよ?」ガシッ
材木座 「こうなれば仕方ない事よ」(捕まれたままでは逃げられない)
材木座 「あー僕。も、もう行かなくちゃ!」ダッ
ドスッ
ナンパ男 「ぐっ...」
材木座 (よし手が離れた)
ナンパ男 「くっ。お、覚えてろよ」ダダッ
材木座 (あれ?どっか行ったぞ?)
材木座 「た、助かったぁ~」ホッ
材木座 「はっ!?」(もしかして仲間を呼びに行ったんじゃ...)サァー
材木座 (今の内に逃げたほうが良いな)
ダダダッ
-
--
---
----
-----
材木座 「と、まぁこんな所だな」
八幡 (本当にこいつだったのかよ)
材木座 「そんな事を聞いてどうするのだ、八幡よ」
八幡 「あ、ああ。一色がそのことについてお礼を言いたいそうだ」
材木座 「何!?」
―奉仕部―
結衣 「ねぇねぇ一緒に行こうよ~。美味しいスイーツがいっぱいあるんだってさ」
雪乃 「ごめんなさい。そこまで甘い物は好きではないから」
八幡 「甘いもんばっか食ってると太るぞ」
結衣 「ヒッキー、デリカシーなさすぎ!」ウガー
雪乃 「そうね。配慮に欠ける発言だったわね。由比ヶ浜さんに謝りなさい」
八幡 「あー悪かったな」(お前だっていつも配慮に欠ける発言連発じゃねえか)
ガラガラ
いろは 「先輩先輩!助けてください!」ウルウル
八幡 「またかよ。つーか材木座が居るんだからあいつに頼れよ」
結衣 「まぁまぁ。それでどうしたの?」
いろは 「昨日一緒に遊んだんですけど...材木座先輩の趣味が全然分からないんですよぉ。昨日も一生懸命説明してくださってたんですけど」
結衣 「それは...ヒッキーの担当だね」プイッ
八幡 (...こいつ)
八幡 「何?それであいつへの熱も冷めたって事か?」
いろは 「いえ。一生懸命な先輩を見てるのは楽しかったんです。でもやっぱり分からないままじゃいつか先輩に嫌われちゃうかなって。それに好きな人がどんなのが好きなのかも知っておきたいですし...だから材木座先輩と友達の先輩なら助けてくれるかなって」
八幡 「いや友達じゃないから」
いろは 「でも言ってましたよ?八幡は共に並び立つ盟友だって」
八幡 「それはあいつが勝手に言ってるだけだろ...はぁ、あいつが今ハマってるの教えてやるからそれで勉強しろ」
いろは 「さすが先輩♪つかえま...頼りになりますね」ニコッ
八幡 (もうそこまで言ったんなら言い直さなくても良いからね?)
八幡 「~とまぁこんなことだな」
いろは 「これで材木座先輩と...ふふっ♪先輩助かりました!また何かあったら来ますね?それでは」
ガラガラピシャン
八幡 「やっと帰ったか...なぁ、もう帰って良いか?」クルッ
<オセンタクビヨリネ
結衣 「この人良いかも...」
<モナモトガキャベツニニテマセン?
雪乃 「本当ね。キャベツにそっくりだわ...」
八幡 (え?なんで俺のスマホ見てんの?)
八幡 「おいお前ら俺のスマホ返せ」
雪乃 「比企谷君、私も始めたいのだけれど...この前川って子はどうすれば手に入るのかしら?とても良い子そうね」
八幡 (猫好き同士シンパシー感じちゃったか)
ガラガラ
材木座 「八幡よ、それに女子二名。少し相談に乗って欲しいのだ」
八幡 (今度はこいつかよ)
結衣 「ヒッキーは分かるけどさ、私たちにもなの?」
材木座 「うむ、その通り。実はいろは殿についての事なのだが...昨日遊びに行った際にいろは殿の話す話題についていけなかったのだ」
結衣 「あー」
材木座 「それではいろは殿はその内我に飽きてしまうのではないかと不安になってしまってな。それで同じ女子である二人に何かアドバイスをもらえたら嬉しいのだが」
結衣 「ふふっ。分かったよ!なら今女子の間で流行ってるの片っ端から教えてあげるね!」
材木座 「おお!それは心強い!」
雪乃 「なるほど同じのを合わせると別の衣装に変わるのね...あっ前川さんが私の所に...」ブツブツ
八幡 (本当に始めちゃったよ)
~
結衣 「~とまぁこれくらいかな」
材木座 「これでいろは殿に嫌われなくて済む。助かったぞ」
結衣 「ううん。気にしないで。それよりいろはちゃんに会いにいかないの?」
材木座 「そうであった!今日も遊びに行く約束をしていたのだ。では我はこれで失礼する」
ガラガラピシャン
結衣 「二人とも同じような悩みで、しかも互いを思い合ってるとかマジでロマンチックだよね~」ウットリ
雪乃 「なかなか前川さんがでないわね。もう一度10セットガチャを...またでない。もう一度...」
八幡 (こいつその内俺よか強くなんじゃね?)
また書きます。
材木座 「待たせたな、いろは殿」
いろは 「いえ。そんなに待ってませんよ」
材木座 「今日はいろは殿の行きたい所へ行こうではないか」
いろは 「私の行きたい所ですか?」
材木座 「そうだ。どこでもよいぞ?」
いろは 「じゃあですね」
~
―ゲーセン―
いろは 「一緒にプリクラ撮りましょ?」
材木座 「よかろう!」フハハ
<トナリノヒトニチカヅイテポーズヲトッテネ
いろは 「先輩もっと近づいてください」グイッ
材木座 「う、うむ///」
<トルヨー
パシャ
<コンドハカオヲチカヅケテー
いろは 「せ、先輩顔近づけますよ?///」
材木座 「う、うむ///」
<トルヨー
パシャ
<オワリダヨ~(●・▽・●)
いろは 「次はですね~」
~
いろは 「この服可愛いです!先輩はどう思いますか?」バッ
材木座 「いろは殿なら何を着ても似合うと思うぞ」
いろは 「それはそれで嬉しいですけど...ちゃんと答えて欲しいかなーって」エヘヘ
材木座 「はぅ!」キュン
材木座 「ケプコンケプコン!いろは殿にはこちらの方が似合うと思われ」スッ
いろは 「こ、これは...」
材木座 「なんでも白色の服が流行っていると聞いてな。もしかして嫌だった?」
いろは 「いいえ。気に入りました!でも先輩良く知ってましたね」
材木座 「じ、実は少しでもいろは殿と話題を共有できるようにと思い、八幡たちからアドバイスを貰ったのだ。昨日、いろは殿には退屈な思いをさせていたと思うのでな」
いろは 「せ、先輩///」ウルウル
いろは 「実は私も奉仕部に相談しに行ってたんですよ。私も先輩の話すこと全然分からなくて...ふふっ同じ理由で奉仕部に相談しに行ってたんですね、私たち」
材木座 「であるか」
いろは 「私もちゃんと覚えましたよ?やみのま!ですよね?」
材木座 「なんと可愛らしいやみのま...」ポー
いろは 「か、可愛い///」プシュー
材木座 「はっ!いろは殿が分からぬなら我が教えて進ぜよう」
いろは 「わ、私も先輩に教えてあげますね、いろいろ♪」
材木座 「いろは殿...///」
いろは 「せ、先輩...///」
-------
-----
---
--
-
―次の日―
八幡 「んで何で奉仕部でいちゃついてんだよ」
いろは 「えー良いじゃないですかぁ~」
材木座 「ここは我といろは殿が結ばれた地であるからな!」
いろは 「そうですよ!義ちゃんと私の聖地です。ねー?」
結衣 「義ちゃん!?それ中二の事!?」
材木座 「ねー?」
八幡 (うわ究極にうざいわ)
結衣 「これって私たちが恋のキューピットって事になるのかな?」
いろは 「そうなりますね。先輩たちには感謝してます」ギュウ
材木座 「そうだな。八幡よ...頑張れ」ニコッ
八幡 (くっそうぜぇ)
材木座 「これからは少し付き合いが悪くなるかも知れんが悪く思わんでくれ」
八幡 「別に気にしてないから」
材木座 「あーあーみなまで言うな。分かっておる。出来る限りは付き合うつもりだ。なにせ我々のキューピットなのだから...」
いろは 「きゃー義ちゃん。優しいですぅ~」
ハハハ
八幡 (もう放っておこう)
材木座 「では我々はこれで失礼する!やみのまぁ!!」
いろは 「やみのまでーす♪」
ガラガラピシャン
八幡 「やっと帰ったか」
結衣 「ま、まぁ良かったじゃん!あの二人幸せそうだし」
八幡 「それもそうだが。明日からもここでいちゃつかれたら堪らんぞ」
結衣 「あ、あはは」
雪乃 「ねぇ比企谷君」
八幡 「なんだよ」
雪乃 「どれだけガチャをやればみくさんは出てくるのかしら?今もずっとやってたのだけれど、この高垣楓という人ばっかりで...」
八幡 (喋らないと思ってたらずっとガチャ回してたのかよ)
以上で終わりです。
見切り発車は駄目ですね。
このSSまとめへのコメント
このパターン意外に面白かったです。
意外に面白い
材木座が、幸せになれたら世も末だろ。
材木座はその位置じゃない、けど面白かったw