玉縄「奉仕部?」平塚「そうだ」 (52)
『高校生活を振り返って』
2年F組玉縄××
まずはこのようなサブジェクトを与えてくれた平塚教諭に賛辞を贈りたいと思う。
青春とは若いマインドを持ったスチューデント達がお互いをリスペクトし合い、より大きなターゲットに向かう事で生まれるシナジー効果によって起きるレボリューションである。
それは自らを取り巻く環境の全てを肯定する、まるで常にブレインストーミングをしているような、紳士淑女の社交場のような素晴らしさを秘めている。
例を挙げよう。人はケースによっては犯罪行為に似た過ちを犯す場合がある。
本来であればリジェクトの対象であるターゲットだが、青春はそれさえも肯定する。
試験のテストで悪い点を取れば、仲間たちによって慰め、助け合い、明日の糧とする。
我々は青春の二文字を前にしてどんなディフィカルティな困難も、例え自分達がマイノリティな少数派であっても立ち向かって見せる。
どんな状況や失敗、裏切りや苦難でさえも、例え罪科でさえも糧として生きられるのだ。
そして我々はどんな状況であっても仲間を裏切ったりはしない。
論理的にロジカルシンキングしてみれば分かる事だ。
仲間と支え合う事。それが最もウィンウィンな関係を構築できるポテンシャルなのだと。
もし、万が一、いやビックバンが再び起きる確率で青春を謳歌できない者がいた時、私はその者に手を差し伸べてこう述べる。
僕とパートナーシップを築いて世界をレボリューションしないか!?
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431523919
平塚「なぁ玉縄。私は古い人間だと自覚はしている」
玉縄「ハハハ、平塚教諭。今更分かりきったことをディフィニジョッ!?」ビュンッ
玉縄「!?」ビクッ
平塚「次は当てるぞ」
玉縄「………」コクコクコク
平塚「あのなぁ、私は怒ってる訳じゃないんだ」
玉縄「もちろん分かってますよ!」バンッ
平塚「お、おぅ」ビクッ
玉縄「僕のイノベイティブなクレイムに感銘を受けたんですよね!」
平塚「」
玉縄「分かります。分かりますよ! 僕自身この作文を読んだ時はハートにビックバンが起きましたからね!」キラキラキラ
平塚(あ、めんどくさいっ……)
玉縄「それでどうします?」
平塚「?」
玉縄「生徒会長にならないかというリクエストですよね?」
平塚「」
平塚「君は……その、友達ができたことがあるか?」
玉縄「あー、痛いところを突きますね平塚教諭」
平塚(自分がウザいことを理解してるのか?)
玉縄「僕は友達とかライトな関係は必要ないんです。必要なのはパートナーシップを築いてイノベーションを起こせるシナジー効果さえ出てくる仲間以外にはね」ニコッ
平塚「お、おぉ……」ソウカ…
教師陣((平塚先生が困ってる……))ウソダロ…
玉縄「……あ、そういう事ですか?」ジッ
平塚「わ、分かってくれるか!?」パァッ
玉縄「生徒会の役員も僕にチョイスして欲しいんですねっ」
平塚「」
平塚(ふむ、作文の内容からも授業態度からも薄々思っていたが……)
玉縄「……?」キョトン
平塚(……中身のない馬鹿だ!!)
玉縄「どうしました?」
平塚「…………そうだな、その通りだ」
玉縄「やっぱり……」ウンウン///
平塚(嬉しそう……やりたかったのか…)ゲンナリ
玉縄「それでいつか
平塚「いや、その前にやって欲しい事がある」
玉縄「?」
平塚「とある部活をね、手伝って欲しいんだ」
玉縄「つまり……アウトソーシングしろと?」
平塚「いや、違う。君はこの私のエージェントとして、そのクラブにステイするんだ」ニヤリ
教師陣((なんだか楽しそうだ……))
玉縄「………」
平塚「どうする……」ジッ
玉縄「答えは決まってます」パチンッ
玉縄「圧倒的なイエスです」ニッ
先走りました。時間をください。
君達ブレインストーミングは否定しないんだ。もっともっとシナジー効果を生み出せるようなウィンウィンな提案はないのかい?
少しずつアップしても良いだろうか?
玉縄ってこういう馬鹿ってイメージじゃなかったけどアニメ見る限り馬鹿
>>12 その気持ちは分かりますが、アニメバカで行きます。というかギャグssです。
ゆっくりちょっとずつ更新していきます。
廊下
玉縄「それにしても、この学校ってアキュートな形してますよね」
平塚「ん? そうか?」
玉縄「僕達学生は常にエボリューションとレボリューションをフュージョンする事でアンノーンなカオスから新たな一歩を踏み出す訳じゃないですか」
平塚「そう……かな?」
平塚(時折、全く理解不能な文章を作るなこの男……)
玉縄「つまりっ、青春とはディストーションなロジカルのクラッシュによってのみエグソキュートする世界じゃないですか」
平塚「お前さっきからこっちに理解を委ね過ぎじゃないか?」
玉縄「要するに、無駄な空間にこそ、僕達は空想を拡げてフューチャーな未来をクリエイトするんですよっ!」ハハハッ
平塚「うわー楽しそー」
奉仕部
平塚「………」ガラガラッ
雪乃「平塚先生。入るときにはノックを、とお願いしていたはずですが」
平塚「ノックして「雪ノ下さんじゃないかっ!」バッ
雪乃「っ!」ビクッ
平塚「……知り合いか?」
玉縄「当たり前じゃないですか。この学校のフューチャーを担う、いわばストーリーのヒーローとヒロインなんですよっ!?」
平塚「そ、そうか……」
雪乃「納得しないでいただけますか?」
玉縄「君がここの部活をマネジメントしてるのかい?」
雪乃「私はあなたのような人を知らないし、不躾な態度を取る人間は嫌いだわ」ギロッ
玉縄「………」シュン…
平塚(……わぁ、外から見ると楽しい)ニッコリ
雪乃「それで、今日は何の用事ですか?」
平塚「彼は入部希望者だ」
玉縄「色々とユースフルしてしまうだろうけど、まぁ期待してくれたまえ」ハハハ
雪乃「………」ジトーッ
平塚「まぁ見て分かる通りこういう男だ。人との付き合い方を学ばせてやれば少しはまともになるだろう。こいつをおいてやってくれ」
雪乃「それなら、先生が殴るなり蹴るなり躾けようはあると思いますが」
平塚「……いや、なんかめんどくさそうじゃん?」
雪乃「………」ハァ…
玉縄「………」ニコニコ
雪乃「………」チラッ
玉縄「………?」ニコニコ
雪乃「お断りします。私、バカは苦手なので」
平塚「まぁそういうな雪ノ下。こいつはこれで使える男だ」
玉縄「そうっ! 僕はユースフルな男!」ハハハ
雪乃「………」ハァ
平塚「安心したまえ」
雪乃「……?」
平塚「この男は馬鹿で中身はないし、リスクリターンなど度外視したノリと雰囲気で言動を決めるどうしようもない奴だが、……悪い奴じゃない」
雪乃「余計にお断りしたいのですが……」
平塚「………」ジーッ
雪乃「………」
玉縄「………」ニコニコ
雪乃「……はぁ、分かりました」
平塚「そうかそうか、さすが雪ノ下、後は頼んだぞ♪」タタタッガラッピシャッ
玉縄「………」ニコニコ
雪乃「………」
玉縄「お互いに知り合い同士だし、自己紹介は必要ないよね」
雪乃「あなたは本当に人と会話している自覚あるのかしら」
雪乃「私はあなたの事なんて知らないし、知っていたとしても同じ部員になる以上は自己紹介するのが筋だと思うのだけれど」
玉縄「ふむ、一理あるな。僕は玉縄××。親しみを込めて玉ちゃんと呼んでくれていいよ」
雪乃「私は雪ノ下雪乃。よろしく玉縄君」
玉縄「シャイな恥ずかしがり屋なんだね」パチンッ
雪乃「似た意味の言葉を並べ立てないでくれるかしら。気持ち悪いのだけれど」
玉縄「ところで、ここは何の部活なんだい?」
雪乃「………」
玉縄「見たところ部活をしているようには思えないのだが」
雪乃「……そうね、ではゲームをしましょう」
玉縄「いいねっ! そういうの大好きだっ」パチンッ
雪乃「いちいち指を鳴らさないでくれるかしら。不愉快なのだけれど」
玉縄「すまない、気を付けるよ」ニコッ
雪乃「………」
玉縄「それで、ゲームとは何なんだい?」
雪乃「そう。ここが何部なのか当てるゲーム。さて、ここは何部でしょう?」
玉縄「つまり、ロジカルなシンキングでアンサーを見つけ出すゲームか」パチンッ
雪乃「注意を同時に二つ無視されたら、流石に怒りを覚えそうなのだけれど」
玉縄「そうだね。この教室の雰囲気、君の態度、平塚教諭の言動……」フム
雪乃「………」
玉縄「文芸部だねっ」パチンッ
雪乃「へぇ……。その心は?」
玉縄「教室で行う部活動と言えば文芸部じゃないか」
雪乃「違うわ」
玉縄「違うよ雪ノ下さん。そうじゃないんだ」
雪乃「……?」
玉縄「ブレインストーミングは否定をしないんだ」
雪乃「」
玉縄「君はゲームとして部活を当てるように提案した。僕はそれに乗った。そこまでは良いかい?」パチンッ
雪乃「納得いかない事だらけだけど。いいわ、最後まで聞いてあげる」
玉縄「グッド」パチンッ
雪乃「早くしてくれるかしら」
玉縄「僕は教室で行う部活動と言えば文芸部だと言った」
雪乃「ええ、言ったわ。そしてそれはハズレ、よ」
玉縄「君はもっとコモンセンスからイノベーションして、センセーショナルな意見を導き出さなければいけない」
雪乃「今すぐ文庫本を投げつけてやりたいけれど、まだ耐えてあげるわ」
玉縄「もし君が水を飲みたい時、そこに水がなくコップだけあったらどうする?」
雪乃「……水を入れに行くわ」
玉縄「グッド」パチンッ
雪乃「もうそろそろ我慢できないのだけれど」プルプル
玉縄「つまり、僕達は常にエボリューションを起こして、クリエイティブなアクティブを目指さなければならない」
雪乃「それはどういう意味かしら」
玉縄「雪ノ下さんはもう少し物わかりが良い方だと思っていたよ」
雪乃「ええ、私ももう少し人って例外の少ない生き物だと思っていたわ」
玉縄「いいかい。 なければ作れば いいんだ」ニコッ
雪乃「……?」
玉縄「という事で今日からここは文芸部だっ★」バッ
雪乃「………」プルプル
玉縄「なんて革命的な余韻が生まれたと思わないかい?」ニコッ
雪乃「却★下」ニコッ
玉縄「だからブレイン「三つ」
玉縄「えっ?」
雪乃「三つ」
玉縄「?」
雪乃「この部活を続けたければ三つの約束を守ってもらうわ」
玉縄「内容は?」
雪乃「まず、似た意味の単語を並べ立てない事」
玉縄「つまり、もっとグローバルな視点をビューして、英語だけにこだわるなって事だね」
雪乃「……次に、指を鳴らさない事」
玉縄「了解した」パチンッ
雪乃「……そして最後に…」プルプル
玉縄「ああ、任せたまえ」
雪乃「二度と顔を見せないで」ニコッ
玉縄「」
第一部 そして彼と彼女は出会った 完
おやすみなさい。次はもっとイニシアティブとれるようなコンセンサスを得ていこうと思うから、センセーショナルな視点をビューしてお付き合いよろしく頼むよ。(書き溜めときます)
このSSまとめへのコメント
ブレインストーミングで腹筋崩壊したw
1に同じwww
「ブレインストーミングは意見を否定しないんだ☆」
あのタイミングでwww
クソワロwwww
相模変態スレ並の神予感
ちょーツボ
玉縄大好きだわwwww
ブレインストーミングしてたのかww