クレヨンしんちゃん 超放電!復讐のビリビリ大作戦 (78)

クレヨンしんちゃんの劇場版風ssです。
脳内再生できないところがほとんどだと思います
結構行き当たりばったりです。
更新遅いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431147098



ジャー…ピッ…ピッ…ガガガガゴゴゴゴ…

みさえ「あら?変な音がするわね。」

ゴゴゴゴガガガガガガガガ…

みさえ「まっ、テレビは叩けば直るって言うし…洗濯機も叩けば直るわよね」

ガガバシッゴバシッゴゴゴバシッ
みさえ「うりゃ!うりゃ!うりゃ!」

ピガガガガ………プシュゥゥゥン

みさえ「あら、大変!壊れちゃった!」

しんのすけ「ぬぉおおお!母ちゃんが!母ちゃんが!」

みさえ「しんちゃん!マ、ママは壊していないのよ?勝手に壊れたんだから!」

しんのすけ「母ちゃんが殺したぞー!母ちゃんが、母ちゃんがー!」

みさえ「こ、こら!ご近所さんに誤解されちゃうでしょ、やめなさーい!」

しんのすけ「母ちゃんが殺したんだー!うぉお!母ちゃんがー」

げ ん こ つ

しんのすけ「今日のママはとてもステッキだゾ…。」

みさえ「ステッキじゃなくて素敵よ。しんちゃんのママはいつでも素敵なのよー。」

しんのすけ「良く言うゾ。」

みさえ「あ゛あ゛?」

しんのすけ「そ、それより母ちゃん、これ、どうするの?」

みさえ「んー…。しょうがない!新しいの買っちゃおう!」

しんのすけ「えー!?あの妖怪ケチケチおばばが」

みさえ「タンコブもう一つ欲しいのかしら?」

しんのすけ「わーい!ママはいつでも優しいゾー!」



ひろし「ただいまー。」

しんのすけ「おお、父ちゃん!ただいまー!」
ひまわり「たいー。」

ひろし「まったく…おかえりだろ?」

しんのすけ「そうともゆー」

ひろし「そうとしか言わねぇよ。それより、みさえは?」

しんのすけ「居間にいるゾー。」

ひろし「そうか、ただいまー!」

みさえ「あら、あなた。おかえりなさーい」

ひろし「ん?電気屋のチラシなんかみて、どうしたんだ?」

みさえ「それがねー、洗濯機が突然壊れちゃったのよー。だからいっそのこと買っちゃおうかなぁと。」

しんのすけ「本当の事を言うと、母ちゃんが、壊したんだゾ。」コソコソ

ひろし「へーぇ」

みさえ「オホホホホ、さあなんの事かしら。オホホホホ」

ひろし「でも洗濯機ってそんなポンと買える様な値段でもないだろ?直せばいいじゃねえか。」

みさえ「えー、でも修理代も結構馬鹿にならないわよ?それにこの洗濯機ってもう古いじゃない。壊れるたびに修理してたらきりがないわ。」

ひろし「そうは言ってもなあ。長年俺たちの服を洗ってきた洗濯機だからなあ。」

みさえ「なあに?愛着わいちゃったの?」

しんのすけ「父ちゃんの靴下に耐えられる洗濯機はこれしかないゾ!」

ひろし「どういう意味だよ!しょうがない、今度の休みに見にいくか。」

「「さんせーい!!」」
ひまわり「たいぇーい!」

深夜


「ぐー」
「むにゃ…アクションキーック…」ドカッ
「いてっ、すみません部長…」



ガタガタ ガタガタ


シロ「クゥン?」


ガタガタ ガタガタ

「クゥーン」

ガガガガガガガガガガガガ!!!!


「キャインキャインキャイン!!」


ピタッ


「クゥーンクゥーン」ブルブル

pi.pi.pi.pi.pi.pi…

バシッ

みさえ「ふぁ〜あ、あなたー、朝よー、起き…」

洗濯機「」

みさえ「きゃあああ!!」

ひろし「どうした!?」
しんのすけ「さては鏡をみたな!?」

みさえ「どういう意味よ!じゃなくて!これ!」

「「ん?」」

ひろし「げぇー、なんでこんな所に洗濯機が?」

しんのすけ「母ちゃんに復讐しにきたんじゃないの?」

みさえ「怖いこと言わないで!」

洗濯機「」ガタッ

みさえ「ひぃ〜、動いた!」

しんのすけ「まあまあ、洗濯機君、もちついてもちついて。」

みさえ「落ち着いてでしょ!」

しんのすけ「そうともゆー。……お?」

洗濯機「ガガッガガもちついてガガッガガッ洗濯機ガガッ母ちゃんガガッ復讐ガガッ」

しんのすけ「ほぉー」

ひろし「は!?しんのすけ!そいつから離れろ!」

洗濯機「復讐ガガッ人間ガガッ倒すガガッ上書き中…上書き中…」

しんのすけ「んもう、朝っぱらからうるさいゾ。」

洗濯機「朝ガガッうるさいガガッ…上書き中…上書き中…復讐ガガッ人間ガガッ」

しんのすけ「オラの言葉がわかるの?」

洗濯機「オラガガッ言葉ガガッわかるガガッ…上書き中…上書き中…電波不安定…失敗…」

しんのすけ「ほほう、わかるようですなあ。オラしんのすけ。しんちゃんって呼んで!」

洗濯機「オラ、シンノスケ、シンチャン、ヨンデ」

しんのすけ「あはぁーん」ニヤァ

数十分後…

洗濯機「あたし洗濯機のタッキー。よろしくねぇん?」

しんのすけ「なんか…変なのができちゃったゾ…。」

みさえ「な、なんだか懐かしい名前ね」

ひろし「ああ、なんだか翼とワンセットにしたいような名前だな。タ、タッキーは女の子だよな?」

タッキー「んもぅ、機械に性別なんてないわよう。でも、…あたしの心は乙女よ。」

ひろし「」ぞわあ

みさえ「なにこれ…」

ひまわり「たいやぁ…」

しんのすけ「ど、どうしてお喋りするようになったの?」

タッキー「思い出せないわ。ただ…この家で何年もずっと、あなた達の服を洗っていたのは憶えている」

タッキー「もちろん、壊されたこともね」ウインク

しんのすけ「うおぉ」ぞわあ

みさえ「あ…それは…ごめんなさい」

タッキー「いいのよ、だって今のあたしはちっとも壊れてないもの」

しんのすけ「壊れたのはオラ達のハートだゾ…。」

タッキー「あ゛あ゛ん゛?」

しんのすけ「な、なんでもないゾー。」



ひろし「ああー!!!」

みさえ「どうしたの!?」

ひろし「完全に遅刻だ!会社に間に合わねえ!」

みさえ「ええ!?どうするのよ!?」

ひろし「走るしかないだろう!?」

ダダダダダ

行ってくる!

みさえ「気をつけてー!って!しんちゃんもすぐバスが来ちゃうじゃない!」

しんのすけ「…母ちゃん。」

みさえ「なに?」

しんのすけ「トイレ」

みさえ「…すぐに済ましてちょうだい」

しんのすけ「ほっほほーい」


みさえ「遅いわね」

しんのすけ「まったく、お寝相さんなんだから」

みさえ「それを言うならお寝坊さんでしょ?それにしても遅いわ。」

しんのすけ「もしかしてみんなの家にもタッキーがきたのかな?」

みさえ「…この際だから言っておくけど、いい?しんちゃん。あの洗濯機にはあまり近づかないで。」

しんのすけ「ええっ!?なんでー?」

みさえ「…何だか嫌な予感がするのよ…」

しんのすけ「…オラが育てたんだゾ?オラが育てたんだから良い子に決まってるゾ!」

みさえ「しんちゃん…。もちろん、そうだったらいいんだけど…。」

しんのすけ「母ちゃん!!」

みさえ「しんちゃん…わかってね。」

しんのすけ「違うゾ!!後ろ!!」

みさえ「へっ?」

信号機「人間…復讐…」ぬーん

みさえ「ぎゃあああ!」

しんのすけ「信号機が母ちゃんに向かって倒れたゾ!!」

信号機「復讐…復讐…」グググ

しんのすけ「母ちゃんが潰されちゃう!」

みさえ「くっ…しんちゃん…逃げなさい…」

しんのすけ「お、オラ…嫌だ!や、やめろー!母ちゃんは強いんだゾー!母ちゃんが本気を出せばお前なんかすぐに壊されちゃうんだゾ!だから…早くどけー!」

みさえ「しん…ちゃん」

信号機「ゲラゲラゲラゲラ」

しんのすけ「ううっ、」




タッキー「おやめなさい!ワガママボディアタックゥ!!」ドガンッ

信号機「あぼんっ」バキッ

しんのすけ「タッキー!」

タッキー「まったく、電気製品の風上にも置けないわ。」

みさえ「あいたたた。」

しんのすけ「母ちゃん!大丈夫?」

みさえ「何とか平気よ。あ…」

タッキー「あたしは貴方になんて思われようが貴方達を助けるわ。」
タッキー「だって人に尽くす事があたし達電気製品の幸せだもの。」

みさえ「タッ…キー…」


キャー うわあー 助けてくれぇ

おじさん「助けてくれぇ!」

みさえ「街が……。」

タッキー「機械が人を襲ってるのね。あぁ〜ん、あたし怖〜ぃん」クネクネ

おじさん「おーい!助けてくれ!」

しんのすけ「タッキーの方が怖いゾ…」

タッキー「あ゛あ゛ん?」

おじさん「おい!助けろよ!」

しんのすけ「何でもないゾ。それより…」



しんのすけ「幼稚園行かなきゃ」
おじさん「いや助けろよ!」
しんのすけ「お?あんた誰。」

おじさん「ああ、俺は埼玉ふたば大学の…って自己紹介より先にこいつをどかしてくれ!」

自動車「ぶおーん」

しんのすけ「だって。どうする?」

みさえ「あたし達の力じゃどうにもならなそうよ。」

しんのすけ「ほうほう。じゃ、そゆことでー」

おじさん「ちょ、待てよ!そうだ、これを使ってみてくれ!」

しんのすけ「お?」

おじさん「これは俺…と教授が作った、機械を強制的に簡単にハッキングする装置!略して''ききかん''だ!メガホン型だから使い方は見ればわかるだろうが、ボタンを押しながら機械に命令するんだ!」

しんのすけ「ほうほう。何だか危なそうな名前ですな」カチッ

自動車「ぶおーん」

しんのすけ『どくんだゾ。』

自動車「ガガッガガッ」ぶろろろ

しんのすけ「おお!凄いゾ!」

おじさん「だろう?これは俺…と教授の研究の成果だからな!っと、自己紹介をしよう。俺は埼玉ふたば大学3年の歳月杉流(さいげつすぎる)だ。」

みさえ「大学生には見えないわね」コソコソ
タッキー「きっと浪人してたのよ」コソコソ
しんのすけ「ほうほう」コソコソ

歳月「ちがーっう!俺は浪人なんてしていない!まだ21だ!」

しんのすけ「オラは5歳だ!」

歳月「とりあえず、君達には大学に来てほしいんだ。ここにいるよりはずっと安全だろう。」

みさえ「主人がまだ見つかっていないのよ、私達だけ安全な場所にいれないわ!」

歳月「…もしかして、主人は駅に向かってしまったのか?」

みさえ「ええ、」

歳月「マズイな…言わば駅は電気製品の集合住宅。どこもかしこも電気製品ばっかりだ。」

みさえ「そんな!?主人は、主人は無事なの!?」

歳月「わからない…が、まずは体制を立て直そう。」


ブロロロロ…

しんのすけ「ねえまーだー?オラもう飽きちゃったゾ」

歳月「すまんな、しんのすけ君。ふたば大学は少し田舎なんだ。」

しんのすけ「しんちゃんって呼んでくれてもいいゾー。」

歳月「おおそうか、ではしんちゃん、少し質問したいことがあるのだが…」

しんのすけ「ふんふん、おじさんはおののののかが好きなんですな」ペラペラ

歳月「だーっ!しんちゃん!俺はおじさんじゃない!5歳児がみるな!それとのが一つ多い!」

しんのすけ「オラは篠崎愛ちゃん派だゾ。」

歳月「あー、愛ちゃんもいいよなあ。…じゃなくて!しんちゃんはまだ子供だからみちゃだめなの!」ひょいっ

しんのすけ「あー!オラのおののかがーっ!」

歳月「だからのが一つ少ないって…、それより、ののかちゃんはしんちゃんのじゃない!俺のだ!!」


しーん…


タッキー「男ってやーねぇん」
みさえ「ほんっとにそうね」
ひまわり「たーや」
しんのすけ「いい歳して大人気ないゾ。」

歳月「叩き降ろしてやろうか…」

みさえ「それより、この車は大丈夫なのよね?」

歳月「ああ、それは問題ない。ちゃんと電波を弾くように加工してある」

みさえ「電波?電波ってなんのこと?」

歳月「一般にはまだ知れ渡ってないのか?簡単に説明すると、機械に心を植え付け人間に復讐させようとする、悪い電波さ。ところで、質問だ。さっきはしんちゃんに邪魔されたからな。」

しんのすけ「えへぇ〜オラ褒められちゃった〜?」

歳月「褒めてない!…本題に戻る。タッキー、お前は洗濯機だよな。なぜ動き、喋れるんだ?」

タッキー「…」

しんのすけ「…きっと電波が」
歳月「俺はお前を怪しいと思っている。少なくともこの地域…関東の機械類は全て操られているんだ。この車のように加工されていない、一般家庭の洗濯機が…特別操られない訳がないんだ!…お前は、スパイじゃないのか?機械側の。」

しんのすけ「タッキー…」

タッキー「…」

しんのすけ「ちがうゾ!タッキーはそんな奴じゃないゾ!タッキーはオラが育てたんだ!だから、悪い奴になんてならないゾ!」

タッキー「しんちゃん…」

みさえ「…タッキーはスパイなんかじゃない。私が襲われた時、助けてくれたもの。」
ひまわり「たぃえーい」

タッキー「みさえさん…」

歳月「甘い。スパイは情すらも利用するんだ。特に機械だぞ。元々心なんてないやつらだ。」

タッキー「私は、スパイなんかじゃないわ。」

みさえ「そうよ!貴方のほうが心がないわ!」

歳月「ふん。勝手に言ってろ。」



タッキー「……ガッ……」


みさえ「はあ、やーっと着いたわ」

しんのすけ「タッキー、大丈夫?」

タッキー「ええ、大丈夫よ。…そーんな顔しないで?そうだ!元気が出るようにあたしがチュウしてあげるわ!んう〜〜」

しんのすけ「い、いい、オラ、いらない…」ぞわあ

タッキー「んもう、いけずぅ〜。」

歳月「案内する。ついてきてくれ。」

しんのすけ「ほーい!」

歳月「あまり走らないでくれよ?」

しんのすけ「ブ・ラジャー!」

研究室

教授「マジみんな来てくれてセンキュー的な?まま、座って座って」

歳月「教授!またそんなだらしのない格好をして!」

教授「てか?マジお前何?クソうるせー」

歳月「あなた、仮にも教授でしょうよ!そんな格好」
教授「へいへいわーったわーった」

歳月「くそっ、だからこいつと…」ブツブツ

教授「我が研究室にマジようこそー的な?とりま自己紹介いっちゃう?」

しんのすけ「いくいくー!」

教授「おっ、ノリいいねぇー!俺の名前は真田若氏(まだ わかし)だ!人呼んでロマンチスト若氏だ。まじシクヨロ。」

しんのすけ「オラの名前は野原しんのすけ。人呼んでウンチおパンツしんのすけだゾ。まじしまうま」

みさえ「こら、真似せんでいい。」

真田「ぎゃ〜はっはっは!何この子超うけんだけど!ぎゃ〜はっはっは!」

タッキー「やかましい男ね…。」

3.13

真田「じゃ、今起こっていること、全部ありのままに見せちゃいまーす。おーい!こっちこい!」

はーい!

はま「どうもー、僕、はま やねんと申しますー」
田中「シングル田中ですー。」

歳月「…この人達は?」

真田「………知らね」

田中「では、説明します」


はま「悪い子電波!」

田中「え、え、それって?」

悪い子電波!悪い子電波!

はま「悪い子電波は機械を操る!」

田中「ちょとまてちょとまてお兄さん!操られた機械はどうなるの!?」

はま「人にー復讐しようとします」

田中「ちょーっとまて、お兄さん!復讐っていったいなんですの?」

はま「こき使われた復讐に、機械が人間をこき使います!」ピッ

うぃーん

しんのすけ「おお!テレビが出てきたゾ!」

はま「これは、遠隔操作で、撮影してる」

はま「捕まった人達の映像!」

歳月「いいかげん真面目にやれ!」

はま田中「は、はい…」

3.14

田中「えっと、見て解ると思うんですけど男性はここで機械の組み立てをしています。」

しんのすけ「と、父ちゃんだ。父ちゃん!返事して!」

はま「ごめんね僕。これは映像がこっちに伝わるだけだから君の声はあっちに聞こえないんだよ」

しんのすけ「…っ父ちゃん…」

田中「えっと、次に女性の方ですね。こちらは機械のボディを磨いたり修理をしていますね。」

みさえ「隣のおばさんに…ミッチーもいるわ」

しんのすけ「な、ななこお姉さんまで!!」

田中「…こんなふうに、捕まった人達は強制的に労働させられます…。」

みさえ「あなた……」

しんのすけ「オラ…」

タッキー「しんちゃん?」

しんのすけ「ななこお姉さんをお助けするゾ!」


はま「あれ?君のお父さんは?」


しんのすけ「おお、ついこってり〜」

みさえ「うっかりでしょ…。全く、あんたって子は。」

タッキー「それでこそしんちゃん、でしょ?」

みさえ「ふふふ」

今日はここまでとなります。
本当は今日は最初にあげた分だけの予定でしたが、期待、面白いとか言われたので調子に乗ってまた投稿してしまいました。
レス本当にありがとうございます。
また、物語途中に私がレス返しすると雰囲気壊す気がするのでこれっきり控えさせていただきます。
ただ、レスは見させていただいてるので応援、アドバイス。厚かましいですがよろしくお願いします。

みさえ「で、結局どうしたらいいのよ、私達。」

歳月「ああ、それはさっき渡した機械。ききかんでだな…」

真田「君はそんなしょうもない機械もどきで戦う気か?正気か?韻踏んだ?」

歳月「てめえ、さっきから言わせておけば!」

田中「まあまあ、」
はま「落ち着いて」

歳月「…くそっ、なんだってんだ」

真田「俺が独自に開発しちゃった的な機械を貸してやるよ。しんのすけと俺はマブダチだからな!うぇーい!ちょっと待ってろ〜」

ガチャッ
バタン

しんのすけ「オラ、ダチになった覚えはないんだけど…」

歳月「ふん。あいつの相手なんざしなくていいさ。」

しんのすけ「お?おじさん、あの人のことが嫌いなの?」

歳月「ああ、嫌いも嫌い。大嫌いさ。」

しんのすけ「なんで?」

歳月「あいつは!…いいや、子供に話す事じゃない。すまないな。」

しんのすけ「オラ、お口は固いゾ。ほら」ビローン

歳月「…説得力がまるでないな。まあいいや、聞くか?」

みさえ「あ、私達も」
タッキー「いいかしら」

歳月「ああ、かまわない。」

一年前の研究室

歳月「…」ジジジジ…

真田「…」キーッ

男性「…」カンカンッ



俺達は日夜、より良い電気製品を作るために研究をしていた。
種類は問わず、ただひたすらと人の為になるものを。


歳月「…!教授!教授!来てください!」

真田「どうしたんだ!?…これは?」


俺はある日、偶然にも人工の心を作ってしまった。
本来、あってはならないものなのに。

真田「…これは絶対に外部に出してはいけないよ。この中だけで研究を続けよう。」

歳月「はい!」

この頃の俺達の関係は非常に良好で、教授はちゃんとしていたし、俺も捻くれ者じゃなかった。


男性「なぜですか?これを発表すれば受賞ものですよ?全て発表しましょうよ。」

歳月「馬鹿!こんなまだよくわからん物質を表に出してみろ!どうなるかわかったもんじゃねえぞ!」

男性「はあ?おまえ、人工の心なんて世紀の大発見だぞ?発表したほうがいいに決まっている!」

真田「やめなさい。歳月杉流君、木林森(こばやし りん)君。確かに、人工の心は大発見ではある。しかしまだ全く研究されていないんだ。君達なら、研究されていない物質の危険性はわかるだろう?」


歳月「はい!」
木林「…」



その日、人工の心は何者かによって奪われてしまった。
そして、それと同時に木林も消えた。

それからすぐのことだった。教授がおかしくなって、俺もおかしくなっていったのは。

歳月「…おかしな話だろ?機械を作る人間が、機械に壊されたんだ。」

歳月「俺は、あの時の教授が、大好きだったんだ。…尊敬してたし、兄みたいで、親友だったんだ。」

歳月「だから、今の教授は、だいっ嫌いだ!たかが、機械一つなくなっただけで、ぶっ壊れちまったんだ!…俺も、壊されたんだ。…人工の心なんて、無いほうが良かったんだ。」

歳月「…大の大人が、泣き顔晒すなんて、カッコ悪いな。」

しんのすけ「カッコ悪くなんてないゾ!おじさんはかっこいいゾ!本当にカッコ悪いのは、人工の心を盗んで逃げた木林のおじさんだゾ!」

みさえ「そうよ!」
ひまわり「たいやい!」

タッキー「あんた…過去に囚われていたのね。」

歳月「…さっきは、言い過ぎちまったな。」

タッキー「いいのよ、もう。」

歳月「……ありがとう」





ジリリリリリリリリリリリリリ





歳月「き、緊急事態だ!みんな、外に避難しろ!」



歳月「?。おかしい、何も起こってないぞ?」

ブロロロロ…

みさえ「ねえ、変な音しない?」

歳月「そうか?」

しんのすけ「あれ?はまさんとダブルさんがいないゾ?」

タッキー「シングルね。トイレットペーパーじゃないのよ」

ブゥン!ブゥンブゥン!

歳月「この音は…!みんな!伏せろ!」



ドッカァーン!!!!!



みさえ「きゃあっ!」

歳月「だ、大学が…」

しんのすけ「たーまやー」

タッキー「だから違うってばぁん!」クネクネ


車隊「突撃…突撃…」
バイク隊「ブゥンブゥン!」

ドカンッ!ドカーッン!

歳月「……教授は!?どこに!?」

大学生「放送室に向かってたよな。」
大学生「ああ、きっと機械が迫っていることに気がついて俺達を避難させようと、サイレンを鳴らしたんだ!」

歳月「…教授は……死んだのか?」

大学生「それは……わかりません。」

歳月「教授のクソ野郎!」ダッ

みさえ「待ちなさい!」ガシッ

歳月「離してくれ!早くしないと、教授が!」

みさえ「待ちなさい!!」

歳月「」ビクッ

みさえ「貴方、見たでしょう?あの爆発。あれを受けたら、人がどうなるかなんて解るでしょ!今も機械の攻撃は続いているのよ!」




みさえ「貴方…何もしないで死ぬ気なの?」

歳月「俺は…俺は…!」

ブロロロロ…

しんのすけ「ねえ〜おじさん、何処に行くの〜?」

歳月「東京だ。奴らはそこを拠点としている。俺は、もう逃げない!そいつらをかたっぱしから片付けてやる!」

しんのすけ「ふぅん。ところで…」チラッ

お姉さん「えっ」ぞくっ

しんのすけ「お姉さんカレー派?それともシチュー派なタ・イ・プぅ?あはぁーん」クネクネ

げ ん こ つ

みさえ「ごめんね〜この子ちょーっと変な子なのよー。」

お姉さん「あ、いえ。」汗

歳月「その人は俺の後輩で、外内中子(そとうち なかこ)だ。武道の心得があるから、きっと頼りになるぞ!」

外内「よろしくお願いします」キリッ

しんのすけ「あぁーん!オラをそのキリッとした綺麗な目で見つめてぇーん!」

げ ん こ つ


みさえ「オホホホホホホ、さあしんちゃん綺麗な自然でも見ましょうかー。」

しんのすけ「ほ、ほい…」

歳月「さあ、東京の県境まできたぞ。」

しんのすけ「ほうほう、ここがかの有名な東京ですな?」

歳月「そうだ。ここでみんな捕まっている筈だ。しんちゃんのお父さんもきっとここにいるぞ!」

しんのすけ「父ちゃん…。」

歳月(…やはりしんちゃんは子供とは思えない振る舞いをするが、まだ五歳児。お父さんが心配なんだろうな…)

しんのすけ「悪いお姉さんにゆーわくされてないかなあ。」

歳月「」ズコォ

「「お前が心配するところはそこじゃない!」」

しんのすけ「お?じゃあ、足が臭いって意地悪されて…」

歳月「だからそこじゃないって!」

外内「そうです。しんのすけ君。君は無理矢理働かされているお父さんの身を心配すべきだと思います。」キリッ

しんのすけ「それなら大丈夫だゾ!父ちゃんはいつも母ちゃんの大きなお尻に潰されているからそれぐらいへっちゃらだゾ!」

みさえ「コラ!しんのすけ!そんなことを人前で言うんじゃありません!」

歳月「ハハハ、とても仲のいい家族だな」

しんのすけ「も〜、参っちゃうよね。」

みさえ「あんたが言うな!」

歳月「それでは今の東京について説明しよう。東京には今、たくさんの機械が集まっている。その中でも特に機械共が集まっているのは文京区だ。」スイスイ

しんのすけ「おおー!スマホだゾ!オラにもやらせてー!」
みさえ「コラッやめなさい!」

タッキー「何でわかるの?」

歳月「さっき見せた映像があるだろう。あの映像を撮っている機械を使って周辺を調査したんだ。」

みさえ「…文京区ってたしか東京ドームがあるところよね。…って、まさか…」

歳月「ああ、その通り。あの映像は東京ドームから送られたものだった。あの、機械を作る機械は機械が作ったんだろうな。」

しんのすけ「機械を…作る…機械…?」???

みさえ「あんたいつも頭使ってないんだからいきなり考えだすと頭爆発しちゃうわよ?」

しんのすけ「ほうほう、……あれ?オラもしかしてバカにされてる?」

みさえ「とにかく、あの機械は後から設置されたものなのね?」

歳月「ああ。そして、これをしんちゃんに渡す。」ゴソゴソ

しんちゃん「お?でっかい電池?」

歳月「これはききかんの予備バッテリーだ。ききかんのバッテリーが切れたらこれと入れ替えろ。するとまた使えるようになる。言っておくがこれには超高電圧の電気が溜まっているから、水につけたりするなよ?感電して黒焦げになっちまうぞ。」

しんのすけ「もう、おじさんの話は長いゾ。」

おじさん「すまんな、しんちゃんはきっと大丈夫だよな。」

しんのすけ「もちのろんだゾ!」

歳月「ごほんっ」
しんのすけ「ここは日本だゾ?」



歳月「最後の話だ…。東京内には、そこら中に機械の警備がいる。だから迂闊には進めない。しかも、東京ドームに近くなるにつれ警備が増える。つまり…」

みさえ「つまり?」

歳月「囮が必要になる。」






歳月「もちろん、俺が囮になるつもりだ。…外内、2人とタッキーを連れて、乗り込めるか?」

外内「可能性は低いです。なぜなら私は2人を守りながら進入することは難しいと思うからです。」キリッ

タッキー「あらぁん、私は守ってくれないのねぇん?」

外内「そして、」

外内「貴方1人で機械を引き付けるのでは必ず、無事では済みません。そのような状態では私もとても闘い難いです。」キリッ

タッキー「もう、無視しないでよーん。ああん、いじわるぅー」クネクネ

歳月「そうか…。しかし、囮は危険だ。お前たちを危険な目に遭わせるわけにはいかない」

しんのすけ「オラやりたーい!オラがやる!オラがやる!」

みさえ「ダメよ!危険だわ!私がやる!」

タッキー「いいえ、私がやるわ」

歳月「じゃあ、タッキーとみさえに頼む。きっとタッキーとみさえなら大丈夫だろう。」

しんのすけ「ぶぅー。オラがやりたかったのにぃー!」

タッキー「何言ってるのよ、外内さんと一緒なのよ?」

しんのすけ「じゃ、そゆことでー」

みさえ「おい」


歳月「さあ、東京の県境まできたぞ。」

しんのすけ「ほうほう、ここがかの有名な東京ですな?」

歳月「そうだ。ここでみんな捕まっている筈だ。しんちゃんのお父さんもきっとここにいるぞ!」

しんのすけ「父ちゃん…。」

歳月(…やはりしんちゃんは子供とは思えない振る舞いをするが、まだ五歳児。お父さんが心配なんだろうな…)

しんのすけ「悪いお姉さんにゆーわくされてないかなあ。」

歳月「」ズコォ

「「お前が心配するところはそこじゃない!」」

しんのすけ「お?じゃあ、足が臭いって意地悪されて…」

歳月「だからそこじゃないって!」

外内「そうです。しんのすけ君。君は無理矢理働かされているお父さんの身を心配すべきだと思います。」キリッ

しんのすけ「それなら大丈夫だゾ!父ちゃんはいつも母ちゃんの大きなお尻に潰されているからそれぐらいへっちゃらだゾ!」

みさえ「コラ!しんのすけ!そんなことを人前で言うんじゃありません!」

歳月「ハハハ、とても仲のいい家族だな」

しんのすけ「も〜、参っちゃうよね。」

みさえ「あんたが言うな!」

すみませんバグです

歳月「それでは、作戦を始める。みんな、準備はいいか?」

みさえ「ええ。」

タッキー「いつでも平気よ」

しんのすけ「みんなでいつものあれをやるゾ。」

タッキー「いつものあれって?」

しんのすけ「もう、仕方ないんだからー。オラ達が先にやるから見てるんだゾ」


しんのすけ「野原一家!」

「「ファイヤー!」」


しんのすけ「こうだゾ」

外内「確かに、気合が入りそうですね」キリッ

しんのすけ「でしょ〜?じゃあ…関東の人をお助けするから〜」
歳月「関東お助け隊だな!」

しんのすけ「おお?おじさんノリノリですなあ〜。」

歳月「あ…い、いいだろ別に!」

しんのすけ「そんなにカッカしてたら母ちゃんみたいに小ジワが増えるゾ?」

歳月、みさえ「うるさい!」

しんのすけ「うおお、じゃ、じゃあやるゾ!」



しんのすけ「関東お助け隊!」

「「「「「ファイヤー!」」」」」


..
.

東京内

外内「では、しんのすけ君。私の側からなるべく離れないでください。」キリッ

しんのすけ「えへへ〜じゃあお言葉に甘えまして〜」ひしっ

外内「太ももに引っ付かないでください!」

しんのすけ「ほーい」ひしっ

外内「…だからって二の腕にしがみつかないでください!」

しんのすけ「もう、我儘なんだからあ〜」

外内「っ!静かに!」むぎゅ!

しんのすけ(おおおおおお胸があああああ)


侵入者3名!侵入者3名!
ほらほらこっちだぞー!
ちょっとー!こっちこないでよー!


外内「くっ…3人がどのくらい持つか…しんのすけ君、なるべく早め…に…」

しんのすけ「しゅ、しゅ、しゅ、しゅ、しゅしゅしゅしゅ、ぽっぽー!!」

外内「あ!待ってください、しんのすけ君!」


みさえ「ひぃ、ひぃ、もう、疲れたー!」ぺたんっ

歳月「野原さん!頑張ってくれ!もうそこまで機械が迫っているんだ!」

みさえ「ぜぇ、ぜぇ、そんなこと言っても、このまま逃げ続けても、すぐ捕まっちゃうわよ!」

歳月「それでも、少しでも長くあの子達に時間をあげなきゃいけないんだ!あの子らがドームに入るまででいい!」

タッキー「…立ち向かうわよ」

歳月「は!?気でも狂ったか?奴等は機械だ!生身の人間が敵う相手じゃない!」

タッキー「私は機械よ!痛みさえ感じないわ!」


侵入者発見!
捕獲せよ!


みさえ「ああ!来たー!」

タッキー「わがままボディアタックゥウン!」

掃除機「ぴー…ががが…」ぐしゃっ

タッキー「豊満ボディプレスぅ!」

扇風機「あぼん」ぐしゃあっ

タッキー「お入りなさい!」ぱかっ

歳月「フタを開けて…何をする気だ?」

ゲーム機軍団「捕獲!捕獲!」ドバババ

タッキー「純潔の、お急ぎ洗い!」ゴゴゴゴ

ゲーム機軍団「がががががが…」

バサッガラガラガラ

みさえ「凄い…乾燥までされてるわ」

歳月「それより、どっからその水を持ってきたんだ?」

タッキー「念のため、車の中にあった大量の瓶の水を拝借したのよーん」

歳月「そ、それって…俺の…酒…」
みさえ「えー!お酒で洗濯!?」

歳月「くそー!高かったんだぞ!うぉおおおお!」ダッ



トラック「捕獲!捕獲!」デーン

ダンプカー「捕獲!捕獲!」デーン

タンクローリー「削除…削除…」デデーン




歳月「くらえ!くらえ!」

電卓「」ぐしゃっ

みさえ「あっちに行かんかーい!!」


みさえ「もう!みてらんないわ!」

パソコン「捕獲!捕獲!」

みさえ「ひま、ここで待っててね」
ひまわり「たーい!」

みさえ「機械なんてちっともわかんないけど、要は壊せばいいのよね」

パソコン[インターネット検索:バーゲン 東京]カタカタ

みさえ「えー!このじゃがいもやっすーい!えっ!?このお肉も安いわ!どこのお店!?」

パソコン「ほかーくー!」ガシッ

みさえ「ああ!酷い!騙したわね!」


歳月「ひぃぃ!」

タンクローリー「ほかーくー…」


タッキー「くっ!」バキンッ

街灯「スクラップ!スクラップ!」


タッキー(2人とも、ごめんね。あたし…!)


タッキー「うぉおおおお!」

街灯「」ガシャーッン

タッキー「絶対後で助けにくる!あたしはしんちゃんを手伝うわ!」

歳月「な、なんだって!?」
みさえ「ええ、待ってるから。」
歳月「野原さん!?」

みさえ「タッキーを信じて。タッキーは、ただの洗濯機だったときからずっと、一緒にいたのよ」

タッキー「みさえさん…ありがとう。」

タッキー「あたし、頑張っちゃうわよおおおおおん!」┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド

東京ドーム内部

しんのすけ「おねいさんおねいさん。」

外内「なんですか?」キリッ

しんのすけ「思ってたより機械達いないね?」

外内「そうですね。」

しんのすけ「もしかして罠だったり?」

外内「ええ、その可能性は高いでしょうね。」

しんのすけ「おねいさん。」

外内「なんですか?」キリッ

しんのすけ「パンツみえてるゾ」ピラッ

外内「貴方が見ているのではないですか!」

しんのすけ「んもう〜わがままなんだから〜。おっ?」



人間の働き場←入っちゃいやんっ



外内「こ、これは…」
しんのすけ「ううーん、ぷんぷん匂いますなあ」

外内「怪しいですが、他に当てはないのでとりあえずはいりましょうか。」
しんのすけ「そうですな」


みさえ「ひぃ、ひぃ、もう、疲れたー!」ぺたんっ

歳月「野原さん!頑張ってくれ!もうそこまで機械が迫っているんだ!」

みさえ「ぜぇ、ぜぇ、そんなこと言っても、このまま逃げ続けても、すぐ捕まっちゃうわよ!」

歳月「それでも、少しでも長くあの子達に時間をあげなきゃいけないんだ!あの子らがドームに入るまででいい!それまで、逃げるんだ!」

タッキー「いいえ、…立ち向かうわよ」

歳月「は!?気でも狂ったか?奴等は機械だ!生身の人間が敵う相手じゃない!」

タッキー「私は機械よ!痛みさえ感じないわ!」


侵入者発見!
捕獲せよ!


みさえ「ああ!来たー!」

タッキー「行くわよおおお!」
歳月「ま、まて!」

タッキー「わがままボディアタックゥウン!」

掃除機「ぴー…ががが…」ぐしゃっ

タッキー「豊満ボディプレスぅ!」

扇風機「あぼん」ぐしゃあっ

タッキー「お入りなさい!」ぱかっ

歳月「フタを開けて…何をする気だ?」

ゲーム機軍団「捕獲!捕獲!」ドバババ

タッキー「純潔の、お急ぎ洗い!」ゴゴゴゴ

ゲーム機軍団「がががががが…」

バサッガラガラガラ

みさえ「凄い…乾燥までされてるわ」

歳月「それより、どっからその水を持ってきたんだ?」

タッキー「念のため、車の中にあった大量の瓶の水を拝借したのよーん」

歳月「そ、それって…俺の…酒…」
みさえ「えー!お酒で洗濯!?」

歳月「くそー!高かったんだぞ!うぉおおおお!」ダッ




トラック「捕獲!捕獲!」デーン
ダンプカー「捕獲!捕獲!」デーン
タンクローリー「削除…削除…」デデーン




歳月「くらえ!くらえ!」

電卓「」ぐしゃっ

みさえ「あっちを倒さんかーい!!」


みさえ「もう!みてらんないわ!」

パソコン「捕獲!捕獲!」

みさえ「ひま、ここで待っててね」
ひまわり「たーい!」

みさえ「機械なんてちっともわかんないけど、要は壊せばいいのよね」

パソコン[インターネット検索:バーゲン 東京]カタカタ

みさえ「えー!このじゃがいもやっすーい!えっ!?このお肉も安いわ!どこのお店!?」

パソコン「ほかーくー!」ガシッ

みさえ「ああ!酷い!騙したわね!」


歳月「ひぃぃ!」

タンクローリー「ほかーくー…」


タッキー「くっ!」バキンッ

街灯「スクラップ!スクラップ!」


タッキー(2人とも、ごめんね。あたし…!)


タッキー「うぉおおおお!」

街灯「」ガシャーッン

タッキー「絶対後で助けにくる!あたしはしんちゃんを手伝うわ!」

歳月「な、なんだって!?」
みさえ「わかったわ。」
歳月「野原さん!?」

みさえ「タッキーを信じて。タッキーは、ただの洗濯機だったときからずっと、一緒にいたのよ」

タッキー「みさえさん…ありがとう。」

タッキー「あたし、頑張っちゃうわよおおおおおん!」┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド


人「ひぃーひぃー」

人「あと100体…」

人「もう、無理だ。」

外内「酷い…」

しんのすけ「父ちゃん、とーちゃーん!返事しろおー!」

ひろし「んあ?…し、しんのすけ!?お前、どうしてここに!?」

しんのすけ「オラがお助けしにきてやったゾ!」

ひろし「そ、そうか。みさえとひまは?」

しんのすけ「ぶつぶつ行動だゾ」

ひろし「別々行動な。ところで、君は?」

外内「私は埼玉ふたば大学の外内中子です。よろしくお願いします。」キリッ

ひろし「ああ、私はふたば商事の野原ひろしです。係長をやっています。」キリッ

外内「私達が来たからにはもう大丈夫です。機械は私達が必ず止めます!」

しんのすけ「どうやって?」

外内「…」



ひろし「は?まさか、何も考えずにきたのか?」

外内「私は、捕まった人達を解放することしか考えていませんでした…」

ひろし「どうすんだよ?人を外に出しても機械がいるんじゃずっとイタチごっこだぜ!」

外内「きっと、ボスがいるはずです!機械が突然動きだすはずがないんですから、仕掛けた人がいるはずですよ!」

ひろし「でも、ボスがどこにいるかなんかわからないだろ!?」

外内「っ…」




しんのすけ「父ちゃん。」

ひろし「なんだよ!」

しんのすけ「あれ」




ボスの部屋 ノック絶対してね。



外内「こんなに近くにあったのに気づかないんですね…。」
ひろし「あー、俺超目悪くて見えなかったわー!はっはっはー!」

しんのすけ「やれやれ…」



外内「開けますよ?」

ひろし「ああ。」

しんのすけ「優しくしてね・」


ガチャッ

ウーウーウーウーッ!


外内「そんな!罠なんて、卑怯じゃないですか!」

ひろし「うわあああ!なんかきたあああ!」

ワープロ機「カタカタ」
加湿器「むわあ」
CDプレーヤー「キュルキュル」
他多数「ゴゴゴゴ」

外内「2人とも!逃げてください!」

しんのすけ「おねいさんは!?」

外内「ここで機械を食い止めます!はあ!」
ワープロ機「」バキンッ

しんのすけ「そんな!」
ひろし「いいから行くんだ!」

しんのすけ「おねいさん!おねいさーん!!」





ガチャッ

バタン


ひろし「くそっ、どこに向かえばいいんだ。どこもかしこも機械だらけで、逃げる場所なんてねえじゃねえか!」

しんのすけ「オラ、おねいさんをお助けしたいゾ。おねいさんだけじゃなくて、母ちゃんも、ひまも、タッキーも、おじさんも、みんなを、お助けしたいゾ!!」

ひろし「しんのすけ…。そうだな、逃げないで、みんなを助けよう。」


ズシーン…ズシーン…


ひろし「何の音だ?」

しんのすけ「なんかパターンだゾ…。」


ズシーン…!ズシーン…!


ひろし「ああああ!あれ!」




東京タワー「」ズシーン




ひろし「東京タワーぁあ!?」

しんのすけ「お?」



?「うぃーす!俺の親愛なるダチよ!」



しんのすけ「お、お前は!!」







しんのすけ「誰だっけ?」

?「ズコー」

ひろし「おい、あいつ誰だよ?お前また変な奴と知り合いになったのか?」

しんのすけ「…おお!うるさいおじさんだゾ!よく生きてたね。」

真田「まじそれな。俺も生きてることにびっくりー的な」

ひろし「お、おい!お前が誰だか知らんが!東京タワーを!いや、機械を操っているのはお前だな!」ビシィッ

真田「えー!なんでわかった系?お前まじエスパーじゃね?うけるー。」

ひろし「ふっ俺はエリート係長だぜ?なめてもらっちゃあ困るぜ」

しんのすけ「そんなに怪しいリモコンを持ってたら誰だってわかるゾ…。」



真田「んじゃ、感動の再開はおしまい!俺はお前らを倒さなきゃなんだよね。ま、抵抗しないならあそこで働いといてほしいんだけどさっ!どーせチミたちは抵抗するだろ?」

ひろし「まてよ、目的は何なんだ!?機械を操り、人間に労働なんかさせて!!」

真田「俺過去振り返らない系男子だからさ、そんなのどーでもいっじゃーん?おら!動け!」

東京タワー「」ぐぉおおおお

ひろし「逃げるぞ!」
しんのすけ「おお!」


東京ドーム内ー牢屋

外内「ちょっと!離してください!」

機械「ガガガガ」どんっ

外内「きゃっ!」ずさっ

ガチャ


バタン

外内「…どうしましょう…」

みさえ「あら?外内さん?」
歳月「ああ!外内!」

外内「野原さん!先輩!ご無事…ではないですよね…。こっちはボロボロです…が野原さんのご主人としんのすけ君をどうにか逃がしました。そっちはどうでした?」

みさえ「こっちは機械に追いつかれてこのザマよ。タッキーはしんのすけを手伝いに行ったのよ。しんのすけ…無事だといいけど…。」

外内「すみません、私が不甲斐ないばかりに…。」

みさえ「ああ、ごめんなさい、そんなつもりはなかったのよ。」

外内「いえ、それよりこれからどうするか考えましょう」

みさえ「そうね」

ひまわり「たや!たぃやたぃやいや!」

みさえ「ん?どうしたのかな〜?ひまちゃんおっぱいかな〜?」

ひまわり「たいやいや!」

みさえ「?何かしら?」

ズゥーン グラグラグラ

外内「地震でしょうか?」

ズシーン…ズシーン…

みさえ「何か…歩く音?」

ズドゥオーン ズドゥオーン

歳月「近いぞ!」


ミシミシミシミシ
バキバキバキバキッ


ズドゥオーン ズドゥオーン


みさえ「な、何?何なの?何が起こったの!?」

外内「今のは東京タワー!丁度というか…運良く檻が踏まれて壊れましたね。」

みさえ「あと少し、ずれてたら…?」

外内「…考えない方が良いでしょう。」

みさえ「ひいいい!」

外内「きっとひまわりちゃんは気づいて…ひまわりちゃんは!?」

みさえ「ああー!いない!ひまわり!?」

歳月「あ、あそこだ!」

ひまわり「たいやととよー」とてとてとて

みさえ「待ってぇー!ひまー!」ダッ

歳月「追いかけるぞ!」

外内「はい!」


真田「ほらー、いいかげん諦めろってー」

ひろし「くそおおお!!何か手はないのか!」

しんのすけ「あるゾ!ほれ!」

ひろし「なんだこりゃあ?」

しんのすけ「ききかんだゾ!」

ひろし「はあ?なんだか良くわかんねえけどやってみろ!」

しんのすけ「ほほーい!」
しんのすけ『止まれ!』

ピタッ

ひろし「やったか!」

真田「いいや、全然?」

ズシーンズシーンズシーンズシーン

ひろし「くそおおお!」

真田「速く走らないと追いつくなりぜよでござるよ?はーはっはっ!」



タッキー「しんちゃん!おまた〜ん!」

しんのすけ「タッキー!…ボロボロだ…!大丈夫!?」

タッキー「ぜぇんぜん平気よ!愛のパワーね!」

しんのすけ「」ぞわあ
ひろし「」ぞわあ

タッキー「そ、そこまで引かなくたっていいじゃなあいん!」

タッキー「ってそんな事をしてる暇はないわね!行くわよ!」

真田「うわっ!何だこのキモい洗濯機!」

タッキー「あ゛あ゛ん゛?てめえ今キモい洗濯機っつったなあ?」

真田「言った言った!お前マジクソキモいし!失せろ!」

タッキー「うおおお!許さねえ!」

バキバキ ドカドカ
ズ┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨
バキッ ドカッ ズドーン

タッキー「ぐぅっ!」ベシャッ

しんのすけ「タッキー!」

タッキー「大丈夫よ、しんちゃん。まだ、闘える」

ズ┣¨┣¨┣¨┣¨ バキドカ
ズシーン ズ┣¨┣¨┣¨┣¨ ズドーン
┣¨┣¨┣¨┣¨ ドカッ バキッ

タッキー「うぐぁ!」ベシャッ

真田「マジしつけー。しつこい男は嫌われるぜ?俺みたいに。…ぎゃーはっはっ!」

しんのすけ「やい!うるさいおじさん!」

真田「なんすか?」

しんのすけ「おじさん、機械が好きで大学で研究していたんじゃないの!?」

真田「機械は大好きさ。今でもね。」

しんのすけ「なのに、なんでタッキーを虐めるんだ!なんで機械を操るんだ!なんで!」
真田「黙れ!!」

しんのすけ「はっ…」

真田「お前らにはわからないだろうよ。俺の心も、機械の心も!」

ひろし「機械の…」
しんのすけ「心…?」


真田「俺は…機械が大好きで大好きでたまらなかった。しかし新しい機械が生まれるたびに、棄てられていく機械をみて苦しんでいた…。だから絶対に、いつまでも使ってもらえる画期的な機械を、自分自身の手で作りだしたかったんだ!」

真田「でも俺にはそんな機械は作れなかった…。努力に努力を重ね、何回だって考えたさ。でも、結局何にもできなかった。」

真田「そんな時、歳月がアレを作り出した!」

ひろし「アレって!」

真田「そう、機械の心だ!まあ、歳月は人工の心とも言っていたが…。俺は嫉妬と欲望に苛まれた。俺にはできなくて、なぜ歳月ができた!研究してみたい!欲しい!…ってな」

真田「俺はそれを夜中、研究室に忍び込み、奪った。なぜか木林がそこにいたから少し焦ったけどな。」

しんのすけ「ええっ!?木林のおじさんが奪ったんじゃなかったの!?」

真田「…? ああ、そうか。歳月が喋ったんだな。木林は盗んでいない。もちろん、見られたからには始末はしたがな。」

ひろし「し、始末って、殺したのか!?」

真田「ああ。社会的にな。」

ひろし「はあ?社会的?」

真田「あいつの鞄に女性用下着を詰め込んでやった。そしてわざと大学内でぶちまけるように仕組んだのだ!そうしたら奴はすぐに退学していった。」

しんのすけ「陰湿だゾ…」

ひろし「な、なんてむごいことをー!!」

真田「何とでも言え。…そして念願の機械の心を持ち帰り研究した。そしてそれを機械に埋め込んでみると…機械が喋ったんだ。」

真田「第一声は何だったと思う?」


掃除機『何で俺人間なんかにいいように使われてんだろ…』


真田「ショックだった!人間と機械は共存しているはずなのに!人が機械を作り、機械は人を助ける!そうじゃなかったのか!」

真田「俺は絶望した。機械が大好きなのに機械の思いに気づけない俺と!人に尽くさない機械と!自然保護だとか言いながらバンバン古い機械を棄てていく人間に!」

タッキー「あんた…機械が…自分の…思い通りに…ならないから…」ボロッ

真田「違う!黙れ!」

真田「それから、俺はさらに研究を重ねた。そしてついに!機械の心を電波に乗せることができるようになった!そこで俺はこの作戦を思いついたんだ。」

真田「機械の心を電波で埋め込んだ機械にさらに悪い子電波を浴びせる。そうすればたちまち電化製品が強いお仕置きマシーンとなる!」

田中「さすがですわ〜」
はま「ほんまな〜」

しんのすけ「あ!ダブルのおじさん!」

田中「俺シングルなんですけど!」
はま「まあ、まあ、落ち着いて。」

真田「この作戦、名付けて…」

真田「復讐の、ビリビリ大作戦…。」


真田「少し、おしゃべりが過ぎたようだな…。いくぞ!」

東京タワー「」ズドーン

しんのすけ「うおお!危ないゾ!」

ひろし「くそー!何かあいつを倒す方法はないのかー!」

タッキー「戦うしか…ないのよ!!」バッ

しんのすけ「タッキー…もう、ボロボロだゾ…。もう、お洗濯できなくなっちゃうゾ…?」

ガキィイイン ズドーン
カーン ゴォオオオン

しんのすけ「んぬぬぬぬぬぬ!とうっ!」

ひろし「あ!コラ!しんのすけ!どこ行くんだ!」

しんのすけ「タッキーをお助けするゾー!うおおおお!」

カーン ゴォオオオ
ズドーン キーン

しんのすけ「んぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」

真田「あ!くそ坊主め!登ってくるな!!」

しんのすけ「嫌だもーん、みのもーんた!おっ?…あっ……ぬおおおおおおお!」ヒュゥウウ

真田「なっ!落ちやがった!!」

ひろし「ひぃいいいい!しんのすけぇええええ!?」

タッキー「くっ!しんちゃあ〜ん!!」ゴォオオ

しんのすけ「ひぃ!凄い顔!!」ビクッ

タッキー「お黙り!!うおおおおおお!!」




ズサァ…ドンツ!バリバリバリバリ!




しんのすけ「ふう、助かったゾ…。あっ…」


タッキー「ガガッ…」プシュウ


しんのすけ「た、タッキー!?」

タッキー「ガガッ…良かった…ガッ…ケ?ガ☆な…の…・ね?」

しんのすけ「タッキー…!」

タッキー「あた☆し…なら、まだ、大丈…夫!心配し・…いで!あたし、機…○かいだ?ら、全然☆…平気よ!」

しんのすけ「ぅ嘘だ!!……嘘だゾ。タッキーは機械なんかじゃないゾ。オラの、友達だゾ…。」

タッキー「しん…ち○ゃん◇」

しんのすけ「友達に、機械だからとかって、関係ないんだゾ。そんでもって、友達は友達をお助けするんだゾ。だからオラ、タッキーをお助けするゾ!!」

タッキー「しん・ちゃ…ん!」



しんのすけ「でも、どうすればいんだ〜?」

「「「ズコーッ」」」


ひろし「ったく…肝心なところで締まらねえよな〜お前って奴は。」

しんのすけ「いやあ〜それほどでも〜」

ひろし「褒めてねえよ。しかし、どうすっかなあ…だいたい機械ってもんは雷に弱いもんだがなあ。今、雨も雷も降らすことはできねえしなあ。」

しんのすけ「かみなり…?」

ひろし「そ!電気の塊のことだ。」



『これはききかんの予備バッテリーだ。ききかんのバッテリーが切れたらこれと入れ替えろ。するとまた使えるようになる。言っておくがこれには超高電圧の電気が溜まっているから、水につけたりするなよ?感電して黒焦げになっちまうぞ。』



しんのすけ「…!父ちゃん!これ使える?」ごそごそ

ひろし「あー?何だそりゃ?なになに…?超高電圧、危険極まりないので注意…。おま、どこでこんなのを…」

しんのすけ「もらったんだゾー。」

ひろし「…いけるかもしれないな」


ひろし「さーて!いくぞ!」

しんのすけ「おお!がんばれ父ちゃん!」

真田「何をする気だ?」

ひろし「お前を倒す!ふっ…自慢じゃあないが、俺は学生時代卓球部だったんだぜ?」



しーん



ひろし「うぉおおお!飛べぇええ!」ヒュウンッ



カーン



しんのすけ「やれやれ、電池をぶつけただけで倒せたら苦労しないゾ…」

ひろし「わかってたなら最初に言えよ!」

しんのすけ「ビリビリさせるには、水が必要なの!も〜父ちゃんのお・バ・カ・さん」

ひろし「くぅ〜、腹立つ!でもどうすんだよ、ここには水も水を入れるものもないんだぜ?」
タッキー「あた☆しがやるわ!」

ひろし「タッキー!もうやめておけ、お前は充分頑張ったさ!」

タッキー「いいえ、私はた・だの機械じゃ○なくて、しんちゃん?の友達なのよ*そして、野原家の、洗濯機よ!」

しんのすけ「タッキー…」

タッキー「し・んちゃんと過ごせてとて・も嬉しかったわ…。お願いよ。あたしがあいつの近@くに行ったらもう一度、電池を投げて。」

しんのすけ「タッキー、爆発しちゃうの…?」

タッキー「……そう□ね」

しんのすけ「嫌だ!オラ、そんなことできないゾ!」

タッキー「しんちゃ ん、ダメよ。わがまま#言っちゃ。」

しんのすけ「じゃあ…終わったら、ちゃんとオラ達のとこに戻ってくる?」

タッキー「ええ、きっ※とよ」


タッキー「じゃ、行って*くるわね」

ひろし「あ、ああ。…がんばれよ…」

しんのすけ「……オラ、待ってるから」

タッキー「…ええ!」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!



しんのすけ「…っ関東お助け隊!!」
タッキー「ファイヤァアアアー!!!!」





ピカッ




バリバリドガーッン!!



真田「うわああああ!!」

東京タワー「」プシュウ…


ひろし「やった…。やったぞー!」


みさえ「あなたー!!」
歳月「何だ!?今の光!」
ひまわり「たいやーい!」


ひろし「おーい、みんな!こっちだー!」


ひろし「…ということで、タッキーは…。」

しんのすけ「…」

みさえ「しんちゃん…」
ひろし「今しんのすけは一歩、大人になったんだ…。」


歳月「あのクソ教授め!こんな小ちゃい子に…!トラウマになっちまうぞ!」


真田「ぐっ…まだ、負けるわけにはいかないんだ!!」


みさえ「ひぃー、しぶとい!」
ひまわり「たいやー!」

真田「東京タワーは倒しても、まだ他の機械は操られたまま!さあどうする!」


≪夕焼けこやけで 日が暮れて
山のお寺の 鐘がなる≫


みさえ「5時のチャイムね…」
ひろし「んなこと言ってる場合か!?」

しんのすけ「…チャイム…!父ちゃん!チャイム流すとこってどこ!?」

ひろし「あ?えーっと、確か…文京区役所…だよな!?」

しんのすけ「そこに連れてって!」

ひろし「どうしたんだよ?」

しんのすけ「いいから!」

歳月「きっと、しんちゃんの考えがあるんだ!案内するぞ!」

しんのすけ「おお!おじさん今日は何だか、優しいのね…?」

歳月「気色悪いことすんな!ほら、いくぞ!」

しんのすけ「ほい!!」


しんのすけ「みんな、いくゾ!」

「「おおー!!」」

真田「させるか!行けー!!」

大型車類「ぶおーんぶるるるる」

みさえ「きゃー!ひかれるー!」

外内「しゃがんでください!」

みさえ「ひぃい!」

外内「とりゃあ!!」
大型車類「ガシャーッン」

ひろし「な、ナイス飛び蹴り!」
しんのすけ「おパンツみえた!!」

外内「本体は駄目でも、ガラスだったら壊せます!…いきますよ!!」

ガシャーン ガシャーン

外内「どうぞ!先に!」

しんのすけ「わ、わかったゾ!」


しんのすけ「みんな、いくゾ!」

「「おおー!!」」

真田「させるか!行けー!!」

大型車類「ぶおーんぶるるるる」

みさえ「きゃー!ひかれるー!」

外内「しゃがんでください!」

みさえ「ひぃい!」

外内「とりゃあ!!」
大型車類「ガシャーッン」

ひろし「な、ナイス飛び蹴り!」
しんのすけ「おパンツみえた!!」

外内「本体は駄目でも、ガラスだったら壊せます!…いきますよ!!」

ガシャーン ガシャーン

外内「どうぞ!先に!」

しんのすけ「わ、わかったゾ!」


しんのすけ「みんな、いくゾ!」

「「おおー!!」」

真田「させるか!行けー!!」

大型車類「ぶおーんぶるるるる」

みさえ「きゃー!ひかれるー!」

外内「しゃがんでください!」

みさえ「ひぃい!」

外内「とりゃあ!!」
大型車類「ガシャーッン」

ひろし「な、ナイス飛び蹴り!」
しんのすけ「おパンツみえた!!」

外内「本体は駄目でも、ガラスだったら壊せます!…いきますよ!!」

ガシャーン ガシャーン

外内「どうぞ!先に!」

しんのすけ「わ、わかったゾ!」


「「「うおおおおおおおおお!!」」」

真田「く、くそ!次!」

パソコン「カタカタ」
プリンター「ウィーン」
電話機「プルルル」

しんのすけ「また来たゾー!」

ひろし「任せろ!しんのすけ!」

しんのすけ「父ちゃん!」

ひろし「どこからでもかかってこい!」



電話機「」プルルル
ひろし「あ、電話。もしもしぃ、野原ですけどぉ」

電話機「野原君!君、この前の資料まだ直してなかったぞ!いったい何をしてるんだ!」
ひろし「ぶ、部長!?すみません、すみません…」

プリンター「ピー、ピー」

ひろし「あ、コピー終わった」
電話機「のーはーらー君!!」
ひろし「すみません、すみません…」

しんのすけ「こんな所でも会社に縛られてるなんて情けないゾ…」

ひろし「うっせーやい!早く行け!」

しんのすけ「ほーい」


「「うおおおおお!」」

真田「くそーっ!!次だ!!」

家電達「」ガシャガシャ

しんのすけ「しつこいゾー!」

みさえ「あたしに任して!主婦は機械に強いのよ!」
ひまわり「たいやーい!」

しんのすけ「やれやれ…よく言うゾ」

みさえ「あ゛?」
しんのすけ「何でもないゾー」

家電達「」ガシャガシャ

みさえ「ほら、立ち止まらないで!行くのよ!」

しんのすけ「うん!」


「「うおおおお!」」

しんのすけ「オラ、疲れたあ。」

歳月「頑張れ!しんちゃん!あともう少しだ!」

しんのすけ「オラもう無理だゾ…」

歳月「そんなこと言うな!しんちゃんがここに連れてこいって言ったんだぞ!」

しんのすけ「」へたあ

歳月「ああ、しんちゃん!……ふたば大学には若いお姉さんがたーくさんいるんだよなあ」

しんのすけ「」ピク

歳月「そういえば、胸のでかーい子もたくさんいたなあ」

しんのすけ「」ピクピク

歳月「しんちゃんに紹介したいなあ…でも、多分まだ機械に捕まっているだろうなあ」

しんのすけ「おじさん!早く早く!!おねいさんをお助けしなきゃ!!」

歳月「…すっげー単純な奴…。」



文京区役所

歳月「着いたぞ」

しんのすけ「オラのおねいさ〜ん!」

歳月「あ、コラ!待て!」


..
.

しんのすけ「ここ?」

歳月「いいや、違うな…いったいどこにあるんだ?」

しんのすけ「もー、しっかりしてよね」

歳月「こいつ…」


侵入者!侵入者!
排除!排除!


歳月「しまった!どこか、隠れる場所は!?」

しんのすけ「こっちだゾ!」

歳月「おお!」


ートイレ

歳月「ってトイレかよ!」

しんのすけ「オラおしっこ」

歳月「我慢できないのか!?」

しんのすけ「我慢できる?」

しんのすけ「我慢できないって」

歳月「お前は何と会話してんだ!」

しんのすけ「んも〜そんな事言わせるなんて…おじさんってばだ・い・た・ん・」

歳月「ああもう!こんな時だっていうのに!」

チョロロロロ…

しんのすけ「うい〜」ブルブルっ

歳月「頼むから早く済ましてくれ…」

しんのすけ「ふう」ジャー


ギギィ…バタン

侵入者ーガガガー

歳月<入ってきた!しんちゃん、静かにな>
しんのすけ<ぶ、らじゃー!>

ガチャッ…ギギィ…

イナイ

バタン

歳月<まずい!個室のドアを開けているんだ!>
しんのすけ<ほうほう>

ガチャッ…ギギィ…

イナイ

バタン

歳月<次の次だ!くそっ、どうするか…!?>

しんのすけ<おじさん>

歳月<なんだ!?>

しんのすけ<お便秘するとおならがしたくなるよね?>

歳月<そうだけど…なんでこんなときに…?>

しんのすけ<オラ、お便秘三日目なんだ>

歳月<まさか…!やめろぉ!!>

しんのすけ<大丈夫!音ださないから!>

歳月<おい!>


ブゥウウウウウウウ!!!


歳月「くっさ!!音ださないんじゃないのかよ!!」げほげほ

しんのすけ「えへへ〜ついうっかり〜」

歳月「こってりだろ!…あ、違うな…って!んなことより、機械が!」

扇風機「」ピクピク

歳月「…こいつ鼻あんのか?」

しんのすけ「おじさん早く行こうよー!」

歳月「あ、ああ。」

歳月「はあ、はあ、ついた…」

ー危機管理室防災課

歳月「機械もいないみたいだし、はいるぞ」

しんのすけ「ほほーい」

ガチャッ

バタン

歳月「ほら、あれがチャイムを鳴らす機械だ」

しんのすけ「ほほーい!おねいさんおねいさんー」

歳月「……チャイムを鳴らす…機械!!しまった!離れるんだ!」

コード「」うにょうにょうにょ
しんのすけ「お?」ガシッ

しんのすけ「おお!」ひょいっ

歳月「しんちゃん!!」ガシッ

歳月「うおおおお!!」ひょいっ

しんのすけ「あはは〜ん。捕まっちゃったあ」

歳月「た、高っ!!くそ!離せぇ!」

しんのすけ「今離されたらおじさん落っこちちゃうぞ?」

歳月「へ、」離し


歳月「だあああああ!!」ひゅうう

ズデーン!

しんのすけ「あ〜あ、」

歳月「痛え…」

ガチャ!
真田「はあ、はあ、やっと追いついたぞ!!」

歳月「くそっ!お前!」

真田「さあしんちゃん、諦めてくれよ!もう、君にはどうする事もできない!」
しんのすけ「違うゾ!」

真田「何が違うか?君はもう動けないしこいつは役立たずだ。」

歳月「役立たず。この俺がか?舐めんなよ!」

しんのすけ「おじさん!マイクとって!」

歳月「おう!」

真田「何をする気だ!」

歳月「さあな、俺にもわからない。だが、しんちゃんにかけているんだ。ほら、受け取れ!!」ヒュン

しんのすけ「ないすきゃーち」ぱしっ

しんのすけ「さて、やりますかな。えーと、ききかん、ききかんっと…」ごそごそ

しんのすけ「お、あった!」


真田「まさか、やめろ!」
歳月「させねえよ!」


しんのすけ「えっへん」

しんのすけ『ほっほーい!機械のみんな!初めまして、オラ野原しんのすけ5歳!』


機械「復讐…」
外内「ぐぐぐぅ…」


しんのすけ『機械のみんな、お疲れ様。オラ達は、みんなの事を全く考えていなかったよね。』


機械「…復讐」
みさえ「うう〜、しんのすけ…?」


しんのすけ『でもそれは今日で終わり。オラ達は機械について考え直すんだゾ』


ひろし「しんのすけ…」

機械「のー?はーらー・ん?」


しんのすけ『関東のみんな、今日で機械の気持ちがわかったよね。もう機械を大事にしようと思ったよね。』


人「子供の声だ…」
人「きっとさっきの子だわ!」
人「機械の気持ち…」
人「この前棄てたやつも、まだ使えたんだよな…」


しんのすけ『機械のみんなも、もういいよね。みんなの気持ちは、ちゃんと伝わったんだゾ。』


機械「」シュウ…
機械「」ブーン…
機械「」ガガガ…


しんのすけ『はい、これで仲直り!じゃ、そゆことでー』


真田「お、終わっ…た…」ガクッ

歳月「やった!やったぞー!」


みさえ「終わった…終わったのよ!」

ひろし「よっしゃあああ!」

外内「やりましたね…!」キリッ

人「うおおおお!」
人「バンザーイ!」
人「助かったああ!」

田中.はま「…」そろり…そろり…

しんのすけ「どこいくの?」

田中.はま「ぎっくぅう!」


真田「くそっ、俺は…俺は…!」

歳月「諦めろよ。お前にとって…、いや、貴方にとって…関東の人間と機械は重すぎたのです。」

真田「違う…違う!」

歳月「その重さは、1人ではとても抱えきれません。しかし、私達は分かち合うことができるのです。」

真田「…もし、…」

真田「あの時、誰かと分かち合えたのなら、こんなことにはならなかったのだろうか?」

歳月「そうですね。きっと…。」



しんのすけ「とうっ!」

はま「あがっ!」
田中「カンチョーはあかんて!カンチョーは、アッー!」


歳月「それでも、貴方は変わっていなかった…貴方は、とても優しいままでした。」

真田「…」

歳月「大学を爆破したとき、なぜわざわざサイレンを鳴らしたのか。それって、私達を殺 したくなかったからですよね。」

真田「…そうだよ。俺は、いや、私は…君達を殺 したくなかったんだ。私の、大切な友人達だから。」

歳月「教授。また、研究しましょう。素晴らしい機械を。」

真田「ああ。」

ウーウー ピーポーピーポー

真田「…時間だな」

歳月「…待っています。ずっと。あの研究室で。」

真田「ああ。」




ひろし「…あの人は、道を間違えただけなんだろうな…」

みさえ「なーにしんみりしてんのよ!ほら、帰るわよ!春日部に!」

ひまわり「たーい、へへっ」

しんのすけ「ほーい!」

ひろし「おう!」


しんのすけ(オラ、今日のこと絶対に忘れないゾ。)




しんのすけ「…あれ?何か忘れているような?」


後日談

ピーンポーン

みさえ「しんのすけー!今出れないから出てー!」

しんのすけ「ほいほい」

ガチャッ

しんのすけ「どちらさまー?」



歳月「よう、しんちゃん。」
外内「ご無沙汰です。」



しんのすけ「おおおお!おじさん!おねいさん!」

歳月「今日はしんちゃん達にプレゼントを渡しにきたんだ。」

しんのすけ「ほうほう。って、そんなことより!この前の綺麗なおねいさんのやくそ…く…」



洗濯機「」どーん



しんのすけ「タッキー!!」

洗濯機「」

しんのすけ「タッキー!オラだよ!久しぶり!元気だったー?」

洗濯機「」

しんのすけ「んもう、無視なんてひどいゾー。」

歳月「しんちゃん…それは、俺たちがタッキーの破片をかき集めてまた作り出した…ただの洗濯機だ。…喋れないんだ。」

しんのすけ「…戻ってくるって、言ったのに…嘘つき。」

歳月「…人工の心は、ない方が良かったんだ。だって、もともと機械にも心があるのだから。」

しんのすけ「…うん!機械にだって、心はあるんだゾ!…タッキー、おかえり!」





タッキー ''ただいま''





完結しました。

内容が浅いしレスが少ないわりに更新遅いという最悪の状態でしたが、最後まで見ていただきありがとうございます。

それと今まで応援、アドバイスをしていただいた方、ありがとうございました。

最後に、質問(このss.次ss.作者についてなど)に答えます。
矛盾点などもあると思いますので知らせて頂けると嬉しいです。次の参考にさせて頂きます。

特に質問とかはないんだけど、ssの完成度にビビったわ。マジでしんちゃんの映画まんまだった。激しく乙です



きちんと完走しただけ偉い。キャラもそれっぽかった
もうちょっと映画前半の遊びに当たる部分があれば良かったかも

>>74
>>75

ありがとうございます。
確かに、キャラを壊さないことを一番に考えていました。

話の展開については、早く次に進みたいという焦り?から早くなってしまったみたいです。今読み返すと話が早い早い…

別の話になりますが、次にしんちゃんのssをまた書きたいと思っているのですがまだ内容が決まっていません。
今のところ考えてみたのは

ハリポタクロス
食戟のソーマクロス
オリジナルでRPG系ファンタジーもの

の3つです。みなさんどれが良いと思いますか?
また、その他に案がありましたらお教えください。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月02日 (木) 21:26:03   ID: nwF_aaFx

おもしろかった。
展開は早いと感じたけど。

2 :  SS好きの774さん   2015年07月04日 (土) 04:37:52   ID: nKvthfRS

ちんこ

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