男「何だそれ」
友「知らねーの?カブコレ」
男「知ってるわけねーだろ。なんだよそのパチモン臭しかしねー名前は」
友「あー、確かに艦コレとかそこらへんのには名前は似てるよな。でも、やれば分かるぜ」
男「なにが?」
友「これは流行る」ドーン
男「流行んねーよ」
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友「まあ、これが流行るか流行んねーかは実際にゲームを見てから判断してくれよ」
男「はいはい……」
友「とりあえずこいつがホーム画面だ」スッ
男「なんか画面の半分を褐色巨乳の美少女が埋めてんだけど」
友「こいつは俺の嫁の『アクティオンゾウカブト』だ」ドヤッ
男「だと思ったよ!もちろんそっち路線のゲームなのは分かってたよ」
友「おまえ、ガチの昆虫育てて楽しいと思うか……?」
男「小学生の頃にクワガタ5匹飼ってた奴のセリフか。それは」
ピコーンピコーン
アクティオンゾウカブト『飼い主様(マスター)!敵が縄張りに侵入してきたよ!』
男「喋った!?」
友「可愛いなぁ」
友「と、それは兎も角として……。縄張り争いの時間だな」
男「縄張り争い?」
友「簡単に説明するならPvP」
男「あんまりよくわからんが、この手のゲームじゃ珍しいな。面白いのか?」
友「おうよ!これはこのゲームのメインのゲームじゃないけど面白いぜ」
カチッカチッ
友「俺は1番目にエレファスゾウカブト、2番目にギアスゾウカブト、そして3番目に嫁をセットして準備完了だぜ」
男「全員褐色巨乳じゃねーか!」
友「マジ天使じゃね?」
男(2番目のロリ巨乳は確かに可愛いな)
友「と、相手は……」
カチッ
『1番:アトラスオオカブト・2番:コーカサスオオカブト・3番:ボルネオオオカブト』
友「げっ、アトラス厨かよ!」
男「全員高身長でワイルドそうなやつらだな」
友「こいつはちょっとまずいな……」
男「どうしてだ?」
友「見ればわかる」
ドン!
『戦闘開始』
エレファス『いっきま〜すっ!』ドタプーン
アトラス『殺ってやんぜ』
男「おいっ、相手の娘発言怖いんだけど!?」
友「アトラスオオカブト属だからなぁ……。やたら好戦的だ」
エレファス『とりゃっ!』ペシッ
アトラス『効かねーよ』
『効果は今ひとつのようだ!』
友「ちっ、無駄に堅ーな……」
男「……」
男(角を使わず普通に手で叩いてんだけど……)
アトラス『死に晒せ』グッ
ボキッ
男「」
男(アイデンティティ折りやがったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?)
アトラス『一閃!二閃!三閃!』
ズバババッ!
エレファス『あらあら〜?』
ドテーン
『場外アウト、勝者アトラスオオカブト』
ピロローン
友「つえーな」
男「いや、強さ以前にいろいろとおかしいだろ、これ」
カツカツ
???「ゾウカブトって、ホント弱いわね」
友「誰だ!」
男「その声は……」
幼馴染「私だ!」
男「幼馴染か」
幼馴染「あなた、アトラス厨を馬鹿にしてるみたいだけど、そのアトラスオオカブト属に負けてるのはどこのどいつ?」
友「まだだ!まだ負けてはいねー!」
幼馴染「いいわ!かかってきなさい!」
友「つーわけで男、さっきこのゲームのURLをお前のパソに送っておいたからそこからアクセスして自分の目で確かめてくれ!」
幼馴染「コテンパンにしてやるわ!」
友「負けっかよ!」
男「……帰るか」
その夜
男「取り敢えず入れてみたが」
カタカタッ
男「へー、10万人もやってのか」
男「と、ここからスタートか」
カチッ
『ハァハァ!』
バキバキ
ドーン
『オイツメタゾ』
『た、助けて!ムシ○ング〜!!』
『ポ○〜!』
テレレン
『カブトムシコレクション!!』
男「おい、途中まで完全に○シキングだったよな、これ。どこぞの昆虫王者の冒頭だったよな」
男「……もうこれに関しては突っ込むのは野暮か」
カタカタッ
男「へー、惑星クワガタンの覇権を巡りプレイヤーは飼い主様(マスター)となりカブトムシとクワガタムシを従え戦うゲームなのか」
男「……」
男「クワガタも出んのかい!」
男「あれか、某昆虫王者がほとんどカブトムシとクワガタムシ以外の昆虫がほとんど出てこないのにムシキ○グて名前だったから、このタイトルもそのノリで大丈夫とかいう考えなのか……」
男「……」
男「駄目だ、突っ込みどころがボロボロ出てくるんだけどこのゲーム」
ティロン
『ようこそ惑星クワガタンに!』
男「ん、ナビキャラか」
『私の名前はボボ。飼い主様のサポートをしてあげるわ!』
男「……」
カチッ
ボボ『早速だけど飼い主様には今からしてもらう事があるの』
ボボ『それはあなたがこのクワガタンで戦うための力であり、あなたのパートナーとなるカブ娘を作ることなの』
男「最初にクワガタは作れないのか?」
ボボ『ごめんなさい。クワガタは最初のほうは作れないの』
男「なんでだよ」
ボボ『謎です』
男「特に理由ないのかよ!それと、その名前はギリギリアウトだ」
ボボ『じゃあ、カブ娘作りに入るね』
ピコン
『幼娘が贈られた』
ボボ『カブ娘作りには必ずこの幼娘が必要になるわ。この幼娘をベースにカブ娘を作るの』
男「見た目は毛布にぐるぐる巻きにされた幼女なのな」
ボボ『ちなみに幼娘は毎日ログインする度に1つ貰えるし、探索やショップ等でも入手可能だよ』
男「つまりこの幼娘がガチャチケみたいなもんなのか」
ボボ『次は幼娘を埋める土選び!』
男「埋めるな!いや、普通なら土に埋めるなきゃいけないてどさ、見た目完全に幼女だから土に埋めるとかちょっと怖いんだけど」
ボボ『土によって幼娘がどのタイプのカブ娘になるかがきまるの』
男「へー」
ボボ『今回は勝手にこっちで決めさせてもらうわ』
ピコーン
『※チュートリアルですが、ここで作られるカブ娘はランダムです』
男「あれか、ここでお気に入りのカブ娘が出るまでリセマラしろ的な感じか」
男「……リセマラめんどいし何が出てもそのまま続けよっかな」
カチッ
ボボ『土は選び終わったね!なら次は環境選びだ!』
ボボ『環境は出てくるカブ娘の種類が決める大事なところなの。例として上げるなら、亜熱帯に近い設定にしたらお馴染みのカブトムシが出やすくとなるといった感じかしら』
男「レシピみたいなもんか」
カチッ
ボボ『これも今回は勝手にこっちで入力させてもらうわ』
ボヒュン
ボボ『これで一通りの作業はお終いよ』
男「資材的なやつの課金はあんまりしなくて良さげだな」
カチッ
ボボ『今回のカブ娘が成虫になるのにかかる時間は……』
ティロン
『72時間』
男「なげーよ!」
バンッ
男「確かにリアル飼育よりかは早いけど長過ぎるだろ!?これ基準なら高レアなキャラとか一週間とか普通にありそうだな!」
ボボ『お、これはかなりのレアなカブ娘になりそうだね!』
男「ん、レアなのか。それでこんなに長いのか……」
男「いや、それでも3日はなげーよ」
カチッ
ボボ『さっさと次に行きたいし、今回は特別にこの「超高速成長剤」をあげよう!』
ピロン
男「さすがにこの手のアイテムはあるのか」
ティンポーン
『アイテムショップで1個500円で販売してます』
男「高いな、オイ」
ボボ『それじゃー撒くよ』
パラララン
『育成期間をショートカットしました』
テロン
男「何が出るかな」
男(出来ればお姉さん系じゃなくて妹系がいいなぁ……)
カチッ
ティティティーン
『何よアンタ。こっち見ないでよ!』
男「へ?」
『まあ、良いわ。このあたしが来たからには貴方に金色の夜明けを見させてあげる』
黄金鬼クワガタ『この黄金鬼クワガタにしっかりついて来なさい、下僕(マスター)』
男「」
ボボ『やったね、黄金鬼クワガタが手に入ったよ!』
男「カブ娘どこ行ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
男「さっき思いっきり最初の方はクワガタ作れないて、言ってたじゃん!え、思いっきりクワガタじゃん、この娘!」
カチッ
ボボ『おめでとう!このクワ娘を大切に育ててね!』
黄金鬼『ぼさっとしないでさっさと次に進めて、下僕(マスター)』
男「今更だけど口悪くない?この娘。マスターはマスターだけど飼い主様(マスター)じゃなくて、下僕(マスター)になってんだけど。どっちがしたなのかもう分からないんだけど」
男(ボボが「クワ娘」と言ってるあたり、バクじゃないみたいだけど……。それなら最初からカブ娘だけとか言わなきゃいいのに……)
カチッ
ボボ『それではカbクワ娘もできたことだし、早速進撃しに行こう!』
男「おい、カブ娘言いかけたぞコイツ」
ボボ『それじゃあ進撃!』
ティロン
『進撃:進撃とは惑星クワガタンを旅しながら、行く先々を制圧して縄張りを拡大させて行くモードです。このモードでは主に飼い主様(マスター)のレベル上げ、幼娘収集、土集めなどが出来ます。エリアの奥にはその縄張りのボスが居ますので、倒して縄張りを拡大させましょう』
男「あー、そこはソシャゲみたいな感じなのな」
カチッ
ボボ『今回はここを制圧しよう!』
ディディン、ディディディン
『あだーの研究所』
男「だからさ、なんで自ら進んで危ない橋渡って行こうとすんの?これ、もう普通にアウトだから!」
カチッ
黄金鬼『さて、あたしの実力を見せつけてあげようかしら』ニヒヒッ
ティティン
ボボ『それでは行く方向を選択してね』
男「あれか、行く方向で貰えるアイテムとか変わるとかそんな感じか?取り敢えず右を選んで見るか」
カチッ
このSSまとめへのコメント
おもろいやん続きはよ