僕「瞬殺の破局」 (11)

僕(それは、高校卒業を3日後に控えた日だった)

僕(ちなみに、場所は屋上だ)



後輩「好きです、付き合ってください」

僕「え」



僕(呼び出された僕は、所属していた部活の後輩に、まさかの告白をされたのだった!)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430906370

僕「本当に……僕でいいの?」

後輩「……はい」



僕(俺の問いに、顔を真っ赤にしながらコクリ、と頷く彼女!)

僕(信じられない!)

僕(しかしこれは、紛れもない現実なのだ!)

僕(やった、やったよ!)

僕(まさか!)

僕(まさかこの僕に、彼女が出来る日が来るなんて!)

僕「ありがとう! ありがとうぅぅぅぅ!」

彼女「キャッ!?」



僕(幸福の絶頂に上り詰めた僕は!)

僕(喜びの感情に身をゆだね!)

僕(彼女の制服に包まれた、腋の下をくすぐった!)



彼女「キャハハハハーッ!?」

僕(悲鳴をあげ、身体を捩って逃げようとする彼女!)

僕(そんな彼女を背後から羽交い締めにし!)

僕(さらに腋の下をくすぐろうと試みた!)

僕(オッケイ!)

僕(ギリギリ指が、腋の下に届くぞ!)



僕「こちょこちょこちょ」

彼女「アハハハハ! やめてーっ!」

彼女「やめてください~っ! キャハハハハ!」

僕「どう? くすぐったい?」

彼女「くすぐったいです~! アハハハハ! 私くすぐったがりなんです~っ!」

僕「くすぐったがり!」



僕(その言葉に、僕の心はヒートアップ!)

僕(彼女の腋の下をくすぐる指先もスピードアップ!)

彼女「やめて~っ! なんで、なんでくすぐるんですか~っ!」



僕(笑いながらのたうち回る彼女に、僕は答えた!)



僕「僕、くすぐりフェチだから!」



僕(そう!)

僕(僕は子供の頃から、どうしようもないぐらいのくすぐりフェチなのだ!)

僕(僕は女の子がこちょこちょされ、笑い悶える姿が大好きなのだ!)

僕(恋人同士ならば、ボディタッチはごく自然な事象!)

僕(ならば、くすぐりも許されるに違いない!)

僕(誰もが納得するであろう理論を脳内展開!)

僕(そして僕が腋の下をくすぐる指の動きをさらに早めようとした、その時だった!)



彼女「ごめんなさい! やっぱりなかったことにしてください~!」

僕「え」

僕(息も絶え絶えな様子で、後輩は交際のキャンセルを宣言した!)

僕(慌てて羽交い締めを解いたものの、時すでに遅し)



彼女「こんなの、毎日耐えられません!」



僕(そう言い残し、後輩は僕から逃げるように、屋上から走り去ってしまった……)

僕(ここに、初めての彼女との交際は終わった!)

僕(時間にして、わずか30秒の出来事だった……)

僕(くすぐりではなく、キスやハグだったらOKだったのだろうか)

僕(僕の問いに答える者は、もはやこの場には誰もいない)

僕(今日ほど、自分のニッチな性癖を悔やんだことはなかった)

僕(ただ一つだけ、確実にわかったことがある)

僕(それは)

僕(腋の下をこちょこちょされている後輩の笑い声が、最高に可愛かったということ)



僕(くすぐりフェチの僕に、彼女が出来る日は遠い……)



Fin

恋人といえどもくすぐり過ぎると破局を招きます

ソースは作者

自戒します

読んでくれた方、ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月13日 (水) 05:42:58   ID: lu84Q3nq

…ま、まあいい勉強になったってことで…

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