勇者「お前も勇者なのか?」少女「うん!」(173)

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勇者「魔王使い?」少女「はい」
勇者「魔王使い?」 少女「はい」 - SSまとめ速報
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の前日譚となっております。
読まなくてもわかるようになっていますが読んでいただければ理解出来る所があるかもしれません。

【とある戦場】

勇者「詰んだ」

魔法使い「ええ。詰んだわね」

勇者「兵士!俺たち東の国の始めの戦力はいくらだったか?」

兵士「は、はっ!およそ一万であります!」

勇者「敵の南の国の予想戦力は?」

兵士「偵察兵の情報が正しければおよそ7500程!」

勇者「で、今の俺らの戦力は?あ、わざと間違えるとか無しな。正直にいえよ」

兵士「よ、よろしいのですか?」

勇者「おう」

兵士「……お、およそ5000程に減ってると思います」

勇者「どうしてこうなった」

魔法使い「大敗ってレベルじゃないわね」

勇者「兵の練度や武器の質もこっちが圧倒的だっていうのに、だ」

魔法使い「ここで負けたら国が滅ぶしね。こっちの戦力殆ど集めたのに」

兵士「ですがまだ伏せておいた兵が。挟み打ちをすればまだ勝機が……ギャッ!」グサッ

勇者「……誰が言ったんだっけ?『戦いは数だよ!』って」

魔法使い「ええ、確かに数だわね。あっちの勇者の数はこっちの倍かしら?」

ビュン!

勇者「ちっ!俺たちは本陣にいるのに平気で矢を飛ばしてくるな!」

魔法使い「相手は敵の本陣から飛ばしているわね。距離でいえばおよそ1.5キロ程度かしら」

勇者「どういう腕をしているんだ全く!」

魔法使い「で、どうするの?引いたら暴虐王に三枚に降ろされちゃうわよ?」

勇者「だったら全身すればいいだろう。……自国の方にな!」

魔法使い「屁理屈ね」

勇者「屁理屈でもどうでもいい。今はとにかく何人生き残らせるかだ。これ以上被害は増やさん」

魔法使い「何か策はあるの?」

勇者「オレ、ツッコム。オマエ、エンゴ。イイカ?」

魔法使い「なんで原始人みたいな喋り方なのよ。まあやるけど」

勇者「オラァ!」

敵兵「ぎゃあ!」

敵将「あ、あいつは東の国の勇者!て、撤退。撤たーい!」

勇者「よし。東の部隊を壊滅した。あとは南の部隊に横から殴り込むか」

「残念だけどそれはさせないよ!」

勇者「ちっ……敵の勇者か。こいっ!」

少女「味方を倒す悪者はこの僕が相手だっ!」

勇者「……」

勇者「……ママゴトか?危ないからその物騒な槍を下ろせちんちくりん」

少女「なっ!バカにするなよ!僕は勇者なんだ!あとちんちくりんっていうな!相手の嫌がることを言うなってお母さんに習わなかったのか!」

勇者「じゃ、これも習わなかったか?怖ーいお兄さんには近づいちゃダメだって?」ギロッ

少女「うっ……そんな怖い顔しても無駄だぞ!僕は強いんだぞ!」

勇者「はいはい」

勇者(まあ万が一敵の勇者かもしれん。捕まえて脅しに使おうか)テクテク

少女「……!」

ガキイイン!

勇者「……俺の武器が叩き落とされた!?」

少女「お前は敵だろ!敵は僕が倒してやるんだ!」

勇者「……こいつ!」

【南の国、地下牢】

魔法使い「……で、その女の子と戦って負けたと。貴方フェミニスト?それともロリコン?」

勇者「残念だかマジで負けた。十八番の高速切りも使ってな」

魔法使い「嘘じゃなきゃ明日は雹を通り越してエクスカリバーの雨が降ってくるわね」

勇者「伝説の剣量産されすぎィ!」

魔法使い「所で色々やって脱獄の準備やったんだけど貴方どうする?」

勇者「手際いいな。おい」

魔法使い「私と貴方だったら国の一つでも簡単に作れるでしょう?どう、やらない」

勇者「……悪いが断る。俺は東の国で二番目に偉いんだ。それが逃げたなんて言われてみろ?東の国は臆病者と言われるのがオチだ」

魔法使い「プライドだけじゃ生き残れないわよ?」

勇者「悪いが俺はプライド捨てると死ぬんでな」

魔法使い「理解できないわね。まあけど話し相手がいないと寂しいから私も残るけど」

勇者「……悪いな」

魔法使い「いいわよ。別に」

看守「勇者と魔法使い……っておい?なんで服着てないんだ魔法使い!」

勇者「え、何?ずっと裸で俺と話してたの?」

魔法使い「だって暑いじゃない」

看守「ごほん!とにかく服を着ろ!きたら王と謁見がある。準備でもしておけ」

勇者「えっ。なんでそんなことが」

看守「お前なんでさらに脱ぐんだやめろ!そんなもの揺らすんじゃない!」

勇者「おっぱい怖い」

魔法使い「位置的に見えないわよ残念ながら」

勇者「ちっ!」

一旦終わり。続きは数時間後かもね。

今回の少女と前作の少女は別人です。

【南の国、王の間】

勇者「王に呼ばれたと思ったら飯を出された件」

魔法使い「死刑執行前日だからかしら」

王「違う違う!別に明日ギロチンは動かす予定はないよ」

勇者「色々軽いな。この王」

魔法使い「暗殺されないと思っているのかしら?」

王「そんなことしたら伏せてる親衛隊が駆け込んで来るよ?無駄なことはやめといたほうがいいぜ?」

勇者「本当フランクに喋るなな」

王「公に出る時と私事は切り替えないと。じゃないと胃がやられるよ?」

勇者「そりゃどうも」

勇者「……でどんな要件で俺たちを呼んだんだ?おおよそ公には出来ないような事だろうがな」

王「おっ、話がはやくて助かるぜ。魔王が支配している国知ってるか?」

勇者「ちょうど四カ国の間にある小さな空白地帯か?大昔にお前らの国が占領していたらしいが」

王「そう、そこ。そこのいる魔王たちがちょうどお前たちの国を攻略し終わった矢先に攻めて来やがった」

勇者「勝てそうか?」

王「五分五分だね。吸収した国から兵出すには時間がかかるし俺の国の士気も低いしな。そこであんたらに用があるって訳だ」

勇者「なんだ?」

魔法使い「……zzz」

勇者「おい寝るな魔法使い。肝心なところなんだから」

王「自由な子だね」

王「要件は簡単だ。魔王に近づいて和平交渉を結ぶなり殺すなりして無力化してほしい」

勇者「俺と魔法使いでか?自殺しろと聞き間違えたかな?俺は」

王「勿論君達二人じゃない。北の国と西の国。そしてこっちの勇者と協力してもらう」

勇者「何故か戦争時勇者の数が多いと思ったら他国から取っていたのか」

王「一人で一個大隊に匹敵すると言われているんだ多ければ多ければいい。まあそんな事はどうでもいいが」

勇者「……見返りは?」

王「極刑の免除と新しい戸籍だ。流石にこっちの村や町を壊滅させたんだ偽物使って殺した事にでもしないと納得しないだろう」

勇者「確かにな」

王「どうだ悪くない案だろ?どうする?」

勇者「断る」

王「ほう……理由は」

勇者「他の国でどんな事言われたかは知らんが俺は東の国の勇者だ。それ以上でも以下でもない。俺は生き延びるよりも誇りを持ったまま死にたい」

王「お前の国は騎士なんてなかった筈だけど?」

勇者「騎士道なんてそんな高尚なものじゃない。単なる俺のワガママ、それだけだ」

王「いやー参ったね。まさかNOと言われるなんて。困ったなー」

勇者「魔王退治はそいつらに任せとけ。俺は協力しない」

王「そうかー。それなら仕方ないな。なら無理矢理やっちまおう」

勇者「あ?」

王『ーーーーーーーーー!』

勇者「何?魔法だと?」

バシュウウウウウン!

勇者「……外傷はないみたいだが一体何しやがった?」

王「呪いだよ。魔王退治に無理矢理行かせるためのね」

王「お前と魔法使いは2年!後2年で魔王退治を終わらせなければ死ぬ!」

勇者「死ぬだけか。何もデメリットがないな」

王「そういや、捉えた捕虜まだお前ら以外にもいるんだよね。兵士じゃなくて民が沢山。別に何もしなくてもいいけど何もやらなかった時は……わかるよね?」

勇者「……因果応報かってやつかね。わかった。気に入らねえがやってやる」

王「助かる助かる。あ、後人を殺した時も呪いが発動して死ぬからね。民草殺しの異名を持つお前だ。対策させてもらうぜ」

勇者「民草殺しなんて初めて聞いたんだが」

魔法使い「……あら、話は終わった?」

勇者「魔王退治に行く事拒否したら呪いかけられて無理矢理行かされることになっちまった」

魔法使い「道理で体が妙に重いと思ったら。どんな呪いなの?」

勇者「2年経つか人を殺すと死ぬ呪い。後死ぬと俺たちの民が何か偉い事をさせられるかもしれない。行かざるをえなくなっちまった」

魔法使い「あ、そう。じゃ行きましょう。待ても何も始まらないわよ」

勇者「……なんというかお前マイペースだな」

魔法使い「2年以内に魔王を退治に行く。それだけじゃない。それ以外に何かある?」

王「おっ、乗り気か。明日出発だから頑張れよー。兵士、こいつらを牢に戻せ」

「はっ」

勇者「……」

中断。夜に再開予定。

【翌日、酒場】

勇者「酒場で待ち合わせとは。昔の冒険小説の始まりみたいだな」

魔法使い「あの小説の仲間って全員雇われじゃなかったかしら」

勇者「言われてみれば雇われ連れて魔王退治なんて正気じゃねえな。後ろから刺されて金目の物盗られるのがオチだ」

「けど長い旅で仲間たちも雇われから一歩近づいた関係になったかもしれませんよ?」

勇者「……お前か?俺たちの仲間は」

騎士「ええ元西の国の勇者。騎士と申します。以後お見知りおきを」

魔法使い「ご丁寧な挨拶。私たちとは色々真逆そうね」

騎士「まあ、私は教祖様の親衛隊に長くいた物ですから」

勇者「重そうなメイスと盾だな」

騎士「基本的に重装備の敵と正面から戦うのが基本ですので鎧ごと潰せるこれは便利なのです」

勇者「なるほど。で、まさか一緒に行くのはお前だけじゃないよな?」

騎士「後3人程来ますよ。どうやら遅れているようですね」

「おおっと。どうやら俺が最後って訳じゃ無さそうだな」

勇者「おっと。早速もう一人か」

魔法使い「前にも見たことあるわね」

狩人「まああんたらの国とは争っていたからな。俺は元北の国の勇者、狩人様さ」

魔法使い「本陣に矢を打ち込んでいたのはあなたね」

狩人「そうそう。あの時はすまなかった。どうだい?詫びで他の2人が来るまで上のベッドでお話でも……」

魔法使い「殺すわよ?」ギロッ

狩人「 」

勇者(あ、こいつ残念な奴だ)

騎士(私の国だと3日で追い出されそうですね彼)

勇者「残りは後2人か」

騎士「まあ後1人は私の知り合いなのでそこまでは時間はかからないでしょう。どうです?ここで何か食べましょうか?」

勇者「いいねえ。豚箱の飯に食い飽きてたんだ」

狩人「デザートは2つのメロンかな?」

魔法使い『ーーーーーーーーー』

勇者「おい魔法を使うんじゃない。お前の気持ちはよくわかるけど」

店主「もう少しで閉店だよー」

勇者「おい、来ねえじゃねえか」

騎士「おかしいですね……彼女は約束は送れない性格ですのに」

狩人「魔王の刺客に襲われたとか?」

魔法使い「椅子は喋らない物よ」

狩人「 」

勇者「途中から狩人が魔法使いの椅子になってやがった」

騎士「私はノーコメントで」

「ほらほら、もう少しですよ?」

「うう……」

騎士「遅かったですね。一体何があったんですか?」

「い、いや……あのですね……」

「うう……」

勇者「……あのガキンチョが迷子になってたんだな」

少女「ぼ、僕迷子になってないもん!ただ美味しい物食べ歩いてたらよくわからない所にいただけだもん!」

勇者「それは迷ったっていうんだよ」

狩人「これは大変でしたね。どうです?休憩がてら上の部屋で話でも……」

勇者「お前はもう1人の女を口説くんじゃねえ。この馬鹿」

僧侶「わ、私は元西の国の勇者、僧侶と申します。どうかよろしくお願いします」

少女「僕はここの国の勇者!少女だ!とても強いんだぞー!」

勇者「強い奴は地図を逆さまに見て迷ったりしねえよ」

少女「なんだとー!」

魔法使い「本当に子供ね。これで貴方より強いって本当かしら」

少女「僕は強いんだ!なんせこいつを捕まえたからね!」ドヤァ

僧侶「ええ、よくやりましたね。少女ちゃん」ナデナデ

少女「えへへー」

勇者「甘やかすな」

少女「あ!そうだ!これ!」

騎士「手紙ですか。国王からですか?」

少女「そうだよ!」

勇者「命令か。どんな物かな」

手紙『全略』

勇者「全部略してどうすんだこの野郎!」

少女「あ!もひとつ手紙があったんだ!」

手紙2『さっきのは冗談だよーん。騙された?』

勇者「今すぐ破りてえ……!」

手紙2『冗談はここまでにしておいて本題に入ろう。お前達の最終目標は魔王軍に対して和平を結びつけるなり殺害するなりして軍を維持できなくすることだ』

勇者「ここまでは昨日聞いたな」

手紙2『ただし前段階として四天王の殺害または再起不能にすることが必須だ。流石に君達でも魔王と四天王と同時に戦うのは無謀だし交渉など不可能に等しいだろう』

狩人「四天王なんて初めて聞いたぞ!あと魔法使いさんそろそろ限界なんで椅子やめてもいいすか?」

手紙2『四天王の居場所と思われる所は別途に用意した地図に書かれている。但し偵察兵が行方不明になった頻度が多かった所をリストアップしただけなので詳しい場所は自分達で確かめてほしい』

勇者「森。廃坑。海近くの砦。とある街の周辺。この辺りか」

手紙2『期限は特に設けていないが最低でも2年以内に終わらせてほしい。少なくとも2人程その理由はわかっているだろう』

勇者「……」

手紙2『追伸。しょうじょへ。ちゃんとそうりょのいうことをきいてみんなとなかよくやりなさい。あとあまいもののとりすぎはだめですよ。あと(ry』

勇者「……どこの親バカだオラァ!」ビリッ!

魔法使い「少女の心配ばかり書かれてるわねこの手紙」

今日は終わり。また明日以降に。

男:勇者、騎士、狩人

女:魔法使い、少女、僧侶

勇者「旅に出る前に前衛後衛決めようぜ。とりあえず前衛は俺と騎士とこのチビな」

少女「チビって言うな!」

騎士「妥当でしょう。私が攻撃を受け止めて他の2人が攻撃ですかね」

少女「僕も魔法使えば敵の注意をこっちに向けさせられるよ!回避には自信があるんだ!」

狩人「メイン盾と回避盾が同じパーティにいるとは……」

勇者「稀によくある。後衛は後の3人な」

魔法使い「私は詠唱が時間がかかるし椅子も遠距離向きだし妥当ね」

狩人「あの。せめて名前を……」

僧侶「私も補助に特化していますので守って貰えるとありがたいです」

僧侶「最初調べる所はどこにしましょうか?」

勇者「無難に近場かね。廃坑に行ってみようか」

騎士「そうですね。では今日はもう休んで明日出発しましょうか」

少女「うん!」

店主「宿は3部屋空いてるよ」

魔法使い「商売熱心なこと」

狩人「よし、ここは2人づつに分けるか。というわけでどうですお二人とも?今夜は一緒に寝ませんか?」

少女「僕僧侶と同じベッドで寝るー!」

勇者「そうか。あ、店主さん狩人1人、俺と騎士、女達の部屋割りで」

店主「あいよー」

狩人「 」

【翌朝】

勇者「……で、なんで少女が俺の布団に潜り込んでいるんだ?」

少女「……zzz」

騎士「トイレが別置きだから戻る時に部屋を間違えたのかもしれませんね」

勇者「腕にしがみついて離れやしねえ」ブンブン

騎士「困りましたね。彼女、余程の事がない限り目が覚めませんよ」

勇者「……」


~~~~~~~~~~~~

魔法使い「なんか大きいダッコちゃんついてるだけと何かしら?」

勇者「気にするな」

狩人「どうするんだ?流石にこのまま旅に出るのはナシだろ」

勇者「オナモミみたいにくっついてんだよ」

僧侶「大丈夫ですこんな時のために……少女ちゃん。ご飯ですよー?」

少女「え、何?ご飯……ウギャッ!!」

勇者「高いところにいるのに手を離すから……」

少女「うーーーっ!」

勇者「何しても起きなかったお前が悪い」

騎士「ま、まあ気を取り直して廃坑に行きましょう。ここから1日もかかりませんよ」

僧侶「少女ちゃんつぎの街に着いたら何か甘いものを買いましょうね」

少女「やったー!早く行こうよ皆!」

魔法使い「懐いているわね」

僧侶「西の国が滅んだ後は少女ちゃんの世話をしていたので」

今日は終わり。また明日以降に


騎士:20代後半

勇者、魔法使い、狩人:20代前半

僧侶:10代後半

少女:アグネスホイホイ

【廃坑前】

少女「おやつだー」モグモグ

勇者「おい、食べるのはここの探索が終わってからにしろ」

少女「えー」

狩人「ランタンの準備できたぜ」

騎士「では行きましょうか。皆私から離れないように」

僧侶「中は暗いので迷いそうですね」

魔法使い「私は好きだけどね。こういう暗さは」

騎士「……ふむ、ここが最後みたいですね」

狩人「なんだよ。四天王どころか魔物すらいないじゃねえか」

僧侶「いたのはコウモリだけでしたね」

少女「……」

勇者「どうした少女。さっき現れたコウモリにびびったか?」

少女「いる!何か強い魔物がこの近くに!」

魔法使い「本当に?何も感じないんだけど……きゃっ!?」

ビシャッ!

勇者「魔法使い!大丈夫か?」

魔法使い「怪我はないんだけど……なんかトリモチみたいなものかしら。くっついて離れないわ」

「まずは1人……」ズズズ……

騎士「地面から出てきた?」

狩人「こいつが四天王なのか?」

泥魔人「如何にも……私は四天王の1人泥魔人だ……」

勇者「ほう、地面に潜って偵察や偵察兵を奇襲したわけか」

少女「……」チャキ

泥魔人「正解だ。お前が誰かは知らないが人間は死んで貰おう!」ブンッ

勇者「……遅い!オラッ!」ザンッ

ズブッ

騎士「勇者の剣が泥魔人に飲み込まれただと?」

泥魔人「俺に武器を使った攻撃はきかない……後ろを見てみろ」

僧侶「す、すみません。避けきれませんでした……」

狩人「殴った時に泥も飛ばしていたのか」

泥魔人「魔法職の奴は苦手だ……悪いが先に潰させて貰った」

魔法使い「いやーまずいわー。手も動かせないから魔法も使えないわー」

勇者「もうちょっとやばい感じで喋れよ」

勇者「ジリ貧だなおい……」

騎士「攻撃がききませんからね。私も防ぐので手一杯です」

泥魔人「ははは、このまま勝たせて貰う!」ブンッ

狩人「チッ!」ビシュッ!

ズブッ

勇者「おい、全滅の危機じゃね?」

少女「……いや!僕がどうにかする!準備もできたしね!」ダダッ

勇者「あ、おい!準備ってなんだ!」

少女「くらええええっ!」

泥魔人「無策のまま突っ込むとは愚かな……」ブオンッ

少女「うわっ!このっ!」ブンッ!

泥魔人「だから効かぬといっている……」ブンッ

少女「グアッ……!」

狩人「おいモロに食らったぞアイツ!」

泥魔人「止めだ……取り込んで窒息してくれる」

泥魔人「くらえっ!」

騎士「不味い!のしかかろうとしています!」

勇者「チッ、助けに入れるか?」

泥魔人「……なんだ?体が動かない」

狩人「様子がおかしいな?」

少女「ゲホッ……どうだ!僕の必殺技を!」

勇者「必殺技?」

泥魔人「な、なんだ!?こいつに切られたところからどんどん凍って……!」ピキピキピキッ

少女「そのまま氷漬けになっちゃえ!」

泥魔人「なんだこれは?一体どんな魔法を使ったと言うのだ……」

騎士「完全に凍った……」

勇者「俺の武器どうすんだおい。こいつの中にあるんだけど」

少女「やったー!勝ったぞー!」

勇者「勝ったぞーじゃねーよ!どうすんだよ!俺の剣あいつの中にあるんだけど?」

騎士「それは後です。とにかく捕まった2人を助けないと」

魔法使い「え、何?終わったの?暇だったから手を使わずに本を読んでたわ」

勇者「こいつ……!」

今日は終わり。また明日以降に

騎士「勇者の剣が犠牲になりましたが倒せましたね」

少女「どうだー!僕は強いんだぞー!」

勇者「はいはい、強い強い」

僧侶「あの、勝ったのはいいんですが服が……」

魔法使い「何故か女性しか汚れてないわね。あの泥魔人スケベだったのかしら」

狩人「ウェット&メッシーか……いいな!」

勇者「よくねえよ。近くに水場があるか探すか」

騎士「夜に行動は余りしたくありませんし代わりの服もありますので……」

勇者「用意がいいな」

騎士「装備は馴染んだほうがいいですが服は逆に新品のほうがいいので」

魔法使い「早く泥を落としたいわ」

僧侶「全くですね」

狩人「おーい!川見つけたぞ!」

勇者「よかったな。川に入って汚れ落としてこい……」

少女「うわーい!」ダダダダダ

僧侶「あっ、僧侶ちゃんまだ服を脱いではいけませんよ!せめて騎士さん達がいなくなってからです!」

少女「えー?けど僕早く泥を落としたいのに」

僧侶「ダメです!少女ちゃんはもっと女の子としての恥じらいを……」

魔法使い「1000でパフパフ?いいわよ別に」

狩人「ざーーっす!」

勇者「僧侶こいつらとっちめていいぞ」

狩人「前が見えねえ」

勇者「僧侶にもパフパフ頼んだお前が悪い」

少女「それーーっ!」バシャバシャ

騎士「しかし狩人もそろそろ女癖の悪さを直したほうがいいですよ」

狩人「俺は全ての女を愛してる」キリッ

僧侶「きゃっ!ちょっと冷たいですよ少女ちゃん」

勇者「英雄色を好むと言うがなあ。流石にパーティに手出しするのはやめとけ。大変な事になるぞ」

狩人「具体的には?」

勇者「あそこに綺麗な船があるだろ?それがパーティに手出しした奴の末路だ」

狩人「nise boat」

魔法使い「かなーしみのー」

勇者「今日は野宿だ」

少女「枕投げだー!」

僧侶「テントですからそんな事出来ませんよ」

狩人「魔物避け用の準備終わったぜ」

騎士「夜は私たちが見回りますのでゆっくりと休んでください」

魔法使い「あら、気がきくわね」

勇者「魔法使う奴は余り疲れを残して欲しくないからな。疲れが残って呪文を間違えたとか洒落にならん」

【夜】

騎士「交代ですよ」

勇者「そうか。ついでに質問していいか?」

騎士「構いませんよ」

勇者「お前がいた西の国。どんな感じだったか?」

騎士「そうですね……宗教の総本山がありましたからね。いろいろ不自由でしたが楽しかったですよ」

勇者「楽しかったと言ってるが南の国に負けたんだろ?恨みのひとつふたつあるんじゃないか?」

騎士「西の国の勇者と呼ばれる様になってからは色々汚い部分を見ましたからね。私のお近づきになりたくて賄賂を送ったりライバルを殺せと頼んだりしたり」

勇者「全く勇者は便利屋じゃないってのにな」

騎士「その通りですね」

勇者「僧侶はどうだったんだ?同じ国だろう?」

騎士「彼女は元々スラム街の闇医者だったんですよ。ペストの広がりを魔法で食い止めてからは王に頼まれて戦争で負傷した兵を治癒してまわってたそうです」

勇者「ちなみに彼女の魔法の腕は」

騎士「千切れた腕を3秒でくっつけて5000程の負傷兵を1日で全快させるほどですかね」

勇者「争いが長引く程その恐ろしさがわかるタイプだな」

騎士「倒した相手が元気に戦場に戻ってきますからね」

騎士「貴方のいた国はどうなんですか?」

勇者「残念俺の睡魔が叫んでやがる。続きは明日以降にな」

騎士「残念ですね。楽しみにしときます」

勇者「おう、まあ大した事じゃ無いけどな」

今日は終わり。また明日以降

魔法使い「nise?niceじゃないの?」

狩人「ね、寝ぼけてただけだし(震え声)」

勇者「何やってんだお前ら。とっとと行くぞ」

騎士「一旦食料も手に入れたいですし町に向かいましょうか」

僧侶「少女ちゃんそろそろ出発ですよ」

少女「う……ん。後5分……」

勇者「オラッ」ゲシッ

少女「痛いっ!?」

僧侶「な、何をしているんですか勇者さん!子供を蹴り上げるなんて……」

勇者「ガキだからってこいつは勇者なんだろ?こんな体たらくだと後々困るんだよ」

狩人「おお、厳しいねえ」

魔法使い「負けた事に根を持ってるのよ」

勇者「聞こえてるぞ」

少女「ふんっ!お前なんて嫌いだ!」

勇者「嫌いで結構。町まで後どれぐらいだ?」

騎士「後少しといった所ですかね」

狩人「毒薬売ってるといいんだが。さっきの戦いで全滅したからな」

魔法使い「取り敢えず不法進入してちいさなメダル探さないと」

勇者「捕まるぞおい」

短いが今日は終わり。また明日以降。

暫く休載します。
再開時期は一応年内としておく

理由として深夜の別スレの方の書き込みに集中する為

巫女でスレタイ検索すれば出るんで見たければそちらにどうぞ

【とある町】

狩人「ちょっと娼館行ってくる」

勇者「毒薬買うんじゃなかったのかおまえ」

少女「僧侶。しょうかんってなんだ?」

僧侶「えっ!?あ、あのですね……」

騎士「まだ子供には早いところですよ。それより宿屋に向かいましょう。大所帯なよで早めに部屋を取っておきたいです」

魔法使い「私ここの魔法屋に用があるから別行動でいいかしら?」

勇者「俺もちょっとふらつきたいな」

騎士「でしたら私が宿を取っておくので夕刻まで自由行動にしましょう」

少女「僧侶!ご飯食べに行こう!」

僧侶「落ち着いてください」

少女「何でお前もこっちに来るんだよ!あっち行けよ!」

勇者「俺もこっちに用があるんだよ。悪いか」

僧侶「まあまあ二人とも落ち着いてください。怒ってもいいことはありませんよ?」

勇者「なんかふわっとしてるなお前。よく闇医者なんてやってたな」

僧侶「あら、騎士さんが話したんですか?私も元はちゃんとした組織に所属していたんですがちょっと……」

勇者「ちょっと?」

僧侶「私が使う治癒魔法なんですがちょっと普通の魔法とは違うんですよ。それが原因で追い出されちゃって」

少女「ほんとすごい魔法なのにねー」

勇者「お前には聞いてない」

少女「は?」

勇者「あ?」

僧侶(うーん犬猿の仲と言うんでしょうか?)

【酒場】

少女「えーと、ポテトフライとソーセージとハンバーグと魚のフライで!」

僧侶「頼みすぎですよ少女ちゃん」

勇者「……」

僧侶「どうかしましたか?」

勇者「いや、ちょっと席外すわ。後はご自由に」

僧侶「あっ勇者さん?……奥に入っちゃった」

勇者「久しぶりだな」

店主「ええ、まあ。ところであの一緒にいた二人は?」

勇者「ツレだよ。ツレ。それは置いといて他の国に置いといた間者達はどうしてる?」

店主「……今も潜伏続けています。国に誇りを持ってた連中です、貴方が命令すれば爆弾括り付けて砦にも突っ込むことでしょう」

勇者「そいつらに伝えろ。任務を終えて以後は自由に暮らせと」

店主「……よろしいのですか?東の国が魔王軍と戦っている最中です。横からつつけば混乱を起こせるはずです」

勇者「もう遅い。これ以上下手に続くと逆に東の国に混乱を招く」

店主「……わかりました。間者達は私が伝えておきましょう」

勇者「頼んだ。ところで国王が死んだ後代わりに入った奴はどうしている?」

店主「よくやっております。国も少しずつ立ち直っています」

勇者「……そうか」

今日は終わり。また明日以降に。

復帰しました。

【宿屋】

勇者「なんだかなあ」

魔法使い「どうしたのため息なんてついて」

勇者「俺達が必死こいて守った国が負けてもまだ存続してるってのもなあ」

魔法使い「国名は残してお偉いさんを南の国の奴らに丸ごと入れ替えたわよね確か」

勇者「いっその事あの時少女に切られて死ねば楽だったかもしれないなあ。だったらこんな呪いで縛られずに済んだのに」

魔法使い「死んだらつまらないわよ?例え呪いがかかっていても生きていれば儲け物でしょ」

勇者「生き恥を晒すって言葉知ってるか?」

魔法使い「どっかのチ禁みたいな死に方じゃなければどうだっていいわよ」

勇者「あれはどっちかっていうと国王のせいなような……」

騎士「おや、二人して何か秘密のお話でもしてたのですか?」

勇者「うんにゃ世間話。で、次の行き先はどうすんだ?」

騎士「無難に近場の森へ向かいましょう。町で聞いた話だと森の広い範囲で人がいなくなっていると聞きます。早めに行かないとどんどん犠牲者が増えることでしょう」

魔法使い「ああ、そんな話私も聞いたわ。擦り合わせてみると別の場所で同時に人さらいがあったから複数いるのかもしれないわ」

勇者「複数いるのか……面倒くせえ」

一旦中断。

寝落ちして書き込むことができなくても命ばかりはお助けを……

【森】

僧侶「ま、待って下さい……」ゼエゼエ

狩人「疲れたのか?だったら俺がおんぶして……」

僧侶「あ、それはいいです」

少女「僧侶は体力がないからなー」

騎士「といってもここまで一度も休憩してませんし一度休憩でもしませんか?」

勇者「賛成。疲れて回復魔法を失敗したらやばいからな」

僧侶「どうもすみません……」

魔法使い「せめて私ぐらいに体力つけたらどう?」

勇者「お前は魔法で重力軽くして楽してんだろ」

少女「休憩ついでに何か食べていい?」

勇者「よくねえよ。敵がいるかもしれんだろうが」

魔法使い「……いや、もういるわね」

狩人「は?それってどういう……」

「ーーーーってい!」

ドォン!

勇者「うおっ!?」

僧侶「きゃあっ!?」

騎士「参りましたね。どうやらネットで絡め取られたようです」

魔法使い「魔法も使えないわね。何かデバフがかかっているのかしら?」

「ははは!やはり魔力封じと筋力低下を付与したらこいつは最高だな!」

狩人「説明乙。……というかお前らか」

勇者「知り合いか?」

狩人「北の国で色々荒らしまわってた蛮族」

「蛮族ではない!貴様らに取られた領土を取り返そうとしただけだ!」

勇者「エルフの蛮族なんて初めて聞いたぞ。しかも女かよ」

狩人「大方魔王に金で雇われたんだろうな。勝ったら北の国をくれてやるって条件でか?」

エルフ「察しがいいな。貴様らに追い出された怨み忘れさせはしない!」

狩人「山国で平地が少ないからな。後妙薬と称して阿片ばらまいたアホ共は追い出すに限る」

エルフ「なんでだ!あんな楽になれる薬他にもないというのに!」

僧侶「阿片は常用するものではないですよ?」

少女「阿片ってなに?」

騎士「知らなくてもいいですよ。いや、本当に」

勇者「追い出されるのも残当だわこいつら」

魔法使い「漫才やってる場合じゃないわよ?これ抜け出さないと詰みよ」

エルフ「ふん、このネットに巻かれたものは自力で抜け出すのは不可能だ。おい!さっさと殺せ」

部下「へっへっへっ……。まずはガキからやっていいですかい?」

エルフ「好きにしろ」

勇者「見ろよあの部下の顔。目が虚ろでヨダレ垂らしまくってやがる」

狩人「完全にヤクやってますわこれ」

僧侶「そんなボケかまさないでください!早く少女ちゃんを助けないと!」

部下「へっへっ……まずは痛めつけて最後に殺しましょうか」

エルフ「お前がそれやると日が暮れるだろ。サクッと殺せ」

部下「じゃあ早速頭からっ!」

ブンッ

少女「!!」

ザンッ

僧侶「ひっ!」

勇者「……目を開けろ僧侶。多分お前が思っているとは違う結果になってるぞ」

部下「あ、あら?エルフさーん。俺の腕がなくなったんだけどっ」

ザシュッ

エルフ「な、なんだこれは?自力で抜け出したというのか?それにその腕、まるで化け物ではないか!」

少女「化け物いうな!ちょっと片腕が人と違うだけだい!」

勇者「……あれか」

魔法使い「何か知ってるの?」

勇者「俺はあの腕でやられたんだよ」

今日は終わり。 また明日以降に

エルフ「チッ!弓、放て!」

ビシュシュ

少女「こんなもの聞くもんか!」ブゥン

ゴオオオォォォ……

エルフ「腕をふるっただけで矢を吹き飛ばしだと」

少女「今度はこっちの番だ!行くぞ!」ダッ

エルフ「ひ、ひいっ!く、くるなっ!」

少女「うおーーーッ!」

ピタッ

少女「あ、あれ。なんで動けないんだ?」

エルフ「……ふう、もしもの時用の魔術師を使うことになるとわ。だがこれでこいつの足を封じた!」

少女「うわっ!僕の足が石みたいになってる!」

勇者「いよいよ不味くなったぞ。くそっ解けん」

騎士「少女のあの腕で千切れたのです。人力だと厳しいものがありますね」

エルフ「お前ら今からこいつが矢で串刺しになる所を見ていろ!今度は一振りでは払いきれん量の矢を放つ!」

少女「ま、まずいかも……」

エルフ「いけっ弓兵!あいつを串刺しにしろっ!」

シーーン


エルフ「ん?どうした?もう一度だ!弓、放てっ!」

シーーン

エルフ「クソっヤクでもキメたのかあいつら!」

狩人「残念ながら違うんだよな。俺が見つけて殺した」

エルフ「なにい!またあれから抜け出したのか!?一体どうやって!?」

狩人「お前らが北の国にいた頃から使っていた代物だ。既に対策はできているんだよ」

勇者「おい、抜け出せるならこっちも解けよ」

狩人「バレないようにするには俺だけで行動しなきゃならなかったからな」

エルフ「これは不味い!撤退!撤退しろ!」

ダダダダッ

少女「こらまてーっ!これを解いてからにしろーっ!」

狩人「石化回復のポーションを置いてく。解けたらみんなのネットを外してくれ」

少女「狩人はどうするの?」

狩人「なあにちょっと狩りに行ってくるだけだ。じゃ、行ってくる」

少女「行っちゃった……」

エルフ「結構削られたか!だが構わん。別の場所にいる部下を呼び出してもう一度奇襲を行うか!」

「……ぎゃあっ!!」

エルフ「ん?悲鳴?何かあったのか?」

「や、矢が矢が刺さって……がっ!?」

エルフ「クソっ!皆散れ!狙撃されてるぞ!」

「は、はいっ!?」「ギャーーッ!」「た、助けっ……」

エルフ(あの狙撃の腕は健在か……だがここは私が色々弄った場所だ。それっ)

ザザッ

エルフ(茂みや木の枝を動かせるようにしているのだ。これで木に登って上から奇襲をかけてやる!)

ビシュッ!ビシュッ!

エルフ(部下や茂みの音であいつは気がついてないみたいだな。狙撃地点はわかった。このまま一気に進む!)

タッ、タッ、タッ

狩人「……」グググッ

エルフ(見つけた!奴が矢を放った瞬間飛び降りてこのナイフで一撃だ!)

狩人「……」バシュッ

エルフ「死ねっ狩人っ!」

グサッ

エルフ「はははっ!やったぞ!狩人め、ざまあ見ろ……」

部下「……」

エルフ「……は?なんで死んだ部下が弓を使って」

ビュンッ

ドスッ

エルフ「 」

狩人「いや予想外に聞いたな。魔法使いに頼んで死んだ部下を動かしてもらって囮にしたんだが」

エルフ「あ、あがが……」

狩人「頭に刺したのにまだ動くのか。ヤクでおかしくなっちまったのか?まあ、いいかほっとこう。どうせ生き残ってもなにも出きないだろう。じゃあな、二度と合わないことを願うわ」

騎士「魔法封じがかかっても魔法が使えるなんて初めて聞きました。何かタネがあるのですか?」

魔法使い「ちょっとした体質よ。その手のデバフは聞かないのよ私」

僧侶「だったらあの時魔法でなんかすればよかったのでは?」

勇者「こいつは死体を兵士にすること以外の魔法は素人並みだ。戦闘に使えん魔法は一級品だが……いででっ!おいもう少し優しく解いてくれ!」

少女「やだよ!いつかのお返しだ!」

狩人「まあ、結果的に俺のおかげってわけだな!」

魔法使い「調子に乗らないで」

狩人「なんか俺に対してセメント過ぎませんかねえ……」

今日は終わり。また明日以降に。

何気に狩人の弓が現代の狙撃銃より上になってる件。なんだこのチート。

【キャンプ】
少女「すぅ……すぅ……」

勇者「寝顔だけ見ると唯の少女だな」

僧侶「ええ全く。膝枕しているので動けなくなりましたが」

勇者「……お前はあの少女の片腕の事を知っていたのか?」

僧侶「ええ。というか当事者ですね。私があの片腕を少女に繋げたのです」

勇者「繋げた……?」

僧侶「ええ、前に言いました少し変わった魔法でちょっと」

勇者「少女の話の前にお前の話が聞いた方が良さそうだな。お前どんな魔法を使うんだ?」

僧侶「そうですね……実際に見た方がいいですね。怪我をした所はありますか?」

勇者「手に軽い切り傷が。ネットに縛られた時についたのかもな」

僧侶「ええそれくらいの傷で十分です。それじゃいきますよ」ズニュ

勇者「おい待て。お前何取り出した」

僧侶「えーと。肉の塊です。一応」

勇者「お前……いや、やっぱいいや。なんか詳しく知ったら色々削れそうな予感がする。主に正気度とか」

魔法使い「いあ、いあ、くとぅるふ……」

勇者「おいバカやめろ」

僧侶「おや、魔法使いさん。一体どうしたんですか?」

魔法使い「テント張りと獣避けの用意が終わったから伝えにね。それより気になるわねその肉。馬刺し?」

勇者「んなわけねえだろ。僧侶続けろ」

僧侶「あ、はい。それじゃこの肉を勇者さんに乗せて……」ピタッ

勇者「なんとも言えないこの冷えた感触」

僧侶「そして呪文を」
『ーーーーーーーーっ!』

カッ

魔法使い「軽く光って……」

勇者「切り傷が塞がった……いやなくなったといったほうが正しいか」

僧侶「もちろん普通の回復魔法も使えますが部位欠損とかの重症ならこちらを使います。元の部分とこれがあればたちまち元通りに」

勇者「教会が追い出した理由がなんとなくわかるわ」

魔法使い「同時に何人まで使えるのこれ」

僧侶「えっと……前準備が整っていれば私の呪文が聞こえる範囲までなら何人でもです」

勇者「お前と魔法使いが組んだらとんでもない事になりそうだな」

魔法使い「私が死体を操って傷がついたら僧侶がくっつける……相手にとっては悪夢ね」

勇者「本題に戻ろうか。あの片腕は一体なんだ?」

僧侶「2年前ですかね。南の国が私がいた西の国を負かしたのは。その時捕虜になった私は国王にある事を言われたんです」

魔法使い「どんなこと?」

僧侶「『YOU、ちょっとおじさんと一緒についてこない?』と」

勇者「事案発生!」

僧侶「あ、後から自由にする代わりにある事をやってもらいと言われたんですが」

勇者「国王とは思えないほど自由だな」

魔法使い「続けて」

僧侶「やってほしい事は少女の腕に魔物の腕をくっつけろという事でした。勿論私はやった事がないので拒否しました。が国王は失敗しても自由にしてやるから早くやれと半ば脅迫に近い事もしてきたのでしぶしぶ受けました」

勇者「で成功して今に至ると。そのくっつけた腕ってどんな奴なんだ?ぱっと見ドラゴンのような皮膚だったけど」

僧侶「国王によるとはるか北にいた氷のブレスを吐くドラゴンという事でした」

勇者「あの泥魔人の時のあれは……」

僧侶「ええ、その腕をくっつけたからだと思います」

今日は終わり。また明日以降に。

イッチは即興から書き溜めにジョブチェンジした!

勇者「片腕がドラゴンの腕か……今更だが普段は普通の腕にしか見えん」

僧侶「繋げた瞬間に普通の人間の腕に変わったのです。何故そうなったのか私にもわかりません」

魔法使い「わけがわからないわね。けどそんな事して何かリスクとかあるんじゃないの?」

僧侶「今の所は特にありませんね」

勇者「リスク無しでこれか。羨ましいな」

魔法使い「あなたも剣術チートじゃない。人の事言えないわ」

勇者(本当はそうじゃないんだけどな……)

【翌朝】

勇者「あたーらしいあーさがきたー」

少女「きーぼーうのあさーだ、って真似するなよ!」

騎士「今回は西の国の街周辺にいるかもしれない四天王を探しにいきますよ」

狩人「少なく見積もっても行くだけで一月かかるな」

僧侶「私の体力が持つでしょうか……」

少女「疲れたら僕がおぶるから大丈夫!」

勇者「潰されるのが関の山だな」

少女「なんだと!?」

騎士「まあ道中補給がてら他の村や町によりますし途中馬車にも乗りますのでずっと歩き続けるというわけではないでしょう」

魔法使い「この時の勇者ご一行はそう思っていたのだが……」

勇者「不安になる事を言うな」

狩人「あれ?俺ハブになってね?」

【道中】

魔法使い「暑いわね。脱いでもいいかしら」

勇者「マントと帽子といかにもな服装だからなそれぐらいはいいんじゃないか?」

魔法使い「そう?だったら失礼して……」ヌギヌギ

勇者「ストップ。何故スカートから脱ぎ始めた?」

魔法使い「いや暑いから」

勇者「そういうのやめろよ。狩人も見てんだぜ?」

魔法使い「そうだったわね。じゃマントと帽子だけにするわ」

狩人「俺、そんな嫌われる事をしたっけ?」

騎士「自分の胸に聞きなさい」

騎士「黙って歩き続けるのもなんですから何か話でもしましょうか。勇者がいた東の国はどうだったんですか?」

勇者「ん?まあ特に何も。極端な課税もしなかったし平和そのもの。ただし敵には容赦無しって感じだったな」

狩人「俺の国のアホどもが東の国から略奪したら10万の軍勢でやってきたからな」

魔法使い「その10万はブラフに近くて実際攻めたのは100名の精鋭と私たちなんだけどね」

狩人「今、ひどい話を聞いた」

騎士「私は10万の軍勢で一気に北の国を潰したって聞いたんですが……」

勇者「というかお前らなんで南の国に集まってたんだ?特に狩人」

狩人「亡命しました!ぶっちゃけ俺の国のお偉いさんが俺がいた民族を軽視したからな。戦う直前で民族ごと南の国へゴー!」

勇者「通りで城攻めが楽だと思ったら」

僧侶「戦争で負けて捕虜として……その後解放されましたが」

騎士「上に同じく」

勇者「結果的に南の国に俺ら以外の勇者が揃っていたと。……勝てるか!」

魔法使い「兵力とか生産力で見るとこっちが圧倒的だったのにね」

騎士「昔は魔王を退治した英雄のことを勇者と呼んでいましたがいつの間にか最終兵器な扱いに変わっていましたね」

勇者「でお前はどうだったんだ少女」

少女「わかんないや。基本的に戦いの時以外は城から出た事ないから」

勇者「衝撃!少女の生活はニート同然!?」

僧侶「国王の命令で軟禁同然だったそうです」ヒソヒソ

勇者「まああの片腕が出てきたらやばいしなあ」ヒソヒソ

少女「なんだよー!急にヒソヒソ話をするな!後僕はニートなんかじゃないやい!」

今日は終わりまた明日以降に

今日は本編に代わり登場人物紹介を一レス程度書きます。
本編は明日以降に。

勇者
前作と同じ主人公。東の国の勇者であるが戦争に負け国王に呪いをかけられてしぶしぶ四天王を倒して魔王と交渉に向かう事に。
国一番の剣の腕を持つが実は呪文で体を瞬間的に強化している。

魔法使い
前作にも登場。東の国の勇者であり実験大好き不思議ちゃん。勇者と同じく呪い持ち。
死体を操る魔法に長け戦場では数の暴力で一気に敵を押しつぶす。

騎士
西の国の勇者。パーティの中で最年長。
盾とメイスの扱いに長けるが所謂タンク役なので戦闘では目立たない。

僧侶
西の国の勇者。闇医者をしていたがかなりふわっとした性格。少女に一番懐かれている。
回復役。腕がもげてもくっつけられる魔法を持っている。

狩人
北の国の勇者。女好き。
弓を使う。狙撃や連射もなんでもござれ。毒薬も扱える。

少女
前作の魔王使いとは別人。南の国の勇者。お子ちゃま。
片腕がドラゴンの腕になっているが普段は人の腕と変わらない外見をしている。
通常は相手を凍らせる技を使いいざとなればドラゴンの腕に変えて力技で薙ぎはらう。

国王
前作見ればネタバレ同然。
南の国の国王。勇者に呪いをかけて魔王と交渉して来いと無茶をいった。

【村】

騎士「つきました。ここで食料を補給しましょう」

少女「ご飯だー!」

勇者「待てや。まずは村長に挨拶をしてからだ」

狩人「お偉いさんの態度次第でこっちの立ち振る舞いも考えないといけないからな。よそ者嫌いならとっとと出ないといけない」

僧侶「私としては休みたいのですが……」

騎士「……ではこのぐらいで」

村長「うむいいじゃろう。所でこんな大所帯で一体どんな用事があるんじゃ?」

騎士「この国で魔物を狩って生活していたのですが最近魔物の出が悪くなりまして。多く出る西の国に向かおうとしている所なんです」

村長「そうか。お主らも大変じゃのお。こんな小さい子供までいっしょとわ」

少女「子供じゃないやい!僕はこの国の勇者で……むごっ!?」

勇者「黙ってろ」ヒソヒソ

僧侶「騎士さんなんで嘘をおっしゃったのですか?素直に勇者ご一行と言えば融通が利いたかもしれませんし」

騎士「勇者といっても少女以外は他国の勇者です。あまりいい顔をしないでしょう。特に東の国のあなた達は敵をが多そうですし」

魔法使い「私達何かしたっけ?」

勇者「この国の村と町6つぐらい壊滅さしたよな確か」

狩人「顔を知ってたらリンチされるなお前ら」

少女「がおーっ!僕は魔王だぞー!」

「わーっ!」「逃げろーっ!」

勇者「全く。子供だな」

僧侶「同い年と遊ぶのはあんまりなかったですし遊ばせましょう」

魔法使い「寝るとこも決まったし私は引きこもってるわ。やる事ないし」

狩人「俺は矢とか作ってくるわ。戦闘で少し減ってるし」

騎士「私は酒場でちょっと……」

僧侶「賭博ですね。程々に」

勇者「神を信じる者が賭博ね。許されるのか?」

騎士「若い頃信仰してたのが賭博の神でしたので。父親にばれて無理やりかえられましたが」

魔法使い「今の貴方の姿を見ると以外ね」

勇者「さて俺はどうするか。暇だし少女の所へちょっかいかけようかね」

少女「ぎゃおーっ!」

「わーーっ!」「魔王だーーっ!」

少女「ふはは!なにゆえもがきいきるのだーっ!」

勇者「……」コソコソ

少女「ええいこの魔王を倒せる者はいないのかーっ!」

勇者「ここにいるぞーっ!!!」ガッ

少女「!?」

少女「な、なにするんだよ!今僕は遊んで……」

勇者「こいつは単なるかませだ!バラモスだ!本当の魔王はこの俺だーっ!」

「「な、なんだってーっ!」」

少女「勝手に役になりきるなよ!それにかませってなんだよ!かませって!」

「うおーっ!この勇者が相手だーっ!どりゃーっ!」

勇者「ぐわーっ!やられたー!」

少女「勝手に話を進めないでよ!」

少女「ふんっ!なんだよ邪魔して!一体なにがやりたかったんだよ!」

勇者「お前の邪魔」

少女「……本当に嫌な奴!」

勇者「嫌な奴で結構。ガキに言われる筋合いはない」

少女「ガキじゃないやい!僕は勇者なんだよ!ちゃんと戦って戦果もあげてるし!」

勇者「だからそこでムキになるのがガキなんだよ。それにガキが戦場に出てくるのも気に入らん」

少女「僕に負けたくせになに言ってんだこいつ」

勇者「……ちっ」

「勇者よ。貴様に任務をやる。この南の国の村があるがそこは子供の魔法使いが多数潜伏している。そいつらを皆殺しにしてこい」

「なぜだと?お前もわかっているだろう。我が国に忍び込んで倉庫等で自爆魔法を使い損害を与えている。兵の士気も下がっている。確実に仕留めろ」

「い、嫌だあー!死ぬのは嫌だ!」

「お母さんーーっ!」

「なんでこんな事をするの?私達なにも悪いことしてないのに……」

勇者「……」

少女「おーい!急に黙ってどうしたんだよ!」

勇者「なんでもねえよ!」ギュウウ

少女「ひたい!ほおをふねるなーーっ!」

勇者「やっぱり子供がいるのはきにいらねえ。特に戦いに出てくる奴はな」

今日は終わり。また明日以降に

【空き家】

少女「……」ゲシッ

魔法使い「さっきから足蹴られてるわよ貴方」

勇者「気にすんな」

騎士「さて賭け事ついでに話を聞きまわったのですがどうやら国境沿いの大橋が何者かに壊されたらしいです」

狩人「まじかよ!?あれってとんでもない大きさだよな。確か万里の長城ぐらいの」

僧侶「直すのにいつまでかかるのでしょうか?」

騎士「ということなので橋が建てられる前に通られたルートを通ります」

勇者「げっ、それって……」

騎士「砂漠越えを行います」

魔法使い「砂漠ねえ。暑いんでしょうねきっと」

少女「砂漠!?やったー!僕初めて行くんだ!」

勇者「喜んでられるのも今のうちだぞ全く……」

僧侶「あら、前にも行った事な感じみたいですが行った事があるんですか?」

勇者「ノーコメントで」

騎士「給水所もいくらかあるみたいですが用心が必要です水は大量に持って行きましょう」

【砂漠】

少女「あーつーいー!」

勇者「言わんこっちゃない」

狩人「騎士も頑張ってるからもうちょっと頑張れよ少女」

少女「うーんなんで騎士は鎧を着たまま動けるの?」

騎士「ちょっと魔法使いに頼んで中の気温を下げてるのです」

少女「あ!ずるい!僕にもやってよ!」

魔法使い「同時に1人しかかけられないのよ。ごめんなさいね」

僧侶「鎧は脱いだらいいんじゃないんですか?」

騎士「そうしたいのはやまやまなんですが……どうやら魔物がきたようですね」

ズズズ…

少女「うわっ!?砂が動いている!?」

「ギシャァァァァ!」

狩人「なんだこの深海魚みたいな不気味なやつは!」

勇者「砂蟲だ!落ち着いて戦えば問題ない!」

狩人「群れで行動してる以外は唯の雑魚なんだが……」

僧侶「この暑さです。じわじわ体力が消耗してるのを感じます」

魔法使い「暑いわ。脱ぐわ」バッ

勇者「やめろ。肌を出すと大火傷するぞ」

騎士「構えてください。また魔物が!」

少女「げっ!」

【ダイジェスト】

狩人「また砂蟲だ!」

勇者「逃げろ!数は少ない!」

僧侶「今度はサメみたいなものが襲ってきましたよ!?」

魔法使い「音爆弾投げたくなるわね」

勇者「アリ地獄だ!食うのはアリじゃなくて人だけどな!」

僧侶「 」

狩人「やべえ!僧侶のスタミナが切れた!」

【夕刻】

少女「もうやだー!」

勇者「わめくな!余計暑く感じるだろが!」

僧侶「 」

狩人「いい加減目的地に着かないのか?僧侶が死ぬぞ」

騎士「もう少しです。この山を越えれば……見えました、オアシスです」

少女「やったー!休める……うわっ!?」

魔法使い「足もつれた少女が転がっていったわね」

勇者「突っ込む気力も湧かん……!」

【オアシス】

盗賊「おら!ここはこの盗賊一家が治めるとになったんだ!とっととみかじめ料払いな!」

爺「そんな殺生な……!」

勇者「よし殺そう(直球)」

魔法使い「町が悪人に占拠されていたなんてベタねえ」

狩人「他のところにいたアホ共は狙撃済みだぜ。俺水飲んで休憩するわ」

少女「…………」ゴゴゴゴゴゴ

騎士「とりあえず早く済ませましょう少女がキレる寸前です」

今日は終わり。また明日以降に。

狩人「ミンチよりひでえや」

爺「あ、ありがとうございます。何しろ急に来たもんで」

勇者「警備隊はどうした?こういうところはそういう奴らがいるはずだが」

爺「はあ……警備隊はあっという間にやられまして。この街は警備隊より冒険者の方が頼りになるので」

騎士「その冒険者達は?」

爺「あいにく他の所に仕事ができて他所に行っちまって」

【宿屋】

魔法使い「スイートルームっていいわね。お金を払ってまで泊まりたくはないけど」

僧侶「お礼でタダになりましたしね」

勇者「それはいいんだが少女はどうした?」

僧侶「遊びに行きましたよ。水遊びに行くとか言ってました」

勇者「元気な奴だ」

騎士「遊ばせてやりましょう。この子は城から滅多に出られなかったのですから」

勇者「けっ、羽目を外しすぎなきゃいいが……」

爺「ちょっと!あんたの仲間がちょっと騒ぎ起こしてるぞ!」

勇者「……」

少女「うわーん!」

僧侶「ええ!?なんで裸になってるんですか?」

少女「泳いでて帰ってきたら服がなくなってて……」

勇者「あーあ、ここは手グセが悪い奴らが多いんだよ。油断していると盗られるんだよ……こいつみたいな奴にな」

女の子「うわっ!なんだよ!話せよ!」

狩人「お前が捕まえとけって言ったから捕まえたけどよ誰だこいつ?」

【廃屋】

勇者「相変わらず盗みがやめられんようだなお前」

女の子「……ふんっ」

少女「そんなことより早く服を返せよ!僕の一張羅なのに!」

女の子「はあ!?私が盗んだって証拠がどこにあるってんだ!そんなものどこにも持ってない……」

僧侶「床をめくったらから鍵付きの扉がありましたね」

狩人「ピッキングピッキング」

女の子「あーーっ!」

騎士「何かいうことはありますか?」

女の子「あーあ!やりました!私がやりましたって!」

勇者「床下に物を隠すのも前通りか」

魔法使い「今更だけど貴方この子の知り合い?」

女の子「そうだよ。昔こいつが水浴びしてた時に服を盗んだ……あいたあ!?」

勇者「黙っとけ」

少女「あはは!僕と同じことされたんだ!だっさーい!」

少女「ほほをふねるなーーっ!」

僧侶「あの、一体いつ勇者さんとお知り合いになったんですか?」

女の子「5年くらい前かな。要人の護衛でやってきたんだよこいつ」

魔法使い「5年前ね。まだ勇者がこっちに来てないわね」

騎士「ん?その頃は勇者は何をしていたんですか?」

勇者「あ?俺は元々傭兵だったんだよ。国王に目つけられて勇者になったのは3年前だ。……おらおら、余計な事をいうのはこの口か?」グイグイ

少女「やーめーろー!」

今日は終わり。また明日以降に

休載します。
年内には復帰すると思う。

申し訳ないがエタる。

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