【艦これ】瑞鳳「ちゅーしよ?」 (22)


= 執務室 =


提督「…………」 カリカリ

瑞鳳「…………」 ペラッ

提督「…………よしっ」 ポンッ

瑞鳳「あ、仕事終わった?」

提督「おう、ちゃちゃっと後片付けして、たまには飲みに行くかー」

瑞鳳「…ねぇ」

提督「ん?」

瑞鳳「今日は、二人きりで飲まない?」




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= 私室 =


提督「思えば、瑞鳳と二人きりで飲むってのは初めてだったな」

瑞鳳「いつも鳳翔さんのところとかで飲んでるからね」

提督「たまには、こういう風に二人でゆっくり飲むというのもアリだな」

提督「…軽空母組と飲んでると隼鷹と千歳がなぁ」

瑞鳳「あの二人、飲ませるタイプだからね…」 クピクピ

瑞鳳「…あ、これ飲みやすい」

提督「梅酒だ、意外と度数高いから気をつけろよー」 クイッ

提督「…こっちは結構キツい」

瑞鳳「芋焼酎だっけ?」

提督「普段あまり飲む機会が無くてな、折角だからと思って開けたんだが…」

瑞鳳「素直に炭酸で割れば?」

提督「そうするわ」


瑞鳳「あっ、すっかり出し忘れてたけど、これ」 スッ

提督「お、玉子焼きか」

瑞鳳「おつまみとしてどうかな、って思って」

提督「頂こう……」 パクッ

瑞鳳「…どう?」

提督「うむ、いけるいける」 グッ

瑞鳳「良かったぁ…実はちょっと飽きられてるんじゃないか、心配してたの」

提督「君のは美味いからな、いつも楽しみにしてるよ」

瑞鳳「…えへへ♪」

提督「さて、折角の酒とつまみだ、普段言えない愚痴でもなんでも言い合おうじゃないか」

瑞鳳「そうだねぇ…あ、この前の出撃の時に──」





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瑞鳳「──だからその時言ってやったのよぉ」

瑞鳳「『江草隊は九九艦爆に乗ってこそだ』ってねぇ!」 ドヤァ

提督「うんうんわかった、だがその話四回目だぞ」

瑞鳳「あれぇ、そうだっけ?あはははは!」 キャッキャ

提督「全く…度数高いから気をつけろって言ったのに」 チビチビ

瑞鳳「むー、提督まじめに聞いてなーい!」 ペシペシ

提督「はいはいわかったわかった!」

瑞鳳「もぉ…」 プクー


瑞鳳「…最近ね?」

提督「うん?」

瑞鳳「提督、私とお話してくれなくなったと思うんだ」

提督「まあ、最近は新しい艦も増えてきたからなぁ」

瑞鳳「結構寂しかったんだよ?」

提督「すまんな、忙しくて時間も取れなかった」

瑞鳳「そう思ってるなら、一つだけお願い聞いてくれない?」

提督「物によるが、努力はしよう」

瑞鳳「じゃあ、さ──」








     瑞鳳「私と、ちゅーしよ?」







.


提督「…は?」

瑞鳳「だから、ちゅーって」

提督「ちょっと待って何かがおかしい」

瑞鳳「おかしくない!」 ブンブン

提督「しかしだなぁ」

瑞鳳「…提督は、私のこと嫌いなの?」

提督「嫌いどころか好ましいとすら思っているが──」

瑞鳳「じゃあいいでしょ?」

提督「良くないよ」

瑞鳳「むぅ~…」


提督「…せめて」

瑞鳳「?」

提督「せめてお互い酔ってない状態だったら、まあ…」

瑞鳳「…本当?」

提督「ああ」

提督(って言って誤魔化すしかないか…)

提督(…本当はちょっと期待したけど)

瑞鳳「…わかった、我慢する」

提督「納得してくれたか」


瑞鳳「そのかわり、キスしてっ!」

提督「さっきと変わってないんですがそれは」

瑞鳳「じゃあ接吻!」

提督「ダメ」

瑞鳳「提督のケチっ!」 ペシペシ

提督「痛い痛いやめて」

瑞鳳「やめて欲しかったら口付けしてっ!」 ペシペシ

提督「やだこの娘面倒くさい」

瑞鳳「これも駄目なら──」





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瑞鳳 スヤァ...

提督「寝てしまったか…」

提督「まったく、この娘は…」

瑞鳳「えへへ…てーとく…♪」 スヤァ

提督「取りあえずベッドに寝かせて、俺は執務室で寝るとしようか」

瑞鳳「ん~……」 モゾモゾ

提督(…流石に同意無しはマズいしなぁ)





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= 執務室 =

PiPiPiPi !!

提督「…むぅ?」 ムクリ

提督「朝か……んー!」 ググッ

提督「慣れない寝方したせいか体が少し痛いな…」 コキコキ

提督「さて、一旦シャワーでも浴びて目を覚ますと──」


ドタドタドタ !!


提督「……うん?」


バァン!!


瑞鳳「て、提督っ!」

提督「まだ朝早いんだからお静かに」

瑞鳳「あ、ごめんなさい…」


瑞鳳「って、そうじゃなくて!」

提督「なんだ?」

瑞鳳「えーっと、昨日いろいろ迷惑かけちゃったから、謝ろうと思って…」

提督「あら、あんだけ酔ってたのに覚えてたのか」

瑞鳳「…うん、全部ちゃんと覚えてる」

提督「なに、次から気をつけて飲むようにしてくれれば良いさ」

瑞鳳「ありがと、気を付ける」


瑞鳳「それで、ね?」

提督「まだ何か?」

瑞鳳「さっき言ったとおり、全部覚えてるから」

提督「ああ…それで?」

瑞鳳「だ、だから…今私も提督も酔ってないから──」








     瑞鳳「だから、ちゅーして?」







.

この後滅茶苦茶(ry

づほって絶対甘え上手だよね
以上です

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