プロローグ

神樹様の結界の中、勇者部達とバーテックスのすさまじい戦いが繰り広げられていた
合体したバーテックス、レオスタークラスターの進撃に苦戦している勇者達

東郷「ぐっ…私のせいで皆…」

風「あんたのことだれも攻めてないわよ・・・それより今は・・・」

樹「…（目の前のバーテックスを！）」

夏凜「そこかぁぁぁ！！！！」

友奈「勇者部…ふぁいとぉぉぉ！」


しかし


友奈「そんな…効いてないの！？」

強化されたレオスタークラスターの前に満開しているにもかかわらず勇者部は窮地に立たされていた。

友奈「ど…どうしようもないの…！？」

東郷「バーテックスにすべてが壊されちゃう…」

友奈達が塞ぎ込んだその時

？？？「バーテックス？そうか…そういう事か…」

突如現れた一人の青年に勇者部一同は驚愕する

友奈「え…お…お兄さんだれ！？」

？？？「まさか女神天津神（アマテラス）の手の者とこんな形で巡り合うことになろうとは…」

風「危険です…さがってください…！ここは一般人が来て良い場所なんかじゃ…！」

？？？「とはいえお前達のその傷ついた体では奴の相手はできまい…」

勇者部全員の盾になるかのように前にでる青年

？？？「同じ星座を司るものよ。貴様に本当の獅子の牙を見せてやる…」

東郷「一体…貴方は…？」

アイオリア「俺は女神アテナの黄金聖闘士…獅子座、レオのアイオリア！」

瞬く間にアイオリアの体は黄金の鎧に覆われる

東郷「黄金の…勇者…！？それにアテナって…」

アイオリア「お前達はそこで休んでいろ。この獅子の紛い物の相手は俺一人で十分だ…！」

東郷「は・・・はい・・・！」

アイオリアの気迫に東郷は圧倒された。

そして

アイオリアを危険な存在と察知したのか、レオスタークラスターは巨大な光の玉を作り出しはじめた。

アイオリア「そのような隙だらけの攻撃では聖闘士誰一人としてしとめられんぞ…」

友奈「だめ…このままじゃ！」

光の玉をアイオリアめがけて発射するレオスタークラスター
しかしアイオリアは目を閉じたままその場に立ち尽くしている

アイオリア「受けてみろ…獅子の咆哮を…！ライトニングボルト!!!!」

刃と貸した無数の拳がバーテックスを襲う。

勇者部全員はぽかーんとそれを眺めていることしかできなかった。

御霊ごとレオスタークラスターは一瞬でばらばらになった

アイオリア「その程度で獅子を名乗るとは笑止！アマテラスの使者よ。まだ向かってくる勇士があるのならくるが良い！」

結界に居たバーテックス達は危険を察知しどんどん結界の外へ逃げていった。

東郷「すごい…」

夏凜「バーテックスは…？どうなったの？」

樹「…！（夏凜さんも満開の後遺症で目が…）」

風「うそでしょ…貴方一体…」

友奈「お兄さん…一体誰なんですか…？」

アイオリア「先ほど話した通りだ、俺はアテナの黄金聖闘士、獅子座レオのアイオリアだ」

アイオリア「そういう君達こそどこの所属の聖闘士だ？」

友奈「せ…せいんと？私たちは…神樹様に選ばれた勇者です」

アイオリア「勇者…？聖闘士ではないのか……どうやら互いに説明の必要があるようだな…

物語は幕を開ける

今日はとりあえずプロローグだけで
仕事があるので更新が若干遅めになりますすみませんorz

それでは

アイオリアは考察していた。
天津神が人類の粛清として四国以外を簡単に滅ぼすと言うのは実質不可能だからだ
東郷や友奈達から説明を受けたが辻褄が合わないのだ
なぜなら神は人類を粛清する天津神と神樹となって人類を守ることにした大国主大神の二人だけではないのだから
人類の粛清と称し独断で地球を滅茶苦茶するというのならまずは自分達の所属する女神アテナ軍が黙っては居ない
そして海にはポセイドン、そして現在でもアテナ軍と死闘中の冥界の王ハーデス
どの神も天津神や神樹に引けを取らない力を持っていると言うのにこうもあっさり地球が滅ぼされるはずがない。

アオイリアは空を眺めて考えていた

ここは俺の知っている世界ではないのではないか…？と

しかし…空を見て考えは変わる

アイオリア「あれは…グレイテスト・エクリプス…」

あれからしばらく立ち友奈達はバーテックスを倒したアイオリアへお礼のために、うどん屋であるかめやに招待していた

アイオリア「ほう…これがうどんと言うものか…」

初めて口にする
強い魚の出汁のような匂いと…具には肉が乗っている

アイオリア「ではいただくとしよう…」

アイオリアが箸をもちうどんを食そうとしたとたん

東郷「アイオリアさん、日本でご飯を食す時はいただきます。ですよ？」

にこっとアイオリアに微笑む東郷

アイオリア「むっ…すまない。日本はめったにこないのでな…いただきます…」

アイオリアはすする様にうどんを口に運ぶ

アイオリア「ほう…美味いな…！素朴な味わいだがしつこくなく魚の出汁と肉の旨味がマッチしている」

風「お～アイオリアさんわかってますねぇ！ここのうどん屋は私ら一番のお気に入りなんですよー！」

樹「お姉ちゃんもう4杯目…食べすぎだよー」

三好夏凜という少女は現在満開とやらの後遺症で病院で治療中らしい。
視力も聴力も手足も回復し退院は間近と言うことだ
それに今店に居る樹という少女も後遺症から解放されたらしく声が戻ったらしい。
ある意味ではわれわれ聖闘士に引けを取らないほどのリスクで闘っているのだろう。
つかの間の急速ではある。しかしあの日食を見るたびに不安が蘇る
そして四国以外の国が滅ぼされてなくなっている事も簡単に信じるわけにはいかなかったのだ
グレイテスト・エクリプス…あの日食が消えてないと言うことは冥界で未だに星矢達がハーデス達と戦っているという事実
もう支離滅裂で困惑しそうになる

友奈「アイオリアさんっ？美味しいですかー？」

友奈がアイオリアの顔をぬーっと覗き込む

アイオリア「ああ、とても心温まる味だ」

店員「あらあらお兄さん上手ね～」

くすくすと店主はその光景を笑いながら見ていた

そう…ひょっとしたらこの世界は俺の知っている世界ではないのではないか…
天津神だって馬鹿ではない。こんな一方的な進行を行えば他の神の反感を買い自分自身無事では済むまい
もしかしてこの世界は俺がすんでいる世界とは別でアテナや他の神が存在しないのでは…
いや…じゃあ今現在でも侵食が進んでいるグレイテスト・エクリプスはどう説明すれば…

アイオリア「…」

東郷「また難しい顔してる…」

アイオリア「っ？ああ…すまない東郷…色々と考えることが沢山あってな…」

東郷「私たちの事は話しました…アイオリアさんのことも話してください」

アイオリア「大体説明したのだが…まだ知りたいことがあるのか？」

東郷「悩んでる顔ですよね？今の…せっかくなんだし説明してほしいわ…命を救ってくれた恩人だもの…相談くらいは…」

なんという思慮深い子だ。でもたしかに自分の中で溜め込むよりは今話せる身近な誰かに聞いてもらったほうが気が和らぐだろう…

アイオリア「空を見てくれ…今日食が起きているのが分かるだろう？」

友奈「そういえば一週間くらいまえから話題になってるよね。ニュースでも話題になってるよ」

東郷「何日も続く日食なんてめずらしいわね」

風「バーテックスとかの仕業じゃなきゃいいけど…」

樹「お姉ちゃん演技わるいよぅ…」

アイオリア「いや、あれは女神アマテラスの仕業ではない…あれはグレイテスト・エクリプス…」

友奈・樹・風『グレイテスト・エクリプス！？』

東郷「声がおおきいわ。三人とも…」

一瞬だけ周りが注目するがすぐに静かになった。
こほんとため息をつき再度説明を始めるアイオリア

アイオリア「冥界の王であり神であるハーデスの仕業だ…」

一同の表情は一気に固まってしまう

東郷「神樹様やバーテックスの親玉である天津神（アマテラス）以外にもそんな神がいるというのですか？」

アイオリア「ああ、神でありながら神を部下に従える程の存在だ。単純な力だけでも下手をすればアマテラスや神樹より上かもしれん…」

友奈「そんな…バーテックスより強い存在が…」

アイオリア「我々は女神アテナの聖闘士として冥界でハーデス軍と戦った…そしてその際他の黄金聖闘士と共に嘆きの壁を破壊し死んだはずなのだ…」

風「死んだって…アイオリアさん目の前で美味しそうにうどんすすってましたよね、生きてる証拠ですよそれ」

友奈「そうですよ！それにほらっ！」

友奈に両腕を握られるアイオリア

アイオリア「ん…？」

友奈「アイオリアさんの手、あったかいです！それはきっと生きてる証拠ですよっ！」

と笑顔で答える友奈
何処か可笑しく根拠のない友奈の発言だが
そのポジティブさにアイオリアは笑った

アイオリア「ふっ、そうだな。どんな理由で俺がまたここに生き返ったのかは知らんが、何か使命があるのだろう」

友奈「あー！アイオリアさん初めて笑ったー！」

東郷「可愛いですよ。アイオリアさんっ」

アイオリア「大人をからかうなっ」

少し照れながら反論するもここの居心地の良さを覚えてしまったアイオリア

そして…

アイオリア「ハーデス軍を倒す前に、バーテックスを討伐というのが俺の使命だったりするのかもしれないな」

樹「もしかして、アイオリアさんって神樹様が呼び寄せた救世主なのかもしれませんね」

風「あー！それあるかも！女神アテナの戦士をこっそり借りたつもりなのかも！」

アイオリア「何…神樹様が…！？それは本当なのか…？」

樹「あ…いやただそうなのかなぁって…なんとなく…」

まったく…とため息をつこうとした次の瞬間

？？「それは私から説明するよ～」

今度は神が長めで少しぼーっとしたような少女が現れた
友奈達の知り合いだろうか？

東郷「来たわね、そのっち」

園子「こんにちは～わっし～、ゆーゆ、それに部長といっつんも～」

そのっちと言う女性は皆に軽く挨拶したあとにこっちに向かってすたすた歩いてきた

園子「始めまして～わっしーやゆーゆ達と同じ勇者部の乃木園子です～」

ぺこっと頭を下げる園子という少女

アイオリア「アイオリアだ…」

アイオリアも軽く挨拶をする。

園子「少し分かったことがあるので説明しますね、あいりん♪」

アイオリア「んぐ！」

思わず変なあだ名で呼ばれうどんを噴出しそうになってしまうアイオリアであった

今日は仕事で力尽きそうなのでここまでにします…
なるべく早めに更新いたしますので長い目でみてやってくださいませ…
それでは

次回予告


？？「わしらの世界とはまた違う神樹様なのかもしれんのう」

風「っていうかその若さで老師とか言われてるんですか！？」

？？＆風『うどんおかわり！』

アイオリア「老師…食べ過ぎなのでは（唖然」



夏凜「あんたにも兄貴がいるんだ？」

アイオリア「ああ、俺よりも優秀で気高く、強い人だった」

夏凜「素直に兄弟を尊敬してるあんたや樹がうらやましいわ…私は…」


東郷「さあ、アイオリアさん、今日の夕食はぼた餅フルコースです」

アイオリア「な…なんだこのおびただしい数の菓子は…！」

東郷「私の家で居候するからには毎日ぼた餅を食べてもらいます」

アイオリア「しかし俺だけでは食べきれん…」

東郷「私も一緒に食べますので安心してください！」


次回「うどんと老師と乙女座」

友奈「私もコスモを身につけたいです！」


？？？「ふ…ふむ…君がそこまで言うのなら…」

？？「一本とられたのう乙女座」

つづく

乙　ゆゆゆサイドはテレビ最終回後の世界かな？

>>22
乙ありです。
最終回からその後のお話になります。
一応アイオリアは別次元の世界に迷い込んだ設定ですが
アイオリアたちの世界にも神樹やバーテックスの存在はあるという設定にしてます

園子「神樹様がね、なんか黄金聖闘士の魂を呼び寄せて偶然にも復活させることに成功したみたいなんだよ～」

いきなりそんなことを言われても信憑性がない上に返答に困る。
なぜなら俺はアテナの聖闘士であって神樹様の部下でも勇者でもないからだ
ずいぶんと勝手なことをしてくれたものだと皮肉も言いたいが…彼女達の気を悪くするわけにもいくまい
あえて黙っておくことにしよう

アイオリア「神樹…いや、神に対して呼び捨ては失礼だった…神樹様なぜ俺達の魂をこの世界に呼び寄せ肉体を…生を与えられたのだ？」

園子「そこのところまでは大赦のほうも分かってないみたいなんです～私が聞いたのはそこまでかな～ごめんなさいあいりん」

アイオリア「ふむ…」

アイオリア「ハーデスのことは何か知っているのか？」

園子「えっと～…今聞いた冥界の王様の事ですよね～？」

アイオリア「ああ、実際グレイテスト・エクリプスが起きている…バーテックスに付け加え、ハーデス軍のスペクターが攻めてきたら四国は一瞬で終わってしまうだろう」

園子「今でさえやっとバーテックスをやっつけてるのに…これ以上はちょっと無理だよね～…」

アイオリア「バーテックス…アマテラス…ハーデス…まさか…！？」

いやな予感がよぎった。
言うまでもない…この世界と言うのはひょっとして
アマテラスの進行によりアテナはおろか、ポセイドン達もすべて打ち滅ぼされている世界なのではないか…
アマテラスの生み出したバーテックスだけでアテナやポセイドンを相手に地球を滅ぼすなど無理に等しい…
となると答えは一つ

天津神とハーデスが同盟、または手を組んでいる可能性が高いのだ
むしろそれ以外考えられなかった。
あの日食がそれを物語っている

アイオリア「なんという世界だ…ここは…」

アイオリア「乃木園子…と言ったか、色々教えてもらい感謝する」

園子「いえいえ～私もこんなかっこ良いお兄さんとお近づきになれて嬉しいですよ～」

なんとマイペースな娘か。
彼女の発言にぽかーんとしているアイオリア

東郷「ごめんなさいアイオリアさん。そのっちはいつもこんなペースなんです」

友奈「でもすごく頭が切れるんだよ園ちゃんて！」

園子「ゆーゆ、褒めてもなにもでないよ～？」

と言いつつ照れ顔になる園子であった。

アイオリア「俺以外の聖闘士は誰も呼び出されていないのか…？」

園子「えっとですね～、12人全員は無理だったみたいです～。数人呼び出すのでやっとだったみたい～」

アイオリア「そうか…俺だけではなかったのだな」

少し安心した。他にも仲間が召還されていたらしい。誰だろうか
アイオロス兄さんか…それとも頼もしいカミュか…デスマスク…いやそれはないか…ってそんな言い方をしたら彼に失礼か…仲間に変わりはないからな

しかしアクシデントは起こった

客A「おい！このうどん伸びて食えたもんじゃねーぞ！」

不快な罵声が店内に鳴り響く

店員「も…もうしわけありません…！でもそんなはずは…」

店員が涙目で下をうつむいている

客A「こんなまずいうどんを客に提供して嫌がらせのつもりか…あ？」

店員「そんな事はございません。お客様に美味しいうどんを出すためにテーブルに運ぶ直前に必ず麺をしらべてから」

客A[んなことどうでもいいんだよ！ざけんな！」
とうどんを無造作にひっくり返すチンピラ風の男

樹「あの人…前もあーやって店員さんにあたりちらしてたよね…」

風「うどんに手をつけないで電話で喋ってて勝手に伸びただけなのに…許せないわね…」

友奈「私…行って来る！」

東郷「友奈ちゃん…相手は怖い人よ…危ないわ…！」

東郷の静止を無視しチンピラの元へ駆け寄ろうとした友奈をすかさずアイオリアがとめる

友奈「アイオリアさん…？どうして止めるの？こんな美味しいうどんを馬鹿にするなんて…私黙っていられないです…！」

アイオリア「お前が出向く必要はない…ここは俺に任せておけ…」

アイオリアは友奈を席に座らせ立ち上がった

園子「おお～あいりん男前～」

東郷「アイオリアさんが輝いて見えるわ…」

チンピラの怒りはヒートアップし、転がった茶碗を持ち上げ店員に向かってぶん投げた

客A「お客様をなめんじゃねー！」

店員「ひっ！」

店員が恐怖の余り目を瞑ってうずくまる

アイオリア「下種め…」

一瞬でどんぶりを粉々に…しようとしたが突如…


？？？「カーン！！！！」

アイオリア「！？」

バリアーみたいなものが店員を包み込み、うどんはそれにあたって粉々に砕けた

うどん×　どんぶり○

客A「な…なんだぁ！？何が起こったんだ！？」

？？？「人々の極楽の一つである食…それは幸ある空間であり心を休める場所だ…それを邪魔する権利は君にはない」

店員の後ろの席、そこに彼は居た。
月見うどんをすすりながら

？？？「君のその無礼な行為、どうか悔い改めてもらいたい…」

客A「あんだぁ？えらそうに俺に命令しやがってぇ…！俺は今機嫌が悪ぃんだよ！逆らうとただじゃ…」

チンピラは唖然とした…

？？？「逆らうと…どうするというのだね？」

客A「な…なんだよここ…なんで俺が仏像の手のひらに乗ってるんだ！？」

気づけばその場所には一人の男とチンピラしか居なくなっていた

そう…その男とは乙女座の黄金聖闘士、バルゴのシャカである

客A「俺は幻でもみているのか！？」

ガクガクと仏像の手の上で震え始めるチンピラ

シャカ「怖いか…？しかし君は他の客に多大な恐怖を与え、テーブルを揺らした衝撃で私のうどんを少々こぼしてしまったのだ。罪は重い」

客A「わけのわからねぇ事いってねーで早く帰してくれ…！」

シャカ「食べ物の恨みはどんなものより重い…君には責任を取ってもらうぞ…」

シャカは胡坐を組両腕をあわせた

シャカ「オーム…」

するとチンピラの体は光に包まれ…

客A「あんぎゃあああああ」

………
……
…

再び背景はかめやへと戻る

友奈「怖いおじさんがいきなり気を失って倒れちゃったよ…」

友奈達はぽかーんとチンピラを眺めていたが突如チンピラはむくっと起き上がり

客A「すみませんでした…！イライラしてるとはいえ店員や他の客に当り散らしてしまい…すみませんでした！」

急に土下座するチンピラ

店員「いえ…あの…分かっていただけたなら良いので頭を上げてください…」

客A「いいや、このままでは示しがつきません！皿洗いでもなんでもしますので償わせてください！」

と店員に頭を下げそのまま店の厨房へと男は入っていった

店員「あの～お客様～！？」

すかさず店員もチンピラのあとを追っていく

東郷「な…なにがあったというの…」

風「いきなし気を失ったと思ったら今度は飛び起きて店の手伝いさせろって…頭すこしオカシイ人なのかしらね…」

アイオリア「…こんな所で再開できるとはな…」

シャカ「ふっ…ずっと店に居たのだが気がつかなかったようだな、アイオリアよ」

アイオリア「いや、気づいていた。あえて声をかけずにいたのだ」

シャカ「なぜ…？」

アイオリア「クロスを纏いながら店内でうどんを食べるものがどこにいようか！恥ずかしくて目を逸らすの大変だったぞ！」

シャカ「むう！しまった！盲点だった！」

友奈「えええええまさかとは思ったけどやっぱりアイオリアさんの仲間だったんだ！？」

東郷「あんなまばゆい鎧を着てればだれだって…ねぇ？」

風「いやまあ、普通にかっこいいとはおもうよ。話しかける勇気はまずなかったけど」

樹「凄く美味しそうにうどん食べてましたよね～」

園子「コスプレかとおもったよ～」

シャカはばつが悪そうにアイオリアの隣に座った

アイオリア「分かったからまずクロスを脱げ」

シャカ「不覚であった…すまない」

顔を赤らめながらクロスを脱ぐシャカであった。

東郷「ふふ、アイオリアさんのお友達、一人確保ね」

アイオリア「偶然なのはわかるがもうすこしどうにかならなかったのか…この再開は…」

額に手を置きため息を付くアイオリアであった

眠すぎてやばいので今日はここまででお願いします！

シャカ「神樹様…我々の世界でなんどか対話したことがある…」

園子「えええ～！？しゃかりん神樹様と対話できるの～！？」

シャカ「しゃかりん…？」

東郷「ごめんなさいシャカさん…そのっちは相手に変なあだ名をつけるの…」

シャカ「…」

風「あの…すみません少々馴れ馴れしかったでしょうか…部長として謝ります…（汗）」

友奈「でもその～とっても可愛いあだ名なって～…あはは…」

シャカ「…」

樹「お…怒っちゃいました…？」

シャカ「そのあだ名、気に入った」

アイオリア「おいおい…」

シャカ「我々はハーデスとの戦争の中嘆きの門で命を散らした筈、またも生を受けるとは世の中とは業が深いものよ…」

アイオリア「しかしどうするのだ…我々二人でハーデスとアマテラスを相手にするのはさすがに無理があるぞ…」

シャカ「この世界ではおそらくアテナは生存していない…我々は結局無所属の黄金聖闘士になるというわけか…」

友奈「それなら…いっそ大赦に所属して勇者に」

アイオリア「友奈よ…いくらなんでもそれは無理だ…言葉を選んで欲しい…」

シャカ「…」

友奈「あ…その…ごめんなさい…でも私…よりどころのない二人が心配で」

東郷「友奈ちゃん、だめよ…二人の気持ちを察してあげないとだよ？」

友奈「う…うん…」

しかしすかさずフォローを入れて友奈の頭をなでるアイオリア。さすが大人である。

アイオリア「我々はアテナを守る聖闘士だ。この世界にアテナが居なくても、ずっと心は彼女と共にあるのだ。軽々しく心変わりなどできないさ」

シャカ「君の思いやりは痛いほどにわかる。だからこそ我々はアテナの聖闘士でいないとなのだ」

友奈「そっか…ごめんなさい二人とも」

アイオリア「俺のほうこそきつい言い方をしてしまった…すまない。良かったらここの代金は俺が払おう、好きなものを頼んでくれ」

友奈の表情がパーッと明るくなる

風「マジですか！？じゃあ肉うどんおかわり！」

樹「お姉ちゃん食べすぎだよ～…」

アイオリア「樹も遠慮するな。好きなものを頼むといい。」

樹「え！？あの…///は…はい…じゃあ私は…デザートのアイスでいいです…///」

風「おー？なんだなんだ～？樹～アイオリアさんに惚れたか～？」

樹「な…なにいってるの！？お姉ちゃんてば！」

風「近くで見ても遠くで見てもイケメンよね…樹…ちゃんと捕まえておくんだよ？」

樹「もーからかわないで！」

シャカ「なら私も遠慮なくおかわりをもらおう」

アイオリア「お前は自分で払え！」

東郷「アイオリアさんの愛国心に感服いたしました…私もぜひ見習いたいです…」

アイオリア「いや…国とかではなく…俺はただ自分の所属する聖闘士として当然のことを」

東郷「よければ今度私と語り明かしませんか？」

アイオリア「き…機会があればな」

東郷「しゅん」

シャカ「ほう…今度は冷やしおろしうどんか…これもまた風流ですばらしい味だ…」

友奈「でしょー！シャカさんわかってるー！」

園子「しゃかりん～よかったら私の海老天うどんもたべてたべて～」

シャカ「ほう…日本ではえびの揚げ物をうどんに乗せるのだな…遠慮なくいただこう」

風「餌付けされてるよシャカさん…」


と、そのときだった

ウィーン　ウィーン（神樹警報）

アイオリア「む…この邪悪なコスモは…！」

シャカ「どうやらバーテックスとやらのようだな…」

うどん屋から突如神樹結界へ…

バーテックスの再来である…

しかし友奈やアイオリアが周りを見回してもバーテックスがいない

アイオリア「おかしい、たしかに転送される前はバーテックスの気配がしたのだが」

シャカ「邪悪なコスモが消えている…」

東郷「あ…あれ…」

目を丸くした東郷が指をさす方向をみると
サンドイッチのように数対のバーテックスが縦に詰まれていた

？？「張り合いがないのう。わしと張り合える猛者はおらんのか？」

アイオリア＆シャカ「！？」

友奈「シャカさんが目を開いた！」

樹「つっこむところそこなんですか！？」

アイオリア「老師…一体なにを…」

シャカ「まさか貴方までここに…」

童虎「なんじゃ、お前達もきとったのか！でも残念じゃったのう。こいつらはすべてわしが片付けてしまったわい」

勇者部一同「」

シャカ「すでに結界が消えかかってる…」

東郷「来て間もないのにバーテックスが倒されたから…一瞬で結界が消えちゃうね…」

風「私の立つ背ないなこりゃ」

友奈「ひょっとしてまたアイオリアさんの仲間が増えた！？」

眠気が…すみませんが今日はここまででorz

童虎「ん？この娘達は？おお、ひょっとして神樹様の聖闘士か。女性だけとはまた健気じゃのう…」

風「いえ、私達はセイントではなく勇者っていうたぐいのもので…」

童虎「勇者…？ふむ…もともと神樹様こと大国主大神様は争いを好む神ではなかったからのう…聖闘士を従えていなかった筈だったな」

風「ところで…老師って…どうみても20代ですよねお兄さん」

童虎「まあ色々あってな。説明すると長くなる。すこし飯で食いながら語らんか？」

風「おお～良いっすねぇ老師！お供しますよー！」

樹「お姉ちゃんさっきたべたばかりなのに」

童虎「まあ実はというとな、勇者と言う存在はこの娘からきいとるんじゃ」

童虎が目をやる先に居たのは…

友奈「夏凜ちゃん！？いつのまに！？体大丈夫なの！？」

夏凜「もう回復したから戦えるってのに童虎が隠れてろってうるさいのよ」

照れた表情でひょいと現れた勇者部の少女、三好夏凜の姿がそこにあった

園子「にぼっしー！完全に回復したんだね～！」

夏凜「にぼっしー言うな！」

夏凜の復活で全員大喜びしてる最中
童虎はシャカとアイオリアに片目でアイコンタクトを飛ばす童虎

童虎「どうやらわしらの知ってる世界じゃないようじゃの…な？」

すべてお見通し、さすが童虎とシャカとアイオリアも目を合わせて笑っていた

再びかめやにて

童虎「く～やはり日本と言えばうどんじゃのう…！しかもこの店はとてつもない美味さではないか！」

風「老師わかってますねぇ～…この店の良さをすぐさま理解してくれるなんて！」

童虎「美味い物は美味い！それに尽きる！にぼっしー、お前も沢山食べないといい女にはなれんぞ！」

夏凜「余計なお世話よっ！で…説明しなさいよ、この二人は誰？童虎の仲間って言うのは分かるんだけどさ」

東郷「彼らは別の世界からきた人たちらしいのよ」

友奈「でもとってもつよいんだよー！満開した私たちなんて比較にならないくらいかも…」

夏凜「ま…まあ童虎を見ててわかったわ…名前、教えなさいよ」

アイオリア「獅子座のアイオリア、アテナ軍所属の黄金聖闘士だ」

シャカ「乙女座のシャカだ。よろしく、少女よ」

夏凜「よ、よろしく」