上条「俺は、かわいいものが大好きです!」 (30)
( ^ω^)「 よくぞ参られた、同志諸君
解ってるとは思うがここは禁書スレだ
だが私はスレ建てなど初めて故、御見苦しい点が多々あるやもしれぬ
それでもどうか、できるだけ暖かめの目で見てやってほしい
更新は不定期。頻繁だったりさっぱりだったり完全に私の気分とネタの閃きに依る
カキタメナンテアルワケナイヨ
そんな感じで。男の娘な上条当麻でゆるくまったり日常的なものをお送りしよう
はじまりはじまり~! 」
……さーて話考えないと
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昔々……って程じゃなく、ちょいと昔。十年ぐらいと少し前のお話
とある町には、その町の住人誰もが知る“ 疫病神 ”がおりました
疫病神は幼い子供の姿をしていて、何も知らなければその可愛らしい容姿にきっと誰もが笑んでしまうでしょう
「 何故、そんなか弱い幼子を皆で忌み嫌い遠ざけるのか? 」
何も知らないよそ者は当然そう尋ねます
住民は途端に暗く苦い表情で、
「 あの子は不幸を呼ぶの。あの子がそこにいる、それだけで、私達も不幸になるわ 」
不幸。それは誰もが避けたがるモノ
幸福を求めて人と人は手を取り合い、前に進むのです
なのに、どれだけ前へ進んでも不幸を呼ばれてしまっては堪らない。そんなものとは共に歩めるはずがない
ならばどうする?
建設途中のビルから降り落ちる鉄骨を
頻繁に起こる交通事故を
逃げてきた犯罪者との異常な遭遇率を
遊んでいた遊具がいきなり壊れ怪我を負うのを
日常的な不幸が連鎖してやがていくつかの“ 日常 ”を呑みこむのを
そうして大切な何かを失った者が、疫病神に復讐の刃を向けるのを
どう防ぎ、避けるというのです
最初は住民達もただの偶然と思い、少年を心配していました
不幸な事故など無いよう、気を引き締め、注意しようと
しかし人間、どう頑張っても穴だらけ
大小様々、程度に違いこそあれど、不幸は少年とその周囲にそれが当然であるかのようにやってきます
次第に折れかかる大人たちの心
子供たちはまだしも、彼らは明確に守るべきものがあるのです
それを失うという恐怖は不幸によってより明瞭にされていき……
ある日、一人の男が言いました
「 もう、あの子……いや、アイツには近づくな 」
周りは一斉に顔を顰めますが、男はどこか諭すように、しかし何か溜まっていたものをぶちまけるように続けます
「 アイツは人間じゃないんだっ…だって、そうだろう?気づいてんだろう? 」
「 どんな大事故でも!!何度犯罪者に襲われても!!それで俺達は怪我もして、何かを失って死人だって出て!! 」
「 くそっ……!理不尽にも程があるじゃないか…!!こんなにも異常に不幸があって!それはよく考えてみたら全部アイツがいて!! 」
「 なのに、なのになのになのに!!!! 」
アイツだけはいつもヘラヘラ笑っていやがって!!! 何も失っちゃいないじゃないか!!!!!
(;^ω^)「 ………んん
うん、えっとね?ちゃんと幼少期から書こうと思ったら案の定
男の娘な上条当麻もゆるくまったり日常的なものもまだまだ先だZE☆状態だね
……も、もうちょっと待ってもらえるかな?
できるだけちゃちゃっとこのレベルの低いシリアス()をシリアルにして喰っちまうから!
俺も早く可愛い上条ちゃんを書きたいから!
見てくれてる方がもしいるとしたら中途半端でマジ切腹なんだけど……つ、次からは本気出す!!
ってなわけでとりま睡魔に身を委ねるけど、どうか次回も見てくれたら俺は幸せ!乙ィヌス!! 」
おっはー!朝だぜ!こちらの天気は良い感じの晴天♪
ちょぴっとだけ書いたから溜めたりせずに出しちゃうよー!
それは男だけではなく、誰もが奥底に秘めて、表に出さぬよう抑え込んでいたもの
ただ、他よりも心のダムが決壊してしまうのが少し早かっただけ
……そう、少しだけなのだ。もう、疾うに皆限界だった
荒くなった息が落ち着いてくると、やがて男は泣き崩れた
そんな彼に向けられる、周囲の同情、哀れみ、労り、慰め
責める者など一人もいなかった
故に、男の静かな慟哭を理解する者も、いない
( …俺は……あんな、幼い子に…っ……すべて押し付けようと、すべてあの子のせいにしようとしてしまった……ッ!!…いや、したんだ!!あの子のせいにした!!! )
負けてしまった、折れてしまった。最悪の選択だ
自分たちは逃げて、あとは何があっても他人事と眺めるだけ
あの少年が鉄骨に貫かれ
車やら列車やらに轢かれ
偶然出会った犯罪者に拉致、或いは暴力を振るわれ
壊れた遊具と一緒に悪趣味なオブジェと化そうとも
もう知ったことではない。関係ないのだ。全部不幸なアイツが悪いんだ
と、見捨てるのと同じ事。
鉄骨を落としてしまった工事現場の人達や、轢いてしまった運転手、遊具の老朽化を見逃した管理者側などが法によって責められてしまうが
この町の住民たちは誰一人として責めやしないのだろう
寧ろ、これで不幸の元がなくなって、本来の安穏とした生活を送れるなどと喜ぶ者まで出てくるかもしれない
だって、それは、今自分を囲む人々の表情で解ってしまう
皆、さっき自分が吐き出した黒い思いだけでもう“ これから ”を決めてしまったのだ
その黒い思いを抑えてきたのが何だったのかを忘れてしまっている
絶望の中、周囲の声などまったく捉えていなかった耳に
誰かが言ったその言葉だけは鋭く突き刺さった
「 あのガキ……これじゃぁまるで、疫病神ね 」
それから一月もしないうちに男は町を出ていった。そこにどんな意味、理由があったのかを、正しく知る者はいない
斯くして少年は疫病神となり、友を無くし、笑顔を失くした
両親の変わらぬ愛だけが、生きる意味を見出せる光であった
少年、名を上条当麻
上条刀夜と上条詩菜の子であり
その右手に、幻想殺しを宿すもの
これは、そんな彼の日常(+非日常)のお話である
――――科学と魔術が交差しなくても、物語はそこにある―――――
ん。……はいっ
とりあえず稚拙ながらにいるのかいらねえのか微妙な疫病神云々語りは終わったよ!
あとは可愛い上条ちゃんを書いて2828しながらどうにかこうにか学園都市に入らせようって感じかね
一応、もし見てくれてる方がいたとして、こんな展開どうよー?的なネタ的な、そんなん貰えたら嬉しいかなぁ
まぁいなくても書くけど、いてくれたらそれが私の活力となります
ほいじゃぁ次回、テーマは【疫病神の趣味探し】で書いてみちゃうぜっ
見てくれて、乙ィヌスー ( ゚∀゚)ノシ
おぉう……
気に障ったんならごめんよ?特に何も考えずなんとなくで使っただけよ
んな代弁者()だとかってぇこたあ一ミリも考えちゃおらんさ
以後、気を付けるようにしよう
もしよかったらまた来ておくれ!
おk。かしこまり!
【疫病神の趣味探し】
人は“ 生きる ”為に様々なことを必要とする
身体的な話ではない
人間が人間足りえる最たるものは、その“ 心 ”だと、上条当麻は思っていた
そして今、彼は他者によって人ではないとされている
『 この疫病神!!二度とうちの子に、俺達に近づくな!!! 』
まだ文字の読み書きもできない幼い当麻には、疫病神という言葉の意味すらよくわからなかったが
ただ、これまで自分を護ってきてくれた人たちに、初めて強く吐き出された怒声と
その顔に浮かんでいたどうしようもない程の憎悪で、察した
齢五つの彼は腹を括る。これからは、“ 繋がり ”を求めるのはやめよう、と。特に友人をつくるなど絶望的だ
ならば。他に、生きる幸せを見つけなければならない
歳相応に旺盛な好奇心で当麻は色々なことを試し、色々なものを手に取ってみた
一人で
両親には内緒だ。自分を愛してくれている二人は、今の自分の境遇に深く悲しみ悩んでいる
だからこそ、早く新しい希望を見つけて、心からの笑顔を見せてあげたい
( たしか、こういうのって“ さぷらいず ”っていうんだよね! )
きっと喜んでくれるに違いない
当麻は、こんな想いを抱ける相手がいるだけで、とても幸せな気持ちになれたのだと
空に浮かぶ雲を見上げ、なんとなく右手を向けた
「 ふこーだ!だから、しあわせだってみつけられる!! 」
さぁ、己の中心に一本確かな芯を通したところで
そろそろ趣味探しを再開しよう
趣味の条件は大雑把に
・誰かと共有しなくてもよいもの
・常に楽しめるもの
・周りに迷惑をかけないもの
・自分に合っていて、且つ本当に好きになれるもの
といった感じか
あんまり面倒臭く考えるものでもないし、この四つに嵌っていれば大丈夫だろう
( とりあえずきょうは……しょうてんがい、いってみようかな )
今まで人の多いとこは避けてきたのだが、他はもう殆ど見て回ってしまったのだ
気後れしてしまいそうになる心を叱咤して、少年は洋々と歩き出した
二十分後
商店街に着いたはいいが、流石に徒歩でこの道のりは幼い当麻にはきつかったようで
「 ふぅ……すこし、やすもう…… 」
来た道を少し戻って、適当な建物の陰に入り周囲を見回す
……近くには誰もいないようだ。そこでようやく気を抜くと、地面を足で軽く払ってから座った
そうして暫く、縦に切り取られた青空を眺めていたのだが
ガタン……と、背後で物音がした
「 …………はぁー…… 」
特に驚きもせず、少し重めの溜息を吐く
ここなら人目を気にすることなく、疲労回復と精神の安息を得られる……筈だったのに
緩慢な動作で、首を上から後ろへ向ければ
路地の奥、日の光が殆ど届かず生まれた暗闇の中から、確かに気配を感じた
( こんなところでなにをしてるんだろう…… )
無論、自分は例外として
集中して暗闇へ意識を向けてみて、判った
動物ではない。この気配は間違いなく人間のそれだ
そんなことが解ってしまうほどには、少年は人の濃い感情を浴び過ぎている
( ……?? )
ただ、あまりに穏やかだ。まさか寝ているのだろうか?或いは、意識がないのか
こちらに気付いているのだとしたら、こんなにも落ち着いていられる筈がない
大小問わず理不尽な不幸を呼ぶ疫病神の存在と、その正体が誰なのかを知らぬ者が、もうこの町には一人もいないのだから
「 だ、だれ……ですか…っ?! 」
意を決して声をかけてみたのだが、やはり吃ってしまった
…………
…………………
…………………………………
……沈黙、または静寂。凡そ二分経ったところで、勇気を出して当麻は立ち上がり
そして暗闇へゆっくりと突撃していく
不安と緊張で煩い心臓に、ほんの僅かな期待の鼓動も弾ませて
今週中には投下する(使命感
おぉっと間違えたぁぁぁぁぁ………!!
……コテ、こっちや……
そういえばさ、一週間てSundayから始まってSatudayで終わるんだって
……あっぶね。少ないけど投下
( ……おんなのこだ )
黒の中に目を凝らせば、そこには白いワンピースを着た少女がすやすやと寝ていた
傍らには、闇に溶け込むような黒猫もいる
首輪をしていないということは野良かもしれない
近くに積まれていたらしき木箱が一つ落ちていることから察するに、恐らくはこの黒猫が先程の物音を立てたのだろう
( お、おきない……よね……? )
足音を立てぬように、ゆっくりと少女へ近づく当麻
家族以外の人間をこんなに近くで見ること自体が久しぶりだったので、マジマジと見てしまう
この暗い中でも分かるほどの白く綺麗な肌
肩まであるかないかのショートヘアは、活発そうな印象もあるが、服と肌の白さで全体的に清楚なイメージ
よく見れば髪の色も黒というより灰色に近い
幼い当麻が一言で纏めるならば
「 ………かわいいなぁ…… 」
……思わず口に出してしまった
と、その時
「 にゃー 」
ぺしぺしと黒猫が少女を叩き始めた。まさか起こすつもりだろうか
「 あ、わわっ……だ、だめだよぉ……! 」
慌てて抱き上げ少女から引き離す
本当に目覚めでもしたら、この少女にも“ あの眼 ”で見られるかもしれないと思うと、やはりどうしても怖いのだ
慣れるにしたってまだ時間が掛かるし、そもそも慣れてしまって良いものでもない
( せっかくだれにもあわないようにしてたのになぁ…… )
少々乱暴な抱き上げ方をしたのだが、意外と落ち着いて腕の中に納まっている黒猫は我関せずといった様子
溜め息を吐いて地面へ下ろしてやった、その直後
「 …………んぅ………む、………だれ……? 」
「 ふえっ!? 」
薄く開かれた瞳に映され、飛び退く
ああ不味い、結局起きてしまった
どうする。逃げるか?だが何処へだ
それすら決めずに表へ飛び出しては人目につくだけ
ああ、どうすれば……!
アワアワやらオロオロと慌てふためく当麻に、まだ覚醒しきらぬ意識で少女はもう一度問う
「 ……あなた、だれ? 」
「 かっ、かかか上条当麻です!はい! 」
混乱故か、吃りながらも即答してしまった
そして己の失敗に気付き落ち込む
( あ……なまえ、おしえちゃった…… )
そう、自分の正体を知らない少女に対して、態々こちらから答えも同然のヒントを与えた
この町に来たばかりであれば、まだ容姿までは把握されていなかったかもしれない
だが名前は確実に聞かされているだろう
( ………ばかだ…… )
“ 繋がり ”を求めないと決めたではないか
気配がした時点でさっさとこの場を去ればよかったのだと唇を噛む
取り敢えずこの少女からだけでも離れて、他の建物の隙間なり路地裏なりへと隠れれば、と
「 …………… 」
少女は先程から黙ったままだ
もしかしたら名前と一致するものを記憶から探しているのだろうか
それとも既に思い出し、目の前の人外を恐れるあまり固まってしまったか
途端に申し訳なさが込み上げてくる
人に迷惑を掛けないとも決めた筈なのに
「 ……ごめんね 」
「 えっ? 」
背を向け、歩き出す
自分は疫病神。不幸で不幸を生む化け物
愛は両親がくれる。それだけで十分だ
過ぎた願いは醜い欲と同じで、折角持っていたものまで失うことになるのだから
疲れも疾うに取れている。さて、そろそろ商店街へ――
「 いや、まってよ。どこいくの 」
「 いたいっ!? 」
グイ、と髪を掴まれる
普通服とか腕ではないのか?まぁその普通の例というのを見たこともないが
しかし初対面の相手を引き止めるのに掴むものが髪とは如何なものかと思う
「 いた、いたいってば!は、はなしてよぉ!? 」
「 こんなところにわたしをおいてくつもり?とうま 」
( よ、よびすて……っていうか! )
「 それおかしくない!?ぼくときみ、はじめてあったばかりじゃないか! 」
「 このくらいばしょに、ちいさなかわいいおんなのこを、おいてくりゆうには、ならない 」
自分で自分を可愛いと言いやがるこの少女は、容姿からは想像出来なかった程グイグイくる
そもそも
「 こ、ここでねてたのきみだよ!?まよってでられないとかならあれだけど、でぐちすぐそこだし! 」
「 ………… 」
髪を掴んだまま、俯いて黙ってしまった
それを見て、ちょっと突き放し過ぎただろうかと罪悪感が湧いた当麻は
確かに彼女の言う通り、疫病神とはいえ、人のいる場所まで案内ぐらいはするべきだっただろうかと考え直し
「 ……あの、ごめん。ぼくつめたかったよね……いいよ、いっしょに―― 」
「 ほんとに!?やったー!ありがとうとうまぁ! 」
「 えっ、ちょ、なんでええええええええ!?!? 」
こちらが言い切りもしないうちに満面の笑みで顔を上げた少女は、少年を引きずるように連れて路地から飛び出していった
一応、掴むものは髪から手に替えて
うい、サラダバー
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