BIO HAZARD CINDERELLA GIRLs FILE.2【安価】 (838)


『BIO HAZARD』シリーズ(バイオ)と
『アイドルマスター シンデレラガールズ』(モバマス)
のクロス、及び安価SSです
注意事項として

・このSSには暴力シーンや、グロテスクな表現などがあります
・一部、アイドルなどの死亡シーンが含まれます
・バイオとモバマスを混ぜ込んだ、オリジナル設定があります

これらがダメな方、申し訳ありませんが、見ないことをお勧めします



前スレ
BIO HAZERD CINDERELLA GIRLs【安価】
BIO HAZERD CINDERELLA GIRLs【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426775719/)



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1429790851


【ファイル:プレイングマニュアル『戦闘と体力』】

・このSSは一部、安価を取ってストーリーを進行させます
 特に、戦闘は基本的に安価で進行し、安価先のコンマ数値によって展開が変わります
 基本的に攻撃、または回避行動を取ることができ、
 安価先の行動内容、及びコンマ以下一桁の数値から判定されます
 判定について、数値との関係は以下の通り

1〜3 失敗、ダメージを受けるか不利な状況に
4〜6 成功、それなりに優位な状況に
7〜9 大成功、攻撃が弱点に当たるなどより優位に
0 クリティカル、敵を一撃で倒すなど

 基本的に行動は回避が優先です。
 状況によっては攻撃で仕留められないとき、敵からの攻撃を受ける可能性が
 あります
 安価指定時の状況から判断して、時には避けることも必要です

・卯月たちには体力が指定されており、最大で10段階まで存在します
 また、体力の状態からコンマにマイナス補正がかかることがあるので、
 まめに回復するか、体力を減らさないようにするか、注意が必要です
 体力に応じた状態は以下の通り

10,9,8,7, FINE 正常
6,5,4 CAUTION 攻撃のみ安価補正−1
3,2 DANGER 攻撃のみ安価補正−2
1 DYING 全ての安価補正−3

 体力がゼロでGAME OVER、数レス前の状況からコンティニューとなります

【ファイル:プレイングマニュアル『同行者と能力』】

・探索では、ほぼ常に2人以上での行動となります
 同行するアイドルたちにも体力が設定されており、
 基本的に同行者の体力がゼロになってもGAME OVERとなります
 また、同行者にもアイテムを持たせられ、
 『武器』の携帯、攻撃も可能となります
 探索時、戦闘時の安価にて指定先で同行者の行動内容を記載すれば、
 ある程度その内容にそって行動させることも可能です

・各人のみが所有する『能力』というものが存在します
 現在、同行しているキャラの能力は以下の通り



・島村卯月
【射撃能力適性】
ハンドガンで攻撃時、コンマ判定+1
ただし、0の場合はそのままクリティカル判定に、
9の場合もクリティカル判定になります

【キーアイテム所持数増】
『キーアイテム』のみ、別途で最大2つまで持つことが可能

【精神昂揚】
全ての判定に+1
ただし攻撃を被弾しやすくなり、無謀な行動も取りやすくなる


・渋谷凛
【回復アイテム所持数増】
『回復アイテム』のみ、別途で最大4つまで持つことが可能


・一ノ瀬志希
【射撃能力適性】
ハンドガン(コルトSAA)で攻撃時、コンマ判定+1
ただし、0の場合はそのままクリティカル判定に、
9の場合もクリティカル判定になります


間違えた

【キーアイテム所持数増】
『キーアイテム』のみ、別途で最大【4つ】まで持つことが可能


【ファイル:プレイングマニュアル『アイテムについて』】

・探索の際、各地でアイテムを拾うことが可能です
 しかし、各人アイテムの所持数に限界があり、

島村卯月:6(+キーアイテム枠4)

渋谷凛:5(+回復アイテム枠4)

一ノ瀬志希:5

 まで持つことができます
 アイテム所持数が最大のときに新たなアイテムを発見すると、
 持っているアイテムと交換することになります
 交換されたアイテムは、その新しいアイテムのあった場所に置かれます
 (紛失は基本的にしません)

・アイテムは種類として、「武器」、「弾薬」、「回復」、
 「キーアイテム」の4種類が存在します

 「武器」は攻撃の際に使用します。
 使用、攻撃の前段階として装備する必要があり、
 かつ、銃器に関しては「弾薬」が必要となります

 「回復」は体力の回復を行うためのアイテムです
 「弾薬」、「回復」アイテムは使うたびに消耗するので、
 定期的な補充と節約が必要となります

 「キーアイテム」、例えば鍵などは、今後新たなエリアに入るか、
 特定のイベントを起こすために必要となるアイテムです



現在状況

・島村卯月  体力10/10
【射撃能力適性】 【キーアイテム所持数増】  【精神昂揚】

『所持アイテム』
・スタンガン(武器:20)
・ハンドガン(武器:12)
・ハンドガンの弾(29)
・ショットガン(武器:4)


*屋上の鍵(キー)
*ドライバー(キー)




・渋谷凛  体力10/10
【回復アイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:15)
・ハンドガンの弾(27)
・トイレ用洗剤:塩素系(キー)
・ライター(キー)


*調合したハーブ(緑+赤)
*救急スプレー
*ブルーハーブ


・一ノ瀬志希  体力8/10
【射撃能力適性】

『所持アイテム』
・コルトSAA(武器:5)
・ハンドガンの弾(35)
・調合したハーブ(緑+赤)




【あらすじ】


私の名前は、島村卯月

こう見えて、とあるプロダクションに所属している、売れっ子アイドルなんです!


同じアイドルで大事な友達、渋谷凛ちゃんと本田未央ちゃんとで、

ニュージェネレーションという、アイドルユニットを組んでいます


そしてそのふたりと、プロデューサーさんと一緒に、

なんと海外でLIVEをすることになったんです!


結果は大成功!

世界の人達と、歌やダンスを通じて繋がることができて

最高に幸せな私たちを待っていたのは…


地獄と化した、生まれ故郷だったんです



ゾンビで溢れかえる街

死体を食べ、私に襲いかかるママたち



そんな中、必死の思いで辿り着いた阿久峰(あくみね)プロダクションで、

私は凛ちゃんや、アシスタントの千川ちひろさん、

同じアイドルの前川みくちゃんと、生きて合流することができました


でも、みくちゃんは恐怖で閉じこもり、

更には地元へ帰ったはずの未央ちゃんが、

事務所の寮にいることが発覚したんです


ゾンビへの恐怖に怯えながら、

私は凛ちゃんと、未央ちゃん救出のために事務所内を彷徨います


その中で、ロックが好きなアイドル、多田李衣菜ちゃんとも再会

閉じこもるみくちゃんを外に出して上げられたんですけど……




社長さんに殺されたトレーナーさん…

その社長さんも、謎の巨大イグアナに食べられて…



更には、ゾンビ化の傾向が李衣菜ちゃんにも……


私が迂闊に銃を向けたせいで


李衣菜ちゃんを庇おうとしたみくちゃんが……犠牲に……



ちひろさんもいつの間にか、連絡がつかなくなっていて

助けてくれる人が誰もいなくて


絶望の淵にいた私たちが新たに出会った人は

私たちと同じ時期に所属した、天才アイドルの一ノ瀬志希さん


志希さんの言葉から、未央ちゃんの救出を決意し直した私は

とうとう、未央ちゃんがいる女子寮へと到達しました




けれども、松本沙理奈さんや、沢田麻理奈さん……

お姉さんアイドルが2人も、変わり果てた姿で見つかって……



そして、今目の前にいる小さなアイドル、佐々木千枝ちゃんも………




とりあえずここまで

明日から再開予定

昨日は体力が尽き、うっかり寝てしまいました
申し訳ない


間も無く再開します



千枝ちゃんは、とってもおませな女の子でした


大人の女性に憧れていて、早く大人になりたいって、よく言っていましたね


ときどき、沙理奈さんや他の大人のアイドルと一緒に行動しながら


その身振り手振りや、考え方を教わったり、学んだり


たまに、暴走する大人に振り回されてたりして


それでも、目標に近づくことに熱心な、頑張り屋さんで……




今の千枝ちゃんに、その頃の面影は一切ありません



千枝「…ハア…ハア…」



身体中が血まみれで、
肌の色も、痛々しいほどに赤く変色していて、
その鋭い爪が生えた、細い手足を地面に這わせながら、
舌を長く伸ばして、息を荒くしていて……



志希「…わかってる?アレはもう、千枝ちゃんじゃないからね」

凛「……くぅっ!」



志希さんも凛ちゃんも、油断なく銃口を千枝ちゃんに向けて……



千枝「……シャァアッ!」



『こっちに飛びかかってきた!?』
1.攻撃(武器指定
2.避ける
3.その他

安価↓2

>>18
判定2+1 失敗


志希「飛んでっ!」


志希さんの言葉をきっかけに、三人全員が各々違う方向に避けます

でも、千枝ちゃんは先頭に立っていた私に狙いを定めていたから、
微妙に避けきれず、鋭い爪が肩に食い込んで……


「痛っ……!」



・島村卯月  体力8/10



幸い、体格も体重も軽い千枝ちゃんだから、
深い傷を負わずには済んだんですけど……


今の位置関係は、

入り口の扉付近に千枝ちゃんがいて
その扉から一番遠い位置に私
私から見て、扉の左側に志希さんが、右側に凛ちゃんがいます

千枝ちゃんを囲う、有利な立ち位置
ただ、凛ちゃんは避けた勢いで倒れてしまっていて、
志希さんもそばで倒れた長机が邪魔をして、
お互い助けに入ることは難しそうです



千枝「…ハアアアア…」



『千枝ちゃんの狙いは……私だ!』
1.攻撃(武器指定
2.回避
3.その他

安価↓2

2

>>21
判定5+1 成功


千枝ちゃんの攻撃がくる……よく見て……っ



千枝「カアッ!」

シュルンッッ




千枝ちゃんの舌が伸びた!?

私は間一髪で、後ろに下がって回避します
目の前で、ムチみたいにしなって振り回される舌
ほっぺにツバが勢いよく飛んで、それだけで戦慄してしまいます…

当たっていたら、無事では済みません




パァンッッ



千枝「っ!?」



銃声が響いて…千枝ちゃんの肩に、銃弾が突き刺さります



凛「千枝っ!こっちにおいで!」

「っ!?」



凛ちゃんっ!?
いつの間にか立ち上がって……銃を構えてる!

その声に気づいた千枝ちゃんは、
目標を私じゃなく、凛ちゃんに定めました



『凛ちゃん…私を助けるために…』
1.挟み撃ちだ!(武器指定
2.凛と志希に任せる
3.その他

安価↓2

1

>>24
判定0 クリティカル


千枝「カアッ!」


千枝ちゃんはまたその長い舌を伸ばして、凛ちゃんを襲います
凛ちゃんはそれを避けて、再度銃弾を千枝ちゃんの肩に撃ち込みます



千枝「カアアアアッ!」



「……私もいること、忘れちゃダメだよ」



パァンッッ



千枝「カアッ!?」


凛ちゃんを威嚇する千枝ちゃん
私は、そっぽを向いている千枝ちゃんの、後頭部を撃ち抜きました

一瞬身じろぎした千枝ちゃん
でも、やっぱりあの怪物と同じで、頭への攻撃は余り効かないみたいです

なので、私は振り向いた千枝ちゃんの胸元を狙って……



「すぅ……」



パァンッッ





弱点を撃たれ、
千枝ちゃんは中腰の姿勢から、そのまま後ろに倒れこみました





私たち三人は、そのまま銃口を千枝ちゃんに向けながら、
千枝ちゃんのそばまで近づきます



千枝「カフッ……ヒュ-…ヒュ-……」



口から赤黒い血を吐きながら、

苦しそうに、虚ろな目で私たちを見ている千枝ちゃん

息も絶え絶えに……今にも死んでしまいそうな姿で……




志希「…このまま一息に……」

凛「待って、私がやる」



トドメを刺そうとする志希さんを、凛ちゃんが遮りました



志希「……いいの?」

凛「……ケジメぐらい、自分でつけないとダメだから……」


卯月「……なら、私も」


凛「…卯月?」



凛ちゃんだけにさせないよ……
私も、一緒だから……



卯月「私も撃つよ……ゴメンね千枝ちゃん」

凛「……苦しいよね、楽にしたげるから……」





おやすみなさい、千枝ちゃん……





パァンッ パァンッッ







……何も見えていない、白く濁った瞳で


天井を見上げながら、息絶えている千枝ちゃん……



もう、涙も出なくなっちゃったよ………







『私はその、見開かれた目をそっと閉じてあげました』
1.千枝の遺体を調べる
2.食堂を調べる
3.厨房を調べる
4.凛、志希と話す(内容併記
5.その他

安価↓2

1

>>30



……本当に…変わり果てた姿になって……


服はあちこちが破けて、真っ赤に染まった肌が見えてしまっています
その肌もところどころ破けて、その下から肉を覗かせていて…
よく見ると、生前より筋肉が発達していて、
特に、長い距離を助走もなしに跳躍できるように、
脚の筋肉がすごく発達しているように見えます
そして一番変化の激しい手の部分は、
やや肥大化して、大きくなった爪が指先と一体化していました



志希「これで、あの筋肉丸出しの怪物の、正体が分かったって訳だね」

凛「…やっぱり、アレも元人間、ってことだよね?」

志希「千枝ちゃんの場合、変化の途中なのか、突然変異なのか判断しかねるけど、
   どっちにしろ原型が残ってるのは少数派と考えたほうがいいね
   もしかしたら、今まで倒した中には元アイドル…」
「やめてください!」



私は……思わず叫んでしまいました

志希さんが述べた現実を……直視しきれなくて……




志希「んー……ゴメンね、ちょっと無神経だったかな」

「いえ…私も……ごめんなさい」




『千枝ちゃん……』
1.食堂を調べる
2.厨房を調べる
3.凛、志希と話す(内容併記

安価↓2

>>34


「……探索、再開しましょうか…」

志希「んー」

凛「………」



未央ちゃん……あんなのになったり…してないよね……?




10人以上が食事できるほど、広いスペースを持っている食堂
その部屋の中央で、千枝ちゃんに襲われていた誰か……



志希「損傷が激しくて、誰だかわかんないね」

凛「……年少組の誰か…っていうは分かるけど…」

「……ゴメンね……」



もっと早く来ていれば……助けられたのでしょうか……


そのあと、私たちは観葉植物に紛れていた、ハーブの鉢植えを見つけました



【グリーンハーブを取りますか?】
【・はい】



凛「これ、さっきのハーブと合わせられそうだから……調合しておくね」

志希「凛ちゃん器用だねー、ここ出たらさ、あたしの実験手伝ってよ」

凛「…やだよ」



食堂には……もう何もなさそうです


ちと晩飯食べてきます


ダメだ……犠牲者がクールしか思いつかない……

やられてたのが晴ちんだったら泣く

雑談スレかどっかで、コンマ安価で全アイドル指定できる表が投下されてたから、それ使って選ぶというのも

もうちょっとしたら続き書きます


>>38
実は候補だったんですけどクール多過ぎなんでボカしました

>>40
そんなのあったんですね
ただコレも自分がティンときたアイドルばかり出してるんで
完全ランダムは敢えてやめておきますわ



食堂の奥、厨房へと繋がる扉の前に来ました



志希「…音とかしてない?」

凛「……聞こえないね」

「私も…入りましょうか」



鉄製の、見た目より重い扉を押し開き、厨房に入ります


食堂より狭いその中も、今は蜘蛛の巣で覆われていました

コンロも、冷蔵庫も、全て粘ついた糸が張り付いていて、
元のように使えそうなものは、一切ないように見えます


志希「扉が重かったのも、糸がはっついてたからだねー」

凛「…また、あの大グモが来る前に、出て行かないとね」


「……ねえ、あそこに何か落ちてるよ?」



部屋の奥、一際大きな巣のある壁
そのすぐそばの床に、鉄っぽい何かでできた、L字型の何かがありました



【四角クランクを取りますか?】
【・はい】






志希「あー、確かコレで階段のシャッターが開けられたんだっけかなー
   でもサビッサビだね」

凛「……すごく、不安なんだけど」

「…他に道はなさそうですし、コレでなんとか……」





ガタンッ



「「「っ!?」」」



シュルルル…



調理器具の扉が開いて……中から大グモが!?



『数は一体だけ……どうしよう』
1.攻撃(武器指定
2.逃げる
3.その他

安価↓2

1 ショットガン

>>45
判定8+1 大成功


ここは一瞬で、勝負を決めないと!


大グモが早足で、こっちに向かってくるのを確認して、
散弾銃を構えました



凛「え、ちょっと卯月!」



え、なんで止めるの凛ちゃん?
コレを倒しておかないと……来た!



クモ「シュルルルルッ!」




ドォンッッ



至近距離で撃ち込まれた散弾は、
クモの体を引き裂いて、胸と胴を切り離してしまいました

そのままジタバタ動くクモの脚
丸まって……動かなくなりました……



志希「あーあ、バンバン使ってるけど、弾大丈夫?」

「……あ」



そうだ、散弾銃の弾……あと3つしかないや



凛「……バカ、上にもっといるかもしれないのに…」

「その……ごめんなさい」


うぅ……計画性がなかったかも……



志希「ま、出し惜しみしてやられちゃうのもカッコ悪いし、
   むしろここでバンバン使ってもいいんじゃないかな?」


凛「……次行くよ」




厨房、食堂をでて、階段のシャッター近くにやってきました



【四角クランクを使いますか?】
【・はい】




グルン…グルン…



「こ……これ……結構重たいです……」


志希「がんばー、ここで手を離したらシャッター降りちゃうからねー♪」


「え、ぇえっ!?」




な、なんでそんな不便な作りなんですか!

でも!未央ちゃんの為です!
島村卯月、頑張ります!



凛「……見てらんないよ、私も手伝うよ」

「あ、ありがとう…凛ちゃん…」



凛ちゃんの優しさが……骨身に染みちゃいます……




グルン…グルン…ガコンッ



「よし!シャッターが開きました!」

志希「お疲れ様、あたしが抑えとくから、先上がんなよ」

「ありがとうございます!」

凛「…ちょっと待って、これ固定できないの?」

志希「んー、できないっぽいね。誰かが抑えてないとダメみたいだわ」

「えっ!?」



そんな……それじゃあ、誰かが1階に残らないとダメなんじゃ…



志希「あたしここにいとくよ、ふたりで探してきたらいいよ」


「あ、ありがとうございます!」


凛「…いいの?」


志希「いいっていいって、未央ちゃんに早く会いたいんでしょ?行ってきなって」

凛「…ありがとう、すぐ戻るから」



凛ちゃんと、シャッターの下をくぐって、階段の踊り場に行きます



「では、未央ちゃん救出に行ってきますね!」


志希「お土産よろしくー♪」






ミシ…ミシ…バキンッ


志希「…へ?」



ガラガラガラ ガシャンッッ






凛「きゃあっ!?」


「志希さんっ!?」



嘘っ!?シャッターが閉まって……志希さんは?




志希「…にゃははっ、ゴメーン♪クランク壊れちった」


「ぇええっ!?」




た、確かに錆び付いていましたけど……このタイミングで!?



凛「志希っ!なんとかならないの?」

志希「無理だねー、これ修復不可能っぽいよ」

「不可能……ですか?」



こ、これじゃあ……合流どころか、どうやって脱出すれば……



凛「……とりあえず、こっちはこっちで脱出ルート探しておくから、
  そっちは先に脱出しといてよ」

志希「ぇえー……まぁ、しゃーないか」

「……ごめんなさい、志希さん」

志希「いいっていいってー、さっきまで自力でなんとかいけてたし、
   それより、そっちも気をつけなよ?」

「はい!ありがとうございます」




志希さんとは、しばらくお別れになっちゃいました……


色々お世話になったから…寂しいです


凛「……卯月、大丈夫?」


「あ、うん……ここでしょげていられませんから」


凛「……少し休憩しようか、ずっと動きっぱなしだから」


「大丈夫だよ……未央ちゃん待ってるし」
凛「卯月」



凛ちゃんの目が、すごく真剣なものに……

じっとこっちを見据えて……私は思わず、身を固くします



凛「……少し休もう、いいよね?」


「えっと……はい……」




『私たちは、階段に座り込みました』
話したいことがあれば記述


安価↓3まで

未央ちゃん……今度は絶対助けてあげようね

>>56-58


座り込みながら、ふと、自分の身体を確認してしまいます

服は一部、破けてしまっていて
傷を作っては治した痕が、ところどころ見えていました
アイドルなのに……こんなに傷を作って……ダメですよね



……未央ちゃんも、同じような目にあっているんでしょうか




「ねえ……凛ちゃん…」


凛「……どうしたの?」


「…未央ちゃん、絶対に生きてるよね?」


凛「……もちろんだよ、信じよう」


「……絶対に、助けてあげようね」


凛「……うん」




「……未央ちゃんと合流したら、どうしよっか?」


凛「……とりあえず、片っ端から生存者探しかな?
  味方は、多い方がいいし…」


「……そっか」




……ダメだ、いけない方向にばかり、思考が向いてしまいます……


李衣菜ちゃん……みくちゃん……

沙理奈さん……麻理奈さん……千枝ちゃん……



凛「……卯月」

「……凛ちゃん…」



そっと、凛ちゃんが肩を抱いてくれます

……なんだか、同じ事の繰り返し、ばかりですね……



「……ゴメンね、また…ナーバスになっちゃってた…」


凛「……いいよ…少しずつ、立ち直ろう……お互いにさ…」


「うん…」



「未央ちゃんを見つけて……志希さんとも合流して……
 それから、事務所にもう一回戻ろうかな?
 他の人もいたら…一緒に助け合って……外から、助けが来るまで……」


凛「…………」



あれ?凛ちゃんがまた、渋い表情をしているような……



「…凛ちゃん、もしかして……まだ志希さんのこと、気になってるの?」


凛「…うん…まだ、アイツを信用できないから」


「ずっと、助けてくれたんだし……大丈夫じゃないかな?」


凛「この状況で、武器もアレしかなくて……
  なのにあの余裕の表情なのがさ……ずっと引っかかってるんだ……」


「………」





『……少し、整理すべきでしょうか』
1.志希について、特に気になることを話す(内容併記
2.とりあえず上に進む

安価↓2

>>65


凛「……志希は、千枝を見たときに、
  『これは予想外だった』って言ってたんだよね」


「そういえば……」


凛「…あれ、何に対してだったのかな?」



ええ…疑りすぎだよ……



「…よくわからないけど…まさか千枝ちゃんが…ってことなんじゃないのかな?」


凛「卯月、予想外っていうのは、
  ある程度以上の予測が立ってなかったら、使う言葉じゃないんだよ……」


「……どういうこと?」


凛「……たぶん、志希には千枝が犠牲になっていたこと、分かってたんじゃないかな?」


「っ!? まさか!」


凛「でないと、予想外なんて言葉使えないよ
  私たちから見れば、ここでは何が起きても予想外なんだから……」



流石に言いがかりだよ……
という言葉は呑み込んでしまいます
今は……ただ疑心暗鬼に陥っているだけ、
ここで拒否したら、凛ちゃんが孤立しちゃう……だから……



「……そろそろ行こう、体も十分休まったから」


「……そうだね」



踊り場から、更に階段を登って進むと、
1階にあったものと同じ、談話スペースに出ました
左右に、各々の部屋へと続く廊下があることまで、
2階の作りは、1階のものと殆ど同じです


違うところは、管理人室があった位置に、お手洗いがあること
部屋の電灯が一部割れていて、薄暗いこと


そして……あちこちに巨大なクモの巣が張られていたこと……

本日はここまで、また次回










千枝ちゃんにprprされたいって思った人、挙手

今更気づいたけど、
東側廊下の階段から2階に上がってるのに>>67の書き方だといきなり
中央広場に出てるように見えてしまうような……


×踊り場から、更に階段を登って進むと、

○踊り場から更に階段を昇って、出てきた廊下を奥へ進むと、



帰ったら再開予定



凛「……ここまで…なんて……」



2階の惨状を見て、凛ちゃんが言葉を漏らしました

剥がれた壁紙に、剥き出しのコンクリートを伝って糸が張り巡らされて、
そこは随分前から、廃墟になっていたような雰囲気が漂っています

薄暗い廊下や広間に、白いクモの巣があまりにもミスマッチで、
不気味な世界がそこに、構築されていました




カサカサッ……キキッ キキィッ!




っ!?
広間の隅に何かが……クモだ…
それも……2匹いる!



『……こっちに向かってきてる』
1.攻撃(武器指定
2.逃げる
3.その他

安価↓2

2

>>79
判定1+1 失敗


この広い場所で2体は……厳しいかも


「凛ちゃんっ、一度下がろう」

凛「分かった…」



とりあえず……後ろの廊下に戻ろう
近くの部屋にでも入って……




ガチャッ……シュルルルルッ




嘘っ!? 奥からももう一匹来てる!
これじゃあ挟み撃ちにされちゃう!



凛「くっ……ドアが開かない…っ」

「こっちもダメです…どうすれば…っ」



すぐそばの扉は、どちらも開くことは出来ません…



『ここで、どっちかを倒さないと!』
1.廊下奥のクモを倒す(武器指定
2.広間のクモを倒す(武器指定
3.その他

安価↓2

>>82
判定5 成功
卯月のみ、+2で大成功


「凛ちゃんっ、奥のクモ、お願い!」

凛「了解!」


背中合わせで、前後から襲い来る敵を迎え撃ちます



クモ「キィアアアァッ!」



前方、広間のクモに3発、背後からは4発の銃声が響きます

私が撃った3発は、目の前の一匹、その額部分に命中
効き目は……十分そうです!



クモ「クァアアアッ!」



前方の一匹の背後から、もう一匹のクモが跳びかかってきます



「すぅ……」



パァンッッ



その跳んできた一体の額目掛けて一発
クモはバランスを崩して、私のそばに落下しました




『このまま一気に……』
1.攻撃(武器指定
2.廊下奥の部屋へ
3.広間の奥へ
4.その他

安価↓2

>>85
判定4+1 成功


バチィッッ



スタンガンによる追い打ち
その激しい電流で、目の前に落ちたクモは足をバタつかせて、
丸まったまま動かなくなりました



バシュッッ



「あっ…つぅ…っ!」


跳びこされたほうの一匹が、毒の液体を吹きかけてきました
もう一匹の死骸が盾になってくれたんですけど、
防げなかった一部が、腕にかかって肌を焼きました

ひるんだ私に…クモが跳びついて……



パァンッッ



凛「卯月!逃げるよ!」


「あ、ありがとう…」



凛ちゃんが、間一髪で私を助けてくれました

私たちは吹っ飛んだ一匹を跳び越えて、廊下側の一体を背に、
広間を超えた先、廊下の手前の部屋に逃げ込みました



「…はぁ……ここは…」

凛「……たぶん、志希の部屋だね」



たまたま逃げ込んだ先は、志希さんの個室だったみたいです


凛「…あいつら、部屋には入ってこれないみたいだね」


「……とりあえず、一安心…かな?」



『……なんとなく、体がだるい……』
1.部屋を調べる
2.アイテムなどを確認
3.部屋を出る
4.その他

安価↓2

4
毒を受けてないか確認する

>>89


・島村卯月  体力7/10  POISON

「あ……れぇ…?」

凛「卯月っ?」



あ……身体がふらついて……
頭も……ふわふわしてるような……



凛「卯月…さっきので毒が……待ってて!」



【調合したハーブ(緑+青)を使いますか?】
【・はい】



凛「ほら、これ飲んで」


「うぅ…にがい…」


凛「我慢して……どう?」


「………少し、マシになったかな…」


凛「ちょうどベッドもあるし、横になってて」


「…ゴメンね、ちょっと休んでるよ」



志希さん…ベッドお借りしますね……




・島村卯月  体力9/10



『…部屋を出るのは、今は無理かな』
1.部屋を見回す
2.アイテム確認
3.凛と話す(内容併記
4.その他

安価↓2

1

>>92



真っ白


志希さんの部屋を見て、最初に浮かんだ言葉です


飾りっ気がないとか、そういうことじゃなくて、本当に真っ白
家具も壁紙も全部白で統一されていて、
部屋の照明も、LEDの真っ白な光を放って、より白さを際立たせます

なんというか……保健室みたいで落ち着くような、そうでないような


更に気になったのが、本棚に大量に置かれているファイル
ひとつ取って、申し訳ないですけど……勝手に中身を確認
英語……ではないみたいですね。なんて書いているのかさっぱり分かりません


凛「……流石に、銃弾はないか…」


あったら嫌だよ……
その代わり、部屋に育ててあるハーブをひとつ、持っていくみたいです



【グリーンハーブを取りますか?】
【・はい】



『……不思議な部屋だなぁ』
1.アイテム確認
2.凛と話す(内容併記
3.その他

安価↓2

1

>>96


現在状況

・島村卯月  体力9/10
【射撃能力適性】 【キーアイテム所持数増】  【精神昂揚】

『所持アイテム』
・スタンガン(武器:19)
・ハンドガン(武器:5)
・ハンドガンの弾(29)
・ショットガン(武器:3)


*屋上の鍵(キー)
*ドライバー(キー)




・渋谷凛  体力10/10
【回復アイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:8)
・ハンドガンの弾(27)
・トイレ用洗剤:塩素系(キー)
・ライター(キー)

*グリーンハーブ
*調合したハーブ(緑+赤)
*救急スプレー




また、リロードしておかなくちゃ



凛「…屋上の鍵か、立ち入りできなくなってたんだっけ?」

「うん、確か…手すりがどうとか…」

凛「…あとさ、この洗剤まだ持ってるの?」

「……まだ」

凛「……分かった」



『……どこかで使うと思うから……』
1.凛と話す(内容併記
2.その他

安価↓2

した

ライターと洗剤をもらう

>>99.>>100


「……それ、預かろうか?」
凛「うん、お願い」



即答された……そんなに嫌だったんだね……


ついでに、ライターも預かっておきました
凛ちゃんの持ち物も減って、だいぶ空きが増えてきましたね




「……ん、体の調子も戻ってきたみたい」


凛「そう、立てる?」


「うん、大丈夫」



とはいえ、もう解毒剤はないみたいですし、
クモとの戦闘は、避けた方がいいかもしれませんね

もう、この部屋にも用はないみたいです

本日はここまで

明日にはちゃんみおに会えるかもしれません

ちょっと仕事が長引いてしまいました

再開は22時以降になりそうです



再度、2階の廊下に出ます

元々いた廊下の奥から、
生き延びたクモが2匹、こっちを伺っているように見えます

逆方向には何もいなくて、
薄暗い廊下に、扉が浮かんでいるように見えて…
そうとう……気味が悪いです



『クモは避けたいけど……』
1.西側の部屋を調べる
2.東側のクモを倒す
3.その他

安価↓2

3 蜘蛛を警戒しながら耳を澄ませる
見えないだけで何かいるなら、それらしい音くらいはしそうだし

>>114


奥のクモを警戒しながら、周囲を見回しました
また、何処かから別のクモが現れても、不思議じゃありませんから…

音にも注意を払って……警戒して……





トッ……トッ……




「っ!? …ねえ、今聞こえなかった?」


凛「…何が?」


「上の階から、足音みたいな音が…」


凛「っ…!?」


ふたりして、注意深く耳をそば立てます




……トッ……トッ……



凛「今っ…聞こえた!」


「うんっ、この感じ…普通に歩いて……」



……シュルルルルルッ!



『クモが2匹とも、こっちに近づいてる!』
1.クモを攻撃(武器指定
2.西側の部屋の何処かに逃げ込む
3.その他

安価↓2

>>118


「凛ちゃん!こっちに!」

凛「分かった!」



クモのいる方向とは反対に、
廊下の奥へ走って、そばの扉を開こうとします

北側は……ダメだ!じゃあ反対の南側……うん、いける!

そのまま、扉の奥へ逃げ込みました……






逃げ込んだ先は、先輩アイドルのひとり、『大和亜季』さんの部屋でした


かなり本格的なミリタリーマニアの亜季さん
その部屋には、木場さんの管理人室にあったような、
トレーニング用の道具が置いてあったり、
戦車や戦闘機の模型やエアガンが、所狭しと飾られていたり

……すごく、お金がかかってそうです……



凛「……それにしても、さっきの足音…」

「…ゾンビ…ではないよね」



私の不安に対して、凛ちゃんは首を横に振ります



凛「足音が違うよ。ゾンビはもっと…引きずるような感じだった…
  片足ずつ、しっかり上げてから踏みしめる…あれはそんな感じの音だった…」

「それって……っ」



誰か、生きている人がいる……っ



「どうしよう…どうにかしてこっちに、気づいてもらえないかな?」

凛「多分、向こうも気づいてるはずだよ
  でも連絡手段がないし……こっちの階にはクモがいる
  どうにかして、安全に合流できればいいんだけど……」




……この部屋に、そのための何かいいものがあれば……

そう考えて、ふたりで亜季さんの部屋を探索します

流石に……本物の銃までは持ってないよね……

そう考えていたとき、凛ちゃんが部屋の隅にある、金庫を見つけました



凛「……これ、なんとか開けられないかな?」

「……ダイヤル式かぁ……」


『……こういうの、何かヒントでもあれば…』
1.数字を入れる
2.部屋を再度見回す

安価↓2

2

>>122


何か……ヒントになるものでも置いてないかな……

うん?そういえば……



「この部屋……船の模型が似たようなのばっかりだね」

凛「ああ、戦艦大和だね」



戦艦大和…聞いたことはあります
なんでも、日本で作られた戦艦で一番大きいものだったとか…



凛「苗字が一緒だから、それで思い入れがあるんじゃないかな?」

「なるほど……」



……思い入れ…そうだ!




「凛ちゃん!戦艦大和に関係する数字!何かある?」

凛「…そうだっ、片っ端から入れよう!」



そうして、ダイヤルを弄くりまわし、最後に辿り着いたのは……




【1940】

ガチャッ




【フックショットを取りますか?】
【・はい】




金庫の中にあったものは、
一見するとおもちゃの銃のように見える、よくわからないものでした
観察を続けると、先端にフックのようなものがついていて、
何かに引っ掛けて、引き上げるための道具だと分かりました



凛「…こんなもの、一体何に使って……」









キャアアアアアア…!








今のは…悲鳴!?


「凛ちゃん!今のって…」

凛「……急ごう!」






凛ちゃんは、部屋の窓から体を乗り出して、
フックのついた銃を真上に構えました



バシュッッ



凛「よしっ、後で引き上げるから!」

「は、はいっ……ぇえっ!?」



凛ちゃんが…窓の外に跳んで……
上に消えた!?


駆け寄って、窓から上を見上げると……凛ちゃんが窓枠にぶら下がっています!

そのまま、凛ちゃんは窓ガラスを叩き割って、部屋の中へ入っていきました

凛ちゃん……行動力が高すぎだよ!




凛「……よし、早く登って!」


「は…はい!」


凛ちゃんが手早く、部屋の中にあったシーツを引き裂いて作ったロープで、
私は引き上げられました


色々と聞きたいことがあるけど……そんなことは後回しです



だって……今の叫び声は……





扉を開けて、廊下に出ました


ここにもクモの巣が侵食していて、天井や壁に粘ついた白い糸がついています


その薄暗い廊下の奥から……走ってくる人影が見えて……



















未央「しまむーっ!しぶりんっ!」














やっと……やっと会えた……



………やっと会えた!





「……未央ちゃあんっっ!」




走ってきた未央ちゃんを、そのままの勢いで抱きとめました



「よかった……生きてくれて……よかった……っ!」


未央「しまむー……しぶりん……夢じゃ、ないんだよね!」


凛「……もちろんだよ……未央……っ」









たったの、数時間ほどしか会ってないはずなのに


それは、何十年ぶりの再会みたいに、心が震えて


こうして、温もりを、声を感じることが出来て


枯れたはずの涙が……とめどなく流れ出してきて……





……それなのに



未央「……はぁ……はぁ……っ!」


凛「…未央、どうしてそんなに震えて……」



そういえば…未央ちゃんは何かに悲鳴をあげてから、ここまで走ってきたはず……
一体何が……?





未央「……しまむー…しぶりんっ……逃げて!」


「えっ…」







ガタンッッ







廊下の更に奥、誰かの部屋から飛び出してきたのは……



美世「うっ…あぁっ!」


「み、美世さん!?」





突き飛ばされた勢いで尻餅をついて、美世さんが壁にもたれかかっています

美世さんも生きて……



美世「みんなっ……早くここから逃げ……っ!」






ギィイイイイイインッッ


ゾブンッ




美世「あっ…」


「……へ?」



ドルンッ ドルンッ

ギュルルルルルルルッッ




美世「あっ!ぁあああアアッッッ!!?」


未央「美世姉っ!美世姉えぇっ!!」




美世さんに……何かが跳びかかって……お腹を……っ




それを見た瞬間、今度こそ夢なんじゃないかって思いました


それは、人に近い姿をしていながら


右腕に悪魔のような、別の生き物を飼っているんです


見た目はまるで『チェーンソー』のそれは


高速回転する刃で、美世さんのお腹を切り裂いて


その命を容易く、奪い去ってしまいました







……ハハハハハッ…



妙に高い、笑い声のような音が、チェーンソーの回転する音でかき消されました…



本日はここまで


明日はボス戦、状況によってはどっちも一瞬でカタがつきます



舞浜のネズミめぇ…

>>135
まって
そんなつもりは微塵もなかった

20時以降に再開予定です



未央「美世姉っ!…離してっ!美世姉が…助けないと!」

凛「もうっ……ダメなんだよ……未央っ!」

未央「うそだ……ウソだぁっ!」



目の前で起きた惨劇に……未央ちゃんが取り乱して……

私も……信じられません

また……助けられなかった……っ




凛「卯月っ!」

「っ!?」




凛ちゃんの声で、我に帰りました

そうだ……ここで気を抜いたらいけない!




ブウゥゥン…ギイィィイイイイッッ




チェーンソーの化物が、エンジンから鳴らしているような音を出して、
次の標的である私たちを見据えています

ゾンビよりも青白い肌で、服も髪もない、異様な姿
その表情は、ニタニタと笑っているかのようで…強烈な不快感を覚えてしまいます



『美世さんを……よくもっ!』
1.攻撃(武器指定
2.相手の出方を見る
3.周囲を探る
4.その他

安価↓2

3かな

チェーンソーがもし当たったら本家と同じく即死かよくて瀕死かな?

>>153


今いる場所は……3階の西側廊下あたり
化物は反対側、東側廊下の真ん中にいます

この狭い廊下で相手をするのはマズイかも…
とりあえず、中央広間に出たほうが動きやす……



ホハハハハハハァッ!

ギィイイイッッ



化物が走ってきた!速いっ!?
こっちも急がないと!



未央「しまむーっ!?ダメッ!行っちゃダメ!」



未央ちゃんの制止を聞かずに、前に出ます
そのまま互いに、広間に到達してから、私は銃を構えて……っ!?



キィヤアアアアアッ!

ギュゥウウンッッッ



「ひいっ!?」



か、間一髪でした!

いつの間にか、私のそばまで接近してきた化物が
チェーンソーのような右腕を振り下ろしてきたんです

ギリギリのところで転がって、回避はできました……

あんな危険なモノ……『当たったら一発でアウト』じゃないですか!

追い詰められでもしたら……あっ!




ギュゥウウウウンッッ




未央「やだっ!こないで!こないでぇ!」

凛「…未央っ……くぅっ」



標的が未央ちゃんたちに変わってる!?
しまった!ふたりはまだ廊下側にいる!



『一刻も早く助けないと!』
1.攻撃(武器指定
2.その他

安価↓2

>>157
判定9+1 クリティカル

なりふり構っていられません!
武器を散弾銃に替えて、
威力を最大にする為、化物のそばに近づきます



「凛ちゃんと未央ちゃんに……近づくなっ!」




ドォンッッ


グォオオアァッッ!?




散弾が脇腹を刺して、ズタズタに引き裂きます
悲鳴を上げた化物はその場に蹲りました……よし!



「凛ちゃん!急いでこっちに!」


凛「わかった!未央!」

未央「ム…ムリっ……足が……すくんで……」

凛「……もうっ!」



未央ちゃんをひっつかんで、凛ちゃんが広間に入ってきました
化物の横をすり抜けて合流、すぐさま化物に銃を……っ!?



……ヘハハハハハッ

ドルンッ ドルンッ



ウソでしょ……傷がもう塞がってきてる!?



怪物が、この世のものとは思えない、恐ろしい雄叫びを上げて、
再度私たちに刃を向けようとします



未央「ねえっ、逃げよっ!? こんなの倒すなんて無理だよ!」

凛「逃げられないよっ!シャッターで閉じ込められてるんだから!」

未央「やだぁっ!私死にたくないっ!」



『私も死にたくない……死なせない!』
1.攻撃(武器指定、失敗すると……)
2.逃げ道を探す(あれば記述)
3.その他


安価↓2

高所へ逃げる

>>163


どうしよう……ここで戦うのも難しいかもしれない
もっと広い場所があればあるいは……っ



「…屋上だ」

凛「……えっ」

「屋上だよ!鍵持ってた!そこなら……」



ホハハハハハアッ!

ギィイイイイッッ



「危ないっ!」

凛「っ!?」

未央「ひぃっ!?」



またギリギリで、振り回されるチェーンソーを避けます

確か階段は……東側廊下!



「凛ちゃん!屋上の鍵開けて!」

ヒュッ チャリッ

凛「うっ……卯月は!?」

「あの化物を、食い止めます!」



ハハハハハッ… …ドルンッ



凛「……頼んだからね!未央!」


未央「ま、まって…しまむー!無茶しないで!」


「……がんばります!」




『しばらく……耐えしのがなきゃ!』
1.攻撃(武器指定
2.回避
3.その他

安価↓2
失敗すると……

>>167
判定3+1 成功


「ほら!こっちです!こっちですよ!」



ヒャアアアッ!

ギュゥウウウンッッ



注意を引きつけて…ギリギリで回避!
刃が回転する音が……耳にこびりつきそうです……

2回…3回……攻撃はどれも大振りで、避けるのはそれほど難しくありません
でも、当たれば終わりというプレッシャーが、常につきまっています……



あれっ?…次の攻撃は……




ハハハハァッ!




しまったっ!? 凛ちゃんたちを追おうとしてる!

ふたりはまだ階段付近……急がないと!



『…やめて!そっちは行かないで!』
1.ハンドガンで追撃
2.ショットガンで追撃
3.スタンガンで追撃
4.その他

安価↓2

>>170
判定1+1 失敗……


もう一度、散弾銃で!

さっき撃った脇腹あたりを狙って、引き金を……



ズドンッッ



……ハハハハァッ!




えっ、効いてない!なんで!?




ギィイイイッッ

バキンッッッ



「きゃあああっっ!?」


ウソ……弾き飛ばされて……


あっ、さっきの脇腹…もう殆ど治ってる……

修復した箇所が硬くなるなんて……そんな……

あれー?スタンガンのはずなのに……



痛い……早く反撃……しないと……



あれ……散弾銃はどこに……えっ……





私の左腕、どこにいったの……?





「あっ……ぁあっ……」



右腕も……ズタズタに斬られて……動かない……っ

……ぁああ……左手が……あんなところに……


痛い……痛いいたいいたいいたいっっっ!




ゾブンッ





「い"っっ!?」



……あはは…お腹……刺されると……こんなに熱いんだ……







ギュゥウウウウウウウン………








GAME OVER


>>165からリロードします

今の手持ちアイテム何があったっけ?

>>173

ウボァー、やってしもうた……どっちみち判定結果は一緒なんですが……申し訳ない



お詫びに次のコンマ判定+1ほど補正つけておきます

>>180


リロード時点での状況置いておきますね



現在状況

・島村卯月  体力9/10
【射撃能力適性】 【キーアイテム所持数増】  【精神昂揚】

『所持アイテム』
・スタンガン(武器:19)
・ハンドガン(武器:15)
・ハンドガンの弾(19)
・ショットガン(武器:2)



*ドライバー(キー)
*ライター(キー)
*トイレ用洗剤:塩素系(キー)


・渋谷凛  体力10/10
【回復アイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:15)
・ハンドガンの弾(20)

・屋上の鍵
・フックショット
*グリーンハーブ
*調合したハーブ(緑+赤)
*救急スプレー




「……うわあああっ!?」

未央「ひっ!?」

凛「卯月!?」




な……なんですか今のはっ……

私……化物に腕を……お腹を……

うぅんっ!気のせいです!ただの幻覚です!
こんなところで死んで……たまるもんですか!




「…ごめん、なんでもないよ……それより屋上!」

凛「……えっ」

「屋上だよ!凛ちゃん!屋上の鍵開けて!投げるよ!」

ヒュッ チャリッ

凛「うっ……卯月は!?」

「あの化物を、食い止めます!」



ハハハハハッ… …ドルンッ



凛「……頼んだからね!未央!」


未央「ま、まって…しまむー!無茶しないで!」


「……がんばります!」




『しばらく……耐えしのがなきゃ!』
1.攻撃(武器指定
2.回避
3.その他

安価↓2
補正+1

>>185
判定2+2 成功


とにかく、あのチェーンソーみたいな腕が厄介すぎます
あれをどうにかできないでしょうか……

よし、残り少ないけど……やってみましょう!



ハハハハハハハァ!



散弾銃で……その右腕を……



ズドンッッ



ッ!? キィアアアアッッ!?


当たった……でもダメです!
右腕と完全に一体化していて……繋がってるような部分も、意外に丈夫で……

だけど……すごく嫌がってる!
右腕を隠すように、地面に膝をついてます



そういえば……よくよく観察して見ると
この右腕…本当に別の生き物みたいで……
あれは動力部分になるんでしょうか?
刃の付け根、一体化して太くなった、チェーンソーの胴体
まるで……子供の胴体のようにも見えて……



グウウウゥ……



あっ、私に背を向けて……

ダメっ!? そっちは屋上に……凛ちゃんたちが!



「ま、待ってください!私が!相手になりますから!」



………



ダメだっ、こっちに見向きもしない…
まだ鍵を開けてなかったら……!

『ここで食い止めないと!』
1.ハンドガンで追撃
2.ショットガンで追撃
3.スタンガンで追撃
4.その他

安価↓2

3

>>189
判定2+2 成功


「……絶対に、行かせません!」



バチィッッッ



駆け寄って、背後から脇腹に、スタンガンをお見舞いさせます
化物は一瞬よろめいて、動きを止めました
これは効いて……



……フゥゥ…



……ないっ、ゆっくりとこっちを振り向いて……



「…ひっ!? ……いやあっ!」



頭の中で……切り裂かれる映像が浮かんで……
私が飛び退くと同時に、チェーンソーが水平に振られて、空を切りました

そのまま尻餅をついてしまいましたけど、なんとか無事に……



「…痛っ!」


頬に……切り傷が……本当に危なかった……



・島村卯月  体力8/10



凛「卯月!鍵開けたよ!早く!」



凛ちゃん……待ってました!


同時に、私にチェーンソーを振りかぶろうとする化物が、
凛ちゃんの声に反応します

その一瞬の隙をついて……よしっ!



ッ!? ホハハハハッ!



急いで廊下を走って、階段を昇って……よし!着きました!






未央「しまむーっ!無事だったんだね!」

凛「あいつは?まだ追ってきてる?」

「うん…それで凛ちゃん…お願いがあるんですけど……」




未央「そ、そんなのダメだよ!危ないって!」

凛「……やるよ、私」

未央「しぶりん!?」

凛「一か八かだけど……それでも、絶対助けるから」

「うん……お願いね」



屋上の扉を叩く音が響いてきました



音が次第に大きくなって、
ついには、扉は破壊され、チェーンソーを持った悪魔を通してしまいました

薄ら笑いを浮かべるように、ゆっくりと凛ちゃんに近づく化物

凛ちゃんは徐々に距離を詰められて、
ついには端っこの鉄柵にまで追い詰められました



そう、古くなって錆び付いた、危険な鉄柵にまで



パァンッッ



銃声が響きます

もちろん、撃ったのは凛ちゃんではなく、私

凛ちゃんしか見えていなかった化物に、その頭に銃弾をお見舞いしたんです

ひるんだ化物に向かって全力疾走!
その勢いのまま、回り込んだ凛ちゃんと一緒に……



ドンッ

ミシッ……ギシッ…





あぁっ…力が足りていない!

化物が……すんでのところで踏ん張って……




ホハハハハッ!

ドルンッ ドルンッ



チ、チェーンソーが……唸りをあげてこっちに………









未央「うあああああああっっっ!!」




ドンッ

ハハァッ!?








「未央ちゃんっ!?」


未央「もうっ!目の前で誰か死んじゃうのは!ゴメンなんだよおおおっっ!」






ミシッ…ミシッ…バキンッ







古くなった鉄柵が限界を迎えて


のしかかってきた化物とともに、真っ逆さまに落ちていきます


化物は、落下した先の花壇に突っ込んでいき、


下敷きにした鉄柵に貫かれて


声も上げずに……動かなくなりました……







「……未央ちゃん、ありがとう……」


未央「しまむー……しぶりん……」


凛「……生きててくれて……よかった……っ」



今はまず、3人で抱き合いながら

再会できた喜びを、噛み締め合いました……


現在状況

・島村卯月  体力8/10
【射撃能力適性】 【キーアイテム所持数増】  【精神昂揚】

『所持アイテム』
・スタンガン(武器:18)
・ハンドガン(武器:14)
・ハンドガンの弾(19)
・ショットガン(武器:2)



*ドライバー(キー)
*ライター(キー)
*トイレ用洗剤:塩素系(キー)


・渋谷凛  体力10/10
【回復アイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:15)
・ハンドガンの弾(20)


・フックショット
*グリーンハーブ
*調合したハーブ(緑+赤)
*救急スプレー





本日はここまで、


しまむーのお腹ぷにぷにしたい…

今日はお仕事の都合で遅くなったんでおやすみします…申し訳ない…


申し訳ないついでにひとつご質問
モバマスのアイドル、もしくはバイオのクリーチャーで
何々を出してほしいとかありますかね?
次回作書く時があればそれを元にしようかなと考えてたり


もしあれば前スレの埋めも兼ねてそちらに書いて頂けるとありがたいです
ではまた

21時以降に再開予定

ウビストヴォみたいなの出しましたけど、
一応Tウィルスを使って生み出されたオリジナルのBOWという設定です




未央「……ホントに…ありがとね。助けに来てくれて」


「…当然です、だって……」


凛「未央も、大事な友達だから…」


未央「…あははっ…しぶりんがそう言ってくれるなんて、どうしたの?」


凛「…今だからこそ言いたかったんだ」


未央「…えっ」


凛「3人で、ニュージェネレーションを組んだときから、
  未央も卯月も、かけがえのない、大切な友達だって、そう思ってる」


「凛ちゃん……」



凛「私からも言うね、未央……生きていてくれて、本当にありがとう」




未央「……ずるいよしぶりん…こういう時に限って……グスッ
   そんな…グッときちゃうセリフ、言われたら……涙が止まんないよ……」


「……」


未央「ばかぁ……しぶりんのバカァ!……っ
   しまむーもっ……またあえてっ……うれしかったよぉ……っ」


「…うん、私も…未央ちゃんに、大事な人に会えて……とっても嬉しいです」


未央「…ずっと…ずっと……心細かったんだからぁ……っ」




……今は……思う存分、泣いていいですからね……未央ちゃん……





しばらくして、気持ちの落ち着いた未央ちゃんは、
少しずつ、もとの元気な姿に戻ってきたみたいです



未央「ふふっ…思いっきり泣いたらスッキリするって……ホントだったんだね…」

凛「ちょっとは気持ち、マシになった? 」

未央「それなりに、かな……でも、もう少しゆっくりしてるよ」



『まだ暫くは、屋上にいることにしましょう』
未央たちと話す内容


安価↓3まで

今回の事件の原因について

>>233-235


未央「……どこまで、見てる?」


「……なにを?」


未央「…沙理姉さま…とかに、会った?」


「あっ……」


凛「……いいの?その話…」


未央「うん……正直、まだ身体が震えたり…するけど……
   話すよ、今まで何があったか」


「……無理しなくても…」


未央「無理じゃないよ、ただ……聞きたいよね…
   ていうか、言わないとダメでしょ?」


凛「……今、話せそうなら聞くよ」




未央「…マリーさんと…あ、麻理奈さんのことね…一緒にお風呂に行こうとしたんだ

   こっちに戻って、お土産をみんなに渡したあと、そのままグッスリだったから、

   寝汗かいちゃって気持ち悪かったから、たまたま一緒になったマリーさんと、


   ……クモの巣まみれになってるのは見た? ……見たよね、そっか


   そしたらマリーさん、どっからか銃を持ち出してさ、

   同時に、でっかいクモが出てきて、襲われてるのを助けてくれたんだよね





   でも、クモのやつ意外と手強いみたいでさ

   マリーさん、私が食い止めとくから逃げてって…私に言ってくれたんだ

   もう訳わかんなくて……私まだ寝ぼけて、夢見てるんじゃないかって……



…この腕の切り傷、そのクモにやられたんだよね


  夢じゃないんだっ……悪夢じゃなくて、現実なんだって、

信じられなかったのに、信じたくなかったのに、気づかされちゃったんだ


お風呂場から出たら、外からなんか銃声がするし

一緒に出てきた皆と大騒ぎしてたら、沙理姉さまが近くにいた娘に噛み付いちゃうし

外から戻ってきた美世姉も、なんか銃持ってたし


わけわかんないまんま、自分の部屋の鍵かけて


あとは今まで、ずっと部屋に篭りっきりだったよ……」

完全に寝落ちしてました、申し訳ないです

また時間を置いて続き書きます……

未央ちゃん麻理奈さんのことをまり姉と呼んでいたのか…アンソロかな?

より親しくなれるように麻理奈さんからそう呼ぶように言われたと設定しよう




未央「……マリーさん……沙理姉さま……美世姉……」


「大丈夫っ……」


未央「……だいたいの事は話せたかな…そっちはどうしてた?」


凛「…ショックだろうけど……いい?」




今度は、未央ちゃんが聞き役に回る番です

私たちがもう一度出会う経緯から、ちひろさんたちとも会って、
未央ちゃんを助けるために事務所を歩き回って…そして……





未央「……りーなが……みくにゃんを……?」


「……ごめんなさい……私が、もっとちゃんとしていたら……」



そう…私のせいで……




未央「そんなことないっ!」


「っ!?」


未央「しまむーは絶対に悪くないよ!
   だって、みくにゃんを助けようとしたんじゃん!」


「でも、私が銃を向けたりしたから……みくちゃんが庇って……」


凛「それを言うなら…私も同罪だよ
  気づいてたのに、私がみくを説得しなかったから……
  いっそのこと、みくを縛ってでも止めていればよかったんだ」


「そんなっ、そんなことないよ!凛ちゃんは悪くないよ!」


未央「…しぶりんも悪くないよ、ただ…不幸が重なっただけなんだよ…
   誰も悪くない、誰にも止めようが…なかったんだ」


「…ちがうの…あれは、止められたはずだったんです……
 私が……止めなくちゃいけなかった……なのに……」



未央「私は!何もできなかった!」




未央「マリーさんのときもっ…皆が襲われたときも…
   美世姉のときだってっ、私何もできなかった!
   怖かったからっ、ずっとずっと……逃げてばっかりだった!」


「…で、でも……それは未央ちゃんが…武器を持っていなかったからで…」


未央「同じだよ……仮にあったとしても、私は何もできなかったと思う…」


「…未央ちゃん……」


未央「しまむーは、しぶりんだって、私や皆を助けるために、
   アイツらに立ち向かってくれたんだよね……
   さっきの化け物だって、ふたりががんばって、やっつけようとしてくれたから、
   私、ようやっと勇気が出せたんだよ……」


「………」


未央「…ずっと、ベストを尽くそうとしてくれたんでしょ…
   だったら、しまむーは絶対悪くない、誰も…悪くないよ」




……ずっと、そう言ってほしかったんだと思います


みくちゃんを助けられなかったのは、私のせいじゃないって


でも、そんなことを考えるなんて、おこがましくて


私には、そんな資格なんてない、そう思ってたんです



凛「卯月……ゴメンね……
  今の言葉……本当は、私が言ってあげるべきだったのに……」


「…凛ちゃん?」


凛「…そばにいたのに、自分のことで手一杯で……
  ううん、私も言い訳はしないよ」


未央「そうだよ、しぶりんだって悪くないんだ…」


凛「ありがとう、未央……そして、卯月
  今までずっと助けてくれて……ホントにありがとう」


「……」


未央「…わたしも…しぶりん、しまむー……
   助けに来てくれて……助けてくれて……ありがとう…っ」



「……凛ちゃん……未央ちゃん……っ」






どこかで、私の心に影を作っていたモノが

スッと取れたような気がしました






【島村卯月の能力から【精神昂揚】が削除されました】





未央「…第一さ、1番悪いのは、街の人たちをゾンビにした奴らじゃん!
   私らが気に病む必要ないじゃん!全部そいつらのせいなんだからさ」

凛「そうだね……って、未央は知ってるの、この事件の犯人!?」

未央「ぜんっぜん! でも、美世姉が言ってたんだよ
   『まさか、ウィルスが街にばら撒かれるなんて』ってさ」

「う…『ウィルス』ですか?」



暫く時間を置いて、未央ちゃんがとんでもない事実を発言しました

…銃を持っていたことといい、
美世さん達はやっぱり、何かを知っていたんですね…



未央「…部屋に篭っていたときに、美世姉が私を慰めようとしてくれたんだよ
   でも私、ゾンビとかクモとか、美世姉が銃持ってたこともあって、
   美世姉の話をろくに聞かなかったんだよね……信じられなくて…
   そのとき、ポツリと呟いたのが聞こえてさ……」


凛「…大人組が怪しいのは、私も感じてたよ」

未央「…どういうこと?」

「…未央ちゃん、私たちが持ってる銃は…ちひろさんから頂いたものなんです」

未央「っ……なに…それ…」



未央ちゃんが、驚愕の表情を見せています
信じられませんよね、こんな話……




未央「そうだよ!おかしなことが起こり過ぎてスルーしちゃってたけど、
   なんでそんなの持ってんの!?
   …いや、ちひろさんから貰ったって言ったっけか
   じゃあ!なんでちひろさんまでそんな物……」

凛「…それだけじゃないよ、未央
  阿久峰プロの警備員の何人かは銃を持っていた
  しかも、ちひろさんはそれを隠していたんだ」


未央「…私たちのプロダクションが……一体どうなってんの…?」

凛「……わからない、言えることは……
  ウチのプロは確実に、この事件の核心に触れるナニかを持っているってこと」


未央「……ただのアイドルプロじゃなかったの?……意味わかんないよ……」



「……それを考えるのはあとにしましょう
 今は、ここから脱出することが先決ですから」



未央「……そ、そうだよね……他の皆も心配だしね……」


凛「…うん…まずは自分たちの安全を確保してからだね
  考えるのは……それからにするよ」



未央「……ねえ、しぶりん
   しまむーって、こんなに切り替えの早い娘でしたっけ?」


凛「……色々あったからね」


「…何の話をしてるんですか?」


未央「おっ、いや、別に……」


凛「…とりあえず、どうする?
  他に生きてる人がいるなら、仲間にしたいし……」


未央「……ゴメン、わかんないや
   沙理姉さまのことで皆散り散りになっちゃって……」


凛「そっか……」


未央「……あーちゃん、茜ちん……大丈夫かなぁ……」




『……どうしましょうか』
1.もう少し話す(内容併記
2.3階に降りる
3.その他

安価↓2

1
未央の持ち物とか武器になる物とか……

>>261


「…そうだ、未央ちゃんも身を守るための何かを持ってないとダメだよね?」

凛「ああ、そっか……未央、何か武器になりそうな物は……」

未央「……武器どころか、何も持ってないよ」

「そうですか……え、何も?」

未央「私さ……お風呂から直で部屋に篭ってたんだよ…?
   それまですっぽんぽんだったのに……何も持ってるわけないよ…」


あ……そうでしたね
ちなみに、今はちゃんと服を着ていますよ、未央ちゃん
何時ものパーカーと制服ですね、とっさに着たせいか、一部がよれていますけど

……あれ、これ誰に向けて言っているんでしょう?



凛「…困ったな、私はこのベレッタしかないし、卯月は?」

「一応、スタンガンと拳銃と、弾が殆どない散弾銃が……」

未央「……しまむー持ちすぎじゃない?」



『……うーん』
1.スタンガンを渡す
2.ショットガンを渡す
3.何も渡さない
4.その他

安価↓2

>>265


「とりあえず、このスタンガンを渡しておきますね」


未央「ありがとしまむー…これちゃんと使えるの?」


「結構すごいんですよソレ、怖い怪物も倒せちゃうんですから」


未央「待って、怪物ってクモのことだよね?
   まさかあのチェーンソーみたいなのがもっといるんじゃないよね?」


「…それとは別の、筋肉むき出しで爪が鋭くて……」


未央「うわああぁぁ……やだ!そんなの出逢いたくない!」


凛「……諦めよう」


「……拳銃もあれば、心強いんですけどね」



そう呟いたとき、ふたりが固まったような感じがしました



「あ……ごめんなさい…」


未央「いや、気にしなくていいよ
   ……たぶん、あるんだろうなぁ、この女子寮のどっかに」


凛「……アイドルまで所持してるなんて、どうなってるのかな……」

明日もお仕事があるので今日はこれにて


ラスラパンネ……顔すり潰すとかアイドルの天敵ですわ……

ルール詳細

 
戦闘実験第七十二番プログラムのルール


●対象クラス
  東京都私立帝東学院中等部3年A組(男子20名・女子20名、計40名)



●会場
  東京都沖御神島



●基本ルール
  4人1組のチーム戦
  原則チーム同士で戦い、最後の1チームのみが生きて帰ることができる



●チームリーダー
  チームの中の1名がリーダーに任命されている(左腕に印がある)
  リーダーが殺害された場合、チームメイト全員の首輪が爆発し、チームは敗北となる



●下剋上ルール
  リーダーを、同じチームのメンバーが殺害した場合はメンバーの首輪は爆発しない
  リーダーを殺害したメンバーが、新しいリーダーとなる



●優勝条件
  1)生き残りが1チームのみになった場合
  2)生き残りがチームリーダーのみになった場合
  3)最後の退場者が出てから24時間以内に新しい退場者が出なかった場合



●定時放送
  0時、6時、12時、18時の、1日計4回



●禁止エリア
  放送時に発表
  2時間に1つずつ禁止エリアが指定されていく
  指定後に侵入すると、警告音の後首輪が爆発する
  尚、プログラム本部は最後のチームが出発した20分後に禁止エリアに指定される

『夢を見てたよ濃い恋する夢 何でも上がってく Yeah~♪
 おはよー、ライドやでー。
 みんな、夢見たりしてへん? はよ起きなあかんでー?』

何やら明るく激しい音楽が鳴ったかと思うと20秒程でぷっつりと途切れ、自分に酔っているように歌っていたライド(担当教官)は我に返ったかのようにテンションを落として喋り始めた。
ルール説明の時に言っていた定時放送というものらしい。
時計を見ると、6時を30秒以上過ぎていた。

望月卓也(男子十七番)はデイパックの中から地図の入れられたファイルを取り出し、中に同梱されているペンを握った。
地図の脇にはご丁寧に名簿が印刷されていた。
これは亡くなったクラスメイトをチェックするために使えと、そういうことなのだろうか。
いらぬ親切心に心底腹が立つ。
クラスメイト同士で殺し合うだなんて、絶対におかしいのに。


卓也が所属するテニス部の部長であり生徒会長でもある城ヶ崎麗(男子十番)は、殺し合いなんてやらない、と高らかに宣言していた。
その様子はさすが麗サマだな、と感心したし、田中顕昌(男子十一番)のように『殺し合いだなんておかしい』と考えていたのが自分だけではないということに安心した。
アキヒロ(軍人)は『実際時間切れで優勝者なしなんてケースはほぼない。ちゃんと優勝者が決まるんだ』と言っていたけれど、優勝者が決まらない稀なケースに自分たちならなれるのではないか、しかも親が力を持っているという子が多いのだから何らかの力が働いてプログラム自体中止になるのではないか、そんな希望さえ抱いた。

しかし、現実はそんなに甘いものではなかった。
プログラムが開始してから僅か3時間の間に何度も銃声は響いていた。
恋人の財前永佳(女子六番)は宍貝雄大(男子八番)を射殺したし、親友の春川英隆(男子十四番)も親しかったはずの日比野迅(男子十五番)のチームを襲ったし、面倒見の良い迅さえも銃を手にしてか弱い広瀬邑子(女子十五番)を盾にした。

『じゃ、まずは儚く散ったお友達の名前、時系列順に呼んでくからな。
 両手にあふれそうな想い出たちを枯れないように抱き締めてな!
 男子十一番・田中顕昌君…は知っての通りやな。
 男子十八番・横山圭君。
 男子八番・宍貝雄大君。
 女子四番・如月梨杏さん。
 男子十二番・内藤恒祐君。
 男子二十番・林崎洋海君。
 女子十六番・星崎かれんさん…以上7人。

感情を抱えている彼女は、親友の水田早稀(女子十七番)と戦闘を行い、かれんを失った。
今も表情は普段と変わりないが、思うことはあるのだと思う。

「永佳…早稀とかれんサンのこと――」

「卓也さんが気にする必要ない…全部しょうがないことだから。
 かれんのことも、あたしにはどうすることもできないし。
 早稀は、多分あたしが優勝しようとしてること、わかってたと思うし。
 優勝を目指す以上、いつかは戦わなきゃいけなかったんだし。
 多分…季莉とも、いつかは」

永佳は淡々と述べた。
しかし、その眉間にはいつもよりも皺が寄っていたし、黙った後は唇を噛んでいたので、口で言っている程心は冷徹にはなりきれていないのだろう。
そのことに、卓也は少しほっとした。

卓也から見ても永佳はそこまで交友関係を築くのが上手い方ではない。
それでも 早稀やかれんや湯浅季莉(女子二十番)とは睦まじい付き合

田中顕昌(男子十一番)と、小中学校から僅かしか離れていない場所で倒れていた横山圭(男子十八番)のみで、後はこの島のどこかで斃れているらしいが実感が湧かない。
本当に自分たちが殺し合いなんてしなければならないのだろうか、これは全部悪い冗談で、放送で名前を呼ばれた人たちもドッキリに加担していて後でひょっこり顔を出すのではないだろうか――人の亡骸を見ても尚そう思えてしまう。
そう思えてしまう大きな要因は――

佐伯華那(女子七番)は右手に持っている卓球ラケットをじっと見つめた。
家庭科部に所属し運動は苦手でのんびり屋の華那には卓球を趣味にした覚えはない――これがデイパックに入っていた支給武器らしきものだった。
スポーツの道具にしても、例えば野球のバットやホッケーのスティックであったなら武器と言われても頷くことはできるのだが、卓球のラケットで何ができるというのか。

「華那、ラケットがどうかした?
 へへっ…それがバドミントンのラケットだったら、バドミントンしたいんだけどなー」

華那の隣で膝を抱えて座っていた山本真子(女子十九番)がにこりと笑んだ。
真子はクラスの中では目立たないグループに属する華那とは違い女子主流派グループの中でいつも騒いでいる、広瀬邑子(女子十五番)に次いで小柄な女の子で、確かバドミントン部に所属していたと記憶している。
教室ではライド(担当教官)に、「自分の父親は国会議員なのに、どうしてプログラムに選ばれてしまったのか」という趣旨の質問をしたが責められるように言葉を返されて泣いてしまい、今も目が腫れてしまっている。
笑顔にも元気は感じられないし、活発さを表しているかのようなサイドポニーも今はセットが乱れてしまっている(そう言う華那自身も、天然パーマの短めのツインテールが大いに乱れているのだが、鏡を見ていないので気付いていない)。
そんな真子の傍には、これさえ捲れば大抵の言葉の意味を知ることができるであろう大東亜広辞苑が置かれているのだが、そんな知識の本こそが真子の武器だ。

「いいねーバドミントンかー…俺結構強いと思うんだけど!
 ふふふふーんふーん、ふふふふーんふーん、ふふふふーんふーん、ガンニョムー♪
 ああっ、ちょ…顔に嵌めるパーツ落ちた!!」

砂を被ったコンクリートの地面と睨めっこをする川原龍輝(男子五番)の右手には、組み立てかけのプラモデルが握られ


 チーム: 第4班 
支給武器: 特殊警棒
kill: NO DETA
killed: NO DETA
凶器: NO DETA
 
ルール説明中、アキヒロ(軍人)の向けた銃口の先にいた城ヶ崎麗(男子十番)を庇い、左腕を負傷。

G=03エリアにて池ノ坊奨(男子四番)と共に真壁瑠衣斗(男子十六番)・高須撫子(女子十番)の帰りを待っていたが、如月梨杏(女子四番)率いる第8班の襲撃を受ける。内藤恒祐(男子十二番)に撃たれそうになるが撫子に助けられる。やる気の人を放っておくと麗らに危害が及ぶ可能性を撫子に示唆され、戦う決意をして星崎かれん(女子十六番)を昏倒させる。瑠衣斗が梨杏を殺害したことにより、第4班全員の首輪が爆発する様を目の当たりにする。

麗たちを探すために御神山を登る途中、松栄錬(男子九番)・湯浅季莉(女子二十番)の襲撃を受ける。撫子が2人を足止めし、奨・瑠衣斗と共に逃げるが、途中錬らと同じ班の鷹城雪美(女子九番)が現れ、泣きながら助けを求められる。雪美の痛ましい姿に胸を痛めて雪美を信じ護とうとしたが、雪美の命を狙うという榊原賢吾(男子七番)が現れる。攻撃を受け止めようとしたが突然雪美に動きを封じられ、死を覚悟するが、奨に身体を張って護られた。奨の死に泣き叫ぶ。その様子を見て笑う雪美の姿に、騙されていたことを知る。何故か雪美に酷く嫌われており、その事実に涙する。“咲良の悲しむ様を見たい”という理由で狙われた瑠衣斗を庇い左手を負傷。仲間たちが自分の所為で死ぬかもしれないことにショックを受けており、死を望む発言までした。

G=07エリアにて潜伏。何度も自殺を図る程に精神的ダメージを受けていたが、現れた日比野迅(男子十五番)・水田早稀(女子十七番)の励ましにより、麗たちを探すという目的を思い出した。

E=06エリア付近にて潜伏。麗たちに思いを馳せていたが、遠くで響く銃声が耳に入り、移動を再開。

D=01エリアにて、木戸健太(男子六番)・朝比奈紗羅(女子一番)・鳴神もみじ(女子十二番)、そして亡骸となった麗と再会。自分のせいで麗が死んでしまったと責任を感じて飛び降り自殺を図るが、健太に阻止される。健太からの叱咤と、「俺のために生きろ」という言葉を受け、麗の他にまだ護る人たちがいることを思い出す。突如銃声が響くと、皆を撫子に任せ、襲撃者の方へ向かった。襲撃してきたのが望月卓也(男子十七番)・財前永佳(女子六番)ということにショックを受けつつも戦う。窮地に陥るが健太に救われる。こう着状態となったが、迅・早稀が登場。卓也・永佳が退いた。

迅・早稀・健太と共に灯台にいたが、突如迅・早稀の首輪が警告音を発し、部屋の外に閉め出された。その時にほっとしてしまった自分に、自分が変わってしまい元に戻れないことを悟った。

女子二番 上野原咲良(うえのはら・さくら)

身長 168cm
体重 52kg
誕生日 3月30日
血液型 O
部活動 美術部
友人 池ノ坊奨
木戸健太
城ヶ崎麗
真壁瑠衣斗
朝比奈紗羅
上野原咲良
高須撫子
鳴神もみじ
(城ヶ崎グループ)
愛称 咲良
出身小 帝東学院初等部
親の職業 会社役員(父)
能力値
知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★★☆

★★★★★

★★☆☆☆

★★★★★

★☆☆☆☆

★★★☆☆
柔らかな物腰と愛らしい容姿により帝東学院のマドンナ的存在だが、本人は無自覚。
ピアノや絵画などを好む芸術肌だが、祖父が総合武術“葉鳥神道流”の師範をしており幼い頃から道場に通っていたため武術全般も嗜んでいる。
高須撫子とは共に武術を学んだ幼馴染。
代々城ヶ崎麗の家に仕えてきた家柄で、『有事の際には城ヶ崎家を守ること』が家訓だが、実際は幼い頃から麗の傍にいて、周りと揉める麗を池ノ坊奨と共に窘めてきた。
木戸健太と付き合っている。

涙ながらに訴えてくる鷹城雪美(女子九番)を前に、上野原咲良(女子二番)はどうするべきなのかわからなくなった。

まず、雪美とはそこまで親しい間柄ではない。
雪美はクラスの中でも大人しい女子のグループに属し、クラスの中心で盛り上がる城ヶ崎麗(男子十番)といつも行動を共にしている咲良には滅多に近付いてこない。
学校行事での様子から見て、雪美は目立って騒ぐことがあまり好きではないのだろうな、という印象を持っていた。
用事があれば普通に会話をするが、取り立てて用事のない時には関わることが滅多にない、それが雪美と咲良の距離だった。
そんな咲良に、どうして雪美は助けを求めるのか。

そして、雪美は先程自分たちに襲い掛かってきた松栄錬(男子九番)と湯浅季莉(女子二十番)と同じ班だったはずだ。
それに、忘れもしないプログラム開始直後の銃声――雪美たちの班と麗たちの班以外がまだ教室にいたことから、あの銃声に雪美たちが関わっている可能性は非常に高く、それは雪美たちが麗たちを襲った可能性も高いことを示している。
麗はプログラムに乗らないことを宣言していたし、同じ班の木戸健太(男子六番)・朝比奈紗羅(女子一番)・鳴神もみじ(女子十二番)が麗の意思に背くこともクラスメイトを自ら傷付けようとすることもとても考えられない。
戦う意思のない麗たちをおそらく襲っておきながら、今どうして泣いて助けを請うているのか。

「ふざけるなよ、鷹城」

隣から低く唸るようなベースボイスが聞こえ、咲良は顔をそちらに向けた。
真壁瑠衣斗(男子十六番)がいつになく鋭い目で雪美を見据え、手に携えていたボウガンを雪美に向けていた。
池ノ坊奨(男子四番)も小さな目を見開いて瑠衣斗を見ていた。

「瑠衣斗くん…っ」

よくわからないけれど助けを求めているクラスメイトに対して武器を向けるだなんて信じられず、咲良は瑠衣斗の袖を掴んだが、瑠衣斗に振り払われた。

プログラムという絶望的な状況下において咲良が自分を保っていられるのは、今傍にいる奨や瑠衣斗、自分たちを逃がしてくれた高須撫子(女子十番)が味方として傍にいてくれることが大きい。
それなのに、雪美は本来傍にいてくれるべき仲間たちに敵意を向けられたという。
それはどれ程の絶望か。
もしも、咲良が今の雪美のように誰も頼ることができない状況で命を狙われているとしたら――考えただけで怖くてたまらない。

咲良の脳裏に蘇るのは、明け方に内藤恒祐(男子十二番)・林崎洋海(男子二十番)・如月梨杏(女子四番)・星崎かれん(女子十六番)に襲われた時の光景。

そして榊原賢吾(男子七番)は咲良とは1年生の時から同じクラスで、無口でとっつきにくく自分にも他人にも厳しいけれど、真っ直ぐな人で咲良もお世話になったことがあり、良い人だということはわかっている。

身体に痛みを憶え、湯浅季莉(女子二十番)はゆっくりと瞼を持ち上げた。
顔の下敷きになっていた右手がじんじんと痺れているし、首が痛む。
まるで授業中によく眠った後のよう――そこまで考え、季莉は眉を顰めた。
おかしい。
季莉は上半身を持ち上げたのだが周りは暗くてよく見えないので、自分が体を預けていた板を触り、そこから手を滑らせてその全体像を把握した。
これは、学校で使うような机だ。
しかし、帝東学院のものとは少し形が違う。
同様に自分が腰掛けている椅子にも触れてみたが、やはり形状が違うようだ。

ここは、どこ?
学校じゃない。
そもそも、あたしたちは修学旅行に行く途中だったはず――あれが夢じゃなければ。

季莉は前に手を伸ばしてみた。
すぐに、温かい何かに触れることができた。
これは、人の体温による温かさ――丸みを帯びたフォルムは、恐らく背中だ。
少し手を上にずらしてみると、別の布の感触がした。
それを掴み、形を確認してみる――フードだろうか、これは。

「…早稀?」

季莉は友人の水田早稀(女子十七番)の名前を呼んでみた。
フードがついている服を着ている人間で最初に思い浮かんだのが全体はカーキ色でそこに白黒のストライプ模様のフードが付いたパーカーをいつも着ている早稀だったこともあるが、早稀が前にいるのなら、それは教室での席順と同じ可能性が高いからだ。

前にいる人物は何も答えないので、今度は後ろや左側に手を伸ばしてみたが空を掴んだだけに終わった。
季莉の席は最後列で窓側から2列目、ただし窓際の列は机が1つ少ないので季莉の左隣には誰も座っていなかった――つまり、やはりこれは教室での席順と同じ並び方なのではないだろうか。
そうであれば、右隣にはクラス1大きな体を持つ無愛想な林崎洋海(男子二十番)がいるのだろうし、右斜め前には副委員長の奈良橋智子(女子十一番)が、左斜め前には銀髪赤メッシュという、パーマをかけた明るい金髪をツインテールにしている季莉と同レベルで派手な頭をしているサボリ魔の芥川雅哉(男子二番)がいるはずだ。

季莉の祖父は大東亜を代表する自動車会社を経営しているため家は裕福で、季莉はこのクラスではトップクラスのお嬢様なのだが、季莉の家も恐らく足元にも及ばないであろう家に生まれ育ったクラス1、いや学校1のお坊ちゃんである城ヶ崎麗(男子十番)は季莉の質問に対し「ああ」と答えて肯定した。
顔は見えないけれど、きっと「俺に決まってるだろうが」と言いたげな自信に満ち満ちた表情を浮かべていることだろう。

「他に起きてるヤツは?」

麗は先程より大きな声を出したが、返事はなかった。
どうやら季莉と麗以外はまだ眠りに落ちたままのようだ。

「これは修学旅行の一環…ではなさそうだよな。
 いつもの教室でもないようだし。
 湯浅、他に何かわかっていることは?」

「えー…あ、多分今の席の並びは、普段と一緒だと思う。
 あたしの左と後ろには誰もいないし、前は多分早稀だし」

「ふーん、成程。
 おい、咲良、咲良!」

麗は季莉から情報を受けるとすぐに上野原咲良(女子二番)を呼んだ。
咲良は麗とは幼馴染であり、家柄の話をすると昔は主君と家臣の関係だったという話を聞いたことがある。
麗の左隣の席であることもあり、咲良を起こしに掛かったのだろう。
間もなく寝ぼけたほわほわとした声で「麗くん…?」と呼ぶ咲良の声が聞こえた。

「咲良、ここは教室で席の並びは普段と同じらしい、周りの奴を起こせ。
 電気のスイッチはどこだろうな…紗羅、芳野!!」

麗は今度は廊下側の最前列の席である朝比奈紗羅(女子一番)と芳野利央(男子十九番)を呼んだ。

「ん……」
城ヶ崎麗(男子十番)は目を開ける。



それから暫くして、また新たな生徒が現れた。

「奈良橋……芥川……早稀……迅……」

それは、2班の面々だった。

そして改めて周りを見渡すと、周りにいる雅哉や洋海や智子だけでなく、早稀の前の席に座る小石川葉瑠(女子五番)と話をしている横山圭(男子十八番)と阪本遼子(女子八番)にも(葉瑠はいつも何故か学校指定ジャージを着用しており、ジャージのファスナーを上まであげているので首は全く見えず確認できなかった)、洋海の隣で大騒ぎしている川原龍輝(男子五番)や龍輝と同じく騒いでいる内藤恒祐(男子十二番)にも、全く同じ首輪が付いていた。
そして、季莉は教室の前方に目を遣る。
最前列で1人おろおろと不安げに辺りを見回している松栄錬(男子九番)――親が決めた季莉の許嫁であり、現に現在付き合っている季莉の彼氏だ――の首にも、その首輪はいやらしく存在を主張していた。

天王寺学園3年A組クラス名簿
男子
01蒼井相太
02明石武郎
03芥川正夫
04石井康太
05伊藤直人
06井本翔
07上田美智也
08上本邦夫
09魚住誠太
10江崎真澄
11江藤藤孝
12榎本静哉
13江本佐喜雄
14大井優也
15大木大翔
16大崎礼央
17大山稔
18岡崎直弼
19岡田祥哉
20加藤修平
21渡辺拓也

女子
01相田愛
02相原智音
03赤井秀美
04秋山静香
05朝倉梢
06麻生美枝
07足立百合
08吾妻礼奈
09阿刀田寧々
10穴山美里
11天井里奈
12天野蓮子
13安室美苗
14阿本舞
15綾瀬絵里子
16鮎川杏奈
17木下亜子
18中村芹奈
19和久井洋子
20和田雪歩
21渡部千穂

天王寺学園3年B組クラス名簿
男子
01哀川弘道
02阿久津冨士夫
03浅倉大和
04安藤忠
05粟井幸男
06飯田斗真
07伊佐田直樹
08稲葉海
09神崎天葉
10神田輝
11佐倉史郎
12山江俊之
13山田光隆
14湯浅健太
15湯本和也
16吉井慶良
17吉田大河
18四本哲也
19涌田千尋
20和谷伊織
21割田芳成

女子
01阿部友梨
02天海真名子
03雨宮千早
04臼井真理
05小田織江
06小野寺風子
07柏原葵
08片桐直美
09樺山亜美
10黒河多恵
11黒木紗子
12佐伯律子
13佐藤真紀
14日向千智
15藤岡輝美
16野田栞
17布袋晴香
18馬見塚真央
19萬田亜理
20横田櫻子
21横山美也
22結城梓

天王寺学園3年C組クラス名簿
男子
01相葉祐
02赤松章雄
03秋月大毅
04明智研磨
05有馬雄二
06伊勢元紀
07伊東不二也
08大庭夏樹
09如月清孝
10金田一伸樹
11来栖伊玖磨
12近衛拓郎
13根田青丸
14左近雅
15東海林煜
16高橋賢太郎
17橋本透
18長谷部隆一
19毒島仁
20真鍋恭一
21山本真太郎

女子
01青葉万理江
02朝木時雨
03安西若菜
04五十嵐冬美
05今村双美
06内海幸世
07大野丸美
08長内千由里
09北島歩美
10釘宮利沙
11日下小夜子
12熊谷藤子
13近藤早夕里
14瀬戸蒔絵
15日生比奈子
16福田楓
17堀田一恵
18馬淵英恵
19山瀬祈里
20脇村登紀子
21渡会吉野

てす


どうしようかな……
今日プライベートな事情でお疲れなのでおやすみするかもです

落ち着いたら続き書きます

「ねえ、何でうちらしかいないの?」
そう言ったのはC組の新井松雄だった。
「知らん、とにかく、学校から出よ」
小野寺風子が歩き出したとき、チャイムが鳴った。
『えー、天王寺学園3年生の諸君、これから鬼ごっこゲームを行う』
「鬼ごっこゲーム?」
「何それ?」
『鬼ごっこゲームのルールは簡単、化け物から一時間逃げ切れば君たちの勝ちだ』
「ば、化け物って何よ!」
「し! 静かに! まだ説明が続いてる」
『化け物を反撃しても構いません。 ま、無理でしょうけど』
そのとき、隣の部屋から悲鳴が聞こえた。
『おお、早速化け物が頑張ってますなぁ。 では、皆さん、グッドラック!』
そして放送が終わった。

「ひぃ……」
黒木紗子はその場にへたり込んだ。
説明中、突然、化け物が現れ、クラスメイトを次々と殴り殺して行った。
数人は逃げ出せたものの、大半の生徒は殺されてしまった。
「グルルルル!!!」
「あ、やめーー」

そして、目の前が真っ暗になった。

B組
男子
01哀川弘道
02阿久津冨士夫
03浅倉大和
04安藤忠
05粟井幸男
06飯田斗真
07伊佐田直樹
08稲葉海
09神崎天葉
10神田輝
11佐倉史郎
12山江俊之
13山田光隆
15湯本和也
16吉井慶良
17吉田大河
18四本哲也
19涌田千尋
21割田芳成
女子
01阿部友梨
02天海真名子
03雨宮千早
04臼井真理
05小田織江
08片桐直美
09樺山亜美
10黒河多恵
11黒木紗子
12佐伯律子
13佐藤真紀
14日向千智
15藤岡輝美
17布袋晴香
18馬見塚真央
19萬田亜理
20横田櫻子
21横山美也

B組
男子
01哀川弘道
02阿久津冨士夫
03浅倉大和
04安藤忠
05粟井幸男
06飯田斗真
07伊佐田直樹
08稲葉海
09神崎天葉
10神田輝
11佐倉史郎
12山江俊之
13山田光隆
15湯本和也
16吉井慶良
17吉田大河
18四本哲也
19涌田千尋
21割田芳成
女子
01阿部友梨
02天海真名子
03雨宮千早
04臼井真理
05小田織江
08片桐直美
09樺山亜美
10黒河多恵
11黒木紗子
12佐伯律子
13佐藤真紀
14日向千智
15藤岡輝美
17布袋晴香
18馬見塚真央
19萬田亜理
20横田櫻子
21横山美也
計37人死亡



「……一度、下の階に降りようかな」


未央「…えっ」


「武器とかがあれば心強いですし、それに、ここから抜け出す道も探さないと…」


未央「……でも、下の階には……」


凛「……美世さん、だよね」


未央「っ……」



そう、下の階には美世さんが、こと切れたままの状態で……



「……辛いかもしれないですけど……未央ちゃん、ここは……」


未央「分かってる……むしろ、放っておくのも可哀想だし……」


凛「……じゃあ、降りようか」



壊された扉を開けて、階段を降りて行きます




未央「……ひぃっ…!?」

凛「…なんて…惨い……っ」

「……」




美世さんの遺体は、酷い有様でした

お腹に突き刺さったチェーンソーが、そのまま猛回転してお腹を傷つけたせいで、
辺りに大きな血だまりを作り上げていました

お腹の中身が……ズタズタに切り裂かれた状態ではみ出して……
至る所に、その『破片』が飛び散っています……

きっとものすごい痛みを感じたはずです
光のない目をカッと開いて、驚愕したような表情のまま、固まっています



未央「うっ…げえぇっ!……うぐっ………」


凛「未央っ……ちょっと落ち着かせてくるね」


「うん…お願い」



余りにも酷い姿に、未央ちゃんは耐え切れなかったみたいです……



……私、なんでこんなに……冷静に見てるんだろう




凛ちゃんが、未央ちゃんを介抱している間に、
美世さんの遺体を調べることにしました

大人組の何人かは、何かを知っていた……
もしかしたら、今回の事件に関して…何か手がかりがあるんじゃないかって
そう思ったんです



……少し、気が引けますけど……美世さん、失礼しますね



ヌチャッ…



ベットリとした、血に塗れたシャツの感触が…物凄い不快感を与えています

血の匂いもあいまって……本当に……申し訳ないんですけど……
気分が……



……うん?ズボンのポケットに……サイフ、でしょうか
小さなメモのようなものが中に……
血で汚れてますけど……なんとか読めそうです




【ファイル:管理人の言伝】


1.美世へ、そろそろ半年ほどになるだろう…覚えているね?
 あの事件以来、私たちは独自に調査を続けてきたが、
 ついに奴らの尻尾をつかむ時が来たかもしれないんだ


2.『のあ』も含む数名の仲間と共に、乗り込むことになった
 君も共にしたいだろうが、実は気がかりなことが一つあってね
 それは、この事務所のアイドル達のことだ


3.あの非人道的な実験を繰り返してきた奴らのことだ
 最悪の場合、彼女達を危機に追いやる可能性は十分にある
 そこで、私たちが留守の間に、彼女達を守ってほしいんだ


4.麻理奈たちも一緒に残ることになったから、戦力は事足りるかもしれないが…
 念のために、『管理人室の金庫』に、私の『相棒』を入れておいた
 君なら十分に使いこなせるだろう、信じているよ
 暗証番号は、『君に因んだ数字』を入れておいたからね、頼んだよ





……やっぱり、木場さん達は何かを知っていた


そして、今回のことも、ある程度は予測していたんですね……


そして、今回の事件を起こした『奴ら』……


……絶対に……許せない………







未央「し、しまむー……何してるの?」



「えっ…あ、未央ちゃんっ、もう大丈夫なんですね」


凛「…卯月……未央が怯えちゃってるよ」


「えっ」



自分の現状をあらためて確認します
美世さんの遺体に触って、手や服が血でベッタリ汚れていますね……
しかも、その身体から何か物を探り取って……

はい、はたから見れば危ない人です



未央「ごめんっ……もっかい吐きそ……うっぷ…」


「あぁっ……ごめんなさい未央ちゃん…!」




凛「……それで、何をしてたの?」


「その……美世さんが何か手がかりを持ってないかって思って……」


未央「……しまむー…メチャメチャ怖かったよ…
   …血塗れで…おっかない顔してた……」


「お、おっかないですか!?」


未央「…あんなキレ顔のしまむー……見たことないよ…見たくなかったよ……」


凛「……私も、同感かな……」


「り、凛ちゃんまでっ…」



私……どんな顔をしていたんでしょうか?



「……ふたりとも、コレ、見てください」


未央「コレって……っ」


凛「……あぁ……理解したよ、卯月の気持ち」



凛ちゃんが、メモを見るなりその目を鋭くします
未央ちゃんも、握りしめた拳を握りしめて、怒りを露わにしています



未央「……やっぱり、みんな知っていたんだ……奴らって……誰のこと?
   …なんでっ、なんで教えてくんないのさ!」


凛「落ち着きなよ……多分、話したところで無駄なんだよ
  信じられないか…信じてくれても、危険な目にあうか……」


未央「分かってる! ……分かってるけど……私、どうしたらいいか……」








「……私、決めました

 この事件の犯人を、やっつけに行きます」




凛「っ!?」

未央「えっ!」



「私……許せないんです……
 ママを……みくちゃん…李衣菜ちゃんを……
 周りにいた皆を……もう二度と会えなくさせた犯人を……」


凛「……卯月、それは流石に…」


「凛ちゃんは……悔しくないんですか!」


凛「悔しいよっ!でも…それ以上に……卯月を危ない目に合わせたくないの!」


未央「ちょ、ちょっと!落ち着きなよ!」


「……ごめんなさい、私……もう決めちゃいましたから……」


凛「卯月っ……」



「……未央ちゃんは、どうしたいですか?」


未央「えっ……どうって……」


「美世さんの……皆の仇を討ちたいって……思いませんか…?」


未央「…………」



未央ちゃんは……沈黙したまま、俯いてしまいました
凛ちゃんも……どうすればいいのか、決めあぐねているみたいで……



凛「……分かった、私も…犯人探しを手伝う」


未央「えっ!?」


「……いいんですか?」


凛「卯月が折れないって言うんなら、それに従うよ
  その代わり、絶対に無茶はさせないからね」


未央「ちょっ、心変わり早いよ!しぶりん!それでいいの?」


凛「こういうときに、卯月は割と頑固だって、知ってるでしょ?
  それに、犯人を許せないのは……私も一緒だから……」


「……それで、未央ちゃんは……」


未央「……わかった!わかったよ!
   私だって!皆の仇を取りたい!」


「…それじゃあっ」


未央「私たち3人で、犯人を叩きのめしてやろう!」


「……はいっ!」




「…そうと決まれば……未央ちゃん」


未央「うん?……なにしてんのしまむー」




【ハンドガンを取りますか?】
【・はい】



「はい、使い方は大丈夫ですよね?」


未央「これって……美世姉の……」


凛「……美世さんの形見だね」


未央「…ちょっと待ってて」



未央ちゃんはそう言うと、
美世さんの傍に近づいて、その目を優しく、閉じてあげています



未央「…ゴメンね美世姉、こんなことしか出来ないけど……
   美世姉の意思は、私が受け継ぐよ」



未央ちゃんが離れたとき、
美世さんの表情が、ほんの少し…穏やかに見えました


本日はここまで

これ、脱出してもアイドルでいられるのかな……

一応言っておきます

麻理「奈」ではなく麻理「菜」ですよ

乙です。

あと確か未央は茜を日野っちって言ってたと思うけどけど……

>>322
改名前とごっちゃになってました……申し訳ないです

>>324
これは合ってますよ
アイドルトークで茜ちんと呼んでいるんでそっちを準拠にしました

友人
青木洸輔・北須賀祐・駒澤岸郎・鳥居雅治

石黒玲司・久保寿英

財官正・左右田篤彦・藤井雪路

竹岡鳴・平野要

畠山智宏・横田翼・根尾倫香

広瀬仁・吹坂遼子・西村美依・長谷ナツキ

別所亮・馬渕謙次

有川絵里・堀江鈴奈

伊藤ほのか・手島嶺沙・中原皐月

高橋絹世・津丸和歌子・古屋祥子・渡辺千世

久枝布由・福谷佳耶

宮間睦・森上茉莉

所属無し
小田春生
桂城友衛
湯浅荘吾
木下亜央
空本比菜子

【クラス名簿】

1:安達信吾
2:阿部利幸
3:
4:井上浩文
5:
6:
7:岩本真希
8:
9:
10:牛島元基
11:
12:
13:河上勇佑
14:川野千亜
15:
16:
17:田崎大輔
18:
19:
20:中島美咲
21:
22:平野奈美
23:藤岡俊之
24:
25:松嶋義文
26:
27:
28:
29:
30:
31:山口寛子
32:山下敬太

以上32名

1班
死亡 財官
石黒 死亡
死亡 死亡

2班
竹岡 木下
平野 死亡
桂城 森上
死亡

3班
高橋 死亡
死亡 死亡
死亡 死亡
渡辺

4班
馬渕 死亡
別所 死亡
小田 北須賀
死亡

5班
西村 死亡
長谷 死亡
吹坂

6班
死亡 有川
死亡 堀江
中原 死亡

ネタバレ
友人
死亡・北須賀祐・死亡・死亡

石黒玲司・死亡

財官正・死亡・死亡

竹岡鳴・平野要

死亡・死亡・死亡

死亡・吹坂遼子・西村美依・長谷ナツキ

別所亮・馬渕謙次

有川絵里・堀江鈴奈

死亡・死亡・中原皐月

高橋絹世・死亡・死亡・渡辺千世

死亡・死亡

死亡・森上茉莉

所属無し
小田春生
桂城友衛
死亡
木下亜央
死亡

【12】

数分前、野原羽(男子16番)は、出発して、少ししてから、コンビニにずっといた。途中で杉村美陽子(女子12番)の死体を見つけ、悲しいまま、歩いて通り過ぎた。手を合わせてあげればよかった、と今になって後悔した。何回か小さかったが、銃声も、悲鳴も聞こえ、それらも一瞬の内に終わった。瀬田隼人(男子11番)がいないこともあり、少しずつマイナス思考になりつつあっ た。

殺し合いは、もう始まっている。誰かと誰かが。逃げたり、騙したり、傷つけたり、泣いたり、 笑ったりして、[ピーーー]。嫌だ。僕は、そんなことしたくない!!

だけどと、考えた。現に、杉村美陽子は誰かに殺されてしまった。したくない、と言い張って乗らなか ったら、きっと早めに死んでしまう。殺そうとする者の獲物にされる。

「はあ…しゅん…かなめ…大丈夫かな…」

弟の名前を呟き、溜息をついた。両親共働きをしているので、まだ4~5歳の幼い子供を世話しなけれ ばならないのは、羽一人だけだった。しかし、羽は気にせず、辛いというより、楽しい、と弟達の世話 をよくしていた。家族の顔を思い浮かべ、泣きそうになったが、隼人のことを思い出し、ぐっと涙を堪えた。

ダメだ。今、此処で泣いたら隼人に何泣いてんだ、と笑われちゃう。僕が死んだら、隼人はひとりぼっ ちなんだから。しっかりしなきゃ、ダメだ。

何もない壁を睨みつけ、いつまでもここにいたらダメだと思い込み、ディパックを抱え、別の場所に 移動しようとしたその時だった。ドオオオオンと爆発音が聞こえ、驚いて床によろけてへたり込んだ。

「な、何だ!?」

すぐ立ち上がり、コンビニから出た。後ろを見ると炎が上がっている。見たことのないものに、羽は 恐怖を感じた。

何だよ、これ。本物なのか?

と、誰かの泣き声が微かに聞こえる。高めの声からして、女子だと分かった。すぐ、爆発した建物へと 向かい、走り出した。あちこち家が建てられている。目の前に野坂夕映(女子16番)がぼうっと黒い 煙を見つめていた。

「野坂さん!何があったんだ!?」

声をかけると、夕映はゆっくりと羽に目を向け、物静かな表情で言った。

「知らない。私も、びっくりしたから」
「そっか…誰か泣いてるみたいだけど」
「野原君と同じ身長ぐらいの大谷さんの声よ。それにしても、よかったね。やられたのが、瀬田君じゃ なくて」

夕映の発言にカチンと頭に来た羽は、キッと睨みつけた。

「そりゃ確かにそうだけど、大谷さんや、大谷さんの友達に失礼じゃん!何でそんな言い方するの!? 」
「本当のことを言っただけ。それと、手塚君と鈴木君には気をつけた方がいいよ」

小さな家のドアノブを握りながら、ちらりと羽を見つめ、忠告をした。羽は首を傾げる。

「何で?手塚はともかく、どうして鈴木?」

鈴木涼磨(男子10番)とは話してないが、悪い奴じゃないと考えていた。テニスも上手いし、全国 大会優勝するほど、凄い。そんな奴が、このプログラムに乗るなんて思えなかった。だが、夕映は冷め た目で、羽を見つめた。

「下手に関わらないこと。会ったらすぐ殺されるから。あの人は、寂しい人間なの」

ドアを開け、中に入り、強い力を込めて閉めた。羽は訳が分からないまま、大谷汐(女子7番)の元へ と再び走り出した。


炎がまだ燃え上がっている家の近くまで着いた。黒い煙の匂いがして、目を顰めた。すぐ頭を振り、汐 のいる所へと走った。

「ちょっと、大谷さん、大丈夫!?」

慌てて声をかけた。汐はすぐ気付き、泣くのを止め、羽の方に振り向く。涙で頬が濡れていた。

「野原君…うわああん!!」
「う、わ、ちょっとどうしたの?!」
「冴江ちゃんがあ…!栞ちゃんと…いやああ!!」

それだけですぐ羽は分かった。樋田冴江(女子14番)が、あの家の中にいた仲間を爆弾か何かで殺し たのだ。それを多分、汐が見てしまったんだろう。しかし、どう言えばいいか分からなかった。励まし なんて、その場では、何にもならないことぐらい、分かっていた。羽は汐の泣き声を聞きながら、この プログラムを決めた者に怒りと憎しみを胸の中で抱え始めた。

「…ちくしょう…」

人の命を奪っていいはずが、ない。

このか弱い女の子の涙を流していいはずが、ない。

何なんだよ、この国は!


【残り:36人】

愛知県名古屋市港区立空見中学校二年選抜者

男子 女子
朝葉聡史(あさは・さとし) 一番 粟野昂(あわの・こう)
海野勝太(うみの・しょうた) 二番 臼井馨(うすい・かおる)
江藤健司(えとう・けんじ) 三番 遠藤杏子(えんどう・あんず)
甲斐潤二(かい・じゅんじ) 四番 工吉月子(くよし・つきこ)
木柱優樹(きばしら・ゆうき) 五番 小林優灯(こばやし・ゆうひ)
佐藤圭介(さとう・けいすけ) 六番 紺野飛鳥(こんの・あすか)
杉浦太一(すぎうら・たいち) 七番 斉藤佑里(さいとう・ゆり)
須藤栄希(すどう・えいき) 八番 篠原楓(しのはら・かえで)
滝川葉太(たきかわ・ようた) 九番 析かすみ(せき・かすみ)
塚原陸(つかはらりく) 十番 高辻七瀬(たかつじ・ななせ)
竹中縁(たけなか・えにし) 十一番 田中梢(たなか・こずえ)
長良川翔(ながらがわ・しょう) 十二番 畑中茉莉(はたなか・まり)
萩村幸弘(はぎむら・ゆきひろ) 十三番 馬渕智葵(ばぶち・ともき)
比野尋也(ひの・じんや) 十四番 柊燐(ひいらぎ・りん)
幕内鮎人(まくうち・あゆと) 十五番 前田栞梨(まえだ・しおり)
冥真央(めい・まお) 十六番 三輪汐子(みわ・せきこ)
紋治信哉(もんじ・しんや) 十七番 山田美央(やまだ・みお)
渡辺柾紀(わたなべ・まさき) 十八番

    ES1 名簿


足立 刀耶   (男)1
安藤 大牙   (男)2
岡  忠宏   (男)3
黒谷 征二   (男)4
後藤田 零   (男)5
千秋 飛鳥   (男)6
橘  昂平   (男)7
寺内 将智   (男)8
永井 猛    (男)9
新嶋 俊    (男)10
藤井 大翔   (男)11
松澤 龍二   (男)12
宮下 智成   (男)13
宮田 諒    (男)14
村田 弘毅   (男)15
守崎 賢弥   (男)16
赤西 百合子  (女)17
天海 夕輝   (女)18
飯塚 未緒   (女)19
榎本 美子   (女)20
呉波 実紗希  (女)21
阪本 琴音   (女)22
杉浦 美羽   (女)23
塔ヶ崎 千代莉 (女)24
中沢 亜美   (女)25
新那 まゆ   (女)26
葉山 由香利  (女)27
藤宮 梓    (女)28
水城 玲奈   (女)29
室谷 栞    (女)30
桃井 由芽   (女)31

         以上31名


加害者 人数 被害者
1位 篠宮未琴(F21) 11人 甘野大和(M5)
月下香介(M19)
青木はる(M4)
静木青(M10)
Aisuin-syon(M17)
前世亜緒(M14)
木元拓(M8)
氷友斗(M12)
星空なおか(F16)
木下亘(M21)
早乙女亜已(F6)
2位 酒井真澄(M6) 7人 藍瀬輝々(M1)
鈴風鈴(F8)
Shirua(M11)
長瀬風(F11)
涙下伎璃(M20)
黄泉泉(F20)
チャオラン(F15)
3位 政井威光(M16) 3人 林一紀(M15)
磯田匡子(F1)
池埜多丞(M2)
堀内尚子(F15) 3人 宮嵜八千代(F18)
寺内紅緒(F10)
水無瀬繭子(F12)
4位 北修司(M4) 2人 川西亜由子(F4)
江南佳菜彩(F3)
二階堂哉多(M13) 2人 中垣芽衣子(F12)
政井威光(M16)
道下未来(M17) 2人 二階堂悠(F13)
二階堂哉多(M13)
前川染香(F16) 2人 城龍慶(M9)
八尋幸太郎(M18)
5位 木下亘(M21) 1人 酒井真澄(M6)
浦原舞(F2) 1人 植本邦幸(M3)
三枝妃(F6) 1人 浦原舞(F2)
相模夕姫(F7) 1人 辻莉津子(F9)
辻莉津子(F9) 1人 佐藤史季(M7)
日下青子(F13) 1人 辻井せりな(F19)
星空れな(F17) 1人 チャオ(F14)

鷲月沙羅(わしづき さら)
主人公の女子大生。

龍崎冬星(りゅうざき とうせい)
白鷺 紅湖(しらさぎ べにこ)
鴻足 水聖(こうたり すいせい)
鷹鞍 潤(たかくら じゅん)
刃沢 美鳥(はざわ みどり)
Death(すずもり くみ)
Death(ぬえ とおる)
雨沼 鳴海(あまぬま なるみ)
Death(うがじん たける)
御子神 真矢(みこがみ まや)
Death(はしひめ みきこ)
布袋 齢児(ほてい れいじ)

その他
鳳 河音(おおとり かのん)
水鬼 千鶴(みずき ちづる)

 A班 
 B班 新垣・本堂・白百合・間宮
 C班 小田切・小日向・和歌野
 D班 菫谷・深手
 E班 羽村・武藤
 F班 筒井・竜崎・幸路
 G班 如月・乃木坂・泉沢・田無
 H班 有栖・道明寺・佐倉・水鳥
 I班 福地・御園・朝比奈・榎本
 J班 鈴茂・萠川
 K班 

かけるのひとりごと


オリバト界活性化ktkr!!!
オリバト
2011/11/0201:49 0 0
こんばんは。

最近ちまたではオリバトが盛り上がっていて嬉しい限りです私です。

まずは、カイさん!
3作目、インビジ、完結おめでとうございます!!!
私が紙媒体で何度書いたかわからない小泉君、麻美ちゃん…もう見ることがないと思うと寂しくてたまらないので来年の年賀状で描こうかな。
いつだったか、ガンニョムのコックピットに乗った小泉君を描いた記憶がww
でもゲス川…いやいや黒川君にしようかな。前髪切れお前!!
うちの真澄といい、前髪長い男子にロクなのはいないww

みかどさん復活!
「ナンセンスだわ」、な未来ちゃんたちが再び動き出すのが嬉しいです!
メイドさん誰なんだろうなぁ…
うきうきしながら更新を待っています^^

ナルちゃんハイスピード更新!
忙しい中なのに、よくもまああれだけストックためてるなぁ。尊敬。
それにしても最新話のラビひかにはほわほわしたv
のんびりやさんのラビくんと、ちっちゃい妹キャラひかるのコンビが好き…と、ひかるを生んだ私とラビくんを生んだナオちゃんが名古屋でもだもだしてて、それをナルちゃんが形にしてくれた…!!
あぁん描きたいもだもだ!!

若丸さん更新!!
望ちゃん…非常にショックがでかい…!!
良い子でいてほしかったのに…!!
朝から電車の中でびっくりどっきりショックでした(笑

ナオちゃん更新!!
ナオちゃん宅の早紀さまが恐ろしくて恐ろしくて…!!
まーほちゃん…どうなるんだろう…
でも危険な早紀さまのこれからが非常に楽しみv

うさこたん更新!!
ここ最近うさこたんと更新が被ってましたww
というか、カイさん更新→私・うさこたん「あ、私も更新しよう」みたいな流れww
なおとボックスの出番を楽しみにしていますvv

ののちゃん更新!!
ののちゃんバトも動き出して、うきうきわくてかですvv
生徒の名前をかなり覚えていた自分にびっくりしましたw

まだ時間がとれなくて読めていないんですが、かのう先輩・りんさんも復活!!
夜空おまえ続きはまだか楽しみにしてるんだけどレギオン!!
おっとユウさんも終盤戦始まっているじゃないか!!

オリバト界が盛り上がってきましたね、嬉しい限りですv
やっぱり私はオリバトが好きだ!!



今週末はテニミュin神戸!!
通勤途中でテニミュの巨大広告を見つけてびっくり。
帰りに少し離れたところからじっくり見て、こっそり写メ。
楽しみすぎるわくてかー!!
忍足「勝つんは」みんな「氷帝!!」とかできるのが嬉しい!!
跡部さまにきゃーきゃー言うぜ!!
…明日お金おろそ。


↓↓更新裏側↓↓
ENDLESS NIGHTMARE 3
112)知らぬは罪

終盤戦はこれにて終了です。
未琴のキルスコアがついに真澄を超えました。
しかも野郎ばっかだな、よっ、この男殺し!←

音哉もそうだったんだけど、光貴みたいに完璧に見えるけどあまり結果を残せない子って好きです。
完璧に見えても実は普通の子なんだ、みたいな。


次回作の名簿をうpしました。
『空に叢雲、花に風』
ENシリーズ、FCシリーズとも繋がらない独立した話になります。
いつか使いたかった諺。タイトルが浮かばなかったので使いました。
私みたいに、名簿だけで妄想を膨らませてによによする方はどうぞ見てやってくださいませm(__)m
男子の真ん中あたりに「いやこの名前はお前ちょっと…」みたいなのが約1名いますw
きっと皆さんが名前から連想する通りの子ですww

金田一少年の事件簿殺戮の連鎖
ファイル1銀幕のスコーピオン
金田一一
七瀬美雪
佐木竜二
真壁誠
剣持勇
畠山高徳
蔵沢光・Dead
泉谷シゲキ・Dead
真田コウジ・Dead
門脇靖浩・Dead
黒河美穂
遊佐チエミ・犯人
辻隼人
星野かなえ

秋山みなね・ナンバーチェンジ
東瑛太・ダブルダウト
天海千理・ナンバーコピー
風祭奉司・ナンバーアイ
絹畑シュウ・ダブルクエッション
根野怪女・ガード
汐音妃乃・スキルコピー
森羅崎飯雄・スキルブレイク
冬雛萌希・シャットダウン
蘭光愛莉・スキルアイ



現在状況

・島村卯月  体力8/10
【射撃能力適性】 【キーアイテム所持数増】

『所持アイテム』

・ハンドガン(武器:14)
・ハンドガンの弾(19)
・ショットガン(武器:2)


*運転免許証
*ドライバー(キー)
*ライター(キー)
*トイレ用洗剤:塩素系(キー)


・渋谷凛  体力10/10
【回復アイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:15)
・ハンドガンの弾(20)


・フックショット
*グリーンハーブ
*調合したハーブ(緑+赤)
*救急スプレー



・本田未央  体力10/10
【緊急回避】

『所持アイテム』
・スタンガン(武器:18)
・ハンドガン(武器:15)







・・【緊急回避】
『未央自身』が回避行動を取る時、コンマ判定+1




未央「よし!早速出発……する前に」


未央ちゃんはそう言うと、自分の部屋に入って行きました
何か準備があるみたいです


部屋の扉……よく見ると鍵のかかる部分が激しく損傷しています
きっと、あの化物がチェーンソーで無理やりこじ開けたんでしょう

部屋を覗くと、やっぱりあちこちがズタズタに切り裂かれていて、
化物が室内で大暴れしていたことが、見てとれます



未央「よしっ、準備オッケイ!」


凛「それ…ナップサック?」


未央「荷物は多く持てたほうがいいでしょ?新しい武器なんかもあればいいし」


「そうですね。じゃあ、行きましょうか」


未央「おーっ!」



努めて、明るく振舞っている未央ちゃん……大丈夫かな…


『…まずは脱出しないと』
1.未央達と話す(内容併記
2.西側廊下付近を探索
3.東側廊下付近を探索
4.その他

安価↓2

免許っていつ取ったっけ?
安価なら下

>>346.347


凛「……卯月、さっきから何を持ってるの?」


「えっ…あ、美世さんサイフ、持ち出したままでした」


未央「……しまむー……泥棒はよくないよ」


「ち、違いますよ!この中にさっきのメモが……あっ」



弁明をしていたとき、サイフから何かが落ちました
拾ってみると、それは美世さんの運転免許証でした


未央「……美世姉のか、うわっ、色んなの取得してるね」


凛「2輪も4輪も…大型特殊免許も…流石だね」


「…一応、これだけ持って行きますね」


未央「えっ」


凛「……気にしなくていいよ、卯月、ずっとこうなんだ」



大事だと思ったから取ってるだけなんですけど……そんなに変かな?




ともかく、3階の探索を開始することに



凛「……階段はシャッターが降ろされてて、通れないね」


未央「2階は危ないからって、美世姉が降ろしちゃったんだよ
   ……そういえば、ふたりは下がどうなってるか知ってる?」


「……クモの巣窟になっていました」


未央「…そっかぁ……通りたくないなぁ……」



凛「あ、ちょっと来て。この部屋…中に入れるよ」




『その部屋の主は……』
部屋の主を指定
(ニュージェネ、美世、沙理奈、木場さん、志希、亜季以外で)

安価↓2

夕美


石川佳之(M2)、川添聡(M4)、高橋錬志郎(M8)、東崇宏(M14)

荻原智輝(M3)、桑名智博(M5)、鳥羽和信(M10)、前川朋彦(M15)、若松直己(M18)

小林唯磨(M6)、志摩雄士(M7)、田丸大輔(M9)、真弓雪之進(M16)

富田政志(M11)、中西翼(M12)、播磨文男(M13)、山川陽介(M17)


伊藤由里亜(F1)、奥村愛弓(F2)、亀山梓(F3)、長島めぐみ(F9)、名張志保美(F11)、松本佳奈(F14)

倉田真理子(F4)、服部伊予(F12)、古川景子(F13)

小久保梨瑛(F5)、清水緑(F7)

芝田美穂(F6)、中村結有(F10)、箕田保葉(F16)、柳浩美(F18)

鈴木典子(F8)、水谷怜子(F15)、南早和子(F17)


阿久津啓太(M1)

男子クラス委員グループ・3/3
有馬孝太郎、須田雅人、広坂幸治(男子クラス委員グループ)

美術部トリオ・1/3
加藤龍一郎、槙村日向、弓塚太一(美術部トリオ)

問題児グループ・2/3
小倉高明、妹尾竜太、八木秀哉(問題児グループ)

女子主流派グループ・3/7
五木綾音、佐伯希美、鈴木香奈子、園田ひかり、辻 結香、東堂あかね、細谷理香子(女子主流派グループ)

女子中間派グループ・3/3
小野寺 咲、真田葉月、薮内秋奈(女子中間派グループ)

愛国主義者コンビ・1/2
江藤渚、小山内あやめ

孤立
五十嵐篤、曽根みなみ、橘亜美

その他
羽山早紀

>>351


『相葉夕美』さん
お花が好きな、私より一歳年上のお姉さんアイドルです


夕美さんの部屋には、やはりと言うんでしょうか、
窓際あたりに鉢植えやプランターが、いっぱい置いてありました
色とりどりの花がとても綺麗で、部屋を綺麗に飾り立てています

その花に混じって、ハーブの鉢植えがふたつ、置いてありました
ごめんなさい夕美さん、貰っていきますね



【グリーンハーブを取りますか?】
【・はい】

【レッドハーブを取りますか?】
【・はい】



これも、凛ちゃんに調合してもらいましょう



未央「しぶりん器用だねーっ」


凛「これくらい、知識があれば誰でもできるよ」


未央「いやいや、その知識だって中々手に入んないよ
   いよっ、流石は花屋の娘!」


凛「なんなのその持ち上げ方……」



「そういえば…凛ちゃんは夕美さんとも、仲良しでしたよね」


凛「うん、夕美とは花のことで、何度か話したことがあるし、
  店でいくつか見繕ったこともあるよ」


未央「へーっ」


凛「……ねえ、未央…夕美は今日、女子寮には…」


未央「……いたよ、沙理奈さんが暴れたときに、見た」


凛「っ……それで…?」


未央「……無事なのかは、わかんない
   あのとき、みんなパニックになってて、散り散りに逃げてったから……」


凛「……そっか」


未央「……ゴメンね、役に立てなくて」


凛「そんなことないよ……多分、生きてるって、信じてるから」


未央「……そうだね、その方がいいよね」



少し、沈んだ空気のまま、私たちは部屋を後にしました



『夕美さん……どうか無事で…』
次に探索する部屋の主

安価↓2

幸子


そろそろお昼なんで一旦休憩します

誰を犠牲にするかって迷う…….

■ 状況報告 《序盤戦・》 ■




千原和典・山城貴史・綾瀬梨夏
工藤なつみ 木刀・包丁・H&K USP・グロック17
『・=5』
三ツ橋に急襲された和典となつみだが貴史に助けられた。撃たれたなつみを処置するため診療所に運んだ後に尾笹達と出逢う。



千原和隆・水村美鳥 エンフィールドMk1・発煙筒
『E=5』
安岡から逃げ出した美鳥は和隆と遭遇し、和隆と美鳥を先に行かせた梨夏を探すことにした。



柿崎達人 ソーコムMk23
『C=6』
和典達を探しに一先ず北の山の周辺を探索中に遠藤と遭遇する。かろうじて戦闘は免れて遠藤から逃げて探索の続きをする。



岩川憲司・杉山宏和 ベレッタM92F
『・=2』
診療所を後にし、南の集落に来て船などを捜したが予想通りになかった。二人は船で脱出をする計画だったが、作戦が浅く呆気なくダメになる。



河野鮎美 デリンジャー
『D=3』
プログラムからの脱出案を考えるが脱出方法が見つからず、柿崎達を捜している。神社で一休みし再び出発する。



尾笹章 シグ・ザウエルP220
『・=3』
梨夏のケガを処置するため診療所に向ったが、診療所で和典達に会う。その後恋人の和藤を探すため一人で出て行った。



三ツ橋康平 コルト・ガバメント
『F=8』
休んでいる和典となつみを急襲し、もう少しで和典を殺そうとした時に貴史が現れ逃げられる。貴史に右腕を撃たれ負傷する。



安岡慶輔 マイクロウージー・軍用ナイフ
『F=5』
『G=4』で中浦と森田を殺害した後、梨夏と美鳥を発見し二人を追う。美鳥は逃げられたが、梨夏を殺そうとしたが尾笹に邪魔されて逃げられる。



広川海紗 ボーガン・日本刀・オートマグ44
『D=5』
『B=6』で大田を殺害し向坂と戦闘になるが、その後北の山のふもと辺りで同じ不良仲間の遠藤を見つけ[ピーーー]。



菊池遙 デザートイーグル
『E=5』
眠っている辻堂冬美の銃を奪い、一発目で腹部に撃ち二発目に頭を撃ち殺害する。精神がまともに働いておらず、親友を殺した事を理解していない。

ギャルグループ・0/0

退場者
女子一番・相葉瑞姫→大塚伊吹(女子七番)により射殺
女子七番・大塚伊吹→相葉瑞姫(女子一番)により刺殺


■ 状況報告 《序盤戦・》 ■




千原和典・山城貴史・綾瀬梨夏
工藤なつみ 木刀・包丁・H&K USP・グロック17
『・=5』
三ツ橋に急襲された和典となつみだが貴史に助けられた。撃たれたなつみを処置するため診療所に運んだ後に尾笹達と出逢う。



千原和隆・水村美鳥 エンフィールドMk1・発煙筒
『E=5』
安岡から逃げ出した美鳥は和隆と遭遇し、和隆と美鳥を先に行かせた梨夏を探すことにした。



柿崎達人 ソーコムMk23
『C=6』
和典達を探しに一先ず北の山の周辺を探索中に遠藤と遭遇する。かろうじて戦闘は免れて遠藤から逃げて探索の続きをする。



岩川憲司・杉山宏和 ベレッタM92F
『・=2』
診療所を後にし、南の集落に来て船などを捜したが予想通りになかった。二人は船で脱出をする計画だったが、作戦が浅く呆気なくダメになる。



河野鮎美 デリンジャー
『D=3』
プログラムからの脱出案を考えるが脱出方法が見つからず、柿崎達を捜している。神社で一休みし再び出発する。



尾笹章 シグ・ザウエルP220
『・=3』
梨夏のケガを処置するため診療所に向ったが、診療所で和典達に会う。その後恋人の和藤を探すため一人で出て行った。



三ツ橋康平 コルト・ガバメント
『F=8』
休んでいる和典となつみを急襲し、もう少しで和典を殺そうとした時に貴史が現れ逃げられる。貴史に右腕を撃たれ負傷する。



安岡慶輔 マイクロウージー・軍用ナイフ
『F=5』
『G=4』で中浦と森田を殺害した後、梨夏と美鳥を発見し二人を追う。美鳥は逃げられたが、梨夏を殺そうとしたが尾笹に邪魔されて逃げられる。



広川海紗 ボーガン・日本刀・オートマグ44
『D=5』
『B=6』で大田を殺害し向坂と戦闘になるが、その後北の山のふもと辺りで同じ不良仲間の遠藤を見つけ[ピーーー]。



菊池遙 デザートイーグル
『E=5』
眠っている辻堂冬美の銃を奪い、一発目で腹部に撃ち二発目に頭を撃ち殺害する。精神がまともに働いておらず、親友を殺した事を理解していない。








■ 状況報告 《中盤戦・》 ■




千原和典・浜崎優子 グロック17・探知機
『・=5』
優子の撃たれた腕を縫うため、和典が貴史の応急処置の説明書を見ながら縫う。何とか処置が終わり縫えた。



綾瀬梨夏・工藤なつみ・鈴原綾 ————
『・=9』
貴史と別れた後、梨夏となつみは灯台に着いた。そこで先に隠れていた鈴原に会う。貴史が来るのを待つ事にした。



藤沢一輝 スタンガン
『D=4』
洞窟に隠れようとして、中に入ったが久保田が現れ殺されそうになる。しかし抵抗して久保田を殺してしまう。そのまま逃走。



岩川憲司・杉山宏和 ベレッタM92F・防弾チョッキ
『D=3』
神社で交代で休んでたら広川が現れる。戦闘になるが広川は逃げたが二人が神社に戻ると社の中に唯が居た。



山城貴史・佐藤絵里 ————
『H=9』
東の浜辺で再会する。二人は灯台に向かうが休むため小さな小屋に入る。しかし安岡が襲撃して貴史は絵里を先に行かせるが、絵里は戻り二人とも殺される。



安岡慶輔 スパス12・シグザウエルP220・軍用ナイフ
『H=9』
海岸近くで貴史を絵里を襲撃する。無人撃ちの仕掛けをして貴史の背後に回る。貴史と絵里を殺してマシンガンの弾が無くなったのでスパス12を奪う。



広川海紗 日本刀・オートマグ44
『D=3』
神社で憲司と杉山を襲撃する。一時は優勢だったが形勢逆転された。そして持っていた日本刀を使って何とかその場から逃げ出した。



久保田貴雄 ————
『D=4』
洞窟で一輝を殺そうとする。だが逆に一輝に殺された。発狂気味だった。




上田健治(男子2番)、君島栄助(男子5番)、死亡(男子18番)、角元舞(女子11番)、本村泰子(女子18番)、三崎玲(女子16番)、芳田妙子(女子21番)

安田勉(男子21番)、久保正明(男子6番)、死亡(男子8番)、須藤元(9番)

萩原竜介(男子16番)、内藤純(男子13番)

死亡(男子7番)、松原亮(男子20番)

中嶋豊(男子14番)、死亡(男子17番)、南雲至(男子15番)

荒山美津子(女子1番)、死亡(女子6番)

死亡(女子8番)死亡(女子7番)、死亡(女子9番)

死亡(女子12番)、目黒美幸(女子17番)

>>357


次の部屋の主は、『輿水幸子』ちゃん

誰よりもいちばんカワイイ、というポリシーを持った年下のアイドルです


そのカワイイに相応しい、可愛らしいコーディネートが特徴のこの部屋
小さくまとまっていて、落ち着いたカラーリングの家具
カーテンやお布団にはフリルがあしらわれていて、
主張してもうるさ過ぎない、丁度いい装飾としてそれぞれが機能しています




未央「さっちゃんはカワイイの探求者だからねぇ
   『ボクのカワイさを引き立ててくれる、相応しい家具を揃えているんです!』
   って、前に見せてくれたんだよねー」


凛「……未央、幸子はどうしてるの?」


未央「さっちゃんは……この日お仕事が入ってたからいなかったよ
   ただ、一応区内での収録らしいから……」


「…この街に、いるかもしれないんですね」


凛「…無事だといいけど……」




残念というか、当たり前というか、
幸子ちゃんの部屋に役立ちそうなものはないみたいでした

ここで銃弾でも見つけたら……私泣いちゃうところでした



凛「…あっ……」


未央「どしたのしぶりん?本棚?」


凛「いや……これ……」



凛ちゃんが見つけたのは……
サバイバル術の指南書や、スポーツ関連の手引書
応急処置の手引書に、や食べられる植物やキノコなどに関する図鑑でした



未央「……さっちゃん、向こうのプロデューサーによく、
   無茶ぶりされまくってたからね……」



『ある意味で……悲しい事実を知ってしまいました』
次に入る部屋の主

安価↓2

のあ

>>375


幸子ちゃんの部屋を出て、その目の前の扉に手をかけます


この部屋の主は『高峯のあ』さん
数多くいるアイドルたちの中で、特に謎の多い人のひとりです

ミステリアスな言動が目立つ人ですけど、
事務所でいきなりメイド服を着たり、
みくちゃん『アーニャ』ちゃんとにゃんにゃんにゃんというコンビを組んだり
意外とお茶目な人、という印象がありました



未央「…シンプルの極みだね」



必要最低限の家具、色も地味で、壁紙は白で床はフローリングそのまま
飾らないにも限度があるような……


でも、何かはあるような気がしてなりません
だってさっきのメモから考えて、
のあさんは明らかに『知っている側の人』ですから……



凛「…このベッド、なんか怪しい感じがする」



凛ちゃんが示したところにあったのは
鉄のフレームが頑丈そうな、大きめのベッドでした

たしかに、他の家具と比べてお金がかかっていそうなこのベッド
『箱』みたいになっていて、床との隙間が見当たりません



未央「どれどれ……お、取ってを発見!」

凛「持ち上げられそう?」

未央「待ってて、せ〜…のっ!」



かがみこんで、力をいれる未央ちゃん
でもビクともしないみたいです



未央「……ダメだ!どっかに鍵がかかってるよ……」


「……もしかしてコレですか?」



私は机の引き出しから、みくちゃんのキーホルダーがついた鍵を取り出しました



未央「ちょっとー!私くたびれ損じゃん!」


「あはは…ゴメンね未央ちゃん」


凛「…はぁ、鍵穴はどこ?」


そして、ベッドにある鍵穴を見つけて、鍵を開けます

ベッドの上板を引き上げて、中を覗くと……



【ハンドガンの弾(20)を取りますか?】
【・はい】


【ショットガンの弾(10)を取りますか?】
【・はい】




凛「……武器庫の代わりにしていたみたいだね」


未央「ショットガンの弾まで……一体何と戦ってんのさ……のあさん…」


「……とりあえず、拳銃の弾は未央ちゃんが持っててください」


未央「あ、うん」



『木場さんにのあさん……どこへ行ったんでしょうか』
次に入る部屋の主

安価↓2

そろそろ夕飯なので小休止します

全く他意はないけどバイオって割とセクシーなクリーチャーとかいるよね

6なんて全裸美女が騎乗位してくるんやで

>>383


のあさんの部屋を出て、今度は西側の廊下へ

大広間に近い扉を開けると、そこは『速水奏』の部屋


奏さんは、私と同い年のはずなんですけど……
まるで大人の女性みたいな、セクシーな雰囲気を持っているんです
その言動も、挑発的と言うのでしょうか
イタズラなんですけど、プロデューサーによく……キ、キスをせがんだりして……
困り顔のプロデューサーと一緒にいるのが、よく記憶に残っています



未央「…はやみんもあの場にいたっけかなぁ……」


凛「っ……そうなの?」


未央「ん……沙理姉さまのそばにいたから、危うく噛まれかけてさ
   ……忘れらんないよ、いつものクールな感じがすっ飛んで、
   顔真っ青にして大慌てで……仕方ないよね」


凛「……そのあとは?」


未央「…玄関から出たんじゃないかな……
   ただ、外はゾンビがウヨウヨいたから……どうだろう……」


凛「……っ」



凛ちゃん……奏さんのこと、気にかけてたんでしたね……



凛「…ん、こんなところに……金庫?」



部屋の隅のほうに
オシャレなこの部屋には似合わない、鍵付きの箱を
凛ちゃんが見つけたようです



未央「…あれ?これ美世姉が持ってたやつじゃん」

「美世さんが……ですか?」

未央「……そうだ思い出した!シャッター開けるための器具が錆びてたからって
   新しいの取り寄せたんだ
   んで、保管場所が決まんないから取り敢えず美世姉が部屋に持ってたんだよ」

凛「それが……なんで奏の部屋に?」

未央「さあ…美世姉、他に誰かいないか見に行くって言ってたから
   そのときうっかり忘れちゃったのかも…」

「……開くには、鍵が必要みたいですね」



『鍵は、この部屋にはないみたいです』
次に入る部屋の主

安価↓2

楓さん

>>389


鍵を探すために、他の部屋を探索しましょうか

ただ、出てから目の前の扉は何故か開かなくなっていました



凛「……未央、この部屋には誰がいるの?」


未央「『かえ姉さま』だよ、今は旅番組の収録でいないんだってさ」



『高垣楓』さん
阿久峰プロダクションの稼ぎ頭とも言える、トップクラスのアイドル

のあさんとはまた別方向の、神秘的な雰囲気のある大人の女性
穏やかで、時折物憂げな表情で何処かを見つめる仕草がとても絵になる人

……なんですけど、そういう時はだいたい、今晩のおかずとか
しょうもない考えをしていることが多いって
プロデューサーさんから聞いたことがあります

要するに……かなり自由な人です



凛「旅番組か……楓さんはここにはいないんだね」


未央「それが……間の悪いことに、帰ってくるのが確か、今日なんだよね」


凛「今日…!?」


未央「うん、夜に帰ってくるらしいんだよね……」




…そういえば、今何時でしたっけ?

携帯の時刻を確認すると、すでに日付を跨いでいました

つまり…正確には数時間前に、この街に帰ってきているはずですね




「で、でも流石に……
 こんな異常事態になったら、高速も封鎖されてるんじゃ……」


未央「……そうだね、きっと街の外で保護されてるはずだよね」


凛「……」




それにしても、さっきから偶然が重なり過ぎている気がします

どのアイドルも、だいたい街の中にいるタイミングで起きた、今回の事件

……たまたまでしょうか?




『……犯人の狙いって…なんなんでしょうか?』
次に入る部屋の主

安価↓2

藍子

>>396


部屋に入ることができなかったので、仕方なく、奥の部屋へ足を運びます



未央「……次は『あーちゃん』の部屋か…」



『高森藍子』ちゃん
アイドルユニット『ポジティブパッション』に所属している、
未央ちゃんの大事なお友達です

そのふんわりとした雰囲気で周囲を癒してくれる、
お散歩とカメラが大好きな、優しい女の子
世間では…ゆるふわ系? とも呼ばれているんでしたね

未央ちゃん曰く、ああ見えて意外と活動的な一面もあるとか



部屋の中はまさに癒しの空間
未央ちゃんはよく、部屋の中央にある丸テーブルを囲んで
『茜ちゃん』を含む3人と、ティータイムを過ごしていたとか

……ゆっくりしすぎて、時間に遅れることもしばしば……とも



未央「あーちゃんは、今日は茜ちんとラジオの収録なんだよね」


凛「ああ、藍子がメインの?」


未央「そ、茜ちんがゲストね、だからここにはいないけど……」



街の中にいる可能性は……十分にありそうです



未央「どうしよう……あーちゃん……茜ちん……大丈夫かな……」


凛「戦力とか整えられたら、探しに行ってもいいかもね、
  私も……加蓮や奈緒が気になるし…」



……美穂ちゃん……智絵里ちゃん……響子ちゃん……

……気になる人でいっぱいです……





一応、部屋の中を見て回った結果
毒消しに使える青いハーブを見つけたので、凛ちゃんに渡しておきました



【ブルーハーブを取りますか?】
【・はい】



これも、緑のハーブと調合できるそうです


未央「……よかった、ハンドガンとかは無かった……
   あったら私泣いちゃうよ……」


凛「あるわけないでしょ……」



『次が……最後の部屋になりますね』
最後の部屋の主


安価↓2

>>405.404


最後の部屋の主は『東郷あい』さん
ここの管理人さんである木場さんと並んで、
女性の憧れる女性像、というランキングで1,2を争うぐらい、
かっこいいアイドルさんなんです


……実は、以前プロダクションの角でぶつかりかけたことがあって
そのとき、優しく抱きとめられちゃったんです、私
ハスキーな優しい声で『大丈夫かい?』と囁かれて
その……思わず顔が、赤くなっちゃいました



凛「……卯月、なにボーッとしてるの」


「…ふぇっ!?」



い、いけない!
あのときのことを思い出してつい……



凛「……まったく…」


未央「まあまあ、少し余裕が出てきたということで…」



凛ちゃんがなんとなく不機嫌に……
うう……恥ずかしいです……



こんなところで、浮ついている場合じゃありません

気持ちを引き締めて、シックな内装の部屋に一歩、足を踏み入れて……




チャリンッ




あれ、何かを踏んだ?



【小さな鍵を取りますか?】
【・はい】



「これ……あの箱の鍵、ですか?」


未央「ありゃ?いきなり見つかった」


凛「よし、もう用はないし出よう」


「ちょっ!流石に早過ぎませんか !?」


凛「この部屋にはもう何もない、次行こう」


未央「…大人気ないよしぶりーん、もうちょっと調べよーよ」



その後、凛ちゃんを未央ちゃんと一緒に説得して、
なんとか部屋を調べ直すことになりました



【ハンドガンの弾(30)を取りますか?】
【・はい】



未央「ほーら、やっぱり見つかった
   なんか、あいさんが持ってても不思議じゃないって思ってたんだよねー」


凛「………」


「えっと…ごめんね凛ちゃん」


凛「……とっとと出る、行くよ」


「あっ、待って!」



取り敢えず……これで先に進むことはできそうです



現在状況

・島村卯月  体力8/10
【射撃能力適性】 【キーアイテム所持数増】

『所持アイテム』

・ハンドガン(武器:14)
・ハンドガンの弾(29)
・ショットガン(武器:2)
・ショットガンの弾(10)

*運転免許証(キー)
*ドライバー(キー)
*ライター(キー)
*トイレ用洗剤:塩素系(キー)


・渋谷凛  体力10/10
【回復アイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:15)
・ハンドガンの弾(30)


・フックショット(キー)
*調合したハーブ(緑+青)
*調合したハーブ(緑+赤)
*救急スプレー
*調合したハーブ(緑+赤)


・本田未央  体力10/10
【緊急回避】

『所持アイテム』
・スタンガン(武器:18)
・ハンドガン(武器:15)
・ハンドガンの弾(30)




本日はここまで

戦闘もなくてちとつまらんかったかも
次回からまた波乱の予感

忘れ物があったから修正

現在状況

・島村卯月  体力8/10
【射撃能力適性】 【キーアイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:14)
・ハンドガンの弾(29)
・ショットガン(武器:2)
・ショットガンの弾(10)
・小さな鍵(キー)

*運転免許証(キー)
*ドライバー(キー)
*ライター(キー)
*トイレ用洗剤:塩素系(キー)


・渋谷凛  体力10/10
【回復アイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:15)
・ハンドガンの弾(30)


・フックショット(キー)
*調合したハーブ(緑+青)
*調合したハーブ(緑+赤)
*救急スプレー
*調合したハーブ(緑+赤)


・本田未央  体力10/10
【緊急回避】

『所持アイテム』
・スタンガン(武器:18)
・ハンドガン(武器:15)
・ハンドガンの弾(30)





あいさんの部屋を出て、再度、奏さんの部屋に向かう……途中でした




ガシャアンッッ




「っ!?」


未央「…な、なに今の!?」


凛「…奏の部屋からだね……多分、窓ガラスだ」



それが意味することは……ナニかが部屋に侵入した、ということです

3階の窓から…ただのゾンビではないんでしょう

……カラスとかだったらいいんですけど



凛「……部屋に入らない、っていう選択肢はないか」


未央「……中に、アレがあるもんね……持ってきときゃよかった…」


「……開けるよ」



ノブを回し、ゆっくりと扉を開けます
奥から吹いてきている風を感じながら、油断なく、部屋を見回しました



……あれ? 何もいない?







………ハアアアアア





……気づかないはずです

それは、扉付近の天井に張り付いていたんですから




未央「っ!?」


天井から爪を振り下ろしてきた怪物
後ろに下がることで、怪我なく避けることができました



扉を弾いて、廊下にまで出てきた怪物と対峙する私たち

凛ちゃんが咄嗟の判断で、未央ちゃんの口を塞いでくれたおかげで、
怪物は私しか感知していない様子です




『逃げることは……できません』
1.攻撃(武器指定
2.凛、未央に攻撃してもらう
3.回避
4.その他


安価↓2

>>420
判定:5 成功


リッカー「……カアァッ!」



怪物が、その長い舌を伸ばしてきたときです



パァンッッ



リッカー「カッ…!?」


凛ちゃんが、怪物の背中に銃弾を浴びせました
おかげで狙いがそれて、舌が私の目の前を空振りしました



未央「……うおおおっ!私だってぇ!」


凛「声が大きい!」


続いて、乾いた音が4発
未央ちゃんと凛ちゃんがそれぞれ、銃弾を2発ずつ撃ち込んだんです

さすがの怪物もひるんだみたいで……




リッカー「カアアアアッッ!」



凛「っ…」


未央「ひいっ!?」


あっ!? 後ろを向いて狙いを……ふたりが危ない!



『怪物は、今にも飛びかかっていきそうです!』
1.攻撃(武器指定
2.回避を指示
3.その他

安価↓2

>>423
判定:1+1 失敗


お願いっ…これで止まってっ!



パァンッッ



怪物の背中に一発
命中はしたけど……ああっ!?



凛「まずいっ…!?」


未央「えっ…うわぁっっ!?」




ヒュドンッッッ




「凛ちゃんっ!? 未央ちゃんっっ!」


飛びかかった怪物は、その凶器になる爪を振り下ろして、
ふたり諸共なぎ倒してしまいました



・渋谷凛  体力5/10

・本田未央  体力5/10



凛「ぐぅっ……」


未央「……いっ……たい…っ……コレ……シャレになんない……」



そんな……ふたりとも血が……あんなに……
私が止めきれていたら……




リッカー「…ハアアアア」


未央「いっ…いやっ……こないでっ…」



怪物が未央ちゃんに向かっていってる!
あんなに怯えて……怪我もしてるから…身動きが……っ!



『未央ちゃんが危ない!』
1.攻撃
2.その他

安価↓2

2大きな音でこちらに注意を向けながらハンドガンで心臓を狙う

>>427
判定:2+1


「やめてください!私が!私が相手にっ……!?」



注意を引こうと、必死になって大声をあげた瞬間、
怪物の爪が、未央ちゃんの足にかかりました



・本田未央  体力4/10



未央「い"っ……たぁあっっ!?」

凛「未央っ!? 」



み、未央ちゃんのふくらはぎが裂けて……血がドクドクって……



「未央ちゃんから離れてぇっ!」



パァンッッ



背中にもう一発
すると、さすがに攻撃を受け過ぎたのでしょうか
怪物がやや苦しそうに、こちらの方を向きました




『表情はわからないのに……怒りに震えてると、感じ取れます』
1.攻撃
2.その他

安価↓2

頼むぜ↑

>>430
判定:2+1 失敗


「うああああっ!」


振り向いた怪物に2発、胸のあたりに撃ち込みます
でも、致命傷には至っていません
未央ちゃんたちが傷ついたことで…心が乱されてるみたいです




リッカー「…カアッ!」


「あっ…」



鈍い衝撃が、体を貫きます


怪物の体当たりに巻き込まれて、諸共に吹き飛ばされてしまいました



・島村卯月  体力3/10



あまりの痛みに、喉から声が出せません


頭がクラクラして、視界もボヤけています


目の前に、ピンク色の物体が現れて、


意識のはっきりしない私に覆いかぶさり……



直下コンマ判定

4以上、または0で生還
3〜1で……

生㌔

>>434
判定:0








凛「……卯月から……離れろっっ!」







銃弾が一発、怪物の体に刺さりました


凛ちゃんが、気力を振り絞って、怪物の注意を引いてくれたんです


そのまま、息も絶え絶えな怪物が振り向いたのを見て


今度は、正確に心臓を狙って、


凛ちゃんは、トドメの一撃を食らわしてくれました










【調合したハーブ(緑+赤)を使いますか?】
【・はい】



凛「……はいっ、終わったよ」


「ありがとう……痛たた……」


凛「……未央も、足の怪我とか…まだ痛む?」


未央「……………」




未央ちゃんは……さっきのショックが大きすぎたみたいで、
廊下に座りこんだまま、体を震わせていました



凛「……少し、怪我を負いすぎたかもね……休憩しようか」



そう言って、凛ちゃんは大広間に足を運びました



「……未央ちゃん、立てますか?」

未央「………」


私も、未央ちゃんの手を引いて、大広間の方へ移動します

一旦休憩取ります

現在状況

・島村卯月  体力10/10
【射撃能力適性】 【キーアイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:10)
・ハンドガンの弾(29)
・ショットガン(武器:2)
・ショットガンの弾(10)
・小さな鍵

*運転免許証(キー)
*ドライバー(キー)
*ライター(キー)
*トイレ用洗剤:塩素系(キー)


・渋谷凛  体力5/10
【回復アイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:10)
・ハンドガンの弾(30)


・フックショット(キー)
*調合したハーブ(緑+青)

*救急スプレー



・本田未央  体力10/10
【緊急回避】

『所持アイテム』
・スタンガン(武器:18)
・ハンドガン(武器:13)
・ハンドガンの弾(30)







『傷が癒えるまで、大人しくしていましょうか』
話す内容を記述

安価↓3まで

未央を慰める

>>445-447


3人、地べたに座って、傷を癒す為に……ただぼーっとしています


3人揃っての戦闘は、散々な結果でした

でも、誰一人欠けることなくいられただけでも、御の字です



未央「……しまむーとしぶりんは…ずっと……あんなのと戦ってたんだね…」



未央ちゃんが、そんなことを口にしました



未央「……私、ずっと部屋にいたから…あんなのがいるって……知らなくて……」

凛「……怖くなった?」


未央「……ずっとだよ、怖いのはさ」


凛「……私も、怖いよ」


未央「えっ…」


凛「…怖くないわけないよ……ずっと、逃げ出したい気持ちで…いっぱいだから……」



凛ちゃんは、まだ癒えていない傷を触りながら、
ギュッと体を縮めています

その表情は……今にも泣き出しそうでした



未央「……でも、逃げなかったんだよね……」


凛「当たり前でしょ、ふたりを置いていくなんて……ありえないよ…」


未央「……しぶりんは、強いね……」


凛「……そんなこと……ないよ…ただ……」


未央「……ただ?」


凛「……置いていかれたくないだけ」


未央「……」




こうして見ると、外からではわからない、
ふたりの隠れた一面が、あらためて分かるようになりました


凛ちゃんは、ドライでクールな人に見えて、実は人一倍情に熱い人

割と恥ずかしがり屋さんだから、表に出すことは滅多にないんですけど
いつも第一に、わたしたちを気遣ってくれる、優しい凛ちゃん

だから、今はこうして見せてくれる、弱った部分も隠しがちで
気づかないうちに、心に深い傷を作っていることも…


未央ちゃんは、能天気に見られるけど、実は繊細な心の持ち主

ムードメーカーで、明るく振舞っている姿は
もしかすると、自分自身を奮い立たせるためにあるんじゃないかなって

だから、こうして危機が目の前に迫った時
まっさきに崩れ落ちてしまいそうになるのが、未央ちゃん



私は……そんなふたりに……











いったい何ができるんで…



  ぐうぅ〜……










「……」


未央「……え?」


凛「……はっ…?」










未央「……あの、しまむー?」


「……はい?」


未央「……今のって…お腹」
「なにも聞こえませんでした」



未央「……いや、その……お腹」
「何も聞こえませんでした」



未央「いや」
「何も!聞こえません!でした!」





凛「……くっ……あははははははっ!」


未央「はは…あはははははははっ!」


「……うわぁああああんっ!なんですか!なんなんですか!」




は、恥ずかしいよおおおぉぉ……


ずっと食べてなかったからって……
このタイミングで鳴ることないじゃないですか!




「……はい、お腹ペコペコなんです……こんなときに……ゴメンなさい」


未央「んぅっ…ふぅ……いやぁ、いいよいいよ
   やっぱりしまむーは持ってるねぇ…」


「…何をですか?銃なら持ってますけど」


未央「あぅ、ゴメンしまむー、そのハンドガンしまって、ねっ?」


「……もう」


未央「……ふふふっ、そうだなぁ!私も何も食べてないからお腹ペコペコだよぉ
   そうそう、ここから出たらなに食べたい?」


「…なにを食べたい…ですか?」


未央「そう、私はやっぱりフライドっ……チキン……」


「……?」


未央「ゴメン、やっぱりナシ、しばらくお肉はダメかもしんない…」


「…そ、そうですね……」


未央「……しまむーは?」


「私ですか?やっぱり…生ハム……ゴメンなさい、やっぱりなしで」


未央「あー……ゴメン」


「いえいえ!そんな……」


未央「……ふふっ」


「……あ、あはは…」








あははははははっ……







未央「あーっ、なんか久しぶりに大笑いしちゃったよ
   ありがと、しまむー♪」


「お、お役に立てて…よかったです」


未央「……うん、こんなところでナーバスになっちゃ、ダメだよね」


「……未央ちゃん」


未央「……さっき決意したばっかりだもん
   美世姉の為にも、私がんばるからね!」


「……私も…ついてますから…」


未央「……うん…」


「…私もついてますから、助けてほしいときは、是非、頼ってくださいね」


未央「……うん…ありがとね」




一時的にかもしれませんけど……なんとか元気になってくれたみたいです
よかった………


あれ、凛ちゃんは?




凛「……くっ……」


未央「…しぶりーん、まだツボってんの?」


凛「……さっきので……傷が……」


未央「笑いすぎだよ……」


……本当にゴメンなさい、凛ちゃん




未央「しぶりんもさ、なにか食べたいものとかないの?」


凛「えっ……なんだろう、確かにお腹空いてるし……なんでもいいかな」


未央「えーっ、ダメだよ!そういうとこでアドリブ弱いって言われんだよ!」


凛「そ、それは関係ない……いや、ある…のかな?」


「やっぱり、チョコレートですか?」


凛「え、……うん、そうかな…それにしとく」


未央「チョコレートかー…いいね!疲れた時には、やっぱ甘いものだよね!」


「はい!……あ、でもどこに置いてあるんでしょう、チョコレート?」


凛「案外…いろんなとこにあるんじゃない?
  それこそ事務所のカフェ……」


「……うっ……」


未央「え、ふたりとも真っ蒼だよ…なんで?」




……カフェ……厨房………

……身体に……群がる………黒い……っ





凛「……ゴメン、ホントにゴメン……」


「……黒いのが……黒いのが………っ」


未央「ねえ、なんで震えてんの?何があったの!?」




「……は…話を変えましょう……
 そうだ、実はここに来るまでに、志希さんが手助けしてくれたんです」


未央「え、志希にゃんが?」


凛「っ…」


「…はい、志希さんのおかげで……ここの2階までは辿りつけたんですけど……」


未央「何かあったの?」


凛「……階段のシャッターが降りて、離れ離れにちゃったんだよ、ここの1階で」


未央「ぇえっ!? 志希にゃん大丈夫なの?」


「……だから、未央ちゃんを見つけたら、すぐに脱出する予定だったんですけど」


未央「志希にゃんは、何か武器とか持ってたわけ?」


凛「コルトSAA、社長が持ってたのを拝借したって」


未央「ハンドガンか……って社長!?」


「……はい」





社長、その言葉を聞いた瞬間
トレーナーさんの姿が……頭を過ぎりました……





未央「……社長……確か、トレーナーさんを撃って…
   それから……なんかでっかいトカゲに……」


凛「……因果応報だよ」


未央「……ねえ、志希にゃんはどこで、その銃を拾ったのかな?」


「え……確か、社長室って……」


凛「……鍵、かかってたんじゃないの?」


「あっ…」



そっか……社長室に行く為の扉は閉じられて……
しかも鍵は、李衣菜ちゃんが持っていました
少なくとも私たちが来るまでは、社長室には入れないはず……



凛「……見たところ、あの部屋にショットガン以外の武器は置いてなかった」


未央「……つまり、社長室から盗んだっていうのは……」


卯月「……嘘、ですか…」





……わかりません

どうして、みんなしてそんな嘘ばかり……




未央「……なーんかおかしいよね……この事務所も……みんなも……」





『……傷は、ほとんど癒えているはずです』
1.奏の部屋に向かう
2.もう少し話す(内容併記)
3その他

安価↓2

2
戦いの時の連携について

>>459



未央「……はいっ!ここで未央ちゃんから提案があります!」



唐突に、未央ちゃんが声を張り上げました



「な、なんでしょう…」


未央「私たちはさ、なんにせよ、これから犯人を追いに行くわけじゃん
   そしたら、またさっきのバケモノみたいなのと戦うことになるでしょ?」


「…た、確かに……」


未央「そこで!もしそうなった場合に、
   ある程度立ち回りをどうするか決めとかない?」


「立ち回り……ですか?」


凛「連携をどう取るか…ってことだね、いいよ
  戦闘は卯月に頼りっぱなしな場面が多かったから…
  正直、気にはなってたんだ」


未央「おっし!それじゃあ作戦タイムだね!」



未央ちゃんの掛け声と同時に、私たちは円状に並び直します




未央「さっきのを振り返るとさ、やっぱりしまむーに負担が大き過ぎたよね」


「仕方ないよ、3人だけなんですから…」


凛「いや、例えば広間に誘い込むなりしてから、
  三方向から狙うほうがはるかに安全だったかもね
  現に、未央とかたまって動いてたから、まとめてなぎ倒されたんだし」


未央「あのときはゴメン!」


凛「……まあ、それでも基本はかたまって動いて行く方がいいかもね
  ゾンビは動きが緩慢だし、さっきみたいな強力な敵が単体で出たら、
  三方向から狙う、これで一貫しよう」


「でも、狭い廊下で襲われたりしたら……」


凛「そのためにも、普段からかたまって行動するんだよ
  強い敵が出たら、まずは広いスペースまで一緒に逃げて、
  それからさっきのフォーメーションを実行する」


未央「仮に、ひとりが集中狙いされても、残ったふたりでフォローしあえる…
   いいね!それ採用!」


「あ、あっさり決まっちゃいました……」


凛「時間をかければいい、ってものでもないし、いいんじゃない?」




『他に、何かすべきこと……ないかな?』
1.ない(奏の部屋へ)
2.ある(内容併記)

安価↓2

2
>>460

>>464



今後の、戦闘に関する方針を整えたあと、
私たちはついでに、この広間にも何かアイテムがないかと、探索を始めました




凛「……もう、女子寮に残ってる人って、いないのかな?」


未央「……自信ない、この階と1階にはいなかったんでしょ?」


「……言っても、大丈夫ですか?」






私は…1階で出会った沙理奈さんと、麻理菜さん、千枝ちゃんのことを告げると、
未央ちゃんは、大きく肩を落としてしまいました



未央「……そっかぁ……やっぱりダメだったんだ……
   しかも……千枝ちゃんまで……っ」


凛「……2階も、あまり探索できてなかったけど……厳しいかもね…
  あそこも、クモが巣を作っていたから…」


「……もしいたら、私たちのこと……なんとか気づいて……」


未央「……多分ダメだよ、美世姉が必死で封鎖してたんだもの
   誰も、残ってないんじゃないかな……」


「………」




そんなやりとりの最中、凛ちゃんは広間の隅から、
ハーブを調達していたようです



【グリーンハーブを取りますか?】
【・はい】




明日早いので今日はこの辺で

心理描写とかセリフ回しとか難しいですわ

寝落ちもするし申し訳ない、では

あらためて見ると誤字脱字多くて辛い

今夜はまだ書けないけど明日更新予定



凛「…ねえ、今気づいたんだけどさ……」


「どうしたんですか?」


凛「……さっき私たちを襲った、チェーンソーの化物なんだけど」


未央「っ……」


凛「あっ…ゴメン…」


未央「いいよ、続けて…」


凛「……アレ、何処から侵入したのかな?」


「……えっ?」




……そういえば、どうして疑問に思わなかったんでしょうか?

この女子寮、思った以上に壁は厚くなくて、
結構、音が外に漏れているみたいです
そんな中、あれほどチェーンソーの…エンジン?…から
騒音を撒き散らしていた怪物……
さっきまで侵入に気づかないなんて……



「…未央ちゃん、部屋にいた間に、チェーンソーの音って聞こえてましたか?」


未央「…いや、ドアを切られる瞬間まで、そんな音してなかった」


凛「……つまり、アレがここに現れたのもついさっき、ってことになるね」


「そうなると……何処から現れたんでしょうか」


凛「……ふたつほど考えられるけど、まず、
  『この女子寮内の誰かがアレになった』」


未央「そんなっ… !?」


凛「…あくまで可能性の話だよ、それに、コレはありえない」


「……どうして、ですか?」


凛「未央、美世さんが、この階の生き残りを探してたんじゃない?」


未央「……うん、外から聞こえた感じ、そうだったんだと思う」


凛「…この階、隠れられそうな場所もないし
  そんなのがいたら、美世さんが真っ先に気づいて、
  なんらかの対処をしてたはずだよ」


「…そうですね、パニックが起きてから何時間か経ってますし、
 気づかないはずがないでしょうし…」


凛「そういうわけで、さっきの考えはあり得ない」


未央「……よかった….よかないけど……」


「……それで、もうひとつの考えは……?」





凛「……『誰かがさっき、あの化物をここに送り込んだ』」


「「!?」」




未央「そ、それこそありえないよ! 誰がそんなことすんのさ!何のためにっ!」


凛「……そこまではわからないよ…でも、入れる箇所はひとつあった」


「……屋上、ですか?」


未央「はぁっ!? あそこ鍵かかってたじゃん!」


凛「……屋上の扉、『外と中から鍵を使って開けられるタイプ』だった
  スペアキーでもあれば開けることも、もう一回閉めることもできる」


未央「…そもそもどうやって屋上に運ぶのさ
   3階より上だよ? 階段使わないと登れないのに…」


凛「…それも、方法がないことはないよ」



そう言って、凛ちゃんが見せてくれたものは……



「あ、フックショット……でしたっけ?」


未央「…何これ?」


凛「私と卯月がここに上がるために使った道具」


未央「コレで!?」


凛「ワイヤーを射出して、巻き取る力で上に引き上げてくれるんだ
  性能は実証済みだよ」


「……それ、もうひとつあった…ということですか?」




凛「これよりは遥かに高性能なんじゃないかな
  あの化物、体格は小さいけど、腕の分重さがあるから……どうしたの?」




未央ちゃんが、あからさまに不信な表情で凛ちゃんを見ています




未央「つまりさ、そのフックショットを使って化物を屋上に運んで、
   スペアキーで屋上開けてから化物送って、
   鍵掛け直してから逃げた奴がいる、ってことだよね」


凛「まさしくそうだけど」


未央「荒唐無稽にも程があるわ!」




未央ちゃんの鋭いツッコミが、凛ちゃんに突き刺さりました




凛「未央……私も怪我してるんだから……」


未央「うるさいっ!それ絶対おかしいって!
   まずあの化物がそこまで大人しくしてるの?
   やってることも回りくどいわ!普通に玄関とかから突っ込ませればいいじゃん!
   第一、アレをここに送り込む理由は! ふざけないでよ!」


「み、未央ちゃん…落ち着きましょう、ね?」


凛「……確かに、おかしなこと言ってるかもしれない
  でも、ふざけてるつもりもないよ」


未央「だったら…」


凛「……他に考えられないんだ……」







あまりに現実味を帯びない考えで、私も少し、訝しんでいたんですけれど……

次の凛ちゃんの言葉を聞いて、背筋がぞくっと、寒くなるのを感じました







凛「……この事件の裏で、『私たちを殺そうとしている奴がいる』んだ、絶対に」






広間の探索も終わって、傷も十分に癒えた私たちは、
奏さんの部屋に入って、鍵のかかった箱を開けます



【小さな鍵を使いますか?】
【・はい】




未央「……ねえ、誰かが私たちを……殺そうとしてるって、ウソだよね?」


凛「……あくまで予想だけど、そうとしか考えられないよ」


未央「……わけわかんないよ…私らが、何したってのさ…」


「………」




【新品のクランクを取りますか?】
【・はい】




誰かが、私たちを狙っている

一体……どうして……





【新品のクランクを使いますか?】
【・はい】



疑問は明かされないまま、私たちは階段のシャッターまでたどり着きました

ここのシャッターも、誰かが抑えないかぎり、勝手に閉まってしまうので
私が通り過ぎるまで、ふたりにシャッターを抑えてもらいます




凛「……これ…結構重い……」


未央「しまむー!早くしてー!」


「はいっ!」



私が通り過ぎると、ガシャンッ、と閉じられるシャッター
電子制御が壊れているとはいえ、不便でならないです




『……2階は、クモの巣窟のはずですけど……』
1.2階を捜索する
2.このまま1階まで降りる


安価↓2

1

>>478


「…2階、見ておきますか?念の為に」


凛「……私は構わないよ」


未央「……誰か、いるかもしんないしね」


凛「未央、2階には誰が住んでるの?」


未央「確か…ヤマさんと、志希にゃんと、マキノンと…
   誰だったかな、着いたら教えるよ」


「ヤマさん?」


凛「『亜季』さんのことじゃない? マキノンは……『八神マキノ』かな」


未央「正解!」



そういえば、ふたりの部屋には入ってましたね
それで…亜季さんの部屋から、フックショットを手に入れて……


亜季さん、どうしてあんなものを持っていたんでしょうか?




2階の廊下には、さっき倒し損ねたクモが2匹、
それぞれ左右の廊下に分かれているみたいです



凛「…どうする?一応避けて通れそうだけど」


未央「……ヤバい、遠目でもアレは怖い」


「み、未央ちゃん、大丈夫ですか?」



『未央ちゃん、クモは得意そうじゃないみたいです』
1.クモを攻撃(コンマ判定)
2.無視して誰かの部屋へ(名前を記述)
3.諦めて下に降りる
4.その他


安価↓2


ちと休憩&再安価↓2

敢えて1を選択

>>485
判定:7 大成功


「……それじゃあ、手前側のクモから、狙い撃ちしましょう」


凛「OK」


未央「……マリーさんの敵討ちだ、やってやるぞ!」



階段を昇って、まずは東側廊下にいるクモと対峙しました

クモがこっちに気づいて、攻撃の体制に入ります
金切り声のような鳴き声を上げて、襲いかかるクモ
でも……



未央「気づくのが遅すぎだって!」



全員が2発ずつ、クモの身体に銃弾を撃ち込みます
目や口の中にも入ったみたいで、
各部位を破壊されたクモが、かすれたような悲鳴を上げます
たまらず仰向けにひっくり返って、悶絶しているようです




凛「後ろからも来てるよ!」



凛ちゃんの声で振り返ると、
反対側の廊下から、別のクモが猛スピードでこっちに走ってきています

やっぱり金切り声を上げて、走った勢いのまま、跳びかかりを仕掛けてきます


……冷静に…よく見て……




「……すぅ………」




パァンッッ  ブチィッ



銃弾はクモの足関節を破り、そのまま足をもぎ取ってしまいました

空中でバランスを崩したクモ
跳んだ勢いのまま、こちらに飛んできたクモをギリギリで躱します

ほぼ真正面にいた未央ちゃんが、小さく悲鳴を上げたのが聞こえたような…

そう思っていると、体制を立て直した未央ちゃんたちが、
クモに向かって再度、銃を構えました




未央「くぉんのやろぉっ!みんなの敵だ!」




乾いた音が一発ずつ

負傷が大きかったせいか、クモは耐え切れず、
チカラを失ったように、倒れてしまいました




「……とりあえず、クモは片付いたみたいですね」


凛「まだ油断はできないけどね、潜んでいる可能性は十分にあるし」


未央「……わざわざ閉じ込めたぐらいだもんね」



『……廊下に倒れているクモたちは、もうピクリとも動きません』
探索する部屋の主を記述

安価↓2

志希

>>490


凛「……もう一回だけ、志希の部屋を見ておきたいかな」


「……もう見尽くしたんじゃないかな」


凛「念の為だよ」


未央「……しぶりん、疑り深いんだから」



はぁ、と、未央ちゃんのため息が聞こえます
それでも、私も念の為に見ておこうかなって思って、
志希さんの部屋のある、奥の廊下へ歩いて行きます




未央「……暗い…なんかやだなぁ…」


「大丈夫です、私が守ってあげますから」


未央「しまむー……っ」


凛「……」




そんなやり取りをしながら、志希さんの部屋にたどり着いた私達
部屋の戸を開けてみると……





…シュルルルル……




『…中にクモが!?』
1.攻撃する
2.部屋に入るのを諦める


安価↓2

1



明日もお仕事なので一旦ここまでにします

>>493
判定:6 成功(卯月のみ大成功)


「みんな!下がって!」


次の瞬間、私に向かってクモが跳びかかってきます

扉の影に隠れてやり過ごすと、
片側に私と未央ちゃん、反対側に凛ちゃんがいて、
廊下でクモを挟み撃ちする陣形になりました

クモは私のほうを向くと、
その恐ろしい形をした口を、大きく開きます



「……させません!」



パァンッッ


私はその口を目掛けて一発、
毒液を撒かれる前に撃ち込んで、中断させました


凛「このまま仕留めるよ!」


未央「わかったっ!」



追撃の銃弾が前後から2発づつ
先ほどのクモたちより小さかった為でしょうか
クモは耐え切れず、数発の攻撃でひっくり返って、息絶えてしまいました



凛「こんなの…さっきはいなかったのに、どうして……」


未央「しぶりん見て、志希にゃんの部屋」



クモを撃退したのち、再度部屋を確認すると、
そこにはクモの死骸……いいえ、大きなクモの抜け殻が落ちていました
そして壁側に視線を移すと、小さな格子戸が毒液で腐って、
壊されていることがわかりました



「……外からやってきたんですね」


凛「……部屋に篭ってても、時間の問題だったわけか
   ……クモが侵入するのもね」


未央「………」




……この女子寮、敵の侵攻が思った以上に進んでいるみたいです



ついでに、窓の外側を覗いてみます


志希さんの部屋からは、玄関側の広場と、街へ降りる為の坂が見えました


その奥に見える、真っ暗になった街並みには、一部火の手が上がっています


街の機能は完全に停止しているでしょう
綺麗な星空の下で、希望も何もかも失ったそこは、
あらためて、地獄そのものなんじゃないかなって、思ってしまいます


微かに聞こえるゾンビたちの声も、さながらがBGMのように、
この光景をより悲惨なものへと演出している
そんなように感じてしまいました





凛「……ねえ、何か聞こえない?」


未央「えっ……」



凛ちゃんに指摘されて、耳を済ませます

私たちの上側の、更に後ろ側から何か、音がするような気がしました

その音は少しづつ大きくなって、私たちの真上辺りまで、徐々に近づいています


そして、頭上で音が通過したとき……






……バラバラバラバラバラッッ




凛「っ、ヘリだ!ヘリが数機飛んでる!?」


未央「うっそぉっ!?
   ぉおーいっっ!こっち!こっちだよーっ!」




夜空に突然現れたヘリコプター
自身が放っている光に照らされたそれは、
よく見ると私たちが見たことのある、撮影用のヘリよりも大きめで、
モノによっては…機銃?と言うのでしょうか
そんな物騒なものを積んだ、仰々しいものでした
街の方に飛んでいくそれらに、未央ちゃんは懸命に声をかけます




「…だ、誰かーっ!助けてくださいっ!お願いします!お願いします!」


凛「あっ、おーいっ!こっち!生きてるから!……おーいっ!」




私たちも窓から手を振りながら、大声でヘリに呼びかけました

でも、ヘリの方からは気づかれないまま、
それらは街の方に飛び去ってしまいました



未央「……なんだよぉっ!完全に無視されてんじゃん!」


凛「……今の、なんのヘリだったんだろう」


「救助の……だといいんですけど……」



凛「……あれ、明らかに軍事用の武装ヘリだったよね」


未央「…そりゃあ、ゾンビとかいるんだし、武装ぐらいは……」


凛「……そうだよね」


「……気づかれなかったのは残念ですけど、
 助けが来てくれたってわかって、よかったです!」


未央「……そうだね、前向きに考えようか……?」


凛「…どうしたの?」



未央「いや、今のヘリさ、なんか見たことあるような……」


「えっ?」


未央「んや、正確には…ヘリに『模様』みたいなのが見えたんだけど……
  それをどっかで見たような……」


凛「…そこまで見えなかったけど…どんなのだった?」


未央「うーん……チラッとしか見てないし……
   白いのと赤いのと……丸っこかったような……」




『…未央ちゃんが見た『模様』、なんだったんでしょう?』
次に行く部屋の主を指定


安価↓2

>>512


「……もう、出ましょうか。これ以上は何もないみたいですし」


凛「……そうしようか」


未央「……うん、思い出した」


「えっ?」




未央ちゃんは呟くと、そのまま部屋を出て、
向かい側の部屋の扉に手をかけました




未央「……いませんように」




ゆっくりと、ドアノブを捻って、部屋の中を確認します

そのあと、未央ちゃんは私たちに軽く手招きをして、
部屋の中に入れてくれました



未央ちゃんによると、入った部屋の主は『片桐早苗』さんとのことです


元婦警さんという、移植の経歴を持つお姉さんアイドル
私よりずっとお姉さんなんですけど、
背が低くて、それでいてプロポーションが抜群!
お酒が絡むと、少し困った人になっちゃうらしいんですけど
普段は年少組のお世話もしてくれる、とっても頼れる人なんです




未央「ちょいちょい志希にゃんが騒ぎの元になっちゃうってことで、
   部屋がこっちになってたの、すっかり忘れてたよ」


凛「……やっぱり、銃とかは持ってたり」


未央「いやいや流石に……」


「あっ、ありました」


未央「うそぉっ!?」




【ハンドガンの弾(10)を取りますか?】
【・はい】




未央「……元ケーサツだったからって……ないと思ったんだけどなぁ…」



凛「……思ったより少ない」


未央「へ?」


凛「卯月、それどこにあった?」


「そこの金庫にです。鍵はかかってなかったんですけど…」


未央「え、鍵かかってないの? まさか誰かが先に…」


凛「多分、早苗さんじゃないかな」


「えっ」


凛「部屋が荒らされてる形跡はないし、
  本人が中身を持ち出したって、考えるのが自然だよ
  それも相当慌ててね」


未央「……もしかしたらあの時、早苗さんもいたのかな…」


「……未央ちゃんが起きたとき、ですか?」


未央「うん……銃声がしてたし、その中にもしかしたら……」


凛「……他に、何か役に立ちそうなの、ないかな?」


「あ、そうですね……そういえばこの棚の奥に、何か隠してあるような……」




【名酒・鬼殺しを取りますか?】





凛「……」


未央「……」


「……」



【・いいえ】




『……次に行きましょうか』
次に行く部屋の主を指定


安価↓2

礼子

>>518了解です


すんません、最近急に忙しくなったので、書き込みが前よりも減ると思います
明日も朝からなので今日はこれにて

>>518


未央「…さっきのさ、武器とかに使えたりしないかな?火炎瓶にしたりとか」


凛「無理だよ…瓶だから強度に問題があるし
  アルコール度数が低くて火炎瓶にも向かないよ」


「…早苗さんに怒られちゃいますよ?」


未央「おおぅ、それもそっか…」




これ以上の収穫は得られないみたいですね
それから私たちはまた、廊下に出ることにしたんですけど…




未央「……うん、思い出してきた。
   この廊下の奥の部屋、確か『れーこ様』の部屋だ」




れーこ様、『高橋礼子』さんのことですね
事務所でいちばんお姉さんのアイドルで、とってもセクシーな人なんです



凛「…その部屋、さっき入ろうとしたんだけど、扉が開かなかったんだよね」


未央「そっかぁ……」



探索は出来なさそう…とりあえず、別の部屋に行きましょうか…






……ガタガタガタッ





「っ!?」



い、今の音……部屋の中から!?



凛「……中に何かいるね」


未央「…ひ、人だといいんだけど……」





『……扉が音を立てて、大きく揺れています』
扉を開けるor開けない?
コンマ判定が0〜4だと……


安価↓2

開けちゃえ

>>531
判定:3



「……私、開けてみますね」


凛「やめときなよ、アレは避けた方が…」


「もしかしたら、誰かがいるかもしれませんから」




私は心を決めて、扉に向かって行きます

そうしてドアノブに手をかけようと……





ガポンッッ





「きゃあっ!?」



……シュルルルルッ




扉が勢い良く開いて、中から大クモが飛び出してきました


それも……良く見れば2体もっ!?

そして、扉に弾き飛ばされた私は尻餅をついてしまいました




未央「しまむーっ!」


「だ、大丈夫です!」


凛「違うっ!前っ!」


「えっ?」




『巨大なクモが、目の前で大口を開けています』
1.反撃する
2.逃げる
3.その他

安価↓2

1

>>534
判定:5+1 成功、ただし…



私は思わず、手にした拳銃でクモの顔を撃ち抜きました


「こ…のぉっ!」



パァンッッ



あっ、しまったっ!


そう思った時には手遅れで、
顔を撃ち抜かれたクモが悲鳴をあげながら、
吐き出した黄色い液体を、私は正面から被ってしまいました



バシュッ  ジュウゥッッ…




「あっ!? ……つぅ…っ!」



咄嗟に、腕で顔を庇いました
毒液のかかった部分かれ煙が上がって、肉の焦げる匂いが鼻を刺します

激しい熱さが襲いかかって……



・島村卯月  体力7/10  POISON






凛「卯月っ!?」


未央「こ…このヤローッ!」



3発ずつ、私の背後から銃弾が飛んできて、
目の前のクモを絶命させます


でも今度は、その背後からもう一体のクモが忍び寄ってきて……



『……頭が……クラクラします……』
1.攻撃(武器、誰が行うか指定)
2.回避
3.その他

安価↓2

2

>>538
判定:6 成功



この場所にいたら危ない……

お願い…私の身体、動いて!



シュルルルッ… バシュッッ



「あっ……ぶないっ!」


間一髪のところで後ろに転がって、床に撒かれる毒液を回避しました

その勢いのままふたりの元へ合流して、再度クモと向き合います




凛「みんなっ、さっき話してたフォーメーション、やるよ!」


未央「オッケィッ!」


「が、がんばります!」



そのまま広間に出てきた私たちは、
追ってきたクモを三方向から取り囲みました




凛「今だっ…撃てぇっ!」




凛ちゃんの掛け声を合図に、三方向からクモを迎撃します

…撃ち込まれすぎて、弱ってきてるみたいです
あともう一息で!




凛「…しまったっ、弾が!?」




弾切れを起こしてしまった凛ちゃんに向かって、クモが襲いかかります!



未央「させるかぁっ!」


「はいっ!」



パァンッ パァンッ




クモが凛ちゃんに飛びかかる寸前で、2発の銃弾がその背中を撃ち抜きます

腰を分断されたクモ、
凛ちゃんが飛んでくるその身体を避けると、
クモは壁に激突して、動かなくなりました



現在状況

・島村卯月  体力6/10  POISON
【射撃能力適性】 【キーアイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:3)
・ハンドガンの弾(39)
・ショットガン(武器:2)
・ショットガンの弾(10)
・新品のクランク

*運転免許証(キー)
*ドライバー(キー)
*ライター(キー)
*トイレ用洗剤:塩素系(キー)


・渋谷凛  体力5/10
【回復アイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:0)
・ハンドガンの弾(30)


・フックショット(キー)
*調合したハーブ(緑+青)
*グリーンハーブ
*救急スプレー



・本田未央  体力10/10
【緊急回避】

『所持アイテム』
・スタンガン(武器:18)
・ハンドガン(武器:2)
・ハンドガンの弾(30)







『……危ないところでした』
1.今すぐ回復
2.リロード
3.礼子の部屋を調べる
4.その他


安価↓2

青ハーブは調合したのしかないのか…
安価なら1

>>544



【調合したハーブ(緑+青)を使いますか?】
【・はい】




凛「…これでよし、と」


「…ごめんなさい…貴重な毒消し、使っちゃいましたね」


凛「そんなことより、危ない場所に突っ込んで行くの…もうやめなよ」


「……ごめんなさい」


未央「まあまあ…みんな無事なわけだし……」


凛「……この会話、何回もしてるはずなんだけど」


未央「…あはは…」




これで、解毒の手段が今のところ、なくなってしまいました

今度クモを見つけたら、慎重にならないといけません




・島村卯月  体力8/10




凛「……銃も小まめにリロードしておかないとね」


未央「あ、私もやっとこっと」



なんか知らないけどお腹痛い……

すみません、今日はここまでにします



……礼子さんの部屋へ、足を踏み入れます


さっきまで扉が開かなかった理由、
それは、部屋に踏み入れた瞬間に理解しました




凛「……完全に、クモの住処じゃない…」




そこは一階の大浴場と同じように、
部屋中にクモの巣が張り巡らされていました
お邪魔したことはないんですけど…
恐らく、元の部屋の面影がなくなるぐらいにまで、
室内はクモによって、破壊し尽くされていました
壊された家具の破片が部屋中に散らばって、
その上にもクモの糸が張り付いています




未央「…ひ…どいよ…これ…」


「ここだけ、どうしてこんなにクモが…」


凛「…たぶん、これじゃないかな」



そう言った凛ちゃんの手には、香水の瓶が握られています



凛「花の香りには虫を引き寄せる力があるからね
  この香水に、クモを夢中にさせる効果があったんじゃないかな」


未央「あっ、それ確か…海外から取り寄せた特注品だって」


「た…たったそれだけでこんなに……」


凛「…もう、何が起きても驚かないって、思ったんだけどな…」



「…ところで、礼子さんは…」


未央「礼子さんはいないよ」


凛「いない?」


未央「今日は仕事が早く終わるらしいから、後で志乃さんと呑みに行くって」


「…あ、相変わらずなんですね」


凛「ということは、街の中か……」




『……結局、部屋で手に入るものは何もありませんでした』
次に行く部屋の主を指定

安価↓2

>>554


「これで、西側の部屋は大体見終わりましたね」


凛「うん、未央、東側には誰が……未央?」


未央「……なんで忘れてたんだろう、しぶりん、しまむー、来て!」


凛「あっ、ちょっと!」




急に走り出した未央ちゃんを追うと、
東側、手前の部屋の前で足を止めて、扉を開けようとします



未央「開かない……ねえ!いたら返事して!」


凛「落ち着いてよっ、どうしてそんな……」


未央「思い出したの!今日女子寮にいて、しかもここに住んでた!」


凛「だから誰なの?」



未央「『加蓮』ちゃんだよ!」


凛「っ!?」



『加蓮』ちゃんって……凛ちゃんと同じユニットを組んでた……っ



凛「加蓮っ!いるのっ?返事してっ……くっ!」




慌てた凛ちゃんは大声で呼びかけたあと、ドアに体当たりをし始めました

扉がギシギシと歪んで音を立てます
でも、ビクともしません
隣にいた未央ちゃんも加わって、同じように扉へ体当たりを仕掛けます




未央「あともうちょいかも!せー…」



「「のっ!」」




ガダンッッ




その強い衝撃で、扉がついに轟音を立てて開かれます
その部屋の中は……




凛「……加蓮…ねえ、どこなの!?」




この部屋も……クモが至る所に巣を作って……





……礼子さんの部屋と同じく、クモの巣で侵食された室内で、
凛ちゃんは糸を掻き分け、必死の形相で捜索をし始めました




凛「…お願い……無事でいて……加蓮……」


未央「しまむーっ、私たちも!」


「はいっ!」





ベッドの下、クローゼットの中、糸に覆われた部分全て、
全身が糸と埃まみれになりながら、懸命に探したんですけど……




凛「……未央、見たんだよね? 加蓮が女子寮にいるの……」


未央「うんっ、『奈緒っち』と一緒に玄関で……」

凛「奈緒もここにいたの!?」



凛ちゃんは未央ちゃんに詰め寄って、その肩を大きく揺すります



凛「どうして言ってくれなかったの?ここにいたんならどうして!」


未央「わ、私だって混乱してたんだよ!今少しずつ思い出して……」


「凛ちゃん!お、落ち着いてください!」




狼狽える凛ちゃんを引き剥がすと、
凛ちゃんは青ざめた表情で下を向いて、身体を震わせています
不安を抑え込むように頭を抱えて、息を荒くして……





凛「奈緒……加蓮……どうしてこんな……」


「ま、まだですよ!ここにいないみたいですし、きっと生きて……」




凛「ふたりとも!すぐにここを出よう!」



未央「ちょっ……出るって!もう探さないの!?」


凛「そんな時間ない!これだけやって返事もないし……もう用はない!」


未央「お、オッケー、わかった。でも落ち着いてくれないと…」


凛「加蓮がっ、奈緒がっ!早く助けないと……っ!」





バチンッッ





凛「っ…!?」


「……しっかりしてください!」



初めて、それも友達に、手を上げてしまいました


手のひらに伝わる、痛みに似た感触が、ジワジワと熱を帯びて広がって行きます


凛ちゃんも未央ちゃんも目を丸くして、私のほうに向き直っています……





「……ご、ごめんなさい……私がこんなこと、言える立場じゃないのに……」


凛「えっ、いや……」


「……気持ちは痛いぐらいわかります、でも、ここで慌てていたら、
 今度は凛ちゃんが危なくなっちゃうじゃないですか……」


未央「……いや、しまむーはもっと危ないことを……」


「で、ですから私が言える立場じゃないって……」




凛「……うん、私も……ゴメン」


「.っ……」


凛「卯月に無茶しないでって、自分で言ったばかりなのに……」


「…私も、引っ叩いたりして……ゴメンなさい!」


凛「いいよ……こっちも、目が覚めたから……」


未央「……まあ、しぶりんの言うことも一理あるし、
   どうする?まだここら探す?」




『……どうしましょうか……』
1.2階の探索を続行
2.1階の管理人室へ
3.女子寮を後にする
4.その他

安価↓2

ごめんなさい、明日仕事なんで今夜はここまで

安価なら↓

>>564


「……この階の探索は、ここで切り上げることにします」


未央「わかった、じゃあ階段を降りて……」


「あ、でも最後に調べたいところがあるんです」


凛「どこのこと?」


「木場さんの部屋です」


未央「……管理人室のこと?」


「はい、気になるものがひとつだけ……」


凛「…わかった、それだけ見に行こうか」




………木場さんの部屋には確か……
これだけは確認しないと、ですね





【新品のクランクを使いますか?】
【・はい】









廊下と広間を抜けて、管理人室へ戻った私たちは、
頑丈な金庫の前に再度訪れました



未央「なんだか、如何にもなにかありますよ、って感じだねぇ…」


凛「そりゃあ、なにか入れておくための物だし」


未央「そういうことじゃなくてさ」


「…開けますよ」


未央「えっ、ちょっ、しまむー知ってんの?暗証番号っ」


「鍵はたぶん……これです」


凛「……美世さんの『免許証』?」


「木場さんのメモにあったんです。美世さんに因んだ数字が、って」


未央「そっか!美世姉と言えば…自動車!」


凛「それで免許証か……でもどの数字?」


「それは今から……やってみます」




そうして、免許証から拾える数字を色々試してみた結果……




……ガチャッ




「…開きました!」


未央「ビンゴォ!」


凛「取得した日付か……なるほどね」














【マグナムハンドガンを取りますか?】




「「「っ!?」」」









「な、なっ……なんですかコレ!? こんなおっきな銃、見たことがないです…」


未央「これ知ってるよ!『デザートイーグル』だ!」


凛「あ、未央知ってたんだ」


未央「しぶりんのお陰でね!これ自動拳銃でいちばんごっついヤツでしょ?」


凛「まあ、だいたい合ってるけど……木場さん、こんなの扱えるなんて……」




『こ、こんなもの…扱えるんでしょうか?』
誰が持つ?

安価↓2

悩むな
適性でいえばしまむーか?

>>572




……………





未央「……さーいしょーはグーっ!」


凛「えっ、ちょっと!」



!?



未央「ジャーンケーン!」




「「「ポンっ!」」」




「わっ、勝っちゃいましたっ…」


未央「よし、勝者のしまむーにはコレを贈呈しよう!」


「ぇええっ!?」


凛「………まあ…卯月が一番上手く扱えそうだし、ここは譲ることにするよ」


「ちょっとっ……ふたりとも!」




ううぅ……なし崩し的に持たされちゃいました





【マグナムハンドガンを取りますか?】
【・はい】



……あらためて持ってみると……おっきい!そして重いです!

こんなの上手く使えるでしょうか……不安で仕方ありません……




凛「代わりにさ、ショットガンは私が持つよ。持ち物いっぱいでしょ?」


「あ、はい…どうぞ」


未央「……こんなもの、一体何処から手に入れたんだよう……木場さん……」


凛「……生きて帰ったら、じっくり聞かせてもらおうじゃない」


「……そうですね」





これで、大体の用事は済んだでしょうか

この女子寮とも、お別れになりますね……





未央「……それで、また事務所に戻るの?」


凛「うん、あそこにはまだ、何か秘密があるんじゃないかって睨んでる」


「……もしかすると、誰かが事務所に戻ってるかもしれませんし」




裏口から山道を歩いて、事務所へと向かって行く私たち

月明かりと事務所の明かりを頼りに、整備されていない道を進んで

これからのことを話し合います




未央「犯人探し、やるって言ってたもんね」


「はい……ゴメンなさい、ついてきてもらっちゃって…」


凛「…あやまんなくていいよ、私たちが決めたことだし」


未央「そーそーっ、ふたりには助けて貰ったし、恩返しだよ」


「……ありがとうございます」




……ワンちゃんの鳴き声も近づいてきてますね

少しだけ、急いだほうがいいかも……












……ドルンッ ドルンッ ギュルルルルルッ















その場にいた全員の顔が、真っ青になりました





ドルンッ ドルンッ





未央「……ウソだよね……アイツっ……死んだんじゃなかったの!?」





ドルンッ ドルンッ ドルンッ





凛「……こんな……こんなことって……っ」





ドルンッ ドルンッ ドルンッ





背後から、鳴り響いてるエンジン音


意を決して振り向くと……そこには……












ホハハハハハハハッッ









そこには、地獄の底から這い上がってきた

美世さんの命を奪った、悪魔の姿がありました







凛「……走るよ!」




凛ちゃんの叫びと共に、突き飛ばされるように動いた私たち


迫るワンちゃんたちもスルーして、


一目散に






凛「……走るよ!」




凛ちゃんの叫びと共に、突き飛ばされるように動いた私たち


迫るワンちゃんたちもスルーして、


化物から一刻も早く逃れようと、駆け抜けていきます




ホハハハハハハッ


ギュウゥウンッ  ギャイィンッ!?





凛「アイツっ……犬を切り刻んでる!?」


未央「見境なしじゃんかっ!もおぉっ!」




私たちに無視されたワンちゃんの内一頭が
化物の進路を塞いだためでしょうか

化物はそのチェーンソーのような右腕を振り上げて
ワンちゃんを真っ二つに切り裂いてしまいました


そのまま周囲に当たり散らすかのように

山道の木々やワンちゃんたちを切り刻みながら

私たちが怯えるのを楽しんでるみたいに

笑い声をあげて、化物は追ってきます





未央「……見えたっ!私たちの事務所!」


凛「急いで!追いつかれるよ!」


「が、がんばりま……あっ!?」


未央「しまむーっ!?」





ザリッ、と足元が緩んで、私はうっかりにも転んでしまいました

坂道で尻餅をついてしまい、ふたりも思わず足を止めてしまいました




凛「もうっ!何やってるの!」


未央「起きてっ!アイツが来る!」


「ご、ごめんなさ……っ!?」





シャアアアアッ!

ギュウゥウンッッ




「キャァアアッ!?」


未央「うわぁあっ!?」


凛「っ!?」




突然、跳躍した化物

私がいた地面に右腕を突き立てて、生えている雑草ごと土を抉ります






寸前で転んで避けられたんですけど……


もしあの場に留まっていたら……私……




凛「ふたりとも!こっち!」




そう叫んだ凛ちゃんは、既に裏門に手をかけていました


未央ちゃんに担ぎ上げられながら、一目散に走って、


化物が地面から引き抜いた腕を、また猛回転させる音を聞きながら


死から逃れようと……全速力で……





未央「ぅおりゃああああっっ!」




全力疾走する未央ちゃんに引きずられる私


見る見るうちに距離は離されて………










ガチャンッッ








Capter2.異形   END




てなわけで本日はここまで


また次回





……チェーンソーが、門を削って破壊しようとする、けたたましい音が響きます



レリーフを外して、鍵を掛け直した私達は、すぐさま裏口に逃げ込みました



轟音は、しばらく響いたのち、静かになって



化物がいなくなったのでしょうか、音がどこからもしなくなったので、



ようやっと、私達は安堵の息を漏らしました






未央「……行っちゃった、のかな?」


凛「……多分ね」


「……危ないところでした…未央ちゃん、ありがとうございます」


未央「ホント、しまむーはドジっ子なんだから」


「うぅ…」


凛「……にしても、油断は出来ないね
  あの化物がまたどこで襲ってくるか分からないし」


未央「……アイツ、倒したと思ったんだけどね」





またもや襲ってきた、チェーンソーの化物

倒したはずの敵が復活して、
私も、凛ちゃんも未央ちゃんも、かなり困惑しています
銃は殆ど効きませんし、突き落としても、また息を吹き返してくる
そんな強敵、また退けるかどうかなんて、自信がありません


電気系統がまだ生きているプロダクション
その廊下の、暗めの電灯が示しているかのように、
私達の心は、暗く沈みかけていました




……『この事件の裏で、私たちを殺そうとしている奴がいる』


凛ちゃんの言った言葉が、ふと頭の中でよぎります




 BIO HAZARD CINDERELLA GIRLs

Capter3.邂逅



『……裏口の扉はもう使わないことにしましょう』
1.何処かへ行く
(場所指定、地図は
 http://jump.vip2ch.com/http://imgur.com/C9meg8k.jpg
 http://jump.vip2ch.com/http://imgur.com/AyARqWm.jpg )
2.二人と話す(内容併記)
3.その他


安価↓2

…連取りはありかな?この場合

Pやちひろさんの行方について

>>601


未央「……ホント心配だよ…もしかしたら、他のみんなもアレに…」


凛「やめてっ…想像したくない」


未央「っ…ゴメン」



じっとして、考えれば考えるほどに、ナーバスになっていきます
こんな時、元気づけてあげればいいんでしょうけど……



……プロデューサーさん
こんな時、あなたならなんて言ってくれるのでしょうか





未央「……こんな時に、プロデューサーがいてくれたらなぁ……」



不意に、未央ちゃんが私の考えと重ねるように、
そんなことを呟きます



未央「……ちひろさんでもいい、どっちかだけでもここにいてくれたら……」

凛「未央……」

「……どこに、いるんでしょうね」

凛「……わからない、プロデューサーは、空港で分かれてからずっと見てないし」

未央「……プロデューサー……ちひろさん……会いたいよ……」



「……やっぱり、もう一度ここを探索してみませんか?」

凛「…えっ?」

「もしかしたら、戻っている可能性が…」

未央「…そうだよね、プロデューサーのことだし、皆を心配してここに来てるかも!」

凛「…うん、探してみる価値はあるね」

未央「ちひろさんも、お薬か何か探してたんだっけ?
   じゃあ絶対戻ってるってっ」

「……そうですよね、そのはずですよね」




実は、ちひろさんのトランシーバーが転がっていたことを、
未央ちゃんには話していません
未央ちゃんを悲観させないようにと、あえて言わなかったんです
凛ちゃんもそのことを察して、黙っていてくれました




未央「よし!そうと決まれば探検だ!
   プロデューサーとちひろさんを捜しにしゅっぱーつっ!」

凛「あっ、未央……もう」



目標を見つけてやる気になったみたいで、
元気を取り戻した未央ちゃんの背中を追いかけます



……いるんですよね、プロデューサーさん


貴方のアイドル達がいるここに、来てくれますよね?


私……信じてますから……





【ウッドチョッパー襲来】
今後、特定のイベントを除いて、安価先のコンマ以下がゾロ目になったとき、
チェーンソーの化物『ウッドチョッパー』が乱入するようになります
ウッドチョッパーは攻撃して撃退するか、数回エリア移動を繰り返すことで
追い返すことができます
攻撃もエリア移動もコンマ数値で成功か失敗を判定します


ちょっと休憩します



未央「しぶりん!しまむー!こっちこっち!」

凛「分かってる!」

「ふ、ふたりとも速いですよ!」



はやる気持ちが抑えきれないまま走っていくふたり
がんばって追いつこうと、私も急いで走ります
向かう先は連絡通路
どうやら南館へ行く予定みたいです

角を曲がって扉へ、少し息を整えてから……あれ?



「あ、あのっ、なんだか焦げ臭くないですか?」

凛「えっ?」

未央「先行くよー……っ!?」



扉の向こうへ行こうとした未央ちゃんが固まります
どうしたのかと思い、通路を覗いて……

絶句しました







通路の真ん中付近を、轟々と燃えるヘリが陣取っていました





凛「……なに…コレ……さっき見たのと同じ……」



そうです、目の前のヘリは先ほど見た、あの武装ヘリと同じものでした

壁を突き破って、廊下を塞いでいる巨大な鉄の塊
衝撃でひしゃげたプロペラ、漏れ出した燃料が引火して、焼け焦げた壁面
前面の窓が割れて、中から操縦者らしき焼死体がはみ出ています

……何より問題なのは、ヘリが行く手を塞いでしまっていることです



未央「これじゃあ……南館いけないじゃん!」

凛「……まずいことになったね」



『……焼けた諸々の匂いが鼻をつきます』
1.ヘリを調べる
2.引き返す
3.その他


安価↓2

>>617


……ほんとうに、大きなヘリです
なにしろ、美術館として建てられたここの廊下は、
展示室も兼ねていたらしく、どこも広いスペースが取られています

その廊下の幅いっぱいまでヘリが陣取って、奥へ進むことは不可能になっていました



未央「……これさ、火消した方が良くない?」

凛「これだけ勢いがあると……まあ、ここが火事になることはなさそうだし」



廊下は殆どコンクリートで出来ていて、耐火性はバッチリなんだそうです
それでも、あちこちに消火器があるのはどうしてでしょうか?


ヘリから上がる炎はとどまる気配もなくて、
中を調べたりとかはできなさそうです……あれ?



「凛ちゃん、未央ちゃん、見てください」

未央「んっ? ……あっ」



ヘリは東側の壁から、通路いっぱいまで突っ込んでいます

だから、反対の壁にも接触して、
その付近にあった中庭への扉が破壊されていました



凛「これ、狭いけど通り抜けられるかもね」

未央「中庭かー……なんかありそう?」

「わかりません、でも、さっきは調べられなかった場所でしたし」



『中庭への入り口が、ぽっかりと空いています』
1.中庭へ
2.引き返す
3.その他

安価↓2

1

>>621


「…出てみましょうか、念のために」

未央「オッケー、調べられるとこは全部調べようっ」

凛「熱いだろうから、気をつけてよ」



ヘリとの隙間をくぐって、私たちは中庭へ出ることにしました






未央「……癒されるなぁ、こんな状況じゃなければよかったのに」



幾つもの植物が植えられている中庭
どこの花壇も手入れが行き届いていて、緑の中で、赤や黄色、青色の花々が
見ている人たちを楽しませてくれます

中央にあるのは大きな噴水
先端に、時計があしらわれた杖を持つ女神像を中心に、
白い大理石のプールに水が張られています
この噴水、杖の時計と連動していて、
長針が00分を指すと、女神像の周囲を囲むように、
水が吹き上がるという仕組みなんです



凛「…ゾンビとかの気配は」

「今のところ、なさそうですね」

未央「じゃ、じっくり探索できそうだね」




まずは周辺の花壇から
本当に状況がそうでなければ、色とりどりの花たちに囲まれて、
その香りも楽しんで、心安らぐひと時を楽しめたんですけれど
特に、夜はライトアップされた花々がより美しく見られて、
カフェから眺めながら紅茶を頂くという、素敵な時を過ごしたりできたんです

そんなことを思い出しながら、回復用のハーブをふたつほど調達します



【グリーンハーブを取りますか?】
【・はい】

【レッドハーブを取りますか?】
【・はい】




未央「あれっ……ねえ、ちょっと」

凛「何かあった?」

未央「いや、こんなとこに扉があったんだって」

「はい?」



未央ちゃんが指差した先は、丁度噴水の裏側でした

女神像の裏側、水を張ったプールの外側に、
地下へ続く短い階段と格子戸、その奥にもうひとつ、鉄製の扉がありました



凛「ああ、そこは確か配電室だったんじゃないかな」

未央「配電室?」

凛「電気系統の配電盤とか、全部まとめてそこで管理してるらしいよ」



……随分と、変わったところにあるんですね



未央「……ねえ、格子戸の鍵、開いてるんだけど」

凛「えっ」



未央ちゃんが格子戸を押すと、ギィという音が響いて、難なく開いてしまいました



未央「普通さ、鍵かけるよね、こんなとこ」

「これって……」

凛「誰かが先に入った、ってとこかな」



中庭で見つけた、新たな部屋への扉

誰かがそこにいるかもしれない
一縷の望みを託して、私たちはその扉に手をかけました

本日はここまで

更新遅くて申し訳ない
あと書き溜めはなく即興です、では



……配電室は電気が点いていなくて、真っ暗です

外の明かりを頼りに、扉の側にある筈の電灯のスイッチを探します
幸いにも、中にゾンビなどの気配はしないみたいですね、今の所

あ、多分これでしょうか?



カチッ



未央「……なんか、薄暗いね」

凛「何か隠れてるかもしれないから、気をつけて」




電灯を点けても、殆ど灰色一色の部屋はあまり明るくなくて、
凛ちゃんの言う通り、物陰から何かが飛び出してきそうで怖いです…

コンクリートむき出しの壁と、いくつも並んだ直方体の機械
並んでいるものは多分、配電盤みたいなものでしょうか?

部屋の隅には、更に仰々しい機械……タービン?でしたっけ?
とにかく、横に倒した物凄く大きい筒のようなものに、
ゴテゴテとした機械や配線がいっぱい付いたものが、金網で仕切られていました



凛「……ん?アレって」

未央「どうしたの?」

凛「部屋の隅、地面」



そう言って、凛ちゃんが指差した先には、マンホールのようなモノがありました
蓋が開けられていて、人一人は十分通りそうな穴がぽっかりと




『気になる箇所が、いくつかありますね』
1.配電盤を調べる
2.巨大な機械を調べる
3.地下へと降りる
4.その他

安価↓2

1

すんません、ちと遅くなります

>>635


まずは、数台ほど並んでいる配電盤に注目しました

鉄製の蓋を開けて見ると、中にはスイッチのようなモノが幾つも並んでいます
それぞれのスイッチの下部には、プロダクション内各部屋の名前が書いてあって
どこの部屋の電力を供給しているのか、一目でわかるようになっています

どのスイッチもオンになっていて、全域に安定して電気が回っていると分かるんですけど、
その内のひとつだけ、オフになっているモノがあることに気づきました



凛「階段のシャッター、オフになってるね」

「それで開かなかったんですね」

未央「どうする?オンにしとく?」

凛「……しておこうかな。そうしたら、2階から南館に戻れそうだし」

「そうですね、つけておきますね」



階段シャッターのスイッチをあげて、電力を供給させます
たったこれだけの作業で、ちゃんと供給されたのか……信じることにしましょう



未央「どうする?いったん南館まで行っとく?」

凛「いや、それはまだ後にしようか。こっちの探索を先にしたいから」

未央「そっか」




『他のスイッチは、弄らないほうがいいかもしれません』
1.巨大な機械を調べる
2.地下へと降りる
3.その他

安価↓2

1

>>640


次に、部屋の角に置いてある大きな機械に目を向けます

機械を囲む金網をよく見ると、南京錠で鍵をかけてある扉がありました
扉には、『危険、技術者以外は近寄るべからず』という注意書きも貼ってあります



未央「中入れないね」

凛「まあ、触っていいものかも分からないし、開けるかは後でね」



仕方がないので、金網の外から機械を調べることに

そうしてよく見ると、扉の側に操作盤のようなモノを見つけました
操作盤にはカードリーダーとテンキーが付いていて、
多分、なにかしらのカードとパスワードを入れない限り、動かないもののようです




凛「……見た感じ、たぶん非常用の発電機っぽいね」

未央「発電機かー…にしても、セキュリティが厳重すぎじゃない?
   カードとパスワードがないと使えない発電機って…」

凛「だから『たぶん』だってば
  確かに、ここまで手続き踏むようなモノだとは思えないけど」

「……どちらにしても、今は触れないものですね、カードもパスワードも分かりませんし」

凛「……次、行こうか」



発電機らしき機械を後にして、今度は地下へと続く穴に

中を覗くと真っ暗で、底も深いので、何があるかは分かりません
金属性の梯子が内側にあるので、十分気をつければ、穴の中には安全に入れそうです



未央「蓋が開いてるってことは、ここに入った誰かは地下に行ったわけなんだよね」

凛「間違いないよ、ここには隠れられそうな場所なんてなかったし」

「……降りましょうか」



私は、穴の中の梯子に手をかけて、ゆっくり降りようとします



未央「ちょっ、早いってしまむー!真っ暗なんだからせめて灯りでも…」

「……ここにはなさそうですし、探してる余裕もありませんから」

凛「……だったら私が先に行く」

未央「しぶりんっ!?」

凛「……何か異変があったらすぐ戻るから」

「わかりました、じゃあ未央ちゃん、凛ちゃんの次に降りてください」

未央「へっ、私!? ってか勝手に話が進んで……」

「逆に、外から何かがやってくるかもしれませんから、
 その場合は、私が対処したほうがいいかなって思って」

未央「……そーだよね、私じゃ頼りないもんね」

「あっ、そういうわけじゃ…」

未央「いーよいーよ、言われたとーり、私が真ん中で行きますよーだ…」

凛「……先に行ってるからね」




そうして、先に入っていった凛ちゃんと、ショボンとした未央ちゃんを見送ります

……言い方が、マズかったかもしれません
ごめんなさい未央ちゃん




しばらくして……



凛「いいよーっ、降りても大丈夫」



凛ちゃんの声を聞いて、私も穴の中へ


カツンッ、カツンッ、と音を立てて、梯子をゆっくりと降りてもいきます

もともと頼りなかった配電室の灯りも、だんだんと暗闇の中に溶けていき

殆ど何も見えない中、人一人通るのがやっとな狭い穴を

少しずつ、少しずつ下っていきます

空気がわずかに湿り気を帯びて、気温も相まって不快感が増していきます

まるで、徐々に地獄の底へと近づいていくような心持ちで

私は、暗い穴の底へと……





未央「……上は大丈夫だった?」

「はい、何かが来たりとかは、ありませんでした」



梯子を降りた先では、非常灯が一部割れていたため、上から様子を伺うことはできませんでした
でも、降りた先には別の非常灯があって、
おかげでここがどういった場所なのか、やっと気づくことができました


穴の中は、なんと下水道へと繋がっていたんです



中央に汚れた水を湛えて、左右の作業用の足場と共に、通路は長く奥へと伸びています
藻でも繁殖しているんでしょうか、排水は緑色に汚れて、
遠くからでもかすかに臭ってしまうほどの悪臭を放っています
ところどころに浮いている、どろっと溶けた固形物が
なんとも言えない気持ち悪さを助長させます



「……くさい…」

未央「……日本の水道って、もっと綺麗だってきいたんだけど」

凛「……下水道だしね」



長く留まっていると、余計に気が滅入りそうです
とにかく、通路の奥に進んで……





パシャンッ……バシャッ




え、今の音は……




ゾンビ「……ぅうぅウう」

未央「ひっ!?」



嘘っ……水の中からゾンビがっ!?



凛「なんだか……久々に見た気がするよ」


水路から、体に藻を張り付かせた状態で、ゾンビが這い上がってきました
凛ちゃんは油断なく銃を構えて、牽制しようとします



パシャンッ… パシャンッ バシャッ



未央「うそっ!後ろからも来てる!」

「ぇえっ!?」


後方から、やっぱり水路を這い上がってくるゾンビが……2人もいる!




『挟まれてしまうだなんて……』
1.前方の1体を倒す
2.後方の2体を倒す
3.無理やり通り抜ける(方向は前か後ろか)
4.全部倒す
5.その他

安価↓2

1

>>647
判定:2+1 失敗…そしてゾロ目



「とにかく!前のゾンビを先に倒します!」

凛「わかった、未央っ」

未央「お、おぉっし!やってやる!」



三人そろって正面のゾンビに狙いを定めます
距離も十分、薄暗いですけどこれなら……






スタンッ





「……へっ?」



ドルンッ ドルンッ ドルルルルッッ
ホハハハハハッ




未央「い、いやあああっ!?」

凛「……ウソでしょ!?」



あ、穴の上から……さっきの化物!?
どうやってここに!?




『前後からゾンビ、私たちの背後には……チェーンソーが!?』
1.逃げる
2.攻撃(どれに?何で?)
3.その他

安価↓2

>>649と同じ

>>650
判定:2+1 失敗……


ダメです!この状況は……流石に不利過ぎます!


「みんな!前に走って!」

未央「あっ、ちょっと待っ…!」




ギュウウウゥンッッ ザクッッ




未央「いっ…ああああっっ!?」


凛「未央ぉっ!」



走り出す瞬間、間に合わなくて

チェーンソーが未央ちゃんの背中を捉え、切り裂いてしまいました

その場に倒れこむ未央ちゃん……早く助けに…っ!?




ゾンビ「ガあぁアあっ!」


「っ!いやっ!離してっっ!」



…ゾンビがいつの間にか……振りほど…けない…っ



凛「そんな……早く…どっちを……っ」

未央「しぶりん…しまむー…たすけ……」




パニックになる凛ちゃん、血を流しすぎて動けない未央ちゃん
ゾンビを振りほどこうとしても、何もできない私


そして、倒れる未央ちゃんを踏みつけて、凛ちゃんに迫る怪物



凛「…あっ」



ギュウウウゥンッッ



凛ちゃんの首が斬り飛ばされるのを見ながら……

私はゾンビと、水路へ真っ逆さまに……






GAME OVER


>>643あたりから再開

後すみません、そろそろ限界なんで今日はここまでにします

>>652より、>>653からコンティニュー




凛ちゃんの呼び声を聞いてから、私は穴の中に侵入しました


人一人通るので精一杯な狭さ

その中を、梯子の感触だけを頼りに進んでいきます

途中、嫌な予感がして、何度も上を確認してしまいました

今のこの瞬間襲われでもしたら、全く身動きが取れませんから…

そして、永遠に続くかと思うほどの時を過ごして

穴の底にたどり着きました



そこは……下水道でした



未央「上から何かやってこなかった?」

「大丈夫です」

凛「じゃあ…行こうか」



外から覗いた時と比べて、下水道内は意外にも見通しが良いみたいです

穴の周辺は電灯が壊れているせいで暗いんですけど、
通路には等間隔で電灯が並んでいて、周囲を
見渡しやすい環境が作られています

……それにしても…におう……





パシャンッ… パシャンッ バシャッ




「えっ…」


ゾンビ「ぅううウぁ…」



未央「ぅえっ!?…水の中からっ!」

凛「挟まれたか…マズいね…」



『前方にひとり、後方にふたり……』
1.前方の1体を倒す
2.後方の2体を倒す
3.無理やり通り抜ける(方向は前か後ろか)
4.全部倒す
5.その他

安価↓2

1

>>660
判定:3+1 成功


「前のゾンビを集中で!」

凛「わかった!」



水路から這い上がった直後、体勢が整ってないうちに、
前方のゾンビから倒すことにします



パァンッ パァンッ パァンッ



全員が一発ずつ撃ち込むと、狙われたひとりが身をたじろがせます
未央ちゃんはそれを見て、一気に前へ駆け寄ると…



未央「おんどりゃあああっ!」



気合を込めて、飛び蹴りを一発!
水路に叩き込んでしまいました!



「未央ちゃんすごいです!」

未央「へっへー!どんなもんよ!」

凛「よし、さっさと通り抜けるよ!」

「はいっ!」



後ろにいたふたりは無視して、通路を駆け抜けていきます



そのまま長い通路を駆け抜けていくと、T字の分かれ道に突き当たりました
とは言っても、片側は鉄製の柵で塞がれていて、進むことはできません
もう片側も柵があるんですけど、鉄製の扉が付いていて、鍵も壊れています



「ここ、通れそうですね」

未央「やっぱり誰かが先にここを通って行ったのかな?」

凛「……とりあえず、進んでみようか」



扉を開けて、更に奥へと進んで行きます

通路を歩く間、水路をよく見るとあちこちに、
死体のようなモノが浮かんでいました
どれも汚水を吸い込んで膨れ上がり、肌も変色して……



凛「……見ないほうがいいよ」

「あ……はい……」

未央「……うっぷ……」



吐き気を催す光景と匂い
頑張って耐えながら、更に奥へと進むと、また柵に突き当たりました



未央「……ここで行き止まり?」

凛「待って、梯子がある」



柵の手前には、配電室付近で見たものと同じ梯子がかかっていました



「……上、蓋が開いてますね」

未央「よし、登ろっか」

凛「私が先に見てくるから、待ってて」



そう言って、凛ちゃんはまた、梯子を上っていきます
しばらく合図を待ってから、また未央ちゃんを先に行かせて、最後に私が上へ……



梯子を上った先は、どこか知らない、路地裏付近の広い道路でした
事故で横転した車が道を塞いでいて、その外からは無数のうめき声が聞こえてきます
ここから生きて抜け出すのは、かなり難しいと考えられました
ならばと、路地裏の方に目をやって……






???「……ぅぅ……」






っ!? 誰かが奥にいる!


未央「今の声……まさか!」

凛「あっ未央っ、待って!」




駆け出していく未央ちゃんを追って、私たちも走りだします
ゴミ箱や室外機をすり抜けて、入り込んだ先にいたのは……






未央「……マキノン!しっかりして!」




ちと買い物行ってくるんで休憩

また夜に



路地の奥にいたのは『八神マキノ』さん
諜報活動が趣味という、とても変わったアイドルさんです

そのマキノさんが、身体のあちこちに傷をつけて、血で服を染めて、
壁にもたれかかって息を荒くして……


でも……まだ生きてる!



マキノ「…貴女達……無事だったのね…」

未央「マキノンも!生きてて良かった……」

凛「マキノ……配電室からここまで、いったい何をして……」

マキノ「……あら、そんな痕跡を残していたなんて……迂闊ね……つぅっ」

「あぁっ!無茶したらダメです!」



立ち上がろうとするマキノさん
でも、傷のせいで身体が言うことをきかないみたいです
よく見ると、所々の傷はある程度癒えているみたいなんですけど
それ以上に体力を消耗していて、顔色がすごく悪い……




凛「…そのままでいいから、答えて。マキノは敵?味方?」

未央「ちょっとしぶりん!そんな言い方…」

マキノ「フフッ……何を以ってして敵か、味方か、なんて……そうね……」




マキノさんは意味深な笑みを浮かべながら、
一呼吸置いて、凛ちゃんの質問に応えようとします





マキノ「……少なくとも社長、延いては『アンブレラ』の敵、になるかしら」


「「「っ!?」」」





あ、アンブレラって確か……社長が昔勤めていたっていう




凛「……そのアンブレラが、今回の黒幕ってことでいいよね?」

マキノ「…まさしくその通りよ、私は……ある人の頼みで、そのアンブレラの諜報をしていたの」

未央「ある人って……」

マキノ「……悪いけど、それは言えないわ」



マキノ「…あれがただの製薬会社だと思った?それは表向き、カモフラージュよ
    その実態は……あるウィルスを使った実験と、生物兵器の生産を行う、死の商人の結社」

「ウ、ウィルス…生物兵器…?」



は、話が飛躍しすぎて……でも……



マキノ「貴女達も見たでしょう……
    変わり果てた街の人々、跋扈する異形の怪物、これだけでも信じるには十分でしょう?」

未央「それなら納得……出来ないよ!」

凛「仮にウィルスがどうとか信じるにしても、
  そいつらがこの街にウィルスをばら撒いたってこと?どうしてそんな……」

マキノ「……言えることは…生物災害、「バイオハザード」がこの街に起きたということ…
    いいえ、『起こした』のよ、意図的にね」




意図的に……ワザとってことですかっ!?




マキノ「……フフッ……貴女達にこんな重要機密をベラベラと……私も……限界が近いのかしら…


未央「そんな…勝手に死んじゃいそうみたいなことっ、言わないでよ!」

凛「……マキノはどこまで知ってるの?」

マキノ「……粗方、かしら……でも、その黒幕が何を理由にこの騒動を起こしたかまでは…
    ……言えることがあるなら……」

「……何ですか」

マキノ「黒幕の計画には、貴女達『シンデレラガールズ』が必要、ということかしらね」



私たちが……黒幕の狙い…!?



「そ、それって、いったいどういうことなんですか…?」

マキノ「さあね……そこまで調べた時点で敵さんに感づかれて、ここまで逃げてきたのよ
    ……ホント……無様だわ………」

凛「……それで、黒幕っていったい誰のことなの?」

マキノ「……そうね、この際だから教えてあげようかしら……」












タァンッッ












不意に、乾いた音が路地裏に響きました

それは私の腕をかすめて、マキノさんの額に吸い込まれるように飛んできて、

次の瞬間、マキノさんが頭から血を吹き出して、壁に頭を打ち付けました




未央「……マキノン?…マキノンっ!?」

凛「っ!?………ダメだよ…もう……」

「マ、マキノさんっ!?」



一瞬何が起きたのか分からない、といった表情の
まま、マキノさんは動かなくなりました
額の痕は……間違いなく銃痕です



未央「っ、あそこ!路地の外!今誰かがいたよ!」



未央ちゃんが指差した方向には、確かに誰かが走り去る影が見られました
そのままダッシュで道路に出ると、
今度は私たちがさっき出てきた、マンホールの中に潜り込んでいく姿が……

え、今のって?



未央「もうあんなところまで……」

凛「追いかけるよ!」

「は、はいっ!」



後を追うように、マンホールの中へ

地下へ降りると、そのまま元来た道を走っていきます
暗い下水道内に、靴の音を響き渡らせながら




タタタタタタンッッ



未央「何今の!? 銃声っ!?」

凛「マシンガン!軽機関銃だ!」



軽快な音が小刻みに鳴り響きます
T字の通路を曲がると、先ほど現れたふたりのゾンビが倒れています
間違いなく、軽機関銃で倒されたのでしょう




凛「奥の方に扉がある!急ぐよ!」

未央「待ってよ!相手はマシンガン持ってるんだよ!?」

未央ちゃんの制止も聞かずに、凛ちゃんはその扉を勢いよく開けました





全員が、その場から動けなくなりました


扉の奥の、更に行き止まりの地点


そこには『ふたり』立っていたんです


1人は軽機関銃を持って、ガスマスクみたいなもので顔を隠した
かなり大柄な…軍人さんでしょうか


問題は……もうひとり……


私、見てしまったんです……


マンホールを降りる際に、特徴的な髪の編み込みと、蛍光グリーンの服を






「……ちひろさん…どうして?」








凛「……やっぱり……アンタが…っ!」


怒りに震える凛ちゃん……迷わず銃をちひろさんに向けています


未央「……ウソだよね……ちひろさんが……マキノンを……?」


未央ちゃんは顔を真っ青にして、立ちすくんでします



私は……あまりのショックに、何も言うことができません

喉から……声が出ないんです……




ちひろ「………」




同じく、無言でその場に立っているちひろさんと、ガスマスクの人
何故か、手に持った機関銃を向けようかどうか、迷っている様子で……



……あれ、足元に……ボールペン?










次の瞬間、激しい光と音が、辺りを支配しました







未央「うぁあっっ!?」

凛「っ!?」

「眩……しぃ……っ!?」



耳鳴りと、真っ白な視界に支配されて、全く身動きが取れなくなります
ようやっと、それらの支配が解かれた時には……

ちひろさんも、ガスマスクの人も、姿を消していました




凛「くっ……そおおぉっ!」

未央「えっ!? どこいって……逃げたっ!?」




ちひろさん……いったいどうして……?


今回ここまで

もうちょい急ピッチで進めないと……終わらない……

ただでさえ進行遅いんだから、もう少しサクサク進める安価にした方がいいんじゃないの?でないと、ますます人が減りそうだが



現在状況

・島村卯月  体力8/10
【射撃能力適性】 【キーアイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:14)
・ハンドガンの弾(27)
・マグナムハンドガン(武器:8)




*ドライバー(キー)
*ライター(キー)
*トイレ用洗剤:塩素系(キー)


・渋谷凛  体力5/10
【回復アイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:14)
・ハンドガンの弾(15)
・ショットガン(武器:2)
・ショットガンの弾(10)
・フックショット(キー)
*調合したハーブ(緑+赤)
*グリーンハーブ
*救急スプレー



・本田未央  体力10/10
【緊急回避】

『所持アイテム』
・スタンガン(武器:18)
・ハンドガン(武器:14)
・ハンドガンの弾(17)






20時以降に再開予定です


>>686
了解です
遅筆で申し訳ない



凛「…追うよ!」

未央「はっ!? お、追うったってっどこへ?」

凛「アレ!梯子!」



混乱している私たちの意識を、凛ちゃんの声が呼び戻しました
よく見ると、行き止まりと思っていた通路の壁に、また梯子が降りていました
まず間違いなく、あのふたりはそこから外へ逃げたんです
凛ちゃんが急いでその梯子を登り、私たちもその後を追いました




……マンホールを出ると、そこは先ほどとはまた別の大通りでした
そして、そこには……



未央「……アハハ………もはや戦争だよ…コレ…っ」



炎をあげる建物と、瓦礫の山
先ほど見た、ガスマスクの人と同じ服装の死体が、あちこちに『散らばって』います
まるで、戦争映画のような光景で……



『……ちひろさんはどこへ?』
1.死体を調べる
2.奥へと進む
3.その他

安価↓2

1

>>691



……この人たち、いったい何者なのでしょうか?
私は、死体のうちのひとつに駆け寄って行きました



凛「卯月っ、今はそんなことしてる場合じゃ…」

「すぐ終わらせますから!」



自分でも、急いで追うべきとは分かっているんですけど、
その死体のそばに落ちているものだけは、どうしても回収すべきだと思ったんです



【マグナムの弾(10)を取りますか?】
【・はい】



そして、そばに寄って見て気づいたことがあります
その死体は他と比べて比較的傷が少ないのに、倒れている地点が赤黒く染まっていて、
どうしてこんなに血が、と思ったんですけど……

その死体には、首が無かったんです



未央「ヒッ!?…なんで頭が…?」

「分かりません……」



その傷口は、『刃物のようなモノで無理やり叩き切った』ように見えました



凛「…急いで!」





凛ちゃんに急かされてその場を離れた後も、あの死体のことが気になってしまいます

まず、何者なのでしょうか
その答えは、なんとなく分かっています
あの死体のよく観察した時に、肩の部分にあるロゴマークが見えました

http://i.imgur.com/tAQmXZL.jpg

それは、全く見たことのないマーク
でも、今までの話を総合して、その正体がある程度予想できます

考えすぎでなければ、それは「アンブレラ」のロゴによく似ていました




未央「あっ!見てっ!あそこにヘリが!」

凛「分かってる!」



気がつくと、大通りのど真ん中に、女子寮で見たものと同じヘリが一機
傷だらけの状態でそこにありました




「未央ちゃん、女子寮で見たヘリのマークって、コレのことですよね?」

未央「あっ、うん!間違いない」



そこには、先ほどの死体と同じロゴマークが



「……これって、アンブレラのマークに似てませんか?」

未央「えっ……いやいやいやっ…でも……えっ…?」

凛「そうか…見たことがあるって…」

未央「ちょっ、待ってよ!もしそうだとしたらコレ、アンブレラのヘリってこと!?」

「……そうなると思います」

凛「……ちひろさん!出てきて!」



凛ちゃんは迷うことなく、そのヘリの中に入っていきます

アンブレラのヘリの中も、赤黒い血で染まっています
『鋭い爪』のようなもので切り裂かれた死体が、ヘリ内にも幾つかありました
操縦席らしきところにも……
操縦桿はボロボロに壊されていて、ヘリはもう動きそうにありません



凛「……どこにもっ…いないっ!」



苛立ちが溜まって、凛ちゃんがヘリの壁を叩きます




私は……隅の方に倒れている、一つの死体に目をやります
切り裂かれたチョッキ、その懐付近からはみ出していたモノは……



【黒いカードキーを取りますか?】
【・はい】



未央「……『作戦指令書』、『1.阿久嶺研究所にて件のウィルス、及び研究データの奪還』」

「っ!?」



未央ちゃんが、別の死体からメモ用紙を取り出して、内容を読み上げています



凛「…なんなのそれ?」

未央「作戦指令書だって。この人たちが何しに来たか、ここに書いてある」

凛「見せて」



凛ちゃんが指令書をひったくるのを見て、私も、
指令書に目を通します



『作戦指令書

 1.阿久嶺研究所にて件のウィルス、及び研究データの奪還

 2.バイオハザード発生の責任者、………博士の捕縛、または『処分』

 3.被害地域の浄化、及び脱走したB.O.W.の駆除

 特に2の達成は迅速、かつ最優先で執り行うべし』



「……責任者の名前が、汚れて読めませんね」

凛「…わかったことは、ここの奴らは皆アンブレラの関係者で、
  今回の後始末をしに来たってこと、そして……っ」



ガンッッッ



凛「私達は……ちひろさんに騙されてたっ…!」





「……ヘリから出ましょうか」

凛「うん…もうアイツらを放っては…」

未央「……いっこ、いいかな?」



指令書を渡してから、ずっと黙っていた未央ちゃんが、私たちを呼び止めました



凛「……なに?」

未央「この人らさ、少なくとも今回の事件をなんとかしようとしに来たわけじゃんか」

凛「……だから?」



凛ちゃんの苛立ちが、声に乗せて伝わってきます
未央ちゃんもそのことを把握しながら、言葉を紡ぎます



未央「そうなると、特殊部隊ってことで、メチャクチャ強いわけじゃんか、この人ら
   ……なんでこんな壊滅状態なわけ?」






……ォオオオ…




未央ちゃんの言葉に呼応したように、外からまた、聴き慣れてしまった声が……



凛「……またか」



銃を構えて、外に出る凛ちゃんを追いかけます


瓦礫の隙間から這い出したゾンビが、私たちに気づいたようで、
ゆっくりと歩みよろうとしています



ゾンビ「…アァあァゥ」


凛「……悪いけど、今本気でイラついて……」








ヒュッ  スパンっ





「……えっ」



ゾンビの首が……飛んだ?









ハンター「…シャアアアァッ!」








それは、瓦礫の上から現れたみたいです

二足歩行のトカゲ
そう表現するのが一番しっくりくる、そんな姿の怪物が、
ゾンビの首を、その鋭い爪で切り飛ばしてしまいました



未央「何コレ……そうかっ、コイツが!」

凛「構えて!来るよ!」



『怪物の狙いは……』
1.攻撃する(武器指定
2.逃げる
3.その他

安価↓2

2

>>701
判定:3  失敗



「凛ちゃん!避けて!」

凛「えっ…」




次の瞬間、トカゲのような怪物が雄叫びをあげて、凛ちゃんに飛びかかってきました
私は急いで凛ちゃんに駆け寄って突き飛ばそうと……でも、間に合わないっ!



凛「うっ…ああアアッッ!?」

「凛ちゃんっ!……このぉっ!」



避けようとした凛ちゃんの肩に爪が食い込んで、鮮血が噴き出します
私は、着地した怪物に体当たりをして、凛ちゃんから離れさせようとしました



・渋谷凛  体力2/10



未央「しぶりんっ!逃げるよ!」



未央ちゃんが凛ちゃんを抱えて、一緒にその場から逃げようとします
私も後を追って……




ハンター「ヒュォオウッ!」


未央「っ!? いやあぁっ!」



倒れた車の陰から……別の怪物!?
飛びかかってくる怪物を避けようとして、ふたりは転んでしまいました



「……ウソ……こんなに!?」



一体の声を合図に、道路のあちこちから、また同じ怪物たちが……
こ、こんなのナシですよ!数で来るなんて……ズルすぎるじゃないですか!



未央「無理っ!こんないっぱい……ムリィッッ!」

凛「……ダメっ…諦めたら……ホントに……」


ハンター「ヒュォオウッ!」



また一体の怪物が、ふたりに襲いかかって……




「…させません!」


私は、怪物とふたりの間に割って入って、迎撃に出ることに
銃撃一発、怪物の肩を撃ち抜いて
それでもやってくる怪物の爪を、ふたりの代わりに受け止めることに


・島村卯月  体力4/10


「……くうぅっ」



腕を深く切り裂かれて、吹き飛ばされそうになる私
でも、空中で撃たれたことでバランスを崩したみたいで
私はなんとか持ちこたえて、怪物も次の攻撃に移れずに、まごついてる様子です



『……このまま逃げ切らないと!』
安価↓2のコンマが0か4以上で成功

アカン、首狩りが…

>>706
判定:5 成功


マンホールまで逃げ込めば……急がないと!



「走ってください!走ってぇ!」


未央「……く…んのぉっ!」



未央ちゃんとふたりで、意識の朦朧としている凛ちゃんを抱えて、
マンホールまで……一直線!



ハンター「ヒュォオウッ!シャアッ!」



四方八方から次々に、私たちを追い詰めようとすら怪物を避け、逃げ回る私たち
まるで、怪物同士お互いに、意思疎通が取れているのでしょうか
私たちの動く位置に合わせて、連携を取って順々に距離を詰めて……
これじゃあまるで、訓練された軍隊じゃないですか
ヘリの人たちが壊滅していたのは、こういうことだったんですね
ギリギリで爪をかわしては、切り裂かれる恐怖に怯えながら、
ゴールの穴まで……あと少し!



未央「待ってっ!一匹……前!」


ハンター「……ハァアアア…」



最後の最後に……なんて……




もう一度……あの爪が当たったら、もう……


だったら、一発で決めるしかありません!



「木場さん…早速、使わせて頂きます…未央ちゃん、離れて!」




私は、持っていた拳銃をしまって、あの大きなマグナムに持ち替えました

一撃で決めるなら……これしかない!




ハンター「ヒュォオウッ!」


「……すぅ……」




パゴンッッッ


    パンッッ




凄まじい衝撃
腕が外れそうな激痛を感じた瞬間、
怪物の頭部が消し飛んでしまいました



未央「…いよっしゃあっ!」



ガッツポーズを取っている未央ちゃん

ってそんなことしてる場合じゃないでしょう!後ろから追っ手が……



「未央ちゃん!急いでぇ!」



未央「ゴメーンッッ!しぶりん!先行って!」



ふたりがマンホールの中に消えたのを確認して、私も中に

逃げ込む瞬間、飛びかかってくる怪物

私はマンホールの蓋で咄嗟にガードすると、その衝撃で落ちそうになるのを耐えながら……



ガコンッ



本日はここまで


話は一応、折り返しは過ぎているはず……




「……ハア…ハア…」

未央「しまむーっ、大丈夫だった?」

「はいっ……それより、凛ちゃんは……?」

凛「……」

未央「……止血はしたけど、体力の消耗が激しいみたいで……」

「凛ちゃん……」



こんなに……顔色が真っ青になって……

ここに、ゾンビとかがいないのは幸いです
でも、こんな不衛生な所にいたら、凛ちゃんの具合が悪くなるかもしれません
早いうちに移動しないと……



「未央ちゃん、もう少しだけ、凛ちゃんをおぶってもらえますか?」

未央「オッケ、まったく…しぶりんは世話が焼けますなぁ…ヨイショ」

凛「……ごめん…ホントに…」

未央「…冗談だから……しまむー、何か来たら頼んだよ」

「はいっ」



未央「どこまで行けばいいかな?」

卯月「シャッターが開いていれば、医務室まで行きたいんですけど…」



…あそこには、みくちゃんと李衣菜ちゃんが……



未央「とりあえず、配電室まで戻ればいいのね?」

「……そうですね、ここよりはマシでしょうから」



そのまま、配電室への梯子まで戻ることになりました

さっきは排水の中からゾンビが出てきたこともあって、警戒していたんですけど、
不思議と、なんの脅威もなく、仄暗い下水道を歩くことができました
途中で、あの黒い虫が一匹、足元を過ぎていったのを見て、
おもわず



未央「どこまで行けばいいかな?」

卯月「シャッターが開いていれば、医務室まで行きたいんですけど…」



…あそこには、みくちゃんと李衣菜ちゃんが……



未央「とりあえず、配電室まで戻ればいいのね?」

「……そうですね、ここよりはマシでしょうから」



そのまま、配電室への梯子まで戻ることになりました

さっきは排水の中からゾンビが出てきたこともあって、警戒していたんですけど、
不思議と、なんの脅威もなく、仄暗い下水道を歩くことができました
途中で、あの黒い虫が一匹、足元を過ぎていったのを見て、
思わず「ヒッ!?」と声を上げてしまい、

未央「おっとぉ…もーしまむーったら、そんなカワイイ声出してー」

とイジワルを言われたりすることもあったり

……ほんのちょっとだけ、「未央ちゃんも同じ目に会えば…」と、
悪い考えが浮かんでしまいました



そうこうしているうちに、配電室へと繋がる梯子へと到着です
辺りを十分に確認してから、私から先に登ることにしました



「何かあったら、すぐに逃げてくださいね」

未央「…んぅ……わかった」



これで、ふたりだけでもすぐに逃がすことができます
梯子を素早く登って、真っ暗な中、手探りでマンホールの蓋を捜して、
外から光を取り入れようと……

あれ、ここの蓋……さっき閉めちゃいましたっけ?




「…未央ちゃんっ、来てくださいっ」

未央「わかった!」



未央ちゃんが凛ちゃんを背負って、登ってくるのを確認すると、
手の届く範囲まで近づいて、ふたりがかりで、凛ちゃんから先に部屋へ通します




未央「んっ……はぁっ、あー狭かった……どうしたの?」

「…発電機?…の扉が……」

未央「…あっ、開いてる!」



先ほど見つけた、大きな機械を囲う金網、そこにある扉が開かれていていたんです

それだけでなく、その大きな機械も細かく震えながら、
高音と低音が混じった、駆動音をうるさく鳴り響かせています
つまり、誰かがこの機械を動かしたんです



未央「私らが出た後に誰かが来て…動かしたんだ」

「…なんのために、でしょうか」

未央「わかんない……でも後回しにしよう、それよりしぶりんだよ」

「…はいっ、もちろんです」



そう…今はまず、凛ちゃんを安静にさせられる場所へ……



中庭に出て、そのまま連絡通路のほうへ

ゴメンね凛ちゃん…もう少しだけ待ってて……っ!?







ハンター「シャアアアアッ!」



未央「と、トカゲ人間!?」



そんなっ、どうしてこんな所に!?




『怪物は、私のほうへ向かっています』
1.攻撃する(武器指定)
2.回避して逃げる
3その他

安価↓2

1 マグナムで胴体を狙う

>>720

判定:ゾロ目2




ドルンッ ドルンッ ギュルルルルルッッ





えっ……こんな所で…っ!?



ホハハハハハッ!



未央「でっ、出たぁあっっ!」



そんなぁ!後ろからあのチェーンソーが……挟み撃ちにされてる!?



ハンター「ッ……」



目の前の怪物も、突然の来訪者に驚いたんでしょうか、歩みを止めてしまったみたいです
でもすぐに立ち直って、また私のほうへ走ってきました

どっちの距離もひらいていません
抜け出すか、倒すかしないと……



『このままじゃ……どうしよう!』
1.ハンターに攻撃
2.ウッドチョッパーに攻撃
3.避けることに専念
4.その他

安価↓2

>>724
判定:9 大成功


「未央ちゃん!逃げて!」



正面にいるトカゲの怪物を引き寄せて、
私は未央ちゃんに逃げるよう、大声を張り上げます



ホハハハハハッ!



未央「し、しぶりんは絶対に!守ってやるんだから!」



チェーンソーを振り下ろす音と同時に、トカゲの怪物が飛びかかってきました

でも、動きさえよく見られれば……ここっ!


「っ…やりました!」


ギリギリで回避成功です!

未央ちゃんも怪物を素通りして前に、
私は怪物達の隙をついて、未央ちゃんの補助につくように
凛ちゃんをふたりで支えながら……全力疾走!



「逃げましょう!」

未央「おっしゃあっ!うぉおオオオッ!」



後ろから追ってくる、チェーンソーとトカゲの怪物を尻目に、
脇目もふらず、建物の中へと逃げて行きました……





扉を開けて、連絡通路に入ったら、一旦息を整えて……



未央「ハァ……ハァ……まだ追ってきて……」




ガッシャアァンッッ




未央「るぅううううっっ!?」



ホハハハハハッ



ま、窓を突き破って!?

しかも北館扉のそばに……中庭に逃げてもトカゲの怪物が……どうすれば…っ



『チェーンソーが、ゆっくりと近づいて……』
1.攻撃
2.北館扉へ(大成功で逃走成功)
3.中庭へ

安価↓2

2
神に祈りを

ごめんなさい、用事ができたんで一旦休止

>>729
判定:4 成功(ただし逃走失敗


……やっぱり、前に進むしかありません
戻ればまた挟みうちに……だったら今、無理にでもあの横を通り過ぎて……



「…未央ちゃん、私が隙をつきます、だから……」

未央「えっ、しまむー!」



ダッシュで詰め寄って、懐近くまで……



ホハハハハハッ!

ギュルルルルッッ




チェーンソーっ、タイミングが早い!?



「うっ……わぁっ!?」



懐に入ることを察知されて、凶器がワンテンポ早く振り下ろされます
寸前で立ち止まって、ギリギリ目の前で空振りするチェーンソーを見送ると、
化物は油断なく私を見据えました
未央ちゃんも、凛ちゃんを背負っている関係で素早く動けなくて、
迂闊に近寄ることすら困難みたいです

これじゃあ……通り抜けられない……



『化物との距離は……あと数歩ほどでしょうか』
1.再度通り抜ける(判定大成功以上で逃走)
2.攻撃する(武器指定
3.その他

安価↓2

2 マグナムでチェーンソーの胴体部分を撃ち抜く

>>733
判定:2+1 失敗……


もう、他に手はありません
木場さんのマグナムなら、チェーンソーの動きを止めることもできるはずです!

武器を持ち替えて……



ギュルルルルルッッ



えっ、しまっ…距離を詰め…っ!?



未央「し、しまむうううぅっ!」






ズグンッ  ギュウウウンッ






「あああアアアっっ……!?」





首に激しい痛みと、熱を感じました

ゴリゴリと何かが削れる感触と、薄れる視界


あれ……未央ちゃんた ちが… さか さ ま  に



  た  し  と   ん 







GAME OVER


『RETRY?』
>>718から
>>731から


安価↓5まで多数決

一旦ご飯食べてきます



ひとつ提案なんだけど、すでに別の敵とエンカウントしてるときはゾロ目でもチェーンソー乱入はなしでいいんじゃないかな?
コンマ形式だと注意して避けられるってもんでもないし、前回といい今回といい別の敵との戦闘の安価で行動失敗&ゾロ目がかぶったら正直キツい
それでGAME OVER率上がって話がなかなか進まない一因にもなってると思う

もちろん強要はしないしマジニさんの思う通りに書いてくれればいいけど、進まないことに悩んでるならちょっと考慮してみてほしい

再開
でもそろそろ眠気が限界かも……



>>743-744
正直悩みどころではありますけど……一応次のステージで完全に倒せる予定なんでこのままに
ただ場合によってはコンマとかの緩和はするつもりです

>>731からRETRY
全コンマ判定+1


中庭に戻ることは出来ません…なら、前に進むしかない!

私は、じわじわと近づいて来るチェーンソーの化物に、
あえて同じように、距離を詰めていこうとします

未央「ちょっ、しまむー!?」

「私が気を反らしますから、未央ちゃんは隙をついて…」



ホハハハハハッ!

ギュルルルルッッ


「あっ…ぶないっ!」


ワンテンポ早く、振り下ろされたチェーンソー
間一髪で、私はその刃から逃れます


未央「無理だって!しまむー!さがって!」

「でも!他に逃げ場がないんです!」

未央「っ……」



『化物との距離は……あと数歩ほどでしょうか』
1.再度通り抜ける(判定0 or 5以上で逃走)
2.攻撃する(武器指定
3.その他

安価↓2

1

>>748
判定:8+1 大成功


化物はチェーンソーを唸らせながら、ちょいちょいと、馬鹿にしてるかのように威嚇を続けます
私もそれを真に受けては体をビクつかせて、それでも近寄らず、近寄らせず

お互いに、膠着状態が続きます
永遠に続きそうな睨み合い
でも、私も体力を消耗して、気を抜いたらやられるというプレッシャーに、押し潰されそうです


そして、チェーンソーから一際大きな唸りを感じた瞬間



「…わあああああっっ!」



ドンッッ



化物が腕を振り上げたとき、私は一か八か、タックルを仕掛けたんです!



未央「しまむーっっ!」

「未央ちゃん……今です!」



合図を送ると、未央ちゃんはダッシュでこっちに駆け寄って、
バランスを崩した化物の横を通り過ぎて行きました



ホハッ!? ホハハハハハッッ!


「絶対に……逃がさないんですから!」



化物は、右手のチェーンソーが大振り過ぎたみたいで、
懐に入り込んだ私を斬りつけようとしても、何もできない様子でした




でも、化物の抵抗が強すぎて……もう限界……



未央「…せぇいっ!」



ドカッッ



「未央ちゃんっ!?」

「必殺未央ちゃんキックだ!しまむー!」




未央ちゃんの蹴りで、またバランスを崩した化物
私はすぐさま離れて、未央ちゃんと一緒に、北館扉へと駆け寄ります
ノブに手をかけて、扉を開けて……



キィアァアアアアッッ!



未央「ひいっ!? めっちゃくちゃ怒ってるぅうっ!」


「い、急いで逃げましょう!」



北館に入って、そのまま廊下の曲がり角まで走って……


ああ……それでもまだ追ってきて……













???「こっちこっち!早くーっ!」








えっ……今の声って……



未央「っ! しまむー!エレベーター!」

「えっ!? はいっ!」



よく見ると、さっきは閉ざされていたエレベーターが、
その広い入り口を開いて、私たちを待ち構えています
いいえ、待ち構えていたのはその中にいる……




???「急いでー!もう閉めちゃうよー!」


未央「まっ!待っとくれーっっ!」

「わ、私も……待ってぇ!」



追ってくる化物、閉じようとする扉
ギリギリでエレベーターの中に入って……そして……






チンッ








???「ふぃーっ、あっぶない所だったね」

未央「ホント……私もうへとへと……助かったよぉ……」


「……どうして、エレベーターを?」

???「ん?あぁ、戻ってみたら動くようになってたからさ、
    興味本意で調べたらちょーどふたりと出くわしたってとこかな?」

「今までどこに……」

???「どこでもいーじゃーん♪ それより、再会の喜びを分かち合おーよー♪」



未央「まあ…とにかく助けてくれてありがとね、志希にゃん」

志希「にゃははー♪いいってことよー」




「私も、ありがとうございました」

志希「くるしゅーない、それより…凛ちゃん大丈夫?」

未央「……さっきから返事はないけど、鼓動は伝わってるから、まだ大丈夫だと思う」

「……気を失っているみたいですね」

志希「……うん、見た感じ致命傷には至ってないけど、どっかで処置したほうがいいね」

「医務室に行こうしたんですけど……」

志希「うーん……難しいかな? 今下に降りてってるし」



未央「えっ、ちょっと待って、下!?」

志希「そ、下」



……このエレベーター、地下に通じていたんですね…



未央「あれ?ここって地下の部屋なんてなかったよね?なんで行けるようになってんの?」

志希「さー? とにかく、上にはもう戻れないし、覚悟しときなよ?」




志希「この先、君たちはココの真実を知ることになるだろうからね」


今日はここまでー


次回から一応ラストステージです。では

電波があまりにも鈍足なんで次の土曜に新しい回線入れることになりました
なんでまだしばらく書き込めそうにないです……申し訳ない

亜子ちゃんお迎えしたいのに……






………チンッ





エレベーターが止まりました
随分と、長い時間を過ごしたように思います
それほど深い、地の底まで続きそうなエレベーターの扉が開くと、
SF映画に出てきそうな、白と直線のみで構成された一本道が現れました



未央「……なんか、レーザーとかが急に出てきても、おかしくないよね」

志希「あー、それでズタズタに焼き切られると、面白いねソレ♪」

未央「いや全く…」

志希「えー?」



…もちろんそんな罠は一切なく、
私たちはこの近未来的な廊下を無事に渡り歩き、奥にある自動ドアをくぐり抜けました

ドアの先は、先ほどの一本道より一回りほど広い廊下になっていて、
正面奥と、通路中央の左右、合わせて3つの扉が見えます



志希「とりあえず、こっちかなー?」


志希さんに促されて、通路右側の扉に入ります



そこは休憩室のようでした
部屋の中央にある、広いソファに凛ちゃんを寝かせて傷の治療をすると、
余った座椅子に全員座り込みます



志希「ふいー…ひと心地ついたかなー」

未央「…しぶりん、大丈夫だよね?」

志希「だいじょぶだいじょぶー♪ 致命傷まで至ってないし、ちょっと休めばいけるって」

「…本当ですか?他に出来ることは……」

志希「…気を失ってるのは体力の消耗が激しいからってのが主だしね、
   出来ることは済んだし、後はそっとしておくのがいいんだよ」

未央「…じゃあ、しばらく休憩だね」



心持ち、凛ちゃんの顔色も戻ってきたように見えて、
安堵した私は、大きくため息をついてしまいました
志希さんと未央ちゃんも、疲れを癒そうと椅子に深く腰掛けています



未央「…そーいえばさ、志希にゃん」

志希「んー?」

未央「さっき言ってた『ココの真実』って、何?」



未央ちゃんの声のトーンが、少し低くなりました



志希「…あぁそれね、特に意味はないよ」

未央「はっ?」

志希「だってさ、事務所の地下にこんなラボが隠されてるなんてさ、怪しいに決まってるでしょ?
   絶対なんか隠してるって思っただけ、それも……『不都合な真実』ってヤツがね」

未央「『アンタ』が何か知ってるんじゃないの?」

志希「まっさかー」

未央「…そっか、ゴメンね」



そんなやりとりの後、ふたりはまた、座椅子の背もたれに頭を乗せました



志希「……なんか、ジッとしてるのタルい」



志希さんが突然そんな事を呟くと、すっと立ち上がって部屋を出ようとします



未央「ちょっ、ちょっと!どこ行くのさ!」

志希「だって退屈だしー、折角だからこの施設を探検したいかなって」

未央「探検って…それどころじゃっ」

志希「またさっきのバケモンが来るかもしれないじゃない?」

「っ!?」



確かに……ここがもし、犯人の本拠地とするとしたら、
いつ、またさっきの化物のような何かが来ても、不思議ではありません



志希「だから、偵察がてらここを見て回ろうかなって」

未央「…だからって、ひとりじゃ危ないって!いいよ!私もついてく!」

「えっ!?」



確かに、志希さん一人だけだと危ないですけど…



志希「……卯月ちゃんも何か言いたげだね、どうする?」



『私は……』
1.ここに残る
2.志希と一緒に出る
3.未央と一緒に出る


安価↓2

2

>>775


「……私が行きます」

未央「えっ?」

「未央ちゃんは、凛ちゃんを見ていてください。お願いします」

未央「……分かった」

志希「オッケー、そんじゃあ探検しよっか」

「……変なのがいないか、見るだけですからね」



私は拳銃を構えなおして、志希さんと部屋の外へ出ることにしました







現在状況

・島村卯月  体力4/10
【射撃能力適性】 【キーアイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:13)
・ハンドガンの弾(27)
・マグナムハンドガン(武器:7)
・マグナムの弾(10)


*黒いカードキー
*ドライバー(キー)
*ライター(キー)
*トイレ用洗剤:塩素系(キー)


・一ノ瀬 志希  体力10/10
【射撃能力適性】

『所持アイテム』
・コルトSAA(武器:6)
・ハンドガンの弾(35)
・調合したハーブ(緑+赤)





再び、白と枠線だけで構成された廊下に出ます
よく見ると、正面の扉も、通路奥の扉も『カードリーダー』がついていて、
どうやらカードキーがないと開かない仕組みになっていました



志希「……いきなり詰まっちゃったかなー?」

「…あっ、待って下さい、もしかしたら……」



そうです、あのヘリの中で拾ったアレを使えば……



【黒いカードキーを使いますか?】
【・はい】



……向かい側の扉は、ダメみたいですね
じゃあ、通路奥の方は……



…ピーッッ




いけました!



志希「おーっし、それじゃあしゅっぱーつっ♪」

「あっ!もうっ、先に行っちゃダメですよぉ!」



本当にマイペースなんですから……卯月、行ってきますっ



「……ここは……なんなんですか…?」



完全に、SFの世界に迷い込んでしまったみたいです



扉の奥は三叉路になって……いいえ、私の知っている三叉路と全く違います


何せ、天井も底も見えない、吹き抜けになっていたんですから


正確には、部屋はとても広い筒状になっていて、その中央に太い柱のような、機械のようなモノが同じく、見えない底から天に向かって伸びていて、
その柱を囲んで、更に三方向に伸びた鉄橋が、ひとつはわたしのいる扉に、
他のふたつはまた、別の扉へと伸びていました



志希「ちょっと来て卯月ちゃん!見てよ!」

「は、はいっ?」



すでに橋を渡って、柱のそばまで寄っていた志希さん
言われた通りに近づくと、そこには操作盤のようなモノがありました



志希「コレさぁ…ただの橋じゃないんだよ、エレベーターなんだよ!」

「はい!? ……どういうことなんですか」

志希「この柱がエレベーターシャフトになってて、この三又の橋が、丸ごと上下しちゃうんだよ」

「ほ、ホントですか?」

志希「うん、間違いなく、こんな大掛かりなのよく作れたよねー♪
   ま、操作盤の『ヒューズ』がトンじゃってて、今は使えないけどさ」



そういって、志希さんは興味を失ったように、別の場所へ行こうとします





行き先は、私たちが入った扉から見て右側
扉を抜けると、また白い廊下に出て、奥には自動ドアが見えます
よく見ると廊下はL字になっていて、ドアの左方向にも通路が伸びていました
そして……



志希「……曲がり角の奥、なんかいるね」



『廊下の角奥から、呻き声が聞こえてきます』
1.奥へ進んで攻撃
2.無視して自動ドアへ
3.その他

安価↓2

>>781

判定:7 大成功


奥にいる、何かが気になります
気づかれないように、そっと、廊下の角から覗いて……




ゾンビ「……うぅウゥぅ」




声が漏れそうになりました
夜になってから、何度も姿を見てきたゾンビですけど……
ソレは、『全身の皮膚が無かった』んです

志希さんも、いつになく神妙な面持ちでゾンビを見て、油断なくホルスターの銃に手をかけています

幸い、ゾンビは向こう側を向いていて、こっちには気づいていないみたいですけど……
あの立派な体格に、皮膚が無くても生きられる強さ……
たぶん、かなり手強い相手になるかもしれません



『ここは……』
1.攻撃(武器指定
2.無視して手前の扉へ
3.その他

安価↓2

>>784

判定:3


志希「…とりあえずさ、はい」

「えっ…」


志希さんがそう言って手渡してくれたものは、調合されたハーブでした


志希「傷、まだ治してないでしょ?無理しちゃダメだよ?」

「ありがとうございます…」



・島村卯月  体力10/10



やっぱりなんだかんだあっても、こういうところで親切な面もあるんですよね、志希さん
こんな人を……やっぱり怪しく思うなんて……私には出来ないです



志希「んで、どうする?まだあっちは気づいてないみたいだし、やっつけちゃおうよ」

「……そうですね、今のうちに……」



銃を構えて、角から揃って出ようとします
タイミングを合わせて、一歩前へ……







ビ-ッッ ビ-ッッ





えっ、なんですか?この音……



謎の電子音が、廊下に響き渡ります

その音の主は、私達の後ろから
天井に、カメラのようなモノが搭載された、謎のロボットが張り付いていました



「あれは……なんなんです…」



ガシャンッッ



「……か?」




ハンター「シャァアアアッ!」




ト、トカゲ人間!?



志希「あっちゃー…間が悪すぎるってー…」



『廊下奥のゾンビにも、気づかれたみたいです』
1.ハンターを倒す(武器指定
2.ゾンビを倒す(武器指定
3.前の扉に逃げ込む
4.その他

安価↓2

スミマセヌ…また喉の調子が悪くなってきたのでここまで

安価なら↓

ゴメンなさい
今ネット環境がまだ悪い&スランプでまだ書けないかも……待ってる人もう少しだけ……

ようやっと、再開の目処が立ちました
お待たせしてしまって大変申し訳ないです。書きます

>>789
判定:0 クリティカル


一度に2体、それも挟まれた形で……これは不利です!


「志希さんっ!前のドアに!」

志希「オッケイ!逃げようか!」


そのままダッシュで、自動ドアをくぐり抜けます
更に続く廊下を走り抜けて……



ゾンビ「…ァぁアアあっ!」


「っ!? あのゾンビ速い!」

志希「強化型ってヤツ?コイツはヤバいかも!」



今まで見たなかでいちばん、機敏な動きを見せるゾンビ
全力で走っても追いつかれそうな速度で、あのトカゲ人間と一緒に襲いかかってきます
白い廊下でふたりと2体、命懸けの追いかけっこ
追いつかれる前に、奥の扉へ……


「あれは…カードリーダー!?」

志希「わーおっ!入れるかなー?」


使えそうなのは黒いカードキーだけ
コレが合えば……お願いっ!





ピ-ッ バシュンッ


「……ハァ…ハァ…」

志希「…あいつら、入ってこれないみたいだね」

「みたい……ですね…」



扉は見た目通り頑丈で、廊下で暴れるゾンビ達には歯が立たないようです



志希「さっきの、自走式の監視カメラみたいなやつだったのかな?
   侵入者を見つけたら、あのリザードマンみたいなのを送りこむ仕組みみたいだね」

「…ごめんなさい、私がうっかりしてて」

志希「いやあ、いきなりだったし、仕方ない仕方ない」



息を整えて、今入った部屋の中を見渡すと、
あちこちに、様々なサイズの機械が置いてあることがわかります
何に使うものなのでしょうか?
いずれにしても、ここでは何かの実験場だということだけが理解できます


「…ひっ!?」


…機械を挟んだ向こう側の壁、大きなガラスがはめ込まれていて、その手前側で何かを見ていたんでしょう
そしてそのガラスの壁は、おびただしい量の血液で真っ赤に染まっています。



志希「…この血の量、中にいるナニかは、まず生きていないだろうね」

「……様子を見てきます」

志希「勇気あるねぇ、気をつけなよ?」



この部屋には扉が2つだけ、
ひとつは私たちが入ってきた扉、
もうひとつは、ガラスの壁の向こう側に行くための扉
私の中で選択肢はひとつ、奥に進む以外にありませんでした

透明なガラスの壁に、金属製の扉
さっき通った自動ドアと同じように、真上にスライドして開かれます
扉をくぐって右側を見ると……


「…ぅっ…ぷ……」


外で見たのと同じ、首を切り落とされた、特殊部隊の人らしき死体が
血塗れのガラスにもたれかかっていて、見るも無惨な姿で……

あれ?よく見ると手に何か…


【ヒューズを取りますか?】
【・はい】


どうしてこんなものを?
でもこれがあれば、あの大きなエレベーターを動かせるかもしれませんね


ビーッ ビーッ


[エリアから速やかに退出してください。実験を開始します]

「え?」


ガコンッ
そんな音が、入ってきた扉からしました
急いで近づいてみても、閉じられた扉は一向に動こうとしません
これ…もしかしてマズい状況では?


志希「……っ……っっ……」


志希さんが慌ててガラスを叩き、何か叫んでいる様子ですけど、何も聞こえてきません

パシュゥンッ

更に、背後から響く謎の音
急いで振り返ると…


ハンター「シュルルル…」

「っ…ぅ、ウソ…!?」



奥の隠し扉から…トカゲ人間!?



現在状況

・島村卯月  体力10/10
【射撃能力適性】 【キーアイテム所持数増】

『所持アイテム』
・ハンドガン(武器:13)
・ハンドガンの弾(27)
・マグナムハンドガン(武器:7)
・マグナムの弾(10)


*黒いカードキー(キー)
*ドライバー(キー)
*ライター(キー)
*トイレ用洗剤:塩素系(キー)





『逃げられない……戦うしかない』
1.攻撃(武器指定)
2.回避
3.その他

安価↓2

1.マグナム

>>817

判定:1 1  失敗



早く仕留めないと……木場さんの銃なら太刀打ちできるかもっ
銃を構えて、トカゲ人間に狙いを……やっぱり少し重いかも…


ハンター「…シャァアアッ」


っ、向こうのほうが早い!? 跳びかかって…間に合わないっ


ザクゥッ


「っ……くうぅ…!」


・島村卯月  体力6/10


大きな爪が……腕に食い込んで……
まだ動くけど、ダメージは無視できない…しかも、勢いで後ろに倒れてしまいました


ハンター「シュルルル…」


トカゲ人間は油断なく、姿勢を整えて私の様子を伺っています


『…急いで起き上がらないと!』
1.そのまま攻撃(武器指定)
2.回避に専念
3.その他

安価↓2

>>820

判定:0  クリティカル


…待って、ここはあえて動かないほうが…相手の動きを予測しやすいかも


私は怪我で身動きが取れないフリをして、トカゲ人間の様子を伺いました
そうすると、相手もチャンスと見たようで…


ハンター「シャァアアッ!」


跳びかかってきた!
さっきはいきなりだから反応できなかったけど今なら…空中なら、避けられない!



パゴンッッ



素早く木場さんの銃を向けて、その胸目掛けて銃弾を、炸裂音に乗せて送り込みます
断末魔をあげながら飛び込んでくるソレを避け、私は体制を立て直します



志希[よしっ、コレだ!大丈夫卯月ちゃん!]

「志希さんっ!?」



突然、志希さんの声が室内に響き渡りました
天井にスピーカーが仕込んであるみたいで、志希さんは外の機械越しに話しかけているようです


志希[ゴメンねっ、今すぐにその扉開けるから。解除コードが複雑でさぁ…]

「あっ、はい…っ」



会話の最中、またも背後の扉が開く音……
今度は……


シュルルルル…
ハァアアア…


トカゲ人間が二人!?

「志希さんっ!急いでくださいっ!」

志希[ちょい待ってー、コイツで…どうだ!]




ビーッ ビーッ


[エリア内に異常を検知しました。
 実験を強制終了し、『5分後に、エリア内を洗浄します』
 室内の研究員は速やかに退室してください]



「志希さぁんっ!?」

[……ゴメン、失敗しちった♪]



『これ…最悪の事態じゃないですか!』
1.ハンターに攻撃
2.回避に専念
3.その他

安価↓2

2
更新をどれだけ待っていたことか・・・!!

>>824

判定:8  大成功


ハンター「シャァアアッ!」


トカゲ人間の内の一人が、雄叫びを上げながらこっちに駆け寄って来ます
同じように走って逃げると、もう一人が跳びかかってきて、
私はすんでのところで爪を回避しました

こんなに素早い敵が二人もなんて…迂闊に手が出せません


志希[もーちょいがんばって!あと少しで扉解除できそうだから!]

「が、がんばります!」


爪を避けては走り、避けては走り、
ケガもあって、フラフラになりながらも必死で、トカゲ二人の猛攻を凌いでいきます
でも…このまま5分近くも耐え抜くなんて…できるんでしょうか…


ハンター「シャアッッ!」

「うひゃあっ!?」


うっかり回避が遅れてしまい、私はギリギリ避けた瞬間、床に倒れこんでしまいました
いっ、急いで起きなきゃ…っ


ハンター「カアアァァ…」


そんなっ!こんな近くにまで…

「…来ないでっ!」


低姿勢で迫ってくるトカゲ人間の鼻辺りに、思いっきり蹴りを入れてしまいました
カカトが顔の中央にクリーンヒットして、思わず仰け反っています



志希[後はこれで……開けっ!]



ビーッ

[ロックが解除されました]



「っ、やったぁ!」


朗報を聞いて、私は急いで起き上がって一目散に扉に駆け寄ります
後ろからついてくる二人を尻目に、自動ドアをくぐり抜けて志希さんの元へ


志希「急いで!そろそろ毒ガスが来るよ!」


「は、はいぃ!」


二人揃って大慌てで、廊下に続く扉に駆け寄り……外へ!




[洗浄を開始します]


ちと休憩

あらためて、お待たせしてしまい申し訳ないです

ゴメン、色々用事済ませてたら書く時間なくなっちゃった

続きは明日新しいスレ立てて書きます
後はリクとか質問とかあれば書き込んでくれて構いません。では


続いてくれてた嬉しい

それはそうと確実にこの状況を楽しんでいそうなあの子が今どうしてるのか気になる


ぶっちゃけEDは何種類ぐらい考えてたりする?

もうちょいしたらスレ立てる予定

>>833
どうなんでしょうねぇ、筋金入りのホラー・スプラッターフリークとはいえ
自分の知り合いや友達が次々に犠牲になってくのを見たら何を思うか…
余裕があればアウトブレイク方式で書いてみたいかも


>>835
ED分岐みたいなのは後幾つか作る予定
実はというか、みくにゃんの分岐もそのひとつだったり
つまりこの先選択肢誤ると死ぬ人がまだいます

卯月たちが終わった後、他のアイドルのルートはやる予定ある?

スレ立てでけました

BIO HAZARD CINDERELLA GIRLs FILE.3【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443098771/)


>>837
今回の上手く収拾ついたら書くかも
今度は大人組中心で、気が向いたら他のアイドルも

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