本田未央「私はサイボーグじゃないよ」 (23)


モバマスで『サイボーグクロちゃん』の世界観パロディ
誰がどのキャラの役割なのか分からなかったら
コミックスを読もう!



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晶葉「……よしっと」キュッ

晶葉「みく、ちょっとレンチ取ってくれないか」

みく「あいよ、にゃ」

イヴ「ふわぁ……凄いですー」

ヴリッツェン『見事』


未央「……何、この……何?」


晶葉「おお、未央じゃないか」

みく「ちーっすにゃ」

イヴ「こんにちはぁ」


未央「おっす……で、コレ何?」

晶葉「ふふふ、聞いて驚け! その名も、DXウサミンロボだ!」

みく「ヒューヒュー!」

イヴ「わーわー」

ヴリッツェン『愉快』

未央「はぁ……?」

晶葉「ウサミンから依頼があってな。曰く、もっとライヴパフォーマンスを派手にしたいそうだ」



晶葉「そこで、この愛と平和の使者、DXウサミンロボ!」

晶葉「このDXウサミンロボさえあれば、どんなLIVEも勝ち確定間違いなしだっ!」

みく「さっすが晶葉チャンにゃ!」

イヴ「よっ天才博士ー!」

ヴリッツェン『素敵』

未央「いや、まぁ……うん、とりあえず、一つずつ片付けよう」



未央「DXウサミンロボ……」




未央「デカくない?」

DXウサミンロボ(全長17m)



未央「正直怖い」



晶葉「何を言うか! これぐらい大きくなければLIVEには勝てないぞ!」

みく「大は小を兼ねるのにゃあ!」

イヴ「おっきいですー」

ヴリッツェン『巨大』

未央「うん……いや、うん、もう、いいや」

未央「……それで、菜々ちゃんは?」

みく「ギックリ腰で休んでるにゃ」

ヴリッツェン『養生』

未央「マジかよ永遠の17歳……」



未央「……つか、さっきからブリッツェンは何なのさ」

晶葉「ふっふっふ、その首輪さ!」

晶葉「脳波からなんやかんやの信号を受け取ることによって、意思相通が出来ちゃう系のアレだ」

未央「すっごいあやふや」

ブリッツェン『流石』

晶葉「あっはっはっは! 己の才能が怖い……はっはっは、あーはっはっは、げほっうぇっ、ごほっ」

みく「よしよし」

未央「なんだこいつら」



晶葉「げほっげほっ、ふー……よしっ、最終チェックも済んだことだし、テストしてみよう」

未央「……大丈夫なの、これ」

晶葉「私の開発に死角はない!」

晶葉「愛と平和の使者、DXウサミンロボ!」

みく「発!」

イヴ「進!」

ヴリッツェン『GO』

 バチン




DXウサミンロボ『』ゴゴゴゴゴゴゴ

未央「おお、動いた……」

晶葉「ふふふふ、当然だ!」

DXウサミンロボ『ガ、ガガ……』ピタッ

晶葉「んん?」




DXウサミンロボ『ゲボボボボ』ドジャー




未央「え?」

晶葉「危ないっ! なんでも溶かす液だ!」

未央「えっ」

みく「逃げるにゃあ!」

イヴ「ひっひええー!」

ブリッツェン『回避』

未央「えっ、愛と平和の……えっ」



 バッシャーン!



 ジュワァア……



DXウサミンロボ『ガガガ、ピー』

DXウサミンロボ『ガガ、ガガ』キュラキュラ

 キュラキュラキュラ……


みく「……危ないところだったにゃあ」

イヴ「事務所……なくなっちゃいましたね」

ブリッツェン『消滅』

晶葉「何と言う事だ……! 制御チップが機能してない!」

未央「もうどっから突っ込んでいいか分からないよ……!」



みく「街の方へ行っちゃったけど、大丈夫にゃの?」

晶葉「し、心配は無用だ! 他に武装は積んでいないから!」







晶葉「高圧縮タキオン粒子砲くらいしか!」

DXウサミンロボ『ガガガ』ビビビビー





 ボボボボボボボボボボ

 ボォン……


『う、うわー、巨大ロボットだぁああああああああ!』『た、助けてー!』『ビームだ、避けろぉ!』『危ないっ! なんでも溶かす液だ!』『うわぁあああああああああああああ!』

 ビビビビー
 ゲボボボボ……



晶葉「……」

みく「……」

イヴ「……」

ブリッツェン『……』

未央「……」

晶葉「……諸君」






晶葉「地球の危機だ」

未央「だろうね!?」




未央「なんだよアレ、なんなんだよ!」

未央「街が地獄絵図じゃねーか!」

未央「愛も平和も微塵も感じられないよ!」

未央「大体LIVEになんでビームが必要なの!? 何処でなんでも溶かす液を使うの!?」

未央「死ぬわっ!」

晶葉「よ、良かれと思って……」

未央「良かねーよ!」

晶葉「そ、そんなことより!」

未央「そんなこと!?」

晶葉「早くアレを止めなければ、不味い事になってしまう!」

未央「現時点で大惨事だよ!」



晶葉「……みく!」

みく「しょうがないにゃあ……」コキッコキッ

みく「……アレ、持ってきて」

みく「確か、事務所の地下にあったでしょ?」

晶葉「よし来たッ! イヴ、ブリッツェン、手伝ってくれ!」

イヴ「が、合点!」

ブリッツェン『承知』

 ダダダダダ……




未央「み、みくにゃん、ど、どうするつもりなの?」

みく「あーなった以上、どうしようもないにゃ」



みく「壊す」



未央「こ、壊すって、一人で!? む、無茶だよあんな破壊兵器!?」

みく「何言ってるにゃ?」

未央「え?」

みく「未央チャンも一緒にやるにゃあ」

未央「は、はぁああああああああああああ!?」




未央「なに!? なんで!? 無理に決まってんじゃん!」

みく「未央チャン、ダンス得意でしょ?」

未央「え……そ、そりゃあ、まぁ……」

みく「うん」

未央「……」

みく「……」

未央「それだけ!?」

未央「私、ダンスが得意ってだけであの地獄に飛び込まなければ行けないの!?」

未央「殺す気か!」

みく「にゃはは、ま、なんとかなるにゃあ」

未央「笑い事じゃないよ!」



晶葉「持って来たぞ!」

イヴ「お、重い……」

ブリッツェン『武器』


未央「……何、この……何!?」


晶葉「なんでも斬れる剣!」

イヴ「ガトリングキャノン!」

みく「未央チャンはどっちがいい?」

未央「待て待て待て待て!」



未央「なんでこんなものがあんの!?」

未央「いや、もうこの際それはどうでもいい!」

未央「私が行くことは決定なの!?」

晶葉「だって、私は今から事務所を建て直さなきゃいけないし……怒られちゃう」

未央「怒られろよ! いっそ怒られろよ!」

晶葉「それに、ダンス得意じゃないし……」

未央「ダンス関係ねぇーよなんなんだよ!」

未央「なんなんだよダンスが得意だからってなんだってんだよぉ!」

イブ「私は晶葉ちゃんの手伝いをしなきゃ……」

ブリッツェン『がんばれ』

晶葉「あ、ブリッツェンも連れて行け。この首輪で私たちと連絡が取れるから」

ブリッツェン『!?』



みく「未央チャンは剣の方でいいにゃ? みくはガトリングにするにゃ」

みく「あと、晶葉チャン、応援呼んでくれにゃあ」

みく「流石にちょっとキツイにゃ」

晶葉「了解した! さあ、二人とも! 地球の平和を守るのだ!」

イヴ「頑張って!」

ブリッツェン『たすけて』





未央「……こ」




未央「こなくそぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」




一方その頃!


凛「……」

卯月「……」

凛「事務所が……」

卯月「なくなってるね……」

凛「街が……」

卯月「壊滅状態だね……」

凛「一体、何が……」

卯月「凛ちゃん……私、怖い……」

凛「大丈夫だよ、卯月」

卯月「え……?」

凛「私が、守るから」キリッ

卯月「凛ちゃん……!」キュン

凛「私は……蒼が好きかな」キリッ

卯月「凛ちゃん……!」キュン

凛「残していこうか、私たちの足跡……!」キリッ

卯月「凛ちゃん……!」キュン



 ※この二人の出番はこれで終わりです。



続く!

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