夢魔「強い精力の溢れた、淫らな夢を追ってきたら……」
さらに、この快感が……2倍になる!
男「んぁああっ! ひいっ♪なああ!」
ぢゅるる、ちゅぴ……けれど貴方はイくことができない、そうでしょ?
男「はいっ、あああ♪ そんな! あああん♪」
夢魔「この人、怖いです……」
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夢魔「すごい混沌とした夢の中なのに……淫らな部分だけが鮮明」
夢魔「例えば夢精する時なんか、キチンとストーリーが出来ている事も多いのに」
数え下ろすたびに近づいてくる。
貴方の欲望が近づいてくる……♪
夢魔「あ、綺麗なお姉さん……あの姿が、あの人の理想?」
5……4……3……
女「んふっ……あっ、は……んっ」
男「ああっ……! んぁ、あああ……!」
夢魔「期待、欲望、快楽……すごい、渦巻いてる」
夢魔「美味しそう……はやく……♪」
ゼロ!
女「ふぁ、あああん!!」ギュッ
男「うあ、あああああ!!」ギュッ
夢魔「…………」
夢魔「……?」
夢魔「あれだけ強い絶頂を迎えたのに、精気が放出されない……?」
………………
…………
……
ぺいっ!
夢魔「きゃん!」コロン
夢魔「夢から弾き出されてしまいました……現界する気なかったんですけど」
夢魔「快感にびっくりして目が覚めちゃったんですかね? なんにせよ、惜しいです」
夢魔「というか、あんなに美味しそうな欲望をぶら下げておいて、お預けなんて酷いです!」
男「はぁ、はぁ……」
夢魔「おなか、すきました……」
男「あれ、おかしいな……」
男「おい、君は誰だ?」
夢魔「ひゃいっ!?」
男「へんなカッコしてるし……おかしいなぁ、解除音声聴いたんだけどなぁ」
夢魔「へ、へんじゃないです……!」
…………
男「じゃあ、俺の夢から出る精力を頂こうとして、俺の目覚めと共に弾き出されたと」
夢魔「はい……」
夢魔「そもそも、何で絶頂したのに精気が出ないんですか? こんな事初めてです」
男「む。今の、もう一回言ってくれ」
夢魔「何で絶頂したのに」
男「違う! 最後のだ」
夢魔「こんな事、初めてです?」
男「もっと感情を込めて!」
夢魔「こんなことっ……初めてです……♥」
男「よし。」
夢魔「じゃなくて!!」
男「精気だかはよく分からないが、普通の絶頂と違う事があったんだとしたら、それは俺が先ほどドライに至ったからだろう」
夢魔「ドライ?」
男「ドライオーガズム。簡単に言うと、射精を伴わない男の絶頂だ」
夢魔「それって……」
男「女の子イキだな」
夢魔「やめてください、気持ち悪い……」
男「連続して絶頂する事もできるし、その時の快感も射精に比べて強い……というか、天に逝ってしまうような心地だ」
夢魔「でも精気が出ない、と」
男「夢魔とやらは、精液を糧とするのか?」
夢魔「今みたいに、身体を得て現界している時は吸精する事でもお腹がふくれます。けど」
夢魔「やっぱり、とろけて、あつあつの、欲望にまみれた淫夢が最高です……♥」
夢魔「その点、貴方はとても美味しそうな夢を見ていたのに、味わえないなんて……」
男「今の恍惚とした媚笑には惹かれるものがあるが、俺の精はやらんぞ」
夢魔「そんなこと言っても……まだ夢の快感がくすぶってるんじゃないですか?」
夢魔「わたしもオンナノコですから、分かります。もっと、もっと欲しいって」ツツツ
夢魔「わたしのからだ……ちょっとだけ、使ってみません?」ピトッ…
男「黙れ。惨事に興味はない」
夢魔「」
男「俺はここしばらく催眠音声以外では抜いてないし、これからもそうだ」
男「そもそも、催眠にかかっている状態というのは寝ているわけではないぞ」
夢魔「そうなんですか?」
男「催眠状態というのは、簡単に言えば暗示にかかりやすい状態の事をいう。意のままに操られているわけではない」
夢魔「???」
男「分かりづらかったか。意識不明と意識明瞭のあいだが、催眠状態だ。催眠状態は実は皆がよく経験している」
男「例えば睡眠と起床は、催眠状態を経由して行われる。何か物事に夢中になった時の、視界が狭くなる感覚も。虚を突かれ、前後不覚にある時も催眠状態だ」
男「日本語にも、これを表すものがあるな。夢心地、であったり、夢うつつ、などもそうだ。これを形容する状態なら催眠状態と言って良いだろう」
男「意識を失っているわけではない。なので、危険や嫌悪を感じた際は、人はすぐに催眠状態を脱する事ができる。これを忘れないでくれ」
男「分かったか?」
夢魔「わ、分かりました。わたしも現界している時は、催眠状態を常日頃経験してますね」
男「だろうな。決して日常から遠いものではないということを知って欲しい」
男「俺の独り遊びというのは、この身近な現象を利用し、心身をコントロールするものだ。だから、脳の深層から来る淫夢とは違うのだろう」
夢魔「なるほど……」
夢魔「難しい話を聞いてたら、お腹が空いてしまいました……」
男「だから、精はやらんぞ」
男「サイニー(さいみんおなにー)にはまり込んでからというもの、覚醒状態での快感がちっぽけでしょうがない」
夢魔「う~。お腹が空いて力が出ません」
夢魔「その、夢魔助けだと思ってですね。一応淫らな悪魔ですから、普通の女の子よりムラムラすると思うんですけど……」
男「そも、不法侵入だろうが。勝手に上がり込んで人の余暇を邪魔した挙句、メシをよこせと?」
夢魔「うぐぐ……」
男「おい、夢魔。俺が催眠を聴いている時は、夢の世界に入り込めたんだな?」
夢魔「? はい。それで、ここに誘い込まれました」
男「仕方ない。しょうがないから、ウェット向けの音声を聴いてやる。精気なりなんなりは、それで吸え」
夢魔「ウェット?」
男「射精するという事だ。それなら良いだろう?」
夢魔「ほ、本当ですか!? わたし、嬉しいですっ……♥」カアア
男「……普通の娘より男好きのする、というのは本当らしいな」
夢魔「何か言いましたか?」
男「いや」
夢魔「それは、イヤホン?」
男「すごい、お高いヤツだ。こだわりだすと、どうもな……」
男「さて。俺は催眠に入り慣れているし、ちょうど不完全燃焼にあっていやらしい暗示にもかかりやすいと思うが」
男「いかんせん、催眠にはリラックスが不可欠だ。耳を塞ぎ目を閉じてはいるが、あまり気を散らさないで欲しい」
夢魔「はい、分かりました」
夢魔「じゃ、じゃあその……お願いします」
ぽちっ。
……
夢魔「とは、言ったものの」
夢魔「まだまだ起きてますね。退屈です」
男「すぅ……ふぅ……」
夢魔「深呼吸してる。リラックスしてるんでしょうか」
男「んぅう…………! はぁ」
夢魔「今度は、伸びをしてます。これは気持ちよさそう……」
(今日の投下は)やめ。
やめ! ほら、手を離して
>>1の言う事を聞くのは、気持ち良い。でしょう?
明日、すぐに書いてあげるから。ほら、まだ我慢して……
ずーんと、身体があたたかくなっていく……
夢魔「……。眠りの兆候が、聞こえてきました」
夢魔「これ、でも起きている状態なんですよね。不思議です……」
ずーんと、落ちる……
男「すぅ……すぅ……」
どんどん落ちる……
夢魔「では、夢の世界へ……お邪魔します」
落ちるのは、とても気持ちが良い
あなたは、落ちていく……
落ちていく……
落ちていく……
夢魔「ひょいっ、と」
あなたは、落ちてしまった
夢魔「ここは……」スタッ
ここは、夢の世界
夢魔「イヤホンから聴こえますね。でも、寝ている人の夢に、うつつの音は響かないはず……」
夢魔「これが、催眠状態ということでしょうか」
深いところまで落ちた貴方は、落ちていく心地よさを知ってしまった
落ちていくことは気持ち良い
夢魔「なんか、ちょっとシンプルすぎですね……」
夢魔「これは暗示でしょうか? 普通、こんな事言っても警戒されて起きてしまいますが」
男「……」
夢魔「自分で、警戒心や疑いをコントロールしているんですね。よく受け入れています」
夢魔「確かに、言われるがままってのも、気持ち良さそうですね……」
夢魔「むしろ、余計な事を考えないで済むのかもしれません」
では、ここで一度目を覚ましてみましょう
数字を数えると、貴方は目を覚まします
夢魔「えっ?」
3、2、1
パン!
……
夢魔「ここは、布団?」
夢魔「なんで起こしてしまったんでしょう。現界しちゃって……」
夢魔「ない?」
夢魔「外の景色が映っているのに、目覚めてはいない……」
ちゃんと、目は開きましたか?
何も聴こえないかもしれませんし、ぼーっとするかもしれません
一度深いところまで落ちた貴方は、いつでも深いところに戻ることができます
わたしが数字を数え上げると、瞳が閉じていく
また、気持ちの良い世界へ落ちていきます
1、2、3
はい。
夢魔「…………。また戻りました」
貴方は落ちることを繰り返し、より深い、ふかーいところへ落ちていくことができます
夢魔「なんか、身体があたたかい……?」
3、2、1
パン!
目を開けて
視界が、開ける
夢魔「催眠に、巻きこまれてる……ぼぉっと、して……」
1、2、3
はい。
夢魔「あたたかくて、力がはいらなくなって、きましたぁ……」
深いところ。
ここは、夢の一番深いところ。
なーんにも、考えなくていいの
夢魔「ぁ……」
男「ぅ……」
わたしの声で、落ちていく
落ちていくのは、きもちいい
だから、わたしの声がきもちいい
夢魔(わたしが、夢魔だからでしょうか)
夢魔(この人の夢に、巻き込まれて)
夢魔(むずかしいこと、考えられない……)
夢の世界は、すべてが夢
貴方の、思うがままにしていいの
隠していた欲望も、溜め込んでしまったストレスも
ぜんぶ……解放していいの
夢魔(そんな……こと、だめ)
夢魔(だめなのに)
男「ぅ、あ……」
夢魔(この人が、この人が抵抗しないせいで、わたしまで……!)
つらいこと
くるしいこと
かなしいこと
忘れていいのよ。
うれしいことや
しあわせなこと、
どきどきすることで
頭をいっぱいにするの。
それは、きもちいい。
夢魔(きも、ちいい……)
夢魔(こんなの、きもちいいよぉ……!)
今だけは、わがままでいいんだよ
ぜんぶ、受け止めてあげる
男「ぅ、あ……」
夢魔「あ、あ……!」
シタいこと、シていいの
出したいもの、出していいの
ほら
あなたの、いちばん奥に
男「…………!」
夢魔「あぁ……はぁ……」
あなたの大好きな欲望が、待ってる
想像して……
あなたの欲望……
男「なんで、催眠の中に君がいるんだ……!?」
夢魔「我慢、できないです……♪」
身を、寄せ合って……
夢魔「わたし、あなたに一目惚れしちゃいました……♥」
男「な、ぁあ」
吐息が、漏れて……
夢魔「ふぅ、んっ、はぁ、欲しいんです……!」
男「ふ、うぅ、あっ……!」
脚を、絡ませて……♪
夢魔「んっ、くぅん……!」スルッ…
腕で、抱きあって……♪
男「はあ、あ、はぁっ……!」ギュウッ…
欲望を、囁いて…………♥
男「俺も、初めからっ、君を抱きたかった……!」
夢魔「嬉しい……! いやらしいこと、いっぱいしたい……!」
欲望が、アソコに触れてしまう……
男「くっ、ふ……」サワサワ
夢魔「!!? きゃ、ひぁぁん!!」ビリリリ!
指先から、びりびり電気が走るの
男「あふっ、ほら……♪」クチュクチュ
夢魔「っ、っ!! たっ、は、あああ」ズクン…!
おみみ。
夢魔「はぁ、ふっ、はあぁっ」コショコショ…
おしり。
男「あぁ、うぁああ……!」ムニ…ムニュ…
ふともも。
夢魔「ひぁあ、だめえぇえ……!」サワサワ…
ちくび。
男「だ、だめだっ、これ、だめっ」キュウウ…!
あまーいお口に、包まれてしまう……
夢魔「んっ……!」
夢魔「ちゅぷ、ちゅう……じゅるるる、んっんっんっ……♥」
男「!!! ぁぁあああ……!」ビクビクビク!
抱きしめられて、とろけてしまう……
腰が、動いてしまう……
欲望が、溢れてしまう…………♪
男「っ、っ、っ、……」
男「好きだ、愛してる、抱きたい……!!」ギュウウ
夢魔「あ、ああっ、わたしも、愛してます……!!」ジュン…
もう何も考えられない……!
きもちいい、ただきもちいい……!
自分の欲望が、きもちいい……!!
男「くぅ、ん、ああ!!」ズチュッ…!
夢魔「ひぁあ、ふああああ……!!」ツププ…!
男「あ、うっ、ふっ、ふっ、ふうっ、んくっ」ズチュッ!ズチュッ!ズチュッ!
夢魔「んぁあぁ、ぁああ、あぁぁあ……!!」キュン!キュン!キュン!
男「うは、あぁぁぁ……っ!!」ビュルビュルビュルッ…!
夢魔「ふぁあああああん……♥♥」ギュウウウ…!
……今から数字を数え下ろすと、ものすごい快楽が近付い……
9、8…………3、2……
男「も、ムリ……」
夢魔「わたしもですぅ……」
…………
……
…
ぺいっ!
夢魔「わっ、とと……!」トテテ
男「はあっ、はあっ、ふ、はあっ、はあっ、…………」
夢魔「うふふ……わたしのこと、ちゃんとえっちな目で見てたんじゃないですか」
夢魔「しかも、あんなに激しく愛してくれちゃった……♪」
男「く、ふぅ、ふぅ、あれは、催眠だから……」
夢魔「うそはだめですよ? わたしが、あなたの欲望に一目惚れしてしまったのも、ホントです」
夢魔「と・に・か・く♪ ふふふ、濃厚で美味しい精気。ごちそうさまでしたっ」
男「うそだ、こんな……」
夢魔「ホントですよ。ほら、まだいっぱい残ってます……///」ドロォ
男「!」ドキッ
夢魔「あらら~? いま、ドキン……て聞こえましたよ~?」
男「ぐ……これは、解除音声聴いてないから混乱してるんだ、きっとそうだ……」
夢魔「えへへ、だいぶお疲れみたいですね。今度こそ、夢の世界でおやすみなさい♪」
夢魔「あなたもそうですけど、催眠音声。あのすごい快感、興味が尽きないです。しばらく、通わせてもらいますね……♪」ナデナデ
男「かえ、れ……ぐぅぅ」
今日はここまで。
乙をするのは気持ちいい。そうでしょ?
男「ただいまー。……」
男「…………」
夢魔「お帰りなさい、マイマスター♪」
男「夢では無かったのか……」
夢魔「夢じゃなくて、夢魔ですよ。そんなにガックシしないでください」
夢魔「昨日も言ったとおり、催眠に興味がわいてしまって。あなたはずいぶんと催眠への造詣が深いみたいですし、いろいろ教わろうかと思って」
男「昨日ので腹は膨れただろう。他をあたれ」
夢魔「だめですよ、わたしは美食家なんですから。あなたのじゃないと、満足できないです……」
男「っ、図々しいにも、ほどがあるだろう」
夢魔「うふふ。今の、ドキッとしちゃいましたか? 硬派に見えて、初心なんですね……♪」
男「心身共に締め出してやろうか、この淫女が」グイグイ
夢魔「あっ、勘弁してくださいぃ~!」ズルズル
男「分かってるとは思うが、帰ってきて早々はできないぞ」
夢魔「分かってますよー。だから、ご飯を作って待ってたんです」ジャン!
男「うおっ!?」
夢魔「ふふふー。淫夢の中には理想のお嫁さんー、みたいなのを妄想する人も多くてですね。覚えちゃいました!」
男「…………」
夢魔「迷惑、でしたか」
男「いや。いただく」
夢魔「♪」
……………………
…………
……
男「むぐ……んぐ……」
夢魔「ふふ」
男「っくん。おい、ジロジロ見るな。食いづらい」
夢魔「えー? 惚れた人の顔を眺めて、惚けるのはいけないことなんですか……?」
男「恥じらいのない奴だ。むぐ……」
夢魔「でも、いい食べっぷりですね。お気に召してくれました?」
男「……うまい」
夢魔「えへっ♪ 毎日食べたいですか?」
男「だから、恥じらいを持て。品のない」
夢魔「あなた様は、恥ずかしがってる女の子が好きなんですか……?」キュン
男「様を付けるな、あと胸元抱くな。腹立つ」
夢魔「うー、注文の多いマスターです」
男「せっかく俺のために美味く作ったんなら、落ち着いて食わせろ! 飯が冷める!!」
夢魔「っ!?」ビクッ
夢魔「……、……///」ドキドキ
………………
男「ごちそうさま。美味かった」
男「……つっけんどんにして悪かったよ。そんじょそこらの人間よりよく出来てる」
夢魔「ほ、本当ですか? ありがとうございますっ!」
夢魔「えへへへ、明日も腕によりを掛けて作っちゃいますよー」
男「おい、待て。胃袋から懐柔される俺じゃないぞ」
夢魔「分かってますよう。でーも……」スリスリ
夢魔「わたしからご飯を作ったので、あなたからも、ご飯を頂きたいな……って」キュ
男「…………」
夢魔「ね、あなた様?」
男「しまった……」
夢魔「あなた様は、義理堅いんですね……///」
男「クソッタレ。どうせ無視して寝ようとも、夢見が悪いに決まってる」
夢魔「そんなことしませんよ。夢魔ですから、まあ逃げられないのはそうですけど」
夢魔「だから今晩も……あなたの精をください」ジイッ
男「……くそ、寝支度してくる」
夢魔「ありがとうございます♪」
…………
男「さて、今日はちゃんと催眠音声についての話もしよう」
夢魔「昨日は聴かされてるうちにふわふわになっちゃいましたけど、催眠音声ってどういうものなんですか?」
男「多くの意味で、催眠音声というのは暗示にかかる事に楽しみを見いだした音声だ」
男「慣れてくると催眠状態そのものも気持ち良くなってくるんだが……まあそれはいいだろう」
夢魔「うーん……どういうことですか?」
男「例えば、まっすぐな薄い鉄板を90°にしたいと思った時、君はどうする?」
夢魔「その部分を温めると思います」
男「それが催眠音声におけるファーストステップ、導入。そうして柔らかくなった鉄板を?」
夢魔「90°に曲げますね」
男「それが暗示。催眠音声の目的となる部分だ」
男「最初に温めたのは、そういう風にして90°に曲げたいという目的があったからだろう?」
夢魔「あ、なるほど……同じなわけですね」
男「そう。そうして90°の鉄板を利用したあとで、もとのまっすぐな鉄板に戻すとしたら、どうする?」
夢魔「えーと……もう一度温めれば良いですか?」
男「それが解除。曲がってしまった部分……暗示を解いて、もとのかたちに戻す」
夢魔「人の心は曲がりっぱなしじゃ困りますもんね」
男「他にもたくさんの要素があるんだが、大まかにはこの3ステップで構成されている」
男「温め、曲げ、戻す」
男「人はそれぞれのニーズに合わせ、鉄板を曲げる音声、プラスチックを延ばす音声、鉄棒をねじる音声など、いろんなものを求める」
男「そんな中で、昨日の俺は自分の淫らな欲望をイメージ化して満たす音声を楽しんでいたわけだ」
夢魔「そういう風に聞くと、昨日のも納得がいきますね」
男「俺からも少し聞いていいか」
夢魔「はい?」
男「昨晩、催眠に直接君が入ってきたのはどういう事だったんだ?」
夢魔「催眠の世界が夢の世界に近いせいで、夢魔であるわたしがあなた様の意識に干渉できたんだと思います」
男「じゃあ初めて会った時も俺が見えていたのか?」
夢魔「はい。でも、夢の中で夢魔を認識するには夢魔から名乗らないといけないという決まりがあるので」
男「知らないものは認知できない、と。なるほどな」
夢魔「あっ。催眠音声って、どれくらいの長さなんですか?」
男「例えば、昨日聴いていたのは25分のものだ。どうした急に?」
夢魔「いえ、でもわたしの体感では5分も経たないうちにあれよあれよと暗示がかかってしまって……」
男「前半部分のうちは俺がまだ覚醒していたこともあるだろうが、」
男「催眠の世界を俺の知覚を通して感じているのだとしたら、俺にとって都合のいい言葉だけを脳に通しているからか」
夢魔「人の脳って、そんな事が出来るんだ……それで短く感じたんですね」
男「訓練次第だ。暗示は君にも影響を及ぼすのか?」
夢魔「というより。あなた様の精神を借りて夢魔になっている以上、夢を見る人の精神にわたしも巻き込まれてしまいます」
夢魔「あまり、怖い暗示にかからないでくださいね……?」
男「安心しろ。逆に言えば、催眠慣れせずとも深く暗示にかかれるんだ。俺がここまで気持ち良くかかるのに長い年月を費やしたからな、楽しんでいけ」
夢魔「えへへへ、お世話になります♪」
男「今から聴くものはそれなり長い催眠音声だ。1時間ほどになる」
男「体調は万全か?」
夢魔「はい、バッチリです♪」
男「よろしい。掛けるぞ」ポチッ
この音声は、催眠音楽です。……
…………
……
男「……」
夢魔「催眠に入るまでの時間って、結構長いんですね……」
男「すぅ……ふぅ」
夢魔「催眠に入るには、けっこうな下準備が要るんでしょうか」
男「……」
夢魔「焦らないで待ってましょう」
男「ん゛っ……!」ググッ
夢魔「? これは、力んでます?」
男「~~~っ」プルプル
夢魔「催眠、解けちゃいませんかね」
男「ーっ……」クタッ
夢魔「あ」
男「……」
夢魔「入り、ましたね」
夢魔「緊張した反動を使ったんですかね? いろいろあって面白い……」
夢魔「それでは、お邪魔します」
……………………
…………
……
夢魔「ひょっ、と」スタッ
夢魔「!? これは……」
ウィーン……ガコン、プシュウウウ……
夢魔「これは、知ってます。プレスする機械?」
ここは、快楽を生産する工場
ヒュプノファクトリーです
夢魔「こ、こんなもので何を……」
あなたという材料は、今から私の手によって、加工されてしまいます
夢魔「ま、ますたぁ……何ですかこれ……」
男「……」
夢魔「もう、隣のラインに乗せられちゃってる……そんなぁ……」
あなたは材料ですが、私はあなたの望むがままにあなたを仕上げていきます……
例えば、木材は木目に沿って加工する事で、自ら望んでいたようにその身を剥がし、柔らかく形を変えます
それと、同じ事かもしれません……
夢魔(自ら望むように形を変える……)
男『人はそれぞれのニーズに合わせ、鉄板を曲げる音声、プラスチックを延ばす音声、鉄棒をねじる音声など、いろんなものを求める』
夢魔(それは怖い事じゃない……マスターの事、信じてみます……)ギュッ
これから、あなたを少しずつ柔らかくしていきます
あなたは材料……あなたが意識するままに、あなたが望むままに、あなたは柔らかくなっていきます
ものを温めると柔らかくなるという事を、あなたは知っているかもしれません……
あなたの好きな、身体がくたっとする温かさに、じんわり温まっていきます……
コー……
夢魔「ふ、わ……」
男「ぅ……」
優しい温かさが、身体の中をじんわり満たしていくかもしれません……
夢魔(ドライヤーみたいな、優しい温かさが……機械的なのに、落ち着いてしまいます……)
力が抜けていると、温かく感じるかもしれません
あなたは材料……温かくなれば柔らかくなり、柔らかくなっていることは温かいということ……
コー……
身体は、温まりましたか?
柔らかく力を抜くことで、あなたの身体は程よく温まっているかもしれません……
それでは、これより加工作業に入ります
男「……」
夢魔「っ、……」
ガショーン……ウイイイン……
柔らかくなった材料は、ゆっくりとプレスされていきます
けれど、いきなり強い圧をかける事はしません
だって、材料が壊れてしまうでしょう?
コンニャクをへこませるように、優しく何度も。
時間をかけて加工していきます
ガコン……ゥゥ、プシュウウウ
では、これより上から圧が掛かってくるような……そんな感触を感じるかもしれません
あなたは材料なので……プレスされたら身体が硬くなります
材料なのだから、硬くなって反発するのは当たり前。
そうしていても……私が合図をする頃、材料には降伏点が訪れます
力に負け、望む形に加工されてしまうのです
そうなってしまうと、身体の力は一気に抜け全身が横に、くったりと伸びていくような感覚に包まれる事でしょう
電源を入れます。
ガコン!
夢魔「!」ビクッ
それでは、プレスします
材料の弾力通り、反発してください。
ガショーン
ガショーン
ギシ……
ガショーン
夢魔「ぅ……!」ギシッ
男「っ」ギシッ
ガショーン
押されれば押される程、強く反発します
全身が強張り、硬くなっていきます
ガショーン
ギシ……ミシッ
夢魔(う、くっ……ふくらはぎが、ビキビキして……!)
ガショーン
ガショーン
夢魔(だめ、上から、押されてるみたいで……辛い……!)
ガショーン
ミシ、ミシミシ……!
ガショーン
男「うっ、くぅ……!」プルプル
きしんで来ましたね。
ガショーン
ガショーン
ミシミシ……メキメキ……!!
夢魔「げ、限界……!!」ビキビキ…!
バキン!!!
男「ぁあ!」グシャッ
夢魔「ぐぅっ!」メシャッ
腰の力が抜ける!!
連鎖して潰れていく全身の力が入らない背中から横に広がってしまう力が入らない力が入らない力が入らない……!
グィーン……ギュオオオ……
さらに潰れてしまう柔らかくなった身体が広がってしまう広がってしまう広がってしまう……!
男「はぁ、あぁっ……」クタッ
夢魔「あ、あ、あぁ……」ガクッ
グググッ……プシュウウウ。
男「ふぅ……」
夢魔「う、く」
機械が、上がっていきます。少しずつ身体に力が戻り、材料は元の形に戻ります
ウィーン、ウィーン、ウィーン……ガコン
オペレーションヲ終了シマシタ。
これで1回です
次は、拳を握ったり足をピンと伸ばしてみると良いでしょう。
ピ、ポ、パ
繰リ返シマス……
ガショーン
では、また頑張ってください
ガショーン
ガショーン
ギシ……
…………
……
…
オペレーションヲ終了シマシタ。
夢魔「はぁ、はぁ、はぁ……っ、ふぅ」
男「ふー、ふー、ぅぅ……」
だんだん、潰れるまでが早くなっていきますね。
材料が疲労してきているのでしょう。
ピ、ポ、パ
繰リ返シマス……
ガショーン
ガショーン
夢魔(そんな、もう、疲れが……)
次にプレスされる前に、身体の力が元に戻らなくなってきていませんか?
あなたは、段々と柔らかく加工されているのです
夢魔(そんなこと、あるけど……私は生き物ですっ……)
ガショーン
でも、止められない……機械は止まらない
ギシ……
夢魔「ぅぁ……っ」ググッ
夢魔(だめ、力が、入らなくなってきて……!)
それに、あなたは知っている。
きしんでいた材料が、くったりと潰れてしまう、力が抜けていってしまう気持ち良さを。
潰れることは気持ち良い。潰れることは気持ち良い……
夢魔(加工、されてる……薄く、広がっちゃう……!)
ガショーン
ガショーン
…………
……
…
男「……、……」
夢魔「ぁ……」
オペレーションヲ終了シマシタ。
夢魔「こんな、の……」
男「…………」
………………………………………。
もう、どこにも力が入らない。
あなたの全身は、加工されてしまいました。
夢魔(モノみたいに、扱われて……)
夢魔(何も、考えられない……)
プレスされて、圧縮されたモノは熱を発します。
あなたの身体は、加工前より温かくなっているのではないのでしょうか。
男「っ……」ポワ…
夢魔「う……」ジワ…
ガコン!
ウィーン……プシュウウウ
あなたは次の機械に運ばれていきます。
この機械は、加工の終わったあなたの身体を、試用前に検査する機械です。
プレスされてしまう、ギュッと圧力を掛けられる
その気持ち良さを知って、柔らかくなってしまったあなたは、いつでも望む形に加工される身体になってしまいました
ほら、だって。自分の力ではもう、自分の形を保てないでしょう?
ガコン!
ガショーン
ガショーン
夢魔「ひうっ……」ゾクッ
ガショーン
もし、プレスされるあなたの
ガショーン
ガショーン
ガショーン
腰だけに圧力が集中したら……?
夢魔「!」
ギシ……!
ミシ、ミシ
夢魔「……!?」ジク…
ほら。
プレスされるのは気持ち良い。
圧力を加えられ、熱を持ってしまう。それは当たり前。
夢魔「あ、ぁあ、だめ」
プシュ、ガション!
これは荷重試験。何度も、何度も何度も圧力が加えられます
力がもう入らず、柔らかくなってしまったあなたに、ギシギシと。
プシュ、ガション!
押されるたびに気持ち良い。
開放するたび気持ち良い。
プシュ、ガション!
プシュ、ガション!
圧迫されて、気持ち良い。
圧縮されて、気持ち良い。
…………
……
…
プシュウウウ……
夢魔(腰、ジクジクしてきました)
夢魔(こんなので、嘘です、こんなの嘘です……!)
荷重試験は、次の段階に移ります。
次は継続して、強い荷重を掛け続けます。
全身をグッと押し込み、耐久性をテストします。
ミシ、ミシ
ヴヴヴヴヴヴ……
強く押し込められ、力が入らない
辛いはずの圧迫が、気持ち良い
男「っ、ぁ……」
夢魔「ぅぁ……」
ヴヴヴヴヴヴ……
夢魔(ぽわぽわ、して……)
夢魔(とんじゃい、ます……)
あなたはもう、機械の駆動音を聞くたびに反応してしまう
熱が、柔らかい快感が、身体の内側から沸き上がってくる……
ヴヴヴヴヴヴ……
ギシッ、ギシギシ……!
ヴヴヴヴヴヴ……
狭いのに、安らか……温かくて、気持ち良い……
静かに、グッと、押し込められる……
男「あ、うぁぁ……」ゾワゾワ…
夢魔「ん、ぁあ、ゃぁ……」トロン…
ヴヴヴヴヴヴ……
これは耐久試験
まだ、壊れてはいけませんよ。
ヴヴヴヴヴヴ……
プシュウウウ……ガコン
お疲れ様でした
検査はクリアです。
男「ぁ……」
夢魔「ぇぁ……?」
それでは、最終工程に入ります
この工場でプレスされた方は、対になる型とはめ合わされます。
オス方として加工された型はメス方と、メス型として加工された方はオス型と接合され、完成となります。
ゴウンゴウンゴウン……
男「きみ、は……」
夢魔「ぁ……ますたぁ……」
運ばれていく
あなたの形だけにピッタリ合う、理想の方の元へ
あなたがの望むままに加工され、あなたを望むままに加工してしまう
あなたと同じ温もりを持った……そんな、生きた型
そんなものを接合して、圧迫してしまったら……ふふっ。
ガコン!
ガショーン
ガショーン
夢魔「あはっ……」
男「ぅ……」ドキ…
ほら、作業が始まってしまう
お互いの凹凸を埋め合う、理想の温もりと結合してしまう
男「ぁ、っ!」ズニュ…
夢魔「ひうっ……♥」ツププ…
ギシ……
……ギシッ!!
男「うぁ、ああっ!?」
夢魔「!! んぁ、あああん……!」
包まれてしまう包んでしまう、お互いがお互いを圧迫し熱と共に快感を与える!
ガショーン
ガショーン
狭い空間で、脚を絡めるように胸を擦り合うように腰をねじり合うように……!
ガショーン
ギシ……ミシミシ……!
男「くぁあ、ああっ!?」ピト…
夢魔「あだめ、ふっ、あふ、ぁあぁああ」スリスリ
距離が0になり密着しあうあなた達は形を変え、より密着するように、お互いが望むようにお互いを加工する!
ググッ……
ガショーン
ガショーン
夢魔「ふぁ、ひ、あにゃたさまぁぁ……!」
男「つぅ!! こ、腰を押し付けるなダメだ……!!」
オスの中心が包まれ、ぎゅうっ……と圧迫される!
メスの中心が抉られ、ぐいぐいと圧迫される!
男「ダメだっ、気持ちいいっ、君がっ、気持ち良い!!」
夢魔「ひぐっ!? しょんなこと言わないでぇえぇ……!!」
ガショーン
たまらない……あなたの為だけの異性に、抱きしめられてたまらない……!
ガショーン
ビキ、ビキキ……!
ガショーン
ガショーン
ガショーン
互いが互いを押し合って、圧力が快感となってせめぎ合う!
ペキッ……! ミシミシ……!
ガショーン
ガショーン
プレスされることで生まれた快楽が頂点に達する、それがあなたたち材料の限界
何かが砕ける音と共に、ものすごい衝撃と熱、快楽が全身に走る!
ガショーンガショーン
潰れちゃう……!密着しちゃう……!もうダメ……!イきそう……!!
ガショーンガショーンガショーン
ガショーンガショーンガショーン
バキ……! メキョ、メキョ……!!
ガショーンガショーンガショーン
男「うああああ……っ!!」ビクン!
夢魔「んな゛ぁああああ!!!」ビクビクビクビク!!
ふたりで……壊れてしまえ!!!
ガショーンガショーンガショーンガショーンガショーン
ブシュッ、ガショーンガショーンガショーン!!
夢魔「つぶしゃにゃい゛ぁあう、んぁああああん!!!」ドクン…♥ ドクン…♥
男「ぁぁぁあそんなしたらこわれるこわれっ、だめだめ、だめっ……!!」ゾワワワ…ッ!
バキン!!!
男「ひっ、う、あああああああ!!?」ビュルビュルビュルビュル…!
夢魔「ああああああああああ っ、っはひっ、~~♥♥♥」ギュウウウ…ッ!
壊れる!!!
ものすごい快感が走る!密着し合って止まらない、すごい絶頂が止まらない……!!
夢魔「~っ! ~~!」
夢魔「っ、あふっ、ますたぁっ♥」チュウ…!
男「んむっ!?」ネロ…
夢魔「~~~~~~~!!!」レロレロレロレロ!
男「~~~~~、ん~~!!?」ビュクッ、ビュクビュルル!
密着して!圧迫して!抱きしめて!!
男「んぅ、ううううん……!!」チュウウウ…!
締めつけて!くねらせて!全部出して!!
夢魔「んぇう、んんん……っ!!」ニュルニュル…チュププ…
………………………………………
……………………
…………
……
…
ぺいっ!
夢魔「ふにゃ……?」
男「ふぅ」
夢魔「あれぇ……ますたぁ……?」
夢魔「お股、くるしいです……」
夢魔「あれ、つながってるぅ……」
夢魔「あ、わわわわわ……!? え、えっちしちゃってます!?」
男「何を今さら。やかましい」
夢魔「だ、だって、あれ、これ催眠ですか!? いつの間に」
男「現実だ。解除音声も聴いた」
夢魔「す、すみません、どきます」
夢魔「んっ……!」ゴポォ…♥
男「」ゴクッ
夢魔「あれ……また、見てます? コ・コ」ツイッ…
男「……、知らん」
夢魔「つれないですね。んしょっと」
夢魔「うぅ、今日もお腹がいっぱいです」サスサス…
男「腹を嬉しそうに撫で回すな」
夢魔「だ、だって、ココで食べるあなた様のご飯、最高なんですもん……♪」キュウッ
男「おいコラ。抱きつくな。寝かせろ」
夢魔「ご一緒させて、ください……」
男「……」
男「布団を掛けろ。風邪引く」
夢魔「え、マスター」
男「邪魔になるならよそで寝ろ。早く、横に来い」
夢魔「は、はい……///」ピトッ
…………
SMプレイとは、しばらく待たせてしまってごめんなさいプレイの略です
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