南条光「一番好きな仮面ライダー?」 (49)
南条「なんだよプロデューサーやぶから棒に。 あたしがいくら勧めても興味ないからって見なかった癖に」
P「いやーそれがなー、局のお偉いさんが仮面ライダーが好きだっていう話を聞いてな。 俺も仮面ライダーに詳しくなればお近づきになれるかなぁと」
南条「不純だなぁ……」
P「大人は綺麗なだけじゃやっていけないんだぜ…」
南条「格好よく決めようとしても無駄だよ。 それにプロデューサーホントちゃんと観るの? 『仮面ライダーって子供が観るものだろ? 俺はそういうの卒業したんだ』キリッ
とか言ってたのは誰かなー」
P「(あ、これ根に持ってるパターンや)そう言うなよお光。 実はその人テレビ朝○のお偉いさんで、上手くいけば光が仮面ライダーに出れるかもしれないぞ」
南条「えっっ!! マジでっっ!!!」
P「だから俺を助けると思ってアドバイスしてくれ」
南条「むー……仕方ないなぁ……。 私が一番好きな仮面ライダーは、
ーーーーだよ」
南条「あたし個人の考えだけど、平成ライダーの中で一番『仮面ライダー』という名が相応しいのはこれだと思ってる」
P「ふーん。 それじゃあ早速帰って観てみるよ! じゃあな光っ!」
南条「あっ」
バタン
南条「……一番好きな仮面ライダーは言ったけど、一番オススメな仮面ライダーとは言ってないんだけどなぁ」
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P(早速G○Oで光が言ってた仮面ライダーを借りて観てるんだが)
『クサー!!」
『クサムカァ!クサマァガミンナウォー!!』
『ヘシン!』
『ダディャーナザァーン!! ナズェミテルンディス!』
『オンドゥルルラギッタンディスカー!!』
P「何言ってんのかわかんねえよ!!」
P「これはちょっと酷いだろ……、滑舌というか演技が悪いのは100歩譲って置いておくとしても1話目で何の説明も無しに組織の壊滅とか裏切りとかやられても意味わかんねーよ」
P「あと主人公弱いっ!」
P「1話目からボコられて何の良い所もない主人公ってそれ良いのかよ。 俺が子供だったら1話目でもう切ってるぞ」
P(まさか光のやつ仕返しにワザと酷いやつを勧めたのか?)
P「……まぁ、1話目で切ってたら話にならないしな。 とりあえず借りてきた分だけは見よう」
ーーー
ーー
ー
P「結局何とか怪人は倒せたみたいだけどボロボロだったな…」
P「ライダーのデザインは良いんだけどな、特に黒いやつ」
P「ただなぁ…役者の演技と話が酷いんだよな。 あとOPも」
P「剣崎は何かすぐキレるわ橘さんはめちゃくちゃだわ」
P「本当にこれが光の一番好きな仮面ライダーなのか?」
〜翌日〜
光「あっ、どうだったプロデューサー?」
P「正直に一言で言わせてもらうが、酷かった」
光「あー……因みにどこまで見たんだ?」
P「グラサンのおっさんに橘さんが襲われる所まで」
光「あー……」
P「正直観るのが苦痛でした」
光「剣はなぁ…私も序盤は苦行だったよ」
P「お前はどうやって乗り切ったんだ? 正直挫折しそうです…」
光「私は事前に序盤が酷いって知ってたからね。 オンドゥル語と橘さんの奇行を楽しんで何とか乗り越えたよ」
P「オンドゥル語?」
光「まぁ様は空耳なんだけど、剣の役者さんの滑舌が悪くてネタになってるんだ。
オンドゥルってのは剣崎の『本当に裏切ったんですか!』って台詞が『オンドゥルルラギッタンンディスカー!」って聞こえたのから来てるんだけど」
P「確かに滑舌は悪かったがネタになってたのか。 だけど橘さんか…確かにあの人って面白いかもな。 後輩の目の前で所長にハッキリとヘタレだって言われる所とか」
光「ヘタレじゃなくて恐怖心があるだけだから許してやってくれよ」
光「もうちょっと我慢してみなよ。 剣の名シーンに挙げられる場面があともう少しで来るからさ」
P「……まぁ…まだ借りてきたDVDは全部観れてないから観るけど……」
P「…なぁ、光。 本当にこれがお前の一番好きな仮面ライダーなのか?」
光「ああ! 仮面ライダー剣は私の一番好きなライダーで、
剣崎一真は私の、一番好きなヒーローだよ」
P「……分かった。 それじゃあもう少しだけ観てみるよ」
P(光を信じてもう少し観る事にしたんだが)
P(確かに橘さんは面白い)
P(パズルのピースを飲み込んだり仲間の剣崎に銃撃ったり、体がボドボドになるって思い込んだのもヘタレなせいだったり)
『ウワアアアアアアアア!!』
P「ブハっwwwwwwwwwwww」
P(光を信じてもう少し観る事にしたんだが)
P(確かに橘さんは面白い)
P(パズルのピースを飲み込んだり仲間の剣崎に銃撃ったり、体がボドボドになるって思い込んだのもヘタレなせいだったり)
『ウワアアアアアアアア!!』
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira073697.jpg
P「ブハっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
P「なんでヘタレの演技だけは上手いんですか橘さんwwwwww」
P「しかし、何で小夜子さんはこんな男のこと好きなんだろうなー。 俺だったらパズルを飲み込む男は嫌だぞ」
P「って、結局グラサン男に捕まっちゃった。 やっぱりこいつもアンデッドだったんだな」
P「だけど橘さんだけじゃなくてこの始ってやつも気になるな。 人間じゃなくてアンデッドなのは確実だけど、それじゃあ何でカードで変身してるんだ?」
P(この路上ミュージシャンとのふれあいで何か分かればいいけどなあ)
P「モズク風呂に浸かった橘さんめちゃくちゃ強くなってるけど何か危ういなぁ」
『あの二人の大事な人は、俺の戦いに巻き込まれて死んだ』
P「始は自分の戦いに天音ちゃんのお父さんを巻き込んで死なせたからあの家に来たのか」
『今日は君と話したいと思って来たんだ』
『貴様なんかに話はない!』
P「とうとうグラサン男と剣崎が戦うみたいだな」
『橘…ギャレン…私の所に来い』
P「ん?」
『どうしたの橘君?』
『オリロ…オルィロォ!!』
『キャアっ!』
P「…」
『橘さん!……うわぁあああああ!』
P「……」
『待っていたぞギャレン。 さぁブレイドを倒せ』
P「………」
P「……ホントに酷いな橘さん」
P「今日はここまでにしとくか…」
今日はここまで
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