カイト「それを俺が行く意味があるのか?」
ツァン「あんたには世話になったからね」
雪乃「AV鑑賞するくせに女に興味が無いって言うじゃない」
カイト「・・・」
ハルト「あ、AV女優のツァン・ディレと藤原雪乃だ!」
ツァン「これハルトくんに」
ハルト「やったー!これって新作だよね!?」
ツァン「うん」
雪乃「坊やの弟くんは素直なのに・・・行きたいのでしょ?」
カイト「俺は別に構わん」
ツァン「ほらね」
ハルト「兄さんは素直じゃないから」
雪乃「あらあら・・・」
カイト「・・・」
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カイト「何度もここへ足を運んだが何を今更」
ツァン「別にいいじゃない」
雪乃「あれを見なさい」
「アアーッ!ハァハァ、イキスギィ!イクイクイク・・・」
「アッ・・・ンアッー!」
「イキソ・・・」
「いいよ、来いよ!胸にかけて胸に!」
「ウウッ!」ドビュッ
「ファッ!?」
ツァン「あちゃー顔にかかっちゃったか」
カイト「あいつは確か」
雪乃「坊やはAV通なのよね?じゃあ知ってるはずね」
カイト「最近デビューしたばかりの売れっ子女優だったな」
ツァン「今日は後2本も撮影があるのよ」
カイト「2本だと?」
「この辺に美味いラーメン屋の屋台が来てるらしいっすよ」
「あっ?そうか?」
「行きませんか?」
「行きてえな・・・」
「じゃあ今日の夜行きましょうね~」
「お、そうだな」
ツァン「あの子アドリブが上手いのよね」
カイト「みたいだな」
雪乃「演技力は私の方が上だけどね」
ツァン「私達もこれから撮影だけどあんたも見る?」
カイト「達?」
雪乃「わからないのかしら?レズ物よ」
カイト「いや俺はこっちの方に興味がある」
ツァン「本当にいいのね?」
カイト「ああ」
ツァン「え?カイトを!?」
「彼には光る原石がある」
雪乃「けど坊やは童貞よ?」
「あの天城カイトがAVデビューしたらかなりの物だよ!」
「クゥーン」
カイト「・・・」
「アーイキソ」
ツァン「ねえカイト」
カイト「何だ」
ツァン「あんたもAVに出てみない?」
カイト「興味がない」
ツァン「相手役は僕だけど」
カイト「お前は人妻だ。手を出すわけにはいかん」
雪乃「私はどう?」
カイト「お前は遊馬と凌牙が通う学園の教師だ。それもできん」
ツァン「そんな事言ってたらあんた一生女の子に相手にされないよ」
カイト「どうだっていいだろ」
雪乃「私達が優しくリードしてあげるわよ」
カイト「・・・それに愛はあるのか?」
ツァン「愛?」
カイト「ツァンお前はコナミを愛しているな?」
ツァン「な、何言ってるんだよ!子供のくせに」
カイト「雪乃・・・お前は別にいいか」
雪乃「何が言いたいの?」
カイト「愛だ」
雪乃「だから?」
カイト「男と女が付き合う条件は二つある。一つは愛だ」
ツァン「二つ目は?」
カイト「幼馴染だ」
雪乃「幼馴染?」
カイト「俺はかつて、その愛に敗れた事がある」
ツァン「負けた事があるの!?」
カイト「そいつは始めて会った時は本当にウジウジした奴だった。ハッキリ言って俺の嫌いなタイプでな」
カイト「だが奴と会って行くうちに俺の見方は徐々に変わって行った。今では立派な1人の男だ」
雪乃「強かったの?」
カイト「力では俺の方が圧倒的に上だ。だがな奴とのデュエルの最中に俺は感じた・・・」
ツァン「何を?」
カイト「奴は倒されても倒されても立ち上がった。その強さの秘密は自分を支えている女なんだと直感的に感じた」
カイト「1人では無く2人・・・気がつけば頼りにならないグズが1人の男になっていた」
雪乃「私達も知っているの?」
カイト「そいつは四つの次元のデュエリストが集まって行われたデュエルカーニバルの優勝者」
ツァン「けどあの大会って途中で」
カイト「大会終了後にデュエルを挑まれた」
雪乃「つまり幼馴染で彼女持ちのデュエリストにやられたのね」
カイト「遊馬とはまた別の力を持っている。俺が到達できるかわからんがな」
ツァン「じゃあ本当にいいのね?」
カイト「お前達は幼馴染でも無ければ愛も感じない。友情ってやつは少し感じているがな」
雪乃「セックスフレンドね」
カイト「・・・」
雪乃「そんな睨まないでよ。怖い坊やね」
カイト「お前も愛を見つけてみろ」
雪乃「じゃあ・・・コナミにしようかしらな」
ツァン「ふざけないでよ!」
雪乃「冗談よ」
カイト「これから撮影だったな?頑張れよ」
ツァン「デビューしたかったらいつでも相手になってあげるからね」
雪乃「筆下ろしならいつでもいいのよ」
カイト「人の話を聞いてないかのか・・・」
ツァン「一応だけどあんたの好み聞いといてあげる」
雪乃「どういう子がいいの?」
カイト「・・・そんなもの自分で考えてみろ」
数日後
遊馬「AV女優と親しいカイトのが特してるけどな」
小鳥「愛とか言ってないでさっさとやっちゃえばいいのにね」
終
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