カイト「ブラックローズはいつ寝てるんだろう?」 (77)


カイト「調べてみよう」



AM6:00~9:00

カイト「メール送ってと」

ブラクローズ「よーし、行くわよ!」

カイト「あっ、ブラックローズ!おはよう!」

ブラックローズ「おっす!あんたも朝早いわねー」

カイト「うん、ブラックローズとの冒険が楽しくて!」

ブラックローズ「えっ!///」

カイト「どうしたの?」

ブラックローズ「な、なんでもないわよ!」

カイト「?」

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ごめん
続きメモっといたんだけど失くした

とりあえず、今投稿できる分だけ投稿する


AM9:00~12:00

ブラックローズ「よーし、行くわよ!」

カイト「今日はどこに行こうか?」

ブラックローズ「あんたとなら…私はどこだって…」

カイト「うん?なに?」

ブラックローズ「はぁ…。まぁいいわ。行こっ」

カイト「うん!」


PM12:00~3:00

ブラックローズ「よーし、行くわよ!」

カイト「おなか減ったー」

ブラックローズ「あんたね…。来て早々おなか減ったーじゃないわよ!」

カイト「あははは、ごめんごめん。お昼まだ食べてなかったから。ブラックローズのお昼はなんだったの?」

ブラックローズ「……私もまだ食べてない」


PM 3:00~6:00

ブラックローズ「よーし、行くわよ!」

カイト「(この時間帯もいるんだ…。ブラックローズって部活に入ってたはずだけどいいのかな?)」

ブラックローズ「…」ギュ

カイト「え?なんで急に手を握るの?」

ブラックローズ「…たまにはいいじゃない」

カイト「…うん、そうだね」ギュ


PM 6:00~9:00

ブラックローズ「よーし、行くわよ!」

カイト「(この時間帯も…。ブラックローズって暇なのかなぁ)」

ブラックローズ「…」ギュウ

カイト「!」ドキッ

カイト「(ブラックローズが…僕に抱き着いて…)」

ブラックローズ「カイト…私…」プルプル

カイト「…ブラックローズ……」

カイト「(僕が彼女を支えないと!)」

カイト「大丈夫だよ。ずっとそばにいるから」ギュウ

ブラックローズ「…うん」


PM 9:00~AM0:00

ブラックローズ「よーし、行くわよ!」

カイト「(うーん、眠い)」

ブラックローズ「ちょっと、あんた大丈夫?」

カイト「…うん」

ブラックローズ「先にアイテム屋寄っていい?」

カイト「…うん」

ブラックローズ「カイト!あそこにオルカが!」

カイト「…うん」

ブラックローズ「…私のこと好き?」

カイト「…うん」

ブラックローズ「私も好きよ!…なんてね」テヘ

カイト「…うん(…眠い)」


AM 0:00~AM3:00

ブラックローズ「よーし、行くわよ!」

カイト「zzz」

ブラックローズ「もしもーし」ブンブン

カイト「zzz」

ブラックローズ「…」キョロキョロ

カイト「zzz」

ブラックローズ「…」ペロペロ

カイト「zzz」

ブラックローズ「…」ペロペロペロ


AM 0:00~AM3:00

ブラックローズ「よーし、行くわよ!」

カイト「(おかしい。月火水木金土日、全ての曜日に全ての時間帯で呼んだら30秒以内に来てる)」

ブラックローズ「カイトってさ、PC(プレイヤーキャラクター)よりもかっこいいよね」

カイト「え?そんなことないけど…」

ブラックローズ「ううん、そうよ」

カイト「あはは、期待しすぎだよ」

ブラックローズ「期待じゃないわ、私この目で見たもん」

カイト「…え?」

ブラックローズ「私この目でカイトの顔を見たのよ。知ってる?カイトって結構ネットで有名なのよ。ネットに散りばめられた情報を一つ一つ辿って、ようやく本物を見つけたの。リアルでも名前はカイトなのね」


カイト「…」

ブラックローズ「もう、てんてんてん、じゃないっちゅーの」

カイト「ブラックローズ、しばらくの間、一緒の冒険するのはやめよう」

ブラックローズ「へ?何で?」

カイト「だって…怖いよ…」

ブラックローズ「ふーん、そういうこと言うんだ。ねえ、あんたの家に使われていない部屋がいくつかあるの知ってるわよね?」

カイト「…」


ブラックローズ「実は先週からあんたの家にいたんだけど気づいてる?あんたってモテるわよね。男にも女にも。本当っ…ムカつく!」

カイト「…」

ブラックローズ「でも、あんたの友人も知らない。あんたのことを全て知ってるのは私だけなんだから。私だけが…。そう思っていたのに…何でよ!」バン

カイト「(後ろの扉が…!)」

ブラックローズ「なんでなんでなんでなんでなんで――」ガチャガチャバンバン

カイト「(こ、こわい…)」ブルブル

バンバンバンガチャガチャガチャガチャ

カイト「(はやく、はやくどっか行って…)」





バンッ!!!






シーン





カイト「どっかに行った?た、助かった?」ホッ


カイト「(あれ以来ブラックローズには一度も会っていない)」

カイト「(でも、それが良いのかもしれない。ボクたちは近づきすぎてしまったんだ)」




ミストラル「よーし、行こう!」

カイト「あっ、ミストラル!久しぶりだね!」

ミストラル「もぉー、何言ってんのぉ?毎日会ってるじゃん☆」

カイト「え?そんなはずはないよ。だって――」

ミストラル「だって、ブラックローズと一緒に遊んでいたから?」

カイト「!?どうしてそのことを…」

ミストラル「もぅー、カイトったらひどいよ!(`ヘ´#)私が何度メールしても出てくれないんだから!だから、私無理して会いに来ちゃったんだ♪」

カイト「そ、そんなぁ…。『カイトと一緒に生活したい』なんてメール冗談としか――」

ミストラル「いいわけしない!」ビシッ

カイト「…」

ミストラル「そうしたら、何か知らない女に襲われてるみたいだったから、ガツン彡☆って助けてあげたんだよー?知ってたー?」

カイト「そんな!それじゃあ、ブラックローズは…」

ミストラル「うふふ。それでさぁ、カイトの家にいくつか空いてる部屋があったよねー。今そこにいるのは誰だと思うー?」

カイト「う、うわあああああああああああああああああああぁぁっぁ!!!!」


カイト「(ボクは家を飛び出して走った。ただ、雨の中を走って、走って―――)」

ドサッ

カイト「ううぅぅ…。ブラックローズ、ボクのせいでブラックローズが…」

カイト「(どうしてなの?ボクはただ、みんなと仲良くしていたいだけなのに…)」

?「あの大丈夫ですか?」

カイト「!」

?「こんな雨の中にいたら風邪をひいてしまいますよ」

カイト「あっ、すみません。気にしないでください」

?「そんなことできません!さあ、立ってください!手を貸します!」

カイト「…ありがとうございます」

?「服もずぶ濡れじゃないですか。うちに来てください!しばらくうちで雨宿りでも」

カイト「そんな…。初めて会った人にそこまでしてもらうのは…」

?「何言ってるんですかカイトさん!同じ仲間じゃないですか!」

カイト「えっ、君は?」

?「私ですよ!」

なつめ「なつめです!」


カイト「なつめって!まさか『TheWorld』の!?」

なつめ「はい、そうです!お久しぶりです。リアルでは初めてですね」

カイト「そうなんだ…君が…」

なつめ「さあ、行きましょう!あったかいお風呂に、あったかいミルクが待ってますよ!」

カイト「ありがとう…」



テクテクテク

カイト「ねえ、一つ聞いてもいい?」

テクテクテク

なつめ「はい?」

テクテクテク

カイト「どうしてボクがカイトってわかったの?」

ピタッ

なつめ「…」

カイト「…」

なつめ「…」

カイト「…」

なつめ「それは…」クル

カイト「…」ゴクリ


なつめ「私とカイトさんが赤い糸でつながっているからです!」ビシッ

カイト「…」

なつめ「…」

カイト「…ぷっ、何それ」

なつめ「ああ!ひどい!笑いましたね!!!」

カイト「だって、おかしくって」クスクス

なつめ「もう、カイトさんのいじわる!」ウフフ



なつめ「あっ!つきましたよ!ここです!」

カイト「へー、ここが…ん?」チラ

カイト「(今、胴着姿の女の人とお嬢様の恰好をした人がみえたような…)」

なつめ「あっ!うちって同居人が他に3人いるんです!一人はちょっと出かけてるんですけど」

カイト「ああ、そうなんだ(さっき見えたのは同居人か…)」

なつめ「さあ、入ってください!」

カイト「うん、お邪魔します」

なつめ「これでなつめ達のものですね」ボソッ

カイト「え?なに?」

なつめ「何でもないです!えーと、まずはお風呂から入ってください!」

カイト「それじゃあ、遠慮なく」

なつめ「はい!着替えは後で持ってきますね!」


ガルデニア「うまくやったか?」

なつめ「ばっちりです!」

寺島良子「よかったぁ。私達ではカイトさんを手に入れるのは困難だと思いましたが…」

なつめ「案外うまくいくものですね!」

ガルデニア「ああ、あとはレイチェルの帰りを待つだけだな…」

なつめ「愛してますよ…カイトさん…」



カイト「(ふぅー。落ち着いた。お風呂からあがったら、両親に電話して警察を呼んでもらおう。これでミストラルはうちからいなくなる)」

カイト「(そして、ブラックローズの捜索もお願いしよう。きっと、生きてる。大丈夫だよ)」

コンコン

カイト「はーい(なつめさんかな?)」

?「入るぞ」

カイト「えっ!そんな!待って!」

ガラガラガラ

?「! これがカイトの…リアルでの顔…」ジー

カイト「見ないでください!///あっち行って!」

?「ふん、そうはいかないぞ。お前は私の伴侶になるべき存在なのだからな」ジー

カイト「あなた誰ですか!?こっち見ないで!」

?「そうか、自己紹介がまだだったな」

ガルデニア「ガルデニアと言ったほうがわかるだろ?」



カイト「え!?ガルデニア!?どうしてここに…」

ガルデニア「お前のためにここまで来たんだ。お前のすべてを手に入れるために…」

カイト「ガルデニア…(様子がおかしい、とりあえず…)」

カイト「服とってくれる?」

ガルデニア「…ああ、いいだろう」



ガルデニア「どうだ?着替え終わったか?」ドアガチャ

カイト「うん…」

ガルデニア「そうか、ならリビングへ行こう」

カイト「うん」

ガルデニア「カイト、私はお前が好きだ。お前のためならなんでもする」

カイト「…」

ガルデニア「だが、言葉だけでは信じてもらえまい?だから――」ドアガチャ

ガルデニア「お前のためにこれを用意した」

カイト「――!(そこには…)」

なつめ「」

寺島良子「」

レイチェル「」

カイト「(無残にも切り殺された少女たちの遺体が横たわっていた。血は飛び、肉はちぎれ、地獄絵図となっている)」

ガルデニア「ふっはっはっは!見ろ!これが私の想いだ!お前のためなら何人でも殺す!お前が望むのなら誰だって殺す!」

カイト「あっ…ああぁぁ…あああぁあっぁ…」

カイト「ひどい…こんなの…ひどいよっ!」ダッ

ガルデニア「待て!何故逃げる!?何だ?何が気に食わなかった?教えろ!」ダッ


カイト「はやく、はやく外へ――!」

ガチャ

ミストラル「えへへ、みーつけた☆」ニパァ

カイト「そ、そんな…」

ガルデニア「カイトー!ん?誰だそいつは!」

ミストラル「はっじめまして!(*^_^*)カイトの奥さんでーす♪」

ガルデニア「ふん、たわけたことをっ!カイトは私だけのモノだ!邪魔をするなら…斬る!」スッ

ミストラル「おっと、危なーい。カイト見ててねー。これが…主婦のやり方!」フッ

カイト「(あれは『殺虫剤』に『ライター』?)」

ミストラル「バーニングッ☆なんちって」ゴォォォォォ

ガルデニア「うわぁぁああぁ!!!熱い!熱い!燃える…燃え…」

ミストラル「ふふーん、あっさり死んじゃった。私の夫を奪おうとするからだぞー」コラァ

ガルデニア「」

カイト「(早く、ドアへ!ドアへ!)」ダッ

ミストラル「おっと、ストップ!だめだめ!行っちゃだめ!」グイグイ

カイト「は、離してよ…」ジタバタ

ミストラル「ダメだよー。くんくん、カイトっていい匂いがするね」

カイト「いやだ…離して…」


グサッ

ミストラル「えっ…なんで…」ボタボタ

ガルデニア「爪が甘いな…。そんな火力では花は燃やせても、私は燃やせんぞ」

ミストラル「あはは…あ…は…」ドサ

ガルデニア「ふん」

カイト「うぅぅ…」ブルブル

ガルデニア「カイト…。さっきのミストラルの攻撃で、私の肉が少し溶けてしまったよ。おかげで、多少醜い姿になってしまった。だが、お前はこんな私でも愛してくれる。そうだろ?」

カイト「ガルデニア…」

ガルデニア「カイト…」

カイト「見た目なんて…見た目なんてどうでもいい…。ボクは、君のことを仲間だと思っていたのに…。こんな、こんなことをするなんて…」グスッ

カイト「ボクは…君を…愛せない…。君なんて嫌いだっ!」

ガルデニア「くっ!カイトッ!!!」グイ

ガルデニア「貴様のその鈍感さが!その仲間意識が!どれだけ私達を苦しめてきたと思っているんだ!貴様が私を好きだと言うから!私はッ!私はッ!お前に…恋をしてしまったんだぞ!!!」

カイト「うぅぅ…。知らないよ、わからないよ…だって、だって…。ボクはただの中学二年生だから…」



ガルデニア「貴様ッ…。……もういい」ポイ

ドサッ

カイト「うう…。痛い…」

ガルデニア「私がお前のことを好きなのは変わらない。だが、お前が私を好いてくれないのなら、ここで殺すッ!殺して、この想いを断ち切る!」

カイト「ガルデニア…」

ガルデニア「カイト…愛していたぞッ!!!」スッ




ドンッ!!!

ガルデニア「がはっ!!!」

?「まったく、世話かけてくれるわね」

カイト「…」

?「ほら、立てる?」

カイト「…」

?「まったく――」

ブラックローズ「てんてんてん、じゃないっちゅーの」



カイト「ブラックローズ…」

ガルデニア「生きて…いたのか…。まったく、とことん爪の甘い女だ。まさか、花すら燃やせないとは…」

ブラックローズ「もうしゃべらない方がいいんじゃない?ほら、同じ花でもそっちはもう枯れているし」

ガルデニア「ふふっ、おもしろい女だ。だが、このガルデニアただでは死なんぞ!寺島良子が自分のために仕掛けた、この家のギミックを、まさか、私が、使うとは…」ポチ


シュッ―――ドスッ―――

ブラックローズ「がはあぁっ…」

カイト「ブラックローズッ!!!」ダッ

ブラックローズ「カイト…私…」

カイト「しゃべっちゃだめだ!とにかく、救急車を!」

ブラックローズ「だめ、行っちゃ…」ギュ

カイト「ブラックローズ…」

ブラックローズ「ここに…いて…ずっと、そばに…」

カイト「…」コク

ブラックローズ「私…カイトのことが好き…。カイトに嫌われてもあきらめきれない。カイトのこと一番が好き。ねえ、カイトは…誰が一番好きだったの?」

カイト「そんなの…(そんなこと決まってた。興味もないのに…。好きでもないのに…。あんなことをボクはしない…)」

カイト「ボクは…ブラックローズのことが一番好きだよ」

ブラックローズ「…本当?」

カイト「本当だよ。ブラックローズとずっと一緒にいるのが本当に好きだったんだ」

ブラックローズ「カイト…」

カイト「好きすぎて…ボク、ブラックローズの就寝時間を探そうとしたりして…」

ブラックローズ「…変態」


カイト「…ごめん」

ブラックローズ「…それで…答えは見つかったの?」

カイト「いや、わからなかったよ…」

ブラックローズ「……でも、もうすぐ見つかるわね」

カイト「ブラックローズ…。死なないでよぉ…」

ブラックローズ「大丈夫…。あんたを残して死なないから…。ただ、少しだけ眠らせて…」

カイト「…」

ブラックローズ「…」

カイト「…」

ブラックローズ「…」

カイト「…おやすみ、ブラックローズ」



ブラックローズの就寝時間…午後5時 




?「そう…みんな死んだの…」

?「じゃあ、これで――」

アウラ「カイトは私だけのもの」クスクス




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