遊矢「エンタメデュエル…」エクシーズ次元編 (282)

遊矢「エンタメデュエル…」
遊矢「エンタメデュエル…」 - SSまとめ速報
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遊矢「エンタメデュエル…」シンクロ次元編
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の続き
遊戯王ARC-VのIFストーリー
・主な設定は前回を参考
・親父黒幕説もあると思ってるので更新は先になるかもしれませんと言ったな。あれは嘘だ。書きたい時に書くんだよ!
・そういう訳で遊勝や柚子サイドはあんまり出番ないかも
・シンクロ次元編の最後にも言ったが、このスレの遊矢はエンタメしないので、エクシーズ次元編が笑顔で終わる事はない(多分)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1470285245

沢渡「あぁ…腹減った…」

権現坂「やはり柚子には繋がらんか…黒咲もレジスタンスの仲間を探しに行ったっきり戻らんし」

沢渡「遊矢とセレナも、二人だけで少し街を歩きたいとか…何考えてんだあいつら」

権現坂「遊矢の事だ、何か考えがあるに違いない。俺達は一刻も早く柚子を見つけるぞ」

沢渡「へーへー、わかりましたよ」

「ひっ、デュエリスト…!」

セレナ「待て、私たちは…!」

「いやあああぁぁっ!」

遊矢「………」

セレナ「酷いな…」

遊矢「ああ…」

セレナ「…何故こんな事ができる」

遊矢「………」

セレナ「…アークエリア・プロジェクト…それはエクシーズ次元を破壊し、平和に暮らしていた人々の人生をも奪ってまでするべきことなのか?」

遊矢「少なくとも、プロフェッサーやアカデミアの連中はそう思ってるだろうな。自分達の願う理想郷を創るべく、世界を一つにする。その為になんの関係もないエクシーズ次元の人達に恐怖を与え、ハンティングゲームをするかのように笑いながら襲いかかる」

遊矢「全く、反吐が出る…」

セレナ「遊矢、一ついいか?」

遊矢「なんだ?」

セレナ「もしも、もしもだ。アカデミアが自らの行動を過ちだと認め、償いをするのであれば……お前はアカデミアを許すか?」

遊矢「それはエクシーズ次元のユートや黒咲達が決める事だ。俺にはどうしようもないだろ」

セレナ「私は遊矢の意見が聞きたいんだ」

遊矢「そうだな…仮に俺がユートや黒咲の立場だったとしたなら――」

遊矢「破壊するだろうな、全て」

セレナ「………」

遊矢「家族を、仲間を、故郷を――このエクシーズ次元と同じようにしたお前たちアカデミアだけが…平和と正義を口にするなど絶対に許さない」

遊矢「大切なものを失う痛みは誰もが同じ。その痛みをアカデミアにも味あわせてやると。それだけを考えるだろう」

セレナ「柚子は言っていた…許す事が、戦争を終わらせる唯一の方法。お前の父親も、きっとそう言うと」

遊矢「それはあくまで榊遊勝の考え方だ。許し…それが戦争を終わらせる唯一の方法だとほざくなら、俺はこう答える」

遊矢「やられたらやり返す…人は決して同じ苦しみを受けずして過ちを認めることはない。どうせ目指すものが同じなら、俺はスッキリする方を選ぶさ」

セレナ「…それが遊矢のやり方か?」

遊矢「ああ、そうだ」

うわあああぁぁっ!

遊矢「?」

「三名発見、すぐに処理します」

「ママ…!」

「た、助けて…!」

「うわああぁぁっ!怖いよぉぉ!ママぁぁぁっ!」

「くっくっくっ…」ガチャ

「やめてぇぇぇっっ!!」

遊矢「おい」

「っ!?」

「こいつっ」

「お前は、榊遊矢!?何故エクシーズ次元に!?」

遊矢「いちいち説明するのも面倒だ。そんなにハンティングゲームがやりたいなら、俺が相手になってやる」

数分後

「ひ、ひいっ!」

遊矢「バトルだ!やれ、オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン!」

遊矢「反旗の逆鱗 ストライク・ディスオベイ!」

「うあああぁぁぁっ!」LP0
「うあああぁぁぁっ!」LP0
「うあああぁぁぁっ!」LP0

「あ…」

遊矢「…悪いが、ディスクを借りるぞ」

セレナ(遊矢、本当にやるんだな…)

「ま、待ってくれ…!見逃して!助けて…!」

遊矢「見逃して…助けて…お前達はそうやって命乞いをして来たエクシーズ次元の人達を何人カードにして来た?」ガチャ

「お願いだ!何でもする!だから――」

遊矢「やれやれ…」ピッ

「うわああぁぁ――」
「うわああぁぁ――」
「うわああぁぁ――」

遊矢「怪我はありませんか?」

「ひっ」

セレナ「怯えるな、私達は味方だ」

遊矢「信じられない気持ちはわかる。でもどうか落ち着いて、少し聞きたい事があるだけです」

「き、聞きたい事って…?」

遊矢「仲間を探してるんです。俺たちと同じ年くらいの少女を見ませんでしたか?顔は彼女にそっくりで、右手にブレスレットをしている」

「知らないわ、そんな若い子なんてここには…」

セレナ「このハートランドがアカデミアに侵略されている事は我々も把握している。その抵抗軍であるレジスタンスはまだ居るのか?」

「レジスタンス…そんなもの、とっくにいなくなった。きっと、一人残らずやられたんだわ」

セレナ「そうか、やはり…」

「何もかも、デュエルのせいよ!」

遊矢(あの時、ロジェが使ったのは次元移動装置…俺達がエクシーズ次元に飛ばされた事を考えると、柚子は他の次元に…?シンクロ次元からなら、スタンダードと融合…となれば、最悪柚子はアカデミアに…)

「あなたたち、アカデミアじゃないの?」

遊矢「元々はアカデミアの人間でしたが、今の俺達は言うなれば反逆者です。この次元に居るアカデミアは、一人残らず始末する。それまでの間は身を隠していて下さい」

「っ…」

遊矢「大丈夫、俺達の仲間にはレジスタンスの人間もいます。信用するしないは彼の話を聞いてから決めればいい」

「あ…」

「殲滅のサイファーストリーム!!」

うわああぁぁっ!

遊矢「っ!?」

セレナ「遊矢!」

遊矢「今の声、沢渡か…!」

「お前も終わりだ!ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

権現坂「ぐああぁぁっ!」LP0

遊矢「沢渡!権現坂!」

「また他にも居たか…」

セレナ「っ!?」

カイト「懺悔の用意は出来ているか?」


遊矢「?」

遊矢(この男、どこかで見た覚えが…)

権現坂「ぐっ…遊矢、セレナ…」

カイト「なるほど…やはりお前達はアカデミア」

沢渡「ちっ…まだ言うか!俺達はアカデミアじゃねえ!」

カイト「アクションフィールド、アクション魔法、そしてペンデュラム召喚…そんなものを使う奴など俺が生まれ育ったハートランドには存在しない」

カイト「何より、その二人の服装とデュエルディスクが何よりの証!」

セレナ「待て、話を聞け!」

遊矢(沢渡と権現坂を二対一で、しかも初めてのアクションデュエルにも関わらず…)

カイト「アカデミアの部隊に俺の抹殺命令が出ていることは知っている。俺一人で多くの兵隊をカードにしてやったからな。当然だろう」

カイト「だがお前らはその数倍、数十倍もの人間をカードにした!だから俺は誓った。お前達が俺の仲間を100人カード化するならば俺はアカデミア兵を1000人カードにしてやると。お前達もそのうちの一枚になる!」ガチャ

セレナ「貴様…!」

遊矢「いいだろう、相手になってやる。セレナは手を出すな」

セレナ「遊矢!」

遊矢「わかってる。アカデミアを敵と思う者を消したりはしない」ガチャ

カイト「懺悔の用意は出来ているか!?」

遊矢「デュエル!」
カイト「デュエル!」

相変わらずペースが遅いです…
魔界劇団OCG化という事で沢渡さんのデュエルが見たいという人が多いみたいですね。
タイラー姉妹を沢渡さんに倒させるのもアリかと思ったけど、個人的に遊矢とセレナか遊矢とユートにタッグ組ませたいと思ってるのでそこでの出番はないです。
エンタメスマイルアネルギーのエドとやらせるか(結果はお察し)
ちなみに、ハーレムの続きを書くとしたらエクシーズ次元編が終わってからになると思います。

遊矢LP4000

カイトLP4000

遊矢「先行は俺がもらう。俺はスケール2の《法眼の魔術師》とスケール8の《時読みの魔術師》でペンデュラムスケールをセッティング!」

カイト「やはりな」

遊矢「これでレベル3から7のモンスターが同時に召喚可能!」

遊矢「揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!」

遊矢「ペンデュラム召喚!出でよ、我がしもべのモンスターよ!」

遊矢「絶望の暗闇に差し込む、眩き救いの光!《オッドアイズ・セイバー・ドラゴン》!ATK2800」

遊矢「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

遊矢(さあ、見せてくれ)

カイト「俺のターン!」

カイト「俺は《光波双顎機(サイファー・ツイン・ラプトル)》を召喚!ATK1600」

遊矢「サイファー?」

カイト「サイファー・ツイン・ラプトルは手札を一枚捨てる事で、自分の手札・デッキからサイファーモンスター1体を特殊召喚する。 この効果の発動後、エンドフェイズまでサイファーモンスターしか特殊召喚できない」

カイト「来い、《光波鏡騎士(サイファー・ミラーナイト
)》!ATK0」

カイト「さらに、自分の場にサイファーモンスターが存在する時、手札から《光波翼機(サイファー・ウィング)》を特殊召喚できる!ATK1400」

カイト「俺はサイファー・ウィングをリリースして、効果発動!自分の場の全てのサイファーモンスターのレベルをターン終了時まで4つ上げる!LV8」

沢渡「こいつは…!」

権現坂「ああ、来るぞ!」

カイト「俺はレベル8のサイファー・ツイン・ラプトルとミラーナイトでオーバーレイ!」

カイト「闇に輝く銀河よ。復讐の鬼神に宿りて我がしもべとなれ!」

カイト「エクシーズ召喚!」

カイト「降臨せよ!ランク8!《銀河眼の光波竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン)》!ATK3000」

セレナ「ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン…」

沢渡「いきなりエースモンスターを出しやがった…」

遊矢「カイト…?」

遊矢(サイファー…ギャラクシーアイズ…そうか、思い出した。カイト…こいつがお尋ね者のカイトか)

カイト「俺はオーバーレイ・ユニットを一つ使い、ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンのモンスター効果発動!サイファープロジェクション!」

カイト「1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体のコントロールをエンドフェイズまで得る!」

権現坂「オッドアイズが…!」」

カイト「この効果でコントロールを得たモンスターの効果は無効化され、 攻撃力は3000になり、カード名をギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンとして扱う。そしてこのターン、このカード以外のモンスターはダイレクトアタックできない」

カイト「さらに永続魔法、《光波干渉(サイファー・インターフィアー)》 を発動!」

カイト「1ターンに1度、自分フィールドに同名サイファーモンスターが二体以上存在する時、その内の1体の攻撃力をバトルフェイズ終了時まで倍にする!」

セレナ「倍だと!?」


カイト「バトルだ!ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

カイト「そしてこの瞬間、永続魔法、サイファー・インターフィアーの効果でバトルするモンスターの攻撃力を倍にする!ATK6000」

沢渡「まずくねぇか、これが決まったら…!」

カイト「やれ、ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン!殲滅のサイファーストリーム!」

遊矢「罠発動!《攻撃の無敵化》!」

遊矢「バトルフェイズにだけ発動し、戦闘ダメージを0にする!」

権現坂「かわしたか!」

カイト「…バトルの終了と同時にサイファー・インターフィアーの効果は終わる」ATK3000

カイト「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド。そして、サイファー・ミラーナイトが墓地へ送られたターンのエンドフェイズ、デッキからサイファーカード一枚を手札に加える。俺が選んだのは、《光波防輪(サイファー・ビット)》」

カイト「同時に、オッドアイズ・セイバー・ドラゴンのコントロールも元に戻る。だがそいつもすぐに破壊してやる。無論、その時がお前の最後だ!」

遊矢「………」

遊矢(この男の目に宿ってるのはアカデミアへの怒り…いや、それだけじゃない。その奥に、別の何かが…)


遊矢「俺のターン!」

遊矢「俺はセッティング済みのペンデュラムスケールで、ペンデュラム召喚!」

遊矢「雄々しくも美しく輝く二色のまなこ!《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!ATK2500 」

遊矢「さらに手札から魔法カード、《ミニマム・ガッツ》を発動!」

遊矢「自分フィールドのモンスター1体をリリースする事で、相手フィールドのモンスター1体の攻撃力はエンドフェイズまで0になる!」

遊矢「俺はセイバー・ドラゴンをリリースし、サイファー・ドラゴンの攻撃力を0にする!」

遊矢「そしてこのターン、選択したモンスターがバトルで破壊され墓地へ送られた時、 そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える」

セレナ「オッドアイズの効果は相手モンスターとバトルする時、与えるダメージを倍にする」

沢渡「よっしゃあ!これなら勝てるぜ!俺達の恨みも晴らしてくれ!」

遊矢「バトルだ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで、ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンを攻撃!」

遊矢「螺旋のストライクバースト!」

権現坂「これで決まりだ!」

カイト「速攻魔法、《月の書》発動!」

カイト「フィールド上の表側表示モンスター1体を対象とし、そのモンスターを裏側守備表示に変える。俺が選ぶのは、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

遊矢「っ!」

権現坂「なんと! 」

セレナ「遊矢の一撃を、こうもあっさり!」

カイト「お前の不幸はあの二人の後に俺と戦った事だ」

遊矢「なんだと?」

カイト「俺は一度目にした敵の技は決して忘れない。ペンデュラム召喚が複数のモンスターを同時に召喚する事も、それらのコンボで戦うことがお前たちの戦法である事も前の2人との戦いで理解した。敵の戦法や戦術がわかれば自ずとそれに対抗する手段も見えてくる。たった今俺がやったようにな」

権現坂「すまん遊矢、俺が不甲斐ないばかりに!」

カイト「お前たちのデュエルはすでに見切っている。だからお前は、絶対に俺には勝てない」

遊矢「…俺はこれでターンエンド。ミニマム・ガッツの効果も終了する」

カイト「俺のターン!」

セレナ「だが、オッドアイズは裏守備表示。ギャラクシーアイズのサイファープロジェクションは表側表示にしか使えないはずだ」

カイト「それはどうかな?」

カイト「俺はギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンをエクシーズ素材とし、オーバーレイ!」

遊矢「何?」

カイト「エクシーズ召喚!」

カイト「降臨せよ、ランク9!《銀河眼の光波刃竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン)》!ATK3200」


権現坂「なんだ、これは!」

沢渡「ランク9!?」

セレナ「しかも魔法カードを使わずに、エクシーズモンスターをランクアップさせただと!?」

カイト「ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンのモンスター効果発動!」

カイト「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、フィールドのカード一枚を破壊する!破壊するのは、裏守備となったオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

遊矢「ぐっ…!」

沢渡「おいおいおい!」

権現坂「これで、遊矢を守るモンスターはいない…」

カイト「バトルだ!ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

カイト「壊滅のサイファーストリーム!」

遊矢「ぐああああぁぁっ!」LP800

セレナ「遊矢!」

カイト「俺はカードを二枚伏せ、ターンエンド」

カイト「もはやお前達に逃げ場はない。百万回の命乞いだろうが、俺の怒りは消えん!さあ、立て!」

遊矢(強い…ジャックや零児とはまた違った強さ。俺の繰り出す攻撃を全て見切っている。これがお尋ね者のカイトか)

遊矢「ふ…」

カイト「何がおかしい」

遊矢「お前は言ったな、俺達のデュエルはすでに見切っていると。だったら今度は、お前の…お前達のデュエルで語ってやる。俺のターン!」

遊矢「俺は手札から魔法カード、《強欲で貪欲な壺》を発動!」

遊矢「デッキの上から10枚のカードを裏側表示で除外し、カードを二枚ドローする!」

遊矢(来た!)

遊矢「今一度揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!」

遊矢「ペンデュラム召喚!蘇れ!《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》ATK2500」

遊矢「さらに手札から、《降竜の魔術師》!ATK2400」

遊矢「降竜の魔術師は1ターンに1度、自身の種族を魔法使い族からドラゴン族に変更できる!」

遊矢「俺はレベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと降竜の魔術師でオーバーレイ!」

カイト「っ!?」

遊矢「二色の眼の龍よ!その黒き逆鱗を震わせ、刃向かう敵を殲滅せよ!」

遊矢「エクシーズ召喚!」

遊矢「いでよ、ランク7!怒りの眼輝けし龍!《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》!ATK3000」

カイト「…エクシーズ召喚…何故アカデミアが…!?」

権現坂「覇王黒竜…決めに行くか、遊矢」

遊矢「バトルだ!俺はオッドアイズ・リベリオン・ドラゴンで、ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンを攻撃!」

遊矢「降竜の魔術師を素材としたモンスターがドラゴン族モンスターとバトルする時、その攻撃力を二倍にする!ATK6000」

セレナ「攻撃力6000!」

沢渡「これぞキングを破った力!やっちまえ、遊矢!」

遊矢「反旗の逆鱗 ストライク・ディスオベイ!」

カイト「罠発動!《光波防輪(サイファー・ビット)》!」

遊矢「無駄だ!時読みの魔術師のペンデュラム効果により、ペンデュラムモンスターが戦闘を行う時、相手はダメージステップ終了時まで罠カードを発動できない!」

カイト「何…!ぐうぅぅぅっ!」LP1200

沢渡「よっしゃあ!」

権現坂「ついにギャラクシーアイズを倒したぞ!」

カイト「倒しただと?ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンのモンスター効果発動!」

カイト「エクシーズ召喚したこのカードが破壊された時、墓地にあるサイファー・ドラゴンを特殊召喚する!」

カイト「蘇れ、《銀河眼の光波竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン)》!ATK3000」

沢渡「倒したと思ったのに、また振り出しかよ!」

権現坂「復活したサイファー・ドラゴンにオーバーレイ・ユニットはない…しかし奴のエクストラデッキに二枚目のサイファー・ブレードがいれば全ては終わる」

セレナ「………」

遊矢「…俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

カイト「俺のターン!」

権現坂(どう出る!?)

セレナ「遊矢…」

カイト「俺は再びギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンをエクシーズ素材とし、オーバーレイ!」

遊矢「っ!?」

カイト「降臨せよ、ランク9!《銀河眼の光波刃竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン)》!ATK3200」

沢渡「マジかよ!?」

遊矢「くっ…!」

カイト「言ったはずだ、お前は絶対に俺には勝てない!懺悔の用意は出来ているか!?」

遊矢(やむを得ない…)

カイト「俺はオーバーレイ・ユニットを一つ使い、ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンのモンスター効果発――」

遊矢「俺はオッドアイズ・リベリオン・ドラゴンを対象に、罠発動!《ショック・ウェーブ》!」

遊矢「自分のライフポイントが相手より少ない時、フィールドのモンスター1体を破壊し、互いのプレイヤーは破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを受ける!」

カイト「何!?」

遊矢「ぐぅっ…ああぁぁっ!」LP0

カイト「ぐああぁぁっ!」LP0

沢渡「ひ、引き分け…?」

遊矢「カイト…」

カイト「お前、何者だ?」

「そいつは遊矢だ」

遊矢「?」

黒咲「俺の仲間だ」

沢渡「黒咲!」

セレナ「ユート…?」

カイト「仲間?アカデミアが…」

ユート「ああ、遊矢もセレナも俺が信頼する仲間だ。俺達を裏切るような真似は絶対にしない」

アレン「今は味方は一人でも貴重だからな、ありがたいぜ」

カイト「………」

黒咲「疑う気持ちはわかる。だが信じろ、俺とユートが信じた榊遊矢を」

カイト「榊!?」

サヤカ「カイトも戻って来て。そして、もう一度私達と…」

カイト「断る。お前達とはすでに袂を分かったはずだ!」

アレン「おい、カイト!」

遊矢「………」

遊矢(強く伝わって来たのは怒り…それだけじゃない。奴の心の底にあったのは、大切なものを失った悲しみ)

数時間後

アレン「着いたぜ、ここが俺達のアジトだ」

沢渡「はぁ…はぁ…あー、やっとか」

アレン「改めて自己紹介って事で。俺は神月アレン。んで、こっちが笹山サヤカ。レジスタンスの一員さ」

遊矢「俺達は…」

アレン「知ってるぜ。遊矢に権現坂、沢渡、セレナだろ?ユートから聞いたよ」

権現坂「しかしユート、いつの間に戻って来ていたのか」

ユート「俺もこっちに着いたのはついさっきだ。大体の事は隼に聞いた。色々大変だったようだな」

遊矢「すまないユート、柚子は…」

ユート「その事も聞いている。だが遊矢のせいじゃない、気にするな」

遊矢「一度交わした約束は必ず守る。柚子がアカデミアに居るかどうかは定かじゃないが、何があっても見つけ出す」

ユート「無論、今回は俺も協力する」

アレン「にしても本当にそっくりだよなぁ、ユートと遊矢って。なんでそんなに似てんの?」

遊矢「さぁな、こっちか知りたいくらいだ」

アレン「でもって、こっちは瑠璃にそっくりと来たもんだ。もしかしたら、それぞれの次元に瑠璃やユートと同じ顔の奴が居たりして。んな訳ないか」

セレナ「…笑えない冗談だな」

サヤカ「アレン」

アレン「ま、自己紹介はこれくらいにすっか。ここからはユートと隼にも話してない。二人がスタンダードに行ってる間、アカデミア軍の大攻勢が始まったんだ」

沢渡「大攻勢?」

アレン「ああ、その戦いでスペード校のレジスタンス部隊は全滅しちまうし、俺達クローバー校も…」

アレン「俺達は散り散りに逃げ、なんとかこのアジトに辿り着いたって訳さ」

黒咲「そんな事が…」

ユート「俺達が残っていれば、ここまで悲惨な事には…」

遊矢「大攻勢…まさかその時に、カイトに何か…」

サヤカ「カイトじゃなく、彼の家族に…」

ユート「家族?」

サヤカ「みんなやられてしまったの。カイトの家族が、アカデミアに」

黒咲「カード化されたと言うのか!?」

サヤカ「………」

ユート「カイト…」

遊矢(…怒りと共に伝わって来たのは悲しみ。だから奴は、あれ程までにアカデミアに敵意を…)

アレン「今は意地張ってけどさ、いつかひょっこり帰って来るさ。カイトはあいつとは違う、余所者なんかじゃねぇんだ」

沢渡「あいつ?」

サヤカ「ちょっと、アレン」

アレン「いいんだよ、本当の事なんだから。少し前に榊遊勝って奴が――って…」

権現坂「榊遊勝だと!?」

サヤカ「…!あなた、榊遊矢って…」

遊矢「ああ、そうだが」

アレン「お前まさか、榊遊勝の息子!?」

沢渡「え?って事は…」

セレナ「お前達、遊矢の父親を知っているのかっ?」

サヤカ「うん、知ってる。榊遊勝は、私達の先生だったから」

遊矢「先生?」

サヤカ「今から三年前、まるでアカデミアの侵略を予測していたみたいに現れて。私達にデュエルの全てを教えてくれた」

サヤカ「技術だけじゃなく、どんな時も笑顔を忘れるなって精神も」

セレナ「三年前…」

権現坂「つまり、遊矢の親父殿はアカデミアと戦う為に…」

アレン「いいや、ただの臆病者だ」

アレン「あいつはある日突然姿を消した、俺達を見捨てて逃げ出したんだ!」

遊矢(また面倒な事に…まったく、とんだ疫病神だ)

アレン「榊遊勝の息子が、アカデミア…それじゃあ、やっぱりあいつは!」

ユート「落ち着けアレン、まだそうと決まった訳ではない」

アレン「うるせぇ!どんな時でも笑顔をとかほざいていた奴が、俺達を見捨てて逃げ出しただけでなく、その息子がアカデミアだ!?そんな奴を信用なんかできるか!お前も、最初から俺達を裏切る気で!」

サヤカ「アレン!」

セレナ「お前が遊矢の何を知っている!エクシーズ次元を見捨てたのは榊遊勝だ、遊矢は関係ない!」

遊矢「やめろ、セレナ」

セレナ「遊矢…!」

ユート「そうだ、今は無益な争いをしている時じゃない。遊矢、セレナも。少し話がある、外でいいか?」

遊矢「ああ」

セレナ「ちっ…」

遊矢「このカードは返す、シンクロ次元では随分と世話になった」

ユート「ダーク・リベリオンに、ランクアップマジックまで…やはり遊矢が持っていたのか」

遊矢「やっぱりって事は、これはユートの…」

ユート「まだスタンダードに居た時だ。急激に意識が遠ざかっていくような…気がついた時には、まるでデュエルをやっていたかのような感覚…その後にデッキを調べてみれば、このカードだけが抜けていたからな」

遊矢「俺達だけじゃない。ユーゴやユーリにも、それぞれ召喚方法が異なるドラゴンが居た」

ユート「ああ、舞網チャンピオンシップの準決勝でお前と戦った時、確かにダーク・リベリオンの意志を感じた気がした。まるで互いを呼び合うかのように」

遊矢「呼び合う…」

遊矢(そうかもしれない。一年前のユーリとのデュエル、思えばあの時から…)

ユート「それからすまない、アレンの事は…」

遊矢「別に気にしてないさ、元とはいえ故郷を裏切った人間の息子が倒すべきアカデミアとなればな。当然の反応だ」

セレナ「だからといって、遊矢を裏切り者呼ばわりする理由にはならないだろう。エクシーズ次元の人々にデュエルで笑顔をと教えたのは榊遊勝だ。遊矢にはなんの罪もない」

ユート「ああ、その通りだ」

遊矢「ユートは知っていたのか?榊遊勝がエクシーズ次元に来ていた事を」

ユート「いいや、俺は知らない。だがおそらく、瑠璃は知っていたんだと思う」

遊矢「瑠璃…黒咲の妹の?」

ユート「デュエルで笑顔を…それは瑠璃がアカデミアに連れ去られる前に言っていた事だ。今思えば、瑠璃はサヤカを通して榊遊勝の教えに触れていたんだろう」

ユート「榊遊勝はサヤカ達が通っていたクローバー校に居たらしいからな」

遊矢「なるほど…」

ユート「そして柚子も、瑠璃と同じものを目指していた」

セレナ「問題は、榊遊勝が何故エクシーズ次元から姿を消したか。それも、スタンダードでのチャンピオン決定戦をすっぽかしてまでだぞ」

遊矢「陰で次元戦争を止めようと動いているのか…世間で言われてるように臆病風に吹かれたのか…前者だったにしても、チャンピオン決定戦に失踪されてはたまらないな」

融合次元

柚子「ここが…」

明日香「私達のデュエルスクール、遊勝塾よ」

柚子「遊勝塾!?」

明日香「こっちへどうぞ」

柚子「はい…――っ!?」

「ん?」

柚子「嘘……」

遊勝「君は…柚子か…?」

柚子「おじさん……?」

沢渡「あー、面倒くせえ。なんで俺様が見回りなんか」

権現坂「つべこべ言うな、ここはエクシーズ次元、アカデミアがいつ襲って来てもおかしくないのだぞ」

沢渡「ふん…アカデミアだろうがなんだろうが、この沢渡シンゴのエンタメデュエルで叩き潰してやる」

「そんなところで何をしている!」

沢渡「あん?」

権現坂「なんだ、あいつは?」

エド「エクシーズ次元のデュエリストではないな…となれば、君達がランサーズか?」

沢渡「ランサーズ…まさかてめぇ、アカデミアか!」

エド「丁度いい、君達なら知っているだろう。遊矢という男とセレナを探している。二人の場所まで案内してもらおうか」

権現坂「やはり、アカデミア…」

沢渡「へっ、誰が教えるかよ」

エド「素直に話せば、君達に危害は加えない」

沢渡「言うじゃねえか…だったら、力ずくで聞いてみな!」ガチャ

権現坂「おい、沢渡!」

沢渡「今回は乱入なんかするんじゃねぇぞ、俺はこいつに俺のエンタメの素晴らしさを教えてやるのさ」

エド「エンタメ…いいだろう」ガチャ

沢渡「さあ、いくぜ、アクションフィールド、オン!」

沢渡「デュエル!」
エド「デュエル!」


遊勝「そうか、君も色々知ってるんだな。やはり赤馬零児は、ランサーズを…

柚子「私なんかより、洋子さんの方が…おじさんも遊矢もいなくなって…!」

遊勝「遊矢?」

柚子「良かった、無事で…!」

遊勝「すまなかったね、今まで」

柚子「でもどうして、赤馬零児とおじさんが?」

遊勝「きっかけだったんだ、彼が」

柚子「きっかけ?」

シンクロ次元

月影「では、遊矢殿は…」

零児「うむ…三年前、私は二度アカデミアに向かった。一度は次元を越え、セレナと出会った」

零児「赤馬零王に強制送還された私はその後、彼の目的を突き止め、それに対抗すべくランサーズ設立を決意し、その指揮を榊遊勝に依頼した」

月影「榊遊勝…」

零児「しかし、当の本人は戦わずに説得できるのではないかと考えたのだろう。私にも告げず強引にLDSの次元転送装置を使い、単独で融合次元に向かったのだ」

月影「告げずに…!?」

零児「その時は私も、榊遊勝は失踪したものと思っていた。今一度アカデミアの存在を確かめるべく、再度向かったのはその時だ」

零児「そこで出会ったのが、赤馬零王に記憶を抹消された榊遊矢だった」

社長と遊勝の関係の全ては本編で明らかになってませんが、ここでは社長は二度アカデミアに行ってる事になっており、遊勝が次元移動装置を勝手に使ったのを(当時は)知らない事になってますww
最初のやつ読み返すと、こうでもしないと矛盾するし…
強引な展開ですが、ご了承下さい

沢渡LP4000

エドLP4000

沢渡「先行はもらうぜ。俺は《魔界劇団-ワイルド・ホープ》を召喚!ATK1600」

沢渡「ターンエンドだ。さあ、来やがれ!楽しませてやるよ!」

エド「楽しむ…その言葉、耳触りだ…!」

沢渡「あぁ?」

エド「僕のターン、ドロー!」

エド「僕は魔法カード、《デステニー・ドロー》を発動!」

エド「手札のDーHEROをセメタリーに送ることで、カードを二枚ドローする」

エド「僕は《DーHERO ディアボリックガイ》を捨て、デッキから二枚ドロー!」

エド「さらに僕は、《DーHERO ドリルガイ》を召喚!ATK1600」

エド「ドリルガイが召喚・特殊召喚に成功した時、このカード以下の攻撃力を持つD-HERO1体を手札から特殊召喚する!」

エド「カモン、《DーHERO ダンクガイ》!ATK1200」

エド「さらに、セメタリーに眠るディアボリックガイのエフェクト発動!」

エド「このカードを除外し、デッキから同名カードを特殊召喚!ATK800」

権現坂「いきなり三体のモンスターを!」

エド「僕は三体のDーHEROをリリース!」

エド「現れろ、《DーHERO ドグマガイ》!ATK3400」

沢渡「攻撃力3400だと!?」

エド「バトルだ!ドグマガイで、ワイルド・ホープを攻撃!」

エド「デス・クロニクル!」

沢渡「ぐああぁぁっ!!」LP2200

権現坂「沢渡!」

沢渡「くそっ、ワイルド・ホープの効果発動!」

沢渡「このカードが戦闘・効果で破壊された時、デッキから魔界劇団一枚を手札に加える!」

エド「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

沢渡「俺のターン!」

エド「ドグマガイ、エフェクト発動!」

エド「相手のスタンバイフェイズ時、相手ライフを半分にする!」

エド「ライフ・アブソリュート!」

沢渡「うわああぁぁっ!」LP1100

権現坂「たった1ターンで、沢渡のライフが半分以下に…!」

沢渡「な、なかなかやるじゃねぇか…まあいいさ、ここからさらに楽しませてやるよ」

エド「楽しませてやるだと…」

沢渡「ああ、そうだ。俺のエンタメでな」

沢渡「俺はスケール1の《魔界劇団-デビル・ヒール》とスケール8の《魔界劇団-ファンキー・コメディアン》でペンデュラムスケールをセッティング!」

沢渡「これでレベル2から7までのモンスターが同時に召喚可能!」

沢渡「ペンデュラム召喚!現れろ、俺のモンスター達!」

沢渡「レベル7!《魔界劇団-ビッグ・スター》!ATK2500」

沢渡「さらにエクストラデッキから、《魔界劇団-ワイルド・ホープ》を特殊召喚!ATK1600」

エド「破壊されたモンスターをエクストラデッキから…これが、ペンデュラム召喚…」

沢渡「さあ、お楽しみはこれからだぁぁぁ!!」

権現坂「おまっ、遊矢の親父殿の決め台詞を!けしからん!」

エド「っ!?」

エド(遊矢の父親!?どういう事だ!?)

沢渡「ビッグ・スターは1ターンに1度、デッキから魔界台本一枚を自分フィールドにセットする!」

沢渡「俺はセットした魔法カード、《魔界台本「魔王の降臨」》を発動!」

沢渡「自分フィールドに攻撃表示で存在する魔界劇団モンスターの種類の数まで、フィールドの表側表示カードを破壊する!」

沢渡「お前のドグマガイを破壊してやるぜ!」

エド「くっ…!」

沢渡「さらにワイルドホープは、攻撃力をターン終了時まで自分フィールドの魔界劇団モンスターの数×100アップできる!ATK1800」

沢渡「バトルだ!ワイルド・ホープで、ダイレクトアタック!」

エド「ぐうぅぅっ!」LP2200

権現坂「よし、ビッグ・スターの攻撃力は2500。奴のライフは残り2200!」

沢渡「どうだ、これこそエンタメデュエル!決めてやるぜ!」

沢渡「ビッグ・スターで、ダイレクトアタック!」

エド「僕は…!」

エド「僕は二度と、エンタメデュエルなどに屈しはしない!」

エド「罠発動!《D-フォーチュン》!」

エド「相手モンスターのダイレクトアタック宣言時、セメタリーのD-HERO一体をゲームから除外する事で、バトルフェイズを終了する!除外するのは、ダンクガイ!」

沢渡「ちっ…凌ぎやがったか。俺はターンエンド」

エド「楽しむ…エンタメ…間違いない…君達は、あの榊遊勝の関係者のようだね」

沢渡「んな!?」

権現坂「何故お前が遊矢の親父殿をっ?」

エド「遊矢…丁度いい、彼が本当に榊遊勝の息子なら、君達には遊矢をおびき出す餌になってもらう!」

エド「僕のターン、ドロー!」

エド「僕は再びセメタリーに眠るディアボリックガイのエフェクト発動!」

エド「このカードを除外し、デッキから三体目のディアボリックガイを特殊召喚!ATK800」

エド「そして手札から、魔法カード、《融合》を発動!」

エド「手札の《D-HERO ドリルガイ》と場のディアボリックガイを融合!」

エド「運命の岩盤をうがつ英雄よ、今一つとなりて暗黒の未来に君臨せよ!」

エド「融合召喚!」

エド「カモン!《D-HERO ディストピアガイ》!ATK2800」

権現坂「あれが奴の融合モンスター!」

エド「ディストピアガイのエフェクト発動!」

エド「このカードが特殊召喚に成功した場合、セメタリーにあるレベル4以下のD-HERO1体を対象とし、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!」

沢渡「なんだと!?」

エド「僕が選択するのは、《D-HERO ドリルガイ》。茶番は終わりだ!」

沢渡「くそっ」走る

エド「遅い!スクイズ・パーム!」

沢渡「うわあああぁぁっ!」LP0

権現坂「沢渡!」

エド「動くな!」

権現坂「っ!」

エド「言ったはずだ、君達には榊遊矢をおびき出す餌になってもらうと。少しでも動けば、この男の命はないと思え」ガチャ

権現坂「くっ…」

エド「遊矢…それはあの榊遊勝の息子。間違いはないな?」

権現坂「ぬぅ…」

エド「答えろ」

権現坂「そうだ…」

エド「やはり…」

エド「私だ。少し人手が欲しい、何人かこちらによこしてくれ」

エド「君にも一緒に来てもらう。わかっているね?」

権現坂「ああ…」

アカデミア

プロフェッサー「以上だ。行ってくれるな?」

グロリア「ほぅ…」

グレース「そりゃあノロマちゃんだけじゃ心許ないだろうし、エドも実践経験が少なそうだしね」

グロリア「久しぶりの実戦、それも相手が榊遊矢となれば、断る理由はない」

グレース「ええ。私としてもやられっぱなしじゃ気分悪いもの。ふふっ…楽しみ」

遊矢「バトルだ!やれ、オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》!」

「うわあああぁぁっ!」LP0

遊矢「さて、と」ガチャ

「な、なんでも言う!だから、だから命だけは!」

遊矢「その必要はない」ピッ

「うわああぁぁ――」カード化される

ユート「………」

遊矢「言いたい事があるなら聞くが?」

ユート「いいや、何もないさ。お前の行動に文句をつける権利は誰にもない」

遊矢「そうか」

ユート「そろそろ戻ろう、レジスタンスの仲間が心配だ」

遊矢「ああ、そうだな」

セレナ「…!あれは…」

ユート「隼っ!」

アレン「お前らっ」

黒咲「くっ…!ぬぅ…」

遊矢「黒咲が…一体何があった?」

アレン「余所者は引っ込んでろ」

セレナ「貴様…」

遊矢「セレナ」

セレナ「わかってる…!」

ユート「まさか、アカデミアか!?」

サヤカ「違うの、隼はカイトと…」

遊矢「カイト…あいつが黒咲を?」

サヤカ「隼はカイトと戦って、仲間の大切さを訴えようとした。でも…」

黒咲「届かなかった…」

ユート「隼…」

サヤカ「…私、カイトを探してくる」

セレナ「?」

ユート「サヤカ?」

サヤカ「瑠璃がさらわれたのは私のせい、だから今度は、私がカイトを連れ戻してみせる!」

アレン「おい、サヤカ!」

セレナ「行ってしまったぞ」

ユート「俺達も…!」

遊矢「ユートは黒咲を見てやれ、その傷じゃまともに動けないだろ」

黒咲「ナメるな、この程度…!アレンとサヤカではカイトに勝てはしない。最悪アカデミアに見つかれば」

ユート「…二組に分かれよう、セレナは遊矢とでいいな?」

セレナ「当然だ」

遊矢「権現坂と沢渡は?」

黒咲「奴らは見回りに出ている。時間が惜しい、四人で探しに行くぞ」


サヤカ「はぁ…はぁ…カイト…」

グレース「ハートランド市民が一人で出歩くなんてあり得ないわよね~」

サヤカ「っ!?」

グレース「それに見たところ、仲間でもなさそうだし」

グロリア「ならばこいつがランサーズか。到着早々幸先がいいな、グレース」

グレース「総司令部へ行く前に、エドやノロマちゃんへの手土産にしましょ、グロリア姉さん」

サヤカ「アカデミア…!?」

グレース「ねぇあなた、遊矢の事知ってるんでしょ?どこに居るのか教えてくれない?ついでにセレナって子も」

サヤカ「遊矢…!?」

アレン「サヤカ!!」

サヤカ「…!アレン!」

アレン「お前は逃げろ、ここは俺が!」

グロリア「やれやれ…仲間のご到着か」

グレース「こりゃあ情報を引き出すのは無理ね、だったらもうやる事は一つ。そうよね?」ガチャ

グロリア「ああ…」ガチャ

数分後

きゃあああああっ!
うわあああぁぁっ!

遊矢「っ!?」
セレナ「っ!?」

セレナ「今の声、アレンとサヤカか…!?」

遊矢「遅かったか。行くぞ」



アレン「ぐっ…サヤカ…」

サヤカ「うぅ…」

グロリア「どうやら、ランサーズではないようだな」

グレース「お得意のペンデュラム召喚も使って来なかったしね。ランサーズがこの程度じゃ、正直遊矢の実力疑っちゃうわよ」

遊矢「なら、自分で確かめてみたらどうだ?」

グロリア「!?」

グレース「ふふっ…やっと会えた、ランサーズ殲滅も面白そうだけど、まずはあなたにリベンジしなきゃね」

グロリア「榊…遊矢…」

セレナ「…知り合いか?」

遊矢「タイラー姉妹…金髪の方がグロリア、銀髪はグレース。アカデミアじゃ、有名なデュエリストだ」

グロリア「私の事を知らないとは」

グレース「お姫様は気楽でいいわねぇ」

セレナ「なんだと?」

グレース「あらごめんなさい、別に挑発した訳じゃないの。それに私が興味あるのは、遊矢だけだしね」

グロリア「目的を忘れるな、グレース。我々の任務は榊遊矢とセレナを捕らえ、ランサーズを殲滅する事。一気にやるそ」ガチャ

グレース「えぇー…ま、しょうがないか。タッグデュエルでいいわよね?お互いにライフとフィールド、墓地は共有って事で」ガチャ

遊矢「勝手にしろ、セレナもいいな?」ガチャ

セレナ「聞かれるまでもない!」ガチャ

サヤカ「遊……矢……?」

アレン「お前ら…なんで…」

遊矢「下がってろ、巻き添えをくらうぞ」

アレン「っ…」

グロリア「安心しろ、お前達をカードにするつもりはない。もっともアカデミアに送り返した後の事は知らんがな」

グレース「情けは人の為ならず、ってね」

遊矢「無関係のエクシーズ次元の人々を散々狩っておきながら、情けは人の為ならずとはな…お前達にはカード化で償ってもらおうか」

遊矢「デュエル!」
セレナ「デュエル!」
グレース「デュエル!」
グロリア「デュエル!」

遊矢&セレナLP4000

グロリア&グレースLP4000

グレース「先行は私よ。私は《アマゾネスの剣士》を召喚!ATK1500」

グレース「そしてカードを二枚伏せて、ターンエンド」

遊矢「先にいくぞ、セレナ」

セレナ「ああ」

遊矢「俺のターン!」

グレース「ここで永続罠、《魔封じの芳香》を発動!」

グレース「このカードが存在する限り、お互いのプレイヤーは魔法カードをセットしなければ発動できず、 セットしたプレイヤーから見て次の自分ターンが来るまで発動できない!」

セレナ「な!?」

グロリア「残念ながらお前のデッキは対策済みだ。ペンデュラム召喚を行うには最低でも二枚のカードが必要、そしてそのカードは魔法カード扱い」

グレース「ペンデュラムモンスターを魔法カードとしてセットする事はできない。つまり、発動そのものが不可能となるって事ね」

アレン「アカデミアの人間が、魔法カードを封じに来た…?」

サヤカ「それほどまで、遊矢を…」

遊矢「…確かにそのカードは、ペンデュラム召喚への強烈なメタカードになると言える」

グレース「早くもお手上げ?お願いだからサレンダーなんてしないでよね」

遊矢「が、浅いな。戦略が」

グロリア「なんだと?」

遊矢「俺は魔封じの芳香の発動にチェーンし、手札から速攻魔法、《ツインツイスター》を発動!」

遊矢「手札を一枚捨てる事で、フィールドの魔法・罠カードを二枚まで破壊する!」

グレース「なんですって!?」

遊矢「俺が破壊するのは、魔封じの芳香と残りの伏せカード!」

グレース(グロリアに渡すつもりだったリバースカードの《融合》まで…!)


セレナ「遊矢…!」

遊矢「所詮小手先のデュエル、その程度で俺は倒せない」

グロリア「小手先だと?」

遊矢「そのカード、彼の策なんだろう?プロフェッサー伝えろ、同じ手は二度とくわない。いや、もう伝える事はできないか」

遊矢「俺はスケール1の《竜脈の魔術師》とスケール8の《竜穴の魔術師》でペンデュラムスケールをセッティング!これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能!」

遊矢「揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!」

遊矢「ペンデュラム召喚!出でよ、我がしもべのモンスターたちよ!」

遊矢「手札から、《賤竜の魔術師》!ATK2100」

遊矢「このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、墓地の魔術師ペンデュラムモンスターまたはオッドアイズモンスター1体を手札に加える」

遊矢「俺はツインツイスターのコストで墓地に送った《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を手札に戻す」

遊矢「さらに俺は、竜脈の魔術師のペンデュラム効果!」

遊矢「1ターンに1度、もう片方のペンデュラムゾーンに魔術師が存在する時、手札のペンデュラムモンスター1体を捨て、 フィールドの表側表示モンスター1体を破壊する!」

遊矢「俺は手札の《貴竜の魔術師》を捨て、アマゾネスの戦士を破壊!」

グレース「ぐっ…!」

遊矢「バトルだ!賤竜の魔術師で、ダイレクトアタック!」

グロリア「ぐあああぁぁっ!」LP1900
グロリア「あああぁぁっ!」LP1900

遊矢「俺はこれでターンエンド」

あ、なってるww
片方グレースで

グロリア「浅い戦略か…言ってくれる。だが確かに、お前に小細工が通用しない事はわかった。次は…」

セレナ「何を見ている?」

グロリア「ふん…私のターン!」

グロリア「私は魔法カード、《融合》を発動!」

グロリア「私は手札から、《アマゾネス女王》と《アマゾネスの剣士》を融合する!」

グロリア「融合召喚!」

グロリア「現れろ、レベル8!《アマゾネス女帝(エンプレス)》!ATK2800」

遊矢「等々出たか」

グロリア「このカードが存在する限り、 自分フィールドのアマゾネスモンスターは戦闘・効果では破壊されない」

グロリア「バトルだ!アマゾネスエンプレスで、賤竜の魔術師を攻撃!」

遊矢「くっ…」LP3300
セレナ「ぐうっ」LP3300

グロリア「私はカードを二枚伏せて、ターンエンド」

セレナ「ふん…融合召喚しても、所詮はこの程度か。それで限界なら、次のターンで終わらせてやる」

グレース「口の悪いお姫様ねぇ、それに、随分と舐められちゃってるみたい」

グロリア「だとしたら、むしろ喜ばしい事だが」

グレース「ええ…潰し甲斐があるからね」

遊矢「セレナ、油断するな。奴らはそんなに甘くないぞ」

セレナ「見ていろ遊矢、お前の手を煩わせるまでもない。ケリをつけてやる」

セレナ「私のターン!」

セレナ「私はセッティング済みのスケールで、ペンデュラム召喚!出でよ、私のモンスター達!」

セレナ「月光蒼猫(ムーンライト・ブルー・キャット)》ATK1600《月光紫蝶(ムーンライト・パープル・バタフライ)》!ATK1000」

セレナ「さらに魔法カード、《置換融合》を発動し、この二体を融合する!」

セレナ「蒼き闇を徘徊する猫よ!紫の毒持つ蝶よ!月の引力により渦巻きて新たなる力と生まれ変わらん!」

セレナ「融合召喚!」

セレナ「現れ出でよ、月明かりに舞い踊る美しき野獣!《月光舞猫姫(ムーンライト・キャット・ダンサー)》!ATK2400」

グロリア「ほぅ…」

グレース「あれがあの子のねぇ…」

セレナ「魔法カード、《月光香》発動!」

セレナ「これにより、墓地のムーンライトモンスター1体を特殊召喚する!」

セレナ「蘇れ、《月光蒼猫(ムーンライト・ブルー・キャット)》ATK1600!」

セレナ「ブルー・キャットが特殊召喚に成功した時、 ムーンライトモンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまで二倍にする!私はキャット・ダンサーを選択!ATK4800」

グロリア「何?」

セレナ「私はブルー・キャットをリリースし、キャット・ダンサーのモンスター効果発動!」

セレナ「このターン、相手モンスターは1度だけバトルで破壊されず、キャット・ダンサーは相手モンスター全てに連続攻撃ができる!」

グレース「攻撃力4800の連続攻撃!?」

セレナ「バトルだ!ムーンライト・キャット・ダンサーで、アマゾネスエンプレスを攻撃!」


グロリア「罠発動!《融合霧散》!」

セレナ「な!?それはっ」

グロリア「融合モンスターの攻撃宣言時、そのモンスター1体をエクストラデッキに戻し、バトルフェイズを終了する。そして、素材モンスターが相手の墓地に揃っていれば、その一組を相手フィールドに特殊召喚する!」

グロリア「表示形式は、お前が決めていい」

セレナ「…守備表示だ」

グロリア「さらに、特殊召喚したモンスターの内、 高い方の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

遊矢「ぐ…!」LP1700
セレナ「ぐうっ!」LP1700

セレナ「…あれは、オベリスクフォースの!」

グレース「何、前にもやられたの?」

グロリア「同じ罠に二度もかかるとは、学びを知らぬ愚か者だな」

セレナ「なんだと!?」

グレース「まあしょうがないといえばしょうがないかもね。あなた、見るからにポンコツそうだもの」

セレナ「ポンコ…!?」

遊矢「落ち着けセレナ、つまらない挑発に乗るな」

セレナ「っ…!」

遊矢「自分を信じろ。大丈夫、セレナならできる」

グロリア「お前のターンは終わりなのか?」

セレナ「…私はカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」

グレース「私のターン!」

グレース「私も魔法カード、《融合》を発動し、手札の《アマゾネスの斥候》《アマゾネスペット虎》を融合する!」

グレース「融合召喚!」

グレース「現れよ、レベル7!《アマゾネスペット虎獅子(ライガー)》!ATK2500」

グレース「バトルよ!アマゾネスペットライガーで、ムーンライト・パープル・バタフライを攻撃!」

グレース「このカードが攻撃するダメージステップの間、攻撃力を500ポイントアップする!ATK3000」

グレース「さらにアマゾネスエンプレスは、アマゾネスモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、 その守備力を攻撃力が超えた分の貫通ダメージを与える!」

アレン「くっ…!」

サヤカ「これが決まったら、遊矢達は…!」

セレナ「遊矢!」

遊矢「わかってる。永続罠、《ライフ・フォース》発動!」

遊矢「ライフを400ポイント払い、俺達が受けるバトルダメージを0にする!」LP1300

グレース「へぇ、やるじゃない。でももう一度!アマゾネスエンプレスで、ムーンライト・ブルー・キャットを攻撃!

遊矢「ライフ・フォースの効果で、ダメージはない」LP900

グレース「ターンエンドよ」

サヤカ「遊矢達のライフが…このままじゃ…」

遊矢「俺のターン!」

グロリア「ほぅ…顔色一つ変えぬとは」

グレース「だからこそ、そのすました顔がどう歪むのか。うん、さらに潰し甲斐がある」

遊矢「俺はセッティング済みのペンデュラムスケールで、ペンデュラム召喚!」

遊矢「エクストラデッキデッキから、《賤竜の魔術師》!ATK2100」

遊矢「手札から、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!ATK2500」

遊矢「俺は墓地にある《貴竜の魔術師》の効果発動!」

遊矢「このカードが手札・墓地に存在する場合、レベル7以上のオッドアイズモンスターのレベルを3つ下げ、特殊召喚できる!」

遊矢「蘇れ!チューナーモンスター、《貴竜の魔術師》!ATK700」

遊矢「俺はレベル4となったオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンに、レベル3の貴竜の魔術師をチューニング!」

遊矢「シンクロ召喚!」

遊矢「現れろ、レベル7!《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》!ATK2500」

グロリア「シンクロ召喚…」

遊矢「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンが特殊召喚に成功した時、ペンデュラムゾーンのカード一枚を特殊召喚する!」

遊矢「来い、《竜穴の魔術師》!ATK900」

遊矢「そして、レベル7のオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンと竜穴の魔術師でオーバーレイ!」

遊矢「エクシーズ召喚!」

遊矢「ランク7!《オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン》!ATK2800」

グレース「からのエクシーズ…相変わらずね」


遊矢「バトルだ!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンで、アマゾネスエンプレスを攻撃!」

アレン「相打ち狙い…!?」

セレナ「いいや…」

遊矢「この瞬間、オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンの効果発動!」

遊矢「互いのモンスターの攻撃宣言時、 オーバーレイ・ユニットを一つ使い、その攻撃を無効にする。その後、自分の手札・墓地からオッドアイズモンスター1体を特殊召喚できる!」

遊矢「蘇れ、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!ATK2500」

グロリア「自らの攻撃を無効に…」

グレース「これで私達のモンスターと攻撃力は同じ…だけど忘れたの?アマゾネスエンプレスが居る限り、アマゾネスモンスターは戦闘でも効果でも破壊されないって事」

グロリア「さらにアマゾネスペットライガーは、このカード以外への攻撃を無効にできる。どっちにしても、お前の攻撃は届かない」

遊矢「忘れてなどいないさ。俺は速攻魔法、《瞬間融合》を発動!」

遊矢「これにより、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとアブソリュート・ドラゴンを融合する!」

遊矢「融合召喚!」

遊矢「現れろ、レベル7!《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》!ATK2500」

サヤカ「シンクロ、エクシーズ、それに融合まで…!?」

アレン「すげぇな、これが榊遊勝の息子…いや、榊遊矢のデュエルか」


遊矢「このカードが特殊召喚に成功した時、 相手フィールドの攻撃表示モンスター1体を持ち主の手札に戻す!俺は、アマゾネスエンプレスを選択!」

グロリア「な!?」

遊矢「さらにボルテックス・ドラゴンで、アマゾネスペットライガーと相打ち!」

グロリア「ぐうっ」
グレース「く…」

セレナ「これで奴らのフィールドのモンスターはいなくなった。攻撃力2100の賤竜の魔術師のダイレクトアタックで終わりだ」

グロリア「ナメるなよ…グレース!」

グレース「罠発動!《奇跡の残照》!」

グレース「このターン、戦闘で破壊された《アマゾネスペット虎獅子(ライガー)》を特殊召喚する!ATK2500」

アレン「くそっ、仕留め損なったか!」

サヤカ「アレン…?」

遊矢「俺はこれでターンエンド。セレナ、後は頼むぞ」

セレナ「ああ、任せろ」

グロリア「私のターン!」

グロリア「私は手札から、装備魔法、《アマゾネスの秘宝》をアマゾネスペットライガーに装備!」

グロリア「これにより、装備モンスターは1ターンに1度だけバトルで破壊されず、装備モンスターの攻撃を受けたモンスターをダメージ計算後に破壊する」

グロリア「バトルだ!賤竜の魔術師を攻撃!」

グロリア「ライガーが攻撃するダメージステップの間、攻撃力を500アップ!ATK3000」

セレナ「まだだ!ライフ・フォースにより、400のライフを払い、ダメージを0にする!」LP500

グロリア「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

サヤカ「どっちも、ギリギリの戦い…」

サヤカ「ああ…だが遊矢達の場にモンスターはいねぇ。ライフも、タイラー姉妹が有利だ。このターンでなんとかしねぇと…」

セレナ「私のターン!」

セレナ「魔法カード、《逆境の宝札》を発動!」

セレナ「相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない時、カードを二枚ドローする!」

セレナ(来たか!)

セレナ「私はスケール1の《月光狼(ムーンライト・ウルフ)》 をペンデュラムゾーンにセッティング!」

グロリア「スケール1を二枚?」

セレナ「さらに、《月光黒羊(ムーンライト・ブラック・シープ)》を召喚!ATK100」

セレナ「そして魔法カード、《融合識別(フュージョン・タグ)》を発動!」

セレナ「自分フィールドのモンスター1体を選択。エクストラデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、対象モンスターを融合素材とする場合、 見せたモンスターと同名カードとして扱える!」

セレナ「私が見せるのは、《月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)》!」

セレナ「遊矢、決めるぞ!」

遊矢「ああ」

セレナ「ムーンライト・ウルフのペンデュラム効果!」

セレナ「自分のフィールド・墓地から、ムーンライトによって決められたモンスターを除外し、融合モンスター1体を融合召喚する!」

グレース「ペンデュラムカードで融合召喚!?」

セレナ「私はパンサー・ダンサーと墓地のブルー・キャット、パープル・バタフライを除外し、融合!」

セレナ「月光の原野で舞い踊るしなやかなる野獣よ!蒼き闇を徘徊する猫よ!紫の毒持つ蝶よ!月の引力により渦巻きて新たなる力に生まれ変わらん!」

セレナ「融合召喚!」

セレナ「現れ出でよ、月光の原野の頂点に立って舞う百獣の王!《月光舞獅子姫(ムーンライト・ライオ・ダンサー))》!ATK3500」

アレン「攻撃力3500…!」

グロリア「だがここで、永続罠、《アマゾネス拝謁の間》を発動!」

グロリア「相手フィールドにモンスターが特殊召喚された時、そのモンスターの攻撃力分だけライフポイントを回復する!」LP5400

サヤカ「ここまで来て、ライフが5400!?」

セレナ「ブラック・シープを融合素材とした事により、墓地のムーンライトモンスター1体を手札に加える。私はブルー・キャットを選択」

セレナ「手札から装備魔法、《巨大化》を装備!」

セレナ「自分のライフポイントが相手より少ない場合、装備モンスターの元々の攻撃力を倍にする!ATK7000」

グロリア「7000だと!?」

セレナ「これで決める!ムーンライト・ライオ・ダンサーで、アマゾネスペットライガーを攻撃!」

グレース「ぐうっ」LP900
グロリア「くっ…!」LP900

アレン「駄目だ、届かねえ!それに戦闘破壊は…!」

遊矢「いいや、届く」

サヤカ「え?」

セレナ「ライオ・ダンサーの効果発動!」

セレナ「1ターンに1度、ライオ・ダンサーがモンスターを攻撃したダメージステップ終了時、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター全てを破壊する!」

グレース「全てのモンスターを!?」

セレナ「さらにライオ・ダンサーは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる!いけ、ライオ・ダンサー!ダイレクトアタック!」

グロリア「ぐあああぁぁっ!」LP0
グレース「あああぁぁっ!」LP0

すみません、勝敗に影響はありませんがブラック・シープのところはミスで、除外してるじゃんww
融合解除のところは次回から気をつけます。ちなみに、タイラー姉妹このまま消すの嫌な人いる?


サヤカ「やった、遊矢…セレナ!」

アレン「あいつら、本当に…!」

グロリア「おのれ、またしても…」

遊矢「小手先な部分もあったが、デッキ構築や戦略は以前より上がっていた。その点は称えてやる」

グロリア「相変わらず、気に入らない奴だ…」

グレース「正直あなたに消されるのなら、本望かも…」

遊矢「その潔さはいい、これまでカードにして来た奴らは命乞いばかりだったからな」ガチャ

サヤカ「っ!?」

グレース「…アークエリア・プロジェクトが成功した時に、また会いましょう」

遊矢「それは考えたくないな」ピッ

グロリア「ふん…」カード化される

グレース「ふふっ…楽しみ」カード化される

アレン「カードに…」

サヤカ「っ…っ…」

アカデミア

プロフェッサー「そうか、タイラー姉妹は敗れたか」

オベリスクフォース「ならばプロフェッサー、もう一度我々が…」

プロフェッサー「残念だが、何度やっても同じだ。今の遊矢は、君達とは次元が違う」

プロフェッサー「それにエクシーズ次元には、総司令官エド・フェニックスも居る。彼を倒した後、遊矢は必ずアカデミアにやって来るだろう。そう焦る必要もない」


黒咲「そうか、アマゾネス使いと…」

ユート「ありがとう遊矢、セレナ、アレンとサヤカを助けてくれて」

セレナ「…勘違いするな、そいつらの為に戦った訳じゃない」

アレン「悪かった…」

セレナ「?」

アレン「榊遊勝の息子って理由だけで軽蔑して、悪かったよ…今のデュエルでわかった、お前はあいつとは違う、俺達を裏切るような真似は絶対にしないって」

遊矢「そうか」

サヤカ「………」

ユート「遊矢は、奴らをカードにしたんだな?」

サヤカ「っ…」

ユート「アレンやサヤカが榊遊勝からどんな教えを受けたのかはわからないが、笑顔…今のサヤカにとって、おそらくそれは枷にしかなっていない」

ユート「デュエルで笑顔を…もちろん理想だ。それを実現させるには、アカデミアを倒すしかない。狩られた仲間を思い、怒り狂うのは当然の事だ」

サヤカ「ユート…」

ユート「力なき正義では、誰も守る事はできない。気持ちはわかるが、もう無理に笑うな。泣ける時には思いっきり泣き、その度に立ち上がれ。それが、レジスタンスの精神だろう?」

サヤカ「ユート…っ…っ…」

ユート(サヤカ…)

「くそっ、離せ!」

セレナ「っ!」

「ほら、さっさと歩け!」

ユート「あれは…!」

沢渡「くそっ、お前ら全員パパの力で退学させてやる!」

権現坂「ぬぅ…」

遊矢「沢渡!権現坂!」

エド「榊遊矢か?」

遊矢「お前は?」

エド「アカデミア軍総司令官、エド・フェニックス。さあ、僕とデュエルだ、榊遊勝の息子は、僕が葬り去る!」


セレナ「総司令官だと?」

遊矢「榊遊勝…彼と戦ったのか?」

エド「君には関係ない。さあ、どうする?仲間を見捨てて逃げ出すか?」

アレン「汚ねえぞてめぇ、人質を盾にするなんてよ!」

サヤカ「今すぐ二人を解放して!」

遊矢(また榊遊勝か…どこまでも厄介事に巻き込んでくれる。まあいい)

遊矢「お前の勝手な復讐に付き合うつもりはないが、アカデミアなら話は別だ。受けてやる」

エド「そうこなくてはな。解放しろ」

「はっ」

沢渡「んな…!?」

権現坂「何故…沢渡、とりあえずは離れるぞ!」

エド「いくぞ、榊遊矢!」

遊矢「デュエル!」
エド「デュエル!」

遊矢LP4000

エドLP4000

エド「先行はもらう。僕は手札から、魔法カード、《融合》を発動!」

エド「手札の《D-HERO ディバインガイ》二体を融合!」

エド「融合召喚!」

エド「カモン!《D-HERO デッドリーガイ》!ATK2000」

エド「僕はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

権現坂「最初のターンから融合召喚…」

沢渡「俺様をコテンパンにした程の奴だ、油断すんじゃねぇぞ!」

遊矢「俺のターン!」

遊矢「俺はスケール3の《相克の魔術師》とスケール8の《竜穴の魔術師》でペンデュラムスケールをセッティング!」

遊矢「これでレベル4から7のモンスターが同時に召喚可能!ペンデュラム召喚!」

遊矢「現れろ、《竜穴の魔術師》!ATK900《オッドアイズ・セイバー・ドラゴン》!ATK2800」

遊矢「そして、レベル7の竜穴の魔術師とオッドアイズ・セイバー・ドラゴンでオーバーレイ!」

遊矢「エクシーズ召喚!」

遊矢「現れろ、ランク7!《オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン》!ATK2800」

ユート「最初から、ペンデュラムエクシーズか」

遊矢「バトルだ!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンで、デッドリーガイを攻撃!」

エド「デッドリーガイ、エフェクト発動!」

エド「手札を一枚捨て、手札かデッキからD-HERO一体をセメタリーへ送り、 自分フィールドの全てのD-HEROの攻撃力をターン終了時までセメタリーのD-HEROの数×200アップする!」

エド「僕は手札の《D-HERO ディフェンドガイ》とデッキのディアボリックガイをセメタリーに送る!」

セレナ「これで墓地のD-HEROは4体!」

エド「よって、デッドリーガイの攻撃力は2800!」

エド「ぐっ…!」
遊矢「ちっ…」

アレン「相打ちっ」

黒咲「いや、遊矢にはまだ…」

遊矢「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンのモンスター効果!」

遊矢「このカードが墓地に送られた時、エクストラデッキからオッドアイズモンスターを特殊召喚できる!」

遊矢「いでよ、怒りの眼輝けし龍!《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》!ATK3000」

エド「さらなるエクシーズドラゴンだと!?」

権現坂「この序盤から、覇王黒竜を…」

遊矢「バトルは継続中だ。オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

遊矢「反旗の逆鱗 ストライク・ディスオベイ!」

エド「ぐあああぁぁっ!」LP1000

沢渡「よっしゃあ!相当に重いのが入ったぜ!」

遊矢「俺はこれでターンエンド」

エド「榊遊勝の息子にしては、随分と力押しのデュエルをするね…しかもエクシーズ召喚とは」

エド「だが、そんな事はどうでもいい。君が榊遊勝の息子だというなら打ち倒すまで!」

エド「僕のターン、ドロー!」

エド「僕は《D-HERO ドリルガイ》 を召喚!ATK1600」

エド「さらに、セメタリーに眠るディアボリックガイのエフェクト発動!」

エド「このカードを除外し、デッキから同名カードを特殊召喚できる!ATK800」

エド「続いて、セメタリーに眠るディバインガイのエフェクト!」

エド「手札が0の時、セメタリーのこのカードとD-HERO1枚を除外し、デッキからカードを二枚ドローする」

エド「僕はディバインガイとディフェンドガイを除外!カードを二枚ドロー!」

エド「準備は整った。罠カードオープン!《D-フュージョン》!

エド「自分フィールドから決められたD-HEROを墓地へ送り、 融合モンスター1体を融合召喚する!」

エド「僕はドリルガイとディアボリックガイを融合!」

エド「融合召喚!」

エド「カモン!《D-HERO ディストピアガイ》!ATK2800」

権現坂「ディストピアガイ…!」

沢渡「等々出やがったか…」

エド「ディストピアガイのエフェクト発動!」

エド「このカードが特殊召喚に成功した時、セメタリーにあるレベル4以下のD-HERO1体を対象とし、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!」

エド「僕は、ドリルガイを選択!スクイズ・パーム!」

遊矢「くっ…!」LP2400

エド「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

ユート「融合召喚しても、ディストピアガイの攻撃力は覇王黒竜には及ばない」

アレン「覇王黒竜の攻撃力は3000…このまま押し切れるか」


遊矢「俺のターン!」

遊矢「俺はセッティング済みのスケールで、ペンデュラム召喚!」

遊矢「現れろ、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!ATK2500」

遊矢「バトルだ!オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンで、ディストピアガイを攻撃!」

沢渡「決まったぜ!」

エド「永続罠発動!《デマイズ・アーバン》!」

エド「1ターンに1度、相手モンスターの攻撃宣言時、 自分フィールドのD-HERO1体の攻撃力を100アップする!ATK2900」

セレナ「たった100ポイント?」

エド「ディストピアガイのエフェクト発動!」

エド「このカードの攻撃力が元々の攻撃力と異なる場合、フィールドのカード一枚を破壊し、攻撃力を元々の数値に戻す!」

遊矢「なんだと?」

エド「オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンを破壊しろ!ノーブルジャスティス!」

遊矢「ぐ…!」

沢渡「ちっ、そういう事かよ!」

権現坂「これを狙う為に、たった100ポイントの攻撃力アップを」

遊矢「オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンのモンスター効果発動!」

遊矢「このモンスターが戦闘・効果で破壊された時、ペンデュラムゾーンのカードを全て破壊し、オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンをペンデュラムゾーンに置く!」

エド「榊遊勝の息子、榊遊矢!僕は君に必ず勝つ。そして必ず、プロフェッサーの教えが正しいと証明してみせる!」

遊矢「それは、榊遊勝に…《スマイル・ワールド》に敗れたからか?」

エド「何を――あ…」

沢渡「おいっ」

セレナ「破れたカード…?しかもあれは、《スマイル・ワールド》…?」

遊矢「答えろ、お前と榊遊勝の繋がりはなんだ?」

エド「…いいだろう、遊勝の息子である君には知る権利がある。あれは、僕がエクシーズ次元に来て間もない頃だった…」

・回想は省略

アレン「それじゃあ、あいつはエドと戦って…」

サヤカ「私達を置いて、逃げた訳じゃなかったんだ…」

エド「榊遊勝は言った。やられたらやり返すだけのデュエルなんてつまらない。僕を楽しませる為の策を考える」

エド「アカデミアが残虐な行いを改めともに、笑顔になれば許すなどと、偉そうに!」

黒咲「笑顔に…」

ユート「アカデミアを、許す…」

エド「だから君には勝たなければならないんだ。息子である君を叩き潰し、榊遊勝のデュエルが間違っていると証明する為にも!」

遊矢「ふ…」

エド「何がおかしい?」

遊矢「ああ、おかしいさ。どうしようもなくな」

エド「何?」

遊矢「榊遊勝のデュエルが間違っている事を証明する…それで?息子の俺を倒したとして、彼のデュエルを否定できると本気で思っているのか?」

遊矢「俺には過去に榊遊勝と過ごした記憶はない。むしろ血の繋がりがあるだけのいい迷惑な存在としか思ってないが」

遊矢「許し、楽しみ、笑顔。俺はアカデミアにそんなものを求めるつもりはない。自分達の理想郷を創りたいが為だけに何の罪もない人々をカード化したアカデミアを許すつもりなど、最初からないからな」

セレナ「遊矢…」

遊矢「それに、お前はプロフェッサーの教えは絶対と言ったな。本心からそう思っているのなら、そもそも赤の他人にその教えを真っ向から否定されたくらいで揺れたりはしない。違うか?」

エド「僕が、揺れている?何を…」

遊矢「もう一度言っておくが、俺は榊遊勝のように懺悔を求めるつもりはない。アカデミアは打ち倒すまで。俺のターン!」

遊矢「このターンのバトルは終了したが、まだエンド宣言はしていない」

遊矢「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

エド「っ…僕のターン、ドロー!」

エド(揺れているだと?バカな、僕が信じるのはアカデミアのデュエルだけだ!)

エド(そうだ、僕は絶対に笑ってなんかいない!)

エド「僕は速攻魔法、《禁じられた聖槍》を発動!」

エド「フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、そのモンスターの攻撃力を800ポイントダウンさせることで、このターン、このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない!ATK2000」

エド「さらに、ディストピアガイのエフェクト発動!」

エド「このカードの攻撃力が異なる事で、フィールドのカード一枚を破壊し、攻撃力を元々の数値に戻す!」

エド「破壊するのは、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!ノーブルジャスティス!」

遊矢「ちっ…」

権現坂「魔法・罠に耐性をつけると共に、遊矢のモンスターを破壊するとは」

サヤカ「このままディストピアガイのダイレクトアタックが決まれば、遊矢は…」


エド「バトルだ!ディストピアガイで、榊遊矢にダイレクトアタック!」

エド「アカデミアは常に正しい、プロフェッサーの教えこそが新たなる理想郷の近道となる!裏切り者は消え去れ!」

遊矢「リバースカードオープン!」

エド「このターン、ディストピアガイは魔法も罠も効かん!忘れたのか!?」

遊矢「もちろんディストピアガイに対して使う気はないさ。罠カード、《ガード・ブロック》!」

遊矢「この戦闘でのダメージを0にし、デッキからカードを一枚ドローできる!」

エド「しぶとい…僕は再び、セメタリーに眠るディバインガイのエフェクト!」

エド「僕はディバインガイとデッドリーガイを除外し、カードを二枚ドロー!」

エド「カードを一枚伏せて、ターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

遊矢「オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンのペンデュラム効果!」

遊矢「片方のペンデュラムゾーンにカードが存在しない時、デッキのペンデュラムモンスター1体を置く事ができる!」

遊矢「俺はセッティング済みのスケール4のオッドアイズ・リベリオン・ドラゴンとスケール8の《オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン》でペンデュラムスケールをセッティング!」

遊矢「これでレベル5から7のモンスターが同時に召喚可能!」

遊矢「ペンデュラム召喚!現れろ、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!ATK2500 《相克の魔術師》!ATK2500《竜穴の魔術師》!DEF2700」

黒咲「場に三体のモンスター…」

ユート「だが、どれもディストピアガイの攻撃力には及ばない。戦闘を仕掛ければ、デマイズ・アーバンとディストピアガイのコンボが発動する」

権現坂「あの罠をなんとかしなければ、遊矢に勝ちはないという事か」

エド「…そうか、思い出したよ。アカデミアの中でも融合だけでなく、シンクロ、エクシーズ、さらには未知なる召喚法を使う者が居ると聞いた事がある。それが榊遊勝の息子だったとはね」

エド「いかに四つの召喚法を操ろうと、最後に勝敗を分かつのは腕の差だ!」

遊矢「最後に勝敗を分かつのは腕の差…いい言葉だ。だが、一つ誤算があるぞ」

エド「誤算?」

遊矢「俺が使う召喚法は四つだけじゃない。五つだ」

沢渡「は?」

黒咲「五つだと!?」

遊矢「俺は儀式魔法、《オッドアイズ・アドベント》を発動!」

遊矢「召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのペンデュラムモンスターをリリースし、 ドラゴン族儀式モンスター1体を儀式召喚する!」

エド「儀式魔法!?」

セレナ「そうか、あのモンスターなら…!」

遊矢「俺がリリースするのは、竜穴の魔術師!」

遊矢「儀式召喚!」

遊矢「現れ出でよ、レベル7!《オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン》ATK2800」

ユート「このモンスターは…!」

権現坂「融合、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム、さらには儀式召喚だと!?」

エド「ふざけた真似を…!」

遊矢「オッドアイズ・グラビティ・ドラゴンのモンスター効果!」

遊矢「このカードが特殊召喚に成功した時、フィールドの魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻す。 この効果の発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない!」

エド「くっ…!」

アレン「デマイズ・アーバンがなくなった!」

権現坂「オッドアイズ・グラビティとディストピアガイの攻撃力は互角。相打ちで倒す事が出来れば、エドのライフは…」

遊矢「さらに、このカードが存在する限り、 ライフポイントを500払わなければ、カードの効果を発動できない」

遊矢「バトルだ!オッドアイズ・グラビティ・ドラゴンで、ディストピアガイを攻撃!」

エド「舐めるな!僕はライフポイントを500払い、手札から《D-HERO ダガーガイ》をセメタリーに送り、エフェクト発動!」LP500

エド「相手ターンのバトルフェイズ時、手札のこのカードを捨て、自分フィールドの全てのD-HEROの攻撃力は、 エンドフェイズ時まで800ポイントアップする!ATK3600」

沢渡「なんだと!?」

セレナ「今度は手札のモンスター効果で攻撃力を…!」

エド「やれ、ディストピアガイ!オッドアイズ・グラビティ・ドラゴンを返り討ちにしろ!」

遊矢「ぐうっ!」LP1600

エド「さらにディストピアガイのエフェクトにより、攻撃力を元々の数値に戻し、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを破壊する!」

権現坂「バカな、オッドアイズを二体共!」

ユート「手札からのモンスター効果…遊矢の戦術の唯一の穴を突いて来るとは」

エド「言ったはずだ、最後に勝敗を分かつのは腕の差だと。儀式召喚には正直驚いたが、そんな影の薄い召喚法を身につけたところで」

遊矢「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

聖刻リチュア「あ?なんだこの似非プロ(笑)、先行で手札全ハンデスするぞこら?」
影霊衣「融合?ふ~ん、ユニコールの影霊衣出すけど何か?」

これはプロですわ

遊矢「今の時代、デュエルだけじゃウケない。エンタメを取り入れないと」

GXエド「デュエルの力を信じないのなら、デュエリストなんかやめろ!」

これが本来のエドなんだよなぁ

エド「僕は速攻魔法、《禁じられた聖衣》を発動!」

エド「フィールドのモンスター1体を対象とし、そのモンスターの攻撃力を600ポイントダウンさせる事で、このターン、選択したモンスターは効果対象にならず、カード効果では破壊されない!ATK2200」

エド「ディストピアガイのエフェクトにより、攻撃力を元々の数値に戻し、相克の魔術師を破壊する!」

黒咲「今度は対象と破壊による耐性をつけ、遊矢のカードを破壊するか」

沢渡「くそっ、今度こそ万事休すか!」

エド「バトルだ!ディストピアガイで、榊遊矢にダイレクトアタック!」

エド「融合こそがアカデミアの証!紛い物を、榊遊勝の息子を葬り去れ!」

セレナ「遊矢!」

遊矢「罠発動!《闇よりの罠》!」

遊矢「ライフが3000以下の時、そのライフ1000ポイントを払うことで、墓地に存在する罠カード一枚を選択し、その効果を発動する!」LP600

遊矢「俺が選ぶのは、《ガード・ブロック》!」

遊矢「この戦闘でのダメージを0にし、デッキからカードを一枚ドロー!」

エド「くっ…またしてもカードをドローしてダメージを無効か!僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

アレン「このターンは助かったが…」

ユート「あのカードは間違いなくデマイズ・アーバン。これで遊矢は、再びディストピアガイの恐怖に晒される事になる」

エド「勝敗はすでに見えて来ている。まだ続けるのかい?」

遊矢「当たり前だ。俺が信じるのはプロフェッサーの教えでも榊遊勝のエンタメデュエルでもない。己のデュエルだけだ。俺のターン!」

エド「己のデュエルだと?」

遊矢「俺はセッティング済みのペンデュラムスケールで、ペンデュラム召喚!」

遊矢「もう一度蘇れ、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!ATK2500 《相克の魔術師》!ATK2500《竜穴の魔術師》!DEF2700」

遊矢「さらに手札から、チューナーモンスター、《貴竜の魔術師》を特殊召喚!ATK700」

遊矢「このカードが手札・墓地に存在する場合、自分フィールドに居るレベル7以上のオッドアイズモンスターのレベルを3つ下げる事で特殊召喚できる」

エド「チューナーモンスター…!?」

遊矢「俺はレベル4となったオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンに、レベル3の貴竜の魔術師をチューニング!」

遊矢「シンクロ召喚!」

遊矢「現れろ、レベル7!《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》!ATK2500」

エド「シンクロモンスター…確かに君はいい腕をしたデュエリストではある。しかしシンクロ召喚したところで、攻撃力は2500。ディストピアガイには及ばない!」

遊矢「それはどうかな?」

エド「なんだと?」

遊矢「俺は装備魔法、《団結の力》をオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンに装備! 」

遊矢「自分フィールドに存在するモンスター1体につき装備モンスターの攻撃力を800ポイントアップする!」

ユート「遊矢の場にモンスターは三体!」

遊矢「よってその攻撃力は2400ポイントアップ!ATK4900」

エド「攻撃力4900!?」

遊矢「バトルだ!オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!ディストピアガイを攻撃!」

エド「無駄だ!永続罠、《デマイズ・アーバン》!」

エド「相手モンスターの攻撃宣言時、 自分フィールドのD-HERO1体の攻撃力を100ポイントアップする!ATK2900」

エド「さらにディストピアガイのエフェクトにより、このカードの攻撃力が元々の攻撃力と異なる場合、フィールドのカード一枚を破壊し、攻撃力を元々の数値に戻す!」

遊矢「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンの効果!このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はバトルフェイズ中にモンスターの効果を発動できない!」

エド「モンスターエフェクトが発動しない!?」

セレナ「今のエドに、この攻撃を防ぐ手段はない!」

権現坂「ならば、アクションカードを」

遊矢「いけ、オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!流星のストライク・バースト!」

エド「ぐあああぁぁっ!」LP0

最後にカイトとのいざこざの決着をつけて、X次元編は完か?
そういえば、勝鬨との因縁はどうなるんだろう。8年前って事は親父が疾走するより前だけど

「修羅の渇望」の時に「河原ですれ違ったあの日から」と言ってたからどうなるんだろうと思っただけだ。
何の意味があると言われりゃ、そこまでだが…

アレン「やったぜっ」

セレナ「遊矢…!」

エド「負けた…またしても、いや…榊遊矢にか…」

エド「ふ…」

遊矢「何か言いたい事はあるか?」ガチャ

エド「せめてもの情けか…なら、一ついいか?」

遊矢「なんだ?」

エド「君は父を…榊遊勝をいい迷惑なだけの存在だと言ったな。そして今、デュエルに敗北した僕をカードにしようとしている」

エド「君は、榊遊勝のデュエルをどう思っているんだ?」


遊矢「次元戦争を止める為にアカデミア笑顔をする、許しこそが戦争を終わらせる唯一の手段。やり方は違っても、彼のデュエルを否定するつもりはない。スタンダード次元でもエクシーズ次元でも、彼のデュエルは人々を熱狂の渦に巻き込んだらしいからな」

遊矢「だが彼の失敗は、自身の友人や家族、エクシーズ次元の弟子までもが心に傷を負った。しかも姿を消した日はチャンピオン決定戦、対戦相手も決戦が叶わなかったことを遺憾としていてもおかしくはない。臆病者と呼ばれるのには十分な理由だ」

エド「記憶がないとはいえ、自分の父親に随分な言いようだね…だがこれではっきりした、例えこの身がなくなろうと、僕はプロフェッサーを」

エド「もう迷いはしない、僕の信じるデュエルは戦う力だ!それを僕は、僕自身の手によって証明してみせる!」ガチャ

遊矢「?」

アレン「あいつ、自分のディスクをっ」

権現坂「何をする気だ!?」

セレナ「まさか…!」

エド「別れる前に称えておこう、僕は君を榊遊勝の息子としか見ていなかった。一人のデュエリスト、榊遊矢として向き合っていなかった。最後に君と戦えた事を誇りに思う」

エド「だが例え僕が敗れようと、アカデミアの勝ちは揺るがない!次に会うのはプロフェッサーの導く理想郷でだ!」ピッ

黒咲「っ!?」

沢渡「マジかよ…」

サヤカ「自分から、カードに…」

ユート「………」

遊矢(エド…フェニックス…)

ユート「俺はダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで、アンティーク・ギアソルジャーを攻撃!」

ユート「反逆のライトニング・ディスオベイ!」

「うわあああぁぁっ!」LP0

黒咲「バトルだ!ライズ・ファルコン!全ての敵を引き裂け!」

黒咲「ブレイブクロー・レボリューション!」

「うわあああぁぁぁっ!」LP0
「うわあああぁぁぁっ!」LP0
「うわあああぁぁぁっ!」LP0

野呂「バカな、我がアカデミアの精鋭部隊が…!」

遊矢「次はお前だ」

野呂「い、いや…やめておきましょうかね、私、事務職なもので…」

遊矢「そうか」ガチャ

野呂「ち、ちょっと…待っ…落ち着きましょう!」逃げる

沢渡「あ、逃げやがった!」

セレナ「全く、誇りも何もあったものじゃないな」

遊矢「追うぞ」

野呂「うわああああぁぁぁぁ…!!」カード化される

アレン「な!?」

ユート「誰だ!?」

カイト「やはりお前達か…」

権現坂「お前はっ」

サヤカ「カイト!」

アレン「いいところで会った、安心しろカイト、もう大丈夫だ。ハートランドに居たアカデミアは遊矢がやっつけたぜ」

カイト「遊矢?」

アレン「それだけじゃねぇ。スペード校を壊滅させたタイラー姉妹も、親玉のエドって奴も、全員だ!」

カイト「榊遊矢が、アカデミアを…」

サヤカ「お願いカイト、戻って来て。ここにはもうアカデミアはいない。これからは…」

カイト「言ったはずだ、お前達とはすでに袂を分かった。ここに敵がいないのなら、俺は一人でアカデミアに乗り込む」

サヤカ「カイト!」

ユート「待て」


黒咲「ユート…」

カイト「…何の真似だ?そこをどけ」

ユート「勝てない戦いはするな」

カイト「…消えろ」

ユート「勝つ為にはそれに向けての十分な準備が必要だ。確かに、遊矢と引き分けたお前の実力は相当なものだろう。だが、たった一人でアカデミアに乗り込んだところで何ができる?」

カイト「もう一度だけ言う。俺の前から消えろ、邪魔だ」

ユート「お前も本当はわかっているはずだ、カイト」

カイト「消えぬのなら、力ずくで消す」ガチャ

アレン「お前、またっ」

ユート「いいだろう、デュエルだ」ガチャ

サヤカ「待って!ユート!カイトも!」

黒咲「待て、サヤカ」

サヤカ「でも、隼の時だって…!」

黒咲「それでも、あいつに語り掛ける唯一の手段はデュエルしかない」

サヤカ「ユート…」

遊矢「………」

ユート「デュエル!」
カイト「デュエル!」

ユートLP4000

カイトLP4000

ユート「先行はもらう。俺のターン!」

ユート「俺は《幻影騎士団ラギッドグローブ》を召喚!ATK1000」

ユート「自分の場にファントム・ナイツモンスターが存在する時、手札の《幻影騎士団サイレントブーツ》を特殊召喚できる!ATK200」

ユート「俺はレベル3の幻影騎士団ラギッドグローブとサイレントブーツでオーバーレイ!」

ユート「戦場に倒れし騎士たちの魂よ。今こそ蘇り、闇を切り裂く光となれ!」

ユート「エクシーズ召喚!」

ユート「現れろ、ランク3!《幻影騎士団ブレイクソード》!ATK2000」

ユート「ラギッドグローブを素材としたエクシーズ召喚に成功した事で、ブレイクソードの攻撃力は1000ポイントアップする!ATK3000」

ユート「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

沢渡「先行でエクシーズ召喚かよ…」

権現坂「だがカイトのギャラクシーアイズには相手モンスターを奪い取る能力がある。あの伏せカードが要か?」

サヤカ「ユート…カイト…」

カイト「俺のターン!」

カイト「俺は手札から、《光波翼機(サイファー・ウィング)》を召喚!ATK1400」

カイト「俺の場にサイファーモンスターが存在する時、手札からさらなる《光波翼機(サイファー・ウィング)》を特殊召喚できる!ATK1400」

カイト「さらに俺は永続魔法、《二重露光(ダブル・エクスポージャー)》 を発動し、全てのサイファー・ウィングのレベルを二倍にする!LV8」

ユート「くっ…」

カイト「俺はレベル8のサイファー・ウィング二体でオーバーレイ!」

カイト「闇に輝く銀河よ。復讐の鬼神に宿りて我がしもべとなれ!」

カイト「エクシーズ召喚!」

カイト「降臨せよ、ランク8!《銀河眼の光波竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン)》!ATK3000」

カイト「俺はオーバーレイ・ユニットを一つ使い、サイファー・ドラゴンのモンスター効果発動!サイファープロジェクション!」

カイト「1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を選択し、そのコントロールをエンドフェイズまで得る!」

ユート「永続罠、《幻影霧剣(ファントム・フォッグ・ブレード)》!」

ユート「フィールドの効果モンスター1体を対象とし、対象となったモンスターは攻撃できず、攻撃対象にならず、モンスター効果は無効となる!」

アレン「よし、凌いだぜっ」

黒咲「いや…」

カイト「俺はギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンをエクシーズ素材とし、オーバーレイ!」

カイト「エクシーズ召喚!」

カイト「降臨せよ、ランク9!《銀河眼の光波刃竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン)》!ATK3200」

セレナ「サイファー・ブレード・ドラゴン…こうも早く」

カイト「すでにファントム・フォッグ・ブレードの効果は外。サイファー・ブレード・ドラゴンのモンスター効果発動!」

カイト「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、フィールドのカード一枚を破壊する!俺が選択するのは、ブレイクソード!」

ユート「だがブレイクソードは破壊された時、 墓地から同じレベルのファントム・ナイツ二体を特殊召喚する!」

ユート「蘇れ!ラギッドグローブ!DEF500サイレントブーツDEF1200」

ユート「この効果で特殊召喚したモンスターのレベルは1つ上り、ターン終了時まで俺は闇属性モンスターしか特殊召喚できない!」

カイト「バトルだ!ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンで、ラギッドグローブを攻撃!」

カイト「壊滅のサイファーストリーム!」

ユート「くっ…」

カイト「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド

沢渡「一体はやられちまったか」

セレナ「しかし、まだモンスターは健在だ。ユートのダーク・リベリオンならば、この状況は打破できる」

ユート「俺のターン!」

ユート「俺は、《幻影騎士団フラジャイルアーマー》を召喚!ATK1000」

ユート「俺はレベル4のフラジャイルアーマーとサイレントブーツでオーバーレイ!」

ユート「漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!」

ユート「エクシーズ召喚!」

ユート「現れろ、ランク4!《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!ATK2500」


ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果発動!」

ユート「オーバーレイ・ユニットを二つ使い、相手フィールドに存在するモンスターの攻撃力を半分にし、 その数値分だけダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの攻撃力をアップする!」

ユート「トリーズン・ディスチャージ!ATK4100」

遊矢「攻撃力4100…」

権現坂「そして、ギャラクシーアイズの攻撃力は1600まで下がる。その差は2500。だが…」

ユート「家族を失ったお前の苦しみは胸を切り裂く程辛いものだろう。だからこそだ、思い出せカイト。俺達レジスタンスは、常に仲間と共に這い上がって来た」

カイト「…黙れ」

ユート「ああ…俺の言いたい事はこれだけだ。何を言おうと、お前の心に俺の言葉など届かない。ならばデュエルで、お前の中にあるアカデミアへの憎しみを葬り去ってやる!」

カイト「………」


ユート「バトルだ!俺はダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで、ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンを攻撃!」

ユート「反逆のライトニング・ディスオベイ!」

カイト「ぐうっ」LP1500

沢渡「やったぜ!」

カイト「この瞬間、ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンのモンスター効果発動!」

カイト「エクシーズ召喚されたサイファー・ブレード・ドラゴンが破壊された時、墓地にあるサイファー・ドラゴンを特殊召喚する!」

カイト「蘇れ、《銀河眼の光波竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン)》!ATK3000」

黒咲「何度打ち倒されようと蘇る…それこそがレジスタンスの精神。やはり、奴はまだ…」

ユート「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

カイト「俺のターン!」

カイト「俺は再びギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンをエクシーズ素材とし、オーバーレイ!」

カイト「降臨せよ、ランク9!《銀河眼の光波刃竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン)》!ATK3200」

沢渡「くそっ、やっぱりか!」

カイト「俺はオーバーレイ・ユニットを一つ使い、ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンのモンスター効果発動!ダーク・リベリオンを破壊する!」

ユート「罠発動!《幻影翼(ファントム・ウィング)》!」

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの攻撃力を500ポイントアップし、 このターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない!ATK4600」

アレン「流石はユート!」

権現坂「破壊を無効にするだけでなく、攻撃力をアップさせるとは!」

遊矢「だが…」

カイト「俺は手札から、《光波異邦臣(サイファー・エトランゼ)》のモンスター効果発動!」

カイト「このカードが手札・墓地に存在する場合、自分フィールドのサイファーモンスター1体のオーバーレイ・ユニットとなる!」

セレナ「サイファー・ブレードのオーバーレイ・ユニットを復活させた?」

カイト「罠発動!《二重光波(ダブル・サイファー)》!」

カイト「サイファー・ブレード・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを全て取り除き、 エクストラデッキから新たなサイファー・ブレード・ドラゴンを特殊召喚する!ATK3200」

沢渡「サイファー・ブレードが二体!?」

カイト「準備は整った。俺は永続魔法、《光波干渉(サイファー・インターフィアー)》 を発動!」

カイト「1ターンに1度、自分フィールドに同名サイファーモンスターが二体以上存在する時、その内の一体の攻撃力をバトル終了時まで二倍にする!」

ユート「くっ…」

権現坂「サイファー・インターフィアーの発動条件を満たす為に、サイファー・ブレードを二体に!」

カイト「バトルだ!サイファー・ブレード・ドラゴンで、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを攻撃!」

カイト「そしてこの瞬間、サイファー・インターフィアーの効果でバトルするモンスターの攻撃力を二倍にする!ATK6400」

カイト「壊滅のサイファーストリーム!」

ユート「ぐあああぁぁっ!」LP2200

アレン「ユート!」

遊矢「…カイトの場にはまだ戦闘可能なサイファー・ブレードが一体」

サヤカ「…ユートの場にはモンスターも伏せカードもない。そんな…」

ユート「…まだだ」

カイト「?」

ユート「…まだ屈するわけにはいかない。言ったはずだ、お前の中にあるアカデミアへの怒りを葬り去ると」

黒咲「ユート…」

ユート「俺は墓地の永続罠、《幻影霧剣(ファントム・フォッグ・ブレード)》を発動!」

ユート「このカードを除外し、墓地のファントムナイツ1体を特殊召喚する!」

ユート「蘇れ、《幻影騎士団ブレイクソード》!DEF1000」

カイト「…俺は二体目のサイファー・ブレード・ドラゴンで、ブレイクソードを攻撃!」

カイト「壊滅のサイファーストリーム!」

ユート「…この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドを離れた場合に除外される」

カイト「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

沢渡「…ヒヤヒヤさせやがる」

アレン「だがこのままじゃ、隼の二の舞だ。頼む、なんとかしてくれ」

サヤカ「ユート…」

ユート「なんでもない…」

カイト「?」

ユート「この程度、家族を失ったお前の心の痛みに比べれば…」

カイト「っ!」

ユート「大切なものを失った時、人は様々な強い感情に襲われる。その深い悲しみは今もお前を離さないはずだ。 助けられなかった後悔、奪い去ったアカデミアへの怒り、大切なものが大切であるほど…」

カイト「っ…知った風なことをっ!」

ユート「…残念だが俺には、家族を失ったお前の心の穴を埋める事は出来ない」

カイト「…黙れ」

ユート「ならばせめて、その怒りを俺にぶつけろ。消すことのできない悲しみを、少しでいい…一緒に背負わせてくれ」

カイト「黙れっ!!」

黒咲「………」

遊矢「なんだ?」

黒咲「いや…似ているのは顔だけではないか」

ユート「俺のターン!」

ユート「俺は魔法カード、《シャッフル・リボーン》を発動!」

ユート「自分フィールドにモンスターが存在しない時、墓地にあるモンスター1体の効果を無効にして特殊召喚する!」

ユート「蘇れ、《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!ATK2500」

ユート「さらに俺は、墓地にあるサイレントブーツのモンスター効果発動!」

ユート「墓地のこのカードを除外し、デッキからファントムと名のつく魔法か罠カードを手札に加える。俺が選んだのは、《RUM-幻影騎士団ラウンチ》!」

黒咲「ランクアップ…」

ユート「カイト、お前一人に悲しみは背負わせない。例え、お前が望んでいないとしてもだ」

ユート「俺は速攻魔法、《RUM-幻影騎士団ラウンチ》を発動!」

ユート「このカードとダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを素材に、ランクが1つ高い闇属性モンスターをエクシーズ召喚する!」


ユート「煉獄の底より、いまだ鎮まらぬ魂に捧げる反逆の歌!永久に響かせ現れよ!」

ユート「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

ユート「出でよ、ランク5!《ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン》!ATK3000」

カイト「攻撃力3000…」

ユート「ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンのモンスター効果発動!」

ユート「オーバーレイ・ユニットを1つ使い、 相手モンスター1体の攻撃力を0にし、その元々の攻撃力分ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンの攻撃力をアップする!」

ユート「レクイエム・サルベーション!ATK6200」

セレナ「攻撃力6200!」

権現坂「サイファー・インターフィアーの効果は相手モンスターの攻撃時にも有効。しかし攻撃力0のサイファー・ブレードの攻撃力を倍にしたところで0のままだ!」

ユート「これが俺の渾身の一撃…」

ユート「いけ、バトルだ!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!攻撃力が0となったギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンを攻撃!」

ユート「戻って来い、カイト!!鎮魂のディザスター・ディスオベイ!」

カイト「罠発動!《光子化(フォトナイズ)》!」

カイト「自分の場に光属性モンスターが存在する時、相手モンスターの攻撃を無効にし、光属性モンスター1体の攻撃力をそのモンスターの攻撃力だけアップする!ATK6200」

ユート「っ!?」

サヤカ「そんなっ」

カイト「また、届かなかったな」

権現坂「また?」

黒咲「くっ…」

ユート「…俺はこれでターンエンド」

カイト「アクションカードは仲間の力、隼はそう言った。ユート、お前は家族を失った悲しみを共に背負いたいと言ったな」

カイト「人は誰かに縋った瞬間、己をなくす。そして、背負いあった仲間をも失った時、後悔という枷が取り付く」

カイト「求めなければ、悲しむ必要もない!」

サヤカ「カイト…」


ユート「確かに、仲間の思いは時に枷となるかもしれない」

サヤカ「っ!?」

ユート「だが、生き残った俺達にはそれを乗り越える責任がある。そして必ず、全てを取り戻す。カードにされた仲間達も、瑠璃も、お前も!」

カイト「責任だと?」

ユート「孤独に逃げるな、カイト!!」

カイト「っ!」

黒咲「ユート…」

遊矢(孤独に逃げるな、か…)

カイト「…俺のターン!」

カイト「バトルだ!攻撃力6200となったギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンで、ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンを攻撃!」

カイト「この瞬間、永続魔法サイファー・インターフィアーの効果でバトルするモンスターの攻撃力は二倍になる!ATK12400」

ユート「カイト…」

カイト「敗者の戯言に真実などない!壊滅のサイファーストリーム!」

ユート「ぐあああぁぁっ!」LP0


アレン「ユートが…そんな!」

権現坂「ぬぅ…」

カイト「ふん…」

サヤカ「待って、カイト!」

遊矢「ユート…」

セレナ「…!遊矢、それは!」

遊矢「?」

遊矢(これは、オッドアイズが…!)

黒咲「ユート!」

ユート「…頼む、遊矢」

遊矢「っ!?」ドクン!

ユート「カイトを、柚子を――お前なら…」消える

権現坂「な、な…!?」

沢渡「ユートが、消えた!?」

遊矢「」バタン

サヤカ「え!?」

セレナ「遊矢!?」

アレン「なんでユートが、それに遊矢も…!」

セレナ「どうしたんだ!しっかりしろ!遊矢!」

いつもいつもビクビクしてやがって、お前もストロング石島から逃げた親父と一緒で臆病者って事かww

あいつの親父逃げたんだってさww

臆病者の子は臆病者だなww

お前の親父はストロング石島の挑戦から逃げ出したんだよ!

「父さんは逃げたんじゃない!」

何言ってんだww現にストロング石島の挑戦から逃げて未だに行方が分からないじゃないかww

「そ、それは…」

だから、お前も親父と一緒で臆病者なんだよ!




遊矢「っ…」

遊矢(夢…それにここは、レジスタンスのアジトか?)

セレナ「…すー……すー……」

遊矢(セレナ…?)

サヤカ「…!隼、遊矢が!」

黒咲「…目が覚めたか」

遊矢「二日…そんなにか?」

サヤカ「うん…結局、ユートの行方も…」

遊矢「そうか、迷惑をかけた…」

アレン「そりゃあはセレナに言ってやれ。そいつ、お前が倒れてからずっと付きっきりだったんだぜ?」

遊矢「付きっきり?」

アレン「ああ、俺の見た限りじゃ四六時中お前の手を握ってた。”遊矢がこの程度でくたばるものか!”って半泣きになりながらな…」

遊矢「セレナ…」ギュッ

黒咲「一体どういう事だ?以前、スタンダード次元に居た時にも似たような事件があったはずだが」

遊矢「わからない、何がなんだかさっぱりだ。ただ一つ確かな事があるとすれば…」

黒咲「なんだ?」

遊矢(ユートが言っていた、舞網チャンピオンシップの準決勝で俺と戦った時、確かにダーク・リベリオンの意志を感じた気がしたと。となれば…)

遊矢「………」

アレン「ダーク・リベリオンのカード!?なんでお前のデッキに!?」

遊矢(そういう事か、ユート…)

遊矢「俺はもう大丈夫だ。セレナを寝かせてやってくれ」

黒咲「これからどうする?」

遊矢「聞かなくてもわかるだろ?カイトとのケリをつける」


サヤカ「カイトと!?」

アレン「でも、あいつは…」

黒咲「…ああ、頼む」

サヤカ「隼、でもっ」

黒咲「ユートが最後に託した希望、それが榊遊矢だった。それはお前達も聞いたはずだ」

アレン「ユートが…」

黒咲「それは俺とて同じこと。瑠璃を失い、スタンダードで荒んでいた俺を救ってくれたのは他でもない、こいつだ。俺は確信している。この男なら、必ずやカイトを復讐という呪縛から救う事ができると」

サヤカ「隼…」

アレン「よし、そうと決まれば早速カイトを探しに行こうぜ!沢渡と権現坂にも連絡してやんねぇといけねぇしな」

黒咲「全てのアカデミア兵を打ち倒した今、奴がこのハートランドに留まる理由はない。急ぐぞ」

遊矢「ありがとう、黒咲」

黒咲「ふん…」

遊矢(…それからセレナも、行ってくるよ)


カイト(やはり全てのアカデミア兵が消えている…アレンの言う通り、本当に榊遊矢が…)

カイト「…手間が省けていい。ならば直接、アカデミアに乗り込むまで」

遊矢「ユートの話を聞いていなかったか?一人では無理だ」

カイト「…?」

アレン「探したぜ、カイト」

サヤカ「カイト…」

カイト「またお前達か。何の用だ?」

遊矢「決着をつけよう」

カイト「決着だと?」

遊矢「お前が勝った時は、俺のディスクをやる。すでにアカデミアへのデータはインプットしてある。ボタン一つで次元移動が出来るはずだ」

カイト「…お前とのデュエルに負けた時には、レジスタンスに戻れという事か」

遊矢「いや、それはお前が決める事だ。無理強いするつもりはない」

カイト「なんだと?」

遊矢「戻る戻らないは全てが終わってからお前自身で判断しろ。だがデュエルは受けてもらう」ガチャ

カイト「…いいだろう、だが覚えておけ。アカデミアへの反逆者だからといって、俺はまだお前を信用した訳じゃない」ガチャ

遊矢「結構だ。すぐにわかる」

遊矢「デュエル!」
カイト「デュエル!」

遊矢LP4000

カイトLP4000

カイト「先行は俺だ。俺は《光波鏡騎士(サイファー・ミラーナイト )》を召喚!ATK0」

カイト「自分の場にサイファーモンスターが存在する時、手札から二体の《光波翼機(サイファー・ウィング)》を特殊召喚する!ATK1400」

カイト「そしてこのサイファー・ウィングをリリースして、モンスター効果発動!自分の場のサイファーモンスターのレベルを4つ上げる!LV8」

カイト「俺はレベル8のサイファー・ウィングとミラーナイトでオーバーレイ!」

カイト「闇に輝く銀河よ。復讐の鬼神に宿りて我がしもべとなれ!」

カイト「エクシーズ召喚!」

カイト「降臨せよ、ランク8!《銀河眼の光波竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン)》!ATK3000」

権現坂「やはり、初ターン目からギャラクシーアイズを」

遊矢「………」

カイト「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド。そしてサイファー・ミラーナイトが墓地へ送られたターンのエンドフェイズ、デッキからサイファーカード一枚を手札に加える。俺は、《光波干渉(サイファー・インターフィアー)》を選択」

遊矢「俺のターン!」

遊矢「俺はスケール5の《慧眼の魔術師》とスケール8の《竜穴の魔術師》でペンデュラムスケールをセッティング!」

遊矢「さらに、慧眼の魔術師のペンデュラム効果!」

遊矢「片方のペンデュラムゾーンに魔術師が存在する時、自身を破壊し、デッキから新たな魔術師をペンデュラムゾーンに置く!」

遊矢「デッキからスケール2の《降竜の魔術師》をセッティング!これでレベル3から7のモンスターが同時に召喚可能!」

遊矢「揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!」

遊矢「ペンデュラム召喚!出でよ、我がしもべのモンスターたちよ!」

遊矢「エクストラデッキから、《慧眼の魔術師》!ATK1500」

遊矢「そして手札から、《竜脈の魔術師》!ATK1800《相克の魔術師》!ATK2500」

黒咲「レベル4のモンスターが二体…」

サヤカ「まさかっ」

遊矢「俺はレベル4の竜脈の魔術師と慧眼の魔術師でオーバーレイ!」

遊矢「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!」

遊矢「エクシーズ召喚!」

遊矢「現れろ、ランク4!《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!ATK2500」

沢渡「ユートのモンスター…また遊矢が!?」

カイト「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン…仲間の意志とでもほざくつもりか?」

遊矢「………」

アレン「隼の訴えも、ユートの思いも、カイトには届かなかった。ダーク・リベリオンを召喚しても、今のカイトは…」

遊矢「…ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのモンスター効果!」

遊矢「オーバーレイ・ユニットを二つ使い、相手フィールドに存在するモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分、ダーク・リベリオンの攻撃力をアップする!」

カイト「カウンター罠、《エクシーズ・ブロック》!」

カイト「俺はサイファー・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを一つ取り除き、ダーク・リベリオンのモンスター効果の発動を無効にし、それを破壊する!」

権現坂「なんだと!?」

沢渡「ユートのドラゴンが、あっさり破壊されちまった!」

カイト「言ったはずだ、俺は一度見た敵の技は決して忘れない。ペンデュラムからのエクシーズ召喚…前に戦った時は不意をつかれたが、今度は逃しはしない。アカデミアは全て葬り去る!」

遊矢「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

すみません、先行でのカイトのターンでのミラーナイトのサーチはなしでww
墓地に行ってないし…

カイト「エクシーズ・ブロックの効果で墓地に送られたサイファー・ミラーナイトの効果により、デッキからサイファーカード一枚を手札に加える。俺は、《光波干渉(サイファー・インターフィアー)》を選択」

カイト「俺のターン!」

カイト「ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンのモンスター効果発動!サイファープロジェクション!」

カイト「1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体のコントロールをエンドフェイズまで得る!」

遊矢「相克の魔術師のモンスター効果!」

遊矢「1ターンに1度、フィールドの光属性モンスター1体の効果をエンドフェイズまで無効にする!」

沢渡「よっしゃあ!なんとか凌いだぜ!」

黒咲「だが…」

カイト「俺はギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンをエクシーズ素材とし、オーバーレイ!」

カイト「エクシーズ召喚!」

カイト「降臨せよ、ランク9!《銀河眼の光波刃竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン)》!ATK3200」

遊矢(やはり来たな…)

カイト「ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンのモンスター効果!」

カイト「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、フィールドのカード一枚を破壊!俺は、相克の魔術師を選択!」

遊矢「くっ…」

カイト「バトルだ!ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

遊矢「罠発動!《オフェンシブ・ガード》!」

遊矢「このターン、相手モンスターから受けるダイレクトアタックへのダメージを半分にする!」

カイト「壊滅のサイファーストリーム!」

遊矢「ぐうぅぅっ!」LP2400

権現坂「遊矢!」

遊矢「オフェンシブ・ガードの効果により、俺はカードを一枚ドロー!」

カイト「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」


沢渡「やっぱりあいつ結構やりやがるぜ…」

アレン「アカデミアの侵略前はいずれ、ハートランドのデュエルチャンピオンになるだろうと言われてたからな、当然っちゃ当然だ」

黒咲「だが、あの頃のカイトのデュエルにはもっと温もりがあった。しかし、今奴から伝わってくるのはアカデミアへの怒り」

カイト「………」

遊矢(まさに手負いの野獣だな…今のカイトは、対峙する者全てに牙を剥く。ユート、お前はそれでも…)

(後は任せるぞ、カイトも…柚子も…)

遊矢(…ああ、お前の闘志は俺が継ぐ。だから、安心して休んでいろ)

遊矢「俺のターン!」

遊矢「俺はセッティング済みのペンデュラムスケールで、ペンデュラム召喚!」

遊矢「蘇れ、《相克の魔術師》!ATK2500」

遊矢「手札から、《閃光の騎士》ATK1800《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!ATK2500 」

遊矢「そして俺は、手札から速攻魔法、《瞬間融合》を発動!」

カイト「!!」

遊矢「俺が融合するのは、閃光の騎士とオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

遊矢「二色の眼輝く龍よ、光の騎士と今一つとなりて新たな命ここに目覚めよ!」

遊矢「融合召喚!」

遊矢「現れ出でよ、気高きまなこ燃ゆる勇猛なる龍!《ブレイブアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!ATK3000」


カイト「融合召喚…」ググッ

遊矢(それでいい…吐きだせ、お前の憎しみを)

遊矢「ブレイブアイズ・ペンデュラム・ドラゴンが融合召喚に成功した時、相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力は0になる!そしてこのターン、このカード以外のモンスターは攻撃できない」

遊矢「バトルだ!ブレイブアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで、ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンを攻撃!」

カイト「罠発動!《光波防輪(サイファー・ビット)》!」

カイト「発動後、このカードはサイファーモンスターのオーバーレイ・ユニットとなり、そのモンスターは1度だけ戦闘・効果では破壊されない!」

遊矢「灼熱のメガフレイムバースト!」

カイト「ぐああああぁぁっ!」LP1000

遊矢「ブレイブアイズの攻撃によって相手モンスターが破壊されなかったダメージステップ終了時、そのモンスターを除外する!」

カイト「何!?」

沢渡「除外なら、サイファー・ドラゴンの復活はねぇ!」

権現坂「見事だ遊矢!」

遊矢「俺はターンエンド。瞬間融合によって特殊召喚したブレイブアイズはエンドフェイズに破壊される」

遊矢「こんなものじゃないはずだ。さあ見せてみろ、怒りを」

カイト「貴様…俺のターン!」

カイト「罠発動! 《エクシーズ・リボーン》!」

カイト「墓地にあるエクシーズモンスター1体を特殊召喚する!」

カイト「蘇れ、《銀河眼の光波竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン)》!ATK3000」

アレン「またギャラクシーアイズを!」

遊矢「倒されても倒されても立ち上がる…仲間と袂を分かつと言いながら、やはりレジスタンスの精神は受け継いでいるか」

カイト「仲間などという生温いものなどではない。仲間とは他人を求め、甘え、責任を分散させるもの。ギャラクシーアイズは俺の分身!今俺の目の前に居るのは俺だけだ!」

サヤカ「カイト…」

遊矢「仲間を頼るのは甘え…その通りかもしれないな」

カイト「?」

遊矢「お前は俺に似ている…いや、俺の方がもっと酷いか。仲間、家族、故郷、笑顔、俺は全てを一度捨てた。結果的に、アカデミアをも」

権現坂「遊矢…」

遊矢「だが全てを捨て、空っぽになってて尚、俺には待っていてくれる人達が居た。その繋がりは今も、仲間達の中に生きている」

カイト「繋がりだと?」

遊矢「お前も同じだ。どれだけ否定しようと、その思いはユートや黒咲、アレン、サヤカに受け継がれている。もう諦めろ」

遊矢「繋がりがある限り、人は決して一人になどなれない!」

カイト「っ!」

申し訳ない、カイトのターンを少し訂正。

カイト「貴様…俺のターン!」

カイト「俺は魔法カード、《死者蘇生》を発動!」

カイト「蘇れ、《銀河眼の光波竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン)》!ATK3000」

アレン「またギャラクシーアイズを!」

遊矢「倒されても倒されても立ち上がる…仲間と袂を分かつと言いながら、やはりレジスタンスの精神は受け継いでいるか」

カイト「仲間などという生温いものなどではない。仲間とは他人を求め、甘え、責任を分散させるもの。ギャラクシーアイズは俺の分身!今俺の目の前に居るのは俺だけだ!」

サヤカ「カイト…」

遊矢「仲間を頼るのは甘え…その通りかもしれないな」

カイト「?」

遊矢「お前は俺に似ている…いや、俺の方がもっと酷いか。仲間、家族、故郷、笑顔、俺は全てを一度捨てた。結果的に、アカデミアをも」

権現坂「遊矢…」

遊矢「だが全てを捨て、空っぽになってて尚、俺には待っていてくれる人達が居た。その繋がりは今も、仲間達の中に生きている」

カイト「繋がりだと?」

遊矢「お前も同じだ。どれだけ否定しようと、その思いはユートや黒咲、アレン、サヤカに受け継がれている。もう諦めろ」

遊矢「繋がりがある限り、人は決して一人になどなれない!」

カイト「っ!」

黒咲「繋がり…」

アレン「人は決して一人になどなれない…」

カイト「…俺は再びサイファー・ドラゴンをエクシーズ素材とし、オーバーレイ!」

カイト「エクシーズ召喚!」

カイト「降臨せよ、ランク9!《銀河眼の光波刃竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン)》!ATK3200」

カイト「バトルだ!サイファー・ブレード・ドラゴンで、相克の魔術師を攻撃!」

遊矢「相克の魔術師のモンスター効果により、サイファー・ブレードの効果をエンドフェイズまで無効にする!」

カイト「壊滅のサイファーストリーム!」

遊矢「ぐうっ」LP1700

カイト「俺はこれでターンエンド」

権現坂「やはり届かないのか…カイトの心には…」

黒咲「………」

遊矢「…俺はまだ負けてはいない。このライフが0にならない限り、俺にはお前を連れ戻す責任がある」

カイト「これ以上くだらん話を聞くつもりはない。お前のターンだ」

遊矢「なら、これが最後だ。人は誰かに縋った瞬間、己をなくす。そして、背負いあった仲間をも失った時、後悔という枷が取り付く。求めなければ、悲しむ必要もない。お前はそう言ったが」

遊矢「甘ったれるな!」

カイト「っ!?」

遊矢「話は終わりだ。長々と悪かったな、デュエルを続けよう。俺のターン!」

沢渡「…遊矢の奴、らくしくねぇ事を言うじゃねぇか」

セレナ「私も、あんな遊矢は初めて見たな」

権現坂「セレナ…」

セレナ(いや、遊矢自身が初めてかもしれない。誰かの、自分以外の者の為に戦おうとしている)

遊矢「俺は魔法カード、《強欲で貪欲な壺》を発動!」

遊矢「デッキの上から10枚のカードを裏側表示でゲームから除外し、カードを二枚ドローする!」

カイト(孤独に逃げるな…甘えだと?俺が…)

遊矢「今一度揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!」

遊矢「ペンデュラム召喚!蘇れ、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》ATK2500《相克の魔術師》!」

遊矢「さらに手札のチューナーモンスター、《貴竜の魔術師》の効果発動!」

遊矢「このカードが手札・墓地に存在する場合、レベル7以上のオッドアイズモンスターのレベルを3つ下げ、特殊召喚できる!」

遊矢「《貴竜の魔術師》を特殊召喚!ATK700」

カイト「チューナーモンスター…まさか…!」

遊矢「俺はレベル4のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンに、レベル3の貴竜の魔術師をチューニング!」

遊矢「シンクロ召喚!」

遊矢「現れろ、レベル7!《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》!ATK2500」

カイト(ペンデュラムにエクシーズ、融合、シンクロ…こいつ、本当に榊遊勝の…)

遊矢「メテオバースト・ドラゴンが特殊召喚に成功した時、ペンデュラムゾーンのカード一枚を特殊召喚する!」

遊矢「来い、《降竜の魔術師》!ATK2400」

遊矢「そして降竜の魔術師は1ターンに1度、自身の種族を魔法使い族からドラゴン族に変更する!」

セレナ「これで、レベル7のドラゴンが二体」

遊矢(言うことは言った。仕上げだ、俺の全てを出し切り、カイトの憎しみを…)

遊矢「俺はレベル7のオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンと降竜の魔術師でオーバーレイ!」

遊矢「二色の眼の龍よ!その黒き逆鱗を震わせ、刃向かう敵を殲滅せよ!」

遊矢「エクシーズ召喚!」

遊矢「いでよ、ランク7!怒りの眼輝けし龍!《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》!ATK3000

カイト「………」

(余所者ではない!仲間だ!アクションカードは、仲間の力だ!)

(孤独に逃げるな、カイト!!)

カイト「ふ…」

遊矢「バトルだ!オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンで、ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴンを攻撃!」

遊矢「さらに、降竜の魔術師を素材としたモンスターがドラゴン族のモンスターとバトルする時、その攻撃力を二倍にする!ATK6000」

遊矢「消し去る、憎しみを!反旗の逆鱗 ストライク・ディスオベイ!」

サヤカ「カイト!」

カイト「…俺はアクション魔法、《クイックガード》を発動!」

カイト「自分フィールドの攻撃表示モンスター1体を守備表示に変更する!DEF2800」

黒咲「っ!」

カイト「サイファー・ブレードは破壊されるが、俺へのダメージはない…!」


アレン「カイトが、アクションカードを…」

カイト「エクシーズ召喚したサイファー・ブレードが破壊された事により、墓地にあるサイファー・ドラゴンを特殊召喚する!ATK3000」

遊矢「…俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

カイト(アクションカードは仲間の力…か。ふん…)

サヤカ「カイト…」

黒咲「安心しろ、もう大丈夫だ」

サヤカ「え?」

カイト「…遊矢」

カイト「勝たせてもらうぞ、このデュエル」

遊矢「望むところだ、来い!」

カイト「俺のターン!」

カイト「俺もこれを使わせてもらおうか。魔法カード、《強欲で貪欲な壺》を発動!」

カイト「デッキの上から10枚のカードを裏側表示でゲームから除外し、カードを二枚ドローする!」

カイト「さらに手札から、《光波異邦臣(サイファー・エトランゼ)》のモンスター効果!」

カイト「このカードが手札・墓地に存在する時、サイファーモンスター1体のオーバーレイ・ユニットとなる!」

カイト「俺はギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンのモンスター効果発動!」

カイト「1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体のコントロールをエンドフェイズまで得る!」

遊矢「無駄だ。相克の魔術師のモンスターにより、フィールドの光属性モンスター1体の効果をエンドフェイズまで無効にする!」

カイト「だがこれで…」

カイト「速攻魔法、《RUM-光波昇華(サイファー・アセンション)》を発動!」

カイト「俺の場のサイファー・ドラゴン1体を対象とし、そのモンスターよりランクが一つ高いサイファーモンスターを特殊召喚する!」

沢渡「カイトも、ランクアップを!?」

カイト「闇に輝く銀河よ、とこしえに変わらぬ光放ち未来を照らす道しるべとなれ!」

カイト「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

カイト「降臨せよ、ランク9!《超銀河眼の光波龍(ネオ・ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン)》!ATK4500」

セレナ「ネオ・ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン!」

遊矢(今度はランクアップマジックでのエクシーズ召喚…攻撃力4500…これだ。これを待っていた!)

カイト「ネオ・ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンのモンスター効果!」

カイト「1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを三つまで使い、エンドフェイズまで取り除いたオーバーレイ・ユニットの数だけ相手モンスターのコントロールを得る!サイファースーパープロジェクション!」

遊矢「相克の魔術師が…!」

カイト「さらに、この効果でコントロールを得たモンスターの効果は無効化され、 攻撃力は4500になり、カード名をネオ・ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンとして扱う!」

沢渡「攻撃力4500が二体!?」

アレン「だが覇王黒竜は戦闘する時、降竜の魔術師の効果により攻撃力が二倍になる。カイトの野郎、珍しく奪うべきモンスターを間違えたな」

黒咲「いや…奴の手札には…」

カイト「俺は永続魔法、《光波干渉(サイファー・インターフィアー)》 を発動!」

カイト「1ターンに1度、自分フィールドに同名サイファーモンスターが二体以上存在する時、その内の一体の攻撃力をバトル終了時まで二倍にする!」

カイト「バトルだ!相克の魔術師となったネオ・サイファーで、オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンを攻撃!」

カイト「この瞬間、永続魔法サイファー・インターフィアーの効果でバトルするモンスターの攻撃力を二倍にする!ATK9000」

権現坂「9000だと!」

カイト「トドメだ!やれ、ネオ・サイファー!」

遊矢「それはどうかな?」

カイト「っ!?」

遊矢「罠発動!《カオス・バースト》!オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンをリリース!」

カイト「リリースだと!?」

遊矢「相手モンスターの攻撃宣言時、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、攻撃モンスター1体を破壊する。 さらにその後、相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与える!」

カイト「1000ポイント…!」

遊矢「俺の勝ちだ、カイト!」

カイト「ふ…」

遊矢「?」

カイト(榊、遊矢…か…)

カイト「俺は手札から速攻魔法、《月の書》発動!」

カイト「フィールドの表側表示モンスター1体を強制的に裏側守備表示に変える!」

遊矢「何!?」

カイト「俺が選択するのは、ネオ・サイファーとなった相克の魔術師!」

セレナ「バカなっ!」

権現坂「なんという事だ!」

黒咲「…これでカオス・バーストの効果は実質的に無効。ダメージも空振りに終わる」

遊矢「カイト…」

カイト(…遊矢)

カイト「…俺はもう一体のネオ・ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

カイト「受けてみろ、戦慄のサイファー・ストリーム!!」

遊矢「ぐああああぁぁっ!」LP0


沢渡「遊矢が…」

セレナ「遊矢が、負けた…?」

黒咲「………」

遊矢「見事だ、カイト」

遊矢「何度でも打ち倒されようと不屈の闘志で蘇り、仲間と共に勝利を掴む…か。だが、次はそう簡単にいかない。俺はまだまだ強くなる」

カイト「何度でも相手になってやる。何度でもな」

遊矢「ふ…」

カイト「ふん…」

サヤカ「笑ってる?カイトと遊矢が…」

セレナ「遊矢…」

遊矢「約束だ、デュエルディスクはくれてやる。次元移動に使うなり好きにしろ」

カイト「くだらん事を…モタモタするな、すぐに準備するぞ」

アレン「お前、まさか…」

カイト「まずはお前達のディスクを徹底的に調べる。この人数で移動するには、俺達で次元移動装置を開発する他あるまい」

数日後

沢渡「納っっ得できねぇ!!このスーパーウルトラハイパーストロングデュエリスト、沢渡シンゴが居残りだとぉ!?」

権現坂「我儘言うな、それにこの崩壊したエクシーズ次元を放っておく訳にはいくまい」

沢渡「シティでもハートランドでも大荒れした俺様を差し置いて、なんでこいつらが…!やっぱり納得できねぇ!」

セレナ「わからんのか、戦力差だ」

沢渡「んな!?」

遊矢「やめておけ。権現坂、後は頼んだぞ」

権現坂「任せろ。エクシーズ次元の復興が終わり次第、俺達もすぐに向かう」


サヤカ「カイト…隼…」

カイト「心配するな、俺は絶対に負けない」

黒咲「俺もだ、必ず瑠璃は奪え返す。だからお前は、お前のやるべき事をやれ」

サヤカ「…うん。だったら、これを」

黒咲「これは…《リトル・フェアリー》?」

サヤカ「受け取ってほしいの。あの時、瑠璃にあげられなかったから」

黒咲「あの時…」

アレン「サヤカ、それはお前の一番大事なカードだろ。なんで!」

サヤカ「だからこそ。アカデミアを倒して私達を助けてくれたのも、家族を失った悲しみからカイトを救ってくれたのも全部遊矢だった。だから今度こそ、私も一緒に戦いたいの!」

アレン「サヤカ…」

黒咲(俺はあの時、サヤカの行動が理解できなかった。そればかりか、瑠璃を失ってからの俺は、一人でアカデミアを全滅させようとした。遊矢に救われなければ、今頃…)

黒咲「すまなかった。お前の思いは俺が受け継ぐ」

サヤカ「隼…!」


カイト「よし、行くぞ。アカデミアへ」

遊矢「みんな、次元移動装置は付けてあるな。使い方は前に零児が開発したものと同じだ。配布したカードにはアカデミアへのデータがインプットしてある。シンクロ次元の時のように、別々に到着する心配はないから安心してくれ」

アレン「頼んだぜ、お前ら…」

権現坂「遊矢…」

沢渡「俺が行くまでくたばるんじゃねぇぞ!」

サヤカ(瑠璃…)

遊矢「発動するぞ!デュメンション・ムーバー!」

エクシーズ次元編は終わります。
流石に本編が1クールで終わっただけあって、今回は短いです。遊矢とカイトのデュエルは、決着寸前までどちらに勝たせようか迷ってましたが、三度戦って尚主人公に一度も負けなかったライバルに敬意を表する結果になりました。本編では決着ついてないし、この先再戦ないかなぁ。
沢渡さんと権現坂の再登場は、本編での活躍にかかっています(月影のような退場をするならしばらく出番ないかも)。
融合次元編はいつ書けるか分かりませんが、読んでくれた人はありがとう!

ちなみに、シンクロ次元編でやったやりたい放題ハーレムの続き見たい人居ます?

学校

遊矢「はぁ…」

ユート(どうした遊矢?)

遊矢(昨日は疲れた…)

ユーリ(まあ無理もないけどね、流石の僕もあそこまで行くと引いちゃうよ。本当、モテる男は辛いよねww)

ユーゴ(リ~~~ンッッ!!)

ユート(全くお前らは…)

遊矢(俺の楽園は学校だけか…)

柚子「大丈夫、遊矢?元気ないみたいだけど」

遊矢「柚子か…おはよう」

柚子「おはよう、体調でも悪い?なんなら保健室に行く?」

遊矢「いいや、疲れてるだけだ。それより何か用か?」

遊矢(頼むから学校に居る間だけは寝かせてくれ…)

柚子「あ、そうそう。今日からリンと瑠璃もこの学校に編入する事になったから、遊矢とセレナにも知らせておこうと思って」

遊矢「…エ?ナンダッテ?」

柚子「ほら、おじさんとお父さんだけじゃ学業には限界があるでしょ?幸いにも私達と学年は同じらしいし、この機会にっておじさんが」

遊矢「…チナミニ、クラスハ?」

柚子「私達と一緒みたいね。セレナだけならまだしも、リンと瑠璃まで同じクラスにまでしなくてもいいのに。あ、来た。セレナー!」

遊矢「」

ユーリ(お願い、死なないで遊矢wwここを乗り越えれば、また明日も明後日も同じ日々が待ってるんだからww)

ユーリ(次回、遊矢死すwwデュエルスタンバイ!)

流れ的には前回暗黒寺を柚子シリーズが圧倒的エンタメデュエルで打ち負かした翌日になってます。
本編並に遊矢と黒咲さんの胃にダメージが行く可能性があるので、予め御了承下さい

遊矢(そして、こんな時に限って何故か”普通”の学校でペアデュエル大会なんてものが後日ある訳で…)

柚子「遊矢のペアは私よ!」

セレナ「引っ込んでいろ!遊矢の隣は私以外にあり得るものか!」

リン「ここは実力順でしょう?遊矢に一番近い実力を持つ私しかいないわ」

瑠璃「誰が一番ですって?」

セレナ「ならば尚更私だ。遊矢とタッグデュエルをした経歴もあるからな。実力など言うに及ばないだろう」

リン「ふん…本編でユーゴに負けたあなたが言っても説得力がないわね」

柚子「タッグは実力だけじゃないわ。遊矢のデッキとの相性は私が一番よ!」

瑠璃「相性?大事なのは気持ちでしょう?」

遊矢(胃が痛い…)

「あ、あの…そろそろプリントを提出してもらえますか?」

柚子「はぁ!?」

セレナ「まだ遊矢のパートナーは決まってない!見てわからんか!」

リン「部外者は黙ってて!」

「は、はい…ごめんなさい…」

「くそ~、榊の奴」

「俺のセレナちゃんだけでなく、二人の美少女転校生まで…!」

「あの野郎、一回シメてやろうか!」

遊矢「…すみません、俺達はチームという形で参加できないでしょうか?デュエルの時は二組みに分かれるんで」

「え?あ、はい…了解…」

柚子「ちょっと遊矢、何よチームって!」

セレナ「チーム…なるほど、いい機会だ」

リン「上下関係をはっきりさせるね」

瑠璃「いいわ、遊勝塾で決着をつけましょう」

遊矢(帰りに黒咲から胃薬貰っていこ…)

昼食

リン「遊矢もお昼はお弁当なのね」

瑠璃「それ、洋子さんのお手製?」

遊矢「いや、自分で作ったものだよ。そもそも俺は母さん達と一緒に暮らしてる訳じゃないしな」

瑠璃「えぇ!?その年で一人暮らし!?しかも、そのお弁当を自分で…」

セレナ「一人暮らしではない、二人暮らしだ。それに遊矢なら大抵のものは作れるぞ」

リン「二人暮らし…って、セレナまで遊矢と同じお弁当!?」

柚子「遊矢とセレナは零児から提供された施設で暮らしてるわ、やっぱり落ち着かないみたい」

遊矢「そのせいで呼び出されてはこき使われてるがな」

瑠璃「それにしても、すごい…ユートもああ見えて料理は得意だったけど、ここまで…」

リン「栄養バランスは整って、デザートまで用意されてるしね。ひょっとして遊矢、結構女子力高い?」

柚子「あ、それわかる。遊矢って昔から部屋は綺麗にしてたもの」

遊矢「セレナは食事も洗濯も掃除もできないからな」

セレナ「女なら必ず家事をこなせるとは限らんのだ。そんな奴はただのロマンチストだぞ」

瑠璃「遊矢、遊矢」

遊矢「なんだ?」

瑠璃「ほら、あ~ん」

遊矢「」

遊矢「んぐっ!?」

柚子「ちょっ?!」

セレナ「お前、私の遊矢にどういうつもりだ!?」

瑠璃「ふふん、早い者勝ちよ!」

遊矢(おっ、これは…)

ユート(………)

ユーリ(あれれ~?ユートってばひょっとして…)

ユート(断じてショックを受けてなどいない!)

ユーリ(あ、なんかごめん)

遊矢「美味い」

柚子「な!?」

瑠璃「本当に!?」

遊矢「ああ、俺もセレナも帰る時間はそんなに変わらないから揚げ物は滅多に作らないんだ。しかもこれ、俺が作るのより絶対に美味いぞ」

瑠璃「あ、ありがとう…嬉しいわ…」

セレナ「む…」

柚子「遊――」

瑠璃「あの…遊矢さえ良かったら、今度一緒に料理しない?ハートランドに居た時も、サヤカと一緒にレジスタンス全員分の食事を担当する事が多かったし、結構自信あるかな~なんて…」

遊矢「そうだな、ぜひお願いするよ」ニコッ

瑠璃「………」カオマッカ

ユート()

ユーリ(おーい、大丈夫ー?)

柚子「遊矢!」

遊矢「今度はなん――ぐぬっ!?」

リン「ちょっと!」

セレナ「ずるいぞ!遊矢、私のハンバーグも食え!」

遊矢「待て、それ俺が作った――ぐばっ!?」

ユーリ(やれやれ…女の嫉妬は怖いねぇ…)

ユーゴ(いや、この流れなら…おい遊矢、変わってやってもいいぜ!)

遊矢(本当か!?助かる!)

遊矢(ユーゴ)「っしゃあ!リンの弁当は俺のもんだーー!!」

リン(無言の膝蹴り)

遊矢(ユーゴ)「ぐほっ!」

リン「戻って♪」

遊矢(ユーゴ)「り、リン…」

リン「戻れ」

遊矢(ユーゴ)「はい」

遊矢「またかよ!」

リン「ほら遊矢、口開けて!」

遊矢「っ!?」

セレナ「貴様、また!遊矢、次は私の弁当を食え!」

柚子「何言ってんの!次は私よ!」

遊矢「ま、待て……もう食えな――」

柚子「あ~んは?」
セレナ「あ~んだ」
リン「あ~んは?」

遊矢「!※#@&*?☆♪」

ユーリ(あーあ…こりゃあ本当に予告通りになっちゃうかもねぇ…)

瑠璃「………」カオマッカ

放課後

遊矢(はぁ…食い過ぎて腹が痛い…)

ユーリ(一時間もトイレにこもってるんだからね、見てるこっちまで臭くなるよ)

遊矢(中に居るだけマシだと思え…というかお前、俺が拷問されてる間腹抱えて笑ってただろ)

瑠璃「遊矢、ちょっといい?」

遊矢「ん?遊勝塾に行ったんじゃなかったのか?」

瑠璃「その前に夕食の買い物を済ませておこうと思って。その…良かったら遊矢もどう?」

遊矢(セレナ達はもう行ったのか…そういえば、米がなくなりかけてたか)

瑠璃「あ、無理にって訳じゃ…」

遊矢「わかった」

瑠璃「え?」

遊矢「一緒に行こう、瑠璃の献立も参考にしたいからな」

瑠璃「うん…///」




セレナ「………」


黒咲家

遊矢「この辺でいいか?」

瑠璃「ごめんなさい、荷物まで持ってもらっちゃって」

遊矢「気にするな。塾はどうするんだ?」

瑠璃「時間も時間だし、今日は休むわ。それに最近は、ちょっと行きづらいというか…」

遊矢「行きづらい?」

瑠璃「…遊矢、お願いがあるの」

瑠璃「暇な時でいい。私のコーチになって!」

遊矢「まさかとは思うが、虐められてるのか?」

瑠璃「ううん、そんなんじゃないの…ただ、私が一番下だから…」

遊矢「下?デュエルが?」

瑠璃「うん…同じ学年のセレナや柚子達と比べて、私が一番弱いのは確かでしょ?ハートランドに居た時も、スペード校じゃ常に足手まといだった…兄さんが居なきゃ、私は何もできなかったの…」


遊矢「そういう事か…別に構わないが、何故俺に?」

遊矢「前にも言ったが、俺のデュエルは遊勝塾とは違う。瑠璃が目指すのはエンタメデュエリストだろう?それに瑠璃には十分な実力を持つ兄黒咲も居るんだぞ」

瑠璃「…遊矢じゃなきゃ駄目なの」

遊矢「どうして?」

瑠璃「遊矢だから!」

遊矢「お、おう…」

ユーリ(相変わらずだね。まあ、また楽しくなってきたよww)


数十分後

瑠璃「あはは、そうなの。それで、兄さんったら…!」

遊矢「あの黒咲がな、そんな一面もあるんだww」

瑠璃「あー、もう限界wwって、もうこんな時間。ありがとう遊矢、私の勝手なお願いで」

遊矢「いや、役に立てたなら良かった。俺で良ければ、いつでも力になるよ」

瑠璃「うん、ありがとう」

ユーリ(やれやれ、君はこれだから…)

ガチャ

黒咲「…ん?遊矢か」

遊矢「邪魔してる」

瑠璃「兄さん。早かったのね」

黒咲「お前こそ、塾じゃなかったのか?」

瑠璃「今日は休んだの。少し遊矢にデュエルのアドバイスをもらいたくて」

黒咲「なんだと…?」


黒咲「遊矢にデュエルを…」

遊矢「黒咲?」

黒咲「ご苦労だった。だが遊矢、今後は瑠璃に余計な事を吹き込まなくていい」

瑠璃「ちょっと、余計な事って…!」

黒咲「お前がそいつに教わる事など何もない!デュエルならいつでも俺が付き合ってやる。遊矢とやるのは時間の無駄だ!」

瑠璃「はぁ…」

ユーリ(時間の無駄とは随分と言ってくれるじゃん。瑠璃も大変だねぇ)

黒咲「さあ、こっちに――ぐっ!」

遊矢(ユート)(無言の腹パン)

黒咲「る、瑠璃…!」

遊矢(お前、勝手に!)

ユート(すまない、何故かやらなきゃいけない気がして)

瑠璃「ごめんなさい、遊矢。お詫びに晩御飯でも食べて行かない?お礼の意味も兼ねてご馳走したいし」

遊矢「嬉しい申し出だけど、遠慮する。部屋でセレナが待ってるだろうからな」

瑠璃「そう…残念ね」

遊矢「でも今日は楽しかった。また来るよ」

瑠璃「喜んで。途中まで一緒にいい?」

遊矢「ああ、もちろん」

バタン

………

……



ギィィ…

セレナ「………」


遊矢「よし、出来たぞ」

セレナ「今日は随分と遅かったんだな」

遊矢「放課後、少し黒咲のところに寄ったからな。どうだ、遊勝塾の方は?」

セレナ「特に何もない、いつも通りだな。遊矢がいない以上、やはり私が遊勝塾最強のデュエリストである事は揺るぎない」

遊矢「油断は禁物だぞ。まあ、否定はしないけどな」

セレナ「気になる点としては、やはり瑠璃だな。私は当然として、最近は柚子やリンにも負け続けている。今日など、同年の私達三人に連敗だぞ」

遊矢「…今日?瑠璃がセレナ達に連敗したのか?今日に?」

セレナ「…?そうだ」

遊矢「遊勝塾でか?」

セレナ「…当たり前だろ。どうした遊矢?」

遊矢「いや…」

遊矢(どういう事だ?今日の放課後、瑠璃はずっと俺と一緒に居たはず)

ユーリ(こりゃあスイッチ入っちゃったね)

遊矢(スイッチ?なんの?)

ユーリ(決まってるじゃん。独占スイッチ)

遊矢(独占?)

遊矢「っ…」

遊矢(なんだ、視界が…やばい、意識も――…)




翌日

遊矢「で、またこうなる訳か」

ユート(今度は手足を鎖でがんじがらめ…そう簡単には脱出できそうにないな)

セレナ「遊矢がいけないんだぞ。私以外の女と楽しそうに話すからだ」

遊矢「はぁ…」


遊矢「お前、夕食にまた睡眠薬仕掛けたな…わかっててあんな質問しただろ」

セレナ「腹は大丈夫だったか?瑠璃と買い物してる時は本当に楽しそうだったな、あんまり笑わない遊矢が、瑠璃の前では…!それにしても、何故瑠璃のコーチなど引き受けた?遊矢には悪いが、私も黒咲と同意見だ。遊矢にコーチは向いてないと思うぞ」

ユート(やばい…)

ユーリ(あぁ、ドンドン瞳から病んでいく…今回は重症だね)

遊矢「…待て、何故セレナが俺と瑠璃が買い物に行っただけでなく、瑠璃のコーチを引き受けた事を知っている?」

セレナ「決まっている」

セレナ「ずっと見ていたんだぞ。学校でも、買い物の時も、黒咲の家でも、後ろで、ずっとな」

遊矢「」

ユーゴ(怖え…)


セレナ「どうして瑠璃と会っていた事を私に内緒にしていたんだ?私の事が嫌いになったのか?答えろ遊矢」

遊矢(いや、黒咲の家に居たって言ったはずだが)

ユーゴ(遊矢は少し言葉が足りないとこがあるからなぁ)

ユーリ(それで他の女の子に優しくしちゃうんだからね…その無自覚な優しさが君の欠点だよ。面白いからいいけどww)

遊矢(わからん…ユート、どう思う?)

ユート(この際、はっきりと言ったらどうだ?こんな事をするセレナは嫌いだ、とでも…)

ユーリ(君、それ本気で言ってる?)

ユート(実際、こう何度も監禁されてはたまったものではないだろう。時には隼のように厳しく接する事も大切だ)

ユーゴ(よし、ならユートが言ってやれよ)

遊矢(そうだな…セレナが居たから今の俺がある。情けない話だが、俺には彼女を拒絶する事などできない)

ユート(遊矢、これからもセレナを大切にしろよ。その独占欲が彼女の魅力だ)

遊矢「切り替え早いな!」


ガチャ

柚子「遊矢!」

リン「遊矢、無事!?」

瑠璃「連絡もないから心配して…って、これ!」

セレナ「お前達か…」

リン「鎖…?」

瑠璃「どういう事なの、これは…」

柚子「セレナ、また?」

セレナ「またとは随分だな…遊矢が私のものになってくれるまで何度でもやるぞ」

遊矢「勘弁してくれ…」

リン「ずるい…」

遊矢「え?」

リン「セレナだけ遊矢を監禁するなんて、ずるい!私が監禁する番!」

ユーリ(プッww)

瑠璃「そんな事が許されるとでも?遊矢を独り占めする為ならあなた達も容赦しないわよ?」

リン「少なくとも瑠璃には無理ね。あなたには兄である黒咲隼が居るはずよ」

瑠璃「腹パンして追い出すわ」

ユート(隼、強く生きろよ…)

柚子「ふざけないで!セレナもリンも瑠璃も、みんな狂ってるわ!」

遊矢「ゆ、柚子…」


柚子「遊矢を監禁するのは私よ!」

遊矢「あの…もしもし?俺に自由権は?」

柚子「は?何言ってんの?」

セレナ「遊矢は私のものなんだぞ?」

リン「あなたの時間は私の時間でしょう?」

瑠璃「あなたは私のコーチ、いつまでも私と居なきゃ駄目なんだから」

遊矢「ですよねー…」


切りが悪いですが、今回のハーレムはここまでです。
アークファイブは三年らしいので、残りは2クールか…まだ色々謎が残ってるけど、大丈夫なんだろうか…?
融合次元編では必要性を感じないキャラ(ゾロら辺)はカットしていくと思いますのでご了承ください。
そもそもまだ融合次元編書くかわからないけど、ここまでやったら最後まで書いて満足するしかねぇ!

……って感じなので、失踪しても恨まないで下さいww

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年08月29日 (月) 12:30:35   ID: 0rXb4CyX

ハーレム外伝はみたい。
ついでにシンクロ次元でニートしているジャックがリンにボコボコにされているところとか書いて欲しい。

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