モバマスSSです
書き溜めあります
よろしくお願いします
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428417800
※注意書き
◇世界観は原作とアニメの中間(アニメ寄り)
◇アニメの世界より少し前の話
◇ベテトレさんの名前は、あんさんぶるより、青木聖を借用
◇モバPは女性
フリルドスクエアとプロデューサー 工藤忍編の続編です
【モバマスSS】フリルドスクエアとプロデューサー【工藤忍】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428333768/)
関連作
フリルドスクエアと2月 【モバマスSS】フリルドスクエアと2月 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425387581/)
フリルドスクエアと3月 【モバマスSS】フリルドスクエアと3月 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427811821/)
上記2つより過去の物語です
よって関連はありますが、こちらが前になるため、関連作の2つを読まずともわかる内容になっています。
ブロロロロロ
モバP「工藤、今日もお疲れさん」
工藤忍「ありがと、Pさん。はぁ~」
モバP「さすがに疲れたか」
忍「土、日両方でミニライブは初めてだったから」
モバP「それも来週までだ。6月頭の文化祭シーズン終わったら、ちょっとは落ち着くよ」
忍「うん。なんか忙しいのっていいね。ようやくアイドルになってきたって感じがする」
モバP「売れてきたらもっと忙しくなる。今のうちに体力つけないとな」
忍「頑張るね。それにしてもさ、Pさん。高校生って露骨だよね…」
モバP「うーん、まーねぇ」
忍「あなたは誰って感じが全面だもの。ショッピングモールとかだと、お年寄りなんかが温かく見てくれるのに」
モバP「文化祭の仕事、いや?」
忍「ううん。お仕事は大好き。それに、もっと有名になろうって気にさせてくれるから、大丈夫」
モバP「工藤のそういうところ、私は好きだな」
忍「えへへ…ちょっと照れるな」
モバP「よし、文化祭シーズン一段落したらちょっと楽しいことしようか」
忍「本当!? うれしい!」
モバP「何にするかは、ちょっと考えておくね」
忍「はーい! じゃあアタシはお仕事に全力投球で頑張るね♪」
――――――――――――――――――――
モバP「ということで、どこに行ったらいいかな?」
ベテトレ「思いっきり丸投げしたな」
モバP「女子高生の行きたいとこなんてわからないし…」
ベテトレ「私がわかるとでも思うか?」
モバP「うん、思わない」
ベテトレ「から揚げ没収な」
モバP「え、やだ!ダメ!」
ベテトレ「まったく…」
モバP「明ちゃん、慶ちゃんは知らないかな?」(トレーナー&ルーキートレーナー)
ベテトレ「妹たちか…確かにわかるかもしれないが…それを聞くのか…」
モバP「男っ気がなさ過ぎて、とうとう女に、って思われちゃうかな?」
ベテトレ「よし、わかった。絶対聞かない」
モバP「うそうそ! ごめんなさい!」
ベテトレ「こーれーは許さん。自分で考えろ」
モバP「うー…ほかにもたくさん考えなきゅいけないことあるのに…」
ベテトレ「ほほーう。言ってみろ」
モバP「スカウトしろって指令が出た」
ベテトレ「スカウト?」
モバP「そ。部長命令でね。そっちもちゃんと考えなきゃでさー」
ベテトレ「今西さんからの指令か…優しい顔してきっちり仕事は与えるんだな」
モバP「うちで部長職だからね。優しいだけじゃそこまでは登れないでしょ。
工藤もちょっと仕事増えてきたし、私もプロデューサー業にちょっと慣れてきたって言うんで」
ベテトレ「ちょうどいいタイミングってことか。で、どんな娘がターゲットなんだ?」
モバP「工藤とユニット組むのにちょうどいい娘、だって。どんな娘がいいのやら」
ベテトレ「工藤はいい娘だから、誰とでも気があいそうだけどな」
モバP「それはそうなんだけど。でもうまくやろうとして、仲が良いのと、自然体で仲が良いのは違うでしょ」
ベテトレ「確かにな」
モバP「私と聖ちゃんみたいな仲良しになれる子を探さないと」
ベテトレ「…/// お前はさらっとそういうこという節があるよな」
モバP「えー、何々、聖ちゃん照れてるの?」
ベテトレ「そんなことない」
モバP「へへっ いいもの見れちゃった」
ベテトレ「怒るぞー」
モバP「わー、ごめんなさい!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
モバP「カントリーマダム、それはカロリーの塊」
ポリ
モバP「しかし、最高にうまい」
千川ちひろ「何ぶつぶつ言ってるんですか、プロデューサーさん」
モバP「わっ! ちひろさん!」
ちひろ「そんなに驚かれるとちょっとショックなんですが…」
モバP「あ、ごめんなさい」
ちひろ「いえ。で、今日は何をこんな遅くまで残ってしてたんですか」
モバP「今度、工藤とオフでお出かけすることになりまして…その行き先を考えてました」
ちひろ「それすてきですね! で、決まったんですか」
モバP「それが全然。そうだ! ちひろさん、女子高生が喜びそうなとこってどこか知りませんか?」
ちひろ「うーん、パッとは思いつかないなぁ」
モバP「そこをなんとか! 私も聖ちゃんも体育大卒で、こういうの疎いんですよー」
ちひろ「うーん…そうですねぇ…女子高生が喜ぶところはわかりませんが、
忍ちゃんは、きっとPさんが楽しめるものを一緒に楽しんでみたいんじゃないかな、って思います」
モバP「私が、楽しめること…?」
ちひろ「えぇ。好きな人の好きなものって、気になるし、一緒になって楽しんでみたくなるでしょう?」
モバP「私そんな好かれてるかなぁ」
ちひろ「それは周りから見たら一目瞭然ですよ♪」
モバP「なんか、照れますね。ありがとうございます。参考にします」
ちひろ「はい♪ じゃあ、お先に失礼しますね」
モバP「お気をつけて」
ちひろ「プロデューサーさんも、ましゅまろほっぺ、お気をつけて~」ヒラヒラ
モバP「……」ムニムニ
モバP「確かに…太った…」ズーン
―――――――――――――――――――
モバP「ね、工藤。この間の話なんだけど」
忍「ひょっとして、楽しいことって話?」
モバP「そう。ちょっと私なりに考えたんだけど、なかなかいい案が思いつかなくて」
忍「ふむふむ」
モバP「それで、私の好きなもの、ちょっと紹介したいんだけど、そういうのでいいかな?」
忍「ホント? それ、アタシすごく興味ある! Pさん、お酒以外に何が好きかわからないし」
モバP「ぐむむ…お酒も好きだけど…じゃあ、来週の金曜日、レッスン終わったら案内する」
忍「うん! 楽しみにしてる」
忍「正直、すっごい意外」
モバP「言われなくても、顔見ればわかる」
忍「だってPさんがバレエだよ? 意外中の意外」
モバP「こう見えてね、中学まで本気でバレエやってたんだから」
忍「えー! そうなの! どうして、やめちゃったの?」
モバP「お菓子食べたかった」
忍「へ?」
モバP「毎日練習前に体重計乗るんだけど、少しでも増えてるとすっごい怒られたんだよねー
でもさ、中学生っていくらでもご飯食べられるし、お菓子だって食べたいし。それで嫌になっちゃって」
忍「なんだか、くだらない理由だけど、なんかちょっとわかるかも…女子的にそれきついね」
モバP「でしょう? 本当にストイックな人じゃないとバレエはなかなかね…
だから自分はやめちゃったんだ。 けど、見るのは今でも好き」
忍「なるほどね~ 青森にいたころは見る機会とか全然なかったから、楽しみ!」
モバP「良かった! 今日はプロの公演なんだけど、この劇団が持ってるバレエ教室の生徒から1人、ゲストダンサーが出るらしいんだ
工藤と同い年みたい」
忍「えー!それってすごいことだよね! 注目しなきゃ」
まもなく開演です 携帯電話は電源をお切りになるか、マナーモードに――
モバP(うーん、さすがレベル高い。お、あの子が今日のゲストダンサー)
モバP(すごいキレイなピルエット(旋回)…さすがプロに混じるだけある)
モバP(スタイルも抜群…しなやかで、きれー…)
モバP(見せ場、グランジュテ(大きな跳躍)…すごい、高い…決まった)
モバP(…でも、違う)
モバP(あの娘、ひょっとしたら…!)
忍「Pさん!」
モバP「ひゃっ」
忍「ひゃ、じゃないよ。バレエ終わってから、ぼけーっとしちゃって」
モバP「ごめん、ちょっと感動しすぎちゃって」
忍「うん、本当にすごく良かった♪ アタシもすっごく感動した!」
モバP「それは良かった」
忍「でも、きっとそれだけじゃないんでしょ? なんか考えてる顔してるもの」
モバP「あー、わかっちゃうもの?」
忍「顔に出やすいから、Pさん」
モバP「…工藤に、もっと高いところの景色見せてあげたいなって思って。
今日みたいな大きな劇場で…」
忍「…そうだね。アタシも見てみたいな。もっともっと頑張るよ、アタシ! 今日はありがとう、Pさん!」
モバP「その意気! また明日からがんばろ!」
モバP(工藤だけじゃない…あの娘にも)
―――――――――――――――――――
モバP(綾瀬穂乃香さん…か。なんとか学校までは調べられた…けどどうなることか)
モバP(聖ちゃんには笑われてしまった…まぁあれだけ言ってて、結局自分が捕まえたい娘をスカウトしようとしているんだから)
モバP(それにしても、あんぱんおいしい。一度やってみたかったのよね、張り込み、あんぱん、牛乳)モグモグ
コンコン
モバP「ふぁい?」
「この学校の警備員の者ですが、先ほどから何をされているんですか」
モバP「え?あ?え?」
「学校の前に車を止めて、何をされているんですか」
モバP「えーっと、あの、これはその、あのその、あ、あれです! お腹空いたんです!」
「あなたね、とーっても怪しいよ」
モバP「そそそそそそそそ、そんなことはないですよ?」
「女の人だからね、まあ変なことはしないだろうとは思うけどね、一度、事務室まで来てくれる?」
モバP「いや、あの、それは、その、えーっと」
綾瀬穂乃香 テクテク
モバP「あー! 綾瀬さん!」
穂乃香「え?」
モバP「警備員さん! 私、あの子に用事があったんです!」
「……本当かい?」
穂乃香「え、いえ…あの」
モバP(お願いっ!)ナミダメ
穂乃香「…えぇ。そうなんです」
「…はぁ。以後、怪しいことはしないよう、気をつけてください」
モバP「は、はい!」
モバP「ごめんなさい、助かりました」
穂乃香「いえ、悪い人にはまったく見えませんし…私の名前も知っていらしたし…あの私に何か?」
モバP「えっと…もしよかったら、ちょっとお時間いただけますか」
穂乃香「まだレッスンまで時間ありますし、これも何かのご縁です。いいですよ」
穂乃香「346プロダクション…のプロデューサーさん」
モバP「まだ、新米だけどね。私、あなたをアイドルにしたいの」
穂乃香「正直に言いますが、ちょっとがっかりしました。悪い人じゃないと思ったのに」
モバP「スカウトが一概に悪いとは言えないと思うけど…」
穂乃香「346プロ、聞いたことはあります。大きな会社だって…でも、やっぱりあまりいい気持ちはしません」
モバP「…ごめんなさい」
穂乃香「…なんで私のことを知っていたんですか。なんで、私をスカウトしようと」
モバP「この間の公演…あなたが出演していた公演を見ていて、一目ぼれ。それじゃ、ダメかな」
穂乃香「…だとしたら、あなたには見る目がないのかもしれませんね。
賞はいくつも取ってきました。でも、それは技術があったから…私の表現力は東京じゃまるで通用しません
いえ、このままでは地元に残っていても限界が来ていたと思います」
モバP「限界、自分の中で決めちゃっていいの?」
穂乃香「…それが良くないことくらい、わかっています。だから、苦しくても練習に向き合うんです」
モバP「バレエ、本気なんだね」
穂乃香「はい。それに…アイドルなんて人に夢を与えるお仕事、今の私には難しいです」
モバP「そっか…ごめんなさい。お時間取ってくれて、ありがとう」
穂乃香「いえ、ではこれで」
モバP「綾瀬さん、最後に」
穂乃香「…はい」
モバP「あなたのグランジュテ、とても素敵だった。とてもとても高く跳躍してた。
…本当は、自分の殻を突き破って、もっともっと高く、今よりも違う世界に飛び立ちたいんじゃないかな」
穂乃香「…そんなこと」
モバP「私なら…いえ、私と私の相棒となら、あなたに新しい景色を見せてあげられるかもしれない」
穂乃香「新しい、世界」
モバP「もし、自分の可能性をかけてみたくなったら、いつでも連絡してきて」
穂乃香「…考えておきます」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
穂乃香(私がグランジュテをあの日飛んだのは1度きり…)
穂乃香(たった1回の跳躍で、すべて見透かされてしまった…)
穂乃香(東京に一人で出て、自分ともっと向き合って、高いレベルのバレエに触れたら、何か変われるかもしれない。
そう思ってた)
穂乃香(…でも、そうじゃなかった)
自分の殻を突き破って、もっともっと高く、今よりも違う世界に飛び立ちたいんじゃないかな
私なら…いえ、私と私の相棒となら、あなたに新しい景色を見せてあげられるかもしれない
穂乃香(かけてみてもいいのかな)
穂乃香(私は、私を信じてみたい)
―――――――――――――――――――
ピリリリリリリ
モバP「はい、346プロダクション、Pです」
穂乃香『綾瀬穂乃香です。あの、Pさん…私、アイドルに、なれますか?』
終わり(結成編もしくは柚編に続く)
連日お騒がせしました。
ありがとうございました。
バレエとかまったくわからないので、
プロの公演に出れるものなのか、ましてグランジュテ飛べるのか、とかは一切わかりません
そのあたりはフィクションということで目をつぶっていただけますと幸いです。
選挙期間も残りわずか
少しでもフリスクの4人に票が増えますように…
今夜もありがとうございました。
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