【モバマスSS】フリルドスクエアとプロデューサー【工藤忍】 (18)

モバマスSSです

書き溜めあります

よろしくお願いします


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※注意書き


世界観は原作とアニメの中間(アニメ寄り)

アニメの世界より少し前の話

ベテトレさんの名前は、あんさんぶるより、青木聖を借用

関連作
フリルドスクエアと2月 【モバマスSS】フリルドスクエアと2月 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425387581/)
フリルドスクエアと3月 【モバマスSS】フリルドスクエアと3月 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427811821/)

上記2つより過去の物語です
よって関連はありますが、こちらが前になるため、上記2つを読まずともわかる内容になっています。


モバP「聖ちゃん、今夜飲みにいこ」

ベテトレ「ん、構わんが、どうした、顔がなんか変だぞ」

モバP「うん、ちょっとね。じゃあ、後ほどロビーで」

ベテトレ「あ、あぁ」

注意書き追記 Pは女性です



――――――――――


ベテトレ「今日もお疲れさん」

カチン

ベテトレ「やっぱ仕事の後のビールは格別だな」

モバP「うん」

ベテトレ「…で、今日はどうしたんだ」

モバP「内示出た」

ベテトレ「内示? ってことは異動? どこかに転勤になるのか…?」

モバP「んーん。アイドル部門、プロデューサー兼マネージャー」

ベテトレ「そっかープロデューサーかぁ…ブフッ」

ベテトレ「大抜擢じゃないか! おめでとう!」

モバP「うん…」

ベテトレ「どうした、浮かない顔して」

モバP「いや、不安でさ」

ベテトレ「らしくないな。学生のころは何にでも挑戦してたじゃないか」

モバP「でもでも、私、ザギンでシースーとか? そういう業界用語話せないし、あのファッションもださくてちょっと嫌だし…」

ベテトレ「心配して損した。今日は飲むぞ、お前のおごりだ」

モバP「えー! やだ! 祝ってよー! プロデューサーさまだぞ!」

ベテトレ「全く、しかたのない奴だ」ポン

モバP「へ?」

ベテトレ「不安なのは本当だろう。何かあったらいつでも相談するんだぞ。私はいつも味方だ」

モバP「聖ちゃん…/// 頭撫でるの反則」

ベテトレ「ははっ さ、今日は飲もう!」


――――――――――――

コンコン

ガチャ

モバP「こんにちは。おまたせしました。えっと…」

工藤忍「はじめまして、工藤忍です」

モバP「工藤さん。これからよろしくね」

忍「はい! アタシ、アイドルになるために上京して来たんです。

…この夢を話した誰にも…親にも賛成してもらえなかったけど、アタシ頑張るから、絶対頑張るから、

夢を叶えるために…プロデューサー、協力してください!」

モバP「! うん、約束する。私も一緒に頑張る!

と、その前に今日は寮の案内をしないとね。まずはそこから」

忍「よろしくお願いします!」


――――――――――――――――


モバP(工藤忍…この前15歳になったばかり、か。

青森から東京の学校を受験して、上京…すごい)ホウ

モバP(チョコスティック…はあと1本。お腹空いたー)ポキッ

モバP(このころの私は、仲良しの友達と同じ学校行きたい、とか、青春したい、とかしか考えてなかったなぁ

友達もいない東京で始まる高校生活。4月から不安だろうに…)

千川ちひろ「画面とにらめっこして、どうしたんですか、プロデューサーさん♪」

モバP「あ、ちひろさん。前みたいにPでいいですよ?」

ちひろ「そこはきちっとね。で、どうしたの?」

モバP「いや、担当アイドルの子の履歴書見てまして」

ちひろ「忍ちゃんですね! オーディション、すごかったそうですよ。

まっすぐで、一生懸命で、目が輝いていて。

まだまだ未熟な346プロのアイドル部門に、あんな実直さがほしいって今西部長が言ってましたよ」

モバP「それ、わかります」

ちひろ「担当、今は一人ですけど、期待は大きいですね。応援してます。はい、これ」コトン

モバP「ありがとうございます。スタドリかー」

ちひろ「ビールの方が好き?」

モバP「もちろん! でも、今日はもうちょっと向き合ってみます」

ちひろ「その意気やよし! 飲みたくなったら、お姉さんが付き合ってあげますからね」

モバP「ぜひ」

ちひろ「じゃあ、お先に失礼します♪」




ゴクッ

モバP(あの子の夢、私にかなえられるかな)

ジッ

モバP(本当、まっすぐな目…がんばらなきゃ、私も)


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


モバP「指先はこう」

忍「こう?」

モバP「そうそう、ダンスは常に動いてるイメージあるけど、止めがキレイだと上手に見えるから、そこを意識して」

忍「はい」

~~~♪

モバP「ストップ。こんなところかな」

忍「はぁはぁ、ダンスって難しい!」

モバP「ダンスは基礎の反復だから、最初はきついけど、頑張れば絶対上達する」

忍「! アタシ、もっともっと頑張る!」

モバP「うん。でも、オーバーワークはダメ。今日はちょっと街に行こうか」

忍「ひょっとして、お仕事!?」

モバP「ゴメン、しばらくはレッスンかな。今日はプライベート」

忍「そっかぁ…ううん、今はがんばりどきだもんね! 今、支度してきます!」

タタタタ





忍「やっぱり、東京って都会…」

モバP「工藤さんは真面目だからさ、きっとまだ東京散策してないだろうなって」

忍「うん、今日初めて!」

モバP「どう? 感想は」

忍「ずーっと憧れてたけど、やっぱりちょっと怖い、かな。

改めて自分が田舎者なんだなって思います」

モバP「本当、正直者だね」

忍「強がってもしかたないから…でも、絶対ここでアイドルになって、地元のみんなを見返してやるんだって改めて思ったよ!」

モバP「うん、その意気!

それにしても、工藤さんは全然なまらないんだね」

忍「それは…ちいさい頃からアイドルになりたかったから、東京のラジオとか聞いてずっと発音の練習とかしてたんだ」

モバP「それはすごい…」

忍「正直あってるか不安だった。けど、プロデューサーがなまってないって言ってくれて、ちょっと安心したよ♪」

モバP「自信もっていいよ。言われなきゃ青森出身ってわからないくらい」

忍「へへ…照れるな。あのね、プロデューサー」

モバP「ん」

忍「出会って少ししか経ってないけど、なんだか、プロデューサーとならうまくいくって、そう思えるんだ」

モバP「……」

忍「今日はありがとうございました! 夢も、あこがれも、もう身近になってるんだって思えた!」

モバP「Pでいいよ。私の名前」

忍「Pさん…Pさん、これからもよろしくお願いします! アタシも呼び捨てでいいからね♪」

モバP「わかった、工藤!」

忍「そっちかー でも、それもPさんって感じがする」フフッ



――――――――



ベテトレ「工藤、すごいな」グビッ

モバP「うん」チビ

ベテトレ「学校始まっても、真っ先にレッスン場に来て。

入ったときは熱意だけで技術は何もなかったけど、踊りも歌も、上達したな」

モバP「うん」

ベテラン「浮かない顔だな」

モバP「仕事が全然取れない」

ベテトレ「それは…この業界の厳しさなんて、入社来ずっと見てきただろ」

モバP「うん、わかっちゃいるんだ」

ベテトレ「なら…素直に彼女の成長を喜ん」

モバP「あの子と同じ時期に入った子がこの前デビューした」

ベテトレ「…気にしてるのか」

モバP「そりゃ気になるよ! それを知って、工藤はまだまだ頑張らなきゃって…

違う。工藤の頑張りが足りないんじゃない…

担当が逆だったら工藤がデビューしてた! プロデューサーの差だった!」

ベテトレ「あっちはベテランじゃないか…そこと比べたって…」

モバP「わかってる、わかってるよ! でも、私はあの子の夢を、絶対かなえなきゃならないの!」

ベテトレ「P…」

モバP「あの子、前にPさんとならうまくいくと思うって言ってくれた…それなのに、私、私…」グスッ

ベテトレ「P、大丈夫。アタシも保証する。Pと工藤なら絶対大丈夫」ナデ

モバP「自信、ない」グスッ

ベテトレ「似てるんだ、Pと工藤は。大丈夫、ひたむきな努力は絶対報われる」

モバP「聖ちゃん…うん、私…がん…ば…る…」スー

ベテトレ(まったく、飲んで、酔って、泣いて、寝る。学生のころから変わりないな)


ベテトレ(一生懸命なところも、変わりない。がんばれ、P)


――――――――――――――――――――

ガタンゴトン

忍「今日も、オーディション…ダメだったね」

モバP「…うん」

忍「なかなか、うまくいかないなー…」

モバP「いつか、必ず受かる日がくる」

忍「…うん。Pさん、この後レッスン付き合ってもらってもいい?」

モバP「もちろん」



キュッキュッ

クルッ

忍「…んー」

モバP「かなりキレが出てきた」

忍「ね、Pさん。電車の中刷りに唯ちゃん出てたね」

モバP「気づいてた、か」

忍「うん。すごいよね、唯ちゃん。同じ時期に入社したのに、もう立派なアイドル」

モバP「彼女は…すごいよ」

忍「…アタシは未だにキレイにターンもできない」

モバP「そんなことない! 最初に比べたら」

忍「上達はしたよ? でも、まだまだ全然ダメだよね。わかってる」

モバP「工藤…」

忍「努力は報われる。あきらめずに頑張れば夢は叶う。そう思ってた」

モバP「……」

忍「でも、アタシには無理なのかな…? ごめんね、Pさん…アタシのために時間取ってくれてるのに…」

モバP「違う! 工藤は頑張ってる! 頑張ってるよ! 違う、違うの、私が、私が新米で、力ないばっかりに…」

忍「Pさん、アタシ知ってるよ。Pさんが毎晩遅くまで残って企画書書いてくれてること。いろんなところに頭下げてくれてるの

Pさんがアタシのためにすっごく頑張ってくれてること、アタシ知ってる」

モバP「そんなの当たり前だ!」

忍「それを当たり前って言ってくれるのは、Pさんの優しさ。それにこたえられなくて、本当ごめんなさい…」グスッ

忍「アタシにもっと才能があったらなぁ…頑張ってるだけじゃ、全然届かないよ…」グスッ

モバP「あきらめずに頑張れば、夢はかなう」

忍「Pさん?」

モバP「それは嘘」

忍「…やっぱり、そうだよね」

モバP「でもね、工藤。あきらめたら、夢は絶対かなわない」ジワッ

忍「!」

モバP「私も…私ももっと一緒に…頑張るから、あきらめないで、一緒に頑張ろう?」グスッ

忍「うん…うんっ! …ごめんなさい、Pさん、弱気なこと言って…アタシ、あきらめない」グズッ

モバP「絶対、絶対、夢をかなえよう!」グズッ


わーっっ


忍「…ずいぶん、泣いたね」

モバP「泣いた。数年分は泣いた」

忍「なんだか、恥ずかしいね」

モバP「工藤の3倍は私の方が恥ずかしい」

忍「四捨五入すれば30だもんね、Pさん」

モバP「言うようになったな、工藤。まだ25だ」

忍「えへへ」

モバP「まったく…」

忍「ちーいさいころーは、かーみさまがいてー

ふーしぎにゆめをーかなえーてくれたー♪」

モバP「やさしい曲…」

忍「小さいころ、お母さんがよく歌ってくれたんだ」

モバP「続き」

忍「うん」



やさしい気持ちで目覚めた朝は おとなになっても 奇跡はおこるよ
カーテンを開いて 静かな木漏れ陽の やさしさに包まれたなら きっと
目にうつるすべてのことは メッセージ

モバP「歌も、本当に上手になったね」

忍「…ありがとう」

モバP「でも、うまいだけじゃない。すごく、響く心に響く歌声だった」

忍「世界でたった一人、アタシの夢を応援してくれてる人に向けて歌ったからかもね」

モバP「これから二人でもっと増やしていこう、応援してくれる人」

工藤「すっごく頑張らないと、だね」

モバP「ね、工藤」

忍「うん」

モバP「私は、神様なんかじゃないし、魔法なんて使えない」

忍「うん」

モバP「でも、奇跡はおこるかもしれない」

忍「奇跡?」

モバP「うん。だから、私を信じて待っていてほしい」

忍「…はい」

――――――――――――――――――――



忍「これ…衣装?」

モバP「この間の日、すぐにデザインをお願いして、発注してみたんだ。これにかけてみようって」

忍「かわいい…マジシャン風だね」

モバP「そう。私も、工藤も神様じゃなければ、魔法使いでもない。魔法なんて使えない」

忍「それは、そうだね」

モバP「でも、種も仕掛けもある、マジックはできるかもしれない」

忍「マジック…」

モバP「工藤は、ずーっと努力っていう種をまいて、育ててきた。それを、ステージで開かせてほしい。

魔法はかけられなくても、いろんな人たちに夢や希望は与えられる!

頑張れば報われるってこと、教えてあげられる…工藤なら、それができる!」

忍「Pさん……アタシ、それならできるかもしれない…できる気がする!」

モバP「よし! 今日からはそれで行こう! この衣装を着る想像をして、オーディションに!」

忍「わかった! アタシ、どんな努力も惜しまないから、Pさん、これからもがんばろ!」


――――――――――――――――――――







「オーディション、合格者を発表します。 3番 工藤忍さん」






終わり (穂乃香編に続く)

ありがとうございました。
夜分にお騒がせしました。

総選挙、中間発表が出ましたね!
フリルドスクエアからは柚が唯一のランクイン!
他の子も頑張って、みんなで50位以内に入ったらうれしいです。
そしてこれがその援護射撃になればうれしいです。

選挙期間中にあと3人もかければと思います。遅いので厳しそうですが

改めて、どうもありがとうございました!

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