ほい

翔鶴「夢みたいです。仮とは言えこうして提督とケッコンできるなんて」

提督「……」

翔鶴「あら、あまり嬉しそうではありませんね？」

提督「当たり前だろう。その指輪は瑞鶴に、と思っていたものなんだぞ？」

翔鶴「へえ、私とケッコンしたのにまだそんなこと言うんですか」

提督「ふん…俺が瑞鶴を好きな事には変わりはない」

翔鶴「はあ、全く強情なんですから。まあそんなところも大好きなんですけど…キャッ、言っちゃった」

提督「勝手に言ってろ」

翔鶴「……まあ二人きりの時はその態度でもいいです。脅しておいて好かれるとは正直思ってませんし」

提督「ならするなよ…」

翔鶴「ただ、人前ではラブラブな夫婦を演じてくださいね？でないと、どんな手を使ってでも瑞鶴を殺しますので」

提督「…わかった。だが、そんなことして何の意味がある？」

翔鶴「わかってませんね提督は…。こういうのは周りからどう思われてるか、が大事なんですよ？二人の間には入り込む余地がないと感じてくれれば、それでいいんです」

提督「はあ？」

翔鶴「いいんです。それに私の魅力で提督に振り向いてもらわないと意味ないですしね」

提督「お前への好感度は絶賛ダダ下がり中だがな」

翔鶴「ふふっ、愛してますよ提督」

提督「ああ、大嫌いだよ翔鶴」

瑞鶴「さて、助けるとは言ったもののどうしようかしらねー」

瑞鶴「誰かに協力してもらうのもありかも。まあ提督さんを渡すつもりは毛頭ないけど」

瑞鶴「提督さん本人に探りをいれてみるのもいいかしら」

瑞鶴「翔鶴姉にばれないようにするのが前提になるけど…正直、かなり難航しそうではあるわね」

瑞鶴「うーん、どうしましょうか…」

↓2のコンマが…

ゾロ目判定はなし　偶奇のみで判断
偶数：一航戦
奇数：二航戦

瑞鶴「まあ何するにも仲間は必要よね。なにかと便利だし」

瑞鶴「やっぱり一航戦か二航戦の先輩たちかな。特に人当たりのいい二航戦の人たちならちゃんと協力してくれそうだし」

飛龍「何ぶつぶつ言ってるの？」

瑞鶴「うわぁ！？」

蒼龍「大丈夫？」

瑞鶴「もう、びっくりさせないでよ！」

蒼龍「ごめんごめん。でもそんなところで突っ立ってるからどうしたのかなって思ってさ」

瑞鶴「そうだったわ、二人に聞きたいことがあるの。最近提督さんの様子が変じゃないかしら？なんかこう、雰囲気というか…」

飛龍「提督の？別にそんなことはなかったと思うけど…。蒼龍はどう？」

蒼龍「私も特に何も感じなかったなあ」

瑞鶴「…まあ、私の勘違いならそれでいいんだけどね」

蒼龍「でも、ずっと側で秘書艦を務めていた瑞鶴が言うんだから、そうなのかも」

飛龍「だね。大方、翔鶴とケッコンして浮かれてるだけだったりして」

蒼龍「あはは！案外そうかもね」

瑞鶴「……だからね、蒼龍さんと飛龍さんにはそれとなく提督さんのことを見ていてほしいの」

蒼龍「わかった、まかせといて！」

飛龍「もちろん！他ならぬ提督のことだしね」

瑞鶴「ありがとう！それとこの事は内密にお願いね。翔鶴姉には余計な心配かけたくないし、信頼している二航戦の二人にだからこそ頼んだんだから…」

蒼龍「ふふっ…そんな風に言われたら頑張るしかないよ、飛龍！」

飛龍「そうね！やってやりましょう！」

瑞鶴「じゃあ先輩方、よろしくお願いします」

瑞鶴「さて、無事協力者も得たことだしそろそろ動こうかしら」

瑞鶴「お昼だし、二人は食堂かな…」

ーーー
ーー
ー

翔鶴「はい、提督。あーん」

提督「な、なあ翔鶴、みんな見てるしやめないか？結構恥ずかしいんだが…」

翔鶴「むう…なら二人っきりの時にお願いしますね？」

提督「…わかった、約束だ」

翔鶴「はい！」

瑞鶴「あーあー、昼間からお熱いこと。見てるこっちが恥ずかしいわよ」

翔鶴「あら、瑞鶴」

瑞鶴「全く、少しは周りの事も見たほうがいいわね。二人の周りが不自然に空いてるじゃない」

提督「はは…面目ない」

翔鶴「気を遣わせちゃったみたいね…」

瑞鶴「新婚ホヤホヤで浮かれちゃうのもわかるけど、みんなの前ではほどほどにね？艦隊の士気にも関わるわよ」

提督「そうだな、悪かった」

翔鶴「反省します…」

瑞鶴「わかってくれればいいんだけど…。そうだ！せっかくだし、私もここで食べていい？」

翔鶴「もちろんよ。一緒に食べましょう」

瑞鶴「じゃあ失礼しまーす」

瑞鶴（さて、無事相席はできたわね。後は少しでも提督さんと話せればいいんだけど…）

↓2のコンマが…

偶数：二航戦も食事に同席
奇数：翔鶴が瑞鶴の考えに気付く
ゾロ：提督が瑞鶴の考えに気付く