【艦これ】龍驤「足りないもの」その2【安価】 (1000)

続きが見たい派が多数というか、ほとんどだったのは驚きました

結末だけ書くにしても残りが足りないというわけで2スレ目です


引き続き注意

欠損表現、安価有り


前スレ
【艦これ】龍驤「足りないもの」【安価】
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ーー

龍驤「なぁ司令官、またキミに会いたいって艦娘が来るみたいやねん」


提督「…あれだけ言ってもまだ誤解が解けないのか」


提督「俺は好んで艦娘を傷付けるような人間ではない…」


龍驤「うん、それはウチがよー知っとるで。でもな、今回のはいつもと違うんや」


龍驤「ここがちゃんとした鎮守府やからこそ、ここに来てみたいっていう要望があったねん」


提督「…どういうことだ?」

龍驤「あの…ウチみたいなのが…来るって言うたら…なんとなくわかってくれる?」


提督「…あぁ、わかった」


龍驤「その子もな、体のどっかを欠損しとるんか、それ以外で何かあるんか…なんやと思うねん」


提督「…よくは知らないのか?」


龍驤「写真とか見せて引かれたら嫌やから…って、書類は何ももらってないねん」


龍驤「でもな、ええ子やと思うから会ったってくれへん?」


提督「…龍驤が言うなら大丈夫だろう。その子を呼んできてくれ」


龍驤「わかった!ちょっち待っててなぁ~!」




下2 訪れた艦娘の名前と見た目の状況を。見た目でわからないもの(精神的や内臓系)でも可

ーー

ペタ…ギッ…ペタ…ギッ…


龍驤「司令官、連れて来たで~」


提督「よし、なら入ってきてくれ」


ガチャ


提督「……ん?」


犬「……」


提督「ゴールデンレトリバー!?ま、まさか人の形をしていない艦娘…!?」


龍驤「そんなわけないやん。これは盲導犬やで~」


提督「…冷静に考えればそうだな。盲導犬と一緒に来たということは、キミは目が見えないんだね?」


瑞鶴「……はい」

提督「…そうか、ここまで大変じゃなかったか?」


瑞鶴「この辺りは段差が多くて…少し時間がかかってしまいました。でも、この子がいるんで大丈夫です」


犬「……」


龍驤「にしてもえらい大人しいワンちゃんやね~全然吠えへんやん」


瑞鶴「盲導犬はそういう風に訓練されてるんです。この子が吠える時は、注意を促してくれたりとか私に何かあった時なんです」


龍驤「はぁ~凄いんやねぇ…」


提督「…それで瑞鶴、何故この鎮守府に来ようと思ったんだ?」


瑞鶴「それはね、この鎮守府なら障害のある艦娘も受け入れてくれると聞いたからなの」


提督「…なるほど」

龍驤「話がどんどん違ってきとるなぁ…」


瑞鶴「え…違ったんですか!?でも龍驤さんは片脚がありませんよね?」


龍驤「なんでわかるん?」


瑞鶴「足音でわかります。歩幅というか、歩くリズムが違うんです」


龍驤「…うん、ウチは確かに片脚も無いし、片腕もないねん」


瑞鶴「そうだったんですね…」


龍驤「瑞鶴、一つだけ聞いてもええかな?ウチはな、こんな身体になっても戦うのは司令官とここの皆んなの為やねん」


龍驤「瑞鶴は目が見えへんのになんで戦おうとするん?」


瑞鶴「下2」


下2 瑞鶴の台詞、行動他

瑞鶴「私はこれ以外の生き方を知らないから」


瑞鶴「解体して普通の女の子として生活なんかもう無理なの」


瑞鶴「国からお金貰って、多くの知らない人に迷惑をかけ続けながら日々を暮らすなんて、私はそんなのできない」


瑞鶴「そんなことするくらいなら、死んだ方がマシね」


提督「…だからキミの居た鎮守府から、こっちに移ってきたいんだな?」


瑞鶴「ええ、この鎮守府には一航戦どころか、二航戦も五航戦も居ないんでしょ?そっちにとっても悪い話じゃないと思うわ」


龍驤「まぁ確かに…正規空母は喉から手が出る程欲しいわなぁ…」

瑞鶴「私の提督はもう戦わなくてもいいって言ってた。でも私は嫌なの!」


龍驤「どうする司令官?」


提督「…向こうの提督は何と言っている?」


瑞鶴「どうせ受け入れてくれる所なんてないから、こっちで大人しくしてろって」


瑞鶴「でも私は戦いたいの!艦娘としてこの命をもらった以上は、死ぬまで戦いたい!」


龍驤「…ウチは何も言えへん。司令官が決めて」


提督「下2」


下2 提督の台詞、行動他

提督「…能力は実際にやってみないとわからないところもある、ここは演習でテストをしよう」


瑞鶴「実戦ってことね、任せておいて!」


龍驤「司令官、相手はどないするん?」


提督「同じ正規空母が望ましいが…龍驤、手加減してやってくれるか?」


龍驤「ウチが?…ほな北上らが作った方の義手試しに付けてみるわ!ええハンデになるん違うかな」


提督「…よし、それでやってみよう」


瑞鶴「やってやるんだから!」

ーー

龍驤「…にしても瑞鶴はどうやって海上を行き来きするんや?海には盲導犬はおらんのに…」


瑞鶴「…よし艤装オッケー!瑞鶴、出撃よ!」


瑞鶴「…………」ザザザッ


瑞鶴「……よし」ザザッ


瑞鶴「龍驤さん、この正面にちゃんと居ますね?」


龍驤「な、なんでわかるんや!?」


瑞鶴「目以外の感覚を使ったんです」


龍驤「……匂いとか?」


瑞鶴「それもありますけど、例えば肌で感じれるんです。龍驤さんが正面にいるので、風の届き方が違うんです」


瑞鶴「それと他には波の感触でもわかります。近くに誰か居てもわかりますし、遠くにいてもわかりますよ?」

龍驤「凄いんやね…」


瑞鶴「…ここまで出来るようになるまで苦労したんです。だから簡単に倒せると思わないで下さいね?」


龍驤「…わかった、ウチも本気でやったるで!」


瑞鶴「お願い…します!」ビシュッ!


龍驤「負けへんで~!」ザザザッ!


下2 演習の結果や、その後の展開を

ーー

瑞鶴「負けちゃったかぁ…」


龍驤「ウチは使い慣れてない義手ってハンデはあったけど、もう少しで負けそうやったわ」


提督「…二人ともご苦労様」


龍驤「司令官、テストの結果やけど…文句無いわな?」


提督「…最大練度の龍驤とあそこまでやり合えたんだ。何も言うことはない」


瑞鶴「ほんとに!?いいの!?」


提督「…書類を用意しなくちゃな」


瑞鶴「大丈夫!そう言ってくれると思って、持ってきてあるんだから!」


龍驤「ちゃっかりしとるなぁ…」

提督「…向こうの提督の所はもう記入済みなのか」


瑞鶴「そうよ!だから今すぐ書いて!」


提督「…わかった、今日中に書いておく。瑞鶴は一度帰るんだろう?荷物もあるだろうし」


瑞鶴「い、いや~それが…その……」


龍驤「まさか荷物まで持ってきとるんか!?」


瑞鶴「近くの…駅のロッカーに…詰め込んであったりして…」


龍驤「最初っから来る気満々やったわけや…」


瑞鶴「あはは……」

ーー駅

加古「なんであたしが手伝わなきゃいけないのさ…」


龍驤「いっつも寝坊しとるんやし、これくらい手伝いや!」


加古「あたしだって好きで寝坊してんじゃない!」


瑞鶴「悪いわね加古?私一人でもなんとかここまで来れたから一人でいいって言ったんだけど」


龍驤「せっかくウチらの仲間になるんやから、荷物運びくらい手伝ったろうと思ってな!」


加古「だからってあたしを巻き込まないでくれよ~!」

龍驤「お…ここや。瑞鶴のロッカーはどれなん?」


瑞鶴「中央の奥の下。鍵はこれとこれよ」


龍驤「よし、ほな加古開けてくれる?」


加古「はいはい~っと」ガチャン


龍驤「大きいカバンやな…これを一人で持ってきたんかいな」


瑞鶴「色々といるモノが多かったのよ。この子もいるし、以外となんとかなったわ」


犬「……」


加古「じゃ、あたしはこの一番重いのを……ん?」


下2 加古がカバンでみつけたものや台詞、行動他

自演を疑うわけではないですが、注意事項というか、言っておきたいことがあったので今回は最安価します


自分は面白い安価なら直下でも下3でもちょっと採用したりするので、できるだけ↑とか↓だけは控えてもらえればありがたいです


変なことを言ってすいませんでした


それでは最安価、ここから下2でお願いします

ゴソッ

加古「…………ん?」


龍驤「どうしたん?」


加古「いや、なんか今このカバン動いた気がして…」


龍驤「まさかそんなはずないで~」


瑞鶴「いくら私でも盲導犬はカバンに入れないし、私の相棒はこの子だけよ?」


犬「……ウゥ~」


瑞鶴「え、どうしたの!?」


龍驤「なんや?何があったんや?」


瑞鶴「この子が唸ってるってことは、私に危険があるってサインなのよ!」

ゴソッ


加古「また動いたってぇ!」


犬「ウゥゥゥ~!」


瑞鶴「なになに!?何が近くにあるっていうの!?」


龍驤「ひょっとしてあれか?そのカバンに何かおるとか…」


加古「こ、怖いこと言うなよ~!」


龍驤「加古、そのカバン開けてみてぇや!」


加古「なんであたしが~!?」

龍驤「そのカバン触ってんの加古やんか!早く開けてぇや!」


犬「ウゥ~!」


瑞鶴「加古お願い!この子がこんなになってるのってよっぽどのことなのよ!」


加古「えぇ~いもうこうなったら開けてやる!何が出てきても文句言うなよ!」


ガバッ


翔鶴「……」


加古「ぎゃあぁぁぁぁ!ひ、人が入ってる!!」


龍驤「瑞鶴何を持ってきてんねん!?」


瑞鶴「私は知らないって!だ、だれが入ってたのよぉ!?」


翔鶴「下2」


下2 翔鶴の台詞、行動他

翔鶴「…カバンの中には誰もいないので、早く鎮守府まで行きましょう」


加古「なんだよこいつ!?」


瑞鶴「その声…翔鶴姉?」


翔鶴「違うわ、私は翔鶴なんかじゃないわ」


瑞鶴「私が翔鶴姉の声間違えるわけないでしょ?なんでここに居るのよ!」


翔鶴「……」


瑞鶴「…そういえば翔鶴姉、カバンの中に入ってたのよね?中身、どうしたの?」


翔鶴「……隣のロッカーに詰め込んだわ」


瑞鶴「何してんのよ~!」

龍驤「あかん、隣のロッカー空や!」


瑞鶴「まさか!翔鶴姉よりによって下着とか着替え入ってる方のカバンに入ってたの!?」


翔鶴「…こっちの方が大きかったのよ」


瑞鶴「もぉぉぉ~~!」


加古「女性モノの下着に着替えなんか、盗られて当たり前だよな…」


龍驤「よりによって、鍵もかかってなかったしなぁ…」


瑞鶴「え?私いきなりノーパンで生活なの?これ以上ハードな暮らしになるの?」


翔鶴「…私のでよかったら穿く?」


瑞鶴「穿かないわよ!」

瑞鶴「そもそもなんでここまでついてくるのよ!」


翔鶴「心配だからに決まってるでしょう?貴女はもう戦える身体ではないの。だから大人しくしてて欲しいの」


瑞鶴「翔鶴姉、前にも言ったでしょ?私はまだ戦えるし、戦うことしか知らないの」


瑞鶴「それにもう遅いわよ?ついさっき試験には合格したんだから!」


翔鶴「え……」


龍驤「いやぁ、戦力的には問題無いし、十分戦えとった。司令官もオッケー出したから…」


瑞鶴「私はそっちの鎮守府には戻らないから!」


翔鶴「下2」


下2 翔鶴の台詞、行動他

翔鶴「なら私も戻らないわ」


瑞鶴「翔鶴姉はちゃんと戦えるじゃない。そっちの提督が許可しないと思うわ」


翔鶴「それでも私は戻りません」


龍驤「頑固やなぁ…どないする?」


加古「いつまでもここで押し問答できないぜ?」


龍驤「公共の場やもんなぁ…瑞鶴、ここはしゃーないけど……」

ーー


提督「…それで連れて帰ってきてしまったのか」


瑞鶴「ごめんなさい、翔鶴姉って一度言い出したらキリがないの」


翔鶴「私は絶対瑞鶴と一緒に居ます!」


龍驤「司令官どないする?向こうの提督に聞いてみてもええけど、多分あかんと思うで」


提督「…確かにいきなり五航戦が居なくなるのはマズイだろう」


瑞鶴「五航戦じゃないわ、翔鶴姉だけよ。私はもう出撃させてもらえなかったんだから…」


提督「…そうか、すまない」


翔鶴「ねぇ瑞鶴、やっぱり戻らない?そうすれば何もややこしくないのよ?」


瑞鶴「嫌、絶対嫌!」


龍驤「困ったなぁ…」


下2 この後の展開や起こったことを

ーー

ガチャ


提督「…向こうの提督から返事があったぞ」


翔鶴「どうでしたか?」


提督「…やはり翔鶴は直ぐに返してくれとのことだ」


翔鶴「そんな……」


龍驤「冷静に考えたら当たり前やわなぁ」


翔鶴「瑞鶴は?瑞鶴のことは何て言ってましたか!?」


提督「…あえて向こうの提督の言葉をそのままの言葉を使うが、『いらない』そうだ」


瑞鶴「…………」

提督「…翔鶴、瑞鶴はこちらで引き取る。だからキミは帰りなさい」


翔鶴「……嫌よ」


瑞鶴「翔鶴姉、私は艦娘として生活したいの。そっちに戻っても厄介者扱いされるだけなの」


翔鶴「……」


瑞鶴「…翔鶴姉、私はこっちで頑張るから。応援してて、ね?」


龍驤「翔鶴、納得してくれへんか?」


翔鶴「下2」


下2 翔鶴の台詞、行動他

翔鶴「瑞鶴を邪険に扱う鎮守府なんてこっちから願い下げだわ!」


龍驤「そうは言うてもなぁ…帰る場所無くなってまうで?」


翔鶴「ならホームレスにでもなります!とにかく私はあそこに帰りませんから!」バタン!


龍驤「あぁ…怒ってどっか行きよった…」


瑞鶴「この鎮守府のことよく知らないくせに…全く、何処に行くっていうのよ」


提督「…弱ったな」


瑞鶴「ごめんね提督?翔鶴姉って私のことになると…はぁ…」

龍驤「なぁ瑞鶴、気になったんやけど、アンタがそうなった時の翔鶴って凄かったんと違うん?」


龍驤「今でさえこの状況やのに、怪我した時なんてよっぽど…」


提督「…龍驤」


瑞鶴「……」


龍驤「あ……ご、ごめんな?変な意味や無くて…」


提督「…瑞鶴、今のは聞かなかったことにしてくれ」


瑞鶴「…ううん、提督が聞きたいっていうなら、全部話すわよ」


提督「…いいのか?」


瑞鶴「うん…私が目がこうなった理由、提督には聞いて欲しい」


提督「…わかった、真剣に聞こう。そもそもそれは怪我が原因なの…か?」


瑞鶴「下2」


下2 瑞鶴の台詞、行動他

瑞鶴「まぁそんな所よ。戦闘が終わって気を抜いた一瞬の隙を突かれて、イ級の砲撃が目にピンポイントで…ね」


提督「…修復剤では治らなかったのか?」


龍驤「そうや、戦闘中の怪我は治るはずやろ?」


瑞鶴「そうよ、私達艦娘は戦闘中の怪我は治るわよね?なら…わかるでしょ?」


提督「…陸に上がる瞬間か」


瑞鶴「そ、艤装を解除した瞬間だったの。沈めたと思ったイ級が大破で私の後ろに居たなんて…」


龍驤「そうやったんやね…」

瑞鶴「…さぁ、今度は龍驤さんの番よ」


龍驤「ウチが?面白い話やないで?」


瑞鶴「私の話も、面白くなかったでしょ?それに私だけ言うなんて不公平じゃない」


龍驤「…わかった、全部話すわな」


提督「…龍驤」


龍驤「大丈夫や司令官、今のウチは大丈夫やから」


瑞鶴「龍驤さんも出撃以外の怪我なのよね?ある程度は想像できるけど…」


龍驤「…ウチは電車に轢かれたんや」


瑞鶴「……え?」

龍驤「言うとくけど自殺しよう思って飛び込んだんと違うで?まぁ…飛び込んだのは飛び込んだんやけど…」


龍驤「ウチはな…女の子助けよう思って…電車に…な…」


龍驤「ふぅ……ふぅ…」


提督「龍驤、無理はするな」


龍驤「大丈夫、大丈夫やから。ウチは惨めなもんや、結局その女の子は助けられへんだし、左腕と左脚はなくなった」


龍驤「…これがウチの話。瑞鶴に比べたらちょっちつまらんかったわな~」


瑞鶴「下2」


下2 瑞鶴の台詞、行動他

瑞鶴「怪我の理由につまらないもなにもないでしょ」


龍驤「…うん、そうやんな」


瑞鶴「でも…その行いは誇るべきだと思うわ。私なら無理ね」


龍驤「…ありがとうな」


瑞鶴「うん…ほんとに私、いい鎮守府に来たみたい。提督、龍驤さん、これからお願いします」ペコッ


提督「…言ってあるように、うちは正規空母は極端に少ない。出番は確実に多くなるが、覚悟はあるな?」


瑞鶴「当然よっ!」

提督「…歓迎しよう。よろしく頼むぞ瑞鶴」スッ


瑞鶴「……」


提督「おっ…とすまない。瑞鶴、手を出してもらえないか?」


瑞鶴「あぁ、手は動いた気はしたけど、握手だったのね。よろしくね提督」ガシッ


提督「…あぁ、頼りにさせてもらう」


龍驤「手が動いた気がしたって…やっぱり気配でわかるもんなん?」


瑞鶴「今のは空気の流れね。体が動くと、周りの空気も動くのよ」


龍驤「そんなんまで感じるんかいな…」


瑞鶴「慣れよ、慣れ」

瑞鶴「そうだ、いい機会だから言っておくけど、私に手を近付けるときは気をつけてね?」


瑞鶴「手が近くにあるのはわかるけど、流石にどんな形で手がそこにあるかまではわからないから、色々と誤解するの」


瑞鶴「…正直今も胸でも触られるのかと思ったわ」


提督「…すまん」


瑞鶴「いいわよ、提督はそんなことする人じゃないのがわかったから」


瑞鶴「こういうのは一番気をつけないといけないの。私は目が見えないんだし」


瑞鶴「男の人って、私みたいな体でも興奮するんでしょ?もう…嫌だなぁ…」



下2 この中の誰かの台詞、行動その他

龍驤「その口ぶりからすると…何か嫌な経験でもあるん?」


瑞鶴「…目の治療で通ってた時に、何度も痴漢されたのよ」


瑞鶴「盲導犬連れてるから、私が目が見えないの知っててやってるのよ!」


龍驤「それは酷いなぁ…でもその子には助けてもらえれへんだん?」


瑞鶴「人混みでは吠えないように訓練されてるの」


龍驤「そうやったんか…」


瑞鶴「でももう慣れたから気にしてないわ。腹は立つけど…!」


龍驤「痴漢は女の敵やな!」

瑞鶴「ねぇ龍驤さん、この後時間ある?」


龍驤「出撃はまだ後やけど、どないしたん?」


瑞鶴「今のうちに鎮守府を案内してもらいたいの。私も覚えたいし、この子にも覚えてもらうから」


犬「……」


龍驤「よっしゃ任せといて!ほな司令官、瑞鶴連れて案内してくるわな~」


提督「…あぁ、任せたぞ龍驤」


ーー

そろそろ空母が欲しいと思っていたので、とても良い安価でした

でも内臓欠損の電も魅力的だったので、紙一重でしたね


引き続きこんな感じでやっていくので、よろしくお願いします

例によってネタ、コメントはお待ちしてます

ーー

卯月「いきなり出撃なんて、司令官も酷いっぴょんね」


瑞鶴「大丈夫よ、私から志願したんだもの」


皐月「でもさぁ、本当に大丈夫なの?衝突したりしない?」


瑞鶴「急に止まらない限りは大丈夫だし、止まる時も一言言ってくれれば平気よ」


黒潮「あかんかったらすぐに言うんやで?」


瑞鶴「ええ、わかったわ。さて旗艦さん、いきましょう!」


神通「では…参りましょう…陣形は…私を旗艦に単縦陣です…」

ーー

神通「…会敵します…空母ヲ級二隻です!」


卯月「瑞鶴さんの出番っぴょん!」


瑞鶴「なるほど、確かに雲龍型じゃ、ヲ級二隻の相手は辛い…わね!」ビシュッ!


皐月「凄い!本当に戦えてる!」


瑞鶴「……よし!制空権は取ったわ!後は頼んだわよ!」


神通「はい、旗艦は私が…駆逐艦は、潜水艦に注意して下さい…」


黒潮「任せといて~!」

ーー

卯月「うびゃああっ!」


皐月「卯月大丈夫!?」


卯月「ギ、ギリギリ小破っぴょん!」小破


黒潮「何処や!?二隻は確実に仕留めたのに…」


卯月「いたた……あっ!!瑞鶴さん、潜水艦の雷撃が…!!」


瑞鶴「わかってるわ!11時方向からでしょ!こっちは心配しなくていいわよ!」


皐月「なんでわかるんだろ…」


黒潮「皐月、今はこっちに集中や!なんとか潜水艦を沈めるで!」

神通「…敵旗艦は終わりました。私も潜水艦に対応します…陣形を変更します…」


卯月「単横陣っぴょん!?」


神通「いえ…複縦陣にします…」


皐月「了解!」


瑞鶴「…………」キョロキョロ


瑞鶴「……私の左前の駆逐艦は誰!?」


皐月「それは僕!瑞鶴さん手伝うよ!」


瑞鶴「大丈夫、皐月だってわかれば平気よ!」


皐月「でも……」


黒潮「…!ソナーに感あり!こっちや!」


卯月「よくもうーちゃんを…覚悟するっぴょん!」

ーー


神通「無事帰投…敵を沈黙させることに成功しました…」


皐月「ほぼ全員無傷だったね!」


卯月「情けないっぴょん…小破したのは卯月だけっぴょん…」


黒潮「瑞鶴はんも中々やるなぁ~雷撃も艦載機も全部避けてたやん」


瑞鶴「でしょ?五航戦を舐めないで!」


神通「瑞鶴さん…素晴らしい活躍でした…」


瑞鶴「今回は戦闘機ガン積みだから攻撃はしてないけど、役に立てたならよかったわ!」


神通「はい…とても助かりました…」

皐月「でも一つ気になったんだけど、僕達駆逐艦の位置を何回も聞いてたのはどうして?」


黒潮「それはウチも気になったなぁ。雷撃を避けるんやったら、ウチらの位置も把握できててもおかしくないのになぁ」


瑞鶴「そうね…それは皐月と卯月のせいなのよ」


卯月「え…?卯月、まだ何もしてないっぴょんよ…?」


皐月「まだって、何かするつもりだったんだ…」


瑞鶴「ほら、二人って同じ睦月型でしょ?艤装の音が同じなのよ」


皐月「艤装の音……」


卯月「でも皐月は改二で、うーちゃんはただの改っぴょんよ?」

瑞鶴「それでも音は似てるのよ。黒潮は陽炎型だから区別できたし、神通は…軽巡だから」


神通「よく音を聞き分けられるんですね…あれだけの雑音の中で…」


黒潮「そうやなぁ、ドカドカ撃っとる音もしとるしなぁ」


瑞鶴「それも慣れ、よ」


卯月「凄いっぴょんね…」


瑞鶴「目が見えないのに出撃するって言うんだから、それなりにできる自信があるからなのよ?」


神通「頼もしい方が…仲間になってくれましたね…」


黒潮「うんうん。瑞鶴はん、もし困ったことがあったらなんでも言うてくれたらええんやで?」


卯月「うーちゃん達が全力でお助けするっぴょん!」




下2 瑞鶴の台詞、行動やこの後起こったこと等

瑞鶴「…………」


卯月「急に黙り込んでどうしたっぴょん?」


瑞鶴「あ…ダメ……話しかけないで……」


皐月「もしかして体調が悪くなったとか?」


黒潮「人より神経尖らしとるし、やっぱり疲れ易いんやなぁ」


神通「医務室まで…運びますよ?」


瑞鶴「やだ…やめてってぇ……」


卯月「……ぴょん?」

瑞鶴「人前で泣く所なんて…見られたくないのよぉ…」グスッ


皐月「…まさか卯月が何か?」


神通「卯月さん…?」


卯月「うーちゃんは無実っぴょん!」


瑞鶴「ちが…違うのよぉ……こんなに温かい言葉…かけられたの……目を怪我してから…初めてでぇ…」


黒潮「翔鶴はんにも言われたことないん?」


瑞鶴「翔鶴姉は…別よ……こうやって…他の人に…言われたこと…なんて……」


神通「苦労…されたんですね…」

瑞鶴「みんな…口ではそれっぽい言葉は…言ってたけど……言わされてる…だけだったし…」


瑞鶴「私は…何処に居ても…厄介者で……っぐぅ………」


黒潮「うんうん、無理して喋らんでええからな?」


神通「ここには…貴女を傷付ける人はいません…」


皐月「むしろ頼りにされると思うよ!」


卯月「だから瑞鶴さん、心もゆっくり休めて下さい」


卯月「…昔のことは思い出さなくていいっぴょんよ?」




下2 瑞鶴の台詞、行動やこの後の展開を

瑞鶴「?ん……うん……」グスグス


卯月「あら…余計泣いちゃったっぴょんね」


黒潮「悲しくて流す涙やないんや、このままにしといてもええわなぁ」


皐月「とりあえずさ、場所を移そうよ。食堂でデザートでも食べるのはどう?」


卯月「賛成っぴょん!」


神通「…………!」


卯月「神通さんも…ってどうしたっぴょん?」


神通「これは…救難信号です…」


卯月「ぴょん!?」

卯月「誰が出してるっぴょん?艦娘?民間人っぴょん?」


神通「…共通の救難信号です。どちらかは…わかりません」


黒潮「助けを求めとるんやったら行ったらな!」


皐月「僕も行くよ!」


卯月「うーちゃんも!」


神通「いえ…卯月さんは入渠して下さい…」


卯月「そんな!うーちゃんは大丈夫っぴょん!」


神通「いいえ…小破も立派な損傷です…認めるわけには…いきません…」


卯月「ぴょん……」

瑞鶴「わだじは出るわよ…」


神通「はい…お願いします…」


皐月「瑞鶴さん、本当に大丈夫?」


瑞鶴「出撃ずるまでには…なぎやむがら…」


神通「それでは…卯月さん以外の方は出撃準備を。万が一に備えて…弾薬も積んでいきます」


神通「そして…卯月さんは、救難信号の件を…提督に報告して下さい…」


卯月「…了解っぴょん」

ーー


瑞鶴「…うん、周りに敵は今の所いないわね」


黒潮「なんでこんな所で救難信号なんか出してるんやろうなぁ?」


皐月「近くに鎮守府も港もあるっていうのにね」


神通「きっと…ここで救難信号を出すことに…意味があったんです…」


黒潮「救難信号は…あそこや!あそこから出てるみたいやで!」



下2 救難信号を出していたのは?人物名やその物を

黒潮「あれは…第六駆逐隊?」


皐月「そんな!?まだ戻ってなかったの!?」


神通「私達が出撃している間に…帰ってるものだと思いましたが…」


瑞鶴「…あと一人は誰?五人いると思うんだけど」


黒潮「旗艦の阿武隈はんや!」


皐月「救難信号を出してるのも阿武隈さんだね」

瑞鶴「旗艦が出してるってことは、随伴艦に何かあったのか…」


神通「もしくは…阿武隈さん本人に…何かあったのか…」


皐月「どっちにしろ、ここで救難信号を出してるのが気になるね」


黒潮「鎮守府まで戻ってこられへん理由でもあったんかなぁ?」


神通「詳しい話しは…直接聞きましょう…」


皐月「そうだね。おーい、迎えに来たよ~!」


下2 阿武隈と第六駆逐隊の様子は?その他起こっていたことでも可

阿武隈「待ってたよみんなぁ!!早く戦闘準備して!」


神通「その前に…何があったか…説明してくれますか…?」


阿武隈「ええええっとねぇ!ててて敵が!凄く強い敵対がぁ!」


響「阿武隈さんは冷静じゃないみたいだから私が説明するよ。簡単に言うとね、戦艦レ級と会敵したんだ」


黒潮「レ級!?それでよう皆んな無事やったんやな…」


雷「こっちの初撃の雷撃がクリティカルだったみたいで、いきなり大ダメージだったの!」


皐月「凄いじゃん!あのレ級相手にクリティカルなんて!」

電「でもその一撃で尻尾が千切れて…レ級が尋常じゃないくらいに暴れ出したのです」


暁「あばばばばばばばばば」ガタガタ


黒潮「よの様子やと、暁の魚雷が当たったん?」


電「…なのです」


暁「こここここここっちに…向かって…あば…あばばばばばばばばばば」


黒潮「なるほど、加勢して欲しい為の救難信号やったんやなぁ」


瑞鶴「はぁ…それだったら支援求むって通信もよこしなさいよ」


阿武隈「あ……そ、それどころじゃなかったんですぅ!」

瑞鶴「…で?肝心のレ級は何処行ったのよ?」


響「あの孤島の影に隠れてしまってからは大人しいね」


電「もしかして逃げたのでしょうか?」


雷「あの怒り方だとそれは無いわね…ここに張本人もいるし…」


暁「ぴぃっ!」


瑞鶴「でも弱ったわね…連合組むにしても、私かなり混乱するわよ?」


黒潮「あ、そうか第六駆逐隊って全員特三型やもんなぁ…」


皐月「なら側に僕がついていようか?」


瑞鶴「そうね…いいかしら神通?」


神通「はい…それでいきましょう…」

神通「私が第一艦隊旗艦で…阿武隈さん達は第二艦隊旗艦をお願いします…」


阿武隈「ま、任せて!」


響「神通さん、これからどうするんだい?」


神通「ここから逆方向に周り込んで…奇襲をかけます…」


雷「わかったわ!」


電「頑張るのです!」


暁「大丈夫…暁は立派レディだから…うん…できる…」ブツブツ

ーー


神通「もうすぐ…周り込ります…」


黒潮「やったるでぇ~!」


皐月「瑞鶴さん、第六駆逐隊は前から響、雷、電、暁だからね!」


瑞鶴「ありがとう皐月。じゃ…いくわよ!」


神通「……会敵します」


下2 レ級やその場所の様子を

レ級「…………」撫で撫で


皐月「…あれ何してるの?」


黒潮「尻尾を撫でてるんかなぁ?」


響「でも殆ど千切れてしまっているよ」


雷「ひょっとして痛いのかしら?」


電「敵さんだけど、ちょっと可哀想なのです…」


暁「だ、だって……」

瑞鶴「状況がよくわかんないんだけど…とにかく艦載機は出すわよ?」


神通「いえ…少し待って下さい…」


黒潮「何する気なん?」


神通「少し様子を…確かめてきます…」


皐月「ダメだよ!レ級に単艦で近付くなんて無茶だよ!」


神通「ですから…私が危険だと判断したら…瑞鶴さん、すぐに艦載機を出して下さい…」


瑞鶴「わかったわ、でも無茶はしないで」


神通「はい…」



下2 神通を見たレ級の様子や行動、その他を

神通「あの……」


レ級「カンムス!アタシノシッポドウシテクレルンダ!」


神通「泣いてしまうくらい…痛かったんですね…」


レ級「アタリマエダ!シッポガチギレタンダ!メチャクチャイタイ!」グスッ


レ級「アタシハナニモシテナカッタノニ…!」


神通「…私は貴女が暴れていると…連絡を受けて…ここまで来たんですよ?」


レ級「シッポヲチギラレタンダ!アバレテトウゼンダ!」

レ級「アタシハタダ、ウミヲサンポシテタダケナノニ…!」


神通「…本当にそうですか?」


レ級「アン?」


神通「この近くに…私達の鎮守府があります…貴女の目的地は…そこなんじゃないんですか…?」


神通「貴女の目的によっては…ここで沈めなければいけません…」ガチャ



下2 レ級の台詞や行動を

レ級「ソンナコト…ショウジキニイウトオモッテルノ?」ニヤリ


神通「…やはり戦闘は避けられませんね。瑞鶴さん、艦載機をお願いします」


瑞鶴「まっかせて!」ビシュッ


レ級「エ」


阿武隈「こ、今度は逃げないんだからぁ!」バシュッ


レ級「チョ、チョット…」


黒潮「砲撃も負けへんでぇ~!」


レ級「ナンデコンナニイッパイイルンダ!?」


神通「連絡を受けた…と言ったはずです。貴女を…倒す為の」

レ級「マテ!ハナシヲキイテクレ!」


神通「…それが貴女の本心とは限りません。今更…遅いです」


レ級「チガウ!アタシノモクテキハ、ナカマサガシダ!」


神通「仲間探し…ですか?」


レ級「ソウダ!アイツハ…アタシトオナジヒトガタナンダ」


レ級「ダガアルヒ、トツゼンスガタヲケシタ。アタシ二トッテ…イモウトノヨウナヤツダッタノニ…」


神通「わかりました…ゆっくりと話しを聞きましょう。ただ…瑞鶴さんの艦載機と…阿武隈さんの魚雷は…自力で避けて下さいね…」


ギュオオオォォン!

シュパァァァッ!


レ級「」

神通「よく…生き残りましたね…」


レ級「ギリギリ…シッポナイカラ…ナニモデキナイシ…」HP13


黒潮「神通はん、トドメささんでええん?」


神通「このレ級は…仲間を探しているそうなんです…」


瑞鶴「情けをかけると後々面倒なことになるかもしれないわよ?」


神通「戦闘意思がないのなら…無理に戦うことはありません…それに、できれば全員…助けるんですよね…?」


電「はいっ!レ級さん、詳しい話を聞かせて欲しいのです!」


レ級「アァ…ワカッタ…」

ーー

提督「それで何故レ級を連れて帰ってきたんだ?」


電「どうも話しを聞く限り、レ級さんの探している仲間はあの深海棲艦のようなんです」


龍驤「あのって…ウチにおるあの子か?」


電「なのです!黒い帽子を被っていて…他にも特徴が一致していたのです!」


提督「…それでそのレ級はどこに?」


電「あの子に会いに行く為に、工廠にいるのです」


龍驤「危険は無いんやね?」


電「主武装の尻尾が千切れてるので、多分大丈夫なのです」


提督「また厄介なことにならなければいいが…」

ーー工廠


レ級「ココニイルノカ?」


神通「はい…ちゃんと呼んであります」


暁「な、なんで私もここにいるの…?」


黒潮「もしもの時の為や、暁の魚雷がクリティカルやったんやろ?」


暁「あれはたまたまなのに…」


ギッギッ…ギッギッ…


駆逐棲姫「誰だ?私に会いたいというのは?」


レ級「下2」


下2 レ級の台詞、行動他

レ級「ヨカッタ!ブジナンダナ!」


駆逐棲姫「お姉ちゃん、久しぶりだな」


レ級「ヒサシブリダ。ゲンキニシテタカ?」


駆逐棲姫「あぁ、ここのニンゲンとカンムス達に良くしてもらっている」


レ級「ヨカッタ…ホントニヨカッタ…」


黒潮「言うてることほんまやったんやねぇ…」


神通「ならこの子もレ級…ということなんでしょうか…?」

駆逐棲姫「いやそれは違う。私は多分駆逐艦の突然変異だと思う」


暁「そういえば貴女と同型の深海棲艦って見たことないわね」


駆逐棲姫「私がお姉ちゃんって呼んでるのは、同じ人型で先輩だからだ」


黒潮「へぇ~そうやったんや」


レ級「…トコロデ、ソノヘンナノハナンダ?ナゼソレヲアシ二ツケテイル?」


駆逐棲姫「あぁ、これはギソクというものだ」


レ級「ギソク……?」


駆逐棲姫「作りものの脚だ。私は色々あって両脚が無い。だからこれを作ってもらってとても便利なんだ」


レ級「下2」


下2 レ級の台詞、行動他

レ級「ジャアワタシノシッポモ、ツクレル?」


駆逐棲姫「あ、尻尾が無い。どうしたんだ?」


レ級「アノカンムス二ヤラレタ!」ビシッ


暁「ぴいぃっ!ごめんなさい!」


駆逐棲姫「ほう…お姉ちゃんを傷付けたのか…」ズイッ


暁「ぴいぃぃぃぃっ!」


黒潮「乱暴はあかんで?」バッ


神通「いきなり先制攻撃をした…暁さんも悪いかもしれません…でも、状況が状況でしたから…」バッ


駆逐棲姫「…………」

暁「ご、ご、ご、ごめんなさい~!まさかこんなことになるなんて思わなかったの~!」


暁「だって、前にレ級と会った時は、酷い目に遭わされたし…」


レ級「ソレハアタシジャナイ!アタシハアイツト、ナカヨククラシテタダケダ!」


暁「だっでぇぇぇ~!!」ビェェン


黒潮「あかん…こうなったら暁はもう泣いてるだけや」


神通「どうしましょう…」


駆逐棲姫「ならお姉ちゃんに作りものの尻尾を作ってくれ。そうすれば私は許そう」


黒潮「とは言われても、ウチらがどうこうできることやないもんなぁ」


神通「北上さん達に…頼み込むしかありませんね…」


ーー

まさかレ級まで加わるとは思っていませんでした

あとレ級と駆逐棲姫はお互い呼び合う名前とかいりますかね?自分はセンスないんで、このままだとお姉ちゃん←→妹という呼び名になります


引き続きネタ、コメントはお待ちしてます

ーー

北上「それでさ~いきなり尻尾作ってくれって言われても…」


駆逐棲姫「作ってくれないと、私は怒る」


暁「お願いじます!作ってくれないと私が大変な目に合うの!」


北上「そうは言われても…実際難しいよ?義手義足とは訳が違うんだしさ」


駆逐棲姫「…………」ズイッ


暁「やめて!無言で近付いてこないで!」


北上「まぁ落ち着いて。それでさ、肝心のレ級はどうしてるの?」


暁「万が一治るかもしれないからって、入渠してみるらしいわ」


北上「深海棲艦が入渠かぁ…多分無理だとは思うけど…」

駆逐棲姫「無理だというなら、尚更尻尾を作ってもらうしかない」


北上「えぇ~…」


駆逐棲姫「これでも妥協してるんだ。本当ならこいつを尻尾にしてもよかったんだ」


暁「それだけは嫌ぁ!」


北上「いや、そもそも艦娘は尻尾にならないし…」


ガチャ


神通「あの…レ級さんを連れてきました…」


北上「おー入渠終わったんだ。で、尻尾は治ったの?」


下2 入渠が終わったレ級の様子や状態を

レ級「これは……どういうことだ?」


駆逐棲姫「その身体…!ニンゲンになったのか!?」


レ級「わからないが、この肌とか見た目は…」


暁「尻尾はどうなったの!?」


レ級「この通り、跡形もない」ペロン


神通「北上さん…これはどう思いますか…?」


北上「パッと見た感じは、艦娘に近付いたって感じかな~」

レ級「尻尾が治るどころか、こんな身体になってしまうなんて…おいお前、責任取れ!」


暁「暁には無理よ!」


駆逐棲姫「なんだと?」ズイッ


暁「ぴっ!」


北上「まぁまぁ。それよりレ級、その状態で艤装って出せる?」


レ級「出せたとしてもショボい。あたしの主武装は全部尻尾だったし」


北上「それでもいいからさ~出してみてくれない?どうなってるか見たいんだよね~」


神通「こんな所で出して…大丈夫なんですか…?」


北上「ま~平気でしょー」


レ級「わかった、じゃあやってみるぞ……」


下2 艤装を展開しようとしたレ級の様子や状態や起こったことを

ズォォォォォォ


レ級「な、なんだ?あたしの艤装が集まり始めたぞ!?」


駆逐棲姫「合体してるのか?」


北上「やめてよ?ここから巨大化なんかされたらたまったもんじゃないからね!」


神通「大きくはなってない…みたいですけど…」


暁「艤装が全部一つになったわ!」


レ級「合体したところで、これじゃ使い物にならないぞ」

ガシャ…ガチャガシャ


駆逐棲姫「今度は変形し始めたぞ?」


暁「何かしらこの形…」


神通「これは…船…?」


北上「いや…ただの船じゃなくて、戦艦だね」


バァァァァン


レ級「……あたしの艤装が戦艦になった」


北上「大きさ的には3mくらいかな?」


神通「主砲の大きさも…そのままですね…」

駆逐棲姫「お姉ちゃん、これ動かせるのか?」


レ級「やってみないとわからないな」


神通「なら…試してみますか?」


北上「試すなら外でやってよね!ここで主砲でも撃たれたらとんでもないことになるんだし!」


神通「それでは…演習場に行きましょう…」


暁「あそこなら多少暴れても平気だものね!」

ーー


駆逐棲姫「さぁお姉ちゃんやってくれ!」


レ級「それよりまずこれは海に浮かぶのか?」


レ級「…やってみるしかないか」ツィー


プカプカ


神通「海には浮かぶ…みたいです…」


暁「あとは思った通りに動かせるかどうかね」


レ級「よしじゃあまずは…主砲発射!」


下2 艤装戦艦の様子や起こったこと等を

ビーーーーム


レ級「なんか出た!?」


暁「砲弾じゃなくてビームが出たわよ!」


ズバァァァァ…


駆逐棲姫「海が割れた…凄い威力だ」


暁「あれ?これって何か…見たことあるような…」


神通「ひょっとして………霧の艦隊…でしょうか…?」


暁「そうそれよ!あのタカオとかって人達が出してたビームにそっくりよ!」

神通「ということは…レ級さんはメンタルモデルになってしまった…ということでしょうか?」


レ級「メンタル…モデル?なんだそれは?」


駆逐棲姫「私も聞いたことはないぞ」


暁「ナノマテリアルを使った艦の分身?っていうんだったかしら?」


神通「艦そのものだったような気もしますね…」


暁「もしかして小さいのは、ナノマテリアルじゃないからかしら?」


神通「かもしれませんね…」


レ級「話が難しくてよくわからん…」


駆逐棲姫「要は主砲が撃てるということは出撃もできるということだろう」

駆逐棲姫「…で、どうするんだ?お姉ちゃんはこのままでいいのか?」


レ級「ビームはカッコいいけどな~」


暁「できればそれで納得して欲しいかなって…」


神通「どうしますか…?」


駆逐棲姫「私はお姉ちゃんのしたいようにすればいいと思う」


レ級「下2」


下2 レ級の台詞、行動他

レ級「船もいいがやっぱり自分で闘いたいぞ」


駆逐棲姫「ならカンムス!早く戻せ!」


暁「無理よぉ~!なんでこうなってるかもわからないのに~!」


駆逐棲姫「なら…覚悟はできてるな?」


暁「嫌ぁ~~!」


神通「乱暴は…いけません」


駆逐棲姫「でも先にお姉ちゃんの尻尾を千切ったのはそっちだ!やられたらやり返して何が悪い!」


神通「……確かにそうかもしれません」

神通「でも…肝心のレ級さんの意見を聞いていません」


駆逐棲姫「そんなのやり返したいに決まってる!」


暁「やだ…やだぁ……」ガタガタ


神通「本人の口から直接聞きたいんです。もしそうなら…私にも考えがありますので」


神通「レ級さん…暁さんをどうしたい…ですか?」


レ級「下2」


下2 レ級の台詞、行動他

レ級「こんなに怯えて…かわいそうだぞクキ」


神通「くき…?」


レ級「あぁ、あたしがこいつに付けた名前だ。駆逐突然変異の姫みたいな存在。略してクキ!」


駆逐棲姫「私はその名前は嫌なんだが…」


神通「ならクッキー…とかでしたら…可愛らしいのではないですか…?」


駆逐棲姫「まぁ…それならまだマシか…」


暁「じゃ、じゃあ私はもういいの…かしら?」

レ級「それとこれとは話が別だ」


暁「ひっ……」


レ級「安心しろ乱暴する気はない。ただこの尻尾が治るまでは側に居てもらおうと思うがな」


暁「もし……治らなかったら……?」


レ級「……」ニヤリ


暁「その怪しい笑顔は何よぉ~!」


駆逐棲姫「おい!お姉ちゃんを独占することは許さんぞ!」


暁「私のせいじゃ…!いや、元はといえば私なんだけど…」


駆逐棲姫「……」ズイッ


暁「無言で迫るのもやめてぇ~!」


神通「レ級さんの尻尾は…どうすれば治るのでしょうか…」


ーー

クッキー採用は迷いましたが、とりあえずこんな形でいきます

あと盲導犬の名前は飛鳥でいこうかと思います


引き続きネタ、コメントお待ちしてます

ーー


ピピピピ…


龍驤「ん?内線が鳴っとるなぁ。ウチ取ろか?」


提督「…いや俺が取る……どうした?」ガチャ


卯月『司令官にお電話っぴょん!お相手は瑞鶴さんの所の提督だぴょん!』


提督「…わかった、繋げてくれ」


プルルルルル…


提督「はいもしもし……ええ、その節はどうも…」


提督「はい…はい………いえ、こちらにはいません」


提督「嘘ではありません。出撃記録や遠征履歴なんかも確認していただければ…」


提督「……わかりました、それでは…」ガチャン

龍驤「瑞鶴の提督から電話って、何の用事やったん?」


提督「…翔鶴がまだ帰っていないらしい。早く戻せという電話だった」


龍驤「はぁ!?いつの間にか居らんようになっとったから、てっきり帰ったもんやと思ってたけど…」


提督「…そういえば翔鶴は、瑞鶴を蔑ろにする鎮守府には戻らないと言っていたな」


龍驤「帰るとこ無くなっても、ホームレスにでもなる!みたいなのも言うてたけど…」


龍驤「……なぁ司令官、ウチめっちゃ嫌な予感するんやけど…」


提督「…俺もだ」


龍驤「とりあえず…近くの公園から探してみよか?」


提督「……頼む」

ーー


瑞鶴「あのさぁ、いくら翔鶴姉でもホームレスみたいな生活はしてないと思うんだけど」


黒潮「それやったら居らへんっていうのが確認できたらええねん」


瑞鶴「はぁ…それにしても翔鶴姉、どこに行っちゃったのかしら」


黒潮「その盲導犬…飛鳥やったっけ?翔鶴はんの匂いとか覚えてないん?」


瑞鶴「無茶言わないでよ、そういうのは警察犬の仕事でしょ?」


黒潮「そうなんか…せっかく瑞鶴はん連れて来た意味ないなぁ…」


瑞鶴「なんで私かと思ったらこの子目的だったのね…」


飛鳥「……」


黒潮「ま、ほな公園についたし、ウロウロしてみよか~」



下2 公園の様子は?何もなかったも可

瑞鶴「黒潮、この公園ってまあまあ広いんでしょ?」


黒潮「そうやなぁ、ウチらがゆっくり歩いて一周するのに10分くらいかかるかなぁ」


瑞鶴「なら散歩するつもりで歩かせてもらうわ。束の間の休息ってやつね」


黒潮「どうせ翔鶴はんも居らんやろうし…司令はんには悪いけど、たまにはゆっくりさせてもらおかな~」


瑞鶴「なら黒潮、散歩しながら色々話し聞かせてくれない?あの鎮守府のこと、もっと知りたいのよ」


黒潮「ええで、ウチが知ってることやったら全部教えたるで~」

ーー


瑞鶴「……へぇ、提督と龍驤さんってそんな前から付き合ってたんだ」


黒潮「龍驤はんが怪我するずっと前から、二人は愛し合ってんねん」


瑞鶴「提督、一途なのね…他の鎮守府だと重婚してる人は結構多いわよ?」


黒潮「らしいなぁ……」


飛鳥「……」クンッ


瑞鶴「……ねぇ黒潮、この道迂回しない?」ヒソヒソ


黒潮「小さい声で何言い出すんよ?」


瑞鶴「あのさ、この先に…空き缶拾って生活してるような人っていない?」


黒潮「あー…確かにおるよ」


瑞鶴「差別するわけじゃないんだけど、匂いが…ちょっと……」

黒潮「ウチはそこまで気になれへんけど…瑞鶴はんって鼻きくん?」


瑞鶴「私がこうなってから、残りの四感がかなり敏感になったのよ。だから人より嗅覚もあるの」


黒潮「そうなんかぁ…でも、避けるのも悪いから、早足で通り過ぎよな?」


瑞鶴「…そうね、わかったわ」


黒潮「…………」テクテク


瑞鶴「…………」
飛鳥「……」


「ほら、スチール缶だ。これはアルミと違って高く買い取ってくれるから…」

「はい、ありがとうございます。それで次は…」


黒潮(女の人でホームレスなんて珍しいなぁ、顔も綺麗そうやのに…何があったんやろ…)

黒潮(女の人っていうだけで、働くとこなんかいくらでもあんのに…いや、他人のプライバシーに突っ込んだらあかんな)


黒潮(でも…顔だけ見てみよかな…チラッと…一瞬だけやったらわからんやろ…)


黒潮「……」チラッ


翔鶴「それで、色付きの瓶だけは買い取ってくれる所が違うんですね…勉強になります」


黒潮「翔鶴はん!!!!」


瑞鶴「びっくりした!急に叫ばないで!!」


黒潮「だだだだだって!翔鶴はんが!!」

瑞鶴「え?翔鶴姉居たの?でも匂いはしないけど…」


黒潮「瑞鶴はん…そこで空き缶拾ってる……女の人がおってな…」


瑞鶴「…嘘でしょ!?」


翔鶴「あら瑞鶴じゃない。あの提督にはよくしてもらってる?」


瑞鶴「翔鶴姉!こんな所で何してるの!!」


翔鶴「だって…瑞鶴にあんなことを言う提督の元には帰りたくないもの」


瑞鶴「だからって……そんなことやめてよ…」


黒潮「服装もえらいことになってるから…顔見るまで気付かんかったわ…」


下2 誰かの台詞、行動他。起こったことでも可

赤城「本当に鎮守府に居ないだなんて…」


加賀「てっきり翔鶴を隠していたかと思っていたのだけど…まさかホームレスになっていたとはね」


瑞鶴「その声……」


黒潮「え、えっと…どちら様かなぁ?」


赤城「私達はそこにいる瑞鶴が元々居た鎮守府からやってきました。翔鶴を探しに来たんです」


加賀「提督が言うには絶対鎮守府に居るはずだから連れ戻せ…と言われていたのだけど」


赤城「まさかこんな公園にいるなんて…」


加賀「翔鶴、早く帰るわよ」

翔鶴「嫌です、帰りません!」


赤城「そんなわがままを言わないで下さい。みんな困ってるんですよ?」


翔鶴「提督が瑞鶴のことを悪く言うからいけないのよ!」


加賀「はぁ…また瑞鶴なのね…」


瑞鶴「赤城さんに…加賀…」


加賀「あら、私を呼び捨てなんて、随分と偉くなったものね」


瑞鶴「私はもうそっちとは関係ありません。誰をどう呼んでも問題ないと思いますよ?」


加賀「下2」


下2 加賀の台詞、行動他

加賀「…赤城さん翔鶴がグレてしまいましたね」


赤城「そう…ですね…」


瑞鶴「なに?今度は無視?舐めてんの?」


加賀「…自分の不注意のせいで鎮守府を追い出された分際で生意気ね。一度ちゃんと分からせてあげないとダメなのかしら?」


瑞鶴「へぇ…ナニしてくれるんですか?」


加賀「いえ、やっぱりやめておくわ。故障品を相手にするのも馬鹿らしいもの」


瑞鶴「……!」

黒潮「ちょっと待ちぃや!そんな言い方…」


加賀「部外者は黙りなさい。これは私達の問題なの」


赤城「加賀さん、その辺に…」


加賀「いいえ、そういうわけにはいかないの。こんな欠陥空母がのうのうと生きてるのが、私は腹ただしいの」


加賀「障害者は大人しく施設に入っていなさい。はっきり言って見苦しいのよ」


瑞鶴「……」


加賀「聞こえなかったの?今度は耳が聞こえなくなってしまったのかしら?」


加賀「……何故そんな惨めな姿を晒して生きていけるかが、私には理解できないわ」


下2 瑞鶴の台詞、行動やこの場にいる人物の台詞、行動他

加賀「そしてもう翔鶴も艦隊を乱すだけの存在で私たちには不要だわ。どこへでも行ってしまいなさい」


赤城「加賀さんそんな勝手に…」


加賀「赤城さん、今の翔鶴を見てどう思いますか?」


翔鶴「……」


赤城「それは…」


加賀「きっと提督も同じことを言うと思うわ。要らない…と」


加賀「ゴミ漁りをするような艦娘はこちらから願い下げよ。欠陥姉妹同士、仲良くやっていなさい」


加賀「…ここまでの交通費が無駄になりましたね。赤城さん、早く帰りましょう」

黒潮「…ええ加減にしいや!」


加賀「部外者は黙れと言ったのが聞こえなかったの?」


黒潮「部外者やない!瑞鶴はんはウチらの仲間なんや!」


黒潮「仲間が一方的に言われて、黙ってられるようなもんでもない!覚悟しぃや!」


加賀「…駆逐艦、口を慎みなさい。貴女の練度は知らないけど、私は正規空母よ?」


黒潮「そんなん関係ないねん!」


加賀「言ったわね?もし手が滑って…大怪我しても、土下座しても許さないわよ?」


黒潮「望むところや!」


下2 どちらかの台詞、行動や誰かの台詞、行動他

ーー

黒潮「ぇぼっ!…がっ……」


加賀「威勢だけはよかったけど、所詮は駆逐艦ね」


黒潮「ぅ……ぎぃ……!まだや…!」


加賀「やめておきなさい。これ以上貴女が怪我をすると言い訳できないの。貴女は階段から転んだことになるのだから」


黒潮「なにを……!」


加賀「……」グイッ


黒潮「あっ……!」


加賀「なら顔を変形するまで殴ってあげましょうか?壊しやすそうな顔をしているものね」


黒潮「…………!」

加賀「顔を殴らなかったのは、貴女が避けたからじゃないの。貴女が怪我したという都合に合わせるためよ」


黒潮「な……!ウチ…は……!」


加賀「はぁ……黙らせるしかないみたいね」グイィィッ


黒潮「……はぁっ…!」


加賀「……ふっ!」ズダァァァァァン!



黒潮「ぎぃぃぃっ!!……………………」


黒潮「…………」


黒潮「……」


加賀「その怪我じゃまともに受け身も取れなかったでしょう。そこで大人しくしてなさい」


加賀「さて、赤城さんは何処に行ったのかしら?私は駆逐艦を連れて公園の外れまで来たのだけど…」


加賀「…早く探して二人で鎮守府に帰りましょう」



下2 この後の展開や起こったことを

……ギッ……ギッ


龍驤「黒潮らの帰りが遅いから様子見にきてみたら…まさか二人が喧嘩しとるとはなぁ」


加賀「……なんのことかしら?この子はそこの階段でころだけよ」


龍驤「あかんあかん、一部始終見とったし、そこに丁度良く防犯カメラもあるで?」


加賀「……!」


龍驤「流石黒潮やなぁ、負けるとわかっててもタダでは負けへん。黒潮大丈夫か?鎮守府で手当てしたるからな」


加賀「…………」


加賀「……面倒なことになる前に、これもやってしまいましょう」ボソッ

龍驤「体格差もあんのに…酷いやつやったなぁ…」


加賀「……今!」


龍驤「ほいっと」ヒョイ


加賀「あっ…」


龍驤「ほんでもって、足」スッ


加賀「…………!」コケッ


加賀「この……!」ズザザッ


龍驤「はい、そこまでや~」グサッ


加賀「ぅぐ…………!!」

龍驤「どうや?義足で首押されとったら身動き取れんやろ?」


加賀「が……!くぁ……!」ジタバタ


龍驤「やめとき、動けば動く程苦しいなるから」


加賀「ぃ………!」


龍驤「こんなんでも一航戦名乗れるやなんて…他に落ちたもんやなぁ…」


加賀「…………!」ギロッ


龍驤「はぁ…ウチを睨んでも無駄やで?」



龍驤~何処にいるんだ?

赤城!加賀!翔鶴は何処にいる!?


加賀「ぐっ…………!?」


龍驤「向こうさんの提督が痺れ切らしてこっちに来たんや。キミらの後を追いかける形やね」


龍驤「もう言い訳はできへん……覚悟しとき」


加賀「…………」

ーー


「先ず翔鶴と黒潮君のことついて謝罪する。翔鶴に関しては私の勘違いで、黒潮君に関しては…加賀が申し訳ないことをした」


提督「…翔鶴のことはわかってくれれば幸いです」


「まさかあんな生活をしていたなんて…何故…」


提督「…瑞鶴を蔑ろにする鎮守府には戻りたくないと、本人は言っていました」


「使えないものを使えないと言うのが、なぜ気に食わないのだ…」


龍驤「そんな言い草…!」


提督「抑えろ龍驤。それで黒潮の件なんですが…」


「黒潮君の様子はどうなっている?もし何か問題があるなら、こちらも対処を考える」



下2 黒潮の様子や状況を

龍驤「大した怪我やないけど、今は会わせられへんな」


「まさか何かあったのか!?」


龍驤「そうやない、黒潮なぁ……加賀に負けたのが悔しくてたまらんみたいでな、人前に出れる顔やないねん」


龍驤「ウチはチラッと見ただけやけど…顔面崩壊しそうな勢いで泣いとったわ」


「……大事は至らなかったのは不幸中の幸いか。だがそれでも、こちらが全て悪い」


「戦闘中以外の怪我は治らないというのに、もし何かあったら……」


龍驤「大丈夫や、もし黒潮に何かあっても、そっちと違ってウチらは見捨てやんから」


「…………」

提督「…提督さん、この際だから教えてくれませんか?何故瑞鶴はいらないと判断したんです?」


提督「瑞鶴には既に何回か出撃してもらっていますが、連携も取れているし、問題はありませんでした」


龍驤「むしろあれだけ高い練度の正規空母が仲間になってくれて、頼もしいくらいやねん!」


提督「…瑞鶴の一体何がダメだったというんですか?」


龍驤「納得のいく説明を求めるで~!」


下2 瑞鶴の提督の台詞、行動他

「君たちを納得させる必要を感じない。これは私たちの鎮守府の決定だ」


龍驤「なんやねんそれ!」


「龍驤君はここでは戦えている。君達がそうであるように私達にも私達の事情があるんだ」


提督「…それは瑞鶴が空母だからというのも関係するんですか?」


「関係…しないと言えば嘘になる。空母は特に艦隊の花形だ、ムザマな姿の空母は他には見せられない」


龍驤「………おい、ならウチもムザマな姿なんか?」


提督「…龍驤」

龍驤「確かにウチらは人と比べて手間もかかるし、人の助けも借りなあかん」


龍驤「でもなぁ!それかて必死で生きとるんや!」


龍驤「お前の価値観でものを語るんやない!」


龍驤「何がムザマや!そうやって勝手に何もかも決めつけるあんたの方が見苦しいわ!」


龍驤「二度とここに来るな!瑞鶴にも今後一切会わさせへんからな!」


下2 瑞鶴の提督の台詞、行動他

「これだけ価値観が違うとは思わなかった。お互いの役割を全うする為にも私達はもう会わない方が良いだろう」


龍驤「当然や!帰れっ!」


提督「…待ってくれ、まだ翔鶴の件が……」


「なら翔鶴もお譲りします。今回の件の償いとしては破格ではないでしょうか?」


提督「…しかし」


「そちらは五航戦という大きな戦力を手に入れたんです。何も文句は無いと思いますね」


「あの瑞鶴でも、立派な戦力なんでしょう?」ニヤリ

提督「…わかりまし……」


龍驤「まだや、あんたは帰ってもええけど、まだ加賀には黒潮に謝ってもらってない」


「……」


龍驤「一歩間違ったら大怪我やったかもしれんのや。ケジメはちゃんと付けてもらわなあかん」


「……しかし部屋には今入れないのだろう?」


龍驤「謝まるんやったら部屋の外でもできるで?」


「…………わかった、加賀を呼んでこよう」



下2 加賀の行動や台詞、その他を

ーー

「加賀?加賀は何処に行った?」


赤城「提督……」


「赤城はそこにいたのか。加賀は何処にいる?」


赤城「それが…もう帰ってしまったんです…」


「なに?」


赤城「もうここには用が無い…と。これ以上ここには関わりたくないとも言っていました…」


「あいつ……」

赤城「提督もう帰られるんですね。なら早く帰りましょう、今ならまだ追いつくかもしれません」


「いや……」


龍驤「加賀にはまだケジメをつけてもらってないねん。黒潮に怪我させといて、謝らんと帰るか…」


「赤城、加賀は黒潮君に何か言ってなかったか?」


赤城「……何も。黒潮のくの字もありませんでした」


「……」


赤城「ああなった加賀さんは…何を言っても無駄です…」


龍驤「ほーん…だから黒潮と喧嘩しても止めへんかったんやな?」


赤城「……」


龍驤「体格差もあって、怪我するかもしれんかったのになぁ?」


下2 赤城や龍驤の台詞、行動他

赤城「…加賀さんが本気でやる気なら死んでもおかしくありませんでした。あの人は頑固ですから自分を曲げられないんです」


龍驤「ほう…だから許せ、と?」


赤城「だからと言って許してもらえるわけではないのはわかっています。なので……」スッ


「赤城……」


赤城「加賀さんに代わって私が謝ります。この度は申し訳ありませんでした」土下座


龍驤「…謝る相手が違うで?」


赤城「黒潮さんにはまた後日謝罪に来ます。今は…入らない方がいいんですよね?」


龍驤「……そうやな」

赤城「……ありがとうございます」


「赤城……」


赤城「提督、これは私と加賀さんの関係があるからです。間違っても提督は…」


「…わかった。提督君、また後日赤城のみ謝罪に来るという方向で問題ないだろうか?」


提督「…わかりました」


「……その寛大な心に感謝する。さぁ赤城、帰ろう」


赤城「…………」


「赤城、もういいんだ。赤城……」


赤城「……はい」



下2 提督か赤城の去り際の台詞や行動、その他起こったことを

赤城「翔鶴さんを宜しくお願いします。それと、龍驤さんもご自愛下さいね。それでは失礼します」


「今回はすまなかった。こちらの非は全面的に認める。だがそれ以外は…」


龍驤「ええから早く帰れ!」


「……行こう赤城」


赤城「はい、提督……」スタスタ


龍驤「あいつら…何を考えて生きとるんや…」


提督「…人に人の価値感がある。それを否定しては彼らと同じになってしまう」


龍驤「でも……」


提督「…俺達は自分達らしく、できることを精一杯やっていこう」


龍驤「……うん、そうやな。頑張っていこな」


ーー

自分はこういう感じなので、黒潮が大怪我してもよかったですが、あの場面は背中から叩きつけていたので、顔の怪我は無しにしました。


龍驤が黒潮の元に駆けつけた時に、そんなに心配そうにしてなかったのが、仰向けに倒れていたからです


一応画像貼ってみましたが、なんとなくわかってくれますでしょうか?
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira150805.jpg

あと加賀は黒潮の首元を持って放り投げてるつもりでした


他にも何かあれば、またコメント等お待ちしてます

ーー


北上「ふぅ……」


北上「今日も工作艦としてのお仕事は終わり~っと…」


北上「…………」


北上「…提督もさ~もう少し出撃と工廠の割合考えて欲しいよね~」


北上「…………」


北上「…魚雷でもパーッと撃って、ストレス発散したいよ~」


北上「…………」

北上「……この感じ…久しぶりかも…」


北上「クソ、しばらく無かったのに…薬、薬は……」


そんなこと言ってもさ~


北上「……」ピクッ


それはそれとして、切り替えていかないとね?

北上「……黙れ」


いや~しかしそれにしても不幸だったよね~


北上「黙れ!!誰があたしの言葉を喋ってるんだ!!」

不幸中の幸いって言葉あるじゃん?あれって嘘だよね~


北上「何処だ!?何処にあたしはいる!?」ガシャン


不幸は不幸に決まってるのに。所詮は気休めってことだね


北上「今すぐその口を…閉じろ…!」ガチャン!


まぁでもさ、指輪がはめられなくなるだけだし、大人しく我慢しててよ~


北上「やめて!その先は言わないで!!」


たかが左腕が無くなっただけじゃん。すり潰された女の子よりマシでしょ?


北上「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

北上「あたしが!あんな風に言わなければ!あの人は自殺なんて……!」


は……え?なにこれ…なんで…


北上「やめてやめてやめて!!」


なんで…そんなこと…飛び降り未遂?


北上「いやぁぁぁぁぁぁ!!」


次は失敗しやんように、お前も道連れや


北上「ひぎっ!!」ビクン


北上「…………」


北上「…幻聴……また…」


北上「嫌…もう嫌だ……どうすれば…あたしは許されて…」


北上「ごめんなさい…ごめんなさい……」


下2 工廠を訪れた人物や、この後の北上の台詞、行動他

明石「ききき北上ささん…?だだ大丈夫でで…ですか…?」


明石「おおお大きな声…しししししました…」


北上「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ブツブツ


明石「北上…さささん…」


北上「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」ブツブツ


明石「…………」


北上「ごめんなさいごめんなさい……あ…あぁぁぁぁぁぁ……」

明石(北上さんは何に謝っているのだろう?人物名はは言ってないみたいだけど…)


明石(目は…どこを見ているかわからないというか…ここではないどこか遠くを見ている気がする)


明石(どうしてこうなっているのかはわからないけど…このままでよくないのはわかる)


明石(このまま北上さんを放っておいて誰かを呼びに行くか、北上さんと何処かに行くか)


明石(それとも…他に何かいい方法が…)


北上「あ……ぁ……ひ……ひひ……」



下2 明石の行動やその他起こったことを

北上「ひぃ……ひひ……ひ…」ガシャン


明石「ぎぎ艤装を…?」


北上「……あは」ドカン!


明石「あ、あぶ……!」


北上「ひぃ……ひぃ……」ガシャン


明石「ぎぎぎぎ魚雷、そそそ装填…音……!」


北上「ぁ……」


明石「やややめ……て……!」ガシッ


北上「…………」

明石「あああ暴れちゃ…だだめ…」


明石「色々…ここここ壊れる…」


北上「…………」


明石「どどどどうしたん…ですす…か?」


明石「どこか…いたい…?ででですか…」


下2 北上の台詞、行動やその他起こったことを

北上「」ギロッ


明石「ひ……」


北上「あんた…何してんの?」


明石「あ…あぁぁぁ…」


北上「なんであんたが…あたしに触ってるのさ!」ブンッ


明石「うぁ……」ベシャ


北上「ふざけやがって……!」

北上「あんたまであたしを馬鹿にするっていうの!?」


明石「ちちち…ちが…」


北上「あたしはあんたに同情される程落ちぶれてない!!」


嘘つきぃや


北上「ぎっ……!」


あんたは明石と同じ…いや、それ以下のクズや


北上「黙れぇぇぇぇぇぇ!!」


明石「ききき…北上…?」

明石もう罰は受けとる。それに比べてお前はどうや?


北上「ぎひっ!ひぃひぃひぃひぃひぃひぃ…」


明石「おおおお…落ち着いててて…」


何事も無かったように毎日を過ごして…何様のつもりなんや?


北上「はぁ……はぁ……」


……人殺し


北上「いっ………!」


人殺し…人殺し…人殺し…


北上「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


明石「きき北上…!」


北上「黙れぇぇぇ!!」ガチャン!


明石「!!!!」


下2 この後の展開や起こったことを

明石「…………!!」ブルブル


明石「…………」


明石「……」


明石「あ……あれ……?」


北上「……」フラッ


北上「…………」フラフラッ


北上「」ゴトン


明石「き……北上ささ…ん…?」


北上「」ピク…ピク…


明石「あ…!たた大変…!」


明石「まままま待ってて…くく下さい…!」


北上「」ピク…

ーー

北上「……」


北上「あ………」


北上「あれ…あたし……」


明石「おおお…起きました…か?」


北上「……これ、あんたがやってくれたの?」


明石「ははは…はい…とと突然…倒れたたた…ので…」


明石「ととととりあえず…寝かせてて…あああ安静に」


北上「そっか……あたし…久々に…」




下2 北上や明石の台詞、行動、その他起こったことを

北上「あんたには…迷惑かけたね…」


明石「だだ大丈夫…でです…」


北上「はぁ、情けないよ全く…こんなことで倒れるなんて…」


明石「なな何が…あったんでです…?」


北上「…………」


明石「わわわ私で…よかったら…話を…」


北上「…あんたには言いたくないね」

明石「あ……」


北上「これはあたしの問題なの。誰かに言う必要も無いし…」


北上「…特にあんたには言いたくないの」


明石「……」


北上「…あたしはもう戻るから」ムクッ


明石「ままま…まだ安静に」


北上「やめて!触らないで!」


明石「う……」

北上「ふぅ……ふぅ…」フラッ


明石「お願い……!まままだ…寝てて…」


北上「うるさい!!……あ…」ヘナヘナ


明石「ベベベ…ベッド……に…」


北上「触るな…あたしに触るなぁ…!」バシッ


明石「あぅ……」


北上「はぁ……はぁ…」ズリ…ズリ…


下2 二人の台詞、行動やその他起こったことを

明石「だだだめ…です……!」ガシッ


北上「やめ…!やめろ……!」


明石「寝てて……!」ドサッ


北上「う…………」


明石「治るまで…ねねねね寝てて…!」


北上「治るまで……ね」

北上「あんたにはわかんないだろうけど、この病気は治んないんだよ」


明石「ななな治…らない?」


北上「あたしは生きてる限り、あの時のことを一生後悔し続ける」


北上「その度に…死にたくなるんだと思う」


明石「ししし死んじゃ…だめ…」


北上「…今は死なないというか、死のうにも…誰かに邪魔されるだろうし」


北上「もう…………いっそのこと…」



下2 訪れた人物やその他起こったことを

金剛「いっそのことシネば、楽になるというのデスか?」ガチャ


北上「金剛さん…」


金剛「確かに、そうすれば目先の苦しみからは解放されマス。ですが、それは違いマスよ」


北上「…あたしのことは放っておいてよ」


金剛「嫌デスね」


北上「もう…なんなんだよぉ…どいつもこいつも…」

金剛「……」ツカツカ


北上「何…なんなのさ…」


金剛「……!」パシーン


北上「え…」


明石「だだだめ…らら乱暴は…だだめ…!」ガバッ


金剛「庇わなくても大丈夫デスよ、もう叩いたりしまセン」


明石「……」


金剛「北上、アナタは何もわかってはいません」


北上「……何が」


金剛「全てが、デス。ここでアナタがシネば、あの人はどう思いマスか?」


北上「……っ」

金剛「きっとウチのせいだと悩み、症状が酷くなってしまうかもしれマセン」


北上「……」


金剛「感情はレンサするんです。悲しみ怒り…アナタのシによって…」


北上「……」


金剛「…シぬことは、誰でもできます。それくらい生きることは難しいんデス」


ミス 途中送信


金剛「アナタが本当に悪いと思っているナラ、生きて償いナサイ」


北上「……」


金剛「これは以前アナタが言った言葉デス。あれは自分にムケテ言ってたんデスよね?」


金剛「だから私がもう一度言いマス。アナタはシぬことは許されないんデス」


北上「下2」


下2 北上の台詞、行動やその他

北上「うん…龍驤さんにこれ以上負担は掛けられないよね…」


北上「そっか……あたしは生きるしかないのか…」


金剛「わかってもらえマシたか?」


北上「……うん」


北上「そうだよね…死んだら償いにもならないし…」


北上「償う機会も…無くなるもんね…」


金剛「わかってもらえたナラ、ベリーグッドです」ニコッ

北上「あたしのしたことは…もうどうにもならない。だから、それを受け入れるしかない」


北上「はぁ~……頑張って生きてみるかぁ…」


金剛「いえいえ、頑張る必要はナイかもしれませんよ?」


北上「え?どういう……」


金剛「ここには何人もお節介を焼くヒトがいるじゃないデスか!」


北上「…あはは、そうかもね」


金剛「ワタシも最初はこの鎮守府の提督を誤解していマシた。でも…真実は違っていマシタ」


北上「…金剛さんから見て、この鎮守府はどう?金剛さんの組織の立場の考えもあるかもしれないけど…できたら本音を教えて欲しいなぁ」


金剛「下2」


下2 金剛の台詞、行動他

金剛「来るもの拒まずで全て受け入れるのはイイコトです」


金剛「ですがその結果として、一人一人に合わせたケアに欠けてイルような気がシマス」


金剛「現に、北上さんがそうなっているように……」


北上「…成る程、流石見てるねぇ」


金剛「それがワタシの仕事ですカラ」


北上「じゃあこの鎮守府は、最低な鎮守府ってこと?」


金剛「…今言ったのは、ワタシの立場からの意見デス。ワタシ個人の意見は違いマス」


北上「ならそっちの意見も教えて欲しいな~」

金剛「提督には内緒デスよ?……こんなに魅力的な鎮守府は始めてデス」


金剛「ハンディキャップを諸共せず、前向きに捉えて…そしてそれを皆さんでカバーし合ってるんデス」


金剛「これまでも視察で色々な鎮守府を訪れマシたが、どれも……最低でした」


北上「ま~金剛さんが動くってことは、そういう疑いがある所に行くんだもんね?当然っちゃ当然じゃない?」


金剛「違うんデス……事実はもっとザンコクなんデス…」


北上「そっか……ま、短い間だけど、この鎮守府を満喫していってよ。移籍期間が終わるまでは、金剛さんも仲間だからさ!」


金剛「アーその…はい…」


北上「ん?何その煮え切らない返事…」

金剛「イエ…別に何も…」


北上「……もしかして金剛さんさ、ずっとここに居ようとか考えてる?」


金剛「そ!そんなわけないデショ?」


北上「あ~もしかして…来るもの拒まずって自分も含めるつもりだった?」


金剛「ちち違いマス!」


北上「まさか提督に惚れたとか?でも残念、提督は龍驤さんとラブラブだしね~」


金剛「わかってマスよ!入る隙間が無いくらいに二人はバーニングラブなんです!」


北上「……ん?」

金剛「二人は…バーニン……ラブなんですぅ…」


金剛「それなのに…ワタシは……」


北上「え~~~っとぉ……」


金剛「提督…何故貴方はそんなにも…素敵なんデス?」


金剛「ワタシの心が…ここまで震えることは…始めてデス…」くねくね


明石「ここここ金剛さん……どどどうしたんですか…?」


北上「ん~~そうだなぁ…また新しいトラブルが起こるかもしれないよね~」


明石「とととトラブル…?」


金剛「ん~~提督~~……」




ーー

全然想定していた流れとは違ってしまいましたが、なんとかオチはつけました


引き続きネタ、コメントはお待ちしてます

これで北上-明石-金剛のラインができて、明石許容勢が増えてきたな

ーー


翔鶴「…それで、この集まりはなんなんですか?」


葛城「この鎮守府にもせっかく正規空母が四人集まったので、会合でもどうかな…って思ったんです」


瑞鶴「でもこの場には三人しか居ないわよ?」


葛城「雲龍姉は出撃があるんで…」


翔鶴「私達が加わってもこの忙しさなんて…今までよくなんとかなっていたわね」


葛城「軽空母の方達に手伝ってもらって、ようやく…でした。私はまだ新人の方ですけど、雲龍姉はきっと凄く大変だったと思います」


瑞鶴「この鎮守府の支配海域、凄くいびつだもの。私は立体図で確認したけど、狂った歯車みたいな形なんて見たことないわ」


翔鶴「普通は円状に支配海域が広がるものね」

葛城「その境界線には強い空母がいて、私と雲龍姉だけじゃどうにもならなかったんです」


瑞鶴「でも、これからは私達がいるから大丈夫よね翔鶴姉?」


翔鶴「ええ、翔鶴型の力を見せてあげるわ!」


葛城「頼もしいです、流石は瑞鶴さん!翔鶴さん!」


瑞鶴「……で、何が目的なのよ?」


葛城「え、その…」


瑞鶴「ただこんな話するために私達を集めたんじゃないんでしょ?」


翔鶴「何か相談ですか?それとも…私達に質問でもあったんですか?」


葛城「安価」


下1~3高コンマ 葛城の台詞を

葛城「血反吐を吐く事になっても構いません!龍譲さんの支えになれるように私に訓練を付けてください!」


瑞鶴「そうね、練度という意味では葛城は龍驤さんの支えにはなれないわね」


翔鶴「でもあの龍驤さんに支えなんていらないと思うけど…」


葛城「ダメなんです!誰かが支えてあげないと…」


瑞鶴「提督がいるじゃない」


葛城「いいえ!それだけじゃダメなんです!戦場にも龍驤さんの支えは必要なんです!」


瑞鶴「…わかったわ、決意は固いようね。でも私達の訓練はキツイわよ?本当に血反吐を吐く覚悟はある?」


葛城「あります!!」


瑞鶴「じゃあ…まずは翔鶴姉からお願いできる?」


翔鶴「え、私から?」


瑞鶴「だって翔鶴姉って私より甘いでしょ?まずは小手調べよ」


翔鶴「……わかったわ。葛城ちゃん、ついてきてくれる?」


葛城「はい!!」

ーー

翔鶴「まずは演習をしてみましょう。遠慮なく攻撃してきて下さい」


葛城「わかりました!」


翔鶴「ですが、くれぐれも攻撃に集中し過ぎないで下さいね?私はこれも使います」スッ


葛城「噴式…!」


翔鶴「この子は敵の新型だと思って対処して下さい。それでは…始め!」


葛城「やれるって所を見せないと…!」ビシュッ


下2 演習の結果や起こったことを

ピンチを対空砲射撃で見事に乗り切る
翔鶴・瑞鶴「すごーい」

ーー


葛城「翔鶴さんどうでしたか!?」


翔鶴「凄かったですよ、あのピンチを対空砲で凌ぐ所なんて、私達以上かもしれません」


瑞鶴「私も音を聞いてる限り、対空砲のタイミングはバッチリだったわね。回避は問題無いんじゃない?」


葛城「ありがとうございます!」


瑞鶴「あれだけ私達に言うだけあるじゃない。ふふ、これから楽しみだわ!」


瑞鶴「さぁ葛城、次は私の特訓よ!」


葛城「一体どんな訓練なんだろう…厳しそうだけど、それを乗り越えられたら、きっと一回り大きくなれる!」


葛城「瑞鶴さん!よろしくお願いします!」



下1~3高コンマ 瑞鶴の特訓の内容とは?

飛鳥の頭上のりんごを射抜く訓練

ーー

葛城「瑞鶴さん、何をすればいいんですか?」


瑞鶴「少し待ってて…………葛城、艦載機を発艦して、ここを通せる?」


葛城「その的と的の間ですね!……はい、いきます!」ビシュッ


ウゥゥゥゥン……


瑞鶴「……的には当たってないわね。ちゃんと間も通ってるみたいね」


葛城「はい!これくらいならできます!」


瑞鶴「そ、ならあと999回、同じことをしてみて」


葛城「えぇっ!?」


瑞鶴「千本ノックならぬ、千機発艦ね」


葛城「…わかりました!やります!」


瑞鶴「ちなみにミスしたら最初からだから、気をつけてね?」


葛城「はいっ!!」

葛城「はぁ……はぁっ…!」ビシュッ


瑞鶴「497。もうすぐ半分ね」


葛城「はぁ…はぁ……はい…」


瑞鶴「どうする?キツイなら休憩してもいいわよ?」


葛城「いえ、続けてやります!」


瑞鶴「…わかったわ。頑張りなさい」


葛城「……はい!」ビシュッ

ーー

葛城「ぜぇ……ぜぇ………」ビシュッ


瑞鶴「998!あと二つよ!」


葛城「もう……腕が………」ブルブル


瑞鶴「頑張りなさい!あと二つ撃てるかが、この先貴女が成長するかどうかなのよ!」


葛城「くっ………!」ガタガタ


瑞鶴「狙いを定めて!」


葛城「狙いを…定めて……」


瑞鶴「脇を締めて、弓を引いて!」


葛城「脇を…締めて……弓を…引いて…」


瑞鶴「……撃つ!」


葛城「撃つ…!」ビシュッ

瑞鶴「999!あと一つ!」


葛城「ぅぐ………!弓が…途轍もなく重い…!」


瑞鶴「その重みはただの疲れじゃないわよ!それは正規空母の重みよ!」


葛城「正規空母の…重み…」


瑞鶴「その重みを克服して一撃を放てば、貴女は本物の空母になるの!」


葛城「本物の……空母…」


瑞鶴「さぁ葛城、最後の一機を放ちなさい!」


葛城「う……ぐ……」ブルブル


瑞鶴「頑張れ!あと少しなのよ!」


葛城「私は……本物の空母に……なるんだ…!」ビシュッ


下1~3高コンマ 訓練の成果やこの後の展開を

最後の一射を外し、最初からやり直し

最後の一矢を放った瞬間、葛城の腕から破滅の音がした

ウゥゥゥゥゥゥン…


葛城「あ……あぁぁ……」


瑞鶴「…貴女はまだ鍛錬が足りないのかもしれなわね」


葛城「そんな…あと一回だったのに……」


瑞鶴「その一回が重いのよ。これが…空母の重みよ」


葛城「これが……」


瑞鶴「ま、初めてにしては上出来よ。よく頑張ったわね」


葛城「でも…成功しなきゃ…意味が無いです…」


瑞鶴「そうかしら?周りを見渡して見てみなさい」


葛城「周りを……?」

葛城さーん!凄かったですよ~!

次は成功しますよ!

惜しかったっぴょん!


葛城「みんな…見てくれてたんだ…」


瑞鶴「半分過ぎた辺りから、ポツポツと集まってたわよ?」


葛城「そんな…全然気付きませんでした」


瑞鶴「その集中力は誇っていいと思うわよ?今回は失敗したけど、きっと次に繋がると思うわ」


葛城「瑞鶴さん……!」


瑞鶴「葛城、これからも頑張りなさい」


葛城「…はい!」


下1~3高コンマ どちらかの台詞か、この後の展開を

じゃあ、もう一回千本いってみよー(鬼畜)

瑞鶴「いい返事ね。じゃあ、もう一回千本いってみましょう!」


葛城「」


瑞鶴「あれ?聞こえなかったの葛城?」


鬼だ!あそこに鬼がいるっぴょん!


瑞鶴「あら、卯月も特訓を受けたいみたいね。こっちに来なさい」


やってられないっぴょん!!逃げるっぴょん!


瑞鶴「待ちなさい卯月!」ザザザッ


ぎぇぇ~!見えてないのになんで的確に追いかけてくるっぴょん~!


瑞鶴「私をそこらの艦娘と同じと思わないで!」


誰か!誰か助けてっぴょん~!

葛城「あ、あの…」


翔鶴「葛城ちゃんお疲れ様。入渠してゆっくり休んでね」


葛城「でも瑞鶴さんが…」


翔鶴「あれは瑞鶴なりの励ましなのよ。流石にそこまでスパルタじゃないもの」


翔鶴「今回は残念だったけど、次は成功するといいわね。私も応援するわ」


葛城「……はい」


翔鶴「さ、ゆっくり休憩してね?」


下1~3高コンマ 誰かの台詞、行動や起こったことを

あの後、卯月が瑞鶴に捕まり、対空戦闘及び爆雷撃回避訓練でしごかれてた

ーー食堂


翔鶴「入渠する前にご飯だなんて、貴女も大物ね」


葛城「だって…お腹が減って仕方ないんです…」


翔鶴「いいわ、一緒にご飯を食べましょう」


ワーワー


葛城「…なんだか騒がしいみたいですけど」


翔鶴「誰か来てるみたいですね。あれは……」


葛城「赤城さんと…加賀さん?」


翔鶴「私達がいた鎮守府の、赤城さんと加賀さんですね…」

瑞鶴「ねぇ、何しに来たの?」


加賀「……」


瑞鶴「そこにいるのはわかってるのよ!返事くらいしなさい!」


加賀「……」


赤城「ちょっと加賀さん…」


瑞鶴「聞こえないの?答えなさい加賀!」


下1~3高コンマ 加賀やその他の台詞や行動他

加賀「私は別に…」赤城「謝るって話し合って決めたでしょ!」

加賀「…黒潮への謝罪よ」


赤城「謝罪には私だけ来ると言っていましたが、提督がケジメをつけてこい…と」


加賀「黒潮は何処にいるの?さっさと謝って帰りたいの」


瑞鶴「さっさと謝るって…ちっとも悪いと思ってないんじゃない」


加賀「喧嘩を売ってきたのは向こうなのよ?私は返り討ちにしただけよ」


瑞鶴「体格差を考えてなさいって言ってるの!」

瑞鶴「駆逐艦相手に本気になって…あんたの方が子どもね」


加賀「黙りなさい障害者」


赤城「加賀さん…やめて下さい…」


瑞鶴「なに?本当のこと言われたからってムキになってるの?」


加賀「その口を閉じなさい。貴女のような故障品には興味がないの」


瑞鶴「興味が無いのはこっちも同じよ。この……」


黒潮「まぁまぁ瑞鶴はん。加賀はんはウチに用があってきたんやろ?」


加賀「黒潮、そこにいたのね。今回の件で謝らせてちょうだい」


下1~3高コンマ 加賀黒潮の台詞やその他台詞、行動他

黒潮「謝罪はいらねぇ、あれはお互いガチンコ勝負のタイマンだった…」

赤城
加賀さん……そろそろいい加減してください!(加賀の頬に平手を入れる)

加賀「でも…あの時の貴女は傑作だったわね。自分から喧嘩を売っておいて、気絶するなんて」


黒潮「……」


加賀「私には一発も当たってなかったわよね?私はあれでも手加減したつもりだったのだけど」


黒潮「……」


加賀「最後貴女を投げたのも、本当なら顔から地面に叩きつけてもよかったのよ?でも、可哀想だからそれはやめてあげたの」


黒潮「……」


加賀「これに懲りたら、強い相手に喧嘩を挑むのはやめておきなさい。貴女には弱いものイジメがお似合いよ」


黒潮「……」

加賀「それから……」


赤城「加賀さん……いい加減してください!」バシン!


加賀「あ……赤城…さん…?」


赤城「私達は黒潮さんに謝罪に来たんです!なんですかその態度は!」


加賀「でも…原因は…あの子で…」


赤城「黒潮さんだけのせいではありません!喧嘩に乗った加賀さんも悪いんです!」


赤城「ほら、頭を下げて下さい!」グググッ


加賀「や…!やめて下さい!私はこんな奴らに頭を下げる気なんて…!」


赤城「加賀さんは謝りに来たんでしょう!頭も下げずに謝るつもりなんですか!」グググッ


下2 加賀黒潮の台詞や行動、その他台詞や起こったことを

提督&龍驤到着
龍驤「アンタらの誠意っちゅうのが、どういうもんかよう分かったわ。アンタらに一航戦名乗る資格は無いで」
提督「そちらの提督にこの事は伝えておこう。実に素晴らしい部下をお持ちのようだ…とね」

>>466

黒潮はそういう気だったんだろう

黒潮「謝罪はいらねぇ、あれはお互いガチンコ勝負のタイマンだった…」


瑞鶴「黒潮話聞いての?思いっきり手加減したって加賀が言ってたじゃない」


黒潮「いやそれなんやけどな、実際手加減してないと思うねん」


翔鶴「どういうことなの?」


黒潮「だってウチの拳何回か加賀はんに当たってんねん」


加賀「……」


瑞鶴「……どういうこと?」


黒潮「どういうことも何も、言葉の通りや」

黒潮「何回か手応えもあったし、その度に顔も歪んどったしな」


瑞鶴「加賀の顔が歪むってよっぽどよ?」


黒潮「だってウチ喧嘩強い方やし。まぁ負けたのは事実なんやけどなぁ…」


加賀「……」


瑞鶴「ははーん…わかったわよ、加賀」


加賀「……何がわかったというの」


瑞鶴「あんた黒潮と思ったよりもいい勝負になったから、それを隠そうとあんな事言ったりしたんでしょ」


加賀「……」


瑞鶴「うわ~空母のくせに駆逐艦といい勝負とか…情けないわね!」


下1~3高コンマ 加賀の台詞、行動やその他

加賀「ゥゥ…瑞鶴のばきゃ~~!!(涙目でダッシュ)」

加賀「瑞鶴、貴女、「見た」の?」


瑞鶴「何よ、その変な言い方…」


加賀「…見てもいないのに、勝手に決めつける方が情けないわ」


瑞鶴「はぁ!?元はあんたが…!」


加賀「とにかく、私は黒潮に謝った。もう帰っていいわよね?」


瑞鶴「あんた…!」


赤城「加賀さん!!いい加減にしなさいと…!」


加賀「……赤城さんは口を出さないで」バシンッ


赤城「……っ!」

加賀「さっきはよくも人前で叩いてくれたわね。これはその仕返しよ」


瑞鶴「加賀!!あんた何赤城さんに手あげてんのよ!」


加賀「部外者は黙りなさい。障害者は障害者達と仲良くしてればいいの」


瑞鶴「こいつ……!」


翔鶴「抑えて瑞鶴!手を出したら加賀さんの思う壺なの!」


加賀「……ここにいたら私まで欠陥品になってしまうわ。もう帰らさせていただきます」


下1~3高コンマ 誰かの台詞、行動やその他

加賀帰還

それで加賀が瑞鶴に惚れて瑞加賀になるわけだな、分かります

ホントに心底クズだなコイツ
一度徹底的に心までへし折らないと、理解できないんじゃないか?

多摩「それでいいのかにゃ?」


加賀「貴女は……」


多摩「加賀とはマル秘作戦以来にゃね。相変わらず情緒不安定にゃ」


加賀「……放っておいて」


瑞鶴「加賀と多摩さんって知り合いだったの!?」


多摩「ある作戦でにゃ。それより加賀、うちの仲間を欠陥品呼ばわりとは随分と偉くなったものにゃね」


加賀「…………」


多摩「加賀、ちょっと付き合えにゃ」


加賀「……わかったわ」

ーー演習場


多摩「ここなら思いっきり暴れられるにゃ」


加賀「……そうね」


多摩「ま、ギャラリーは多いけど気にするにゃ」


加賀「……わかってるわ」


多摩「…泣きべそかいても許さないにゃ」


加賀「…そのつもりよ」



下1~3 演習の結果や起こったことを

ーー

多摩「ふぅ…ま、こんなもんだにゃ」無傷


加賀「は…はは……は…」ボロボロ


多摩「軽巡にいいように遊ばれて…一航戦の名が泣いてるにゃ」


加賀「は………はは……」


多摩「お前の情けない姿はここの皆んなに見られたにゃ。ここではもうデカイ口は叩けないにゃね」


加賀「…………」

多摩「……お前と多摩は似てるんだにゃ。心配し過ぎた挙句、変な方向にベクトルが向いてしまってるんだにゃ」


加賀「……」


多摩「加賀は早く瑞鶴に楽になって欲しいんだにゃ?」


加賀「……」


多摩「あんな姿になってまで、戦って欲しくないんだにゃ?」


加賀「……」


多摩「諦めさせる為に瑞鶴の努力を否定しても、瑞鶴はそれをバネにしてしまったんだにゃ。まさに逆効果にゃ」


加賀「……」

多摩「その気持ち……わかるにゃ。多摩だって…」


加賀「……うるさいわね」


加賀「あなだに……何がわがるっで…いうの…」グスッ


多摩「…わかるんだにゃ」


多摩「大好きな人に…これ以上傷付いてないって気持ち…多摩もわかるんだにゃ」


加賀「……わだじは…瑞鶴のごどなんで…」グスグス


多摩「……多摩の後ろに隠れて見えない間に泣き止めにゃ」


多摩「そん姿は…見られたくないにゃ?」


加賀「う……ぅぐっ……」


多摩「はぁ……やれやれにゃあ………」


ーー

こんな方向性でよかったでしょうか?


引き続きネタ、コメント等お待ちしています

ーーBar海底


加賀「…………」グビッ


加賀「……」カラン


ガチャ


多摩「すまん、待たせたにゃ」


加賀「呼び出しておいて遅れるのは…いただけないわね」


多摩「一杯奢るから許してくれにゃ」


加賀「じゃあ……これが飲みたいわ」


多摩「わかったにゃ。マスター、これ二つお願いにゃ」


「…………はい」

多摩「加賀は何杯飲んでたんだにゃ?」


加賀「ちょうど…これで一杯よ」カラン


多摩「ちょっと抜け出すのに時間がかかったんだにゃ。申し訳ないにゃ」


加賀「…気にしてないわ」


「……カクテル二つでち」スッ


多摩「ありがとうにゃ。じゃあ加賀、とりあえず…乾杯にゃ」


加賀「……乾杯」チンッ

多摩「~~これ、飲みやすいんだにゃあ」


加賀「私は強いのはあまり飲まないの」


多摩「そうなのかにゃ?一杯目のやつはそこそこ強いやつにゃよね?」


加賀「……酔いたい気分だったのよ」


多摩「…そうにゃね。多摩も二杯目は強いのにするにや…」


加賀「……」


多摩「……」


多摩「……加賀、申し訳なかったにゃ」


加賀「……」

多摩「あの時は頭に血が上って…そんなことを考えてる暇なんてなかったんだにゃ」


加賀「…それは私も同じね」


多摩「……本当に申し訳なかったにゃ」


加賀「……過ぎたことはしょうがないわ」


多摩「まさか……演習場のマイクがオンになってるなんて知らなかったんだにゃ…」


加賀「…………」

多摩「多摩達の小っ恥ずかしい会話は全部丸聞こえだったにゃんて…」


加賀「……」


多摩「はぁ……やってしまったにゃあ…」


加賀「よりによって……貴女が大好きなあの人なんて言うから…」


多摩「ほんとに申し訳ないにゃ……」


加賀「演習場から出た後の瑞鶴のあの顔…………」


多摩「オモチャを見つけたイタズラっ子みたいだったにゃ…」

加賀「あの子本当に目が見えないのよね?なんで的確にずっと追いかけてきたのかしら…」


多摩「多分慣れにゃ……」


加賀「おかげで私は……はぁ…」


多摩「そっちの鎮守府でも…大変にゃ?」


加賀「今まで私はクールなイメージだったのに……瑞鶴があんなあだ名を付けるから…」


多摩「なんて言われたんだにゃ?」



下2 瑞鶴がつけた加賀のあだ名を

加賀「ツンデレ空母…加賀りん……」


多摩「クールもくそもないあだ名だにゃあ…」


加賀「あれから赤城さんでさえも、加賀りんって呼ぶの…」


多摩「加賀りんはともかく、ツンデレはその通りだから仕方ないにゃ…」


加賀「だって……」


多摩「わかる、わかるにゃよ。大好きな人にこれ以上傷付いて欲しくないのは多摩も同じなんだにゃ」


加賀「だから、大好きっていうのは……」


多摩「じゃあ瑞鶴のことは嫌いにゃ?」


加賀「嫌いでは……ないわ」


多摩「ほら…」

多摩「もう本人にもバレてるんだにゃ。今更隠しても意味ないにゃ」


加賀「……」


多摩「ま…からかわれてるのは加賀だけじゃないけどにゃ…」


加賀「貴女も…なのね」


多摩「何人かにはバレてたんにゃけど、今回ので全員に知られてたからにゃあ…」


加賀「私みたいにあだ名をつけれたの?それとも…別の何かをされたの?」



下2 多摩がされたことを

多摩「龍驤さんから、多摩のやったことは許さんでって言われて呼び出されて…」


加賀「まさか乱暴されたの?」


多摩「猫みたいに撫でられるんだにゃあ…」


加賀「……いいじゃない」


多摩「よくないにゃ!人前でず~っと可愛がられる多摩の気持ちを考えてみるにゃ!」


加賀「確かに光景を想像すると…あれね」

多摩「提督の前でも平気で呼び出して、多摩を撫でるのはやめて欲しいにゃあ…」


加賀「そっちの提督は止めないのね?」


多摩「提督も猫派で……一緒になって撫でるんだにゃ」


加賀「……そう」


多摩「将来は子ども二人と猫も飼いたいなって言いながら多摩を撫でて……そしたらなんかいい雰囲気になって…」


加賀「……大好きな人が愛されてるのが確認できたからよかったじゃない」


多摩「にゃあぁぁ……」

加賀「…そういえば瑞鶴はそっちでうまくやっているの?」


多摩「馴染んではいるみたいだにゃ」


加賀「変な人に誘惑されたりしてないかしら?」


多摩「そんな変な人はうちの鎮守府にはいないにゃ」


加賀「鎮守府には居なくても、外にはいるのよ。あの子が通院してる時に何度も痴漢にあっていたから」


多摩「そうだったのかにゃ?」


加賀「その痴漢は私が始末しておいたけど……ダメ、考えれば考えるほど心配になってきたわ」

多摩「ならうちの鎮守府に寄っていくにゃ?ここからなら近いにゃ」


加賀「そうね、そうしましょう」ガタッ


多摩「早っ……マスター、今日はありがとうにゃ」


「……はい」


多摩「お代はここに置いておくにゃ~」


加賀「お酒、美味しかったです」


「……またお待ちしてるでち」

ーー鎮守府


多摩「え~っと瑞鶴は何処かにゃ…」


飛鳥「……」


多摩「あ、飛鳥が留守番してるってことは今出撃か演習中だにゃ」


加賀「……そう…」


多摩「露骨にガッカリしてるにゃあ…まぁ、ちょっと待ってみるにゃ」


加賀「あの子は無事に帰ってくるのかしら…」


多摩「…心配し過ぎにゃ」

ーー

瑞鶴「はぁ~~疲れた~!」


多摩「あ、瑞鶴お帰りにゃ」


瑞鶴「多摩さん?今日の夜は帰ってこないんじゃなかったんですか?」


多摩「ちょっとお客さんを連れてきたんだにゃ」


瑞鶴「ひょっとして……ツンデレ加賀りんですか?」


加賀「…………」


瑞鶴「その無言のリアクション…やっぱりそうなのね!」

瑞鶴「どうしたんですかぁ?私のことが心配で来ちゃったんですかぁ?」


加賀「……」


瑞鶴「ほんとに私のことが好きなんですねぇ~」


加賀「……」


瑞鶴「あ、違った……大しゅき、なんですよねぇぇぇ~?」


加賀「安価」


下1~3高コンマ 加賀の台詞や行動を

コンマ00は100扱いです


加賀「悪いかしら?こっちは貴女がいなくなってから夜も眠れなかったのよ」


瑞鶴「う、うわ……何よそのリアクション…」


加賀「もう嘘をつく必要はないもの。本当のことを言って何が悪いの?」


瑞鶴「今までのが全部演技だったなんて…信じられないわ」


加賀「やりました」


多摩「褒めてるのかにゃあ…」

瑞鶴「そもそも、なんでツンデレはあんな態度を取ってたわけ?」


加賀「貴女に早く引退して欲しかったからよ。もう傷付く所なんて見たくなかったの」


瑞鶴「だからって……他にやり方があったでしょ?」


多摩「加賀は不器用なんだにゃ。多摩も同じだから、よくわかるんだにゃ」


瑞鶴「不器用でイジメられる方の気持ちにもなってみてよ。どれだけ悔しかったか……」


加賀「…ごめんなさい。でもあれしか思いつかなかったんだもの」

多摩「相手のことを思って行動した結果が逆効果…結果まで多摩と一緒にゃ」


瑞鶴「多摩さんも龍驤さんのことをイジメてたんですよね?」


多摩「にゃあ……今まで申し訳ないことをしたにゃ…」


瑞鶴「ツンデレも多摩さんも…全く…」


加賀「…そんなことはどうでもいいの。瑞鶴、体調は大丈夫なの?」


瑞鶴「え?」


加賀「周りに変な人は居ない?私みたいにイジメる人はいないのね?」


瑞鶴「はぁ…」


加賀「瑞鶴、貴女が心配で心配で仕方ないのよ」


瑞鶴「安価」


下1~3高コンマ 瑞鶴の台詞、行動他

瑞鶴「……」プルプル


多摩「瑞鶴…どうしたんだにゃ?」


瑞鶴「ツンデレ加賀りんもツンデレ多摩にゃんも可愛いなぁもう!」


多摩「へ……」


瑞鶴「ずっと黙ってたけど、私ツンデレキャラって大好きなのよ!」


瑞鶴「多摩さんもツンデレも、ギャップありすぎて…もう…!」


多摩「…瑞鶴ってこんな奴だったのかにゃ?」


加賀「可愛いものは好きだったけど…」

瑞鶴「生ツンデレは貴重なのよ!」


多摩「生て…冷凍食品じゃにゃいんだから…」


加賀「…瑞鶴、私はそんなに可愛いの?」


瑞鶴「そのツンデレっぷりはめちゃくちゃ可愛いわね!」


加賀「…そう」


多摩「目は無いけど…キラキラしるのはわかるにゃ…」


下1~3高コンマ 誰かの台詞、行動他

翔鶴「あら加賀さんこんにちはそしてさようなら。出口はあちらですよ」


加賀「翔鶴…」


瑞鶴「翔鶴姉、何怒ってるの?」


翔鶴「当たり前でしょ!?加賀さんが今まで瑞鶴にどんなことをしてきたと思ってるの!」


加賀「それについては…申し訳ないと思っているわ」


翔鶴「瑞鶴もよ!まさか許すわけないわよね!?」

瑞鶴「ええそれはそれ、これはこれ。加賀にされたことはずっと根に持つと思うわ」


加賀「……ごめんなさい」


瑞鶴「でも!こんなにデレてる加賀さんって貴重だと思わない!?」


瑞鶴「それに多摩さんも!あんなに嬉しそうに撫でられてる声聞いたら…可愛い~!」


多摩「恥ずかしいにゃあ……」


翔鶴「瑞鶴はそれでいいの!?」


瑞鶴「全然いいわよ!ま、ツンデレはこうやってたまに会いに来てくれたら、許してあげなくもないわよ?」



下1~3高コンマ 誰かの台詞、行動他

加賀「……調子に乗り過ぎよ」ガシッ


瑞鶴「ぉああああっ!」


多摩「出た…加賀のアイアンクローにゃ」


翔鶴「やめて!瑞鶴がかわいそうじゃない!」


加賀「私と貴女はもう…違う鎮守府の艦娘なんです。馴れ合いは…あまりよくないわ」


瑞鶴「わかった!わかったから手を離して!!」ギリギリ


多摩「痛そうだにゃ……」

加賀「そう…わかったのならいいわ」パッ


瑞鶴「いたたたた…」


翔鶴「瑞鶴、大丈夫?」


瑞鶴「ええ…見た目程痛くはなかったけど…」


多摩「手加減したのかにゃ?」


加賀「当たり前です、怪我をさせてしまったら大変ですから」


瑞鶴「そういえばツンデレは精神的に来ることばっかり、私にしてきたわよね…」


加賀「傷付けたくないから、あぁいう行動をとっていたんです。私が手を出すわけないでしょう」

多摩「その気持ち……わかるにゃ」


加賀「わかってもらえてよかったわ」


瑞鶴「このツンデレ二人は…」


翔鶴「加賀さん、そろそろ帰らないとまずいんじゃないですか?」


加賀「それなら心配しなくてもいいわ、外出許可は明日まで取ってあるの」


多摩「どこに泊まるつもりだったんだにゃ?」


加賀「……瑞鶴、少しいいかしら?」


瑞鶴「え~~~~…」

多摩「加賀、瑞鶴にナニをするつもりだったんだにゃ……?」


加賀「誤解です、ただ泊まるだけのつもりです」


翔鶴「そんなの許すわけないでしょ!」


多摩「瑞鶴も流石に反対にゃ?」


瑞鶴「いや…一緒に寝るくらいなら…何かあった時に…助かるし…」


多摩「…………」


多摩「……避妊具はちゃんと着けるにゃよ」


瑞鶴「ナニに着けるのよ!っていうか何もしないわよ!」


翔鶴「瑞鶴…嘘でしょ……」ガクッ


加賀「……やりました」


瑞鶴「ツンデレうるさい!部屋泊めないわよ!」



ーー

今日のはBar海底がやりたかっただけです



引き続きネタ、コメントお待ちしてます

ーー

提督「…瑞鶴と翔鶴はここにはもう慣れてくれたようだな」


龍驤「みんなも受け入れてくれたみたいやし、ほんまによかったわ~」


提督「…ただ出入りする艦娘が増えてしまったのが少し気になるが…」


龍驤「デレ始めた加賀は諦めるしかないんと違う?あいつ暇見つけたら瑞鶴に会いにきとるし」


提督「…二人は恋人なのか?」


龍驤「うーん……これ言うてええんかわからんけど、ある朝に瑞鶴の部屋からめっちゃツヤツヤした顔の加賀が出てきたことはあったわ……」


提督「…避妊はちゃんとするように言っておこう」


龍驤「いや避妊て……」

提督「…まぁその二人は置いておくとして、レ級はどうなったんだ?」


龍驤「あれから何も言うてけぇへんってとこは、解決したんかな?」


提督「…会いに行ってみるか」


龍驤「ここに元々おった深海棲艦のとこ行くん?」


提督「…いや、暁の部屋に行ってみよう」


龍驤「暁か…確かにレ級に絡まれとったし…うん、行ってみよ」

ーー

提督「…暁の部屋はこれだな」


龍驤「ここに居らんでも、特三型の四人の部屋隣同士やから、きっとどっかにはおるで!」


提督「…あの四人は仲がいいからな」


龍驤「誰かの部屋にお泊りや~って言うのも何回か見とるしな!」


提督「…よし、開けよう。暁、入るぞ」コンコン


下1~3高コンマ 暁の部屋の様子や状況を

朝霜「……で、要はMっていうのは痛かったり辛かったりするのに興奮することなんだよ」


レ級「それの何がいいんだ?好き好んで痛い思いをする意味がわからない」


朝霜「それがな、この魅力にハマっちまうと、普通の気持ちイイだけじゃ満足できなくなるんだよ」


レ級「満足…できなくなる…?」


朝霜「暁もレ級もお互い立場は違うが年頃の女の子だろ?自分で気持ちイイことをしたのって一回は経験あるはずだぜ?」


レ級「む……」


暁「レ、レディはそんなことしないわっ!」

朝霜「Mに目覚めるとな、その気持ちイイのが何倍にもなるんだぜ?」


レ級「何倍にも………」ゴクリ


暁「レ級、騙されちゃダメよ!朝霜のは適当言ってるだけなんだから!」


朝霜「適当ってのは心外だな。そうだな……暁、試しにあたい叩いてみてくれよ」


暁「何言ってるのよ!何もしてない朝霜を叩いたりできないわ!」


朝霜「暁がダメならレ級でもいいぜ」


レ級「……どこを殴ればいいんだ?」


暁「レ級!?」


朝霜「話が早くて助かるよ。なら腹を殴ってくれ」

レ級「本当に手加減しなくていいんだな?」


朝霜「あぁ、思いっきりやってくれ」


暁「朝霜やめときなさいって!あのレ級のパンチをお腹にくらったら…!」


朝霜「普通は痛くて悶えるだけだよな?あたいはどういうリアクションをするのか、よく見ててくれよ」


暁「でも…………」


レ級「…よし、いくぞ朝霜!」


朝霜「いつでも…いいぜ……」


レ級「ふんっ!」ボゴォ


朝霜「…!!!!」

暁「凄い音したけと大丈夫!?北上さん呼んできましょうか!?」


朝霜「……」


レ級「お腹が予想より柔らかくて、モロに入ったぞ……おい、大丈夫か?」


朝霜「き…………」


暁「き……?」


朝霜「ぎもぢぃぃぃ………」アヘ


暁「……っ」ゾクッ


朝霜「内臓…潰れるかと思った……めっちゃ痛いけど……ヤバ……ック……」ビクビク


朝霜「あ"~やべぇ……レ級のパンチめっちゃきもぢぃ……」ダラー


レ級「ヨダレまで垂らす程気持ちいいのか……」

朝霜「……な?Mに目覚めたらこんなことになるんだぜ?」


レ級「いや…しかし……」


暁「…ねぇ朝霜、本当にそんなに気持ちいいの?」


朝霜「最高だぜぇ……」トローン


暁「……ふーん…」


朝霜「ならよぉ…試しにMの素質あるか試してみたらどうだ?」


レ級「そんなのすぐわかるのか?」


朝霜「あぁ…尻叩いたら一発でわかるぜ…」

朝霜「あたいが二人の尻叩くのが早ぇけど……」


朝霜「あ、やべ……余韻が……」ビクッ


朝霜「…ふぅ、あたいは今こんな感じだからよ、暁とレ級でお互い叩き合ったらどうだ?」


暁「でも…レ級の痛そうだし…」


朝霜「痛くねぇと…意味ねぇだろ?」


レ級「…なぁ暁試してみないか?」


暁「…………一回だけね」


レ級「いくぞ……せーの…」


下1~3高コンマ お互いに叩き合った感想や状況、起こったことを

パァンッ!


レ級「…あたしは何とも思わないな。逆に尻尾が千切れた時の痛みを思い出してしまう」


朝霜「レ級は素質ないかもしれねぇな」


レ級「暁はどうだ?」


暁「……」


レ級「暁?」


暁「……やぁん」


暁「なによこれ……こんなの…」クネクネ

レ級「これは…」


朝霜「暁には素質があるかもな。レ級、今どっちの尻叩いた?」


レ級「暁の右に居たから、左の尻を叩いたぞ」


朝霜「なら次は右を叩いてみなよ」


レ級「よし、いくぞ暁」


暁「や、待って、待ってぇ……」


レ級「はっ!」パァンッ


暁「んんんっ!……やだぁ……」ビクビク

朝霜「いい反応じゃん、なら次は……」


龍驤「そこまでや~~~」


提督「…朝霜、お前は何を吹き込んでるんだ」


朝霜「司令!あたいのことぶってくれ!!」


提督「…会話をしよう会話を」


龍驤「じ~~っと見とったけど、あんたら…何をしてんねん…」


レ級「朝霜がMの素晴らしさを語るというから、聞いていたんだ」


提督「…律儀に聞かなくてもいい」

レ級「やることも無いし、暇つぶしにはちょうどよかったんだ」


龍驤「そういえばレ級は尻尾は治さんと、そのままにしとるんやな?」


レ級「尻尾無いのに慣れたし。無理に戻る必要もないかと思ってる」


提督「…そういうことだったか」


朝霜「…あたいはさ、レ級がやることねぇっていうから究極の一人遊びを教えてやろうとしただけなんだよ」


龍驤「アホ!余計なこと教えんでええ!」


朝霜「余計じゃねえ!っていうか龍驤さんも首締められて悦ぶドMじゃねえか!」


龍驤「なぁっ……!それと…これとは違うねん!」


朝霜「いーや、緒だね。龍驤さんも立派なドMだ!」


龍驤「ううう……」




下1~3高コンマ この後の展開や、誰かの台詞、行動他

提督「…朝霜には手を焼かされっぱなしで困っていたんだ。今回のことも含めてお仕置きだな」


朝霜「してくれ!!司令のお仕置きなら大歓迎だ!!」ジュル


レ級「こいつ…マジモンだ」


暁「お仕置き、いいなぁ……」ボソッ


提督「龍驤、朝霜の上半身抑えててくれ」


龍驤「……はは~んあれやな。朝霜、覚悟しときや?」


朝霜「あたいは逃げも隠れもしねぇ!思う存分ヤってくれ!!」

提督「…よし、いくぞ」


朝霜「あぁ…司令がとうとうあたいに…!」


提督「…………」グリグリ


朝霜「……足裏…マッサージ…?」


朝霜「確かに…痛いけどよぉ……こんなの…誰だって…」


提督「…………」グリグリ


朝霜「……」


提督「…………」グリグリグリグリ


朝霜「……いっでえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

暁「わ、わわ……」


レ級「朝霜が暴れ始めたぞ?」


龍驤「司令官の足裏マッサージってめっちゃ痛いねん。ウチが我慢できへんだくらいやから、相当なはずや」


レ級「…お前ドMだって認めたようなもんだぞ?」


龍驤「……知らん」


提督「……」グリグリグリグリ


朝霜「ギャアァァァァァァ!!いってぇ!マジでいてぇぇぇぇぇ!!」

ーー

提督「…とりあえずこれくらいにしてやろう」


龍驤「十分長かったような気もするけど…」


レ級「あたしのパンチでもあれほど痛がってはなかったぞ…」


暁「ねぇ朝霜……大丈夫?」


朝霜「安価」


下1~3高コンマ 朝霜の台詞、行動他

朝霜「やっぱ最高だよ司令…いや、これからはアナタって呼んでもいい…?」ピクピク


提督「…ご主人様と呼ぶのを止めさせたと思ったら…また別の呼び方を…」


朝霜「だってよぉ…あたいを満足させれるのは…アナタしかいねぇんだよ…」


龍驤「朝霜、ええ加減にしときや?司令官はウチの恋人なんや!」


朝霜「いや、あたいは別に浮気してくれって言ってんじゃないんだぜ?」


朝霜「たまに呼び出されて、サンドバッグ代わりに殴ってもらえるだけでいいんだよ」


朝霜「それか今みたいに…とびきり痛い思いさせてくれるだけでもいいんだ」

朝霜「それに艦隊の司令っていうんなら、女の一人や二人、囲っててもいいじゃねぇか」


龍驤「あかん!浮気は許さん!司令官はウチだけのもんや!」


朝霜「だから~あたいはエッチがしたいんじゃねえって!」


レ級「こいつらは何を喧嘩している?」


暁「価値観の違い……かしら?」


レ級「二人共痛いのが好きで、提督が痛くさせてくれる。なら提督は二人を痛くさせればいいんじゃないのか?」


朝霜「そうだ!いいこと言ってくれた!」


龍驤「レ級!ややこしくせんといて!」

レ級「ややこしいも何も、思ったことを言っただけだ」


レ級「朝霜は提督と生殖行為はしないんだろう?なら提督が何をやってもいいんじゃないか?」


朝霜「ほらほら!レ級もそう言ってんじゃん!」


龍驤「とにかく、あかんもんはあかんねん!」


レ級「なら…提督本人に聞いてみたらどうだ?二人で話してもキリがない」


朝霜「そうだ、アナタの意見も聞きてぇな」


龍驤「司令官はウチを裏切ったりせぇへんわな!?」


下1~3高コンマ 提督の台詞、行動他

提督「…月一くらいなら、考えてやらんこともない」


朝霜「やったぁーー!!」


龍驤「嘘やろ………司令官……」


提督「…裏切るわけじゃなくてだな、朝霜の活躍への対価がこれしかないからな」


龍驤「ていうことは……朝霜のこと……引き取るんやね……」


提督「…正直朝霜程の練度の駆逐艦を手放すのは惜しい。できればうちの鎮守府にいて欲しい」


暁「でも勝手に決めちゃっていいの?朝霜の前居た鎮守府からは何も連絡はないの?」


提督「…向こうから連絡はあったんだ。俺では朝霜の愛を受けきれない。どうかあいつを満足させてやってくれ…ってな」

朝霜「……向こうの司令は優し過ぎんだよ。あたいがピアス開ける度に変な顔してたし…」


暁「ピアス?耳には付いてないみたいだけど?」


朝霜「体につけてんだよ。ほら」ガバッ


暁「!!」


レ級「おい……それ、大丈夫なのか?」


朝霜「あぁ、めちゃくちゃ気持ちいいぜ?」

朝霜「あたいはこの鎮守府の為に出撃して、アナタならあたいを満足させてくれる。win-winの関係じゃねぇか?」


暁「言ってることはそうかもしれないけど…」


レ級「あとは提督と龍驤が納得するかだな」


提督「…俺は龍驤以外を愛さないし、好きになるつもりもない。間違ってもそんなことはない」


提督「朝霜のことは…認めてくれるか?」


龍驤「安価」


下1~3高コンマ 龍驤の台詞、行動他

龍驤「嫌やぁ……」グスッ


龍驤「提督の痛いのはウチだけのやぁ…ドS艦なんて探せばおるやろぉ…そっちあたってやぁ…」


提督「龍驤…」


龍驤「嫌ぁ…嫌やぁ……」グスグス


提督「…すまん朝霜。こういうことだから諦めてくれ。お前がうちの戦力ならないのは残念だが、龍驤には変えられん」


龍驤「司令官……司令官…」


提督「鎮守府の為とは言え…龍驤を傷付けることを言ってしまってすまん」ギュッ


龍驤「もっと…強く抱きしめてぇ……」

龍驤「ウチは司令官のものやって…約束してぇなぁ…」


提督「…約束する。俺は龍驤のものだ」


龍驤「あぁぁ~~……」グスッ


レ級「龍驤は何がそんなに悲しいんだ?」


暁「悲しいだけじゃないのよ。あの涙には色々な感情が入っているの」


レ級「…よくわからん」


下1~3高コンマ 朝霜の台詞、行動他

朝霜「ぐ…しょうがない…じゃぁ先ずはこの鎮守府内に他にドSの波動を感じるからそいつを探してみるよ」


レ級「そんな奴いるのか?」


朝霜「あ、暁、レ級、二人も一緒に行こう。多分あたし達邪魔になるぜ」


暁「邪魔?それってどういうこと?」


龍驤「司令官ん……」


提督「龍驤…龍驤……」ペチャペチャ


レ級「おぉ大胆だ」


暁「舌…舌が…キス……」


朝霜「な?二人っきりにしといてやろうぜ」

ーー

暁「はぁ~~凄かったわ…」


レ級「あれが人間の求愛行動なのか。興味深かったな」


朝霜「さて、あの人はいるのかな~?」


暁「朝霜、誰のところに行こうとしてるの?」


下2 朝霜が向かった人物名や場所を

ーー

朝霜「居た!龍田さん!」


龍田「あら~朝霜ちゃん達~どうしたの~?」


朝霜「龍田さんにお願いがあって会いにきたんだよ!」


龍田「私に~?貴女の方が練度が高いじゃない~」


朝霜「違う違う、出撃のことについて聞きたいんじゃねぇんだ」


龍田「あらぁ…?」

朝霜「龍田さん…あたしをイジメてくれ!」


龍田「え~~?何の冗談なの~?」


レ級「龍田、こいつは本気だ」


暁「司令官にイジメてもらうのは諦めたから、新しくドSな艦を探してるんだって」


朝霜「龍田さんならあたいを満足させてくれるかもしれねぇんだ!」


龍田「安価」


下1~3高コンマ 龍田の台詞又は行動他

龍田「これでい~い?」ヒュッ


朝霜「お"っ……!」ガクッ


暁「なに!?なにが起こったの?」


レ級「あたしには見えたぞ。龍田が持ってる槍の柄で朝霜の鳩尾を突いたんだ」


暁「早すぎて何も見えなかったわ…」


朝霜「いきなり鳩尾に一撃とは…中々いいじゃねぇか…」


龍田「喜んでくれて嬉しいわ~」

朝霜「だが…これだけじゃまだまだだな。他にどんなことをしてくれんだ?」


龍田「うふふ~どんなことをされたいのかしら~?」


朝霜「う~ん…イジメてくれんならなんでもいいけど…中途半端なのは嫌だな」


朝霜「さっきの司令みたいに、痛いって言ってもやめないような…とにかく、本物のドSにイジメてくれんなら文句はねぇな」


龍田「安価」


下1~3高コンマ 龍田の台詞、行動他

龍田「う~ん、そう言われると少し困るわね~私、一思いに殺すのは得意だけど~死なせずに気持ちよく痛めつけるって苦手なのよね~」


朝霜「あたいの求めてるドSとは違うのか…」


龍田「貴女は~ネチネチ責められたいのよね~?」


朝霜「一番好きなのはそうだけど、一撃も嫌いじゃないぜ?」


龍田「そうなの~?なら試してみましょうか~?」


朝霜「おぉ……いいぜ」ゾクッ

暁「ちょっと、本当に大丈夫なの?出撃以外の怪我は治らないのよ?」


レ級「コロすとか物騒なことも言ってが、耐えられるか?」


朝霜「その為に二人も連れてきたんだよ。もしあたいに何かあったら頼むぜ?」


暁「えぇぇぇ!?そんな、私に頼まれても無理よ~!」


レ級「あたしに艦娘をどうこうできる知識はないぞ?」


朝霜「まあその時はその時だ。龍田さん、一思いに頼む!」


龍田「…安価」


下1~3高コンマ 龍田の台詞又は行動他

龍田「………………やっぱりいいわぁ~人を喜ばせる暴力は趣味じゃないみたい~」


朝霜「……そっか、変なこと言ってすまねぇな」


龍田「いいわ~貴女の求める人が見つかるのを祈ってるわね~」スタスタ


暁「龍田さん、行っちゃったわね」


朝霜「……」


暁「朝霜、どうしたの?」


朝霜「ふぅ~ふぅ~……いや、ちょっと…」


暁「…?」

レ級「あたしにはわかるぞ、朝霜がそうなってる理由が」


暁「また目にも留まらぬ速さで何かしてたの?」


レ級「いや、龍田はあの槍で朝霜のこと串刺しにするつもりだったんだ」


暁「え……」


レ級「ギリギリでやめたようだが…あの目は本気だったぞ」


暁「嘘でしょ?私達仲間…なのよ?」


レ級「仲間だからギリギリでやめたんだろう」


暁「……じゃあ朝霜は恐怖で震えてたの?それとも別の理由で…?」


朝霜「下2」


下2 朝霜の台詞、行動他

朝霜「いや、したっ腹にキュンと来てな」


暁「………朝霜!!」


朝霜「な、なんだよ、あたいは元々そういう目的でご主人様を探してんだからいいじゃんか」


暁「もう!心配して損したじゃない!」


朝霜「心配してくれんのは有り難ぇけど、あたいには無用だぜ?」


朝霜「だってあたいは司令の噂を聞いて、腕とか脚を千切ってもらおうとここまで来たんだ」


朝霜「イジメられた結果死ぬなら、それも本望さ」


暁「そんなのって…」

暁「死ぬまでイジメて欲しいなんて異常よ!過去に何があったの?」


朝霜「いや別に…ただあたいの性癖だよ」


暁「そんなの聞いたことないもの!絶対隠してるでしょ!」


朝霜「いやだから……」


暁「…大丈夫よ、この鎮守府の皆なら、受け入れてくれるから。もちろん私もよ!」


朝霜「あの……」


暁「さあ一人前のレディの暁に全てを話してみなさい!」


朝霜「安価」


下1~3高コンマ 朝霜の台詞、行動他

朝霜「こ……」


暁「こ?まさか……大切な人を殺されたの!?」


朝霜「言葉攻めも良いかも…」ビクビク


暁「」


朝霜「暁の声でそれだけ責められるの…結構クる…」


暁「や、やめて!近づかないで!!」


朝霜「んふっ……」ピクッ


朝霜「なぁ暁、もっと罵ってくれよ!なぁ!」

暁「やめて!こっちに来ないで!」


朝霜「~~~~!」ゾクゾク


朝霜「もっと、もっとくれよぉ~!」ズイッ


暁「きゃあ~~!変態が追いかけてくる~!」ダダダッ


朝霜「その声であたいを罵ってくれぇ!」ダダダッ


レ級「……艦娘というものはわからん」


ーー

ギャグだと展開が運びやすくて楽ですね


引き続きネタ、コメントお待ちしてます

ーー

瑞鶴「提督さん、居る?」ガチャ


提督「…瑞鶴か。どうしたんだ?」


瑞鶴「どうしたのかはこっちが聞きたいのよ。今日はどうしたの?西の方に出撃するはずよね?」


瑞鶴「それなのに皆んな鎮守府の中に居るし…急に皆んな休みを取ったの?」


提督「いや…少し事情があってな」


瑞鶴「それって、龍驤さんが執務室に居ないのと関係してる?」


提督「…そうだ」

瑞鶴「いつもの龍驤さんなら朝早くに出撃したり、鎮守府の何処かで元気そうな声を聞いてたけど、今日は全く聞こえないのよ」


瑞鶴「飛鳥も反応しないから、何処かの部屋にずっと居るの?」


飛鳥「……」


提督「…瑞鶴は龍驤が心の健康を崩すことがあるのは知っているな?」


瑞鶴「あぁ……そういうことなのね。でも、代わりに私達が居るじゃない。練度は及ばないけど、龍驤さんの代わりになら頑張るわよ?」


提督「…龍驤だけが調子悪いなら、瑞鶴や翔鶴に頼んでいたさ」


瑞鶴「まだ何かあったのね?」

提督「…北上も心の病を抱えているのも知っているか?」


瑞鶴「…………知らなかったわ。あんな緩い感じなのに、色々と抱えているのね」


提督「…これは俺から説明したくない。葛城や神通辺りから聞いてくれると助かる」


瑞鶴「成る程ね……龍驤さん絡みだってことはよくわかったわ。でもその二人が……」


ああああぁぁぁ~~~!!


瑞鶴「何今の声!?」


提督「……北上の叫び声だ」


瑞鶴「うそ……そんなに悪いの?」

提督「…薬が効けばかなりマシになるらしい。だからまだ効いていないんだろう」


瑞鶴「病院にはちゃんと行ってるのよね?」


提督「…本人が絶対行かないと言い張っている」


瑞鶴「なら私が無理矢理にでも連れていくわ。私が通ってる病院って神経内科もあった筈だから」


提督「…無理はするな。以前多少強引に連れて行こうとはしたんだが、もし強引に連れて行ったら工作艦としての役割を破棄する…と脅されたんだ」


瑞鶴「…………一筋縄ではいかないみたいね」

瑞鶴「……あ!もしかして今日皆んな出撃してないのって、それが原因?」


提督「…そうだ。龍驤だけならともかく、北上まで体調不良となると、艦隊が動けないんだ」


瑞鶴「確かに夕張一人じゃ厳しいでしょうね。でも明石に……」


提督「明石には艤装を任せられない」


瑞鶴「…即答ってことは、よっぽど明石のこと信頼してないのね」


提督「当たり前だ。あいつは龍驤のことを……」


瑞鶴「はいはい、そんなに怒らないで。でもそっか、今日は臨時の休みみたいなものなのね」


提督「…そう思ってくれて構わない」

提督「…俺はこの後龍驤の元へ向かう。瑞鶴も今日は好きにするといい」


瑞鶴「そう言われても…急だから困るわね」


提督「…言い忘れたが演習も無理だ。艤装を使わないトレーニングならやってくれて構わない」


瑞鶴「うーん……どうしよう…」


提督、少しいいかしら コンコン


提督「…いいぞ、入ってきてくれ」


ガチャ


雲龍「安価」


下1~3高コンマ 雲龍の台詞、行動他

雲龍「あら?初めましてね瑞鶴さん」


瑞鶴「そうね、なんだかんだで雲龍とは初めてね」


提督「…そうか二人は同じ艦隊になったこともないのか」


雲龍「彼女と私は出撃時間もまるで違うわ。挨拶が遅れてごめんなさい」


瑞鶴「それはこっちもよ。あと、私には敬語じゃなくていいから」


雲龍「そう…ならよろしく瑞鶴」


瑞鶴「よろしくね雲龍」

雲龍「そうだ提督、今日出撃がないのは、龍驤さんと北上さんの体調が悪いの?」


提督「…そうだ、二人とも寝てるよ」


雲龍「やっぱりそうだったのね…わかったわ」


瑞鶴「流石はここの古参ね。大体のことは理解してるのね」


雲龍「えぇ、二人とは付き合いも長いの」


提督「…葛城が来るまではずっと正規空母一人で頑張ってくれていたんだ。雲龍には感謝しかない」


雲龍「いいわ、それが私の仕事だもの」

提督「…そうだ、親睦を深める為にも二人で出かけてきたらどうだ?」


瑞鶴「私は嬉しいけど、本当にいいの?」


提督「…あぁ、出撃もできないしな。外出許可も出そう」


提督「それに少しくらいなら金も出してやる。どうだ?」


瑞鶴「私はいいけど…雲龍は平気?飛鳥が居るっていっても、迷惑かけると思うわ」


雲龍「迷惑をかけるくらい、そんなの気にしないわ」


瑞鶴「…じゃお言葉に甘えよっかな」


提督「…気をつけて行ってこいよ」



下1~3高コンマ 二人の向かった場所やその他

ーー


瑞鶴「ここは?鎮守府からは近いみたいだけど」


雲龍「ここは鳳翔さんのお店よ。鳳翔さん、久しぶりね」


鳳翔「あら雲龍ちゃん!それに……瑞鶴ちゃん?お友達も連れてきてくれたの?」


雲龍「彼女は別の鎮守府からこっちに来たの。私もちゃんと会うのが今日初めてなの」


瑞鶴「あの、いきなりで申し訳ないんですがここって犬は大丈夫ですか?私この子居ないと……」


鳳翔「ええ、盲導犬も大丈夫よ。はっちゃん、奥の座敷に案内してあげて」


はい、どうぞこっちに来て下さい

雲龍「瑞鶴、嫌いなものはある?」


瑞鶴「別に無いわ、なんでも食べるわよ」


雲龍「じゃあ…適当につまめるものを持ってきてもらえるかしら?」


はい、すぐに持ってきますね


雲龍「ここは安くて美味しいから、一人でもよく来るの」


瑞鶴「そうなのね…ま、時間はあるんだし、ゆっくり話しながら食べましょう」


下1~3高コンマ 食事中二人の話題、その他

ーー

瑞鶴「うん、美味しいわねこのサラダ」


雲龍「はっちゃん特製サラダ…ね。提督が出してくれるって言っても、そこまで高いものは食べれないから、ここは本当にいいの」


瑞鶴「このお魚も美味しいし、かなりいいお店じゃない」


雲龍「以前、不知火と来た酒場は……旨いけど値が高かったの」


瑞鶴「不知火……まだ一緒になったことないわね」


雲龍「お洒落に気を使う子なの。この前着てた猫のパーカーは可愛かったわ」


瑞鶴「私は見えないけど、今度触らせてもらおうかしら」

瑞鶴「でも酒場ってどういうところなの?行ったことないから想像できないのよ」


雲龍「そうね、カフェのお酒版…みたいな感じかしら」


瑞鶴「うーん…なんとなく想像できるような…」


瑞鶴「でもそういうとこって私は難しそうね。盲導犬連れてると、結構入れないお店多いのよ」


雲龍「そういう話は聞いたことあるけど、本当はダメなんでしょ?」


瑞鶴「ダメって言っても後で指導が入るだけで、その時私みたいなのが入れないのには変わらないの」


雲龍「……そう」

瑞鶴「ねぇ、雲龍はあの鎮守府に昔からいるのよね?一つ聞いてもいい?」


雲龍「えぇ、いいけど」


瑞鶴「古参ってことは、龍驤さんが怪我したり北上が暴れるのも知ってるのよね?」


瑞鶴「最近だと私も加わったけど……私達のことどう思ってる?」


瑞鶴「障害のある私達なんかより、やっぱりちゃんとした仲間が欲しかった?」


瑞鶴「何を言われても誰にも言わないから……正直に言って欲しいわ」


雲龍「安価」


下1~3高コンマ 雲龍の台詞、行動他

雲龍「昔いた世紀末系の鎮守府の人達に比べてたら、全然普通だと思うわ」


瑞鶴「世紀末系…?」


雲龍「明日食べるものも無く、燃料弾薬は常に枯渇…大破しても一週間は治らない。そんな感じよ」


瑞鶴「壮絶ね………」


雲龍「提督はそんなところから私を救ってくれたの。だから提督を裏切ることなんてしないわ」


瑞鶴「だから、ずっと一人で出撃できたのね」


雲龍「どんなに辛いことがあっても、あの鎮守府よりはマシなの」

雲龍「瑞鶴、逆にこっちから質問いいかしら?」


瑞鶴「雲龍には私の質問に答えてもらったんだし、もちろんよ」


雲龍「貴女がそういう質問をするってことは、やっぱり人の目が気になるの?」


雲龍「龍驤さんは気にしてないみたいだけど、貴女はそうなってまだ日が浅いでしょ」


雲龍「そもそも他人の目なんか見えないと思うのだけど……そうなってしまって貴女は受け入れられたの?」


瑞鶴「安価」


下1~3高コンマ 瑞鶴の台詞、行動他

瑞鶴「気にしても仕方ないと思ったわ。今の私に出来ることを探さなきゃ提督に捨てられるって思ってたし。ま、結果はご存じの通りだけどね」


雲龍「そんなに頑張った貴女を捨てるなんて…信じられないわ」


瑞鶴「でもそのおかげで、ここでは活躍させてもらってるんだし。そういう運命だったと思ってるわ」


雲龍「運命……そうね、素敵な言葉」


瑞鶴「私と雲龍に共通してるのは、提督には感謝しかないって所ね」


雲龍「私は世紀末から救ってくれた。貴女は盲目であることを受け入れてくれた」


瑞鶴「本当に……感謝ね」

瑞鶴「はぁあ~これで提督に龍驤さんが居なかったら、惚れちゃう所なんだけどなぁ…」


雲龍「私がここに来た時から、二人は恋人だったのよ」


瑞鶴「どうやっても無理かぁ…」


雲龍「それに龍驤さんが居なかったとしたら、この鎮守府に貴女が来ることはなかったわね」


瑞鶴「それも運命……か」


雲龍「いいじゃない、貴女には加賀さんがいるんでしょう?」


瑞鶴「ブッ!!だ、誰がツンデレ空母なんか!!」


雲龍「提督が言ってたもの。加賀とは仲良くやってるみたいだって」


瑞鶴「提督め……!」


下1~3高コンマ 次の話題やその他行動を

雲龍「そういえば貴女はお姉さんも一緒に来たのよね」


瑞鶴「結果的にはそうなったわね。翔鶴姉ったら…」


雲龍「妹思いのいいお姉さんだと思うわ」


瑞鶴「いい姉だとは思うんだけど、過保護すぎるのがちょっとたまに傷よね」


雲龍「あぁ……確か貴女の荷物に紛れてここまで来ようとしたのよね?」


瑞鶴「そのおかげで私は着替えどころか下着まで無くしちゃったのよ!」

雲龍「じゃあ今下着とかはどうしてるの?」


瑞鶴「普段着はお古を皆にもらって、下着は支給品よ」


雲龍「あの色気の無い下着を穿いているの?」


瑞鶴「私は見えないし、別にいいのよ」


雲龍「でもせっかく女の子なんだし、可愛いのは持っててもいいと思うわ。この後一緒に買いに行かない?」


瑞鶴「え~でも加賀は別に何も言ってなかったし…」


雲龍「…?何故そこで加賀が出てくるの?下着の話よね?」


瑞鶴「!!!!そ、そうね!可愛いのが欲しいし買い物に付き合ってくれない!?」


雲龍「え、でも……」


瑞鶴「さぁ!!早く行きましょう!!」

ーー

瑞鶴「さぁ買い物よ!!」


雲龍「そんなに慌てる必要があったのかしら…?」


瑞鶴「なんでもいいの!とにかく普段着と下着を買うんだから!」


雲龍「わかったわ、私が貴女のを選ぶのよね?」


瑞鶴「サイズは教えた通りだから、私に似合いそうなものをお願いね」


雲龍「自信はないけど、頑張って選んでみるわ」



下1~3高コンマ 雲龍の選んだ服や下着等

雲龍「とりあえず下着を選んでみたわ」


瑞鶴「これ?……なんか手触りが変というか…薄いというか…」


雲龍「紫のスケスケランジェリーにしてみたの」


瑞鶴「ちょっと!?」


雲龍「試しに着けてみましょう。試着室に入るわよ」グイッ


瑞鶴「え、あ!ちょっと~~!」

飛鳥「……」


雲龍「貴女のことがあるから二人で試着室に入れたわね。さぁ、穿いてみて」


瑞鶴「うぅぅ…これって透けてるのよね?試着だから下着の上から穿くとはいえ…恥ずかしい…」


雲龍「慣れるしかないわ。これを買ったら直接穿くんだからね」


瑞鶴「えぇ………もう…」脱ぎ脱ぎ


瑞鶴「………どう?着けて…みたけど…」


雲龍「下2」


下2 雲龍の台詞、行動他

雲龍「うん…うん……」


瑞鶴「雲龍?どうしたの?」


雲龍「提督に写メを送ったのだけど、中々好反応よ」


瑞鶴「貴女は何をしてるのよ!?」


雲龍「だって男の人の反応が気になるでしょ?下着姿を見られるとしたら男性じゃない」


瑞鶴「あ、え、っと、まぁ……そうね」

雲龍「うん……成る程紐のパンツも有りなのね。瑞鶴、それも持ってくるから少し待っててちょうだい」


瑞鶴「は!?私下着姿なんだけど!?」


雲龍「外に犬もいるから大丈夫よ。すぐ戻るわ」ガラッ


瑞鶴「ちょっと!!……もう、なんなのよぉ」


瑞鶴「提督も提督で、何アドバイスしてるの…龍驤さんバレたら怒られるわよ?」


瑞鶴「はぁ…………」


瑞鶴「これ……似合ってる、のか」


瑞鶴「……喜んでくれるかな…」


瑞鶴「……うふふっ」

ーー

雲龍「結局あの下着は買ったのね」


瑞鶴「紐のやつも…似合うっていうから…」


雲龍「えぇ、間違いなく似合ってたわ」


瑞鶴「でもこれが結構いい値段したから、服は買えなかったわね」


雲龍「提督が出すっていってたから、お金は払ってくれたと思うわよ?」


瑞鶴「服くらい自分で買うからいいわよ。それより、次はどうする?」


下2 次の目的地や帰るかどうかを

ーーエステサロン


瑞鶴「雲龍、私こういう所来るの初めてなんだけど…」


雲龍「勿体ないわよ、瑞鶴は肌がキレイなんだしエステには行った方がいいわ」


瑞鶴「ねぇ、エステって……なに?」


雲龍「お肌の手入れだったり、マッサージしてくれたり、後は脱毛とかもやってるわね」


雲龍「スタッフも全員女の人だし、安心できるのよ」


瑞鶴「安心……?」


雲龍「受けるエステにもよるけど、基本的にここでは裸になるの」

雲龍「裸にタオル一枚だから、もし男の人がいたら大変でしょ?」


瑞鶴「……そうね」


雲龍「私はいつものにするけど、瑞鶴はどうする?」


瑞鶴「そんなの急に言われても…エステに来たことないのよ?」


雲龍「なら、おススメを何個か言っていくから、したいのがあれば言ってみて」


瑞鶴「…そうするわ」


下2 雲龍のエステ内容
下4 瑞鶴のエステ内容を

ーー

雲龍「うぅん……はぁ…」


瑞鶴「ねぇ雲龍、大丈夫?全身オイルマッサージなんて、エロいことしか考えられないんだけど」


雲龍「思わず…声が出るくらい…気持ちいいのよ…ぁん…」


雲龍「それより…瑞鶴が豊……」


瑞鶴「雲龍、それ以上は言わなくていいわ」


雲龍「……胸のマッサージを…してほしいなんて…想像できなかったわ…」


瑞鶴「……私って人より胸無いじゃない?少しでも大きい方がいいかなって…」

雲龍「胸なんて…大きくても…邪魔なだけよ…」


瑞鶴「うるさい!アンタはどうか知らないけど、雲龍が乳デカイのは知ってるんだからね!」


雲龍「…想像に任せるわ」


瑞鶴「せめて人並みでいいから、私が胸が欲しいのよ……!」


雲龍「大きくなると…いいわね…」


瑞鶴「他人事だと思ってぇ!」

雲龍「はぁん……んん……」


瑞鶴「…ねぇ、よくここには来るの?」


雲龍「そうね…休みの度に…ここには来てるわ…」


瑞鶴「休みって言っても、そこまで多くないでしょ?正規空母は貴女一人なんだし」


雲龍「そうでも…なかったわ…今日みたいな日は…何回かあったし…休みも…定期的にあったから…」


瑞鶴「提督さんよく休ませたわね…」

雲龍「提督は…そういう人…だから…」


瑞鶴「凄いなぁ…提督さん」


雲龍「提督には…感謝しかないわ…世紀末鎮守府にいた頃は…肌もボロボロで…抜け毛も酷かったし…」


雲龍「こうやって…エステに通えてるだけで…幸せなの…」


瑞鶴「…うん、私もここに来れて幸せね」


雲龍「瑞鶴は…自分からここに来たんでしょ…?」


瑞鶴「だから…受け入れてくれて…ありがとうってこと…」

雲龍「……ねぇ、瑞鶴…こんな噂…知ってる?」


雲龍「また…貴女や龍驤さんみたいな艦娘が…来るかもって…」


瑞鶴「…知ってるわ。提督さんに、そういう手紙が来たって」


雲龍「その艦娘……天城かもしれないの…」


瑞鶴「天城って、貴女の妹艦よね?よかったじゃない!」


雲龍「ええ……これで雲龍型が…揃うものね」


雲龍「それで瑞鶴…もし天城が…貴女と同じだったら…仲良くしてくれる?」


瑞鶴「…当たり前じゃない!」

瑞鶴「天城が私と同じじゃなかったとしても、仲良くするに決まってるわ!」


瑞鶴「私が差別でもすると思ってるの?」


雲龍「そうね…瑞鶴は…そんな人じゃないものね…」


瑞鶴「身近な人に障害があって戸惑うかもしれないけど、全てを受け入れてあげて欲しいの」


瑞鶴「あと、決して特別扱いはやめてあげてね?」


雲龍「アドバイス…ありがとう…」


瑞鶴「どう致しまして!」


雲龍「貴女に…聞いておいて…よかったわ…」

ーー

瑞鶴「今日は予想外に休みで戸惑ったけど、いい休日になったわ!」


雲龍「えぇ、ほんとにいい一日だったわ」ツヤツヤ


瑞鶴「龍驤さん元気になってるかなぁ?」


雲龍「多分良くなってるわ。お土産でも買って帰りましょう」


瑞鶴「いいわねそれ!提督さんにも良くしてもらったし!」


雲龍「この近くに美味しいスイーツ屋さんがあるからそこに行きましょう」


瑞鶴「ええ、案内頼むわね!」


雲龍「……瑞鶴、一つ聞いていい?」


瑞鶴「え、なに?」


雲龍「……胸は大きくなりそう?」


瑞鶴「…………私も休みの度にここ通うつもり」



ーー

天城がこの先出てくるかもしれませんが、出した場合このスレで終われるか微妙ですね



引き続きネタ、コメントはお待ちしてます

ーー

北上「全くさ~なんであたしが瑞鶴のお供なんてしなくちゃいけないのさ」


瑞鶴「だって今の鎮守府に移ってからは、初めてこの病院に来るんだもん。何かあった時の為に北上が居てくれたら安心でしょ?」


北上「でもさ~その間鎮守府の工廠止まっちゃうんだよ?今日は色々整備も多かったのに…」


瑞鶴「でも提督が許可したんだし、なんとかなるんでしょ。ほら、貴女はちゃんと私をエスコートして」


北上「うぇぇ~めんどくさー…犬がいるからいいじゃん…」


飛鳥「……」

ーー病院


北上「はぁ…着きましたよ~っと…」


瑞鶴「わざわざ悪かったわね。直ぐに済むと思うから、適当に待っててちょうだい」


飛鳥「……」


北上「適当って言われてもここ病院だし…ゲームでも持ってくればよかったな~」


北上「いっそのこと…寝てよっかな…」


「すいません、お連れの方ですね?案内しますのでこちらでゆっくりとしていて下さい」


北上「…はいはい」

北上「なんで移動させられたかと思ってたけど、よく考えたらあんなとこにあたしが居たら邪魔か」


北上「手すりを使って歩く人もいるだろうしね~」


北上「…でもなんでこんなとこ連れてこられたんだろ?個室みたいな…」


北上「ここしか空いてる部屋がなかったのかなぁ?」


コンコン


「失礼、貴女が北上さんですね?」ガチャ


北上「え、まぁ……はい」

「緊張なさらずにゆっくりでいいので、私の質問に答えてくださいね」


北上「はぁ……?」


「あ、申し遅れました。私はこの病院で神経内科を担当している者です」


北上「…………!!」


「本日はどうかよろしくお願いします」


北上「……あのクソアマ!!」

北上「メクラのくせにあたしを騙したのか!!」


北上「許せない……!ぶっ殺して……!!」


「落ち着いて下さい、これは提督さんにも協力してもらっているんです」


北上「はぁ!?」


「貴女にちゃんとした治療を受けてもらいたい。これは提督さんだけではなく、鎮守府の皆さんの意見なんです」


北上「……チッ」


「…どうか診察をさせて下さい」


北上「……勝手にすれば?」



下1~3高コンマ北上の病名やその深刻さを

ーー

「問診の結果、北上さんの症状はOCD、つまり…」


北上「強迫性障害でしょ……」


「…わかっていたんですか?」


北上「あたし…手ばっか洗ってたし……幻聴、幻覚も酷いし。多分…そうかなとは思ってたよ」


「ならそれがどれくらい重いものなのかも理解していますね?」


北上「…かなり重症だね」


「はい、はっきり言ってかなり悪いです」

「もっと早くに病院で治療を受けていれば、こうはならなかったんですよ?」


北上「…さっきも言ったけど、鎮守府にはあたしが居ないとダメなの。そんなホイホイ抜け出せないんだよ」


「しかし……」


北上「あんた達に強制権はない。あたしはもう帰るから」ガタッ


「待って下さい!まだ話は終わってません!」


北上「これ以上話しても無駄だって言ってるの。そっちはあたしに病名付けれたんだから満足でしょ?」


「ダメです!せめて薬を処方させて下さい!」


北上「薬なら自分で飲んでるからへーき。それじゃーね~」

ガチャ


瑞鶴「あ、北上。どう…」


北上「おいメクラ」ガッ


瑞鶴「ぅ……!」


北上「二度とこんな真似するな。わかってるよね?」


瑞鶴「ぁ………う…!」


飛鳥「ウゥゥ~~!」


北上「うるさい犬…はいはい、離せばいいんでしょ」パッ


瑞鶴「ゲホッゴホッ!…あ、貴女……!」


北上「あたし騙すくらいなんだから、一人で帰れるよね?あたしも一人で帰るから~」スタスタ


瑞鶴「…………ダメよ…」


瑞鶴「北上、このままじゃ…貴女は……」

北上「…………」


北上「……あ~~~~イライラする!!」


北上「メクラがあたしを騙したこともそうだし、提督も協力したとか…!」


北上「あたしの頭がおかしいのはわかってんの!!誰もそれに触れないで!!」


北上「あたしは……許されちゃいけないんだ。だからこの病気とは一生付き合っていく」


北上「頭がおかしくなって死ぬのが、あたしにはお似合いなんだ!」


北上「ふぅ~…ふぅ~……!」


下1~3高コンマ このあとの出来事や北上の行動など

北上「ひ………ひひひひ……」


北上「ど……どうせ死ぬなら……あいつも…道連れに……」


飛鳥「オンッ!」ダダダッ


北上「あ?」


飛鳥「オォンッ!」ドシッ


北上「ぅあっ!」ドサッ


飛鳥「オンッ!オンッ!」


北上「このクソ犬!あたしに何してんだ!!」

瑞鶴「あそこです!飛鳥が吠えてる所に北上は居ます!」


「わかりました!」


「拘束具用意できてます!」


「くれぐれも慎重にするんだぞ!我々が患者を傷付けたら元も子もないからな!」


「はい、わかってます!」


北上「な、なんなのさ、こんなに大勢で……」


飛鳥「オンッ!」


北上「いい加減お前はあたしの上から降りろ!」


飛鳥「オンッオンッ!」


北上「この……!」グググッ

瑞鶴「飛鳥って意外と力強いでしょ?」


北上「今度は嫌がらせ!?メクラ、とっととこのクソ犬をどかして!」


瑞鶴「……あのね北上、提督にも貴女の病名を伝えたの」


北上「な……!何勝手にしてんのさ!!」


瑞鶴「提督はね、貴女には治療に専念して欲しいみたいなの」


北上「だーかーらー!あたしが居ないと鎮守府は回らないんだよ?治療に専念なんか提督が言うはずない!」


瑞鶴「提督は……貴女を入院させることを決断したわ」


北上「う……そ……」


北上「何言ってんのさ……そんな…冗談…」

瑞鶴「多少強引な手を使っても構わないから、どうか北上を……って病院側に頼んだの」


「お願いです、どうか乱暴なことはしたくないんです」


「大人しく病院まで来てくれませんか?」


「悪いようにはしません。我々を信じて下さい」


北上「…………」


瑞鶴「北上!貴女は自分が思ってるよりも相当悪いのよ!?飲んでる薬だって、かなり強いものなんでしょ?このままじゃ貴女は……」


北上「安価」


下1~3高コンマ 北上の台詞、行動他

北上「やだやだやだやだやだやだ!提督!捨てないで!」


瑞鶴「提督がそんな人じゃないのは貴女がよく知ってるはずよ!」


北上「そ……そうか……あたしは…龍驤さんを…殺しちゃったから……」


北上「あたしも…殺すつもりなんだ…!」


瑞鶴「北上!私の話を聞いて!」


北上「……殺す?あたしを?提督が?」


北上「ふ…ふひっ……ふひひひひ…」


殺すのは司令官やない、ウチや


北上「ひぎぃ!!」ビクッ

よくもウチを自殺まで追い込んでくれたな?


北上「ひっひっひっひっひっ!」ガタガタ


瑞鶴「なに!?どうしたのよ!?」


「幻覚を見ているのか?」


「酷く怯えている…早く拘束具を!」


「用意できました!」


……シネ


北上「あ………あぁぁぁ……!」


自分で死なれへんのやったら……ウチが連れてってたる……


北上「やめ……!やめて……!」


「君はそっちから抑えてくれ!」


「わかりました!」


お前もウチと同じ目に合わたるからな? ガシッ
「患者確保です!」ガシッ
「こっちも抑え込みました!」ガシッ



北上「ギャアァァァァァァァァァァァァ!!!!」

瑞鶴「北上!?ねぇ、何があったの!?」


北上「」


瑞鶴「あの!一体どうなったんですか?」


「北上さんを拘束したとたんに叫び始めて、今は……」


北上「」


「目は開いているんですが、体に力が入っていないようで…壊れた人形のような…」


瑞鶴「北上……?嘘でしょ…?」


北上「」


瑞鶴「…北上は良くなるんですよね!?」


「OCDは完治が非常に難しい病気です。ですが私達も最善を尽くします」


瑞鶴「……どうか北上をお願いします」


下1~3高コンマ 北上の入院中の出来事や治療状況等

ーー


瑞鶴「北上、元気にしてる?」ガチャ


北上「……お陰様でね」


瑞鶴「こうやって普通に会話できるまで回復できたんだからよかったじゃない」


北上「そりゃ一ヶ月も何にもしなかったら、悪くはならないでしょ…」


瑞鶴「よかった、日にちがわかるようになったのね?」


北上「……あたし酷かったらしいね。何言ってるかわからないし、看護師さん殺そうとしたり、飛び降りようとしたり…」


瑞鶴「その時の記憶なんて、無い方がいいのよ。気にしないことね」

北上「…迷惑かけてごめん」


瑞鶴「いいのよ、私だってみんなに迷惑かけてるんだし」


北上「迷惑ついでに…工廠のことも謝っとくね。あたしが居ないから今、すごいことになってるでしょ?」


瑞鶴「そっか…もう体調も良くなったし、言っていいわよね。あのね北上、落ち着いて聞いてね?」


瑞鶴「貴女が入院して直ぐ、他の鎮守府からまた新しい艦娘がやってきたのよ」


瑞鶴「その子は秋津洲。超最前線鎮守府から派遣……もとい左遷してきたの」


瑞鶴「秋津洲は仕事中毒かってくらいに働いてるわ」

瑞鶴「左遷されてきたってことは何か問題があるのか…詳しくは知らないけど、多分出撃関係でしょうね」


瑞鶴「秋津洲が居た鎮守府はかなりの激戦区だったらしいし…その辺は本人に聞いてみたらいいわ」


瑞鶴「でもね北上、これは提督も言ってたんだけど、決して貴女が必要無くなったわけじゃないの」


瑞鶴「貴女の帰りは提督も皆んなも待ってる。だから早くよくなって、鎮守府に帰ってきなさいね?」


瑞鶴「……皆んなの中には私も入ってるわ。私も北上のこと、待ってるから」


北上「安価」


下1~3高コンマ 北上の台詞、行動他

北上「そっかぁ……」


瑞鶴「北上?」


北上「そうだよね……あたしみたいなのって…用済みだよね…」


瑞鶴「ねぇ北上、そんなことないのよ?」


北上「うん、わかってるよ龍驤さん。あたしもそっちに行くから」


北上「そっちに行ったら…ちゃんと謝らせてね?」


北上「うん…ありがとう、龍驤さん……」


瑞鶴「はぁ……北上!!」


北上「ひ……」ビクッ

北上「は、あ…え……何処から幻覚だったの?」


瑞鶴「多分貴女が龍驤さんの姿か声を聞いた辺りからよ」


北上「……そっか」


瑞鶴「でもね北上、貴女のことを皆んな待ってるのは幻覚じゃないの。貴女は鎮守府に必要なの!」


北上「うん……ありがとね瑞鶴」


北上「でもさ……こうやって瑞鶴が元気付けてくれてるのも、幻覚かどうかあたしには区別できないんだよ」


瑞鶴「……」


北上「三日前なんか、龍驤さんがあたしの首絞めてたし、それより前には瑞鶴があたしを刺し殺したの」


北上「でも昨日のおかずは煮魚だったのは本当だし…」


北上「あたし……このまま死んでいくのかな…」


北上「鎮守府に……帰りたいよ…」


北上「提督……皆んな……」


下1~3高コンマ 瑞鶴の台詞、行動やその他起こったことを

提督「…北上、俺達はいつまでも待ってるぞ」ガチャ


北上「て…いとく……」


提督「…錯乱していた状態から、こうやって普通に話せるにまで回復したんだ。きっと近い内に戻れる」


北上「でもあたしはもう……」


提督「…確かに秋津洲は休もうともせずにずっと工廠に居てくれるが、それでも北上が必要なんだ」


提督「北上は皆んなの体調や調子に合わせて艤装を調整してくれていたよな?それは日が浅い秋津洲には無理だ」


提督「そして何より…皆んなお前に会いたがってるぞ」


北上「皆んなが…あたしに…」

龍驤「そうやで、北上」


北上「……その龍驤さんは幻覚?本物?」


龍驤「アホ、本物に決まっとるやろ。信じられへんのやったら手でも握ったろか?」


北上「ううん…幻覚の龍驤さんもあたしに触ってくるし…触られる感触もあるの」


北上「きっとこの龍驤さんも…幻覚かなぁ…」


龍驤「……」


北上「ねぇ龍驤さん、あたしも死んでそっちに行くから、そしたらあたしのこと許してくれる?」


北上「あたしは生きてる限り…許されないから」


龍驤「安価」


下1~3高コンマ 龍驤の台詞、行動他

龍驤「アホ、死んだら海の底からサルベージしたるわ」


北上「そんなこと言うのは……本物の龍驤さんか…」


龍驤「最初からそう言うとるやろ?」


北上「だからさぁ!もう……幻覚と現実の区別がつかないんだよぉ…」


龍驤「ならウチがそのアホになった頭でも覚えられるくらい言うたるわ!ええか、よう聞いとき!」


龍驤「ウチは北上に言われたことは許すつもりはない。どれだけウチが傷付いたか…」


龍驤「例えアンタが死んでも許さん」


北上「やっぱ……そうだよね…」

龍驤「でもな、北上には感謝の気持ちもあるんや。普段から艤装も見てくれるし、この義手義足も北上らが作ってくれたやつや」


龍驤「北上がおらんかったら、ウチはここまで元気やなかったかもしれん。それについてはお礼を言う。ありがとうな」


龍驤「こうやってお礼は言うたけど、許す許さんとなったら話は別や」


龍驤「だから北上、ウチに許して欲しかったら生きろ!」


龍驤「生きて生きて生き続けたら、ウチは許したる」


龍驤「ウチより早く死んだら絶対許さんからな!地獄の果てでも怒鳴りに行ったるわ!!」


龍驤「だから…な?もう自分を追い詰めるのは…やめてええんやで?」


北上「安価」


下1~3高コンマ 北上の台詞、行動他

北上「あたし…居ていいんだね…龍驤さんの…となり…に…」


龍驤「うん……だから早く戻ってきてな?」


北上「……」( ?ω?)スヤァ


提督「…安心して眠ったようだな」


瑞鶴「今のこと、覚えてるといいんだけどね」


龍驤「覚えてないっていうんやったら、覚えるまで言うたんねん!」


提督「…そうだな、本人が認めるまで言い続けてもいいだろう」


瑞鶴「早く元気になりなさいよ……」

ーー

多摩「お邪魔するにゃ~」ガチャ


北上「げ……」


多摩「多摩の顔を見てそのリアクションってことは、何を言われるのかわかってるのかにゃ?」


北上「病院に行かなかったこと…怒ってるんでしょ?」


多摩「それしかないだろ?」


北上「う……」


多摩「あ、れ、だ、け!多摩が言ったにも関わらず、北上は無視し続けて、結果こうなってるにゃ」


北上「相当怒ってるよね?」


多摩「ブチ切れにゃ」


北上「……はい」

多摩「…と、あんまり追い詰めるのも逆効果らしいからこれくらいにしといてやる」


多摩「お前は早く治して艦隊に戻ってこい。それが北上が今できる最大の恩返しだ」


北上「あの、多摩姉…」


多摩「なんだ?」


北上「……語尾」


多摩「…興奮すると語尾が消える癖、直さなきゃいけないにゃあ」


北上「そもそも変な語尾をやめたらいいんじゃ…」


多摩「それは多摩のアイデンティティに関わるにゃ」

北上「そもそも…多摩姉は何しに来たの?」


多摩「なんにゃ?可愛い妹が入院してるっていうのに、お見舞いに来ない理由がないにゃ」


北上「いや…いつもの多摩姉なら…何か理由あるだろうし…」


多摩「……」


北上「何しに…来たの?」



多摩「安価」


下1~3高コンマ 多摩の台詞、行動他

多摩「……実は多摩も入院することになったので、その挨拶にゃ」


北上「嘘!?だって多摩姉元気そうじゃん!」


北上「この病院に入院するんだよね?ここって形成外科とリハビリと神経内科と…あと何かあったっけ?」


北上「見た目元気そうだし…怪我もしてないよね?」


多摩「……」


北上「もしかして…相当悪い感じのやつなの?」


多摩「下2」


下2 多摩の台詞、行動他

多摩「最近配属された憲兵を見ると動機がして顔が赤らむ上になんだかふわふわした気分になってくる病だにゃ…………きっと多摩は長くないのにゃ」


北上「……それマジで言ってる?」


多摩「マジだとしたら多摩は相当ヤバいにゃ」


北上「よかったぁ…冗談か…」


多摩「でも、入院するのは本当だにゃ。多摩ずっと腰が痛いって言ってたのは覚えてるにゃ?」


北上「あぁ…そういえば言ってたね」


多摩「その件で一回精密検査をすることになったんだにゃ。入院は入院でも、検査入院ってやつにゃね」


北上「なんだ…びっくりしたぁ…」

北上「多摩姉が…変な嘘言うなんて珍しかったから…ちょっと心配したじゃん…」


多摩「…北上、多摩は冗談は言うけど、嘘は言ったことないにゃ」


北上「うん…?」


多摩「北上が入院してから…新しい憲兵さんが配属されたんだにゃ…」


北上「……まさか」


多摩「その憲兵さんが…かっこよくってにゃあぁぁ…」


北上「多摩姉が…人を好きになるなんて…」


多摩「おみゃーは多摩をなんだと思ってるんだにゃ」

北上「…それで?それをあたしに言うってことは、何かあるんでしょ?」


多摩「…どうやってアプローチすればいいと思うにゃ?」


北上「それをあたしに聞くんだ…」


多摩「仕方ないんだにゃ!鎮守府には他に球磨型は居ないし、こんなこと相談できるの北上だけなんだにゃ!」


北上「そんなこと言われてもなぁ…」


多摩「いいアドバイスくれたら、今回の件は許してやるにゃ」


北上「そうだね、え~っと…」


北上「安価」


下1~3高コンマ 北上の台詞、行動他

北上「定番だけど…胃袋を掴むとか?」


多摩「やっぱりそういうのかにゃあ…」


北上「お弁当でも作って…持っていったら喜ぶと思うよ?」


多摩「…わかった、それを試してみるにゃ。入院中は料理の本を読みまくるかにゃ……」


北上「本読んだだけで…うまくなるかはわかんないけど…意味はあると思うよ」


多摩「……北上も手伝えにゃ。料理できるにゃよね?」


北上「でもあたしはできるってだけで…うまくはないよ」

多摩「それでも多摩よりマシなはずにゃ」


北上「……もしかして多摩姉って料理したことないの?」


多摩「………にゃ」


北上「これは…厳しいかもね…」


多摩「それでもやるしかないんだにゃ!検査入院が終わり次第猛アピールの嵐だにゃ!」


北上「やるだけ…やってみなよ~」


多摩「言われにゃくても!!」

ーー

夕張「久しぶり!元気してた?」ガチャ


北上「夕張…」


夕張「うん、顔色もいいみたいね!」


北上「ごめん…工廠のことで…迷惑かけて…」


夕張「全然気にしてないって!こっちのことはいいから、ゆっくり治してね!」


北上「…うん」

夕張「それで、今日は新人さんに挨拶してもらおうと思って連れてきたの!」


北上「新人って…秋津洲?」


夕張「そう!新しい工廠担当の秋津洲ちゃん!」


北上「そんなの…今じゃなくてもいいのに…」


夕張「こういうのは早い方がいいでしょ?ほら秋津洲ちゃん、入ってきて!」


秋津洲「安価」


下1~3高コンマ 秋津洲の台詞、行動他

秋津洲「黒潮と不知火の艤装は一緒にやって、その後龍田さんと神通さんのを…」ブツブツ


夕張「…秋津洲ちゃん?」


秋津洲「あ、北上さんよろしくかも」


北上「…よろしく」


秋津洲「それで、その後は飛鷹さんと隼鷹さんのを…」ブツブツ


北上「えっと……秋津洲は仕事大好きな感じ…なの?」


夕張「仕事が大好きというか…仕事のことしか考えてないというか…」

夕張「前に居た鎮守府の影響らしくて…秋津洲ちゃん、ほとんど寝ないで作業してるの」


北上「うへぇ……」


夕張「北上さん…何か言ってやってくれない?」


北上「あたし?一応OCDで入院中なんだけど…まぁいいけどさ…」


秋津洲「…………」ブツブツ


北上「あのさ…秋津洲…」


秋津洲「……なにかも?」


北上「下2」


下2 北上の台詞、行動他

北上「挨拶は…コミニュニケーションの基本だよ…」グリグリ


秋津洲「あ、頭をぐりぐりしないで欲しいかも!」


北上「なんだ…そんな表情もできるじゃん…」


秋津洲「かも?」


北上「秋津洲…この部屋に入ってから…ずっと俯いて…難しい顔してたよ…」


秋津洲「それは帰ってからの仕事が大事だから…!」


北上「提督が…そうしろって言ったの…?」


秋津洲「……言ってないかも」

北上「あのさ…頑張るのはいいけど…無理しちゃダメだよ?」


北上「あたし達の提督は…仕事が遅いからって…怒鳴るような人じゃないし…」


北上「頑張りすぎるのも…よくないから…適度にサボるもんだよ…」


北上「それにさ…皆んなの声を無視し続けた結果…こうなったのが目の前にいるじゃん…」


北上「秋津洲も…こうはなりたくないでしょ…?」


北上「だからさ…ほどほどに…頑張って…」


秋津洲「安価」


下1~3高コンマ 秋津洲の台詞、行動他

秋津洲「うーん...お仕事をしない時間ってなにをすればいいのか分かんないかも…」


北上「なにって…そりゃゲームしたり…」


秋津洲「ゲームなんてしたことないかも」


北上「…駆逐艦達と喋ったり」


秋津洲「まだそんなに仲良くなってないかも」


北上「本…読んだりとか……」


秋津洲「本読むなら艤装の仕様書読みたいかも」


北上「夕張…あたしにはダメだ…」


夕張「諦めるの早いですよ!」

秋津洲「…ここの提督さんは仕事ができなくても、私に乱暴しないっていうのはわかってるかも」


秋津洲「でも秋津洲は、仕事以外知らないかも」


北上「乱暴って…殴られたりしてたの…?」


秋津洲「そうかも。そのおかげで前歯2本差し歯かも。ほら」イ~


北上「……最っ低…」


秋津洲「仕事もできないなら解体って脅されてたから、仕方ないかも」


秋津洲「だから私はここに来てよかったって思ってるかも」

秋津洲「秋津洲は提督に恩返ししたいかも!だから秋津洲はお仕事頑張るかも!」


北上「でもさ…提督は頑張り過ぎるのは…嫌いだよ…?」


秋津洲「かも…」


北上「工廠から出てさ…食堂でご飯でも食べてたら…嫌でも話しかけられるから…」


北上「ここは…そういう鎮守府だから…」


秋津洲「…わかった、もっと皆んなとお話ししてみるかも」


北上「今度…そうしてみてよ…」


夕張「うんうん、やっぱり秋津洲さんを連れてきてよかったです!」


ーー

また仲間が増えました


引き続きネタ、コメントお待ちしてます

ーー

秋津洲「あ……もうお昼かも…」


秋津洲「いつもみたいに早くパンでも食べて、早く仕事をしないと…」


秋津洲「でも………」


秋津洲「北上さんが言ってたこと…本当なのかな…」


秋津洲「……試してみるかも」

ーー食堂

秋津洲「…ここに来てから始めて食堂に来たかも」


秋津洲「今までずっと出来合いのものとか、片手で食べれるものばっかりだったし…」


秋津洲「…本当にこんな私に話しかけてくれるのかな?」


秋津洲「……ダメでも、今日だけにすればいいかも」


秋津洲「そうすれば…余計に傷付くこともないかも…」


秋津洲「……うん」



下1~3高コンマ 食事中の秋津洲に誰か話しかけてきた?来た場合はその人物名を。誰も来なかったも可

金剛「アキツシマー!食堂で食べてるなんて珍しいデスネー!」


秋津洲「…本当に話しかけられたかも」


金剛「どういうことデスか?」


秋津洲「北上さんに会いに行った時に言われたかも。食堂で食べてたら、嫌でも話しかけられるって」


金剛「オーウその通りデス!食堂で一人で食事してる人なんて、見たことアリマセン!」


秋津洲「凄いかも…そんなの想像できないかも」


金剛「…前の鎮守府はそんなにギスギスしていたんデスか?」

秋津洲「ギスギスっていうか、みんな戦うことしか考えてないから、食事に時間なんてかけてる暇なかったかも」


金剛「なるホド…」


秋津洲「それに秋津洲は…まともにご飯食べれなかったかも」


金剛「それは聞き捨てなりマセン。食事を与えないというのも人権侵害デス!」


秋津洲「ううん、食事は食べさせてくれたかも。ただ、出来損ないが皆んなと同じようにご飯を食べるなって言われて、机とか床にご飯零されたかも」


金剛「……!」


秋津洲「お箸も取り上げられたから、犬みたいに食べるしかなかったかも」


金剛「許せマセン…そんなことをする提督も、黙ってみているだけの艦娘も!」


秋津洲「でも…何も出来ない秋津洲は…それくらいされて当然かも…」

金剛「そんなことないデス!秋津洲は立派な艦娘デス!」


秋津洲「うん…ここに来て皆んなに色々言われてびっくりしたかも」


秋津洲「ありがとう…なんて、生まれて初めて言われたかも…」


秋津洲「生きてて…よかったかも」


金剛「…秋津洲、もし前の鎮守府に制裁を加えられると言えば、貴女は協力してくれマスカ?」


金剛「そんな提督を野放しは…したくありまセン!」


秋津洲「安価」


下1~3高コンマ 秋津洲の台詞、行動他

秋津洲「運が悪いと死んじゃうから……やめたほうが良いかも」


金剛「私は暴力には屈しまセン!」


秋津洲「そういう問題じゃないかも。金剛さんはほぼ最大練度の艦娘に囲まれて、生き残る自信はあるかも?」


金剛「それは……」


秋津洲「…あいつらのことはもう思い出したくないから、もういいかも。それに復讐でもされたら……」


金剛「……わかりマシタ、この件は秋津洲にはこれ以上協力を求めマセン。こちらから慎重に調査シマス」


秋津洲「……かも」

天龍「なーにしんみり飯食ってんだよ!」バシッ


秋津洲「がもっ!!て、天龍……何するかも…!」


天龍「お前らがそんな顔してんのが悪ぃんだ」


明石「あああああの…」


金剛「天龍と…明石デスか?」


天龍「あぁ、工廠の隅っこでボソボソ食ってたから、無理矢理連れてきたんだ」

明石「だだだって…私は…」


天龍「飯はみんなで食う方が美味ぇんだ。そうだよな金剛?」


金剛「それには同意デス!秋津洲も明石も、ここでご飯を食べてくだサイ!」


秋津洲「でも仕事があるかも…」


明石「わわわわ私は…皆んなのままま前で…食事なななななんて…」


天龍「それならもう気にすんなって。もう誰からも何も言われなくなったろ?」


明石「ははははい…」


金剛「天龍が皆さんを説得したおかげデスね!」

天龍「確かによ、明石は許されないことをしたかもしんねぇ。でも、この明石は何もしてねぇんだ」


金剛「はい、喋り方も違いマスが、それ以前に考え方や性格も…まるで別人のようデス」


天龍「ならよ、イジメる理由は無いよな?だから俺は受け入れてやってくれって皆に言ったんだ」


金剛「その結果少しづつデスが、明石はここに溶け込んできていマス!」


明石「あああありがとう…てててて天龍…」


天龍「気にすんな!俺がそうしたかっただけだからよ!」

秋津洲「明石さんの件は私も聞いたけど、こんな優しい明石さんがあんなこと考えてたなんて想像できないかも…」


金剛「何が行われたのかはわかりまセンが、恐らく人格の上書きや、記憶の抹消といった処理がなされたのデショウ」


天龍「お前は昔のこと何も覚えてないんだよな?」


明石「ままま全く……かか幹部さんに……つつつ連れてこられたきききき記憶しか…」


天龍「ならもう明石は仲間だ!……と俺は思ってんだけどよ…」


金剛「龍驤さんと提督は、そういうわけには行かないみたいデス…」


秋津洲「恋人が殺されそうになったんだから、当然といえば当然かも」

明石「ははははい…だだだから、龍驤さささんに…スイッチをおおお押されるのは……ししし仕方ないでででです…」


天龍「あぁ…まだ押されてんのか?」


明石「……」コクリ


金剛「龍田さんはスイッチはもう無くしたと言っていましたが、それは彼女の優しさでショウ」


天龍「許してくれとは言わねぇけど…せめてスイッチを押すのは止めてやって欲しいよな…」


金剛「耐えがたい苦痛…なんデスよね?」


明石「あああ頭が…わわ割れるくらい、いいい痛い…」


秋津洲「凄く痛そうかも…」

天龍「…なぁ秋津洲、そのスイッチを無効にできねぇか?」


秋津洲「仕組みは単純だから多分できるかも。でも……それをやっていいかも?」


天龍「……だよな」


金剛「スイッチが効かないとなると、龍驤さんが明石さんに直接何かをするかもしれません…」


天龍「龍驤さんにそんなことは絶対させねぇ!」


秋津洲「解決するためには、やっぱり龍驤さんが明石さんを許すしかないかも」


金剛「龍驤さんと提督……どうにか説得できたらいいんデスが…」


龍驤「……」チラッ

ーー

ペタ…ギッ…ペタ…ギッ…


龍驤「……司令官…」


提督「…どうした?」


龍驤「明石のこと…なんやけど……大分…馴染んできたと思えへん…?」


提督「…そうだな」


龍驤「最初は…ウチと同じで皆んな明石のこと…嫌いやったみたいやけど……今は…」


提督「…天龍達のせい……おかげで、明石の扱いも変わってきたな」


龍驤「ウチ…ウチ………どないしたらええんや…」

龍驤「ウチはあいつにゴミ扱いされた挙句、殺されかけたんや……」


提督「…あいつは俺の恋人をゴミのように扱った。それは許されることではない」


龍驤「でも……あいつはもう…前のあいつやない…」


提督「……幹部によれば明石の脳の一部を切除して、以前の記憶や思想は失っている。だが……アレは間違いなく、龍驤の敵だった明石だ…」


龍驤「でも……みんなはもう…そう思ってないんやろな……」


提督「…事実として、今の明石はあの時と比べれば別人だ…」

龍驤「ウチら…どないしたらええんやろ…」


龍驤「皆んなと同じように…受け入れたるのがええんかなぁ…」


龍驤「でも…そうしたら………」


提督「…それは俺も同じ気持ちだ」


龍驤「このまま…黙って見とくのがええんやろうけど…ふと、あいつの顔みたら…このスイッチを押したくなるねん」スッ


龍驤「あいつがもがき苦しむと…ざまぁみろって…心が晴れるんや……」


龍驤「こんなん間違ってるんやろうけど……ウチにはどうしたらええか…わからんねん…」


提督「…龍驤」



下1~3高コンマ どちらかの台詞、行動やその他起こったことや誰かの台詞等

朝霜「へへへ…いいもん見つけたぜ」


龍驤「朝霜!?」


朝霜「それ…もらったぜ!!」ヒョイ


龍驤「あ、なにをするんや!」


朝霜「ふひひ……龍驤さんばっかりズルいぜ。こんないいもん持ってんなんてさ」


提督「おい朝霜、それは……」


朝霜「わかってるって、これは例のアレだろ?」

朝霜「震えて気持ちいいヤツか、ビリビリ来る痛いヤツか…楽しみだな」


龍驤「違う、違うんやそれは…」


朝霜「どっちにしろ、ドM御用達のスケベグッズだろ?あたいにも貸してくれよ~!」


提督「…朝霜、違うんだ。それを返してくれ」


朝霜「あ……もしかして…既に付けてる?それは悪いことしたね…」


朝霜「あ、でも試しに押してみたらどうなるか見てみてみてぇな。龍驤さん一回だけ押してもいいか?」


龍驤「…!」

朝霜「その反応…やっぱりそういうグッズだったんだな」


龍驤「あ、あかん……」


朝霜「大丈夫、あたいはSじゃねえから一回押すだけだって!」


朝霜「じゃあスイッチ……オン…!」


龍驤「あかん!!押したらあかん!!」


朝霜「へ…?」


龍驤「押したら……大変なことになる……んや……」


龍驤「あ………あぁ……」


龍驤「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」ボロボロ


提督「…龍驤」ギュッ


龍驤「うぁぁぁぁぁぁぁぁ……」


朝霜「え~~っと……どういうことなんだ?」

ーー

朝霜「…なるほど、そのスイッチは明石を苦しめる為のスイッチなのか」


提督「…そうだ」


朝霜「そのスイッチをあたいが押そうとしたもんだから、龍驤さんは止めたけど……」


提督「…止めてしまったことに対して…受け入れられないのか…それとも……」


龍驤「う"ぁぁぁぁ……ひ…ひっく……」


提督「…この問題は簡単には解決しない。もしかすると、一生このままかもしれないんだ…」


朝霜「安価」


下1~3高コンマ 朝霜の台詞、行動他。その他起こったことを

朝霜「龍驤さんは優しいからさ、本当は許したいんだよ。優しすぎるから悩むんだよな?だったらいいじゃねぇか、許してやればさ!本能で生きようぜ!」


提督「…そう簡単にはいかないんだ」


朝霜「なんでだ?本当は許したいだろ?」


提督「…そうかもしれない。だがそんな簡単に許すとなると……」


朝霜「…簡単じゃないんじゃないねぇか?」


朝霜「明石は死にそうな目に遭った上に記憶も消されてる。それに今まで何度も龍驤さんがスイッチ押してたんだろ?」


提督「……」

朝霜「皆にも酷い扱いをされてきた……もう十分なんじゃねえのか?」


提督「…だが……」


朝霜「司令、これ以上やると、本物の鬼畜提督になっちまうぜ?」


提督「……」


朝霜「龍驤さんもさ、いきなり許せとは言わねぇよ。でも、もうスイッチを押すのは止めてやってくれねぇか?」


龍驤「下2」


下2 龍驤の台詞、行動他

龍驤「わかった……ぐず……スイッチはもう…止める…」


朝霜「ん、それがいい。明石にとっても、龍驤さんにとってもそれが一番だよ」


龍驤「ウチ…ウチはぁ……」


朝霜「…っとまた泣き出しちまったか。司令、あとは頼んだぜー」


提督「…俺からはあんなことは言えなかった。ありがとう朝霜。」


朝霜「いいっていいって、あたいも置いてもらってる身だからな!それにお礼を言われるなら、一発ぶん殴ってくれた方が嬉しいぜ!」


提督「………考えておこう」


ーー

今日は無理してやらなくてもよかったかもしれません


引き続きネタ、コメントお待ちしてます

ーー


多摩「ふぅ~~ふぅ~~!」


「多摩さんどうしたんだろ…」

「息が荒いけど…やっぱり北上さん関係かなぁ…」

「多摩さんずっと北上さんに言ってたもんね、病院に行けって」

「無視し続けた結果入院したんだっぴょん。心中穏やかじゃないのは確かだっぴょん」


多摩「……!」ギロッ


「あわわ…聞こえたみたいだよ!」

「逃げるが勝ちっぴょん!」

「ま、待ってよ~~!」


多摩「…………」

多摩「多摩の顔はそんなに怖いのかにゃ…」


多摩「こんなに緊張したことがにゃいから、自分がどんな顔してるのかわからないにゃ…」


多摩「あの人の為にお弁当を作って、後は渡すだけなんだにゃ」


多摩「アドバイスは自称経験豊富な北上から貰ってきたにゃ」


多摩「……やるしかないにゃ」


多摩「やって………やる……!」ゴゴゴ


「うわ~多摩さん激おこだ…」

「あんな恐ろしい顔の多摩さん見たことないよ…」

ーー

多摩「……ここにゃ。ここに憲兵さんがいるんだにゃ」


多摩「こういうのは、最初が肝心だんだにゃ…」


多摩「うん、大丈夫……アドバイス通りに…」


多摩「すぅ………はぁ……」


多摩「………よし」


多摩「安価!」


下1~3高コンマ 憲兵に向けての多摩の台詞、行動他

多摩「オラァーーー!」バターン!!


憲兵「な、なんだ!?」


多摩「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ!」


憲兵「酷く息が荒く、四角い武器を持っている?まさか……暴徒化したのか!?」


憲兵「ここの艦娘は皆んな大人しいと聞いていたが…」


多摩「おいお前!!」


憲兵「なんだ!?こっちは人間といえども、一筋縄ではいかんぞ!!」


多摩「これでも、くらえ!!」パァン!!


憲兵「……!」

憲兵「……ん?」


憲兵「武器を…机に叩きつけた……?」


多摩「あ………ありがたく頂け!!」


憲兵「……は?」


多摩「……それだけだ!!」バターン!


憲兵「な、なんだったんだ……?」


憲兵「机に置かれたこれは……武器ではなく…弁当…?」


憲兵「…………差し入れだったのか…?」

ーー


多摩「に"ゃああぁぁぁああぁ!!」ゴロゴロ


北上「あのさぁ…何カチコミしてんのさ…」


多摩「だって……だって……!」


北上「ドア蹴り開けて、弁当机に叩きつけて……憲兵さんと喧嘩したかったの?」


多摩「違うんだにゃぁぁぁぁぁ……」


北上「あたしのアドバイス全無視じゃん…」


多摩「緊張して……それどころじゃなかったんだにゃ…」

北上「これじゃ弁当も食べてくれたかわかんないね…」


多摩「うにゃああぁ…」


北上「……仕方ない、緊張しちゃう多摩姉に、次の作戦を教えよう」


多摩「…どんなのだにゃ?」


北上「それはね……」


下1~3高コンマ 次の作戦内容を

北上「ちょうどバレンタイン近いし…チョコを作るのはどう?」


多摩「チョコ……チョコレートにゃ……」


北上「溶かして…型に入れるだけだから…簡単だよ…」


多摩「チョコは…甘くて…ほろ苦い…」ブツブツ


北上「多摩姉……?」


多摩「…わかったにゃ。ありがとうにゃ北上!」


北上「あーうん…頑張ってね…」


北上「……わざわざ病院まで来て…必死なのはわかるけど…空回りしないでね…」

ーー食堂


多摩「…無理言って台所を貸してもらったにゃ」


多摩「こんないい設備を貸してもらうんだから、まともなものを作らなきゃいけないにゃ」


多摩「資料として女の子が読んでそうな本をいくつか持ってきたにゃ」


多摩「早速片っ端から読んでいくにゃ!」


多摩「…………ふんふん…」


多摩「にゃるほど…基本は型を用意するんだにゃ……」

多摩「業務用チョコと普通のチョコを買ってきておいて良かったにゃ」


多摩「他には何か……独創的なのもいいにゃ…」


多摩「おぉ…チョコケーキもいいにゃ……」


多摩「チョコ…フォンデュ?……凄いにゃ…」


多摩「にゃ!?か、身体にチョコを!?そ、そんにゃ……」


多摩「…………」


多摩「……よし、決めたにゃ!!」


下1~3高コンマ 多摩の作ったチョコの種類や形等

多摩「……無難にココア風味クッキーにするにゃ!」


多摩「これが一番簡単そうだし、失敗も考えたらこれがベストにゃ!」


多摩「よし、じゃあまずはクッキーの生地作りからにゃ」


多摩「これとこれを混ぜて……」


多摩「……オーブンを余熱?これに何の意味があるんだにゃ?」


多摩「型は……は、ハートとか使っちゃうかにゃ…?」

ーー

卯月「なんだか美味しそうにな匂いがしたっぴょん!」


多摩「卯月かにゃ?全く、鼻が良いにゃ…」


卯月「多摩さんがお菓子を作ってるなんて珍しいっぴょんね!」


多摩「……ちょっとした気分転換にゃ」


卯月「多摩さん、味見させて欲しいっぴょん!」


多摩「……少しだけにゃよ」


卯月「やったー!いただきますっぴょん!」


下2コンマ 数値が高ければ高いほど美味しい

コンマ47 普通


卯月「うーん……普通っぴょん」


多摩「…やっぱりそう思うにゃ?」


卯月「可もなく不可もなくって感じっぴょん」


多摩「多摩も味見したけど、普通だと思ってたんだにゃ」


卯月「まさにレシピ通りって感じの味っぴょんね」


多摩「わかるのかにゃ!?」


卯月「うーちゃん実は料理が得意なんだっぴょん!」

卯月「レシピ通りに作ればマズくはならないっぴょん。でも、特別美味しくもならないんだっぴょん」


多摩「そうなのかにゃ……」


卯月「多摩さん、よかったら卯月のレシピ教えてあげるっぴょんよ?」


多摩「ほんとかにゃ!?」


卯月「た、だ、し!誰に作ってたのかを教えてくれたらの話だっぴょん!」


多摩「う…………!」


卯月「その様子だとただの気分転換じゃないっぴょんね?さぁ、どうするっぴょん!?」


多摩「安価」


下1~3高コンマ 多摩の台詞、行動他

多摩「……やっぱりいいにゃ」


卯月「どうしてっぴょん?」


多摩「冷静に考えて、卯月がまともなレシピなんか教える気がしないにゃ」


卯月「……中々鋭いっぴょん」


多摩「ほら、もう味見はさせないにゃ。邪魔者はとっとと出ていくにゃ」


卯月「ぶーぶーー!」


多摩「欲しかったら自分で作れにゃ!」

ーー

憲兵「艦娘の多摩に呼び出されてしまった…」


憲兵「この前の弁当も謎だったが……多摩は一体何がしたいんだ?」


憲兵「喧嘩を売られているのか…それとも…単なる差し入れなのか…」


憲兵「…行ってみればわかるだろう」


憲兵「…………この部屋か」


憲兵「軽巡多摩、ここに居るんだな?」ガチャ



下1~3高コンマ 多摩の様子や部屋の状況、用意されていたものを

憲兵「多摩?……どうしたんだ…?」


多摩「うーん……どうするかにゃ…」


多摩「クッキーには…リボンを巻いたにゃ…」


多摩「そうにゃ………クッキーには巻いたんだにゃ…」


多摩「………多摩にも巻くかにゃ?」


多摩「プレゼントは、クッキーと多摩にゃ!なんて……」


多摩「…………」


多摩「うにゃあぁぁぁぁぁ……」

多摩「は、恥ずかし過ぎるにゃ……!」


多摩「で、でも…男の人はこういうの好きだって…」


多摩「ふぅ…ふぅ……」


多摩「…………やるかにゃ」


多摩「リボンとは違うのかにゃ……」


多摩「ええっと、ここを…こう…………」チラッ


多摩「…………あっ」


憲兵「こ、これは……?」


下1~3高コンマ どちらかの台詞、行動他

憲兵「……どういう状況なのか、説明を頼む」


多摩「…………」


憲兵「多摩?聞こえなかったのか?」


多摩「…………」


憲兵「多摩?」


多摩「…………」カチーン


憲兵「……自分にリボンを巻こうとした体勢で固まっている…」

憲兵「な、なんなのか全く理解ができない…」


憲兵「ドッキリか何か…だったのか?」


憲兵「いや、それにしてはお粗末過ぎる……」


多摩「……」カチーン


憲兵「……ん?机の上に何かあるな」


憲兵「これは……自分へのプレゼント?」


憲兵「自分の名前が書いてあるし…間違い無いだろう…」


カサッ


憲兵「これは……自分への手紙?メッセージか何か…書かれているのだろうか…?」


下1~3高コンマ 憲兵への手紙の内容や書いてあったことを

憲兵「私のものになれ!?……どういうことだ?」


多摩「……」カチーン


憲兵「…………」


憲兵「……もしかして?」


ガサガサ


憲兵「……やはりそうか、これは…バレンタインのプレゼント…」


憲兵「そうか……そういうことだったのか…」

憲兵「ということは、この前の弁当は…自分へのアプローチ……」


憲兵「そしてこの状況は……」


多摩「……」カチーン


憲兵「……自分も男だ、ちゃんと返事をしてやろう」


多摩「……」カチーン


憲兵「……多摩、俺の話を聞いてくれ」


多摩「ふぁ!?」


憲兵「安価」


下1~3高コンマ 憲兵の台詞、行動他

憲兵「よく…聞いて欲しい」


多摩「にゃ……にゃあぁ……」コクン


憲兵「すまない…俺は北上さんが好きなんだ…」


憲兵「初めて見た時から…一目惚れで……」


憲兵「だから…多摩の気持ちに応えることはできない」


憲兵「……本当に申し訳ない」

憲兵「この…クッキーは有難く頂くが…」


憲兵「……そのラッピングされた君を受け取るわけにはいかない」


憲兵「…こういうのは誤魔化すより、ちゃんと伝えた方がいいと思ったから、ストレートに言わせてもらった」


憲兵「もちろん、多摩の気持ちは嬉しかった」


憲兵「……君ならきっといい人が見つかるだろう」


多摩「安価」


下1~3高コンマ 多摩の台詞、行動他

多摩「…………」


憲兵「…………多摩?」


多摩「」バターン!


憲兵「多摩!?大丈夫か!?」


多摩「」ブクブクブクブク


憲兵「い……医療班!医療班は何処だぁ!!」

ーー

北上「…………で敢え無く失恋した多摩姉は、また入院してきたと」


多摩「失恋が…こんなに辛いとは思わなかったんだにゃ…」


北上「ご飯も全く食べられなくなってたんだって?」


多摩「ご飯なんか…食べられるわけないにゃ…」


北上「初めての恋に、初めての失恋だもんね。そりゃあ辛いよ」


多摩「あぁぁぁぁぁぁ……」

北上「でもさ、男なんて星の数程いるんだよ。また新しい男が見つかるって」


多摩「…………北上」


北上「ん?どしたの?」


多摩「あの憲兵さんとは…どうなったにゃ?」


北上「どうって……」


多摩「隠さなくてもいいにゃ。お見舞いと称して憲兵さんがここに来てるのは知ってるにゃ」


北上「…………」


多摩「……どうなったんだにゃ?」


北上「安価」


下1~3高コンマ 北上の台詞、行動他

北上「……あの人に告白されたよ」


多摩「受けたのかにゃ?」


北上「…振ったよ」


多摩「……どうしてにゃ?多摩が惚れるくらいにはいい男にゃよ?」


北上「……多摩姉を振る男なんて、たかが知れてるんだよ」


北上「あたしを幸せにするっていうんなら、まず身内を幸せにしてもらわないとね」

多摩「本当にそれでよかったのかにゃ?」


北上「いーよ別に。さっきも言ったでしょ?男なんて星の数程いるって」


多摩「……ありがとうにゃ」


北上「多摩姉にお礼を言われる筋合いはないよ~あたしが勝手に男を振っただけなんだよ?」


多摩「それでも……にゃ」


北上「……そっか」


多摩「……北上!今日は飲むにゃ!!」


北上「あたし入院中なんだけど…」


多摩「それは多摩もにゃ!!適当に病院抜け出して、一杯やるにゃーー!」


北上「はいはい……」


下1~3高コンマ この後の展開や起こったことを

ーー

多摩「北上!!」バターン!


北上「もう…どうしたのさ……」


多摩「またアドバイスが欲しいんだにゃ!」


北上「んぇ……なんのアドバイス…?」


多摩「多摩、また好きな人ができたんだにゃ!!」


北上「……」

多摩「今度の相手は、瑞鶴の主治医さんだにゃ!これまた多摩好みで……」


北上「……」


多摩「北上!やっぱり今回も手作り弁当がいいのかにゃ!?」


北上「つ………」


多摩「なんにゃなんにゃ!?」


北上「付き合い切れないよ……」モフッ


多摩「にゃ!?どうして布団に潜るんだにゃ!?」


多摩「北上!多摩にアドバイスを!経験豊富な北上!!」


北上「その言い方やめて~……」モゾモゾ


ーー

これは次スレ行くしかありませんね


でも皆さん本当に続きが見たいんでしょうか?

そこだけが気になります


それでは次スレでお会いしましょう

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