遊馬「かっとビングだ!セレナ!」 セレナ「くっ・・・」 (20)

遊馬「かっとビングだ!セレナ!」

セレナ「離せ!私を解放しろ!」

遊馬「かっとビングだ!セレナ!」

ユート「隼!これは何の騒ぎだ!?」

黒咲「遊馬のかっとビングで瑠璃をエクシーズ使いにする」

セレナ「私は融合使いだ!誰がエクシーズなんかに!」

遊馬「かっとビングだ!セレナ!」

ユート「だからって椅子に縛り付けるなんて」

黒咲「たとえ融合次元出身といえども瑠璃は瑠璃」

遊馬「かっとビングだ!セレナ!」

セレナ「くっ・・・意地でもエクシーズに屈しないぞ!」

黒咲「聞き分けのない瑠璃は嫌いだな。もっとかっとビングだ!」

遊馬「かっとビングだ!セレナ!かっとビングだ!セレナ!」

ユート「隼・・・何てバカな真似を」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428242929

遊矢「今日もいい天気だな・・・ポカポカしてる」

柚子「さあお弁当食べようか?」

遊矢「うん」

柚子「そう言えばセレナが姿を消したって聞いたけど」

遊矢「何か黒咲と一緒に見かけたって沢渡が言ってたけど・・・大丈夫だろ」

柚子「そうよね」

遊矢「2人きりになるのは久しぶりだよな」

柚子「言われてみれば、そうよね」

遊矢「・・・」

柚子「・・・」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

遊矢「・・・!?」

柚子「カイトさんと凌牙さん・・・み、見てたの!?」

カイト「勘違いするな。たまたま通りかかったら目に入っただけだ」

シャーク「昼間から何イチャついてやがるんだ!」

遊矢「遊馬が?」

カイト「ああ、消えた」

シャーク「知らねえかなって思ってよ」

柚子「私達は」

遊矢「知らないな。消えたと言えばセレナも消えてさ」

カイト「セレナも」

柚子「黒咲と見かけたのが最後の目撃情報らしいのよ」

シャーク「カイト」

カイト「黒咲とセレナと遊馬は一緒に居る」

遊矢「そんな事わかるの!?」

シャーク「少し考えりゃわかるじゃねえか」

カイト「知り合いが同時期に消えたという事は確実に一緒に居る」

遊矢「へえ」

カイト「邪魔をしたな」

シャーク「デートでも楽しんでろよ」

カイト「今日もいい天気だな」

シャーク「2人きりになるの久しぶりだよなってか」

遊矢「最初から見てたのか・・・」

遊馬「かっとビングだ!セレナ!」

セレナ「こ、このままではエクシーズに染まってしまう・・・」

黒咲「そんなにエクシーズが嫌いか?」

セレナ「嫌いではない・・・だが私にとって融合は」

黒咲「悪の道から救わねばな。かっとビング質力アップだ!」

遊馬「かっとビングだ!かっとビングだ!かっとビングだ!かっとビングだ!」

ユート「隼!セレナが涙目になってるぞ!」

黒咲「それでもやらねばならない。俺だって辛いんだ」

セレナ「・・・私の中にエクシーズが流れ込んでくる・・・どうすれば」

遊馬「かっとビング!かっとビング!かっとビング!かっとビング!かっとビング!」

セレナ「・・・ガッチャ」

黒咲「何だと!?」

セレナ「ガッチャ!ガッチャ!ガッチャ!」

ユート「十代だ。十代がセレナを助けているぞ!」

黒咲「十代に負けるな遊馬!先輩を超えて行け!」

遊馬「かっとビングだ!俺!!!」

遊矢「・・・待てよ!」

カイト「何か用か?」

遊矢「覗き見なんて最低だろ!いい加減にしてくれよ!」

柚子「ちょっと遊矢」

遊矢「せっかく2人きりなのに・・・邪魔するなよ!」

シャーク「てめえ・・・!」

遊矢「まさかと思うけどカイトさんも凌牙さんも羨ましいんじゃないの」

柚子「やめなさいよ遊矢!ごめんなさいカイトさん、凌牙さん」

遊矢「この際だから言っとくけどカイトさんも彼女ぐらい作りなよ!」

カイト「・・・」

遊矢「凌牙さんだって妹とくっ付いて恥ずかしくないのかよ!」

シャーク「てめえ!」

カイト「いつになく強気だな。だが悪くはない」

遊矢「そんな性格だから女の子がよって来ないんだろ!ふざけるな!」

カイト「・・・」

遊馬「かっとビング!かっとビング!かっとビング!」

セレナ「ガッチャ!ガッチャ!ガッチャ!」

黒咲「押されるな遊馬!ファイトだ!」

セレナ「確かにアカデミアの連中はゲスだ!私もその一員だったから悪いとは思う!だが融合全てが悪いわけではない!」

セレナ「十代がそうだ!あいつは私の世界を広げてくれた!」

黒咲「瑠璃!俺とて十代が良きデュエリストだと思う!だが瑠璃は融合次元の生まれ!邪悪な融合次元の!」

遊馬「かっとビング!かっとビング!かっとビング!」

セレナ「私は十代のような融合使いになると誓う!あいつは・・・あいつのような」

セレナ「カッコよくて笑顔が似合うデュエリストに私はなってみせる!太陽のようなデュエリストに」

黒咲「これはどういう事なんだ?」

ユート「セレナは十代にライバル心を燃やしている。言わば対抗意識という奴だ」

黒咲「・・・ならば瑠璃!かっとビングを超えて見せろ!」

セレナ「ガッチャ!」

遊馬「かっとビング!」

黒咲「瑠璃も大きくなったな・・・なあユート」

ユート「そ、そうだな・・・」

遊矢「うぐっ・・・」

シャーク「図に乗ってんじゃねえぞ遊矢!」

遊矢「やったな・・・!」

シャーク「てめえ少し柚子と付き合ってるからって逆上せ上がってんじゃねえぞ!」

遊矢「うるさい!変な髪型した奴に言われたくない!」ドボッ

シャーク「うっ・・・いい拳してやがるな」

柚子「遊矢!」

カイト「やらせてやれ」

柚子「でも遊矢が凌牙さんに殺されちゃう!」

カイト「殺しはしない・・・と思う」

シャーク「ぶっ飛べ遊矢!」

ガンッ

遊矢「何てハイキックだ!それにスピードと技!カイトさんとは対照的だ」

シャーク「何ブツブツ言ってやがるんだ!」

遊矢「けどカイトさんに比べれば力がない!なら勝てるかもしれない!」

遊矢「何度もカイトさんに殴られた俺だ!守備力には自信がある!」

遊馬「かっとビング!かっとビング!かっとビング!」

セレナ「ガッチャ・・・ガッチャ・・・」

黒咲「・・・遊馬!」

遊馬「かっとビング?」

黒咲「もうやめるぞ」

遊馬「・・・」

ユート「しっかりするんだセレナ!」

セレナ「こ、これもデュエルになるのか?」

ユート「デュエリストが行う勝負事は全てがデュエルだ。君の勝ちだぞ」

セレナ「私の勝ちか・・・」

黒咲「いいかっとビングだったな」

遊馬「・・・」

セレナ「ゆ、遊馬」

遊馬「・・・」

セレナ「ガッチャ・・・!楽しいデュエルだったぞ!」

遊馬「・・・」

遊矢「次のタイミングだ・・・次だ」

シャーク「どうしちまったんだ・・・まあいいか」

遊矢「来い!」

シャーク「なら行かせてもらうぜ!」

遊矢「凌牙さんの次の攻撃は胴回し蹴りに間違いない・・・それを避ければ」

シャーク「遊矢ァ!」

遊矢「今だ!」サッ

シャーク「よ、避けやがった!?」

柚子「遊矢の勝ちね!」

カイト「いや負けだ」

柚子「えっ!?」

ドッ

遊矢「う、嘘だろ!?」

シャーク「後ろの壁を計算に入れてなかったみてえだな!反転キックを喰らいやがれ!」

遊矢「うわあああああああああああ」

カイト「壁を利用してさらに攻撃に転じる。それが凌牙だ」

柚子「遊矢!」

シャーク「ったく・・・こんなに手こずるとは思わなかったぜ」

カイト「遊矢を見くびるな。こいつは爆発的な力をデュエルの最中にみせる」

シャーク「火事場のクソ力ってやつか」

カイト「ああ」

遊矢「お、俺・・・負けたの?」

柚子「強かったね凌牙さん」

カイト「随分と寄り道をしたが行くか」

シャーク「放っておいていいのかよ」

遊矢「ご、ごめんカイトさん・・・凌牙さん・・・さっきの」

シャーク「忘れちまったよ。そんな事は」

遊矢「・・・俺も遊馬探しを手伝うよ」

カイト「好きにしろ。グズグズしていると置いていくぞ」

シャーク「ほら手貸してやるから立てよ」

黒咲「カイトに凌牙」

ユート「それに遊矢と柚子も」

シャーク「遊馬!」

遊馬「・・・」

柚子「やっぱりセレナも一緒だったのね」

セレナ「デュエルをしていた。遊馬と」

カイト「どっちが勝ったんだ」

遊馬「・・・」

ユート「セレナの勝ちだ」

遊矢「セレナが遊馬に!?」

黒咲「突然ガッチャと言い出してな」

シャーク「ガッチャ?それって十代の」

セレナ「そ、そんなこと誰も言ってないだろ!何がガッチャだ。バカバカしい・・・」

柚子「ガッチャ!ってセレナが?」

遊矢「信じられないなセレナが十代さんの真似をするなんて」

セレナ「くっ・・・」

ユート「凌牙とデュエルを?」

遊矢「負けちゃったけどな」

シャーク「まだまだ甘いって事だぜ」

遊馬「・・・」

セレナ「おい」

ユート「どうした?」

セレナ「今日の事は誰にも言うなよ・・・特に十代には絶対に」

ユート「君が十代の口癖を言って十代も嬉しいんじゃないか?」

セレナ「う、うるさい!言ったらただではおかないからな!」

黒咲「瑠璃が遊矢に瑠璃が十代に・・・瑠璃・・・」

ユーゴ「何だ揃いも揃って?祭でもあったのか?」

黒咲「貴様にだけは瑠璃を渡さんからな!」

ユーゴ「瑠璃じゃねえリンだ!」

黒咲「何を意味不明な事を言っているんだ!どうせ瑠璃だ!絶対に瑠璃だ!」

ユーゴ「ざけんじゃねえ!リンだ!耳の穴かっぽじってよく聞きやがれ!リンだ!」

シャーク「何で黒咲の手伝いしたんだお前?」

遊馬「・・・」

カイト「まあ何だっていいがな」

遊矢「凌牙さん!今日はいいデュエルだったよ」

シャーク「ああ」

柚子「遊矢が2人を挑発するからこうなったんだけどね」

カイト「邪魔したな、デートの続きでも何でもして来い」

遊矢「それじゃまた」

柚子「さようなら!」

シャーク「・・・青春ってやつか?」

カイト「どうだかな」

シャーク「ありゃ進展しねえな」

カイト「そんなものは遊矢と柚子の2人次第だ」

シャーク「女に相手にされねえお前が言っても説得力がねえな」

カイト「妹にしか相手にされない貴様よりは俺のがマシだ」

シャーク「てめえ!」

遊馬「・・・」

数日後

遊馬「アホくさ」

小鳥「みんな遊馬の手の上で踊っているにすぎないのにね」









このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom