子供1「キャッキャッ!」
子供2「もう一回」
ドルべ「バリアンの白き盾ドルべ!」
ミザエル「ドルべこんな所に居たのか」
子供1「あ、ミザエルお兄ちゃんだ!やってよ!」
子供2「ミザエルお兄ちゃんも!」
ミザエル「・・・何をすればいいんだ私は」
ドルべ「私達の名乗りだ君もやってあげてくれ」
ミザエル「・・・真の銀河眼使い!ミザエル!」
母親「いつまでも遊んでないで帰るわよー」
子供1「うん!バイバイ!」
子供2「またねお兄ちゃん達!」
ドルべ「子供は純真無垢だなミザエル」
ミザエル「ああ」
母親「もぉダメでしょあのお兄ちゃん達少しおかしいんだから。遊んじゃダメよ」
子供1&2「ハーイ」
ミザエル「何!?」
ドルべ「何ということだ・・・子供には受け入れられても大人には受け入れられないのか・・・」
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ドルべ「というわけで我々がどうすれば大人に受け入れられる存在になるのか考えようか」
シャーク「いいじゃねえか別に」
ドルべ「良くないんだよナッシュ」
ギラグ「なあ何で子供には人気あんだ」
アリト「そりゃお前あれだよ!スーパー戦隊効果って奴だぜ!」
ドルべ「そう古くはゴレンジャーから始まりジャッカー電撃隊、バトルフィーバーJと今日まで続く人気シリーズだ」
ドルべ「ちなみにスーパー戦隊という通り名はバトルフィーバーJからで何故かと言うとそれ以前は戦闘ロボが」
シャーク「戦隊?俺たちの何処が戦隊なんだよ」
ドルべ「赤のアリト、黄のミザエル、緑のギラグ、黒のベクター、青のナッシュ、青のメラグ、白の私」
ドルべ「スーパー戦隊だ」
アリト「戦隊ってさ五人じゃねえの」
ドルべ「最近は十人近くは出るぞ。ロボットも多数だ」
アリト「へえ」
シャーク「でも戦隊ならリーダーは赤のアリトだろ」
ドルべ「そうとも言えない。カクレンジャーの頃から赤=リーダーの図式は変わった」
ドルべ「最近は子供達が親しみ易いように赤は無鉄砲な元気っ子が赤なんだ。リーダーはその度に違う色だ」
ドルべ「しかし赤が優遇される事は変わりない」
アリト「なあナッシュ、俺にリーダーの座譲れよ」
シャーク「馬鹿言ってんじゃねえ!お前がリーダーになっちまったら収集つかなくなるだろうが」
ドルべ「まず赤のアリトは合格だ。熱血漢で向こう見ずなところが」
アリト「よし!」
ドルべ「問題は青が二人も居るところだ・・・ナッシュ、メラグ」
ドルべ「君たちは何故被ってしまったんだ・・・」
シャーク「別にいいじゃねえか双子だぜ?兄と妹と何だから」
ドルべ「どうしてピンクじゃないんだ・・・ドン・サウザンドめ死してもなお我々を苦しめるか」
璃緒「べ、別にいいじゃないねえ凌牙」
シャーク「そう深く悩むなドルべ」
シャーク「ならいっその事司令官ってどうだ。俺が司令官なら青は璃緒のままでいいじゃねえかよ」
ドルべ「ダメだ。いくらナッシュの頼みでもこれだけは譲れない」
ドルべ「私は考えた考えた末に・・・ミザエルあれを」
ミザエル「メラグ、これを着てくれ」
璃緒「何これ」
ドルべ「ピンクの全身タイツだ。これで解決する」
璃緒「嫌よこんな変なの着るの!」
ドルべ「何故!?」
璃緒「絶対に嫌」
ドルべ「そこまで言うか・・・」チラッ
シャーク「お、おい何考えてんだよお前は」
ドルべ「・・・一先ず青は置いておこうか。次はミザエル、君だ」
ミザエル「私には落ち度がないはずだ」
ドルべ「どうも黄と緑が逆な気がする」
ギラグ「おいおい!言いがかりだぜドルべ!」
ドルべ「私的にギラグは黄、ミザエルは緑なイメージが」
ミザエル「それは偏見だドルべ!」
ギラグ「奴らに比べりゃ俺ら何てまだマシだぜ。なあミザエル」
ミザエル「私とギラグは色が被ってない。固定観念に囚われるのはお前の悪い癖だぞドルべ」
ドルべ「それもそうだな・・・合格にしよう」
ドルべ「次は黒のベクター・・・ベクター!」
アリト「居るわけねえじゃん。居る方が珍しいぜ」
ドルべ「じゃあベクターの悪い所を言い合おうか」
シャーク「ウザい」
璃緒「何考えてるか解らない」
ミザエル「姑息で下劣」
ギラグ「前に比べたらマシだと俺は思うぜ」
アリト「俺とあいつって同じ学年で同じクラスだろ?よくテストの答え見せてくれるぜ」
ドルべ「良くも悪くも悪戯好き・・・黒としては合格か」
璃緒「え?それでいいの」
ドルべ「黒とは孤高の戦士。そして六人目の男、みんなも内心ベクターなら何とかしてくれるって思う事もあるだろ」
ミザエル「いやそれはない」
ドルべ「最後は白の私。黒と白はまさに表と裏、私とベクターの共通点は」
シャーク「ねえな」
ドルべ「つまり合格だなナッシュ」
ドルべ「さて最後の問題を片付けるか」
シャーク「やっぱそうなるか」
ドルべ「メラグ!ピンクになってくれ!」
アリト「ピンクって可愛いと思うぜ!なあギラグ」
ギラグ「おう!可愛いぜ!可愛いよ!」
ミザエル「着るんだ」
璃緒「待ちなさい!さっきから青、青って凌牙ってどっちかというと紫でしょ?」
ドルべ「紫・・・その手があったか!」
ドルべ「完璧だ。ミザエル」
ミザエル「行くぞみんな」
シャーク「どこ行くんだよ」
ドルべ「公園に居る子供達にお披露目だ七皇戦隊バリアンジャーのな」
シャーク「な、七皇戦隊・・・」
璃緒「バリアンジャー・・・」
アリト「最高のセンスだぜ!アリト!!」
「なーにあの集団は」
「あっち行きましょ」
シャーク「おいみんな避けてるぜ」
ドルべ「・・・」
璃緒「帰りましょう。恥ずかしすぎるわこんな所で」
ミザエル「近隣住民の目を気にするな。どうするドルべ?」
ドルべ「ウルトラマンと仮面ライダーは多数居て何人か覚えてる者もいる」
ミザエル「ああ」
ドルべ「だがしかし戦隊は二年も経てば忘れ去られてしまう」
ドルべ「・・・」
アリト「俺らって戦隊みたいなんだよな?って事はウルトラマンっぽいのとかライダーっぽい奴が居るんじゃねえか」
ギラグ「そんな上手い具合に居るわけ」
ドルべ「居るかもしれない。いや居るはずだ」
ミザエル「根拠はあるのか」
ドルべ「ある。私を信じてくれ!」
アリト「おいドルべ!どこ行くんだよ!」
ドルべ「探しに行って来る」
アリト「ドルべの奴が消えて一週間か」
ギラグ「元気にやってんじゃねえか、あいつ何だし」
ベクター「ジャンジャジャーン!」
ミザエル「何処から沸いて出てきたベクター!」
ベクター「相変わらずきっついなミザちゃ~ん!俺も大変だったんだぜドルべに付き合ってよォ」
シャーク「ドルべ!?あいつ居るのか!」
ベクター「客人に街案内してるぜピンクのナッシュ~。あれれ~ピンクじゃねえじゃん」
シャーク「俺はピンクじゃねえ!俺は紫だ!」
ベクター「紫?ああ赤と青が融合してできる色だろ?お前ってアリトとメラグの子供なの?」
シャーク「ミザエル、こいつ取り押さえるぞ」
ミザエル「ただではすまさんぞベクター!」
ギラグ「あいつら喧嘩すんの好きだよな。ベクターの圧勝だけど」
アリト「おーいメラグ!喧嘩してんぞ!早く止めてやれよ!」
遊馬「あれ?ドルべ何やってんだ」
ドルべ「遊馬か客人を案内しているんだ」
「ああ仮面ライダーと間違えられてな連れて来られた」
「全く僕達がどうして」
「まあいいじゃねえか!楽しみだぜバリアン七皇とかいうのに会うの」
遊馬「すっげえ髪型してんなアンタ!」
「いや君も凄いぞ」
「さっさと終わらせるぞ二人とも」
ドルべ「なら行こうか我が家へ」
遊馬「あ、俺は九十九遊馬!アンタ達は?」
「ガッチャ!それは内緒だぜ」
遊馬「ガッチャ?変な名前してるなあいつ」
ドルべ「ただいま・・・何だこの散らかり方は」
アリト「帰って来たかドルべ」
ドルべ「これは一体」
璃緒「凌牙とミザエルがベクターを追い回して」
ドルべ「彼らは」
アリト「ああ、ベクターを追って外に行ったよ。ギラグも一応付いてったけどな」
アリト「それでこいつらは」
ドルべ「そうか紹介しよう。彼らは」
遊星「俺は不動遊星。そこのドルべに仮面ライダーと間違えられてな連れて来られた」
エド「僕はエド・フェニックス。同じくドルべとベクターに誘拐された身だ」
十代「俺は遊城十代!ヨロシクな七皇のみんな・・・二人しかいねえじゃん」
ドルべ「すまない。みんなバラバラなんだ基本的に」
アリト「お前はウルトラマンか」
十代「ウルトラマンっていうかHEROかな?この隣に居るのもHEROのエドさ!」
璃緒「HERO?」
十代「そう!HEROだぜ!なあエド?」
エド「フン」
アリト「お前は」
遊星「俺はただのDホイーラーだ」
ベクター「あーあ捕まっちまったぜ」
シャーク「もう逃がさねえからな」
ミザエル「ドルべ帰ってきていたのか。彼らは」
ドルべ「私達の先輩だ」
ドルべ「みんな帰ってきました。先輩方どうぞ」
十代「じゃあHEROってのは何て言うか・・・エド」
エド「僕?HEROとは運命を背負い人知れず密かに悪を退治して行くそれがHEROだ」
璃緒「それって忍者じゃ」
エド「忍とはまた違う!いいかいHEROって言うのはね」
遊星「スーパー戦隊か・・・それならロボが必要だな」
ギラグ「俺達は戦隊なんだよ!HEROって何だよ!」
十代「一緒だろ?メタルヒーローも戦隊もライダーもウルトラマンもさ皆HEROじゃん」
十代「そんでそんなHEROの活躍をテレビで噛り付いて見る子供達もみんなHEROさ!」
ミザエル「みんなHERO?」
十代「おう!誰の心にもHEROは絶対に居る!俺はそう思うぜ!」
十代「赤って事はアリトがリーダーか?」
アリト「俺じゃねえよリーダーはあいつさ」
十代「お前が?」
シャーク「俺がリーダーだ」
十代「フーン・・・ハハッ」
シャーク「何がおかしい遊城十代」
十代「別に何か俺の知り合いに雰囲気似ててさ。ツッパってるところとか」
璃緒「凌牙は誰に対してもツッパってますわ」
ギラグ「そうやって他人に対してはお嬢さん口調なんだよなメラグって」
璃緒「何か言った?」
ギラグ「べ、別に」
ベクター「ナッシュに似た雰囲気?ゴメンだねナッシュみたいなのが2人も居るんじゃ」
エド「戦隊って言うのは不思議な感じがするな女性一人に男性複数のグループが」
ドルべ「いや女性が二人の場合もある」
エド「そう・・・帰してくれないか僕を」
十代「そう言うなって!暇だろエドも」
エド「暇だろ?暇なのは十代、お前の方だろうが」
ミザエル「外が騒がしいな」ガラッ
遊星「メンバーは七人だからロボは七体分離型にしよう。まずは腕の部分は」
ミザエル「・・・」
ドルべ「どうした」
ミザエル「・・・いや別に」
十代「これがギラグのデッキか何かスゲえな」
十代「ドルべとベクターはかなり強かったぜ。なあエド」
エド「別に」
十代「そう不貞腐れるなよ。何か用事でもあったのか?」
エド「あるよ!こっちは大事な試合を控えているというのにそこのバリアンの黒い奴と白い奴が!」
ベクター「白だってよドルべ!お前って昔から存在感が薄いもんな~」
璃緒「うちの七皇が迷惑をかけて本当に申しわけございません」
エド「いや僕は・・・そう頭を下げないでくれ」
ドルべ「ナッシュ、彼らから学んだHEROの心得はどうだった」
シャーク「誰の心にもHERO?まあそうかもしれねえよな」
シャーク「その中でも成長しても心にHEROが居る奴は真のHEROってやつ何だろうぜ」
ドルべ「我らは今日より戦隊の仲間入りだなナッシュ!」
シャーク「ああドルべ!」
十代「ガッチャ!こうなこう」
アリト「ガッチャ!」
十代「もっとこう腕を伸ばすんだよ」
ギラグ「ガッチャ!」
十代「足閉じすぎだって!」
十代「さてとじゃあ帰ろうぜ。遊星!遊星どこ行ったんだ」
ミザエル「奴なら」
遊星「できた」
ドルべ「こ、これは」
遊星「俺は十代さんのようにHEROとは何たるかは説明できない。だからこれを作った」
シャーク「嘘だろお前・・・ロボットじゃねえか」
遊星「そう合体ロボットだ。余った材料で作ってみた、こっちが二号機」
遊星「一号機はスピード重視型の三人乗り。二号機はパワー重視型の三人乗りだ」
遊星「こいつは三号機。他の二機とは違いトリッキーな攻撃を得意としている」
遊星「そしてこの三体を合体させる事で・・・フッそれは自分の目で確かめてくれ」
遊星「これが説明書だ」
ドルべ「なるほどこうなって居るのか」
エド「バリアン七皇。恐らく最初のうちは受け入れられないだろう」
エド「でも一度HEROになったからには決して途中で投げ出すな。今はダメだとしても何れ受け入れられるさ」
ミザエル「感謝する貴方達と出会えた事を」
十代「ああ俺たちもだぜ。ドルべまた頼むわ」
アリト「じゃあな!」
ギラグ「また会おうぜ!十代、遊星、エド!」
遊星「ああ!また会おう!」
シャーク「しかしデカいなこいつら」
ドルべ「ただいま」
ミザエル「帰って来たか。誰がどれに乗る」
ドルべ「一号機はナッシュ、メラグ、私。二号機はアリト、ギラグ、ミザエル。三号機はベクターだ」
アリト「じゃあ街のみんなに披露しようぜ!」
ギラグ「新HEROの誕生だな!」
シャーク「行くぞ!バリアルフォーゼだ!!!」
ドルべ「ああ!」
「「「「「「「バリアルフォーゼ!!!!!!!」」」」」」」
アリト「唸る拳が神をも砕く!バリアンレッド!アリト!!」
璃緒「灼熱の太陽すら瞬間凍結、氷の剣!バリアンブルー!メラグ!!」
ミザエル「真の銀河眼使い!バリアンイエロー!ミザエル!!」
ギラグ「全てのものは我が手の中!バリアングリーン!ギラグ!!」
ベクター「ジャジャ~ン!バリアンブラックゥ!俺、ベクター!!」
ドルべ「バリアンの白き盾!バリアンホワイト!ドルべ!!」
シャーク「そして俺がバリアン七皇を統べる者!バリアンパープル!ナッシュ!!」
シャーク「我らバリアンの七つ星!」
ドルべ「七皇戦隊!」
アリト・璃緒・ミザエル・ギラグ・ベクター「バリアンジャー!!!!!」
シャーク「決まったな」
璃緒「完璧ね」
ミザエル「これからどうする」
アリト「メカに乗って遊馬の家に行こうぜ!」
ギラグ「あいつ驚くぜ」
ベクター「どうすんだよサブリーダー」
ドルべ「よし遊馬に披露しよう」
アリト「ビビるぜあいつ!なあ!!」
シャーク「目標は九十九家!全機発進!!」
一同「オオーッ!!!!!!」
終
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