右京「宮永さああああああああああああああああああああああん！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

咲「は、はい！」

右京「あなたは嶺上開花を必ずあがれると考えているようですが」

右京「そんなものは思い込みに過ぎませんっ！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

杉下右京「そんなオカルトはありえませんよおおおおおおおおおおおお！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

咲「で、でも嶺上開花はお姉ちゃんとの」

右京「関係のない話をするのはやめなさああああああああああああああああい！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

右京「そんなオカルトに頼っているようでは、全国になど到底行けませんよ！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

右京「今日から嶺上開花は禁止です」

咲「えっ！？」

右京「確率論に基づいたデジタル麻雀を徹底しさない」

咲「そ、そんな！」

右京「地区予選で足を引っ張られるのはチームメイトなんですよおおおおおおおお！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

咲「ひぃ！」

右京「おかしな打ち方でトップをとれたとしても、それは偶然でしかありません」

右京「偶然はそう何度も続かないでしょう！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

右京「あなたはそんなことも分からないのですかああああああああああああああああ！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

右京「とにかく今後は正しい麻雀をしてもらいます」

右京「全国に行きたいのであれば僕のアドバイスを聞き入れてください」

右京「竹井さあああああああああああああああああああああああああああああん！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

久「ど、どうしたの杉下さん」

右京「今、あなたは何故悪い待ちを選んだのですかああああああああああああああああああ！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

右京「原村さんは恋愛だの人生だのという言葉で煙に巻けたようですが」

右京「僕にはそんな言い分は通用しませんよ！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

右京「あなたにとって今年は全国に行ける最後のチャンスなのでしょう！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

右京「ならば尚更確率論に基づいた打ち方を心がけるべきです」

右京「勝つ確率をあげるにはそれが最善の方法なのですから」

久「でも私は」

右京「いい加減にしなさああああああああああああああああああああい！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

右京「団体戦は決してあなただけの試合ではないのですよおおおおおおおおお！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

右京「後輩たちにかかる迷惑というのも考えなさい！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

右京「片岡さああああああああああああああああああああああああああああん！！」

優希「ど、どうしたんだじょ、右京」

右京「何故、あなたは南場になると失点が多くなるのですかあああああああああああああ！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

優希「そ、それは集中力が続かないからだじぇ」

右京「その手に持っているタコス、集中力がもたない原因はそれにあるのではないですか」

優希「じょ！？」

右京「満腹になると人は眠くなります」

右京「今後、あなたは試合中はもちろんのこと、試合前もタコスを食べるのを控えた方が良いでしょう」

優希「こ、困るじぇ、タコスがないと力出な」

右京「甘えるのはよしなさあああああああああああああああああい！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

右京「先輩方がどのような思いでこの大会にのぞむと思っているのですか！」

右京「あなたの我儘でそれを台無しにするなど、決して許されることはではありませんよ！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

右京「原村さんの打ち方は非常に素晴らしいですねぇ」

和「ありがとうございます」

右京「ですが、そのペンギンの人形はどういうことでしょう」

和「エトペンですか。これは部長が持っているようにと」

右京「おやおや、いけませんねぇ」

右京「そんなものを持っていては麻雀に集中できないでしょう」

右京「これは僕が預かっておきます」

右京「それからあなたは地区予選までの間、ネット麻雀のみを打つようにしてください」

右京「他の方々は色々と問題が多いですから」

右京「僕はその人たちを指導しなければいけません」

右京「その点あなたのデジタル麻雀は完璧です」

右京「それを維持できるように、ひたすらネット麻雀を打ってください」

和「分かりました」

地区大会、団体戦、個人戦、終了後


右京「結局、団体戦は一回戦負けですか」

右京「大会初出場ではそれも仕方ないかもしれませんねぇ」

右京「皆さんも気を落とさないでください」

右京「個人戦は一位から順に天江さん、福路さん、龍門渕さん」

右京「福路さんや龍門渕さんはともかく、天江さんは運に頼り切った麻雀でした」

右京「原村さんは惜しくも四位で全国大会には出場できませんでしたが、実力は天江さんよりも上でしょう」

右京「それは僕が保障します」