秋山「そうなのか、梓？」

ゴキブリホイホイ「ち、違いますよ。私、先輩を恨んでませんし、恨んでいるからって物には当たりませんよ。」


らっきょう「そうよ、梓ちゃんはそういうことする子じゃないわ。」

秋山「ならやっぱり外部の犯行なのかもな。」

デコ「ん？そういえば昨日の放課後、音楽室から澪が出て来たのを見たぞ。それもかなり周りを気にした様子で。あの時何してたんだ？」


ゴキブリホイホイ「まさか、澪先輩が？」

唯たん「酷いよ、澪ちゃん。信じてたのに〜。」

澪「ま、待て。私は何もしてない。何もしてないんだよ。壊れてたんだ。唯のギターが。だから、疑われたくなくてその場を去ろうとしてたんだ。」

ゴキブリホイホイ「じゃ、一体誰が？澪先輩の前に音楽室に行った人ですかね？澪先輩、先輩の前に音楽室を使ってた人知りませんか？」

澪「あ、あぁ。私の前に使ってたのは、ムギだ。私はムギからかぎを渡されたんだ。」

おなじのを建てたみたいだ。しらなかった。


ゴキブリホイホイ「え、ムギ先輩がですか？あんなに優しかったムギ先輩がですか？」

秋山「梓・・人は見た目で判断出来ないんだ。普段、私達の知ってるムギがホントのムギとは限らないんだ。」


デコ「そんな、ムギがかよ〜」

ゴキブリホイホイ「待って下さい。ムギ先輩は犯人ではありません。」

秋山「なんでそう思うんだ？」

ゴキブリホイホイ「そ、それは...。ムギ先輩はとにかく犯人ではありません。」

デコ「どうした？なぜそんなに庇うんだ？」

秋山「買収でもされたのか？。」

ゴキブリホイホイ「そ、それです。」

デコ「なんだよ〜買収されてたのかよ〜」

秋山「見損なったぞ。」

ゴキブリホイホイ「あ、いえだから、ムギ先輩には人を買収するだけの財力があるんです。ギータを壊してしまっても、新しいものをすぐに買い替えられるほどの財力が。」

デコ「でもそれがやってないって証拠にならないんじゃないか〜。」

秋山「そ、そうだ。ただ壊して唯の反応を楽しんでるのかもしれん。」

ゴキブリホイホイ「あれ？そういえば、顧問の歯ギターさんが言ってましたよ。律先輩は今日も練習だって。ここのところ1人音楽室に篭って熱心に練習してるのを見ると昔を思い出すって。律先輩、いつまでいたのですか？ギータは壊れてたんですか？」

デコ「わ、私はちょうど4時半ぐらいまで音楽室にいたんだ。そ、その時は、ぎ、ギータは壊れてなかったよ〜。」

秋山「これで決まったな。犯人はムギだ。」

ゴキブリホイホイ「待って下さい。それは、犯人が私達の誰かということが決まっただけです。」

秋山「おいさっきから可笑しいぞ。なんでそこまで庇うんだ。弱みでも握られたのか？」


ゴキブリホイホイ「だ か ら 違いますって。ムギ先輩は犯人じゃないんです。」

デコ「おいおい、それじゃ犯人を知ってるような口振りじゃないか〜」

秋山「ま、まさか、梓、お前が？」