りーちゃん「せっかくだからだれかと遊びたいなぁ」
ピポパピ
りーちゃん「もしもし。おいちゃん先輩。今日なんすけど」
りーちゃん「え?仕事?休日出勤?」
りーちゃん「わかったっす。また今度。はい。またっす」
プチ
りーちゃん「・・・」
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ピポパピ
りーちゃん「もしもし。絵麻先輩?」
りーちゃん「今日なんすけど。一緒にどっか遊びに行きませんか?」
りーちゃん「え?風邪気味?そうすっか」
りーちゃん「土曜も会社出てたってマジすか。はい。はい。あー」
りーちゃん「真面目すね。絵麻先輩。責任感すごいっす」
りーちゃん「はい。じゃあまた暇なときにでも。はい。では」
プツン
りーちゃん「・・・」
りーちゃん「もしもし?ずか先輩?」
りーちゃん「今日なんすけど、一緒にどっか行けたらなーなんて」
りーちゃん「え?日曜はバイトが忙しいから無理?」
りーちゃん「はい、はい。水曜日なら・・・?」
りーちゃん「すみません。水曜は自分入社式で・・・」
りーちゃん「はい。そうなんです。はい。ありがとうございます。」
りーちゃん「はい。頑張ります。はい。はーい」
プツン
りーちゃん「・・・」
プルルルル
りーちゃん「もしもし?みー先輩?ちはっす」
りーちゃん「今日なんですけど、予定とかって」
りーちゃん「え?今仕事中!?すみませんすみません!」
りーちゃん「はい!ではまた!はい!すみませーん」
プツン
りーちゃん「・・・」
りーちゃん「みんな仕事仕事。そんなに仕事が好きなんすか」
りーちゃん「いや、やりたくもない仕事をやらざるを得ないんすね」
りーちゃん「七福神作った頃の皆は・・・もういないんすね・・・」
りーちゃん「・・・」
りーちゃん「・・・入社式の準備しよ」
4月1日
りーちゃん「結局どこにも行かずにだらだら過ごしてこの日を迎えてしまったっす」
りーちゃん「あ、着信きてる。おいちゃん先輩からだ」
プルルルル
りーちゃん「もしもし。おいちゃん先輩?」
りーちゃん「着信貰ってたみたいなんすけどなにかあったんすか?」
みゃーもり『今日からりーちゃんも社会人なんだよね・・・』
みゃーもり『毎日毎日仕事仕事。こんな人生がこれから40年続くんだよ』
みゃーもり『りーちゃん、本当の生き地獄へようこそ』
りーちゃん「ちょ、何言ってんすかおいちゃん先輩!?」
りーちゃん「まぁそうかもしれないっすけど」
りーちゃん「はい・・・はい・・・」
りーちゃん「・・・」
りーちゃん「・・・え?」
りーちゃん「一足先に地獄から脱出って・・・何言ってるんすか!?」
りーちゃん「おいちゃん先輩!?おいちゃん先輩!?おいち」<グチャ
りーちゃん「うわっ!なんすか今の音!?おいちゃん先輩!?おいちゃん!?」
数日後
宮森家式場
りーちゃん「おいちゃん先輩・・・まさか自[ピーーー]るなんて・・・」
ずかちゃん「最近つらいって聞いてたのに・・・なんで気付いてあげられなかったの・・・おいちゃん・・・ううっ・・・」
絵麻「デスク手当も残業代に見合ってなかったみたいだし・・・」
3D「それ完全なブラックじゃないすか・・・」
りーちゃん「・・・」
数日後
宮森家式場
りーちゃん「おいちゃん先輩・・・まさか自殺するなんて・・・」
ずかちゃん「最近つらいって聞いてたのに・・・なんで気付いてあげられなかったの・・・おいちゃん・・・ううっ・・・」
絵麻「デスク手当も残業代に見合ってなかったみたいだし・・・」
3D「それ完全なブラックじゃないすか・・・」
りーちゃん「・・・」
3D「それにしておいちゃん先輩の顔、きれいですね。寝てるみたい」
絵麻「おいちゃん、良かったね・・・ようやく開放されたんだね・・・」
ずかちゃん「うぐぅっ・・・お゛い゛ぢゃ・・・」
りーちゃん「おいちゃん先輩ありがとう。そして安らかに」
おいちゃん先輩は社会の恐ろしさを身を持って教えてくれたっす
おいちゃん先輩の遺志をついで私も企業戦士として社会で戦っていこうと思う。
戦いはまだ、始まったばかりだ。
イデポン宮森 卒業編
-完-
15年入社勢にこのSSを捧げます。
自殺を思い付いたら自殺する前に会社をやめましょう。
支援ありがとうございました。
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