コンセプトは《東京喰種のみんなの性格があの人だったら》です。変わるのは性格なので、
カネキ「これがトーカちゃんの体かぁ」
みたいなことにはなりません。ご了承ください。
尚、ミーは東京喰種を友達に借りて読んでいたので原本ナッシングなうです。
ストーリーは出来るだけなぞっていきたいですけど、おそらく原作と異なります。ご了承プリーズ。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427026946
最初にそれぞれのキャラの性格を決めていきまする。
カネキ↓1
トーカ↓2
ヒデヨシ↓3
リゼ↓4
基本的には性格の被りはナシの方向で。被ったら安価下。月山さんはここぞという時に取っておいて下さい(懇願)
人が少なかったら安価は連取しても良いです。
カランコロンとドアに付けられたチャイムが柔らかな音で僕たちの入店を告げる
。
ヒデ「どうだ、中々良い雰囲気の店じゃないか?」
カネキ「Oui,木の暖かな味わいと流れているピアノのどこか悲しげな旋律、そして喫茶店特有のコーヒーの香りが見事に調和している。素晴らしいお店だね、ここは」
ヒデ「そうか。毎度毎度思うが、良くそんなに舌が回るな」
カネキ「本心を言っているだけさ」
ヒデの連れて来てくれた店は僕の期待通りの素晴らしい店だった。やはりヒデはセンスが良い。おっと、折角喫茶店に来たんだから感想ばかりでなくコーヒーを飲まなくてはね。あそこの可愛いショートカットの子に頼もうかな。
カネキ「すみません、そこのお美しいお嬢さん、ブレンドコーヒーを一つ、ヒデは?」
ヒデ「あ、あぁ。俺もブレンドを貰おう」
カネキ「では、ブレンドコーヒーを二つ貰えないかな」
トーカ「怒ぅ、承知。武練弩こぅひぃだな。暫し待て」
……なんだろう、およそフィクションの、しかも時代劇でしか聞かないようなセリフが聞こえた気がしたんだが…。いや、気のせいだろう。あんな可憐な少女が「ぬぅ」なんて言うわけがない。健康管理はしっかりしていたつもりだったが疲れていたんだろうか?
さっきの少女には触れずにヒデと他愛のない話をしてると少女がコーヒーを持って来た。
トーカ「待たせた、いや、お待たせしました。武、ブレンドこぅひ、コーヒーだ…です」
カネキ「あ、あぁ、Merci,belle fille.」
……イントネーションがおかしいと感じるのは気のせいだろうか。四方八方から温かい眼差しが彼女に向けられているのはのは気のせいだろうか。…気にしないでおこう。とりあえずコーヒーだ。
カネキ「ん?何かコーヒーの上に描かれているね。ラテアートかな?」
ヒデ「あぁ。トーカさん、今注文を頼んだ彼女が描いているんだ。上手なイルカだよな」
イルカ?確かにイルカの様に見えるがこれは……
カネキ「僕にはシャチに見えるよ?」
横から急に視線を感じ、見てみると少女、トーカちゃんが食い入るように僕を見つめていた。どうしたんだろう?僕の美しさに見惚れてしまったのかな?
ヒデ「言われて見れば確かにシャチの様にも見えるな…」
トーカちゃんがすごい勢いで首を縦に振っている。シャチで合っているようだ。さて、見た目を楽しんだ後は、味を楽しもう。
あぁ、誤字がありました…
四方八方から温かい眼差しが彼女に向けられているのはのは気のせいだろうか。
「のは」を一つ消して呼んでください…
読んで、です。本当にごめんなさい…
カネキ「この飲んだ時に口の中に広がる芳醇な味わい、混じり気のないブラックコーヒーだからこそ分かる、苦味とその中に秘められた酸味が織り成す繊細なハーモニー。正に!至福!」
つい感情の高まった時の癖で叫んでしまった僕の後ろから女性の声がした。
「あの、少し声のボリューム下げてもらえませんか?」
カネキ「あぁ、済まな、っ!Venus…」
「え?」
Venus、振り返って謝ろうとした僕の目が彼女を捉えた瞬間、思わず口から溢れた。色白な肌にマゼンダのロングヘアー。赤縁のメガネは知的な印象を与えつつも彼女の大人の魅力を見せつける。
カネキ「す、済まない。このコーヒーが美味しくてね。つい、興奮してしまって」
メガネの女性「クスクス。まぁ確かにここのコーヒーはとても美味しいですからね。私も最初はびっくりしました。美味しくて。でも、他の人の迷惑になりますから静かにしましょうね、ってごめんなさい!初対面の人にこんな説教してしまって」
カネキ「いえ、悪いのは僕の方だからね、気にすることはないよ。ところで、その手にある本は高槻先生の本だよね?」
メガネの女性「ええ。貴方も高槻先生の本を読まれるんですか?」
カネキ「もちろんさ。彼女の描く世界観にはとても心を惹かれていてね」
カネキ「よかったら高槻先生の本について話しませんか?あまり近くに高槻先生の本を読んでる人が居なくて」
メガネの女性「良いですよ。でも今日はもう帰らないといけないのでまた今度で良いですか?」
カネキ「分かりました。では来週の日曜日の1時はどうですか?」
メガネの女性「そうですね…はい、大丈夫です。ではまた日曜日に」
カネキ「はい。あ、僕としたことが、名前はなんておっしゃるのですか?」
メガネの女性「そういえば言ってませんでしたね。私の名前は」
リゼ「神代リゼですよ」
全然進まなくてごめんなさい。眠気には勝てなかったよ…
性格も上手く書けなかったし自分で自分が不甲斐ないです。性格変更についてですが、カネキ君とか重要人物と、もう変更に使われた人物(鯱さんとか)は変えますが店長やコマさん、入見さんとかは変えないつもりです。
全部変えてしまったら面倒でしょ?(作者が)
変更についてはクロナとナシロは、2人の性格になったら原作吹っ飛ばして幼馴染み設定にしようかな、とか考えています。
読んでいただきありがとうございます。読んでる人がいるのか分からないけど
トリップ、ビギンしました。
リゼさんについてはミーも悩んでいます。カネキ君をいきなり呼び捨てにする訳にもいかないし。
とりあえず、ヒデは正義感のあるイメージなのでノイジーなカネキを注意する。でも初対面の人だから敬語、という事にしました。
二人が仲良くなったら、ヒデらしい気さくなリゼさんが出るかも。でもその前に居なくなるかな?
また今夜になったら書いていきます
ーー某日曜日ーー
リゼ「ごめんなさい、カネキさん!お待たせしましたか?ってキャア!?」
カネキ「おっと、怪我はないかい?Ms.リゼ」
今の状況を説明しよう。カウンター席の一つに座っている僕を見て、小走りで向かって来たリゼさんが床に躓いた。彼女を立って迎えようとした僕がそれを支えた。ただそれだけのことだ。 だがしかし、僕の二の腕は柔らかな膨らみを感じていた。
カネキ「これがEl Dorado…」ボソッ
リゼ「え?何ですか?」
カネキ「いや、なんでもないよ」
彼女が離れていく。しかし、今の温もりと感触は僕の脳の奥底に刻み込まれた。これで3ヶ月はイケる。え?なにがって?……紳士の嗜みとだけ言っておこう。
リゼ「あの、カネキさんはいつから待たれていたんですか?まだ12時30分ですけど」
カネキ「そんなに待っていないよ。ただ、女性を待たせてはいけないからね。早い時間には待つことにしているよ」
リゼさんは優しい人のようだ。こういう人は待たせたことに気をつかってしまう。はぐらかして別の話題にしよう。
カネキ「それはさておき、コーヒーを頼んでから、高槻先生の本について話しませんか?今日が楽しみで、また読み直したんだけどやはり夢中になってしまってね。早く話したくて仕方がないんだ」
リゼ「そうですね。芳村さん、いつものを一つ。じゃあまずは『拝啓カフカ』からいきましょう」
カネキ「そうですね、カフカだったら僕は――――の」
おっと失礼。最後の行から→
カネキ「そうだね、カフカだったら僕は――――のシーンが印象に残ってるね」
リゼ「やっぱり!私もあのシーンが一番好きだわ!じゃあ主人公が――――するあの部分はどう?」
カネキ「ああ!あのシーンで主人公が――――と言う所は実に感動的だよね」
リゼ「じゃあ『小夜時雨』の――――は」
カネキ「あれは――――――――」
リゼ「やっぱり彼はあの時彼女を追いかけるべきだったのよ。そうすれば彼は――――」
カネキ「いや、それは結果論だ。きっと彼はあの時――――と考えてたのではないかな?」
リゼ「それなら――――のシーンの――――のセリフはどうなるの?」
カネキ「うーん。それもそうだね。でもMsリゼの考え方だと――――は矛盾しないかい?」
リゼ「そうね……あっ!これだったら――――で――――」
カネキ「そうだ!きっとそうだよ!という事は――――はきっと――――」
Ca m'etonne!もうこんな時間か!楽しい時間は過ぎるのが早いと言うが、こんなに早く感じるのは初めてだ。
カネキ「Ms.リゼ、済まないがもう変える時間になってしまった」
リゼ「え?やだ!?もうこんな時間!?まだ1,2時間だと思ってたのに。ごめんなさい!芳村さん。こんな長居してしまって」
芳村「いやいや、気にしなくて良いよ。それに二人共とても楽しそうに話すから、私も読みたくなってきたよ」
カネキ「よかったら、今僕が持っているものを貸しましょうか?僕も同じ本を読む仲間が増えるのは嬉しいですし」
芳村「おぉ、それなら少し長くなるかもしれないが、貸してもらってもいいかな」
カネキ「はい、是非どうぞ」
店長に謝罪とお礼を告げ外に出ると、本当に長い時間話していたようで、外は既に暗くなっていた。
カネキ「こんなに暗いし、送るよMs.リゼ」
リゼ「ありがとう、カネキ君」
この楽しい時間を経て、彼女とはかなり打ち解ける事ができた。帰る間も様々な話をしていたが、もう少し行くと帰り道が別れそうだったので今日について話を振ってみた。
カネキ「僕は今日半日だったが、とても楽しかった。Ms.リゼはどうだい?」
リゼ「私もとっても楽しかったわ!」
唐突なコンマ判定
リゼは今日、どれぐらい楽しかった?
↓1のコンマ1桁が高いほど楽しかった
※コンマありがとうございます
※ここから色々ぐちゃぐちゃになっていきます
彼女は笑顔で言ってくれた。目を見れば嘘をついてないことも分かる。
カネキ「そうか。それならよかった」
僕が笑顔で返すと、リゼさんが僕に擦り寄ってきた!
カネキ「ど、どうしたんだい?Ms.リゼ?」
表面上は少し動揺した程度で紳士に対応出来たが、心の中はピンチに全く対応出来ていなかった。
カネキ(sent bon(いい匂いだ)……違う!一体どうしたんだリゼさんは!?あぁ!、腕がEl Dorado(桃源郷)に包まれている…)
そんな風に内心で葛藤していると、僕を今現在悩ませている女性が艶っぽい声で話しかけてきた。
リゼ「カネキくーん…もう少し歩くと誰にも見つからない様なイイ場所があるんだけど――」
彼女はそこで少し言葉を切り――
リゼ「おねぇさんとイイこと、しない?」
耳元で囁いて、そのまま僕の耳をペロリと舐めた。
そこからの僕は女神、いや、悪魔に魅入られた只の子羊であった。彼女に腕を引かれるままに歩を進め、気づけば廃ビルの前に二人で立っていた。
リゼ「カネキ君、着いたわ。しっかりして」
カネキ「あ、あぁ。」
僕は一体どうなってしまうのか。緊張で身を固くしていると、悪魔が笑いかけてきた。
リゼ「クスクス、どうしたの?もっと気を楽にして?」
リゼ「じゃあ、イイことしましょ・」
リゼのイイこととは?
コンマ判定 1桁が
123→イイこと(気持ちいい)
456789→イイこと(リゼにとって)
↓1です
貴方のss私はそっと見ているよ…
少し行間増やしてみます
リゼ「じゃあ、いただきます・」
カネキ「え?くっ!」
彼女が僕の腕を口に含んだと思ったら、そのまま歯を立てて腕の肉を噛み千切った!夢見心地は夢のような光景によって一瞬にして覚まされた。
カネキ「何が起きて……!?」
リゼ「見たわね…なんてね」
僕の目が映し出した現実には、黒目の部分が赤色、白目の部分が黒色をした所謂《グール》と呼ばれる生物の目をしたリゼさんが居た。
カネキ「何で…いや、最初からそのつもりだったのかい?Ms.リゼ」
リゼ「まぁね。と言っても、今日が楽しかったのは本当よ。だから、貴方の望むイイこともしてあげようかと思ったのよ?でも、貴方は運に見放されたみたいだから」
カネキ「何の話だい?…」
リゼ「いいえ、なんでもないわ。それより、普通に話しているけど中々頑丈なのね」
カネキ「いやいや、これでも一杯一杯の強がりだよ」
リゼ「そう。じゃあすぐに楽にしてあげるわ」
カネキ「少し聞きたいんだけど、僕はどうすれば君と付き合えたかな?」
僕が純粋に気になっていることを聞くと彼女は心底可笑しそうに笑い出した。
リゼ「アハハハハ!」
カネキ「どうしたんだい?」
リゼ「貴方、本当に人間?自分の腕食べた人が目の前にいるのに、その人に対してどうすれば付き合えたのかって、アハハハハハハ!」
僕は笑われるような事をしたかな?あぁ頭がぼーっとしてきた。失血が酷いようだ。これが最後の言葉になりそうだ。
カネキ「Ms.リゼ、聞いて欲しい」
リゼ「ウフフ、なーに?」
カネキ「愛してる」
リゼ「私もよ」
カネキ「そうか」
Au revoir,my venus
ボ←気にすんな
疲れたー
今夜はこのぐらいにしといてやるよ!
バイバイ*^ω^)ノ" ♪
辛辣な意見が人を一番成長させると思います。めっちゃイラつきますけど
感想、意見待ってます
このぐらいにしといてやるよと言いつつ補足。
最後のフランス語は「さようなら。僕の女神」
と言う意味です。
後はカネキ君の最後の「そうか」は「そうかい」に脳内変換して下さい。
続きは今日やるけど時間は未定ですー
ちょっと書いていきます
――――――「内臓破裂!緊急オペを始めます」――――――
どこだ……ここは……?確か僕はMsリゼと高槻先生の本について語り合って…
――――――「臓器移植の準備を」「そんな!?遺族の方の同意無しで!?」――――――
臓器?遺族?一体何の話だ…?
――――――「嘉納先生!」「全ての責任は私が取る。彼女の臓器を彼に――」
Chaud(暖かい)…。これは……――――――
カネキ「それでその時、僕は彼にこう言ってやったんだ。キミの鼻はマシンガンかっ、てね」
「アハハっ、何ですかそれー」「カネキ君おもしろーい」
僕は病室で二人の看護婦と話していた。一人は茶髪で肩ぐらいのショートカットの、見るからに快活そうな女性。もう一人は黒髪のポニーテールで優しそうな雰囲気を出している。
どちらも美人ではあるが、僕のAimer(愛)はただ一人の女性にだけ向いている。とはいえ、僕はレディーの相手をするのが楽しみなので、僕自慢の体験談を披露しているところだった。
???「やぁ、もうすっかり元気そうだね。カネキ君」
カネキ「Bonjour、Mr嘉納。もう体調は大分良くなりましたよ。しかし……」
嘉納「まだ味覚は戻らないかね」
Msリゼに襲われた(食事的に)あの日、僕は病院に搬送された。聞くところによると、搬送される時、僕とMsリゼの周りにはいくつもの鉄骨が落ちていて、僕は奇跡的に生きていたものの彼女はその鉄骨に……。
そして搬送された僕も内臓の一部が傷を負っていたものの、運良く提供者が見つかり九死に一生を得た、というわけだ。
嘉納「まぁ、大規模の手術の後の患者にはたまに見られる事だ。辛いかもしれないが、自分で食べることが早期改善に繋がると聞く。頑張りなさい」
カネキ「ええ。食事は最大の娯楽と言いますしね。そうだ、Mr嘉納、退院はいつ頃になりそうですか?ヒデ、友人に迷惑を掛け続けるのも悪いですし、直ぐにでも退院したいんですが」
嘉納「おぉ、その話をしに来たんだった。そうだね、3日後の検査で味覚の他に異常が見られなければ、退院してもいいよ」
カネキ「Youpi!それはよかった」
「えぇ〜、カネキ君出てっちゃうのー?」「ま、まだ味覚も戻ってないんだし、もう少しゆっくりしていけばいいんじゃないかしら?」
カネキ「ハハ、心配してくれてありがとう。でも、僕も大学生だからね。単位を取らないといけないし、友人も待っているからね」
僕必殺の爽やかスマイルをキメて歓声が上がった所で、今は終わりにしよう。
今はこんなところで続きは夜に
今出てる登場人物のプロフィールを書いてみたり。
人物名(性格)でお送りします↓
金木研(月山習)・・・本作の主人公。上井大学、国文科の1年生。
小学生の頃からの付き合いであるヒデとはよく筋トレ対決(腕立ての回数を競う等)で勝負をしていた。
レディーの扱いはお手の物で、同じ学部の女性からの好感度も高い。
フランス語の感動詞が最初に来る話し方より、食レポの様な話し方をしている時の方がぶっちゃけ楽。
永近英良(亜門鋼太朗)・・・カネキの親友
でカネキをあんていくに連れて行った。
当初はカネキに恋愛相談をして、トーカの本性を知ったカネキがヒデを笑い飛ばす予定だった。
霧島董香(鯱)・・・可愛い。以上。
神代利世(永近英良)・・・最大の失敗作。もはや、原作に毛が生えた程度の変化。これのどこがヒデなのか。
お亡くなりになられた。
またカタツムリの様な速度ですが書いていきます
3日後、体も順調に回復し、検査でも異常が見られなかった僕は無事退院することが出来た。依然として口は食べ物を受け付けなかったが。
「お大事にどうぞー」
カネキ「Merci.さて、久しぶりの外だな。取り敢えず一度家に戻ろうかな」
家に帰る。これが僕が一秒でも早く退院したかった一番の理由だ。勿論、早く大学に戻ってヒデを初めとした友人と時を過ごしたい、というのも理由の1つではあるが。
カネキ「早く帰って《コレ》を保存せねば……!」
僕が気にしている《コレ》とは1枚のhandkerchiefであった。このハンカチには花柄の模様が付いていて、およそ僕の様な男性が持ち歩くのは不自然な、見るからに女物のハンカチであった。
それもその筈だ。なにせ《コレ》は《Msリゼのハンカチ》だからね。
え?何故僕が持っているかって?そうだね、あれは僕が病院で目覚めて、Mr嘉納の口頭での診断が終わった後の出来事だった。
......................................................
嘉納『どうやら、記憶の混濁と言った症状は無いようだね。また暫く安静にしていなさい。』
―――この時の僕はMsリゼがグールであったことを認めたくなくてね。Msリゼのことは彼に話さなかったんだ。
嘉納『あぁそうだ。今君は病院服を着ているだろう?元々着ていた服は血やらホコリやらで汚れていてね。こちらで処分しようと思っているんだが』
カネキ『そうですか……お気に入りだったんですが仕方無いですね』
嘉納『それはお気の毒に。さしあたって、服の中に貴重品がないか確かめて欲しいんです。今出来ますか?』
カネキ『Oui,大丈夫です』
嘉納『では、持ってこさせます』
そうして持って来てもらった汚くよごれてしまった服のポケットを探していると、僕は見付けてしまったんだ……Ciel(天国)へのパスポートを……
カネキ『ん?このハンカチは……っつ!まさか…』
そう、僕も最初はまさか、そんな訳が無いと思った。でも、それは〈あんていく〉で間違いなく彼女が使っていた物だった。
『? 何か有りましたか?カネキさん』
カネキ『ノ、non,知人の物を見つけてね。少し驚いただけだよ』
『そうですか。見つけた物はそこのカゴに入れておいて下さいね』
……どうやら、驚きが顔に出てたらしい。見つけた物はカゴに入れろと言われたが、恐らく入れたらこのハンカチは洗われてしまう。
――――そう考えた僕はMsリゼのハンカチを着ている服のポケットに入れ、自分のハンカチを代わりにカゴに入れ、その時間を終えた。
......................................................
と、まぁ僕がMsリゼのハンカチを手に入れた経緯はそんな所さ。しかし、一体誰が何の為に僕の服のポケットにコレを入れたのだろう?
ハッ!?まさかMsリゼが自分で入れたのでは?口では運に見放された等と言っていたが、本当はかなりその気でいたんじゃないのか?
いや、違う!きっと降ってくる鉄骨を見た時に死を覚悟したMsリゼが、私を忘れない様に、と言う意味を込めてハンカチをポケットに入れて僕を突き飛ばしたんだ!そうに違いない!
カネキ「と、思ったんだがどうだろう」
ヒデ「お前が元気そうで安心したよ。俺は」
はぁっ。今日退院すると言ってたから、コイツの好きな物を買って、ささやかだが退院祝いをしようと思って来てみれば……
ヒデ「本当に臓器移植が必要な程の怪我だったのか?ピンピンしてるじゃないか」
カネキ「それは僕にも良く分からない。Msリゼと一緒に帰って……まぁ色々あってから、気づいたら病院のベッドの上だったからね」
コイツ、何か隠したな。いや、年頃の男女が一緒に帰ったということは……そういうことをしたのか。そうか、先を越されたな……
カネキ「どうした、ヒデ?もっと食べていいんだよ」
ヒデ「あ、あぁ。ってカネキ!お前こそ全く食べてないじゃないか!これはお前の為に買ってきた物だからお前が全部食べてもいいんだぞ?」
カネキ「それがね、手術をしてから味覚がおかしくなった様でね。何もかも不味く感じるようになってしまったんだよね」
な!?コイツ、そんな重大な事を軽く言うなんて!?もう我慢できん!
ヒデ「……カネキ!」
カネキ「なんだい?ヒデーっ、いひゃいいひゃい!いっひゃいろーしひゃんひゃい、ヒエ!」
ヒデが少し静かになったと思ったら、僕の名前を呼んで口を横に引っ張って来た!
ヒデ「どうしたもこうしたもあるか!カネキ、いや、ケン!お前はどうしてそんな重要なことを俺に黙っていたんだ!」
ムッ、その言い方は少し気になるな…
カネキ「じゃあなんだい、僕は朝起きたり、誰かと話したりしたら、それを全部ヒデに言わなくちゃならないのかい?」
ヒデ「そういう事を言ってるんじゃない!あぁもう」
ヒデ「俺はお前を親友だと思っているし、お前は俺を親友だと思っていると信じたい!!そして、俺はお前という親友を失いたくない!!」
ヒデ「だから、困っていることや悩みがあればなんでも言って欲しい。例えそれがどんなに高い壁であろうと、登る手段は必ずあるはずだから!」
部屋が静寂に包まれる。
カネキ「……ずるい。ずるいよね、ヒデは。昔からそうだった。僕が母さんを喪って泣いていたあの日も、君は、来るはずのない親の慰めを待って震えている僕を、真っ直ぐに見て、殴って、叱り飛ばしてくれた」
――――おじいちゃんが言ってた!死んだ人は天国からずっとみんなのことを見守ってるって!だから泣くな!!お前の父ちゃんと母ちゃんはきっと、お前のことずっと見てるはずだから!――――
カネキ「ありがとう、ヒデ。僕みたいな奴を親友と言ってくれて」
ヒデ「……俺は当たり前のことをしているだけだ。お前が苦しんでいれば助けるし、楽しんでいれば、俺も一緒になって楽しむ」
カネキ「それでもだよ。…ねぇ、こんな僕でも君はまだ親友と言ってくれるかい?」
ヒデ「当たり前だ」
カネキ「これからも沢山間違いを起こすよ?」
ヒデ「望むところだ」
カネキ「そうか」
ヒデ「ああ」
カネキ「ありがとう、ヒデ。聞いてくれないかな?Msリゼといたあの日のことを」
ヒデ「いや、それは……お前の頼みだ、聞こう」
すごく頑張ってる感じが伝わってくる
今日はこのぐらいで
バイバイ*^ω^)ノ" ♪
また明日のいつか書くよ
嘉納の性格はなんで安価取らなかったの?
ナキみたいな嘉納見たかったのに…
>>42さん
ありがとうございます!
でも頑張っているだけじゃダメですね…もっと楽しんで貰える様に頑張ります。
>>44さん
嘉納はストーリー上では重要人物ですが、出て来る機会は少ないと思ったので私の独断で性格は変えませんでした。
でもナキの様な嘉納も面白そうですねw
今のところ、原作で活躍する亜門やトーカの性格は変えていくつもりです。後は真戸さんや有馬、グールだったらアヤト、>>12で書いた様にクロナとナシロといったところでしょうか。
他にこの人は変えて欲しい、というのが有りましたら、安価の時以外で名前を書いておいて下さい。出来るだけ話に反映しようと思います。
のろまが書いていきます
僕は全て包み隠さずヒデに言った。Msリゼがグールであったことも。
カネキ「これで話は終わりだよ。何か質問はあるかい?」
ヒデ「ん、それだけなのか?もっと、こう、2人だから何かあったんじゃないか?」
カネキ「いや、これで全てだったと思うが…」
ヒデ「そ、そうか。無いなら良いんだ、別に」
カネキ「そうかい?」
どうしたんだろう。いつだって真面目で熱血漢な彼が言い淀むなんて。いや、こんな話をされたんだ。もしも、立場が逆であったら僕も混乱してしまうだろう。
ヒデ「少し気になったんだが、何故そこの神棚にハンカチが置かれているんだ?話とは関係なくて悪いんだが」
カネキ「あぁ、あれはMsリゼのハンカチだよ」
ヒデ「はぁっ?」
僕が事も無げに言ったら、即座に疑問を投げ掛けられた。
カネキ「さっきの病院の話の時にMsリゼのハンカチを見つけたと言っただろう?」
ヒデ「言ったな。捨てたんじゃなかったのか?」
カネキ「捨てっ!?はぁ」
ヒデ「……何故溜め息をつくんだ」
そんな考えをするから、ヒデは彼女が出来てもすぐに別れてしまうんだ。ここは、今後の彼の男女交際の時の為に教えておこう。
カネキ「いいかい、ヒデ。彼女は自分を忘れない様に、という願いを込めてこのハンカチを僕に託したんだ」
ヒデ「まずその前提からして間違っていると思うんだが」
カネキ「今は亡き彼女の願いが込められたハンカチだよ?どんな頭をしてれば捨てるという考えが浮かぶんだ!?」
ヒデ「聞けよ」
カネキ「いいかいヒデ?こう言ったことは程度の差はあれど、日常に於いても何ら変わらない。例えるなら、友人が好意でくれた半分以上残っている缶コーヒーを一気飲みする様なものだ。もっと言えば、バレンタインデーに貰ったチョコレートをゴミ箱に捨てる様なものだ。君が相手の気持ちを考える事も出来ない人だとは思わなかったよ。とはいえ、僕らはまだ若いし間違える事もある。実際に行動に移す前で良かった。そうだ!今夜、ヒデに女心について教授してあげよう!フフ、中々楽しみだ。そうと決まれば僕は風呂に入ってくるよ。少し待っててくれ。なに、すぐに上がるさ。だからそこで待っててくれたま、え……」
我に返った僕の目の前にはヒデの姿はなく、代わりに1枚の紙があった。
ヒデ『俺はもう帰る。明日からはちゃんと大学にも来いよ』
フッ。さて、風呂に入ろう。今まで休んでいた講義の分を取り戻すためにも、明日は早く起きなくてはならない。
では、また明日会おう。
2,3日書けなくてすみません(。>Д<)
ぶっちゃけ面倒になってましたw
これから書いていきますけど本編(このssの)には関係無い話です
いつもどおり遅いのは勘弁してくらさい
【番外編です。時系列は気にするべからず】
ヒデ「ただいま、といっても迎えてくれる人もいないが」
夕飯の支度をしよう、と思うまでもなく俺の体は冷蔵庫を開いていた。いつもやっていて体に染み付いてる。うむ……今日はハンバーグにでもするか。
......................................................
ヒデ「ご飯が炊けるまでまだ時間もあるし、テレビでも見るか」
テーブルの上に置いてあるリモコンでテレビを点けると、丁度ニュース番組のコーナーが切り替わった所のようだ。
テレビ「では、次のコーナーに参りましょう。○○さん(キャスターの名前)、お願いします」
テレビ「はい!貴方の身の回りで起こる不思議な事件を我々アナウンサーが解決する『アレナニ?』の時間になりました!今日のニュースはコレ!」
男性のアナウンサーに呼ばれて出て来た元気そうな女子アナの「コレ!」という言葉に続いて出て来たテロップには
『フォルテッシモ!!!!!!!闇夜に響きわたる謎の奇声!!?』
と書かれていた。
VTRが流れ出した。
女子アナ『私は今、夜になると謎の奇声が聞こえてくる、という情報のあったアパートに来ています。時刻は午後4時を回った程度の今は学校帰りの人達が前を歩いていて、特に異常な所は見られません』
女子アナ『今回、特別にこのアパートの住民の方にお話を聞けることになりましたので、早速伺いたいと思います』ピンポーン
青年「はい、なんでせうか?集金だったらうちは貧乏だから何も取ってませんよーっと」
ビンポンを押されて出て来たのは髪がツンツンしている幸の薄そうな男子高校生だった。
女子アナ「すみません、私、***局のアナウンサーの○○と申します」
青年「え、その***局のアナウンサーさんがどうしてこんな所に?もしかしてうちの同居人が何かしたんですか?」
女子アナ「いえ、そういう訳ではなく今回はある事件の調査をしているんです」
青年「ある事件?それは一体――――トーーーマーーー!?ワタシモウオナカペコペコダヨーーーー!!ああ!?もうすぐ夕飯作ってあげるから待ってて下さい!?……すみません、うちの同居人が…」
女子アナ「いえ…お忙しい所本当に申し訳ありません」
青年「いえいえ、それで、その事件ってもしかして夜中の声のことでせうか?」
女子アナ「はい、その事件です。では、オホン!貴方はその声をいつ頃から聞いていますか?」
青年「うーん、1週間前ぐらいからですかね」
その後もキャスターはいくつかの質問を青年にぶつけて行った。
女子アナ「では、最後にその声についてどう思いますか?」
青年「やっぱり辞めてほしいですね。夜だから寝ている時にアレに起こされる時もありますし」
女子アナ「そうですか……分かりました!私がその声を出している人にビシッ!と言ってくるので任せてください!」
青年「はぁ、それはありがとうございます。では、そろそろ失礼してもよろしいでせうか?」
女子アナ「はい!本日はお忙しい所本当に本当にありがとうございました!」
もう疲れた…
続きは明日書くよ…
おやすみなさ……グーー……
このSSまとめへのコメント
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