月山「フゥン…五億年ボタンねぇ…」 (14)

金木「どうですか?一回押したら100万円出ます」

月山「ほう……お金でデリシャスな人間を釣って食べるのもいいね。」

金木「ただし、デメリットがあります」

月山「発音が違うよカネキクン。デメリットというのは」

金木「殺しますよ」

月山「オゥ……」

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金木「デメリットというのは、押すと意識だけ謎の空間に飛ばされてそこで五億年暮らさなければなりません。そこには何も無く、死なないし空腹もない。たった1人の空間です。五億年暮らすと、記憶はリセットされてまたこの場に戻ってきます。つまり、押した人にとっては一瞬にしか感じません」

月山「dolce(たまらないね)。なかなか興味深い……なにはともあれ挑戦が大事だ。」

月山「では早速押させてもらうよ」

金木「どうぞ」

ポチッ

………………………………………………………………………

月山「何も起きないじゃないかっ!」

金木「だから記憶がリセットされるっていったじゃないですか。あなたは今五億年暮らしたんですよ」

月山「ハハハ、君もつまらない冗談がすきだね!お、マネーが出てきたじゃないか」

...………………………………

月山「ここは?あぁ、押すと意識が飛んでくとカネキクンが言ってたね……ならば五億年暮らすのも本当……?」

月山「ハハハ、僕はこのっ!」

月山はポケットから金木の血のついたハンカチを取り出し、

月山「このハンカチ1枚あれば生きていけるんだよ……」

クンカクンカ

月山「オゥ…やはりこの匂いは僕にインパクトを与える……あああああカネキクンをはやく食べたい……ああああっ」


5日後
クンカクンカクンカクンカ
月山「あぁ……カネキクンッ!カネキクンが食べながらカネキクンを食べたい……」

月山「ハァ……落ち着いた……」

月山「にしてもホントにここには何も無いんだね。ビックリだよ」

10日後

クンカクンカ
月山「ハァアアアァ……カネキクンが尊い……カネキクンッカネキクウウウウン!!」

月山「……!!!??」

月山「ハンカチの匂いが薄れてきた……!?」

月山「Oh,mygod!!! カネキクンが薄れてきてるだとっ!」

月山「僕の唯一の楽しみ……それはこのカネキクンの血を嗅ぐことなのNI!!!!」

20日後
月山「完全に吸い付くしてしまった……カネキクンが消えた……それは僕にとって命の危機っ!!!カネキクンがいない人生なんてただのゴミっ!!!カネキクンに早く会いたいっっ!!」

一ヶ月後

月山「カーネーキクンのえっかきー歌♪ まーるい皿がありまして♪ギザギザ皿が割れちゃった♪目玉焼き一つと焦げた目玉焼きが一つありまして口を書いたら♪カネキクンにならないじゃないかあああああっ!」

月山「カネッッッキクウウウウン!!」

月山「せめて……カネキクンの写真があれば……ハンカチが無い僕には十分な栄養なのに……!!!」

月山「ああぁ僕は壊れてしまうのか……!!」

月山「そうだっ!ハンカチを舐めるとカネキクンの血の味が……」

ペロッ

月山「はっ……!!味はしないが匂いがすこし濃くなった……!嗅げるっ!!」
1年後
クンカクンカ
月山「………………」
クンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカ

2年後

クンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカ

月山「……!!匂いがいよいよ尽きた……これまで消えては舐めての繰り返しだったのに……」

月山「そう言えば、今はここに来て何日たったんだろうか
匂いを発見したのが一昨日……くらいなのかな?」

月山「3日くらいしか持たなかったか……!!」

10年後
月山は目をつぶった
月山の妄想の中

月山「金木クン。ぜひとも肉を食わせてくれたまえ」

金木「いいですよ グチャ どうぞ」

月山「トレッビアアアアン!!!」

妄想終了

月山「はぁ……この妄想は53124回目だよ……違う妄想を試してみよう……」


20年後
月山「…………!!!!!」

月山「今、君と僕の一生を全巻書き終えたよ……」

月山は10年かけて赫子を使い、床に文字を書いて小説を作っていた

月山「これがあと何億年後には消えるのは惜しいなぁ……」

50年後

月山「そろそろ僕も……いくらお腹が減らないと言っても我慢の限界だっ……カネキクンッッッッッッッ!僕は100万円如きに君と五億年離れる事を選んでしまった……許してくれカネキクン……!!!」

月山「身体を動かさなければやってられないゾ!!」

月山「そうだ……カネキクンを食べるためにはカネキクンを超えなければならないっ!!ここにカネキクンがいると考えてさぁっ戦おうじゃないかっ!!」

空想金木「さぁ、相手になって下さいよ。月山さん」

月山「君に会うのは久しぶりだねカネキクン……食させて貰うよっっっ!!!」

150年後
月山「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッ!!!」
月山「僕の方が君より実力が上だったようだねっ!」

空想金木「100年くらい戦ってようやく決着が着きましたか……」

月山「僕も君も死なないからね!」

空想金木「じゃ、そろそろ僕は消えますね。疲れたし……」

月山「アデュー。ミスターカネキ?」

月山「さて、次は何をしようかな」


……300年後


月山「バンジョイ君も、三下くんも強くなったじゃないかっ!」

空想万丈「お前のおかげだよ月山。多分今ならアヤトくらいなら倒せるぞ……」

空想ジロ「万丈さんが勝てる分けないじゃないですか最近やっと月山さんの動きに少しついてこれただけなのに」

空想サンテ「冗談は顔だけにしてくださいよ~」

空想万丈「な、なんだとっ!!顔は生まれつきだっ!」

空想イチミ「俺らもう疲れたんで行きますね」

月山「あぁ。楽しかったよ」

1000年後


月山「帰りたい…妄想ももう疲れた……」

空想金木「ボタンなんか押すから……」

月山「よし、君と僕とあなたの人生を執筆しようっ!」

空想金木「君と僕とあなたって誰ですか」

月山「金木クンと僕と金木クンさっ!!」

空想ヒナミ「花マンお絵かきするの?」

月山「ノン。僕はいまから君の大好きな本を書くのさ」

空想ヒナミ「ホントに!花マン書けるの?」

月山「オフコースッ!何百年か前に書いた小説があそこにあるから読んできたまえ」

空想ヒナミ「うんっ!」

空想ジロ「月山さんの小説面白かったですよ」

月山「ありがとう三下青くん!!」



月山「………無意識に妄想をしていた……金木クンはここにはいない……」

空想金木「イルヨー」

月山「Shut Up!! 君は金木クンじゃない!ただの僕の妄想だっ!
カネキクンはカネキクンでしかない!!偽物はかえりたまえっ!」

空想金木「そうですか……じゃあ、現実であいましょう……」

月山「SeeYou。BEST FRIEND」

月山「さぁ、小説を書こうじゃないか」


3000年後

月山「さぁ、僕と君とあなたとおまえときさまとYouが書けたっ!」

月山「…………」

月山「あれからカネキクンはもう出てこないな……」


月山「ここまで長かった…いまは何年くらいだろうか…明日にはもう帰れるといいのに…」

月山「今日は寝るか…」

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