P「夢の後継者」 (42)

『本当に…それでいいのかね?』

『……はい。』

『……無理はしなくていいんだよ。君のせいじゃない。間が…悪かったんだ。』

『無理なんかしてないですよ。自分自身のために、せめて誰かを通してでも、頂からの景色を見てみたいんです。』

『……そうか。』

『それに、黒井社長もわかってますよ。きっと…。』

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まだ途中なのに盛大に誤爆。
申し訳ない…。

『本当に…それでいいのかね?』

『……はい。』

『……無理はしなくていいんだよ。君のせいじゃない。間が…悪かったんだ。』

『無理なんかしてないですよ。自分自身のために、せめて誰かを通してでも、頂からの景色を見てみたいんです。』

『……そうか。』

『それに、黒井さんもわかってくれますよ。高木さんは間違ってなかったって。』

『……ああ…私もそう思う。』

『だから、そんな顔をしないでください。……後悔なんてしてないですから。』

『高木さんを心から責める人は、誰もいませんよ?』

社長「ん…?」パチッ

社長「……ずいぶんと懐かしい物を見たねぇ…。」

社長「……おや?」

社長「…これは面白い仕事が舞い込んできたねぇ。」

社長「……彼に相談してみるか。」

ちと落ち。

ガチャ
社長「おはよう諸君。」

P鳥律「「「おはようございまーす。」」」

社長「あ、音無君。ちょっといいかね?」

小鳥「はい。大丈夫ですよ。」

社長「ちょっと社長室へ来てくれたまえ。話がある。」

小鳥「?わかりました。」

社長「おおっと、律子君も来てくれるかね?」

律子「私もですか?わかりました。」

社長「すまないね。すぐ済ますよ。」バタン

P「……ハブか…。」


ガチャ
小鳥「うぅ…なんで私が…。」

律子「まぁまぁ。社長の頼みですから。それに私も…。」

小鳥「あ…ご愁傷様です…。」

律子「まあ…1ヶ月間だけですから。」

P「なんの話だ?」

律子「あ、プロデューサー。社長が社長室へ来いって。」

P「え。今ですか?」

小鳥「はい。大丈夫ですよ。すぐ済むと思いますから。」

P「はぁ…わかりました。」

P「失礼します。」ガチャ

社長「おお、まあ、かけてくれたまえ。」

P「はい。…で、なんの用ですか?」

社長「なに、簡単な頼みだよ。これを見てくれ。」

P「……『ドリームキャスト?』ゲーム機ですか?」

社長「はっはっは。いいボケだ。」

P「オーディションですか?またなんで?」

社長「そのオーディションの出場資格は『過去アイドルとして活動していた者。』なんだよ。」

P「……ずいぶんと変わったオーディションですね。」

社長「だろう?まさにドリームキャストだよ。」

P「誰がエントリーしてるんですか?」

社長「色々な人がいるが、やはり目がいってしまうのは『日高舞』だねぇ。」

P「……舞さんですか?」

社長「ああ。日高愛くんの母。日高舞だよ。」

P「それで、ウチからは…。」

社長「もちろん音無君にでてもらう。」

P「小鳥さん…ですか。まあ、そうでしょうね。」

社長「もちろん彼女からは許可を貰ったよ。今さっきのことだがね。」

P「なるほど…あれ?じゃあ律子はなんで…。それに僕は一体何をすれば?」

社長「はっはっは。何とは愚問だよ君ぃ。君の肩書きは飾りかね?」

P「つまり、アイドル音無小鳥のプロデュース…ですか。」

社長「その通りだ。まあ2ヶ月ある。気長にやりたまえ。」

P「でも、その間のあいつらのプロデュースはどうするんですか……なるほど。」

社長「まあ、そういうことだ。律子君に一任している。」

P「2ヶ月でアイドル音無小鳥を復活させろ…ということですか。」

社長「うむ。引き受けてくれるかね?」

P「……わかりました。小鳥さんなら大丈夫でしょう。」

社長「うむ!それではよろしく頼むよ!」

P「はい。失礼します。」バタン

社長「………期待してるよ…君。」

P「ふぅ…。」

律子「おかえりなさい。まあ、あの子達は私がしっかり見ておきますから。安心してください。」

P「ありがとな。律子なら心配いらないよ。」

小鳥「と、いうわけで…。プロデュースお願いしますね?プロデューサーさん。」

P「もちろんです。さあ!まずは今の実力を見てみましょう!さっそくレッスンです!」

小鳥「今からですか!?」

P「もちろんですよ。善は急げ、時間は待ってくれませんからね!」

小鳥「ひ、ひぇぇ〜……。」

P「じゃあ、行ってくる。あいつらのこと頼んだぞ。」

律子「はーい。いってらっしゃーい。」バタン

律子「……さて、忙しくなりそうだわ…。」

レッスン場

小鳥「」

P「歌は現役の頃と比べても明らかに上達してる。ビジュアルも合格点ですね。ただ…。」

小鳥「し…死ぬ…。」

P「体力が絶望的ですね……。」

小鳥「最近…運動なんて…サイリウム…振るくらいしか…してないです…。」

P「なにしてんですか…。それはともかく、体力を戻さないと話になりませんね。」

小鳥「もう歌だけでいいと思います…。」

P「ダメですよ。アイドルバカにしてるんですか?」

小鳥「ごめんなさい。」

P「とりあえず明日から毎朝走りましょう。それで体力をつけていって、体力が付くまではビジュアルメインでやりましょうか。」

小鳥「は、はいぃ…。」


P「ええっと…固いですね。もう少し柔らかく。」

小鳥「こうですか?」キラッ

P「真みたいですよ。もっと柔らかく。」

小鳥「わかりませんよ!ちょっとお手本見せてください!」

P「えぇ……こうですかね?」キラン

小鳥「おぉ〜…なるほど。」キラン

P「あ、そうですそうです!よし!もう一踏ん張りいきましょう!」

小鳥「わかりました。やっちゃいましょう!」

事務所

美希「ただいまなの〜……なんで小鳥がここで突っ伏してるの?」

小鳥「あ…美希ちゃん…おかえりなさい…。」

春香「プロデューサーさんにガッツリしごかれたんだって。」

美希「あ〜……ハニーの本気レッスンめちゃくちゃキツイもんね。」

春香「凄くわかりやすいんだけどね。」

真美「前にイタズラしたとき、兄ちゃんに罰としてめちゃくちゃしごかれたことあったけど……あれはキツいよね〜。」

千早「真美もあったのね……私は本気で歌の指導してくださいって言ったらやられたわ。」

美希「あんなの人間のやるレッスンじゃないの…。」

律子「なら私は人間のやれる範囲でしごき倒そうかしら。」

真美「そりゃないぜりっちゃん…。」

美希「律子は手加減を知らないからそれはそれで恐怖なの…。」

律子「……律子…?」

美希「さんなの!!!」

伊織「律子のレッスンなんて慣れよ慣れ。案外やれるものよ。」

亜美「普段から鬼軍曹レッスンを受けている我々にはなんてことはないですなぁ〜。」

律子「つまりあんたたちは今までの三倍レッスンしたいってことね。」

いおあみ「「え"っ。」」

千早「自業自得ね……。」

春香「でもプロデューサーさん。教えるの凄くうまいよね。」

律子「まあ、一応プロデューサーだから。」

春香「うーん…そうじゃなくて…。」

律子「?」

春香「ま、いっか!」

P「なんの話だ?」

春香「いえいえ!お気になさらず!」

P「そうか?ま、なんかあったら言えよ。」

春香「今はプロデューサーさんは小鳥さんのプロデューサーなんですから!気にしないでください!」

美希「あ、でも少しはかまってほしいの。」

P「俺はいつだってお前らのプロデューサーだからな。いつだって相談にのってやる。」

小鳥「それなら練習量をもう少し減らして…。」

P「ダメです。」

小鳥「ひぇぇ……。」

社長「……やあ。久しぶりだね。」

『何の用だ。貴様の声など聞きたくは無いぞ。』

社長「そう邪険にするな。少し話があるだけだ。」

『話などない…と言いたいところだが私からも話がある。』

社長「要件は同じだろうね。」

『だろうな。で?私は忙しいんだが。』

社長「……なぜ今になってこんなオーディションに参加させようとする?」

『……気が向いたからだ。』

社長「トップにたたせられなかったことを君は後悔しているのか。」

『……頂点にたてる器を持つものが頂点に立てないなんてことは許されん。だからこそ、この企画を立てたのだ。』

社長「やっぱり、君も諦めていなかったのか。トップアイドルにすることを…。」

『当然だ。諦めようにも諦めきれない。だからこそ…。』

『高木。お前なんぞに言うのは癪に触るが…頼んだぞ。トップに立たせろ。』

社長「……もとより、そのつもりだよ。」

『ふん……じゃあな。』ガチャ

社長「……黒井、きっと大丈夫だ。」

社長「お前が信じようとした絆は、正しいよ。」

レッスン場

小鳥「〜♪」

P「さすがですねこれは…。錆付きようが無い。」

小鳥「ありがとうございます。」

P「」

1日一回一誤爆。はい。書き直します。

レッスン場

小鳥「〜♪」

P「さすがですねこれは…。錆付きようが無い。」

小鳥「ありがとうございます。」

P「ですがここが……で……この辺りを………ここは……それから……………。」



P「まあ、こんなところですかね。」

小鳥「」

P「あれ?小鳥さん?」

小鳥「口で説明されても何がなんだかわかりませんよ!きちんと実演してください!」

P「えぇ……。わかりましたよ。」

〜♪〜♪〜〜♪

小鳥「ふむふむ…。」

P「こんなところですかね。」

小鳥「わかりやすいですけどめちゃくちゃ分かりにくいですね。」

P「それどっちですか。」

小鳥「どっちもです。」

P「分かりにくいですね。」

小鳥「相変わらずうまいですね。歌。」

P「……歌は得意だったので。」

小鳥「ダンスもキレッキレですし。」

P「あいつらと付き合ってりゃ体力が落ちませんから。それに指導する側ですからね。トレーニングくらいしますよ。」

小鳥「まさかこんなことになるとは思いませんでしたよ…。こんなことなら普段から運動しておけば…。」

P「すぐに取り戻せますよ。小鳥さんなら。」

小鳥「そう願いたいです…。」

P「それに舞さんも出ますから。気を引き締めないと。」

小鳥「あ…やっぱり…。舞さん出るんだ…。」

P「絶対に負けませんからね、目指せトップです!」

小鳥「もちろんです!負けません!」

P鳥「「だだいまー。」」

社長「おお、おかえり。調子はどうだい?」

P「体力以外はさすがですね。期待できますよ。」

社長「ほほう!それはいいねぇ!音無君はどうだい?」

小鳥「はい!順調ですよ、任せてください!」

社長「よし、じゃあその調子で頼んだよ!」

P「はい!」

小鳥「了解です!」

二週間後

小鳥「ふぅ〜。」

P「だいぶ体力も戻ってきましたね。」

小鳥「プロデューサーさんが余裕で結構ムカつきます。」

P「いやあ…真にしょっちゅう付き合わされてますから。」

小鳥「ああ…なるほど。」

P「でも、これならダンスレッスンもできそうですね。」

小鳥「ああ……ついにダンスレッスンが…。」

P「ガッツリしごき倒しますから、覚悟しておいてくださいね。」

小鳥「お、お手柔らかに…。」

P「お断りします。」

小鳥「そんな殺生なぁ…。」

事務所

小鳥「」

やよい「だ、大丈夫ですか〜?」

響「そっとしておいた方がいいぞ…。」

真「プロデューサーの本気ダンスレッスンなんて僕たちでもキツいのに…。」

雪歩「いくらなんでも容赦なさすぎですぅ…。」

あずさ「さすがにこうなるのも納得がいくわね〜。」

貴音「しかし、本日の律子嬢のレッスンもなかなか凄まじいものでした。」

真「プロデューサーとは別ベクトルでキツいよね。」

やよい「でも楽しかったです!」

雪歩「やよいちゃん…すごいね。」

帰り道

小鳥「つ…疲れた…。」

吉澤「おや?音無君じゃないかい?」

小鳥「あ、吉澤さん。」

吉澤「はっはっは。奇遇だねぇ。どう?調子は。」

小鳥「絶好調!と言いたいところですけど…。」

吉澤「彼にずいぶんしごかれたみたいだね。」

小鳥「はい…あの人、自分の価値観がおかしいこと自覚してやってますから。余計タチ悪いですよ。」

吉澤「彼は求めるレベルも高いからね。」

小鳥「まあ、おかけで昔以上に動けますけど。」

吉澤「それはいいじゃないか。」

小鳥「そうなんですけどね…。」

吉澤「……私も期待しているよ。」

小鳥「…はい。任せてください。」

本番1ヶ月前

小鳥「………どうですか!」

P「いや、驚きましたね…まさかここまでとは。」

小鳥「ふふん。散々しごかれましたからね。ざっとこんなもんですよ。」

P「ですが、まだまだ荒いですよ。ここからが本番です。」

小鳥「……まさかまだ厳しく…?」

P「体力もついてきましたし、大丈夫でしょう。」

小鳥「ぼ…ボーカルレッスンを…。」

P「ダメです。」

小鳥「ですよねー……。」

社長「おお君。調子はどうだね?」

P「凄いですね小鳥さん。いや、流石というか…。」

社長「これも、君の手腕のおかげだねぇ。」

P「……今回は間違いなく小鳥さんの才能だと思いますけどね。」

社長「そう謙遜をすることはない。少なくとも君がいなければ音無君はここまで成長することはなかっただろう。」

P「そう言ってもらえるとありがたいです。」

社長「どうかね?日高舞に勝てる見込みはあるかね?」

P「少なくとも、互角には渡り合えるようになります。」

社長「頼もしいねぇ。君に頼んでよかった。この調子で頼むよ。」

P「はい!」

舞「あら?小鳥?」

小鳥「舞さん!?」

舞「久しぶりね〜。なにしてるの?」

小鳥「レッスンの帰りで…。」

舞「あ〜あんたもでるのよね。あのオーディション。」

小鳥「舞さんもでるんでしょう?」

舞「まーねー。案外レッスンて面白いのよね。」

小鳥「ははは……。」

舞「彼にしごかれてるわけ?まあ、手加減というものを知らない人間だものね。」

小鳥「まったくその通りです…。」

舞「期待していいのよね?黒井社長から聞いたけど。」

小鳥「もちろんです。期待してください。」

舞「ふーん……ま、どうなろうとも優勝は貰うわよ?」

小鳥「渡しませんよ?絶対に。」

舞「ふふっ。期待してるわ。」

春香「というわけです。」

P「どういうわけだ春香……。」

千早「流石に誰にも伝わらないわよ春香…。」

真美「つまり、兄ちゃん達と→。」

亜美「亜美達で一緒に→。」

やよい「レッスンですー!」

小鳥「どういうことかしら…?」

響「もー!だーかーらー!」

貴音「あなた様と小鳥嬢と。」

美希「美希達で〜。」

真「一緒にレッスンをするんですよ!」

P「いきなり何をいいだすんだお前ら…。」

伊織「なによ。私達と一緒にレッスンすることが嫌なわけ?」

小鳥「いや、別にそういうわけじゃないのだけれど。」

P「急に言われるとこっちだって戸惑うんだよ。」

雪歩「そんなこといわれても…。」

P「こっちのセリフだ。誰だこんなこと考えたやつは。」

あずさ「それはもちろん〜。」

律子「社長ですよ。」

社長「はっはっは。」

小鳥「しゃ…社長…ですか…。」

社長「なに、やはり現役のアイドル達と一緒にレッスンすれば、得るものも多いだろう?」

P「まあ…そうでしょうけど。」

亜美「安心してよ兄ちゃん!」

真美「真美達が骨の髄まで鍛えてやるぜぇ?」

P「それをいうなら……ん?合ってるか?」

真美「そんな毎回毎回間違えないYO!」

やよい「レッスンはみんなでやると楽しいです!」

小鳥「うーん。まあそうね。プロデューサーさんどうしますか?」

P「まあ、せっかくですし。やりましょうか。」

律子「そうこなくっちゃ!じゃあ早速いきましょう!」

P「と、いうわけで。みんなでやることになったわけだが…。」

律子「さて…どうしたものか。」

P「……よし!それなら今日はみんなのメインの曲を見ていこう。」

春香「え?全体曲じゃないんですか?」

P「逆に皆が集まっている時だからこそ、もっとも個人の特色がでやすい曲のレッスンをするんだよ。」

P「それぞれの長所と短所がよく出る。皆で、長所は伸ばして、短所を無くしあって、それぞれのいいところを盗む。」

千早「お互いがお互いを指導するということですね。」

P「そう。まずは全員が1曲ずつ、自分らしい曲を披露してもらう。その後、グループに分けて教えあってもらう。」

小鳥「プロデューサーさんはどうするんですか?」

P「俺は各グループを見て回ります。もちろん指導はきっちりしますよ。」

真「し…指導…。」

響「嫌な予感しかしないぞ…。」

P「よし、最初は誰がやる?立候補はあるか?」

伊織「じゃあ私がやるわ。でも、伊織ちゃんがトップバッターだと、次の人がかわいそうかしら?」

P「そこは心配するな。じゃあ伊織、頼んだぞ。」

伊織「バッサリと切り捨てるわねアンタ…。」

真「まあ、事実だしね。」

伊織「なんですって!?いいわ!アンタ達、後悔しても遅いわよ!?」

P「準備ができたら始めてくれよ?」

伊織「この伊織ちゃんをバカにしたことを後悔させてあげるわ!!」

P「おっと。曲はどうするんだ?」

伊織「『DIAMOND』よ!」

P「なるほどな。だけど、そんな状態で大丈夫か?」

伊織「大丈夫よ!問題ないわ!」

真美「完全にフラグだYO…。」

伊織「うっさいわね!ノってやっただけよ!」

P「……本当に大丈夫か?」

伊織「あんたもいちいちめんどくさいわね。私はプロよ?造作もないわ!」

P「わかった。じゃあいくぞ。」

〜♪〜〜♪♪〜♪〜〜〜♪


伊織「……どうかしら?」

亜美「うーん。流石いおりんといったところですかなぁ。」

やよい「伊織ちゃん凄かったよ!とっても上手だった!」

あずさ「流石は竜宮小町のリーダーね〜。私も置いていかれないようにしなくちゃ。」

伊織「///と、当然でしょ!私を誰だと思ってるの!?」

真美「んっふっふ〜。ツンデレ発動ですなぁ〜。」

美希「ミキも、でこちゃんらしいパフォーマンスだったって思うな。」

貴音「真、良い演技でしたよ。伊織。」

伊織「ま、まあこのくらい伊織ちゃんなら当然よね!」

真「微妙に振り付け間違ってたよね?誤魔化しきれてなかったよ。」

響「そこで動揺して後半もたついてちゃ世話がないぞ。」

律子「やっぱり基礎が不十分ね…これはもう少し考慮する必要があるか…。」

千早「凄く感情のこもった歌だったけれど、若干音がブレがちだったわ。」

P「表現力は流石だけどなぁ……目先の結果に目を取られて基礎が不十分だぞ。」

伊織「ぐっ……重要なのはファンの反応よ?結果が全てだわ。」

P「もともとお前のキャラは万人に通用するキャラじゃないぞ?一般層にもしっかりと通用するようにするにはしっかりと技術を高める必要がある。」

伊織「ぐぬぬ……わかってるわよ…。」

P「小鳥さん。どうでしたか?」

小鳥「みんなも言ってましたけど流石ですよね。伊織ちゃん。さっきまであんな調子だったのに、曲が始まったら180°回転しましたよ。」

P「TPOによってコロコロと表情を変えることができる。激しい曲でもおっとりとした曲でも、あいつにとっては半分同じ曲みたいなものですよ。」

小鳥「才能ですよねぇ…。伊織ちゃんも凄い才能の持ち主だわ。」

P「それでも、その才能に溺れずにひたむきに努力ができる。プライドの高さがそれを誘発してるんでしょう。」

小鳥「曲の意味をしっかりと理解して、それにそって歌い、踊る。……なるほど、客観的に物事を見てるんですか。」

P「ええ、ファンの反応を見るというのも、反応を見て表現を変えるからでしょうね。ウチで表現力なら伊織がトップでしょう。」

小鳥「次は美希ちゃんですか。」

P「ええ。あいつはどんなときでも自分の持ち味は崩しません。一見不安定なのに、聞き入ってしまう。人を引き付ける魅力を持っています。」

小鳥「おまけに何をやっても平均以上の結果を出しますからね。」

P「まあ、調子にムラがあるのが難点ですね。それに美希は極端にスキになる部分が多いんですよ。」

小鳥「といいますと?」

P「あいつがマイペースなのは周知の事実ですが、自分のリズムを持っている人間は、リズムを崩されると一瞬で崩壊します。」

小鳥「一点特化には弱い、ということですか?」

P「はい。あいつには他人の目を気にしないように言い聞かせてますが…。」

小鳥「まあ…美希ちゃんですしね。」

P「それにあいつも中学生です。精神的には強くありません。あいつには基礎レッスンを強く促してますよ。」

小鳥「なるほど、自らのリズムを守って、自分のパフォーマンスを貫くということですね。」

P「はい。まあ、選曲を変えればもう少し天才の片鱗をうかがうことができたかもしれませんが…。」

小鳥「『ふるふるフューチャー』ですか…美希ちゃんらしいですけどね。」

小鳥「お次は雪歩ちゃんですね。」

P「雪歩はまさに自分に自信が無いタイプですね。」

小鳥「うーん。やればできる子って感じですか?」

P「そんな感じですかね。雪歩は凄まじいポテンシャルを秘めてますから。それをうまいこと引き出せるかが重要です。」

小鳥「やる気に満ち満ちた雪歩ちゃんは凄いですよね。」

P「表現力なら美希にも負けず劣らず。それに勢いまで加わりますからね。」

小鳥「歌も上手いですしね。」

P「反面、ダンスは少し危ういですね。まあ、だんだんと良くはなってきてるんですが。」

小鳥「ひたむきに努力を重ねていましたからね。雪歩ちゃんもすっごい努力家ですよね。」

P「ええ。そして、雪歩は凄く感情を表すのが上手いんですよ。演技なら雪歩はダントツでしょうね。」

小鳥「人を引き付ける表現ですか…。それが雪歩ちゃんの武器ですね。」

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