P「最近視線を感じる」(107)

小鳥「視線ですか?」

P「はい、誰かに見られているような」

P「悪寒を感じるというか」

小鳥「それってただ風邪を引いてるだけじゃなくてですか?」

P「熱はないんで風邪ではないんですけど…」

小鳥「そうですか…」



千早「…ふぅ」

春香「千早ちゃんお疲れ」

春香「昨日の仕事どうだった?」

千早「いつも通りね」

春香「そっかー」

美希「あ、今日は確か美希なの」

春香「美希も仕事気をつけてね」

美希「もちろんなのー」

P「はぁ…そりゃ小鳥さんに聞いてもわからないよなぁ」

P「俺ですら視線の原因がなんだかわかってないんだし」

P「…まぁ俺の考え過ぎってこともあるしな」

P「今日も冷えそうだし早く帰るか」

~P宅~

P「うー今日も寒いなぁ」

P「早くこたつはいって暖まるか」

P「…」

P「窓から視線…」

P「まぁそんなわけないよな」

P「ここマンションの3階だし」



美希「うー今日も寒いの」

美希「早く暖房つかないかな」

美希「…」

美希「えへへ、ここは特等席なの」

美希「あ、望遠鏡っと」

美希「…」ジー

P「うーん、まだなんか視線を感じるんだよな…」

P「一応今日はカーテン閉めておくか」

P「お、なんか快適になったな」

P「カーテン閉めると暖房効果もあるのか?」

P「視線も気になんなくなった気がするし」

美希「やっぱりいつも通りなの」

美希「…」

美希「あ!」

美希「これは報告なの」

美希「一応ノートにも書いておこう」

~次の日~

P「おはようございまーす」

小鳥「おはようございます」

P「…はぁ」

小鳥「昨日はどうでした?」

P「やっぱり視線を感じましたよ」

小鳥「ストーカーですかね?」

P「…なんで俺なんかに」

小鳥「男性でも一応防犯することにこした事はないですから」

小鳥「しっかり身を守れるようにしてくださいね?」

P「わかってますよ」

小鳥「よろしい!」

P「あはは…」

春香「美希~どうだった?仕事」

美希「いつも通り…あ、違うの変化があったの」

春香「変化?」

美希「うん、なの」

千早「詳しく聞く必要があるみたいね」

P「仕事中は視線を感じないんだよなぁ」

小鳥「…」ジー

P「小鳥さんの視線以外」

P「なんで今日はそんなに見るんですか!」

小鳥「もしかしたら今でもストーキングされてるかもしれませんから!」

P「さすがに事務所内ではないですって」

小鳥「そうですかね?」

美希「あ、今日は春香なの」

美希「はい、カギ」

春香「ありがと」

美希「一応昨日の事は詳しくノートに書いてあるの」

春香「ちゃんと確認するよ」

千早「もし何か動きがあったら連絡ちょうだいね」

春香「動きがあってもそれが見れるかわからないけど…わかったよ」



P「仕事も終わったし帰るか!」

小鳥「今日も気をつけてくださいね?」

P「大丈夫ですって、今日ははじめからカーテンも閉めますから」

小鳥「そうですか」

P「はい、それじゃあ先に失礼します」

~P宅~

P「近所のスラロープが凍ってたからビックリした…」

P「そんなに寒いのか」

P「こたつこたつ~」

P「うー温い」



春香「今日はっと…」

春香「その前に美希が書いてくれたノート確認…」

春香「ふむふむ、今日は大丈夫かな?」

春香「…」ジー

春香「大丈夫みたい」



P「は、こたつで寝てしまってた」

P「あ、カーテン…今更感だけど閉めるか」

ピーンポーン

P「ん?こんな時間に誰だろ」

P「はーい」

ガチャ

P「?」

P「誰もいない…」

P「ん?下になにか」

P「煮物?」

P「手紙付き…」

P「なになに、作りすぎたのでよかったらどうぞ」

P「なんだ、大家さんか」

P「前もくれたもんなぁ」

春香「…」

春香「!」

春香「あぁ…見えなくなっちゃった」

春香「ノートに書いてっと」

春香「後は報告っと」

~次の日~

小鳥「どうでした?」

P「いやー昨日はこたつでつい寝ちゃって」

P「あ、でも視線は感じなかったですね」

小鳥「それはよかったです」

P「まぁあと変わった事といえば…大家さんに煮物貰いました」

小鳥「味はどうでしたか?」

P「おふくろを思い出しました」

美希「春香、昨日はどうだったの?」

春香「二人にメールした通りだよ」

春香「いい感じだったのにやっぱり見えなくなっちゃって」

千早「…そう」

千早「今日は私ね」

千早「粘ってみるわ」

春香「頑張って!」

美希「ファイトなのー!」



P「よし、仕事終わったし俺は帰ります」

P「小鳥さんもよかったら一緒に帰りませんか?」

P「途中まで送りますよ」

小鳥「あ、私はまだ仕事がたっぷり残ってるのでいいです」

P「事務仕事って大変そうですね」

小鳥「そんなことないですよ~」

P「まぁ俺は先にあがりますんで」

~P宅~

P「はぁ、ここ数日凄く寒いけど空気が澄んでていいな」

P「東京でも星がよく見えるし」

P「…視線は」

P「大丈夫みたいだな」

ピンポーン

P「また?」

P「はーい」

ガチャ

P「あれ?またいない」

P「…今度は」

P「肉じゃが?」

P「大家さん…俺が寂しい男だと思ってるな」

P「…美味しい」

P「ん?また手紙付き」

P「隣に新しい入居者か」

P「まぁそのうち挨拶に来るだろう」

千早「…」

千早「…今日はいつにもましてダメな日ね」

千早「早めに撤退しましょう」

千早「…はぁ」

~次の日~

P「いやー昨日は何事もなかったですよ!」

小鳥「それはよかったです」

P「でもまた大家さんがお裾分けを」

P「まぁとっても美味しかったからいいんですけどね」

小鳥「大家さんはご結婚なさってるんですか?」

P「はい、もう老夫婦ですけどね」

P「あ、それと隣に入居者がはいったそうです」

小鳥「そうなんですかぁ」

P「はい、男性か女性かまだ知らないんですけどね」

小鳥「挨拶もきてないんですか?」

P「まぁ俺も帰ったの遅かったですから」

P「あ、社長から聞いたんですけど音無さんも引っ越したそうですね」

小鳥「はい、とってもいい場所に」

P「社長から住所は聞けなかったですけど今度遊びに行っていいですか?」

小鳥「いいですよ、近いうちにどうぞ」

千早「やっぱり収穫なしよ」

春香「昨日もダメかー」

美希「難しいの…」

春香「私達まったくの素人だもんね」

美希「でも今日こそ!」

春香「あ!今日は3人で行こうよ」

千早「今日は早く上がれそうだからもちろん」

美希「美希もなのー」

小鳥「ふぅ、今日は私の方が早く上がれそうですね」

P「そうみたいですね」

小鳥「じゃあ私はお買い物してから帰りたいのでそろそろ帰りますね」

P「小鳥さん料理できるんですね」

小鳥「もー馬鹿にしないでください!」

P「ははは、すみません」

P「今度作ってください、なんて」

小鳥「…」

小鳥「はい!」

~P宅~

P「遅くなっちゃったな…」

P「うわ、ドアノブになにかぶら下がってる…」

P「あ、お隣さんからか」

P「悪い事しちゃたなぁ…夜も遅いし今から訪ねるのも迷惑だから」

P「今日はいいか」

美希「あ!見えたの!」

春香「私にも見せて」

春香「本当だ~」

千早「…みんなで見るというのもいいわね」

美希「美希、すっごく楽しいの!」

春香「私もだよ~」

P「…ここ数日そういえば視線感じなくなったな」

P「カーテンももう開けていいか」

P「…今日も星がきれいだ」

P「って隣の人の洗濯物がウチの方に…」

P「塀があるのにうまくここにのったな…」

P「うわ、ブラジャー!」

P「下の隙間から返しておこう…」

P「お隣は女性か…」

P「…いいオカズに」

春香「!」

春香「あ!動きがあったよ」

千早「私にも見せて」

千早「…」

美希「…うわー」

美希「すっごいたくさんなの」

美希「美希、初めて見たの」

千早「…私も」

春香「本当すごいんだね」

千早「えぇ、待っていたかいがあったわね」

美希「みんなに教えたいの」

春香「じゃあ明日皆に教えよっか」

美希「うん!」

~次の日~

P「ということで視線はなくなりました」

小鳥「問題解決ですね」

P「えぇ、あ、そうだ」

P「隣にこしてきた人は女性でしたよ」

小鳥「どうしてわかったんですか?」

P「…えーと、直接あったんで」

小鳥「そうだったんですか」

小鳥「って、そうですよね~」

真「メールで教えてくれてありがと!」

真「うー僕も見たかったなぁ」

雪歩「私も…」

美希「やっぱり実際見れると感動なの」

春香「真達も暇ならきなよ~」

雪歩「行きたいんだけど…」

真「親がね…」

美希「絶対皆で見た方が楽しいのになぁ」

千早「私もそう思うわ」

春香「じゃあまた暇ができたらね」

真「うん」

雪歩「頑張って説得してみるね」

美希「キラキラってしてホントきれいだから一緒に見ようね!」

美希「星!」

春香「でもまさか星を見るために部屋を一室貸してくれるなんてさすが水瀬財閥だよね」

千早「えぇ」

美希「伊織も一緒にみれればよかったのにね」

千早「しょうがないわよ」

千早「水瀬さん達は竜宮小町で忙しいのだから」

美希「だよねー」

小鳥「プロデューサーさんって好物なんですか?」

P「え?いきなりなんですか?」

小鳥「今度ウチにくるときに作ってみようかなぁって」

P「あぁそういうことですか」

P「俺の好物はオムライスですよ」

小鳥「プロデューサーさんって意外とお子様なんですね」

P「いいじゃないですか」

小鳥「そろそろ仕事終わりそうです…」

P「小鳥さん今日も早いですね」

小鳥「今日もお買い物行きたいので」

P「買いだめしてないんですか?」

小鳥「ちょっと最近よく食べちゃって」

P「あ、もしかして彼氏でも出来たんですか?」

小鳥「…」

小鳥「内緒です♪」

P「なんで隠すんですか~」

P「でも小鳥さんの手料理食べれる人ってうらやましいですよね」

小鳥「!」

小鳥「いきなり何を…」

P「あ、あぁ…今のは気にしないでください」

P「まぁ今度食べれるしいっかー」

小鳥「…」

小鳥「そ、それじゃあ私はこれで失礼しますね」

P「はい、気をつけて帰ってくださいね」

小鳥「はーい」

小鳥「あ、楽しみにしててくださいね?」

P「?」

P(今度手料理を作ってくれるってことか)

P「はい」

P「俺もこれやったら帰るか」

P「おーい、春香達も気をつけて帰れよ~」

春香「わかってますよ」

P「あと星の見過ぎで風邪引かないようにな」

美希「大丈夫なの」

P「千早、ふたりを頼むぞ」

千早「はい」

~P宅~

P「昨日よりは早く帰れたな」

P「…夕飯どうしよ」

P「…視線まったく感じなくなったな」

P「…下着またあるし」

P「…ちょっと持っておくか」

P「向こうが悪いんだ」

ピンポーン

P「うわ…」

P「とりあえず下着は隠しておいてっと」

P「はーい」

「すみません、隣に引っ越してきたものですけど」

P「あ、今開けますね」

ガチャ

「お裾分け持ってきました」

「…オムライスです」

P「…」

「あ、それとなんで今まで私の視線に気付いてくれなかったんですか?」

「だから隣にこしてきちゃいました」

「それと、私の下着…持ったままでもいいですよ?」

P「…」

P「…小鳥さん」



おわり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom