モバP「泰葉がちっちゃくなった!?」 (132)
泰葉「………どうしましょう」(←15.3センチ)
P「え?ドッキリとかじゃないよな?」
泰葉「それだったらどんなに幸せだったでしょうか…」
P「なんか心当たりは?」
泰葉「それが皆目…。朝起きたらこんな状況でしたので」
P「うーん…とりあえず怪しい奴を呼び出してみるか…」
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P「それにしても、よく事務所まで来れたな」
泰葉「はい。歩いて来れる距離でしたので。思った以上に大変でしたが」
P「電話してくれれば行ったのに」
泰葉「…あっ」
P「ぶふっ」プルプル
泰葉「ああっ!笑わないでください!」テシテシ
P「ははっ、悪い悪い」
泰葉「いえ………どうせ起きた時、その…裸でしたし…」
P「ほほぅ」ジーッ
泰葉「あっ!もう!もう!想像しちゃダメです!」テシテシ
P「あっはっはっ。全然痛くないなぁ!」
泰葉「幸い、ドールの服がピッタリ合ったので助かりました…」
P「あ、それ人形用なんだ」
泰葉「はい。ほら、背中がマジックテープなんですよ」クルッ
P「なるほど。…これは俺に脱がせてくれと言う意思表示かな?」ワキワキ
泰葉「違います!」
P「フリ?」
泰葉「……本当にやったら絶交です」プクー
P「分かったから。許可なくしないって」
泰葉「…許可したらするんですか?」
P「喜んで!」
泰葉「しませんから!」
泰葉「まあ、もしこのまま戻らなかったら……本当にお世話になるかもしれませんが…」
P「ご両親は?」
泰葉「こ、こんなの言えるわけないじゃないですか!」
P「そんなもんか?」
泰葉「だって信じてもらえないか、病院をたらい回しにされるかしかないでしょうし…」
P「そりゃ普通はそうだろうなぁ」
泰葉「以前の私だったらそれも仕方ないかな、と思ったかもしれませんが…」
P「今は違うの?」
泰葉「この事務所、こんな事日常茶飯事な感があるじゃないですか…」
P「否定しにくいな、おい」
泰葉「ふふっ。ですよね」
P「でもこれは流石にかなり珍しい部類に入るとは思うぞ」
泰葉「やっぱりそうですよね」ハァ
P「ま、俺としては真っ先に頼ってくれて嬉しかったけどな」ナデナデ
泰葉「ひゃっ!だ、だってとっさに思いついたのがPさんで…その…」
P「はいはい。っても、俺が事務所に居なかったらどうするつもりだったんだ?こんな朝早く。まだ5時過ぎだぞ」
泰葉「そうは言っても、Pさんいつ来てもいますし…」
P「そんな事はない…はず…」
泰葉「最後にお家に帰ったのいつか覚えてますか?」
P「…………」ウーン
P「…………」ウーン?
泰葉「やっぱり」クスッ
泰葉「そういえば、先程は誰を呼ばれたんですか?」
P「うん。晶葉と志希と芳乃と、ついでにちひろさん」
泰葉「ああ…なんと言うか…」
P「心当たりありそうな奴らだろ」
泰葉「まあ、そうですね…。あの、もう一人連絡していただきたい方がいるんですが」
P「ん?いいよ。誰?」
泰葉「はい。アヤさんを」
P「アヤね。起きてるかな…」
泰葉「あの、出来ればメールの方が良いのですが。色々とお願いしたい物があるので」
P「はいよ。なら泰葉がやった方が良いかな」
泰葉「そう、ですね…」
P「じゃあパソコン…よりスマホのが良いか」
泰葉「お願いします」
P「んー。桐野アヤっと……あった。ほい」コト
泰葉「はい。それじゃあ、えっと……」タッチ
泰葉「…………あれ?」テチテチ
P「……?………あっ」
泰葉「…………んっ!」テチッ!
P「……………」プルプル
泰葉「…………もうっ!」テチッ!テチッ!
泰葉「……うぅ。Pさん、反応しません…」ショボン
P「あっはっはっ!」バンバン
泰葉「ちょっ!なんで笑うんですかぁ!」
P「くくっ。多分泰葉の手が小さすぎて反応しないんだろうな」
泰葉「そんなぁ…」
P「ムキになってスマホの画面叩いてる泰葉が面白かった」
泰葉「な、な、なっ…!」
P「ははっ。代わりに俺が打ってやるから。必要なのなんだ?」
泰葉「もう、最初からそうしてください」ムスッ
P「悪かったって」ナデナデ
泰葉「はわっ」
P「えっと…こんなもんでいいか?」
泰葉「はい…。とりあえずは」
P「いつまでそのままか分かんないからな。確かにあった方がいいか。それにしてもアヤには申し訳ない気もするけど…」
泰葉「備えあれば憂いなしですから。あと、アヤさんは隠してるつもりですけど、わりとバレてたりするんですよ」
P「ほーん」
泰葉「ふふっ……ふわぁ」
P「ん?疲れた?」
泰葉「はい。朝から色々ありすぎて…」
P「ふむ。皆来るまでまだかかるだろうし、少し寝るか?」
泰葉「ふわ……んっと、じゃあ。起きたら元に戻ってるといいですけれど…」
P「そうだな。タオル取ってくるから待ってな」
泰葉「すぅ…」スヤスヤ
P「こうして見てるとホントに人形みたいだな。泰葉に言ったら顔真っ赤にして怒りそうだけど」ナデナデ
泰葉「んっ…」スゥスゥ
P「……ふふっ。不幸中の幸いは今日仕事がない事くらいか。学校は…俺から連絡しとくかな。あと、親御さんにも」
泰葉「ふふっ…」ニヘー
P「…良い夢なのかな?」ナデナデ
ガチャ
晶葉「まったく、こんな朝早くから私を呼び出すなど…くだらない用事だったら許さないぞ…」ブツブツ
P「お、来たか」
晶葉「ああ、Pか。火急の用だと言っていたが、なんだ?」
P「うん。とりあえずコレを見てくれ」
晶葉「うん?」
泰葉「……」スヤスヤ
晶葉「ふむ…」
P「心当たりあるか?」
晶葉「他人の趣味をとやかく言うつもりはないが、成人男性の趣味としては少々異質だと思うぞ」
P「おい、何を勘違いしている」
晶葉「それもよく見れば泰葉にそっくりではないか。ますます…」
P「だからぁ…」
晶葉「もしPの人形遊びを見せるために呼び出されたのなら私にも考えがあるが…」
P「違うってば。泰葉。悪いけど起きてくれ」ユサユサ
泰葉「ん…」スゥスゥ
P「泰葉ってば」ユサユサ
泰葉「んふ……ダメですよぉ♪」ムニャムニャ
P「泰葉さーん!」ユサユサ
晶葉「……なあ、帰っていいか?」
P「起きてー!俺の名誉のためにー!」ユサユサ
晶葉「……どういう事だ?」
P「それを聞くために呼び出したわけだが」
泰葉「………」ウツラウツラ
P「おい、寝るな」ユサユサ
泰葉「はっ!……大丈夫です。起きてまふ」キリッ
晶葉「ボケボケだな」
P「はぁ…。最もその反応だと晶葉は無関係みたいだな」
晶葉「ああ。作ろうと思ってはいるがなかなか難しくてな」
泰葉「晶葉さん、疑ってごめんね」
晶葉「いや。逆の立場なら私も私を疑っただろうしな」
P「おいおい」
晶葉「とは言え何もしないのも癪に障る。サンプルを貰えたらこちらでも元に戻る糸口を探ってみよう」
泰葉「サンプルですか?」
晶葉「そうだな。手始めに腕の一本でも」
泰葉「ひっ…」ビクッ
P「いいわけないだろ!」
晶葉「なっ!科学の進歩に貢献できるのだぞ!腕の一本や二本!」
P「アホか!」
晶葉「ちっ。仕方ない。ならば髪の毛を何本かで妥協しよう」
泰葉「そ、それなら…」
P「それで済むなら最初からそうしろよ…」
晶葉「うるさい。あと、比較の為に元のサイズのもあればベストなのだか」
P「それなら昨日の衣装に付いてるんじゃないか?まだクリーニングに出してないし」
晶葉「じゃあ衣装部屋だな。なあに!この私に任せておけ!かならず元に戻してやる!」
泰葉「大丈夫でしょうか…」
P「まあ、悪いようにはしないと思うし…」
泰葉「ですよね」
P「……多分」
泰葉「Pさん!?」
P「それにしても、晶葉が違ったとなると…」
泰葉「晶葉さん、疑って悪かったですね」
P「あー…また今度実験に付き合ってやるかな」
「次はそなたが小さくなるのでしてー?」
泰葉「ふふっ。そうしたらお揃いですね♪」
P「おいおい、冗談でも……」
P・泰葉「えっ!?」
芳乃「ほー?」
P「いつの間に来てたんだよ」
泰葉「全然気付きませんでした…」
芳乃「わたくしは、そなたの為に在るのでありー、望むならばいかなる時にもー」
泰葉「えっと…」
P「つまり、ずっといた?」
芳乃「でしてー」
泰葉「それじゃあもしかして…」
P「色々聞かれてた?」
芳乃「なんの事でしてー?」
P「いや、なんでもない」
芳乃「それはともかく、そなたー」
P「なんだ?」
芳乃「どっきりとはなんなのでしょうかー?」
泰葉「えっ!?」
P「マジでいつからいたんだよ…」
P「…で、芳乃に心当たりは?」
芳乃「残念ながら、わたくしにもー。少なくとも、あやかしの類は取り憑いていないので、ご安心をー」
P「それは安心して良いのかどうか」
泰葉「微妙、ですね…」アハハ
芳乃「されどー、結果には必ず原因があるものー。今一度、己の行動を思い出して見る事が良いでしょー」
泰葉「そうは言われても、本当に特に何も思いつかないんですが…」
芳乃「わたくしは一先ずばばさまに相談してみますゆえー。ねえねえ、そなたー」
P「うん?」
芳乃「普段とは異なる境遇は精神もまた不安定になるものー。そなたの助けなくば、心折れるやもしれませぬー」
P「ああ、わかったよ」
芳乃「ゆめゆめ忘れる事なきようにー」
P「言いたいことだけ言って行きやがった…」
泰葉「結局芳乃さんも違いましたね」
P「あとは志希とちひろさんか…」
泰葉「そのお二人も違う気がしますが…」
P「何か変なの飲まされたり嗅がされたりしなかった?」
泰葉「いえ、特には…」
P「ふーむ。そうなるとますます謎だな…」
泰葉「うぅ…。もう元には戻れないんでしょうか…」ショボン
P「そう落ち込むなって。何とかはなるだろうし、いざとなったら俺が養ってやるから」ナデナデ
泰葉「それはそれで良いような悪いような…」
ガチャ
ちひろ「おはようございますー…」
P「あ、おはようございます。今日は随分と早いですね」
ちひろ「きっと誰かさんが朝早くから電話をしてきたせいですね」
P「すいません…。もしかして機嫌悪かったりします?」
ちひろ「せっかく人が良い夢見てたのに…」ムスッ
P「あー…」
泰葉「すいません、ちひろさん…」
ちひろ「?」キョロキョロ
ちひろ「…今、泰葉ちゃんの声がしませんでしたか?」
P「ああ、泰葉なら机の上に…」
ちひろ「机の上?」
泰葉「おはようございます」ペコリ
ちひろ「……………」ツネッ
ちひろ「痛い…」ジンジン
ちひろ「………夢?」
P「残念ながら現実です」
泰葉「です」
ちひろ「…………は?」
P「やっぱりそう思いますよね」
泰葉「私もまだ夢だという希望を捨てきれずにいます…」
P「まあ、その分だとちひろさんでもなさそうですね」
ちひろ「いやいや、何がどうなったら私のせいになるんですか」
P「よく言いますね。人にしょっちゅう怪しいドリンクを売りつけておいて」
ちひろ「それはそれです。プロデューサーさんならともかく、大切なアイドルにそんな得体の知れない物を渡したりはしませんよ」
P「俺ならともかくってなんですか!」
ちひろ「ふんだ」
ちひろ「それで、何がどうしてこうなったんですか?」
泰葉「それがわからないから困ってるんです。朝起きたらこんな状況で…」
P「で、怪しい奴を片っ端から呼び出してみた訳です。晶葉と芳乃が違って」
ちひろ「私でもなかった、と」
P「はい。あとはまだ来てないですが志希も呼んでます」
ちひろ「その子達と同列に扱われているのは釈然としませんが、それはそれとして」
P「はい」
泰葉「?」
ちひろ「泰葉ちゃん超可愛い!」
泰葉「へ?」
ちひろ「朝早く叩き起こされたのはこの際不問にしちゃうくらいに可愛い」
P「そうでしょうそうでしょう」ウンウン
ちひろ「なんですか、このすごぶる可愛らしい生き物は」
泰葉「かわっ……」
P「俺も最初見た時は『あ、妖精かな』と思いましたよ」
泰葉「そんな事思ってたんですか!?」
ちひろ「あああああ!一挙手一投足がいちいち可愛らしい!ホントに動くお人形さんみたい!」
泰葉「人形じゃありません!」ムーッ
P「そうですよ!人形とは結婚出来ないんですから!」
泰葉「ふへ?」
ちひろ「とりあえず写真撮っていいですか?」
泰葉「えっ…と…」チラッ
P「そういえばそれを忘れてましたね」カメラ
泰葉「もう…好きにしてください…」クスン
ちひろ「ふぅ…♪」
P「満足満足」
泰葉「やっと終わった…」クタッ
ちひろ「で、どうするんですか?」
P「はい。今日の所は様子見と原因探しですね。仕事はないし、学校には連絡したので事務所で大人しくしてもらうつもりです。俺も今日はずっと事務所で」
ちひろ「なるほど。妥当ですね」
泰葉「あ、Pさんずっといてくださるんですね」ホッ
P「うん。流石にこんな状態の泰葉をほっぽってはおけないしな」ナデナデ
泰葉「ふにゃ……」エヘヘ
ちひろ「…………」パシャッ
泰葉「ちひろさん、もしかして今の撮りましたか?」
ちひろ「原因探しと言えば、泰葉ちゃんの昨日の行動はもう確認しました?」
泰葉「無視しないでくださいっ!」
P「結局聞けてないままですね。泰葉、教えてもらっていいか?」
泰葉「えっ?あ、はい。えっと…」
泰葉「昨日は朝起きて顔を洗って…。ご飯を食べてから学校に行きました」
P「まあ、その辺は特にないだろうな」
泰葉「で、そのままお仕事に行って…」
ちひろ「昨日の泰葉ちゃんは…」
P「ラジオの録音ですね」
泰葉「はい。順調に終わったので早めに事務所に戻って…」
P「まあ、怪しいのはここからだろうな。詳しめに頼む」
泰葉「はい。それからえっと…丁度いた茄子さんと話してたら、途中こずえちゃんと輝子さんが混ざってきて…」
ちひろ「なにその天国」
P「混ざりたかった…!」
泰葉「それで、人が増えたのでお茶を淹れる事にして、給湯室にあった飴を舐めながらお茶を淹れて…」
P「普通のお茶だった?」
泰葉「はい。以前にも何度も飲んでます。味もいつもと同じでしたし。お茶請けに持っていったクッキーも新しいものでした」
泰葉「茄子さんがハワイで会った人達の話とか、輝子さんが見つけた図鑑に載ってないキノコの話とか、こずえちゃんがお気に入りの人形の話とかしましたね」
P「えらいカオスな内容だな」
泰葉「ふふっ。楽しかったですよ?あ、途中菜々さんが慌てて入ってきました。忘れ物をしたとかで…」
P「菜々さんの忘れ物…」
ちひろ「なんでしょう、あまり詮索してはいけないような…」
泰葉「あとは特に。そうしてたらPさんが外回りから帰ってきて…」
P「そこからは分かる。俺が皆を送って終わりかな」
泰葉「はい」
ちひろ「普通ですね。いたっていつも通りな感じ」
P「いえ。これは容疑者が増えましたよ…」
泰葉「えっ!?」
P「茄子と輝子とこずえ、あと菜々さん?」
ちひろ「確かに一癖ありそうですね…」
P「っと、そろそろ他の子達も来る時間ですね」
ちひろ「えっ?…ホントだ。もうそんな時間だったんですね」
泰葉「私は大人しくしてますから、どうぞ」
P「ん。えーと、最初は…」
ガチャ
ちひろ「早速来たみたいですよ」
アヤ「おいP!何なんだよあのメール!」
ちひろ「あら?アヤちゃん?今日はお昼からじゃあ…」
P「お、早かったな。持ってきてくれたか?」
アヤ「一応持ってきたけどよ…」
P「ん。ご苦労」
アヤ「いや、ちゃんと説明してくれよ!」
P「メールに書いといただろ。俺じゃなくて泰葉がいるんだよ」
アヤ「さっぱり分んないって。大体泰葉なら、アタシより持ってるだろ」
P「まあ、見た方が早いか。ほら、机」
アヤ「あん?」
泰葉「アヤさん、わざわざありがとうございます」ペコリ
アヤ「…………は?」ツネッ
P「みんな同じ反応しますね」
ちひろ「そりゃそうでしょうよ」
ー説明中ー
アヤ「なんだそりゃあ!」
P「で、足りてるか」
泰葉「はい。思った通り、サイズもちょうどいいですし」
アヤ「それで小物ばっかり持って来いって言ったのか」
泰葉「ごめんなさい、アヤさん。元に戻ったら新しいの買ってお返ししますので…」
アヤ「ああ、いいよいいよ。まだまだあるし」
P「悪いな」
アヤ「いや。にしても、不思議な事もあるもんだなぁ」
P「アヤは何か心当りはあるか?」
アヤ「うーん…。アタシが思いつきそうなのなんてPだって思いついてそうだしなー…」
P「そうか…」
アヤ「それはそれとして、だ。泰葉」
泰葉「はい」
アヤ「事情がわかったからにはアタシも協力するぜ!」
泰葉「ありがとうございます。心強いです」
アヤ「まずはやっぱアレだよな。より生活面を充実させるべきだよな」
P「どういう意味だ?」
アヤ「いっちょ家にある部屋とか似合いそうな服とか持ってこれるだけ持ってくるぜ!」
泰葉「いえ、そんな気を使っていただかなくても、これだけで…」
P「髪飾りとか眼鏡とかアクセサリーとか眼鏡とかか!」
泰葉「Pさん!?」
アヤ「おう!任せとけ!」
泰葉「アヤさん!?」
P「さて、今度こそ仕事しますか」
ちひろ「ですねー」
泰葉「私にも何かお手伝いする事ありますか?」
P「ん?いいよ。自由にしときな」
泰葉「でも…」
P「あー…じゃあ、メモでも取って貰えるか?」
泰葉「お任せください!えっとペンは…あ、あった!」トコトコ
泰葉「よっ…と…」ダキッ
P「ボールペンと一緒の大きさ…」プルプル
ちひろ「抱えて…可愛い…」プルプル
泰葉「ほっ…あ、あれ…」ヨロヨロ
P「ああっ!」キャッチ
泰葉「あ、ありがとうございます。うぅ…面目ないです…。ペン一本満足に持てないなんて…」
P「ほら、他の事やろう、な?」
泰葉「はい…」ショボン
P「ホッチキス」
泰葉「はいっ!………むーっ!」グググ
泰葉「ふやーっ!」グイーッ
泰葉「はぁはぁ…。綴じれないです」クスン
ちひろ「可愛い」
P「電話番?」
泰葉「それなら!」
プルルルル…
泰葉「よいしょ……あ、あれ?」グーッ
泰葉「ふむーっ!」プルプル
P「……はい。CGプロ、Pです」ガチャ
泰葉「そんなぁ…」ガクッ
P「はい、はい…」ナデナデ
ちひろ「泰葉ちゃん…」キュン
泰葉「私は文鎮。ただの重り。喋らず動かず、書類が風で飛ぶのを防ぐ置物…」ハイライトオフ
P「ああ、もう!俺が悪かったから!」
泰葉「いいんです。役立たずな私にふさわしい仕事ですから…」フッ
ちひろ「ちょっと、どうするんですか、プロデューサーさん!」
P「俺もまさかこうなるとは…」
泰葉「…………」ハイライトオフ
P「やっと機嫌治った…」ナデナデ
泰葉「えへへ」フニャ
ちひろ「ひたすら撫でてましたね」
ガチャ
未央「おっはよーございまーっす!」
卯月「島村卯月です!今日も頑張ります!」
凛「二人共うるさい…。おはよ…」
P「おう。来たな」
ちひろ「おはようございます、皆さん」
凛「プロデューサー、今プロデューサー宛の荷物受け取ったよ」ハイ
P「荷物?……あ、これか」
泰葉「何ですか?それ」テコテコ
P「ん?新製品の試作品」
凛・未央「!?」
卯月「?」
未央「ぷっ、ぷぷぷプロデューサー!なにそれ!?」
凛「え?人形が動いてる…?」
卯月「わぁー!ちっちゃい泰葉ちゃんです!」
P「ああ……いちいち説明するの面倒くさくなってきたな」
泰葉「いえ。しないと分からないですから」
ー説明しましょう!ー
P「と言うわけだ」
未央「ふへー。不思議な事もあるもんだ」ヒョイ
泰葉「きゃっ!」
未央「おー。こうして見てもホントお人形みたいだねぇ」
泰葉「に、人形じゃありません!」ジタバタ
P「未央、離しなさい」
未央「お、白」
泰葉「やめてくださいー」
P「未央ぉ!」
泰葉「はふぅ…。怖かった…」
凛「で、原因不明のままなの?」
P「ああ。むしろ怪しい奴が増えていっててなぁ」ナデナデ
卯月「プロデューサーさん!私も小さくなりたいです!」ハイ!
P「原因が分からないんだから無理だってば」
卯月「そんなぁ…」ショボ-ン
泰葉「力もないし歩く距離は長くなるし、良い事ないですよ?」
未央「だがそれを補って余りある可愛さがある!」
P「分かるか未央!」ガシッ
未央「おうともさ!」ガシッ
凛「………なにコレ?」
P「ああ、そうだ。凛さんや」
凛「ん?なに?」
P「仕事前にちょっとしたレポートを頼めるか」
凛「うん。いいけど…」
P「よしよし」ゴソゴソ
泰葉「そういえば、さっき新製品が来たって言ってましたね」
P「じゃーん!」
未央「おおっ!?」
卯月「今度はちっちゃい凛ちゃんが現れました!こっちも可愛いです!」
泰葉「これ…もしかしてfigmaですか?」
P「泰葉は知ってたか。そう。今度発売する予定のfigma渋谷凛、の試作品だ!」ババーン
未央・卯月・泰葉「おー!」パチパチ
凛「話は聞いてたけど、実際見るとちょっと恥ずかしいかも…」
P「で、最終的なチェックを本人にお願いしたいらしくてな。一応俺も確認はしたけど、何か気になる所があったら言ってくれ」
凛「ん。わかった。自分で自分を評価するっていうのもくすぐったいけど…」
泰葉「いや、でもこれよく出来てますよ。凛さんの特徴をよく捉えてます」
未央「確かに。しぶりんそっくりだね」イジクリ
卯月「あっ!未央ちゃん、私にも凛ちゃん触らせてください!」ピョンピョン
凛「卯月、その言い方やめて…」
卯月「ふえ?」
未央「ほう、白か…」
凛「ちょっと未央!」
未央「ちなみにしぶりん、今日のはどんなの?」
凛「えっ?今日は青のストライプ…って!」
未央「だって、プロデューサー」
P「…………ふむ」
泰葉「Pさん?」ジトー
P「冗談冗談」ハハハ
P「つうかせまい!お前ら俺の机にたまるな!」
凛「って言われても…」
P「ほら、figma貸しとくからあっちのソファー行け。凛がレポート出してくれたらそれで良いから」
卯月「はーい!さあ、行きましょう凛ちゃん」
凛「卯月、人形の方に向かって言わないでよ」
未央「しょうがないなぁ…」
P「泰葉も行くか?」
泰葉「え?でも…」
未央「よし!行こうパイセン!」ヒョイ
泰葉「きゃっ!…パイセン?」
P「未央、ちょっと待て!」
未央「何さ?今更パイセンは渡さないよ」
P「いや、これも渡しておこうと思ってな。ちなみに俺の私物だ」カメラ
未央「ほほう」ニヤリ
P「頼んだ」
未央「頼まれた!」
凛「あれ?泰葉も来たんだ」
卯月「わーい!賑やかになりますね」
泰葉「来たというか連れて来られたというか…」
未央「うーむ…」
凛「どうしたの?未央。人形じっと見て」
泰葉「わ、私のことじゃないですよね?」
凛「違うから安心して」
未央「figmaのしぶりん…figmaの凛…figma凛………ティンときた!今日から君はふぃぐりんだ!」
凛「はあ!?」
泰葉「ふぃぐりん…なるほど」
卯月「よろしくお願いします!ふぃぐりんちゃん!」
凛「え?もうそれで決まりなの?」
未央「さて。そうと決まれば早速…」
卯月「早速?」
未央「パイセンとふぃぐりんの撮影会だー!」
卯月「わ〜い!」パチパチ
泰葉・凛「えっ!?」
未央「まずはふぃぐりんの動き幅を確かめないとねー」グリグリ
凛「へー。意外と動くんだ」
卯月「あはは。面白いですー」グリグリ
泰葉「色々なポーズが出来る様に作られてますからね。余分なパーツもないので引っかかりもなさそうですし…」
未央「…あ、腕もげた」ポロッ
凛「ちょっ!どうするの!」
泰葉「ふふっ。大丈夫ですよ。元々取り外し出来る様になってますので」
卯月「…あ、頭取れちゃいました」ポロッ
泰葉「ふぃぐりんさーん!」
ちひろ「良いんですか?泰葉ちゃん渡しちゃって…」
P「ははっ。少し名残惜しいですが、一日中俺とだと息が詰まるでしょうからね。友達と遊んでた方が気が紛れるでしょう。名残惜しいですが」
ちひろ「意外と考えてるんですね」
P「貴方は俺をどんなふうに見てるんですか…」
アヤ「おい、P」ヒソヒソ
P「ん?アヤ。どうした?そんなコソコソと」
アヤ「ほら、これ泰葉用の服とか小物とか、色々持ってきた」
P「ああ。泰葉ならあっちで凛達と遊んでるぞ。アヤも混ざれば?」
アヤ「出来るか!恥ずかしい!これもアタシからとは言わずに渡してくれよ」
P「はいはい」クスッ
アヤ「あ、ただし泰葉の写真は後で見せてくれ」
P「お、おう…」
P「泰葉の追加の服渡しとくぞ…って、なんだこりゃ」
ふぃぐりん「…………」バラバラ
未央「あ、あははー。いっそどこまでバラけるのかやってみたらこんなんなっちゃった…てへ☆」ペロッ
凛「いや、てへじゃなくて」
卯月「えへっ♪」ダブルピース
凛「それも違うから」
P「直せるのか?」
泰葉「はい。無理な外し方はしてませんから、ご安心ください」
未央「ちゃんとちっちゃいパイセンの監督の下行なってたからね。それよりパイセンの服って?」
P「うん。ア…ある筋から提供してもらった」ドサッ
凛「うわ。すごい大量…」
泰葉「もしかして、アヤさんですか?」ヒソヒソ
P「正解」ヒソヒソ
未央「なら次はパイセンのお着替えタイムだね」ワキワキ
泰葉「ですよねぇ…」ハァ
P「人形は直しとけよ?」
卯月「はーい!」ワキワキ
未央「おっ、メイド服があるよ」ゴソゴソ
凛「こっちは…なにこれ?猫の手?」
卯月「未央ちゃん未央ちゃん、これ見て!キグルミー!」
未央「ふっふっふっ。こいつぁ楽しめそうですなぁ」
P「大丈夫か?」
泰葉「はい。まぁちょっと楽しそうですし…」
未央「ほらほら、プロデューサーはあっち行って」シッシッ
P「え?俺も見たいのに」
凛「…泰葉の着替えを?」
泰葉「はっ!ダメです!」
P「追い返されました…」
ちひろ「そりゃそうですよ」
「な、何かあるんですか…?」
P「えっ?…………ああ、乃々か。いつの間に」
乃々「も、もりくぼは空気扱いですか。そうですか…」
P「いや。そうじゃなくて…」
ちひろ「ふふっ。他にも何人か来はじめてますよ」
P「ホントだ。そして皆泰葉の方に集まってますね」
ちひろ「まあ、そうなりますよね」
P「……頑張れ、泰葉」
「やっぱ定番はメイド服だよね」
「それより猫耳が先だにゃ!」
「ああっ!眼鏡があるじゃないですか!」
「イチゴ柄の服がありますね。これにしましょう。するべきです」
「パーカーいっぱいあって迷うー。どれからにしようかなー」
「ほえー。お着物まであるんどすなぁ」
「うひひひ。この胸元がザックリ空いたドレスなんかいいんじゃない?」
「泰葉さん!今こそアームズチェンジだ!」
「ムムム!サイキックー!モトニモドール!」
「ヒョウくん、泰葉ちゃんはペロペロしちゃダメです〜!」
「泰葉ちゃん・ふぃぐりんッスかね?」
「いやいや、ふぃぐりん・泰葉ちゃんの方が萌えるじぇ」
「泰葉おねーさん!お揃いのキグルミでもふりやがるですよ!」
「あははっ!アッキーに乗れちゃってるぅー!」
「ぐうぅ。こんな事ならガンプラを持ってくるんでありました!」
泰葉「ぴ、Pさーん!」フエェ
ちひろ「そろそろ助けた方がよくないですか?」
P「みたいですね」
「泰葉ちゃん・ふぃぐりんッスかね?」
「いやいや、ふぃぐりん・泰葉ちゃんの方が萌えるじぇ」
↓
「泰葉ちゃん×ふぃぐりんッスかね?」
「いやいや、ふぃぐりん×泰葉ちゃんの方が萌えるじぇ」
でお願いします。点じゃなくてかけるで。まったく、何をかけるんでしょうね
泰葉「た、助かりました…」←ヘッドドレス眼鏡鎧武着物肉球装備
ふぃぐりん「…………」←ヨダレ跡噛み跡他
P「大変だったな」ナデナデ
泰葉「うぅ…。覚悟はしてましたがここまでとは…」
P「着せ替え人形みたいになってたけど、嫌じゃなかったか?」
泰葉「まぁ多少は。でもどうせやるなら楽しんだもん勝ち、ですよね♪」
P「お、よく覚えてたな」
泰葉「ふふっ。Pさんの最初の教えですから」
P「また嬉しい事を…」ナデナデ
泰葉「えへへ。……そろそろ色々外していいですか?」
P「それと人形、ふぃぐりん?も拭いてやらないとな。眼鏡以外はいいよ」
泰葉「えっ?」
P「眼鏡以外は外していいよ」ニコッ
泰葉「………あ、はい」
泰葉「ふぅ…。やっと一息つけました…」
P「お疲れ様」ナデナデ
ちひろ「ふふっ。泰葉ちゃん、大人気でしたね」
P「ちなみにまだ他の奴らが服を持って泰葉を狙ってたりするけど…」
泰葉「も、嫌です…」キュッ
P「ああ、はいはい」ナデナデ
泰葉「もう…」グウー
泰葉「あっ…///」
P「ぶふっ!…そういや、朝から食べてなかったっけ」
ちひろ「ふふっ。ご飯にしますか?」
P「そうですね。泰葉、何食べたい?」
泰葉「はうぅ…。あ、あの。実は折角なのでやってみたい事が…」
P「ん?なんだ?」
泰葉「えっと…」ゴニョゴニョ
P「ふんふん。なるほど…。よし!」
P「総員!姫がご所望である!ありったけの菓子を持ってこい!」
アイドル達「!」ガタッ!
泰葉「ふあぁ!凄いです!クッキーもマシュマロもチョコもみんな大っきいです!」キラキラ
P「おう。えらいはしゃぎ様だな」
ちひろ「そりゃあ、こう言うのは女の子皆の夢のひとつですからね」
P「女の、子?」
ちひろ「何か?」ニッコリ
P「ナンデモナイデス。泰葉、好きなだけ食べていいからな」
泰葉「はいっ!」
P「クッキーでさえ抱えるサイズになるのか」
泰葉「ふふっ。Pさんもどうですか?」ハイ
P「……既にちっちゃい噛み跡が見えるんだけど?」
泰葉「うっ…。だ、だって。流石にこの量は食べきれませんし…。その…」
P「まあ、泰葉の食べかけなら喜んで貰うけどな」
泰葉「ふえっ?」
P「ちなみにこんなのも用意してみた」
泰葉「タライですか?」
P「冷蔵庫にあったオレンジジュースを大量投入したジュースプール。ちなみに100%だ!」
泰葉「すごくベタベタしそうですね…」
P「あれ?ダメ?」
泰葉「Pさんだったら入りたいですか?」
P「御免こうむる」キッパリ
泰葉「もう。食べ物で遊んじゃダメですよ!」メッ
P「泰葉に怒られたー!」ヤッター
泰葉「え?な、なんで喜んでるんですか?」
P「そんなこんなでもう夕方になりました」
ちひろ「誰に向かって言ってるんですか?」
P「そして泰葉は現在窓際で黄昏れています」
ちひろ「だから誰に言ってるんですか」
泰葉「はぁ…。結局誰も何も知らないみたいでしたね」
ふぃぐりん「…………」
泰葉「もうこのままずっとこのサイズなんでしょうか…」
ふぃぐりん「…………」
泰葉「Pさんが面倒を見てくださるとは言ってくれてますが、やっぱり元に戻りたいです…」
ふぃぐりん「…………」
泰葉「ぐすっ」
ふぃぐりん「…………」
泰葉「あ、一番星」
ちひろ「プロデューサーさん、何かフォローしてあげてくださいよ」
P「あれはキツいですって…」
ちひろ「それじゃあプロデューサーさん、戸締まりと泰葉ちゃん、お願いしますね」
P「はい。お任せください」
ちひろ「今の泰葉ちゃんなら大丈夫だとは思いますが、くれぐれも!間違いは起こさないでくださいね?」
P「大丈夫ですってば」
泰葉「ふふっ。Pさんなら大丈夫ですよ。信用してますから♪」
ちひろ「ああ、純粋な笑顔が眩しい」
P「いいからはよ帰れ」
ちひろ「あ?」
P「お疲れ様でしたぁー」
ちひろ「もう。じゃ、プロデューサーさんも早く帰ってくださいね」
P「はいはい」
泰葉「……それで、Pさんは今日も泊まるんですか?」
P「やっておきたい仕事もあるし、泰葉を一人には出来ないしな」
泰葉「やっぱり」クスッ
P「ちひろさんには内緒な」
泰葉「心得ました。と言っても多分知ってると思いますよ」
P「建前ってやつだよ。さて、泰葉の寝床でも作るかな」
泰葉「ね、寝床って…」
P「朝みたいにタオルだけってワケにはいかないだろ?」
泰葉「それはそうですけれど…。何なら私も起きておきましょうか?」
P「夜更かしはお肌の大敵です!バーイ川島瑞樹」
泰葉「はぁい」フフッ
ガチャ
P「お?誰だ?」
泰葉「どなたか忘れ物でしょうか?」
菜々「ぷ、プロデューサーさん!」
P「ああ、菜々さん。今日はお疲れ様でした。一日がかりでしたがどうでした?」
菜々「はい、それはつつがなく。これお土産です」マンジュウ
P「これはこれは。明日はオフなんでゆっくりしてくださいね」
菜々「はい。健康ランドにでも……じゃなくて!」
P「?」
菜々「泰葉ちゃん!いますか!?」
泰葉「呼びましたか?」ヒョコッ
菜々「あああああ、やっぱりいぃぃぃ」ガクッ
P・泰葉「?」
菜々「楓ちゃんからのメールでもしやとは思ってましたが…」
泰葉「えっ!?じゃああの飴が原因だったんですか!?」
P「お茶どうぞ」
菜々「ありがとうございます。はい、おそらくは。たまに不良品で時間差で体が小さくなっちゃうのがあるんですよ…」
P「なんで貴方はそんな物騒なのを持ってるんですかねぇ?」
菜々「な、内緒です」メソラシ
P「本来の効果はなんなんでしょうねぇ?」
菜々「ひ、秘密です」アサッテ
P「まあいいや。それで泰葉は戻るんですね」
菜々「この青い飴を舐めれば」
泰葉「良かったです…」
P「じゃあ早速…」
泰葉「あ、あの!その前に一つ良いですか!」
泰葉「おまんじゅう!特大あんこ!」フワァ
菜々「なるほど、こう言う事でしたか」
P「可愛いでしょ?」
菜々「これ、なんていう生き物ですか?」
P「手乗り泰葉と言う世界一可愛いアイドルです」
泰葉「小豆が手のひらより大きいですよ!」キラキラ
P「ちなみに昼にも似たような事をやりました」
菜々「へー。それも見てみたかったです」
P「画像ならたんまりと」
泰葉「美味しいです♪」
菜々「にしても、普段の泰葉ちゃんからしたら珍しいくらいにはしゃいでる気もしますが…」
P「多分元に戻れるのが分かって、余計にでしょうね」
P「もうやっておきたい事はないか?」
泰葉「はい。もう大丈夫です」
菜々「じゃあ泰葉ちゃんどうぞ」
泰葉「はい……」ペロペロ
泰葉「…………」ペロペロ
ムクッ
P「おっ?」
泰葉「…………あっ!ちょっと大きくなりました!」ペロペロ
P「ああ!その調子だ!」
泰葉「はいっ♪」ペロペロ
ムクムクッ
菜々「はて、何か忘れてるような…?」
泰葉「…………」ペロペロ
ムクッピリッ
泰葉「…………もうちょっと」ペロペロ
ムクムクッビリッムクムクムクビリビリッムクムクッ
P「!!!」
菜々「あわわわ!」
泰葉「や、やりました!Pさん!戻れました!元通りの大きさです!」ワーイ!
P「お、おう…」ジー
泰葉「?…どうされました?」フフッ
P「…………うむ」ジー
菜々「泰葉ちゃん!服!服ぅ!」
泰葉「ふく?」
泰葉「……………」プルン
泰葉「……………いっ」
P「…………い?」
泰葉「いやぁーーーーっ!!!」
バチーン!
P「ひでぶっ!」
菜々「あちゃー…」
泰葉「あっ!Pさん、ごめんなさい!Pさん?Pさーん!?」
P「う………」パチッ
泰葉「あ、良かった。目が覚めました?」
P「泰葉。そうか元に戻れて…えーっと…っ!」
泰葉「まだ動いちゃダメです。ほっぺた腫れちゃってますから」
P「ああ。冷やしてくれてるのか…ってこれ、膝枕?」
泰葉「その、不可抗力でしたし…。せめてものお詫びに…」
P「不可抗力?…………!」
泰葉「お、思い出しちゃダメです!」ムーッ
P「悪い……。菜々さんは?」
泰葉「解決したから帰ります、って。Pさんにヨロシクとの事です」
P「そっか…ごめんな。俺も気付くべきだったのに…」
泰葉「だから忘れてください、と」
P「悪い悪い」
泰葉「うぅ…。もうお嫁に行けません…」ショボン
P「それなら俺の所に来ればいいさ」
泰葉「もう、またそんな事言って。本気にしちゃったらどうするんですか?」
P「俺はいつも本気なんだけどなぁ…」
泰葉「……知りません」プイッ
P「泰葉どうする?もう遅いけど、帰りたいなら送るぞ」
泰葉「そうですね………Pさんは、結局残られるんですよね」
P「ん。まあな」
泰葉「じゃあ、私も…。良いですか?」
P「それは良いけどさ…」
泰葉「はい?」
P「俺は据え膳は食べる派だぞ?」
泰葉「据え膳?………!ち、違いますっ!」
P「残念。違うのか」
泰葉「もう…」プクー
P「ははっ」
泰葉「ふふっ」クスクス
P「…………」フゥ
泰葉「…………」フフッ
泰葉「でも、えっと…………」
P「?」
泰葉「…………その」
P「……………」
泰葉「や…………優しく、してください、ね?」
終わる
以上、読んでくださった方ありがとうございました!
泰葉のぷちが待ち遠し過ぎて書き始めたら思った以上に長くなりました
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