電Ｄ「珍しく混んでないから、今日は並ばずに食べられるチャンスなのです」


電Ｅ「ほら、早くするのです」


提督「あ、うん」


提督（あれ、これみんな電だよな。オレの艦隊にこんなに電いたっけ？）


電Ｂ「お客さん、早く買うのです」


提督「は、はいはい。判りましたって」


提督「えー、メニューはと」

【メニュー】


電（いなずま）ラーメン　700円

提督「１個しかねえじゃねえか！！」


電Ａ「そりゃそうなのです」


電Ｂ「ラーメン二郎はラーメン１本勝負なのです」


電Ｃ「いいから早くしてほしいのです」


電Ｄ「野菜と油などは当然増し増しなのです」


電Ｅ「にんにくも忘れちゃダメなのです」


提督「い、一気に言われても分からんわ！なんなんだここは！」


電Ｆ「？？、ラーメン二郎電（いなずま）店　なのです」


提督「いつの間にＦまで登場してんだよ！」

電Ｇ「まあまあ、いいから早くするのです」


電Ｈ「それがレディの嗜みというやつなのです」


提督「今響いなかったか！？」


電Ｉ「間違えました。それがジロリアンの嗜みというやつなのです」


提督「とうとうＨまで出ちゃったよ！」


電Ａ「お客さん、とりあえず券を買って早く座ってほしいのです」


提督「…ＡとＢは店員なんだな」


電Ｃ「いいから早くするのです！そろそろ電も怒るのです！　なのです」


提督「わ、わかった。分かったよ」

ﾋﾟｯ　ｶｼｬｯ



提督「……全く」


電Ａ「ラーメン一丁、なのです」


電Ｂ「うぇーい　なのです」


提督「……」


電Ｃ「やっと座れるのです」


電Ｄ「私、野菜、肉、あぶら増し増しでお願いなのです」


電Ｅ「おおー、今日はいくねえ　なのです」


提督「……」


電Ｆ「久しぶりの二郎、楽しみなのです！」


電Ｇ「バーーーニングぅ、ラーーブ！　なのです」


提督「今英国出身のやついなかったか？」

電Ａ「あなたはいいのです？」


提督「え」


電Ｂ「増しはいいのです？」


提督「マシ？　ってなんだ」


電Ｃ「ふーーーっ　なのです」


電Ｄ「マジ勘弁してほしいのです」


電Ｅ「二郎のじの字も知らない輩には、二郎に来てほしくないのです」


提督「…なんでオレはここまでフルボッコにされんといかんのだ」ｻｯ


電Ｆ「ちょっ！！何を取り出しているのです！？」


提督「え」


提督「スマホ……だけど」


電Ｇ「いやほんとないわー　なのです」


電Ｈ「ジロリアンの風上にもおけないわコイツ　なのです」


提督「…」

電Ｃ「ラーメン二郎でラーメンを食すとき携帯なんぞ取り出す奴は死、あるのみ　なのです」


電Ｄ「何を考えているか分からないのです。マジぱねえぐらい死んでほしいのです」


提督「ご、ごめんなさい」


電Ｅ「まーまーまー、この人も初めての二郎だからきっと緊張してるのです」


電Ｆ「それにしても、事前にネット情報くらい確認するべきなのです」


電Ｇ「それが二郎に対する礼儀ですからね　なのです」


提督「なんか、その…なのですっていっときゃいいみたいになってないか」


電Ｈ「違うのです　なのです」


提督「いやそことか違うのですでいいだろ」

電Ａ「で？　お客さん、どうするのです？」


提督「えっ」


電Ｂ「増し、いるの？　なのです」


提督「あ、え、えーっと」


提督（多分マシは増しって意味で、野菜とか肉とか全部大盛りになるんだろうな）


提督（うーん。まあ電くらいでも増し増しにしてるんだし、オレも増し増しでいってみるか）


提督「じゃあ、全部、増し増しで」


電Ｃ「！！！！？？？？」


電Ｄ「しょ、正気なのです！！？」


提督「へ？」


電Ａ「あいよ、全増し増しねー　なのです」

電Ｅ「死んだ…この人死んだ、なのです」


電Ｆ「ご愁傷様、なのです」


提督「な、何がだよ」


電Ｇ「二郎をなめすぎたのですね…　なのです」


電Ｈ「天罰なのです」


提督「…なんかお前ら…性格すら本来の電と変わってないか」