兄「行くぜ!」 (10)

――ココノ町――

兄「えー……採集ですか?」

受付嬢「はい。結構重要そうですよ?」

兄「何が重要だか……また変なもの作ってんじゃないですかー?」

受付嬢「半分あってるかなー」

兄「ったく」

受付嬢「あ、妹ちゃん元気?」

兄「ん? 元気ですよ」

受付嬢「魔術習ってるんだって?」

兄「ええ。ってまぁ使えるの弱いのしかいないけど」

受付嬢「この田舎じゃね~。そうそう、近々都市から派遣される人がいるんだって」

兄「へー」

受付嬢「イケメンだって」

兄「知るかっ。俺がブサイクとでもいいたいのか」

受付嬢「ふふっ君もイケメンだよ」

兄「はいはい……行ってきます」


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妹「今日はなにをするんですか?」

魔法使い「今日は火の魔法を特訓しよう」

妹「はいっ」

魔法使い「じゃあまず陣を念じて」

妹「ん~~~っ!」ピカ

魔法使い「よしよし。次に火を出す様に念じて」

妹「ふぬ~~~~っ!」ボッ

魔法使い「よし、出来てるよ」

妹「あっホントだ!」

魔法使い「じゃ、今日はここまでだね。次は錬金術を習いに行くのかい?」

妹「はいっ」

魔法使い「頑張ってね」

妹「はいっ!」


――錬金所――

錬金師(女)「あれ、早かったね」

妹「はいっ! 師匠、今日はなにを!」

錬金師「そんな慌てないで、ゆっくりやろう?」

妹「……はい」

錬金師「今日はね、素材が来るまでお茶しよう」

妹「えぇ~!」

錬金師「だってー、ないものはないもん」

妹「そんな~……」

錬金師「そんなに暇したくないなら、簡単な依頼でも受ければ~?」

妹「簡単?」

錬金師「例えば、太っちょ神父さんの手伝いだったり?」

妹「ん~~? あの人、ちょっと怖いです」

錬金師「そうだよね~、何考えてるか分からないし」

妹「はい……じゃぁちょっといってきます」

錬金師「はいは~い」

――教会――


妹「神父さーん」

 シーン

妹「あれ?」

??「いないわよ」

妹「ヒッ!」

冒険女「ひって、私の声はなれないかしら?」

妹「お、驚かせないでください……」

冒険女「そんなつもりはなかったんだけど、ごめんね」

妹「なんで教会にいるんですか?」

冒険女「いやね、金銭がまずかったから泊めてもらったのよ」

妹「お仕事は?」

冒険女「いやー、貴女のお兄さんにイイものもっていかれちゃうのよ」

妹「ごめんなさい……」

冒険女「貴女が謝らないでよ。は~あ、もう地道に稼ぐしかないかぁ」

妹「そうですよ! 千里の道も一歩よりですっ!」

冒険女「そうね、役所にでもいってくるわ、貴女は?」

妹「一旦錬金所に戻ってみます」

冒険女「あ、そうだ。妹ちゃん」

妹「はい?」

冒険女「最近森が騒がしいから、行くんだったら誰か連れていったほうがいいわよ?」

妹「わかりました」

――オオキイナ森――


兄「ふんッ!」ブン

スライム「ピギャァァ……」

兄「ハァ……ハァ……なんか、強くなってねぇか?」

兄「休憩休憩っと」スポ

 ズズズ

兄「はぁ~やっぱり妹のお茶は落ち着く……」

中年剣士「む、君は」

兄「あ、どうも。こんなところで合うなんて」

中年剣士「どうした……依頼しかないか」

兄「そうです」

中年剣士「……森が鳴いている、何かあったのだろうな」

兄「? それって、モンスターが強くなってるのと関係があるんですか?」

中年剣士「そうなのか? 私はあっていないからな」

兄「じゃあじゃあ、依頼終わったら探索しましょうよ!」

中年剣士「……いいだろう。だが、許可書を貰わないと行けんぞ」

兄「いけるでしょ」

中年剣士「その自信はどこから……では、許可書を貰ってこよう」

兄「ありがとうございます! ……さて、ちゃちゃっと片付けるか~」

兄「ローズベリー……何に使うやら」

 ガサガサ

兄「!」

??「ん?」

兄「……なんだ神父か」

神父「やぁ」

兄「今日は何作るんですか?」

神父「シチューをね」

兄「ふーん……一人分にしては多くないっすか?」

神父「冒険女が金が無いと、アイツは戦闘しか能がないからな……今日も来るだろう」

兄「いやいやそんなことないでしょ、何かありますよ、キット」

神父「これから帰るのかい」

兄「あっはい」

神父「一緒に行こうじゃないか」

兄「そうですね」

――役場――

兄「受付嬢ー」

受付嬢「あ、おかえり兄くん」

兄「とって来たぞ」

受付嬢「ごめん、それ錬金所まで届けてくれる?」

兄「えー」

受付嬢「あねが~いっ」

兄「へーへー分かりましたよ」

受付嬢「ありがとっ! それと、これ報酬ね」チャリーン

兄「そうだ、中年剣士さん来ました?」

受付嬢「来たよ? 一緒に行くんだって?」

兄「はい」

受付嬢「頑張って!」

兄「おう」


――錬金所――

錬金師「zzz」

妹「ねてる……起きてくださーいっ!」

錬金師「んぁ!? びっくりしたー、妹ちゃんかー……も~」

妹「も~じゃないですよっ! なんでねてるんですか!」

錬金師「エーデモー」

 「おーい」

錬金師「あっ来た!」

兄「何だいるじゃん」

妹「お兄ちゃん!」ダキッ

兄「ちょ、ちょっと!」

錬金師「ふ~らぶらぶ~!」

兄「どこが……ちょ錬金師、これ取って!」ヒョイ

錬金師「は~いありがとね~」

妹「それ、ローズベリーですか?」

錬金師「そうだよ~、これが無いと完成しないんだ~」

兄「何作るんだ?」

錬金師「今日は超傷薬!」

妹「超傷薬?」

錬金師「これあったら便利だと思うよ~、じゃあ作っていこう!」

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