八幡「総武高校から来ました」こなた「ほうほう」
八幡「総武高校から来ました」こなた「ほうほう」 - SSまとめ速報
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八幡「こっちは平和だな……もう千葉には戻らない」つかさ「ど、どんだけー…」
八幡「こっちは平和だな……もう千葉には戻らない」つかさ「ど、どんだけー…」 - SSまとめ速報
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八幡「そろそろ潮時だよな」かがみ「えっ…」
八幡「そろそろ潮時だよな」かがみ「えっ…」 - SSまとめ速報
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八幡「陵桜学園桜藤祭」ゆたか「準備ですっ」
八幡「陵桜学園桜藤祭」ゆたか「準備ですっ」 - SSまとめ速報
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去年の夏から続けさせて貰ってると思うと感謝の気持ちで胸がいっぱいなの
もう少しだけおつきあいをお願いするさ……
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426408309
チュンチュン
チチチ
八幡「…………」
八幡(はいはいまた摩訶不思議か。時間を越えるくらいだもんな、今更普通だよな)
八幡「でも森に放置ってのはどうよ。服も仮装に着替えさせられてるってのが謎だが」
八幡(森…こんな広い森が日本にあるのか?この距離で山も見える、富士の樹海、いや、そんな禍々しい雰囲気じゃないか………ちょっと先に草原もあるな)
八幡「まさか国外?アルプスとか?」
シーン
八幡「……も、元ぼっちだしな、独りには慣れてるぞ俺は。はは…」
シーン
八幡「……誰かいねーかな」スタスタ
こなた「おや?」
八幡「小町ー 小町ー…」
八幡(さっきから妹の名前ばっかりってのはどうなんだ……普通か)
八幡「小町ー こま………ん?」
かがみ「」グッタリ
八幡「…………………………………」
かがみ「」グッタリ
八幡(……なんで兎のコスプレなんか…いや俺も変な格好といえばそうだが)
八幡「ツインテールと兎ミミで頭の上が面白い感じになってるのは面白いわ」
かがみ「」グッタリ
八幡「………本当に大丈夫かこいつ… ピクリともしない…、…………!」
八幡(そうか……ラブコメの神って奴は気まぐれなのかもしれない。俺はついに悟った。コレはまさにアレだ。白雪姫のアレだったんだよ比企谷八幡)
八幡「………」ドクン
八幡(これは救命行為だ。やましい事は決して……)
かがみ「」グッタリ
八幡「………」ドクンドクン
八幡(緊張やべぇぇ………い、いける…か?)
八幡「…………」ドクンドクンド
八幡(あと……数ミリ…!)
かがみ「させるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!!!!!」バキィッ!!!!
八幡「でぃニゃンっ!?」ゴシャアァアッ
かがみ「…………はぁ、はぁ…」
八幡「お前……生きて…」
かがみ「よっ、寄るなケダモノ!地獄に落ちろぉっ!」
八幡「違っ 俺は救命行為をだな…」
こなた「ふぉっふぉっふぉっ、私は見ておりましたぞお二方」ニヤニヤ
八幡「なん、だと…」
かがみ「よ、よりによってこなたに…」
こなた「んっふっふ→、精々飯のタネにさせて貰うよ八幡クン?」
八幡「」
八幡(……なんだ、神様なんていなかったのか)
かがみ(……私バカだ…)
八幡「………」チラ
かがみ「……」サッ
こなた「…気持ちは分かるけどさ、こーゆー時隠れるのは私の背中じゃないと思うんだよね。ご存知の通り小ちゃいからさぁ」
かがみ「ぅ、だって…」
こなた「よしよし、こわかったねー、ケダモノだったねー」ナデナデ
八幡(俺確実に終了のお知らせ)
こなた「でも実はあのままゴールすればよかったとか思ってなーい?」
かがみ「そ、そんなことっ…!」カァ
こなた「へー?」ニヤニヤ
小町「おやぁ?おにーいちゃ」
八幡「小町ぃ……お兄ちゃんやっちまったよ…」
小町「おいおいどうされましたお兄ちゃん。またラブコメの神様にでも弄ばれたの?」
八幡「これだから神ってやつは…」フッ
小町「あらら、遠い目することはないよ。だって小町がいるじゃない」キリッ
八幡「うわ俺やばい妹が好きだわ」ガシッ
小町「おっとお兄ちゃんが小町にデレた。こいつぁ相当弄ばれましたな」ヨシヨシ
こなた「不思議と被害者があっちに見える…これも全てディケイドの仕業か………」
かがみ「そんなこと言われても…………急には無理よ」ボソッ
こなた「え?なーに?」
かがみ「なっ、んでもないわよ!」
「あっ、みなさーん」
こなた「みゆきさん?……うぉっ、これはまたピンポイントな…」
八幡「ん?」
みゆき「ご無事ですかー!?」タユンタユン
八幡「……」<●> <●>
かがみ(……)イラッ
みゆき「ふぅ、ふぅ…」
八幡(走ってきたせいか、相当汗をかいているようだ。その汗がしたたり、首筋を流れ、ふくよかな胸へと流れていく……あぁ、俺は汗になりたい)
八幡「しかしやたら胸を強調したコスプレだな。どこぞの及川雫みたいだぜ……」
小町「みゆきさんエッチな格好ですねぇ。ゲッヘッヘ」
みゆき「み、見ないでください……」カァァ
八幡「兎と狐と牛。変なコスプレしてるなお前達」
小町「小町は多分白鳥かなぁ」
小町(ぱっと見ガッチャマンに近いけど)
こなた「商人に言われたくないよーだ。攻撃ポイントほぼ無いくせに運だけはいいんだから、言っとくけど上級者もしくはゲーム捨てた人用の役職だよそれ」
いつも途中で落ちてしまってコメが残せなかったの
済まぬ……済まぬ…
また夕方頃来ますの
八幡「商人って何だ。確かにロレンスみたいな格好といえばそうだが」
こなた「ぬしは商人のジョブを貰ってるでありんす」
八幡「何言ってんのお前。じゃあお前は何なんだよ」
こなた「シーフだけど?かがみんは多分ソルジャーで、みゆきさんはエンチャンターかな」
かがみ「は?」
みゆき「エンチャンター、ですか?」
八幡(うわぁ…ついに厨二か」
こなた「おいそこの最弱職。聞こえてるんだけど」
八幡「そういうのいいから」
こなた「うーわー、八幡。現実みようよ、今の状況とかさ」
八幡「そうだな。国外辺りにワープしちゃったな」
かがみ「はぁ!?」
みゆき「ワープ、ですか…?」
かがみ「そんな非科学的な…」
八幡「な、現実味ないよな。変な仮装までさせられて」
こなた「いやいやいやいや。よく見なよその辺」
妖精『…♪』
八幡「……幻覚が見える」
こなた「ちなみにあの妖精ちゃんはラキユニのイメージキャラクターね。名前はヨセンちゃん」
八幡「………何が言いたいんだ」
こなた「はっはっはー、分かってるくせにー」
八幡「……」
こなた「これはもうキタよ。私の長年の夢が叶ったと言っても過言ではないよ」
かがみ「待て待て。話が分からないわよ、説明して」
八幡「信じられないだろうが…」
かがみ「う……」サッ
八幡「………」
小町「よしよし、お兄ちゃんには小町がいるじゃない」ナデナデ
みゆき「泉さん、説明して頂けますか?」
こなた「いーよ。ズバリこの場所は…」
みゆき「この場所は?」
こなた「ゲームの中の世界なんだよ」
かがみ「はぁ?」
八幡「いや。悪いがこれは流石に許容できない」
こなた「どこの国に妖精が飛んでるファンタジーアイランドがあるのさ。非現実的でしょ」
八幡「ゲームの中って方が非現実的だろどう考えても。これは夢、夢だ。多分」
こなた「みゆきさん、八幡の頬抓ってあげて?」
みゆき「えっ?」
こなた「手っ取り早く順応して貰わないと。こう見えて私達のブレーンだからね」
みゆき「はぁ……、?よくわかりませんが、失礼します」
「いだぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!」
こなた「兎にも角にも残りの皆んなを探さないと」
八幡「…順応し過ぎだろ引くわ」
こなた「夢にまで見た二次元の世界に来れたんだよ?楽しまなきゃ損でしょ」
かがみ「本当に…ゲームの中なの?私達どうやって帰れば……」
こなた「その辺は大丈夫だよ。私達のすべき事をすれば速攻で帰れるはずだもん」
かがみ「すべき事って何なのよ」
こなた「さぁ……?」
かがみ「おいっ!?」
小町「はいはいはーい。今から世界を救っちゃおう!的な?」
八幡「岩崎は心配ないが、なしてゆたかとかつかさが一緒に居ないんだ?」
こなた「多分みなみちゃんが保護してくれてるよ。しっかり者だからね」
八幡「しっかり者と言えばそうなんだろうが…」
八幡(なんだかなぁ)
ゆたか「あわわわわ」
みなみ「…落ち着いて 誰か助けを呼」
みなみ(……ゆたか一人だと危ない)
みなみ「なんとか抜け出すから… 落ち着いて」
ゆたか「でもでも、どうしよう~……あっ!」
みなみ「?」
八幡「うーわー、見事に落とし穴だわ」ヒョコッ
みなみ「せん…っ!?」
八幡「よう。そんなとこで何やってんのお前」
ゆたか「私がちょっとおトイ…お花を摘みに行って、帰って来たらみなみちゃんが……」
みなみ「……」
ゆたか「しっかり者のみなみちゃんが、うっかりしちゃったのかな…」
八幡「そうだなー」
みなみ「…………」
八幡「……、とりあえず上がるか?俺ロープ持ってるし」
みなみ「…………お手数おかけします」
かがみ「本当に入ってたのね…」
みゆき「みなみさん、大丈夫ですか?」
みなみ「あ…大丈」
みゆき「?」ボイーン
みなみ「」ペターン
みなみ「…………くっ」
八幡「子グマに烏天狗か、なかなかいい仮装だ」
こなた「まーた現実逃避」
八幡「無理。こんな現実認めないからな俺は」
小町「みなみちゃん小町とキャラ被るー!」
みなみ「…小町ちゃんの方が 綺麗」
小町「いやいやみなみちゃんのが綺麗っしょ。何この羽、小町のよりツヤツヤなんだけど」
八幡「まるで本人の髪質を表しているかのようだな」
小町「あ゛ん?」
八幡「なんでもないれす」
小町「何さ、小町よりみなみちゃんのが髪の毛艶ってるとでもいいたいわけ?触ったことあんのかー!」
八幡「お前のは年中触ってるだろうが」
小町「そうでした」テヘペロ
こなた「年中…!?流石千葉の兄妹だぜ……!」
みなみ「…触ってみますか?」
八幡「だと」クルッ
小町「いやいや今のはどう考えてもfor小町じゃないでしょ。難聴プリン頭なの?あんちゃんなの?」
八幡「酷い言われようだ…」
ゆたか「みなみちゃん、お兄ちゃんの手は優しいんだよー」
こなた「既にゆーちゃんまで毒牙にかかっていた……」
八幡「人聞きが悪いからやめろ。つか、その理論で言ったらお前もかかってるんだが?」
こなた「お?なになに、私にもフラグ建てちゃう?」
八幡「超遠慮。ほら、そろそろ行くぞ」
こなた「ちぇー」
小町「お兄ちゃん、なんだかんだで流そうとしてない?」
八幡「ははは、一体何の…」
みなみ「……」ジー
八幡「…………えー」
みなみ「……」ジー
八幡「………いや、なんというか」
みなみ「……」ジー
八幡「……そういう訳じゃない」
みなみ「……」
八幡「………据え膳?」
みなみ「……」コクッ
八幡「…分かった分かった。言っとくが、俺の手なんか良いもんじゃないからな」
こなた「待って待って、やっぱりテレパシー使ってるよね?」
小町「ひとえに”愛”ですよ…こなたさん」ニコッ
こなた「きゃあ良い笑顔」
かがみ「……」
八幡「……行くぞ」
みなみ「……はい」
八幡「……」サワッ
みなみ「……っ」ピクッ
八幡(おっふ…サラサラ……)ナデナデ
みなみ「……ん」
八幡「……………」ナデナデ
かがみ「…長くない?」
こなた「……欲しいならそう言えばいいんじゃないカナ」
かがみ「欲しっ、違うわよ!」
こなた「ふむ、じゃあ泉こなた、行っきまー」
小町「はいストーップ。邪魔は良くないですねぇこなたさん」
こなた「……ほー。みなみちゃん派閥かね」
小町「いえいえそんな。小町はただの小姑ですから」
こなた「…折角かがみんを焚きつけようとしたのにさー」
かがみ「ほーう?」ジロリ
こなた「おっと口がスリップ」
小町「んっふっふー、こなたさんもまだまだですねぇ。周りの事はよく見えてるのに、まるで自分の事を理解してない……まるでうちの兄みたいじゃあないですか」ニコニコ
こなた「? 何が言いたいのさ」
小町「さぁー?」ニコニコ
こなた(このこなたがッ 自分を理解していないだとォーーッッ!?)
こなた「的な」
かがみ「は?」
こなた「いやいやなんでも。でも私ってこれ以上でもこれ以下でもないって分かってるつもりだけどなぁ」
小町「おや、終わったようですね。ではどうぞ」
こなた「んにゃ私はいいや。かがみんGo!」
かがみ「行かないわよ!」
八幡(サラサラ…)
みなみ「ありがとう…ございました」
八幡「え、あ、はい、こちらこそ…」
みなみ「……なんですか。それ」フフッ
かがみ「二人とも!早くつかさを探しに行くわよ!」
八幡「そうだった。つかさが俺を待ってるからとっとと探さなきゃいけないんだった」
小町「いや待ってるかどうか……まぁ、待ってるか」
八幡「 だ よ な !!!」
小町(つかささんもフラグってるし。いつの間にかお兄ちゃんもこんなんなったなー、別に悪い意味じゃないけどさ。あ、今の口に出してたらポイント高かったかも)
突然の襲来すみませぬの
どうもタイミングが合わぬの
投下はまた明日なの
「おっ、よぉ来たなぁ」
八幡「」
かがみ「えっ」
こなた「ちょっ」
「ウチが自分らを呼」
こなた「にっ、逃げるよみんな!!」
ゆたか「え? でも、黒井先生だよね…?」
「誰やそれ」
こなた「似てるけど!似てるけどちぎゃうよ!あぁもう!噛んじゃったよ!!」
八幡「落ち着け泉。黒井先生ごとき恐るるに足らぬ」
こなた「うわ密告しよ」
八幡「やめれ」
「ちょお待てや。一旦ウチの話を聞…」
こなた「皆だめっ!このキャラ魔王だから!敵だから!!」
魔王「確かにそうやけど!……なんや自分、経験者かいな。なんか嬉しいな」
八幡「敵?」
かがみ「どう見ても黒井先生だけど……髪の毛の色ぐらいしか違わないわよね」
こなた「いやいやいや本当にダメだってばかがみ!このゲームの魔王の強さは気狂いじみて……」
魔王「誰が気狂いやゴルァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」カッ
八幡「ちょおま」
ドーン!!!!!!!
魔王「あっ」
こなた「八幡ーーーーー!?」
シーン
かがみ「え?はっ 八幡?」
魔王「ど、どないしよ……消し飛ばしてしもたような…」
かがみ「おい!?」
八幡「……死んでねーよ…」ハァハァ
こなた「あ、回避してた。さすが運値MAX職…」
八幡「いきなり人に向かって何してくれんですかここの魔王……出会い頭にkillするのがラキユニとやらのやり方なのか………?」ハァハァ
魔王「すまんすまん、つい破壊光線出してしもた」
八幡「ついで出すなよ死ぬだろうが…」
みなみ「先輩、…顔が汚れてます」フキフキ
八幡「えっ、あ、どどうも……」
かがみ「……む」
魔王「さっきは悪かったわ。ウチは魔王、まぁこのせ世界におけるラスボス的存在や」
八幡「……」
魔王「自分らをこっちの世界に召喚んだのはウチや。ちょっと手伝って貰いたい事が……」
八幡「嫌に決まってんだろ。とっとと帰らせろ」
魔王「そこを頼むわ。じゃないと帰らせへん」ドドン
八幡(…逆に脅迫かよタチ悪いな)
こなた「まずは状況を教えてもらおうよ。私たちがなんで呼ばれたのか……そしてこれから先、私達冒険者を待ち受けてるのはどんな強敵なのか…」
かがみ「こらこら ふざけてる場合じゃないわよ」
八幡「そうだな、とりあえずつかさを見つけない事には何も始めたくない。何もだ!」グッ
みなみ「……」
かがみ「あんたって奴は……まぁ私も心配だし、まずはつかさね」
魔王「なんや、つかさいうのはウチがもう一人召喚んだ女の子かいな」
八幡「まぁな」
魔王「場所分かんで」
こなた「まじでかっ!!!」
魔王「ウチは一応このゲーム上では管理者に近い存在のCPUやからな。ある程度の融通は効くんや」
八幡「三次元から人間を呼ぶなんて融通がまかり通る世の中って怖いな」
魔王「その辺は目ぇ瞑って欲しいわ。こっち側世界の最大のタブーやからバレたらウチとはいえデリートされかねん。運営に見つかったら自分らもどうなるか分からん」
八幡「おい」
こなた「え……ちょっと待ってよ先生。その話だとさ、異次元召喚とかファンタジー世界へGOとか実在するのかな?かな?」
かがみ「必死だな…私もちょっときになるけど」
魔王「火の無い所に煙は立たんやろ?つまり、そーゆー事や」
こなた「ふおぉぉぉぉお世界は希望に満ちているぅぅぅぅぅーーーーっ」
八幡「………マジか」
魔王「そんな事はどうでもええねん。本題に入らせて貰うわ」
かがみ「今サラッと凄い事実をそんな事扱いしたわよね…」
八幡「俺自身反応に困って…………あれ、岩崎とゆたかは何処だ」
かがみ「え?…あ。あっちで誰かと話してるわね」
「ですから、これは…」
みなみ「いえ…間に合ってます」
「そんな事言わずにさ!ね!」
ゆたか「えぇ~っと…」
八幡「…押し売りに絡まれてるんだが」
こなた「何押し付けられてるんだろ。……紫のポーション?あんなのあったっけ??」
魔王「それやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!」
「ひっ?!お、お姉ちゃん何か来た!」
「お客さんかしら?いらっしゃいま」
魔王「貸さんかい!」バシッ
「あぁぁ!商品が!食費がぁぁ!返してよ!」
「そのポーションはですね、プレイヤーの経験値と…」
魔王「やかましい!……問題の品はコレや。このポーションや」
八幡「?」
こなた「……あー、もしかしてこれチート品?」
「どきっ!」
こなた「あーあ。よりによってまた…チミ達知ってるの?これダメな奴だよ?」
「いやー、そのー……お姉ちゃん。どーしよ…」
「決まってるわ。こういうときは… 逃げるの!!」
「お姉ちゃん待ってよー!」
魔王「ほい確保」ガシッ
シナリオがうろ覚えでしたの
戸棚奥から引っ張り出してプレイし直してきますの
おやすみなの……
もう少しだけ現実逃避してから戻って来ます(白目)
(ギリギリセーフなの…この流れでこっそり投下しちゃうの)
八幡「……気持ち悪」
こなた「どったの急に」
八幡「なんだか2ヶ月くらい息してなかった気分。ちひ……緑の悪魔にバイト代全額絞られた挙句に色々すりへって病室にぶち込まれてネット環境封印されて発狂一歩手前ぐらいの気分の悪さを実感している。嗚呼しまむーと結婚したい」
こなた「やたら具体的だな…大丈夫?正気じゃないなら頭とかさすってあげようか?」
八幡「正気以前に届くのか」
こなた「むきーっ!」
小町「小町達に放置プレイかまして自分はソーシャルゲーム(?)でぽちぽちやってたお兄ちゃんはネット酔いでもしたのかなー」ズモモモ
八幡「い、いや、それは…」
小町「しかも病室に監禁……封印したのって一ヶ月前だよね。そんなお兄ちゃんは昨日まで何してたのかなー?」
八幡「な、何言ってんだよ。そんな感じってだけで事実とは限らないだろ……ほら、俺ずっとここにいたじゃん」
小町「はいはい、下がったポイント稼ぎを頑張ってねお兄ちゃん」
八幡「くっ…」
魔王「一体何しとんねん。ほら、支度せぇ、見たとこ自分らのLv.は1くらいやし先は長いんや。ちまちまレベルあげてこの世界を脅かすチーター共にお灸を据えにいくで」
こなた「と、世界の脅威が申しております。…というかアレだね、この手のゲームの醍醐味!現実ではほとんど時間が過ぎてない的なアレだよね!?」
魔王「…ほないくでー」
八幡「……ん?」
こなた「燃えてキタ━━━━ !!!!!」
かがみ「つかさのことも心配だし、やるしかないみたいね」
ゆたか「大丈夫かなぁ…」
みなみ「…ゆたかは 私が守るから」
ゆたか「えへへ、みなみちゃんありがとっ」
みなみ「…ん」
ゆたか「でも、みなみちゃんも守ってもらわないとダメだよ。こういう時はささえあわないと!」
みなみ「私は…」チラッ
八幡「……」
みなみ「……先輩?」
みゆき「それではみなさん、気を取り直して出ぱ」
八幡「待て」
みゆき「……私、何か粗相を…」ウルウル
八幡「違うそうじゃない。悪い八幡が起きちゃうからそんな(エロい)格好でその目はやめてくれ」
ガッ
かがみ「今余分な単語が見えたような気がしたんだけど?」メキメキ
八幡「気のせ痛だだだだだだごめんなさい!」
魔王「……何や、どないしたっちゅーねん」ハァ
八幡「…いや、俺たちは帰らせてもらおうかなって」
魔王「はぁ?!」
八幡「だって桜藤祭の準備とかあるし…なにより明日は学校だし……」
こなた「馬鹿だなぁ八幡。こーゆー展開の時は大抵外と中での時間はずれて…」
八幡「そうなのか?」
魔王「…些細なことや」
八幡「時間はずれるのかどうなのか」
魔王「…」
八幡「お前は何故か自我があるとはいえ正規NPCだからな。ユーザーに嘘はつけない仕様なんだろ、そういう役割なら別だが”魔王”とかいう重要キャラなら尚更だ」
魔王「……」
八幡「さっき泉の問いかけにノーコメントで流そうとしたのを俺に見られたのが仇になったな。そもそもこんな危ない事にこいつらをまきこむわけにはいかん、
早よ帰らせろ」
愛ゆえに
魔王「……」
八幡「早くしろよ、俺たちだって暇じゃ」
魔王「だーっ!もう、わかったっちゅーねん!帰らせればええんやな!そやっ!」
ブゥン
魔王「…その穴飛び込めば帰れるわ。早よ行き」
八幡「そうさせてもらう。ほら行くぞ」スタスタ
「「「「…………」」」」
八幡「……おい」ハァ
こなた「いやー、まぁ、ねぇ?」
かがみ「ゲームのキャラとはいえ、黒井先生に似てる人がこまってたら放っておけないし…つかさも心配でしょ?」
八幡「そこの魔王が返してくれるだろ。早く。つかさを呼んでくれ」
魔王「……」
八幡「…クソ仕様で嫌なゲームだな」
魔王「……っ!」ビクッ
八幡「じゃあ勝手に冒険でもなんでもすればいい。だが俺はごめんだ、生憎だがこんな無駄な事に時間は使えない」
こなた「無駄って…八幡の言い分もわかるけどさ、なんていうか……どうしたの?」
かがみ「…そうね、いつものあんたらしくないわ」
八幡「……小町、ゆたか、岩崎。あとみゆきさん、早く帰ろう。仕事は山積みなんだろ?」
住みませんと土下座したい勢いでした
諸所諸々ありまして
被害届を出してきました
10日します
ゆたか「でもぉ…」
みなみ「…」
みゆき「…」
八幡「……」イラッ
八幡「…勝手にしろ」シュンッ
小町「あーうちの兄がすいません。小町も残りたい気持ちはあるんですけどぉ、兄があの調子なので小町も失礼しますね」ペコッ
こなた「……なんか、ねぇ」
かがみ「……」
みなみ「………」
ゆたか「お兄ちゃん、怒ってた…よね」
魔王「……本当にすまん。最初からウチだけで何とかせないけんかったんや…」
こなた「いいっていいって、八幡の事だからつかさが帰ってきたら機嫌なおるよ」
かがみ「…そうね。早く行きましょ」
シュンッ
八幡(我ながら最低な状況で帰ってきてしまった)
八幡「まぁいいさ。ぼっち生活に逆戻りなだけだし」
小町「お兄ちゃーん!待ってよーう」
八幡「ウホッ、イイ小町」
小町「どうしたのお兄ちゃん。性犯罪者みたいな目をして……も、もしや小町にもフラグ立った!?これは妹様大勝利ルート確定っ!」
八幡「そうだ俺には小町がいるじゃないか。今更ぼっちも怖くない!はっはっは!!」
小町「…ほんとーによかったの?つかささん、かがみさんもこなたさんも心配じゃないの?」
八幡「生憎と俺はこんな所で立ち止まれないんだよ。ゲームの中とか非現実もいい加減にしろ」
八幡(まぁ最初っから非現実だったわけだが)
小町「ふぅん…あ、パソコンの画面にこなたさん達映ってる」
八幡「興味無い。俺最弱職だったらしいし居ても居なくても変わらんだろ」
小町「そんなサバサバしたお兄ちゃん久しぶりだね。今日はなんか、いつもより変だよ?」
八幡「いつも変みたいにいうなよ…自覚はあるけど」
小町「心配じゃあ、ないの?」
八幡「……なんとかやるだろ。ゲーマスター泉もいるし」
小町「こなたさんもさ…女の子だよ。それにかがみさんやみなみちゃん、ゆーちゃんもみゆきさんも……」
八幡「おい、お前は俺をどうしたいんだ?」ハァ
小町「べっつにー。小町はお兄ちゃんといつまでもどこまでも一緒ってだけだよ?何をどうしたいか、なんて口出しはしないよん☆」
八幡「……お前、ブラコンだよな」
小町「お兄ちゃんだってシスコンじゃん?」
八幡「……」
小町「さぁお兄ちゃん!薄暗い教室、明かりはパソコンの光だけ!愛しの妹と二人っきり!絶好のシチュエーションだよ!」
八幡「おう!劇の小物作るの手伝ってくれるんだよな!」
小町「お兄ちゃーーん!それはポイント低いよう!」
こなた「なんとなくコツが掴めてキター!」
かがみ「私も。剣を振り回すなんて変な体験だけどやり方は分かってきた……わ!」ズダァンッ
\ピギャー!!/
こなた「うぉ……流石ソルジャー。かがみんの凶暴性をちゃんと表現してりいだいっ!」ポカッ
かがみ「あ、何か減った」
こなた「私のHPガー!なにすんのさかがみ!この世界じゃHPが命なんだよ!」
かがみ「ふーん、でもHPが0にならなければ死なないんでしょ?」ニッコリ
こなた「ヒイッ」
ゆたか「わぁ、こなたお姉ちゃん達すごいねぇ」
みなみ「…うん」
みゆき「えぇと、えぇと」
魔王「よし、操作とかはもう分かっとるな。ほな突撃や!」
こなた「えー?まだ一時間ちょいしか動いてないよ?しかもスライム相手だしさー」
魔王「ちょっとだけ経験値99倍を…な?」
こなた「ちょっ うわ本当だ!レベルが!?ていうかそれチーt」
魔王「ええんやええんや!……自分らを早く帰さないと悪いしなぁ。呼び込んだ張本人がなに言うとるんって話やけど」
こなた「ななこ先生……!」
魔王「誰やねん」
インターネット触るのが久しぶり過ぎて酉が分からなくなってしまいました…お久しぶりです
八幡「……」セッセセッセ
小町「…お兄ちゃん」チラッ
八幡「……なんだよ」
小町「こ」
八幡「泉達のことなんて心配じゃないんだからねっ!」
小町「…の作業いつ終わるのって言いたかったんだけど」
八幡「……そうか」セッセセッセ
小町「チクチクと小物を作り始めて二時間!二時間だよ二時間!もう23時だよ!」
八幡「おいこらあんまり大きな声を出すな。学校にこんな夜までいることがバレたら停学じゃすまない」
小町「本当にいつ終わるの……小町もう疲れた」
八幡「俺ももう疲れた。帰っていい?」
小町「いやいや……少なくともこなたさん達を待とうよ。つかささんとかかがみさんとかみなみちゃんとかゆーちゃんとかみゆきさんとか心配じゃないの?」
八幡「バカお前…心配すぎて目が腐りそうにきまってんだろ」
小町「もう手遅れだよ」
八幡「…というかアレは何なんだよ」
穴『ブゥゥゥゥン』
小町「さっき小町達が捻り出された出口でしょ?」
八幡「嫌な例えだな。言い方がまるでウn…」
小町「次に出る単語次第ではお兄ちゃんの体が削ぎ落ちるよ」
八幡「…うん、まるでところてんだなぁ」
小町「こなたさん達が出てくるまであのまま…かな?」
八幡「床から捻り出さるってすごい不思議だよな。急に重力が反転するんだもんな。泉達も是非味わってもらいたいもんだ」セッセセッセ
小町「……あのさぁお兄ちゃん」
八幡「あん?」セッセセッセ
小町「実は心配っしょ?」
八幡「」ザクゥッ
小町「あ、待ち針が刺さった」
八幡「痛ッッ!!」
小町「遅っ」
小町「さっきからキョロキョロ挙動不審だし言葉はどもるし片言だし」
八幡「……」ダラダラ
小町「極め付けは何あれ。『泉達のことなんて心配じゃないんだからねっ!』」
八幡「……」ドキィッ
小町「イライラする!高1になってから小町イライラする!いろんな意味で!!」
八幡「……確かに心配じゃないといえば嘘になるけどな」
小町「イライラする!」
八幡「生理か?」
小町「やっべ…お兄ちゃんてば、ただでさえ少ないデリカシーの欠片を完全に失くしちゃってる」
八幡「いや…だってイライラするって」
小町「何に対してか分かってないの?鼻から針金を突っ込んで脳みそ取り出して教えてあげようか?」
八幡「それ古代エジプトのミイラの作り方ファーストステップじゃねぇかやめろよ怖い」
小町「はぁ、もういいもん。そこの布切れとって」
八幡「あいよ」
小町「……」ハァ
八幡「……」セッセセッセ
小町(……こなたさん達大丈夫かなぁ)
こなた「ついにチーター達の占拠する魔王城まで辿り着いた勇者コナタン……果たしてつかさを取り戻す事はできるのか…行くぜっ!私たちの冒険はまだまだこれからだー!」
魔王「それ打ち切りやんけ!」
こなた「ちょっとした儀式だよー。さ、行こ行こ」
かがみ「…え?正面突破なの?」
こなた「チート商品買ってるのは一般プレイヤーでしょ?つまり私達もそれに紛れ込めば簡単に中まで入れるんだよ」
かがみ「なるほど…こなたにしては冴えてるわ」
こなた「ちょっ」
ゆたか「さすがお姉ちゃんだねっ」
みゆき「ですね」
こなた「たまにはこんな風に普通に褒めてくれてもいいんだよ、かがみん」
かがみ「はいはい……すみませ~ん」キャピッ
「「「えっ」」」
かがみ「わたし初心者なんですけどぉ、この辺でぇ、すっごく強くなれるアイテムがあるって聞いたんですぅ」キャピッ
こなた「うっわぁ……」
みゆき「す、すごいです……ね」
ゆたか「そっ…そうですね!」
みなみ「…」
かがみ「おーい、こっちだってさ……何よ」
こなた「いやぁ…あはは。行こうか」
「「「「おー」」」」
魔王「あかん、変装しないと…」
小町「おっ、お兄ちゃんお兄ちゃん。こなたさん達が無事に敵地へ潜入したみたいだよ」
八幡「いいからそれ糊付けしてよ」
小町「まぁまぁ、一緒に観ようよ」
八幡「ながら作業なら観てやらんでもない」
小町「とかいいながらすでに観てるくせに~」
八幡「別に気になってるわけじゃないわけじゃない事もないんだがな…」チラッチラッ
小町「(溜息)」
『レディースアンドジェントルメーン!本日は我が社のポーションを…』
こなた「いかにも胡散臭いなぁ…」
かがみ「ほんとよねー」
ゆたか「本当につかさ先輩がここにいるのかなぁ」
みなみ「…探してみる」
ゆたか「そうだね、探しに行こうっ」
かがみ「あっ!あそこ!」
ゆたか「?」
『本日はモニターになっていただいてるお客様に来ていただきました!感想をどうぞー』
つかさ「えっとぉ、お腹の底から気持ち良くなって、力が強くなった感じがします…なのかなぁ」
『では今日も実際に飲んでいただきましょう』
つかさ「はーいっ」ゴクゴク
かがみ「ばかっ、吐いちゃいなさいそんな変なモゴモゴ」
こなた「かがみ、落ち着いて!」
かがみ「つかさが変なもの飲まされてるのよ!」
こなた「今はまだ動いちゃダ」
ザワザワ
こなた「……ん?」
ゆたか「舞台に誰かいるよっ!」
「………」
つかさ「…?」
ザワザワ
こなた「……ん?」
ゆたか「舞台に誰かいるよっ!」
「………」
つかさ「…?」
『な、なんですかあなたはー!?』
「……」ポイッ
『え?』
ドーーーン!!!
モクモク
こなた「わわっ?!煙幕エフェクトぉっ!?」
みゆき「一寸先は煙…何も見えませんね。皆さん、大丈夫ですか?」
かがみ「こっちは大丈夫ー。みゆき達は?」
みゆき「こっちも大丈夫です。みなみさんとゆたかさんはどうですか?」
ゆたか「だ、大丈夫です!」
みなみ「……同じく」
こなた「ダンジョンの中とか部屋の中でやると効果持続時間が少し長くなるんだよね。もちょっと続くよ、コレ」
かがみ「誰の仕業よ!」
ゆたか「さっき見てたんですけど…舞台に登った誰かが何かしたような……?」
みなみ「ボールのような物を叩きつけたら…煙が」
こなた「むむ?って事は私と同じシーフ……いやいやでも煙玉かもだし…うーん」
かがみ「なんでもいいから、どうにかならないの?」
こなた「あと20秒くらいかなぁ」
つかさ「わわわー!?」
「………」タッタッタッ
つかさ「…お、おろして~」
「……」ピタッ
つかさ「よっこいしょういち…っと。えっと、あなたは……?」
「ほら、さっき飲んだのペッてしなさい!ペッて!」
つかさ「ほえ?」
八幡「どう考えても身体によろしくないだろ!吐きなさい!」
つかさ「八幡くん!」
小町「うーわー。迷わず行っちゃったよお兄ちゃん…」
小町(さーて、小町はどーしようかなぁ……ん?)
ひより「」
小町(……気絶してる)
小町「なんか現実離れした物でも見たのかなー」
つかさ「八幡くんこんな所でどうしたの?」
八幡「」
つかさ「お姉ちゃんもこなちゃんもみんな迷っちゃったみたいなの。見かけてないかなぁ?」
八幡「つかさ、落ち着いて聞け。迷ってるのは……つかさの方なんだよ」
つかさ「……どんだけ~」
八幡「しかも悪徳商法のカモにされて…何かされなかったか?大丈夫か?心配したぞ?」
つかさ「うん、大丈夫だよー」
八幡「…よかった」
つかさ「ねぇねぇ。さっきのモクモクーって煙、八幡くんがやったの?」
八幡「まぁ、な。一通りの道具がアイテムボックスに入ってたんで使ってみたんだが……流石商人ってところか」
つかさ「すごいねぇ~」
八幡「さっさとここから脱出する。つかさを助け出した今、俺の目的はこの城から脱出する事だ」
つかさ「えへへ……お姫様を助けに来てくれた王子様みたいだね、八幡くん」
八幡「……そ、そうか?」ピクッ
つかさ「うんっ。なんだか、どきどきしちゃうね…?」チラッ
八幡「……そ、そうか」ドキッ
諸事情諸々で帰還が遅れました
我を忘れて一ヶ月過ぎてたのでこれからはちゃんと書き込めるかと思われます。
ご迷惑をおかけしました。
つかさ「…それにしても、広いね~」
八幡(そうだな、こんなところさっさと脱出しようぜ)
八幡「リスなつかさ可愛い」
つかさ「えぇっ!?」
八幡「こんなところさっさと脱出しようぜ!?」
つかさ「う、うん…っ」
ひより「う、うーん…何か信じがたいものを見たような気がするっス……主にゲーム画面を行ったり来たりする比企谷パイセンとか…」
ブゥゥゥゥン
八幡「よっと…」
ひより「ギャーーーーーーッ!!!」ガクッ
八幡「ん?」
つかさ「八幡くん、どうしたの?」
八幡「いや、田村が倒れた」
つかさ「え」
八幡「そういえば小町がいないな。トイレか?」
つかさ「アナフィラキシーに欠けてるよ八幡くん!」
八幡(…デリカシーかな?)
つかさ「……あれ?こなちゃん達はどこかなぁ」
八幡「あぁ、ソコ」
つかさ「ぱそこん?」
八幡「驚くなよ…俺たちは今ゲームの中に」
つかさ「ゲームの中にいたんだ~すごいねぇ」
八幡「あ…うん」
つかさ「本当だ。お姉ちゃんもゆきちゃんもいるねっ」
八幡「映ってるのか?」
つかさ「うん、ほら~。みんな可愛い格好してるねっ」
八幡「そうだな、つかさも可愛いかったけどな」
つかさ「……も、もぉ~。八幡くんってば」テレテレ
八幡「帰ってくるまで作業しようぜ。どっちが先に千羽鶴折れるか競争な」
つかさ「千羽鶴!?私、折れないよぉ」
八幡「お…俺が教え」
ひより「う…うーん…………?」
八幡「つかさ。そのお化けのお面取ってくれ」
つかさ「へいおまちぃっ」
ひより「こ…ここは……?」
八幡「……」
ひより「あれ…比企谷先輩?どうしたっスか、疼くまったりして…あ!それよりも先輩、今PCの画面の中に」
八幡「……た…ぃ」
ひより「ほぇ?」
八幡「顔が痛いんだよおぉぉぉぉぉおおおぉぉぉおぉぉ!!!!!」グワッ
ひより「血まみれぇぇぇーーーっ!?!?……はふぅ」バタッ
八幡「よし成功。面倒だからそのまま気絶しといてくれると助かる」
つかさ「それすごいお面だねぇ、八幡くんが作ったの?」
八幡「いや小町」
小町「さーて。お兄ちゃんを追いかけてきたはいいものの」
シーン
小町「うん、迷った」
かがみ「つかs」
こなた「しーーっ、声が大きいよ!ここに隠れてるのばれちゃうでしょ!」
かがみ「つかさが攫われたのよ!?どこの誰だか知らないけど地獄を見せてやる!!」
八幡「ぶえっくし!」
つかさ「はい、ティッシュ」
八幡「ありがとう……家宝にする」
つかさ「使ってよぉ」
こなた「焦りは禁止!」
みゆき「そうです、焦ってはダメですよ。見つからないように…慎重に探しましょう」
『いたぞ!』
こなた「ば、ばれた!?」
ゆたか「なんでかなぁ…?」
みゆき「さぁ…とにかく、逃げましょう!」
『牛の女性アバターの胸部分が曲がり角から見えたんだ!あの大きさは間違いない!!』
みゆき「………すみません」グスッ
かがみ「…それは私たちに対する当て付けか?私たちだとばれなかったと言いたいのかなー?」ニッコリ
みなみ「…………」ジーッ
みゆき「そ、そういうわけでは…っ」
こなた「くーっ!こうなったら別れて逃げるよ!ゆーちゃんとみなみちゃんは一緒!他は次の分かれ道で各自散開!」
かがみ「仕方ないわね!」
ゆたか「みなみちゃん!」
みなみ「……うん」
こなた「今だっ!」
バッ
こなた「……」シーン
かがみ「……」シーン
みなみ「……」シーン
『不審者を捉えて目的を吐かせろ!』
『あのモーモー娘を追え!』
『こってり絞ってやる!牛だけにな!』
『豊満な体を縄で縛り上げてやる!!』
みゆき「そんなぁぁ~~~」タッタッタッ
かがみ「…………すごく、複雑な気持ちなんだけど」
こなた「……実は私も」
ザッ
みなみ「!」ピクッ
『お、おとなしくしろよ……?』
みなみ「……!」
『そこの小ちゃい子ォ!』
ゆたか「……え?わ、私…??」
みなみ「…………………………」
かがみ「もう、この際みゆきに引き受けてもらいましょ。それより魔王は?」
こなた「さっきから見当たらないね、どこに行ったのかなぁ」
ひより「ほぇー……作る量多いっスねぇ」
八幡「だろ?小物製作も楽じゃないわけだ」
ひより「…そういえばさっき、先輩方がPCの画面から出てき」
八幡「…………」
ひより(聞いちゃダメだ聞いちゃダメだ聞いちゃダメだ聞いちゃダメだ…)
ひより「気のせいっすよねぇ~あははは」
八幡「そうだなぁ~ははははは」
つかさ「バルサミコ酢~」
八幡「バルサミコ酢といえば…」
ギャァァァァァァァァァァ
ひより「ヒィッ!こ、今度は何っスか!?」
つかさ「びっくりしたぁ…今、パソコンから聞こえたよ?」
八幡「野太い男の悲鳴なんぞ聞きたくないんだが…どうしたんだ?」チラッ
【いわさきみなみ は 不機嫌だ。毎ターン攻撃翌力が上がっていく】
八幡「何このテロップ…いわさきみなみ……あぁ、岩崎か。うわ本当だ表情が不機嫌極まりない。PKだか盗賊だか知らないが相手の男は御臨終だな」
ひより「いつもと同じ表情にしか見えないんですが……よく分かりますね先輩」
八幡「いつも(学校とかで)見てるからな。すぐ分かるだろ」
ひより「ちょっ」
みなみ「…」ピクッ
ゆたか「みなみちゃん…?」
みなみ「……なんでもない、よ」カァァ
みなみ(今…なんとなく……)
【いわさきみなみ は 機嫌がよくなった。一定時間全ステータス上昇付与】
かがみ「あん?」ムカッ
こなた「ちょっ。どうしたの急に…ダメージ受けてないのに怒りゲージ増えてるよ?」
かがみ「…何か無性にイライラしてきたわ。その辺で城の中うろついてるモンスターでも攻撃しちゃおうかしら」
こなた「ヘイト稼いじゃうからやめてよね。というか普段からモンスターみたいに好戦的なかがみがこれ以上好戦的になったら厄か」
かがみ「殴るぞ」ゴンッ
こなた「もぉ殴ってます!」ヒリヒリ
かがみ「…はぁ、つかさもどこにいるのかしら」
つかさ「へくちっ」
八幡(可愛い)
つかさ「えーっと…あれぇ、ティッシュ切れちゃったぁ」
八幡「俺の、使うか?」
つかさ「いーのー?えへへ、ありがとぉ」
八幡「その使用済みを俺に…」
ひより「ちょっ、それは欲望に忠実すぎっスよ先輩」
八幡「……」
ひより「…意味ありげに目を逸らさないでくださいっス」
八幡「あ、そういえばコレRPGだったか」
ひより「そうっスね。急にどうしたんですか先輩」
八幡「いや、ちょっとな………よし」カタカタッターン
ひより「?」
つかさ「最後の1個ぉ、完成~っ」
八幡「お疲れさん。……小町遅いぞ小町。どこいったんだ大丈夫かな」
つかさ「心配だねぇ」
八幡「帰ろうかと思ったけど待つしかない、か」チッ
つかさ「こなちゃん達もまだ帰ってきてないよー?」
八幡「あいつらは大丈夫だろ、ほら。泉とか特に」
ひより(い、泉先輩達は何処へ……)
八幡「そんなことより小町だよお前。折角つかさを保護したのに今度は小町って……まさかゲームの中…?いやいやそんな」
小町「うぎゃーーーー!なんで追いかけられてるんですかみゆきさん!!!」
みゆき「わ、わたしも何が何だか~」
「「「マテェェェェェ」」」
八幡「まぁ待ってれば帰ってきてくれるだろう。家宝(妹)は寝て待てというしな」
ひより「今凄い変換をしたような」
小町「うひぃ!ここ敵さんのど真ん中ですよー!?」
みゆき「あわわわ…」
つかさ「私、眠くなってきちゃった…」ウトウト
八幡「寝心地悪そうだけどその質素な椅子で寝とけ。全員帰ってきたら起こすし」
ひより「質素で悪かったっスね」
つかさ「うん…おやひゅみ………zzZ」
八幡「まったく…小町は何処に行ったんですかねぇっと」
小町「こ、こうなったら小町がこの世界を救ってやるーー!!」
すみません、
受験期で思うように投下がままならず…
ご迷惑をおかけしております
すまないなの
.
このSSまとめへのコメント
急展開すぎてついて行けないけど面白いw
結構前から見ているけど面白いから頑張ってくり
かがみは、やはり可愛い
頑張って はよ更新して
まだかなー
頑張ってー!
帰ってこい
最近になって最初から読み始めたが、
途中から打切り漫画臭い展開だな
まぁ、最後まで書きあげてくれ
現実逃避するなー戻ってこれなくなるぞ
帰ってこないの?
頑張ってくれよ
期待
応援してます!頑張ってください!
久しぶりの投稿来た!
頑張ってください
頑張って下さい!楽しみにしてます!!
楽しみにしてるので頑張ってください
意味がわからない
意味がわかるまで見ればいいと思うよ
頑張ってくれよ…
荒らされたころ
もう無理だなぁと思って読むのやめたけど
まだ、続いてたんだな
これで最初から読むの三回目だよ
作者期待してるからな
帰ってこい
このss面白い…面白くない?
まだ待ってるぜ
続きないの?
期待(*・ω・*)wkwk
期待しているのん
これはもう続きないな
てか途中でほっぽりだすやつ多すぎ
まだ待ってるぞ
やめるくらいなら書くな!
ゆた可愛い
少なからず待ってる人はいるからそれを糧として頑張ってください。
本当におもしろいんで次の投稿待ってます‼
た面白いので続きはよ
最近久しぶりに来たけどまだ更新ないのか
来年までには帰ってきてほしい
どうしてこうなったどうしてこうなった 続き待ってるぞ
俺は未だに続きを待っている!
↑お前……留置所にいるのにSSの心配をッ!!
待ってる
待ってます
まじで好き
待ってる