比企谷八幡「こちら総武高校奉仕部」 (58)

平塚「比企谷、私がだした作文のテーマはなんだったかな?」

八幡「高校生活を振り返って、でしたっけ」

平塚「そうだろう。 どうしてこんな作文が書けるんだ? あぁ?」

八幡「せ、先生…あんた仮にも教師だろ…そんな威圧するような目でみないで…」

平塚「元はといえば君が悪いんだ。 ったく…こんなひねくれた作文を書いて、授業中は居眠りしてほんとにだらしがないな。 聞けば休み時間すらも寝ているそうじゃないか」

八幡「…い、いやそれは…ぼっちの習性というか、防衛本能というかですね…」

平塚「黙れ小僧」ギロッ

八幡「」


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平塚「もし戦場だったらどうなる? 眠いから寝ます、おきたら天国、なんてことが起きるんだぞ」

八幡「いや、軍事でたとえられてもですね…教室が戦場だなんて…いや間違ってもいないですが」

平塚「聞き分けのない奴だ。 ついて来い。 君には特別プログラムを課す」

八幡「は? なんですかそれは。 いやなんとなく不気味な感じがするんでやめておきます」

平塚「拒否権はない! さあついて来い!」

平塚「はっきり言っておくがこのままじゃ君はだめだ」

八幡「俺のモットーは人生送りバント主義ですよ。これのどこがいけないんですか」

平塚「どっちかというと送りバント失敗だらけだろう…最低の二番打者だ君は」

八幡「どこがですか。 ぼっちだから人間関係で思い悩むことはないんですよ! 自分の時間がもてるし。 あとぼっちだから人に迷惑をかけることもないし」

平塚「ものは言いようだな。ぼっちという単語が2つもあるのに名言に聞こえるぞ」

八幡「そうでしょう。先生だって結婚してない言い訳につかえばいいんじゃないですか」

平塚「とあああぁ!」ガシッ

八幡「」ドシンッ

平塚「もういっぺん言ってみろ」

八幡「いえなんでもありません。ていうか馬乗りにされると…くっ早く降りてください」

平塚「軍隊仕込みの格闘術だ。一般人でくらった栄えある第一号は君だ。おめでとう」

八幡「殺人技をにこやかな顔して使わないでください」(…けど胸あたってたからいいか…)

平塚「着いた。ここだ」

八幡「空き教室?」

平塚「何を言う。立派な部室だ」ガラッ

平塚「じゃまするぞ雪ノ下」

雪乃「ああ先生。 どうも。すぐにお茶を入れます」

平塚「ああ、いや私にはいい」

雪乃「…わたしには…というと?」

平塚「紹介しよう。本日から入隊する」

八幡「2年F組比企谷八幡って入隊ってなんですか。ここ部じゃないんですか? 軍隊なんですか?」

雪乃「ここは奉仕軍の日本支部よ」

八幡「世界規模だったの? 奉仕部いや奉仕軍」

雪乃「活動内容は世界を大いに盛り上げることよ」

八幡「おい! その理念あの部活パクってるよね? いいの?」

雪乃「…問題ない…」ペラッ

八幡「部員までパクっちゃった! そしていつのまに本持ってたの?」

平塚「茶番劇はそこまでだ貴様」ガチャ

八幡「ちょ、ピストル向けないでください。しかもなんで俺だけ?」

雪乃「はーやれやれ。面倒なことになっちまった…」

八幡「まだ続けるの!?」

雪乃「比企谷くん、戦争をしましょう」

八幡「別の作品のキャラきちゃったよ!」

雪乃「奉仕部部長、雪ノ下雪乃よ。さっきは小芝居にのってくれてありがとう」

八幡「たまたま得意分野だったもんでな ちと疲れたが」

平塚「さて雪ノ下、本題だ」

雪乃「はい」

平塚「この比企谷の腐った根性を奉仕活動を通じて叩きなおしてほしい。それが私の依頼だ。やってくれるか?」

雪乃「イェスサー」ビシッ

八幡「回答速っ!」

平塚「ほら君もだ。 部活中の間は私の命令はイエッスサーで返すんだぞ。いやー普段の授業でやると委員会とかがうるさくてなー。一度やってみたかったんだ」

八幡「軍国教育じゃねえか…」

平塚「何を言う。思想までは強制していない」

雪乃「平塚先生、軍隊やめてから退屈してるみたいだから…つきあってあげましょう」ヒソヒソ

八幡「わかった」(顔近っ!)

平塚「ちがう! イェッスサーだ」

八幡「いぇっすさー!」

八幡「うっす」ガラッ

雪乃「あら。 いらっしゃい。じゃなくてもう部員だったわね」

八幡「強制入部だけどな」

雪乃「普段は何してるの? 友達とかと遊んでるのかしら?」

八幡「ぼっちだ。 友達なんていらん」

雪乃「いない、の間違いじゃなくて」

八幡「……」

八幡(天然で言ってるみたいだなこいつ。 まあ悪気はないから許せるか)

八幡「それよりずっとここでこうしてるのか?」

雪乃「ええ。 依頼が来ないと活動しようがないわ」

八幡「マジかよ…でも腕立て200回とかやらされるよりましか」

雪乃「そうね。私もそれn」

キャー ドイテドイテー トマンナイヨー ドウシヨコレー

雪乃「外が騒がしいわね」

八幡「だんだんでかくなってきてるぞ。 こっちに向かってきてるんじゃねえのか」

雪乃「でもいっt」

ドカーン バゴーン グワシャーン パリンパリン

八幡「」

雪乃「」

結衣「あってててて…」

雪乃「ちょっと…あ、あなた大丈夫?」

結衣「う、うんなんとか…あはは」

八幡(笑える状況か!)

八幡「壁が破られたな」

雪乃「この部室はもう巨人に占領されるわ」

八幡「世界観を勝手に変えるな!」

平塚「おーいじゃまするぞ…ってなんじゃこりゃ!」

雪乃「あっ、先生これは…」

平塚「由比ヶ浜のバカはどこだ!」

八幡「えっ…由比ヶ浜って…」

結衣「こ、ここでーす…ガレキにはまって抜けませ~ん」

平塚「はぁ…ったくおまえは…」

平塚「ふんっ」ヒョイ

八幡「ガレキ持ち上げちゃったよこの人…男の俺より力あるんじゃねえの?」

平塚「おお。いい質問だ。実際にやってみよう」

八幡「質問してないよ!」

平塚「遠慮せずにここに腕を置け。 雪ノ下、コール頼むぞ」

雪乃「レディー・ゴー!」
バゴンッ

八幡「」

雪乃「平塚先生の勝ちです」

八幡「コンマ数秒で負けた…化物だこの人」

結衣「エヘヘ…わ、わたしは失礼して…」

平塚「待て由比ヶ浜!」

結衣「ひっ!先生ごめんなさいっ!」

平塚「ったく…君という奴は…どうするんだこの壁…」ハァー

八幡「ダイナマイトで爆破した、っても信じる奴がいそうですよね」

平塚「仕方ない…セメント塗りまくって直せ! 君たちもだ」

八幡「えー…」

雪乃「平塚先生、修理代なら私が持ちますから業者さんに頼んでみt」

平塚「雪ノ下、うれしい提案だがだめだ。由比ヶ浜を甘やかすのはまずい。君たちの鍛錬のためでもある」




平塚「ほら!遅いぞ急げ急げ! 明日までに直すんだからな!」

八幡「わかってますよもう!」

結衣「あ、あのごめんね~ わたしのせいで…」

八幡(そんな顔されると責めるに責められん)

雪乃「これも業者さんの気持ちを理解するいい経験ね。 先生に感謝だわ」

八幡(こいつはこいつで何か勘違いしてるみたいだし…)

平塚「ふむ。 終わったか。 まあご苦労」スタスタ

八幡「はあ…もうヤダこんな部活」

雪乃「由比ヶ浜さん、だっけ? 奉仕部に何か依頼でもあったの?」

平塚「依頼というか…平塚先生に奉仕部に行けって命令されちゃったもんで」

雪乃「比企谷くんと同じパターンね」

雪乃「では、改めて自己紹介をして今日はもう終わりましょうか。」

雪乃「わたしは雪ノ下雪乃。 奉仕部の部長よ」

八幡「比企谷八幡。部員だ」

結衣「由比ヶ浜結衣だよ! 趣味は発明!」

八幡「発明? 」

雪乃「…参考までに今まで発明したものを教えてもらえるかしら」

結衣「ん~っと、笑いが止まらなくなる薬、とか」

結衣「えっと…」ゴソゴソ

結衣「えっと…」ゴソゴソ

結衣「あっ…平塚先生に没収されちゃったんだった!」

八幡(平塚先生GJ!)

結衣「それよりも! 雪ノ下さんだよね!あの成績学年トップの!」

雪乃「え、ええ」

結衣「ず、ずっとお友達になりたいと思ってました」

雪乃「それは…ありがとう」

結衣「さっき、壁の修理代持つとかいってたけど…家お金持ちなの?」

八幡(こいつ…金目当てか…こりゃ平塚先生に目つけられるわ…)

八幡(玉の輿の友達バージョン? 玉の友達? いや違うな)

八幡(ちなみに俺の場合はゼロの友達。 何かすごそう)

ガラッ

平塚「由比ヶ浜! 理科の先生から苦情が来てるぞ! 実験器具ガメたのはお前だな!」

結衣「ご、ごめんなさーい! 比企谷くん、雪乃さんまた明日ね!」ダダッ

平塚「まて!バカ者!」

雪乃「す、すごくにぎやかになりそうね…」

八幡「無理してポジティブシンキングしなくていいって……」

かけたらまた書く

八幡(高校入っても一人飯…まあスマホが好きなだけいじれて快適だ)パクパク

材木座「うおおおお! はちまーん!」

八幡「材木座…」

ネエナニアレ コワーイ

八幡「…ちょっと外行くぞ…」

材木座「ま、まて話が…」

八幡「外行って話すってんだよ」

材木座「格闘ゲームの相手をしろぉ!」

八幡「はあ? ゲーセン仲間いんだろよ。そいつらとやれ」

材木座「い、いや…奴ら、我があまりにも強すぎるんでな、もう剣豪さんと格ゲーはしません、とか言い出してな…」

八幡「自虐風自慢してんじゃねえよ…」

材木座「ならどういえばいいのだ! とにかく! 八幡貴様はわれの相手をする義務がある!」

八幡「ねえよ! それに格ゲーとか俺もそんなに強くねえよ。」

材木座「い、いやそれがな…そういうことじゃないのだ…」

八幡「おい…俺、飯食いたいんだけど…」

材木座「黙せ!」

材木座「最近のゲームはな…それは格ゲーでもあてはまるんだがな…」

材木座「強いやつをきめるというよりは勝ち負けなんてどうでもいいからみんな楽しくやろう、という意味合いがつよいのだ」

八幡「あー…一種のコミュニケーションツールと化してるな確かに。ゲーセンにカップルが多いのもうなずける」

材木座「そうだ我がいいたいのはな」

八幡「みんなでワイワイとゲームをやりたいってことか?」

材木座「いかにも」

八幡「あきらめろ」

材木座「でっ…ええええっ!」

八幡「俺じゃその相手は務まらんし、ぼっちがそんなことできるわけねえだろ」

材木座「はちまーん…」

八幡「どうあっても帰さないつもりか…」

八幡(くそ…どうにかして抜け出さないと…)

八幡(力技ではかなわない…こいつはゲームじゃなくて現実でも格闘技をかじってるからな)

八幡(よし、あの手でいこう)

八幡「材木座、ワイワイとはいかんがゲームでコミュニケーションが取れる方法があるぞ」

材木座「なぬ!」

八幡「しかも女の子、場合によっては恋愛関係にもちこめるかもしれん」

材木座「それはまことか!」

八幡「知りたいか?」ニヤリ

材木座 コクコクッ

八幡(しかしこれ、一歩間違えば変態の仲間入りだから、ある意味悪魔の契約といえる。おれは悪魔か?)

数日後……

八幡(と危惧したことが的中しやがった…)

材木座「はちまーん! ついにすべての女の子を攻略したぞ!」

八幡「…ちと外行こうか…」

ガラッ

材木座「はあ、道場を休んでやりこんだ甲斐があったぞー!」

八幡「いや…おまえそれは…ひくわ…」

八幡(奉仕部につれてきゃよかったかなあ……)

結衣「やっはろー結衣だよー」ガラッ

雪乃「次回の俺ガイルは」ペラッ

八幡「いや違うから。 次回予告まえの挨拶とかじゃないから」

雪乃「比企谷くん…そこはのってくれてほしかったのだけれど…」

八幡「ええー…何ガッカリしてんのおまえ?どうのるんだってばよ今の」

雪乃「平塚、死す」

八幡「デュエルスタンバイ!ってアホか!」ホンバシーン

結衣「二人ともさっきからなにやってるの~? あ、あたし来たのに仲間外れみたいな…?」

八幡「今日はどうしたんだ?また」

結衣「今日は依頼人をつれてきましたーご紹介しましょうどうぞー!」

戸塚「戸塚、彩加です。あ、あのここはみんなの願いをかなえてくれるんですよね?」

雪乃「空を自由に飛びたいの?」

八幡「はい! タケコプター!」

結衣「あっ、それ知ってる! 科学者として負けてらんないよね~」

八幡「それは方向性間違ってないか…?」

戸塚「あ、あのわたしそういうつもりでいったんじゃ…」

雪乃「あらごめんなさい。つい楽しくなって。 で、依頼は?」




雪乃「テニスが一番強くなりたい?」

彩加「はい」

雪乃「まかせて」

八幡「速っ!」

翌日

昼休みのグラウンド

八幡「で…だれだこの人」

雪乃「あら知らないの? ロシア出身のテニス界の女王よ。これからコーチをしてもらうわ」

八幡「マジ…? おまえんちどんだけ金持ちなんだよ」

ポワ「ハーイ」

結衣「わーすごいすごーい!」

ポワ「ドウモデース」

結衣「あ、あのサインくださいっ!」カミダシッ!

ポワ「オッケーネー」カキダシッ!

結衣「わーい! やったーやったー!」

戸塚「由比ヶ浜さん、ポワさんのファンなの?」

結衣「ううん。 ネットオークションに出せば高く売れるし!」

雪乃「……」

ポワ「ソンジャイクネー」ポン

戸塚「はいっ!」ポン

ポン

ポン

ポン

ズザーッ

ポワ「モウイッカイネ!」

戸塚「はい」

戸塚「はあ…はあ…はあ…」

ポワ「キュウケイシマショウ」

戸塚「は…はい…」

三浦「あっ、テニスしてんじゃん?」

八幡「三浦…」

三浦「ねー戸塚、あーしらテニスしていい?」

戸塚「あ…あの…」

雪乃「私たちは遊んでいるわけじゃなくて練習しているの。悪いけれど後にしてくれるかしら」

三浦「えーでもテニスしたいしー」

三浦「ねー隼人」

葉山「ははは…まあ…向こうはそう言ってるんだし…」

八幡「悪いな。また今度にしてくれ」

三浦「あっ! じゃあ勝負しない? 勝ったほうが戸塚にテニス教えるってのはどうよ? うわまじあーしさえてる!」

八幡「そういう問題じゃ…」

結衣「いいじゃん! やろうよ!」

雪乃「ちょっと、由比ヶ浜さん!」

三浦「あ、由比ヶ浜って…」

葉山「あのヘンな機械つくって学校の備品壊しまくってるトラブルメーカーの?」

結衣「ひっどいなーあー! キュートでチャーミングなサイエンティスト!またの名を可愛すぎる科学者、の結衣だよ!」

三浦 イラッ

八幡 イラッ

三浦「うし。あんた、出ろ。テニスでぼこぼこにすっから」

八幡「おい! 勝負を受けたわけじゃ」

三浦「うっさいんだけど」

八幡(…まじでこわっ…)

八幡「ちょっとこいお前」ズルズル

結衣「えっ? なになに?」

八幡「どうすんだよ? 昼休みにテニスしにくる、そしてあの自信満々な態度、たぶんテニス経験者だろ」

雪乃「戸塚くんはさっきの練習でへとへとだし…勝ち目は薄いわね」

結衣「ほらここにいるじゃん。この人が出ればいいんだよ」

ポワ「ワタシデスカ?」

結衣「幸い向こうは築いてないみたいだし…テニスウェア着せればおんなじ服装になるから大丈夫だって」

雪乃「まあそれならいいけど…」

結衣「ふふふ…それに私は科学者だよ。私のラケットは改造がされてあるのでーす」ニヤリ

八幡「じゃあ向こうにはダブルスにしようって言ってくるから」

ポンポンポン
結衣「サーブいっくよー! それっ!」ドゴオオオン!

ビュオンッ! ゴウッ!

三浦「」

葉山「」


三浦「ちょっと…なに今の…」

葉山「さ、さあ…」

ビュオンッ!

ドゴォン!

ビュォン!

ドゴォン!

結衣「わーいわーい!」

三浦「ちょっとあんた…そのラケットおかしいんじゃないの? ちょっと見せな」

結衣「えーやだよ。 これはボールが自動でロックオンされて速度が倍増する仕掛けが…あっ…」

三浦「最低っ!」

葉山「ずるは…よくないよ。由比ヶ浜さん」

八幡「あーあ…」

三浦「なんかもうしらけたわ…隼人教室戻らない?」

葉山「あ…ああ」

八幡(わがまますぎるだろ三浦…そしてそれに従う葉山…)

葉山「じゃあね。 ありがとう。楽しかったよ」ニッコリ

結衣「あ…あどうもー」

ポワ「ナンナンデスカ?」

結衣「あーーーー!」

雪乃「今度は何?」

結衣「お金賭けとけばよかった! そしたらもらってたのに!」

八幡「お前な…」

雪乃「発明ってそんなにお金かかるの?」

結衣「かかるよ! お金さえあればスクラップ置き場から鉄くずひろうことも理科室から危惧を盗むこともないのに!」

八幡(意外とたくましい奴だった)

八幡「おい小町、急げ急げ」

小町「わかってるよ! お兄ちゃんが寝坊なんかするから」

八幡「仕方ねえだろ。昨日遅くまで起きてたんだから」

小町「ほら自転車だして! 早く」

八幡「……そうだ!」

小町「どしたの?」

八幡「小町、お前が運転しろ」

小町「…お兄ちゃんが頭おかしくなっちゃった…」

八幡「このガキ…いいからお前が運転しろ」

小町「もう、小町ができるわけないt」スワリンコ

小町「!」

小町「うっしゃあーー!しっかりつかまってろ兄ちゃん!」

八幡「お、おう」

小町「いくぜええええええ!」キコキコキコ

ドギューーーン

八幡「速い…けど…こわい…」

小町「どけどけどけどけーっ! あたしの前を走ることは許さねええええ!」キコキコキコ

八幡(車も抜いちゃった!)

八幡「こ、小町もうここでいい。ストップだ」

小町「あーん! よく聞こえねえ!後にしてくれ」キコキコキコ

八幡「どわーーー!校舎内はいちゃった!」

小町「兄ちゃんのクラスはこっこだー!」ズバン

八幡「ひいっ!」

小町「うっし! 兄ちゃん!またあとでな!」キコキコキコ

八幡「……」

ネエナニイマノー ヒキタニノイモウトカー ヒクワー

放課後…

八幡「はあ…今日は朝からクラスメイトの視線が痛かった…」

八幡「奉仕部もサボりたいが…今日は絶対に来いと連絡があったからな…」

八幡「うす」ガラッ

雪乃「あら来たわね」

八幡「えっと…今日は何かあるのか?」

雪乃「比企谷くん知らないの?」

八幡「いやなにも」

雪乃「今日は由比ヶ浜さんの誕生日なのよ」

八幡「まじ?…あいつの?」

雪乃「そう。今日はお祝いをしようと思って」

八幡「やべえな…プレゼントも何もねえぞ…」

雪乃「別に今渡せばいいってわけじゃないと思うわ。あわてて渡して本人のニーズに合わないよりは」

八幡「そうだな」

雪乃「ちなみに私はホッチキスをあげたことがあるわ」

八幡「なんかこわっ!」

雪乃「お返しには天体望遠鏡をもらったの」

八幡「アレ物語の主人公とヒロインか!」

雪乃「私星には全く興味がないから困った覚えがあるわ」

八幡「ムードぶっ壊しだ!」

結衣「やっはろー!」ガラッ

雪乃「あらあら来たわよ今日の主役が」

結衣「主役?」

八幡「おまえ、今日誕生日なんだってな。おめでとさん」

雪乃「おめでとう」

結衣「覚えててくれたんだ! ありがとう!」

雪乃「あなたはここにいてもいいのよ」

八幡「最終回っぽくするな!」

雪乃「今夜誕生日パーティーを開こうと思うの」

結衣「いいの? 」

雪乃「ええ」

結衣「わーいわーいケーキ食べ放題だー! 久々のご飯だー!」

八幡「……」

雪乃「由比ヶ浜さん、あなたは普段どんなものを食べているの?」

結衣「パン」

雪乃「それだけ?」

結衣「うん。でもねアルコールランプのアルコールをつけて食べるとすごくおいしいんだよ」

八幡「さらりと犯罪告白したぞこいつ」

雪乃「由比ヶ浜さん、未成年だからアルコールはちょっと…」

結衣「えーでも」

雪乃「明日からうちのシェフにお弁当をつくってもらうわ。お昼はそれを食べなさい」

結衣「ほんとにっ!? やったーやったー!」ピョコピョコ

八幡(雪ノ下さんパネエ…)

プルルルル

結衣「わっ!先生だ!」

八幡「また何かやったのか」

結衣「な、なにもしてないと思うけど」ピッ

結衣「もしもし?」

平塚<由比ヶ浜、誕生日おめでとう>

結衣「はい。ありがとうございます」

平塚<私からの誕生日プレゼントだ。窓の外をみたまえ>

結衣「はい。うわーなんだろー」

バリバリバリバリ

八幡「軍用ヘリ? 輸送ヘリか?」

雪乃「下にくくりつけてあるのは何かしら?」

八幡「あれは戦車じゃねえか」

平塚<ふふふ…昔の仲間に頼んで手に入れてもらったのだ。まあ動かないからコレクションにでも発明の部品でも使え>

結衣「はいっ」

平塚<じゃあ置いてくぞ>

ドシーン

雪乃「キャ!」

結衣「わーいわーい」

八幡「あれ、どうやって運ぶんだよ…」

平塚<由比ヶ浜、比企谷にかわってくれ>

結衣「ほいっ」

八幡「はいよ」

平塚<どうだ比企谷。 私も少しはやさしいとこあるだろう?>

八幡「ええ。ただやり方間違えてませんかね」

平塚<ふむ。どこかだ。言ってみたまえ>

八幡「戦車を送りつけるのはまあいいとして、なにもヘリから落とすことはないじゃないですか。そんな野蛮なことするから結婚できないんですよ!」

平塚<……>

八幡(やべ…)

平塚<比企谷、雪ノ下と由比ヶ浜を外にだせ>

八幡「はい?」

平塚<いいから早くしろ!>

八幡「はいっ!」

八幡「出しましたけど」

平塚<窓の近くに立て>

八幡 トコトコ 「立ちましたけど」

平塚<比企谷、私は君のせりふでひどく傷ついた…これは私からの教育だ>

バリバリババリ

八幡「さっきのヘリ?」

八幡「やべえ! まさか!」

ヒュイーーーン 

ダダダダダダダダダ

パリーン パリーン パリーン

八幡「教え子に機銃掃射くらわす教師がどこにいんだよ!」

ヒュイーーーン

ダダダダダダダダダ

パリン

パリン


平塚<わははは! これだ!この感覚だ! 戦場でしか味わえない快感!>

平塚<ガキどもにちんたら教えるよりはこっちのほうが手っ取り早い!>

平塚<ほらほら逃げろ逃げろ! 撃ち殺されるぞ! わはははは!>

八幡「いやーーーーーー!」

お わ り


このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月03日 (月) 18:47:21   ID: i84yOIcK

なんかビミョー(-_-;)

2 :  SS好きの774さん   2017年05月11日 (木) 08:58:55   ID: dDyfueGL

こち亀……………だよね?

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