提督「長門、お前しかいないんだ。頼んだぞ」長門「…フッ」 (12)


執務室

提督「ぐああああああああっ、あああああっ、うわあああああああああ!」ビクンビクン

長門「なんだ!どうした、これは一体どういう事だ提督!」

提督「…ぐっ…コヒューコヒュー」

長門「クソッ…せっかく今夜は提督とセックスしようと思っていたのに…」

提督「……」ぐったり

長門「これじゃあ!提督と!セックス!出来ないじゃないかあ!」

提督「すまないな、長門…うっ!ウボボボボボ」

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長門「なぜだ!なぜ提督とセックスが出来ないんだ…ああ神よ!恨むぞ、我らに試練を与えた事を……!!」

提督「おべべべべべべべべべべべべ」

長門「あ、提督。大丈夫か」

提督「ッ…ハァハァ、もう無理かもしれない…長門、お前に頼みがある」

長門「どうしたんだ、言ってみろ。なんでもやってやるぞ」

提督「まず、クアッ…ゴム手袋…コヒューコヒュー…あっ」ブリリュリュリュリュ

長門「ゴム手袋がどうしたんだ提督、それに…臭いぞ、なんだこの悪臭は……!!」

提督「…ッ、すまない…それは私の下痢だ…すまないな、秘書艦であるお前に迷惑をかけて」

長門「いや、いい。提督が謝ることじゃない。大丈夫だ。それで、ゴム手袋がどうしたんだ?」

提督「ぐああああああああっ!!」

長門「提督ゥー!」

提督「良いか長門、良く聞いてくれ。まずは医務室に行って誰かを呼んでこい。そしてしばらくこの部屋に入るな、感染る」

長門「わかった」

提督「そしたら、ゴム手袋をはめて…駆逐艦寮に侵入しろ」

長門「…?駆逐艦寮に侵入?何故だ?」

提督「そこに私のこの病を治すキーファクターがある…それを集めてきて欲しいんだ」

長門「そうなのか」

提督「実はな、私は駆逐艦経血まみれナプキン中毒に侵されているんだ」

長門「な、なんだと?!それは知らなかった!なぜもう少し早く言わない!」

提督「隠していて、すまなかった…長門」

長門「それで、ゴム手袋をはめて駆逐艦寮に潜入したらどうすればいい?!」

提督「誰にも気づかれない様に…トイレに行くんだ」

長門「それで?!」

提督「あとは…お前なら、私と幾千の戦場…死線をくぐり抜け、地獄を踏み台にして来たお前ならば分かるはずだ」

長門「えっ?」

提督「私のパソコン…Dドライブの中に.secと言う名前の隠しフォルダ…その中に役立つ資料が入っている」

長門「あ、ああ。わかった」

提督「長門、お前しかいないんだ。頼んだぞ」

長門「…フッ。任せておけ」

提督「よし、じゃあ早く医務室に行って人を呼べ。このままでは私はそろそろ意識が飛ぶ」

長門「分かった」


長門「とは言ったものの…はっきり言って何をすれば良いのか分からんな。提督はパソコンに役立つファイルが入っていると言ったが」カチカチ

長門「隠しフォルダ…これか。隠しフォルダと言っておきながら、XPで起動したら丸見えじゃないか」

長門「一つ目はExcelファイルだな。ファイル名は各艦周期表…艦名の隣に日付と不可解な数列が並んでいる…」

長門「どうやらワークシートごとに艦種で分けられている様だな」

長門「…さっぱり分からない…何に使えば良いんだ、この表は」

長門「私の行を見てみるとするか。…なになに、ずっとNで…昨日から一週間Hが続いているな」

長門「NとH…どういう意味だろうか?」


長門「あとは…駆逐艦寮の見取り図か。駆逐艦寮に侵入するんだから、これは役立って当然だな」

長門「うーん…分からないな。とりあえず駆逐艦寮に侵入してみよう。いつもの日課のついでにトイレに寄れば良いだけの話だ」


深夜
駆逐艦寮

長門「駆逐艦寮は高さおよそ7m…厚さ60cmの鉄筋コンクリート壁に囲まれている」

長門「これを登るのは何も知らない素人だ…鉄条網と電気ショックによって絡み取られ、すぐさま衛兵に囲まれる」

長門「入り口は一つのみ。常時4人勤務の衛兵は3時間おきに交代し、24時間ずっと万全の警備体制が敷かれている」

長門「私の火力なら突破することは不可能でない。が…これも選択肢に入らない」

長門「私は穴を掘った。壁から50m離れた地点から壁の向こうまで続く穴だ」

長門「掘ってしまえば簡単だ。ここを通れば良いだけだからだ」

長門(駆逐艦寮は空気が違う。駆逐艦寮の敷地に入っただけで、気持ちが高まり、淫らな体液で下着を汚してしまう)

長門(まずは…提督を救うために、トイレに行こう)


共同トイレ

長門(ああ、幸せ……!!)

長門(この甘く淫靡な香り、湿度、全てが調和し最高のアトムスフィアを創りあげているッ)

長門(私はこの為に生まれたのだ、と確信させられる。快感が過ぎて痛い)

長門(しかし…少し物足りなさも感じるな。共同トイレは駆逐艦全てが使用する、言わばブレンドされたトイレ)

長門(バランスが良く、駆逐艦の良さが分かりやすい良いトイレではあるが…個々の駆逐艦の良さを愉しむことは出来ないな)

長門(やはりせめて…艦型のクセが色濃く出ている、個室備え付けのトイレで無いとな)

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