バイキンマン「お腹空いた・・・」(78)


バイキ「もう何日も何も食べてない・・・」


バイキ「ドキンちゃんは食パンマンとこに嫁いだし」


バイキ「とりあえず、町にでかけてみよう。」


バイキ「少しはお金あるしな」

とある町

バイキ「あそこは食べ物やさんかな・・・」


町の人「バ、バイキンマン!! 何しにきやがった!!」


バイキ「す、少し食べ物を買いに・・・お金はあります」


町の人「ふざけんな糞!! 母さん塩持ってきておくれ!! 塩だ塩!!」


バイキ「そ、そんなぁ」

バイキ「あ、あそこは確か学校」


バイキ「何か食べ物あるかな・・・」


カバオ「ああ! バイキンマンだ!!」


生徒「きゃぁ!! バイキンマンよ!!」


バイキ「な、何か食べ物を・・・」

先生「みんな、騙されちゃいけません!!」


カバオ「みんなボール投げろ!! 退治しないと」

生徒たちは一斉にボールをバイキンマンに向かって投げた。

生徒「オラァァ!! 死ね!! 死ね!!」


バイキ「うう・・・」

パン工場

チーズ「アンアンッ!!  アンアン!!」


バタ子「なぁにチーズ急に吠えだして」

バタ子「あら、誰か倒れてる・・・・」

バタ子「バ、バイキンマン!! なんでここに?」

バイキ「うう・・・」

アンパ「バタ子さんどうしたの?」

バタ子「バイキンマンが倒れてたの」

アンパ「な、なんでこんなとこに?」

ジャム「なんか弱ってるように見えるけど」


アンパ「いえ、これは罠です。騙されないぞ!!」

バイキ「うう・・・うう・・・」

ジャム「しかしだな・・・とりあえず、中に入れてあげよう」

アンパ「ジャムおじさん!! どうして」

バタ子「そ、そうね・・・このまま見過ごすのもかわいそうね」


ジャムおじさんとバタ子はバイキンマンをパン工場の一室に運んだ

バイキ「何か・・・食べ物を・・・」

ジャム「アンパンマン、顔を少し・・・」

アンパ「嫌です。なんでこいつなんかに!パトロール行ってきます!!」

アンパンマンはどこかに飛んで行った

バタ子「ちょうど今日の余ったパンならあるわ! さぁ食べて」

バイキ「あ、ありがとうございます。ムシャムシャ・・オイシイ!」

ジャム「まだあるから食べなさい。 その様子だと何日も食べてない様子だね」

バイキ「うう・・・すみません・・・・ムシャムシャ」


バイキンマンは、パンを食べ終わるとそのまま眠ってしまった

バタ子「あらら・・・眠っちゃった」

メロパ「本当だ、眠ってる!! 何か企んでるのかしら?」

カレパ「どうもドキンちゃんが食パンマンとくっついてから
    何も食ってなかったみたいだぜ!」

メロパ「そうなんだ・・・ちょっとかわいそうね」


カレパ「ま、起きて悪さしたら俺様が懲らしめてやるよ」

メロパ「アンパンマンは?」

カレパ「出て行っちゃったみたいだぜ。まぁ無理ないか」

パン工場  早朝

バイキ「こ、ここは・・?」

バイキ「そうだ、俺は食べものを求めてパン工場に・・」

バイキ「・・・・・・・・・・・・」

バイキ「俺は助かったのか・・・」


バイキ「向こうから音がする・・・」

ジャム「あ、バイキンマン。目が覚めたようだね」


バタ子「もう少し寝ててもいいのに」


バイキ「た、食べ物ありがとうございました・・・」


ジャム「いいんだよ。ここはパンはいっぱいあるからね」


バイキ「す、すみません」

バイキ「ところで朝早く何をしてるのですか?」


ジャム「パンを作ってるのさ。」


バイキ「こんな朝早くに?」


バタ子「そうよ。今作ったのがパン屋さんや学校に並んで
    朝ごはんや給食に出されるの。」


ジャム「だからこの時間から作らないと朝ごはんに間に合わないんだよ」

メロパ「そして作ったパンは、私やカレーパンマンが運んでるの」


バイキ「そ、そうなんだ・・・大変ですね」


カレパ「お前まだ弱ってるから大人しく寝とけば?」


ジャム「そうだね。配達終わってから朝食にするから、
    それまで休んでなさい。」


バイキ「わ、わかりました」

バイキ「パン工場って、結構ハードなんだな」


バイキ「パンってそんなに単価高くないから、利益も少ないんじゃ・・」


バイキ「それを俺は今まで」


バイキ「最低だ・・・」


バイキ「しかも全部手作りで・・・」


バイキ「

ジャム「さて、みんな帰って来たし朝食にしようか!」


カレパ「お、今日はトマトが美味しそうだな!」


メロパ「配達先の人から頂いたの! 沢山あるわよ」


ジャム「さ、食べようか。バイキンマンも食べて行きなさい」


バイキ「俺も・・・頂いていんですか?」

カレパ「なに遠慮してんだよ。らしくねぇな。」


バタコ「そうよ、いっぱいあるんだから食べて行ってね」


バイキ「それじゃ、頂きます・・・ムシャムシャ」


バイキ「・・・・・野菜・・・・美味しい・・・・・・」


ジャム「新鮮な野菜は美味しいからね。」


バイキ「そういえば、アンパンマンは?」

メロパ「アンパンマンは、今山の上の大きな家に住んでるわよ」


ジャム「最近はあまり顔も汚れないから、あまりここにも来ないしね」


メロパ「しかしどうやってあの家建てたのかな?」


バタコ「お金は警備代金でいっぱい稼いでたからね。」


バイキ「警備代金?」

ジャム「この地域一帯を警備してもらうのに、毎月アンパンマンには
     警備代金を払ってるんだよ。」


バイキ「そ、そうだったんですか」


カレパ「しかしよぉ、最近事件もほとんど起きないし、暇してると思うから
     俺たちだけで大丈夫だとおもうけどなぁ。」


ジャム「そうだね、警備依頼の更新も、みんなで一度見直さないとね。」

カレパ「バイキンマンこれからどうするんだ?」


メロパ「もういたずらしてる年でもないでしょ?」


バイキ「そ、そうですね・・・」


ジャム「そうだ、カレーパンマンの配達ルートはいつも量が多いから、
    しばらく一緒に配達してみたら?」


カレパ「そ、そりゃいいや!!」

バイキ「し、しかし私に務まるでしょうか?
    今まで悪事をしてきたので、嫌ってる人が多いかと」


カレパ「最初は俺と一緒に配達するから大丈夫だよ!」

カレパ「しばらくは罵声を浴びるかもしれないけど、慣れれば
    皆も分かってくれるさ」


ジャム「そうだよ、何事もやってみないことには分からないよ。
    ま、強制はしないから気が向いたら明日働きにおいで。」


バイキ「わかりました。明日来ます」

こうしてバイキンマンは、家に帰って行った


バタコ「明日来るかしら。」

ジャム「う~ん、どうだろうねぇ」

次の日 早朝パン工場


バイキ「お、おはようございます」


ジャム「おお、バイキンマン。来たんだね。」


バタコ「もうすぐ出来上がるからちょっと待っててね」


バイキ「わ、わかりました」


ジャム「よいしょ、よいしょ!・・・ふう」

バタコ「ふふ、今日もいい具合に焼けたわ! 」

カレパ「よし、じゃぁ今から配達に行くぞ!!」

バイキ「は、はい。」

カレパ「トラックは運転できるよな?」

バイキ「大丈夫です」

カレパ「よし、安全運転で頼むぜ。」


メロパ「さて、私もそろそろ行かなきゃ」

バイキンマンはカレーパンマンとパンの配達に回った。

戸惑う者、罵声を浴びせる者は沢山いたが、
カレーパンマンのフォローもあり、無事やりきることができた。


ジャム「おかえり。どうだったい?」

カレパ「ま、なんとか終わったよ。」

ジャム「そうかい、それは良かった」

ジャム「どうだい、月曜日~金曜日まで
    やってみないかい? 」


バイキ「い、いんですか私で?」


ジャム「ああ、調子が悪い時は休んでもいい。辞めたくなったら辞めてもいい。
    強制はしないよ。でも、働いた分はちゃんとお給料は渡すから。」


バイキ「わ、わかりました・・・・ううぅ」


こうしてバイキンマンはパン工場でアルバイトをすることになった

1か月後


バイキ「ふう、これで今日の配達は終わりだ。」

バイキ「安全第一。さて帰ろう。」


パン工場

バイキ「お、みんなもう帰ってきてるな」


バイキ「ん、なにか話をしているな・・・」

ジャム「アンパンマンの警備更新をやめようと思うんだ」


町の人「でも警備がなくては町の安全は?」


町の人「でもよう、そもそも警備ってもほとんどバイキンマンのいたずらが
    原因だったけど」

町の人「そのバイキンマンが、更生してちゃんと働いてるしなぁ」


バタコ「そうね、今は事件も起きないしいざとなったらカレーパンマンや
    メロンに食パンが居るものね。」

ジャム「怪物もあまりいないし」

ジャム「月200万円の警備代金はちょっと高いね」


町の人「いくらみんなで払うって言っても、どこもこの不景気で厳しいしな」


バイキ「月・・・200万円? そんなに貰ってたのか」


ジャム「今日アンパンマンの家に行ってくるよ」

アンパンマン邸


アンパ「はぁ・・はぁ・・・」パンパンッ


赤ちゃんマン「感じるでちゅ」


アンパ「そろそろ・・・出すぞ!!」ドピュ


赤「す、すごいでちゅ・・・」ピュッ


ピンポーン


アンパ「誰か・・・来たみたいだな」

ジャム「やあアンパンマン」


アンパ「ジャムおじさん! そうか、今日は更新の日だったね。」


ジャム「その更新なんだけどね・・・・しないことになったんだよ」


アンパ「え・・・?」


ジャム「みんなで話し合ったんだけど、もう事件もあまり起きないしね。」

ジャム「どこも厳しんだよ。」

アンパ「いつまたバイキンマンが暴れるかわかりませんよ!」


ジャム「それは大丈夫だよ。  彼は今パン工場で配達してるから」


アンパ「し、正気ですかジャムおじさん? 何を考えて・・・」


ジャム「私は以前から思っていたんだけど、彼はただ暴れたくて
     暴れるんじゃなくて、原因があると思っていたんだ」

ジャム「そして、原因はほとんど食べ物・・・金品・・・」


ジャム「今労働を覚えた彼は、もうそんなことはしないよ」

アンパ「今まで助けた恩を忘れるって言うのですか?」


ジャム「そ、そんなつもりじゃないよ。感謝してるよ。」

ジャム「じゃ、そういうことだから・・・」


アンパ「そ、そんな・・・」

アンパ「稼ぎが無くなってしまったぞ・・・」

アンパ「今は貯金があるからいいけど、早めに仕事を見つけないと」


アンパ「それにしてもバイキンマンの野郎・・・何を企んでる・・・」


赤マン「もう潮時でちゅ・・・ フフフッ」

なんかマリオっぽな

2か月後


アンパ「ない・・・・ない! 置いてあったお金が・・・ない!」


アンパ「そんなに使った覚えはないぞ!」


アンパ「泥棒? いや、ここには入れないはず・・・」


アンパ「まさか・・・赤ちゃんマンが!」


アンパ「い、家のローンが払えないぞ・・・」

さらに2か月後


ジャム「ここで働きたい?」


アンパ「ええ、警備でいいです。いい仕事しますよ」


ジャム「警備はいらないよ。カレーとメロンがいるしねぇ」


バタコ「配達も今はバイキンマンいるし・・・」


アンパ「どうしてバイキンマンなんかに!」


ジャム「彼はよくやってるよ。」


アンパ「僕より、あの菌を選ぶんですね」

ジャム「そんなことはないよ。アンパンマン、差別はいけないね」


バタコ「アンパンマンがそんなこと言うなんて」


バイキ「ただいま戻りました」


アンパ「こ、この菌が!! 何企んでやがる!!」ボコッ


バイキ「う、うわぁ!!」

>>37
似たのがあるんですかね? とりあえずオリジナルってことで

アンパ「こいよ菌!! 戦おうぜ!!」


バイキ「・・・・・」


アンパ「どうした!! 反撃して来いよ!!」ボコッ


バイキ「・・・・・」


アンパ「どうして・・なにもしてこない!!」ボコッ

カレパ「もう、それぐらいにしておけ。」


アンパ「お前もどうしてこんな奴の肩をもつんだよ!!」


カレパ「大人になれよアンパンマン」


アンパ「な・・・」


バタコ「さあ朝食ができたわよ。みんな食べましょう」

ジャム「アンパンマン、食べてないんだったら一緒に食べて行くかい?」


アンパ「いいです。こんな菌とは一緒になんか・・・」


バイキ「・・・・・・・今日は、用事があるので早めに上がります」


バタコ「き、気にしなくていいのよ」


アンパ「そうかい。それじゃぁ菌もいないし、頂きます」


それ以来、バイキンマンはバイトに来なくなった

さらに2か月後


カレパ「あいつどうしてるのかな」


ジャム「そうだね。いたずらはしていないと思うけど」


メロパ「アンアンマンはどうしてるの?」


バタコ「結局、町の人がまた警備代金を払うことにしてね。
    またバイキンマンが暴れるかもしれないって」


メロパ「そうなんだ・・・」

学校


先生「なんてこと・・・・ガラスが全部割られてる」


カバオ「バイキンマンだ!!バイキンマンがやったんだ!!」

生徒「こんなことするなんてあいつしかいない!!」


アンパ「みんなどうしたの?」


カバオ「アンパンマン! これ見てよ!!!」

アンパ「ひどい・・・・めちゃくちゃだ・・・」


先生「これじゃあ勉強ができないわ」


アンパ「ああ、これじゃぁ難しいね。」


カバオ「バイキンマンだ! あいつが絶対やったんだ!!」


アンパ「カバオ君。とりあえず落ち着こう。
    誰がやったかは僕に任せて、みんなはガラスをかたずけようね」

町のお店

カレパ「これが今日の分になります。」


店の人「お疲れ様です。そうだ、ちょっと相談があるんだけど。」


カレパ「どうしたんだい?」


店の人「近頃ねぇ。食料がよく無くなるんだよ。
     今日も倉庫に入れておいたのが盗られちゃってね」


カレパ「このご時世に食料ねぇ。」


店の人「この倉庫の扉なんて見てよ! こんな頑丈なのを
     こんなに曲げじゃうんだから。機械でも使ったのかね」


カレパ「まさか・・・バイキンマンが」

パン工場


ジャム「まさかねぇ。」


バタコ「でも、お金がなくて・・・・食べるものがなかったら?」


メロン「可能性はあるわね」


アンパ「やっぱりな!! 学校もガラスが割られてたよ!!」

ジャム「アンパンマン! 本当かい?」

アンパ「ああ、可哀そうに。当分勉強もできないらしい。」

アンパ「やっぱり悪党は、根っからの悪党なんだな。

アンパ「さて、僕は学校のガラスの付け替えを手伝ってこようかな」

そういうとアンパンマンは飛んで行ってしまった。


ジャム「じゃあ一度、バイキンマンの様子を見てくるか」

バタコ「そうね・・・久しぶりに、アンパンマン号を準備するわ」

アンパンマン号の中


カレー「この車も久しぶりだな。」

メロン「でも結構整備が行き届いてるわね。流石はジャムおじさん」

ジャム「最後に使ってからほったらかしだったんだけどね」


バタコ「あら、そろそろ見えてきたわよ」

バイキンマンの屋敷

ジャム「な、なんだいこれは・・・」


バタコ「野菜が・・・・いっぱい」


カレー「向こうは小麦か? あっちは米だな」


メロン「あ、誰か居るわ」

食パ「おや、みなさんお揃いで。」

ドキン「みんなどうしたの?」


ジャム「食パンマンにドキンちゃん! これは君たちが?」


おむす「バイキンマン殿に誘われたでござるよ。」

バタコ「お、おむすびまんさん!」

おむす「町中においしい野菜を見つけてね。出元をたどれば
     ここにたどりついたでござるよ」

ジャム「こ、これを全部バイキンマンが?」

ドキン「なんだかんだいってあの人頭はいいからね。」

ドキン「品種改良したり、いろいろ研究してるみたいよ」


バタコ「それをみんなで育ててるのね」


食パ「ええ、もともとここは広大な土地ですからね。
    もっともっと育てることができます。」

カレー「あいつはどこ行ったんだ?」


ドキン「ああ、中でパン作ってるわよ」

工場の中

バイキ「ふう、やっぱりうまくいかないな」

ジャム「バイキンマン!」

バイキ「ジャムおじさん!どうしてここに?」

ジャム「いや、君がちゃんと生活しているか心配でみんなで来たんだ。」

ジャム「外の野菜や小麦に米・・・・すごいじゃないか!」


バイキ「あれから考えたんですが、せっかく土地があるので
     自分で作れないか考えたんです」


バイキ「特に・・・パン工場で食べたパンと、美味しい野菜の味が
     忘れられなくて」

ジャム「そうかい、そうだったのかい。」

バイキ「パンは、あくまで趣味の範囲ですが、まだまだ上手くいかなくて。」

ジャム「そうか、それを外に居たみんなで育ててるんだね。」


バイキ「はい、野菜の一部はもう町に並んでいます。
     ゆくゆくは、小麦やコメも」

ジャム「小麦もいいものができたら教えておくれ。
     パン工場でも使いたいね」

バイキ「あ、ありがとうございます」

バイキ「そうだ・・・これをもしよかったら使ってください。」

ジャム「これは?」


バイキ「これを膝や肘に付けてもらうと、軽い力で大きな力を出せます」

バイキ「ジャムおじさんパンをこねたり運んだりするとき辛そうだったから」


ジャム「バイキンマン・・・ありがとう。アンパンマン号も君が整備したんだろう?
     これからも頑張っておくれ」


バイキ「はい。また野菜が育ったら持っていきます」

農園の隅っこ


おむす「バタコさん・・・はぁはぁ」パンパン

バタコ「ひさしぶりだと・・・あぁ」

おむす「で、出るでござるよ!!」ドピュ

バタコ「もう、せっかちなんだから」


ドキン「あらら、おむすびまんは早いわね」

アンパンマン号の中

カレー「まさか自給自足してるとはなぁ」

メロン「そうね。頑張ってたわね。」

バタコ「とても悪さをするようには見えなかったけど」

ジャム「ああ、一応聞いてみたけど、やっぱり身に覚えはないみたいだよ」

カレー「また厄介な怪物でもあばれてるのかな」

メロン「そうね。こういう時にアンパンマンに頑張ってもらわないとね」

パン工場

アンパ「そうですか。彼は更生してましたか。」


ジャム「ああ、少なくともここ最近の事件は彼の仕業じゃないと思うよ」


アンパ「とりあえずパトロールを強化しないと」


カレー「そうだな。得体のしれない奴が暴れてるかもしれないからな。」


メロン「アンアンマン、やっぱりこういうときは頼りになるわね!」

深夜 学校


先生「ふう、今日も以上はないわね。」


先生「しかし、本当に誰がガラス割ったのかしら」


先生「まぁ後はアンパンマン達が解決してくれるわね」


ガサガサッ


先生「あれ? さっき誰か居たような」


先生「向こうの方で音がしたわね」


先生「まさか・・・またガラスを割った犯人が!」

先生「わ、私が学校を守らなきゃ・・・」


先生「やっぱり誰か居るわ・・・」


パリーンッ!


先生「こ、こらぁ!!」

先生は懐中電灯を犯人に照らした


先生「あ、あ・・・・」

アンパ「どうやら見てはいけないものを見てしまったようだな」


先生「あ・・あ・・・」


アンパ「殺すか・・あーん! ぱーんち!!!!


ドカッ!!


先生「・・・・・い、生きてる?」バタッ

アンパ「バイキンマン!」


バイキ「やっぱりな・・・」


アンパ「よく分かったな」


バイキ「簡単なことさ。俺が悪さをしなくなって一番困るのはお前だからな」

バイキ「言ってみれば、戦闘が必要無くなれば、戦うしか能のないお前はお払い箱だ」

バイキ「噂を聞いて、ピンと来たよ。」


アンパ「もともとは、てめーが良い子ぶるから俺が食いっぱぐれたんだ!」

バイキ「落ちぶれたもんだな・・・・いや、もともとお前は屑だったんだな」

バイキ「おかしいと思ったんだ、お前がやけに楽しそうに戦うから」

バイキ「お前俺が少し顔汚すだけで弱ったふりするけど、
     よくよく考えると、あんなんで弱ったりしないよな?」

バイキ「あれも演技だったってわけか!」


アンパ「ああそうさ! わざとお前を好戦的にさせるためにな!」


バイキ「俺は踊らされていたって訳だ。」

アンパ「お前が適当に暴れてくれるほうが、都合が良かった」

アンパ「何度談合しようと思ったことか」

アンパ「そうだ、今からでも遅くない! 分け前半分やるから、手を組むか?」


バイキ「よく言うよ。俺のせいにしようとしたくせに」


アンパ「調子に乗るなよ菌! いまさらいい子ちゃん気どりか!」

バイキ「俺は確かに町の人達に迷惑を掛けた。それは事実だ」

バイキ「だがな、俺は今少なくとも必要としてくれている人たちがいる」


バイキ「お前みたいな、戦闘でしかお金を稼げない危険人物といっしょにするな」


アンパ「言わせておけば・・・・・オラアァァァァ」バコッ


バイキ「ふん、当たらないよ。弱くなったもんだね。」

バイキ「もう暴力は使わないって決めたけど・・・・これが最後だ」


ウイィィィン ガシャンガシャン

バイキンマンのufoがロボットに変形した。


アンパ「こ、こんなもの・・・・こんなもの・・・」


バイキ「死ね! 全て焼き尽くしてやる!!」 ゴオォォォォォ!!!

アンパ「な・・・・あぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」

バイキ「俺のとっておきだ・・・」


バイキ「さて、これでようやく終わったみたいだな」


バイキ「朝も早いし・・・帰るか」

数か月後


カレパ「なぁジャムおじさん! 最近アンアンマン見ねぇな」

ジャム「そうだね。 町が平和だから、きっとよその国にでも言ってるのかな」

メロン「そうね。別にこの町に居なくても平和ですものね」

バイキ「お、おはようございます。今日の野菜と、注文もらってた小麦になります。」

ジャム「おおご苦労さん。いつも悪いね。」

バイキ「いえいえ、いっぱい採れましたから!」

バタコ「ふふ、この町も平和になったわね」


とりあえず完

支援ありがとうございました。
もっと早く終わらせるつもりでしたが、切るタイミングがなくて
長々と続けてしまいました。

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