京太郎「原村部長は!」咲「かわいいなぁ!」和「……むぅ///」 (1000)


前々スレ
京太郎「原村部長は仏頂面」和「はいはい」
京太郎「原村部長は仏頂面」和「はいはい」 - SSまとめ速報
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前スレ
京太郎「原村部長は」優希「おっぱい大明神」和「しばきますよ?」
京太郎「原村部長は」優希「おっぱい大明神」和「しばきますよ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410789094/)


三年生になった清澄一年ズがグダグダやるだけのお話、なんと3スレ目に突入
恋愛要素は皆無というとやや過言ではあるが極薄
メタネタはじめとしたネタは特盛


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425825881


【主要人物紹介】


〈原村和〉
部長でおっぱいで凶暴でツッコミなスレてしまった苦労人。
頑なにノンケをアピールしてくるところが逆に怪しい、とは三バカ同級生の談。
最高成績は団体戦全国優勝(1年夏)、個人戦全国5位(3年春)。

〈須賀京太郎〉
副部長で渉外担当でおもちストで執事見習いで超人一歩手前の残念なイケメン。
モテないモテないと嘆いてはいるが、ぶっちゃけ優先順位は「三人娘≧おもち>モテる」な兄バカ……親バカ?
最高成績は個人戦県大会予選リーグ敗退、団体戦は出場経験なし。

〈片岡優希〉
エースで姉御で切り込み隊長でムードメーカーで女子力低下気味なコミュ力の塊。
しょうもない雑談の口火はだいたいこいつが切る。
最高成績は団体戦全国優勝(1年夏)、個人戦全国7位(3年春)。

〈宮永咲〉
チャンプで魔王でポンコツでオタクでコミュ障な麻雀狂い。
いつもの連中を除くと年上とばかり妙に仲が良く、ファッションコミュ障の疑いあり。
最高成績は団体戦全国優勝(1年夏)、個人戦全国1位(3年春)。


〈竹井久〉
長野県内の大学に進学。
なんかあったら大体こいつのせい、なトリックスター。

〈染谷まこ〉
久とは別の大学に進学。
屈指の良識人かつ常識人。

〈ハギヨシ〉
現在は衣の付き人として東京在住。
こう見えてまだ20代前半。

〈国広一〉
名前だけはよく出てくる近い将来の龍門渕家メイド長。
とりあえず瞬間移動できるところまでは確定済み。

〈加治木ゆみ〉
久ともまことも別の県内大に進学。
執事アレルギー持ちの清澄男子麻雀部臨時コーチ。

〈福路美穂子〉
大宮ハートビーツ所属、次期牌のお姉さん候補ナンバーワン。
控えめに言って天使。

〈宮永照〉
横浜ロードスターズ所属、麻雀界期待のホープ。
私生活ではポンコツオブポンコツ。

〈末原恭子〉
横浜ロードスターズ所属、麻雀界有数の苦労人。
照のお守りに四苦八苦しながら、まだ見ぬ須賀某の上京を待つ毎日。

〈大星淡〉
白糸台麻雀部部長。
時折黒歴史を思い返してはのたうち回っている。

〈松実玄〉
「松実館」若女将。
同志クロチャコフの名を持つ一級おもちスト。


【簡易キャラクター相関表】


原村和⇔宮永咲・片岡優希・須賀京太郎
【ツッコミとボケ】

原村和⇒宮永咲
【呼び捨て、ポンコツ、でも親友】

原村和⇔須賀京太郎
【良きパートナー】

原村和⇒須賀京太郎
【信頼、そして依存】

原村和⇒竹井久
【竹井ィ!】

原村和⇒染谷まこ・花田煌
【尊敬の一念】

原村和⇔東横桃子⇔文堂星夏⇔杉乃歩
【四校部長連合】

原村和⇔原村恵⇔原村母
【同居】


片岡優希⇔池田華菜・文堂星夏・加藤ミカ・東横桃子・杉乃歩・南歩数絵・井上純・沢村智紀・天江衣(?)・深堀純代・福路美穂子(?)・津山睦月・新子憧・高鴨穏乃・松実玄・大星淡・亦野誠子・宮永照・滝見春・神代小蒔・真屋由暉子・本内成香・上重漫・愛宕洋榎・対木もこ・小瀬川白望・エイスリン=ウィッシュアート・辻垣内智葉・メガン=ダヴァン・ネリー=ヴィルサラーゼ・ハオ=ホェイユー・二条泉・花田煌・宮永照・加治木ゆみ
【メル友など】


宮永咲⇔片岡優希
【親友でライバル】

宮永咲⇒宮永照・天江衣
【超えるべき壁(意味深)】

宮永咲⇔宮永照
【仲良し姉妹】

宮永咲⇒宮永照
【手のかかる姉】

宮永咲⇔高鴨穏乃・大星淡
【友達】

宮永咲⇔末原恭子
【天敵同士(?)】

宮永咲⇔宮永界⇔宮永母
【同居】

宮永咲⇔池田華菜・姉帯豊音・加治木ゆみ・妹尾佳織・天江衣(?)
【メル友】

宮永咲⇔須賀京太郎
【阿吽の呼吸】


須賀京太郎⇔ハギヨシ
【ガイアナイトとゴヨウガーディアン】

須賀京太郎⇔竹井久
【師弟】

須賀京太郎⇔国広一
【弟弟子と姉弟子】

須賀京太郎⇒宮永照
【ダメだこいつ……早くなんとかしないと……】

須賀京太郎⇒東横桃子
【アドレスGET】

須賀京太郎⇔松実玄
【同志】

須賀京太郎⇔加治木ゆみ
【師弟】

須賀京太郎⇒原村和・片岡優希・宮永咲
【彼氏できたら殴らせろ】


原村和・須賀京太郎・宮永咲・片岡優希⇔夢乃マホ・室橋裕子
【部活の先輩後輩】

福路美穂子⇔ハギヨシ
【茶飲み友達】

竹井久⇔染谷まこ
【インカレ制覇を争うライバル】

竹井久⇔福路美穂子⇔加治木ゆみ
【友達】

竹井久・加治木ゆみ・染谷まこ⇒ハギヨシ
【アイエエエエエ!?】

竹井久⇒赤阪郁乃
【京太郎改造計画を打診中】

染谷まこ⇒福路美穂子
【隠れ大ファン】

天江衣⇔池田華菜
【チームメイトで悪友】

天江衣⇒藤田靖子
【なぜか勝てない難敵】

龍門渕透華⇔国広一⇔井上純⇔沢村智紀⇔姉帯豊音⇔メガン=ダヴァン⇔蒲原智美⇔熊倉トシ
【龍門渕トウカーズ】

東横桃子⇒加治木ゆみ・蒲原智美・津山睦月・妹尾佳織
【大好きっす!】

加治木ゆみ⇒蒲原智美
【さ、さ……さーとみんっ///】


宮永照⇒須賀京太郎
【お菓子くれる人】

宮永照⇒宮永咲
【手のかかる可愛い妹】

宮永照⇒末原恭子
【いい人】

宮永照⇔清澄高校麻雀部
【友達】

宮永照⇒弘世菫
【プロ入りまだー?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン】

弘世菫⇒宮永照
【もう勘弁してくれ】

大星淡⇔弘世菫
【言葉でなく心で理解できたッ!】

大星淡⇒亦野誠子・渋谷尭深
【心の支え】

大星淡⇔亦野誠子
【立場逆転】


松実宥⇔園城寺怜⇔愛宕絹絵
【大学でチームメイト】

鷺森灼⇔福路美穂子⇔瑞原はやり
【チームメイト】

新子憧⇔大星淡
【友達】

新子憧⇔鷺森灼
【良き先輩、良き後輩】

新子憧⇔岡橋初瀬
【親友でライバル】

高鴨穏乃⇔大星淡
【ライバル以上友達未満】

高鴨穏乃⇔鷺森灼⇔小走やえ
【奈良盆地貧乳雀士同盟(やえさんサイドは否定的)】

松実玄・須賀京太郎⇒新子憧
【お前は私たちにとっての新たな光だ!】

二条泉⇒全国上位陣
【かかってこんかいオラァ!】

岩舘揺杏⇒原村和・真屋由暉子
【おーねがいーシーンデレラー】


末原恭子⇒宮永照・三尋木咏
【もう堪忍したって】

末原恭子⇒赤阪郁乃
【天敵その2】

末原恭子⇔弘世菫
【心の友】

末原恭子⇒須賀京太郎
【はやくきてーはやくきてー】

三尋木咏⇒宮永照・末原恭子
【おもすれー】

三尋木咏⇔宮永照⇔末原恭子
【チームメイト】

赤土晴絵⇔清水谷竜華
【チームメイト】

藤田靖子⇔小走やえ
【チームメイト】

瑞原はやり⇒「おじさん」
【すいませんでした;】

花田煌⇔鶴田姫子
【名コンビ】


プロ麻雀界⇒宮永照・須賀京太郎
【!?】

どんどん表が縦に伸びてく……
興味ない人は読み飛ばしてくださいな

こっちは今日スレ立てだけです
今から前スレ埋めてきます
新スレもご愛読いただければ幸いです


三人sy……三人娘の中でハブられた優希ェ……

非常に些細なことかもしれないが
絹ちゃんの漢字が多分違う

立て乙です
相関図に色々ネタとツッコミどころが多すぎるww
そろそろホワイトデーだけど、そっちでも何かあるかな

乙。
艦これスレも見たけど作風変えずにいろいろ書いてるよね。
ハギヨシスレ完結、京咲スレは途中で。これも同じ作者さんに見えたな。違ってるならすまん。どちらにせよこれからも期待しています。

>>5
とりあえずてるりんが分裂してね?

>>20
あ、あれ? 特にハブった覚えはないんですが……
ちなみに相関表では「このスレ特有の人物関係」のみを表記しています
例えば優希⇔和は原作から変わらず親友同士ですが、そのあたりはいちいち表にしてません

>>27
前スレで指摘を受けたにも関わらず修正を忘れる非力な私を許してくれ……
即時修正しました
絹ちゃんごめんなさい

>>28
(ネタが上手く出てこ)ないです
おそらくホワイトデーも京ちゃんが無双したんでしょう

>>30
後者は人違いかと
艦これスレは現在進行形で短編を書き殴ってるので、多分私のことだと思いますが

>>31
ミスです
ミスです
ミスです
最近多いっすね……


〈ネタバレ:夢です〉


京太郎「ぼくたち!」

玄「私たち!」

二人「「結婚しました!!」」

和「ええええええええええ!?!?!?」ガーン

玄「あっごめん和ちゃん、結婚は言いすぎだったね」

京太郎「正確には結婚を前提にお付き合いしてるんだ」

和「それでもええええええええええええええええ!?!?!?!?」ガガーン


和「い、いいいいいいい、いいんですか玄さんこの男で! だっておもち魔人ですよ!?」

和「す、すすすすすすす、須賀くんもいいんですかこの人で! だっておもち魔人ですよ!?」

二人「「だがそれがいい!!」」

和「ですよねー!」

玄「和ちゃんのテンションがおかしい……」

京太郎「いや、最近はおおむねこんな感じですよ」

玄「それはそれで清澄の環境がおかしいことの証明なんじゃ」


和「……」ズーン

玄「あ、あれ? 和ちゃんの様子が……まさか、そんな? もしかして須賀くんのこと……」

京太郎「くっ……罪な男だぜ俺も。でもごめんな和、俺たちはあくまで仲間だから、お前の気持ちには……」

和「それは照さんが真人間になるぐらいありえないことなので安心してください」

玄「あれ!?」

京太郎「この流れで!?」

和「むしろいつもの流れなんですが」


和「とにかく、どういう流れでもありえないものはありえません」

和「まったく、自惚れないでくだ、さ……」

玄「和ちゃん?」

和「……ないんです。ないんですけど……なんだか胸のあたりが、ぽっかり、してて……うっ、えぇ」グスッ

京太郎「……」

和「あ、れ? なんで、なん、で。大切な仲間と、大切な先輩が……ゆ、夢みたいな話で、う、嬉しくないわけ、ないのにっ。なん、で私……っ!」ゴシゴシ

玄「……」ナデナデ

和「うっ、ああ、えっ、うう――」ポタポタ





「う、わああああぁぁ……っ!!」





京太郎「ぼくたち!」

マホ「マホたち!」

二人「「結婚しましたというか結婚を前提に(以下省略)」」

優希「もしもし警察ですか」

京太郎「ちょ、ちょいちょい! ちょいちょいちょーい!」アセアセ

優希「うっせー犯罪者! 私に近寄んなこのロリコン!」ペッ

マホ(マホと先輩2つしか違わないんだけどなぁ)


優希「なんなの!? お前らなに考えてんの!? だいたいマホ、お前遠恋してたじゃん!」

マホ「しょせん遠距離恋愛なんて夢です! 長続きしません!」

優希「夢がない!」ガーン

マホ「遠くのマスクメロンより近くのヘビイチゴ! マホ、この際中身には目をつぶっちゃいます!」

京太郎「オイ」

優希「ぐぬぬ……須賀京太郎おおおおおお!!!!」キッ

京太郎「ひっ! な、なんでござんしょ優希さん!?」


優希「見損なったじぇ京太郎、お前それでもデュエ……おもちストか! こんな『残りLP100』レベルの鉄壁に手ぇ出しやがって!」

京太郎「勝利フラグかな?」

優希「クロチャー先輩が泣いてるぞ!!!」

京太郎「……甘いな優希。マホのおもちを見ろ」

優希「ないものをどうやって見ろってんだこの須賀ポンタン……なっ!?」

マホ「ででーん!」ボイーン

優希「!?www!!wwwwwwwwW!?!wwwW!w!?」

マホ「和先輩のをコピーしましたっ!」

優希「謝れ! 謝れ! 世のすべての絶壁に謝れ! 内木元副会長に謝れ!」

マホ(誰だっけ……?)


優希「な、なんてこった……信じて送り出した後輩が変態同級生の毒牙にかかってドヤ乳W役満……」ワナワナ

京太郎「なんで俺のせいになってんの!?」

優希「うっさいばーかばーかおめでとう!」

京太郎「お、おうありがとう」

マホ「ありがとうございます優希先輩!」ニコー

優希「あああああああうっさいうっさい京太郎のばーか! 死ねっ、死んじゃえロリコン変態大人!!」ダンッダンッ

京太郎「な、なんか今日のお前、『おめでとう』以外いつにもましてキツくねーか?」

優希「うっさいうっさいうっさい!! 私にだってわかんないよ! なんでか、なんでか全然わかんないけど――」





「ムカついてムカついてしょうがないんだよッ!!!」





京太郎「ぼくたち!」

照「私たちー」

二人「「結婚(ry」」

咲「……」

咲「……」

咲「……」


シーーーーーーーーン


京太郎「あの……」

照「咲さーん……?」


咲「京ちゃん。前に私言ったよね。『もしそういうこと(個人マネ)になったら、お姉ちゃんをよろしく』って」

京太郎「お、おう」

咲「あのね。もしもその言葉がきっかけで人生を棒に振ろうとしてるのなら、今からでも考え直していいんだよ?」

照「あれ!? もしかして夢の中でまで妹にdisられてる!?」ガーン

咲「あ、夢なんだ」

照「そのとおり夢だったのです。今明かされる衝撃の真実」フンス

京太郎「どんだけフリーダムなんだよあんた……」

照「夢だからね」フンス

京太郎「夢じゃなくてもALWAYSフリーダムだろうが!!!」


咲「そっかぁ夢かぁ……でも、こういうことになる可能性もあるんだよね」

京太郎「正確に言やあ、『こういう可能性もあるってお前が思ってる』ってことだな」

照「さらに言えば、『そういう可能性をこの目で見てみたいと思った』ってことでもあるね。どんな意図であれ」

咲「あれ、お姉ちゃんが賢い。そっか夢だからか」ポン

照「ねえ咲、私も傷付くことはあるんだからね? たとえ夢でも」

京太郎「ま、こんなことになる可能性なんざ、一億分の一をさらに一億で割ったような砂漠の砂粒以下だろうけどな。ゼロじゃあないのは事実だろうな」

照「ねえ京ちゃん、実は私のこと嫌いでしょ? たとえ夢でも」

京太郎「それはリアルです」

照(´・ω・`)


咲「そっか、そっか……ねえ京ちゃん」

京太郎「ん?」

咲「世間知らずで男知らずの私が言うのもなんなんだけどさ」

京太郎「ん」

咲「私の知る限り、お姉ちゃんを幸せにできそうなスペックの男の人って、京ちゃんかハギヨシさんぐらいだよ」

照「……」

咲「……京ちゃんが幸せになれるかは保証しないけどねっ」ニコ

京太郎「オイ」


咲「大丈夫大丈夫。もしもダメだったらその時は……」

京太郎「その時は?」

咲「私が隣まで飛んでって、京ちゃんを幸せにしにいってあげるっ」

京太郎「……」パチクリ

咲「ついでにお姉ちゃんの幸せも二倍にしにいってあげるねー」ニコー

京太郎「……その場合、俺の苦労が二倍になるのも確定だぜ」ヤレヤレ

照「実の妹についで扱いされた……」ズーン

咲「ふふふふ。まあどっちにしろ――」





「もしもその時が来ちゃったら、よろしくねっ京ちゃん♪」





【翌日】


咲「ん~ふっふふふ~♪ カンカンカン、からのリンシャンツモっ!」パタン

優希「あ゛あ゛あ゛あ゛あああああ!!!! ちくしょう持ってけこの野郎ッ!!!」バン

和「なんであんな夢なんであんな夢なんであんな夢なんであんな夢なんであんな夢……あ、点棒どうぞ……」ブツブツブツブツ

まこ(……帰りたい)←たまたま遊びに来て同卓してた



ムロ「」ガクガク

マホ「」ブルブル

久「なにアレ?」

京太郎「いや俺に聞かれても。少なくとも俺のせいとちゃいます」ヒラヒラ


カン!

※ちゃいません

和は「なんだかわかんないけど寂しい」
優希「なんだかわかんないけどムカつく」
咲は「なんだかわかってるし嬉しい」
三人に共通してるのは「なんだかんだ喜ばしいのは確かなので祝福はする」
ってところですかね

ご一読ありがとうございました

和は脈アリ?

宮永家は家族公認とかやったね京ちゃん

しかし和と咲はともかく、マホと結婚するかもと思ってたのか優希・・・

さすが魔王咲様は夢の中でまで格が違う
それにしても誰一人、三人娘同士を夢に見なかったのも面白いな
優希なんか、まほがでるより和あたりが出演してそうだけど、三人同士が見ないのはなにか理由がありそう?
>>55
そりゃああるだろうな、なんだかんだで
ふわふわであまあまでドキドキなのだけが愛じゃないし

ふと思ったんだが
優希、ハンサム(男女兼用)に成長したんだよな?
はたして釘宮ヴォイスのままなんだろうか?

乙です
ていうか>>1、頭の中砂糖の人だったのか…

>>55
あるかないかで言えばあります
よっぽどのことがない限り「そう」はなりませんが

>>63
あくまで夢なんだよなぁ……

>>65>>69
(人選に深い意味は)ないです
それぞれに関係のある相手を出しただけですね

>>76
釘宮ボイスは奥が深いですよ
声質だけならキュアエース変身後とかが理想ですかね
演技は優希のままで

>>84
なんのこったい(すっとぼけ)


〈マジカルメイド★はじめちゃん〉


ガチャ


一「お邪魔するよー」

京太郎「っ、と」ガタ

咲「あれ、国広さん?(メイド服だ)」

優希「なんで清澄に?(よかったメイド服だ)」

和「来月頭に対外試合を組んだので、その打ち合わせに来ていただいたんです(本当によかったメイド服で)」


一「こんにちはー、清澄のみんな。やっほー京太郎、元気してたー?」

京太郎「おかげさまで。今日はお疲れ様です、一さん」ペコ

一「相変わらず男女比率偏った羨ましい環境にいるねぇ。どう? 龍門渕に就職すればもっとおにゃのこ比率上がるけど」

咲「」ピク

優希「」ピク

和「」ピク

一(あ、この三人おもしろっ)ニヤァ

男子(((俺らもいるんだけどな……)))


京太郎「今んとこそういう予定はないっすねー」ヘラヘラ

一「あら残念」

一(『うえのさん』情報によると、京太郎にもおもしろそうなネタはあるんだけど……どうしよっかなー)ニヤニヤ

京太郎「一さん?」

一「なんでもないよ、早速始めよっか」ニッコリ

京太郎「あ、はい。じゃあ三年四人はあっちで打ち合わせ。練習はムロとモブ男がそれぞれ見とけー」

ムロモブ「「はーい」」

三人娘「「「はーい……」」」


和「国広さん、本日はご足労いただきありがとうございます」ペコ

一「なにせ今をときめく清澄に、こっちから申し込んだ試合だからね。このぐらい当然だよ」

京太郎「去年全国二位の学校がなに言ってんすか」

咲「でもなんでOGの国広さんが?」

一「今はボクと純くんとともきーの三人で、麻雀部のコーチみたいなことしてるんだよね」

一「対外交渉はともきーの担当なんだけど、今日はたまたま忙しかったからさ」

優希「それで国広先輩が……」

一「ま、京太郎に会いたかったってのもあるけどねー」ニコッ

三人娘「「「!?」」」

京太郎「よせやい照れるぜ~///」


一「あは、そんなマジな顔しないの。ちょっと可愛い弟弟子の顔見に来ただけだよ」ケラケラ

京太郎「お前らあんまり一さんの言うこと真に受けんなよ。この人意外と虚言癖あるからな」クックッ

一「虚言とは心外だなぁ。騙しの手品と言ってほしいね」チッチッ

京太郎「へいへい」

和「あー……」

優希「つーか、そのへんの関係って話には聞いてたけど……」

咲「京ちゃんと国広さんって、本当に同門ハギヨシ流なんだね……」

京太郎「えっ疑ってたの?」


和「疑ってたとかじゃないですけど、実際お二人の絡みを目にするのは初めてですし」

一「ま、確かにボクも最初は、こんな金髪チャラ男が萩原さんの指導についてこれるのかなー、とか思ってたけどさ」

咲「また髪の(色の)話してる……」

優希「それ言ったらのどちゃんとかホントにただの淫ら、ってぇ!!」ゴツン

和「」ニッコリ

京太郎「一応言っとくと地毛だからな」

一「そんなボクらも、今ではすっかり仲良し姉弟だよー♪」イェーイ

京太郎「いえーい」ピース


和「……ごほん! えっと、雑談はこのあたりにして」

京太郎「いっけね、茶も出さずに駄弁ってたわ。俺用意してきます」

一「ボクも手伝うね」

京太郎「あんたは座っててください」ビシ

一「えー」ブーブー

優希「いや先輩はダメでしょ、お客様なんだから」

咲「などとツッコミながらも既視感を感じずにはいられない一同であった。まる」

和「本当に姉弟弟子なんですねぇ……」シミジミ

京&一「「?」」


京太郎「とにかく一さんは楽にしててください」

一β「えー、それマジで言ってるー?」

京太郎「マジもマジです」

一β「ボク好みのお茶とお菓子、ホントにちゃんと覚えてるー?」

京太郎「もちろんしてます用意は万全っすだから座ってろっつってんだろお客さん」

一γ「はーい、それではできあがったものがこちらになりまーす♪」カチャカチャゴトッ

和「!?」

咲「!?」

優希「!?」

京太郎「しまっ……」


一「こちらダージリン・ティーと『焼きたての』フィナンシェになります。お嬢様方、召し上がれ」ペコリ

和「い、今一瞬二人いたような……いやそんなことありえないありえないありえないありえない、そうSOA!」

京太郎「クソ、影分身を陽動に使いやがったッ!」

咲「NARUT○かな?」

優希「大したヤツだ……やはり天才」

一「あっはっは、まだまだ脇が甘いね京太郎くぅん?」チッチッ

京太郎「くっ!」ギリリ

和「いったいなにと闘ってるんですかあなたたちは」


一「……じゃ、試合当日の段取りはそんな感じでよろしく」

和「了解しました」メモメモ

一「お嬢様方、お味のほどはいかがでしたでしょうか?」ニッコリ

優希「ヤバイ=ウマイ!」

咲「京ちゃんのより美味しいお紅茶なんて初めて飲みました!」

和「液体が舌に触れた瞬間、お花畑が見えました……」ホワホワ

京太郎「ぐぬぬ」

一「お褒めの言葉、光悦至極。でも萩原さんはこれよりさらに数段、レベルが上だよー」ニコニコ


京太郎「カップを手に持った瞬間沢村さんのメガネが弾け飛ぶレベルっすからねー」

和「それはもうオカルトですらないんじゃないですかね……」

京太郎「はーあ。俺もまだまだだなぁ」トオイメ

咲「ねえ京ちゃんその目はどこを見てるの? なにを目指しちゃってるの?」

一「ふふ、悔しかったらまたいつでも遊びにおいで。萩原さんほどじゃないけど、ボクが稽古つけてあげるからさ」

京太郎「割とマジで行きます。なんか悔しいんで」ムフー

優希「もう付き合っちゃえよ……」ボソ

和「優希! 失礼ですよ!」メッ

京太郎「どういう意味じゃい!」

咲「そういう意味だよ」


一「あっはっは! ボクが京太郎と? ないない、それだけはない!」ヒラヒラ

一「だって京太郎っておっぱい星人でしょ?」ツルーン

京太郎「はいっ!!」

優希「元気よくお返事してんじゃねーよ清澄の恥がァ!!」

咲「性癖まできっちり把握されてるとかどうなのさ京ちゃん」

和「本当の姉弟でもそんなこと把握してないと思うんですけど……」

おもち大魔神「一理ないですのだ」

優希「誰だ今の」

一「だってともきーのばっかり見てるしさ。この子に関しちゃ把握しそこねる方が難しいと思うけどね」

三人(((確かに……)))


一「京太郎から見たボクが対象外であるように、ボクからも京太郎は『そういうの』の対象外だよ」

一「だってほら。自室の床板の裏に、あんな[ピーーー]で[ピーーー]なウス=異本を隠してるような坊やじゃさぁ……?」クスクス

京太郎「ぶーっ!」

優希「おいいいいいいお前えええええ!!!」

咲「うわぁ」ドンビキ

和(無言の蔑視)

京太郎「ちょ、ちょちょちょなに言ってるんすか一さん! 俺あんたをウチに招いたことなんてないっすよ!? ウソでしょ!?」ワタワタ

一「ウソだよー」

四人「「「「」」」」ズコー


一「適当に言ったけど当たるもんだねー」ケラケラ

京太郎「ちくしょうしまった……この人の場合本当に知られてても不思議じゃないからって焦りすぎた……」ガックリ

咲「本当の本当に知られてる可能性が微粒子レベルで」

京太郎「存在してないで! お願い!」

優希「まあ今私らに知られちゃったわけだけど」

京太郎「さのばびっち!」

和「死んでください須賀くん」ニッコリ

京太郎「ありがとうございます!」


一「あは、あーはっは……ふう。真面目な話すると、今ボクさ。恋愛とかしてる暇ないんだ」

咲「え?」

京太郎「そらそうよ。あのハギヨシさんの仕事、天江さんのお世話以外は全部引き継いだんだぜ?」

和「あ……」

京太郎「その上こうやって、麻雀部の顧問まがいのことまで。いや、例のトウカーズのこともあったな」

優希「そりゃあ大変だじぇ。私ら学生には想像もつかない苦労だわなぁ」

一「あ、顧問というか監督ポジションも去年まで萩原さんが一人でやってたし、チーム立ち上げの事務手続きなんかも基本全部あの人任せだったんだけどね」

四人「「「「えぇ……(困惑)」」」」


一「あはは、ホントすごいでしょボクたちのお師匠様」

優希「知ってるつもりではいましたけど……」

和「その『知ってた』を今、軽く飛び越えられたところですね……」

一「そんなすごい人が、ボクならできるって後事を――透華のことを託してくれた」

一「龍門渕への忠誠の塊みたいなあの人が、出会ってたかだか数年の、このボクを」

一「その信頼にね、背きたくないんだ。期待を裏切りたくないんだ」

咲「国広さん……」

一「ボクがこの世で一番に愛してるのは透華だけど、一番に尊敬してるのはあの人だから」ニコ

京太郎「……」フッ


一「ということで、今のボクは仕事に生きるキャリアウーマンなわけねー」

和「……では、こうして長々と拘束してしまって、ご迷惑では?」オソルオソル

一「いやいやそんなことないよー。たまには息抜きも必要だもん」

咲(とか言いつつノリノリで給仕してたような)

京太郎(職業病)

咲(ですよねー)

一「今日は君たちとお喋りできて楽しかった。有意義な時間だったよ」ニコ

優希「私たちも楽しかったです、国広先輩!」ニコー

一「ふふっ、ありがと。それに仕事のことならね、最初っからなんの問題もないんだ」

三人娘「「「え?」」」

京太郎「……」






「だって、本体は屋敷に残してあるからね」






三人娘「「「……」」」

一「……」

三人娘「「「えっ」」」

一β「」ニッコリ

三人娘「「「」」」

京太郎「無駄だろうけど、真に受けるなとは言っておくぜ」

咲「本当に無駄だよ!!!」


カン!


〈また幻術なのか!?〉


優希「先輩、仮に恋愛するとしたらどんな男がいいですか?」

一「うーん、そだねー。まず第一に、ボクが透華を最優先することを許容してくれる懐の広さでしょ」

咲「ふむふむ」

一「第二に、なにかあってもボクより透華を優先する忠誠心の高さでしょ」

和「ん……?」

一「最後に一番大事なのは、ボクと一緒に透華にご奉仕できるだけの超絶ハイスペックかなっ」ニッコリ

京太郎「……」

一「あれ、どうかしたみんな?」キョトン

四人((((この人いろんな意味で怖い))))


カン!

いや、幻術ではない!

一ちゃんEDは全√の中でも最難関の一つです
いろいろとハードルが高すぎます
そのハードルさえ越えれば相性的にはいい感じなんですけどね
ご一読ありがとうございました

>>120
つまりともきー堕とそうってことか
なるほど、考えたな

つまり咲さんのスランプの原因は姉の嫁き遅れ……?

今日は来ないのかな?

>>121
結局執事ハードルを越えなきゃいけないことに変わりはないんだよなぁ…

>>123
照「ファッ!?」

>>124
きっとくるー


本日は安価を取るのでご協力ください
即興で書いてのゆるゆる間隔投下なのでそちらもご了承ください
それではいつかいただいたリクエスト、「プロの間で貸し出される京ちゃん」です


〈レンタル京ちゃん30分5万円〉

※IF!未来!お話!


照「要望が殺到したので京ちゃんを他チームに貸し出すことになりました」

京太郎「ファッ!?」

照「まあまあ、お給料弾むからさ」

京太郎「今でも十分もらってますよ……」←年収1000万

照「紹介料で私の懐も潤ってぐふふ」

京太郎「とってつけたような守銭奴キャラしてんじゃねーよ!」

照「お菓子がいくつ買えるかな」ウキウキ

京太郎「あっそれなら納得っす……」


照「まあ、京ちゃんにも人権はあるし。どうしても嫌ならやめるけど」

京太郎「『京ちゃん』呼びがまず嫌なんですけどそれをいくら訴えても無駄だった照さんのことなのでもう諦めます」ゲッソリ

照「そ」

京太郎(それによく考えれば、この人から一時とは言え離れられるんだよな)

京太郎(出先で素敵なおもちに出会えるかもしれないし……ぐふ、ぐふふふふ)ニヤニヤ

照「?」

京太郎「なんでもないです。で、俺はどこに行けばいいんすか?」

照「ええっと、最初は確か」

京太郎「……最初?」


↓2 レンタル先はどこ?


1:横浜ロードスターズ
2:つくばフリージングチキンズ
3:ハートビーツ大宮
4:佐久フェレッターズ
5:延岡スパングールズ
6:松山フロティーラ
7:エミネンシア神戸
8:恵比寿リトルギガント
9:伊達ホワイトホース
10:大阪パンサーズ
11:北九州ファイアバルカンズ
12:龍門渕トウカーズ
13:霧島神宮


京太郎「いくつかおかしいの混じってんぞオイ!!」

照「はずれもあるよ!」

京太郎「どういう意味のはずれなんですかね……?」


はやり「」ソワソワ

灼「……なにかあったんですか、あれ」

美穂子「あら、鷺森さんは聞いてないのかしら? 今日は横浜から執事さんが来てくださるそうよ」ウフフ

灼「意味がわからな……こわ……」

灼「あれ? 執事さんって、福路先輩がいつも言ってる人ですか?」

美穂子「ああ、その人とは別の人らしくて……」


ガラッ


京太郎「ちわー……じゃなかった。失礼いたします」

はやり「」ガタッ


京太郎「……」

はやり「……」

京太郎<●> <●>

はやり<●> <●>

京太郎「」グッ

はやり「」グッ

美穂子「??」キョトン

灼「本当に意味がわからない……」


京太郎「えー、本日素敵なデリバリー執事を任されました、宮永照の個人マネの須賀京太郎といいます」

灼「デリバリー執事って?」

京太郎「ああ! 俺にもよくわかりません」

灼「えぇ……」

美穂子「お久しぶりね、須賀くん」ニコ

京太郎「えっ」

美穂子「あ、あら? 清澄高校麻雀部の、須賀京太郎くんよね? もしかして人違いだったかしら?」オロオロ

京太郎「い、いえ、その須賀で間違いないです」

美穂子「ああよかった。あなたが一年生の時、東京でお会いして以来、よね?」ニコニコ

京太郎(……天使や。ここに天使がおる)


ポン! チー! カン!


灼「清澄ってことは、原村和さんとは」

京太郎「同級生で、親友です。お茶どうぞ」

灼「ありがと…………っ! おいし……!」ゴクゴク

京太郎「おかわりたくさんありますんで……ん?」

美穂子「あ、あら? 点数の表示が」オロオロ

京太郎「すいません、ちょっといいですか」カチャカチャ

京太郎「直りましたよ」

美穂子「まあ、ありがとうっ」ニコ

京太郎(ハギヨシさんよくこの笑顔と平常心で正対してられるな……)ドギマギ


はやり「……」

京太郎「……」

はやり<●> <●>

京太郎「あの。さっきからどうかしましたか、瑞原プロ?」タラリ

はやり「じー……」

京太郎「いや口に出して『じー』とか言われても……(やはりデカい)」ジー

はやり「あ、あのっ!」

京太郎(やべっ、さすがに怒られる!?)


はやり「照ちゃんとは、最近どうなのかなっ!?」

京太郎「はい?」

はやり「その、今でも仲良くやってるの、かな?」

京太郎「……傍から見たらそうかもしれませんけど、所詮は金の関係なんで」

はやり「はやっ!?///」カァァァ

京太郎「なに今の声!?」ガーン

はやり「ぐぬぬ、なんて不健全な……でも! ならば! これは大チャンス! 須賀くん!!」

京太郎「は、はい」

はやり「老後を過ごすのに島根って、どう思いますか!?」

京太郎「……はいぃ?(杉下右京)」


京太郎「ただいま戻りましたー」

照「あ、おかえり。どうだった?」

京太郎「なんか瑞原プロが、ご実家の洋菓子店の従業員を欲しがってるみたいで。しきりに、しつこく、執拗なまでに、なぜか真っ赤な顔で誘われました」

照「洋菓子店……! いいじゃん、就職しちゃえば」キラキラ

京太郎「しねーよ! 万一したとしてもアンタの利益には還元させねーよ!」

照「ちぇー。じゃあ、次いこっか(無慈悲)」

京太郎「やっぱり次あんのかよ!!」


↓2 レンタル先はいずこや?


1:横浜ロードスターズ
2:つくばフリージングチキンズ

4:佐久フェレッターズ
5:延岡スパングールズ
6:松山フロティーラ
7:エミネンシア神戸
8:恵比寿リトルギガント
9:伊達ホワイトホース
10:大阪パンサーズ
11:北九州ファイアバルカンズ
12:龍門渕トウカーズ
13:霧島神宮


京太郎「目に見えた地雷が一つあるんだよなぁ……」

照「誰得だから誰も踏みにいかないでしょ(慢心)」


京太郎「失礼しまー……」


ガチャ


智葉「舐められたもんだな、子どもの使いじゃあないんだぞ……おい、腕の一本で済むと思うなよ」ゴゴゴゴゴ


ヒイイイイイイオユルシヲオオオオ


憩「んー? イキのいいのが二人? それ本当に使えるん? 検査した? 大事なのは外じゃなくてナカ()やからな?」


ス、スイマセン!スグニタシカメヤス!


爽「えー、六発中一発じゃつまんないでしょ。五発でやろうよ。ほら、最初私撃つから」ガキンッバァン

爽「……はーい、そっちの番」ニッコリ


ウワアアアアアアモウヤダアアアアアアアアアア


京太郎「……」バタン


京太郎「……」スーハースーハー

京太郎「えーっと、バルカンズの練習場練習場はーっと」キョロキョロ

京太郎「おっ、ここだな!」

京太郎「……」

京太郎「ここだな……間違いなく」ドヨーン

京太郎「ふ、再びお邪魔しまーす……」オソルオソル


ガチャ


智葉「ポン! ふふ、やるな荒川」

憩「チー! いやーお二人には負けますわー」

爽「カン! 麻雀で……みんなに笑顔を……」

京太郎「あはは、なんだ夢か!」ホッ


智葉「ん、誰だ?」

憩「ほら智葉さん、爽さんが頼んだっていうアレですよ」

爽「お、いらっしゃい。いやー遠いところをよく来てくれたねー」ニコニコ

京太郎「あ、いえ! お会いできて光栄です!」

智葉「ああ、執事がどうのとかいう……宮永にも困ったもんだな」

憩「よーきたよーきた執事クン。ウチのチームはアットホームな雰囲気が売りやから、楽にしてってなー?」

爽「今日一日よろしく頼むね。お楽しみは!」

京太郎「これからだ、ってなるかあああああああああ!!!!」

京太郎「雀卓の下から覗いてるあれやこれやはなんだああああああ!!!! 人間の脚はみ出てんだよオイイイイイイイ!!!!」

憩「それはウチの脚やよー」

京太郎「思いっきりスネ毛生えてんですけどおおおおお!?」


京太郎(その後俺は、メガネを外した辻垣内さんの)

智葉「なにもかもが夢だったんだ。いいな?」ギラリ

京太郎(という一言とドスの鈍い輝きに屈しましたとさ)

京太郎「ネオ北九州いい加減にしろよ……」ブツブツ

智葉「須賀」

京太郎「はははははいぃぃ!? ななななななんでしょう!?」

智葉「お前は龍門渕の縁者だと、風の噂に聞いたんだが」

京太郎「え、縁者ってほどじゃあ……あそこの筆頭執事が俺の師匠筋に当たるってだけで」

智葉「そうか、なら安心してくれ。お前の命は保証する。100%、絶対にだ」

京太郎「えっ」

智葉「……私にも怖いものはあるんだよ」ボソ

京太郎「その情報の出方が安心できないんですけど!? マジであの人なんなの!?」


智葉「で? 執事さんはいったい、なにをしてくれるんだ?」

京太郎「あ、えっとじゃあ……なんか食べたいものありますか?」

爽「はいはーい! ジンギスカン食べたーい!」ノシ

憩「素人に無茶ぶりやめーや」

爽「えー。たまには故郷の味を懐かしんだっていーじゃんかよー」

京太郎「ほら一杯やれよ、ふるさとの味だ」ジュージュー

憩「!?」

爽「!?」

智葉「しつじこわいなー(棒)」


憩「や、893も現実逃避するこの恐怖……!」パクパク

爽「これが……執事!」モグモグ

智葉「※(普通は)違います」ガツガツ

京太郎「男らしい食い方っすね辻垣内さん……あ、白飯炊けましたよ」

智葉「もらおう」

爽「ちょーだい!」

憩「はよ」

京太郎「はいはい押さないで押さないで、順番ですからねー」


京太郎「というわけで、九州まで行ってジンギスカン振る舞ってきました」

照「どういう……ことだ……!?」

京太郎「しっかしあそこ魔物の巣窟ですね。4年前の全国2、3位とあの獅子原さんが揃ってるとか」

照「京ちゃんも晴れてその仲間入りだね。『気に入った』ってみんなからメール来たよ」

京太郎「やだー! したくなーい! 死にたくなーい!」

照「お、落ち着いて。そりゃあ麻雀だもん、人ぐらい死ぬよ」

京太郎「えっ」

照「えっ」


いったんカン!

4チームぐらいはやりたかったんですけどやっぱ即興は時間かかりますね……今日はここまでです
また明日か明後日にでも来ます
ご一読ありがとうございました


何!? 麻雀とは安全な卓上遊戯ではないのか!?(デュエルディスクに衝撃増幅装置を付けながら)

修羅の国が誤解される!

なんかここの照さんが「ちょっと肥えたインさん」みたいに思えてきた。

そしてここの照さんがちょっと肥えると、瞬く間に「照妊娠」の噂がプロの間で囁かれるようになりそうだな

>>171
それでもデュエリストか!!

>>174
話半分に聞いてたら現地の方に「半分ぐらい本当だよ」と言われた時のリアルな恐怖
まあそれも冗談なんでしょうけど……冗談ですよね?

>>180
なお太らん模様


はーい、では始めていきます
安価の準備をどうぞ


↓2 Kyouはどこにレンタルに?


1:横浜ロードスターズ
2:つくばフリージングチキンズ

4:佐久フェレッターズ
5:延岡スパングールズ
6:松山フロティーラ
7:エミネンシア神戸
8:恵比寿リトルギガント
9:伊達ホワイトホース
10:大阪パンサーズ

12:龍門渕トウカーズ
13:霧島神宮


照「なにが出るかな、なにが出るかな」

京太郎(前回はおもち引けなかったから次は引きてえなあ)


靖子「誰得とか言ったら怒るぞ!」

やえ「きゅ、急にどうしたんですか?」

京太郎「えーっと、俺はいったい誰に呼ばれたんですかね?」

靖子「私じゃないわよ」

やえ「私も別に……っていうか誰?」

京太郎「あ、俺はこれこれこういうもので……」

久「わ・た・し♪」フー

京太郎「ひいいいいいいいいいっ耳っ、耳はやめてえっ///」ゾクゾクッ

靖子「……久、なんでアンタがここにいるの」

久「長野は私のシマだからねー」

京太郎「確かに佐久って聞いた時から嫌な予感はしてましたよチクショー!」

やえ(なんだこの置いてけぼり感は)


京太郎「さっさと大学に帰ってください」

久「あーらそんな口聞いていいのかしら須賀くん? あなたの今日の雇い主は私よ?」

京太郎「金の関係ってやっぱ怖いっすね……」

久「その気になれば私は、あなたになんだってさせられるのよー?」ニヤニヤ

京太郎「そんな契約してねーよ!」

靖子「あっでもここに小さい字で……」

やえ「あっ本当だ、『生意気な口聞いても許してください! なんでも言うこと聞きますから!』って」

京太郎「そんな契約書初めて見たんですけど」

久「咲のお姉さんがサインしてくれたわ」

京太郎「あのポンコツうううううううう!!!!」


久「そういうわけだからぁ」ニヤニヤ

京太郎「ひっ」

久「靖子、なんかしてほしいことある?」

靖子「そ、そこで私に振るのか!?」

京太郎「……」

靖子「そんな子犬のような目で私を見るな! え、えーっと、それじゃあ」

久「それじゃあ?」

京太郎「それじゃあ……?」

靖子「……か、肩たたきでもお願いしようかな」

久「つまんないのー」ブーブー

やえ「面白くする必要ある?」


京太郎「っ、と。終わりました。どうです藤田プロ?」

靖子「……」

京太郎「藤田プロー? あれ、どうかしちゃったんすかね? ねえ竹井先輩?」

久「……」

やえ「……」





靖子「あへ、ひ、ひもちぃ、きもちいいのぉ……くせになっちゃうぅ……///」アヘアヘ

久「……」

やえ「……」


久「須賀くん」

京太郎「はい?」

久「次は小走さんがやってほしいそうよ?」ニッコリ

やえ「!?」

京太郎「あ、じゃあこっち来て座って、どうぞ」

やえ「ふ、ふざけるな竹井! 誰があんな人間凶器の前に……!」

久「逃げるんか?」

やえ「お見せしよう、王者の着席を!」スタッ

京太郎「始めますよー」

やえ「肩たたきになんか絶対負けない!」キッ

久(よく考えたらマッサージですらないただの肩たたきなのよね……)


やえ「ん、おっ、なかなかこれは」

やえ「あ、そこ。そこそこ、その感じいいわね」

やえ「ふー……」

やえ「んゃっ!?」

やえ「や、ちょ、ま、だめ、だめだめ、待って待って待って!」

やえ「~~~~~~~~~~~っっ!!」

やえ「あ、ああ……あああああああっ!!!」

やえ「………………あ、はぁ♪」


京太郎「ふう、いい仕事したぜ」スッキリ

やえ「あへぇ///」ビクビク

靖子「肩たたきには勝てなかったよ……」

久「さすがは奈良晩成の王者小走やえね……見事な即オチ3コマっぷりだったわ」

靖子「2コマ目はなんとか持たせるあたりがまた見事だな」

久「っていうか靖子、復活したのね」

靖子「これでもプロのレギュラーだからね」

久「プロも人外なのか(困惑)」


久「さーて、ご苦労さまだったわ須賀くん。それじゃあ……」

京太郎「それじゃあ最後は」ガシッ

靖子「久、お前だな」ガシッ

久「へっ? た、退路は確保してたはずなのに……!?」

京太郎「幻術だ」

久「また幻術なのか!?」

やえ「逃がさん……お前だけは……あへぇ///」ガシッ

久「中途半端に蘇ってるー!?」ガーン

京太郎「リビングデッドの呼び声かなにか?」

靖子「さ、須賀くん。やっちゃいな」

京太郎「……」ワキワキ

久「……ひっ」


照「それでどうなったの?」

京太郎「ウン年分の感謝をこめて、両手両足を封じた状態で念入りにやっときました」キラーン

照「今まで見た中で一番いい笑顔だよ京ちゃん」


↓2 さあ選べ!


1:横浜ロードスターズ
2:つくばフリージングチキンズ


5:延岡スパングールズ
6:松山フロティーラ
7:エミネンシア神戸
8:恵比寿リトルギガント
9:伊達ホワイトホース
10:大阪パンサーズ

12:龍門渕トウカーズ
13:霧島神宮



照「あと何回ぐらい行ってもらおっかな」

京太郎「あんたの裁量で決まるんすか!?」


晴絵「微妙なとこばっか突いてくるなぁ……」

京太郎「なんですかいきなり」

晴絵「いや、ちょっと代弁をね」

京太郎「誰のじゃい」

竜華「あれ、晴絵さん。その人どないしたんですか?」

晴絵「オー人事に連絡したの。ほら、ウチのスコアラーが急病しちゃったじゃん? データ入力手伝ってもらおうかと思って」

京太郎(いよいよただのなんでも屋稼業になってきたな……)

竜華「ふーん。清水谷竜華や、よろしくな」つ

京太郎「あ、すいませんこちらこそ。須賀京太郎です」つ

京太郎(なんだ意外と普通の人じゃんか)ホッ

竜華「怜も挨拶しぃ、ほら」

京太郎「……ん? 園城寺さん来てるんですか?」キョロキョロ

晴絵「あ、いや、その……」アセアセ


竜華「……はっ! ごごごめんな、今のナシ! なんでもないんや!」アセアセ

京太郎「はあ……?」

竜華(あかんあかん、最近よく『怜ちゃん』やっとるからってナチュラルにいきすぎたわ……)

晴絵(『枕神怜ちゃん』に関する分析はこっちでも進めてるけど、普通の人に言ったらキチ○イ扱いだろうしな……)

竜華(これ完璧にしたらウチも一皮むけるんかなぁ……いやでも怜(本体)への負担とかあるかもわからんし……)

京太郎「あの、すいません」

竜華「え、あ、うん。どないしたん?」

京太郎「こんなこと言ったらセクハラかと思われるかもしれませんけど……」

竜華「あっはは、ウチはセクハラ親父(みたいな女子高生)には慣れてんねん、遠慮せんで」

京太郎「清水谷さんの膝のあたり、なんかいません?」ジー

二人「「!?」」


晴絵「気を感じとるのは一流使用人の必須要件、ねえ」

京太郎「ほら、この仕事『気』遣いがなにより大事じゃないですかー」

竜華「使う『気』がちゃうやろ……」

京太郎「なんかこう、そのへんにうっすらといるのはわかるんすよね」

竜華「ウチが言うのもなんやけど、眉つばもんの話やなぁ」タラリ

晴絵「えーっと、要するに。『怜ちゃん』はエネルギー体なのね?」

京太郎「『怜ちゃん』かどうかは知りませんけど、まあそんな感じですね」

晴絵「誰か受けとった雀力を太股に一点集中して具現化させている……?」ブツブツ

竜華(これなんのマンガやったっけ)

晴絵「……よし! 清水谷さん!」

竜華「なんです?」

晴絵「ちょっと須賀くんに膝枕してみて!」

竜華「なんでや!?」ガーン

京太郎「飛び火した!?」ガーン


京太郎(い、いや! 混乱してついツッコんじまったけど、これはチャンス!)

京太郎「清水谷さん! 俺ならいつでもいけます!」ムフー

竜華「くんなや! 清々しいぐらい堂々と『下心』って顔に書いてあんねんこのスケベ男がぁ!!///」

京太郎「くそうバレた!」

竜華「バレるわ!」

晴絵「私の仮説を確かめるためだから! お願い清水谷さん!」

竜華「嫌ですよ男に膝枕なんて! 晴絵さんじゃアカンのですか!」

晴絵「赤の他人の方がいいんだよ! ほら早く! 麻雀の発展に犠牲は付き物デース!」ギラギラ

竜華「アカンしゃぶってる時のフナQとおんなじ目ぇしとるぅ!」

京太郎「」ワクワク

竜華「ワクワクすんな!」


照「清水谷さんは犠牲になったのだ……」

京太郎「最終的には赤土さんに拝み倒されて根負けしてました。押しに弱いっすねあの人」

照「えっじゃあ膝枕できたの?」

京太郎「目隠しはされましたけど……ふっ、ふふふ」ニヤニヤ

照「なんてこったい、京ちゃんがいい思いするなんて! ところで赤土さんの仮説って?」

京太郎「さあ、そのへんは俺よく聞いてなかったんで」

照「ふーん……あと、向こうでなんか執事らしいこと、したっけ?」

京太郎「あっ」


↓2 Where is レンタル先?


1:横浜ロードスターズ
2:つくばフリージングチキンズ


5:延岡スパングールズ
6:松山フロティーラ
7:エミネンシア神戸
8:恵比寿リトルギガント

10:大阪パンサーズ

12:龍門渕トウカーズ
13:霧島神宮


照「とりあえず今夜はこれで終わりね」

京太郎(今夜……?)


京太郎「……ふふ」

京太郎「ふふふふ」

京太郎「ふふふふふふ」

京太郎「はーっはっはっは!!」

京太郎「やって来ました霧島神宮! ついに引いたぞ大当たり!」

京太郎「巫女が執事になんの用なの、とかそもそもアンタらプロじゃないでしょ、とかツッコミどころはあるけども!」

京太郎「そんな些細なことはおもちの前にひれ伏すですのだ!」

京太郎「いざゆかん夢の国! たのもー!」


ガラッ


初美「おや。いらっしゃいませ、ですよー」

京太郎「……あ、どうも。本日はよろしくお願いいたします、須賀京太郎です」

初美「なんなのですかその奇妙なまでの抑揚のなさは」


京太郎「あの……」

初美「どうかしましたかー?」

京太郎「他の方は、その。本日お休みとか、ですか?」

初美「ああ、いえ。そんなことはありませんよー。春ちゃんは従姉妹のところに遊びに行ってますけど、他は全員います」

京太郎「」グッ

初美「というか今日お呼びしたのは、まさにその『他の方』に関係する理由なんですよー」

京太郎「ほう?」

初美「ふむふむ……」ジー

京太郎「? どうかしました?」

初美「……まあ、これならなんとか生きて帰ってこれますかねー」ボソ

京太郎「今なんつったオイ」


初美「なんのお話ですかねー? はつみちっちゃいからわかんなーい♪」テヘ

京太郎「今年成人式の合法ロリがなにほざいてんだ! 俺はどこぞの副会長とは違いますからね!?」

初美「いや誰ですか」

京太郎「……結局俺は、なにをやらされるんです?」ビクビク

初美「須賀くんと言いましたね。おっぱいは好きですかー?」

京太郎「大好きです!!!」

初美「じゃあ死ね」ニッコリ

京太郎「ええ!?」ガーン

初美「まあそれは冗談として」

京太郎「冗談とは思えない『凄み』がありましたけど今!?」


初美「向こうにある社が見えますかー?」

京太郎「あ、はい」

初美「あの社に今、私と春ちゃん以外の六仙女が揃って、ある儀式を行ってるんですよー」

京太郎「……」

初美「そこに行ってきてください。中に入ったらおっぱいオバ……霞ちゃんの指示に従ってくれればいいです」

京太郎「……」

初美「大丈夫、なにも難しいことはありませんよー? あなたはただされるがままに」

京太郎「……帰っていいですか?」

初美「社の中にはおっぱいがいっぱいですよー」ニッコリ

京太郎「やるます!!!」


京太郎「ほんとこれもう執事関係ねえよな」ブツブツ

京太郎「っと、この社か」

京太郎「中でいったいなにやってんだろうな……儀式、ねぇ」

京太郎「……」

京太郎「勇気とは! 恐怖を乗り越えることだ! 打ち勝つことだ!」

京太郎「失礼しまーす!」ガラッ


扉を開けるとそこは…… ↓1コンマ

01~05 禁断の花園だった
06~35 突如目の前におもちが
36~65 ごく普通の神社の一角だった
66~95 異界だった
96~00 ざんねん!


ボフッ


京太郎「えっ」

霞「や、やん」

京太郎「えっ……………………えっ」

小蒔「わ、わぁっ! 突如扉を開けて勢いよくお辞儀をした男の人の頭が霞ちゃんの、むむ、胸に!///」

巴「説明ありがとうございます姫様」

京太郎「……」

霞「……あ、あらあら///」

京太郎「失礼しました、お嬢さん」キリッ

京太郎(俺の身にこんな都合良くラッキースケベが起こるわけがない。よってこれは)

京太郎(夢だな、間違いなく)キリッ


京太郎「それで? 薄墨さんからは石戸さんの指示に従えばいい、と聞いてますが」

霞「あ! そ、そそ、そうよね、ごめんなさいね///」

巴「あんなことがあった割には動揺のかけらも見られませんね」

小蒔「さっきのは単なるハプニングだった、ということですね。落ち着きがあって紳士的な方ですっ」

京太郎(これは夢。さっきのおもちインも夢)

京太郎(この須賀京太郎、いかにおもちの園で寝転がるのが生涯の夢と言っても、本当に夢の中のおもちで満足するほど落ちぶれてはいない)

京太郎(俺が掴む(物理)のはリアルなおもちのみ! 幻影の乳になど惑わされんわ!)クワッ

小蒔「真面目で下心がこれっぽっちもなさそうな方が来てくれてよかったです!」ニコー

巴(……だといいけど)

霞「///」


京太郎「麻雀、ですか?」

小蒔「はい」

京太郎「霧島神宮の、なんかこう、儀式的なアレとかじゃなかったんですか?」

霞「儀式的なアレの一環として、麻雀をやるのよ」

京太郎「……困った時の解決法と言えば?」

三人「「「麻雀」」」

京太郎「この麻雀脳どもめ!」

巴「姫様が降ろす『九面』の力が不安定になってて。奉納麻雀でそれを収めなければいけないんです」

京太郎「だったら素人なんて呼ばずに、ここにいる人でやればいいじゃないですか」

霞「なるべく麻雀が弱くて生命りょ……体力のある男性の方がいけに……接待役として一人いてくれると助かるの」ニッコリ

京太郎「すいません聞かなかったふりにも限度があるんでもうちょっとうまく隠してもらえます?」


小蒔「それじゃあ始めますねー……くぅ」zzz

京太郎「なんやかんや流されて卓に着いちまった……」

京太郎(まあいっか夢だし)

霞「ちなみにあなた、麻雀の腕は?」

京太郎「ボチボチってところですね」

巴(須賀京太郎須賀京太郎……どこかで聞いたような……)

小蒔「……」ゴゴゴゴゴゴ

巴「!」

霞「来るわよ!」

京太郎「……っ!」


対局結果 ↓2コンマ

01~05 まさかの 完 全 勝 利
06~15 善戦、ゆみせんせー見てるー?
16~80 姫様には勝てなかったよ……
81~95 一時的発狂
96~00 ざんねん!


京太郎「あへぇ」

初美「おー、生きて帰りましたね。よかったよかった」パチパチ

京太郎「まあ負けるのは慣れてるんで、あの程度どうってことないですけど」アヘアヘ

初美「じゃあそのアヘ顔はなんですかー?」

京太郎「ちょっと気に当てられてぇ」アヘェ

初美(「気に当てられる」とかいう言葉が普通に出てくるあたり一般人じゃありませんねー)

京太郎「じゃ、俺は帰りますんで……」フラフラ

霞「あ、あの……」

京太郎「はい? 石戸さん?」

初美「おや。どうかしたのですかー、霞ちゃん」


霞「……まだ足下がふらついてるわ、あなた」

京太郎「あー、まあこんぐらいなら歩いてるうちになんとかなりますよ。これでも執事のはしくれですし」

霞「そ、そうなの」シュン

初美「……」

京太郎「……」

霞「……」モジモジ

初美「須賀くん。霞ちゃんのアレに頭を突っ込んだそうですねー?」

京太郎「……事故です(そして夢です)」

初美「直に見た巴ちゃんもそう言っているので、その主張は信じます。でも」

京太郎「でも……?」オソルオソル


初美「霞ちゃんはこう見えて、とてつもなーく貞操観念の固い子です」

霞「///」

京太郎「はあ」

初美「そして、ウブです。思春期の中学生よりもウブです」

霞「///」

京太郎「……要するに?」

初美「あなたはすでに『石戸霞のはじめての男』として、インプリンティング(刷り込み)が完了してしまった、ということです」

京太郎「ぶーっ!!」

霞「は、はっちゃぁん!///」


照「え? それで、その後はどうなったの?」

京太郎「……」

照「京ちゃん?」

京太郎「……俺と薄墨さんの間で、石戸さんの『それ』は一時の気の迷いだ、という結論に達しました」

照「……」

京太郎「俺は、その。その日のうちにさっさと横浜に戻ってきました。向こうでは薄墨さんと狩宿さんによるカウンセリングが行われてると思います」

照「……」

京太郎「……」


照「……須賀くん」

京太郎「……はい」

照「ヘタレたね」

京太郎「」グサッ

照「普段からあれだけおもちおもち言っておいて、いざ目の前にぶら下げられたらそのザマって……」

京太郎「」グサッグサグサッ

照「とりあえずこのことは咲と優希ちゃんと和ちゃんに報告しておくね」ピッポッパ

京太郎「やめてええええそれだけは勘弁してえええええなんでもしますからあああああ!!!!///」


(とりあえず)カン!

報告を聞いた三人娘はニヤニヤが止まらなかったそうです
どういう意味かは自由にご想像ください

いい具合にオチがついたんで一旦レンタル京ちゃん編は終了です
またいつかやりますけど、その前に別のも書きたいので
お付き合いいただきありがとうございました


〈僕の夢(ラーの翼神竜OCG化)〉


※知らない人にはつまらない話であることを予めご了承ください


京太郎「あのーくーもをーつーきーぬーけーてー」

咲「ンヒィ↑」

優希「というわけで遊戯王の話しようぜ!」

和「※しません」

三人「「「えー」」」

和「ことさら口に出すのも馬鹿らしいですけど、ここ麻雀部ですからね?」


京太郎「ほらさ、たとえば有珠山の麻雀部とかって、元はゲーム部みたいなもんだったんだろ?」

和「私もそこまで詳しくありませんが、そんな感じらしいですね」

京太郎「ならば我が部でもテーブルゲームの一環としてデュエルを!」

和「……物議を醸しかねない台詞であることを承知の上で、あえて言わせてもらいます」

京太郎「うむ」

和「麻雀、なめてますよね?」

優希「ああまったくだ」

咲「麻雀部の風上にも置けないよ!」

和「あなたたちに言ってるんですよ!!!」


咲「でも和ちゃん、最新の遊戯王ゲーム買ったよね」

和「ぎくっ」

優希「アドパでよく有珠山のユッキと通信対戦してるよね、ユウキ知ってるよ。私もしてるし」

和「ぎくぎくっ」

京太郎「ちなみに魂のデッキは?」

和「【マドルチェ】です」キリッ

三人「「「……」」」

和「だってかわいいんだからしょうがないじゃないですかー!///」ウワーン

三人(((そういう和/のどちゃん/和ちゃんが一番かわいいよ)))


咲「でもさ、和ちゃんを弁護する意図だけで言うわけじゃないんだけど」

咲「ああいうTCGって、ちょーっと麻雀に通じるところがあるよね」

京太郎「あー」

優希「上級者同士が最善のデッキ構築とプレイングでぶつかり合えば、最後はドロー力が物を言うもんね」

和「なるほど。サイドチェンジありのマッチ戦なら相性の問題もやや緩和されます」

京太郎「で、時にオカルトじみた鬼ドローで勝ちをかっさらっていくヤツもいる、と」

和「そんなオカルト、アニメでしかありえません」

咲「シャイニングリンシャンツモ!」ゴッ

優希「王牌を創造してたのか……」

和「S・O・A!」


和「バレているので開き直っちゃいますけど、みなさんはどんなデッキを使用するんですか?」

咲「私は【植物】。最上級モンスターの四季姫がポンポン出てくるよー」

京太郎「咲のイメージに合うな」

優希「オーイエス! 【妖仙獣】マジ最高っすだじぇ! ちなみにペンデュラム型ね」

咲「待ってましたぁ~!」

京太郎「アニメではリストラされたけどな……あ、俺は【レインボーネオス】だ」

優希「いいねぇ、ロマンだねぇ」


京太郎「ところがどっこい、今やファンデッキの中でもそれなりに強い部類なんだな」

咲「え、そうなの?」

京太郎「元々出さえすりゃあレインボーネオスは強いんだぜ? それが昨今のカードプールのおかげで出しやすくなってんのよ。相手にもよるが5回やれば3、4回は出る」

優希「マジで!?」

和「えらくマジです。真屋さんが時々使ってきますけど、下手すると1ターンキルされます」

京太郎「なにしろレインボーのおまけで終焉龍が出てくるからな」

咲「エグぅい!」

優希「もう一回死ねるドン!」


咲「回ってるとこ見てみたいなぁ」

優希「じゃあ今対戦しよっ」

京太郎「あ、俺今持ってんのネタの【おもち】だけなんだけど」

咲「PSPある?」

京太郎「ありますあります」ガサゴソ

優希「むしろ【おもち】ってどんなだよ」

咲「よーし準備完了! それじゃあ早速……」

三人「「「デュエっ!?」」」


ゴツンゴツンゴツン!


和「これから部活ですよおバカさんたち」ニッコリ


咲「ちょ、ちょっと悪ノリが過ぎました……」ヒリヒリ

京太郎「ごめんなさい練習はマジメにやります……」ヒリヒリ

和「当たり前です!」プンプン

優希「終わったら! 部活終わったらやろうね!」ヒリヒリ

和「……まあ、そのぐらいならご自由にどうぞ」

京太郎「やったぜ。」

咲「といっても下校時刻は当然過ぎるしなぁ。部室も空き教室も使えないよね」

優希「PSPでやるだけならそんなに迷惑しないだろうし、マックとかでいいんじゃね?」


ヤイノヤイノ


和「……」


京太郎「よーし、俺が同志クロチャコフと組んだ渾身の【おもち】デッキもそこでお披露目……」

和「あの」

優希「ん? のどちゃんどうかした?」

和「対戦するなら、人数が奇数だとなにかと不便じゃありません?」

咲「んー、まあ確かに」

和「その。もしアレなら、私が人数合わせで入ってあげてもいいですよ?」

三人「「「……」」」

和「……」


優希「マホー部活終わったら遊戯王やろうじぇー」

マホ「わーい! マホ、《クイーンマドルチェ・ティアラミス》のバウンス効果が対象を取るのか取らないのか時々間違えちゃうんですけど、それでもいいですかっ?」

京太郎「そのへんはさすがに初歩だからがんばろうぜ」

ムロ(どのへんが初歩なんだ……)

咲「で、なんだっけ和ちゃん?」

和「すいません人数とか奇数とか言い訳です私も混ぜてください///」カァァァ

三人「「「素直でよろしい」」」ニッコリ


カン!


〈のどっちとユッキ、最強の大天使決戦!(半ギレ)〉


和「カードを1枚セットしてターンエンドです」

由暉子『ギャラリーが多くて緊張しますね……私のターン、ドロー!』シュバッ

京太郎「なるほど、WEBカメラの角度を上手く調整して」

優希「スカイプデュエル! そういうのもあるのか!」

咲「やっぱり相手の顔が見えると、デュエルしてるって気分になるよね!」

和「別に顔を見せる必要はないんですけどね」


由暉子『いきますよ! 私はレベル3の《ライトロード・サモナー ルミナス》にレベル4、《ライトロード・アーチャー フェリス》をチューニング!』

由暉子『刑罰来たり、神の報い来たらん! 神来たりて汝らを救い給うべし!』

由暉子『シンクロ召喚! 光臨せよ、レベル7! 《ライトロード・アーク ミカエル》ッ!!』


\(`・ω・´)ゝ←例のポーズ


京咲優希「「「……」」」

和「真屋さん。イタいです」

京咲優希(((ストレート豪速球うううううううう!!!!????)))ガビーン


由暉子『え、そうですか?』\(`・ω・´)ゝ

和「客観的には」

由暉子『私はカッコいいと思うんですけど』\(`・ω・´)ゝ

和「詰まるところ主観の問題ですね。真屋さんがいいのならいいと思います」

由暉子『はい』\(`・ω・´)ゝ

和「……こういう人です。まあ、いい人なんですよ?」

京太郎「お、おう」

咲「淡ちゃんに見せてあげたいな」

優希「やめたげてよぉ!!」


もいっこカン!


〈ダークマター征竜は死んだんだ〉


淡「セブンスワンでネオタキオンしょうかーん、っと」

誠子「うげっ、ここで鬼ヅモか。召喚口上いいの?」

淡「はっ、子どもじゃないんですから」ヤレヤレ

誠子「『超新星(スーパーノヴァ)の淡い輝きが永遠をも超える! 時の生ずる前よりよみが』」

淡「~~! ~~~っ!!///」ペシペシ

誠子「あっはっは。あ、召喚時に《フィッシャー・チャージ》でネオタキオン破壊な」

淡「」


カカン!

麻雀で笑顔を……(すこやんを見ながら)

ラーのカード化はまーだ時間かかりそうですかね?
ご一読ありがとうございました

乙でした
原村和がフィールドに離れた時おっぱいトークン2体特殊召喚とか
SOAカタストルとか妄想してました
あとゴッドハンドクラッシャーで頭割らせてください

おもちデッキって何が入ってるのかな?治療の神ディアンケトくらいしか思いつかん

歯車街で歯車街壊しても効果発動されなくなってて全俺が泣いた

そいや清澄面子で遊戯王出てるの誰かいたかな。シリーズ長いけど咲声優と共通してるのそこまでいないような……

でもそのダークマター征竜でさえ環境上位であれども最上位ではなかった気がする

そういや、テラナイト組もうかなってパーツ集めてたらまた環境に帰ってきててビックリした

>>277
レジェンド「やめろー! こんなの麻雀じゃない!」

>>280
>頭割らせてください
ファッ!?

>>286
エースはとりあえずブラマジガールですかね(適当)

>>291
もうやめましょう……アンティーク・ギアに希望などないのです(アニメから目を逸らしながら)

>>292
咲全体を見回してもパッと思い付くのが穏乃とゆみちんぐらい
福山さんは何年か前バトスピに出てたような

>>303
爆発力は環境でも屈指でしたがだいたいオーバーキルになりますからね
その分安定感で他に劣るのがきつかったんでしょう
9期テーマほんと頭おかしい……(小声)


〈彼氏彼女の身長談義〉


優希「あれ、職員室寄ってかなくていいの?」

和「ええ。今日は裕子ちゃんが鍵を開けてくれているので」

京太郎「練習メニューどうすっかなー」

咲「一年生の子たちもだいぶ慣れてきたよね」


ガチャ


ムロ「あ、こんにちはー」

優希「よーっす、ご苦労ムロ!」


ゾロゾロ


咲「私最近調子いいから、実戦多めでいきたいな」

京太郎「おっ。じゃあ久々に、俺とガチンコでやるか?」

和「加治木さんのご指導の成果、ぜひ私も見てみたいですね」

ムロ「……」ジー

優希「ん? どうかしたのムロ」

ムロ「あっ、いえ……昼休みに先輩たちを見かけた時も思ったんですけど……」


京太郎「昼休み?」

咲「お昼食べに食堂行った時じゃない?」

和「放課前に4人揃ってるタイミングというと、そこぐらいしかないですね」

優希「なんだよーだったら声ぐらいかけろよなー、このこの」

ムロ「窓越しに見かけただけですから……私教室でお弁当でしたし」

ムロ(そもそも割り込むのがためらわれますし)

京太郎「で? 俺ら見かけて、それがどうしたって?」


ムロ「まあ、すっごーくどうでもいい上に今さらなことなんですけど」

優希「OKOK、どうでもいいこと大好きだぞ私」

咲「いいよこいよ!」

和(私はあんまり……)

ムロ「先輩たち4人が並ぶと」

京太郎「うんうん」

ムロ「副部長だけ、飛び抜けて背が高いですよね」


咲「……」←155cm

和「……」←155cm

優希「……」←157cm

京太郎「……」←188cm

四人((((確かに……))))

ムロ「うん、ほんと。こうして見ると、須賀先輩の肩よりもっと下に三人の頭がありますもんね」マジマジ


和「とっくに慣れてたので近頃は意識してませんでしたけど……」

優希「考えてみれば、犬の分際でクソ生意気な高さだよなぁ」

咲「京ちゃんと話してると昔から首が痛くなったもんだよ」ウンウン

京太郎「えっなに、俺がdisられる流れなの?」

和「そういうわけでは」

優希「そういうわけだよ!」

ムロ(どういうわけだろう)


ムロ「宮永先輩は須賀先輩と中学から一緒なんでしたっけ」

咲「そだよー」

和「当時から高かったんですか?」

咲「んー、高校入学の時点で180越えてたよね?」

京太郎「ああ、中学時代から朝礼とかは列の後ろで聞いてたぜ。立ち寝がバレにくくて楽なんだよなー」

優希「背の順の並びとか懐かしいじぇ」

ムロ「高校入ったら名前順になりましたもんね。私はどっちにしろ後ろの方でしたけど」←167cm

咲「そういえばここにもノッポさんが!」ガーン

優希(※なお並び順の変遷には地域差があることをお断りしておきます)


京太郎「男は中学あたりで成長期が来るからなー」

和「裕子ちゃんも中学の時から高かったですね」

ムロ「私は小学生の時からクラスで後ろの方でしたよ」

咲「女の子の方がそういうのは早いんだっけ」

京太郎「俺は……中一の夏だったかな、一気に伸びたのは」

優希「こいつにも小さい頃があったの!?」

和「そりゃああるでしょう」


咲「あっはは! 中一の頃の京ちゃんって顔立ちもキレイだったし、ホント女の子みたいで可愛かったよねー!」ケラケラ

ムロ「なんと」

優希「やだ、ちょっと興味ある」ワクワク

和「写真ないんですか写真」ウキウキ

京太郎「お前ら急に生き生きしだすのやめろ!!///」

咲「うーん、微妙だなぁ。家なら卒アルあるけど、中一の夏より前に写真撮るような行事あったっけ……?」

京太郎「真剣に悩んでんじゃねーよ!! 見せねーからな!?///」


ヨーシコウナッタラキョウチャンチニイッテ… ヤメロー!


ムロ(元は私から振った話題だし、助け舟出すか……)

ムロ「長身といえば、中学時代私よりずっと背の高い友達がいましたね」

咲「へっ?」

優希「ああ、ミカね。加藤ミカ」

和「懐かしいですね。風越に進学したんでしたっけ」

京太郎(お前はホントいい子だよムロ)ホロリ


ムロ「あの子中三当時で179あったんですよ」

咲「ひゃくな……っ!?」

京太郎「同じ歳の時の俺とほぼ変わんねーじゃん」

優希「私の一個下にノッポばっかり二人も揃って、なんの因果かと思ったもんだよ」ウンウン

京太郎「あ、ちなみにおもちの方は……」

和「私たちの後輩、しかも他校の生徒に手を出してみなさい。捻り潰しますよ?」ニッコリ

京太郎「ひぎぃ」


咲「結構身近にいるもんだね、長身の女の人って」

和「星夏さんはそろそろ180に届きそうだと嘆いてました。歩さんもあれで、160は間違いなくあるんですよね」

京太郎「あそこは一さんと天江さんは以外は平均的に高いんだよな。井上さんとハギヨシさんは高一の俺より高かったはずだぜ。いつの間にか追い越してたけど」

優希「メグ先輩なんて185だぞ確か。アメリカ人ぱないの」

咲「そういえば龍門渕チームって姉帯さんも入ったんだよね……」

ムロ「余裕でインハイ最高身長記録でしょうね……(197cm)」

優希「あそこはなにか? 長身女流雀士でも集めてるのか?」

和「龍門渕さん自身が目立ちたがり屋ですから、どこか無意識にそうしてるところはあるのかもしれませんね」


透華「っくしゅん!」

一「大丈夫透華?」

透華「ふふふ、どこかで誰かが私の噂をしていますわね。あー人気者は辛いですわー」

純「知ってるか透華? くしゃみした本人がポジティブな時ってのは」

智紀「だいたいはネガティブに噂されているもの」

透華「ふふん、知りませんわねそんなメタ法則。ところでそこの三人!」ビシッビシッビシッ

豊音「ふぇ?」モグモグ

ダヴァン「ふぁイ?」ズルズル

純「俺もかよ」ガツガツ


透華「なんで全員なにかしらものを口にしているのか、はこの際置いておいて」

一「あ、みんなお腹減ってるって言うからボクが給仕したんだ」

智紀「スカウトに当たって彼女らの好物はリサーチ済み」グッ

透華「置いて、おいてッ! あなたたち、背が高すぎますわ!」

豊音「えー?」

ダヴァン「そんなコト」ズルズル

純「言われてもなー」

透華「こんな長身が三人も並んだら、せっかくオーナー兼監督兼選手と肩書きを並び立てた私の存在が物理的に霞んでしまうではありませんのー!!」ジタバタ


豊音「好きで背が高くなったわけじゃないよー」ウルッ

ダヴァン「アメリカではワタシ程度珍しくもありまセン」ズルズル

純「つーか自分で集めたんだろ。オレはてっきりそういうヤツを選んでるのかと……」

透華「だったら蒲原さんを勧誘したりしませんわ!! というかミス・ダヴァン! いつまで食べておりますの!?」キー


ワーワーギャーギャー


智美「ワハハ。取り立てて特徴のない身体をしている上にここまで話の流れから放っておかれてたけど泣かないぞ」←150cm

一「ど、ドンマイです蒲原さん……あ、カマボコ用意しましょうか」

智美(別にカマボコが好物とは言ってないぞ)ワハハ


京太郎「……とかいう会話がどっかであったりしてな」

和「なにを言っているんですかあなたは」


ガチャ


ゆみ「こんにちは、みんな」

全員『こんにちはー』

和「お疲れ様です、加治木さん」ペコリ

優希「ゆみ先輩も高い方だよな……」ジー

ゆみ「ん、なんの話だ?」

咲「かくかくしかじか」


ゆみ「ふうん。別に私は長身というほどでもないぞ。私ぐらいの女子はざらにいると思うがな」←164cm

ゆみ「鶴賀なら妹尾の方が私より高いぐらいだ」

京太郎「マジすか!?」

ゆみ「165か、6だったか。そんなには変わらないが、とにかくほんの少しだけ高い」

和「そういうイメージはなかったですね……」

咲「ねー。妹尾さんって私と同じぐらいかと思ってた」

優希「むっきー先輩ならまだわかるんだけどなぁ(163cm)」


ムロ「意外と身長って、その人に抱いてる印象に左右されません?」

京太郎「わかるわー。俺加治木さんは絶対170あると思ってたもん」

ゆみ「それはどういう意味に捉えればいいんだ?」キョトン

京太郎「わ、悪い意味じゃあないっす……」

咲「そういえば春の決勝で気付いたんだけどさ、淡ちゃんと穏乃ちゃんって並ぶと頭一個分ぐらい違うんだよね。私ビックリしちゃった」

和「穏乃はここ二、三年、まったく背が伸びないと愚痴ってるのを聞きました(139cm)」

優希「逆に淡は5~6cm伸びてるよ。今の私より高いから……160は確実にあるかな」

ムロ「対等なライバルというイメージがあるお二人だけに、驚きですね」


ガチャ


マホ「こんにちはー! なんの話してたんですかっ?」

ゆみ「……逆に、小さい方だとどうなんだろうな」

和「マホちゃん、今身長何cmありますか?」

マホ「身長ですか? 四月の身体測定で140cmでした!」

ムロ「あ、ちょっと伸びてる」

和「しかも穏乃を超えましたね」

優希「哀れしずのん……」ナムナム

咲「悲しいなぁ……」ナムナム

京太郎「やめてさしあげろ」


カン!

四人で並んで歩いてるところを想像したらほっこりしたのでこのネタができました
個人的に一番ビビったのは池田の155ですかね
もっと小さいのかと……

ご一読ありがとうございました


身長談義でよかったなあ…胸だったら戦争だと思うし

この世界での小さい人達(胡桃さんともこさんと衣お姉さんと池田さん家の三つ子達)の身長の変化っ振りが知りたいと思ったのは私だけですかね?

クロチャコフと京太郎って実際いいカップルになれるよね
クロチャコフと京太郎がイチャイチャするのを複雑な思いで見つめる三人娘とか見てみたい気もする

遊戯王は天使使うと叩かれます。なんでや。

猫耳と頻繁なディフォルメのせいで小さいイメージだからなぁ池田ァ!は

>>323
京太郎そこは「凛とした美人は身長があるイメージなので」くらい言おう
実際、姿勢や仕草、纏ってる雰囲気で大きさイメージは変わるわけで

かじゅのタッパあるって誤解は割とSSSも関係してそう。
SSSが176あって、イメージと言うか何と言うかが似てるからタッパも似たようなもん、って感じちゃうし。

>>327
胸談義はもうやったんだよなぁ

>>337
その中で一番伸びてるのは池田三姉妹でしょう
とりあえず衣の身長は1mmたりとも伸びていません

>>338
代行天使なら今使ってもそんなには強くないはずですが……

>>349
言えないからモテないんだよ!!

>>350
その二人を並べると私も書き分ける自信がありません


本日は超ショートショート11連発となっております
ゆっくり読んでいってね!


〈とある二人は悪友同士〉


華菜「お腹空いたー。天江ー、どっか入って飯食おー」

衣「代金は折半だからな」

華菜「ワリカンって言えよワリカンって。お前の口調いちいち小難しくてみんな困ってんの。主に華菜ちゃんが」

衣「貴様の低脳さに合わせてこれでも平易な言葉を選んでやっているのだ!」プンスカ

華菜「低脳とか言うなし!! ジョジ○でも規制が入ったNGワードなんだからなー!」プンスカ

衣「衣の預かり知ったことかー!!」


カン!


〈とある三人の昼飯事情〉


店員「申し訳ございませんお客様、相席よろしいでしょうか」

華菜「おうおう遠慮することないし!」

衣「衣は貴様との相席を遠慮したい」

店員「お客様、お席が取れました。こちらにどうぞ」

照「どうもありがとうございます」ペッコリン

衣「!?」

華菜「!?」


カン!


〈とある二人は先輩後輩〉


華菜「なななな、なんでこんなとこに宮永照が!? 本物!?」

照「ここのスイーツが絶品だと聞いて」ジュルリ

華菜「本物だー!?」ガーン

衣「ど、どうもお久しぶりです、宮永プロ」ペコリ

華菜「偽物!?」ガーン

衣「どういう意味だ池田の分際で!!」

照「あ、ゴッドアルティメットレインボーネオギャラクシーマスターオッドアイズリベリオンパフェ1つください」

華菜「なに言ってんのこの人!?」ガーン


衣「社会人になるにあたって、ハギヨシに厳しく指導されたのだ」

照「もぐもぐ」

衣「目上の人間には最低限、敬語を使えとな」

華菜「当たり前っちゃあ当たり前のことなんだけど、お前がやると違和感バリバリだよ」

衣「それを抜きにしても衣は……私は、全力で挑んでこの人に敗れている」

照「ばくばく」

衣「無論悔しくはあったが、清々しくもあった。かつて咲に敗れた時のように」

華菜「天江……」

衣「単純に、人間として尊敬できるお人だ、ということだな」

照「んぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐ///」テレテレ

華菜(……そうか?)


カン!


〈とある二人の意外な因縁〉


照「けっぷ、ごちそうさま。ところでそっちのあなたは、池田華菜さん?」

華菜「!?」

衣「な、なにゆえ池田ごとき有象無象の名が貴女の口から!?」

照「咲からよく聞いてた」

華菜「あ、な、なんだ。妹さんから。そうですか」ホッ

照「あなたにも姉妹がいるんだって?」

華菜「はいっ。口やかましいけど可愛い妹たちです! 今頃元気にしてるかなぁ……」

衣「むー! むー! 衣だって龍門渕に帰れば、可愛い妹分がいっぱいいるんだからなー!」

華菜「お前『が』妹分の間違いだろ」ケラケラ

衣「やかましいわこの懈怠者がー! 衣が一番お姉さんなんだー!」プンプン

照「ふふ」クスクス


照「咲ってコミュ力の割には、よく年上の女の子に懐くでしょ?」

華菜「あー」

衣「確かに、斯様な印象はあります」

照「……前に一度聞いてみたんだ。尊敬してる先輩は誰かって」

衣「ふむん」

照「竹井久さん、染谷まこさん、加治木ゆみさんに恭子……末原恭子さん」

華菜「(一部除いて)納得の面子ですねー」

照「いろんな名前が出てきたよ。もちろん天江さん、あなたの名前もね」

衣「ふふん」フンス

照「で、さらに。その中で誰が一番かって聞いたら……」


衣「これは衣だな」

華菜「いーや華菜ちゃんは加治木先輩に賭けるね」

照「池田さん」

華菜「なんですか?」

照「だから、池田さん」

華菜「??」

衣「……よ、よもや?」

照「咲が一番尊敬してるのは、あなたなんだって。池田華菜さん」ニッコリ

華菜「え……ええええええええええええええええええええええええええええええっっっっ!?!?!?!?!?」


華菜「ななななんで!? なんでなんでなんで!? 華菜ちゃんそんな大したことしてないし!?」オロオロ

衣「な、なにかの間違いではないのですか!?」

照「ま、細かい理由は本人にでも聞いてよ。今大事なことはね」

照「咲がその後に続けて、こう言ったんだ」

照「『池田さんみたいな人がお姉ちゃんだったらなぁ』――って」

二人「「……」」

照「私を見ながら……これ見よがしに……タメ息までついて……」ズーン

華菜「そ、それは先輩にもなにかしらの落ち度があったんじゃ」

照「 い け だ さ ん ? 」ゴッ

華菜「みぎゃっ!?」ビクッ






「この後ちょっと時間あるかな? かな?」





カン!


〈とある二人は悪友でライバル〉


華菜「」プシュープスプス

照「ありがとうございました。いい麻雀でした」スッキリ

衣「宮永プロ」

照「うん?」

衣「この程度で池田華菜という雀士を『折った』、などとはゆめ思わぬことです」

照「……」

衣「なにしろこやつは、この私に三度敗れて尚、いつか私を倒すなどとのたまっている――筋金入りの阿呆ですから」ニヤ

照「……うん、知ってるよ。そう言ってたから」

衣「……ああ、なるほど。そういうことですか」

照「そういうこと」ニコ

華菜(なんかいい話っぽいけど、だったらなんで華菜ちゃんボコられたんだし……?)プスプス


カン!


〈とある二人は副将大将〉


穏乃『灼さん灼さん灼さん!』

灼「ど、どしたの穏乃、急に電話してきて」

穏乃『お誕生日おめでとうございます!!』

灼「……誕生日なら先週過ぎたんだけど」

穏乃『ところで話は変わりますけど!!!』

灼「あっはい」

穏乃『阿知賀で赤土さんの次に灼さんと仲がいいのって、私ですよね!?』

灼「……はい?」


〈とある二人は中堅副将〉


憧『お電話変わりました新子です! 灼さん誕生日おめでとう!』

灼「これはこれはご丁寧にどうも……」

憧『私よね!? ねえ灼さん、シズより私よね!?』

灼「……」

穏乃『こらーアコー! 私と灼さんは副将大将の絆で結ばれた仲なんだぞー!!』

憧『それ言ったら私だって中堅副将よ!!』


ワーワー


灼(一番の親友は玄だけど黙っておこ……)


〈とある二人は奈良盆地貧(以下略)〉


【ハートビーツ二軍戦会場】


灼「やえ先輩やえ先輩やえ先輩」

やえ「三回も呼ばなくても聞こえてるから」

灼「それでね、それでね、穏乃と憧が私のことで……!///」

やえ「うん、わかったわかった嬉しかったのね。でも三回聞けば十分よ」

灼「でも私の一番はやっぱりハルちゃんだし、あ、でもでも一番に尊敬してる先輩っていったら宥さんだし、誰か一人パートナーを選べって言われたら玄になるしで私もう怖……! なにこの状況幸せすぎて怖……!///」ムフー

やえ「いいからとっととツモれ鷺森ィ!!! あと誕生日おめでとう!!!」


カン!


〈とある二人も先輩後輩〉


【Roof-top】


まこ「コーヒーお待たせしましたご主人様」

一太「……染谷さぁ。前から言いたかったんだけどさぁ」

まこ「なんでしょうご主人様」

一太「2年前僕がロリコンだとか言い触らしたの君だろ!! おかげでえらい迷惑したんだよこっちは!!」

まこ「疑惑はわしが言い出す前からあったしあんたがロリコンなのは事実じゃろうが!!!」

一太「ロリコンじゃないよ小さいものが好きなだけだよ!!!」

まこ「ミニコン!?」

久「あんたら意外と仲いいわよね……」ズズー


カン!


〈とある二人は会長副会長〉


久「副会長、例のもの持ってきてくれた?」

一太「会長、わざとでしょうけどその言い方やめてください。会長の口から出るといかにもいかがわしい取引に聞こえるんですよ」

まこ「なあ。なんでロリコ……内木先輩は久に敬語なんじゃ? それも会長副会長って、とっくに引退したじゃろうが」

久「……」

一太「……」

久「幾星霜の付き合いで身体に刻みついた」

一太「脊髄反射的上下関係?」

まこ「ロリコンの上にSMとか引くわー」

一太「僕にSM趣味はない!!」

久(ロリコンは否定しないのね……)


カン!


〈とある三人は清澄卒業生〉


まこ「ところで例のものとは?」

一太「ああ……清澄麻雀部の後援会、あるだろ?」

まこ「ありますね。わしの時も世話になりました」

久「私が清澄をサポートするためにとってる諸々の行動。必要経費を一部、後援会に負担してもらってるのよ」

まこ「ああ、なるほど」

一太「交通費ぐらいしか使ってないみたいだから、たかが知れた額なんだけどね」

久「大学生には交通費だって馬鹿にならないのよぉ」


まこ「理解はしたが、なんでそれを麻雀部とは無関係な内木先輩が仲立ちしとるんじゃ?」

久「……ほら、私ってこんな性格だからさ。適当にお金をちょろまかさないか心配されてて、それで内木くんが」

一太「会長は後援会の人の前に出るのが恥ずかしいんだよ」

久「ちょっ!? 内木くん!?」

まこ「ほほう」ニヤリ

一太「曲がりなりにも清澄の初代部長だしね。後援会行くとそれこそ、神のごとく崇められるか孫のごとく可愛がられるかの二択で、それが恥ずか」

久「やめなさいやめなさいやーめーなーさーいー!///」ジタバタ

まこ「」ニヤニヤ


久「ううう///」プシュー

まこ「いつかの動画といい、先輩は久を動揺させる天才じゃなぁ」ケラケラ

一太「伊達に4年も下僕をやってないさ」フフン

まこ「今初めて先輩を尊敬しました。尊敬できるロリコンとか生まれて初めて出会いました」

一太「二言余計だよ!!!」

久「お、覚えてなさいよ内木ぃぃ……!///」


カン!

今日のテーマは「ロリ・先輩・尊敬」でした
ご一読ありがとうございました

福路美穂子ちゃんを姉にしたい……したくない?


〈彼と彼女の中学時代〉


【三年前】


カーカー


京太郎「……」ボー

咲「きょーちゃんっ」ポン

京太郎「っ、と。咲か」

咲「夕暮れの河原で一人たそがれる、か。青春だね」

京太郎「かっこいいべ?」ニカッ

咲「ううん、イタい」ニッコリ

京太郎「」ゴツン

咲「あいたっ」


京太郎「……」

咲「部活、今日で引退だってね」

京太郎「ん」

咲「三年間お疲れ様」

京太郎「ありがとよ」

咲「隣、座っていい?」

京太郎「ん」

咲「よっこいしょういち、っと」

京太郎「おっさんか」

咲「うっさーい」コツン

京太郎「あいてっ」

咲「……ふふふ」クスクス


京太郎「……」

咲「……」

京太郎「高校、なんだけどさ」

咲「うん?」

京太郎「スポーツ推薦、ってヤツ? 内々定のさらに一歩前ぐらいだけど、話が来てんだよな」

咲「おお、いいねぇ楽できて。受験生真っ盛りな私に対するイヤミかな?」

京太郎「辞退しようと思ってんだ」

咲「……」

京太郎「全部、出し切った感じがするんだ。あの決勝で。これ以上は……もういいかな、って」

咲「そっか」


京太郎「なんも言わねーのな」

咲「………………な資格なんて、私にはないから」ボソ

京太郎「え?」

咲「それじゃあ普通に受験だよね。どこ受けるの?」ニコッ

京太郎「ん、ああ。それな。それ考えてたんだよ。なにせまだ親にも担任にも言ってねーからさ」

咲「えー。そこはハンドに対する未練とかでうじうじしてようよ。そういうシーンだよここ」

京太郎「しねーよ! うじうじしてろってどんなアドバイスだ!」

咲「あはは」


京太郎「……未練はさ、特にないんだ。なんかまた、高校に入ってからでも、夢中になれるもん探すよ」

咲「ふうん。本とかどう? 読書、趣味にしてみない?」

京太郎「あー。いっそのことそういう文化系もありか」

咲「こっちの世界もいいもんですぞ? 相談してくれればおススメの教えるよー」

京太郎「文学少女の本領発揮ってか……はは」


ポタッ


京太郎「……ん?」ゴシ

咲「……」

京太郎「んっ、と、悪い。あれ、どうしたかな? なんか目が」ゴシゴシ


ポタッポタポタ


京太郎「あ、くそっやべぇ、なんだこれ」ゴシゴシ

咲「……京ちゃん。京ちゃんは、がんばったよ」

京太郎「!」

咲「私みたいな、中学三年間なあなあに過ごしたのと違って、京ちゃんは、全部全部燃やし尽くしたんだから」

京太郎「っ……」

咲「だからなんにも、恥ずかしいことなんかないんだよ?」ニコ

京太郎「~~~~~っっ!!」ポロポロ


咲「……」

京太郎「さ、きっ、わ、り。向こう、向いて、て、くれるか?」

咲「うん」

京太郎「ご、めん、っく……ごめん、な。見ないで、んっ、ほしいんだ……」

咲「うん。わかった。見ない」

京太郎「……ありがとな」スン

咲「見ないけど。そのかわり」

京太郎「あ?」


ストン


京太郎「……なにこれ」

咲「背もたれ」

京太郎「はぁ?」

咲「見ないでほしいんでしょ? だったらほら、こうして」ペタン

咲「背中合わせなら、問題ないよね?」

京太郎「……ばっかじゃねーの。膝抱えて俯きたい時に背もたれとか。意味ねーだろ」クックッ

咲「えー。いいアイデアだと思ったんだけどなー」クスクス


京太郎「ほんとお前は、いつもどっかしら抜けてんだからなぁ」

咲「すいませんねー」ベー

京太郎「今舌出したろ」

咲「えっそんなの見えないでしょ」

京太郎「見えなくてもわかんの。だいたいの空気的なアレで」

咲「空気的て。もっと他に言い方ないの?」

京太郎「……存在アトモスフィア?」

咲「ゴウランガ!」

京太郎「グワー!」

咲「ふふふ」

京太郎「ははは……あ、はは……はははっ」ポロッ

咲「……」

京太郎「う、わぁ……あぁああ……」ポロポロポロ
















京太郎「……あぁ。だいぶすっきりしたわ」ゴシゴシ

咲「よかったね」

京太郎「な、咲。お前、高校ではどうすんの?」

咲「高校? 第一志望なら清澄だけど」

京太郎「そうじゃなくて。あれだ、なんか部活とかやんねえの?」

咲「……私には、ほら。本があるし」

京太郎「お前さ、さっき言ったじゃん。『中学三年間なあなあだった』って。後悔してます、って風に聞こえたけどな」

咲「!」

京太郎「……悪い、踏み込みすぎたな。無理強いするようなことでもないんだろうけどよ」


京太郎「でも俺は、たった今、お前に助けてもらったから」

咲「……」

京太郎「だからもし、お前が迷惑じゃなかったら……」

咲「……」

京太郎「お前が夢中になれるもん。三年間なあなあにならずに済むような、楽しめるもん」

咲「……」

京太郎「俺も探すの、手伝うよ」


咲「……」

京太郎「……」

咲「情けは人のためならず、だね」

京太郎「え。や、やっぱ迷惑だったか?」アセアセ

咲「あはは。京ちゃん、意味間違えてるよ。受験するなら国語も勉強しなきゃ」

京太郎「あ、うん」

咲「……」

京太郎「……」

咲「……楽しみにしてるね」ニコ

京太郎「! へへっ、任せとけ!」ニカッ


【現在】


京太郎「目覚めの旋律でシャドーミスト切ってレインボーダーク混沌帝龍サーチシャドーミスト効果でネオスサーチブレイズマンns効果で融合サーチ融合発動ネオスとレインボーダークでレインボーネオス融合召喚墓地のネオスとレインボーダーク除外で混沌帝龍ssカード一枚伏せてそれをコストにレインボーネオス効果でバックをデッキバウンスしてバトルフェイズ総攻撃でありがとうございましたー」

咲「なぁにこれぇ」

京太郎「これがデュエルなんだ!」

咲「やめろー! こんなのデュエルじゃない!」

京太郎「いやいやコンボデッキ特有のワンキルだから。これもデュエルだから」


咲「なんてインチキデッキだよぅ」ブツクサ

京太郎「安心しろ、パーツ揃わなきゃコンボが動かねえよ」

咲「パーツ揃ってない時はただの【M・HERO】じゃないですかー! 『とりあえず』でダークロウ立てるのやめろー!」プンスコ

京太郎「くっくっく、いいぜ? 文句があるならリアルファイトでかかってきな」クイクイ

咲「おい、デュエルしろよ」


ゴッッッッッツン!!!!!


二人「「っつぅ~~~~~!!!」」

和「麻雀をしなさい」ニッコリ


優希「やーい怒られてやんのー」ケラケラ

マホ「あはははっ。それにしても、お二人は本当に」

ムロ「本当に仲がいいですよね……いろいろと、信じ難いほどに」

モブ男「……仲良しの秘訣、教えてもらいたいぐらいっすね」ボソ

ムロ「///」カァ

和「?」

優希「?」

マホ「?」

この圧倒的夫婦感
やっぱNLなら京咲が一番好きですね
まあこのスレでは関係ありませんが
ご一読ありがとうございました


京太郎「秘訣、秘訣ねぇ」

咲「そんなもの特にはないけどねー。まあ、あえていうなら」

優希「いうなら?」

京太郎「……」チラ

咲「……」チラッ

京太郎「くくっ」

咲「ふふふっ」

和「?」

二人「「ひーみつっ♪」」


カン!

すいません一個抜けてました
>>403の後に>>409です

過去と現在の落差に吹いた
遊戯王は分からないけどMTGで言うMomaやメグリムジャー、ハルクフラッシュみたいな物なのかな?

レインボーネオス面白そうだな
俺も作ってみるか

>>412
現在の遊戯王環境が超高速化してるので相対的な凶悪度では遥かに下です
だいたい途中で妨害されますしね

>>422
そこそこ勝てるってのがなにより面白いです


なんか遊戯王の話しかしてませんね
そろそろ自重して今週の投下と参りましょう


〈コミュニケーション・モンスター〉


咲「優希ちゃんのアドレス帳何回見てもすごいよね……」ポチポチ

優希「えーそう? 京太郎より5~60人多いだけっしょ」

京太郎「その『5~60人』の中身が濃すぎるんだよ」

和「現役の麻雀プロが多数混じってますからね」

咲「改めて表にしてみると、こう?↓」


あ行
愛宕洋榎(プロ)
新子憧
姉帯豊音(プロ)←New!
天江衣(プロ)
アレクサンドラ=ヴィントハイム←New!
池田華菜(プロ)
井上純
上重漫
エイスリン=ウイッシュアート
江口セーラ(プロ)←New!
大星淡

か行
加治木ゆみ←New!
加藤ミカ
上柿恵←New!
蒲原智美(プロ)←New!
小瀬川白望(プロ)

さ行
沢村智紀
白水哩(プロ)←New!
神代小蒔
末原恭子(プロ)←New!
須賀京太郎
杉乃歩
染谷まこ

た行
高鴨穏乃
滝見春
竹井久
対木もこ
辻垣内智葉(プロ)
津山睦月
鶴田姫子←New!
堂山ゆかり←New!
東横桃子


な行
内木一太←New!
南浦数絵
南浦聡(プロ)←New!
西田順子
二条泉
ネリー=ヴィルサラーゼ

は行
ハオ=ホェイユー
ハギヨシ←New!
花田煌
原村和
深堀純代
福路美穂子(プロ)
藤田靖子(プロ)←New!
文堂星夏

ま行
亦野誠子
松実玄
真屋由暉子
水村史織←New!
三瀬晶子←New!
三尋木咏(プロ)←New!
宮永咲
宮永照(プロ)
室橋裕子
メガン=ダヴァン(プロ)
本内成香

や行
夢乃マホ

ら行

わ行


三人「「「……」」」

咲「どこからツッコめばいいんだろう」

京太郎「とりあえずプロ多すぎィ!」

和「なにが恐ろしいって前回見た時から比べても相当数増えてることなんですけど」

優希「なんか求められてた気がしたので。友達の友達は友達理論を適用して、ちょっと本気で集めてみました」フンス

三人「「「求めてない求めてない」」」


和「いちいち個別の案件について追及するのも面倒なんですが……」

京太郎「とりあえず『内木一太』はハッキリさせとかないとな」

優希「ロリコン先輩ェ……」

咲「事案の可能性あるからね、しょうがないね」

優希「つーか私ロリじゃないからな? 染谷先輩んとこ遊びに行ったら偶然出くわしただけよ?」

京太郎「大学生が女子高生とメイド喫茶で、って時点で客観的には事案じゃねえか?」

和「まあ、あの先輩に限ってそれはないんでしょうけどね」

咲「ストライクゾーン的な意味で」

京太郎「低め○」ボソッ


京太郎「アレクサンドラって誰だっけ。なんか聞いたことあるような」

和「……臨海女子の監督ですね」

咲「!? ゆ、優希ちゃん、まさか!?」

優希「ああ、これは向こうから連絡もらったんだ。メグ先輩とかを通して、私の話聞いたらしくて」

京太郎「おい、それって」

優希「有り体に言ってぇ……ヘッドハンティング♪」テヘッ

京太郎「おいいいいいいぃぃぃ!?!?」

優希「タコス300トン用意したら考えてやる、っつっといたじぇ!」ケラケラ

咲(移籍するとは言ってない)

和(本当に用意しそうな気がするのは私だけでしょうか)


咲「相当レベルの高い原作ファンでもわからなそうな名前があるのがまた」

和(原作……?)

京太郎「堂山ゆかり……水村史織……三瀬晶子……? 上柿さんはなんとなく覚えてんだけど……」

咲「いつも通り打って大将に託す人だね」

和「それで本当に通じてます?」

優希「えー、それぞれ今宮女子、越谷女子、東福寺、千曲東の現三年ね。全員大会で知り合いましたー」

京太郎「わかるかんなもんッ!!!」


咲「優希ちゃんが遠い世界の人に思えてきたよ……」

優希「ふっ」ファサァ…

京太郎「なあ和、こいつ元からこんなんだったのか?」

和「そうですね……ええ、元からこんなでしたね」コクリ

和「アドレス帳うんぬんはともかく、中学時代から誰とでもすぐ仲良くなれる子だったのは事実です」

京太郎「そーいや俺ともすぐ打ち解けたしな」

優希「それこそ出会って10秒ぐらいでなー」

咲「へえ、そうだったんだ」


京太郎「そこにいくと和は10カ月ぐらいかかったもんなー」ニヤ

和「うぐっ」

咲「ドン☆マイ」ポン

和「ちょっとなに同類相憐れむ目を向けてるんですか! 私は単に男性が苦手だっただけです!!」

優希「いや、普通にコミュ力に難ありだったよのどちゃんは。たまにジョークを言ったかと思うとiPS細胞だもん」

和「ウケると思ったんです! あの時は!」

京太郎「優希相手にはちっとアカデミックすぎるボケだわな」

咲「ドン☆マイ」ポンポン

和「うう、咲に憐れまれた……くやじぃ……」グスッ

咲「えっひどくない?」


京太郎「優希、でもお前さ。そんなに連絡先集めても、さすがに全員と頻繁にやりとりしてるわけじゃねーべ?」

咲「あはは、そりゃあこの人数だもん、友達付き合いにも限界ってもんが……」


ピロリン


優希「おっと失礼」シュバババババババババ


ピロリン


三人「「「!?」」」


咲「え、え、え。な、なにが起きたの、今?」オロオロ

和「あの、優希? 今のはもしかして、メールの受信音と送信音ですか?」

優希「他になにがあるのさ。今目の前でやってみせたじゃん」

咲「目で追えなかったから聞いたんだけど……」

京太郎「み、見えんっ! この執事見習いの目をもってしても!」

和「受信から送信まで3秒とありませんでしたよ……」

優希「え、メールの早打ちとか必須スキルでしょ」

京太郎「JKか!」

優希「JKだよ!!! まごうことなく!!!」


咲「お、お相手は?」

優希「なんぽっぽの爺ちゃん」

和「えぇ……」

京太郎「そういやさっきの一覧にしれっと混じってたな……」

優希「おっもしろい爺ちゃんなんだー、これが。堅物数ちゃんの爺ちゃんとは思えないぐらいだじぇ」ケラケラ

咲「南浦さんが堅物だって情報がまず私たちには初耳なわけだけど……」

京太郎(南浦さんのおもち形がいいよなぁ)


優希「ちなみに今来たメールがこれね↓」


『もぅマヂ無理。。。シニアの集まりとかぃみゎかんなぃ。。。今字牌切った。流し満貫しょ。。。』


京太郎「JKか!!!」

優希「なー? おもしろいだろー?」アハハ

和「しかもさらっと流し満貫とか言ってますよ」

咲「プロ雀士恐るべし……」


ピロリン


優希「」シュバババッ


ピロリン


咲「えっ?」

優希「あ、今のはネリーから。あいつだいたい金の話しかしないんだよなー。儲け話とか聞かれても知らないっつの」

和「いやそうじゃなくて」

京太郎「お前もしかして、今まで俺たちが気付いてなかっただけで……」


ピロリン シュバババッ ピロリン


優希「ん? ああ、心配しなくても部活中はマナーモードにしてるぞ? 溜まったメールは終わった後で片付けるし」ピロシュバピロリン

和「だからそうじゃなくてぇ!!」


ピロピロリン


優希「あれ、照先輩と末原先輩から同時に……ええーマジか、あの人やっちゃったなー……まあ警察沙汰にはならないだろうけど……」シュバッ

咲「ちょっと待ってなに今の!? お姉ちゃんなにやったの!? ねえ!?」

優希「はっはっは」ピロリン

咲「笑ってごまかされると一層不安になるんだけど!?」


京太郎「あー……久々にツッコミまくったな」グッタリ

咲「疲れるねぇ、これ」ゲッソリ

和「私にとっては日常茶飯事ですけどね」

優希「あはは。なんかビックリさせちゃってごめんな。でもこれも必要なことだからさ」

京太郎「必要なこと?」

優希「人脈作りも兼ねてるんだよ。私のコミュ乱舞は、ね」

和「!」


優希「ほら、ウチは風越や龍門渕、千里山や白糸台と違って、大きな後ろ盾がないじゃん?」

京太郎「だな。頼れるもんといえば地元の後援会と、ここ二年の全国での実績と……」

咲「竹井先輩や染谷先輩の個人的なコネクション、だね」

和「……」

優希「もっけの幸い、二年前に始まった四校合宿あり、のどちゃんの個人的な友好関係ありで、県内の高校との関係は良好だけどさ」

優希「県内の相手には隠しておきたい手の内ってあるだろ? そういう時の選択肢がいつまでも阿知賀一択、ってのは厳しいもんがある」

優希「そのあたりの問題、いつまでも先輩たちにばっか頼ってらんないっしょ。私らのためにも、清澄の将来のためにもならない」


和「……参りましたね。優希がそこまで考えていたなんて」

優希「あっはは。私もなんだかんだ、最上級生だからね」ニカッ

咲「でも優希ちゃん、それだけじゃないでしょ?」

京太郎「え?」

咲「最近の優希ちゃん……ごくまれにだけど、『南場』でブーストすることがあるんだよね」

京太郎「! 優希、お前」

優希「……バレた?」ニヤリ


優希「ま、こういっちゃなんだけどさ。今の清澄で一番余裕があるのは私だと思うんだ」

優希「のどちゃんは部長の重責を担ってるし」

和「……」

優希「京太郎は副部長で、しかも自分の強化もしなきゃいけない」

京太郎「キツいわー、実際キツいわー」

優希「さっちゃんはチャンプで追われる身。しかもこのままいけば、私にも、のどちゃんにも淡にも穏乃にも――多分、勝てない」

咲「……!」

優希「とまあ、そういうわけだから。せめて自分の面倒ぐらいは自分で見ようと思ったんだ」


優希「もちろんコネが欲しい時は遠慮なく言ってちょうだいな。持つべきもんは友達だじぇ!」ニヒヒ

和「はあ、まったく……今日二回目ですが、本当に参りましたよ、あなたには」ニコ

咲「ほんと。知り合いの知り合いを辿ると六回で世界中の人に出会える、ってよく言うけどさ」クス

京太郎「こいつなら本気でやりかねねーな」クックッ

優希「はっははーいいぞいいぞー。もっと我を褒め称えよー!」


アハハハハ


優希「といったところで次は小鍛治プロに繋ぎを」

三人「「「やめろォ!!!」」」


カン!

優希ちゃんも立派に最上級生なんだよ、というお話
ご一読ありがとうございました





シノリチャ尊いなぁ(ボソッ


〈大天使スヤ村部長〉


ガチャ


京太郎「ちわーっす、ってあれ?」


シーン


京太郎「最低でも和はいると思ったのにな……鍵開いてるし。トイレか?」キョロキョロ

京太郎「……あっ」

和「すー……すー……んっ……」

京太郎「……」


和「すぅ……」

京太郎「……」スタスタ

和「くぅ……」

京太郎(加治木さんに見とけって言われたの、この牌符だっけか)スッ

和「すや……」

京太郎「……」スタスタ

和「すやぁ……」

京太郎「……」ペラッ


和「zzz」

京太郎「……」ペラッ

和「zzzz」

京太郎「おっ」

和「zzzzz」

京太郎「なるほど、そういう意味か」メモメモ

和「zzzzzz」

京太郎「♪」ペラッ






バァン!!(ドア大破)





優希「いい加減にしろやオラァ!!!」

京太郎「ファッ!?」

和「zzz」


咲「京ちゃん……ないよ。いくらなんでも、今のはない」ハァ

京太郎「えっ、えっ? なに言ってんのお前ら? つーかなにしてんの?」

優希「あんな据え膳目の前にぶら下げられといて、これはねーだろこれはぁ!!」

京太郎「すいません片岡さん、仰る意味がちょっと」

咲「手ぇ、出そうよ京ちゃん。和ちゃんに失礼だよ」

優希「全国民が期待してた展開だろうが! 出した瞬間にのどちゃんが起きて殴られるところまでセットでさぁ!!」

京太郎「理不尽にも程があるわぁ!!!」

和「zzz」


咲「まっ、和ちゃん起こしちゃうから、冗談はここまでにするとしても」

京太郎「この展開でよく起きねーなこいつ……」

優希「最近疲れてたんだろうなぁ」

京太郎「なんてこったっ」

咲「いったい誰のせいでっ」

和「あにゃたたちのふぇいです……」スヤスヤ

優希「夢の中でもツッコミを怠らない部長の鑑」

京太郎「ほんとに寝て……るな。うん」

咲「起きてたらちゃんと起きてツッコミするもんねー」

和「zzz」イラッ


優希「でもお前、マジでよく我慢できたよな」

京太郎「……」

咲「ほんとほんと。見てよ今の和ちゃん」

和「すー……」

優希「成長の止まらないおもちがあどけなくベッドシーツの上に投げ出され」

咲「まったき無防備な寝顔が常の凛々しい佇まいに隠れた幼さを浮き彫りに」

優希「なんということでしょう。あの口やかましい部長が天使に早変わり」

咲「私が男ならとっくに襲ってるね」グッ

京太郎「お前らそれでいいのか……」


和「zzz」

咲「で?」

京太郎「あん?」

優希「なんで?」

京太郎「なんでもなにも、DEADENDが丸見えだったから回避しただけだっつーの。見えてる地雷原には突っ込まねえよ」

咲「踏んでから地雷かわせる人がなにか言ってますね」

優希「本当に? 本当にそれだけなのかな京太郎くぅーん?」


京太郎「しつけーな。それだけだよ」

優希「ふうん」

咲「……」ジー

京太郎「……」


(お前ら三人とも、そういうレベルをとっくに超越してんだよ)


優希「あん? なんか言った?」

咲「……」ニコ

京太郎「さて、そろそろ和のヤツ起こすか」

優希「お、おう」


咲「京ちゃん京ちゃん」クイクイ

京太郎「どうした」

咲「男の人が来るってわかりきってる場所で眠りこけちゃう、和ちゃんも和ちゃんだと思わない?」

京太郎「……もうちょい危機感持て、とは言いたいわな」

咲「和ちゃんの次に部室来るのって、だいたい京ちゃんだよね」


シーーーーーーーン


京太郎「おらー! さっさと起きろねぼすけー!」

咲「」ニヤニヤ

優希「」ニヤニヤ


京太郎「おーい、和ー!」

和「んん……」

京太郎「起きろー。部活の時間だぞ、原村ぶちょー!」

和「んっ、ん、ん?」パチ

優希「おおぉ、さすがのどちゃん起きるの早い」

咲「これが優希ちゃんなら頭にテニスボールでも直撃しない限り起きないもんねー」

和「……」ボー

京太郎「よっし、起きたな。後輩来る前にしゃんとしとけよ」


和「……すがくん」

京太郎「うん?」

和「のど、かわきました」ポー

京太郎「……ほれ、水」

和「ん」ゴッキュゴッキュ

和「すがくん」

京太郎「へい」

和「おなかすきました……」ポワーン

京太郎「とりあえずスコーン食っとけ。昨日の残りだけど」

和「ん」モキュモキュ

京太郎「……」

咲「……」

優希「……」


和「……」ポヤー

京太郎「……おいお前ら」

咲「はい」

優希「なんでしょうミスター須賀」

京太郎「今の、撮ったか?」

咲「ロンオブ」グッ

優希「モチ」グッ

京太郎「……」グッ

和「ふわぁあ……?」オメメゴシゴシ


カン!

数十分後、後輩たちが集まったところで上映会が行われました
なにとは言わんが大盛況だったそうな
ご一読ありがとうございました

はらむらぶちょうはかわいいなぁ!


で、その動画いくら出せばコピーしてもらえますか?
寝顔もセットでお願いします

ホントいい距離感だなぁ、4人。これは次の更新で続きの上映会が見たい。

>>496
横から質問させてくれ
ディレクターと文学少女はどう繋がるの?
>>494の捻れる胴体の意味もさっぱりだ

>>498
えぇと…
ディレクターって言うのは監督って言う意味も有りまして…
物書き(小説家や構成作家等)を営む著名な方が映画監督をやって居ましたから…
文学少女な咲さんも物書きの才能が有ると思われますので…
監督の才能(演出力)も有るかな?と…

>>481
かわいいなぁ!

>>486
部外流出は京ちゃんが死んでも阻止します
まあ阿知賀には流れるかもしれませんが

>>490
つ、次の次をお待ちください……


〈執事とメイドとキャプテンと〉


※薄味カップリング風味


美穂子「はぁ……美味しい♪」ホワーン

ハギヨシ「ここのマスターのコーヒーは絶品でしょう? 私も近頃は懇意にさせていただいておりまして」

美穂子「こんな素晴らしいお店に連れてきていただいて、今日はありがとうございます」ペコリ

ハギヨシ「ふふ、どういたしまして」ペコリ


ブーッブーッ


ハギヨシ「失礼。電話に出ても?」

美穂子「はい、どうぞ」ニコ


ハギヨシ「萩原です」

一『あ、萩原さん? 今どこにいるー?』

ハギヨシ「青山の○×△という喫茶店です」

一『りょーかーい』プツッ

美穂子「あら? もう終わったんですか?」

ハギヨシ「いえ、今来ますよ」

美穂子「はい?」


ポンポン


美穂子「? どちら様でしょう……」クルッ

一「こんにちはー」ニコニコ

美穂子「!?」ビク

ハギヨシ「私の友人をからかうとは感心しませんね、国広さん」

一「そっちの執事さんをからかいに来たつもりだったんだけどねー」ケラケラ

ハギヨシ「申し訳ありません、福路プロ。こういう娘なもので」

美穂子「は、はぁ……」


ハギヨシ「それで? はるばる長野から、今日はどうしたんです?」

一「旦那様のおつかいでちょろっと、ね」

ハギヨシ「ふむ」

美穂子「あなたは、ええっと……龍門渕の国広さん?」

一「はい。お久しぶりです福路様、龍門渕家メイド、国広一です」ペコリ

美穂子「あ、はい」ペコリ

一「『うちの萩原』が、いつもお世話になっております」ニッコリ

ハギヨシ「……」


美穂子「い、いえ、そんな。私の方こそお世話になりっぱなしで……」ペコペコ

一「……」

美穂子「?」ニコ

一「萩原さん、ちょっとこっち」グイ

ハギヨシ「はいはい」


ズルズル…


美穂子「??」


ヒソヒソ


一「ちょっとぉ、なにやってんのさ萩原さん」

ハギヨシ「一言一句まで私のセリフですよ、それは」

一「福路さん脈なしじゃんか。もっとガンガン攻めてかないとダメだよっ」

ハギヨシ「別段、脈を取ることを目的にしているわけではありませんからねぇ」

一「なんのために透華が萩原さんを東京行かせたと思ってんのさ。お嫁さん候補の一人も見つけてこいって話だよ、いい年なんだから」

ハギヨシ「私はまだ24ですが……」


一「もう24の、間違いでしょ? 男盛りの時代を仕事仕事で済ませたらもったいないって」

ハギヨシ「一言一句まで私のセリフですね、それも」

一「ボクはいーんだよまだハタチにもなってないしー」

ハギヨシ「まあ、少なくとも。お嬢様と衣様のご成婚を見届けるまでは、そういうことを考えるつもりにはなれませんね」ニコ

一「それはまた、いつの話になることやら……」ジトー

ハギヨシ「ふふふ」


一「だいたいねぇ。福路さんみたいな優良物件、望んだって二度と現れないよ?」

ハギヨシ「はは。彼女が素晴らしい女性であることは事実ですね、確かに」

一「顔良し、スタイル良し、花嫁スキル良し、稼ぎ良し、それらに輪をかけて性格良し!」

美穂子「?」←聞こえてない

ハギヨシ「言いたいことはわかりますが、あくまで良き友人としてのお付き合いですから」ニコニコ

一「……」

ハギヨシ「一?」

一「金髪巨乳大好きなくせに」ボソッ

ハギヨシ「お屋敷の玄関に飾られている像ですが、4年ほど前から手首が可動式になっていますねぇ」

一「……」タラリ


ハギヨシ「はて、4年前というとちょうど……一、貴女がご奉公に上がりはじめたばかりの頃でしたか」ニッコリ

一「参りました」orz

ハギヨシ「人の弱みを握るのもいいですが、自分の弱みを握られないようにすることも大事ですよ」ニコニコ

一「……」


ボクはこの人に逆らうことができない。弱みを握られている――


ハギヨシ「勝手にモノローグを付け足さない」ゴツン

一「てへ♪」ペロ

美穂子(まあ、とっても仲が良さそう)クス


ハギヨシ「失礼、福路プロ。私事でお待たせしてしまって」ペコリ

美穂子「いえいえ。そんなことないですよ」ペコリ

一(腰の低いところはそっくりだなぁ。そのへんもお似合いカップルなのに……そうだ)

一「ね、ね、福路さん」

美穂子「はい、なんですか国広さん?」

一「あ、ボクの方が年下だし敬語はいいですよー。高校の後輩さんにでも接するつもりでいてくれると嬉しいな」

美穂子「え、はい……じゃなかった、うんっ」

ハギヨシ「……」


一「ボク、この後ちょっと暇なんです。その間、福路さんとお喋りしたいんだけど……どうかな?」

ハギヨシ「……国広さん、いい加減に」

美穂子「まあ、そういうことなら大歓迎だわ!」

ハギヨシ「……」

美穂子「ささ、こっちのお席にどうぞ。注文はコーヒーとケーキでいいかしら?」イソイソ

一「わーい♪」

ハギヨシ「……」

一「」ニヤァ

ハギヨシ「」ニッコリ


美穂子「それじゃあ二人は、一ちゃんが龍門渕のお屋敷に来た頃からのお付き合いなんですね」

ハギヨシ「まったく、当時から手を焼く娘でした」

一「あ、ひっどーい」

ハギヨシ「一番に仕事の覚えが早かったのも、確かですがね」

一「ふふん」フンス

美穂子「……うふふ。なんだかとっても新鮮な気持ちです」

一「?」

ハギヨシ「と、言うと?」

美穂子「私、執事さんがこんなに遠慮なく誰かに物を言っているの、初めて見ました」

ハギヨシ「……ふむ」


美穂子「そうしていると、仲の良い兄妹みたいですよ」ニコ

一「あはは。兄妹だってさ、萩原さん」

ハギヨシ「当たらずとも遠からず、というところでしょうかねぇ」

一「お兄ちゃん(はぁと)って呼んであげよっか?」

ハギヨシ「おや、なにやら鳥肌が……」ブル

一「いや見えないから。かっちり着込んだ燕尾服のせいで、どこが鳥肌立ってるやら、だから」

美穂子「うふふふ」クスクス


一「……それじゃあボクはこのへんで。デートの邪魔しちゃってごめんねー」

美穂子「あ、別にデートというわけじゃあ……」

一(照れ隠しじゃなくてマジなんだろうなーこれ)ハァ

ハギヨシ「旦那様とお嬢様によろしくお伝えください」ニコ

一(こっちもこっちで動揺のかけらもなし、と)ハァ

一「りょーかいりょーかい。同時並行で衣にも会ってきたけど、友達もできて元気そうだったしね。いい報告ができるよ」

ハギヨシ「それは重畳」

美穂子(同時並行……?)


一「お代はここに置いとくね。福路さん、今度埼玉に遊び行っていーい?」

美穂子「私は別に構わないけれど、長野からでは大変でしょう?」

一「だいじょぶだいじょぶメイドだからへーきへーき」

美穂子「はあ……(メイドってなんなのかしら)」

一「今度会う時はぁ……『女の子同士の秘密のお話』、しよーね♪」

美穂子「!! ええ、ぜひ! 私、実はそういうのに憧れてたの!」キラキラ

一「」ニヤリ

ハギヨシ(早くも操縦法を確立しましたか……末恐ろしい娘です)


一「っとそうだ、萩原さん。最後にいっこ」

ハギヨシ「どうしました?」

一「東京にいる間にー、お嫁さん見つけられなかったらー」

美穂子「えっ」

ハギヨシ「……られなかったら?」

一「ボクがなったげる♪」

ハギヨシ「それはどうも、お心遣いを」ニッコリ

美穂子「えっ。えっ。えっ」

一「じゃーねー」ヒラヒラ


カランカラン


ハギヨシ「やれやれ。あの娘にも困ったものです」

美穂子「……執事さん」

ハギヨシ「はい」

美穂子「見損ないました」

ハギヨシ「はい?」

美穂子「一ちゃんのことが好きなら好きって、ハッキリ言ってあげるべきだと思います!!!」バンッ

ハギヨシ「……おやおや、これはこれは」


美穂子「なのになんですか、東京で、他の女の人って!」プンスカ

ハギヨシ(この場合それは貴女のことだと思うのですが……)

美穂子「し、執事さんがそんな人だったなんて……」

ハギヨシ「福路プロ」

美穂子「私、私、とても信じられませんっ……」ウルッ

ハギヨシ「福路プロ」

美穂子「なんですか! 私今怒って」

ハギヨシ「今のはウソです」

美穂子「えっ」


ハギヨシ「……」

美穂子「……」


シーン


美穂子「あの」

ハギヨシ「ウソです。ウソというか、国広さんが貴女をからかっただけです。前にも言いましたかね、悪戯が好きな娘だと」

美穂子「……」

ハギヨシ(まあ、それだけが動機でもないのでしょうが)


美穂子「あの」

ハギヨシ「はい」

美穂子「えっと」

ハギヨシ「はい」







美穂子「もうしわけありましぇんでしたぁ……///」カァァァァァァァ

ハギヨシ「いえいえ」ニコニコ


美穂子「あうあう」オロオロ

ハギヨシ「……」ニコニコ


ミョンミョンミョン


一(今ちょっと『そそ』ったでしょ。ボクに感謝するよーに)

ハギヨシ(設定を後付けしていきなり念話を送ってくるのはやめなさい。またぞろ執事が人間扱いされなくなるではないですか)

一(いやそこは手遅れだから)


カン!

・分身できる
・テレポートできる
・テレパシーできる←New!

ご一読ありがとうございました

ハギーの金髪巨乳好きってなんか元ネタあったっけ

でも分身ができれば分身同士の思考通信を応用してテレパシーとかできるようになるし、その辺は要訓練だけど、それほど難しくはないんじゃないかな

>>534
CV堀江由衣の金髪巨乳を嫁にした棒もげろ忍者です

>>539
おまえはなにをいっているんだ


今週ちょっと短いです、ごめんなさい


〈Let's公開処刑!〉


>>478の続き


ワイワイガヤガヤ


咲「さーさー和ちゃん座って座って!」ニコニコ

優希「どうぞ! どうぞ最前列に!」ニッコニッコ

和「?? な、なんの騒ぎですか、これはいったい?」←まだちょっと眠い

京太郎「今にわかるさ。上映会だよ、上映会」カチャカチャ


和「はあ。どこかの高校の資料映像でも入手しましたか?」

咲「まあ……ある種、そんな感じかな」

優希(どこかの高校って要するに清澄だけどね)

京太郎「よし映った。それでははじまりはじまりー!」

部員共「「「「「わー!」」」」」パチパチ

和「わ、わー……?」パチパチ

咲(かわいい)

優希(かわいい)


和(ふむ。どこかの高校というと、今年長野で台頭が噂される山王学園などでしょうか?)


…スガクン


和「……………………えっ?」


ノドカワキマシタ ホレミズ


和「えっえっえっ」


ゴッキュゴッキュ プハ


男子共「「「うおおおおおおおおお!!!!」」」ガタガタッ

女子共「「「「「「きゃー! 部長かわいいぃぃぃ!!」」」」」」ヤンヤヤンヤ

マホ「和先輩かわいいですー!」

ムロ(……いいのかなぁ)


スガクン…オナカスキマシタ…


和「ままま待ちなさいッッ!!! なんですかこれは!?///」カァァァァァ


スコーンクットケ モキュモキュ


部員共「「「「「「■■■■■■■■■■■■■■!!!!」」」」」」←声にならない歓喜

咲「なにって言われても」

優希「ご記憶にない?」

和「あるわけないで、しょ……う……」ハッ

京太郎「ついさっきのことだもんなぁ。ないわけないよなぁ」ニヤニヤ

和「う、ぐ、なぁ……!?///」プルプル


【数十分後】


ゆみ「……」

男子「ぶちょー」ナデナデ

女子「ぶちょー、お飲み物いりますかー?」ニコニコ

男子「ぶちょー! スコーン焼いてみたっす! 須賀先輩には遠く及ばないでしょうけど、俺の初めてもらってください!」

女子「ぶちょー、ぶちょー♪」ナデナデ

後輩共「「「「原村ぶちょーはかわいいなぁ!」」」」ナデナデ

和「///」プルプル


ゆみ「……」

京太郎「えー。というわけで、本日の清澄麻雀部はですね」

優希「活動内容を『原村部長を愛でる会』に変更してお送りしている、というわけです!」

咲「加治木さん! 加治木さんも参加していきませんかっ?」

ゆみ「……」チラッ

和「……」ウルウル

ゆみ「仲が良いのは素晴らしいことだ。前向きに検討しておこう」

和「!?」


カン!


〈清澄麻雀部の謎〉


咲「あのベッド、加治木さんも使いたくなったら言ってくださいねー」

ゆみ「コーチングに来ておいてわざわざベッドを使いたくなるような状況が思い付かないんだが……」

優希「そもそもなんのためにあるんだよあのベッド」

ゆみ「いや私に聞かれても」

京太郎「俺らが入部した時にはもうあったんで……そうなると、やっぱ竹井先輩っすかね」

ゆみ「またあいつか」ゲッソリ


咲「ほんと、なんでなんだろうね」

優希「先輩から聞いたことあったような気もするけど……うん、忘れた」

ゆみ「だいたいどうやって手に入れたんだ、あんなもの」

京太郎「竹井先輩が来る前からここにあったって可能性もなきにしもあらず」

ゆみ「それはそれで、この部屋に対する疑問がいっそう深まるぞ」

優希「ここ旧校舎のはずれだし、運びこんだルートとか含めても……」

四人「「「「……謎だなぁ」」」」


咲「まっ、薄い本描く時舞台装置として便利だからいいけどね」

優希「えっ」

京太郎「えっ」

ゆみ「薄い本とはなんだ? 麻雀となにか関係があるのか?」ハテナ

三人「「「えっ」」」


カン!

【悲報】高校チャンプ宮永、コミケでの目撃証言多数

ちなみにのどちゃんはこのやりとりの裏で後輩たちに愛でられまくってます
ご一読ありがとうございました


〈片岡部長は○○○〉


咲「えーっ!? 優希ちゃん中学の時部長だったの!?」ビックリ

優希「あれ、言ってなかったっけ?」

京太郎「完全に初耳だぞオイ。よく引き受けたな」

優希「まー中学の部活の部長なんて、やることたかが知れてるしー?」

咲「それはそうなんだろうけど……」

京太郎「なあ……?」


咲「えーっと優希ちゃん、こういう言い方はなんなんだけどさ」

京太郎「ぶっちゃけ、なんで和じゃなくてお前?」

優希「ふむ。ここで皆さん、二年前の春を思い出していただきたい」

咲「二年前の……?」

京太郎「春……?」

優希「あの春の原村和ちゃんに、部活を預けたいと思いますか?」

京咲「「思いません」」ヒラヒラ

和「」ピキピキ


咲「だってねえ。あの頃の和ちゃん、致命的に空気ってものが読めてなかったし」

和「う」

京太郎「かといって、背中で引っ張ってくタイプでもなかったしな」

和「……客観的に見て事実ですから、声を荒げるのはやめておきます」ハァ

優希「ま、ま、あんま落ち込まないののどちゃん! 今はどっちもできてるってことなんだから!」ケラケラ

和「本当ですか……?」イジイジ

優希(いじけてるのどちゃんもかわいいなぁ!)


咲「ほんとほんと、だって和ちゃんツッコミできてるし。空気の読めない人にツッコミなんてできるわけないよー」ニコ

和「判断基準が微妙に理に適ってるのが、また腹立たしいですね……」

京太郎「でもどっちかと言えば、和は背中で引っ張るタイプのリーダーだと思うぜ。『今は』な」ニヤッ

和「……そ、そうですか。ありがとうございます」

優希「おっ照れた」

咲「照れた?」

京太郎「照れさせちゃったかー」

和「照れてません!!!」ウガー


優希「まとめ。のどちゃんはこの二年間で、人間としてとっても成長しました!」

京太郎「えらい!」

咲「実際えらい!」

和「は、はぁ」

優希「えらいえらい」ナデナデ

京太郎「えらい」ナデ

咲「えらい」ナデ

和「その流れはもういいですから!!!///」


京太郎「優希は今でも部長やりたいとか思わないわけ?」

優希「ぜーんぜん。いわゆる消去法キャプテンだったし。私はやっぱ、一部員として気ままに暴れてる方が楽でいいじぇ!」ワハハ

咲(結果、一気に才能が開花したしなぁ)ウンウン

優希「実際高遠原はインターミドルチャンプを擁しておきながら、団体戦はからっきしだったしね。ありゃ部長の責任だ」

和「……」

優希「部長とかリーダーとか、そもそも私のガラじゃないわなー」アハハ


和「私は、好きでしたよ? 『片岡部長』も」

優希「え……」

京太郎「おっ百合か?」

咲「やっぱ好きなんすねぇ~」

和「ちょっと黙ってろ」ニッコリ

京咲「「ひえっ」」


和「確かに結果は出せませんでしたけれど……あなたが消去法のリーダーだった、なんて思ってた人は高遠原にはいません」

優希「……」

和「ねえマホちゃん?」ニコ

マホ「はいっ! 和先輩のいうとーりっ!」ニコッ

ムロ「お前いたのか」

京太郎「いやお前もだよ」


ムロ「コホン。優希先輩、私も同意見です。ここにいたなら、ミカもきっと同じことを言います」

優希「……そっかな」

和「そうです。そしてそれは、あなたに後を託した花田先輩も同じでしょう」

優希「花田先輩……」

和「あの日のあなたの背中を見ていたからこそ、今の私が、『原村部長』があるんです」

和「少なくともその程度には、『片岡部長』は立派でしたよ」ニコ

優希「……へ、へへへっ。嬉しいこと言ってくれるじゃないの」グス


和「ええ、何度でも言いますとも。片岡部長はがんばりました」ナデナデ

マホ「片岡ぶちょーがんばりましたー!」ナデ

ムロ「だな。がんばりましたよ片岡部長」ナデナデ

優希「おいおい今度は私の番かぁ? ま、悪い気分はしないけどー♪」


キャッキャウフフ


京咲「「……」」


京太郎「いい話だな」

咲「うん、いい話だね」

京太郎「知られざる高遠原秘話、ってところかな」

咲「いやーほんといい話でね、私涙出ちゃいましたね」

京咲「「……」」


キャッキャウフフ


京咲((軽くハブられた……))ズーン


カン!


〈これマジ?〉


咲「えーっ!? ハギヨシさんってまだ21なの!?」ビックリ

京太郎「あれ、言ってなかったっけ?」

和「完全に初耳です。まさかそんなにお若かったとは……」

優希「あれ、でも>>510では24だって」

和「すいません今なんて発音しました?」

優希「>>510

和「ちょっとなに言ってるかわかんないですね」


咲「京ちゃん! ハギヨシさん本人が24歳って言ってるけど、そのあたりどう説明してくれるのかな!」バン

京太郎「んー、俺にも謎だが……21ってのは雇用主の龍門渕さんから聞いたから、間違いないと思うんだよな」

和「普通なら履歴書とかありますからね」

優希「そもそもどういう経緯であの家に仕えるようになったのか、って問題もあるけどな」

京太郎「そのへんの設定は小林先生にメールで聞いてくれ」

和「誰です?」


咲「代々使えてる使用人の家系でお嬢様とは幼なじみ、とかだったら滾るんだけどなぁ///」ウットリ

優希「こちらの高校チャンプ、ノンケもいける口でございます」

和「『も』じゃなくて。言外に文学少女が汚名を挽回しちゃってるじゃないですか」

咲「ダメだなぁ和ちゃん、汚名挽回って。言葉の使い方間違ってるよー?」アハハ

和「あなたの存在がダメで間違ってるんですよこの腐れ文学少女チャンプっ!!!」

京太郎(ちなみに幼なじみは正解)


優希「閑話休題。21と24のズレはなんなんだっつー話だったな」

京太郎「うーむ。要するに、本人の主観と戸籍に載ってる年齢が食い違ってるってことだよな」

京太郎「……」

京太郎「あ」ポン

咲「おっ?」

和「なにか思い当たる節が?」

京太郎「そうだハギヨシさん言ってたわ、見習い時代に『あそこ』で修業したって」

優希「あそこってどこさ!」ワクワク






「精神と時の部屋」






京太郎「いやーそっかー。だからあの人、余計に歳食ってんだなー」アハハ

優希「え、なに? あの人カリン塔昇りきれるの?」

京太郎「逆に聞くけど、なんで昇りきれないと思うの?」

和「……」

咲「タイム」

京太郎「あい」

優希「……どう思う?」ヒソヒソ

咲「うせやろ?」ヒソヒソ

和「SOA」ヒソヒソ


優希「でもハギヨシさんだよ?」

咲「……」

和「……」

優希「……」


シーーーーーーーーーーーーーーーン


京太郎(まあウソだけどな)


カン!


〈大丈夫? ファミ通の攻略本だよ?〉


咲「えーっ!? 竹井先輩って内木先輩と付き合ってたんですかー!?」ビックリ

久「そのような設定は公開されておりませんが」ニッコリ

咲「……あれれー? おかしいなー?」

久「おかしいのはあなたよ……」

咲「染谷先輩が『久の攻略法見つけたったwwww』ってはしゃいでたのに」

久「ちょっと急用を思い出したわ」ガタッ


カン!

原作時点でハギヨシ22はいくらなんでも盛り過ぎたかな……

ウッソだろお前wwwwwwwww


二次創作意欲を定期的に刺激してくれる小林先生ほんとすき
こういうちまちましたSSを書いてる身としてはありがたいことこの上ないですね
やっぱり原作者あってこその二次創作です
立 is GOD

ご一読ありがとうございました

ハギヨシさんが年下だった時のショック


でも精神と時の部屋って2年分以上使うと出れなくなったような

メイドガイのメイドキングダムみたいな執事の国という可能性は

>>579
に、二年前?
口開けばタコスだじぇ、京太郎を犬呼び
おま、人のこと言えた口かよぉ!?
中学話でほっこりした後に違和感あって読み返したら突っ込みたくなった

>>600
大人になるって悲しいことなの

>>601
ガチればSS3ぐらい余裕です

>>606
ぶ、部長職から解放されてはっちゃけてたんだよ……(震え声)


〈たとえばこんなIFルート(松実館編)〉


※いともたやすく行われるえげつないIFストーリー


京太郎「……」ジー

玄「……」ジー


ワイワイガヤガヤ アーイイオユダッター


京太郎「どう思われます、同志クロチャコフ」

玄「悪くはない……けれど。決定打に欠けるね、同志スガーリン」


京太郎「お。あっちの黒髪長髪の方なんてどうです?」

玄「おお、いいねぇいいねぇ。サイズは小ぶりでも程良いハリを感じるよ」

京太郎「同志のご推薦は?」

玄「向こうの金髪ギャルの子とかいいよね。うーん、ボリューミィ!」グッ

京太郎「ああ……」

玄「やっぱり……」

二人「「浴衣に包まれたおもちって最高だなぁ……!」」

憧「おどれらはなにをしとんじゃそこの女将と板前ぇ!!!」スパコーン


玄「あっ憧ちゃん、遊びに来てくれたんだー」ヒリヒリ

京太郎「新子さん! この春から阿知賀で教職に就く新子憧さんじゃないか!」ヒリヒリ

憧「ご丁寧に説明をどうも、この春から松実館に就職した須賀京太郎くん」

京太郎「いやー新子さんが奈良に残るとは意外だったよな」

玄「ねー。私てっきり大阪か東京あたりの都会に出てくのかと思ってたよ」

憧「私が行ったら奈良からツッコミが消え失せるでしょうが!! 完全にストーリー進行上の都合よ!!」

京太郎「メメタァ」

玄「和ちゃん曰く、SOA」


憧「いったいなにしてたのか……はだいたいわかるから割愛するとして」

京太郎「いや実はあの浴衣、俺がデザインしたんだけどな」

玄「いかにおもちを美しく見せるのか、というある意味で究極の機能性にこだわった逸品でして」

憧「割愛するっつってんでしょうが!! 聞いてかなり後悔したわよ!! なに旅館私物化してんの!?」

玄「私女将だし」フンス

憧「財布握ってんのは経営学部出の宥姉でしょ……あ、ダメだ。宥姉がこいつらを止められるイメージが湧かない」グッタリ


宥「呼んだ~?」

憧「ひゃうっ!?」

玄「あ、お姉ちゃん」

京太郎「どうもです、宥さん。部屋出て大丈夫なんですか?」

宥「もう春だし、お日様の出てるうちは大丈夫だよ~」ニコ

憧「……相変わらずすぎて一周回って安心したわ」

宥「あ、憧ちゃんだ。久しぶりだね~」ニコニコ

憧「はいはい久しぶり宥姉。どう? ちゃんとニート回避できてる?」


宥「事務のお仕事って言っても、一年中こたつに入ってPCと向き合うだけだからね……回避できてるのかどうかは、ちょっと自信ないなぁ」エヘ

玄「いやいや、お姉ちゃんいないと回りませんよウチの旅館は! 帳簿つけたりHPの更新したり業者さんと連絡取ったり、今まではお父さん一人でやってたもんね!」

憧「そこはアンタも補うべきところだったんじゃないの、若女将」ジトー

玄「適材適所という言葉がありまして!」キラーン

宥「まあ私だって、時々須賀くんに手伝ってもらってるんだけどね~」

京太郎「俺の力なんて微々たるものですよ」

憧「そうそう、一人でなんでも抱え込まないのは逆に偉いわよ……ってちょっと待てや」


京太郎「えっ」

憧「そこの金髪ぅぅ……なに一介の板前が経営に首突っ込んでんのよぉぉぉ……!」ギリギリ

京太郎「ど、どうどう」

玄「んー。須賀くん一年目だし、建前上は見習いなんだけどねー」

宥「もうすでに、うちのどの板前さんよりも腕前が上だから……」

憧「なんなのアンタ?」

京太郎「ちょっと執事かじってただけっす」

憧「執事、執事ってなんだ」


憧「っていうかさぁ、こういうとこって縦社会でしょ。いくら若女将のお気に入りだからって……いや、むしろお気に入りだからこそ、軋轢とか生みそうなもんだけど?」

玄「あー……」

宥「うーん……」

憧「なんでそこで口を濁すのよ」

京太郎「長野の龍門渕さんと東京の弘世さんの伝手で板前修業しました、っつったら潮が引くようにそういうのなくなりました」

憧「ほんとなんなのアンタ?」


玄「スガーリン……須賀くんの元々の人柄もあるしねー」

宥「一度馴染んじゃったら、特に問題もなかったよねぇ」ノホホン

京太郎「いやぁそれほどでも///」テレテレ

憧「……もいっこだけ質問があるんだけど。須賀京太郎くん」

京太郎「なんだ?」

憧「アンタ、玄の婿にはならなかったの?」

二人「「えー? ないなーい」」ヒラヒラ

憧「いつかの和みたいなリアクションしやがって!」ガーン


宥「私も意外だったなぁ……須賀くんが松実館に来るっていうから、私、てっきりその、玄ちゃんが、お、お嫁に行っちゃうのかとぉ……」グスッ

玄「えー。一つには、これが理由です」

憧「大概シスコンよねアンタも」

宥「あ、でっでも……私に遠慮して愛し合う二人が結ばれないとか、そういうことがあっちゃいけないと思うし……」ウルッ

京太郎「理由その2。そもそも俺らそういうんじゃないんで」

玄「ないんで」

宥「えっ」


憧「あのさぁ須賀くん」

京太郎「はい」

憧「彼女いないの?」

京太郎「いません」

憧「例の、清澄三人娘は?」

京太郎「あいつらとはそういうんじゃないんで」

憧「大学時代に東京でマネやってたっていう、宮永照さんは?」

京太郎「アレだけは本当にありえないんで」

憧「弘世菫さんは? 末原恭子さんは?」

京太郎「あの人らとは単なる飲み仲間なんで」

憧「……おのれはフラグ立てる気あんのかー!!!」ウガー


京太郎「まあ、俺も所詮は板前一年生だしさ。そういうのを考える段階にないというか」ホッペカキカキ

憧「アンタそれ一生結婚できないパターンよ。自分で気付いてんでしょ?」

京太郎「くぎゅっ」

憧「『ぎくっ』だろ」

玄「まあまあ憧ちゃん、須賀くんにもいろいろあるんだよ」アハハ

京太郎「関係各位との高度な政治的問題を回避するため、迂闊にルート固定して未来を確定できないという事情が」

憧「ハハッなに言ってんだコイツ」

宥(結局玄ちゃんとはどういう仲なのかな……?)ハテナ


宥「……」ブルッ

玄「おねーちゃん?」

宥「ちょ、ちょっと寒くなってきたかな。それじゃあ私おこた……お仕事戻るね」ニコ

京太郎「っと、そういや俺らも」

玄「勤務時間中だったねー」

二人「「あははははっ!」」

憧「なんだろう急に予約をキャンセルしたくなってきたわ」

玄「まあまあそんなこと言わずにお客さーん!」ガシッ


憧「あーもーわかったわかった。今さら帰るのもアホらしいし、泊ってってやるわよこの不良女将」

玄「」ホッ

京太郎「うし。それじゃあ新子さん」

玄「憧ちゃんっ」

京太郎「板前須賀京太郎が腕を奮った渾身の料理と」ペコ

玄「女将松実玄による心よりのおもてなしとで、思う存分おくつろぎくださいませ」ペッコリン

二人「「ようこそ、松実館へ!」」

憧「……」フッ


ピピピピピピ


憧「ん?」

玄「同志スガーリン?」

京太郎「同志クロチャコフ! スカウターに反応が!」

玄「銭湯(の湯に浸かった場合の浮)力4000……5000……馬鹿な、まだ上がるだと!?」

京太郎「同志、あれはおそらく5号室のお客様かと!」

憧「……」


玄「ようし布団出しにかこつけて風呂上がりの艶姿をたっぷり堪能しちゃうぞぐへへ」

京太郎「あっずるいっすよ玄さん! 俺も料理運ばなきゃ(使命感)」

玄「残念でしたー配膳は仲居さんのお仕事でーす」

京太郎「あ、アンタは女将だろ……? ち、違うのか?」

玄「違うな。私は……超女将(スーパーオカーミ)だ! ぶっちゃけ人手足りないから配膳もやります」

京太郎「ちくしょおおおおお!!!! 完全体(板長)に……完全体(板長)になれさえすればああああ!!!!」

憧「やっぱ帰るわ」


カン!

クロチャコフとの絡み書くの楽しすぎてヤバイ
京ちゃんにとってはこれが一番幸せなルートなのかもしれませんね
ご一読ありがとうございました

すいません、今週お休みです
非力な私を許してくれ……

詫びの脳天かち割りがいりますなぁ

荒川先生といえばマッチョ好きな牛

そろそろ全裸待機して待ってようか

>>669
ひぎぃ

>>676
私もそれしか……

>>681
いい勘をしてはりますなぁ


先週はどうもすいませんでした
お詫びに二週分、というわけではありませんが、今回縦にも横にもやや長めの一品となっております
お時間のある時にでもどうぞ


〈なぜなに日本プロ麻雀〉


咲「やっぱりロードスターズがナンバーワン!」

優希「いーや、私はつくばだと見るね。機は熟した、今こそ天を戴く時!」

和「終わってみたら結局恵比寿だった、といういつものパターンだと思いますけどね」

京太郎「時々でいいから地元フェレッターズのことも思い出してあげてください」

マホ「こんにちはー! 先輩たち、なんのお話してるんですかっ?」

咲「こんにちは、マホちゃん」

優希「今年のプロリーグはどこが優勝すんのかなー、ってさ」


マホ「プロですかぁ。実はマホ、そんなに詳しくないんですよねー。高校麻雀ならともかく……」

咲「部活に熱心に打ち込んでる子だと、プロ見てる暇がないってことも往々にしてあるしね」

和「清澄部員がそれに該当するかは甚だ疑問ですけどね……」

京太郎「言ったって俺らも、プロリーグに関しちゃここ二年ぐらいのニワカだしなぁ」

マホ「そうなんですか?」

和「まあ」←高一まで他者の麻雀に興味なし

咲「そりゃあ」←高一まで麻雀拒否

京太郎「なあ?」←高一まで麻雀歴ゼロ


優希「ふっふっふ、そこで私の出番というわけだな。どーれマホ、ちょっくらお勉強の時間といくじぇ」

マホ「お願いします優希先輩!」ビシッ

和「もうすぐ部活……まあ、たまにはいいでしょう」

京太郎「あら意外な反応」

咲「和ちゃんも丸くなったなぁ」シミジミ

和「いつもの無駄話よりよっぽど麻雀部らしい活動ですしね……」ハァ

優希「そんじゃま、トップリーグの主要チームを軽く紹介していきますか」

マホ「メモの準備よーし!」


【恵比寿リトルギガント】
主な所属選手:天江衣、池田華菜


優希「まずは去年の優勝チーム、恵比寿だな。言わずと知れた生けるレジェンド、小鍛治健夜がプロ入りした際のチームでもある」

京太郎「麻雀やってなかった頃の俺でも恵比寿と小鍛治って名前ぐらいは知ってたもんなー。まさに日本の常勝チーム、大正義軍団だ」

マホ「ふむふむ。野球で例えると?」

咲「みんな大嫌い読○ジャイ○ンツ!」

和(私は別に嫌いじゃないんですけど……)←親が転勤族なので自然と巨人ファンに


マホ「でもでも、小鍛治プロって何年も前に移籍しちゃったんですよね?」

優希「んだんだ。そのへんの経緯は長くなるし置いとくけども」

京太郎「あの時は『恵比寿ザマァwwwww』で大盛り上がりだったよなー」

咲「チームの絶対的大エースに移籍されちゃったんだもんね……それも当時二部の下位チームに」

和「巨人で言えば02年の松井○喜と上○浩治に独立リーグへ逃げられるようなものです」

マホ「よくわかんないけど悲惨な感じがします!」

優希「これで恵比寿の時代は終わった。誰もがそう思った……………………がッ!!」


優希「それでもこいつらなぜだか負けない。もちろん小鍛治時代よりもチーム成績は落ちてるんだけどさ」

優希「肝心の順位がほとんど変わらない。だいたい1位、時々2位、まれに3位で、それ以下には絶対落ちない」

マホ「ほえぇ……」

京太郎「去年なんて要するに、天江さんまだいねーんだからチーム全員名無しのモブさんだぜ?」

和「(モブ?)タイトル争いに絡む選手もほぼゼロ。データを見ても全体的にパッとしません」

咲「それで優勝しちゃったからねー」

優希「なんつーかなー。勝ち方?ってのを知ってるんだよな」

咲「麻雀の怖さを改めて思い知ったって、お姉ちゃんしみじみ言ってたよ……」


和「そんな中で天江さんは開幕から一軍スタートでしたけど……」

京太郎「じゃあその『パッとしない方々』に混じった天江さんがいきなり絶対的エースになれたかって、そんなことないんだよな」

咲「……あの天江さんでも、調子悪い日は出してもらえないもんね」

京太郎「その代わりに出てくるやつってのが、これまた地味ーに結果を残すんだ」

優希「だいたい『パッとしない』っつってもそれは、プロの一線級を基準に考えた場合の話であって」

和「逆に考えれば一流半以上が揃っている、ということです。端的に言って恵比寿というチームは……」

優希「『天江衣ないし宮永照クラスの雀士を10人も20人も集めたチーム』ってことだな!」

マホ「ほええぇぇ……」ポカーン

咲(そういえば池田さんの話全然出なかったな)


【横浜ロードスターズ】
主な所属選手:三尋木咏、宮永照、末原恭子


優希「恵比寿に時間使いすぎたわ。ここからちょっと巻いてくね」

咲「ほぼモブのチームに一番尺取るっておかしくないですかね……」

優希「ま、ま! こっからは派手なチームの紹介だから!」

京太郎「打倒恵比寿の一番手、スター選手も揃ってる人気チームだな」

マホ「三尋木プロはマホでも知ってます! 日本代表のエースなんですよね!」

和「彼女は彼女で『打倒小鍛治健夜』の一番手でもあります。報道関係も盛り上がってますね」

咲「お姉ちゃんも前評判通りのゴールデンルーキーっぷりだったし、いまや日本麻雀界のセンターといって過言じゃないチームだよっ」フンス


優希「チームとしての特色は、とにかく個性豊か」

咲「速攻大火力の三尋木、連続和了の宮永、カタカタツッコミの末原。『これ』っていう代名詞的スタイルをみんなが持ってるよ!」キラーン

京太郎「芸人集団じゃねーか!!」

和「照さんとか照さんとか照さんとか」

咲「あははそんなことないですよ(震え声)」

マホ「いろんな意味で、恵比寿さんとは正反対のチームなんですねぇ……」メモメモ

優希「恵比寿を退けてのリーグ優勝もここ数年で2回と、日本を代表する強豪チームであることは間違いなーい!」

京太郎「なお」


【ハートビーツ大宮】
主な所属選手:瑞原はやり、福路美穂子、鷺森灼


咲「ここも知名度あるし、あんまり詳しい説明はいらないんじゃないかな?」

マホ「はっやりーん!」ヤンヤヤンヤ

和「ルックス重視のアイドルチームと揶揄されることもありますが、総戦力はリーグでも上位。侮れません」

優希「チーム方針はガチガチの守備型。新人はまず下で練習漬けにすることでも有名だね」

京太郎「表面の華やかさに反しておもっくそスポ根してるよなぁ」

和「福路さんでさえデビューに一年かかりましたし、鷺森さんもそうなるんでしょうね……」


京太郎「ところで牌のお姉さん(30)を見てくれ。こいつをどう思う?」

優希「すごく……」

咲「……」

和「……」

マホ「? すごく?」

優希「はやりーん! (誰かと)結婚してくれー!」

京太郎「実は高学歴な高嶺の花だったりするんだよなぁ」

和「まあその気になればどこぞの永世七冠よりは余裕だと思いますが」

咲「和ちゃん! 言葉を選ぼう!」


【エミネンシア神戸】
主な所属選手:野依理沙、白水哩、小瀬川白望


京太郎「天性のお祭り女、ミスオールスターこと野依理沙を擁する神戸。これまたリーグ上位の強豪だ」

咲「なんであのキャラでお祭り女なんだろ……」

和「チーム全体としてはなんとも掴みどころがありません。野依プロはれっきとした守備型の雀士なんですが……」

マホ「くらっちひったー!」プンスコ

優希「はいその通り。のよりんのオールスターMVP獲得がいい例で、神戸は『ここぞ』って時妙に強い」

咲「そんな神戸にあっていきなり頭角を現したのが、新道寺の白水哩さんだね」


優希「高校時代はタレント揃いの同世代に埋もれ気味だった白水先輩だけど……」

和「高校最後のインハイで大活躍して、一気に世代の上位に躍り出ました」

京太郎「プロ初年度に早速一軍デビューを果たしては堂々たる成績を残し……」

咲「いまや辻垣内さんと並んで『宮永世代』のナンバーツー。あ、ナンバーワンはもちろんお姉ちゃんだけど」フンス

マホ「高校での成績がすべてじゃないってことですね!」メモメモ

優希「ヒロイン呼ばれるたびにテンパっては伝説を作ってくれるのでマスコミ人気(主に東○ポ)も上々だぞ!」

和「これは照さんのいいライバルですね……」

京太郎「そもそもヒロイン事故要員(プンスコ、ド天然、ダルい)しかいねーんだけど」

咲(アカン)


【つくばフリージングチキンズ】
主な所属選手:小鍛治健夜


優希「あえて言おう、ワンマンチームであると!」

マホ「えー!?」

和「移籍当時は『魂が抜けたようだ』とまで評された小鍛治プロでしたが……」

京太郎「ここ数年、っつーか二年前の夏からだな。急にやる気を取り戻して、チーム編成やら若手の指導やらにも口出すようになったそうだ」

咲「結果、一時は三部リーグ降格の危機にさえあった弱小チームが、去年ついに二部リーグをぶっちぎりで制覇!」

優希「満を持して日本最高リーグに殴り込みをかけてきたってわけだ! 昇格初年度での優勝も夢ではないッ!」

マホ「いわゆる『たいふーのめ』ってやつですね!」


優希「さっきも言った通りつくばは、いっそ潔いまでのワンマンチームだじぇ」

和「脇を固める選手だって決して弱くはありません。ただ彼らの役割は、あくまで『小鍛治プロをサポートすること』です」

京太郎「勝ちパターンがはっっっっっきりしてるからな。『先鋒小鍛治が箱割れで終わらせる』」

咲「『トバせなかったら次鋒以下がひたすらリードを守る』。ほんと、これだけ」

マホ「ふわぁぁ……わかりやすいですねぇ……」

優希「たったこれだけのことを、去年一年通して誰も止められなかったんだよ……」

和「それだけ『小鍛治健夜』という核爆弾の破壊力が桁外れだった、ということでしょうね……」

>>699訂正
今見直したら「プ」リージングチキンズでしたね
初めて知りました……


咲「ところで今つくばのHP見たらさ」カチカチ

マホ「?」

咲「『すこやんの婚活を応援しよう』キャンペーンってのやってたんだけど……」

マホ「Oh……」

京太郎「なにをいらんとこまでサポートしてくれてんだ」

優希「これは実家とTV局から圧力かかりましたねぇ」

和「いちいちオチをつけるのやめません?」


【伊達ホワイトホース】
主な所属選手:赤土晴絵、清水谷竜華


咲「伊達っていうのは福島県伊達市のことね。北海道伊達市の方じゃないよー」

京太郎「つくばが二部の下位から這い上がってきたダークホースなら、こっちは二部降格寸前から持ち直してきた古豪だ」

優希「躍進の要因はなんといっても、『蘇るレジェンド』赤土晴絵プレイングマネージャー!」

和「……と、赤土先生の持ち込んだデータ麻雀ですね」

咲「清水谷さんもデータを多用する名門千里山の出だし、割とすんなり受け入れられたんじゃないかな?」

マホ「うう。マホだってデータを集めるのは嫌いじゃないんですけどぉ……」

優希「マホくん! まずはチョンボ癖をなくそう!」


咲「赤土さんといえば、小鍛治プロとの因縁がかなり取り沙汰されてるよね」

優希「つーかあの人各方面に『因縁の相手』がいるんじゃね?」

マホ「アラフォーの業は深い、と」メモメモ

和「……とはいえ赤土先生だけはやはり別格でしょう。小鍛治プロ本人にも特別な思い入れがあるようですし」

京太郎「そのへんTVも新聞もガンガンに煽りまくってるよな」

マホ「生ける(リビング)レジェンドと蘇る(リターンオブ)レジェンド……最強のアラフォー決戦!(半ギレ)」

京太郎「ってなCMもやってたし」

優希「KON○AIに訴えられてしまえ」

和「先生はまだアラサーです!!!」

咲「もう一人もです(小声)」


【大阪パンサーズ】
主な所属選手:江口セーラ、愛宕洋榎


優希「恵比寿とのライバル関係は実に50年来、プロリーグ黎明期からの『伝統の一戦』で有名だね」

咲「ただ、パンサーズは近年ちょっとだらしなくて……」

和「有り体に言って降格候補です」バッサリ

マホ「ハッキリ言われちゃいました!」ガーン

京太郎「地元が麻雀王国大阪だってのに、どうもドラフト戦略がピンボケしてるんだよなぁ」

優希「若手の育たなさは恵比寿とどっこいどっこいだってのに、どこで差が付いた……」


咲「でもそんな中、一昨年のドラフトで地元のスター選手を二人も獲得!」

マホ「愛宕洋榎さんと江口セーラさんですねっ」

京太郎「ここんとこ苦しいシーズンが続いてたけど、こっからの巻き返しに期待だな」

マホ「でもそのお二人、いつもケンカばっかりだって噂が……」

優希「バッカだなーマホ、あんなんそういう芸風に決まってんじゃん。見てろ、今に至近距離からガン飛ばし合った挙句んちゅ……ってやるから」

和「親の顔より見た流れじゃないですか」

京太郎「AA化するなよ! いいか絶対するなよ!? フリじゃないぞ!」

咲「フリでしょ」


【松山フロティーラ】
主な所属選手:戒能良子、渋谷尭深


京太郎「玄さんのご贔屓だな」

マホ「えっ、なんでですかー?」

京太郎「ネームドキャラから名無しのモブ子さんまで、とにかくおもちがでかいから」キリッ

咲「あっ、ふーん……」

京太郎「風の噂によると、編成部門のお偉いさんが俺らのご同類らしくてな?」

和「事実ならプロの編成を名乗る資格はありませんね……」

京太郎「獲得基準に困ったらとにかく巨乳! シンプル! イズ! ベストォ!」

優希「イエローキ○ブかな?」


和「とってつけるようですが、戦術面に関しては『変幻自在』の一言です」

咲「戒能プロなんて見る度に打ち方が違うもんねー」

優希「渋谷先輩だけちょっと毛色違うけど、一発でかいのぶちこむ大砲要員なんだろうな」

マホ「大砲?」ハテナ

咲「大砲(直球)」

京太郎「我々の情報網によると今秋ドラフトでは大星淡、真屋由暉子、滝見春、新子憧、東横桃子あたりを狙っているらしい」

京太郎「和、お前も是非……なっ!」キラーン

和「『なっ』じゃありません」


【佐久フェレッターズ】
主な所属選手:藤田靖子、小走やえ


優希「……」

マホ「? 優希先輩?」

優希「(特になにも)ないです」

マホ「えっ」

咲「選手層がね……」

和「小走さんはまだ育成中ですし、藤田さん以外はちょっと。ええ、はい。ちょっと」

京太郎「ダメみたいですね……」

優希「以上」

マホ「ええええええええええええええええ!?!?!?!?!?」


【北九州ファイアバルカンズ】
主な所属選手:辻垣内智葉、獅子原爽、荒川憩


京太郎「やってきましたTHE・問題児」

マホ「問題児、ですか?」

和「……チーム方針『は』単純明快、超攻撃特化型です」

マホ「一回役満振っちゃったら二回役満上がれってことですね! マホそーゆーの得意です!」エヘン

咲「いや、うん……火力がハンパないって意味でも、もちろんあるんだけどね……?」

マホ「??」


優希「鉄砲玉だったり闇医者だったりアイヌシャーマンだったりを雇って対戦相手におかしなことやっとる(婉曲表現)という噂がまことしやかにだな……」

マホ「!?」

咲「北九州怖すぎぃ!」

京太郎「ロシアンルーレット……臓器密売……ケジメ……うっ頭が」

咲「大変! 京ちゃんがリーディングシュタイナーに苦しんでる!」

京太郎「あの世界線はなかったことになったから(震え声)」

マホ「はやりんは過去改変に失敗していた……?」メモメモ

和「はいSOA」


京太郎「いやほんと……カムイってなんだよ(民俗学)」

咲「時空間忍術の一種でしょ(適当)」

優希「やめてくれ爽、その術は末原先輩に効く。やめてくれ」

マホ「はい! そのネタ昨日『にちゃん』ってところで見ました!」

和「マホちゃん?」

咲「南九州は南九州でオカルト筆頭霧島神宮があるしさぁ」

京太郎「霊界の歪みを麻雀で正して日ノ本の霊的バランスを保ってるってもっぱらの噂だからな、あそこ」

優希「九州怖すぎぃ!」

マホ「九州はやっぱり修羅の国、と」メモメモ

和「あの。さっきからマホちゃんロクでもないことしか学んでないんですけど。あの」


優希「以上10チーム、解説終わりっ!」

京太郎「一応他にもチームはあるんだけど、まあ尺の都合でね?」

マホ「なるほどなるほどー。勉強になりました、ありがとうございましたっ」ペッコリン

咲「いやぁそれほどでも」テレテレ

和「じゃあそろそろ部活に戻……」

マホ「それで、優勝するのはどこなんですか?」


シーーーーーーン


マホ「あれ?」


咲「Vなんだ!」(*^◯^*)

優希「は? アラフォー大虐殺でつくばのVロード100%当確でございますだから。風呂入ってくる間にこのレス保存しとけや」

和「そもそもこの時期にペナントの行方を占うこと自体が非合理的なんですよね。まあ私は安定感のある恵比寿大宮伊達あたりを推しますが」ツインテクイッ

京太郎「鍛え抜かれた佐久ファンは藤田の個人成績と若手ニーだけで1シーズン乗り切れるんだよ!!!」


ワーワーギャーギャー


マホ「……」

マホ「争いはいつの世も虚しいものだなぁ、と学びました。まる」メモメモ

ムロ(今日一番の収穫だな……)


カン!

節度を守って楽しく煽り合い(白目)
それにしてもはやりんのスペック冷静になってみるとクッソ高いですね……
ご一読ありがとうございました

部長はツインテに戻ってるんですね乙

乙です
また九州を修羅の国って言う……
そこまで修羅じゃないって、ごく一部以外

乙乙
商売なんだから外見で決めるのも悪くない
松山はTV放映権料で潤ってそうだし、つくばは逆に(ry

はやりんはなんだかんだいっって30後半くらいに年上の金持ちか将来有望な年下と幸せな結婚をしそう
なおすこやん

愛宕姉「せやな、おっぱいは遺伝するよな」

>>718
部長の髪型はその日の気分で変わります

>>719
すいません、以後慎みま……これ前にも言った気がしますね
今度こそ慎みます

>>721
すこやんはお年寄りと子供に大人気だから(震え声)

>>723
はやりんはほんと、本気になればあっという間だと思うんですよ

>>729
おっそうだな


〈だらだらじお〉


京太郎「ラジオじゃねーよ?」

和「えっなんですか急に」

京太郎「いや別に」

和「別にってことはないでしょう」

京太郎「最終的にお前がSOAすることになる案件だけど、それでも説明してほしい?」

和「じゃあいいです」


京太郎「……」ダラー

和「……」ボー


シーン


和「ふぁ……」

京太郎「眠いなら寝れば?」

和「寝てる間に盗撮されてはたまりません」ゴシゴシ


京太郎「失敬な。いくらなんでも寝入ってるヤツを無許可で撮影なんかするもんか!」プンスコ

和「寝起きを無許可で撮影するのはセーフなんですねわかります」

京太郎「グレーゾーン!」

和「倫理観ガバガバじゃないですか」

京太郎「テレビってそんなもんよ」

和「これだから若者のテレビ離れが進むんですね……」

京太郎「若者の~って言いたいだけだよなああいうのって」


和「……」

京太郎「貯金箱を切ったら爆発した」

和「?」

京太郎「ちょっきん、ばっこーん」

和「……」

京太郎「……」

和「割に出来がいいですね」

京太郎「だろー!?」


和「それにしても久々に聞きました、須賀くんのダジャレ」

京太郎「そういや最近言ってなかったな」

和「なんで言うのやめたんです?」

京太郎「声優ネタは掴みに使っただけだし……」

和「身も蓋もなさすぎてSOA言う気にもなれません」

京太郎「バカなッ! 和からSOAを取ったらなにが残るというんだ!?」

和「いろいろ残りますよ!!!」


京太郎「アイマスってあるじゃん」

和「バンダイナムコの看板ゲーム、アイドルマスターシリーズですね」

京太郎「誰が好き?」

和「765でですか?」

京太郎「うん」

和「うーん……」

京太郎「わかった、律子だろ」

和「いえ、ハム蔵です」

京太郎「!?」


和「そういう須賀くんは?」

京太郎「うーん」

和「どうせあずささんか貴音さんなんでしょう」

京太郎「と、思うじゃん?」

和「えっ」

京太郎「あずささんに決まってんじゃん」

和「ですよね。違ってたら訴えるところでした」ホッ

京太郎「なんで!?」ガーン


京太郎「アイマスといえば、ソシャゲあるじゃん」

和「モバマス、グリマス、Mマスの3つが現在展開中ですね」

京太郎「……」

和「どうかしました?」

京太郎「和の口から初めて『課金兵』って単語を聞いた時のショックを思い出してなぁ……」グスッ

和「文句ならMマスを『ホモマス』という呼称で布教しようとした文学少女()までどうぞ」

京太郎「あいつほんとチャンプ()だな」

和「チャンプ(姉)もアレですからね」


和「で? モバマスグリマスMマス、どれかに手を出したんですか?」

京太郎「いいや? 艦これとGF(仮)抱えてるからなぁ、さすがにちょっと」

和「GFまだやってたんですか……CMもだいぶ昔の話ですし、サービス終了したのかと」

京太郎「さすがにガルフレはそうそう終わんねーよ。確かに最近ボイス収録滞っててちょっとヤバげだけど」

和「世知辛い話ですね」

京太郎「いやまったく」


京太郎「プリンセスコネクトとファントムオブキルも忙しいしさー」

和「結局新しいの始めてるじゃないですか」

京太郎「ちょっと前にCMやってたやつだぜ」

和「そんなのありましたっけ……」ウーン

京太郎「移り変わりの激しい業界だからなぁ……」

和「……」

京太郎「……」

和「なぜ私たちはソーシャルゲーム業界の行く末なんて語ってるんですか?」

京太郎「さあ?」


和「あっとそうだ、忘れるところでした。みなさんが来る前に」ガサゴソ

京太郎「うん?」

和「いえ、いつもいつもあなたばかりに頼るのも申し訳ない話ですから」

和「はい。今日のおやつは、私が作ってきましたっ」ニコ

京太郎「おークッキーか。ラングドシャだな」

和「ふっ。清澄のお嫁さんスキル担当は、なにもあなた一人じゃないんですよ?」

京太郎「担当した覚えがねーよ」


和「味見をお願いできますか?」

京太郎「光栄なこって。いただきまーす」パク

和「忌憚なき意見を期待します」

京太郎「……」モグモグ

和「……」

京太郎「うん!」グッ

和「!」

京太郎「焼きが3秒足りないな卵白ももうちょっと泡立てると舌触りが変わるしバニラエッセンスも加える前にひと手間を」

和「そこはテンプレ通り『美味しいなぁ和はきっといいお嫁さんになれるよ』って言っておけばいいんですよ!!!」スパコーン


京太郎「お前が味見しろっつったんだろ!」

和「言いました! 言いましたけど!」

京太郎「だいたいお前、俺にそんな歯の浮くようなセリフ言ってほしいのかよ!」

和「ご免です! 想像しただけで鳥肌が立ちます!」

京太郎「どないせーっちゅーねん!!」


ワーワーギャーギャー


和「まったく。これでも私、将来の夢お嫁さんですからね?」

京太郎「あれ、法曹関係に行くんじゃあ?」

和「教職にもちょっと興味があります」

京太郎「意外に人生設計ブレブレだなお前……」

和「まず弁護士、結婚したら離職出産育児、子どもが大きくなってから教員免許取得、非常勤講師とかけもちのセミプロ雀士なんてどうでしょう」

京太郎「あれ!? めっちゃガチガチに固まってる!?」

和「いえ、こんな都合のいい話まかり通るはずがありません。理想は理想ですが」


京太郎「ま、そういうもんかもな」

和「……他のすべてが駄目だったとして、最低でも結婚はしたいですね。女の子の憧れですから」

京太郎「ふーん。嫁に行くならどんな男がいいんだ?」

和「そうですね。まず、須賀くんよりもダジャレが面白い人がいいです」

京太郎「おおっと早速ハードなハードルを設けちまったなぁ。せいぜいがんばんなさい」

和「はいはい」


和「それで、須賀くんよりも常識的な振る舞いができて」

京太郎「なかなか難しいんだぞ『常識的』って」

和「女子のプライド的に、須賀くんよりも家事スキル全般が圧倒的に低めで」

京太郎「相手を超えようって気概はねーのか」

和「人外を超える気にはなりません」

京太郎「俺は(まだ)人間だ」

和「それで最後に、須賀くんよりもスケベじゃない、そんな男の人がいいですね」ニッコリ


京太郎「……一つ忠告しとくぜ、和」

和「なんでしょう」

京太郎「お前に惚れる男がスケベじゃないなんてことは、絶対にありえない」ビシッ

和「……無情な現実を突きつけないでください」ボイーン

京太郎「俺ほどオープンでなかったとしても、間違いなくそいつはムッツリくんだろうな」

和「じゃあもう須賀くんじゃなきゃ誰でもいいです」

京太郎「とんでもない妥協の仕方した!?」ガーン


和「なら逆に聞きますけど。須賀くんあなた、私と結婚したいですか?」

京太郎「……」

和「……」

京太郎「無理」

和「ですよね」

京太郎「そういう関係になるには、お互いいらんもんさらけ出しすぎだな」クックッ

和「本当、将来の旦那様には絶対知られたくないような面ばかり、あなたには知られちゃってますもの」ハァ


ガヤ…ガヤ…


京太郎「おっと、来たかな。にぃーしーろ、7人」

和「相変わらずコウモリみたいな聴力してますね」

京太郎「んじゃま、今日も一日がんばりますかね」

和「もう夕方ですよ」

京太郎「ええいいちいちうっさいぞ。ほれ、部活の時間だ原村部長」

和「はいはい。真面目にお願いしますね、須賀副部長」クス


カン!

とか言いつつキッカケさえあれば一発でくっつくタイプですよこいつら
ご一読ありがとうございました

おつ
で、京太郎には切っ掛けあれば一発でくっつく相手が何人いるんでしょうねぇ

>>777
そうそう
アツアツカップル(死語)が結婚してすぐに離婚するのはそういうこと
相手の悪い部分を「まぁしょうがないか」と妥協できるかがポイント

この4人のアラサー編が見たくなるな

なんて言うか、お互いに仲良すぎて「こいつとは無理」って言う人をくっつけるには
一度恋人が出来てから失恋を経験したのち自覚させるっていうイメージがあるな

恋愛に夢を持ってたのが現実見せられて
「あぁ、あの関係が恋愛の延長線だったんだな」って感じに

まぁ、そういう時って大概時すでに遅しで後悔するルートまっしぐらだけど

聴牌までこぎつけるまでが鬼のように辛いがこぎつけたら神速、って意味で国士十三面みたいなイメージ。

そろそろハギヨシさんのターンが

>>765
たったの三人(小声)

>>779
所詮は高校生の結婚観ですからねー
まだまだリアルがわかってないんでしょう

>>787


>>793
そのネタはついスレ立てして書きたくなるのでやめてください
誰か書いて(切実)

>>798
言い得て妙とはこのことか

>>799
ハギヨシさんで書き貯めしてきます


〈ヒーローインタビュー津々浦々〉


TV『えー放送席、放送席ー。そして会場のファンのみなさん、ヒーローインタビューの時間です』

京太郎「お、ヒロインやってる」

優希「ちぇっ、もう終わっちまってら」

咲「あー、今日デーゲームだったっけ」

和「ふむ。誰がインタビューを受けているんでしょうか?」

TV『今日のヒーローは――』


〈模範解答〉


アナウンサー「今日のヒーローは見事大将で試合を締めくくった、ハートビーツ大宮の福路美穂子選手です!」

美穂子「ありがとうございます」ペコリ

アナ「素晴らしい満貫、そして逃げ切りでしたね」

美穂子「先輩方の作ったリードを無事保てて、今少しホッとしているところです……」ニコ

アナ「二半荘を闘い抜いたのはプロ入り後初めてということで、そのあたりはいかがでしたか?」

美穂子「高校時代から慣れていますから違和感はなかったです。ただプロのレベルで二半荘というのは、疲労の度合いが違いますね」

アナ「なるほど。次の試合も、また大将で出場したいという気持ちはありますか」

美穂子「それは、チームの方針というものがありますから。私は言われた通りのところで力を尽くすだけです」ニコッ

アナ「またの活躍を期待しています。今日のヒーロー、福路選手でした!」


〈模範解答?〉


恒子「横浜の宮永選手にお越しいただきましたー! 宮永さん、見事な七連荘でしたね!」

照「ありがとうございます」ペッコリン

恒子「あと一回で八連荘、惜しかったですねー!」

照「採用されてるルールだったらもっと惜しく感じてたでしょうね(笑)」

恒子「あっはは、確かに! それにしても宮永さん、今日は絶好調だったんじゃないかですかっ!?」

照「はい、調子は良かったと思います。明日からも継続していけたらと思いますね」ニッコリ


〈だが奴は……弾けた〉


恒子「そんな宮永選手、好調の要因はどこにあると自分ではお考えですか?」

照「そこでこのアルフォート。私も毎日食べてます」モグモグ

恭子「おいカメラ止めろ」

照「健全な闘牌は一日三回のお菓子から。TVの前のみなさんも、早速今日から始めてみては?」ムシャムシャ

恭子「なにセルフCM始めとんねんこのファンタスティックどアホぉ!! ブルボンにいくら積まれた!? あっすいません後で今の社名んとこ『ピー』って……」

恒子「ライブ中継だから無理ですねー」

恭子「あああああああああああああああ!!!!!」


咏「あっはっはっはっは!」ケラケラ

恭子「そこの全日本エースは笑うのを止めんかい!」

照「まあまあ落ち着いて、お菓子どうぞ」モグモグ

恭子「お前は食うのを止めんかい!」

恒子「以上! 横浜からお送りしましたー!」

恭子「このgdgdで終わんのかい!」

恒子「ちなみに次のCMですが、横浜の大スポンサーことチョコレートの明○だったりします!」

恭子(アカン)

照「やってしまいましたなぁ」パクパク

恭子「お前がな!!!」


〈負けるなボクらのパンサーズ〉


みさき「勝ちました大阪パンサーズより、江口選手愛宕選手の両若手をお呼びしました」

洋榎「アイドントライクエグチサン」

セーラ「なにいきなりかましてくれとんねん! デイリーの一面飾ってまうわ!」ビシッ

みさき「そういう小芝居はいいですから勝因などをお願いします」

洋榎「あっはい、すいませんなんか……」

セーラ(東京のアナ冷たいわ……)


〈今度は北九州関係ないよ!〉


佐藤裕子「ファイアバルカンズ辻垣内選手です。勝利おめでとうございます」

智葉「ありがとうございます」

佐藤「えー、本日は、その。会場に……お家の方々、が、いらしているということで……励みになったんじゃあ、ありませんか?」


『お嬢ぉぉぉ!!! うおおおおおおやったぜお嬢ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』


智葉「ええ、東京から家族(くみのもん)が大挙して押し寄せまして。気恥ずかしいところもありますが、力をもらいましたね」ニッコリ


『やっぱりお嬢がナンバーワン! やっぱりお嬢がナンバーワン! フーーー!!』


佐藤「……」

智葉「なにか問題でも?」チャキン

佐藤「辻垣内智葉選手でした!! ありがとうございました!!!」


〈根本的問題〉


三科「それでは今日のヒーローをお呼びしま……の、前に少々お待ちください、通訳の方の準備が……」

衣「否、それには及びません。このまま続けてくださって結構」

三科(おお、敬語使ってる! あの県予選の頃から比べて、この子も大人になったもんだなぁ)ジーン

三科「はは、これは失礼いたしました。それでは改めまして、地元長野で受ける声援はいかがでしたか、天江選手?」

衣「なかんずくあなめでたきことと覚え候」

三科「誰かー! やっぱ執事さん呼んできてー!」


〈 大 事 件 〉


えり「神戸ファンのみなさんお待たせしました、今日のヒーローはもちろんこの人、逆転の三倍満を和了した白水選手です! 見事な和了でしたね」

哩「あ、あ、ありがとうございます」カチコチ

えり(……あの、大丈夫ですか? 今日こそ事故回避してくれますよね?)ヒソヒソ

哩(よっよかです、いっちょん問題ないとです。今日は向こうでカンペ出しとってくれてますんで)ボソボソ

えり(カンペ?)

理沙【お任せ!】プンスコ

シロ【とにかくダルい】ダラー

哩(私たちの絆パワーがあればこんなヒロイン、やーもすーもなか(なんてことない)です!)キリッ

えり「あっ(察し)」


えり(え、えーっと、ではいきますよ?)

哩「」フンス

えり「あの逆転のシーン、決して楽な配牌ではありませんでしたが、どんなお気持ちで山に手を伸ばしましたか?」

哩「」チラッ

えり(さあ、運命のカンペやいかに?)チラッ

理沙【ここでボケて!】プンスコ

シロ【ダルいんでアドリブでよろしく】ダラー

えり(ダメみたいですね……)


哩「アドリブでよろしくボケてやろうと思いまして! プンスコダルい!」グルグル

えり「白水さん!? アドリブなようでアドリブになってませんよ!?」

理沙「哩! めっ!」プンスコ

えり「元はといえばあなたのせいですけどね! でも言ってやってください、高校の大先輩として!」

理沙「『プンスコ!』は言う必要なかった! いっつまいあいでんてぃてぃー!」プンスコ

えり「違うそうじゃない!!!」

シロ「zzzzz」

えり「寝るなああああああああああああああっっ!!!!!!!!!」


カン!

以上、芸人集団宮永世代(姉)でした
結論としては福路美穂子ちゃんマジ天使
でも「楽しいよおいで」のグルグル目ぶちょーもくるおしいほどすきです

ご一読ありがとうございました

乙。ボケキャラ界の将来は明るいな


え?麻雀界?・・・ハハッ

そろそろまたマネージャー京ちゃん見たいな
テルーの紛らわしいコメントでマスコミに新人王、マネージャーと熱愛的な扱いされてるところとか見たい

一ちゃんが自覚せずにキャップに嫉妬して絡んじゃう話や、透華の執事やメイドのご奉仕に絶対負けない(キリッ)…からの〜 とか見てみたい(ネタフリ

すんごく今さらだけどヒーローじゃなくてヒロインインタビューにならんのかな

須賀京太郎 -Sakipedia

2052年育成ドラフト1位で入団。
年俸は620万円。[1]
育成ドラフト出身の選手としては破格の初年度年俸であるが、チームメートの宮永照の世話代及び菓子代が含まれているため。[2]
横浜ロードスターズにおける初の男性プロ麻雀選手であり[3]、NML全体としても南浦聡以来40年ぶり(他の日本プロリーグにおいては少数だが他にも例が存在する)。
また、育成ドラフトでの初の男性選手でもある。

そうなるとプライベートで執事の恋人ができそうなキャップが大勝利・・・ああ元々だったわ

>>821
ハハッ

>>832
肉体(労働)的契約を結んでるってスッパ抜かれる方が現実味ありますね……

>>835
一ちゃんはむしろ自覚アリアリです
二号さんでいいとかガチで思ってる系女子です

>>837
女子でもヒーローインタビューということはよくあるようですね
厳密にはヒロインインタビューで正解なんですが

>>838
赤字だな(確信)
一応女子と同規模以上の男子リーグは存在する設定です
設定だけですけど

>>845
日頃の行いの差ですね


〈彼氏彼女の読書談義〉


京太郎「ちわーっす」ガチャ

優希「……」ペラ

京太郎「おっ、珍しく優希が本なんか読んでら。なんだそれ?」

咲「『ゼロの使い魔』全巻セット。優希ちゃんが読みたいっていうから持ってきたの」

優希「……」ペラッ

京太郎「ほー、なっつかしいなー……っておい、全巻?」

咲「『刊行済み』のを全巻、だね」


京太郎「なあ、確か『ゼロ使』って」

咲「……原作者の先生が、若くして亡くなられちゃったんだよね。それで絶筆、いわゆる『未完成作品』になってたんだけど」

京太郎「あっ、そういやネットのニュースで見たぜ! 続巻の刊行プロジェクトが始まったんだよな!」

優希「……」ペラッ

咲「それだけ『ゼロの使い魔』って作品が愛されてるってことだよねぇ」ウンウン

京太郎「俺実はアニメ二期ぐらいまでしか見てないんだよなー、いい機会だから原作読むか。後で俺もいい?」

咲「どうぞどうぞ」ニコ


優希「っし、一巻読み終わった! いやー王道ど真ん中のツンデレ、そしてボーイミーツガールだじぇ! 特にこのルイズってヒロイン最高だよね」

京太郎「自演乙」

優希「なんていうか、うん。なにもかもがみな懐かしい、って感じだわー」

咲「私の個人的な見解だけどさ。昨今のラノベアニメ化の流れを本格化させたのって、『ゼロ使』と『ハルヒ』だったと思うんだよね」

優希「あー、『ハルヒ』なつかしー! そういやアニメ化同じ年だったっけ」

京太郎「二次創作の類もむっちゃくちゃ流行ったよな」

咲「両方とも現状『未完』扱いされてるっていうのが皮肉だけどね……ところで京ちゃん」

京太郎「ん?」

咲「龍門渕さんとハギヨシさんに頼んでそれぞれ『ユニーク』『ふんもっふ』って」

京太郎「うん、それムリ」


和「こんにちは」ガチャ

三人「「「よーっす」」」

和「はい、よーっす。あら? 優希が珍しく本なんて。ライトノベルですか?」

優希「私=ラノベみたいな扱いどうかと思うよのどちゃん」

和「いえ、どちらかと言えば=漫画かと。他意はありませんが」

優希「……」

京太郎「だいたいお前、ラノベ以外の小説読むのかよ」

優希「……」

咲「」ニッコリ


優希「いやあれだ、私やっぱライトな方が読みやすいんだよね」

和「ラノベの名を冠しておきながら物理的にライトじゃない某鈍器もありますね」

優希「『境界線上のホライゾン』最新刊、『Ⅷ下』好評発売中!」

和「やめなさい」

京太郎「そもそもラノベの定義って?」

咲「そのへん語りだすと時間なくなるからやめにしよう? っていうかゼロ使の話題だけで20レス潰せる自信があるよ私」

京太郎「やめて」


優希「読みやすけりゃラノベであるなしにこだわりはないんだけどなぁ」

和「ライトノベルだからといって読みやすいとはまっっっったく限りませんけどね……」

京太郎「なんかねーの、文学少女?」

咲「そうだなぁ、ううん……五十嵐貴久なんてどうだろ」

優希「いがらし?」

和「代表作でいうと『交渉人』『ロケットボーイズ』なんかの人ですね。ほら、何年か前にドラマ化された」

優希「ああ!」ポン

京太郎(『何年か前』ってもう十年前だけどな。なんで俺ら知ってんの?)ヒソヒソ

咲(しーっ!)


咲「こほん。この人の作品の特徴は、とにかく『読みやすい』ことだね」

咲「いい意味で文章がチープ。いや、チープっていうとニュアンスちょっと違うかな」

咲「簡潔。そして癖がない。だから読みやすい」

優希「ほー」

京太郎(こいつ文学少女だぞ!?)

和(それは一応最初からです)

咲「ジャンルが手広いのも特徴かな。デビュー作はホラーでさっき言った『交渉人』はサスペンス、『ロケットボーイズ』は青春もの」

咲「そして私が本日優希ちゃんにお勧めするのはこれ、『相棒』だね」

咲「幕末ものなんだけど、これまた良い意味で時代を感じさせない筆致なんだよねー」


優希「相棒? って、あの?」

京太郎「おやおや、僕の悪い癖」

和「その相棒ではなく」

優希「なーんだ」

咲「ちなみにこの相棒っていうのは、土方歳三から見た坂本龍馬を指してます」

和「!?」

京太郎「なんだこの組み合わせ!?(驚愕)」

咲(読んだの何年も前だけど、多分それで合ってたよね……)タラリ


京太郎「新撰組とか龍馬を殺したくて殺したくてたまらなかった連中だろ?」

和「しかし少なくとも、暗殺実行犯に関しては見廻組で決まりでしょう。新撰組は関係ありません」

咲「いやぁ、あっはは。新撰組ファンや龍馬ファンから見たら噴飯ものの設定かもしれないね」

咲「でもこれはあくまでフィクションなんだから、そのあたり割り切って楽しんでほしいな」

咲「かの司馬遼太郎先生も言ってます。『私たちは歴史家じゃありません、小説家です』ってね」

優希「なるほどねー。歴史はともかく『相棒』にはちょっと興味湧いてきたよ。今度読んでみるね」

咲「それはよかった。厳密な史実の話を始めたら1スレ潰しても足りないところでした(迫真)」

京太郎「そういうのは学ぶ系のスレに任せとけよ」

和(スレ?)


優希「そういやのどちゃん、珍しく部室来るの遅れたね」

和「ああ、ええ。図書室に寄って本を借りてたんです」

咲「ナイスご都合主義!」パチン

和「ご都合主義じゃありません」

京太郎「どうどう。なに借りたんだ?」

和「ええと……」ガサゴソ

和「これです。夏川草介先生で、『神様のカルテ』」

咲「あーっ、ついに入ったんだ『0』! 市の図書館もまだなのに!」キラキラ

和「さすがは文学少女、話が早いですね」クス


京太郎「なに? シリーズもの?」

和「はい。『無印』『2』『3』ときて、三年ぶりに刊行されたのがこの『0』です」

咲「『無印』と『2』は映画化もされてるよー」

優希「……ああ!」ポン

京太郎「お前ほんとにわかっててそのリアクションとってる?」

咲「ジャンルは医者もの。主人公は地方の総合病院に勤務する、夏目漱石大好きな変わり者の内科医さん」

優希「医者もので内科医主人公って珍しくね?」

和「かもしれませんね。外科に比べると地味な面は否めませんから」

京太郎「なるほど。作風が見えてきたな」


咲「医者もので多いのって、スーパードクターが困難な症例だったり病院上層部の思惑だったりに立ち向かう、そういうのだよね」

優希「『○龍』とかな! 私あれ好き」

和「この作品にはそういうのがまったくない……とまでは言いませんが、ほぼ無縁です」

京太郎「ドロドロした権力闘争とかあんまない感じか」

咲「まあ地域医療の限界瀬戸際な現実とか、医師不足に悩む現場の悲哀とか、ブラックな面はそれなりに描写されてるんだけど」

和「それを差し引いても……とても、とても綺麗な物語だと。私はそう思います」

京太郎「へえ……」


和「なにより私が惹かれてやまないのは、主人公の奥さんなんです」

優希「奥さん? 既婚なんだ」

咲「ああ、いいよねぇハルさん。榛名っていう人なんだけど」

京太郎「」ガタッ

和「はい座ってなさいそこ。『無印』刊行は艦これサービス開始前なので関係ありません」

京太郎「あ、わり」

咲「魅力的な登場人物がいっぱいの作品だけど、この人は本当に……言葉では言い尽くせないような、そういう人だよ」

優希「くそ、そうまで言われると読みたくなってくるじゃんかよぅ」

咲「ふふん」


和「優しく、たおやかで、しかし生命の力強さにあふれている」

和「なにより、夫である人を心の底から想っている」

和「こんな女性に、妻に、私もなりたい。そう思わせてくれる」

和「そんな魅力を全身で体現した人物です」

和「私も……いつかお嫁にいったなら……///」モジモジ

優希「のどちゃんのどちゃん」

和「うふふふ……あっはい、なんでしょう!?///」アタフタ

咲「京ちゃんが死ぬほど不機嫌になっちゃったから、そのへんにしてあげて?」

京太郎「和の旦那……CV福山……ヘタレもやし軍師……くそっいつかぶん殴ってやる……」ブツブツ

和(あの設定まだ生きてたんですか)


優希「おし次は京太郎の番な。いつまでも怒ってんなよーほらほらー」ツンツン

京太郎「別にキレてないっすよ。つーか愛読書発表会の流れになってたのこれ?」

和「なっているといえばなっていますね」

咲「京ちゃんには……高一の頃オーソドックスに、東野圭吾あたりから勧めた覚えあるけど」

京太郎「ミステリも別に嫌いじゃないんだけどな。どの作家が一番好きかって言われりゃあ」

優希「りゃあ?」

京太郎「北方謙三」

三人「「「……」」」


京太郎「……おい、なんだこのいたたまれない系の沈黙は」

咲「京ちゃん。無理してそんな真面目ぶらなくていいんだよ?」

和「須賀くん……酸素欠乏症にかかって……」

優希「お前はおっぱいがいっぱい出てくるエロラノベ読んでりゃいいんだよ!!」

京太郎「ぶっとばすぞテメーら!!!」

咲「京ちゃんは絶対私たちに手なんて上げないって、私信じてるよ」ニコー

京太郎「ぐっ///」

優希(タチ悪っ)

和「……」←軽く自己嫌悪中


京太郎「はぁ。気を取り直して、俺のイチオシは北方謙三で『楊家将』『血涙』だな」

優希「――落涙……ッ!?」

京太郎「それはWA。あるいはシンフォギア」

咲「急に歌うよ~」

憧『ナイスな美少女満載! 戦姫絶唱シンフォギア!』

穏乃『三期絶賛放送中ッ! みんな見てねッ!』

和「急に電話かけてきてすることがそれですか」


咲「はい再び閑話休題。『三国志』や『水滸伝』じゃないんだね」

京太郎「あっちも面白いは面白いけど、クッソ長いからなぁ」

京太郎「こっちは同じ中国ものでも、それぞれ上下巻で全4冊。まあまあ読みやすいと思うぜ」

優希「ああ、『楊家将』『血涙』でシリーズになってんのか」

和「中国ものと言いましたが、耳に馴染みのないタイトルですね」

京太郎「向こうでは三国志なみに有名らしいんだけどな。俺もこれで初めて聞いたわ、楊家将って。あ、読みは『ようかしょう』な」

京太郎「まあ北方作品らしくオリジナル入りまくりだから、原型が跡形ぐらいしか残ってないんだけどな!」

咲「知ってた」


京太郎「そんかわしすっげー面白いぜ。歴史系ハードボイルドのまさに極みだ」

京太郎「クライマックスの悲壮感が尋常じゃない。それでいて主人公たちは自分の生を悲観してない」

京太郎「力の限りに生き、そして滅んでいく。その美しさの極致を描いた珠玉の作品だな」

和「私はそうでもありませんが、日本人が平均的に好みそうな主題ですね」

優希「判官贔屓ってやつかー」

咲「ううむ。ハードボイルドはチャンドラーぐらいしか読んだことないんだけど、なんかウズウズしてきたよ」

京太郎「おっ、咲先生が俺のおススメに食指を伸ばすか。いつかの借りが返せたな」ニカッ

咲「……もう。そんなこと気にしなくていいのに」クス

和「?」

優希「?」


優希「いやーしかし、みんな本読んでんだね」

咲「人類史に文字が誕生して以来、不変の娯楽の一つだからね」フンス

優希「私って普段マンガしか読まないからさ……ちょい劣等感だわ」

和「別に漫画が小説より下ということはないでしょう。漫画だって世界に誇る日本文化の一つです」

優希「だよな! だよな!」

京太郎「よしじゃあ次はマンガの話しようぜ。俺ジョジョのこと語るから」

咲「じゃあ私もジョジョで」

優希「じゃあ私も」

和「これはスタンド強さ議論の流れですね……」


カン!

世界中のツンデレキャラでルイズが一番好きです
特にデレ期が大好きです
ご一読ありがとうございました

そういや麻雀いつ以来してないだろうか

神様のカルテだと榛名より如月の方が好き

艦これだと榛名の方が全然上だけど

境ホラは最初設定とか盛り沢山でキツいけど慣れてくると楽しめる感じ。
ゼロ使もだけど、いらんこ中隊も絶筆になってしまったことも悲しい。

すばら先輩の話見たい
和によるまこ先輩との聖人具合の比較とか新道寺の話とか

>>874
話の裏ではちゃんと部活してるから(震え声)

>>884
あー、如月もいい女でしたね
っていうか出てくる女性みんな「いい女」でした

>>891
いらんこ中隊も続刊来ないかなぁ……

>>909
新道寺SS最大のハードル、九州弁にどうしても尻込みしちゃうんですよね
すばら先輩は私も大好きなので、彼女だけでもそのうち出します


〈執事日和・あふたー〉


透華「……」ウトウト

歩「お嬢様、お茶をお持ちしまし……あっ」

透華「……」コテン

歩(なんだか疲れてらっしゃるみたい……新チームのオーナーに監督、選手で三足の草鞋だもの、当然といえば当然だけど)

透華「……」zzzz

歩(今はゆっくり寝かせてさしあげよう。そーっと、音を立てないように)ソロソロ


透華「はっ」パチ

歩(! め、目を覚まされちゃった!)

透華「あ、うぅ……ふわぁ。喉が渇きましたわね……」ゴシゴシ

歩「あ。お、お嬢様っ」

透華「ハギヨシぃ」パチン

歩(お嬢様! ハギヨシさんは今東京です!!)

ハギヨシ「ここに」シュン

歩「」


透華「……」

ハギヨシ「……」

歩「……」

透華「……」

ハギヨシ「……」

歩「? あのぉ?」

透華「ややややや、やってしまいましたわー!? 寝ぼけてついうっかりハギヨシを呼び出してしまいましたの!!」ガビーン

歩「えええええええええええええええええええええええええええええええ」

ハギヨシ「おやおや、これはこれは」ニコニコ


カン!


〈執事日和・りぴーと〉


純「あれハギヨシじゃん。なんでいんの?」

ハギヨシ「こんにちは、井上さん、沢村さん」ペコ

智紀「衣の長野遠征はもう少し先だったはず」

ハギヨシ「お嬢様の『ついうっかり』で召還されまして。まったくあの方にも困ったものです」ヤレヤレ

純「うっかり呼んだ程度で東京から飛んでくるアンタにも困ったもんだよ」

智紀「透華も大変……」


ハギヨシ「まあ近頃は衣様も立派にご自立なされて、時間が空いていたのも事実ですからね」

ハギヨシ「この機会に軽く、邸内を視察しておこうかと」

純「なんてタチの悪い抜き打ち検査だ」

智紀「上司が怖すぎてオチオチサボってもいられない」

ハギヨシ「ならば真面目にやることです」ニッコリ

純「世界一高性能な監視カメラに見張られてる気分だぜ……」

智紀「しかも遠隔複数操作可能っていうね」

ハギヨシ「ははは、監視カメラとは元よりそういうものでしょう」


智紀「こんな笑顔が物騒な監視カメラいらない」

純「録画機能がないことだけが救いだな」

ハギヨシ「おや。『ない』と言った覚えはありませんよ」

二人「「……え゛」」

ハギヨシ「無論、『ある』とも申し上げておりませんが」ニッコリ

純「……心臓が止まるかと思ったわ!!!」バクバク

智紀「師弟そろって笑顔でウソつくのやめて……」ドキドキ

ハギヨシ(最終的に『ない』と断言してはいないことに気付いてますかね?)


カン!


〈はろー! 執事日和〉


一「うーん。いつでも修業しにきていいとは言ったけど」ズズ

一「よく考えればボクが京太郎に教えられることなんて、もうほとんど残ってないんだよねー」

京太郎「そんなこと言わずに鍛え直してくださいよ。一さんの紅茶の方が美味いって言われて、結構ショックだったんすから」ズズ

一「あれは技術とは別の問題だしなぁ。ほら、京太郎って女心わかってないところあるし」

京太郎「テンプレ鈍感主人公に限らず、世の男の大半は女心なんて理解してませんよ」

ハギヨシ「そもそも私に言わせれば、女心うんぬん以前に技術面でも改善の余地がありますがね」ズズ

二人「「ぎゃあああああああああああっ!!!???」」ガタガタッ


ハギヨシ「一、須賀くん、いけませんね。紳士淑女がこの程度で声を荒げるようでは」ニッコリ

京太郎「どの程度の精神力を身に付けろと!?」ドキドキ

一「宇宙服なしで宇宙空間に放り出された方がまだマシだよ!!」バクバク

ハギヨシ「人をブラックホール扱いですか。師として悲しいですねぇ」

一「っていうかいつの間に帰ってきたのさ?」

ハギヨシ「かくかくしかじか」

京太郎「執事って便利」

ハギヨシ「今のはさすがに執事関係ありませんよ」


京太郎「つーか俺と一さんで気付かなかったってことは、おもっくそ全力で気配殺してたってことでしょ!!」

ハギヨシ「バレましたか」ハハハ

一「やめてよね! 本気出した萩原さんとかNASAの高性能レーダーにもかからないんだからさぁ!!」

ハギヨシ「それでも見つけるのが貴方たちの仕事です」ニッコリ

京太郎「少なくとも俺(見習い)の仕事じゃありません」

一「萩原さんとかくれんぼするぐらいならNASAに就職する方が楽だよ……」


ハギヨシ「――お話はわかりました。そういうことなら久々に、私の『講習』を受けますか?」

京太郎「ぐっ、アレキツいんだけどな……でも、お、お願いします」ペコ

一「あれれ? ボクには構ってくれないの?」クス

ハギヨシ「貴女には構ってあげません」

一「ぶーぶー」

ハギヨシ「貴女に教えることは、もうなに一つありませんからね」ニコ

一「……へ?///」


京太郎「執事とメイドって釣り合い取れてますよねぇ」ニヤニヤ

一「京太郎、お姉さんをからかわないの」ギロッ

ハギヨシ「実際、私の両親も執事とメイドでしたからね」

京太郎「へー」

ハギヨシ「母などは旦那様を賭けて奥様と争った過去があるとかないとかないとか」

一「そんな仮面のメ○ドガイみたいなねつ造設定生やさなくていいから(良心)」

京太郎(懐かしい)


ハギヨシ「いやはや、少し冗談が過ぎましたかね……しかし、一」

一「あ、え、はいっ」ビシ

ハギヨシ「貴女がどこに出しても恥ずかしくない、一流のメイドであり――」

ハギヨシ「また同時に一人前のレディーであることは、この私が保証しますよ」ニコ

一「あ、ありがとうございます……」ゴニョゴニョ

京太郎「……」

京太郎(私服がどこにも出せないぐらい恥ずかしい代物なんですがそれはいいんですかね……)


カン!


〈執事日和・びふぉー〉


コンコン


透華「入りなさい」

ハギヨシ「お召しにより参上いたしました」ガチャ

透華「座りなさいな」

ハギヨシ「従者として、主と同じ卓には腰を下ろしかねます。平にご容赦を」ペコリ

透華「……」

ハギヨシ「……」




「たった一人の幼なじみの誘いぐらい、受けてくれてもよろしいのではなくて?」




ハギヨシ「……」

透華「……」

ハギヨシ「では、お言葉に甘えて」

透華「よろしい」ニッコリ

ハギヨシ「まったく。昔と変わらず、我儘なお方だ」

透華「最近はそう言われることもとんとなくなりましたのよ?」オホホ

ハギヨシ「それはそれは、光栄の至りです」ニッコリ


透華「うふふ。本当、昔に戻ったみたい」ニコ

ハギヨシ「おやおや。私の記憶が確かなら……」

透華「?」

ハギヨシ「過日の腕白お嬢様が大人しくテーブルで紅茶を嗜んでいた光景など、片手の指が余る程度の希少価値であったと記憶しておりますが」ニッコリ

透華「……一言余計なのも相変わらずですわね!」ムキー

ハギヨシ「東京長野間って220kmあるんですよねぇ。いやー疲れた」ニコニコ

透華「私が悪ぅございましたわ」orz


カン!

スーパーねつ造設定タイムはじまるよー
キャップばっかり出しといてアレですが執事とお嬢様の絡みが大好きです
執事と執事見習いの絡みもなにげに本編時間軸では初めてだったり

なにはともあれ執事帰省編は来週も続きます
ご一読ありがとうございました


〈のんのん執事〉


ハギヨシ「ふむ、良い味です」ズズ

透華「一の入れる紅茶、もう貴方のものと遜色ありませんわね」ズズ

ハギヨシ「実は私が入れたものだ、と言ったら?」ニコ

透華「『遜色ない』とは言いましたが『差異がない』とは言っておりませんわ」

ハギヨシ「……」

透華「何年貴方の紅茶を飲んできたと思ってるんですの?」

ハギヨシ「これは御見逸れいたしました」ペコ


透華「ハギヨシがいないと一もなんだか気詰まりがちで、心配してはいたんですけど」

ハギヨシ「けど?」

透華「帰ってきたら帰ってきたで、羽目を外し気味なのは少々困りものですわね」ハァ

ハギヨシ「そこは普通逆なのでは……」

透華「ご想像にお任せしますわ」ニッコリ

ハギヨシ「」ニッコリ

透華「どっちにしろ貴方、頻繁に帰ってきますしぃ」

ハギヨシ「ははは」←4月だけですでに4度目の帰郷


透華「朝食はなにを?」

ハギヨシ「どうぞ、当ててごらんなさい」

透華「納豆」

ハギヨシ「……!」

透華「一択クイズじゃありませんの」

ハギヨシ「美味しいですよね、納豆」

透華「ええ、美味しいですわ、納豆」


ハギヨシ「近頃納豆にわさびを入れるようにしていまして」

透華「わさびぃ? 付属のからしを放っておいて?」

ハギヨシ「ああいえ、からしも入れます」

透華「まあ、そもそもあのからし全然辛くありませんしね……」

ハギヨシ「どうしてなかなか、その辛みを補うのに良い塩梅なのです」

透華「わさびが?」

ハギヨシ「ええ、わさびが」


透華「素直にからしを増量すればよいではありませんの」

ハギヨシ「最初はそうしていたのですが……ある時、ふと気まぐれに! 冷蔵庫でからしの隣に眠っていたわさびを手に取ったら!」

透華「ジャストフィット?」

ハギヨシ「いかにも」

透華「ううん。ハギヨシがそこまで言うなら試してみましょうかしら」

ハギヨシ「このハギヨシ、自信を持ってお勧めいたします」ニコ


ヤイノヤイノ


歩(会話が全然優雅じゃない……)←ドアの外


透華「衣はちゃんと食べておりますかしら」

ハギヨシ「無論。この私がお側に仕えておりますからには、一日三食(+おやつ)過不足なきよう計らっております」

透華「納豆は?」

ハギヨシ「納豆は特に召し上がってはおられません」

透華「なぜですの!?」ガーン

ハギヨシ「お嫌いだそうで」

透華「そ、そんな……」ヨロリ

ハギヨシ「貴女が毎朝毎朝食べさせるからですよ」


透華「ああそうです、これだけは確かめておきませんと」

ハギヨシ「なんです?」

透華「福路美穂子さん。どういうお付き合いをしておりますの?」ニッコリ

ハギヨシ「良き友人としてお付き合いさせていただいております」ニッコリ

透華「……」

ハギヨシ「……」

透華「脈が少しでもあるならとっとと落としてしまいなさいッ!!」バン

ハギヨシ「おやおや」ニコニコ


透華「いいじゃありませんの、福路さん。あの方になにか不満でも?」

ハギヨシ「まさか。私ごときにはもったいないお方でございますよ」

透華「……同郷の有名人として、福路さんの人となりは知っているつもりでしたが」ペラッ

透華「むしろ、貴方に釣り合うレベルの女性がこの世に存在したことに驚きですわね」フムフム

ハギヨシ「お嬢様? その分厚い資料はなんとしたことです?」

透華「だってハギヨシのお嫁さん候補ですわよ? 龍門渕家の総力を使って調べ上げたに決まってるじゃありませんの」

ハギヨシ「おやおや」


透華「だいたい貴方、この歳になってようやく女性の影が浮かび上がってきた、ってところからしてそもそもおかしいんですの」

ハギヨシ「私はまだ21なんですがねぇ」

透華「ホモですの?」

ハギヨシ「お嬢様? どこでそのような言葉をお覚えになられました?」

透華「こんな環境です、自然と覚えてしまいますわ」

ハギヨシ「龍門渕家は基本的に女所帯のはずなんですが」


透華「女所帯だからこそ、ですわよ」

ハギヨシ「論理的整合性を見出せてしまう自分が嫌です」

透華「貴方ったらメイドの一人として手を出そうとしないんですもの。そういう風評が立つのも自明の理ですわ」

ハギヨシ「出したらクビ、出さねばゲイですか。存外私の人生も詰んでたんですねぇ」

透華「出したからといってクビとは限りませんわよー、手」

ハギヨシ「クビじゃなくても出しませんがね、手」

透華「出されなかったメイドたちの腐の情念が積もりに積もった結果の『ハギヨシ衆道説』だとしても?」

ハギヨシ「……まったく、人生とはままなりませんね」


透華「貴方が須賀くんを初めて屋敷に連れてきた日のフィーバーっぷりったらありませんでしたわよ」

ハギヨシ「妙に邸内が騒がしいとは思っていましたが」

透華「いよいよ従者にカミングアウトされる日が来たのかと私もワクワ……ハラハラしてましたもの」

ハギヨシ「お嬢様? あの日須賀くんに向けた歓迎の笑顔の裏でそんなことを?」

透華「純はまあ、ふーんって感じで純粋に好奇の目を向けておりましたけれど」

ハギヨシ「龍門渕の良心ですね、あの子は」

透華「一などは嫉妬心むき出しで須賀くんを睨みつけていましたわね」

ハギヨシ「嫉妬の向くベクトルがおかしくないですかね……」

透華「智紀に至っては一言、『捗った』、と」

ハギヨシ「後で全廊下雑巾がけの刑、と」


透華「ところで話は変わりますが」

ハギヨシ「はい」

透華「須賀くんにはいまだ好い人がいらっしゃらないそうで」

ハギヨシ「そのようですね」

透華「貴方にもいない」

ハギヨシ「そうですね」

透華「……つまりこれは、そういうことですの?」ヒソッ

ハギヨシ「すいません話変わってません」


透華「近年は自治体によって政策も様々ですものねぇ……ちなみに渋谷へ移り住む予定は?」

ハギヨシ「この話題まだ続くんですか?」

透華「貴方から『今すぐ福路さんにプロポーズしてきます』という言質を引き出すまで続けますわ」

ハギヨシ「最初に無理難題を突き付けるのは交渉術の基本。お見事ですお嬢様」ペコ

透華「ここから下には一歩も譲歩しませんわ」キリッ

ハギヨシ「交渉術の『こ』の字もありませんお嬢様」


透華「ま、冗談はこのあたりにして。本当にそのケ……もとい気はありませんの?」

ハギヨシ「まずもって、福路プロが私をそういう目で見ていないでしょう」

透華「貴方の意思を聞いていますの」

ハギヨシ「お嬢様と衣様の華燭の典を見届けるまで、私にそのつもりはございません」

透華「……本当、どこまでいっても『執事』なんですから」ハァ

ハギヨシ「恐悦至極」

透華「褒めてませんわ」

ハギヨシ「これは失礼を」ニコ

透華「もう……」


透華「言い訳に使われることをいつまでも許容するほど、プライドの低い女ではなくてよ?」

ハギヨシ「無用のご心配かと。言い訳ではありませんゆえ」

透華「心底からわ……龍門渕家のみが、貴方にとっての至上であると?」

ハギヨシ「……」ペコリ

透華「……」

ハギヨシ「……」

透華(やだこの執事重い。口には出しませんけど)

ハギヨシ「なに、重たいぐらいがちょうどよいのですよ。忠誠というものは」ニコニコ

透華「口に出してないと言ってるでしょうが」

ハギヨシ「ははは」


ハギヨシ「……ふむ。そろそろお暇させていただいても?」

透華「あら。そういえば衣のおやつの時間ですわね」

ハギヨシ「いかにも。遅れるといけませんので」

透華「そんな『電車の時間に間に合わなくなるから』みたいなノリで言われましても」

ハギヨシ「220km……うっ、腰が」ゴキゴキ

透華「いや本当に申し訳ありませんその節については」orz

ハギヨシ「ふふ、冗談ですよ。いつ何時でも、呼びたい時にお呼びくださいませ」

ハギヨシ「私は貴女の――執事なのですから」ニコ

透華「……」


ハギヨシ「ではこれにて」

透華「お待ちなさい」

ハギヨシ「は」ピタ

透華「……」キョロキョロ

ハギヨシ「……」

透華「耳」

ハギヨシ「は」

透華「……」ソッ



「今日は楽しかったです、よし兄様。また透華と遊んでくださいましね?」



ハギヨシ「……透華様」

透華「あらどうしましたの? さっさと行きなさい、衣が拗ねますわよ」

ハギヨシ「いえ、お嬢様。私めからも一つだけ、申し上げねばならないことが」

透華「……なにかしら」

ハギヨシ「お静かに。余人に聞かれてはなりませんので」キョロキョロ

透華「……」

ハギヨシ「では、失礼して」ソッ












ハギヨシ「朝食を召し上がられてから歯はお磨きになられましたか? たった今納豆の臭いがプン、とですね」ヒソヒソ

透華「さっさと行きなさいと言ってるでしょーがッッ!!!!」スパコーン


カン!

塩昆布→わさび→ごはんですよ
私の納豆黄金ローテです

お嬢様と執事の絡みはほっとくといくらでも書きたくなるのでここらでストップ
来週はマネ京ちゃんかアラサー清澄かすばら先輩でいきます
その前に次スレかな?

ではご一読ありがとうございました

あれ、納豆スレだっけ?(すっとぼけ)
まぁ納豆は苦手だから小学生の時の給食以来片手で足りるぐらいしか食べてないな~(今年28歳)
給食の牛乳で流し込んだエピソードしかない。(当然まずい)
透華とハギヨシの関係はこのスレだと京太郎と咲の関係が一番近いか……色々違うとこもあるだろうけど。

やだこのスレ納豆臭い。
二人の掛け合い良いね、幼馴染みと言うことは透華はハギヨシが人間やめる瞬間を見てたんだろうか

>>1が来ないからこのままここは納豆をおいしく食べるスレになって終わるのか

おこんばんは
とりあえず納豆関連は全部試してみます
美味しい情報をありがとうございました

>>972
むしろ京咲以上に深い仲ですね

>>973
ある日修業から戻ってきた幼なじみは、別人のように変わり果てていて……

>>980
それは困るので次スレ&埋めネタいきまーす




※イチャラブです
※イチャラブ注意です
※完全にイチャラブしてます
※このスレにそういうのを求めてない方はスルーしてください


奥さまの名前は咲。


「咲ー準備できたかー」

「ハンカチよし、ティッシュよし、準備おっけー。おじいさま、かぐやは月に帰りますね。よよよ」


旦那さまの名前は京太郎。


「まだ寝ぐせが残っておるぞ」

「うへぇ」

「つーか誰がおじいさまだ」


ごく普通の二人は、ごく普通に恋をし、ごく普通の結婚をしました。


「ほれ、こっちこい。直してやるから」

「えへへ。お願いしまーす♪」


でも、ただ一つ違っていたのは――


「ったく、優勝のかかった大一番だってのに。みんなに笑われるぞ」

「うう、面目ないです」

「……勝てよ、咲。応援してるからな」

「……うん! 勝つよ、絶対っ!」


奥さまは麻雀プロだったのです!


「いいかもし優勝したらその足で○テレの特番出演だぞあんまシャンパン飲みすぎんなよ、優勝インタビューの席にも呼ばれるだろうからこのカンペ持ってけ200パターンぐらいの質疑応答には対応してるからな、××新聞から独占手記が欲しいってだいぶ前から言われてるけどちゃんと原稿できてるか、△△テレビは電話出演だけでもお願いしますだってさどうするよ、ああそうだ来月の全仏のためにパスポート更新しとかなきゃな、それからそれから……」

「……」

「どうした? なんかわかんないとこあったか?」


そして旦那さまは(魔女も裸足で逃げ出すレベルの超人)マネージャーだったのです!!!!!


「おっと、会場警備に当たってた分身A~Kの報告だ。異常なしだってよ」

「異常なら今まさにここで起こってるけどね!!!」


アラサーと化したバカップル夫婦が巻き起こす――


「あのね、優勝したらご褒美に……赤ちゃん欲しいな♪」

「……おう」


痛快ドタバタラブコメディ!


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

京太郎「須賀咲って言いにくくね」咲「今さら!?」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


20015年8月中旬、スレ立て予定!!!





     *      *
  *     +  うそです
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *





このスレとはまた別に砂糖フル投入の京咲夫婦物語、本当は書きたいんですけどね
いろいろあって書いてる暇がまったくないです

京太郎「原村部長は」ムロ「いつもお疲れ様です」和「本当ですよ……」
京太郎「原村部長は」ムロ「いつもお疲れ様です」和「本当ですよ……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438442360/)

次スレ立てました
先週やるっつった話はすいません、来週に回します

……埋めネタの割には埋まってませんが、みなさんご協力いただければ幸いです
また次のスレでもよろしくお願いいたします


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