このスレッドはとあるシリーズ上条当麻と進撃の巨人サシャ・ブラウスが仲良くしてるスレです。
・キャラ崩壊・設定崩壊が見受けられる可能性有り
・クロススレのため、両方の作品を知らないと楽しめない可能性有り
・サシャはとあるシリーズの設定に合わせるため、能力者である
・基本的に二人がダラダラしてるだけ
・インデックスは犠牲となったのだ
以上の項目全然オッケィって方々はごゆっくりご覧になっていってください。
とても短いのですぐ終わります。どうぞお付き合いを。
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【出会い】
上条「よーし、天気もいい事だし布団でも干しておくかー」
上条「空はこんなに青いのにお先は真っ暗…」ガラッ
サシャ「」ブラーン
上条「あれ、もう干して…」
上条「…んん?」
上条「べ、ベランダに人が干されてるー!?」
サシャ「うぅ…」ムクリ
上条(動いた…!?あ、ちょっと可愛いかも…)
.
サシャ「お腹…」
上条「えと…も、もしもし?」
サシャ「お腹…空きました…」グギュルルル
上条「…もしや、自分は行き倒れとでも仰るつもりでせうか?」
サシャ「倒れ死にとも…いいますね…」グゥゥゥゥ
上条「………」
サシャ「ぐすっ…力が出ない…空も飛べない…」グウウウウウ
上条「あー……ちょっと待ってろ」
.
上条「確か一枚だけ食パンが残っていたはず…」ガサガサ
上条「おっ、あった!」
上条「お嬢さんお嬢さん」ツンツン
サシャ「はひ…?」
上条「こんなのでよかったら…食べる?」
サシャ「」
サシャ「か…」
上条「か?」
サシャ「神様……!!!」
上条「えっ」
.
サシャ「もふもふもふもふもふもふ……!!」
上条(一応部屋に入れたが…)
サシャ「んぐっ…」
サシャ「ぷっはーーーー!!!美味しかったーーーー!!!」
上条「そ、そうか?そりゃあ良かったな、うん」
上条(ただの食パンをあんなに幸せそうに満面の笑みで頬張るとは…)
サシャ「ありがとうございます名も知らぬ人!この御恩は忘れません!」
上条「ああ、まあ気にするなよ。困った時はお互い様って言うしな」
サシャ「本当に助かりましたよ!いつか必ず恩返ししますからね!」
上条「はは…楽しみにしてるよ」
.
上条「それで…えーっと…」
サシャ「?」
上条「…ゴメン、名前教えてもらえるか?」
サシャ「はっ!私の名前はサシャ・ブラウス!よろしくです!」ババッ
上条「うおっ!?な、なんで敬礼?」
サシャ「あ、すみません。ついクセで」
上条「そうなのか…変なクセだな…あ、俺は上条当麻だ」
サシャ「なるほど、当麻さんですね」
上条「…下の名前で呼ぶんだな」
サシャ「あれ?イヤでしたか」
上条「いやいや、別にいいんだけどさ」
上条(家族以外で名前で呼ばれるのって新鮮だなあ…)
.
上条「じゃあこっちは…サシャ、でいいか?」
サシャ「はい、どうぞお好きにお呼びください」
上条「それじゃサシャ、何でお前はウチのベランダにぶら下がってたんだ?」
サシャ「えーっとですね、昨日の夜にですね、空を散歩してたんですよ」
上条「そ…空を?」
サシャ「そうです。私の空を飛ぶ能力で…あ、立体機動<エアリアル>って言うんですけど」
上条「なるほどなるほど」
サシャ「ちなみにレベル3なのです!」ドヤッ
上条「それは聞いてない」
サシャ「そうですか…」シュン
.
サシャ「ごほん…ともかくですね、そうして空を飛んでたんですけど」
上条「うん」
サシャ「途中でもの凄くお腹が空いちゃって…」
上条「……うん」
サシャ「もう能力も満足に使えないくらいにエネルギー切れになっちゃって」
サシャ「ふと気がついたときにはお空の上から地面に向かってまっしぐら」
上条「……」
サシャ「かろうじて能力を気合いで駆使して手近にあったベランダに緊急着陸したはいいんですが」
サシャ「そのままお腹の空き過ぎで気絶しちゃったみたいで…」
サシャ「で、今に至るわけです!」
上条「分かった。お前バカだ」
.
サシャ「なっ!?バカとは失礼ですね!怒りますよ!ぷんすか!」
上条「上条さんだってね?お腹が空いた時の辛さはわかりますよ?」
上条「それでも流石にね?空中で意識を手放す程ね?空腹に耐えられないなんてことはないね?」
サシャ「だ、だってお腹がすいたからしょうがないじゃないですか…」
上条「はあー…せっかくレベル3の能力者なのに、空腹で制御不能になるんだなあお前…」
サシャ「うぅ…ひどぅい…」
上条「ともかく、パン一個とはいえ満腹ゲージも回復したろ?そろそろお前も家に帰ったほうがいいんじゃないか?」
サシャ「あ、私家ないです」
上条「」
.
上条「…なんで?」
サシャ「…その…お金が…」
上条「……」
サシャ「一週間前に、家賃がないからって追い出されちゃって…食べ物もろくに食べてなくて…」
サシャ「正直、食パン一個でこれからいつまで持つか…」グゥゥゥゥゥ
上条「………」
サシャ「………」
上条「…野菜炒めも、食べてくか?」
サシャ「……はいっ!」パアァァァ
上条(可愛い)ホッコリ
.
【二人暮らし】
サシャ「ごっはん♪ごっはん♪」
上条「そろそろ出来るから食器出しといてくれー」
サシャ「りょーかいです!」
上条「今日のお昼は焼きそばだぞー」
サシャ「むふふ。当麻さんの作るご飯は毎日美味しいから楽しみです」
上条「上条さんの料理スキルなんてそこまで高くないぞ?」
サシャ「それでも私にとってはごちそうなんですよー」
.
上条「そんじゃ、いただきます」
サシャ「いっただっきまーす!」
上条「ん…まあまあだな」パクパク
サシャ「はふはふはふ…!んーっ!おいしーですー!」モグモグニコニコ
上条「ははは。そりゃどうも」
サシャ「あああ…美味しい…美味しい…幸せぇ〜…♪」モグモグニコニコ
上条「サシャってば本当幸せそうにメシ食べるよなあ」
サシャ「そりゃあもう!ご飯を食べる事は私の何よりの幸せなんですから!」モグモグニコニコ
.
上条「ところでサシャ。最近一つ問題があるんだ」
サシャ「はい?何かありましたか?」
上条「ああ、このところ、どうも冷蔵庫から勝手に食材が消える事件が多発していてな」
サシャ「!」ギクゥ
上条「知っての通り上条さんちの家計は火の車だ。食料の残存計算は厳しく取り締まっている」
上条「にもかかわらず!食料は三日にいっぺん程度の頻度で姿を消していっている…」
サシャ「…………」
上条「サシャはこの事件、どう思う?」
サシャ「えええ!?そ、そうですねえ!?ネズミかなにかの仕業じゃないんですかね!?」ダラダラ
.
上条「………」ジィッ
サシャ「………」ダラダラ
上条「…そうかぁ、サシャにも分からないか。となると厄介になってきたな」
サシャ「そ、そうですね!本当にネズミなどが入り込んでたら大事ですよ」ホッ…
上条「いや参った参った。せっかくとっておきにしてたふかし芋やハムやチーズが無くなっちゃうとは」
サシャ「えっ…!?わたし、チーズはとってませんよ!?」
上条「………」
サシャ「ぐぎぎ、おのれネズ公…!まさか本当に忍び込んでいるとは、よくも私のチーズを…!」
上条「チーズ……『は』?」
サシャ「へっ?……あっ」
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上条「…………」
サシャ「…………」
サシャ「………あ、あの」
上条「ん?」
サシャ「ま、まさか怒ってます…か…?」
上条「はっはっはっは。まったく何を言い出すんだサシャは」
サシャ「そ、そうですよねー!当麻さんは私を拾ってくれるくらい心が広いですし、まさかそんな」
上条「わざわざ聞かないと分からないなんて、そんなことはないよなぁ?」ズゴゴゴゴゴ
サシャ「ぎゃーーーーーーっ!?」
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サシャ「ううう……」
上条「これに懲りたら、もうつまみ食いはやめるんだな」
サシャ「懲りましたよぅ…だから、許してくださいよぅ…」
上条「だーめ、食べ物の怨みは恐ろしいんだ。お前なら分かるだろ?」
サシャ「で、でも…正座二時間耐久コースはきつい…」
上条「本当ならメシ抜きの刑でも良かったくらいだ。コレくらいで済んで感謝しろよ」
サシャ「ぐ…そうかもしれませんが、ああ、足が、足が痺れてきました…」シビシビ
上条「そうかそうか、痺れてきたか」ニヤニヤ
サシャ「……えっ?あの、まさか」
上条「……ほれっ」ツンツン
サシャ「ひぅっ!?や、やめっ…足、触らないでくださっ……!」
上条「ここか!?ここがいいんだな!?ほれ!ほれっ!」ツンツン
サシャ「んんっ!ちょ、ほんと、んぁっ…!やめ、あひぃ!?やめて、やめてぇええ……」
.
サシャ「………」ツーン
上条「…すまなかった」
サシャ「………」プイッ
上条(しまったな…つい面白くて調子に乗りすぎちまった)
上条「なあ、俺が悪かったよ、だからなんとか機嫌なおしてくれねえか」
サシャ「…美味しいご飯」
上条「へ?」
サシャ「今日の晩ごはん、とびきり美味しいのにしてください。じゃないと許しません」
上条「あ、ああ任せろ!この上条当麻、腕によりをかけて作って差し上げよう!」
サシャ「……ふふっ、じゃあ許してあげます!」ニッコリ
上条(可愛い)ホッコリ
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【アイキャッチ】
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リi l ,f |.l . ,x<}::l::::::/ .<:.:./.:.:/:/T ト、∨:.:.:/!レ小:.:!:.小、>
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【お散歩】
上条「なぁサシャ」
サシャ「はーいー?」
上条「お前の能力って…なんつったっけ?」
サシャ「んー?立体機動ですけど?」
上条「そうそう、立体機動。それって空を飛ぶ能力だったよな?」
サシャ「そーですよー?」
上条「その…具体的にどうやって?」
サシャ「あー…自分の体の周囲に気流を発生させてあれをそうしてなんやかんやって感じで」
上条「へえー…(コイツ自分の能力の原理知らないのか…俺もだけど)」
.
上条「その…空飛ぶのって、楽しいか?」
サシャ「んー、私は好きですけど…なんでまた?」
上条「実はな、俺は子供の頃ドラ○もんを見るのが好きでな」
サシャ「今も毎週欠かさず見てませんでしたっけ?」
上条「…子供の頃からドラ○もんを見るのが好きでな」
サシャ(律儀に言い直した)
上条「中でもタ○コプターで空を飛ぶのに憧れていたんだ」
サシャ「あ、私の能力で空を飛んでみたいってことですか?」
上条「…まあそうなんだけど」
サシャ「じゃあこれから一緒に飛んでみます?」
上条「え!?いいの!?マジで!?」ガバッ
サシャ「わっほい。いつにない食いつきようですね」
.
上条「でも一緒に飛ぶってどうやってだ?」
サシャ「え?普通に私が当麻さんを抱えて飛びますけど?」
上条「そうは言ってもな、おれの幻想殺し<イマジンブレイカー>は異能を打ち消しちゃうし…」
上条「お前に触ってたらお前も空を飛べなくなっちゃうんじゃないか?」
サシャ「よくわからないですけど、当麻さんの能力は右手限定なんですよね?」
上条「ああ」
サシャ「じゃあ右手で私に触れなきゃいいんじゃないですか?左手だけで支えれば」
上条「…流石に上条さんに左手一本で地上高くでぶら下がるだけのバイタリティはないのですのことよ?」
サシャ「大丈夫ですよ。私が落とさないようにしっかり抱えておいてあげます」
上条「…ホントに大丈夫だろうな?」
サシャ「ええ、鍛えてますから!」ムフー
.
サシャ「よいしょっと…これでオッケーですね!」グイッ
上条「………」
サシャ「どうかしました?」
上条「…イヤ、この体勢は…」
サシャ「お姫様抱っこってヤツですね」
上条「女の子に抱えられるとは、なんか男として情けなくなってくるな」
サシャ「んー?当麻さんは女の子を抱えてあげる方がお好みですか?」
上条「…そういうんじゃないけど」
サシャ「私はむしろ当麻さんを抱えるよりは当麻さんに抱えてもらいたいですねえ」
上条「ばっ…お、男の子をからかうんじゃありません!」
サシャ「にへへ。それは失礼。それじゃあいきますよっ!」タンッ
.
ビュオオオオオオオオオ
上条「す、すげえ!飛んでる!ホントに飛んでる!」
サシャ「絶対右手は触らないでくださいねー」
上条「ああ、触ったら真っ逆さまだもんな」
上条「でもすごいな!お前いつもこんな高いところから地面見てんのか!」
サシャ「お空の散歩は気持ちいいんですよー」
上条「いいなー、おれもこんな能力欲しいなー」
サシャ「あ、カラス…むふふ、美味しそう…」ジュルリ
上条「…いやカラスは食うなよ」
.
サシャ「良い風が吹いてますねぇ」
上条「ああ、いい気分だ」
サシャ「ここに干し肉の一つでもあれば優雅にお食事が出来たんですけど…」
上条「ははは、空でも食べるのか?お前はメシのことしか考えてないんだな」
サシャ「むー!私を食いしん坊みたいに言わないでください!」
上条「いやどう考えたってお前は食いしん坊以外の何者でもな…」
ゴオッ!
サシャ「きゃっ!?」ガクン
上条「うおっ!?」
.
上条「ど、どうしたんだ?」
サシャ「す、すみません、ちょっと強風に煽られました」
上条「びっくりした…いきなり揺れるんだもんな」
サシャ「まだ私も未熟ですね。この程度の風で流されちゃうなんて」
上条「ああ、こりゃ俺もしっかり掴まっとかないと落ちちゃうかも…」グイッ キュピン
サシャ「……キュピン?」
上条「あっ」
.
サシャ「…当麻さん」
上条「…ごめん」
サシャ「右手触るな言うたやん。何してん?」
上条「ごめん。ホントごめん、危ないと思ったからつい」
サシャ「まあ高いとこは怖いやろうし、しゃーないと思うところもある。今日のとこは見逃したるわ」
上条「あ、ありがとう。サシャは優しいな」
サシャ「ふふん。見直したか?」
上条「ああ、そこそこな」
サシャ「………」
上条「………」
ヒューーーーーーーーン……
サシャ「いやーーーーーーーーっ!!!!」
上条「ふ、不幸だーーーーーーーーーーっ!!!」
.
【お買い物】
上条「近所のスーパーにやって参りました」
上条「目的は一週間分の食糧の買いだめと、特売品の確保です」
上条「特に特売品はお一人様の限定ものなので逃す訳にはいきません」
上条「人手は多いに越した事はないので、サシャと二人でやってきたのですが……」
上条「……」チラッ
サシャ「うぇひひひひひ……食べ物が、食べ物がいっぱぁい……」ジュルリ
上条「なんかもうだめかもしれない」
.
サシャ「当麻さん!ここにあるヤツみんな食べても良いんですか!?」
上条「そげぶ」ゴンッ
サシャ「あいたっ!なんでぶつんですか!」
上条「良いワケないだろ…ここに並んでるのは全部売り物だからな」
上条「食べていいのは、ちゃんとお金を出して買ったヤツだけだ」
サシャ「なるほど!ならばここにあるヤツらを全部買い占めちゃえばいいんですね!?」
上条「そげぶ」ゴンッ
サシャ「きゃん!二度も!二度も女の子をぶつなんて酷いです!」
上条「あのな…そもそも、もし全部買ったとしてもこんなに食えるわけないだろ?」
サシャ「え?これくらいなら余裕ですけど」
上条「oh…」
.
上条「とりあえず、このメモに書いてあるヤツらを確保していくぞ」
サシャ「はいはい!食糧の確保はこの私にお任せあれ!」
上条「言っておくが、書いてある分量だけ持ってこいよ?山ほど持ってくるなよ?」
サシャ「わ、わかってますってば、いやだなあ、もう」
上条「やりかねないからなお前…じゃあそっちは頼んだぞ」
サシャ「あらほらさっさー」
上条「さて、お一人様限定の列に二回並ぶ仕事をするか」スタスタ
.
サシャ「当麻さーん!こっち終わりましたよー!」
上条「おお、ご苦労さん。こっちも順調にセール品確保できたぜ」
サシャ「これでこの紙に書いてあるものは全部手に入れましたね」
上条「そうだな。あとはレジで会計済ませりゃ、ミッション完了だ」
サシャ「よし!それではさっさと行きましょう!ほら、早く早くぅ!」グイグイ
上条「あーもー、分かったからそんなに引っ張るなって…ん?」
サシャ「ど、どうしました?急がないと列が混んじゃいますよ?」
上条「……お前、このお菓子の箱は何だ?」ヒョイ
サシャ「はうぁ!」ビクーン
.
上条「サシャさん。僕言いましたよね?紙に書いてあるやつだけって」
サシャ「ち、違うんですよ…わざとじゃなくてですね…」
サシャ「思わず取ってしまったというか…ついでにこれもいれちゃえーみたいな…」
上条「……」
サシャ「あはは……だ、だめなんかなー…?」
上条「いいぜ…お前が本当にこの菓子を買えると思ってるのなら」
上条「そのふざけた幻想をぶちころーす!」ババッ
サシャ「ひぃ!?」
.
上条「……と、いつもなら言っているところだが」
サシャ「へっ?」
上条「今日の上条さんはなんだか知らんがとってもお菓子が食べたい気分だ」
上条「なので、一個だけなら、特別に買ってやらんこともない」
サシャ「え!?ホントですか!?ホントですね!?あとから嘘でしたなんて言わせませんよ!?」
上条「今回だけだからな?次同じことやったら容赦なくそげぶするぞ?」
サシャ「えへへー!当麻さんやさしーなー!あんがとなー!」ダキッ
上条「うわっ!ば、ばか!いきなり抱きつくんじゃ…は、離れろー!」
一方通行(どこの三下か知らンがうるせェなァ…店の中なンだからもっと静かにできねェのか…)
打ち止め「ねーねー!このジュースも買うべきだってミサカはミサカは進言してみたり!」
一方通行「うっせェ騒ぐなクソガキィ!…一本だけだぞォ」
打ち止め「わーい!」
.
【電撃娘】
ザッ
???「あ、あんた!」
上条「ん?」
サシャ「ほへ?」
???「でやーーーー!!!」バチバチッ
特に理由のない電撃が上条さんを襲う──!!
上条「うおおおっ!?」キュピン
サシャ「な、なんですかっ!?敵襲ですか!?だ、誰ぞ弓矢を!」
上条「あっぶねーーー!!なにすんだよビリビリ!」
御坂「ビリビリって言うな!」バリバリ
.
御坂「あんたね!何してんのよこんなところで!」
上条「なにって…べつになんもしてねえだろ、ただ歩いてただけだ」
御坂「そうじゃなくって…!そ、その女は誰なの!?」
サシャ「何ですかこの人は、敵ですか?」
上条「いや、敵じゃないけど…まあ俺の知り合いだ」
サシャ「ほう、当麻さんのお知り合いですか」
御坂「と、当麻さっ…!?」
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御坂「ちょ、ちょっと!」
サシャ「はい?私ですか?」
御坂「あんた…こ、こいつのなんなの!?」
御坂「馴れ馴れしく下の名前でさん付けで呼ぶなんて、まるで恋人みたいでうらやまし…じゃなくて!」ブンブン
サシャ「……???」
御坂「とにかく!こいつとどういう関係なの!?」
サシャ「えーと…拾われました」
御坂「…は?」
上条「ああ、お前は会った事なかったけ。サシャ、挨拶しとけ」
サシャ「はっ!サシャ・ブラウスです!よろしく!!」ババッ
御坂「あ、どうも…いや敬礼はいらないわ」
.
カクカクシカジカフカシイモ
上条「…と、まあこういう訳があったんだよ」
御坂「…ちょっと、それでそのままずっと暮らしてたんじゃないでしょうね?」
上条「うーん、大体二ヶ月くらいは一緒に暮らしてるっけな」
御坂「に、にかげっ…!?」
サシャ(ううーん…お腹空いたなあ…)
御坂「サシャさん!貴方大丈夫!?このケダモノにあんなことやこんなことされなかった!?」
サシャ「へっ!?いやいや、別にそんな事はないですけど」
御坂「ホント!?ホントにホント!?口止めとかされてない!?いやらしいこととかされたらすぐに言うのよ!?」
上条「そんなことしねーよ!」
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御坂「どうだか…あんたのことだから、すぐそういうことに持ち込もうと企んでそう」
上条「…大丈夫だ、それはない」
御坂「そんなの全く信用できな…」
上条「大丈夫なんだ。サシャに限って言うならば有り得ないと断言できる」
御坂「…どういうこと?」
上条「よし、よく見てろ」ガサガサ
上条「サシャー、ちょっと良いか?」
サシャ「はい、なんですか当麻さん」
上条「これ、なんだとおもう?」ハムーン
サシャ「!!!」
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サシャ「ハ、ハムちゃーーん!!」バッ
上条「おっと」ヒョイ
サシャ「ああん!」
上条「待てだサシャ、焦るな…慌てるなんとかは貰いがなんとかだと言うだろ?」
上条「落ち着け、落ち着けよ…まだ食べちゃダメだ」
サシャ「……!」
上条「…………」
サシャ「……!……!……!」フリフリ
御坂(ポニーテールが犬の尻尾のごとく激しく振れている…)
上条「よし!食べてもいいぞ!」
サシャ「うわーい!ハムちゃーん!」モッフモッフ
上条「と、こういう寸法だ、わかるだろ?」
御坂「サッパリわからないわ」
.
上条「なんだって?おいおいビリビリ、しっかりしてくれよ」
御坂「だからビリビリって言うなぁ!」
上条「まあ見ろよ御坂、ハムを頬張るサシャの姿を」
御坂「う、うん…」
サシャ「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせ〜♪」ニコニコ
上条「ものっっっっっすごく幸せそうだろ?」
御坂「…うん」
上条「なんだかさ、サシャが幸せにモノを頬張っている姿を眺めてるとさ」
上条「こっちまでなんだか幸せっぽい気分になってくるんだよな」
上条「そうすると、仮に上条さんの劣情がムラムラと沸き上がっていたとしても、スッと消えていってしまうわけだ」
.
上条「分かるだろ?これを行っていれば、アヤマチが起こることなど有り得ないんだ」
御坂「そうはいっても…やっぱりおかしいわ!」
御坂「若い男女が一つ屋根の下なんて、不健全よ!」
上条「なんならお前も試してみるか?」
御坂「えっ…?」
上条「幸い、手元にはハムがもうひとかけら残っているからな、ほれ」スッ
御坂「……っ、ね、ねえサシャさん」
サシャ「ふぁい?」モグモグ
御坂「こ、これ…」
サシャ「!!!」バッ
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御坂「あ、ダメよ、まだ食べてるでしょ?」
サシャ「」モグモグモグゴクン
サシャ「食べました!そっちのも食べていいんですよね!?」
上条(はええ…)
御坂「ダメダメ。もうちょっとお預けよ」
サシャ「……!」
御坂「……」
サシャ「……!……!……!」フリフリ
御坂(すっごい勢いで髪が…)
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御坂「……はいっ!」
サシャ「きゃーーー♪」パクッ
御坂「………」
サシャ「んーっ♪おいしー♪幸せぇ…♪」モグモグニコニコ
御坂「」ホワーン
上条「……いいだろ?」
御坂「…いい」
御坂「なんかもう…色々なものが洗い流されていく感覚ね…すごい健やかな感じ…」
上条「だろ?そうだろ?」
御坂「そうね…よし!ちょっと一方通行と和解してくるわ」
上条「えっ」
サシャ「むっふふー♪」ニコニコ
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【アイキャッチ】
,.. -—- 、_
彡::>..´:::::::::::::::::>
/,r::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
γ:::/::::::::::::::::::::::::::::::::ト :::::::::::::: 当麻さーん!おなか空きましたー!!ごはんはー!?
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/:::::i:::::::::::::::::i!::::::::::::::::::j_,,..ィ´v:::::::: ハ /}
i:::::::|::::::::::::::::j∨::::::::::::´ィ =ミ ∨:::::::::! ∧ /:::: |/}/}
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|::::::::::::::::::::>::∨::>ー - ´リ/ ソ Y ,... ../::∠イ::::::::::/:l:::::/}:/|::l:::::::ハ::::l:::ト}:::::\
v:::::::γ ヽ ハ: } / | /〃 ∧ | .| `7:::::: /イ::::/:N::/-‐‐ト|::::/イV∨::V「 ̄
v::::::{ ソ / i!` ==彳 / .∧リ .|... ...厶:イ:{ j:::/:::{ |/rーtッ l::/ ーtッ/::::∧〉
v:::∧ / .|` - イ .∧<  ̄ , ! ノ个xV从j  ̄ ! ̄/\〈
.ハ::: ∧ ヽ ´__ヽi! ∧',r==,. ___ イ/ {代 .::::::.. ' ノ:::/_ …もう少し待ってなさいってば
ハソ ∧ Y_{。__i ! ,。≦', vVく / ∧ \ -‐ァ ,イ〈 ヽ
' ∧ : |j!ニニニ〔 コ i≦ ´ . / \´ ̄ / 〉 丶  ̄ イ ∧ ̄ lハ
∧ :. ! { 丶 厶イ^7∧_ 厂}∧^ヽ ∧ l l
l \ l/ / Vニニニニ7 \ \_〉 ′|
| 丶 V l\ V: : : :/ / | / ′
| 、 \ } l \ V : / / l/ /
} 丶 ∨ノ \V:// l / }
【自分の中で二人の関係はこんなイメージ】
【お勉強】
上条「……」カリカリ
上条「……」カリカリ
上条「……っ」カ…
上条「くはーっ!だめだ!もう集中がもたねー!」バタッ
サシャ「およよ?なにをしてるんですか?」
上条「ああ、学校の宿題だよ。ウチの担任がさぁ」
小萌『上条ちゃんはバカでしょうがないので、特別に宿題を倍率ドン!なのです♪』
上条「とか言っちゃって、もう量が多くて大変なんだよ」
サシャ「ははあ、それはそれは…」
.
上条「そうだ!サシャ、おれの宿題手伝ってくれよ!」
サシャ「えぇー…なんでですか。自分でやってくださいよ」
上条「まあまあそう言わず。人生助け合いが肝心っていうだろ!?」
サシャ「確かに当麻さんには助けられましたけど…それとこれとは話が別ですよね」
サシャ「課題はちゃんと自分の力でこなさないと意味がありませんよ?」
サシャ「成績が悪いならなおさらです。向上心のない人は将来性もないんですよ?」
上条「ぐっ…なんという正論…!しかし、そこを曲げて、どうか!」
サシャ「いーやーでーすー。自力で解いてくださいー」
上条「頼む!晩のおかず、一品増やすから!」
サシャ「さあ!やるべきものはどれですか!?この私に任せてください!」
上条(チョロい…)
.
サシャ「ふむ……ふむ……うんうん…」カリカリ
上条「……」カリカリ
サシャ「ふむー…む?むー…」カリ…カリ…」
上条「……」カリカリ
サシャ「む、むむ?ん、んんん…!?」カリ…
上条「……」カリカリ
サシャ「……」
サシャ「すいません、ここどうやって解くんですか…?」
上条「うおーい!お前も上条さんと同レベルだったんですかー!」
サシャ「だってわたし、座学はそんなに得意じゃないし…」
.
上条「えーとな、そこは上条さんでもなんとか…ここをこうするんだ」
サシャ「おー、なるほどなるほど」カリカリ
上条「くっそー、こっちの問題も難しいな…」
サシャ「あ、そこなら分かります!こっちをこうしてあげればいいんですよ!」
上条「うお、マジか!スゴいなお前!」カリカリ
サシャ「えっへん」ムフー
上条「よーし、それじゃ頑張って解くかー」カリカリ
サシャ「はーい」カリカリ
.
一時間後
上条「はーっ…疲れたなぁ…」
サシャ「うぅー、頭がパンクしそうです…」
上条「でもサシャのおかげでだいぶ助かったよ。ありがとうな」
サシャ「どういたしまして。いやー、でもホントに疲れましたー…」
上条「ははは、ほら、これでも食べて元気出せ」ガサッ
サシャ「むむっ!これは!」ガバッ
上条「この前買ったお菓子だよ。疲れたときには甘いものって言うしな」
サシャ「うわーい!いっただっきまーす!」パクパク
上条「あっ、こら!一人で全部食おうとするな!おれだって食いたいんだよ!」
.
【おやすみ】
サシャ「いやー!お風呂上がりはやっぱり牛乳ですよねー!」ゴキュゴキュ
上条「飲み過ぎると腹下すぞー?」
サシャ「大丈夫ですって!食べ物は私を裏切りません!」ゴキュゴキュ
上条「なんだそりゃ…さて、もう夜も結構更けてきたな」
サシャ「そうですねえ。そろそろ寝る支度でもします?」
上条「そうだな、パジャマに着替えるとするか。お前もあっちで着替えてこい」
サシャ「覗かないでくださいよー?」
上条「…しないって、そんなこと」
.
サシャ「着替えてきましたー」
上条「よし、じゃあ明日に備えて寝るとするか。おやすみー」スタスタ
サシャ「あ、ちょっと当麻さん」
上条「ん?」
サシャ「あのー、前々から気になってたんですけど」
サシャ「どうしていつも私にベッドを貸して自分はお風呂場で寝ようとするんですか?」
上条「え?だってサシャは女の子だし、その辺で寝かせる訳にはいかないと思って」
上条(それに男女が同じ部屋で寝るっていうのは流石にまずいだろうしな)
.
サシャ「じゃあ私がお風呂場で寝ますよ。当麻さんはベッド使ってください」
上条「え?いやいや!いいってそんな!お前がベッド使えよ!」
サシャ「何言ってるんですか、ここは当麻さんの家なんですよ?」
サシャ「今まではご好意に甘えてましたけど、良く考えたら家主さんがベッド使えないなんておかしいですよ!」
上条「いいんだよおれは。なんだか知らないけど、風呂場で寝るのが上条さんのベストポジションな気がしてな」
上条「今となってはどういう体勢が一番楽に寝られるかというのも習得済みだ」
サシャ「なんですかその無駄なスキルは」
上条「とにかく、サシャが寝床のことを気にすることはないぞ。安心してベッドで寝とけ」
サシャ「そうはいっても…うーん…」
.
サシャ「……わかりました」
上条「?」
サシャ「ここは間をとって、二人でベッドに寝ることにしましょう」
上条「はあ!?なんでそうなるんだよ!?」
サシャ「当麻さんを追いやって私がベッドを独占するなんてやっぱり間違ってます」
サシャ「だけど当麻さんは優しいので、私にベッドを使ってもいいと言ってくれます」
サシャ「なので、私と当麻さんには平等にベッドを使う権利が存在するということです」
上条「い、いいよ!おれは風呂場で寝るんだから!サシャが一人で使えよ!」
サシャ「それは私が許しません。当麻さんはこのベッドを使って当然です。というか使うべきです」
上条「いや、でもこのベッド一人用だしな?二人で使うにはちょーっとちっこいんじゃないかな?」
サシャ「詰めればなんとか寝れますよ。心配しなくても」
上条「そうは言ってもだな、二人で寝るっていうのはやっぱ色々と問題が…!」
サシャ「…当麻さんは私と一緒に寝るの、イヤですか?」
上条「……いや、そういうことじゃないけど…」
サシャ「じゃあいいじゃないですか!ほら、寝ましょう!」
上条「」
.
サシャ「いやー、二人で布団を被ると暖かくていいですねー」
上条「ソウデスネ」
サシャ「二人でもなんとか収まるもんですね。ちょっと狭くて密着気味ですけど」モゾモゾ
上条「ソウデスネ」
サシャ「どうしました?なんだか話し方がおかしくありません?」
上条「ソンナコトナイヨ、フツウダヨ」
上条(こちとら平常心を保つのに必死だよ!女の子と一緒の布団で寝るなんて、どうしてこうなった!)
上条(御坂にはああいったが、流石に一緒に寝るとなると…体がちょいちょい当たってくるし、なんか良い匂いしてくるし)
上条(いくらサシャが相手でも…これはヤバい!冷静になれ上条当麻!落ち着いて幻想をぶちころせ!)
.
サシャ「ホントに大丈夫ですか?さっきからなんかヘンですよ?」
上条「ダイジョウブダッテバ」
サシャ「…あっ!もしかしてドキドキしてるんですか?私と一緒に寝てるから?」
上条「ハハハ、マサカ」
上条(ああそうだよ!男子高校生が女の子とほぼ密着してて平静でいられるわけないだろ!)
サシャ「本当に?本当にドキドキしてないんですか?」
上条「ドキドキナンカシテナイヨ」
上条(すいません嘘です!メッチャドキドキしてます!)
サシャ「ふーん…そうですか」
上条「ソウダヨ」
サシャ「…私は、ちょっとだけドキドキしてますけどね」
上条「えっ!?」
サシャ「なんちって!冗談ですよ!おやすみなさい当麻さん!」
上条「あ…ああ、おやすみ」
.
三十分後
サシャ「くぅ…くぅ…」スヤスヤ
上条(サシャのやつ…案外寝付きいいんだな…)
上条(くそっ!こっちは全然眠れねえ!色々考えて目が冴えちまう!)
上条(落ち着け…さっきのサシャの台詞は冗談なんだ…上条当麻はうろたえない…)
サシャ「んむぅ〜、パンが、パンがぁ…」ムニャムニャ
上条(…なんだこいつ、夢の中でも食べることしか考えてないのか?)
上条(まあサシャらしいといえばサシャらしいが…)
サシャ「ああん、パンが飛んでくぅ…逃げないで…」
上条(パンが飛んでく!?なにそれどんな夢!?フライパンの夢か!?)
サシャ「待ちなさいよぅ…大人しく私に食べられなさぁい…」ゴロン ギュッ
上条(うおああああああ!サシャが抱きついてきたあああああ!)ドキドキ
.
サシャ「むふふぅ…捕まえましたよぉ…もう逃がし…むにゃ…」スヤスヤ
上条(やべえ!こいつこの体勢で落ち着きやがった!離してくれねえ!)
サシャ「くぅ…くぅ…」スヤスヤ
上条(ちょ、ちょっと待て!もしかしてこれずっとこのままか!?朝まで!?うそん!)
上条(背中になんか柔らかいの当たってるし…やばい、なんか興奮してきた、やばい)
上条(これは…こ、幸福か…?幸福なのか?いややっぱり不幸だ!不幸だー!)
上条(ぐぅっ…耐えろおれ!相手はサシャ相手はサシャ相手はサシャ相手はサシャ)
上条「………」チラッ
サシャ「んっ…えへへ…すぅ」スヤスヤ
上条(ああああああチクショウ寝顔可愛いいいいい!!)
上条(くっ…負けてなるものか…!負けて、ぬぁるものかああああ!!!)
.
チュン…チュン…
サシャ「んーーっ!!良く寝たーーーっ!」
サシャ「当麻さん!おはようございます!」
上条「………ああ、おはよう」
上条(自分の中のリビドーと戦っていたら結局一睡も出来なかった…)
サシャ「さあ!起きたら楽しい朝ご飯の時間ですね!今日もよろしくお願いします!」
上条「はは…朝っぱらから元気だなサシャは」
上条(もう、サシャと同じ布団では二度と寝るまい)
上条(……でも寝顔可愛かったな…やっぱりたまには…いや、イカンイカン)
上条(ま、せいぜいこれからも二人で仲良くやっていきますかね)
サシャ「当麻さーん、ごはーん!」
上条「はいはい」
おわり。
短いですけど以上で終わります。ご覧くださりありがとうございました。
インデックスとサシャは大食い属性で似ているので、試しに上条と絡ませてみたら案外しっくりきました。
進撃の中ではサシャが一番可愛いと思います。すごいニッチですけど、上条とサシャはもっと二次創作界隈で絡んでもいい。
ちなみに、私の前作はこちらのスレです。禁書が好きな人はついでにどうぞ。
一方通行「実は甘党なンだよ」上条「なんと」結標「意外」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1366637794/)
創作意欲はありますが、それがいつ形になるかはわかりません。
ネタが出たら順次書き出してスレ立てますわん。サシャ可愛いよサシャ。
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