ジャギ「…………」
ラディッツ「…………」
戸愚呂兄「…………」
ジャギ「お前の声…よく世紀末では聞いたなぁ…」
ラディッツ「うるさいわ!!」
ジャギ「俺の部下にも居て…」
ラディッツ「黙れ!!」
戸愚呂兄「このスカウターは幻海の形見か?」
ラディッツ「違うわ!誰だ!!」
ジャギ「こうして貴様らに集まってもらったのは他でもねぇ」
ラディッツ「なぜお前が仕切っている」
ジャギ「黙れモヒカン声!俺ぁ貴様ら腑抜け共より遥かに昔からジャンプの看板を背負っていたのだ!!」
戸愚呂兄「背負っていたのはお前じゃあないがな」
ジャギ「ラオウの兄者とトキの兄者か」
戸愚呂兄「ケンシr」
ジャギ「ラオウの兄者とトキの兄者か」
ラディッツ「いやだからケn」
ジャギ「貴様ら俺の顔より醜く焼け爛れるかぁ!?」
ラディッツ「俺が地球人の編み出した武器に敗北するワケが無い」
戸愚呂兄「お前の拳法と武器では、この俺に致命傷など与えられん」ぐにゅぐにゅ
ジャギ「うわなにそれきも」
ラディッツ「キモイぞ」
戸愚呂兄「解剖するぞ貴様ら」
ジャギ「もうなんでもいい!いいから俺の話を聞け!!」
戸愚呂兄「五分だけでもいい?」
ジャギ「古いわ!虎&龍なぞ!女共は虎と兎が好まれる時代なんだ!」
ラディッツ「よく解らんがさっさと本題に入れ、戦闘力たったの5…ゴミめ」
ジャギ「ほざきやがれぇい!原作の台詞ぶっこめばいいと思いおって!!」
ジャギ「だがまぁいいだろう、なら言わせてもらう」
ジャギ「俺達………」
ジャギ「『主人公の兄貴』の割に」
ジャギ「扱いひどくね?」
ラディッツ「おい、このチビは主人公の兄ではないぞ」
戸愚呂兄「うるせぇえ――――ッ!!俺の弟は主人公に負けぬ活躍をしたろうがァーッ!!」
ジャギ「まぁそうだな、正直呼んでいいもんなのか迷ったんだ」
戸愚呂兄「解剖前のカエルに等しいツラでほざくな」
ジャギ「あ?」
戸愚呂兄「は?」
ラディッツ「一向に話が進まんぞ!それとジャギ」
ジャギ「あぁん?」
ラディッツ「お前は別に言う程扱いは悪くないだろう」
ジャギ「何を言っている?見ろ俺の扱いを!!」
ジャギ「最初から最後までピエロじゃねぇか!しかも終いにゃ北斗三兄弟とか言われてやがる!!」
ジャギ「世間じゃ俺はなぁ、居なかった事にされてんだぞ!!」
ジャギ「劇場版のナレーションで「長兄ラオウ、次男トキ、そして末弟ケンシロウ」とか言われた時は戦慄したわ!!」
ジャギ「ふざけるんじゃねぇ、俺の名を言ってみろ!俺ぁ北斗神拳伝承者ジャギ様だ!!」
戸愚呂兄「北斗神拳伝承者カッコカリ」
ジャギ「流行りに便乗してんじゃねぇ!!」
ジャギ「何が悲しくてそんなサンタナみてぇな扱いを受けなきゃならねぇんだ!!」
ジャギ「巷じゃ『それがジャギ』だとか『美味しいポジション』とか言われてるようだが…」
ジャギ「そんなネタ的な魅力で喜べるワケが無いわッ!!」
ラディッツ「しかしな、お前は外伝で主人公を張ったろうが」
戸愚呂兄「極悪ノ華だったか?」
ジャギ「急転直下のBAD ENDだったろうが!解ってたけどな!!」
ラディッツ「まさかお前に恋人がな…」
戸愚呂兄「幸せになれよ」
ジャギ「死んだんだよ!!皮肉か!!」
戸愚呂兄「何故死んだぁあ~~~~~ッ!!」
ジャギ「てめぇの台詞は『何故死なねぇ~~~~ッ!』だろうが!!」
ラディッツ「面倒な奴だ…外伝で主人公なだけ有り難いと思え」
ラディッツ「大体居なかった事にされているという話なら、俺とて凄まじいぞ」
ジャギ「まぁ、お前はそもそも『兄設定必要だった?』のレベルだからな」
ラディッツ「あぁ……ぁあ?そこまで言うか!」
ジャギ「事実だろう、俺のやってきた悪事は『嫉妬に狂った兄ゆえに』的な所があったが…」
ジャギ「違ぇじゃんお前。別に顔馴染みのサイヤ人程度で良かったろうが」
戸愚呂兄「反論の余地が無いな」
ラディッツ「お前ら本当に性格が悪いな…!!」
ラディッツ「だがまぁ…否定はせん…」
ラディッツ「この写真なんだか解るか?」ピラッ
戸愚呂兄「なんだこの小汚い奴は?」
ラディッツ「栽培マンという」
ジャギ「栽培マン?」
ラディッツ「土壌に種を植えると生えてくる…まぁ、インスタントの兵隊のようなモンだ」
戸愚呂兄「ほう、なかなか便利な種だな……幻海の形見か?」
ラディッツ「何でもかんでも形見にするんじゃねぇ!!声が似てるのか何なのか知らんが!」
ジャギ「貴様のその声がモヒカンに似ている……!」
ラディッツ「ならいいじゃねぇか!別に弟には似てねぇんだから!」
ラディッツ「話を戻させろ!!」
ジャギ「さっきから聞いておるわ、で?その栽培マンが何だ?」
ラディッツ「俺と大して強さ変わらんのだ」
ジャギ「…………うん?」
戸愚呂兄「ごめんもう一回」
ラディッツ「俺と大して強さ変わらんのだ」
ジャギ「…………」
戸愚呂兄「…………」
ジャギ「さすがに嘘だろ」
ラディッツ「いやマジなんだこれが」
ジャギ「俺は嘘が大嫌ぇなんだ!!」
ラディッツ「嘘じゃねぇんだよ!」
戸愚呂兄「こいつは酷ぇな…俺の場合、終盤雑魚扱いではあったがそれは弟も同じ事だったからな」
ジャギ「俺も…まぁ、そんな所はあったが…そもそもそこまで激しくインフレしちゃいねぇからな…」
ラディッツ「俺の戦闘力を数値化すると1500」
ラディッツ「この栽培マンが1200だか1300だった筈だ」
ジャギ「まず数値化が良くねぇよな」
戸愚呂兄「少し勝っているんじゃないか、良かったな」
ラディッツ「ニヤニヤしながら言ってんじゃねぇ…」
ラディッツ「しかも俺はジャギと違って外伝の漫画も無ぇ、ゲームはあるが…」
ラディッツ「結局最後は死んじまうしな」
ジャギ「おい、俺もだぞそれ」
戸愚呂兄「さっきから聞いてりゃテメェら…」
戸愚呂兄「その『生きてるだけで儲けモン』みたいな発想をやめろ…」
戸愚呂兄「俺ァなぁ!死なねぇのをダシに一生蔵馬とかいうクソ狐と戦わなきゃならねぇんだ!」
戸愚呂兄「死ぬより恐ろしいぜ……!!」
ジャギ「蔵馬とかいう男女のファンが『兄者羨ましいにょ…』とか、そんな事言ってたぞ」
ラディッツ「良かったじゃねぇか、役得で。自慢しとけよ、役得で」
戸愚呂兄「なら代われテメェら」
ジャギ「ほざきやがれ」
ラディッツ「フン、断る」
戸愚呂兄「ほら見ろやっぱりじゃねぇか…」
ジャギ「当たり前だバカ者ぉ、なんでわざわざそんな生き地獄を味わわなきゃならん」
ジャギ「俺ぁ生き地獄を味わわせたい側なんだ!!」
戸愚呂兄「そんなだからお前は弟に強敵扱いされんのだ」
ジャギ「ぬぁんだぁその目は!!お前も弟に邪魔扱いされてただろうが!!」
戸愚呂兄「俺ぁテメェほど拷問まがいな事はされちゃいねぇ!!」
ジャギ「ほざけぇ~!あの堅物野郎が蹴っ飛ばして砕け散らせる程だぞ!」
ラディッツ「おい」
戸愚呂兄「何だ桑原…」
ラディッツ「桑原じゃないラディッツだ」
ジャギ「どうしたモヒカン…」
ラディッツ「モヒカンじゃないラディッツだ!!」
ラディッツ「ひとつ聞いていいか」
ラディッツ「弟にトドメ刺されるってどんな感じ?」
戸愚呂兄「えっ」
ジャギ「えっ」
ジャギ「おいおい…何を言い出すかと思えば…腑抜けたかぁ?」
戸愚呂兄「直接俺はトドメになったワケじゃねぇが、後にも先にもあれが一番ビンゴォ致命傷だったな…」
ジャギ「てめぇだって弟の敵として立った以上は戦って散ったんだろ?弟相手に」
ラディッツ「いや…」
ラディッツ「俺にトドメを刺したのは弟じゃなくてこいつだ、写真見るか?」ピラッ
戸愚呂兄「…………」
ジャギ「…………」
ジャギ「なんかお前の持ってる写真全体的に緑じゃね?」
戸愚呂兄「エコロジカルだな」
ジャギ「エコッツ」
ラディッツ「お前ら吹き飛ばすぞ」
戸愚呂兄「これは何だ?栽培マンが成熟するとこうなるのか?」
ジャギ「服着るのか」
ラディッツ「別人だマヌケ共!!」
ラディッツ「こいつぁマジュニア?ピッコロ?なんだか忘れちまったが、とにかくそれだ…」
ラディッツ「この緑野郎に俺ぁ貫かれた」
ジャギ「弟はどうしたんだ」
ラディッツ「俺の身体を抑え込んでいた」
戸愚呂兄「二人がかりだったのか、やるじゃあないか。俺なら倒せていたな」
戸愚呂兄「俺はまとめて倒すのが得意だからな」
ラディッツ「お前なんぞ相手になるか、地力を考えろ」
戸愚呂兄「なにィ…?」
ジャギ「だが主人公とそのエコ緑が二人がかりでようやく倒したお前が…未来では栽培兵士と同等とはな」
ジャギ「その栽培兵士はいつ登場したんだ?」
ラディッツ「俺が負けた次の話でだ」
ジャギ「………」
ラディッツ「ちくしょうその目をやめろ!!」
ジャギ「全体的にお前が悪いんじゃねぇのかその体たらく」
ラディッツ「ふざけるな、お前だって体たらくだったろうが!」
戸愚呂兄「ただな、お前は鍛えるべき部分も全く鍛えていなかったらしいじゃねぇか」
ラディッツ「あ?」
戸愚呂兄「尻尾だ尻尾」
ラディッツ「…………」
ラディッツ「フン!誇り高き戦闘民族であるサイヤ人の俺が修行など!」
ラディッツ「大体お前らは修行などしてたのか!」
戸愚呂兄「まぁそれはそうだが…」
ジャギ「俺はしてたぞ、結構真面目に」
ラディッツ「…何ぃ……!?」
戸愚呂兄「それであの強さ…だと…!?」
ジャギ「おい!そこに座れ!」
ラディッツ「そういえばジャギよ、確かお前によく似た奴がいなかったか?」
戸愚呂兄「あぁ…居たな、お前の兄の名を騙っていた…」
ジャギ「アミバの事か?あいつぁ直接この会には関係あるまい」
ラディッツ「そう言わず呼んでやりゃあ良かったろう、お前の弟の兄?ポジションと言えなくもないのだから」
ジャギ「…………」
戸愚呂兄「どうした?」
ジャギ「こいつと見分けつかんだろ」
ラディッツ「あぁ…」
戸愚呂兄「貴様ら串刺しにされたいのか?絶対見分けつくだろォ!」
ジャギ「あと俺も俺でトキの兄者は尊敬してたからな」
ジャギ「その名を騙るとはふてぇクソ野郎だぜ」
戸愚呂兄「お前…外伝だのゲームでトキも随分と虚仮下ろしt」
ジャギ「とにかく俺ぁ兄者を尊敬してんだ!名を騙るなんざ許せねぇ!」
ラディッツ「ケンシロウは?」
ジャギ「弟に人権なぞ無ぇ!!」
ラディッツ「ま、なんにせよだ」
ラディッツ「もっとアレだよな」
ラディッツ「欲しかったよな」
ジャギ「…………」
戸愚呂兄「…………」
ラディッツ「いい待遇」
ジャギ「…………」
戸愚呂兄「…………」
ラディッツ「…………」
ジャギ「そうだな」
ジャギ「ラオウやトキの兄者二人に並ぶ、とは言わねぇでも…」
ジャギ「…そう、ワンピースのエースくらい」
戸愚呂兄「それは望み過ぎだ不細工が!調子に乗ってんじゃねぇ!!」
ラディッツ「身の程を知れ!!」
ジャギ「何なんだ貴様らぁ!そこは同調せんのか!!」
ジャギ「どうだろう、今日は皆で弟に電話して言いたい事を言うっつーのは」
戸愚呂兄「いいな」
ラディッツ「電話ならぶん殴られる心配も無ぇしな」
ジャギ「ホントそれな」
戸愚呂兄「マジで」
ラディッツ「で、誰から電話する?」
ジャギ「……えぇい!俺から掛けてやる!!」
戸愚呂兄「ほほう、威勢がいいな」
Pipipipipi…Pipipipipi…
ジャギ「…………」
ケンシロウ『はいもしもし』
ジャギ「ぬぅ…!!この声…弟に……!!」
ラディッツ(当たり前だろバカかコイツ)
ジャギ「ケンシロウ…俺の名を言ってみろぉ、ぇえ?」
ケンシロウ『…ジャギか、切るぞ』
ジャギ「おい!切るな馬鹿者ぉ!!」
ケンシロウ『どうせ大した用事でもあるまい、俺はこれからユリアへのホワイトデーを買いに行くんだ』
ジャギ「何だと…!?お前もらったのか、バレンタインでチョコを!!」
ケンシロウ『……?何を言っている…俺の兄弟全員に配ったと言っていたぞ』
ジャギ「俺貰ってねぇけど?」
ケンシロウ『…………』
ジャギ「…なぁケンシロウ、切るなよ?」
ケンシロウ『兄さん…この話題は辞めよう…そうだ、兄さんには恋人が居たじゃないか…』
ケンシロウ『アンナさんと幸せになってくれ』
ジャギ「死んだんだよ!引っ張んなよその話!!」
戸愚呂兄「なにを話してるんだ…?」
ラディッツ「さぁ…」
ジャギ「まぁいい、俺の話を聞け」
ケンシロウ『二分だけでもいい?』
ジャギ「だから何でどいつもこいつも虎&龍で返すんだ!別に求めちゃねぇんだそんな返しは!!」
ジャギ「テメェはよぉ、ちったぁ俺も尊敬しろケンシロウ…!いいか!」
ジャギ「お前が非情になれた理由は何だ?俺だ!お前が甘さを捨てられたのは誰のおかげだ?俺だ!」
ジャギ「お前に銃や闇討ちを仕掛けて、世の中正々堂々としたモンばかりがまかり通ってねぇと教えたのは誰だ?」
ジャギ「俺だ!!」
ケンシロウ『…解っている、そんな事は…』
ジャギ「ラオウやトキでは教えられねぇ、ダーティなこの世の現実を俺は兄としてお前に教えてやったんだ!」
ジャギ「いいか、その事をきっちり胆に銘じてこの俺に感謝しろ!!」
ジャギ「解ったな!!」
ケンシロウ『あぁ。…ところでジャギ、1ついいか』
ジャギ「なんだ?」
ケンシロウ『次くらいはアンナさんの墓参りに俺も連れて行ってくれ』
ジャギ「フン、ほざきやがれ!」ピッ
ジャギ「終わったぞ、お前ら次誰か掛けろ」
ラディッツ「よし、じゃあ俺が掛けるか」
Pipipipipi…Pipipipipi…
ラディッツ「もしもし」
悟空『もしもし?』
ラディッツ「カカロットか?」
悟空『あり?おっでれぇたな~、どうしたんだよラディッツ、珍しいじゃねぇか』
ラディッツ「おいカカロット…お前、俺を尊敬しているか?」
悟空『えっ?尊敬?』
ラディッツ「そうだ!俺を兄としt」
悟空『いやオラが尊敬してんのは亀仙人のじっちゃんだな、オメー悪い奴じゃねぇか!尊敬できるとこねぇぞー!』
ラディッツ「なにぃいいぃッ!!」
悟空『それにもう弱ぇしなー』
ラディッツ「貴様ぁぁああああああ!!」
悟空『弱ぇと言ったら最初戦った時!オラ驚ぇたぞ、尻尾鍛えてねぇんだもん!!』
ラディッツ「あ、あれは…鍛える時間が無くて…」
悟空『えぇ~?オラ子供の頃の修行でどうにかなったぞ?』
ラディッツ「ぬぐッ!!」
悟空『戦闘民族ってだけで修行サボってたんじゃねぇのかよー、ラディッツは』
ラディッツ「やかましいぞカカロット!!」
悟空『何なら今度さ、オラが修行突き合ってもいいぞ?何だかんだ言って弟だしな!遠慮すんなよー』
ラディッツ「だだだだッ、誰が貴様なんぞと!ふざけるな!屈辱だ…!!切るぞ!!」
悟空『あっ、おいおーい!!』
ラディッツ「フン!」ピッ
ジャギ「短気な野郎だ…」
戸愚呂兄「最後は俺か…」
ジャギ「ほれ電話」
ラディッツ「カカロットの奴め…許さん…許さんぞ……!!」
戸愚呂兄「まぁ貴様ら程蔑ろにされるって事ぁ無ぇだろうが…」
Pipipipipi…Pipipipipi…
戸愚呂弟『どーも』
戸愚呂兄「おぉ…!弟よ!」
戸愚呂弟『兄者か、夜分遅くにどうしたのかね?』
戸愚呂兄(やべぇ…考えてみりゃあ俺はジャギやラディッツ程蔑ろにされてるワケじゃねぇ…)
戸愚呂兄(特に何にも言う事が無ぇぞ……!!)
戸愚呂弟『………あぁ、兄者から電話だ』
戸愚呂兄「あ?おい、誰か居るのか」
戸愚呂弟『いや、こっちの話だからねェ。気にする事は無い』
戸愚呂兄(なんだ…まさかッ!まさか幻海か!幻海が居るのか!!)
戸愚呂弟『そうだ兄者、電話を貰ったついでに1つ…人生の先達者として、ちょいと助言を貰いたいんだが』
戸愚呂弟『構わないかね?』
戸愚呂兄「お…っ、おぉ…なんだ…?」
戸愚呂弟『実は……女性に対する、お返しってヤツをね…どーも俺はこういう事には疎い」
戸愚呂弟『幻海に……先月菓子を貰ったんだが…まぁ、どうにも困っちまっててね』
戸愚呂兄「何ィィッ!!」
戸愚呂弟『兄者にゃ悪いが、返礼の見繕いってヤツをお願いしたいんだが』
戸愚呂兄「知らねぇ!お前が考えろ!!」ピッ
ジャギ「あっ」
ラディッツ「あっ」
戸愚呂兄「あっ」
ジャギ「………」
ラディッツ「………」
戸愚呂兄「………」
戸愚呂兄「いい女だったんだよ幻海は…」
ラディッツ「知るか!逆切れで電話を切りおって!!」
ジャギ「貴様もだろうがマヌケめ!!そんなんで弟が尊敬するかぁ?せんわッ!!」
戸愚呂兄「お前もされてねぇだろうがァ――ッ!!」
ジャギ「うるせえええ!!」
……………
………
…
戸愚呂弟「………兄者からの電話が切れちまった」
ケンシロウ「………」
悟空「………」
戸愚呂弟「一度捻れちまった兄貴を立てるってのは難しいですなァ」
ケンシロウ「…悟空よ、それにしてもお前の対応が一番まずかったように思う…」
悟空「えっ、そうかぁ?修行つけてやるって言われたらオラ嬉しくなっちまうけどなぁ」
ケンシロウ「それが兄も同じとは限らぬ…」
戸愚呂弟「難儀なモンだね」
三人「「「兄者/兄貴/兄さんと仲良くしたい…」」」
……………
………
…
戸愚呂兄「俺ァ弟があんな婆ぁと付き合うなど認めんぞ!!」
ジャギ「保護者気取りか!気色悪いわッ!!」
ラディッツ「次会うまでに尻尾鍛えておいてやる……!!」
三人「「「…………弟と仲良くしたい」」」
終わり。
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