遊矢「フトシが木に止まって蝉みたいに鳴いてる」 十代「デュエルで解決しようぜ!」 (11)

遊矢「十代さん!?」

柚子「何処から」

十代「まあいいじゃんか、本当に蝉みたいに鳴いてるな」

フトシ「シビミーン!シビミーン!」

柚子「アユちゃんは何かわかる?」

アユ「フトシくんとの付き合いも長いけど・・・この現象は初めてだよ」

タツヤ「このまま放っておく?」

十代「とりあえず下ろしてやろうぜ」

フトシ「シビミーン!シビミーン!」

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フトシ「シビミーン!シビミーン!」

十代「さてと・・・デュエルするか」

柚子「この状態でフトシくんと!?」

十代「それしか方法はねえじゃんか」

遊矢「でもこのフトシじゃ」

フトシ「シビミーン!シビミーン!」

十代「原因が何かを考えてみようぜ遊矢、柚子」

遊矢「どう思う?」

柚子「フトシくんには謎が多いからね」

タツヤ「また何か食べたんじゃない?」

アユ「蝉を?蝉を食べたらこうなるかもしれないけど・・・」

柚子「今の季節に居ないよね。蝉なんて」

フトシ「シビミーン!シビミーン!」

アユ「私とタツヤくんはカイトお兄ちゃんに聞いて来るから!」

タツヤ「後は頼むよ!」

アユ「2人とも十代お兄ちゃんに迷惑かけちゃダメよ!」

タツヤ「十代兄ちゃんは病み上がりなんだから!」

十代「ハハハ!逞しいな子供達」

遊矢「何か大人っぽいんだよね」

柚子「そういう年頃だからあの子達は」

フトシ「シビミーン!シビミーン!」

十代「蝉って事は一週間の命なのかな」

遊矢「そんな縁起でもないこと言わないでくれよ!」

十代「冗談に決まってるだろ。なあフトシ」

フトシ「シビミーン!シビミーン!」

十代「そうそう聞いたぜ遊星から」

遊矢「遊星さんから?」

十代「付き合ってるんだってな2人とも」

遊矢「ま、まあ」

柚子「色んな事があって」

十代「色んな事か?何となく想像はつくけどな」

フトシ「シビッ・・・ミーン・・・」

十代「おい!何か様子がおかしいぞ!」

柚子「弱ってるみたい・・・」

遊矢「しっかりしろフトシ!フトシ!」

フトシ「シビ・・・ミーン・・・」

十代「マズい事になったぜ」

修造「オオオオオオ!!!何て姿になってしまったんだフトシ!」

柚子「ちょっとうるさい!」

遊矢「今は騒ぐのはやめてくれ塾長!」

修造「だがな2人とも!」

十代「落ち着いてくれよ。おじさん」

修造「君は十代くん?」

十代「絶対に俺達がフトシを救う!約束するぜ、おじさん!」

柚子「顔色も悪いわ」

遊矢「ついには鳴かなくなった・・・」

フトシ「シ・・・シ・・・」

十代「フトシは確か食った物を自分の力に変換させる効果があるんだよな?」

遊矢「うん」

十代「なら吐き出させるか」

柚子「は、吐き出させる!?」

遊矢「何が出るかわからないんだよ十代さん!」

十代「けどこのままじゃフトシが死んじまうぜ?」

遊矢「・・・わかった」

柚子「そうよね。今までだって色々な現象に巻き込まれて来たし何が出たって」

遊矢「だって俺たち」

柚子「デュエリストだから!」

十代「よく言ったぜ!」

遊矢「それで吐き出させるってどうする?」

十代「貫通ダメージを与える」

柚子「貫通ダメージ?」

十代「遊矢と柚子は万が一に備えて吹っ飛んだフトシを支えてやってくれ」

遊矢「俺達に任せてくれ!」

十代「フレイム・ウィングマンを融合召喚!」

遊矢「それって墓地送りにしたモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与えるモンスターじゃん!」

柚子「って事はフトシくんを墓地送りに?」

十代「いいや!フトシが召喚したモンスターを破壊してダメージを与える!」

遊矢「・・・そうか!十代さんの考えがわかった!」

柚子「さあ立ち上がってフトシくん・・・こうして・・・」

フトシ「シ・・・」

柚子「らくがき獣を召喚して」

遊矢「準備完了だ十代さん!」

十代「行くぜ!フレイム・ウィングマンでらくがき獣を破壊!フレイム・シュート!!!」

遊矢「らくがき獣を墓地送りにした!」

十代「ここからが正念場だぜフトシ!フレイム・ウィングマンは破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与えるぜ!気張れフトシ!!」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

フトシ「シビイイイイイイイイイイイイイイイイ」ゲロンッ

柚子「カードが出てきた・・・地獄蝉王ローカスト・キング」

遊矢「蝉?このカードを食べたからフトシは蝉化したんだ」

アユ「わかったよ!」

タツヤ「カイト兄ちゃんが言うにはもしかしたら」

遊矢「これだろ?」

タツヤ「そう!それだよ!でもどうして?」

十代「吐かせてやったんだ」

柚子「フトシくんも元気になったみたいよ」

フトシ「痺れるゥ~!痺れるゥ~!痺れるゥ~!」

アユ「それでね。そのカードは見つけ次第に燃やした方がいいってⅢお兄ちゃんが言ってたよ」

タツヤ「中性的な容姿なのに中々にエゲツない事を言うよね」

十代「へへへ」

遊矢「もう行くの十代さん!?」

十代「まあ頑張れよ。遊矢」

遊矢「あ、うん」

十代「お前も結構立派なデュエリストになったと思うぜ?」

遊矢「本当に!?」

柚子「あまり図に乗らさないでください十代さん!すぐに調子に乗るんだから!」

十代「すっかり尻に敷かれてるなお前も」

遊矢「ハハハ」

フトシ「痺れるゥ~!」

十代「お?また俺とデュエルしたいってか?」

フトシ「痺れるゥ~!」

十代「いいぜフトシ!いつでも相手になってやるぜ!」

フトシ「痺れるゥ~!」

アユ「フトシくんも喜んでるみたい」

十代「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

数日後

十代「って事があってさ」

カイザー「フトシと言えばあの太った少年か?」

十代「ああ!」

カイザー「それでどういうデュエルを?」

十代「フトシが蝉になってさずっと鳴いてんだよ」

カイザー「蝉?」

十代「ああ!それをフレイム・ウィングマンでデュエルに勝ったんだぜ!」

カイザー「楽しいデュエルだったか?」

十代「当たり前だろ!楽しいデュエルだったぜ!」





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